説明

ルーフの開閉装置におけるガイドパイプの取り付け構造

【課題】簡単な構造によりガイドフレームのケーブル溝に対するガイドパイプの軸心出しを行えるルーフの開閉装置におけるガイドパイプの取り付け構造を提供する。
【解決手段】シェード3の両側縁に取り付けられる一対のスライダ5と、スライダ5に連結しプッシュプル動作により両スライダ5を同期してスライドさせる一対のケーブル9a、9bと、ドライブ用ケーブル溝7b、アイドル用ケーブル溝7cが形成されたガイドフレーム7と、ケーブル9a、9bをそれぞれ被覆するドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12と、を備えたシェード装置において、ドライブ用ガイドパイプ11とアイドル用ガイドパイプ12とをパイプ径方向に位置決めして保持し、かつガイドフレーム7に対しケーブル溝径方向に位置決めされて係合する係合リブ23を有したアタッチメント14を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のルーフの開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シェードの両縁のスライダに連結し、プッシュプル動作により両スライダを同期してスライドさせる一対のケーブルと、スライダ用溝とケーブル用溝を形成したガイドフレームと、を備えたシェード装置の一例として特許文献1に記載のものが挙げられる。この種のシェード装置では、ケーブルはガイドフレームの外部においてはガイドパイプにより被覆されていることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−176240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ケーブルをスムースにプッシュプル動作させるには、ガイドパイプとガイドフレームのケーブル用溝との正確な軸心合わせが必要である。従来では、例えばガイドフレームのケーブル用溝の開口端において拡径の座ぐり加工を施し、その拡径部にガイドパイプの一端を嵌合させることで軸心出しを行っていた。しかし、このような座ぐり加工を要する構造はシェード装置の製造コストが高くなりやすい。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、簡単な構造によりガイドフレームのケーブル溝に対するガイドパイプの軸心出しを行えるルーフの開閉装置におけるガイドパイプの取り付け構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するため、車両のルーフの開口部を開閉する開閉体と、該開閉体の両側縁に取り付けられる一対のスライダと、各スライダに連結しプッシュプル動作により両スライダを同期してスライドさせる一対のケーブルと、前記開口部の両側縁に配設され、前記スライダをガイドするガイド溝と一方のケーブルをドライブケーブルとして挿通させるドライブ用ケーブル溝と他方のケーブルをアイドルケーブルとして挿通させるアイドル用ケーブル溝とが形成された一対のガイドフレームと、前記ガイドフレームの外部において前記一方のケーブルを被覆するドライブ用ガイドパイプおよび前記他方のケーブルを被覆するアイドル用ガイドパイプと、を備えたルーフの開閉装置において、前記ドライブ用ガイドパイプと前記アイドル用ガイドパイプとをパイプ径方向に位置決めして保持し、かつ前記ガイドフレームに対しケーブル溝径方向に位置決めされて係合する係合部を有したアタッチメントを設け、該アタッチメントにより前記ガイドフレームの各ケーブル溝に対するガイドパイプの軸心出しを行うことを特徴とする。
【0007】
当該構成によれば、従来のような座ぐり加工を必要とせず、また、ドライブ用ガイドパイプとアイドル用ガイドパイプのそれぞれに専用のアタッチメントを設けることなく、一つのアタッチメントでガイドフレームのケーブル溝に対する両ガイドパイプの軸心出しを行えるので、組み付け性および経済性に優れたルーフの開閉装置となる。
【0008】
また本発明においては、前記アタッチメントは、前記ガイドフレームにねじの締結により固定される第1アタッチメントと、前記係合部が形成されるとともに前記ドライブ用ガイドパイプおよびアイドル用ガイドパイプを収容する断面半円形の周面部が一対形成され、前記第1アタッチメントの一面側との間で前記ドライブ用ガイドパイプおよびアイドル用ガイドパイプを挟み込む第2アタッチメントと、前記第1アタッチメントの他面側に設けられ、前記第2アタッチメントと係止することにより前記第2アタッチメントを前記第1アタッチメント側に引き寄せる第3アタッチメントと、から構成されることを特徴とする。
【0009】
当該構成によれば、ドライブ用ガイドパイプとアイドル用ガイドパイプの保持力が高まることとなり、車両振動等の外力に対しても正確な位置決めが維持される。
【0010】
また本発明においては、前記係合部は、前記ドライブ用ガイドパイプおよびアイドル用ガイドパイプに沿って立設して上端に幅広の係合突起を有し、前記ガイドフレームに形成された係合溝に挿入される係合リブからなることを特徴とする。
【0011】
当該構成によれば、ドライブ用ガイドパイプ、アイドル用ガイドパイプの軸心出しを行うにあたり、簡単な構造でアタッチメントをガイドフレームに連結させることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、従来のような座ぐり加工を必要とせず、また、ドライブ用ガイドパイプとアイドル用ガイドパイプのそれぞれ専用のアタッチメントを設けることなく、一つのアタッチメントでガイドフレームのケーブル溝に対する両ガイドパイプの軸心出しを行えるので、組み付け性および経済性に優れたルーフの開閉装置となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明を適用した車両のシェード装置の平面図である。
【図2】本発明に係るガイドパイプの取り付け構造を示す分解斜視図である。
【図3】本発明に係るガイドパイプの取り付け構造の説明図であり、(a)は第2アタッチメント単体の平面図、(b)はガイドフレームと第1アタッチメント、第2アタッチメントとの関係を示す側断面図である。
【図4】図3におけるA−A断面図である。
【図5】図3におけるB−B断面図である。
【図6】図3におけるC−C断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、ルーフの開閉装置をロール式のシェード装置1とした場合について説明する。シェード装置1は、図1に示すように、車両のルーフ、具体的には車室天井に形成された内開口部2において採光および遮光を行うための装置であり、内開口部2を開閉する開閉体からなるシェード3と、シェード3の基端(後端)側をロール状に巻き取る筒形状のリトラクタ4とを有する。シェード3の前端寄りの両側縁にはスライダ5が取り付けられており、各スライダ5にはガイドフレーム7を摺動するスライドシュー6が形成されている。
【0015】
「ガイドフレーム7」
ガイドフレーム7は、例えばアルミニウム合金の押出形材から構成され、内開口部2の両側縁において車両前後方向に延設するように設けられている。図2において、ガイドフレーム7は、車幅方向の内側寄りが開口してスライドシュー6の摺動をガイドする矩形断面のガイド溝7aと、ガイド溝7aの下方に形成された円形のドライブ用ケーブル溝7bと、ドライブ用ケーブル溝7bに対して車幅方向の外側寄りに形成された円形のアイドル用ケーブル溝7cと、ドライブ用ケーブル溝7bの下方から車幅方向の内側に向けて延設された底板部7dと、アイドル用ケーブル溝7cの上方から車幅方向の外側に向けて延設された固定板部7eと、を有する。
【0016】
底板部7dの先端にはトリム材8が取り付けられ、スライダ5はこのトリム材8に載置された状態で車両前後方向にスライドする。固定板部7eは図示しない車体側のフレームにねじ等により固定される。ドライブ用ケーブル溝7bには一方のケーブル9aがドライブケーブルとして挿通される。このケーブル9aは図1に示す駆動源10(電動モータ等)によりプッシュプル動作し、その先端はスライダ5に連結されている。アイドル用ケーブル溝7cは、もう一方のガイドフレーム7においてドライブケーブルとして機能する他方のケーブル9bの末端余長分をアイドルケーブルとして収納するための溝である。
【0017】
ドライブ用ケーブル溝7bとアイドル用ケーブル溝7cとの間においてガイドフレーム7の底部には、後記するアタッチメント14の係合リブ23が挿入される係合溝33が形成されている。係合溝33の上端には、係合リブ23の係合突起23aが嵌合する幅広部33aが形成される。また、底板部7d、固定板部7eにはアタッチメント14をガイドフレーム7に取り付けるための取り付け孔34、35が穿設されている。
【0018】
「ドライブ用ガイドパイプ11、アイドル用ガイドパイプ12」
ガイドフレーム7の外部において、ケーブル9a、9bはそれぞれドライブ用ガイドパイプ11、アイドル用ガイドパイプ12に被覆されている。ドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12は例えば金属製のパイプからなり、各一端はアタッチメント14を介してガイドフレーム7のドライブ用ケーブル溝7b、アイドル用ケーブル溝7cの前端開口部に臨み、他端側は図1に示すように駆動源10周りまで引き回されている。ドライブ用ガイドパイプ11、アイドル用ガイドパイプ12の各一端側の端縁は口広げ状の鍔部11a、12aとして形成されるとともに、鍔部11a、12aから間隔を空けた外周部には環状の突部11b、12bが形成されている。
【0019】
本発明は、ドライブ用ガイドパイプ11とアイドル用ガイドパイプ12とをパイプ径方向に位置決めして保持し、かつガイドフレーム7に対しケーブル溝径方向に位置決めされて係合する係合部13を有したアタッチメント14を設け、このアタッチメント14によりガイドフレーム7のドライブ用ケーブル溝7b、アイドル用ケーブル溝7cに対するドライブ用ガイドパイプ11、アイドル用ガイドパイプ12の軸心出しを行うことを主な特徴とする。
【0020】
「アタッチメント14」
本実施形態のアタッチメント14は、ガイドフレーム7にねじ36の締結により固定される第1アタッチメント15と、前記係合部13が形成されるとともにドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12を収容する断面半円形の周面部18、19が形成され、第1アタッチメント15の一面側(下面側)との間でドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12を挟み込む第2アタッチメント16と、第1アタッチメント15の他面側(上面側)に設けられ、第2アタッチメント16と係止することにより第2アタッチメント16を前記第1アタッチメント15側に引き寄せる第3アタッチメント17と、から構成される。
【0021】
「第2アタッチメント16」
図2ないし図6を参照して第2アタッチメント16について説明する。第2アタッチメント16は例えば樹脂成形部材から構成される。第2アタッチメント16には、ドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12の各下側外周面に接して両パイプを平行に載置する断面半円形の周面部18、19が形成されている。周面部18には前記した突部11bを位置決め可能に収容する溝部18aが形成され、周面部19においても突部12bを位置決め可能に収容する溝部19aが形成される。
【0022】
ドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12を挟んだ第2アタッチメント16の両側の縁部にはそれぞれ第1係止爪20、第2係止爪21が立設されている。第2係止爪21の係止部は第1係止爪20の係止部よりも高い位置に形成されており、第1係止爪20は第1アタッチメント15に係止し、第2係止爪21は第3アタッチメント17に係止する。なお、平面視して第1係止爪20同士、第2係止爪21同士は対角上に設けられている。
【0023】
ドライブ用ガイドパイプ11、アイドル用ガイドパイプ12の各鍔部11a、12aが臨む第2アタッチメント16の一端側には底板部22が形成され、この底板部22の上面に係合部13が突設されている。係合部13は、ドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12に沿って底板部22から立設し、上端には幅広の係合突起23aが形成された係合リブ23からなる。
【0024】
「第1アタッチメント15」
第1アタッチメント15は例えば金属板のプレス加工部材から構成される。この第1アタッチメント15の下面にドライブ用ガイドパイプ11、アイドル用ガイドパイプ12の外周面上端が当接するため、板面には鍔部11a、12aを逃がすために上方に突加工された逃げ空間(図示せず)と、突部11b、12bを逃がすための切り欠き孔24、25が形成されている。
【0025】
ドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12を挟んだ第1アタッチメント15の板面両側には、前記した第2アタッチメント16の第1係止爪20が係止する係止孔26が形成されている。この係止孔26はドライブ用ガイドパイプ11、アイドル用ガイドパイプ12の延設方向に長手の長孔として形成されており、長孔の一端側において第1係止爪20が係止し、他端側は第2係止爪21を通すための空間として機能している。
【0026】
第1アタッチメント15の一端側には、ガイドフレーム7の底板部7d、固定板部7eの各下面に当接する第1取り付け板部27、第2取り付け板部28が形成されている。第1取り付け板部27、第2取り付け板部28には、ガイドフレーム7の取り付け孔34、35の位置に対応した取り付け孔29、30が穿設されている。
【0027】
「第3アタッチメント17」
第3アタッチメント17は略四角錘台形状を呈しており、例えば樹脂成形部材から構成される。第3アタッチメント17には、第2アタッチメント16の第2係止爪21を係止させる係止孔31が形成されるとともに、第1係止爪20の上端周りを逃がすための逃げ孔32が形成されている。第2係止爪21が係止孔31に係止した際、第3アタッチメント17は、その底面の縁周りが第1アタッチメント15の上面に押し付けられるようになっている。したがって、第3アタッチメント17には第1アタッチメント15の上面からの反力が加わり、係止孔31の縁部が第2係止爪21を上方に引っ張るように作用することで第2アタッチメント16が第1アタッチメント15側に引き寄せられる。
【0028】
「作用」
ドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12の一端周りは、第2アタッチメント16の周面部18、19に嵌合保持されたうえで、係止孔26と第1係止爪20との係止により一体に連結された第1アタッチメント15と第2アタッチメント16とにより上下から挟持される。また、第2係止爪21が第3アタッチメント17の係止孔31に係止することで、前記したように第2アタッチメント16が第1アタッチメント15側に引き寄せられるので、ドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12に対する第1アタッチメント15、第2アタッチメント16の挟持力が一層強まる。これにより、ドライブ用ガイドパイプ11とアイドル用ガイドパイプ12とのパイプ径方向の相対位置が位置決めされる。なお、ドライブ用ガイドパイプ11とアイドル用ガイドパイプ12の各パイプ軸方向の位置決めは、突部11b、12bと溝部18a、19aとの係合によりなされる。
【0029】
そして、第2アタッチメント16の係合リブ23がガイドフレーム7の係合溝33に挿入され、係合突起23aが幅広部33aに嵌合することで、アタッチメント14がガイドフレーム7に対しケーブル溝径方向(ドライブ用ケーブル溝7b、アイドル用ケーブル溝7cの径方向)に位置決めされる。その際、第1アタッチメント15の第1取り付け板部27、第2取り付け板部28はガイドフレーム7の底板部7d、固定板部7eの各下面にあてがわれて取り付け孔29、30がガイドフレーム7の取り付け孔34、35に重なった状態となり、ねじ36およびナット(図示せず)により第1アタッチメント15がガイドフレーム7に締結固定される。
【0030】
以上により、アタッチメント14を介してのドライブ用ケーブル溝7b、アイドル用ケーブル溝7cに対するドライブ用ガイドパイプ11、アイドル用ガイドパイプ12の正確な軸心出しがなされ、ドライブ用ガイドパイプ11、アイドル用ガイドパイプ12とドライブ用ケーブル溝7b、アイドル用ケーブル溝7cとの間でケーブル9a、9bがスムースに行き来する。
【0031】
本発明によれば、ドライブ用ガイドパイプ11とアイドル用ガイドパイプ12のそれぞれに専用のアタッチメントを設けることなく、一つのアタッチメント14でガイドフレーム7のケーブル溝に対する両ガイドパイプの軸心出しを行えるので、組み付け性および経済性に優れたシェード装置1となる。
【0032】
また、アタッチメント14を、第1アタッチメント15と、第2アタッチメント16と、第3アタッチメント17とから構成すれば、ドライブ用ガイドパイプ11とアイドル用ガイドパイプ12の保持力が高まることとなり、車両振動等の外力に対しても正確な位置決めが維持される。
【0033】
さらに、係合部13を係合リブ23から構成すれば、ドライブ用ガイドパイプ11、アイドル用ガイドパイプ12の軸心出しを行うにあたり、簡単な構造でアタッチメント14をガイドフレーム7に連結させることができる。
【0034】
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。説明した形態ではロール式のシェード装置としたが、本発明は、車両のルーフの開口部を開閉する開閉体と、開閉体に取り付けられるスライダと、スライドに連結したケーブルと、スライダおよびケーブルの各溝が形成されたガイドフレームと、ケーブルを被覆するガイドパイプと、を有した構成であれば、剛性のあるシェードパネルを有したシェード装置にも適用可能であるし、車両のルーフ外板に装着されるサンルーフ装置にも適用可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 シェード装置(開閉装置)
2 内開口部(開口部)
3 シェード(開閉体)
5 スライダ
7 ガイドフレーム
7a ガイド溝
7b ドライブ用ケーブル溝
7c アイドル用ケーブル溝
9a、9b ケーブル
11 ドライブ用ガイドパイプ
12 アイドル用ガイドパイプ
13 係合部
14 アタッチメント
15 第1アタッチメント
16 第2アタッチメント
17 第3アタッチメント
23 係合リブ
23a 係合突起
33 係合溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のルーフの開口部を開閉する開閉体と、
該開閉体の両側縁に取り付けられる一対のスライダと、
各スライダに連結しプッシュプル動作により両スライダを同期してスライドさせる一対のケーブルと、
前記開口部の両側縁に配設され、前記スライダをガイドするガイド溝と一方のケーブルをドライブケーブルとして挿通させるドライブ用ケーブル溝と他方のケーブルをアイドルケーブルとして挿通させるアイドル用ケーブル溝とが形成された一対のガイドフレームと、
前記ガイドフレームの外部において前記一方のケーブルを被覆するドライブ用ガイドパイプおよび前記他方のケーブルを被覆するアイドル用ガイドパイプと、
を備えたルーフの開閉装置において、
前記ドライブ用ガイドパイプと前記アイドル用ガイドパイプとをパイプ径方向に位置決めして保持し、かつ前記ガイドフレームに対しケーブル溝径方向に位置決めされて係合する係合部を有したアタッチメントを設け、
該アタッチメントにより前記ガイドフレームの各ケーブル溝に対するガイドパイプの軸心出しを行うことを特徴とするルーフの開閉装置におけるガイドパイプの取り付け構造。
【請求項2】
前記アタッチメントは、
前記ガイドフレームにねじの締結により固定される第1アタッチメントと、
前記係合部が形成されるとともに前記ドライブ用ガイドパイプおよびアイドル用ガイドパイプを収容する断面半円形の周面部が一対形成され、前記第1アタッチメントの一面側との間で前記ドライブ用ガイドパイプおよびアイドル用ガイドパイプを挟み込む第2アタッチメントと、
前記第1アタッチメントの他面側に設けられ、前記第2アタッチメントと係止することにより前記第2アタッチメントを前記第1アタッチメント側に引き寄せる第3アタッチメントと、
から構成されることを特徴とする請求項1に記載のルーフの開閉装置におけるガイドパイプの取り付け構造。
【請求項3】
前記係合部は、前記ドライブ用ガイドパイプおよびアイドル用ガイドパイプに沿って立設して上端に幅広の係合突起を有し、前記ガイドフレームに形成された係合溝に挿入される係合リブからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のルーフの開閉装置におけるガイドパイプの取り付け構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−79440(P2011−79440A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−233691(P2009−233691)
【出願日】平成21年10月7日(2009.10.7)
【出願人】(390023917)八千代工業株式会社 (186)