説明

ロッカー付き物品取出装置

【課題】本発明は、商品の入ったロッカーキーを景品としたロッカー付き物品取出装置に関する発明を提供するものである。
【解決手段】本発明は、 商品収納ロッカーのロッカーキーをカプセル内に収納し物品取出装置の景品とし、ロッカーキーを獲得した利用者が、隣接する商品収納ロッカーの前記ロッカーキーを使用してロッカーを開け、ロツカー内に収納されている商品を獲得することができるようにしたことを特徴とするロッカー付き物品取出装置とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の入ったロッカーキーを景品としたロッカー付き物品取出装置に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
従来の物品取出装置は、お金を投入してからハンドルを回し、カプセルに入った商品を得るというものであった。
【0003】
しかしながら、従来の物品取出装置の場合、カプセルの大きさによって商品の大きさが決まってしまい提供できる商品の範囲が決まっていた。
【0004】
また、商品引き替え用のカプセルを使用した場合、商品の引き替えのために常に人員が必要となり、物品取出装置を設置する店舗が商品を管理しなければならなかった。
【特許文献1】特開2003−117221号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、カプセルの大きさに左右されることなく商品を決定することができ、景品引き替えに人員を必要としない商品の入ったロッカーキーを景品としたロッカー付き物品取出装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するために、商品収納ロッカーのキー、即ち、ロッカーキーをカプセル内に収納し物品取出装置の景品とし、ロッカーキーを獲得した利用者が、隣接する商品収納ロッカーの前記ロッカーキーを使用してロッカーを開け、ロツカー内に収納されている商品を獲得することができるようにしたことを特徴とするロッカー付き物品取出装置の構成とした。
【発明の効果】
【0007】
物品取出装置内に収納されるカプセルの大きさに左右されることがなく提供景品を選ぶことができるため、大きな商品を提供することができる。
【0008】
また、景品との引き替えに人員を必要としないため、物品取出装置の設置店が景品引替を行わずに済み、管理が容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
提供景品の範囲を限定されることなく、また景品引替作業などがなく設置店にとって管理が容易である物品取出装置という目的を、景品を収納したロッカーと当該ロッカーのキーであるロッカーキーを使用することで実現した。
【実施例1】
【0010】
以下に、添付図面に基づいて、本発明である景品を収納したロッカー用のキーを景品としたロッカー付き物品取出装置について詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明であるロッカー付き物品取出装置の斜視図である。図1に示すように、本発明であるロッカー付き物品取出装置1は、はずれ景品9とロッカーキー10の入った物品取出装置2と当たり景品4,5,6,7の入った商品収納ロッカー3とからなる。
【0012】
物品取出装置2は、正面の操作部2aと操作部2aの上部に設置され景品を収納している景品収納部2cと景品収納部2cの上面を覆う蓋2bと操作部2aの下に設置された景品取出部2dからなり、図1では物品取出装置2を二段に重ね最下部に脚2mを備えた。
【0013】
操作部2aには、投入した金額を表示する料金表示部2eとお金投入口2f及び返却ボタン2g、ハンドル2h、鍵穴2i、扉2jが設置されており、前記景品取出部2dには、商品取出口2kとお金返却口2lが設置されている。
【0014】
操作部2aに設置されている前記お金投入口2fにお金を入れ、ハンドル2hを回すことによって、景品収納部2cに収納されている景品が商品取出口2kに払い出される仕組みになっている。
【0015】
前記景品収納部2cには、前記はずれ景品9の入ったカプセル8、あるいは前記ロッカーキー10の入ったカプセル8の2通りのカプセルが収納されている。この前記カプセル8は、図2及び図3に示すように、略楕円形の形をしており、カプセル本体8aからカプセルの蓋8bを取り外すことによって、前記はずれ景品9か、または前記ロッカーキー10のいずれかを取り出すことができる。
【0016】
商品収納ロッカー3は、4つの部屋に仕切られた直方体のロッカー本体3aからなり、各部屋にはロッカー窓枠3c、3g、3j、3mで覆われた窓3d、3h、3k、3nが蝶番3pにより開閉可能に取り付けられている。本発明では収納ロッカー3は4つの部屋に区切られているが、特に限定したものではなく、4つ以上にしてもよいし、4つ以下でもよい。尚、符号3bは右側面を指している。
【0017】
窓枠3cにはお客さん用鍵穴3eと補充用鍵穴3fが取り付けられている。即ち、通常の景品提供状態では商品収納ロッカー3の部屋は窓枠3cは締められており、鍵がなければ開かない状態ある。
【0018】
商品収納ロッカー3のその他の部屋に取り付けられたロッカー窓枠3g、3j、3mにもお客さん用鍵穴3i、3l、3oと補充用鍵穴3f、3f、3fが取り付けられており、鍵がなければ開かない状態となっている。
【0019】
お客用鍵穴は4種類の形に分かれている。つまり、前記ロッカー窓枠3cに使用する前記お客用鍵穴3eと前記ロッカー窓枠3gに使用する前記お客用鍵穴3i、及び前記ロッカー窓枠3jに使用する前記お客用鍵穴3lと前記ロッカー窓枠3mに使用する前記お客用鍵穴3oの4種類に分かれている。そのため物品取出装置2より獲得した鍵の種類により引き替えることのできる商品が異なるためである。尚、管理者側の持つ補充用鍵穴は前記窓枠3c、3g、3j、3m共に共通である。
【0020】
はずれ景品9と前記ロッカーキー10の入った物品取出装置2は、上段部の前記景品収納部2cと下段部の前記景品収納部2cに分かれており、上段部の前記景品収納部2cには前記当たり景品入りロッカー付き物品取出装置3の1段目と2段目のロッカーキーが、下段部の前記景品収納部2cには前記当たり景品入りロッカー付き物品取出装置3の3段目と4段目のロッカーキーが収納されている。つまり、上段部の前記景品収納部2cには前記当たり景品入りロッカー付き物品取出装置3の前記ロッカー窓枠3c、3gに固着されている前記お客用鍵穴3e、3iに適合する前記ロッカーキー10が収納されており、下段部の前記景品収納部2cには前記当たり景品入りロッカー付き物品取出装置3の前記ロッカー窓枠3j、3mに固着されている前記お客用鍵穴3l、3oに適合する前記ロッカーキー10が収納されている。
【0021】
図4に示すように、物品取出装置2の上段部にお金を投入し、ハンドル2hを回転させ、商品取出口2kから出てきたカプセル8に最上段のロッカー窓枠3cのお客さん用鍵穴3eに適合するロッカーキー10が入っていた場合、そのロッカーキー10を使って当たり商品4を獲得することができる。
【0022】
図5は、本発明であるロッカー付き物品取出装置の流れ図である。図5に示すように、先ずお金投入口2fにお金投入11をし、次にハンドル2hを回転させる。商品取出口2kからカプセル8を取り、はずれ景品獲得13の場合は、ここで終了する。
【0023】
カプセル8内にロッカーキー10が入っていてキー獲得14となった場合、ロッカーキー10が適合するロッカーを開ける15。ロッカー内には商品が入っており、ロッカーキー10を獲得した利用者は商品を得る16。
【0024】
お客用鍵穴3eに適合する前記ロッカーキー10を獲得した場合、前記当たり景品入りロッカー付き物品取出装置3の1段目のロッカーを開けることができ、前記お客用鍵穴3iに適合する前記ロッカーキー10を獲得した場合、前記当たり景品入りロッカー付き物品取出装置3の2段目のロッカーを開けることができる。また、前記お客用鍵穴3lに適合する前記ロッカーキー10を獲得した場合、前記当たり景品入りロッカー付き物品取出装置3の3段目のロッカーを開けることができ、前記お客用鍵穴3oに適合する前記ロッカーキー10を獲得した場合、前記当たり景品入りロッカー付き物品取出装置3の4段目のロッカーを開けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明であるロッカー付き物品取出装置の斜視図である。
【図2】本発明であるロッカー付き物品取出装置のはずれ景品入りカプセルの図である。
【図3】本発明であるロッカー付き物品取出装置の景品であるロッカーキー入りカプセルの図である。
【図4】本発明であるロッカー付き物品取出装置の景品であるロッカーキーを使って当たり景品を取り出している際の斜視図である。
【図5】本発明であるロッカー付き物品取出装置の流れ図である。
【符号の説明】
【0026】
1 ロッカー付き物品取出装置
2 物品取出装置
2a 操作部
2b 蓋
2c 景品収納部
2d 景品取出部
2e 料金表示部
2f お金投入口
2g 返却ボタン
2h ハンドル
2i 鍵穴
2j 扉
2k 商品取出口
2l お金返却口
2m 脚部
3 商品収納ロッカー
3a ロッカー本体
3b 右側面
3c ロッカー窓枠
3d 窓
3e お客さん用鍵穴
3f 補充用鍵穴
3g ロッカー窓枠
3h 窓
3i お客さん用鍵穴
3j ロッカー窓枠
3k 窓
3l お客さん用鍵穴
3m ロッカー窓枠
3n 窓
3o お客さん用鍵穴
3p 蝶番
4 当たり景品
5 当たり景品
6 当たり景品
7 当たり景品
8 カプセル
8a カプセル本体
8b カプセルの蓋
9 はずれ景品
10 ロッカーキー
11 お金投入
12 ハンドルを回転
13 はずれ景品獲得
14 キー獲得
15 ロッカーを開ける
16 商品を得る

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品収納ロッカーのロッカーキーをカプセル内に収納し物品取出装置の景品とし、ロッカーキーを獲得した利用者が、隣接する商品収納ロッカーの前記ロッカーキーを使用してロッカーを開け、ロッカー内に収納されている商品を獲得することができるようにしたことを特徴とするロッカー付き物品取出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−122166(P2007−122166A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−310076(P2005−310076)
【出願日】平成17年10月25日(2005.10.25)
【出願人】(301071594)有限会社クリエイション・コム (3)
【Fターム(参考)】