説明

レンタル用盗難防止対象物

【課題】 錠機能付の陳列ケースにディスクの収納ケースを入れて陳列し、貸し出しに際しショップに陳列ケースが残らないようにする。
【解決手段】 底壁と、この底壁の各辺縁から上記底壁の裏面方向に突出する周壁32とで構成した箱体33と、この箱体の開口を開閉するように上記箱体の一辺に適宜のヒンジ34を介して設けた蓋体35とで陳列ケースKを形成し、この陳列ケースにショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品を回収することができるような適宜の錠装置Bを設け、またディスクを収納した箱体と、この箱体の両側壁端に両側壁端をピンを介し回動自在に取付けて前記箱体の開口を開閉する蓋体54とで収納ケースAを形成し、上記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体を、陳列ケースの蓋体に収納ケースの蓋体を前記ヒンジ及びヒンジのピンが並列する近傍位置になるように嵌め込んで使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、メーカーの収納ケースに収納してある商品の音楽や映像を記録してあるディスクが盗難に遭うのを防止するレンタル用盗難防止対象物に関する。
【背景技術】
【0002】
ショップにメーカーから出荷されたディスクの収納ケース(収納用トレイ)を陳列すると、収納ケースを開放して収納ディスクの取り出しが容易になるので、ディスクの盗難に遭う。
【0003】
そこで、透明な合成樹脂製の袋により上記ディスクの収納ケースを包装して陳列する(特許文献1)。
【0004】
しかしながら、容易に袋を開放或いは破ることができるので、ディスクの盗難に遭う。
【0005】
そこで、陳列時の収納ケース(ディスクを収納した収納用トレイ)からディスクの盗難を防止する目的で、ショップ側の陳列ケースに特許文献1のディスク収納トレイを収納したものがある。
【0006】
上記の陳列ケースとディスク収納ケース(収納用トレイ)との組み合わせ方式は、図34から図38に示すように、中間に二つ折り屈曲部1を有するシート2と、このシート2の裏面片方(端縁と屈曲部1との間)に重ねて接着により固定したトレイ本体3とで収納ケース4(収納用トレイ)を形成し、トレイ本体3の収納凹部5に収納したディスク6を、シート2のもう片方で被うようにしてある。
【0007】
収納ケース4を収納する陳列ケース7は、底壁8と、この底壁8の両側縁から連なって底壁の裏面方向に突出する側壁9、9とで形成した箱体10と、底壁8の片方端縁にハーフカットのヒンジ11を介し屈曲自在に連なる端壁12と、この端壁12にハーフカットのヒンジ13を介し屈曲自在に連なる蓋壁14と、この蓋壁14の両側縁から連なって蓋壁14の裏面方向に突出すると共に、側壁9の外側に被さる側壁15、15とで形成した蓋体16とで構成されている。
【0008】
そして、図35に示すように箱体10には、シート2の片方と共にトレイ本体3が嵌め込まれ、蓋体16には、シート2のもう片方が嵌め込まれる。
【0009】
その際、側壁9、9の開放縁から連なる屈曲自在な抱き込み片17によってトレイ本体3の表面側縁を抱き込んで、箱体10に対するトレイ本体3の納まりの安定化をはかり、また蓋壁14の側縁にコ字状の切り込みを入れて、この切り込み18の内側の押え込み片19の裏側にシート2の側縁を差し込んでシート2を保持している。
【0010】
そして、図37に示すように陳列ケース7の閉鎖後に底壁8と蓋壁14との合致した端縁から内方に板状体20を挿入しながら、この板状体20の両側縁の閂材21を、箱体8と蓋体16との側壁9、9、15、15の内側面に突出させて設けてある櫛歯状で、かつ噛み合い状に嵌り込んで直列状に並ぶ閂挿通部22に貫通させることで陳列ケース7の閉鎖維持をはかる。
【0011】
上記閉鎖維持の状況下に陳列ケース7の内面掛止部23に板状体20の掛止爪24が掛合して、板状体20の引き抜きを阻止するようになっている。
【0012】
なお、ショップ側の解除具(図示省略)のピンを掛止部23に貫通する透孔26に嵌入して、ピンの先端により掛止爪24を押し戻しながら、掛止部23から掛止爪24を脱出させて掛合関係を解除することで、板状体20を引き抜くことが可能になっている。
【0013】
【特許文献1】特開平7−257675号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
ところで、収納ケースと陳列ケースとを組み合わせた構造のものは、陳列ケースの箱体に対する収納ケースの片方のシート及び重ね合わさったトレイ本体の脱出防止を抱き込み片によって行なうようになっているので、抱き込み片を起こしてシートの片方とトレイ本体を嵌め込み、嵌め込み後に抱き込み片を係合関係になるように倒すので、著しく手数がかかると共に、倒した抱き込み片が収納してあるディスクの周縁部に臨む(図23参照)ので、ディスクの取り出しに際し衝突回避位置迄起こし、ディスクの嵌め込み後に抱き込み片を係合関係の位置迄倒す手数のかかる操作が必要になる。その要因は、上記抱き込み片をそのままにして収納凹部からディスクを取り出すと、ディスクの板面に臨んでいる抱き込み片によってディスクの記録面を傷付けるためである。
【0015】
また、陳列ケースの箱体に対する蓋体の開閉は、箱体の底壁にハーフカットのヒンジを介し端壁を連成し、この端壁にハーフカットのヒンジを介し蓋体の蓋壁を連成してあるので、開放時点の蓋体が倒れる(図23参照)。
【0016】
その際、蓋体の蓋壁裏面にシートのもう片方を押え込み片により押え込んでいるので、収納ケースのシートのもう片方も倒れることになる。
【0017】
すると、陳列ケースの閉鎖その都度シートのもう片方と共に蓋体を引き起こし、次いでディスクを被うよう蓋体を倒すので、煩わしい問題が発生した。
【0018】
また、箱体に嵌め込んであるシートとトレイ本体は、蓋体の開放にともない蓋体と共に開放するシートにより蓋体側に向けてすべり移動する。
【0019】
すると、蓋体の閉鎖時に上記すべり移動して箱体から一部が脱出(突出)したトレイ本体が突っ張って蓋体のスムーズな閉鎖ができない問題が発生した。
【0020】
そこで、この発明の課題は、メーカーの出荷収納ケースをショップ側の陳列ケースに嵌め込むだけで、収納ケースのシートの側縁を押え込み片で押え込み、またトレイ本体を抱き込み片で抱き込む煩わしい作業をなくすると共に、収納ケースの蓋体の引き起こし後の倒す面倒な手数をなくするようにしたことにある。そして、蓋体のスムーズな閉鎖にさしつかえがないようにする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記の課題を解決するために、この発明は、底壁と、この底壁の各辺縁から上記底壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した箱体と、この箱体の開口を開閉するように上記箱体の一辺に適宜のヒンジを介して設けた蓋体とで陳列ケースを形成し、この陳列ケースにショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品を回収することができるような適宜の錠装置を設け、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の両側壁端に両側壁端をピンを介し回動自在に取付けて前記箱体の開口を開閉する蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体を、陳列ケースの蓋体に収納ケースの蓋体を前記ヒンジ及びヒンジのピンが並列する近傍位置になるように嵌め込んだ構成を採用する。
【0022】
また、前記陳列ケースの箱体に、収納ケースの箱体のピンヒンジ側辺の脱出方向の移動を止める移動防止手段を設けた構成を採用することもある。
【0023】
さらに、底壁と、この底壁の各辺縁から上記底壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した箱体と、この箱体の開口を開閉するように上記箱体の一辺に適宜のヒンジを介し設けた蓋体とで陳列ケースを形成し、この陳列ケースの辺にショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品を回収することができるような適宜の錠装置を設け、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の開口を開閉するように前記箱体の一辺にハーフカットのヒンジを介し設けた蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体を、上記陳列ケースの蓋体に収納ケースの蓋体を前記両ヒンジが並列する近傍位置になるように嵌め込んだ構成を採用する。
【0024】
そして、底壁と、この底壁の一辺縁以外の辺縁から連なって上記底壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した箱体と、蓋壁と、この蓋壁の一辺縁以外の辺縁から連なって上記蓋壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した蓋体と、上記箱体の底壁及び蓋体の蓋壁の周壁が存在しない辺縁にヒンジを介し接続した連結壁とで陳列ケースを形成し、この陳列ケースにショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品を回収することができるような適宜の錠装置を設け、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の開口を開閉するように上記箱体の一辺にヒンジを介し設けた蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体を両ヒンジが並列する近傍位置になるように嵌め込むと共に、上記陳列ケースの箱体に対し収納ケースの箱体を移動止め手段を介し上記周壁の存在しない方向にスライドしないようにした構成を採用することもある。
【0025】
また、前記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体の脱出を止める係止手段を設けた構成を採用することもある。
【0026】
さらに、前記施錠部品に盗難防止タグを設けたり、前記陳列ケースの周囲所定位置に嵌め込む指先を押し付け或いは引っかけて上記陳列ケースを開放する切欠部を設けることもある。
【0027】
また、側面に出し入れ用の開口を有する箱体と、この箱体の周囲下辺側にヒンジを介し上記開口を開閉するように設けた蓋体と、この蓋体及び上記箱体の周囲上辺側にショップ以外による解錠ができないと共に、解錠にともなう施錠部品をショップに回収するように設けた錠装置とで陳列ケースを形成し、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の周囲片方の垂直辺側にヒンジを介し前記箱体の開口を開閉する蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に上記収納ケースの開閉支点線が垂直になるようにして前記収納ケースの箱体を嵌め込んだ構成を採用する。
【0028】
そして、前記陳列ケースの箱体の周壁の所要位置に開口から内方に向く指先の嵌り込み欠除部を設けた構成や、前記陳列ケースの周囲下辺側に蓋体の開放状況下に収納ケースの滑落防止手段を設けた構成を採用する。
【発明の効果】
【0029】
以上のように、この発明のレンタル用盗難防止対象物によれば、ショップでの陳列時に錠装置により陳列ケースの開放を阻止するので、陳列ケース内のディスクなどの商品の収納ケースの取り出しによる盗難を防止し、また、レンタルに際しショップ側での錠装置の解錠と共に施錠部品をショップに回収するため、陳列ケースを貸し出しケースとして用いても施錠されずディスクの出し入れを妨げることもないと共に、ショップ側に陳列ケースが残らないために、ショップ側での手間のかかる陳列ケースの保管や整理が不要になる。
【0030】
そして、収納ケースの蓋体を開放した際、陳列ケース側の箱体の周壁によって蓋体の陳列ケースの蓋体側への倒れを阻止して起立状態になる。
【0031】
このため、収納ケースの閉鎖にともなう収納ケースの蓋体の引き起こし後押し倒す手間をなくすることができる。
【0032】
また、陳列ケースの箱体に嵌め込んだ収納ケースの箱体を移動止め手段によりすべり移動しないようにしてあるので、陳列ケース及び収納ケースの蓋体を単独或いは同時に開放しても、陳列ケースの箱体内から収納ケースの箱体が陳列ケースの蓋体方向にすべり移動しない。
【0033】
このため、陳列ケースの蓋体の閉鎖に際し何らさしつかえがないと共に、蓋体のスムーズな閉鎖ができると共に、陳列ケースの閉鎖状況下には、陳列ケースの箱体と蓋体との周壁の存在しない部分を連結壁により閉鎖するので、陳列ケース内の収納ケースの抜き取りを防止する効果がある。
【0034】
さらに、移動止め手段や係止手段によって陳列ケースの箱体に対する収納ケースの脱出を防止するので、収納ケースの蓋体の開放がスムーズにできる。
【0035】
また、ショップ側に回収する施錠部品にタグを設けてあるので、ショップからの持ち出し時に手間のかかるシールドが不要になる。
【0036】
さらに、切欠部に嵌め込んだ指先を押し当て或いは引っかけて、この状態を維持しながら開放することで、陳列ケースのみ、陳列ケースと収納ケースの同時開放ができる。
【0037】
また、ショップの棚に陳列ケースを並べたとき、陳列ケースの上辺に錠装置が位置するので、ショップの既存の棚の前縁から前方に陳列ケースの前方に向く辺縁のはみ出しがない。すなわち、はみ出しは、陳列ケースの前後に位置する辺の一方にヒンジを、他方に錠装置を配置したことによる。
【0038】
このため、陳列ケースの区分間に介在した仕切シート(板)の区分見出しが陳列ケースにより隠蔽されることがないと共に、既存の棚板の改修の必要がない。
【0039】
さらに、陳列ケースの蓋体の開放状況下に欠除部により収納ケースの蓋体の側縁に指先を引っかけることができるので、陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体の嵌装状態を維持しながら収納ケースの蓋体の開放操作をスムーズに行なうことができ、又滑落防止手段により陳列ケースの箱体に対する収納ケースの箱体の抜け落ちを防止するので、収納ケースに収納してある商品の例えばディスクの損傷をなくする効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0041】
この発明の第1の実施形態では、図1から図6に示すように、底壁31と、この底壁31の各辺縁から底壁31の裏面側に突出する周壁32とで構成した箱体33と、この箱体33の開口を開閉するように箱体33の一辺に適宜のヒンジ34を介して設けた蓋体35とで陳列ケースKを形成する。
【0042】
上記の蓋体35は、図示の場合蓋壁36と、この蓋壁36の一辺を除く辺縁から蓋壁36の裏面方向に突出する周壁37とで構成し、上記のヒンジ34は、図示の場合周壁32の一辺開放縁と蓋壁36の周壁37の存在しない辺壁とに櫛歯状に設けて噛み合い状の嵌め込みにともない直列状に並ぶ筒部と、この筒部に挿入したピンとで形成したが、ピンヒンジに限定されず、図6に示すように、底壁31にハーフカットのヒンジ38を介し連結壁39を連成し、この連結壁39にハーフカットのヒンジ40を介し蓋体35の蓋壁36を連成し、箱体33の開口を蓋体35により閉鎖したとき周壁32に連結壁39を外接するようにしたが、限定されず、例えば、周壁32の一辺開放縁にハーフカットのヒンジを介し蓋体35の蓋壁36を連成したもの(図示省略)であってもよい。
【0043】
勿論、蓋体35の周壁37も、ヒンジ34、40側の辺を除く三辺(図1に示す)に限定されず、ヒンジ40に対向する辺のみ(図6に示す両側にないもの)であってもよい。
【0044】
なお、陳列ケースKの成形合成樹脂が半透明や不透明な場合、透視できなくなる(陳列ケースKに収納した収納ケースAが)ので、蓋壁36のみ或いは蓋壁36と底壁31の両方に適宜形状の貫窓41を設けて透視できるようにしておくとよい。
【0045】
また、陳列ケースKの所要の辺には、ショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側の解錠にともない施錠部品42をショップに回収することができる錠装置Bが設けてある。
【0046】
上記の錠装置Bとしては、例えば図1から図6に示すように、箱体33と蓋体35の一辺に閉鎖状況下に交互に嵌り込んで(嵌み合い状に)直列状に並ぶ筒状体43を設けて、この直列状に並ぶ筒状体43に施錠部品42としてのスライダ44を挿入すると、スライダ44が閂としての役目により箱体33に対し蓋体35の開放が阻止され、図5に示すようにスライダ44と筒状体43との対向面に設けてある一方の係止部45と他方の係止爪46との係合関係によってショップ側以外によるスライダ44の抜き取りを阻止(係合関係は、図示の場合スライダ44の挿入終了にともない押し戻しの解除された係止爪46が係止部45に引っかかるようにしたが、手動で係合関係にすることもできる)し、ショップ側による係合関係の解除と、旋錠部品42としてスライダ44のショップ側への回収は、例えば、鉄片の係止爪46を磁石により磁吸して、係止爪46と係止部45の係合を解除し、そしてスライダ44を引き抜く。
【0047】
なお、図示のように、スライダ44の端末から図示上方に突出する突起47を片端の筒状体43の端縁に設けてある切欠き48に嵌入させて、スライダ44の挿入ストッパとする以外に、磁石の解除具(図示省略)に突起47を当接し、しかるのち、陳列ケースK或いは解除具をスライドさせる(このとき、陳列ケースKを保持して、解除具をスライドさせるか、又は解除具を保持して陳列ケースKをスライドさせる)と、突起47の引っかかりによってスライダ44が引き抜かれる。
【0048】
勿論、解除具は、磁石方式に限定されず、ショップ側の解錠具の突起や突軸を押し込んで係止爪を押し戻しながら、係止爪と係合部との係合関係を解除する方式や、例えば特願2000−345923号の図12の方式を採用することもできる。
【0049】
上記以外の錠装置Bとしては、例えば、箱体33と蓋体35との両周壁32、37の片方に筒状体を設け、もう片方にL形のフック片を設けると共に、筒状体の貫窓から筒状体内に陳列ケースKの閉鎖にともない嵌入するフック片を設け、そして旋錠部品としてのスライダを挿入して、スライダにフック片が引っかかって陳列ケースKの閉鎖維持をはかる。
【0050】
勿論、スライダと筒状体やフック片との対向面に上述と同様の係合関係になる係止部と係止爪を設けておく。
【0051】
なお、他の錠装置Bの構造としては、特願平10−34929号の構成や、特願平11−212589号の構成や、特願2000−190291号の構成など適宜選択して用いることもある。そして解錠方式も構成に見合うものを使用する。
【0052】
要するに、陳列ケースKにディスクaの収納ケースAを入れて陳列ケースKを閉鎖したのち、ショップ側で錠装置Bを施錠し、貸し出しにともないショップ側の解錠にともなう施錠部品42をショップ側に回収するものであればよい。
【0053】
その結果、転用した貸し出し陳列ケースKには、施錠部品42が存在しないために取り扱い時に施錠されることがない。
【0054】
陳列ケースKに入れる(収納する)収納ケースAは、図2に示すように、ディスクaを収納した箱体51と、この箱体51の両側壁端にピン52を介し両側壁53、53の端を回動自在に取付けた蓋体54とで構成されている。
【0055】
そして、陳列ケースKの箱体33に収納ケースAの箱体51を、蓋体35に蓋体54を嵌め込む。
【0056】
その際、陳列ケースKのヒンジ34、38、40とヒンジのピン52とが並列状で、近傍位置になるようにする。
【0057】
すると、陳列ケースKの蓋体35を開放し、次いで収納ケースAの蓋体54を開放する。
【0058】
上記の開放は、蓋体35、54を同時に開放(後述する)することもできる。
【0059】
開放した蓋体54は、箱体33の周壁32に当接して、開放後の起立後(図8実線位置から倒れた蓋体35の方向に)倒れない。また側壁53のヒンジのピン52側端縁が蓋体54を起した際、図10に示すように底壁31の内面に接して倒れ止めにもなる。
【0060】
このため、収納ケースAの蓋体54の閉鎖操作が、従来のように蓋体35上から引き起こし、次いで閉鎖位置迄押し倒すような手間のかかる操作が、起立位置から押し倒すのみになり、閉鎖がスムーズになる。
【0061】
この発明の第2の実施形態では、図1、3及び8に示すように、陳列ケースKの箱体33には、箱体33内の箱体51のヒンジのピン52側が脱出するのを移動防止手段56により阻止するようになっている。
【0062】
すると、蓋体54の開放にともない箱体33から箱体51の脱出がなく、蓋体54のスムーズな開放が可能になる。
【0063】
上記の移動防止手段56は、図示の場合、周壁32の上縁から連なって底壁31に対向するように押え片を突出させて設けたが、別部品を取付けて設けることもある。
【0064】
要するに、箱体51のヒンジのピン52側を押え込んで脱出を防止する。
【0065】
勿論、移動防止手段56を有する周壁32は、図示の底壁31の辺縁全長から突出する以外に、必要な部分のみ、例えば移動防止手段56を有する部分のみ(移動防止手段56の押え片を設けるため)であってもよい。
【0066】
そして、上記の移動防止手段56は、箱体51のヒンジのピン52側の辺Pを抱き込む(押え込む)ので、蓋体54の両側壁53のピン52側端を蓋体35の辺縁に突出させて、この突出端を箱体51の側壁にピン52を介し取付けて、移動防止手段56による抱き込みが箱体51のみで、蓋体54を抱き込まないようにしてある。
【0067】
図中57は移動防止手段56の片を形成するために蓋壁36にできた窓である。
【0068】
この発明の第3の実施形態では、ショップ側に回収する施錠部品42には、盗難防止タグCが設けてある。
【0069】
上記のタグCは、周知(例えば特願平11−338353号)のように、固有のIDコードをもち、ショップの出入口の通過の際、出入り口に設置の高周波電磁界の発生により共振回路が共振して固有のIDコードの発信にともない高周波電磁界を変調させるもので、店外の持ち出しを検出する。
【0070】
すると、錠装置Bの施錠状況下でショップでの棚に陳列してある品物の持ち出しを阻止し、陳列ケースKの貸し出し転用時における施錠部品42のショップへの回収によって、陳列ケースKのわずらわしいシールド作業や物品(袋など)が不要になる。
【0071】
図中59は、箱体33のヒンジ34、38側周壁32の内面に設けた間隙形成用の突部で、この突部59によって周壁32と箱体51との間に間隙ができて、開閉する蓋体54の側壁53のピン52側端縁と周壁32との突っ張りを回避して蓋体54のスムーズな開閉を保障する。
【0072】
この発明の第4の実施形態では、図12に示すように、第1の実施形態の陳列ケースKに収納する収納ケースA′を、箱体51と、この箱体51の周壁一辺にハーフカットのヒンジ61を介し開閉自在に設けた蓋体54とで構成されている。
【0073】
上記のハーフカットのヒンジ61は、図14に示すように、箱体51と蓋体54との周壁一辺の連結壁62の下縁にハーフカットのヒンジ61を介し箱体51の底壁63を、連結壁62の上縁にハーフカットのヒンジ61を介し蓋体54の蓋壁64を連成して形成(例えば合成樹脂の成形により)したが、連結壁62の上縁側のハーフカットヒンジ61のみであってもよい。
【0074】
上記収納ケースA′を収納する陳列ケースKの構成、錠装置B(施錠部品42に設けたタグCを有する)の構成は、第1の実施形態と同様につき、また施錠、解錠の操作及び効果も同様につき説明を省略する。
【0075】
すると、陳列ケースKを、収納ケースA′を開放した際、収納ケースA′の蓋体54は、ハーフカットのヒンジ61のため、蓋体54が起立位置から開放続行方向に倒れることがない。
【0076】
このため、蓋体54を引き起こし、次いで閉鎖方向に押し倒す面倒な手間がなくなる。
【0077】
さらに、陳列ケースKの箱体33と、箱体33に嵌め込んである箱体51には、箱体33から箱体51の脱出を止める係止手段Sが設けてある。
【0078】
上記の係止手段Sは、図13、14に示すように収納ケースA′の周囲一面の凹入部71と陳列ケースKの周壁32の内面から突出する突片72を、箱体33に箱体51を嵌め込む際に嵌入して係止関係にし、蓋体54の開放時に箱体33から箱体51が脱出しないようになっている。
【0079】
また、上記以外に、図15、16、17に示すように、箱体51の周壁の孔73に箱体33周壁の突起74を嵌め込んで係止することもできる。
【0080】
その際、孔73と突起74を、図16の箱体33の対向周壁の片方のみ、或いは図17に示すように対向周壁の両方に設けることもある。
【0081】
要するに、蓋体54の開放時に箱体33から箱体51の脱出を阻止することにある。
【0082】
すると、蓋体54の開放にともない箱体33から箱体51の脱出がなく、蓋体54の開放をスムーズに行なうことができる。
【0083】
そして、第4の実施形態の収納ケースA′を収納する陳列ケースKの内面(ハーフカットのヒンジ61側)にも突部59を設けておく。
【0084】
この発明の第5の実施形態では、第1の実施形態の収納ケースAを収納した陳列ケースK及び第4の実施形態の収納ケースA′を収納した陳列ケースKの周囲所要位置(ヒンジ34に対向する辺や、ヒンジ34の両側辺)には、嵌め込む指先を押し付け、或いは引っかけて陳列ケースKのみ、或いは陳列ケースKと収納ケースA、A′の両方を開放する切欠部75が設けてある。
【0085】
上記の切欠部75は、周壁32、37のみや周壁32、37から底壁31の部を、周壁32から蓋壁36の一部を切り欠いて設ける。
【0086】
すると、図18に示すように切欠部75の縁に指先を引っかけ、或いは収納ケースA′、Aの箱体51や蓋体54の辺縁や周壁に指の掌面を押し付けながら開放する。
【0087】
なお、商品は、ディスクaにかえて、例えばビデオテープなど、盗難を防止するその他のレンタル商品(収納ケースA、A′に収納するもの)であってもよい。
【0088】
この発明の第6の実施形態では、図19から図21に示すように、底壁31と、この底壁31の一辺縁以外の辺縁から連なって底壁31の裏面方向に突出する周壁32とで構成した箱体33と、蓋壁36と、この蓋壁36の一辺縁以外の辺縁から連なって蓋壁36の裏面方向に突出する周壁37(この周壁37は、箱体33の周壁32の外側に被さるようになっている。)とで構成した蓋体35と、底壁31と蓋壁36の周壁32、37の存在しない辺縁にヒンジ91、92を介し接続した連結壁93とで陳列ケースKを形成する。
【0089】
上記のヒンジ91、92は、図示の場合、箱体33及び蓋体35の各部と連結壁93とを合成樹脂により一体成型し、底壁31と連結壁93との境と、蓋壁36と連結壁93との境にハーフカットのヒンジを並列状に設けたが、箱体33、蓋体35及び連結壁93を別々に形成して、ピンヒンジによって連結することもある。
【0090】
そして、連結壁93も底壁31、蓋壁36の辺縁全長と同長になっているが、限定されず、辺縁の一部など(単数又は複数)設けることもできる。
【0091】
また、陳列ケースKには、ショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品42を回収(ショップ側に)することができる錠装置Bが設けてある。
【0092】
上記の錠装置B及び施錠部品42の構成、施錠、解錠の操作及び作用効果は、第1の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0093】
そして、施錠部品42には、第3の実施形態と同様にタグCを設けて、店外への施錠状態の陳列ケースKの持ち出しを検出するようにしてある。
【0094】
上記のタグCは、第3の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0095】
収納ケースA′は、商品としてのディスクaを収納する(例えばビデオテープも可)箱体51と、この箱体51の開口を開閉するように箱体51の一辺にヒンジ61(図示のハーフカットに限定されずピンヒンジも可)を介し開閉自在に設けた蓋体54とで構成されている。
【0096】
なお、ヒンジ61及び収納ケースA′は、図示の場合第4の実施形態と同様につき詳細な説明を省略する。
【0097】
そして、陳列ケースKの箱体33に収納ケースA′の箱体51を、蓋体35に蓋体54を嵌め込む。
【0098】
その際、陳列ケースKのヒンジ91、92に収納ケースA′のヒンジ61が並列し、かつ近傍位置になるように、陳列ケースKに収納ケースA′を嵌入する。
【0099】
また、陳列ケースKの箱体33に対し収納ケースA′の箱体51が連結壁93の方向に移動止め手段95によりスライドしないようにしてある。
【0100】
上記の移動止め手段95は、図示の場合、両箱体33、51の平行する両側面の一方に穴や孔96を、他方に孔96に嵌入する突起(軸)97を設けて、孔96に突起97を嵌め込んで、この嵌め込みによる係合関係によつて、収納ケースA′のスライドを止めるようにしたが、その他の方式によって目的を達成するようにすることもある。
【0101】
すると、陳列ケースKの蓋体35を開放し、また収納ケースA′の蓋体54を開放した際の、箱体33内での箱体51のスライドを移動止め手段95により止められているので、箱体33の連結壁93を有する開放辺からの箱体51の移動によるはみ出しがない。
【0102】
従って、陳列ケースKの蓋体35の閉鎖に際し、収納ケースA′の箱体51と蓋体35との衝突などによる邪魔することなく、蓋体35のスムーズな閉鎖ができる。
【0103】
なお、図示のように陳列ケースKの周囲所要位置に嵌め込む指先を押し付け、或いは引っかける切欠部75を設けておく。
【0104】
すると、第5の実施形態と同様の効果が発揮できる。
【0105】
上記の切欠部75は、第5の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0106】
また、連結壁93によって陳列ケースK内の収納ケースA′の引き抜きを阻止する。
【0107】
なお、底壁31、蓋壁36に貫窓41を設けることもある。
【0108】
この発明の第7の実施形態では、図22から図29に示すように、側面に出し入れ用の開口111を有する箱体112と、この箱体112の周囲下辺側にヒンジ113を介し開口111を開閉するように設けた蓋体114と、この蓋体114及び箱体112の周囲上辺側にショップ以外による解錠ができないと共に、解錠にともなう施錠部品42をショップに回収するように設けた錠装置Bとで陳列ケースK′を形成する。
【0109】
上記陳列ケースK′を構成する箱体112としては、図示の場合、側壁115と、この側壁115の辺縁から連なって側壁115の裏面方向に突出する周壁116とで構成したが、上記構成に限定されず、例えば側壁115の所要辺縁のみや、辺縁の所定部分、例えばコーナーや中間などから突出させてもよい。
【0110】
又上記の蓋体114は、開口111を閉鎖する側壁117の錠装置B側の辺縁のみ或いは各辺縁から連なって側壁117の裏面方向に突出する周壁118を設けて構成する以外に、周壁118を所要辺縁のみや、辺縁の所定部分、例えば、コーナー部分や中間などから突出させてもよい。
【0111】
更に、上記のヒンジ113は、図示の場合陳列時下辺になる周壁116に側壁117の辺縁をピンヒンジを介し取付けてあるが、限定されず、ハーフカットのヒンジであってもよい。
【0112】
そしてハーフカットのヒンジも、例えば周壁116と側壁117の連成部分の一条や、両端を切り離した周壁116と側壁115、117の連成部分の二条などであってもよい。
【0113】
上記の錠装置Bとしては、例えば図22から25に示す場合、挿入口123から挿入した施錠部品42としての挿入部材124をガイド手段125により案内すると共に、挿入部材124と陳列ケースK′との掛合手段126の掛合関係によって陳列ケースK′の閉鎖状態の維持をはかり、又挿入部材124の挿入にともない復元力に抗して押し戻される係止爪127と、挿入部材124の挿入終了にともない係止爪127が係合関係(挿入部材124の顧客による抜き取りを阻止する)になるようにガイド手段125内に設けた係合部128とで構成し、上記の掛合手段126も、図に示す場合、周知のように両側壁115、117の上縁から連なって周壁116、118の上側に位置する並列7字状の係合溝129、129を設けて、この両係合溝129、129に挿入する挿入部材124の両側板130、130を掛合状態に嵌入して、この嵌入によって箱体112と蓋体114との閉鎖状態維持をはかるようにしたが、限定されず、例えば第1、第4及び第6の実施形態の錠装置Bの構造を採用してもよい。
【0114】
そして、上述の並列係合溝129、129と周壁116、118とで囲まれた空隙を一端に挿入口123を有するガイド手段125としたが、両周壁116、118の突き合わせ縁から内側に並列係合溝129、129を、両周壁116、118の内側で、かつ両周壁116、118の内側で平行するように両側壁115、117の内面に突出壁(いずれも図示省略)を設けて、その空隙を一端に挿入口を有するガイド手段とすることもできる。
【0115】
なお、係止爪127は、合成樹脂により施錠部品42としての挿入部材124を成形する際、両側板130をH形に連結する連結板131にコ字状のスリット132を入れて、このスリット132の内側を係合部128(図示の凹入部に限定されず、突起であってもよい)の方向に突出させて設けたが、挿入部材124と一体成形の係止爪127と解除具の磁石によって係合部128に対する係合関係を解除する磁吸鉄片の係止爪127を組み合わせたが、限定されない。
【0116】
要するに、第1の実施形態と同様に施錠部品42によって陳列ケースK′の開放(陳列時の)を阻止し、ショップ側に解錠操作により施錠部品42(挿入部材124)を回収することにある。
【0117】
すると、陳列ケースK′を貸し出しケースとして転用することが可能(この可能は、貸し出し時に施錠部品42が存在しないので、貸し出し中に陳列ケースK′が施錠されないため)になり、又ショップに陳列ケースK′が残らない。
【0118】
また、上記の陳列ケースK′内には、商品のディスクaを収納した(メーカーから出荷された)収納ケースAが嵌め込んである。
【0119】
上記収納ケースAの構成は、第1の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0120】
上記収納ケースAの嵌め込みは、陳列ケースK′の箱体112に収納ケースAの箱体51を嵌め込むもので、収納ケースAのピン52ヒンジ側辺を、錠装置Bを上辺側に位置させた状態での陳列ケースK′の片方の垂直辺側を位置するよう嵌め込む。
【0121】
その際、第2実施形態と同様の箱体112に設けてある移動防止手段56によって箱体51のヒンジのピン52側辺を押え込んで、箱体112に対する箱体51のヒンジのピン52側の脱出を防止すると、蓋体54の開放がスムーズになる。
【0122】
なお、移動防止手段56による押え込み(抱き込み)は、第2実施形態と同様に、蓋体54の開放を阻害しないように箱体51側のみとする。
【0123】
そして、蓋体114の側壁115に蓋体114の閉鎖時移動防止手段56の片が嵌り込む窓57を設けて、蓋体114の閉鎖に支障をきたさないようにする。
【0124】
すると、図31に示すように、ショップの既存の棚Tに錠装置Bを上方に位置させて陳列ケースK′を並べて陳列しても、棚Tの前面と陳列ケースK′の前方に向く垂直な辺とが面一になって(この面一になることは、錠装置Bが前方や後方に向かないことに起因する)、例えば陳列ケースK′の区分間に介在した仕切シート板Pの区分見出しが陳列ケースK′により隠蔽されることがないと共に、既存の棚の改修などが不要になる。
【0125】
その結果、図32に示すように、従来の陳列のショップの棚Tに錠装置が前方に向くよう陳列ケースを並べて陳列したとき、棚Tの前縁から前方に突出する錠装置により仕切シート板Pの区分見出しが隠蔽される問題がない。
【0126】
前述の錠装置Bとしての図23、24の方式のショップ側による解錠は、図30に示すように、解除具141の突軸142を係合溝129の突き合わせ面を挟んで表裏面が貫通する貫通孔143に嵌入する。
【0127】
すると、突軸142に当接する係止爪127を押し戻して、係止爪127と係合部128との係合関係を解除する。
【0128】
一方、併設してある磁吸係止爪127は、解除具141の磁石144によって磁吸されて、係合部128に対する係止爪127の係合関係を解除する。
【0129】
この状況下に挿入部材124の片145に指先を引っかけて、挿入部材124を抜き取る。
【0130】
抜き取った施錠部品42の挿入部材124をショップ側に回収する。
【0131】
また、施錠部品42には、店外への持ち出しを検出する盗難防止タグCが設けてある。
【0132】
上記の盗難防止タグCの構成及び作用効果は、第3の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0133】
この発明の第8の実施形態では、図22、23、24、28に示すように陳列ケースK′の周壁116の所要位置には、箱体112に納まる収納ケースAの蓋体54の開放に際し、蓋体54の辺縁に引っかける或いは蓋体54の辺縁をつかむ指先の嵌り込む欠除部151が設けてある。
【0134】
上記の欠除部151は、周壁116のヒンジ113側及び錠装置B側の両方で、開口111の縁から内方に向けて形成し、片手の親指と人差し指或いは中指などで蓋体54の二辺の縁をつかむようにする以外に、ヒンジ113及び錠装置Bのいずれか片側の周壁116のみや、移動防止手段56に対向する側の周壁116のみに設けることもできる。
【0135】
そして、図示のように蓋体114の閉鎖時周壁118に設けてある突出片152を欠除部151に嵌り込むようにしておくと、体裁がよく、また陳列ケースK′の周囲面から陳列ケースK′内の収納ケースAが見えない。
【0136】
また、もう片方の手の親指と人差し指或いは中指で陳列ケースK′のヒンジ113側と錠装置B側の両周壁116をつかんだ際、つかみによる内方への押圧力で周壁116が収納ケースAの対向二辺に押し付けられ、この押し付けにより蓋体54のスムーズな開放を阻害するとき、上記対向面間に間隙Gを設けることにより、スムーズな開放を保障することができる。
【0137】
上記の間隙Gを形成する手段としては、例えば箱体112の周壁116の内側に蓋体114の周壁118が嵌入するようにし、蓋体114の開放にともない周壁116の内側から周壁118が脱出して、周壁116と収納ケースAとの間に間隙Gができる形式や、側壁115の内面周壁116側に突出部153を設けて、この突出部153によって周壁116が収納ケースAの周面に圧接されるようにしてある。
【0138】
なお、上記の欠除部151を周壁116側のみ以外に、図22に示すように、蓋体114の側壁117の辺縁から内方に設けて、周壁116と側壁117の両欠除部151によって指の嵌り込みをスムーズに行なうことができるようにすることもある。
【0139】
この発明の第9の実施形態では、陳列ケースK′に開放状況下に箱体112から収納ケースAの滑落を阻止する滑落防止手段161が設けてある。
【0140】
上記の滑落防止手段161としては、図26に示すように、箱体112の周壁116を利用する場合と、突出部153を利用する場合と、図29に示すように周壁116の突出長さを短かくして、この突出長さの短かい周壁116に蓋体114の側壁117に連なる突出長さの短かい周壁118をヒンジ113を介し連結することにより、蓋体114の開放時突出長さの短かい周壁116によって収納ケースAの周面一部を受架して滑落をなくすることができる。
【0141】
また、図33に示すように、側壁117の内面から突片171を突出させて、この突片171に収納ケースAを当接させて、収納ケースAの滑落を防止する。
【0142】
その際、蓋体114の側壁117に蓋体114の閉鎖の際、突片171が嵌り込む貫孔172を設けておくとよい。
【0143】
図中163は側壁115、117に設けた貫窓である。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】この発明の実施形態を示す陳列ケースの斜視図
【図2】収納ケースの斜視図
【図3】陳列ケースに収納ケースを嵌め込んだ斜視図
【図4】錠装置の部分を示す斜視図
【図5】同上の一部切欠側面図
【図6】陳列ケースの他の例を示す斜視図
【図7】嵌め込んだ陳列ケースと収納ケースとの一部切欠正面図
【図8】同上の開放状態を示す一部切欠正面図
【図9】ヒンジの部分を示す縦断拡大正面図
【図10】同上の開放状態を示す縦断拡大正面図
【図11】同上の収納ケースの開放を示す一部切欠正面図
【図12】他の収納ケースの組み合わせを示す斜視図
【図13】同上の一部切欠平面図
【図14】同一部切欠正面図
【図15】同上の要部を示す一部切欠平面図
【図16】脱出防止の係止手段を示す一部切欠正面図
【図17】他の係止手段を示す位置部切欠正面図
【図18】開放の操作状態を示す一部切欠正面図
【図19】第6の実施形態を示す分解斜視図
【図20】陳列ケースに収納ケースを組み込んだ状態の一部切欠平面図
【図21】同上の一部切欠側面図
【図22】第7の実施形態の陳列ケースを開放した斜視図
【図23】陳列ケースと施錠部品の斜視図
【図24】施錠状態の縦断側面図
【図25】同上の縦断正面図
【図26】陳列ケースの縦断正面図
【図27】蓋体の開放を示す縦断正面図
【図28】陳列ケースを開放した斜視図
【図29】陳列ケースの異なるヒンジの位置を示す縦断正面図
【図30】解錠を示す一部切欠側面図
【図31】陳列の状態を示す縦断側面図
【図32】従来の陳列対比を示す縦断側面図
【図33】滑落防止手段を示す斜視図
【図34】従来品の分解斜視図
【図35】同上の組み合わせを示す斜視図
【図36】陳列ケースの開放阻止部分を示す斜視図
【図37】同上の一部切欠平面図
【図38】同一部切欠正面図
【符号の説明】
【0145】
K、K′ 陳列ケース
A、A′ 収納ケース
a ディスク
B 錠装置
C タグ
G 間隙
P 仕切シート板
S 係止手段
T 棚
31 底壁
32 周壁
33 箱体
34、38、40 ヒンジ
35 蓋体
36 蓋壁
37 周壁
39 連結壁
41 貫窓
42 施錠部品
43 筒状体
44 スライダ
45 係止部
46 係止爪
47 突起
48 切欠き
51 箱体
52 ピン
53 側壁
54 蓋体
56 移動防止手段
57 窓
61 ヒンジ
62 連結壁
71 凹入部
72 突片
73 孔
74 突起
75 切欠部
91、92 ヒンジ
93 連結壁
95 移動止め手段
96 孔
97 突起
111 開口
112 箱体
113 ヒンジ
114 蓋体
115 側壁
116 周壁
117 側壁
118 周壁
123 挿入口
124 挿入部材
125 ガイド手段
126 掛合手段
127 係止爪
128 係合部
129 係合溝
130 側板
131 連結板
132 スリット
141 解除具
144 磁石
151 欠除部
152 突出片
153 突出部
161 滑落防止手段

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、メーカーの収納ケースに収納してある商品の音楽や映像を記録してあるディスクが盗難に遭うのを防止するレンタル用盗難防止対象物に関する。
【背景技術】
【0002】
ショップにメーカーから出荷されたディスクの収納ケース(収納用トレイ)を陳列すると、収納ケースを開放して収納ディスクの取り出しが容易になるので、ディスクの盗難に遭う。
【0003】
そこで、透明な合成樹脂製の袋により上記ディスクの収納ケースを包装して陳列する(特許文献1)。
【0004】
しかしながら、容易に袋を開放或いは破ることができるので、ディスクの盗難に遭う。
【0005】
そこで、陳列時の収納ケース(ディスクを収納した収納用トレイ)からディスクの盗難を防止する目的で、ショップ側の陳列ケースに特許文献1のディスク収納トレイを収納したものがある。
【0006】
上記の陳列ケースとディスク収納ケース(収納用トレイ)との組み合わせ方式は、図34から図38に示すように、中間に二つ折り屈曲部1を有するシート2と、このシート2の裏面片方(端縁と屈曲部1との間)に重ねて接着により固定したトレイ本体3とで収納ケース4(収納用トレイ)を形成し、トレイ本体3の収納凹部5に収納したディスク6を、シート2のもう片方で被うようにしてある。
【0007】
収納ケース4を収納する陳列ケース7は、底壁8と、この底壁8の両側縁から連なって底壁の裏面方向に突出する側壁9、9とで形成した箱体10と、底壁8の片方端縁にハーフカットのヒンジ11を介し屈曲自在に連なる端壁12と、この端壁12にハーフカットのヒンジ13を介し屈曲自在に連なる蓋壁14と、この蓋壁14の両側縁から連なって蓋壁14の裏面方向に突出すると共に、側壁9の外側に被さる側壁15、15とで形成した蓋体16とで構成されている。
【0008】
そして、図35に示すように箱体10には、シート2の片方と共にトレイ本体3が嵌め込まれ、蓋体16には、シート2のもう片方が嵌め込まれる。
【0009】
その際、側壁9、9の開放縁から連なる屈曲自在な抱き込み片17によってトレイ本体3の表面側縁を抱き込んで、箱体10に対するトレイ本体3の納まりの安定化をはかり、また蓋壁14の側縁にコ字状の切り込みを入れて、この切り込み18の内側の押え込み片19の裏側にシート2の側縁を差し込んでシート2を保持している。
【0010】
そして、図37に示すように陳列ケース7の閉鎖後に底壁8と蓋壁14との合致した端縁から内方に板状体20を挿入しながら、この板状体20の両側縁の閂材21を、箱体8と蓋体16との側壁9、9、15、15の内側面に突出させて設けてある櫛歯状で、かつ噛み合い状に嵌り込んで直列状に並ぶ閂挿通部22に貫通させることで陳列ケース7の閉鎖維持をはかる。
【0011】
上記閉鎖維持の状況下に陳列ケース7の内面掛止部23に板状体20の掛止爪24が掛合して、板状体20の引き抜きを阻止するようになっている。
【0012】
なお、ショップ側の解除具(図示省略)のピンを掛止部23に貫通する透孔26に嵌入して、ピンの先端により掛止爪24を押し戻しながら、掛止部23から掛止爪24を脱出させて掛合関係を解除することで、板状体20を引き抜くことが可能になっている。
【0013】
【特許文献1】特開平7−257675号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
ところで、収納ケースと陳列ケースとを組み合わせた構造のものは、陳列ケースの箱体に対する収納ケースの片方のシート及び重ね合わさったトレイ本体の脱出防止を抱き込み片によって行なうようになっているので、抱き込み片を起こしてシートの片方とトレイ本体を嵌め込み、嵌め込み後に抱き込み片を係合関係になるように倒すので、著しく手数がかかると共に、倒した抱き込み片が収納してあるディスクの周縁部に臨む(図23参照)ので、ディスクの取り出しに際し衝突回避位置迄起こし、ディスクの嵌め込み後に抱き込み片を係合関係の位置迄倒す手数のかかる操作が必要になる。その要因は、上記抱き込み片をそのままにして収納凹部からディスクを取り出すと、ディスクの板面に臨んでいる抱き込み片によってディスクの記録面を傷付けるためである。
【0015】
また、箱体に嵌め込んであるシートとトレイ本体は、蓋体の開放にともない蓋体と共に開放するシートにより蓋体側に向けてすべり移動する。
【0016】
すると、蓋体の閉鎖時に上記すべり移動して箱体から一部が脱出(突出)したトレイ本体が突っ張って蓋体のスムーズな閉鎖ができない問題が発生した。
【0017】
そこで、この発明の課題は、メーカーの出荷収納ケースをショップ側の陳列ケースに嵌め込むだけで、収納ケースのシートの側縁を押え込み片で押え込み、またトレイ本体を抱き込み片で抱き込む煩わしい作業をなくするようにする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記の課題を解決するために、この発明は、底壁と、この底壁の各辺縁から上記底壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した箱体と、この箱体の開口を開閉するように上記箱体の一辺に適宜のヒンジを介して設けた蓋体とで陳列ケースを形成し、この陳列ケースにショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品を回収することができるような適宜の錠装置を設け、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の両側壁端に両側壁端をピンを介し回動自在に取付けて前記箱体の開口を開閉する蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体を、陳列ケースの蓋体に収納ケースの蓋体を前記ヒンジ及びヒンジのピンが並列する近傍位置になるように嵌め込んだ構成を採用する。
【0019】
また、前記陳列ケースの箱体に、収納ケースの箱体のピンヒンジ側辺の脱出方向の移動を止める移動防止手段を設けた構成を採用することもある。
【0020】
さらに、底壁と、この底壁の各辺縁から上記底壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した箱体と、この箱体の開口を開閉するように上記箱体の一辺に適宜のヒンジを介し設けた蓋体とで陳列ケースを形成し、この陳列ケースの辺にショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品を回収することができるような適宜の錠装置を設け、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の開口を開閉するように前記箱体の一辺にハーフカットのヒンジを介し設けた蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体を、上記陳列ケースの蓋体に収納ケースの蓋体を前記両ヒンジが並列する近傍位置になるように嵌め込んだ構成を採用する。
【0021】
そして、底壁と、この底壁の一辺縁以外の辺縁から連なって上記底壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した箱体と、蓋壁と、この蓋壁の一辺縁以外の辺縁から連なって上記蓋壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した蓋体と、上記箱体の底壁及び蓋体の蓋壁の周壁が存在しない辺縁にヒンジを介し接続した連結壁とで陳列ケースを形成し、この陳列ケースにショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品を回収することができるような適宜の錠装置を設け、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の開口を開閉するように上記箱体の一辺にヒンジを介し設けた蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体を両ヒンジが並列する近傍位置になるように嵌め込むと共に、上記陳列ケースの箱体に対し収納ケースの箱体を移動止め手段を介し上記周壁の存在しない方向にスライドしないようにした構成を採用することもある。
【0022】
また、前記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体の脱出を止める係止手段を設けた構成を採用することもある。
【0023】
さらに、前記施錠部品に盗難防止タグを設けたり、前記陳列ケースの周囲所定位置に嵌め込む指先を押し付け或いは引っかけて上記陳列ケースを開放する切欠部を設けることもある。
【0024】
また、側面に出し入れ用の開口を有する箱体と、この箱体の周囲下辺側にヒンジを介し上記開口を開閉するように設けた蓋体と、この蓋体及び上記箱体の周囲上辺側にショップ以外による解錠ができないと共に、解錠にともなう施錠部品をショップに回収するように設けた錠装置とで陳列ケースを形成し、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の周囲一辺にヒンジを介し前記箱体の開口を開閉する蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に上記収納ケースの箱体を嵌め込んだ時、上記陳列ケースのヒンジと上記収納ケースのヒンジとが直角位置とする構成を採用する。
【0025】
そして、前記陳列ケースの箱体の周壁の所要位置に開口から内方に向く指先の嵌り込み欠除部を設けた構成や、前記陳列ケースの周囲下辺側に蓋体の開放状況下に収納ケースの滑落防止手段を設けた構成を採用する。
【発明の効果】
【0026】
以上のように、この発明のレンタル用盗難防止対象物によれば、ショップでの陳列時に錠装置により陳列ケースの開放を阻止するので、陳列ケース内のディスクなどの商品の収納ケースの取り出しによる盗難を防止し、また、レンタルに際しショップ側での錠装置の解錠と共に施錠部品をショップに回収するため、陳列ケースを貸し出しケースとして用いても施錠されずディスクの出し入れを妨げることもないと共に、ショップ側に陳列ケースが残らないために、ショップ側での手間のかかる陳列ケースの保管や整理が不要になる。
【0027】
また、陳列ケースの箱体に嵌め込んだ収納ケースの箱体を移動止め手段によりすべり移動しないようにしてあるので、陳列ケース及び収納ケースの蓋体を単独或いは同時に開放しても、陳列ケースの箱体内から収納ケースの箱体が陳列ケースの蓋体方向にすべり移動しない。
【0028】
このため、陳列ケースの蓋体の閉鎖に際し何らさしつかえがないと共に、蓋体のスムーズな閉鎖ができると共に、陳列ケースの閉鎖状況下には、陳列ケースの箱体と蓋体との周壁の存在しない部分を連結壁により閉鎖するので、陳列ケース内の収納ケースの抜き取りを防止する効果がある。
【0029】
さらに、移動止め手段や係止手段によって陳列ケースの箱体に対する収納ケースの脱出を防止するので、収納ケースの蓋体の開放がスムーズにできる。
【0030】
また、ショップ側に回収する施錠部品にタグを設けてあるので、ショップからの持ち出し時に手間のかかるシールドが不要になる。
【0031】
さらに、切欠部に嵌め込んだ指先を押し当て或いは引っかけて、この状態を維持しながら開放することで、陳列ケースのみ、陳列ケースと収納ケースの同時開放ができる。
【0032】
また、ショップの棚に陳列ケースを並べたとき、陳列ケースの上辺に錠装置が位置するので、ショップの既存の棚の前縁から前方に陳列ケースの前方に向く辺縁のはみ出しがない。すなわち、はみ出しは、陳列ケースの前後に位置する辺の一方にヒンジを、他方に錠装置を配置したことによる。
【0033】
このため、陳列ケースの区分間に介在した仕切シート(板)の区分見出しが陳列ケースにより隠蔽されることがないと共に、既存の棚板の改修の必要がない。
【0034】
さらに、陳列ケースの蓋体の開放状況下に欠除部により収納ケースの蓋体の側縁に指先を引っかけることができるので、陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体の嵌装状態を維持しながら収納ケースの蓋体の開放操作をスムーズに行なうことができ、又滑落防止手段により陳列ケースの箱体に対する収納ケースの箱体の抜け落ちを防止するので、収納ケースに収納してある商品の例えばディスクの損傷をなくする効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0036】
この発明の第1の実施形態では、図1から図6に示すように、底壁31と、この底壁31の各辺縁から底壁31の裏面側に突出する周壁32とで構成した箱体33と、この箱体33の開口を開閉するように箱体33の一辺に適宜のヒンジ34を介して設けた蓋体35とで陳列ケースKを形成する。
【0037】
上記の蓋体35は、図示の場合蓋壁36と、この蓋壁36の一辺を除く辺縁から蓋壁36の裏面方向に突出する周壁37とで構成し、上記のヒンジ34は、図示の場合周壁32の一辺開放縁と蓋壁36の周壁37の存在しない辺壁とに櫛歯状に設けて噛み合い状の嵌め込みにともない直列状に並ぶ筒部と、この筒部に挿入したピンとで形成したが、ピンヒンジに限定されず、図6に示すように、底壁31にハーフカットのヒンジ38を介し連結壁39を連成し、この連結壁39にハーフカットのヒンジ40を介し蓋体35の蓋壁36を連成し、箱体33の開口を蓋体35により閉鎖したとき周壁32に連結壁39を外接するようにしたが、限定されず、例えば、周壁32の一辺開放縁にハーフカットのヒンジを介し蓋体35の蓋壁36を連成したもの(図示省略)であってもよい。
【0038】
勿論、蓋体35の周壁37も、ヒンジ34、40側の辺を除く三辺(図1に示す)に限定されず、ヒンジ40に対向する辺のみ(図6に示す両側にないもの)であってもよい。
【0039】
なお、陳列ケースKの成形合成樹脂が半透明や不透明な場合、透視できなくなる(陳列ケースKに収納した収納ケースAが)ので、蓋壁36のみ或いは蓋壁36と底壁31の両方に適宜形状の貫窓41を設けて透視できるようにしておくとよい。
【0040】
また、陳列ケースKの所要の辺には、ショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側の解錠にともない施錠部品42をショップに回収することができる錠装置Bが設けてある。
【0041】
上記の錠装置Bとしては、例えば図1から図6に示すように、箱体33と蓋体35の一辺に閉鎖状況下に交互に嵌り込んで(嵌み合い状に)直列状に並ぶ筒状体43を設けて、この直列状に並ぶ筒状体43に施錠部品42としてのスライダ44を挿入すると、スライダ44が閂としての役目により箱体33に対し蓋体35の開放が阻止され、図5に示すようにスライダ44と筒状体43との対向面に設けてある一方の係止部45と他方の係止爪46との係合関係によってショップ側以外によるスライダ44の抜き取りを阻止(係合関係は、図示の場合スライダ44の挿入終了にともない押し戻しの解除された係止爪46が係止部45に引っかかるようにしたが、手動で係合関係にすることもできる)し、ショップ側による係合関係の解除と、旋錠部品42としてスライダ44のショップ側への回収は、例えば、鉄片の係止爪46を磁石により磁吸して、係止爪46と係止部45の係合を解除し、そしてスライダ44を引き抜く。
【0042】
なお、図示のように、スライダ44の端末から図示上方に突出する突起47を片端の筒状体43の端縁に設けてある切欠き48に嵌入させて、スライダ44の挿入ストッパとする以外に、磁石の解除具(図示省略)に突起47を当接し、しかるのち、陳列ケースK或いは解除具をスライドさせる(このとき、陳列ケースKを保持して、解除具をスライドさせるか、又は解除具を保持して陳列ケースKをスライドさせる)と、突起47の引っかかりによってスライダ44が引き抜かれる。
【0043】
勿論、解除具は、磁石方式に限定されず、ショップ側の解錠具の突起や突軸を押し込んで係止爪を押し戻しながら、係止爪と係合部との係合関係を解除する方式や、例えば特願2000−345923号の図12の方式を採用することもできる。
【0044】
上記以外の錠装置Bとしては、例えば、箱体33と蓋体35との両周壁32、37の片方に筒状体を設け、もう片方にL形のフック片を設けると共に、筒状体の貫窓から筒状体内に陳列ケースKの閉鎖にともない嵌入するフック片を設け、そして旋錠部品としてのスライダを挿入して、スライダにフック片が引っかかって陳列ケースKの閉鎖維持をはかる。
【0045】
勿論、スライダと筒状体やフック片との対向面に上述と同様の係合関係になる係止部と係止爪を設けておく。
【0046】
なお、他の錠装置Bの構造としては、特願平10−34929号の構成や、特願平11−212589号の構成や、特願2000−190291号の構成など適宜選択して用いることもある。そして解錠方式も構成に見合うものを使用する。
【0047】
要するに、陳列ケースKにディスクaの収納ケースAを入れて陳列ケースKを閉鎖したのち、ショップ側で錠装置Bを施錠し、貸し出しにともないショップ側の解錠にともなう施錠部品42をショップ側に回収するものであればよい。
【0048】
その結果、転用した貸し出し陳列ケースKには、施錠部品42が存在しないために取り扱い時に施錠されることがない。
【0049】
陳列ケースKに入れる(収納する)収納ケースAは、図2に示すように、ディスクaを収納した箱体51と、この箱体51の両側壁端にピン52を介し両側壁53、53の端を回動自在に取付けた蓋体54とで構成されている。
【0050】
そして、陳列ケースKの箱体33に収納ケースAの箱体51を、蓋体35に蓋体54を嵌め込む。
【0051】
その際、陳列ケースKのヒンジ34、38、40とヒンジのピン52とが並列状で、近傍位置になるようにする。
【0052】
すると、陳列ケースKの蓋体35を開放し、次いで収納ケースAの蓋体54を開放する。
【0053】
上記の開放は、蓋体35、54を同時に開放(後述する)することもできる。
【0054】
この発明の第2の実施形態では、図1、3及び8に示すように、陳列ケースKの箱体33には、箱体33内の箱体51のヒンジのピン52側が脱出するのを移動防止手段56により阻止するようになっている。
【0055】
すると、蓋体54の開放にともない箱体33から箱体51の脱出がなく、蓋体54のスムーズな開放が可能になる。
【0056】
上記の移動防止手段56は、図示の場合、周壁32の上縁から連なって底壁31に対向するように押え片を突出させて設けたが、別部品を取付けて設けることもある。
【0057】
要するに、箱体51のヒンジのピン52側を押え込んで脱出を防止する。
【0058】
勿論、移動防止手段56を有する周壁32は、図示の底壁31の辺縁全長から突出する以外に、必要な部分のみ、例えば移動防止手段56を有する部分のみ(移動防止手段56の押え片を設けるため)であってもよい。
【0059】
そして、上記の移動防止手段56は、箱体51のヒンジのピン52側の辺Pを抱き込む(押え込む)ので、蓋体54の両側壁53のピン52側端を蓋体35の辺縁に突出させて、この突出端を箱体51の側壁にピン52を介し取付けて、移動防止手段56による抱き込みが箱体51のみで、蓋体54を抱き込まないようにしてある。
【0060】
図中57は移動防止手段56の片を形成するために蓋壁36にできた窓である。
【0061】
この発明の第3の実施形態では、ショップ側に回収する施錠部品42には、盗難防止タグCが設けてある。
【0062】
上記のタグCは、周知(例えば特願平11−338353号)のように、固有のIDコードをもち、ショップの出入口の通過の際、出入り口に設置の高周波電磁界の発生により共振回路が共振して固有のIDコードの発信にともない高周波電磁界を変調させるもので、店外の持ち出しを検出する。
【0063】
すると、錠装置Bの施錠状況下でショップでの棚に陳列してある品物の持ち出しを阻止し、陳列ケースKの貸し出し転用時における施錠部品42のショップへの回収によって、陳列ケースKのわずらわしいシールド作業や物品(袋など)が不要になる。
【0064】
図中59は、箱体33のヒンジ34、38側周壁32の内面に設けた間隙形成用の突部で、この突部59によって周壁32と箱体51との間に間隙ができて、開閉する蓋体54の側壁53のピン52側端縁と周壁32との突っ張りを回避して蓋体54のスムーズな開閉を保障する。
【0065】
この発明の第4の実施形態では、図12に示すように、第1の実施形態の陳列ケースKに収納する収納ケースA′を、箱体51と、この箱体51の周壁一辺にハーフカットのヒンジ61を介し開閉自在に設けた蓋体54とで構成されている。
【0066】
上記のハーフカットのヒンジ61は、図14に示すように、箱体51と蓋体54との周壁一辺の連結壁62の下縁にハーフカットのヒンジ61を介し箱体51の底壁63を、連結壁62の上縁にハーフカットのヒンジ61を介し蓋体54の蓋壁64を連成して形成(例えば合成樹脂の成形により)したが、連結壁62の上縁側のハーフカットヒンジ61のみであってもよい。
【0067】
上記収納ケースA′を収納する陳列ケースKの構成、錠装置B(施錠部品42に設けたタグCを有する)の構成は、第1の実施形態と同様につき、また施錠、解錠の操作及び効果も同様につき説明を省略する。
【0068】
すると、収納ケースA′を開放した際、収納ケースA′の蓋体54は、ハーフカットのヒンジ61のため、蓋体54が起立位置から開放続行方向に倒れることがない。
【0069】
このため、蓋体54を引き起こし、次いで閉鎖方向に押し倒す面倒な手間がなくなる。
【0070】
さらに、陳列ケースKの箱体33と、箱体33に嵌め込んである箱体51には、箱体33から箱体51の脱出を止める係止手段Sが設けてある。
【0071】
上記の係止手段Sは、図13、14に示すように収納ケースA′の周囲一面の凹入部71と陳列ケースKの周壁32の内面から突出する突片72を、箱体33に箱体51を嵌め込む際に嵌入して係止関係にし、蓋体54の開放時に箱体33から箱体51が脱出しないようになっている。
【0072】
また、上記以外に、図15、16、17に示すように、箱体51の周壁の孔73に箱体33周壁の突起74を嵌め込んで係止することもできる。
【0073】
その際、孔73と突起74を、図16の箱体33の対向周壁の片方のみ、或いは図17に示すように対向周壁の両方に設けることもある。
【0074】
要するに、蓋体54の開放時に箱体33から箱体51の脱出を阻止することにある。
【0075】
すると、蓋体54の開放にともない箱体33から箱体51の脱出がなく、蓋体54の開放をスムーズに行なうことができる。
【0076】
そして、第4の実施形態の収納ケースA′を収納する陳列ケースKの内面(ハーフカットのヒンジ61側)にも突部59を設けておく。
【0077】
この発明の第5の実施形態では、第1の実施形態の収納ケースAを収納した陳列ケースK及び第4の実施形態の収納ケースA′を収納した陳列ケースKの周囲所要位置(ヒンジ34に対向する辺や、ヒンジ34の両側辺)には、嵌め込む指先を押し付け、或いは引っかけて陳列ケースKのみ、或いは陳列ケースKと収納ケースA、A′の両方を開放する切欠部75が設けてある。
【0078】
上記の切欠部75は、周壁32、37のみや周壁32、37から底壁31の部を、周壁32から蓋壁36の一部を切り欠いて設ける。
【0079】
すると、図18に示すように切欠部75の縁に指先を引っかけ、或いは収納ケースA′、Aの箱体51や蓋体54の辺縁や周壁に指の掌面を押し付けながら開放する。
【0080】
なお、商品は、ディスクaにかえて、例えばビデオテープなど、盗難を防止するその他のレンタル商品(収納ケースA、A′に収納するもの)であってもよい。
【0081】
この発明の第6の実施形態では、図19から図21に示すように、底壁31と、この底壁31の一辺縁以外の辺縁から連なって底壁31の裏面方向に突出する周壁32とで構成した箱体33と、蓋壁36と、この蓋壁36の一辺縁以外の辺縁から連なって蓋壁36の裏面方向に突出する周壁37(この周壁37は、箱体33の周壁32の外側に被さるようになっている。)とで構成した蓋体35と、底壁31と蓋壁36の周壁32、37の存在しない辺縁にヒンジ91、92を介し接続した連結壁93とで陳列ケースKを形成する。
【0082】
上記のヒンジ91、92は、図示の場合、箱体33及び蓋体35の各部と連結壁93とを合成樹脂により一体成型し、底壁31と連結壁93との境と、蓋壁36と連結壁93との境にハーフカットのヒンジを並列状に設けたが、箱体33、蓋体35及び連結壁93を別々に形成して、ピンヒンジによって連結することもある。
【0083】
そして、連結壁93も底壁31、蓋壁36の辺縁全長と同長になっているが、限定されず、辺縁の一部など(単数又は複数)設けることもできる。
【0084】
また、陳列ケースKには、ショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品42を回収(ショップ側に)することができる錠装置Bが設けてある。
【0085】
上記の錠装置B及び施錠部品42の構成、施錠、解錠の操作及び作用効果は、第1の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0086】
そして、施錠部品42には、第3の実施形態と同様にタグCを設けて、店外への施錠状態の陳列ケースKの持ち出しを検出するようにしてある。
【0087】
上記のタグCは、第3の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0088】
収納ケースA′は、商品としてのディスクaを収納する(例えばビデオテープも可)箱体51と、この箱体51の開口を開閉するように箱体51の一辺にヒンジ61(図示のハーフカットに限定されずピンヒンジも可)を介し開閉自在に設けた蓋体54とで構成されている。
【0089】
なお、ヒンジ61及び収納ケースA′は、図示の場合第4の実施形態と同様につき詳細な説明を省略する。
【0090】
そして、陳列ケースKの箱体33に収納ケースA′の箱体51を、蓋体35に蓋体54を嵌め込む。
【0091】
その際、陳列ケースKのヒンジ91、92に収納ケースA′のヒンジ61が並列し、かつ近傍位置になるように、陳列ケースKに収納ケースA′を嵌入する。
【0092】
また、陳列ケースKの箱体33に対し収納ケースA′の箱体51が連結壁93の方向に移動止め手段95によりスライドしないようにしてある。
【0093】
上記の移動止め手段95は、図示の場合、両箱体33、51の平行する両側面の一方に穴や孔96を、他方に孔96に嵌入する突起(軸)97を設けて、孔96に突起97を嵌め込んで、この嵌め込みによる係合関係によつて、収納ケースA′のスライドを止めるようにしたが、その他の方式によって目的を達成するようにすることもある。
【0094】
すると、陳列ケースKの蓋体35を開放し、また収納ケースA′の蓋体54を開放した際の、箱体33内での箱体51のスライドを移動止め手段95により止められているので、箱体33の連結壁93を有する開放辺からの箱体51の移動によるはみ出しがない。
【0095】
従って、陳列ケースKの蓋体35の閉鎖に際し、収納ケースA′の箱体51と蓋体35との衝突などによる邪魔することなく、蓋体35のスムーズな閉鎖ができる。
【0096】
なお、図示のように陳列ケースKの周囲所要位置に嵌め込む指先を押し付け、或いは引っかける切欠部75を設けておく。
【0097】
すると、第5の実施形態と同様の効果が発揮できる。
【0098】
上記の切欠部75は、第5の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0099】
また、連結壁93によって陳列ケースK内の収納ケースA′の引き抜きを阻止する。
【0100】
なお、底壁31、蓋壁36に貫窓41を設けることもある。
【0101】
この発明の第7の実施形態では、図22から図29に示すように、側面に出し入れ用の開口111を有する箱体112と、この箱体112の周囲下辺側にヒンジ113を介し開口111を開閉するように設けた蓋体114と、この蓋体114及び箱体112の周囲上辺側にショップ以外による解錠ができないと共に、解錠にともなう施錠部品42をショップに回収するように設けた錠装置Bとで陳列ケースK′を形成する。
【0102】
体112(箱体33も同様)としては、図示の場合、側壁115と、この側壁115の辺縁から連なって側壁115の裏面方向に突出する周壁116とで構成したが、上記構成に限定されず、例えば側壁115の所要辺縁のみや、辺縁の所定部分、例えばコーナーや中間などから突出させてもよい。
【0103】
体114(蓋体35も同様)は、開口111を閉鎖する側壁117の錠装置B側の辺縁のみ或いは各辺縁から連なって側壁117の裏面方向に突出する周壁118を設けて構成する以外に、周壁118を所要辺縁のみや、辺縁の所定部分、例えば、コーナー部分や中間などから突出させてもよい。
【0104】
更に、上記のヒンジ113は、図示の場合陳列時下辺になる周壁116に側壁117の辺縁をピンヒンジを介し取付けてあるが、限定されず、ハーフカットのヒンジであってもよい。
【0105】
そしてハーフカットのヒンジも、例えば周壁116と側壁117の連成部分の一条や、両端を切り離した周壁116と側壁115、117の連成部分の二条などであってもよい。
【0106】
上記の錠装置Bとしては、例えば図22から25に示す場合、挿入口123から挿入した施錠部品42としての挿入部材124をガイド手段125により案内すると共に、挿入部材124と陳列ケースK′との掛合手段126の掛合関係によって陳列ケースK′の閉鎖状態の維持をはかり、又挿入部材124の挿入にともない復元力に抗して押し戻される係止爪127と、挿入部材124の挿入終了にともない係止爪127が係合関係(挿入部材124の顧客による抜き取りを阻止する)になるようにガイド手段125内に設けた係合部128とで構成し、上記の掛合手段126も、図に示す場合、周知のように両側壁115、117の上縁から連なって周壁116、118の上側に位置する並列7字状の係合溝129、129を設けて、この両係合溝129、129に挿入する挿入部材124の両側板130、130を掛合状態に嵌入して、この嵌入によって箱体112と蓋体114との閉鎖状態維持をはかるようにしたが、限定されず、例えば第1、第4及び第6の実施形態の錠装置Bの構造を採用してもよい。
【0107】
そして、上述の並列係合溝129、129と周壁116、118とで囲まれた空隙を一端に挿入口123を有するガイド手段125としたが、両周壁116、118の突き合わせ縁から内側に並列係合溝129、129を、両周壁116、118の内側で、かつ両周壁116、118の内側で平行するように両側壁115、117の内面に突出壁(いずれも図示省略)を設けて、その空隙を一端に挿入口を有するガイド手段とすることもできる。
【0108】
なお、係止爪127は、合成樹脂により施錠部品42としての挿入部材124を成形する際、両側板130をH形に連結する連結板131にコ字状のスリット132を入れて、このスリット132の内側を係合部128(図示の凹入部に限定されず、突起であってもよい)の方向に突出させて設けたが、挿入部材124と一体成形の係止爪127と解除具の磁石によって係合部128に対する係合関係を解除する磁吸鉄片の係止爪127を組み合わせたが、限定されない。
【0109】
要するに、第1の実施形態と同様に施錠部品42によって陳列ケースK′の開放(陳列時の)を阻止し、ショップ側に解錠操作により施錠部品42(挿入部材124)を回収することにある。
【0110】
すると、陳列ケースK′を貸し出しケースとして転用することが可能(この可能は、貸し出し時に施錠部品42が存在しないので、貸し出し中に陳列ケースK′が施錠されないため)になり、又ショップに陳列ケースK′が残らない。
【0111】
また、上記の陳列ケースK′内には、商品のディスクaを収納した(メーカーから出荷された)収納ケースAが嵌め込んである。
【0112】
上記収納ケースAの構成は、第1の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0113】
上記収納ケースAの嵌め込みは、陳列ケースK′の箱体112に収納ケースAの箱体51を嵌め込むもので、嵌め込み時に、陳列ケースK′のヒンジ113と収納ケースAのピン52ヒンジとが直角位置になるようにする。
【0114】
その際、第2実施形態と同様の箱体112に設けてある移動防止手段56によって箱体51のヒンジのピン52側辺を押え込んで、箱体112に対する箱体51のヒンジのピン52側の脱出を防止すると、蓋体54の開放がスムーズになる。
【0115】
なお、移動防止手段56による押え込み(抱き込み)は、第2実施形態と同様に、蓋体54の開放を阻害しないように箱体51側のみとする。
【0116】
そして、蓋体114の側壁115に蓋体114の閉鎖時移動防止手段56の片が嵌り込む窓57を設けて、蓋体114の閉鎖に支障をきたさないようにする。
【0117】
すると、図31に示すように、ショップの既存の棚Tに錠装置Bを上方に位置させて陳列ケースK′を並べて陳列しても、棚Tの前面と陳列ケースK′の前方に向く垂直な辺とが面一になって(この面一になることは、錠装置Bが前方や後方に向かないことに起因する)、例えば陳列ケースK′の区分間に介在した仕切シート板Pの区分見出しが陳列ケースK′により隠蔽されることがないと共に、既存の棚の改修などが不要になる。
【0118】
その結果、図32に示すように、従来の陳列のショップの棚Tに錠装置が前方に向くよう陳列ケースを並べて陳列したとき、棚Tの前縁から前方に突出する錠装置により仕切シート板Pの区分見出しが隠蔽される問題がない。
【0119】
前述の錠装置Bとしての図23、24の方式のショップ側による解錠は、図30に示すように、解除具141の突軸142を係合溝129の突き合わせ面を挟んで表裏面が貫通する貫通孔143に嵌入する。
【0120】
すると、突軸142に当接する係止爪127を押し戻して、係止爪127と係合部128との係合関係を解除する。
【0121】
一方、併設してある磁吸係止爪127は、解除具141の磁石144によって磁吸されて、係合部128に対する係止爪127の係合関係を解除する。
【0122】
この状況下に挿入部材124の片145に指先を引っかけて、挿入部材124を抜き取る。
【0123】
抜き取った施錠部品42の挿入部材124をショップ側に回収する。
【0124】
また、施錠部品42には、店外への持ち出しを検出する盗難防止タグCが設けてある。
【0125】
上記の盗難防止タグCの構成及び作用効果は、第3の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0126】
この発明の第8の実施形態では、図22、23、24、28に示すように陳列ケースK′の周壁116の所要位置には、箱体112に納まる収納ケースAの蓋体54の開放に際し、蓋体54の辺縁に引っかける或いは蓋体54の辺縁をつかむ指先の嵌り込む欠除部151が設けてある。
【0127】
上記の欠除部151は、周壁116のヒンジ113側及び錠装置B側の両方で、開口111の縁から内方に向けて形成し、片手の親指と人差し指或いは中指などで蓋体54の二辺の縁をつかむようにする以外に、ヒンジ113及び錠装置Bのいずれか片側の周壁116のみや、移動防止手段56に対向する側の周壁116のみに設けることもできる。
【0128】
そして、図示のように蓋体114の閉鎖時周壁118に設けてある突出片152を欠除部151に嵌り込むようにしておくと、体裁がよく、また陳列ケースK′の周囲面から陳列ケースK′内の収納ケースAが見えない。
【0129】
また、もう片方の手の親指と人差し指或いは中指で陳列ケースK′のヒンジ113側と錠装置B側の両周壁116をつかんだ際、つかみによる内方への押圧力で周壁116が収納ケースAの対向二辺に押し付けられ、この押し付けにより蓋体54のスムーズな開放を阻害するとき、上記対向面間に間隙Gを設けることにより、スムーズな開放を保障することができる。
【0130】
上記の間隙Gを形成する手段としては、例えば箱体112の周壁116の内側に蓋体114の周壁118が嵌入するようにし、蓋体114の開放にともない周壁116の内側から周壁118が脱出して、周壁116と収納ケースAとの間に間隙Gができる形式や、側壁115の内面周壁116側に突出部153を設けて、この突出部153によって周壁116が収納ケースAの周面に圧接されるようにしてある。
【0131】
この発明の第9の実施形態では、陳列ケースK′に開放状況下に箱体112から収納ケースAの滑落を阻止する滑落防止手段161が設けてある。
【0132】
上記の滑落防止手段161としては、図26に示すように、箱体112の周壁116を利用する場合と、突出部153を利用する場合と、図29に示すように周壁116の突出長さを短かくして、この突出長さの短かい周壁116に蓋体114の側壁117に連なる突出長さの短かい周壁118をヒンジ113を介し連結することにより、蓋体114の開放時突出長さの短かい周壁116によって収納ケースAの周面一部を受架して滑落をなくすることができる。
【0133】
また、図33に示すように、側壁115の内面から突片171を突出させて、この突片171に収納ケースAを当接させて、収納ケースAの滑落を防止する。
【0134】
図中163は側壁115、117に設けた貫窓である。
【図面の簡単な説明】
【0135】
【図1】この発明の実施形態を示す陳列ケースの斜視図
【図2】収納ケースの斜視図
【図3】陳列ケースに収納ケースを嵌め込んだ斜視図
【図4】錠装置の部分を示す斜視図
【図5】同上の一部切欠側面図
【図6】陳列ケースの他の例を示す斜視図
【図7】嵌め込んだ陳列ケースと収納ケースとの一部切欠正面図
【図8】同上の開放状態を示す一部切欠正面図
【図9】ヒンジの部分を示す縦断拡大正面図
【図10】同上の開放状態を示す縦断拡大正面図
【図11】同上の収納ケースの開放を示す一部切欠正面図
【図12】他の収納ケースの組み合わせを示す斜視図
【図13】同上の一部切欠平面図
【図14】同一部切欠正面図
【図15】同上の要部を示す一部切欠平面図
【図16】脱出防止の係止手段を示す一部切欠正面図
【図17】他の係止手段を示す位置部切欠正面図
【図18】開放の操作状態を示す一部切欠正面図
【図19】第6の実施形態を示す分解斜視図
【図20】陳列ケースに収納ケースを組み込んだ状態の一部切欠平面図
【図21】同上の一部切欠側面図
【図22】第7の実施形態の陳列ケースを開放した斜視図
【図23】陳列ケースと施錠部品の斜視図
【図24】施錠状態の縦断側面図
【図25】同上の縦断正面図
【図26】陳列ケースの縦断正面図
【図27】蓋体の開放を示す縦断正面図
【図28】陳列ケースを開放した斜視図
【図29】陳列ケースの異なるヒンジの位置を示す縦断正面図
【図30】解錠を示す一部切欠側面図
【図31】陳列の状態を示す縦断側面図
【図32】従来の陳列対比を示す縦断側面図
【図33】滑落防止手段を示す斜視図
【図34】従来品の分解斜視図
【図35】同上の組み合わせを示す斜視図
【図36】陳列ケースの開放阻止部分を示す斜視図
【図37】同上の一部切欠平面図
【図38】同一部切欠正面図
【符号の説明】
【0136】
K、K′ 陳列ケース
A、A′ 収納ケース
a ディスク
B 錠装置
C タグ
G 間隙
P 仕切シート板
S 係止手段
T 棚
31 底壁
32 周壁
33 箱体
34、38、40 ヒンジ
35 蓋体
36 蓋壁
37 周壁
39 連結壁
41 貫窓
42 施錠部品
43 筒状体
44 スライダ
45 係止部
46 係止爪
47 突起
48 切欠き
51 箱体
52 ピン
53 側壁
54 蓋体
56 移動防止手段
57 窓
61 ヒンジ
62 連結壁
71 凹入部
72 突片
73 孔
74 突起
75 切欠部
91、92 ヒンジ
93 連結壁
95 移動止め手段
96 孔
97 突起
111 開口
112 箱体
113 ヒンジ
114 蓋体
115 側壁
116 周壁
117 側壁
118 周壁
123 挿入口
124 挿入部材
125 ガイド手段
126 掛合手段
127 係止爪
128 係合部
129 係合溝
130 側板
131 連結板
132 スリット
141 解除具
144 磁石
151 欠除部
152 突出片
153 突出部
161 滑落防止手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁と、この底壁の各辺縁から上記底壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した箱体と、この箱体の開口を開閉するように上記箱体の一辺に適宜のヒンジを介して設けた蓋体とで陳列ケースを形成し、この陳列ケースにショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品を回収することができるような適宜の錠装置を設け、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の両側壁端に両側壁端をピンを介し回動自在に取付けて前記箱体の開口を開閉する蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体を、陳列ケースの蓋体に収納ケースの蓋体を前記ヒンジ及びヒンジのピンが並列する近傍位置になるように嵌め込んだことを特徴とするレンタル用盗難防止対象物。
【請求項2】
前記陳列ケースの箱体に、収納ケースの箱体のピンヒンジ側辺の脱出方向の移動を止める移動防止手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のレンタル用盗難防止対象物。
【請求項3】
底壁と、この底壁の各辺縁から上記底壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した箱体と、この箱体の開口を開閉するように上記箱体の一辺に適宜のヒンジを介し設けた蓋体とで陳列ケースを形成し、この陳列ケースの辺にショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品を回収することができるような適宜の錠装置を設け、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の開口を開閉するように前記箱体の一辺にハーフカットのヒンジを介し設けた蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体を、上記陳列ケースの蓋体に収納ケースの蓋体を前記両ヒンジが並列する近傍位置になるように嵌め込んだことを特徴とするレンタル用盗難防止対象物。
【請求項4】
前記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体の脱出を止める係止手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載のレンタル用盗難防止対象物。
【請求項5】
底壁と、この底壁の一辺縁以外の辺縁から連なって上記底壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した箱体と、蓋壁と、この蓋壁の一辺縁以外の辺縁から連なって上記蓋壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した蓋体と、上記箱体の底壁及び蓋体の蓋壁の周壁が存在しない辺縁にヒンジを介し接続した連結壁とで陳列ケースを形成し、この陳列ケースにショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品を回収することができるような適宜の錠装置を設け、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の開口を開閉するように上記箱体の一辺にヒンジを介し設けた蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体を両ヒンジが並列する近傍位置になるように嵌め込むと共に、上記陳列ケースの箱体に対し収納ケースの箱体を移動止め手段を介し上記周壁の存在しない方向にスライドしないようにしたことを特徴とするレンタル用盗難防止対象物。
【請求項6】
前記施錠部品に盗難防止タグを設けたことを特徴とする請求項1、3又は5に記載のレンタル用盗難防止対象物。
【請求項7】
前記陳列ケースの周囲所定位置に嵌め込む指先を押し付け或いは引っかけて上記陳列ケースを開放する切欠部を設けたことを特徴とする請求項1、3又は5に記載のレンタル用盗難防止対象物。
【請求項8】
側面に出し入れ用の開口を有する箱体と、この箱体の周囲下辺側にヒンジを介し上記開口を開閉するように設けた蓋体と、この蓋体及び上記箱体の周囲上辺側にショップ以外による解錠ができないと共に、解錠にともなう施錠部品をショップに回収するように設けた錠装置とで陳列ケースを形成し、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の周囲片方の垂直辺側にヒンジを介し前記箱体の開口を開閉する蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に上記収納ケースの開閉支点線が垂直になるようにして前記収納ケースの箱体を嵌め込んだことを特徴とするレンタル用盗難防止対象物。
【請求項9】
前記陳列ケースの箱体の周壁の所要位置に開口から内方に向く指先の嵌り込み欠除部を設けたことを特徴とする請求項8に記載のレンタル用盗難防止対象物。
【請求項10】
前記陳列ケースの周囲下辺側に蓋体の開放状況下に収納ケースの滑落防止手段を設けたことを特徴とする請求項8に記載のレンタル用盗難防止対象物。
【請求項11】
前記施錠部品に盗難防止タグを設けたことを特徴とする請求項8に記載のレンタル用盗難防止対象物。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁と、この底壁の各辺縁から上記底壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した箱体と、この箱体の開口を開閉するように上記箱体の一辺に適宜のヒンジを介して設けた蓋体とで陳列ケースを形成し、この陳列ケースにショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品を回収することができるような適宜の錠装置を設け、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の両側壁端に両側壁端をピンを介し回動自在に取付けて前記箱体の開口を開閉する蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体を、陳列ケースの蓋体に収納ケースの蓋体を前記ヒンジ及びヒンジのピンが並列する近傍位置になるように嵌め込んだことを特徴とするレンタル用盗難防止対象物。
【請求項2】
前記陳列ケースの箱体に、収納ケースの箱体のピンヒンジ側辺の脱出方向の移動を止める移動防止手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のレンタル用盗難防止対象物。
【請求項3】
底壁と、この底壁の各辺縁から上記底壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した箱体と、この箱体の開口を開閉するように上記箱体の一辺に適宜のヒンジを介し設けた蓋体とで陳列ケースを形成し、この陳列ケースの辺にショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品を回収することができるような適宜の錠装置を設け、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の開口を開閉するように前記箱体の一辺にハーフカットのヒンジを介し設けた蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体を、上記陳列ケースの蓋体に収納ケースの蓋体を前記両ヒンジが並列する近傍位置になるように嵌め込んだことを特徴とするレンタル用盗難防止対象物。
【請求項4】
前記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体の脱出を止める係止手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載のレンタル用盗難防止対象物。
【請求項5】
底壁と、この底壁の一辺縁以外の辺縁から連なって上記底壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した箱体と、蓋壁と、この蓋壁の一辺縁以外の辺縁から連なって上記蓋壁の裏面方向に突出する周壁とで構成した蓋体と、上記箱体の底壁及び蓋体の蓋壁の周壁が存在しない辺縁にヒンジを介し接続した連結壁とで陳列ケースを形成し、この陳列ケースにショップ側以外による解錠ができないと共に、ショップ側による解錠にともない施錠部品を回収することができるような適宜の錠装置を設け、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の開口を開閉するように上記箱体の一辺にヒンジを介し設けた蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に収納ケースの箱体を両ヒンジが並列する近傍位置になるように嵌め込むと共に、上記陳列ケースの箱体に対し収納ケースの箱体を移動止め手段を介し上記周壁の存在しない方向にスライドしないようにしたことを特徴とするレンタル用盗難防止対象物。
【請求項6】
前記施錠部品に盗難防止タグを設けたことを特徴とする請求項1、3又は5に記載のレンタル用盗難防止対象物。
【請求項7】
前記陳列ケースの周囲所定位置に嵌め込む指先を押し付け或いは引っかけて上記陳列ケースを開放する切欠部を設けたことを特徴とする請求項1、3又は5に記載のレンタル用盗難防止対象物。
【請求項8】
側面に出し入れ用の開口を有する箱体と、この箱体の周囲下辺側にヒンジを介し上記開口を開閉するように設けた蓋体と、この蓋体及び上記箱体の周囲上辺側にショップ以外による解錠ができないと共に、解錠にともなう施錠部品をショップに回収するように設けた錠装置とで陳列ケースを形成し、またディスクなどの商品を収納した箱体と、この箱体の周囲一辺にヒンジを介し前記箱体の開口を開閉する蓋体とで収納ケースを形成し、上記陳列ケースの箱体に上記収納ケースの箱体を嵌め込んだ時、上記陳列ケースのヒンジと上記収納ケースのヒンジとが直角位置とすることを特徴とするレンタル用盗難防止対象物。
【請求項9】
前記陳列ケースの箱体の周壁の所要位置に開口から内方に向く指先の嵌り込み欠除部を設けたことを特徴とする請求項8に記載のレンタル用盗難防止対象物。
【請求項10】
前記陳列ケースの周囲下辺側に蓋体の開放状況下に収納ケースの滑落防止手段を設けたことを特徴とする請求項8に記載のレンタル用盗難防止対象物。
【請求項11】
前記施錠部品に盗難防止タグを設けたことを特徴とする請求項8に記載のレンタル用盗難防止対象物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【公開番号】特開2006−52011(P2006−52011A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−315855(P2004−315855)
【出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【出願人】(503416157)美力堅科技股▲分▼有限公司 (10)
【Fターム(参考)】