説明

レンズアレイを備えた装置

【課題】化粧品の分野において評価及び/又は診断を行うのを容易にする新規な装置を提供する。
【解決手段】少なくとも二つの異なるケラチン性物質の外観を表示して画像の各々が識別子10を包含する3個以上の画像と、異なるいくつもの画像を装置の観察角度の変化の結果として連続したように見せるよう構成されている視覚システムとを備える装置1を提供する。視覚システムはレンズアレイ2を備え、画像データはレンズアレイの後方に配置されたインターリーブストリップからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品の分野において評価及び/又は診断を行うのを容易にする新規な装置に関わるものであり、また特定の組成物の使用に関わるものである。
【背景技術】
【0002】
欧州特許出願EP1216658A1には、身体類型の特徴を評価する方法を開示している。
【0003】
この方法はコンピューター手段を使用して実行するようにされ、それにより画像を表示できる端末装置の有効性を少なくとも意味している。
【0004】
米国特許出願第2005/0152041号には、レンズアレイを通して見ることのでき、また例えば、容器、カップ、ラベル或いはパッケージなど種々の製品において具現するのに適した画像を作る方法が記載されている。
【0005】
また、米国特許出願第5695346号には、レンズアレイを通して見ることのできる画像を作る方法が記載されている。
【0006】
米国特許第4561850号には、ユーザーの皮膚及び目の色の関数として、ユーザーが種々の化粧品の色を選択できるようにする装置が記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、身体類型の特徴を評価することを容易にし、及び/又はメーキャップ効果或いは処置を選択することを容易にし、或いは他に、とりわけ組成物又は装置を利用することを容易にするための新規なツールを、消費者及び専門家が利用できるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
その態様の一つにおいて、本発明は:
・少なくとも二つの異なるケラチン性物質を具現し、各々が識別子を包含する三つ以上の画像と、
・装置の観察角度の変化の結果として異なるいくつもの画像を連続させて現すように構成される光学システムと
を有する装置を提供する。
【0009】
本発明は、化粧品における複合的なアプリケーションに使用するために、比較的費用のかからず、単純なツールを提供することを可能にしている。
【0010】
用語“ケラチン性物質”は、身体或いは顔の皮膚、毛髪、まつ毛、眉毛、爪及び口唇などのケラチン性繊維を包含するものである。
【0011】
画像は、身体或いは顔の、狭い部分又は広い部分を可能に拡大又は縮小して、局部的又は全体的に具現することに対応することができ、画像は、例えば、顔の一部分、顔全体、及び/又は身体の一部位、実際には全体的な一個人を表示するのに最適である。
【0012】
上記画像は、すべて同じスケールである必要がなく、例えば、異なる倍率であることができる。
【0013】
別の態様において、本発明はまた:
・ 少なくとも二つの異なるケラチン性物質を具現し、各々が識別子を包含する少なくとも二つの画像と、
・ 異なる画像が、装置の同じ位置で、連続して見えるようにする手段と、
を有する装置を提供する。
【0014】
かかる手段は、一つの画像を他に代えることができる光学システム或いは任意の機械的システムであってもよい。
【0015】
ケラチン性物質の具現における一つの画像からの他への変化は、観察角度が変化する際、例えば、識別子を含む二つの画像の間に、識別子をもたない少なくとも一つの中間画像を表示して、連続させることができる。
【0016】
かかる光学システムは、有利には、レンズアレイを備えている。レンズアレイを通して観察されることになる画像に対応する印刷或いは写真の画像データは、レンズアレイの後方に配置されている。この画像データは、画像のインタリーブストリップを含んでもよく、インタリーブはレンズアレイの光学的な特徴の関数として選択されることになる。
【0017】
レンズアレイのレンズは画像データの異なる部位に視点を集中させ、それにより画像は観察角度の関数として選択的に見えてくる。
【0018】
かかる画像は、ケラチン性物質の特徴の少なくとも二つの異なる度合いを示すことができる。例として、この特徴は、
・しわの数及び深さ、特に首の皮膚のたるみ、特に首の折り重なったしわの数及び深さ、皮膚の縦じわ、目の縁の黒ずみの深さ、皮下脂肪のレベル、まぶたの下垂状態、皮膚のシミ、そばかす、傷などの加齢に関連する特徴、
・皮膚の角質粒子の数及び大きさ、皮脂分泌レベル、汗分泌レベル、皮膚或いは口唇の乾燥度、まつ毛或いは毛髪の長さ、曲率、或いは密集度、皮膚への血液供給量、色素沈着異常、毛穴の黒ずみの密集度、にきび、おでき、ほくろ(あざ)、口唇の輪郭などの物理的或いは形態学的特徴、及び、
・ 皮膚或いは毛髪の色、まつ毛或いは顔の他の部位又は身体の類型、歯の色、或いは目の水晶体の色
から選択され得るが、このリストは本発明を限定するものではない。
【0019】
装置の画像は、実際の或いは主体によって要求される度合いに対応する少なくとも一つの画像を特定できるようにし、それで保持された画像は、例えば、処置の結果として又は処置の有効性を評価する際に、達成されるようになる目標として機能する。
【0020】
種々の画像は、身体或いは顔の異なるメーキャップ効果、例えば口唇又はまつ毛のための異なるメーキャップ効果を示すことができる。或いは、それらは顔及び/又は身体の様々な部位のためのメーキャップ効果の種々の関連性を示すことができる。
【0021】
種々の画像はまた、様々な髪型或いは種々の毛髪カラーリングを示してもよい。
【0022】
装置は、三つ以上の画像、実際には10以上の画像、例えば10乃至13の画像を備えることができる。
【0023】
少なくとも一つの画像に付与した識別子は、少なくとも一つの英数字の特質を含むことができ、例えば、それが身体類型学的特徴のある度合いを評価する際には、スコア(点数)であり、或いは年齢、特に視覚年齢であり、或いは見えてくる画像が、例えば種々の組成物に、或いは例えば経過時間に応じた処置の効果を示すようになる継続時間に対応する際には、組成物に対応する参照符号である。
【0024】
識別子はまた、マーカー、例えば矢印を備えることができ、マーカーは光学システムの外側に配置され得るスケールと関連付けられている。
【0025】
スケールは、スコア、年齢、或いは持続時間データ、或いは異なる組成物の参照符号、或いは組成物のための使用条件のうちの複数を包含することができる。
【0026】
装置は、カテキン性物質と装置上で観察される画像とを並置できるようにする開口部を備えることができる。例として、そのような開口部は、開口部を通して認識できる皮膚の部分と比較されるようになる画像及び皮膚を観察できるようにすることによって皮膚の外観を評価するために有用であり得る。
【0027】
装置は、できれば少なくとも一つの組成物と関連付けられ得、また識別子はかかる組成物の利用についての情報を提供することができる。
【0028】
装置は、例えば、アプリケーションの条件及び/又は以前の評価に依存して、可能な使用の方向性を伴う組成物或いは食物栄養補助食品(サプリメント)の使用に先立って、主体を評価できるように化粧組成物の或いは食物栄養補助食品の包装上に提示することができる。
【0029】
変形例において、包装上に設けられた装置の存在は、ユーザーに経過時間に応じた処置の効果を知らせることができる。
【0030】
また本発明は、身体類型的特徴を評価する方法を提供し、この方法においては、上記で画定された装置の少なくとも一つの画像は、評価されることになる主体との比較を伴って特定される。
【0031】
本発明の態様の別の一つによれば、本発明はまた、化粧法を提供し、上記で画定された装置の少なくとも一つの画像は特定され、そして特定された画像の関数として処置が実行される。
【0032】
本発明の態様の別の一つによれば、本発明はまた、化粧法の効果を実演する方法を提供し、上記で画定された装置の少なくとも一つの画像は、処置に先立って特定され、かかる処置が実行され、次いで装置の少なくとも一つの他の画像が特定され、さらに、処置の前後の両方を特定した画像を比較することによって、上記処置の有効性についての情報が導き出される。
【0033】
本発明の態様の別の一つによれば、本発明はまた、上記で画定された装置の製造方法を提供し、
・ 主体のケラチン性物質の少なくとも一つの画像は、上記主体から受け取られるか、或いは上記主体のケラチン性物質の少なくとも一つの画像は、取得され、
・ ケラチン性物質の外観が変更される少なくとも一つの付加的な画像は、このようにして受け取られたか或いは取得された画像に少なくとも基いて、発生され、また
・上記で画定された装置或いは類似の装置が作られ、本発明のこのような態様によれば、画像は任意ではあるが識別子を含むのが最適であり、装置はこのように発生された少なくとも一つの付加的な画像を備えている。
【0034】
かかる付加的な画像は、とりわけ、処置の効果を作る或いはメーキャップ効果を見せるように、画像合成、例えばモーフィングによって発生することができる。
【0035】
このように、本発明の実施においては、主体の顔の画像から、異なるメーキャップ効果に、或いは異なる処置に、或いはまた実際には処置の異なる諸段階に対応する複数の画像が発生され、それにより主体に対してメーキャップ効果を選択したり或いは処置の可否を決定するのに役立てることができる。
【0036】
主体から及び発生された付加的な画像から受けた或いは取得した初期画像は、任意ではあるが装置の画像の中に包含することができ、またできれば光学システムの外側に配置されてもよい。
【0037】
本発明の態様の別の一つによれば、本発明はまた、特に個人の身体の外側部分を美容的に処置することを可能にする方法を提供し、この方法は、
・レンズアレイによって、身体の外側部分の少なくとも一つの類型的特徴の様々な度合いをシミュレートする一連の画像を発生するステップと;
・少なくとも一つの画像が、上記特徴の相当の度合いに実質的に対応する配列の範囲内で、特定されるようにできるステップと;
・ 上記少なくとも一つの特定された画像の関数として、外側部分のための処置を決定するステップと
から成っている。
【0038】
本発明の態様の別の一つによれば、本発明はまた、個人の身体の外側部分のための処置を評価できるようにする方法を提供し、この方法は、
・レンズアレイによって、身体の外側部分の少なくとも一つの特徴の様々な度合いをシミュレートする一連の画像を発生するステップと;
・少なくとも一つの画像が、処置の前に、上記少なくとも一つの特徴の相当の度合いに実質的に対応する配列の範囲内で、特定されるようにできるステップと;
・上記個人の身体の外側部分を処置するステップと;
・ 処置の後、さらなる特定及び評価を実行できるようにするステップと;
・ 処置の前後の評価を比較できるようにするステップと
から成っている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
本発明は、限定されない実施形態についての以下の詳細な説明及び添付図面を考察することにより一層よく理解され得る。
【0040】
図1及び2に示された装置1は、それ自体は公知の構造のレンズアレイ2を有し、このレンズアレイ2は、小さな寸法の並置された複数のレンズ3を備え、レンズ3の各々は、例えば円筒形のレンズで構成されている。
【0041】
レンズアレイ2の外部表面には、縦溝が形成され、レンズ3の数は、例えば1インチ当り50個より多いか等しい。
【0042】
レンズアレイ2のレンズ3は、例えば熱可塑性物質の層8で作られている。
【0043】
透明なプラスチック物質から作られた層8は、平滑な裏面4を備えることができ、そして基板5、例えば紙シートの上に緊締することができる。基板上には、インタリーブストリップの形態で画像データが印刷されており、上記インタリーブはレンズアレイの光学的特徴の関数として選択される、その結果、第一の観察方向では、復元されることになる画像のうちの1個に対応する画像データだけが、観察者に見えるようになる。そして他の観察方向では、異なる画像データが表示されることになる他の画像と関連付けて見えるようになる。
【0044】
そのようなレンズアレイは、広く公知であって変化に富んでおり、参考文献として、米国特許第6751024号、同第6414794号、同第6781761号、同第6984425号及び同第6795250号を挙げることができ、そのすべては他の構成例を開示している。
【0045】
図示されていない変形例では、画像データは、レンズアレイの透明なプラスチック物質で作られた層の裏面に直接印刷される。
【0046】
装置1は、例えば、図1で示されるように、装置の観察角度が変化する際、3乃至30個の画像が、連続して見えるような仕方で作られ得る。
【0047】
画像の各々は、観察者が観察すべき画像を特定することができる識別子を包含することができる。変形例によれば、幾つかの画像だけが識別子を包含し、その他の画像は識別子をもたず、識別子をもっている画像の間で、目に違和感のない画像の変移をもたらすようにされている。
【0048】
例として、図1で示されるように、装置の観察角度が変わる際、識別子の各々は、他の記載を含んでいる装置のスケール11に沿って動くマーカー10である。
【0049】
識別子10はまた、図4で示されるように、少なくとも一つの英数字、例えばスコア(点数)であることができる。
【0050】
本発明により作られた装置は、図3で示されるように、パッケージ20、例えば板紙でできたパッケージの上に使用することができる。
【0051】
必要に応じて、レンズアレイの透明なプラスチック物質の層は、組成物を収容する容器或いは箱と一体に作ることができる。
【0052】
装置で見ることができる画像は、様々な方法で、例えば実際の写真、合成画像、描画、或いはそれらの混成で作ることができる。
【0053】
例えば、少なくとも幾つかの画像は、一つ以上の類型的特徴のうちの年齢による変化をシミュレートするためにモーフィングによって発生することができる。
【0054】
年齢によって顔の外観をシミュレートする例は、フランス国特許出願番号第0410323号に開示されている。
【0055】
図9は、画像上の女性の外観に対応するために取得された年齢によって構成される識別子を各々の画像上に付けて、女性の顔の加齢過程をシミュレートする画像配列30を示している。
【0056】
装置の観察角度が変化する際に、レンズアレイを通してこれら画像だけを連続して見えてくるような仕方で、画像データを構成する図9に示された画像だけを分解することが可能である。変形例によれば、他の画像が、図9に示された画像の間に介在され、これらの他の画像は識別子を持たないが、識別子を備える最も近い画像の特徴間に中間的な主体の特徴を提示している。
【0057】
図6は、複数のメーキャップ結果、例えばアイメーキャップの結果を見せるようにするための装置1を使用する可能性を示している。例えば、識別子は、表示された結果を得るために使用されるようになるマスカラの商業上の参照符号を表している。
【0058】
図7は、例えば、図8で示されるように、包装装置の特別な調節の関数として、装置1によって複数のメーキャップ結果を見せるようにする可能性を示している。包装装置50は、外観を変化させることによって、メーキャップ効果を作るために使用される二つの化粧組成物の相対的な割合を変化させることができる調節部材51を備えている。
【0059】
装置1は、例えば、装置1によって見られる可能性がある画像に取り入れられた識別子10と同様の識別子52でマークされた装置50の種々のセッティングで得られる可能性がある外観を、ユーザーに示すことができる。
【0060】
図10は、年齢の関数として、皮膚のシミ、そばかす、傷などの外観を伴って皮膚の加齢の異なる度合いを示している。
【0061】
画像は、観察者に観察者の皮膚の加齢の度合いを評価させる、或いは加齢の兆候の外観をより良く理解させる、或いはまた、例えば加齢による影響を遅らせる或いは緩和させるためのケア製品のアプリケーションにおいて決定させる際に、有効であり得る。
【0062】
図11における実施形態によれば、装置は、下側にある皮膚の領域を見ることができる開口部60を備えている。それで、観察角度の関数として見える種々の画像は、開口部60を通して見える皮膚の領域と比較され得る。
【0063】
例として、種々の画像は、種々の皮膚の色であってもよい。画像は、例えばメタメリズムの現象を最小化するために選択されたインクで作られている。
【0064】
本発明は、上述の様々な例に限定されるものではない。特に、同じ位置で複数の画像を見えるようにする光学システム以外の手段、例えば相互に相対する画像を動かすことができる機械的なシステムを備える装置1を作ることができる。
【0065】
例えば、必要に応じて、本発明の装置は、機械的に、生物学的に、或いは化学的に皮膚に応力を加えることができる、又は、特別な照明下で、或いは所定の拡大率で皮膚を観察することができる、診断用ツールを消費者に提案することができる。
【0066】
装置1は、皮膚又は毛髪のアプリケーションのための少なくとも一つの組成物で、或いは少なくとも一つの食物栄養補助食品で、単一包装の範囲内に包装されることができる。
【0067】
本発明の実施形態によれば、装置は、主体から受け取った或いは上記主体から取得された少なくとも一つの画像で作られている。
【0068】
例えば、消費者は、端末装置40によってインターネットサイトに消費者の顔の画像を送信することができ、かかるサイトは、図5で示されているように、製造ユニット60に画像を送信することができる。
【0069】
例として、端末装置40は、携帯電話のカメラ、ウェブカム、デジタルカメラ、或いはビデオカメラである。本発明の変形例によれば、それぞれの画像は郵送で製造ユニットに送られる。
【0070】
本発明の別の変形例によれば、それぞれの画像は、販売の観点において或いは専門的な前提の上で取得され、かかる画像を製造ユニットに送ることができる。
【0071】
製造ユニット60は、最後には装置1に行き着くように、受け取った画像から、画像を変形させることによって、少なくとも一つの付加的な画像を形成するよう構成されている。そこで、ユーザーは、例えば処置の効果、或いは異なるタイプのメーキャップ効果、髪型、毛髪のカラーリングから生じる外観の変更を知覚することができる。
【0072】
受け取られた画像は、任意ではあるが装置1と一体化することができる。
【0073】
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
【0074】
”備えている”という表現は、そうでないと明記されない限り、”少なくとも一つ以上を備えている”と同義であるとして理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の実施形態を構成する装置の例として、対応する識別子と共に表示されている様々な画像を示す。
【図2】図1の装置において視覚システムとして利用されるのに最適であるレンズアレイの断片的な断面図。
【図3】パッケージに関連付けされた装置の使用例を示す。
【図4】他の識別子の例を示す。
【図5】個人化された装置が作られるのを可能にする生産ラインを示す。
【図6】組成物或いはアプリケーションの条件を選択するのを容易にするための装置の例を示す。
【図7】組成物或いはアプリケーションの条件を選択するのを容易にするための装置の例を示す。
【図8】図7で示すように、装置に関連付けられるのに最適なパッケージ及びアプリケーター装置の例を示す。
【図9】本発明の実施形態を構成する装置の例が作ることができる画像の例を示す。
【図10】本発明の実施形態を構成する装置の例が作ることができる画像の例を示す。
【図11】装置の別の例を示す。
【符号の説明】
【0076】
1 装置
2 レンズアレイ
3 レンズ
4 裏面
5 基体
8 層
10 マーカー(識別子)
11 スケール
20 パッケージ
30 一連の画像配列
40 端末装置
50 装置
51 調節部材
52 識別子
60 開口部
60 製造ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
・少なくとも二つの異なるケラチン性物質を具現し、各々が識別子を包含する三つ以上の画像と、
・装置の観察角度の変化の結果として異なるいくつもの画像を連続させて現すように構成される光学システムと
を有することを特徴とする装置。
【請求項2】
・少なくとも二つの異なるケラチン性物質を具現し、各々が識別子を包含する少なくとも二つの画像と、
・装置の観察角度の変化の結果として異なるいくつもの画像を連続させて現すように構成される光学システムと
を有し、
識別子が光学システムの外側に配置されるスケールに関連付けされているマーカーを備えていること
を特徴とする装置。
【請求項3】
・少なくとも二つの異なるケラチン性物質を具現し、各々が識別子を包含する少なくとも二つの画像と、
・装置の観察角度の変化の結果として異なるいくつもの画像を連続させて現すように構成される光学システムと、
・ ケラチン性物質と装置上で観察される画像とを並置することを可能にする開口部と
を有することを特徴とする装置。
【請求項4】
・少なくとも二つの異なるケラチン性物質を具現し、各々が識別子を包含する少なくとも二つの画像と、
・ 装置の観察角度の変化の結果として異なるいくつもの画像を連続させて現すように構成される光学システムと
を有し、
装置が少なくとも一つの組成物と関連付けられ、識別子が組成物の使用についての情報を提供すること
を特徴とする装置。
【請求項5】
・しわの数及び深さ、特に首の皮膚のたるみ、特に首の折り重なったしわの数及び深さ、皮膚の縦じわ、目の縁の黒ずみの深さ、皮下脂肪のレベル、まぶたの下垂状態、皮膚のシミ、そばかす、傷などの加齢に関連する特徴、
・皮膚の角質粒子の数及び大きさ、皮脂分泌レベル、汗分泌レベル、皮膚或いは口唇の乾燥度、まつ毛或いは毛髪の長さ、曲率、或いは密集度、皮膚への血液供給量、色素沈着異常、毛穴の黒ずみの密集度、にきび、おでき、ほくろ(あざ)、口唇の輪郭などの物理的或いは形態学的特徴、及び、
・ 皮膚或いは毛髪の色、まつ毛或いは顔の他の部位又は身体の類型、歯の色、或いは目の水晶体の色
から選択したケラチン性物質の特徴の少なくとも二つの異なる程度を画像が示していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項記載の装置。
【請求項6】
種々の画像が、身体或いは顔の異なるメーキャップ効果を示していることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項記載の装置。
【請求項7】
識別子が、光学システムの外側に配置されるスケールに関連付けされているマーカーを備えていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項記載の装置。
【請求項8】
カテキン性物質と装置上で観察される少なくとも一つの画像とを並置することを可能にしている開口部を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
化粧組成物或いは食物栄養補助食品を包装するパッケージにおいて、
・少なくとも二つの異なるケラチン性物質を具現し、各々が識別子を包含する少なくとも二つの画像と、
・ 装置の観察角度の変化の結果として異なるいくつもの画像を連続させて現すように構成される光学システムと
を有する装置を包含していることを特徴とするパッケージ。
【請求項10】
・少なくとも二つの異なるケラチン性物質を具現し、各々が識別子を包含する少なくとも二つの画像と、
・ 装置の観察角度の変化の結果として異なるいくつもの画像を連続させて現すように構成される光学システムと
を有して成る装置の製造方法において、
・主体のケラチン性物質の少なくとも一つの画像が上記主体から受け取られ或いは上記主体のケラチン性物質の少なくとも一つの画像が取得され、
・少なくともこのように受け取り或いは取得した画像に基いて少なくとも一つの付加的な画像が発生され、そして、
・ こうして発生した付加的な画像を少なくとも含む装置が作られること
を特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図11】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−289872(P2008−289872A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−113701(P2008−113701)
【出願日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(592163240)ロレアル (23)
【Fターム(参考)】