レイアウト編集装置、レイアウト編集プログラム、及びレイアウト編集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
【課題】 複数のレイアウトスタイルを逐次適用する場合に、それまで表示されていたオブジェクトの削除をユーザの使い勝手に合わせて制御可能とする。
【解決手段】 レイアウトスタイルの適用が操作者から指示されたら、オブジェクト記憶エリアにオブジェクトが存在するかをチェックし(S41)、存在しない場合はそのままレイアウトスタイルに従ってオブジェクトを追加する(S43)。存在する場合には、個々のオブジェクトに設定されている削除の可否をチェックして(S45)、削除可のオブジェクトを全て削除し(S47)、その後、削除されないで残ったオブジェクトについてレイアウトスタイル内のオブジェクトと対応づけるオブジェクト適用処理を実行してその適用結果を表示する(S53)。
【解決手段】 レイアウトスタイルの適用が操作者から指示されたら、オブジェクト記憶エリアにオブジェクトが存在するかをチェックし(S41)、存在しない場合はそのままレイアウトスタイルに従ってオブジェクトを追加する(S43)。存在する場合には、個々のオブジェクトに設定されている削除の可否をチェックして(S45)、削除可のオブジェクトを全て削除し(S47)、その後、削除されないで残ったオブジェクトについてレイアウトスタイル内のオブジェクトと対応づけるオブジェクト適用処理を実行してその適用結果を表示する(S53)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レイアウト編集装置、コンピュータをレイアウト編集装置として機能させるためのプログラム及び記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、所望の文字列や画像を印刷する場合、例えば表示装置に表示された状態でそのまま印刷するのが最も簡単であるが、必要な情報のみを、持ち運びにも便利な状態にするなどして印刷しようと思えば、必要な部分を取り出してワープロソフトなどで画像や文字列用に領域を分割し、個々のデータを好適に配置する必要がある。
【0003】
このような手間を軽減するため、印刷用レイアウトをあらかじめ用意しておき、その中に文字列や画像を配置することも行われている。例えば、特許文献1では、テキストデータが配置されるべきテキスト領域と、画像データが配置されるべき画像領域とに所定の比率で領域を分割し、画像とテキストをそれぞれの領域内に配置するデータ処理装置が開示されている。
【特許文献1】特開2001−101179号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のデータ処理装置では、対象となるテキストデータや画像データ(以下、オブジェクトという)の量や大きさに合わせて配置する領域の比率を変更して分割するようにされているが、あらかじめ、テキストや画像用に分割した領域をレイアウトスタイルとして複数記憶させておき、このレイアウトスタイルの中から所望のレイアウトスタイルを選んで印刷できるような構成のものも存在する。
【0005】
このような複数のレイアウトスタイルを持つ場合の利点として、所望の印刷イメージが得られるまで次々にレイアウトスタイルを変えて表示させることができるということがある。ただし、複数のレイアウトスタイルを逐次適用する場合には、それまで表示されていたレイアウトスタイル上のオブジェクトをいったん削除して新たなレイアウトスタイルを表示するのか、それまでのオブジェクトを残したままで新たなレイアウトスタイルに従ったオブジェクトを重ねて表示するのかという問題がある。
【0006】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、複数のレイアウトスタイルを逐次適用する場合に、それまで表示されていたオブジェクトの削除をユーザの使い勝手に合わせて制御可能なレイアウト編集装置、レイアウト編集プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のレイアウト編集装置は、印刷対象であるオブジェクトを記憶するオブジェクト記憶手段と、当該オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを表示する表示手段と、前記オブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段と、当該レイアウトスタイル記憶手段に記憶されている複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択手段と、当該選択手段により選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを配置する配置手段と、前記選択手段により選択されたレイアウトスタイルが、当該配置手段により配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加手段と、前記配置手段により配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加手段により追加されたオブジェクトとを前記表示手段に表示する表示制御手段とを備えたレイアウト編集装置において、前記選択手段によるレイアウトスタイルの選択時に前記表示手段に表示中のオブジェクトを削除するか否かを判断する削除可否判断手段と、前記選択手段により新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、当該削除可否判断手段により削除してもよいと判断されたオブジェクトを削除する削除手段とを備え、前記オブジェクト追加手段は、前記削除手段によりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に記載のレイアウト編集装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記レイアウトスタイル記憶手段に記憶されたレイアウトスタイルが、前記オブジェクトの属性情報を含み、前記配置手段により配置されたオブジェクトの属性を、当該属性情報に従って変更する属性変更手段を備え、前記表示制御手段は、当該属性変更手段により変更された属性に従ってオブジェクトを表示することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3に記載のレイアウト編集装置は、印刷対象であるオブジェクトを入力する入力手段と、当該入力手段により入力されたオブジェクトを記憶するオブジェクト記憶手段と、当該オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを表示する表示手段と、前記オブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段と、当該レイアウトスタイル記憶手段に記憶されている複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択手段と、当該選択手段により選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを配置する配置手段と、前記選択手段により選択されたレイアウトスタイルが、当該配置手段により配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加手段と、前記配置手段により配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加手段により追加されたオブジェクトとを前記表示手段に表示する表示制御手段とを備えたレイアウト編集装置において、前記入力手段により入力が行われたオブジェクトであるか否かをオブジェクト毎に記憶する入力有無記憶手段と、前記入力手段によるオブジェクトへの入力の際に当該入力有無記憶手段に入力ありと記憶させる入力有無記憶制御手段と、前記選択手段により新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、当該入力有無記憶手段に入力ありと記憶されていないオブジェクトを削除する削除手段とを備え、前記オブジェクト追加手段は、前記削除手段によりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項4に記載のレイアウト編集装置は、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記入力有無記憶制御手段が、前記オブジェクトの配置情報の入力、前記オブジェクトの属性情報の入力、前記オブジェクトへのデータ入力の少なくとも1つが実行されたときに入力ありと記憶させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項5に記載のレイアウト編集装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記削除可否判断手段が、前記オブジェクトの種類に基づいて、当該オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項6に記載のレイアウト編集装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記選択手段によりレイアウトスタイルが選択された場合に前記表示手段に表示されているオブジェクトを削除するか否かを設定する削除可否設定手段を備え、前記削除可否判断手段は、当該削除可否設定手段による設定に従って前記オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項7に記載のレイアウト編集装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、前記削除可否設定手段が、前記オブジェクトの種類毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項8に記載のレイアウト編集装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、前記削除可否設定手段が、前記表示手段に表示されている個々のオブジェクト毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項9に記載のレイアウト編集装置は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記選択手段により選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクトと、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトとを対応付ける対応付け手段を備え、前記配置手段は、当該対応付け手段による対応関係に基づき、対応するオブジェクトの配置情報に従って前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトを配置し、前記オブジェクト追加手段は、前記対応付け手段により対応付けられなかったオブジェクトを追加することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項10に記載のレイアウト編集装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、前記対応付け手段が、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のオブジェクト間の位置関係と、選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクト間の位置関係とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項11に記載のレイアウト編集装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、前記対応付け手段が、前記オブジェクト記憶手段に文字列からなるオブジェクトが記憶されている場合には、当該文字列オブジェクトの文字数の多少と、選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの領域の広狭とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の請求項12に記載のレイアウト編集装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、オブジェクトの入力順序を記憶する入力順記憶手段を備え、前記対応付け手段は、当該入力順記憶手段に記憶された入力順序に基づき対応付けを行うことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の請求項13に記載のレイアウト編集装置は、請求項1乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの個数とを比較する個数比較手段と、当該個数比較手段が、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数の文字列オブジェクトの文字列を結合する結合手段とを備え、前記配置手段は、当該結合手段により結合された文字列を1個のオブジェクトに配置することを特徴とする。
また、本発明の請求項14に記載のレイアウト編集装置は、請求項1乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれるイメージオブジェクトの個数とを比較する個数比較手段を備え、前記配置手段は、当該個数比較手段が、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のイメージオブジェクトを1個のイメージオブジェクトの領域内に並べて配置することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の請求項15に記載のレイアウト編集プログラムは、印刷対象であるオブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段に記憶されている、複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択ステップと、当該選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記オブジェクトが記憶されているオブジェクト記憶手段からオブジェクトを読み出して配置する配置ステップと、前記選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルが、当該配置ステップにより配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加ステップと、前記配置ステップにより配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加ステップにより追加されたオブジェクトとを表示手段に表示させる表示制御ステップとをコンピュータに実行させるレイアウト編集プログラムにおいて、前記選択ステップによるレイアウトスタイルの選択時に前記表示手段に表示中のオブジェクトを削除するか否かを判断する削除可否判断ステップと、前記選択ステップにより新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、前記削除可否判断ステップにより削除してもよいと判断されたオブジェクトを削除する削除ステップとをさらに実行させ、前記オブジェクト追加ステップは、前記削除ステップによりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とする。
【0021】
また、本発明の請求項16に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15に記載の発明の構成に加え、前記レイアウトスタイル記憶手段に記憶されたレイアウトスタイルが、前記オブジェクトの属性情報を含み、前記配置ステップにより配置されたオブジェクトの属性を、当該属性情報に従って変更する属性変更ステップをコンピュータにさらに実行させ、前記表示制御ステップでは、当該属性変更ステップにより変更された属性に従ってオブジェクトを表示させることを特徴とする。
【0022】
また、本発明の請求項17に記載のレイアウト編集プログラムは、印刷対象であるオブジェクトを入力する入力ステップと、前記オブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段に記憶されている、複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択ステップと、当該選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記入力ステップにおいて入力されたオブジェクトが記憶されているオブジェクト記憶手段からオブジェクトを読み出して配置する配置ステップと、前記選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルが、当該配置ステップにより配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加ステップと、前記配置ステップにより配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加ステップにより追加されたオブジェクトとを表示手段に表示させる表示制御ステップとをコンピュータに実行させるレイアウト編集プログラムにおいて、前記入力ステップにおいてオブジェクトへ入力が行なわれた際に入力有無記憶手段に入力ありと記憶させる入力有無記憶制御ステップと、前記選択ステップにより新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、前記入力有無記憶手段に入力ありと記憶されていないオブジェクトを削除する削除ステップとをコンピュータにさらに実行させ、前記オブジェクト追加ステップでは、前記削除ステップによりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とする。
【0023】
また、本発明の請求項18に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項17に記載の発明の構成に加え、前記入力有無記憶制御ステップでは、前記オブジェクトの配置情報の入力、前記オブジェクトの属性情報の入力、前記オブジェクトへのデータ入力の少なくとも1つが実行されたときに入力ありと記憶させることを特徴とする。
【0024】
また、本発明の請求項19に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15又は16に記載の発明の構成に加え、前記削除可否判断ステップでは、前記オブジェクトの種類に基づいて、当該オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする。
【0025】
また、本発明の請求項20に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15又は16に記載の発明の構成に加え、前記選択ステップによりレイアウトスタイルが選択された場合に前記表示手段に表示されているオブジェクトを削除するか否かを設定する削除可否設定ステップをコンピュータにさらに実行させ、前記削除可否判断ステップでは、当該削除可否設定ステップによる設定に従って前記オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする。
【0026】
また、本発明の請求項21に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項20に記載の発明の構成に加え、前記削除可否設定ステップでは、前記オブジェクトの種類毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする。
【0027】
また、本発明の請求項22に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項20に記載の発明の構成に加え、前記削除可否設定ステップでは、前記表示手段に表示されている個々のオブジェクト毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする。
【0028】
また、本発明の請求項23に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15乃至22のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクトと、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトとを対応付ける対応付けステップをコンピュータにさらに実行させ、前記配置ステップでは、当該対応付けステップによる対応関係に基づき、対応するオブジェクトの配置情報に従って前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトを配置し、前記オブジェクト追加ステップでは、前記対応付けステップにより対応付けられなかったオブジェクトを追加することを特徴とする。
【0029】
また、本発明の請求項24に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項23に記載の発明の構成に加え、前記対応付けステップでは、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のオブジェクト間の位置関係と、選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクト間の位置関係とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする。
【0030】
また、本発明の請求項25に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項23に記載の発明の構成に加え、前記対応付けステップでは、前記オブジェクト記憶手段に文字列からなるオブジェクトが記憶されている場合には、当該文字列オブジェクトの文字数の多少と、選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの領域の広狭とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする。
【0031】
また、本発明の請求項26に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項23に記載の発明の構成に加え、前記対応付けステップでは、入力順記憶手段に記憶されたオブジェクトの入力順序に基づき対応付けを行うことを特徴とする。
【0032】
また、本発明の請求項27に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15乃至26のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの個数とを比較する個数比較ステップと、当該個数比較ステップにおいて、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数の文字列オブジェクトの文字列を結合する結合ステップとをコンピュータにさらに実行させ、前記配置ステップでは、当該結合ステップにより結合された文字列を1個のオブジェクトに配置することを特徴とする。
また、本発明の請求項28に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15乃至26のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれるイメージオブジェクトの個数とを比較する個数比較ステップをコンピュータにさらに実行させ、前記配置ステップでは、当該個数比較ステップにおいて、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のイメージオブジェクトを1個のイメージオブジェクトの領域内に並べて配置することを特徴とする。
【0033】
また、本発明の請求項29に記載のレイアウト編集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項15乃至28のいずれかに記載のレイアウト編集プログラムを記録している。
【発明の効果】
【0034】
本発明の請求項1に記載のレイアウト編集装置によれば、レイアウトスタイルの適用時に表示中のオブジェクトを必ず削除するのではなく、削除可否判断手段によりあらかじめ削除の可否を判断しておき、その判断結果に従って、レイアウトスタイル適用時には、削除してよいとされているオブジェクトのみを削除する。従って、一律に削除する・残しておくという制御にするよりも、操作状況やオブジェクトに応じた制御が可能である。
【0035】
また、本発明の請求項2に記載のレイアウト編集装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、レイアウトスタイルに配置情報以外に属性情報を持たせるため、それを表示することにより、印刷イメージが把握しやすい。
【0036】
また、本発明の請求項3に記載のレイアウト編集装置は、レイアウトスタイル適用の際にオブジェクト追加手段により追加されたオブジェクトは、ユーザーが入力したオブジェクトの中身(データ)を持っていないため、削除する。ただし、レイアウトの適用後にそのようなオブジェクトに対してデータが入力されたり、オブジェクトの配置や属性が変更された場合には、入力の有無をチェックしておき、ユーザからの操作履歴があるオブジェクトは削除しないこととする。従って、ユーザの操作を尊重してレイアウトスタイルの適用が行なわれるため、ユーザの操作が二度手間になることが少なく、使い勝手を向上することができる。
【0037】
また、本発明の請求項4に記載のレイアウト編集装置は、請求項3に記載の発明の構成に加え、データの入力だけでなく、操作の有無をチェックするため、新たなレイアウトに空のオブジェクトを追加するような使い方も可能である。
【0038】
また、本発明の請求項5に記載のレイアウト編集装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、削除するか否かを、オブジェクトの種類により一律に決定する。オブジェクトの性質に基づいて削除するか否かを決定するので、ユーザの使い勝手を向上することができる。
【0039】
また、本発明の請求項6に記載のレイアウト編集装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、ユーザ設定により削除の可否の決定をすることができるので、個々のユーザの好みに合わせてレイアウトスタイル適用時の処理を行なうことができる。
【0040】
また、本発明の請求項7に記載のレイアウト編集装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、削除されるオブジェクトの種類を自由に設定することができるので、個々のユーザの好みに合わせてレイアウトスタイル適用時の処理を行なうことができる。
【0041】
また、本発明の請求項8に記載のレイアウト編集装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、残しておきたいオブジェクトを個別に指定することができるので、個々のユーザの好みに合わせてレイアウトスタイル適用時の処理を行なうことができる。
【0042】
また、本発明の請求項9に記載のレイアウト編集装置は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の構成に加え、オブジェクトがすでに入力されているときに、レイアウトスタイルを適用した場合、レイアウトスタイルに含まれているオブジェクトと、入力済みのオブジェクトを対応付けることにより、レイアウトスタイルの変更時にもユーザの入力の手間を減らすことができる。
【0043】
また、本発明の請求項10に記載のレイアウト編集装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、相対的な位置関係によりレイアウトスタイルに含まれているオブジェクトと、入力済みのオブジェクトとの対応付けを行うため、対応を一から指示するのに比べて簡便で、ユーザは大体の位置に入力しておけばその関係を汲み取って配置されるため便利である。
【0044】
また、本発明の請求項11に記載のレイアウト編集装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、文字列オブジェクトの場合、文字の量が多い場合には広い領域を割り当てて文字が見やすくなるように対応付けることができる。
【0045】
また、本発明の請求項12に記載のレイアウト編集装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、入力された順に左上のオブジェクトから順に配置していくため、入力済みオブジェクトの配置を個別に指示するより簡便に、入力済オブジェクトに対してレイアウトスタイルの変更を行なうことができる。
【0046】
また、本発明の請求項13に記載のレイアウト編集装置は、請求項1乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加え、入力済の文字列オブジェクトよりもレイアウトスタイル内の文字列オブジェクト数の方が少ない場合には、文字列を結合する。余った文字列を削除したり、レイアウトの外に置いたままにするよりも、入力した文字列をレイアウト内に配置できるので、その後の入力・編集の手間を減らすことができる。
また、本発明の請求項14に記載のレイアウト編集装置は、請求項1乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加え、入力済のイメージオブジェクトよりもレイアウトスタイル内のイメージオブジェクト数の方が少ない場合には、複数の入力済イメージオブジェクトを1個のイメージオブジェクトの領域内に並べて配置する。余ったイメージデータを削除したり、レイアウトの外に置いたままにするよりも、入力したイメージオブジェクトをレイアウト内に配置できるので、その後の入力・編集の手間を減らすことができる。
【0047】
また、本発明の請求項15に記載のレイアウト編集プログラムは、レイアウトスタイルの適用時に表示中のオブジェクトを必ず削除するのではなく、削除可否判断手段によりあらかじめ削除の可否を判断しておき、その判断結果に従って、レイアウトスタイル適用時には、削除してよいとされているオブジェクトのみを削除する。従って、一律に削除する・残しておくという制御にするよりも、操作状況やオブジェクトに応じた制御が可能である。
【0048】
また、本発明の請求項16に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15に記載の発明の構成に加え、レイアウトスタイルに配置情報以外に属性情報を持たせるため、それを表示することにより、印刷イメージが把握しやすい。
【0049】
また、本発明の請求項17に記載のレイアウト編集プログラムは、レイアウトスタイル適用の際にオブジェクト追加手段により追加されたオブジェクトは、ユーザーが入力したオブジェクトの中身(データ)を持っていないため、削除する。ただし、レイアウトの適用後にそのようなオブジェクトに対してデータが入力されたり、オブジェクトの配置や属性が変更された場合には、入力の有無をチェックしておき、ユーザからの操作履歴があるオブジェクトは削除しないこととする。従って、ユーザの操作を尊重してレイアウトスタイルの適用が行なわれるため、ユーザの操作が二度手間になることが少なく、使い勝手を向上することができる。
【0050】
また、本発明の請求項18に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項17に記載の発明の構成に加え、データの入力だけでなく、操作の有無をチェックするため、新たなレイアウトに空のオブジェクトを追加するような使い方も可能である。
【0051】
また、本発明の請求項19に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15又は16に記載の発明の構成に加え、削除するか否かを、オブジェクトの種類により一律に決定する。オブジェクトの性質に基づいて削除するか否かを決定するので、ユーザの使い勝手を向上することができる。
【0052】
また、本発明の請求項20に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15又は16に記載の発明の構成に加え、ユーザ設定により削除の可否の決定をすることができるので、個々のユーザの好みに合わせてレイアウトスタイル適用時の処理を行なうことができる。
【0053】
また、本発明の請求項21に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項20に記載の発明の構成に加え、削除されるオブジェクトの種類を自由に設定することができるので、個々のユーザの好みに合わせてレイアウトスタイル適用時の処理を行なうことができる。
【0054】
また、本発明の請求項22に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項20に記載の発明の構成に加え、残しておきたいオブジェクトを個別に指定することができるので、個々のユーザの好みに合わせてレイアウトスタイル適用時の処理を行なうことができる。
【0055】
また、本発明の請求項23に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15乃至22のいずれかに記載の発明の構成に加え、オブジェクトがすでに入力されているときに、レイアウトスタイルを適用した場合、レイアウトスタイルに含まれているオブジェクトと、入力済みのオブジェクトを対応付けることにより、レイアウトスタイルの変更時にもユーザの入力の手間を減らすことができる。
【0056】
また、本発明の請求項24に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項23に記載の発明の構成に加え、相対的な位置関係によりレイアウトスタイルに含まれているオブジェクトと、入力済みのオブジェクトとの対応付けを行うため、対応を一から指示するのに比べて簡便で、ユーザは大体の位置に入力しておけばその関係を汲み取って配置されるため便利である。
【0057】
また、本発明の請求項25に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項23に記載の発明の構成に加え、文字列オブジェクトの場合、文字の量が多い場合には広い領域を割り当てて文字が見やすくなるように対応付けることができる。
【0058】
また、本発明の請求項26に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項23に記載の発明の構成に加え、入力された順に左上のオブジェクトから順に配置していくため、入力済みオブジェクトの配置を個別に指示するより簡便に、入力済オブジェクトに対してレイアウトスタイルの変更を行なうことができる。
【0059】
また、本発明の請求項27に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15乃至26のいずれかに記載の発明の構成に加え、入力済の文字列オブジェクトよりもレイアウトスタイル内の文字列オブジェクト数の方が少ない場合には、文字列を結合する。余った文字列を削除したり、レイアウトの外に置いたままにするよりも、入力した文字列をレイアウト内に配置できるので、その後の入力・編集の手間を減らすことができる。
また、本発明の請求項28に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15乃至26のいずれかに記載の発明の構成に加え、入力済のイメージオブジェクトよりもレイアウトスタイル内のイメージオブジェクト数の方が少ない場合には、複数の入力済イメージオブジェクトを1個のイメージオブジェクトの領域内に並べて配置する。余ったイメージデータを削除したり、レイアウトの外に置いたままにするよりも、入力したイメージオブジェクトをレイアウト内に配置できるので、その後の入力・編集の手間を減らすことができる。
【0060】
また、本発明の請求項29に記載のレイアウト編集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項15乃至28のいずれかに記載のレイアウト編集プログラムの作用効果を奏することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0061】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。まず、本発明を適用したレイアウト編集装置1の構成について図1〜図7を参照して説明する。図1は、レイアウト編集装置1の電気的構成を示すブロック図である。図2は、レイアウト編集装置1のハードディスク装置30に記憶されたレイアウトスタイルデータベース32の構成を示す模式図である。図3及び図4は、レイアウトスタイルの例を示す説明図である。図5〜図7は、RAM22のオブジェクト記憶エリア221の構成を示す模式図である。
【0062】
図1に示すように、レイアウト編集装置1は、周知のパーソナルコンピュータから構成されており、レイアウト編集装置1の制御を司るCPU20が設けられ、CPU20には、BIOS等を記憶したROM21と、各種のデータを一時的に記憶するRAM22と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインタフェイス40とが接続されている。RAM22には、編集中のテキストやイメージ等のオブジェクトを記憶するオブジェクト記憶エリア221が設けられている。ここで、オブジェクト記憶エリア221が本発明のオブジェクト記憶手段に相当する。
【0063】
I/Oインタフェイス40には、文字や画像等を表示する表示手段であるディスプレイ24と、各種のキーから入力を行なうキーボード26と、画面上の任意の場所をポイントするためのマウス28と、レイアウト編集装置1からの指示に従って印刷を実行するプリンタ29と、ハードディスク装置30とが接続されている。ハードディスク装置30は、CPU20で実行されるプログラムを記憶したプログラム記憶エリア31と、レイアウトスタイルデータベース32を有している。ここで、マウス28及びキーボード26が本発明の入力手段に、レイアウトスタイルデータベース32が本発明のレイアウトスタイル記憶手段に、ディスプレイ24が本発明の表示手段に相当する。また、マウス28及びキーボード26は本発明の選択手段としても機能する。
【0064】
レイアウトスタイルデータベース32は、個々の入力データであるオブジェクトをどのように配置するかを予め定めたレイアウトスタイルの集合体である。図2に示すように、レイアウトスタイルデータベース32は、レイアウトスタイル番号320,そのレイアウトスタイルが縦置きか横置きかの別を示す向き321,レイアウトスタイル全体の大きさを示す全体サイズ322,配置されるオブジェクトの種類を示す種類情報323,レイアウトスタイルに配置されるオブジェクトの位置を示す位置情報324,当該オブジェクトに対する修飾等の属性を示す属性情報325,新たなレイアウトスタイルが適用された場合に表示中のオブジェクトを削除してよいかどうかを示す削除可否設定326,当該オブジェクトに入力されるデータそのものであるデータ本体327の各フィールドから構成されている。そして、1個のレイアウトスタイル330を1レコードとし、当該レイアウトスタイルに含まれるイメージオブジェクト331やテキストオブジェクト332をサブレコードとして、種類情報323,位置情報324,属性情報325,削除可否設定326,データ本体327は、各サブレコードに対応し、番号320、向き321と全体サイズ322は各レコードに対応するように構成されている。
【0065】
例えば、図2のレイアウトスタイル番号1は、横置きのレイアウトスタイルであって、3つのオブジェクトから構成され、レイアウトスタイル全体のサイズが縦50mm、横100mmである。最初のオブジェクトの種類はイメージオブジェクト331であって、レイアウトスタイルの左端から2mm、上から2mmのところに配置され、オブジェクトの大きさは幅40mm,高さ15mmとなっている。そして、そのオブジェクトには修飾はなされておらず、削除可否設定は削除可となっている。2番目のオブジェクトは、オブジェクトの種類がテキストオブジェクト332であり、レイアウトスタイルの左端から45mm、上から2mmのところに配置され、オブジェクトの大きさは幅50mm,高さ15mmとなっている。そして、スタイルが「太字」、フォントが「ゴシック体」、文字サイズは「中」、文字色は「黒」がオブジェクト内の文字修飾として指定されており、削除可否設定は削除可となっている。3番目のオブジェクトは、テキストオブジェクト332であり、レイアウトスタイルの左端から2mm、上から20mmのところに配置され、オブジェクトの大きさは幅93mm,高さ25mmとなっている。そして、スタイルが「なし」、フォントが「ゴシック体」、文字サイズは「大」、文字色は「黒」がオブジェクト内の文字修飾として指定されており、削除可否設定は削除可となっている。尚、本実施形態において、レイアウトスタイルの各オブジェクトの削除可否設定の既定値は削除可(「Del」)であり、新たなレイアウトスタイルの適用時には、全てのオブジェクトが削除されてから、次のレイアウトスタイルのオブジェクトが表示されることとなる。以上のレイアウトスタイル番号1の配置を図示すると、図3に示すようになる。レイアウトスタイル330の中に、イメージオブジェクト331が左上に、テキストオブジェクト332が右上と下に配置されている。
【0066】
また、図2のレイアウトスタイル番号2は、横置きのレイアウトスタイルであって、2つのオブジェクトから構成され、レイアウトスタイル全体のサイズが縦40mm、横100mmである。最初のオブジェクトの種類はテキストオブジェクト332であって、レイアウトスタイルの左端から2mm、上から2mmのところに配置され、オブジェクトの大きさは幅95mm,高さ15mmとなっている。そして、スタイルが「太字」、フォントが「ゴシック体」、文字サイズは「中」、文字色は「黒」がオブジェクト内の文字修飾として指定されており、削除可否設定は削除可となっている。2番目のオブジェクトは、オブジェクトの種類がテキストオブジェクト332であり、レイアウトスタイルの左端から2mm、上から15mmのところに配置され、オブジェクトの大きさは幅95mm,高さ20mmとなっている。そして、スタイルが「なし」、フォントが「ゴシック体」、文字サイズは「大」、文字色は「黒」がオブジェクト内の文字修飾として指定されており、削除可否設定は削除可となっている。以上のレイアウトスタイル番号2の配置を図示すると、図4に示すようになる。レイアウトスタイル330の中に、テキストオブジェクト332が上下に2個配置されている。
【0067】
次に、RAM22のオブジェクト記憶エリア221には、オブジェクトが入力された場合にはそのオブジェクトのデータ本体が、オブジェクトの種類情報、位置情報、属性情報とともに記憶される。また、レイアウトスタイルが適用された場合には、そのレイアウトスタイルの中にオブジェクトのデータ本体を配置した状態で記憶される。例えば、レイアウトスタイル番号1が適用された直後のオブジェクト記憶エリア221の状態は、図5に示すようになる。まだ何もデータ入力が行なわれていないので、オブジェクト記憶エリア221の内容は、レイアウトスタイルデータベース322のレイアウトスタイル番号1の状態と同一となっている。ここで、削除可否設定のフィールドには、削除可否の設定が記憶されるが、入力があったオブジェクトについては自動的に削除しないと記憶される構成となっており(入力あり=削除不可)、このフィールドが本発明の入力有無記憶手段に相当する。また、レイアウトスタイルが適用されていない状態でオブジェクトを入力すると、入力順にオブジェクトが記憶される。従って、ここでオブジェクト記憶エリア221への記憶順序が本発明の入力順記憶手段に相当する。
【0068】
ここで、例えば、図3の表示イメージの右上にあるテキストオブジェクトに「Tanaka」と入力したとする。この時、オブジェクト記憶エリア221の状態は、図6に示すようになる。入力されたテキストオブジェクトのデータ本体欄が「Tanaka」に変更され、さらに、削除可否設定が削除不可となっている(図中、「keep」で表示)。このように、本実施形態においては、データの入力がなされたオブジェクトについては、何ら操作を加えなくても、そのオブジェクトを保存しておきたいものと判断して、新たなレイアウトスタイルが適用される場合にもディスプレイ24上の作業領域から削除しないように構成している。
【0069】
例えば、ここで、レイアウトスタイル番号2が新たに適用されたとすると、オブジェクト記憶エリア221の状態は、図7に示すようになる。レイアウトスタイル番号1の時に入力されたテキストデータ「Tanaka」は、そのまま1番目のテキストオブジェクトの内容として記憶される。この際、属性情報は、レイアウトスタイルが規定している属性情報に書き替えられる。なお、ここで属性情報を前回のレイアウトスタイルのものをそのまま保持するようにしてもよいし、ユーザが選択できるように構成してもよい。
【0070】
次に、以上のような構成を有するレイアウト編集装置1の動作について、図8〜図25を参照して説明する。図8は、レイアウト編集装置1のメインルーチンのフローチャートである。図9は、図8のS15で実行する削除可否設定処理のサブルーチンのフローチャートである。図10は、図8のS19で実行するレイアウトスタイル適用処理のサブルーチンのフローチャートである。図11は、図10のS53で実行するオブジェクト適用処理のサブルーチンのフローチャートである。図12は、図11のS61で実行する属性によるオブジェクト対応付け処理のサブルーチンのフローチャートである。図13は、図11のS67で実行する文字数によるオブジェクト対応付け処理のサブルーチンのフローチャートである。図14は、図11のS71で実行する相対位置によるオブジェクト対応付け処理のサブルーチンのフローチャートである。図15は、図11のS75で実行する残余オブジェクト処理のサブルーチンのフローチャートである。図16は、レイアウト編集の開始時の表示画面の例を示す説明図である。図17及び図18は、レイアウトスタイル適用画面の例を示す説明図である。図19は、削除可否設定画面の例を示す説明図である。図20は、レイアウトスタイルのオブジェクト内へのデータ入力後の画面の例を示す説明図である。図21は、入力済オブジェクトがある状態で新たなレイアウトスタイルを適用した場合の画面の例を示す説明図である。図22は、個別に削除可否設定を行なった後にレイアウトスタイルを適用した場合の画面の例を示す説明図である。図23は、レイアウトスタイル選択画面の例を示す説明図である。図24は、縦置きのレイアウトスタイルを選択した場合の画面の例を示す説明図である。図25は、横置きのレイアウトスタイルに変更した場合の画面の例を示す説明図である。
【0071】
まず、図8に示すように、レイアウト編集装置1の処理が開始されると、初期化処理が実行され(S1)、RAM22のオブジェクト記憶エリア221は空の状態となる。そして、図16に示す初期画面が表示される。初期画面では、図16に示すように、作業領域内に印刷媒体(例えば、普通紙、はがき、テープ等)の空のイメージが表示される。この状態で、印刷媒体の向きを変更することもできる(縦から横、横から縦)。
【0072】
次に、新規オブジェクトの入力操作がキーボード26やマウス28により行われたか否かを判断する(S3)。新規オブジェクトの入力操作は、印刷媒体の位置表示にかかわらず、作業領域内のどの位置でも実行することができ、キーボード26から直接文字を入力したり、イメージデータをファイルから読み込んだり、描画したり、各種の操作により入力が可能である。新規オブジェクトの入力操作がなされた場合には(S3:YES)、その入力を受け付けて、RAM22内のオブジェクト記憶エリア221に記憶し、表示画面中の作業領域内に表示するオブジェクト生成処理を行なう(S5)。そして、入力されたオブジェクトの削除可否設定を削除不可にして記憶し(S7)、S3に戻る。
【0073】
新規オブジェクトの入力操作がなされていない場合には(S3:NO)、次に、既に生成されて作業領域内に表示されているオブジェクトに対して何らかの操作が行われたか否かを判断する(S9)。生成済のオブジェクトに対しては、データの入力、変更、修飾の付与、位置の変更等各種の変更を加えることができる。オブジェクトの変更操作が行なわれた場合には(S9:YES)、その操作の結果をオブジェクト記憶エリア221に記憶し、表示画面中の作業領域内に反映させて表示するオブジェクト変更処理を実行する(S11)。そして、入力されたオブジェクトの削除可否設定を削除不可にして記憶し(S7)、S3に戻る。
【0074】
オブジェクトの変更操作が行なわれていない場合には(S9:NO)、次に、生成済のオブジェクトに対して個別に削除可否の設定操作がなされたか否かを判断する(S13)。削除可否の設定は、オブジェクトの種類により一律に設定できるように構成したり、個々のオブジェクトに対して個別に設定できるように構成することができる。本実施形態では、図19に示すように、個々のオブジェクトに対して個別に設定可能にしている。削除可否の設定操作がなされた場合には(S13:YES)、設定メニューを提示して操作者に入力させる削除可否設定処理を実行する(S15)。削除可否設定処理の詳細は、図9を参照して後述する。そして、S3に戻る。
【0075】
削除可否の設定操作がなされていない場合には(S13:NO)、次に、予め用意された複数のレイアウトスタイルの中から適宜選択するレイアウトスタイルをオブジェクトに対して適用するレイアウトスタイル適用操作が行なわれたか否かを判断する(S17)。レイアウトスタイルの適用は、入力済のオブジェクトに対して行なうことも可能であるし、何も入力済オブジェクトがない状態でも行なうことができる。レイアウトスタイル適用操作が行なわれた場合には(S17:YES)、レイアウトスタイルデータベース32から所望のレイアウトスタイルを読み込んで適用し、画面に表示させるレイアウトスタイル適用処理を実行する(S19)。例えば、入力済オブジェクトがない状態で、図2に示すレイアウトスタイル番号1のレイアウトスタイルを適用すると、図17に示すような画面が表示される。また、図2に示すレイアウトスタイル番号2のレイアウトスタイルを適用すると、図18に示すような画面が表示される。レイアウトスタイル適用処理の詳細は、図10〜図15を参照して後述する。そして、S3に戻る。
【0076】
尚、操作者がレイアウトスタイルの選択メニューを指示すると、図23に示すような選択画面が表示され、所望のレイアウトスタイルを選ぶことができる。ここで、各レイアウトスタイルは、印刷媒体に対して横置き、縦置きいずれであるかを示す向きの情報を有している(図2参照)。例えば、縦置きのレイアウトスタイルを選択すると、図24に示すように縦置きの状態で作業領域にレイアウトスタイルが表示される。この状態から、さらに操作者がレイアウトスタイルの選択メニューを指示し、今度は横置きのレイアウトスタイルを選択した場合には、図25に示すように、印刷媒体が横置きの状態に変更されてそのなかに収まる形で横置きのレイアウトスタイルが表示されるように構成されている。従って、操作者はレイアウトスタイルを選択するのみでよく、選択したいレイアウトスタイルの向きに合わせて自分で印刷媒体の向きの設定をする必要がない。
【0077】
レイアウトスタイル適用操作が行なわれていない場合には(S17:NO)、その他の処理を実行し(S21)、終了か否かを判断する(S23)。終了でなければ(S23:NO)、S3に戻り、終了の場合は(S23:YES)、全処理を終了する。
【0078】
次に、図9を参照して、図8のS15で実行する削除可否設定処理について説明する。まず、図19に示すような削除可否設定を含む操作メニューを表示する(S31)。この操作メニューは、たとえば、目的のオブジェクトの上でマウス28を右クリックする等の操作により表示させることができる。
【0079】
そして、可否設定が変更されたか否かを判断する(S33)。図19の例では、「Leave when apply Layout Style」にチェックが入っているので、このオブジェクトはレイアウトスタイルの適用の際にも削除されないように設定されたことを示している。可否設定が変更された場合には(S33:YES)、変更後の設定をオブジェクト記憶エリア221の削除可否設定として削除可(「Del」)または削除不可(「Keep」)のいずれかを記憶する(S35)。そして、図8のメインルーチンに戻る。可否設定が変更されなかった場合には(S33:NO)、メニューを閉じ(S37)、図8のメインルーチンに戻る。例えば、図19に示すような削除可否設定メニューにより、このレイアウト(図17参照)の左上段にあるイメージオブジェクトの削除を不可に設定すると、例えばそのイメージオブジェクトにたとえ入力データがなかったとしても、そのイメージオブジェクト領域は確保されたまま、次のレイアウトスタイルが適用される。この状態で、例えば、図18に示すレイアウトスタイルを適用すると、図22に示すようにオブジェクトが重なって配置される。操作者としては、このように表示された後で、レイアウトスタイル内の各オブジェクトの配置をかえたり、大きさを変えたりして好みの状態に編集することもできるし、このようにして好みのレイアウトスタイルを作成し、レイアウトスタイルデータベース32に追加して記憶させてもよい。
【0080】
なお、本実施形態では、個々のオブジェクトごとに削除の可否を設定できる構成を示したが、別途ダイアログボックスを表示する等してオブジェクトの種類や属性ごとに削除の可否を設定できるようにしてもよい。
【0081】
次に、図10を参照して、図8のS19で実行するレイアウトスタイル適用処理について説明する。レイアウトスタイル適用処理は、作業領域にオブジェクトが入力済みであるか否かにかかわらず、レイアウトスタイル適用メニューが操作され、新たなレイアウトスタイルが選択された場合に実行される。概略を説明すると、新たなレイアウトスタイルが選択された場合、RAM22内のオブジェクト記憶エリア221にオブジェクトがあるかどうかを調べ、オブジェクトが存在する場合には、その削除の可否をチェックする。そして、削除してもよいとされているオブジェクトをすべて削除した後に、残っているオブジェクトとレイアウトスタイル内に含まれるオブジェクトを対応付け、オブジェクトの適用を行うものである。
【0082】
具体的な処理としては、図10に示すように、まず、オブジェクト記憶エリア221にオブジェクトが存在するか否かを判断する(S41)。オブジェクト記憶エリア221には、レイアウトスタイルが適用されていない状態でオブジェクトが入力された場合も、レイアウトスタイルの適用後にオブジェクトが入力された場合にも、レイアウトスタイルが適用されてオブジェクトの領域のみが確保された状態の場合にも、オブジェクトとして記憶されている。従って、オブジェクト記憶エリア221にオブジェクトが存在しないのは、起動直後やすべてのオブジェクトを操作者が削除した場合など、作業領域がまっさらの場合となる。
【0083】
オブジェクトが存在しない場合には(S41:NO)、オブジェクトの削除処理をする必要がないので、そのまま適用するレイアウトスタイル内のオブジェクトをRAM22のオブジェクト記憶エリア221に追加するオブジェクト追加処理を実行し(S43)、図8のメインルーチンに戻る。
【0084】
オブジェクトが存在する場合には(S41:YES)、次に、オブジェクト記憶エリア221内の先頭のオブジェクトから順に削除可否の設定を調べ(S45)、削除してもよい(図5〜図7では「Del」と記載)となっている場合には(S45:YES)、そのオブジェクトを削除する(S47)。また、削除不可(図5〜図7では「keep」と記載)となっている場合には(S45:NO)、そのオブジェクトはそのまま残しておくので何も処理はせずにS49に進む。そして、オブジェクト記憶エリア221に記憶されている全てのオブジェクトについてこの削除可否チェックが終了したかを判断し(S49)、終了していなければ(S49:NO)、次のオブジェクトに処理対象を移動してS45とS47の処理を繰り返す。
【0085】
全てのオブジェクトについて削除処理が終了したら(S49:YES)、S45及びS47の処理により削除されないでオブジェクト記憶エリア221に残っているオブジェクトが存在するか否かを判断する(S51)。全てのオブジェクトが削除されていれば(S51:NO)、適用すべきレイアウトスタイル内のオブジェクトをRAM22のオブジェクト記憶エリア221に追加するオブジェクト追加処理を実行し(S43)、図8のメインルーチンに戻る。
【0086】
オブジェクト記憶エリア221に残っているオブジェクトが存在する場合には(S51:YES)、残っているオブジェクトとこれから適用するレイアウトスタイル内に含まれるオブジェクトを対応付けて適用していくオブジェクト適用処理を実行し(S53)、図8のメインルーチンに戻る。オブジェクト適用処理の詳細については、図11〜図15を参照して後述する。
【0087】
次に、図11を参照して、図10のS53で実行するオブジェクト適用処理について説明する。オブジェクト記憶エリア221にオブジェクトが残っている場合、これから適用しようとするレイアウトスタイル内に含まれるオブジェクトにできるだけスムーズに移行できるように、オブジェクトの種類・属性・文字数(テキストオブジェクトの場合)・相対位置を手がかりにしてオブジェクト間の対応付けを行なう。本実施形態では、種類が同一であるオブジェクトについて対応づけることを前提として、属性、文字数、相対位置の順に対応付けを行なうようにしているが、もちろん、この順序に限られるわけではない。
【0088】
まず、図11に示すように、属性によるオブジェクトの対応付けを行なう(S61)。ここで属性とは、テキストオブジェクト、イメージオブジェクト、バーコードオブジェクト等の各オブジェクトの種類に対応した修飾情報やオブジェクトに入力されるデータの種類を規定するものである。例えば、テキストオブジェクトの場合に、郵便番号入力用オブジェクト、住所入力用オブジェクト等を設定しておき、宛名ラベル作成等に使用することが考えられる。入力されるテキストの内容に沿った文字修飾を予め施しておけば、さらに操作者の入力の手間を省くことができて好適である。このような属性は、代表的なものを属性IDのような形でデータベースとして持ってもよいし、また、オブジェクトにデータベースを接続し、そのデータベースのフィールド名を属性として採用してもよい。属性によるオブジェクトの対応付け処理の詳細については、図12を参照して後述する。
【0089】
属性によるオブジェクトの対応付け処理が終了したら、その処理によっても対応づけられていないオブジェクトがまだオブジェクト記憶エリア221に残っているかどうかを判断する(S63)。全て対応付けが終了していれば(S63:NO)、その他の項目による対応付け処理を行なう必要はないので、S77に進む。
【0090】
オブジェクト記憶エリア221にまだ未対応のオブジェクトが存在する場合には(S63:YES)、その未対応オブジェクトの中にテキストオブジェクトが含まれているか否かを判断する(S65)。テキストオブジェクトが含まれていれば(S65:YES)、それについてはオブジェクト内の文字数を考慮した対応付け処理を実行する(S67)。文字数によるオブジェクト対応付け処理の詳細については、図13を参照して後述する。文字数による対応付け処理が終了したら、この対応付け処理によっても対応づけられていないオブジェクトがまだオブジェクト記憶エリア221に残っているかどうかを判断する(S69)。全て対応付けが終了していれば(S69:NO)、その他の項目による対応付け処理を行なう必要はないので、S77に進む。
【0091】
未対応オブジェクトの中にテキストオブジェクトが含まれていない場合(S65:NO)、もしくは、文字数による対応付けの後、オブジェクト記憶エリア221にまだ未対応のオブジェクトが存在する場合には(S69:YES)、オブジェクト記憶エリア221内の未対応オブジェクトと、これから適用するレイアウトスタイル内のオブジェクトの相対位置を考慮して対応付け処理を行なう(S71)。相対位置によるオブジェクト対応付け処理の詳細については、図14を参照して後述する。
【0092】
相対位置によるオブジェクト対応付け処理が終了したら、この処理によっても対応づけられていないオブジェクトがまだオブジェクト記憶エリア221に残っているかどうかを判断する(S73)。全て対応付けが終了していれば(S73:NO)、S77に進む。
【0093】
オブジェクト記憶エリア221にまだ未対応のオブジェクトが存在する場合には(S73:YES)、レイアウトスタイルの同種類のオブジェクト数よりもオブジェクト記憶エリア221に存在するオブジェクト数が多いということになるので、余ったオブジェクトをどのように配置するかを決定する残余オブジェクト処理を実行する(S75)。残余オブジェクト処理の詳細については図15を参照して後述する。
【0094】
残余オブジェクト処理の終了後、もしくは、既述のように各対応付け処理において未対応オブジェクトがオブジェクト記憶エリア221になくなった場合には(S63:NO,S69:NO,S73:NO)、レイアウトスタイルの方に未対応オブジェクトが残っているか否かを判断する(S77)。オブジェクトの種類が異なる場合には対応付けを行なわないので、オブジェクト記憶エリア221とレイアウトスタイルの両方に未対応オブジェクトが残ることがあり得る。レイアウトスタイル内に未対応オブジェクトが存在する場合には(S77:YES)、その未対応オブジェクトをレイアウトスタイルに従って追加するオブジェクト追加処理を実行する(S79)。レイアウトスタイル内に未対応オブジェクトが存在しない場合には(S77:NO)、そのままS81に進む。以上により、全てのオブジェクトについて処理が終了したので、オブジェクト記憶エリア221の記憶内容に従って、作業領域の表示を更新し(S81)、図10のレイアウトスタイル適用処理のルーチンに戻る。
【0095】
次に、図12を参照して、図11のS61で実行する属性によるオブジェクト対応付け処理について説明する。まず、オブジェクト記憶エリア221に記憶されているオブジェクトのうち、先頭のオブジェクトを検出する(S91)。オブジェクト記憶エリア221に記憶されているオブジェクトの順序は、入力順またはあらかじめレイアウトスタイルに規定された配置順になっている。次に、適用しようとするレイアウトスタイル内の未対応のオブジェクトのうち、最も左で最も上にあるものを検出する(S93)。例えば、現在、図17に示すレイアウトスタイルのテキストオブジェクトに「Tanaka」と入力した図20の状態であり、ここから図18に示すレイアウトスタイルに変更しようとしている場合を想定する。この場合、操作者によって入力されたオブジェクトは下段のテキストオブジェクトのみであるから、図10のS45及びS47により他のオブジェクトは削除され、現在、オブジェクト記憶エリア221に記憶されているオブジェクトは「Tanaka」を含むテキストオブジェクトのみであるので、これがS91で検出される。また、図18のレイアウトスタイルにおける最左上のオブジェクトは、上段のテキストオブジェクトであるから、これがS93で検出される。
【0096】
次に、これら2つのオブジェクトの種類が一致するか否かを判断する(S95)。オブジェクトの対応づけの大前提として、種類の異なるオブジェクトを適用しないこととしているので、ここで、テキストオブジェクトなのか、イメージオブジェクトなのか、バーコードオブジェクトなのか、その他の種類のオブジェクトであるのかといった確認を行なう。
【0097】
オブジェクトの種類が一致しなければ(S95:NO)、そのオブジェクトは対応づけられないので、そのままS107に進み、次のレイアウトスタイル内オブジェクトとの対応関係をチェックする処理に移行する。
【0098】
オブジェクトの種類が一致した場合には(S95:YES)、次に、属性が一致するか否かを判断する(S97)。前述したように、オブジェクトに入力できるデータの種類(例えば、郵便番号など)をさらに細分化して規定したいような場合、属性を設定しておき、その属性を持つデータのみを入力できるようにしておくことができる。属性が一致した場合には(S97:YES)、そのオブジェクトを適用して対応づける(S99)。そして、適用されたオブジェクトは次回のルーチン以降の処理対象から除外しておく(S101)。
【0099】
次に、オブジェクト記憶エリア221にまだ未対応のオブジェクトが存在するか否かを判断し(S103)、まだある場合には(S103:YES)、次のオブジェクトに処理対象を移動する(S105)。そして、S93に戻り、次のオブジェクト同士の属性チェックを行なう。未対応オブジェクトがもう存在しない場合には(S103:NO)、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0100】
属性が一致しない場合には(S97:NO)、ここではオブジェクトの対応づけを行なわない。特に属性の設定がない場合にも、ここでは属性が一致しないとして処理を行なう。そして、現在処理中のレイアウトスタイル内のオブジェクトが最後のオブジェクトか否かを判断する(S107)。レイアウトスタイル内にまだ未対応のオブジェクトが含まれていれば(S107:NO)、次のオブジェクトに処理対象を移動する(S109)。ここで、次のオブジェクトへの移動順は、未対応のレイアウトスタイル内オブジェクトのうち、最も左のオブジェクト、次いで、最も上のオブジェクトの順で行なう。そして、S95に戻り、処理中のオブジェクト記憶エリア221内のオブジェクトと次のレイアウトスタイル内オブジェクトとの種類・属性の一致をチェックする。
【0101】
レイアウトスタイル内の最後のオブジェクト処理であれば(S107:YES)、属性による対応づけ処理が終了したので、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0102】
次に、図13を参照して、図11のS67で実行する文字数によるオブジェクト対応づけ処理について説明する。文字数による対応づけは、テキストオブジェクトについてのみ行なうものである。まず、オブジェクト記憶エリア221に記憶されているテキストオブジェクトのうち、先頭のテキストオブジェクトを検出する(S111)。そして、S111で検出したテキストオブジェクトの文字数と、当該テキストオブジェクトのフォントサイズから、適切なオブジェクト領域の広さを計算する(S113)。次に、適用しようとするレイアウトスタイル内の未対応のテキストオブジェクトのうち、最も左で最も上にあるものを検出する(S115)。
【0103】
次に、S115で検出したレイアウトスタイル内のテキストオブジェクトの広さが、S113で計算した広さと見合う広さであるか否かを判断する(S117)。具体的には、S113で計算した広さの、例えば上下10%程度の範囲に入っていれば、見合う広さであると判断する。見合う広さである場合には(S117:YES)、そのオブジェクトを適用して対応づける(S119)。そして、適用されたオブジェクトは次回のルーチン移行の処理対象から除外しておく(S121)。
【0104】
次に、オブジェクト記憶エリア221にまだ未対応のテキストオブジェクトが存在するか否かを判断し(S123)、まだある場合には(S123:YES)、次のテキストオブジェクトに処理対象を移動する(S125)。そして、S113に戻り、次のテキストオブジェクト同士の領域の広さチェックを行なう。未対応テキストオブジェクトがもう存在しない場合には(S123:NO)、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0105】
見合う広さでなかった場合には(S117:NO)、ここではオブジェクトの対応づけを行なわない。そして、現在処理中のレイアウトスタイル内のテキストオブジェクトが最後のテキストオブジェクトか否かを判断する(S127)。レイアウトスタイル内にまだ未対応のテキストオブジェクトが含まれていれば(S127:NO)、次のテキストオブジェクトに処理対象を移動する(S129)。ここで、次のテキストオブジェクトへの移動順は、未対応のレイアウトスタイル内オブジェクトのうち、最も左のテキストオブジェクト、次いで、最も上のテキストオブジェクトの順で行なう。そして、S117に戻り、処理中のオブジェクト記憶エリア221内のテキストオブジェクトと次のレイアウトスタイル内テキストオブジェクトとの領域の広さチェックを行なう。
【0106】
レイアウトスタイル内の最後のテキストオブジェクト処理であれば(S127:YES)、文字数による対応づけ処理が終了したので、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0107】
次に、図14を参照して、図11のS71で実行する相対位置によるオブジェクト対応付け処理について説明する。まず、オブジェクト記憶エリア221に記憶されているオブジェクトのうち、先頭のオブジェクトを検出する(S131)。次に、適用しようとするレイアウトスタイル内の未対応のオブジェクトのうち、最も左で最も上にあるものを検出する(S133)。
【0108】
次に、これら2つのオブジェクトの種類が一致するか否かを判断する(S135)。オブジェクトの対応づけの大前提として、種類の異なるオブジェクトを適用しないこととしているので、ここで、テキストオブジェクトなのか、イメージオブジェクトなのか、バーコードオブジェクトなのか、その他の種類のオブジェクトであるのかといった確認を行なう。
【0109】
オブジェクトの種類が一致した場合には(S135:YES)、そのオブジェクトを適用して対応づける(S139)。そして、適用されたオブジェクトは次回のルーチン以降の処理対象から除外しておく(S141)。次に、オブジェクト記憶エリア221にまだ未対応のオブジェクトが存在するか否かを判断し(S143)、まだある場合には(S143:YES)、次のオブジェクトに処理対象を移動する(S145)。そして、S133に戻り、次のオブジェクト同士の属性チェックを行なう。未対応オブジェクトがもう存在しない場合には(S143:NO)、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0110】
オブジェクトの種類が一致しなければ(S135:NO)、そのオブジェクトは対応づけられないので、現在処理中のレイアウトスタイル内のオブジェクトが最後のオブジェクトか否かを判断する(S147)。レイアウトスタイル内にまだ未対応のオブジェクトが含まれていれば(S147:NO)、次のオブジェクトに処理対象を移動する(S149)。ここで、次のオブジェクトへの移動順は、図12及び図13の場合と同様、未対応のレイアウトスタイル内オブジェクトのうち、最も左のオブジェクト、次いで、最も上のオブジェクトの順で行なう。そして、S135に戻り、処理中のオブジェクト記憶エリア221内のオブジェクトと次のレイアウトスタイル内オブジェクトとの種類の一致をチェックする。
【0111】
レイアウトスタイル内の最後のオブジェクトであれば(S147:YES)、相対位置による対応づけ処理が終了したので、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0112】
次に、図15を参照して、図11のS75で実行する残余オブジェクト処理について説明する。残余オブジェクト処理は、対応づけられていないオブジェクトがオブジェクト記憶エリア221内にまだ存在するが、同種類の未対応オブジェクトがレイアウトスタイル内に残っていない場合に行なわれる。
【0113】
オブジェクト記憶エリア221内の未対応の先頭オブジェクトから処理を実行し、図15に示すように、まず、そのオブジェクトがテキストオブジェクトか否かを判断する(S151)。テキストオブジェクトであれば(S151:YES)、最後に適用したテキストオブジェクトに連結する(S153)。そして、S161に進んで全てのオブジェクトについて処理が終了したか否かを判断し、まだ全てが終了していなければ(S161:NO)、S151に戻り、全てのオブジェクトについて終了していれば(S161:YES)、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0114】
テキストオブジェクトでない場合には(S151:NO)、次に、イメージオブジェクトか否かを判断する(S155)。イメージオブジェクトの場合は(S155:YES)、最後に適用したイメージオブジェクトの領域内に並べて表示する(S157)。そして、S161に進んで全てのオブジェクトについて処理が終了したか否かを判断し、まだ全てが終了していなければ(S161:NO)、S151に戻り、全てのオブジェクトについて終了していれば(S161:YES)、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0115】
イメージオブジェクトでもない場合には(S155:NO)、バーコードなどのその他のオブジェクトであるので、特にレイアウトスタイル内のオブジェクトへの適用は行なわず、そのままオブジェクトを保持することとする(S159)。なお、他の種類のオブジェクトについても適用の方法を予め設定しておくように構成してもよい。そして、S161に進んで全てのオブジェクトについて処理が終了したか否かを判断し、まだ全てが終了していなければ(S161:NO)、S151に戻り、全てのオブジェクトについて終了していれば(S161:YES)、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0116】
次に、具体例に基づいてレイアウト適用処理についてさらに説明する。いま、図17に示すレイアウトスタイルのテキストオブジェクトに「Tanaka」と入力した図20の状態であり、ここから図18に示すレイアウトスタイルに変更しようとしている場合を想定する。
【0117】
ここで、図8のS17でレイアウトスタイル適用操作が検出され(S17:YES)、レイアウトスタイル適用処理が実行される(S19)。そこで、図10のサブルーチンに移ると、オブジェクト記憶エリア221には、レイアウトスタイル1のオブジェクトが記憶されている(S41:YES)。そこで、各オブジェクトについて削除可否を判断していくと(S45)、入力データ「Tanaka」が存在するテキストオブジェクトのみが削除不可となっているので、その他のイメージオブジェクト及びテキストオブジェクトは削除される(S47)。
【0118】
そして、オブジェクト記憶エリア221にはまだ「Tanaka」の入ったテキストオブジェクトが存在するので(S51:YES)、オブジェクト適用処理を実行する(S53)。そこで、図12のサブルーチンに移行する。
【0119】
ここで、このテキストオブジェクトには特に属性は設定されていないものとすると、図12のサブルーチンに入って検出された「Tanaka」の入ったテキストオブジェクト(S91)とレイアウトスタイル内の最も左上のオブジェクト(S93)は、種類はどちらもテキストオブジェクトで一致するが(S95:YES)、属性は一致しないと判断される(S97:NO)。そこで、次のレイアウトスタイル内オブジェクトに移行すると(S109)、下段のテキストオブジェクト(図18参照)もテキストオブジェクトなので、現在処理対象としている「Tanaka」の入ったテキストオブジェクトと種類は一致するが(S95:YES)、属性は一致しないと判断され(S97:NO)、もう他にレイアウトスタイル内にオブジェクトは存在しないので(S107:YES)、図12の処理を終了して図11に戻る。
【0120】
図11に戻って、まだ、オブジェクト記憶エリア221には「Tanaka」の入ったテキストオブジェクトが未対応オブジェクトとして残っており(S63:YES)、これはテキストオブジェクトであるから(S65:YES)、文字数による対応づけ処理を実行する(S67)。そこで、図13のサブルーチンに移行して、「Tanaka」の入ったテキストオブジェクトの文字数とフォントサイズから適切な領域の広さを計算する(S113)。そして、レイアウトスタイル内の最も左上のオブジェクト(S115)の領域の広さをみると、フォントサイズも小さく、文字数も多くないので、文字列データ「Tanaka」に対しては広すぎて適切でないと判断される(S117:NO)。そこで、次のレイアウトスタイル内テキストオブジェクトに移行すると(S129)、下段のテキストオブジェクト(図18参照)も広すぎると判断される(S117:NO)。もう他にレイアウトスタイル内にオブジェクトは存在しないので(S127:YES)、図13の処理を終了して図11に戻る。
【0121】
図11に戻って、まだ、オブジェクト記憶エリア221には「Tanaka」の入ったテキストオブジェクトが未対応オブジェクトとして残っているので(S69:YES)、続いて、相対位置によるオブジェクト対応づけを行なう(S71)。そこで、図14のサブルーチンに移行する。「Tanaka」の入ったテキストオブジェクト(S131)とレイアウトスタイル内の最も左上のオブジェクト(S133)は、種類はどちらもテキストオブジェクトで一致するので(S135:YES)、このオブジェクトを適用する(S139)。そして、適用されたオブジェクトを対応づけ済として処理対象から除外する(S141)。以上でオブジェクト記憶エリア221には未対応オブジェクトは存在しなくなったので、図14のサブルーチンを終了して図11に戻る。
【0122】
オブジェクト記憶エリア221には未対応オブジェクトがなくなったので(S73:NO)、レイアウトスタイルの方に未対応オブジェクトが残っているかを見ると(S77)、まだ下段のテキストオブジェクトが残っているので(図18参照)、これをオブジェクト記憶エリア221に追加する(S79)。そして、表示更新を実行する(S81)。その結果、図21に示すように、レイアウトスタイルのオブジェクトが入力済データに適用されて配置された印刷イメージが作業領域に表示される。
【0123】
尚、上記実施形態において、対応づけ処理は、属性、文字数、相対位置により行なったが、全てを考慮して対応付けを行なわなければいけないわけではなく、より簡便に構成するために、相対位置によるオブジェクト対応付け処理のみを行なうようにしてもよい。その場合は、図11のオブジェクト適用処理のサブルーチンのS71以降、及び図14並びに図15のサブルーチンのみ実行すればよい。このように相対位置によりオブジェクト対応付け処理を実行する場合、上記実施形態では、座標上で左にあるものを最優先、次に上にあるものを優先して対応付けを行なっている。従って、選択可能なレイアウトスタイルがオブジェクトが横並びに配置されているようなものに対して特に好適に実施できる。
【0124】
以上の相対位置による対応づけの具体例について図26及び図27を参照して説明する。図26及び図27は、相対位置による対応付け処理の例を示す説明図である。例えば、図26に示すように、右側に示す入力オブジェクトの配置例に対して、左側に示すレイアウトスタイルを適用すると、その対応付けは、右側のオブジェクト内に表示した数字のようになる。すなわち、(1)のオブジェクトがレイアウトスタイル内の(1)のオブジェクトに適用されて最左に配置され、(2)のオブジェクトがレイアウトスタイル内の(2)のオブジェクトに適用されて真ん中に配置され、(3)のオブジェクトがレイアウトスタイル内の(3)のオブジェクトに適用されて最右に配置される。以上の対応づけによる配置結果は、概ね入力者の意図を反映した結果となっていると考えられるので、レイアウトスタイルの適用後に、大幅に編集作業をしなくても所望の印刷結果を得ることができる。
【0125】
また、図27の右側に示すような入力オブジェクトの配置例に対して左側に示すレイアウトスタイルを適用すると、同様に、その対応付けは、右側のオブジェクト内に表示した数字のようになる。すなわち、(1)のオブジェクトがレイアウトスタイル内の(1)のオブジェクトに適用されて上段に配置され、(2)のオブジェクトがレイアウトスタイル内の(2)のオブジェクトに適用されて中段に配置され、(3)のオブジェクトがレイアウトスタイル内の(3)のオブジェクトに適用されて下段に配置される。この対応結果は図26の場合に比べると、入力者の意図の反映の度合いが低いとも考えられる。そこで、対応づけのルールを、座標上で上にあるものを最優先、次に左にあるものを優先のように変更すると、さらにユーザの入力に近い状態でレイアウトスタイルを適用可能である。このように、対応づけルールをユーザが設定可能に構成してもよい。
【0126】
尚、上記実施形態において、図10のS53及び図11のサブルーチンでオブジェクト適用処理を実行するCPU20が本発明の配置手段として機能する。また、図10のS43及び図11のS79でオブジェクト追加処理を実行するCPU20が本発明のオブジェクト追加手段として機能する。また、図11のS81で表示更新処理を実行するCPU20が本発明の表示制御手段として機能する。また、図10のS45で削除の可否判断処理を実行するCPU20が本発明の削除可否判断手段として機能する。また、図10のS47で削除処理を実行するCPU20が本発明の削除手段として機能する。また、図8のS7で削除不可設定処理を実行するCPU20が本発明の入力有無記憶制御手段として機能する。また、図8のS15及び図9のサブルーチンで削除可否設定処理を実行するCPU20が本発明の削除可否設定手段として機能する。また、図11のS61及び図12のサブルーチンで属性による対応づけ処理を、図11のS67及び図13のサブルーチンで文字数による対応づけ処理を、図11のS71及び図14のサブルーチンで相対位置による対応づけ処理を実行するCPU20が本発明の対応づけ手段として機能する。また、図11のS73でオブジェクトの余りがあるか否かの判断処理を実行するCPU20が本発明の個数比較手段として機能する。また、図15のS153で文字列を連結する処理を実行するCPU20が本発明の結合手段として機能する。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】レイアウト編集装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】レイアウト編集装置1のハードディスク装置30に記憶されたレイアウトスタイルデータベース32の構成を示す模式図である。
【図3】レイアウトスタイルの例を示す説明図である。
【図4】レイアウトスタイルの例を示す説明図である。
【図5】RAM22のオブジェクト記憶エリア221の構成を示す模式図である。
【図6】RAM22のオブジェクト記憶エリア221の構成を示す模式図である。
【図7】RAM22のオブジェクト記憶エリア221の構成を示す模式図である。
【図8】レイアウト編集装置1のメインルーチンのフローチャートである。
【図9】図8のS15で実行する削除可否設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図10】図8のS19で実行するレイアウトスタイル適用処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図11】図10のS53で実行するオブジェクト適用処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図12】図11のS61で実行する属性によるオブジェクト対応付け処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図13】図11のS67で実行する文字数によるオブジェクト対応付け処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図14】図11のS71で実行する相対位置によるオブジェクト対応付け処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図15】図11のS75で実行する残余オブジェクト処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図16】レイアウト編集の開始時の表示画面の例を示す説明図である。
【図17】レイアウトスタイル適用画面の例を示す説明図である。
【図18】レイアウトスタイル適用画面の例を示す説明図である。
【図19】削除可否設定画面の例を示す説明図である。
【図20】レイアウトスタイルのオブジェクト内へのデータ入力後の画面の例を示す説明図である。
【図21】入力済オブジェクトがある状態で新たなレイアウトスタイルを適用した場合の画面の例を示す説明図である。
【図22】個別に削除可否設定を行なった後にレイアウトスタイルを適用した場合の画面の例を示す説明図である。
【図23】レイアウトスタイル選択画面の例を示す説明図である。
【図24】縦置きのレイアウトスタイルを選択した場合の画面の例を示す説明図である。
【図25】横置きのレイアウトスタイルに変更した場合の画面の例を示す説明図である。
【図26】相対位置による対応付け処理の例を示す説明図である。
【図27】相対位置による対応付け処理の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0128】
1 レイアウト編集装置
20 CPU
22 RAM
26 キーボード
28 マウス
30 ハードディスク装置
31 プログラム記憶エリア
32 レイアウトスタイルデータベース
221 オブジェクト記憶エリア
【技術分野】
【0001】
本発明は、レイアウト編集装置、コンピュータをレイアウト編集装置として機能させるためのプログラム及び記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、所望の文字列や画像を印刷する場合、例えば表示装置に表示された状態でそのまま印刷するのが最も簡単であるが、必要な情報のみを、持ち運びにも便利な状態にするなどして印刷しようと思えば、必要な部分を取り出してワープロソフトなどで画像や文字列用に領域を分割し、個々のデータを好適に配置する必要がある。
【0003】
このような手間を軽減するため、印刷用レイアウトをあらかじめ用意しておき、その中に文字列や画像を配置することも行われている。例えば、特許文献1では、テキストデータが配置されるべきテキスト領域と、画像データが配置されるべき画像領域とに所定の比率で領域を分割し、画像とテキストをそれぞれの領域内に配置するデータ処理装置が開示されている。
【特許文献1】特開2001−101179号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のデータ処理装置では、対象となるテキストデータや画像データ(以下、オブジェクトという)の量や大きさに合わせて配置する領域の比率を変更して分割するようにされているが、あらかじめ、テキストや画像用に分割した領域をレイアウトスタイルとして複数記憶させておき、このレイアウトスタイルの中から所望のレイアウトスタイルを選んで印刷できるような構成のものも存在する。
【0005】
このような複数のレイアウトスタイルを持つ場合の利点として、所望の印刷イメージが得られるまで次々にレイアウトスタイルを変えて表示させることができるということがある。ただし、複数のレイアウトスタイルを逐次適用する場合には、それまで表示されていたレイアウトスタイル上のオブジェクトをいったん削除して新たなレイアウトスタイルを表示するのか、それまでのオブジェクトを残したままで新たなレイアウトスタイルに従ったオブジェクトを重ねて表示するのかという問題がある。
【0006】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、複数のレイアウトスタイルを逐次適用する場合に、それまで表示されていたオブジェクトの削除をユーザの使い勝手に合わせて制御可能なレイアウト編集装置、レイアウト編集プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のレイアウト編集装置は、印刷対象であるオブジェクトを記憶するオブジェクト記憶手段と、当該オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを表示する表示手段と、前記オブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段と、当該レイアウトスタイル記憶手段に記憶されている複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択手段と、当該選択手段により選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを配置する配置手段と、前記選択手段により選択されたレイアウトスタイルが、当該配置手段により配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加手段と、前記配置手段により配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加手段により追加されたオブジェクトとを前記表示手段に表示する表示制御手段とを備えたレイアウト編集装置において、前記選択手段によるレイアウトスタイルの選択時に前記表示手段に表示中のオブジェクトを削除するか否かを判断する削除可否判断手段と、前記選択手段により新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、当該削除可否判断手段により削除してもよいと判断されたオブジェクトを削除する削除手段とを備え、前記オブジェクト追加手段は、前記削除手段によりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に記載のレイアウト編集装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記レイアウトスタイル記憶手段に記憶されたレイアウトスタイルが、前記オブジェクトの属性情報を含み、前記配置手段により配置されたオブジェクトの属性を、当該属性情報に従って変更する属性変更手段を備え、前記表示制御手段は、当該属性変更手段により変更された属性に従ってオブジェクトを表示することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3に記載のレイアウト編集装置は、印刷対象であるオブジェクトを入力する入力手段と、当該入力手段により入力されたオブジェクトを記憶するオブジェクト記憶手段と、当該オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを表示する表示手段と、前記オブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段と、当該レイアウトスタイル記憶手段に記憶されている複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択手段と、当該選択手段により選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを配置する配置手段と、前記選択手段により選択されたレイアウトスタイルが、当該配置手段により配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加手段と、前記配置手段により配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加手段により追加されたオブジェクトとを前記表示手段に表示する表示制御手段とを備えたレイアウト編集装置において、前記入力手段により入力が行われたオブジェクトであるか否かをオブジェクト毎に記憶する入力有無記憶手段と、前記入力手段によるオブジェクトへの入力の際に当該入力有無記憶手段に入力ありと記憶させる入力有無記憶制御手段と、前記選択手段により新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、当該入力有無記憶手段に入力ありと記憶されていないオブジェクトを削除する削除手段とを備え、前記オブジェクト追加手段は、前記削除手段によりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項4に記載のレイアウト編集装置は、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記入力有無記憶制御手段が、前記オブジェクトの配置情報の入力、前記オブジェクトの属性情報の入力、前記オブジェクトへのデータ入力の少なくとも1つが実行されたときに入力ありと記憶させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項5に記載のレイアウト編集装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記削除可否判断手段が、前記オブジェクトの種類に基づいて、当該オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項6に記載のレイアウト編集装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記選択手段によりレイアウトスタイルが選択された場合に前記表示手段に表示されているオブジェクトを削除するか否かを設定する削除可否設定手段を備え、前記削除可否判断手段は、当該削除可否設定手段による設定に従って前記オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項7に記載のレイアウト編集装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、前記削除可否設定手段が、前記オブジェクトの種類毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項8に記載のレイアウト編集装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、前記削除可否設定手段が、前記表示手段に表示されている個々のオブジェクト毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項9に記載のレイアウト編集装置は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記選択手段により選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクトと、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトとを対応付ける対応付け手段を備え、前記配置手段は、当該対応付け手段による対応関係に基づき、対応するオブジェクトの配置情報に従って前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトを配置し、前記オブジェクト追加手段は、前記対応付け手段により対応付けられなかったオブジェクトを追加することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項10に記載のレイアウト編集装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、前記対応付け手段が、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のオブジェクト間の位置関係と、選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクト間の位置関係とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項11に記載のレイアウト編集装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、前記対応付け手段が、前記オブジェクト記憶手段に文字列からなるオブジェクトが記憶されている場合には、当該文字列オブジェクトの文字数の多少と、選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの領域の広狭とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の請求項12に記載のレイアウト編集装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、オブジェクトの入力順序を記憶する入力順記憶手段を備え、前記対応付け手段は、当該入力順記憶手段に記憶された入力順序に基づき対応付けを行うことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の請求項13に記載のレイアウト編集装置は、請求項1乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの個数とを比較する個数比較手段と、当該個数比較手段が、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数の文字列オブジェクトの文字列を結合する結合手段とを備え、前記配置手段は、当該結合手段により結合された文字列を1個のオブジェクトに配置することを特徴とする。
また、本発明の請求項14に記載のレイアウト編集装置は、請求項1乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれるイメージオブジェクトの個数とを比較する個数比較手段を備え、前記配置手段は、当該個数比較手段が、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のイメージオブジェクトを1個のイメージオブジェクトの領域内に並べて配置することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の請求項15に記載のレイアウト編集プログラムは、印刷対象であるオブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段に記憶されている、複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択ステップと、当該選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記オブジェクトが記憶されているオブジェクト記憶手段からオブジェクトを読み出して配置する配置ステップと、前記選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルが、当該配置ステップにより配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加ステップと、前記配置ステップにより配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加ステップにより追加されたオブジェクトとを表示手段に表示させる表示制御ステップとをコンピュータに実行させるレイアウト編集プログラムにおいて、前記選択ステップによるレイアウトスタイルの選択時に前記表示手段に表示中のオブジェクトを削除するか否かを判断する削除可否判断ステップと、前記選択ステップにより新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、前記削除可否判断ステップにより削除してもよいと判断されたオブジェクトを削除する削除ステップとをさらに実行させ、前記オブジェクト追加ステップは、前記削除ステップによりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とする。
【0021】
また、本発明の請求項16に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15に記載の発明の構成に加え、前記レイアウトスタイル記憶手段に記憶されたレイアウトスタイルが、前記オブジェクトの属性情報を含み、前記配置ステップにより配置されたオブジェクトの属性を、当該属性情報に従って変更する属性変更ステップをコンピュータにさらに実行させ、前記表示制御ステップでは、当該属性変更ステップにより変更された属性に従ってオブジェクトを表示させることを特徴とする。
【0022】
また、本発明の請求項17に記載のレイアウト編集プログラムは、印刷対象であるオブジェクトを入力する入力ステップと、前記オブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段に記憶されている、複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択ステップと、当該選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記入力ステップにおいて入力されたオブジェクトが記憶されているオブジェクト記憶手段からオブジェクトを読み出して配置する配置ステップと、前記選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルが、当該配置ステップにより配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加ステップと、前記配置ステップにより配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加ステップにより追加されたオブジェクトとを表示手段に表示させる表示制御ステップとをコンピュータに実行させるレイアウト編集プログラムにおいて、前記入力ステップにおいてオブジェクトへ入力が行なわれた際に入力有無記憶手段に入力ありと記憶させる入力有無記憶制御ステップと、前記選択ステップにより新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、前記入力有無記憶手段に入力ありと記憶されていないオブジェクトを削除する削除ステップとをコンピュータにさらに実行させ、前記オブジェクト追加ステップでは、前記削除ステップによりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とする。
【0023】
また、本発明の請求項18に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項17に記載の発明の構成に加え、前記入力有無記憶制御ステップでは、前記オブジェクトの配置情報の入力、前記オブジェクトの属性情報の入力、前記オブジェクトへのデータ入力の少なくとも1つが実行されたときに入力ありと記憶させることを特徴とする。
【0024】
また、本発明の請求項19に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15又は16に記載の発明の構成に加え、前記削除可否判断ステップでは、前記オブジェクトの種類に基づいて、当該オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする。
【0025】
また、本発明の請求項20に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15又は16に記載の発明の構成に加え、前記選択ステップによりレイアウトスタイルが選択された場合に前記表示手段に表示されているオブジェクトを削除するか否かを設定する削除可否設定ステップをコンピュータにさらに実行させ、前記削除可否判断ステップでは、当該削除可否設定ステップによる設定に従って前記オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする。
【0026】
また、本発明の請求項21に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項20に記載の発明の構成に加え、前記削除可否設定ステップでは、前記オブジェクトの種類毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする。
【0027】
また、本発明の請求項22に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項20に記載の発明の構成に加え、前記削除可否設定ステップでは、前記表示手段に表示されている個々のオブジェクト毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする。
【0028】
また、本発明の請求項23に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15乃至22のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクトと、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトとを対応付ける対応付けステップをコンピュータにさらに実行させ、前記配置ステップでは、当該対応付けステップによる対応関係に基づき、対応するオブジェクトの配置情報に従って前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトを配置し、前記オブジェクト追加ステップでは、前記対応付けステップにより対応付けられなかったオブジェクトを追加することを特徴とする。
【0029】
また、本発明の請求項24に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項23に記載の発明の構成に加え、前記対応付けステップでは、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のオブジェクト間の位置関係と、選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクト間の位置関係とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする。
【0030】
また、本発明の請求項25に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項23に記載の発明の構成に加え、前記対応付けステップでは、前記オブジェクト記憶手段に文字列からなるオブジェクトが記憶されている場合には、当該文字列オブジェクトの文字数の多少と、選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの領域の広狭とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする。
【0031】
また、本発明の請求項26に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項23に記載の発明の構成に加え、前記対応付けステップでは、入力順記憶手段に記憶されたオブジェクトの入力順序に基づき対応付けを行うことを特徴とする。
【0032】
また、本発明の請求項27に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15乃至26のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの個数とを比較する個数比較ステップと、当該個数比較ステップにおいて、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数の文字列オブジェクトの文字列を結合する結合ステップとをコンピュータにさらに実行させ、前記配置ステップでは、当該結合ステップにより結合された文字列を1個のオブジェクトに配置することを特徴とする。
また、本発明の請求項28に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15乃至26のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれるイメージオブジェクトの個数とを比較する個数比較ステップをコンピュータにさらに実行させ、前記配置ステップでは、当該個数比較ステップにおいて、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のイメージオブジェクトを1個のイメージオブジェクトの領域内に並べて配置することを特徴とする。
【0033】
また、本発明の請求項29に記載のレイアウト編集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項15乃至28のいずれかに記載のレイアウト編集プログラムを記録している。
【発明の効果】
【0034】
本発明の請求項1に記載のレイアウト編集装置によれば、レイアウトスタイルの適用時に表示中のオブジェクトを必ず削除するのではなく、削除可否判断手段によりあらかじめ削除の可否を判断しておき、その判断結果に従って、レイアウトスタイル適用時には、削除してよいとされているオブジェクトのみを削除する。従って、一律に削除する・残しておくという制御にするよりも、操作状況やオブジェクトに応じた制御が可能である。
【0035】
また、本発明の請求項2に記載のレイアウト編集装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、レイアウトスタイルに配置情報以外に属性情報を持たせるため、それを表示することにより、印刷イメージが把握しやすい。
【0036】
また、本発明の請求項3に記載のレイアウト編集装置は、レイアウトスタイル適用の際にオブジェクト追加手段により追加されたオブジェクトは、ユーザーが入力したオブジェクトの中身(データ)を持っていないため、削除する。ただし、レイアウトの適用後にそのようなオブジェクトに対してデータが入力されたり、オブジェクトの配置や属性が変更された場合には、入力の有無をチェックしておき、ユーザからの操作履歴があるオブジェクトは削除しないこととする。従って、ユーザの操作を尊重してレイアウトスタイルの適用が行なわれるため、ユーザの操作が二度手間になることが少なく、使い勝手を向上することができる。
【0037】
また、本発明の請求項4に記載のレイアウト編集装置は、請求項3に記載の発明の構成に加え、データの入力だけでなく、操作の有無をチェックするため、新たなレイアウトに空のオブジェクトを追加するような使い方も可能である。
【0038】
また、本発明の請求項5に記載のレイアウト編集装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、削除するか否かを、オブジェクトの種類により一律に決定する。オブジェクトの性質に基づいて削除するか否かを決定するので、ユーザの使い勝手を向上することができる。
【0039】
また、本発明の請求項6に記載のレイアウト編集装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、ユーザ設定により削除の可否の決定をすることができるので、個々のユーザの好みに合わせてレイアウトスタイル適用時の処理を行なうことができる。
【0040】
また、本発明の請求項7に記載のレイアウト編集装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、削除されるオブジェクトの種類を自由に設定することができるので、個々のユーザの好みに合わせてレイアウトスタイル適用時の処理を行なうことができる。
【0041】
また、本発明の請求項8に記載のレイアウト編集装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、残しておきたいオブジェクトを個別に指定することができるので、個々のユーザの好みに合わせてレイアウトスタイル適用時の処理を行なうことができる。
【0042】
また、本発明の請求項9に記載のレイアウト編集装置は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の構成に加え、オブジェクトがすでに入力されているときに、レイアウトスタイルを適用した場合、レイアウトスタイルに含まれているオブジェクトと、入力済みのオブジェクトを対応付けることにより、レイアウトスタイルの変更時にもユーザの入力の手間を減らすことができる。
【0043】
また、本発明の請求項10に記載のレイアウト編集装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、相対的な位置関係によりレイアウトスタイルに含まれているオブジェクトと、入力済みのオブジェクトとの対応付けを行うため、対応を一から指示するのに比べて簡便で、ユーザは大体の位置に入力しておけばその関係を汲み取って配置されるため便利である。
【0044】
また、本発明の請求項11に記載のレイアウト編集装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、文字列オブジェクトの場合、文字の量が多い場合には広い領域を割り当てて文字が見やすくなるように対応付けることができる。
【0045】
また、本発明の請求項12に記載のレイアウト編集装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、入力された順に左上のオブジェクトから順に配置していくため、入力済みオブジェクトの配置を個別に指示するより簡便に、入力済オブジェクトに対してレイアウトスタイルの変更を行なうことができる。
【0046】
また、本発明の請求項13に記載のレイアウト編集装置は、請求項1乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加え、入力済の文字列オブジェクトよりもレイアウトスタイル内の文字列オブジェクト数の方が少ない場合には、文字列を結合する。余った文字列を削除したり、レイアウトの外に置いたままにするよりも、入力した文字列をレイアウト内に配置できるので、その後の入力・編集の手間を減らすことができる。
また、本発明の請求項14に記載のレイアウト編集装置は、請求項1乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加え、入力済のイメージオブジェクトよりもレイアウトスタイル内のイメージオブジェクト数の方が少ない場合には、複数の入力済イメージオブジェクトを1個のイメージオブジェクトの領域内に並べて配置する。余ったイメージデータを削除したり、レイアウトの外に置いたままにするよりも、入力したイメージオブジェクトをレイアウト内に配置できるので、その後の入力・編集の手間を減らすことができる。
【0047】
また、本発明の請求項15に記載のレイアウト編集プログラムは、レイアウトスタイルの適用時に表示中のオブジェクトを必ず削除するのではなく、削除可否判断手段によりあらかじめ削除の可否を判断しておき、その判断結果に従って、レイアウトスタイル適用時には、削除してよいとされているオブジェクトのみを削除する。従って、一律に削除する・残しておくという制御にするよりも、操作状況やオブジェクトに応じた制御が可能である。
【0048】
また、本発明の請求項16に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15に記載の発明の構成に加え、レイアウトスタイルに配置情報以外に属性情報を持たせるため、それを表示することにより、印刷イメージが把握しやすい。
【0049】
また、本発明の請求項17に記載のレイアウト編集プログラムは、レイアウトスタイル適用の際にオブジェクト追加手段により追加されたオブジェクトは、ユーザーが入力したオブジェクトの中身(データ)を持っていないため、削除する。ただし、レイアウトの適用後にそのようなオブジェクトに対してデータが入力されたり、オブジェクトの配置や属性が変更された場合には、入力の有無をチェックしておき、ユーザからの操作履歴があるオブジェクトは削除しないこととする。従って、ユーザの操作を尊重してレイアウトスタイルの適用が行なわれるため、ユーザの操作が二度手間になることが少なく、使い勝手を向上することができる。
【0050】
また、本発明の請求項18に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項17に記載の発明の構成に加え、データの入力だけでなく、操作の有無をチェックするため、新たなレイアウトに空のオブジェクトを追加するような使い方も可能である。
【0051】
また、本発明の請求項19に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15又は16に記載の発明の構成に加え、削除するか否かを、オブジェクトの種類により一律に決定する。オブジェクトの性質に基づいて削除するか否かを決定するので、ユーザの使い勝手を向上することができる。
【0052】
また、本発明の請求項20に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15又は16に記載の発明の構成に加え、ユーザ設定により削除の可否の決定をすることができるので、個々のユーザの好みに合わせてレイアウトスタイル適用時の処理を行なうことができる。
【0053】
また、本発明の請求項21に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項20に記載の発明の構成に加え、削除されるオブジェクトの種類を自由に設定することができるので、個々のユーザの好みに合わせてレイアウトスタイル適用時の処理を行なうことができる。
【0054】
また、本発明の請求項22に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項20に記載の発明の構成に加え、残しておきたいオブジェクトを個別に指定することができるので、個々のユーザの好みに合わせてレイアウトスタイル適用時の処理を行なうことができる。
【0055】
また、本発明の請求項23に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15乃至22のいずれかに記載の発明の構成に加え、オブジェクトがすでに入力されているときに、レイアウトスタイルを適用した場合、レイアウトスタイルに含まれているオブジェクトと、入力済みのオブジェクトを対応付けることにより、レイアウトスタイルの変更時にもユーザの入力の手間を減らすことができる。
【0056】
また、本発明の請求項24に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項23に記載の発明の構成に加え、相対的な位置関係によりレイアウトスタイルに含まれているオブジェクトと、入力済みのオブジェクトとの対応付けを行うため、対応を一から指示するのに比べて簡便で、ユーザは大体の位置に入力しておけばその関係を汲み取って配置されるため便利である。
【0057】
また、本発明の請求項25に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項23に記載の発明の構成に加え、文字列オブジェクトの場合、文字の量が多い場合には広い領域を割り当てて文字が見やすくなるように対応付けることができる。
【0058】
また、本発明の請求項26に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項23に記載の発明の構成に加え、入力された順に左上のオブジェクトから順に配置していくため、入力済みオブジェクトの配置を個別に指示するより簡便に、入力済オブジェクトに対してレイアウトスタイルの変更を行なうことができる。
【0059】
また、本発明の請求項27に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15乃至26のいずれかに記載の発明の構成に加え、入力済の文字列オブジェクトよりもレイアウトスタイル内の文字列オブジェクト数の方が少ない場合には、文字列を結合する。余った文字列を削除したり、レイアウトの外に置いたままにするよりも、入力した文字列をレイアウト内に配置できるので、その後の入力・編集の手間を減らすことができる。
また、本発明の請求項28に記載のレイアウト編集プログラムは、請求項15乃至26のいずれかに記載の発明の構成に加え、入力済のイメージオブジェクトよりもレイアウトスタイル内のイメージオブジェクト数の方が少ない場合には、複数の入力済イメージオブジェクトを1個のイメージオブジェクトの領域内に並べて配置する。余ったイメージデータを削除したり、レイアウトの外に置いたままにするよりも、入力したイメージオブジェクトをレイアウト内に配置できるので、その後の入力・編集の手間を減らすことができる。
【0060】
また、本発明の請求項29に記載のレイアウト編集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項15乃至28のいずれかに記載のレイアウト編集プログラムの作用効果を奏することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0061】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。まず、本発明を適用したレイアウト編集装置1の構成について図1〜図7を参照して説明する。図1は、レイアウト編集装置1の電気的構成を示すブロック図である。図2は、レイアウト編集装置1のハードディスク装置30に記憶されたレイアウトスタイルデータベース32の構成を示す模式図である。図3及び図4は、レイアウトスタイルの例を示す説明図である。図5〜図7は、RAM22のオブジェクト記憶エリア221の構成を示す模式図である。
【0062】
図1に示すように、レイアウト編集装置1は、周知のパーソナルコンピュータから構成されており、レイアウト編集装置1の制御を司るCPU20が設けられ、CPU20には、BIOS等を記憶したROM21と、各種のデータを一時的に記憶するRAM22と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインタフェイス40とが接続されている。RAM22には、編集中のテキストやイメージ等のオブジェクトを記憶するオブジェクト記憶エリア221が設けられている。ここで、オブジェクト記憶エリア221が本発明のオブジェクト記憶手段に相当する。
【0063】
I/Oインタフェイス40には、文字や画像等を表示する表示手段であるディスプレイ24と、各種のキーから入力を行なうキーボード26と、画面上の任意の場所をポイントするためのマウス28と、レイアウト編集装置1からの指示に従って印刷を実行するプリンタ29と、ハードディスク装置30とが接続されている。ハードディスク装置30は、CPU20で実行されるプログラムを記憶したプログラム記憶エリア31と、レイアウトスタイルデータベース32を有している。ここで、マウス28及びキーボード26が本発明の入力手段に、レイアウトスタイルデータベース32が本発明のレイアウトスタイル記憶手段に、ディスプレイ24が本発明の表示手段に相当する。また、マウス28及びキーボード26は本発明の選択手段としても機能する。
【0064】
レイアウトスタイルデータベース32は、個々の入力データであるオブジェクトをどのように配置するかを予め定めたレイアウトスタイルの集合体である。図2に示すように、レイアウトスタイルデータベース32は、レイアウトスタイル番号320,そのレイアウトスタイルが縦置きか横置きかの別を示す向き321,レイアウトスタイル全体の大きさを示す全体サイズ322,配置されるオブジェクトの種類を示す種類情報323,レイアウトスタイルに配置されるオブジェクトの位置を示す位置情報324,当該オブジェクトに対する修飾等の属性を示す属性情報325,新たなレイアウトスタイルが適用された場合に表示中のオブジェクトを削除してよいかどうかを示す削除可否設定326,当該オブジェクトに入力されるデータそのものであるデータ本体327の各フィールドから構成されている。そして、1個のレイアウトスタイル330を1レコードとし、当該レイアウトスタイルに含まれるイメージオブジェクト331やテキストオブジェクト332をサブレコードとして、種類情報323,位置情報324,属性情報325,削除可否設定326,データ本体327は、各サブレコードに対応し、番号320、向き321と全体サイズ322は各レコードに対応するように構成されている。
【0065】
例えば、図2のレイアウトスタイル番号1は、横置きのレイアウトスタイルであって、3つのオブジェクトから構成され、レイアウトスタイル全体のサイズが縦50mm、横100mmである。最初のオブジェクトの種類はイメージオブジェクト331であって、レイアウトスタイルの左端から2mm、上から2mmのところに配置され、オブジェクトの大きさは幅40mm,高さ15mmとなっている。そして、そのオブジェクトには修飾はなされておらず、削除可否設定は削除可となっている。2番目のオブジェクトは、オブジェクトの種類がテキストオブジェクト332であり、レイアウトスタイルの左端から45mm、上から2mmのところに配置され、オブジェクトの大きさは幅50mm,高さ15mmとなっている。そして、スタイルが「太字」、フォントが「ゴシック体」、文字サイズは「中」、文字色は「黒」がオブジェクト内の文字修飾として指定されており、削除可否設定は削除可となっている。3番目のオブジェクトは、テキストオブジェクト332であり、レイアウトスタイルの左端から2mm、上から20mmのところに配置され、オブジェクトの大きさは幅93mm,高さ25mmとなっている。そして、スタイルが「なし」、フォントが「ゴシック体」、文字サイズは「大」、文字色は「黒」がオブジェクト内の文字修飾として指定されており、削除可否設定は削除可となっている。尚、本実施形態において、レイアウトスタイルの各オブジェクトの削除可否設定の既定値は削除可(「Del」)であり、新たなレイアウトスタイルの適用時には、全てのオブジェクトが削除されてから、次のレイアウトスタイルのオブジェクトが表示されることとなる。以上のレイアウトスタイル番号1の配置を図示すると、図3に示すようになる。レイアウトスタイル330の中に、イメージオブジェクト331が左上に、テキストオブジェクト332が右上と下に配置されている。
【0066】
また、図2のレイアウトスタイル番号2は、横置きのレイアウトスタイルであって、2つのオブジェクトから構成され、レイアウトスタイル全体のサイズが縦40mm、横100mmである。最初のオブジェクトの種類はテキストオブジェクト332であって、レイアウトスタイルの左端から2mm、上から2mmのところに配置され、オブジェクトの大きさは幅95mm,高さ15mmとなっている。そして、スタイルが「太字」、フォントが「ゴシック体」、文字サイズは「中」、文字色は「黒」がオブジェクト内の文字修飾として指定されており、削除可否設定は削除可となっている。2番目のオブジェクトは、オブジェクトの種類がテキストオブジェクト332であり、レイアウトスタイルの左端から2mm、上から15mmのところに配置され、オブジェクトの大きさは幅95mm,高さ20mmとなっている。そして、スタイルが「なし」、フォントが「ゴシック体」、文字サイズは「大」、文字色は「黒」がオブジェクト内の文字修飾として指定されており、削除可否設定は削除可となっている。以上のレイアウトスタイル番号2の配置を図示すると、図4に示すようになる。レイアウトスタイル330の中に、テキストオブジェクト332が上下に2個配置されている。
【0067】
次に、RAM22のオブジェクト記憶エリア221には、オブジェクトが入力された場合にはそのオブジェクトのデータ本体が、オブジェクトの種類情報、位置情報、属性情報とともに記憶される。また、レイアウトスタイルが適用された場合には、そのレイアウトスタイルの中にオブジェクトのデータ本体を配置した状態で記憶される。例えば、レイアウトスタイル番号1が適用された直後のオブジェクト記憶エリア221の状態は、図5に示すようになる。まだ何もデータ入力が行なわれていないので、オブジェクト記憶エリア221の内容は、レイアウトスタイルデータベース322のレイアウトスタイル番号1の状態と同一となっている。ここで、削除可否設定のフィールドには、削除可否の設定が記憶されるが、入力があったオブジェクトについては自動的に削除しないと記憶される構成となっており(入力あり=削除不可)、このフィールドが本発明の入力有無記憶手段に相当する。また、レイアウトスタイルが適用されていない状態でオブジェクトを入力すると、入力順にオブジェクトが記憶される。従って、ここでオブジェクト記憶エリア221への記憶順序が本発明の入力順記憶手段に相当する。
【0068】
ここで、例えば、図3の表示イメージの右上にあるテキストオブジェクトに「Tanaka」と入力したとする。この時、オブジェクト記憶エリア221の状態は、図6に示すようになる。入力されたテキストオブジェクトのデータ本体欄が「Tanaka」に変更され、さらに、削除可否設定が削除不可となっている(図中、「keep」で表示)。このように、本実施形態においては、データの入力がなされたオブジェクトについては、何ら操作を加えなくても、そのオブジェクトを保存しておきたいものと判断して、新たなレイアウトスタイルが適用される場合にもディスプレイ24上の作業領域から削除しないように構成している。
【0069】
例えば、ここで、レイアウトスタイル番号2が新たに適用されたとすると、オブジェクト記憶エリア221の状態は、図7に示すようになる。レイアウトスタイル番号1の時に入力されたテキストデータ「Tanaka」は、そのまま1番目のテキストオブジェクトの内容として記憶される。この際、属性情報は、レイアウトスタイルが規定している属性情報に書き替えられる。なお、ここで属性情報を前回のレイアウトスタイルのものをそのまま保持するようにしてもよいし、ユーザが選択できるように構成してもよい。
【0070】
次に、以上のような構成を有するレイアウト編集装置1の動作について、図8〜図25を参照して説明する。図8は、レイアウト編集装置1のメインルーチンのフローチャートである。図9は、図8のS15で実行する削除可否設定処理のサブルーチンのフローチャートである。図10は、図8のS19で実行するレイアウトスタイル適用処理のサブルーチンのフローチャートである。図11は、図10のS53で実行するオブジェクト適用処理のサブルーチンのフローチャートである。図12は、図11のS61で実行する属性によるオブジェクト対応付け処理のサブルーチンのフローチャートである。図13は、図11のS67で実行する文字数によるオブジェクト対応付け処理のサブルーチンのフローチャートである。図14は、図11のS71で実行する相対位置によるオブジェクト対応付け処理のサブルーチンのフローチャートである。図15は、図11のS75で実行する残余オブジェクト処理のサブルーチンのフローチャートである。図16は、レイアウト編集の開始時の表示画面の例を示す説明図である。図17及び図18は、レイアウトスタイル適用画面の例を示す説明図である。図19は、削除可否設定画面の例を示す説明図である。図20は、レイアウトスタイルのオブジェクト内へのデータ入力後の画面の例を示す説明図である。図21は、入力済オブジェクトがある状態で新たなレイアウトスタイルを適用した場合の画面の例を示す説明図である。図22は、個別に削除可否設定を行なった後にレイアウトスタイルを適用した場合の画面の例を示す説明図である。図23は、レイアウトスタイル選択画面の例を示す説明図である。図24は、縦置きのレイアウトスタイルを選択した場合の画面の例を示す説明図である。図25は、横置きのレイアウトスタイルに変更した場合の画面の例を示す説明図である。
【0071】
まず、図8に示すように、レイアウト編集装置1の処理が開始されると、初期化処理が実行され(S1)、RAM22のオブジェクト記憶エリア221は空の状態となる。そして、図16に示す初期画面が表示される。初期画面では、図16に示すように、作業領域内に印刷媒体(例えば、普通紙、はがき、テープ等)の空のイメージが表示される。この状態で、印刷媒体の向きを変更することもできる(縦から横、横から縦)。
【0072】
次に、新規オブジェクトの入力操作がキーボード26やマウス28により行われたか否かを判断する(S3)。新規オブジェクトの入力操作は、印刷媒体の位置表示にかかわらず、作業領域内のどの位置でも実行することができ、キーボード26から直接文字を入力したり、イメージデータをファイルから読み込んだり、描画したり、各種の操作により入力が可能である。新規オブジェクトの入力操作がなされた場合には(S3:YES)、その入力を受け付けて、RAM22内のオブジェクト記憶エリア221に記憶し、表示画面中の作業領域内に表示するオブジェクト生成処理を行なう(S5)。そして、入力されたオブジェクトの削除可否設定を削除不可にして記憶し(S7)、S3に戻る。
【0073】
新規オブジェクトの入力操作がなされていない場合には(S3:NO)、次に、既に生成されて作業領域内に表示されているオブジェクトに対して何らかの操作が行われたか否かを判断する(S9)。生成済のオブジェクトに対しては、データの入力、変更、修飾の付与、位置の変更等各種の変更を加えることができる。オブジェクトの変更操作が行なわれた場合には(S9:YES)、その操作の結果をオブジェクト記憶エリア221に記憶し、表示画面中の作業領域内に反映させて表示するオブジェクト変更処理を実行する(S11)。そして、入力されたオブジェクトの削除可否設定を削除不可にして記憶し(S7)、S3に戻る。
【0074】
オブジェクトの変更操作が行なわれていない場合には(S9:NO)、次に、生成済のオブジェクトに対して個別に削除可否の設定操作がなされたか否かを判断する(S13)。削除可否の設定は、オブジェクトの種類により一律に設定できるように構成したり、個々のオブジェクトに対して個別に設定できるように構成することができる。本実施形態では、図19に示すように、個々のオブジェクトに対して個別に設定可能にしている。削除可否の設定操作がなされた場合には(S13:YES)、設定メニューを提示して操作者に入力させる削除可否設定処理を実行する(S15)。削除可否設定処理の詳細は、図9を参照して後述する。そして、S3に戻る。
【0075】
削除可否の設定操作がなされていない場合には(S13:NO)、次に、予め用意された複数のレイアウトスタイルの中から適宜選択するレイアウトスタイルをオブジェクトに対して適用するレイアウトスタイル適用操作が行なわれたか否かを判断する(S17)。レイアウトスタイルの適用は、入力済のオブジェクトに対して行なうことも可能であるし、何も入力済オブジェクトがない状態でも行なうことができる。レイアウトスタイル適用操作が行なわれた場合には(S17:YES)、レイアウトスタイルデータベース32から所望のレイアウトスタイルを読み込んで適用し、画面に表示させるレイアウトスタイル適用処理を実行する(S19)。例えば、入力済オブジェクトがない状態で、図2に示すレイアウトスタイル番号1のレイアウトスタイルを適用すると、図17に示すような画面が表示される。また、図2に示すレイアウトスタイル番号2のレイアウトスタイルを適用すると、図18に示すような画面が表示される。レイアウトスタイル適用処理の詳細は、図10〜図15を参照して後述する。そして、S3に戻る。
【0076】
尚、操作者がレイアウトスタイルの選択メニューを指示すると、図23に示すような選択画面が表示され、所望のレイアウトスタイルを選ぶことができる。ここで、各レイアウトスタイルは、印刷媒体に対して横置き、縦置きいずれであるかを示す向きの情報を有している(図2参照)。例えば、縦置きのレイアウトスタイルを選択すると、図24に示すように縦置きの状態で作業領域にレイアウトスタイルが表示される。この状態から、さらに操作者がレイアウトスタイルの選択メニューを指示し、今度は横置きのレイアウトスタイルを選択した場合には、図25に示すように、印刷媒体が横置きの状態に変更されてそのなかに収まる形で横置きのレイアウトスタイルが表示されるように構成されている。従って、操作者はレイアウトスタイルを選択するのみでよく、選択したいレイアウトスタイルの向きに合わせて自分で印刷媒体の向きの設定をする必要がない。
【0077】
レイアウトスタイル適用操作が行なわれていない場合には(S17:NO)、その他の処理を実行し(S21)、終了か否かを判断する(S23)。終了でなければ(S23:NO)、S3に戻り、終了の場合は(S23:YES)、全処理を終了する。
【0078】
次に、図9を参照して、図8のS15で実行する削除可否設定処理について説明する。まず、図19に示すような削除可否設定を含む操作メニューを表示する(S31)。この操作メニューは、たとえば、目的のオブジェクトの上でマウス28を右クリックする等の操作により表示させることができる。
【0079】
そして、可否設定が変更されたか否かを判断する(S33)。図19の例では、「Leave when apply Layout Style」にチェックが入っているので、このオブジェクトはレイアウトスタイルの適用の際にも削除されないように設定されたことを示している。可否設定が変更された場合には(S33:YES)、変更後の設定をオブジェクト記憶エリア221の削除可否設定として削除可(「Del」)または削除不可(「Keep」)のいずれかを記憶する(S35)。そして、図8のメインルーチンに戻る。可否設定が変更されなかった場合には(S33:NO)、メニューを閉じ(S37)、図8のメインルーチンに戻る。例えば、図19に示すような削除可否設定メニューにより、このレイアウト(図17参照)の左上段にあるイメージオブジェクトの削除を不可に設定すると、例えばそのイメージオブジェクトにたとえ入力データがなかったとしても、そのイメージオブジェクト領域は確保されたまま、次のレイアウトスタイルが適用される。この状態で、例えば、図18に示すレイアウトスタイルを適用すると、図22に示すようにオブジェクトが重なって配置される。操作者としては、このように表示された後で、レイアウトスタイル内の各オブジェクトの配置をかえたり、大きさを変えたりして好みの状態に編集することもできるし、このようにして好みのレイアウトスタイルを作成し、レイアウトスタイルデータベース32に追加して記憶させてもよい。
【0080】
なお、本実施形態では、個々のオブジェクトごとに削除の可否を設定できる構成を示したが、別途ダイアログボックスを表示する等してオブジェクトの種類や属性ごとに削除の可否を設定できるようにしてもよい。
【0081】
次に、図10を参照して、図8のS19で実行するレイアウトスタイル適用処理について説明する。レイアウトスタイル適用処理は、作業領域にオブジェクトが入力済みであるか否かにかかわらず、レイアウトスタイル適用メニューが操作され、新たなレイアウトスタイルが選択された場合に実行される。概略を説明すると、新たなレイアウトスタイルが選択された場合、RAM22内のオブジェクト記憶エリア221にオブジェクトがあるかどうかを調べ、オブジェクトが存在する場合には、その削除の可否をチェックする。そして、削除してもよいとされているオブジェクトをすべて削除した後に、残っているオブジェクトとレイアウトスタイル内に含まれるオブジェクトを対応付け、オブジェクトの適用を行うものである。
【0082】
具体的な処理としては、図10に示すように、まず、オブジェクト記憶エリア221にオブジェクトが存在するか否かを判断する(S41)。オブジェクト記憶エリア221には、レイアウトスタイルが適用されていない状態でオブジェクトが入力された場合も、レイアウトスタイルの適用後にオブジェクトが入力された場合にも、レイアウトスタイルが適用されてオブジェクトの領域のみが確保された状態の場合にも、オブジェクトとして記憶されている。従って、オブジェクト記憶エリア221にオブジェクトが存在しないのは、起動直後やすべてのオブジェクトを操作者が削除した場合など、作業領域がまっさらの場合となる。
【0083】
オブジェクトが存在しない場合には(S41:NO)、オブジェクトの削除処理をする必要がないので、そのまま適用するレイアウトスタイル内のオブジェクトをRAM22のオブジェクト記憶エリア221に追加するオブジェクト追加処理を実行し(S43)、図8のメインルーチンに戻る。
【0084】
オブジェクトが存在する場合には(S41:YES)、次に、オブジェクト記憶エリア221内の先頭のオブジェクトから順に削除可否の設定を調べ(S45)、削除してもよい(図5〜図7では「Del」と記載)となっている場合には(S45:YES)、そのオブジェクトを削除する(S47)。また、削除不可(図5〜図7では「keep」と記載)となっている場合には(S45:NO)、そのオブジェクトはそのまま残しておくので何も処理はせずにS49に進む。そして、オブジェクト記憶エリア221に記憶されている全てのオブジェクトについてこの削除可否チェックが終了したかを判断し(S49)、終了していなければ(S49:NO)、次のオブジェクトに処理対象を移動してS45とS47の処理を繰り返す。
【0085】
全てのオブジェクトについて削除処理が終了したら(S49:YES)、S45及びS47の処理により削除されないでオブジェクト記憶エリア221に残っているオブジェクトが存在するか否かを判断する(S51)。全てのオブジェクトが削除されていれば(S51:NO)、適用すべきレイアウトスタイル内のオブジェクトをRAM22のオブジェクト記憶エリア221に追加するオブジェクト追加処理を実行し(S43)、図8のメインルーチンに戻る。
【0086】
オブジェクト記憶エリア221に残っているオブジェクトが存在する場合には(S51:YES)、残っているオブジェクトとこれから適用するレイアウトスタイル内に含まれるオブジェクトを対応付けて適用していくオブジェクト適用処理を実行し(S53)、図8のメインルーチンに戻る。オブジェクト適用処理の詳細については、図11〜図15を参照して後述する。
【0087】
次に、図11を参照して、図10のS53で実行するオブジェクト適用処理について説明する。オブジェクト記憶エリア221にオブジェクトが残っている場合、これから適用しようとするレイアウトスタイル内に含まれるオブジェクトにできるだけスムーズに移行できるように、オブジェクトの種類・属性・文字数(テキストオブジェクトの場合)・相対位置を手がかりにしてオブジェクト間の対応付けを行なう。本実施形態では、種類が同一であるオブジェクトについて対応づけることを前提として、属性、文字数、相対位置の順に対応付けを行なうようにしているが、もちろん、この順序に限られるわけではない。
【0088】
まず、図11に示すように、属性によるオブジェクトの対応付けを行なう(S61)。ここで属性とは、テキストオブジェクト、イメージオブジェクト、バーコードオブジェクト等の各オブジェクトの種類に対応した修飾情報やオブジェクトに入力されるデータの種類を規定するものである。例えば、テキストオブジェクトの場合に、郵便番号入力用オブジェクト、住所入力用オブジェクト等を設定しておき、宛名ラベル作成等に使用することが考えられる。入力されるテキストの内容に沿った文字修飾を予め施しておけば、さらに操作者の入力の手間を省くことができて好適である。このような属性は、代表的なものを属性IDのような形でデータベースとして持ってもよいし、また、オブジェクトにデータベースを接続し、そのデータベースのフィールド名を属性として採用してもよい。属性によるオブジェクトの対応付け処理の詳細については、図12を参照して後述する。
【0089】
属性によるオブジェクトの対応付け処理が終了したら、その処理によっても対応づけられていないオブジェクトがまだオブジェクト記憶エリア221に残っているかどうかを判断する(S63)。全て対応付けが終了していれば(S63:NO)、その他の項目による対応付け処理を行なう必要はないので、S77に進む。
【0090】
オブジェクト記憶エリア221にまだ未対応のオブジェクトが存在する場合には(S63:YES)、その未対応オブジェクトの中にテキストオブジェクトが含まれているか否かを判断する(S65)。テキストオブジェクトが含まれていれば(S65:YES)、それについてはオブジェクト内の文字数を考慮した対応付け処理を実行する(S67)。文字数によるオブジェクト対応付け処理の詳細については、図13を参照して後述する。文字数による対応付け処理が終了したら、この対応付け処理によっても対応づけられていないオブジェクトがまだオブジェクト記憶エリア221に残っているかどうかを判断する(S69)。全て対応付けが終了していれば(S69:NO)、その他の項目による対応付け処理を行なう必要はないので、S77に進む。
【0091】
未対応オブジェクトの中にテキストオブジェクトが含まれていない場合(S65:NO)、もしくは、文字数による対応付けの後、オブジェクト記憶エリア221にまだ未対応のオブジェクトが存在する場合には(S69:YES)、オブジェクト記憶エリア221内の未対応オブジェクトと、これから適用するレイアウトスタイル内のオブジェクトの相対位置を考慮して対応付け処理を行なう(S71)。相対位置によるオブジェクト対応付け処理の詳細については、図14を参照して後述する。
【0092】
相対位置によるオブジェクト対応付け処理が終了したら、この処理によっても対応づけられていないオブジェクトがまだオブジェクト記憶エリア221に残っているかどうかを判断する(S73)。全て対応付けが終了していれば(S73:NO)、S77に進む。
【0093】
オブジェクト記憶エリア221にまだ未対応のオブジェクトが存在する場合には(S73:YES)、レイアウトスタイルの同種類のオブジェクト数よりもオブジェクト記憶エリア221に存在するオブジェクト数が多いということになるので、余ったオブジェクトをどのように配置するかを決定する残余オブジェクト処理を実行する(S75)。残余オブジェクト処理の詳細については図15を参照して後述する。
【0094】
残余オブジェクト処理の終了後、もしくは、既述のように各対応付け処理において未対応オブジェクトがオブジェクト記憶エリア221になくなった場合には(S63:NO,S69:NO,S73:NO)、レイアウトスタイルの方に未対応オブジェクトが残っているか否かを判断する(S77)。オブジェクトの種類が異なる場合には対応付けを行なわないので、オブジェクト記憶エリア221とレイアウトスタイルの両方に未対応オブジェクトが残ることがあり得る。レイアウトスタイル内に未対応オブジェクトが存在する場合には(S77:YES)、その未対応オブジェクトをレイアウトスタイルに従って追加するオブジェクト追加処理を実行する(S79)。レイアウトスタイル内に未対応オブジェクトが存在しない場合には(S77:NO)、そのままS81に進む。以上により、全てのオブジェクトについて処理が終了したので、オブジェクト記憶エリア221の記憶内容に従って、作業領域の表示を更新し(S81)、図10のレイアウトスタイル適用処理のルーチンに戻る。
【0095】
次に、図12を参照して、図11のS61で実行する属性によるオブジェクト対応付け処理について説明する。まず、オブジェクト記憶エリア221に記憶されているオブジェクトのうち、先頭のオブジェクトを検出する(S91)。オブジェクト記憶エリア221に記憶されているオブジェクトの順序は、入力順またはあらかじめレイアウトスタイルに規定された配置順になっている。次に、適用しようとするレイアウトスタイル内の未対応のオブジェクトのうち、最も左で最も上にあるものを検出する(S93)。例えば、現在、図17に示すレイアウトスタイルのテキストオブジェクトに「Tanaka」と入力した図20の状態であり、ここから図18に示すレイアウトスタイルに変更しようとしている場合を想定する。この場合、操作者によって入力されたオブジェクトは下段のテキストオブジェクトのみであるから、図10のS45及びS47により他のオブジェクトは削除され、現在、オブジェクト記憶エリア221に記憶されているオブジェクトは「Tanaka」を含むテキストオブジェクトのみであるので、これがS91で検出される。また、図18のレイアウトスタイルにおける最左上のオブジェクトは、上段のテキストオブジェクトであるから、これがS93で検出される。
【0096】
次に、これら2つのオブジェクトの種類が一致するか否かを判断する(S95)。オブジェクトの対応づけの大前提として、種類の異なるオブジェクトを適用しないこととしているので、ここで、テキストオブジェクトなのか、イメージオブジェクトなのか、バーコードオブジェクトなのか、その他の種類のオブジェクトであるのかといった確認を行なう。
【0097】
オブジェクトの種類が一致しなければ(S95:NO)、そのオブジェクトは対応づけられないので、そのままS107に進み、次のレイアウトスタイル内オブジェクトとの対応関係をチェックする処理に移行する。
【0098】
オブジェクトの種類が一致した場合には(S95:YES)、次に、属性が一致するか否かを判断する(S97)。前述したように、オブジェクトに入力できるデータの種類(例えば、郵便番号など)をさらに細分化して規定したいような場合、属性を設定しておき、その属性を持つデータのみを入力できるようにしておくことができる。属性が一致した場合には(S97:YES)、そのオブジェクトを適用して対応づける(S99)。そして、適用されたオブジェクトは次回のルーチン以降の処理対象から除外しておく(S101)。
【0099】
次に、オブジェクト記憶エリア221にまだ未対応のオブジェクトが存在するか否かを判断し(S103)、まだある場合には(S103:YES)、次のオブジェクトに処理対象を移動する(S105)。そして、S93に戻り、次のオブジェクト同士の属性チェックを行なう。未対応オブジェクトがもう存在しない場合には(S103:NO)、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0100】
属性が一致しない場合には(S97:NO)、ここではオブジェクトの対応づけを行なわない。特に属性の設定がない場合にも、ここでは属性が一致しないとして処理を行なう。そして、現在処理中のレイアウトスタイル内のオブジェクトが最後のオブジェクトか否かを判断する(S107)。レイアウトスタイル内にまだ未対応のオブジェクトが含まれていれば(S107:NO)、次のオブジェクトに処理対象を移動する(S109)。ここで、次のオブジェクトへの移動順は、未対応のレイアウトスタイル内オブジェクトのうち、最も左のオブジェクト、次いで、最も上のオブジェクトの順で行なう。そして、S95に戻り、処理中のオブジェクト記憶エリア221内のオブジェクトと次のレイアウトスタイル内オブジェクトとの種類・属性の一致をチェックする。
【0101】
レイアウトスタイル内の最後のオブジェクト処理であれば(S107:YES)、属性による対応づけ処理が終了したので、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0102】
次に、図13を参照して、図11のS67で実行する文字数によるオブジェクト対応づけ処理について説明する。文字数による対応づけは、テキストオブジェクトについてのみ行なうものである。まず、オブジェクト記憶エリア221に記憶されているテキストオブジェクトのうち、先頭のテキストオブジェクトを検出する(S111)。そして、S111で検出したテキストオブジェクトの文字数と、当該テキストオブジェクトのフォントサイズから、適切なオブジェクト領域の広さを計算する(S113)。次に、適用しようとするレイアウトスタイル内の未対応のテキストオブジェクトのうち、最も左で最も上にあるものを検出する(S115)。
【0103】
次に、S115で検出したレイアウトスタイル内のテキストオブジェクトの広さが、S113で計算した広さと見合う広さであるか否かを判断する(S117)。具体的には、S113で計算した広さの、例えば上下10%程度の範囲に入っていれば、見合う広さであると判断する。見合う広さである場合には(S117:YES)、そのオブジェクトを適用して対応づける(S119)。そして、適用されたオブジェクトは次回のルーチン移行の処理対象から除外しておく(S121)。
【0104】
次に、オブジェクト記憶エリア221にまだ未対応のテキストオブジェクトが存在するか否かを判断し(S123)、まだある場合には(S123:YES)、次のテキストオブジェクトに処理対象を移動する(S125)。そして、S113に戻り、次のテキストオブジェクト同士の領域の広さチェックを行なう。未対応テキストオブジェクトがもう存在しない場合には(S123:NO)、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0105】
見合う広さでなかった場合には(S117:NO)、ここではオブジェクトの対応づけを行なわない。そして、現在処理中のレイアウトスタイル内のテキストオブジェクトが最後のテキストオブジェクトか否かを判断する(S127)。レイアウトスタイル内にまだ未対応のテキストオブジェクトが含まれていれば(S127:NO)、次のテキストオブジェクトに処理対象を移動する(S129)。ここで、次のテキストオブジェクトへの移動順は、未対応のレイアウトスタイル内オブジェクトのうち、最も左のテキストオブジェクト、次いで、最も上のテキストオブジェクトの順で行なう。そして、S117に戻り、処理中のオブジェクト記憶エリア221内のテキストオブジェクトと次のレイアウトスタイル内テキストオブジェクトとの領域の広さチェックを行なう。
【0106】
レイアウトスタイル内の最後のテキストオブジェクト処理であれば(S127:YES)、文字数による対応づけ処理が終了したので、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0107】
次に、図14を参照して、図11のS71で実行する相対位置によるオブジェクト対応付け処理について説明する。まず、オブジェクト記憶エリア221に記憶されているオブジェクトのうち、先頭のオブジェクトを検出する(S131)。次に、適用しようとするレイアウトスタイル内の未対応のオブジェクトのうち、最も左で最も上にあるものを検出する(S133)。
【0108】
次に、これら2つのオブジェクトの種類が一致するか否かを判断する(S135)。オブジェクトの対応づけの大前提として、種類の異なるオブジェクトを適用しないこととしているので、ここで、テキストオブジェクトなのか、イメージオブジェクトなのか、バーコードオブジェクトなのか、その他の種類のオブジェクトであるのかといった確認を行なう。
【0109】
オブジェクトの種類が一致した場合には(S135:YES)、そのオブジェクトを適用して対応づける(S139)。そして、適用されたオブジェクトは次回のルーチン以降の処理対象から除外しておく(S141)。次に、オブジェクト記憶エリア221にまだ未対応のオブジェクトが存在するか否かを判断し(S143)、まだある場合には(S143:YES)、次のオブジェクトに処理対象を移動する(S145)。そして、S133に戻り、次のオブジェクト同士の属性チェックを行なう。未対応オブジェクトがもう存在しない場合には(S143:NO)、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0110】
オブジェクトの種類が一致しなければ(S135:NO)、そのオブジェクトは対応づけられないので、現在処理中のレイアウトスタイル内のオブジェクトが最後のオブジェクトか否かを判断する(S147)。レイアウトスタイル内にまだ未対応のオブジェクトが含まれていれば(S147:NO)、次のオブジェクトに処理対象を移動する(S149)。ここで、次のオブジェクトへの移動順は、図12及び図13の場合と同様、未対応のレイアウトスタイル内オブジェクトのうち、最も左のオブジェクト、次いで、最も上のオブジェクトの順で行なう。そして、S135に戻り、処理中のオブジェクト記憶エリア221内のオブジェクトと次のレイアウトスタイル内オブジェクトとの種類の一致をチェックする。
【0111】
レイアウトスタイル内の最後のオブジェクトであれば(S147:YES)、相対位置による対応づけ処理が終了したので、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0112】
次に、図15を参照して、図11のS75で実行する残余オブジェクト処理について説明する。残余オブジェクト処理は、対応づけられていないオブジェクトがオブジェクト記憶エリア221内にまだ存在するが、同種類の未対応オブジェクトがレイアウトスタイル内に残っていない場合に行なわれる。
【0113】
オブジェクト記憶エリア221内の未対応の先頭オブジェクトから処理を実行し、図15に示すように、まず、そのオブジェクトがテキストオブジェクトか否かを判断する(S151)。テキストオブジェクトであれば(S151:YES)、最後に適用したテキストオブジェクトに連結する(S153)。そして、S161に進んで全てのオブジェクトについて処理が終了したか否かを判断し、まだ全てが終了していなければ(S161:NO)、S151に戻り、全てのオブジェクトについて終了していれば(S161:YES)、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0114】
テキストオブジェクトでない場合には(S151:NO)、次に、イメージオブジェクトか否かを判断する(S155)。イメージオブジェクトの場合は(S155:YES)、最後に適用したイメージオブジェクトの領域内に並べて表示する(S157)。そして、S161に進んで全てのオブジェクトについて処理が終了したか否かを判断し、まだ全てが終了していなければ(S161:NO)、S151に戻り、全てのオブジェクトについて終了していれば(S161:YES)、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0115】
イメージオブジェクトでもない場合には(S155:NO)、バーコードなどのその他のオブジェクトであるので、特にレイアウトスタイル内のオブジェクトへの適用は行なわず、そのままオブジェクトを保持することとする(S159)。なお、他の種類のオブジェクトについても適用の方法を予め設定しておくように構成してもよい。そして、S161に進んで全てのオブジェクトについて処理が終了したか否かを判断し、まだ全てが終了していなければ(S161:NO)、S151に戻り、全てのオブジェクトについて終了していれば(S161:YES)、図11のオブジェクト適用処理のルーチンに戻る。
【0116】
次に、具体例に基づいてレイアウト適用処理についてさらに説明する。いま、図17に示すレイアウトスタイルのテキストオブジェクトに「Tanaka」と入力した図20の状態であり、ここから図18に示すレイアウトスタイルに変更しようとしている場合を想定する。
【0117】
ここで、図8のS17でレイアウトスタイル適用操作が検出され(S17:YES)、レイアウトスタイル適用処理が実行される(S19)。そこで、図10のサブルーチンに移ると、オブジェクト記憶エリア221には、レイアウトスタイル1のオブジェクトが記憶されている(S41:YES)。そこで、各オブジェクトについて削除可否を判断していくと(S45)、入力データ「Tanaka」が存在するテキストオブジェクトのみが削除不可となっているので、その他のイメージオブジェクト及びテキストオブジェクトは削除される(S47)。
【0118】
そして、オブジェクト記憶エリア221にはまだ「Tanaka」の入ったテキストオブジェクトが存在するので(S51:YES)、オブジェクト適用処理を実行する(S53)。そこで、図12のサブルーチンに移行する。
【0119】
ここで、このテキストオブジェクトには特に属性は設定されていないものとすると、図12のサブルーチンに入って検出された「Tanaka」の入ったテキストオブジェクト(S91)とレイアウトスタイル内の最も左上のオブジェクト(S93)は、種類はどちらもテキストオブジェクトで一致するが(S95:YES)、属性は一致しないと判断される(S97:NO)。そこで、次のレイアウトスタイル内オブジェクトに移行すると(S109)、下段のテキストオブジェクト(図18参照)もテキストオブジェクトなので、現在処理対象としている「Tanaka」の入ったテキストオブジェクトと種類は一致するが(S95:YES)、属性は一致しないと判断され(S97:NO)、もう他にレイアウトスタイル内にオブジェクトは存在しないので(S107:YES)、図12の処理を終了して図11に戻る。
【0120】
図11に戻って、まだ、オブジェクト記憶エリア221には「Tanaka」の入ったテキストオブジェクトが未対応オブジェクトとして残っており(S63:YES)、これはテキストオブジェクトであるから(S65:YES)、文字数による対応づけ処理を実行する(S67)。そこで、図13のサブルーチンに移行して、「Tanaka」の入ったテキストオブジェクトの文字数とフォントサイズから適切な領域の広さを計算する(S113)。そして、レイアウトスタイル内の最も左上のオブジェクト(S115)の領域の広さをみると、フォントサイズも小さく、文字数も多くないので、文字列データ「Tanaka」に対しては広すぎて適切でないと判断される(S117:NO)。そこで、次のレイアウトスタイル内テキストオブジェクトに移行すると(S129)、下段のテキストオブジェクト(図18参照)も広すぎると判断される(S117:NO)。もう他にレイアウトスタイル内にオブジェクトは存在しないので(S127:YES)、図13の処理を終了して図11に戻る。
【0121】
図11に戻って、まだ、オブジェクト記憶エリア221には「Tanaka」の入ったテキストオブジェクトが未対応オブジェクトとして残っているので(S69:YES)、続いて、相対位置によるオブジェクト対応づけを行なう(S71)。そこで、図14のサブルーチンに移行する。「Tanaka」の入ったテキストオブジェクト(S131)とレイアウトスタイル内の最も左上のオブジェクト(S133)は、種類はどちらもテキストオブジェクトで一致するので(S135:YES)、このオブジェクトを適用する(S139)。そして、適用されたオブジェクトを対応づけ済として処理対象から除外する(S141)。以上でオブジェクト記憶エリア221には未対応オブジェクトは存在しなくなったので、図14のサブルーチンを終了して図11に戻る。
【0122】
オブジェクト記憶エリア221には未対応オブジェクトがなくなったので(S73:NO)、レイアウトスタイルの方に未対応オブジェクトが残っているかを見ると(S77)、まだ下段のテキストオブジェクトが残っているので(図18参照)、これをオブジェクト記憶エリア221に追加する(S79)。そして、表示更新を実行する(S81)。その結果、図21に示すように、レイアウトスタイルのオブジェクトが入力済データに適用されて配置された印刷イメージが作業領域に表示される。
【0123】
尚、上記実施形態において、対応づけ処理は、属性、文字数、相対位置により行なったが、全てを考慮して対応付けを行なわなければいけないわけではなく、より簡便に構成するために、相対位置によるオブジェクト対応付け処理のみを行なうようにしてもよい。その場合は、図11のオブジェクト適用処理のサブルーチンのS71以降、及び図14並びに図15のサブルーチンのみ実行すればよい。このように相対位置によりオブジェクト対応付け処理を実行する場合、上記実施形態では、座標上で左にあるものを最優先、次に上にあるものを優先して対応付けを行なっている。従って、選択可能なレイアウトスタイルがオブジェクトが横並びに配置されているようなものに対して特に好適に実施できる。
【0124】
以上の相対位置による対応づけの具体例について図26及び図27を参照して説明する。図26及び図27は、相対位置による対応付け処理の例を示す説明図である。例えば、図26に示すように、右側に示す入力オブジェクトの配置例に対して、左側に示すレイアウトスタイルを適用すると、その対応付けは、右側のオブジェクト内に表示した数字のようになる。すなわち、(1)のオブジェクトがレイアウトスタイル内の(1)のオブジェクトに適用されて最左に配置され、(2)のオブジェクトがレイアウトスタイル内の(2)のオブジェクトに適用されて真ん中に配置され、(3)のオブジェクトがレイアウトスタイル内の(3)のオブジェクトに適用されて最右に配置される。以上の対応づけによる配置結果は、概ね入力者の意図を反映した結果となっていると考えられるので、レイアウトスタイルの適用後に、大幅に編集作業をしなくても所望の印刷結果を得ることができる。
【0125】
また、図27の右側に示すような入力オブジェクトの配置例に対して左側に示すレイアウトスタイルを適用すると、同様に、その対応付けは、右側のオブジェクト内に表示した数字のようになる。すなわち、(1)のオブジェクトがレイアウトスタイル内の(1)のオブジェクトに適用されて上段に配置され、(2)のオブジェクトがレイアウトスタイル内の(2)のオブジェクトに適用されて中段に配置され、(3)のオブジェクトがレイアウトスタイル内の(3)のオブジェクトに適用されて下段に配置される。この対応結果は図26の場合に比べると、入力者の意図の反映の度合いが低いとも考えられる。そこで、対応づけのルールを、座標上で上にあるものを最優先、次に左にあるものを優先のように変更すると、さらにユーザの入力に近い状態でレイアウトスタイルを適用可能である。このように、対応づけルールをユーザが設定可能に構成してもよい。
【0126】
尚、上記実施形態において、図10のS53及び図11のサブルーチンでオブジェクト適用処理を実行するCPU20が本発明の配置手段として機能する。また、図10のS43及び図11のS79でオブジェクト追加処理を実行するCPU20が本発明のオブジェクト追加手段として機能する。また、図11のS81で表示更新処理を実行するCPU20が本発明の表示制御手段として機能する。また、図10のS45で削除の可否判断処理を実行するCPU20が本発明の削除可否判断手段として機能する。また、図10のS47で削除処理を実行するCPU20が本発明の削除手段として機能する。また、図8のS7で削除不可設定処理を実行するCPU20が本発明の入力有無記憶制御手段として機能する。また、図8のS15及び図9のサブルーチンで削除可否設定処理を実行するCPU20が本発明の削除可否設定手段として機能する。また、図11のS61及び図12のサブルーチンで属性による対応づけ処理を、図11のS67及び図13のサブルーチンで文字数による対応づけ処理を、図11のS71及び図14のサブルーチンで相対位置による対応づけ処理を実行するCPU20が本発明の対応づけ手段として機能する。また、図11のS73でオブジェクトの余りがあるか否かの判断処理を実行するCPU20が本発明の個数比較手段として機能する。また、図15のS153で文字列を連結する処理を実行するCPU20が本発明の結合手段として機能する。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】レイアウト編集装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】レイアウト編集装置1のハードディスク装置30に記憶されたレイアウトスタイルデータベース32の構成を示す模式図である。
【図3】レイアウトスタイルの例を示す説明図である。
【図4】レイアウトスタイルの例を示す説明図である。
【図5】RAM22のオブジェクト記憶エリア221の構成を示す模式図である。
【図6】RAM22のオブジェクト記憶エリア221の構成を示す模式図である。
【図7】RAM22のオブジェクト記憶エリア221の構成を示す模式図である。
【図8】レイアウト編集装置1のメインルーチンのフローチャートである。
【図9】図8のS15で実行する削除可否設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図10】図8のS19で実行するレイアウトスタイル適用処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図11】図10のS53で実行するオブジェクト適用処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図12】図11のS61で実行する属性によるオブジェクト対応付け処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図13】図11のS67で実行する文字数によるオブジェクト対応付け処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図14】図11のS71で実行する相対位置によるオブジェクト対応付け処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図15】図11のS75で実行する残余オブジェクト処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図16】レイアウト編集の開始時の表示画面の例を示す説明図である。
【図17】レイアウトスタイル適用画面の例を示す説明図である。
【図18】レイアウトスタイル適用画面の例を示す説明図である。
【図19】削除可否設定画面の例を示す説明図である。
【図20】レイアウトスタイルのオブジェクト内へのデータ入力後の画面の例を示す説明図である。
【図21】入力済オブジェクトがある状態で新たなレイアウトスタイルを適用した場合の画面の例を示す説明図である。
【図22】個別に削除可否設定を行なった後にレイアウトスタイルを適用した場合の画面の例を示す説明図である。
【図23】レイアウトスタイル選択画面の例を示す説明図である。
【図24】縦置きのレイアウトスタイルを選択した場合の画面の例を示す説明図である。
【図25】横置きのレイアウトスタイルに変更した場合の画面の例を示す説明図である。
【図26】相対位置による対応付け処理の例を示す説明図である。
【図27】相対位置による対応付け処理の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0128】
1 レイアウト編集装置
20 CPU
22 RAM
26 キーボード
28 マウス
30 ハードディスク装置
31 プログラム記憶エリア
32 レイアウトスタイルデータベース
221 オブジェクト記憶エリア
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷対象であるオブジェクトを記憶するオブジェクト記憶手段と、
当該オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを表示する表示手段と、
前記オブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段と、
当該レイアウトスタイル記憶手段に記憶されている複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択手段と、
当該選択手段により選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを配置する配置手段と、
前記選択手段により選択されたレイアウトスタイルが、当該配置手段により配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加手段と、
前記配置手段により配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加手段により追加されたオブジェクトとを前記表示手段に表示する表示制御手段とを備えたレイアウト編集装置において、
前記選択手段によるレイアウトスタイルの選択時に前記表示手段に表示中のオブジェクトを削除するか否かを判断する削除可否判断手段と、
前記選択手段により新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、当該削除可否判断手段により削除してもよいと判断されたオブジェクトを削除する削除手段とを備え、
前記オブジェクト追加手段は、前記削除手段によりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とするレイアウト編集装置。
【請求項2】
前記レイアウトスタイル記憶手段に記憶されたレイアウトスタイルは、前記オブジェクトの属性情報を含み、
前記配置手段により配置されたオブジェクトの属性を、当該属性情報に従って変更する属性変更手段を備え、
前記表示制御手段は、当該属性変更手段により変更された属性に従ってオブジェクトを表示することを特徴とする請求項1に記載のレイアウト編集装置。
【請求項3】
印刷対象であるオブジェクトを入力する入力手段と、
当該入力手段により入力されたオブジェクトを記憶するオブジェクト記憶手段と、
当該オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを表示する表示手段と、
前記オブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段と、
当該レイアウトスタイル記憶手段に記憶されている複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択手段と、
当該選択手段により選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを配置する配置手段と、
前記選択手段により選択されたレイアウトスタイルが、当該配置手段により配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加手段と、
前記配置手段により配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加手段により追加されたオブジェクトとを前記表示手段に表示する表示制御手段とを備えたレイアウト編集装置において、
前記入力手段により入力が行われたオブジェクトであるか否かをオブジェクト毎に記憶する入力有無記憶手段と、
前記入力手段によるオブジェクトへの入力の際に当該入力有無記憶手段に入力ありと記憶させる入力有無記憶制御手段と、
前記選択手段により新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、当該入力有無記憶手段に入力ありと記憶されていないオブジェクトを削除する削除手段とを備え、
前記オブジェクト追加手段は、前記削除手段によりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とするレイアウト編集装置。
【請求項4】
前記入力有無記憶制御手段は、前記オブジェクトの配置情報の入力、前記オブジェクトの属性情報の入力、前記オブジェクトへのデータ入力の少なくとも1つが実行されたときに入力ありと記憶させることを特徴とする請求項3に記載のレイアウト編集装置。
【請求項5】
前記削除可否判断手段は、前記オブジェクトの種類に基づいて、当該オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする請求項1又は2に記載のレイアウト編集装置。
【請求項6】
前記選択手段によりレイアウトスタイルが選択された場合に前記表示手段に表示されているオブジェクトを削除するか否かを設定する削除可否設定手段を備え、
前記削除可否判断手段は、当該削除可否設定手段による設定に従って前記オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする請求項1又は2に記載のレイアウト編集装置。
【請求項7】
前記削除可否設定手段は、前記オブジェクトの種類毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする請求項6に記載のレイアウト編集装置。
【請求項8】
前記削除可否設定手段は、前記表示手段に表示されている個々のオブジェクト毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする請求項6に記載のレイアウト編集装置。
【請求項9】
前記選択手段により選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクトと、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトとを対応付ける対応付け手段を備え、
前記配置手段は、当該対応付け手段による対応関係に基づき、対応するオブジェクトの配置情報に従って前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトを配置し、
前記オブジェクト追加手段は、前記対応付け手段により対応付けられなかったオブジェクトを追加することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のレイアウト編集装置。
【請求項10】
前記対応付け手段は、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のオブジェクト間の位置関係と、選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクト間の位置関係とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする請求項9に記載のレイアウト編集装置。
【請求項11】
前記対応付け手段は、前記オブジェクト記憶手段に文字列からなるオブジェクトが記憶されている場合には、当該文字列オブジェクトの文字数の多少と、選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの領域の広狭とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする請求項9に記載のレイアウト編集装置。
【請求項12】
オブジェクトの入力順序を記憶する入力順記憶手段を備え、
前記対応付け手段は、当該入力順記憶手段に記憶された入力順序に基づき対応付けを行うことを特徴とする請求項9に記載のレイアウト編集装置。
【請求項13】
前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの個数とを比較する個数比較手段と、
当該個数比較手段が、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数の文字列オブジェクトの文字列を結合する結合手段とを備え、
前記配置手段は、当該結合手段により結合された文字列を1個のオブジェクトに配置することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のレイアウト編集装置。
【請求項14】
前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれるイメージオブジェクトの個数とを比較する個数比較手段を備え、
前記配置手段は、当該個数比較手段が、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のイメージオブジェクトを1個のイメージオブジェクトの領域内に並べて配置することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のレイアウト編集装置。
【請求項15】
印刷対象であるオブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段に記憶されている、複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択ステップと、
当該選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記オブジェクトが記憶されているオブジェクト記憶手段からオブジェクトを読み出して配置する配置ステップと、
前記選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルが、当該配置ステップにより配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加ステップと、
前記配置ステップにより配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加ステップにより追加されたオブジェクトとを表示手段に表示させる表示制御ステップとをコンピュータに実行させるレイアウト編集プログラムにおいて、
前記選択ステップによるレイアウトスタイルの選択時に前記表示手段に表示中のオブジェクトを削除するか否かを判断する削除可否判断ステップと、
前記選択ステップにより新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、前記削除可否判断ステップにより削除してもよいと判断されたオブジェクトを削除する削除ステップとをさらに実行させ、
前記オブジェクト追加ステップは、前記削除ステップによりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とするレイアウト編集プログラム。
【請求項16】
前記レイアウトスタイル記憶手段に記憶されたレイアウトスタイルは、前記オブジェクトの属性情報を含み、
前記配置ステップにより配置されたオブジェクトの属性を、当該属性情報に従って変更する属性変更ステップをコンピュータにさらに実行させ、
前記表示制御ステップでは、当該属性変更ステップにより変更された属性に従ってオブジェクトを表示させることを特徴とする請求項15に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項17】
印刷対象であるオブジェクトを入力する入力ステップと、
前記オブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段に記憶されている、複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択ステップと、
当該選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記入力ステップにおいて入力されたオブジェクトが記憶されているオブジェクト記憶手段からオブジェクトを読み出して配置する配置ステップと、
前記選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルが、当該配置ステップにより配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加ステップと、
前記配置ステップにより配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加ステップにより追加されたオブジェクトとを表示手段に表示させる表示制御ステップとをコンピュータに実行させるレイアウト編集プログラムにおいて、
前記入力ステップにおいてオブジェクトへ入力が行なわれた際に入力有無記憶手段に入力ありと記憶させる入力有無記憶制御ステップと、
前記選択ステップにより新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、前記入力有無記憶手段に入力ありと記憶されていないオブジェクトを削除する削除ステップとをコンピュータにさらに実行させ、
前記オブジェクト追加ステップでは、前記削除ステップによりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とするレイアウト編集プログラム。
【請求項18】
前記入力有無記憶制御ステップでは、前記オブジェクトの配置情報の入力、前記オブジェクトの属性情報の入力、前記オブジェクトへのデータ入力の少なくとも1つが実行されたときに入力ありと記憶させることを特徴とする請求項17に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項19】
前記削除可否判断ステップでは、前記オブジェクトの種類に基づいて、当該オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする請求項15又は16に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項20】
前記選択ステップによりレイアウトスタイルが選択された場合に前記表示手段に表示されているオブジェクトを削除するか否かを設定する削除可否設定ステップをコンピュータにさらに実行させ、
前記削除可否判断ステップでは、当該削除可否設定ステップによる設定に従って前記オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする請求項15又は16に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項21】
前記削除可否設定ステップでは、前記オブジェクトの種類毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする請求項20に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項22】
前記削除可否設定ステップでは、前記表示手段に表示されている個々のオブジェクト毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする請求項20に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項23】
前記選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクトと、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトとを対応付ける対応付けステップをコンピュータにさらに実行させ、
前記配置ステップでは、当該対応付けステップによる対応関係に基づき、対応するオブジェクトの配置情報に従って前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトを配置し、
前記オブジェクト追加ステップでは、前記対応付けステップにより対応付けられなかったオブジェクトを追加することを特徴とする請求項15乃至22のいずれかに記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項24】
前記対応付けステップでは、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のオブジェクト間の位置関係と、選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクト間の位置関係とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする請求項23に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項25】
前記対応付けステップでは、前記オブジェクト記憶手段に文字列からなるオブジェクトが記憶されている場合には、当該文字列オブジェクトの文字数の多少と、選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの領域の広狭とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする請求項23に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項26】
前記対応付けステップでは、入力順記憶手段に記憶されたオブジェクトの入力順序に基づき対応付けを行うことを特徴とする請求項23に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項27】
前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの個数とを比較する個数比較ステップと、
当該個数比較ステップにおいて、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数の文字列オブジェクトの文字列を結合する結合ステップとをコンピュータにさらに実行させ、
前記配置ステップでは、当該結合ステップにより結合された文字列を1個のオブジェクトに配置することを特徴とする請求項15乃至26のいずれかに記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項28】
前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれるイメージオブジェクトの個数とを比較する個数比較ステップをコンピュータにさらに実行させ、
前記配置ステップでは、当該個数比較ステップにおいて、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のイメージオブジェクトを1個のイメージオブジェクトの領域内に並べて配置することを特徴とする請求項15乃至26のいずれかに記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項29】
請求項15乃至28のいずれかに記載のレイアウト編集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
印刷対象であるオブジェクトを記憶するオブジェクト記憶手段と、
当該オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを表示する表示手段と、
前記オブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段と、
当該レイアウトスタイル記憶手段に記憶されている複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択手段と、
当該選択手段により選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを配置する配置手段と、
前記選択手段により選択されたレイアウトスタイルが、当該配置手段により配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加手段と、
前記配置手段により配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加手段により追加されたオブジェクトとを前記表示手段に表示する表示制御手段とを備えたレイアウト編集装置において、
前記選択手段によるレイアウトスタイルの選択時に前記表示手段に表示中のオブジェクトを削除するか否かを判断する削除可否判断手段と、
前記選択手段により新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、当該削除可否判断手段により削除してもよいと判断されたオブジェクトを削除する削除手段とを備え、
前記オブジェクト追加手段は、前記削除手段によりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とするレイアウト編集装置。
【請求項2】
前記レイアウトスタイル記憶手段に記憶されたレイアウトスタイルは、前記オブジェクトの属性情報を含み、
前記配置手段により配置されたオブジェクトの属性を、当該属性情報に従って変更する属性変更手段を備え、
前記表示制御手段は、当該属性変更手段により変更された属性に従ってオブジェクトを表示することを特徴とする請求項1に記載のレイアウト編集装置。
【請求項3】
印刷対象であるオブジェクトを入力する入力手段と、
当該入力手段により入力されたオブジェクトを記憶するオブジェクト記憶手段と、
当該オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを表示する表示手段と、
前記オブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段と、
当該レイアウトスタイル記憶手段に記憶されている複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択手段と、
当該選択手段により選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記オブジェクト記憶手段に記憶されたオブジェクトを配置する配置手段と、
前記選択手段により選択されたレイアウトスタイルが、当該配置手段により配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加手段と、
前記配置手段により配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加手段により追加されたオブジェクトとを前記表示手段に表示する表示制御手段とを備えたレイアウト編集装置において、
前記入力手段により入力が行われたオブジェクトであるか否かをオブジェクト毎に記憶する入力有無記憶手段と、
前記入力手段によるオブジェクトへの入力の際に当該入力有無記憶手段に入力ありと記憶させる入力有無記憶制御手段と、
前記選択手段により新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、当該入力有無記憶手段に入力ありと記憶されていないオブジェクトを削除する削除手段とを備え、
前記オブジェクト追加手段は、前記削除手段によりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とするレイアウト編集装置。
【請求項4】
前記入力有無記憶制御手段は、前記オブジェクトの配置情報の入力、前記オブジェクトの属性情報の入力、前記オブジェクトへのデータ入力の少なくとも1つが実行されたときに入力ありと記憶させることを特徴とする請求項3に記載のレイアウト編集装置。
【請求項5】
前記削除可否判断手段は、前記オブジェクトの種類に基づいて、当該オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする請求項1又は2に記載のレイアウト編集装置。
【請求項6】
前記選択手段によりレイアウトスタイルが選択された場合に前記表示手段に表示されているオブジェクトを削除するか否かを設定する削除可否設定手段を備え、
前記削除可否判断手段は、当該削除可否設定手段による設定に従って前記オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする請求項1又は2に記載のレイアウト編集装置。
【請求項7】
前記削除可否設定手段は、前記オブジェクトの種類毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする請求項6に記載のレイアウト編集装置。
【請求項8】
前記削除可否設定手段は、前記表示手段に表示されている個々のオブジェクト毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする請求項6に記載のレイアウト編集装置。
【請求項9】
前記選択手段により選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクトと、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトとを対応付ける対応付け手段を備え、
前記配置手段は、当該対応付け手段による対応関係に基づき、対応するオブジェクトの配置情報に従って前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトを配置し、
前記オブジェクト追加手段は、前記対応付け手段により対応付けられなかったオブジェクトを追加することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のレイアウト編集装置。
【請求項10】
前記対応付け手段は、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のオブジェクト間の位置関係と、選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクト間の位置関係とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする請求項9に記載のレイアウト編集装置。
【請求項11】
前記対応付け手段は、前記オブジェクト記憶手段に文字列からなるオブジェクトが記憶されている場合には、当該文字列オブジェクトの文字数の多少と、選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの領域の広狭とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする請求項9に記載のレイアウト編集装置。
【請求項12】
オブジェクトの入力順序を記憶する入力順記憶手段を備え、
前記対応付け手段は、当該入力順記憶手段に記憶された入力順序に基づき対応付けを行うことを特徴とする請求項9に記載のレイアウト編集装置。
【請求項13】
前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの個数とを比較する個数比較手段と、
当該個数比較手段が、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数の文字列オブジェクトの文字列を結合する結合手段とを備え、
前記配置手段は、当該結合手段により結合された文字列を1個のオブジェクトに配置することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のレイアウト編集装置。
【請求項14】
前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれるイメージオブジェクトの個数とを比較する個数比較手段を備え、
前記配置手段は、当該個数比較手段が、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のイメージオブジェクトを1個のイメージオブジェクトの領域内に並べて配置することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のレイアウト編集装置。
【請求項15】
印刷対象であるオブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段に記憶されている、複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択ステップと、
当該選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記オブジェクトが記憶されているオブジェクト記憶手段からオブジェクトを読み出して配置する配置ステップと、
前記選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルが、当該配置ステップにより配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加ステップと、
前記配置ステップにより配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加ステップにより追加されたオブジェクトとを表示手段に表示させる表示制御ステップとをコンピュータに実行させるレイアウト編集プログラムにおいて、
前記選択ステップによるレイアウトスタイルの選択時に前記表示手段に表示中のオブジェクトを削除するか否かを判断する削除可否判断ステップと、
前記選択ステップにより新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、前記削除可否判断ステップにより削除してもよいと判断されたオブジェクトを削除する削除ステップとをさらに実行させ、
前記オブジェクト追加ステップは、前記削除ステップによりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とするレイアウト編集プログラム。
【請求項16】
前記レイアウトスタイル記憶手段に記憶されたレイアウトスタイルは、前記オブジェクトの属性情報を含み、
前記配置ステップにより配置されたオブジェクトの属性を、当該属性情報に従って変更する属性変更ステップをコンピュータにさらに実行させ、
前記表示制御ステップでは、当該属性変更ステップにより変更された属性に従ってオブジェクトを表示させることを特徴とする請求項15に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項17】
印刷対象であるオブジェクトを入力する入力ステップと、
前記オブジェクトを配置する位置を指定する配置情報を少なくとも含むレイアウトスタイルを記憶したレイアウトスタイル記憶手段に記憶されている、複数のレイアウトスタイルから使用するレイアウトスタイルを選択する選択ステップと、
当該選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルに基づき、前記入力ステップにおいて入力されたオブジェクトが記憶されているオブジェクト記憶手段からオブジェクトを読み出して配置する配置ステップと、
前記選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルが、当該配置ステップにより配置されたオブジェクト以外のオブジェクトの配置情報を含む場合には、当該配置情報に基づくオブジェクトを追加するオブジェクト追加ステップと、
前記配置ステップにより配置されたオブジェクトと当該オブジェクト追加ステップにより追加されたオブジェクトとを表示手段に表示させる表示制御ステップとをコンピュータに実行させるレイアウト編集プログラムにおいて、
前記入力ステップにおいてオブジェクトへ入力が行なわれた際に入力有無記憶手段に入力ありと記憶させる入力有無記憶制御ステップと、
前記選択ステップにより新たなレイアウトスタイルが選択された場合に、前記入力有無記憶手段に入力ありと記憶されていないオブジェクトを削除する削除ステップとをコンピュータにさらに実行させ、
前記オブジェクト追加ステップでは、前記削除ステップによりオブジェクトの削除が行なわれた後に、オブジェクトを追加することを特徴とするレイアウト編集プログラム。
【請求項18】
前記入力有無記憶制御ステップでは、前記オブジェクトの配置情報の入力、前記オブジェクトの属性情報の入力、前記オブジェクトへのデータ入力の少なくとも1つが実行されたときに入力ありと記憶させることを特徴とする請求項17に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項19】
前記削除可否判断ステップでは、前記オブジェクトの種類に基づいて、当該オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする請求項15又は16に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項20】
前記選択ステップによりレイアウトスタイルが選択された場合に前記表示手段に表示されているオブジェクトを削除するか否かを設定する削除可否設定ステップをコンピュータにさらに実行させ、
前記削除可否判断ステップでは、当該削除可否設定ステップによる設定に従って前記オブジェクトを削除するか否かを判断することを特徴とする請求項15又は16に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項21】
前記削除可否設定ステップでは、前記オブジェクトの種類毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする請求項20に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項22】
前記削除可否設定ステップでは、前記表示手段に表示されている個々のオブジェクト毎に削除するか否かを設定可能であることを特徴とする請求項20に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項23】
前記選択ステップにより選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクトと、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトとを対応付ける対応付けステップをコンピュータにさらに実行させ、
前記配置ステップでは、当該対応付けステップによる対応関係に基づき、対応するオブジェクトの配置情報に従って前記オブジェクト記憶手段に記憶されているオブジェクトを配置し、
前記オブジェクト追加ステップでは、前記対応付けステップにより対応付けられなかったオブジェクトを追加することを特徴とする請求項15乃至22のいずれかに記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項24】
前記対応付けステップでは、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のオブジェクト間の位置関係と、選択されたレイアウトスタイルに含まれるオブジェクト間の位置関係とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする請求項23に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項25】
前記対応付けステップでは、前記オブジェクト記憶手段に文字列からなるオブジェクトが記憶されている場合には、当該文字列オブジェクトの文字数の多少と、選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの領域の広狭とに基づき、対応付けを行うことを特徴とする請求項23に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項26】
前記対応付けステップでは、入力順記憶手段に記憶されたオブジェクトの入力順序に基づき対応付けを行うことを特徴とする請求項23に記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項27】
前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれる文字列オブジェクトの個数とを比較する個数比較ステップと、
当該個数比較ステップにおいて、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている文字列オブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数の文字列オブジェクトの文字列を結合する結合ステップとをコンピュータにさらに実行させ、
前記配置ステップでは、当該結合ステップにより結合された文字列を1個のオブジェクトに配置することを特徴とする請求項15乃至26のいずれかに記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項28】
前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数と選択されたレイアウトスタイルに含まれるイメージオブジェクトの個数とを比較する個数比較ステップをコンピュータにさらに実行させ、
前記配置ステップでは、当該個数比較ステップにおいて、前記オブジェクト記憶手段に記憶されているイメージオブジェクトの個数の方が多いと判断した場合に、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている複数のイメージオブジェクトを1個のイメージオブジェクトの領域内に並べて配置することを特徴とする請求項15乃至26のいずれかに記載のレイアウト編集プログラム。
【請求項29】
請求項15乃至28のいずれかに記載のレイアウト編集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【公開番号】特開2006−31079(P2006−31079A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−204434(P2004−204434)
【出願日】平成16年7月12日(2004.7.12)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月12日(2004.7.12)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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