説明

ローマンシェード用の昇降コード案内具

【課題】前幕用昇降コードと後幕用昇降コードをローマンシェードのヘッドレールへ簡単に取り付けられる昇降コード案内具を実現する。
【解決手段】昇降コード案内具1は、互いに組み立てられ、かつ分解可能な、前幕用昇降コードガイド14及び後幕用昇降コードガイド15を備えており、前幕用昇降コードガイド15は、前幕用昇降コード案内杆31を支持する前脚23及び後脚24を備え、ヘッドレール3の前壁4と後壁5の間の下部開口7から前幕用昇降コード16をヘッドレール3内に挿入してから、前幕用昇降コードガイド14も下部開口7からヘッドレール3に挿入して取り付け可能であり、後幕用昇降コードガイド15は、後幕用昇降コード案内杆38を有しており、ヘッドレール3に取り付けられた前幕用昇降コードガイド14に、ヘッドレール3の下部開口7側から後幕用昇降コード17をヘッドレール3内に挿入してから、下部開口側7から装着して一体とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前幕及び後幕を有するローマンシェード用の昇降コード案内具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、前幕及び後幕を有するローマンシェードは知られている(特許文献1、2参照)。このようなローマンシェードでは、前幕用昇降コードと後幕用昇降コードを案内する昇降コード案内具は、ヘッドレールに装着されている。これら前幕用昇降コードと後幕用昇降コードは、基端は操作コードに接続され、先端は昇降コード案内具から、下方に案内されて、それぞれ前幕用昇降コードと前幕用昇降コードの下端部に接続されている。
【0003】
ところで、従来のローマンシェード用の昇降コード案内具は、前幕用昇降コードと後幕用昇降コードが互いに絡みつかないように、ヘッドレールの前後に分離して設ける構成が知られている(特許文献1参照)。
【0004】
また、従来のローマンシェード用の昇降コード案内具として、前幕用昇降コードと後幕用昇降コードが互いに絡みつかないように、前幕用昇降コードガイドと後幕用昇降コードガイドがそれぞれヘッドレールの上下に配置されるように一体とした構成も、すでに知られている。
【0005】
【特許文献1】特開2001−211993号公報
【特許文献2】実用新案登録第2580414号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来のローマンシェードにおいて、前幕用昇降コードガイドと後幕用昇降コードガイドがそれぞれヘッドレールの上下に配置されるように一体にした構成の昇降コード案内具は、ヘッドレールへの昇降コード案内具及び昇降コードを取り付ける場合には次のような工程で行う。
【0007】
即ち、ヘッドレールの長手方向の端部から昇降コード案内具を挿入して、所定の位置まで摺動させてから、昇降コード案内具のクリップでヘッドレールに固定する。そして、前幕用昇降コード及び後幕用昇降コードを、それぞれヘッドレールの長手方向の端部からヘッドレール内に挿入し、下位(又は上位の)の前幕用昇降コードガイド及びを上位(又は下位の)の後幕用昇降コードガイドに挿通して、下方に引き出す。
【0008】
このように、ヘッドレールの長手方向の端部から、昇降コード案内具、前幕用昇降コード及び後幕用昇降コードを挿入して取り付ける作業はきわめて面倒である。本願発明は、上記前幕用昇降コードガイドと後幕用昇降コードガイドがそれぞれヘッドレールの上下に配置されるように一体にした昇降コード案内具について、ヘッドレールへの取り付け作業をより簡単にするための昇降コード案内具を実現することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記課題を解決するために、前壁、頂壁及び後壁を有するヘッドレールを備え、前幕及び後幕を開閉可能とする前幕用昇降コード及び後幕用昇降コードを案内するローマンシェード用の昇降コード案内具であって、前記昇降コード案内具は、互いに装着されて一体に組み立てられ、かつ分解可能な、前幕用昇降コードガイド及び後幕用昇降コードガイドを備えており、前記前幕用昇降コードガイドは、前幕用昇降コード案内杆を支持する前脚及び後脚を備え、前記ヘッドレールの前壁と後壁の間の下部開口からヘッドレールに挿入して取り付け可能であり、前記後幕用昇降コードガイドは、後幕用昇降コード案内杆を有しており、前記ヘッドレールの下部開口側から、前記ヘッドレールに取り付けられた前記前幕用昇降コードガイドに装着して一体となる構成であることを特徴とするローマンシェード用の昇降コード案内具を提供する。
【0010】
本発明は上記課題を解決するために、前壁、頂壁及び後壁を有するヘッドレールを備え、前幕及び後幕を開閉可能とする前幕用昇降コード及び後幕用昇降コードを案内するローマンシェード用の昇降コード案内具であって、前記昇降コード案内具は、互いに装着されて一体に組み立てられ、かつ分解可能な、前幕用昇降コードガイド及び後幕用昇降コードガイドを備えており、前記前幕用昇降コードガイドは、前幕用昇降コード案内杆を支持する前脚及び後脚を備え、前記ヘッドレールの前壁と後壁の間の下部開口から前幕用昇降コードをヘッドレール内に挿入してから、該前幕用昇降コードガイドも該下部開口からヘッドレールに挿入して取り付け可能であり、前記後幕用昇降コードガイドは、後幕用昇降コード案内杆を有しており、前記ヘッドレールに取り付けられた前記前幕用昇降コードガイドに、前記ヘッドレールの下部開口側から後幕用昇降コードをヘッドレール内に挿入してから、該下部開口側から装着して一体となる構成であることを特徴とするローマンシェード用の昇降コード案内具を提供する。
【0011】
前記前幕用昇降コードガイドは、前記前脚及び後脚にそれぞれ並設された弾力性を有する前部切欠片及び後部切欠片が形成されており、該前部切欠片及び後部切欠片の嵌合部がヘッドレール下部開口縁部に摺動可能に嵌合する構成とすることが好ましい。
【0012】
前記後幕用昇降コードガイドは、前記後幕用昇降コード案内杆を有し、前幕用昇降コードガイドに装着しかつ取りはずし可能な本体部、及び前記ヘッドレールに対して摺動と固定を切り替えて取り付けられることのできる摺動固定切替部を備えており、前記ヘッドレールの下部開口側から、前記ヘッドレールに取り付けられた前記前幕用昇降コードガイドに、前記後幕用昇降コードガイドの本体部が装着されて前記前幕用昇降コードガイドと後幕用昇降コードガイドが一体とされ、前記ヘッドレールに前記摺動固定切替部を固定することによって、前記後幕用昇降コードガイドと後幕用昇降コードガイドがヘッドレールに固定される構成とすることが好ましい。
【0013】
前記後幕用昇降コードガイドの本体部は、後幕用昇降コード案内杆を支持する前板及び後板を有し、該前板及び後板は、前記前幕用昇降コードガイドにおける、前脚及び前部係止片と、後脚及び後部係止片との間に、着脱可能に装着される構成することが好ましい。
【0014】
本発明は上記課題を解決するために、前壁、頂壁及び後壁を有するヘッドレールを備え、前幕及び後幕を開閉可能とする前幕用昇降コード及び後幕用昇降コードを案内するローマンシェード用の昇降コード案内具であって、前記昇降コード案内具は、互いに装着されて一体に組み立てられ、かつ分解可能な、前幕用昇降コードガイド及び後幕用昇降コードガイドを備えており、前記後幕用昇降コードガイドは、後幕用昇降コード案内杆を支持する前脚及び後脚を備え、前記ヘッドレールの前壁と後壁の間の下部開口からヘッドレールに挿入して取り付け可能であり、前記前幕用昇降コードガイドは、前幕用昇降コード案内杆を有しており、前記ヘッドレールの下部開口側から、前記ヘッドレールに取り付けられた前記後幕用昇降コードガイドに装着して一体となる構成であることを特徴とするローマンシェード用の昇降コード案内具を提供する。
【0015】
本発明は上記課題を解決するために、前壁、頂壁及び後壁を有するヘッドレールを備え、前幕及び後幕を開閉可能とする前幕用昇降コード及び後幕用昇降コードを案内するローマンシェード用の昇降コード案内具であって、前記昇降コード案内具は、互いに装着されて一体に組み立てられ、かつ分解可能な、前幕用昇降コードガイド及び後幕用昇降コードガイドを備えており、前記後幕用昇降コードガイドは、後幕用昇降コード案内杆を支持する前脚及び後脚を備え、前記ヘッドレールの前壁と後壁の間の下部開口から後幕用昇降コードをヘッドレール内に挿入してから、該後幕用昇降コードガイドも該下部開口からヘッドレールに挿入して取り付け可能であり、前記前幕用昇降コードガイドは、前幕用昇降コード案内杆を有しており、前記ヘッドレールに取り付けられた前記後幕用昇降コードガイドに、前記ヘッドレールの下部開口側から前幕用昇降コードをヘッドレール内に挿入してから、該下部開口側から装着して一体となる構成であることを特徴とするローマンシェード用の昇降コード案内具を提供する。
【0016】
前記後幕用昇降コードガイドは、前記前脚及び後脚にそれぞれ並設された弾力性を有する前部切欠片及び後部切欠片が形成されており、該前部切欠片及び後部切欠片の嵌合部がヘッドレール下部開口縁部に摺動可能に嵌合する構成とすることが好ましい。
【0017】
前記前幕用昇降コードガイドは、前記前幕用昇降コード案内杆を有し、後幕用昇降コードガイドに装着しかつ取りはずし可能な本体部、及び前記ヘッドレールに対して摺動と固定を切り替えて取り付けられることのできる摺動固定切替部を備えており、前記ヘッドレールの下部開口側から、前記ヘッドレールに取り付けられた前記後幕用昇降コードガイドに、前記前幕用昇降コードガイドの本体部が装着されて前記後幕用昇降コードガイドと前幕用昇降コードガイドが一体とされ、前記ヘッドレールに前記摺動固定切替部を固定することによって、前記前幕用昇降コードガイドと後幕用昇降コードガイドがヘッドレールに固定される構成とすることが好ましい。
【0018】
前記前幕用昇降コードガイドの本体部は、前幕用昇降コード案内杆を支持する前板及び後板を有し、該前板及び後板は、前記後幕用昇降コードガイドにおける、前脚及び前部係止片と、後脚及び後部係止片との間に、着脱可能に装着される構成とすることが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係るローマンシェード用の昇降コード案内具は、昇降コード案内具は、互いに装着して一体にできかつ分解自在な前幕用昇降コードガイドと後幕用昇降コード部とから成り、ヘッドレールの下部開口から垂直方向に、前幕用昇降コードガイドを着脱可能に取り付け、その前幕用昇降コードガイドに後幕用昇降コードガイドを装着して互いに一体にして、さらに、後幕用昇降コードガイドをヘッドレールに固定する構成としたので、次のような顕著な効果が生じる。
【0020】
昇降コード案内具、前幕用昇降コード及び後幕用昇降コードを、ヘッドレールの長手方向の端部から挿入して取り付ける必要がなく、前幕用昇降コード、後幕用昇降コード及び昇降コードを、ヘッドレールの下部開口から垂直方向に、取り付けることができる。そして、降コード案内具をヘッドレールの長手方向の所定の位置に、簡単に調整して固定することが可能である。従って、ローマンシェード用の昇降コード案内具をヘッドレールに取り付ける作業がきわめて簡単となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明に係るローマンシェード用の昇降コード案内具を実施するための最良の形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
【実施例】
【0022】
(全体構成)
図1(a)は、本発明に係るローマンシェード用の昇降コード案内具1を取り付けたローマンシェード2の全体構成を示す図であり、図2は、昇降コード案内具1及びローマンシェード2の要部を説明する斜視図である。このローマンシェード2は、ヘッドレール3を備えており、ヘッドレール3の長手方向の所定の位置に、昇降コード案内具1が取り付けられている。
【0023】
ヘッドレール3は、図1(b)に図1(a)のA−A断面図を示すように、断面が略門形であり、前壁4、後壁5及び頂壁6を備え、下方に開口7(本発明では、「下部開口」という。)が形成されている。前壁4及び後壁5の下端には、それぞれ互いに対向するように内側にフランジ縁部8が形成されている。フランジ縁部8は、ヘッドレール3の前壁4及び後壁5のそれぞれの下端から内方に向けて水平に張り出した水平部9と、水平部9の内端から下方に屈曲した下縁部10とから成る。
【0024】
ヘッドレール3の前壁4及び後壁5は、それぞれ外面11に、前幕12の上端及び後幕(図示せず。)の上端を取り付けることのできるファスナ13が取り付けられている。
【0025】
昇降コード案内具1は、図3に示すように別体であるが、図8に示すように、互いに装着し一体とでき、かつ取り外して分解可能な前幕用昇降コードガイド14と後幕用昇降コードガイド15とから成る。前幕用昇降コードガイド14と後幕用昇降コードガイド15は、別体であるが、詳細は後記するが、ヘッドレール3に取り付けた状態では、一体の昇降コード案内具1の構成とされる。
【0026】
前幕用昇降コードガイド14は、前幕用昇降コード16を、ヘッドレール3の上部において案内するものであり、ヘッドレール3の下部開口7からヘッドレール3に着脱可能に取り付けることが可能な構成である。前幕用昇降コード16は、ヘッドレール3内で長手方向に延びるように配設されているが、その基端(図1(a)中の右端)は、前幕用操作コード18に接続されており、その先端は、前幕用昇降コードガイド14(後記するが、前幕用昇降コードガイド案内杆31)から下方に案内され前幕12の下部に取り付けられている。
【0027】
後幕用昇降コードガイド15は、後幕用昇降コード17を、ヘッドレール3の下部において案内するものである。後幕用昇降コードガイド15は、その詳細な構造は後記するが、摺動固定切替部19を有しており、この摺動固定切替部19はヘッドレール3に沿って摺動可能であるとともに、ヘッドレール3を挟持して固定することが可能である。これにより、昇降コード案内具1をヘッドレール3の長手方向の所定の位置に固定することができる。
【0028】
後幕用昇降コード17は、ヘッドレール3内で長手方向に延びるように配設されているが、その基端は、後幕用操作コード20に接続されており、その先端は、後幕用昇降コードガイド15から下方に案内され、さらに前幕12の上部に形成された挿通孔21を通して下方に案内され、後幕(図示せず)の下部に取り付けられている。
【0029】
前幕用昇降コード16及び後幕用昇降コード17を、それぞれ前幕用操作コード18及び後幕用操作コード20で操作することにより、前幕12及び後幕の開閉操作を行うことができる。
【0030】
(特徴的構成)
本発明に係るローマンシェード用の昇降コード案内具1の特徴的な構成は、昇降コード案内具1は、互いに装着し一体とでき、かつ取り外して分解可能な前幕用昇降コードガイド14と後幕用昇降コードガイド15とから構成し、そして、前幕用昇降コード16、前幕用昇降コードガイド14、後幕用昇降コード17、後幕用昇降コードガイド15の順で、ヘッドレール3の下部開口7からヘッドレール3に組み込み、その際、前幕用昇降コードガイド14に後幕用昇降コードガイド15を装着して一体とし、さらに後幕用昇降コードガイド15によって、昇降コード案内具1をヘッドレール3に対する長手方向の移動に対して固定可能とする構成である。以下、その詳細な構成を説明する。
【0031】
前幕用昇降コードガイド:
図4は、前幕用昇降コードガイド14を示す図であり、図4(a)は平面図であり、図4(b)は正面図であり、図4(c)は、図4(b)のA−A断面図である。前幕用昇降コードガイド14は、橋絡部22で互いに一体に結合された前脚23と後脚24を備えている。
【0032】
前幕用昇降コードガイド14が、ヘッドレール3の前壁4と後壁5の間に挿入できるように、前脚23と後脚24の外面間の寸法と、ヘッドレール3の前壁4と後壁5の内面間の寸法が決められている。前脚23と後脚24は、それぞれ内面両側に案内用突縁25が形成されている。また、前脚23と後脚24は、それぞれの内面左右に係止窪み26が形成されている。
【0033】
前幕用昇降コードガイド14には、それぞれ前脚23及び後脚24に並設されるように、弾性を有し前後方向に弾力的に撓う前部切欠片27及び後部切欠片28が形成されている。前部切欠片27及び後部切欠片28は、それぞれの下端の外面に、外側に水平な受け片29が形成されている。前部切欠片27及び後部切欠片28の外面には、それぞれの受け片29より上方の位置に、下方に向かって徐々に外方にテーパ状に突出したテーパ状突起30が形成されている。テーパ状突起30の下面は水平面として形成されている。
【0034】
テーパ状突起30と受け片29は、ヘッドレール3のフランジ縁部8に摺動可能に嵌合できるような嵌合部30を形成している。即ち、テーパ状突起30の下面と受け片29の上面との間に、ヘッドレール3のフランジ縁部8を摺動可能に嵌合できる。テーパ状突起30の下面と受け片29の上面との間の間隔d1と、ヘッドレール3のフランジ縁部8の上下方向の寸法d2との関係が決められている。
【0035】
前脚23及び後脚24の正面中央上部の間に、前幕用昇降コード案内杆31が架け渡されるように取り付けられている。この前幕用昇降コード案内杆31は、断面円形のピンで形成されている。ヘッドレール3内で長手方向に沿って案内される前幕用昇降コード16は、前幕用昇降コード案内杆31で下方に案内され、前幕12の下部に取り付けられている。
【0036】
前幕用昇降コード案内杆31の取り付けられた前脚23及び後脚24の正面中央上部のさらに上方の頂部から、上方に向けて拡開した前後の案内片32が形成されている。この前後の案内片32は、ヘッドレール3内に装入された前幕用昇降コード16が、ヘッドレール3内で前後側にそれて、ヘッドレール3の前壁4と前脚23の間、又は後壁5と後脚24の間に脱落して入り込み、前幕用昇降コード16の動作を阻害するようなことを防止する。
【0037】
後幕用昇降コードガイド:
後幕用昇降コードガイド15は、図3に示すように、互いに着脱可能な本体部33と摺動固定切替部19から成る。本体部33を図5に示し、図5(a)は平面図、図5(b)は図5(a)の断面図、図5(c)は側面図である。
【0038】
本体部33は、前板34と後板35が中間壁36を介して平面コの字型に橋絡されており、中間壁36の下端から、装着板37が前板34と後板35と反対方向(図5(a)中、右方向)に水平に伸びるように形成されている。前板34と後板35との間には、後幕用昇降コード17を案内する後幕用昇降コード案内杆38が架け渡されるように取り付けられている。この後幕用昇降コード案内杆38は、断面円形のピンで形成されている。
【0039】
また、前板34及び後板35の外面左右には、係止突起39が形成されている。この係止突起39は、 前脚23と後脚24の内面左右に形成された係止窪み26に係入して、後幕用昇降コードガイド15を前幕用昇降コードガイド14の前脚23と後脚24の間に嵌着した際に軽く係止する機能を有する。
【0040】
なお、前脚23と後脚24の弾力に抗して前板34及び後板35を抜きとるような力をかければ、簡単に係止窪み26及び係止突起39の係合をはずすことができる。要するに、簡単に係脱できる程度に、係止窪み26の深さ及び係止突起39の高さは形成されている。
【0041】
装着板41には、一端に向けて開口したU型の凹所40が形成されており、このU型の凹所40には一端側に向けて円形の一部(略90°程度の部分)が開口した湾曲状の装着孔41が形成されている。装着板37の基端の前後には摺動片42が張り出すように形成されている。この摺動片42は、昇降コード案内具1をヘッドレール3に装着すると、ヘッドレール3の前壁4及び後壁5の下端のフランジ縁部8に摺動可能に嵌合する。
【0042】
摺動固定切替部19を図6に示すが、図6(a)は平面図を、図6(b)は正面図、図6(c)は側面図、図6(d)は下面図である。摺動固定切替部19は、円形の基板43と、基板43上の中間軸44と、中間軸44上の挟持板45と、基板43下面の摘み46とから一体成形されて成る。挟持板45は、円板の前後を切り取って形成されたものであり、左右方向に長く前後方向に短く、全体的に扁平形をしている。
【0043】
挟持板45の長辺両端端部下面には、図6(c)に示すように、徐々に肉厚が大きくなるテーパ状肉厚部47が形成されている。また、挟持板45の下面であって、中間軸44の中心に対称の2箇所に回転規制用厚肉部48が形成されており、摺動固定切替部19の回転角度を90°に規制している。
【0044】
図3に示すように、後幕用昇降コードガイド15において、本体部33の装着板37の装着孔41の開口に向けて、扁平形の挟持板45の長手方向の一端を向けて、装着孔41の開口から装着孔41に中間軸44を嵌合させ、本体部33と摺動固定切替部19が一体となった後幕用昇降コードガイド15に組み立てることができる。
【0045】
(作用)
以上の構成から成る本発明に係るローマンシェード用の昇降コード案内具1の作用を、昇降コード案内具1をヘッドレール3に取り付ける工程とともに説明する。
【0046】
まず、ヘッドレール3を、図7に示すように、その下部開口7を上方に向ける。もちろん、下部開口7を下方に向けたままでもよいが、上方に向けて作業した方がし易いので、上方に向けた状態で以下説明する。
【0047】
前幕用昇降コード16を、下部開口7からヘッドレール3内に入れる。従来のヘッドレール3と異なり、ヘッドレール3の長手方向の端部から、前幕用昇降コード16を挿入していく必要がなく、一括して下部開口7から前幕用昇降コード16を入れることができるので、作業が簡単となる。
【0048】
次に、前幕用昇降コードガイド14を上下逆にして、拡開した前後の案内片32を内側に少し縮めて、下部開口7からヘッドレール3内に挿入する。実際は、下部開口部7に水平面で斜めに前幕用昇降コードガイド14を位置させて、案内片32をフランジ縁部8に当接させて水平面内で回転するようにすると下部開口7からヘッドレール3内に挿入しやすい。
【0049】
そして、前幕用昇降コードガイド14をヘッドレール3内に挿入していくと、テーパ状突起30のテーパ面がヘッドレール3のフランジ縁部8に当接し、さらに押し込むと、前部切欠片27及び後部切欠片28は、それぞれその弾力に抗して互いに近づくように内側に撓い、最終的に嵌合部30’(テーパ状突起30と受け片29の間の部分)にフランジ縁部8が摺動可能に嵌合される。このようにして、前幕用昇降コードガイド14が、ヘッドレール3に取り付けられる。但し、この状態は最終的な固定した取り付けではない。
【0050】
次に、後幕用昇降コード17を、前幕用昇降コード16と同様に、下部開口7からヘッドレール3内に入れる。この場合、すでにヘッドレール3に取り付けられている前幕用昇降コードガイド14の部分については、前脚23と後脚24の間に後幕用昇降コード17を入れる。後幕用昇降コード17についても、一括して下部開口7から前幕用昇降コード16を入れることができるので、作業が簡単となる。
【0051】
次に、本体部33と摺動固定切替部19が一体に装着された後幕用昇降コードガイド15を、図7に示すように、上下逆にして、前板34と後板35を、前幕用昇降コードガイド14の前脚23と後脚24の案内用突縁25の間に挿入して押し込み、前板34と後板35の係止突起39を前脚23と後脚24の係止窪み26内に係入する。これにより、前幕用昇降コードガイド14と後幕用昇降コードガイド15が互いに装着されて一体の昇降コード案内具1となる。
【0052】
この状態では、ヘッドレール3のフランジ縁部8が、前脚23と後脚24の嵌合部30’、及び摺動片42に、摺動可能に嵌合しており、摺動固定切替部19の基板43の上面に当接はしているが、テーパ状厚肉部47はヘッドレール3のフランジ縁部8に対向する位置にないので、昇降コード案内具1は、ヘッドレール3に沿って長手方向に摺動可能であり、長手方向の所定の位置に設定することができる。
【0053】
次に、摺動固定切替部19の摘み46を、図6(d)に示すようにロック方向に回転すると、扁平状の挟持板45の長手方向は前後方向に向き、正面から見て図6(c)の位置となる。すると、基板43と、挟持板45下面のテーパ状厚肉部47で、ヘッドレール3のフランジ縁部8を締めつけて挟持する。この結果、昇降コード案内具1全体が、ヘッドレール3の長手方向の所定の位置に固定して取り付けられた状態となる。
【0054】
このように、前幕用昇降コードガイド14と後幕用昇降コードガイド15が、互いに装着され、しかもヘッドレール3に固定され、一体となった状態の昇降コード案内具1を図8に示す。なお、この状態では、後幕用昇降コードガイド15において、回転規制用厚肉部48が装着板37の凹所40に当接し、過回転を防止する。
【0055】
そして、ヘッドレール3に昇降コード案内具1が取り付けられた状態では、後幕用昇降コードガイド15の前板34と後板35が、前幕用昇降コードガイド14の前脚23と後脚24の間に装着されているので、前幕用昇降コードガイド14の前脚23と後脚24は内側に撓うことがないような拘束状態になるので、前脚23と後脚24の嵌合部30’に嵌合している、ヘッドレール3のフランジ縁部8がはずれることがなく、抜け落ちることが防止される。
【0056】
なお、ヘッドレール3から昇降コード案内具1を取り外す際には、まず、摺動固定切替部19の摘み46をフリー状態にしてから、後幕用昇降コードガイド15を、下部開口7から垂直方向に離れるようにして、前幕用昇降コードガイド14からとりはずす。その際、係止窪み26と係合突起39の係合は、軽い係合状態であるから、後幕用昇降コードガイド15を前幕用昇降コードガイド14から引く抜くことで簡単に係合がはずれる。
【0057】
そして、ヘッドレール3に取り付けられた状態の前幕用昇降コードガイド14を取り外すのであるが、そのために、前脚23及び後脚24の弾力に抗するようにして、互いに近づくようにヘッドレール3の内側に撓わせれば、嵌合部30’をヘッドレール3のフランジ縁部8からはずすことができる。この状態で、ヘッドレール3の下部開口7から昇降コード案内具1を抜き取って取り外すことが可能となる。
【0058】
本発明に係るローマンシェードの昇降コード案内具1の構成は、以上説明したとおりであるが、このような構成によると、ヘッドレール3の長手方向の端部のヘッドレールカバー49をヘッドレール3から取り外し、そのヘッドレール3の端部から、昇降コード案内具1、前幕用昇降コード16及び後幕用昇降コード17等を挿入して取り付けるような、面倒な作業をする必要がなくなる。
【0059】
即ち、本発明のローマンシェードの昇降コード案内具1によれば、ヘッドレール3の下部開口7から垂直方向に、前幕用昇降コード16、前幕用昇降コードガイド14、後幕用昇降コード17及び後幕用昇降コードガイド15を、順次をヘッドレール3へ取り付けることができ、しかも、昇降コード案内具1を、ヘッドレール3の長手方向の所定の位置に調整してから、固定することが可能である。従って、ヘッドレール3への昇降コード案内具1の取り付け作業がきわめて簡単となる。
【0060】
以上の実施例では、前幕用昇降コードガイド14と後幕用昇降コードガイド15をヘッドレール3の上と下に配置し、ヘッドレール3の上と下において前幕用昇降コード16と後幕用昇降コード17を案内する構成とした。
【0061】
具体的には、前幕用昇降コードガイド14は、前幕用昇降コード案内杆31を支持する前脚23及び後脚24を備え、弾力性を有する前部切欠片27及び後部切欠片28が形成された構成であり、後幕用昇降コードガイド15は、後幕用昇降コード案内杆17を有し、前幕用昇降コードガイド14に装着しかつ取りはずし可能な本体部33、及びヘッドレール3に対して摺動と固定を切り替えて取り付けられることのできる摺動固定切替部19を備えた構成とし、まず、前幕用昇降コードガイド14をヘッドレール3にその下部開口7側から挿入して取り付け、その後、後幕用昇降コードガイド15を前幕用昇降コードガイド14に装着して、摺動固定切替部19をヘッドレール3に固定することによって、昇降コード案内具1全体をヘッドレール3に長手方向に摺動しないように固定される構成とした。
【0062】
(別の実施例)
しかしながら、本発明は、後幕用昇降コードガイドと前幕用昇降コードガイドをヘッドレール3の上と下に配置し、ヘッドレール3の上部と下部において後幕用昇降コードと前幕用昇降コードを案内する実施例の構成としてもよい。
【0063】
この別の実施例の場合は、後幕用昇降コードガイドは、後幕用昇降コード案内杆を支持する前脚23及び後脚24を備え、弾力性を有する前部切欠片27及び後部切欠片28が形成された構成であり、前幕用昇降コードガイドは、前幕用昇降コード案内杆を有し、後幕用昇降コードガイドに装着しかつ取りはずし可能な本体部33、及びヘッドレール3に対して摺動と固定を切り替えて取り付けられることのできる摺動固定切替部19を備えて構成とし、まず、後幕用昇降コードガイドをヘッドレール3にその下部開口7側から挿入して取り付け、その後で前幕用昇降コードガイドを後幕用昇降コードガイドに装着して、摺動固定切替部19をヘッドレール3に固定することによって、後幕用昇降コードガイドと前幕用昇降コードガイドがヘッドレール3に固定される構成となる。
【0064】
即ち、上記実施例の記載中の「前幕用昇降コード」、「前幕用昇降コードガイド」と、「後幕用昇降コード」及び「後幕用昇降コードガイド」とを、互いに置き換えて説明される別の実施例としてもよい。
【0065】
以上、本発明に係る縦型ブラインドを実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0066】
以上の構成から成る本発明のローマンシェードの昇降コード案内具は、ヘッドレール内の上下において、複数の昇降コードを案内する各種のカーテンに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施例を説明する図であり、(a)は本発明の昇降コード案内具を取り付けたローマンシェードの全体構成を示す正面図であり、(b)はA−A断面図である。
【図2】本発明の実施例を説明する図であり、本発明の昇降コード案内具を取り付けたローマンシェードの要部を説明する斜視図である。
【図3】本発明の実施例の昇降コード案内具を分解した状態を示す正面図である。
【図4】本発明の実施例の前幕用昇降コードガイドを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)のA−A断面図である。
【図5】本発明の実施例の後幕用昇降コードガイドの本体部を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は側面図である。
【図6】本発明の実施例の摺動固定切替部を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は下面図である。
【図7】本発明の実施例の昇降コード案内具をヘッドレールに取り付ける工程を説明する斜視図である。
【図8】本発明の実施例の昇降コード案内具を説明する図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【符号の説明】
【0068】
1 昇降コード案内具
2 ローマンシェード
3 ヘッドレール
4 ヘッドレールの前壁
5 ヘッドレールの後壁
6 ヘッドレールの頂壁
7 ヘッドレールの下部開口
8 ヘッドレールのフランジ縁部
9 フランジ縁部の水平部
10 フランジ縁部の下縁部
11 ヘッドレールの前後壁の外面
12 前幕
13 ファスナ
14 前幕用昇降コードガイド
15 後幕用昇降コードガイド
16 前幕用昇降コード
17 後幕用昇降コード
18 前幕用操作コード
19 後幕用昇降コードガイドの摺動固定切替部
20 後幕用操作コード
21 前幕に形成された後幕用昇降コード用の挿通孔
22 前幕用昇降コードガイドの橋絡部
23 前幕用昇降コードガイドの前脚
24 前幕用昇降コードガイドの後脚
25 前脚及び後脚の外面に形成された案内用突縁
26 前脚及び後脚の内面に形成された係止窪み
27 前幕用昇降コードガイドの前部切欠片
28 前幕用昇降コードガイドの後部切欠片
29 前幕用昇降コードガイドの受け片
30 テーパ状突起
30’ 前部及び後部切欠片の外面に形成された嵌合部
31 前幕用昇降コード案内杆
32 前幕用昇降コードガイドの案内片
33 後幕用昇降コードガイドの本体部
34 後幕用昇降コードガイドの前板
35 後幕用昇降コードガイドの後板
36 後幕用昇降コードガイドの中間壁
37 後幕用昇降コードガイドの装着板
38 後幕用昇降コード案内杆
39 後幕用昇降コードガイドの係止突起
40 装着板のU型の凹所
41 装着板の装着孔
42 後幕用昇降コードガイドの摺動片
43 摺動固定切替部の基板
44 摺動固定切替部の中間軸
45 摺動固定切替部の挟持板
46 摺動固定切替部の摘み
47 摺動固定切替部のテーパ状厚肉部
48 回転規制用厚肉部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前壁、頂壁及び後壁を有するヘッドレールを備え、前幕及び後幕を開閉可能とする前幕用昇降コード及び後幕用昇降コードを案内するローマンシェード用の昇降コード案内具であって、
前記昇降コード案内具は、互いに装着されて一体に組み立てられ、かつ分解可能な、前幕用昇降コードガイド及び後幕用昇降コードガイドを備えており、
前記前幕用昇降コードガイドは、前幕用昇降コード案内杆を支持する前脚及び後脚を備え、前記ヘッドレールの前壁と後壁の間の下部開口からヘッドレールに挿入して取り付け可能であり、
前記後幕用昇降コードガイドは、後幕用昇降コード案内杆を有しており、前記ヘッドレールの下部開口側から、前記ヘッドレールに取り付けられた前記前幕用昇降コードガイドに装着して一体となる構成であることを特徴とするローマンシェード用の昇降コード案内具。
【請求項2】
前壁、頂壁及び後壁を有するヘッドレールを備え、前幕及び後幕を開閉可能とする前幕用昇降コード及び後幕用昇降コードを案内するローマンシェード用の昇降コード案内具であって、
前記昇降コード案内具は、互いに装着されて一体に組み立てられ、かつ分解可能な、前幕用昇降コードガイド及び後幕用昇降コードガイドを備えており、
前記前幕用昇降コードガイドは、前幕用昇降コード案内杆を支持する前脚及び後脚を備え、前記ヘッドレールの前壁と後壁の間の下部開口から前幕用昇降コードをヘッドレール内に挿入してから、該前幕用昇降コードガイドも該下部開口からヘッドレールに挿入して取り付け可能であり、
前記後幕用昇降コードガイドは、後幕用昇降コード案内杆を有しており、前記ヘッドレールに取り付けられた前記前幕用昇降コードガイドに、前記ヘッドレールの下部開口側から後幕用昇降コードをヘッドレール内に挿入してから、該下部開口側から装着して一体となる構成であることを特徴とするローマンシェード用の昇降コード案内具。
【請求項3】
前記前幕用昇降コードガイドは、前記前脚及び後脚にそれぞれ並設された弾力性を有する前部切欠片及び後部切欠片が形成されており、該前部切欠片及び後部切欠片の嵌合部がヘッドレール下部開口縁部に摺動可能に嵌合することを特徴とする請求項1又は2記載のローマンシェード用の昇降コード案内具。
【請求項4】
前記後幕用昇降コードガイドは、前記後幕用昇降コード案内杆を有し、前幕用昇降コードガイドに装着しかつ取りはずし可能な本体部、及び前記ヘッドレールに対して摺動と固定を切り替えて取り付けられることのできる摺動固定切替部を備えており、
前記ヘッドレールの下部開口側から、前記ヘッドレールに取り付けられた前記前幕用昇降コードガイドに、前記後幕用昇降コードガイドの本体部が装着されて前記前幕用昇降コードガイドと後幕用昇降コードガイドが一体とされ、前記ヘッドレールに前記摺動固定切替部を固定することによって、前記前幕用昇降コードガイドと後幕用昇降コードガイドがヘッドレールに固定される構成であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のローマンシェード用の昇降コード案内具。
【請求項5】
前記後幕用昇降コードガイドの本体部は、後幕用昇降コード案内杆を支持する前板及び後板を有し、該前板及び後板は、前記前幕用昇降コードガイドにおける、前脚及び前部係止片と、後脚及び後部係止片との間に、着脱可能に装着される構成であることを特徴とする請求項4記載のローマンシェード用の昇降コード案内具。
【請求項6】
前壁、頂壁及び後壁を有するヘッドレールを備え、前幕及び後幕を開閉可能とする前幕用昇降コード及び後幕用昇降コードを案内するローマンシェード用の昇降コード案内具であって、
前記昇降コード案内具は、互いに装着されて一体に組み立てられ、かつ分解可能な、前幕用昇降コードガイド及び後幕用昇降コードガイドを備えており、
前記後幕用昇降コードガイドは、後幕用昇降コード案内杆を支持する前脚及び後脚を備え、前記ヘッドレールの前壁と後壁の間の下部開口からヘッドレールに挿入して取り付け可能であり、
前記前幕用昇降コードガイドは、前幕用昇降コード案内杆を有しており、前記ヘッドレールの下部開口側から、前記ヘッドレールに取り付けられた前記後幕用昇降コードガイドに装着して一体となる構成であることを特徴とするローマンシェード用の昇降コード案内具。
【請求項7】
前壁、頂壁及び後壁を有するヘッドレールを備え、前幕及び後幕を開閉可能とする前幕用昇降コード及び後幕用昇降コードを案内するローマンシェード用の昇降コード案内具であって、
前記昇降コード案内具は、互いに装着されて一体に組み立てられ、かつ分解可能な、前幕用昇降コードガイド及び後幕用昇降コードガイドを備えており、
前記後幕用昇降コードガイドは、後幕用昇降コード案内杆を支持する前脚及び後脚を備え、前記ヘッドレールの前壁と後壁の間の下部開口から後幕用昇降コードをヘッドレール内に挿入してから、該後幕用昇降コードガイドも該下部開口からヘッドレールに挿入して取り付け可能であり、
前記前幕用昇降コードガイドは、前幕用昇降コード案内杆を有しており、前記ヘッドレールに取り付けられた前記後幕用昇降コードガイドに、前記ヘッドレールの下部開口側から前幕用昇降コードをヘッドレール内に挿入してから、該下部開口側から装着して一体となる構成であることを特徴とするローマンシェード用の昇降コード案内具。
【請求項8】
前記後幕用昇降コードガイドは、前記前脚及び後脚にそれぞれ並設された弾力性を有する前部切欠片及び後部切欠片が形成されており、該前部切欠片及び後部切欠片の嵌合部がヘッドレール下部開口縁部に摺動可能に嵌合することを特徴とする請求項6又は7記載のローマンシェード用の昇降コード案内具。
【請求項9】
前記前幕用昇降コードガイドは、前記前幕用昇降コード案内杆を有し、後幕用昇降コードガイドに装着しかつ取りはずし可能な本体部、及び前記ヘッドレールに対して摺動と固定を切り替えて取り付けられることのできる摺動固定切替部を備えており、
前記ヘッドレールの下部開口側から、前記ヘッドレールに取り付けられた前記後幕用昇降コードガイドに、前記前幕用昇降コードガイドの本体部が装着されて前記後幕用昇降コードガイドと前幕用昇降コードガイドが一体とされ、前記ヘッドレールに前記摺動固定切替部を固定することによって、前記前幕用昇降コードガイドと後幕用昇降コードガイドがヘッドレールに固定される構成であることを特徴とする請求項6、7又は8記載のローマンシェード用の昇降コード案内具。
【請求項10】
前記前幕用昇降コードガイドの本体部は、前幕用昇降コード案内杆を支持する前板及び後板を有し、該前板及び後板は、前記後幕用昇降コードガイドにおける、前脚及び前部係止片と、後脚及び後部係止片との間に、着脱可能に装着される構成であることを特徴とする請求項9記載のローマンシェード用の昇降コード案内具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−284074(P2008−284074A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−130338(P2007−130338)
【出願日】平成19年5月16日(2007.5.16)
【出願人】(000109923)トーソー株式会社 (84)
【Fターム(参考)】