説明

レトルトパウチ

結晶性ポリプロピレン樹脂フィルム/変性ポリプロピレンを含む接着性樹脂層/金属箔/接着剤層/延伸ナイロンフィルム/接着剤層/ポリエステルフィルムの多層構造を有する金属ラミネートフィルムを用いるレトルトパウチ、及び上縁から間隔をおいたヒートシール部の上方位置に側縁に向かって開放する開封用切欠部が形成され、該切欠部と前記上縁との間の角部を切断し切断部分に内容物の注ぎ口となる開口部を形成するように構成されたレトルトパウチであって、前記開封用切欠部から前記上縁に向かって前記側縁に対して20〜80度の角度で延びる直線に沿って切断が行われることにより開口部が形成されているレトルトパウチを提供する。このレトルトパウチによると、易引裂性による開封がし易く、かつ開口部の形状が崩れ難い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体、粉体、粒状物などの流動性製品、特に、流動食などを含むレトルト食品を収容するためのパウチ類など、特にスタンディングパウチに関するものである。
【0002】
近年、流動食などの流動性を有するレトルト食品を収納する容器としてスタンディングパウチが利用されている。このようなパウチは、内容物を収容した時にそれ自身で形態を保持できるような強度のラミネートフィルムを用いて形成されているが、該ラミネートフィルムとしては、強度に加えて、レトルト耐性、酸素バリアー性及び開封のし易さの基になる易引裂性などの特性を有することが求められている。
このようなラミネートフィルムとして、例えば、特公平1−54191号公報には、結晶性ポリプルロピレン樹脂のフィルム層とアルミニウム箔又はシ−トを接着層を介して一体化し、その結晶性ポリプロピレン樹脂をアルミニウム箔等に接合したまま一旦加熱溶融したのち冷却固化し、しかるのち上記結晶性ポリプロピレン樹脂よりも高融点の耐熱性樹脂フィルム層を、アルミニウム箔等側に接着層を介して一体的に接合することを特徴とする密封殺菌包装袋用積層体の製造方法が開示されている。ここで、高融点の耐熱性樹脂フィルムとしては、ポリエステルフィルムのみが記載されている。又、特開平11−321885号公報には、基材層11/接着層15/延伸フィルム層12/接着層15/ヒートシーラント層14からなる多層フィルム、基材層11/接着層15/延伸フィルム層12/接着層15/バリア層13/接着層15/ヒートシーラント層14からなる多層フィルム、基材層11/接着層15/バリア層13/接着層15/延伸フィルム層12/接着層15/ヒートシーラント層14からなる多層フィルムが開示されており、基材層11としては、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド樹脂の延伸及び未延伸フィルムがあげられている。
これらの多層フィルムは、易引裂性による開封のし易さと、内容物を保護する容器の強度といった相反する特性を満足させることを目的とするものであるが、さらなる開封のし易さと優れた強度を有するレトルトパウチが求められている。特に、これらの多層フィルムを用いたのでは、パウチの開口部の形状が崩れ易く、内容物を他容器へ移し替える際不便であり、開口部の形状が崩れにくいものが望まれている。
【0003】
【特許文献1】特公平1−54191号公報、特許請求の範囲参照
【特許文献2】特開平11−321885号公報、〔0018〕及び〔0019〕参照
【発明の開示】
【0004】
本発明は、易引裂性による開封がし易く、かつ開口部の形状が崩れ難い多層フィルムを用いたパウチ提供することを目的とする。
本発明は、多層フィルム形成において、結晶性ポリプロピレン樹脂フィルム、変性ポリプロピレンを含む接着性樹脂層及び金属箔からなる3層のフィルム構成を含有させ、金属箔とポリエステルフィルムの間に延伸ナイロンフィルムを介在させることによって、一層、効果的に上記課題を解決できるとの知見の基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は、結晶性ポリプロピレン樹脂フィルム/変性ポリプロピレンを含む接着性樹脂層/金属箔/接着剤層/延伸ナイロンフィルム/接着剤層/ポリエステルフィルムの多層構造を有する金属ラミネートフィルムを用いることを特徴とするレトルトパウチを提供する。
本発明は、又、上記金属ラミネートフィルムを、結晶性ポリプロピレン樹脂フィルムが内側となるように熱融着により貼り合わせて形成されてなるレトルト用パウチを提供する。
更には、上縁から間隔をおいたヒートシール部の上方位置に側縁に向かって開放する開封用切欠部が形成され、該切欠部と前記上縁との間の角部を切断し切断部分に内容物の注ぎ口となる開口部を形成するように構成されたレトルトパウチであって、前記開封用切欠部から前記上縁に向かって前記側縁に対して20〜80度の角度で延びる直線に沿って切断が行われることにより開口部が形成されることを特徴とするレトルトパウチや、前記切断によって形成される開口部の長さが15〜60mmとなるように設定されているレトルトパウチを提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
本発明で用いる結晶性ポリプロピレン樹脂フィルムには、ポリプロピレンだけを重合させてなるホモポリマータイプと、エチレンなどを共重合させて得られるコポリマータイプおよびプロピレン、エチレン、ブチレンなどの3種を共重合させて得られるターポリマータイプがある。例えば、特公昭44−16668号公報や特公昭55−8011号公報などに記載の製造方法により製造できる共重合体で、エチレン濃度が3〜40重量%、好ましくは5〜30重量%、メルトフォローインデックス(MFI)が0.1〜40g/10mm(ASTM−D−1238)、好ましくは20g/10mm以下で、720cm−1と731cm−1の吸光度比が0.5以上であるエチレンプロピレンブロック共重合体や該共重合体を50重量%以上含む他のポリオレフィン樹脂とのブレンド物などがある。結晶性ポリプロピレン樹脂フィルムの厚みは任意とすることができるが、30〜80μmとするのが好ましい。
本発明で用いる金属箔は、金属シート及び金属フィルムの形状にあるものも含み、手で容易に引き裂くことができるものであればよい。金属としては、アルミニウムが好ましく、すなわちアルミニウム箔がより好ましい。金属箔は、手で容易に引き裂くことができる限り任意の厚みとすることができるが、3〜10μm程度であるのが好ましい。
【0006】
本発明で用いる変性ポリプロピレンを含む接着性樹脂層における変性ポリプロピレンとしては、カルボン酸変性ポリプロピレンが好ましく、特に無水マレイン酸変性ポリプロピレンが好ましい。ここで、変性ポリプロピレンを含む接着性樹脂層としては、変性ポリプロピレン樹脂の単一層の形態又は変性ポリプロピレン樹脂層と未変性ポリプロピレン樹脂層を有する2層形態にあるものが好ましく、変性ポリプロピレン樹脂層が金属箔に接着するようにして使用する。未変性ポリプロピレン樹脂としては、通常のポリプロピレン樹脂があげられる。本発明では、接着性樹脂層として、変性ポリプロピレン樹脂と未変性ポリプロピレン樹脂層を有する2層形態で用いると、加工がし易く、結晶性ポリプロピレンフィルムと金属箔の両方への接着性に優れ、充分な強度を有するだけの厚みを有した金属ラミネートフィルムが得られるので特に好ましい。
接着性樹脂層の厚みは、結晶性ポリプロピレン樹脂フィルムを金属箔に強固に接着できる限り任意とすることができるが、3〜30μm程度とするのが好ましく、変性ポリプロピレン樹脂と未変性ポリプロピレン樹脂層を有する2層形態で用いるときには、変性ポリプロピレン樹脂を1〜10μm程度で未変性ポリプロピレン樹脂層を9〜20μm程度とするのが好ましい。なお、製造方法によっては、接着性樹脂層はフィルムとして付加し、その後溶着することもできる。
【0007】
ポリエステルフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートが好ましい。このうち、ポリエチレンテレフタレートが好ましく、9〜20μm程度のフィルムを用いるのが好ましい。延伸ナイロンフィルムとしては、6ナイロンや66ナイロンフィルムを延伸したものが好ましく、10〜30μm程度の厚みのものを用いるのが好ましい。このように、ポリエステルフィルムと金属箔の間に、延伸ナイロンフィルム層を設けると、スタンディングパウチを形成した時の強度や自立性が向上する。特に、パウチの開口部の形状が崩れにくくなり、他の容器へ内容物を移し替えることが容易となる点で好ましい。又、スタンディングパウチの開封用切欠部(ノッチ部など)以外の場所での引き裂きや破損がし難く、容器の側面に穴が開き難いといった利点が得られる。
金属箔と延伸ナイロンフィルム、ポリエステルフィルムと延伸ナイロンフィルムを接着するために用いる接着剤としては、アクリル系接着剤やメタクリル系接着剤などのUV硬化型接着剤や、ウレタン系接着剤(イソシアネート系接着剤)やエポキシ系接着剤といった熱硬化型の接着剤を用いるのが好ましい。このうち、延伸ナイロンフィルムの少なくとも片側(好ましくは両側)に存在する接着剤層を形成する接着剤としては熱硬化型の接着剤が好ましい。尚、ポリエステルフィルムの接着剤塗布面には、内容物の表示や商品名などの表示するためのインキ層が設けられていてもよい。
ナイロンフィルムを、金属箔又は金属フィルムに接着させるために用いる接着剤としては、ポリエステルフィルムと延伸ナイロンフィルムを接着するために用いる接着剤として記載した接着剤を用いることができる。
【0008】
本発明のレトルトパウチに用いられる金属ラミネートフィルムの製造方法は特に限定されるものではなく、通常レトルトパウチの製造で用いられるラミネート方法、例えば、ドライラミネート法等を用いて、構成フィルムを任意の順にラミネートして製造できるが、特に以下の製造方法で製造することが好ましい。
第1の多層フィルムとして、特公平1−54191号公報に示す方法により結晶性ポリプロピレン樹脂フィルム、変性ポリプロピレンを含む接着性樹脂層及び金属箔からなる3層のフィルムを製造する。
第2の多層フィルムとして、ドライラミネート法によりポリエステルフィルムを、接着剤層を介して延伸ナイロンフィルムに接着させてなるフィルムを製造する。
第2の多層フィルムのナイロンフィルムを、第1の多層フィルムの金属箔に接着剤を用いてドライラミネート法により接着させるものである。
このようにして製造された金属ラミネートフィルムを、レトルトパウチを製造するのに用いることができる。特に、結晶性ポリプロピレン樹脂フィルムが内側となるように熱融着により貼り合わせてレトルトパウチを形成するのがよい。レトルトパウチには、スタンディングパウチ、平パウチなどがあるが、特にスタンディングパウチを製造するのに適している。このような、レトルトパウチとしては、例えば、図1に記載のものがあげられる。ここに示されるように、通常、袋体(パウチ)1の側縁上部にその上縁から間隔をあけて、2枚の金属ラミネートフィルムが熱融着されている部分2に、パウチの開封用切欠部3(ノッチ部など)が設けられている。本発明のパウチでは、開封用切欠部形状(ノッチ部の形状など)は任意とすることができ、開封時に利便性があれば良く、切欠形状だけでなく単なる切込形状でもよい。このパウチでは点線4に沿って容器に対して斜め方向に手で引き裂いて内容物を排出するための開口部を形成することができる。このときの点線4の側縁部からの角度θは20〜80度であることが好ましく、40〜60度であることがより好ましい。
【0009】
また、この開口部の長さ1が約15〜60mmとなるように、開封用切欠部形状(ノッチ部の形状など)の位置および角度等が設定されることが好ましい。
更に、側縁部のヒートシール部について、開封用切欠部より下方部分の幅w1は4〜12mmの範囲であることが好ましい。この範囲にすると、破袋が起き難く、パウチの充填可能量も適当なものとなるからである。開封用切欠部を含む側縁部の幅w2は8〜16mmの範囲であることが好ましい。この範囲にすると、破袋が起き難く、パウチの充填可能量も適当なものとなるからである。開封用切欠部の内方側のヒートシール部分の幅は2mm以上であることが好ましい。2mmより広いと破袋が起き難くなるからである。又、(w2−w1)の数値は4〜12mmが好ましく、より好ましくは4〜8mmである。
開封用切欠部より上方部分の側縁部のヒートシール部において、その側縁部の幅がw2より狭くなり上縁部まで続く部分の長さhは、10〜25mmの範囲であることが好ましい。10mm以上だと応力集中を防止することができ、25mm以下だと開封用切欠部の位置がパウチ上縁部より適当な位置となり開封性が良好になる。
上記のような構造にすることにより、破袋を防止し、開封性が向上するばかりでなく、内容物をコップ等に移し替える際に本実施耐用の独特なシール形状により、内容物の流れの乱れがなく液のこぼれやはねが生じなくなり、注ぎ性も向上するという効果も得られる。
【0010】
本発明によると、切りこみ部を斜め方向に手で引き裂いて開口部を形成し易く、かつ開口部の形状が崩れ難く他の容器へレトルト食品、流動食等の内容物を移し替えることが容易であるレトルトパウチを提供することができる。又、本発明のパウチは、開封用切欠部(ノッチ部など)以外の場所での引き裂きや破損がし難く、容器の側面に穴が開き難いといった利点が得られる。
次に本発明を実施例により詳細に説明する。
【実施例1】
【0011】
特公平1−54191号公報に示す方法により製造されたアルミニウム箔/無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂層/未変性ポリプロピレン樹脂層/エチレンプロピレンブロック共重合体の4層フィルムにドライラミネート方法により延伸ナイロンフィルムとポリエステルフィルムをラミネートして製造された、ポリエステルフィルム(厚み12μm)/ウレタン系熱硬化型接着剤層/延伸ナイロンフィルム(厚み15μm)/ウレタン系熱硬化型接着剤層/アルミニウム箔(厚み7μm)/無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂層(厚み3μm)/未変性ポリプロピレン樹脂層(厚み12μm)/エチレンプロピレンブロック共重合体(厚み60μm)の構成からなる金属ラミネートフィルムを用いて、エチレンプロピレンブロック共重合体が内側となるように端部を熱融着により貼り合わせて図1のレトルト用スタンディングパウチ1を製造した。図1は、パウチの正面図を示し、斜線部分2は、熱融着部であり、パウチの側縁上部に開封用切欠部3(ノッチ部)が斜めに設けられている(サンプル1)。更に開封用切欠部3(ノッチ部)の形状が異なるサンプル2(図2)、サンプル3(図3)も製造した。
【実施例2】
ドライラミネート方法でラミネートされたポリエステルフィルム(厚み12μm)/ウレタン系熱硬化型接着剤層/延伸ナイロンフィルム(厚み15μm)/ウレタン系熱硬化型接着剤層/アルミニウム箔(厚み7μm)/ウレタン系熱硬化型接着剤層/エチレンプロピレンブロック共重合体(厚み60μm)の構成からなる金属ラミネートフィルムを用いて、エチレンプロピレンブロック共重合体が内側となるように端部を熱融着により貼り合わせサンプル1、2、3と同じ開封用切欠部3(ノッチ部)の形状をもつそれぞれサンプル4、5、6を製造した。
【実施例3】
【0012】
(官能評価)
実施例1及び実施例2で作成されたレトルト用スタンディングパウチを用いて、斜め開封性、コップへの注ぎ性に関する官能評価(パネラー5名)を行った。斜め開封性の指標は、非常に開封しにくい(−2)、普通(0)、非常に開封しやすい(2)を基準にして、また、コップへの注ぎ性の指標は、非常に注ぎにくい(−2)、普通(0)、非常に注ぎやすい(2)を基準にして、それぞれ5段階評価(−2、−1、0、1、2)をした。
斜め開封性については、実施例1におけるサンプル1(0.7)、サンプル2(0.4)、サンプル3(0.8)は、いずれも実施例2におけるサンプル4(−1.6)、サンプル5(−1.5)、サンプル6(−1.8)より優れていた。
コップへの注ぎ性については、実施例1におけるサンプル1(0.7)、サンプル2(0.3)、サンプル3(0.9)は、いずれも実施例2におけるサンプル4(−0.6)、サンプル5(−0.4)、サンプル(−0.6)より優れていた。サンプル3と6のサンプル開口部の横幅を測定した結果、それぞれの平均(n=10)が3.3mm、1.0mmであったことから、金属ラミネートフィルムの違いが開口部の横への広がり性を安定させたため注ぎやすくなったと考えられる。
また、最も注ぎやすいとされたサンプル3の開口部の長さを測定したところ、最大50mm、最小20mmであり、平均33.2mmであった。
【実施例4】
【0013】
サンプル3のパウチについて、開封用切欠部より上方部分の側縁部のヒートシール部の長さhが、8mmであるもの(サンプル7)と16mmであるもの(サンプル8)を製造し、耐落下強度を検討した。
常温(20℃・60%RH)及び低温(−5℃)環境下で24時間放置した後、落下試験機によりサンプルの入ったケース(n=6ケース、24サンプル入り/ケース)を、40cm高さから1角3稜2面各一回、40cm高さから底面1回落下試験後、中身のパウチを確認し、エッジ切れ又は破袋が起きているパウチの数を確認した。
その結果、いずれの場合にも破袋は認められなかったが、エッジ切れは、常温でそれぞれ4.2%(サンプル7)、0%(サンプル8)、低温でそれぞれ9.7%(サンプル7)、0.7%(サンプル8)であった。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】レトルト用スタンディングパウチの正面図を示す。
【図2】パウチにおける別の形態の開封用切欠部(ノッチ部)を示す。
【図3】パウチにおける別の形態の開封用切欠部(ノッチ部)を示す。
【符号の説明】
【0015】
1:パウチ
2:熱融着部
3:開封用切欠部(ノッチ部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
結晶性ポリプロピレン樹脂フィルム/変性ポリプロピレンを含む接着性樹脂層/金属箔/接着剤層/延伸ナイロンフィルム/接着剤層/ポリエステルフィルムの多層構造を有する金属ラミネートフィルムを用いることを特徴とするレトルトパウチ。
【請求項2】
変性ポリプロピレンが、カルボン酸変性ポリプロピレンである請求項1記載のレトルトパウチ
【請求項3】
変性ポリプロピレンを含む接着性樹脂層が、変性ポリプロピレン樹脂層と未変性ポリプロピレン樹脂層からなる2層形態にあり、変性ポリプロピレン樹脂層が金属箔に接着する請求項1又は2記載のレトルトパウチ。
【請求項4】
金属箔が、アルミニウム箔である請求項1〜3のいずれか1項記載のレトルトパウチ。
【請求項5】
延伸ナイロンフィルムの少なくとも片側に存在する接着剤層を形成する接着剤が、熱硬化型の接着剤である請求項1〜4のいずれか1項記載のレトルトパウチ。
【請求項6】
結晶性ポリプロピレン樹脂フィルムの厚みが30〜80μm、金属箔の厚みが3〜10μm、延伸ナイロンフィルムの厚みが10〜30μm、ポリエステルフィルムの厚みが9〜20μmである請求項1〜5のいずれか1項記載のレトルトパウチ。
【請求項7】
結晶性ポリプルロピレン樹脂フィルムが内側となるように熱融着により貼り合わせて形成されてなる請求項1〜6のいずれか1項記載のレトルトパウチ。
【請求項8】
レトルトパウチが、スタンディングパウチである請求項1〜7のいずれか1項記載のレトルトパウチ。
【請求項9】
上縁から間隔をおいたヒートシール部の上方位置に側縁に向かって開放する開封用切欠部が形成され、該切欠部と前記上縁との間の角部を切断し切断部分に内容物の注ぎ口となる開口部を形成するように構成されたレトルトパウチであって、
前記開封用切欠部から前記上縁に向かって前記側縁に対して20〜80度の角度で延びる直線に沿って切断が行われることにより開口部が形成されることを特徴とするレトルトパウチ。
【請求項10】
結晶性ポリプロピレン樹脂フィルム/変性ポリプロピレンを含む接着性樹脂層/金属箔/接着剤層/延伸ナイロンフィルム/接着剤層/ポリエステルフィルムの多層構造を有する金属ラミネートフィルムで形成されてなる請求項9記載のレトルトパウチ。
【請求項11】
変性ポリプロピレンが、カルボン酸変性ポリプロピレンである請求項10記載のレトルトパウチ
【請求項12】
変性ポリプロピレンを含む接着性樹脂層が、変性ポリプロピレン樹脂層と未変性ポリプロピレン樹脂層からなる2層形態にあり、変性ポリプロピレン樹脂層が金属箔に接着する請求項10又は11記載のレトルトパウチ。
【請求項13】
金属箔が、アルミニウム箔である請求項10〜12のいずれか1項記載のレトルトパウチ。
【請求項14】
延伸ナイロンフィルムの両側に存在する接着剤層を形成する接着剤が、熱硬化型の接着剤である請求項10〜13のいずれか1項記載のレトルトパウチ。
【請求項15】
前記切断によって形成される開口部の長さが15〜60mmとなるように設定されている請求項9〜14のいずれか1項記載のレトルトパウチ。
【請求項16】
開封用切欠部より上方部分の側縁部ヒートシール部の長さが、10〜25mmの範囲である請求項9〜15のいずれか1項記載のレトルトパウチ。
【請求項17】
レトルトパウチが、スタンディングパウチである請求項9〜16のいずれか1項のいずれか1項記載のレトルトパウチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【国際公開番号】WO2005/030596
【国際公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【発行日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−514270(P2005−514270)
【国際出願番号】PCT/JP2004/014331
【国際出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(000000066)味の素株式会社 (887)
【Fターム(参考)】