説明

ローラークレードルおよびモジュラー搬送アセンブリ

ローラー(17)を有するモジュラーコンベヤーベルト(10)は近接のベルトモジュール(12)間に支持されるクレードル(16)により支持される。クレードルは第1部分および第2部分を含む。第1部分は第1ヒンジ部材と、第1ヒンジ部材から伸びる第1シャフトを有する。第1シャフトは第1シャフト末端部で開口する凹部を有する。第2部分は第2ヒンジ部材と、第2ヒンジ部材から伸びる第2シャフトを有する。第2シャフトは第1シャフト末端部を通して第1シャフトの凹部に受け入れる第2シャフト末端部を有する。組み立てられたコンベヤーの別の実施形態においては、クレードルの1つにより支持される前記ローラーは近傍のモジュールの凹部に伸びている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はモジュラーコンベヤーベルトおよびチェーンに関し、特に、ローラークレードルおよび少なくとも1つのローラークレードルを含むモジュラー搬送アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
モジュラーベルトおよびチェーンはフレームにより支持され且つ製品を運搬するために駆動される相互に接続された複数のモジュールから形成される。各モジュールはベルト又はチェーンがフレームに沿って駆動されている場合に製品を支持する支持表面を有する。複数の近傍のモジュールは複数の近傍のモジュールからベルトの進行方向に伸びるヒンジ部材に挿入されたヒンジピンにより互いに接続される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
モジュラーベルトはコンベヤーの進行方向に製品を搬送できるが、製品、特に、高摩擦製品、をベルトに対して積み降しするのが困難である。さらに、製品をチェーンの進行方向以外の方向からチェーンに対して積み降しする場合、高摩擦製品はベルトを容易に損傷させる。アースコット(Arscott)に対して発行された米国特許第4,231,469号に開示された既知のコンベヤーはローラー上で高摩擦製品を支持することによりこの問題を解決している。これらのローラーはローラークレードルにより支持され、運搬されている物体と回転接触するためのクレードル上に伸びている。ローラーはベルトと物体間の摩擦を低減する。都合の悪いことには、クレードル内にローラーを組み立てることはクレードル内にローラーを挿入することおよびクレードル壁を通じて形成された穴を通して且つローラー内に心棒又は2つのスタブ心棒を滑り込ませることを要求するので困難である。この心棒はクレードル壁に形成された複数の穴の1つから滑り出るのを防止するように固定されなければならない。
【0004】
本発明は高摩擦製品を移送する場合ベルトへの損傷を最小にするためのローラーを有するモジュラーコンベヤーベルトを提供する。複数のローラーは複数の近接のベルトモジュール間に支持される容易に組み立てられた複数のクレードルにより支持される。一実施例において、クレードルは第1部分および第2部分を含む。第1部分は第1ヒンジ部材と、第1ヒンジ部材から伸びる第1シャフトを有する。第1シャフトは第1シャフト末端部で開口する凹部を有する。第2部分は第2ヒンジ部材と、第2ヒンジ部材から伸びる第2シャフトを有する。第2シャフトはクレードルを形成するため第1シャフト末端部を介して第1シャフトの凹部に受け入れる第2シャフト末端部を有する。他の実施例において、複数のクレードルの1つにより支持されたローラーはローラーと近傍のモジュール間の間隙を最小にするため近傍のモジュールの凹部に伸びている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の全般的な目的は物体またはアセンブリを著しく損なうことなく高摩擦物体を移送できるモジュラー搬送アセンブリを提供することである。この目的は物体と搬送アセンブリ間の摩擦を減少させるローラーを支持するアセンブリ内のローラークレードルを提供することにより達成される。
【0006】
本発明の他の目的は容易に組み立てられるローラークレードルを提供することである。この目的はヒンジ部材間に伸びるローラー支持シャフトを形成するため2つの相互嵌めこみ部品から組み立てられたローラーアセンブリを提供することにより達成される。
【0007】
本発明のこのおよび他の目的および利点は以下の記載から明らかになるであろう。以下の詳細な記述において、本発明の好ましい実施例は添付図面を参照して説明されるであろう。これらの実施例は本発明の全範囲を示すものではない。本発明を他の実施例に採用することもできる。本発明の範囲を解釈するため特許請求の範囲を参照すべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1および図2に示されるモジュラー搬送アセンブル、即ち、ベルト10は連続ベルト10を形成するため端部と端部が接続された関係で組み立てられた複数のチェーンモジュール12を有する。ヒンジピン14は近傍のモジュール12を結合し、ベルトの進行方向に複数の近傍のモジュール12を枢軸的に接続する。モジュール12間のヒンジピン14により保持されたクレードル16はベルト10と物体間の摩擦を減少させるためにベルト10により運ばれている物体と回転可能に係合する横断ローラー17を支持する。好都合なことに、もしモジュール12、クレードル16、又はローラー17が損傷すると、損傷部品のみが取り替えられる。
【0009】
モジュール12はアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、等のような当業技術で既知の材料から射出成形のような当業技術で既知の方法を使用して好ましく形成される。各モジュール12は側端部26により連結された前縁22と後縁24により囲まれた上部表面20を有する本体18を含む。好都合に、上部表面20は物体がモジュールベルト10から転落するのを防止できる。もちろん、上部表面20は空気又は他の流体流が冷却、吸引、又は排出するのを可能にする打ち抜き穴を有する。
【0010】
モジュール本体18は側端部26間の距離により画成される幅および長手方向前縁22および後縁24間の距離により画成された長さを有する。モジュール本体18の前縁22から前方に伸びる前縁ヒンジ部材32は同軸開口部34を含む。各前縁ヒンジ部材32に形成された開口部34はヒンジピン14を受けるための近傍前縁ヒンジ部材32内の開口部34と同軸である。後縁24から後方に伸びる後縁ヒンジ部材36が同軸開口部38を含む。先縁ヒンジ部材開口部34でのように、各後縁ヒンジ部材36に形成された開口部38はモジュール12の近傍の後縁ヒンジ部材36内の開口部と同軸である。
【0011】
1つのモジュール12の前方に伸びる前縁ヒンジ部材32は近傍のモジュール12から後方に延びる後縁ヒンジ部材36と互いにかみ合う。互いにかみ合うヒンジ部材32、36が整合すると、整合されたヒンジ部材32、36内の開口部34、38は複数のモジュール12を枢軸的に結合するヒンジピン14を受けるように整合される。それぞれ前縁22と後縁24から後方向および前方向に伸びるヒンジ部材32、36が示されているが、ヒンジ部材32、36は、本発明の範囲から逸脱することなく、各端部32、36に近接して、後方向のような他の方向に延長可能である。
【0012】
モジュール本体18の各側端部26は近傍のモジュール本体18の側端部26に形成された凹表面24に向かって開口し且つ対向する凹表面42により形成された凹部40を含む。凹表面42は複数の近傍のモジュール12間に支持されたローラー17の一部を包み込む。図5に示される1つの実施例において、モジュール12間に配置されたローラー17は各モジュール本体18の凹部40に伸び、凹部は近傍モジュール本体18の上部表面20がローラー17の一部に伸び、複数の近傍のモジュール12間および近傍の本体上部表面20とローラー17間の間隙を最小にすることを可能にする。しかしながら、図2に示される実施例において、上部表面20はモジュール12の製造を単純化するためローラー17の一部上に伸びていない。
【0013】
クレードル16は近傍のモジュール12間のヒンジピン14により保持され、モジュール12に直接取付けられていない。ベルト10内のクレードル16の位置および数はカスタマイズされ、コンベヤーベルトの用途に依存する。好ましくは、クレードル16はアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等の当業技術で既知の材料から射出成形のような当業技術で既知の方法を使用して形成される。しかしながら、クレードルは、本発明の範囲から逸脱することなく、金属のような他の材料から形成できる。
【0014】
図2−図4に示されるように、各クレードル16は前縁ヒンジ部材44と後縁ヒンジ部材46間に伸びる外部シャフト48を含む。外部シャフト48は近傍のモジュール側端部26間に配置されたローラー17を回転可能に支持する。各クレードルヒンジ部材44、46は近傍のモジュールヒンジ部材32、36内の開口部34、38と整合する開口部50、52を含む。開口部34、38、50、52は近傍の列のモジュール12とクレードル16を枢軸的に結合し、列のモジュール12に対するクレードル16を固定するヒンジピン14を受けるために整合される。クレードルとモジュールヒンジ部材は便宜上前縁と後縁として指定されているが、クレードルとモジュールは、本発明の範囲から逸脱することなく、任意の方向で使用できる。
【0015】
各クレードル16は2つの部品54、56から好ましく形成される。第1部分54は複数のヒンジ部材44の1つと外部シリンダシャフト48を含む。外部シャフト48は外部シャフト末端部51で開口する凹部49を含む。軸方向スロット53はシャフト末端部51からヒンジ部材44方向に伸び、外部シャフト48に沿って軸方向に離間する円周スロット53は軸方向スロット53と交差する。第2部分56は他のヒンジ部材46と内部シャフト57に沿って軸方向に離間する放射状に伸びる複数のキー59を有する内部シャフト57を含む。内部シャフト57の末端部61はクレードル16を形成するため外部シャフト末端部51を通して外部シャフト48の凹部49内に軸方向に受け入れられる。
【0016】
キー59は互いに対してシャフト48、57を枢軸的にロックするため円周溝55に受止められる。好都合に、キーは互いに対してシャフト48、57を回転可能に固定するため円周溝55と摩擦的に係合するように寸法決めされる。キー59は内部シャフト57の一体部分として形成され、、又は本発明の範囲から逸脱することなく、締付け具、超音波溶接、オーブンモールディング等の当業技術で既知の方法を使用して内部シャフト57に個別的に形成され結合される。
【0017】
外部シャフト48に形成される構造体と係合する内部シャフト57から放射状に伸びるキーは互いに対して部品54、56を軸方向にロックするように暴露されるが、キーまたは他のインターロック構造体は、本発明の範囲から逸脱することなく内部シャフト内に形成された、外部シャフト端部係合円周溝又は他の相補構造体から放射状に且つ内方向に延長可能である。当業技術で既知の他の方法が複数のシャフトを共に固定し、クレードルを形成するために使用できる。例えば、外部および内部シャフト48、57は追加のインターロック構造体を使用せずに互いに対してシャフト48、57を固定するため互いに摩擦的に係合するように寸法決めできる。さらに、複数のシャフトは、本発明の範囲から逸脱することなく、接着剤、溶接等を使用して共に接合できる。
【0018】
図1から図4を参照すると、ローラー17は外部シャフト48により支持され、ローラー17の少なくとも一部はベルト10により運搬されている物体と係合するためにクレードル16の上方に伸びている。好ましくは、ローラー17はプラスチックで成形され、シャフト48を受入れるために貫通して形成された貫通口58を含む。利点として、ローラー17はシャフト48の周りを回転し、ベルト10と運ばれている物体間の摩擦を最小にする。プラスチックローラーが開示されているが、ローラーは、本発明の範囲から逸脱することなく、特定の用途に適するエラストマーおよび金属等の任意の材料で形成できる。
【0019】
クレードル16はローラー17を外部シャフト43に滑り込ませ、シャフト48、57を外部シャフト48内に形成された軸方向溝53と整合する内部シャフト57から放射状に伸びるキー59と軸方向に整合させることにより組み立てられる。内部シャフト57の末端部61は、各キー59が複数の円周溝55の1つと整合するまで、外部シャフト末端部51を通して外部シャフト48の凹部49内に軸方向に滑り込ませられる。部品54、56の一つは他方の部品54、56に対してシャフトの長手軸の回りに捻られ又は回転され、キー59を円周溝55に圧迫され、互いに対して部品54、56を軸方向にロックする。
【0020】
ベルト10は近傍のモジュール12の凹表面42間に少なくとも1つのクレードル16を位置決めし、近傍のモジュール12の前縁および後縁ヒンジ部材32、36、44、46を整合することにより組み立てられ、それにより、後縁ヒンジ部材開口部38、52が整合され、前縁ヒンジ部材開口部34、50がモジュール12とクレードル16の列を形成するために整合される。モジュール12とクレードル16の列の後縁ヒンジ部材36、46は近傍の列のモジュール12とクレードル16の整合された前縁ヒンジ部材32、44とかみ合い、それにより、かみ合わされたヒンジ部材32、36、44、46内の開口部34、38、50、52が整合される。ヒンジピン14は、1列を形成するモジュール12とクレードル16を他の列を形成するモジュール12とクレードル16に枢軸的に連結し、ベルト10を形成するため、整合されたヒンジ部材開口部34、38、50、52に挿入される。
【0021】
図6に示される他の実施例において、クレードル116は、上記の第1実施例でのように、第1および第2部分154および156を含む。第1部分154はヒンジ部材144と、このヒンジ部材144から離間した末端部151を有する外部円筒シャフト148を含む。外部シャフト148は外部シャフト末端部151で開口する凹部149を含む。放射状に内部に開口する溝153は外部シャフト末端部151に近接する凹部149に形成される。第2部分156は他のヒンジ部材146と、ヒンジ部材146に近接して形成される放射状に外方向に伸びるリップ部159を有する内部シャフト157を含む。ヒンジ部材に近接するリップ部と外部シャフト末端部に近接する溝部を形成することが開示されているが、リップ部と溝部は、本発明の範囲から逸脱することなく互いに係合できるように、シャフトに沿って任意に形成できる。
【0022】
図6に開示されたクレードル116はプラスチックのような弾性材料で形成され、ローラー部149を外部シャフト148上で滑り込ませ、クレードル116を形成するため、内部シャフト157の末端部161を外部シャフト末端部151を通して外部シャフト148の凹部149内に挿入して組み立てられる。内部シャフト157は外部シャフト148の凹部149内に圧迫されるので、内部シャフト157および/又は外部シャフト148はリップ部159が凹部149内を通過させるように変形する。内部シャフト157および/又は外部シャフト148は、リップ部159が互いに対してシャフト148、157を軸方向に固定し、且つクレードル116を形成するため溝部153内に受止められる場合、非変形状態に戻る。もちろん、リップ部、又は、他の係合構造体は、本発明の範囲から逸脱することなく内部シャフトに形成された溝部又は他の受入構造体内に受入れられる凹部内に形成可能である。
【0023】
図7に示される他の実施例において、クレードル216は上記の第1実施例でのように第1および第2部分254、256を含む。第1部分254はヒンジ部材244と、ヒンジ部材244から離間した末端部251を有する外部円筒シャフト248を含む。外部シャフト248は外部シャフト末端部251で開口する凹部249を含む。内部ねじ山部253が凹部249内に形成される。第2部分256は他のヒンジ部材246と、外部シャフト凹部249内に形成される内部ねじ山部153とねじ止め係合する外部ねじ山部259を有する内部シャフト257を含む。
【0024】
図7に開示されたクレードルはプラスチックのような弾性材料で形成され、ローラー217を外部シャフト238上に滑り込ませることにより組み立てられる。内部シャフトの末端部261は外部シャフト末端部251を通して外部シャフト248の凹部249内に挿入される。シャフト248、257の1つは内部シャフト257を外部シャフト248に対して固定しクレードル216を形成するように内部および外部ねじ山部253、259とねじ止め係合するために
他のシャフト248、257に対して回転される。
【0025】
図8に示される他の実施例において、クレードル316は、上記の第1実施例でのように、第1および第2部分354、356を含む。第1部分354はヒンジ部材344、およびこのヒンジ部材344から離間した末端部351を有する外部円筒シャフト348を含む。外部シャフト348は外部シャフト末端部351で開口する凹部349を含む。開口部353、又は、受入構造体、は互いに対してシャフト348、357を固定するため内部シャフト357の一部を形成する突刺部359、又は係合構造体に係合するためのヒンジ部材344に近接する外部シャフト348内に形成される。
【0026】
第2部分356は他のヒンジ部材346と、内部シャフト357を末端部361で形成される突刺部359を有する内部シャフト357を含む。各突刺部359は内部シャフト末端部361内に形成された長手方向溝367により離間した外部方向に対向するカム表面365を含む。溝部367は、カム表面365が外部シャフト348の凹部349の内壁369と係合するにつれて、突刺部359が内方向に変形するのを可能にする。
【0027】
図8に開示されたクレードル316はローラー317を外部シャフト348上に滑り込ませることにより組み立てられる。内部シャフト357の末端部361は外部シャフト末端部351を通して外部シャフト348の凹部349に挿入される。内部シャフト357の末端部361が凹部349内に挿入されるにつれて、突刺部359は凹部349の内壁369と係合し、内方向に変形する。一旦、内部シャフト357が凹部349内に充分に挿入され、突刺部359が外部シャフト348内に形成される開口部353と整合されると、突刺部359は開口部353内に外方向にはめ込まれ、シャフト348、357を共に軸方向に且つ回転可能に固定し、クレードル316を変形するために開口部353内に外方向にパチンと挿入される。2つの突刺部が示されているが、1つ又は複数の突刺部が本発明の範囲から逸脱することなく使用できる。
【0028】
現在本発明の好ましい実施例と考慮されるものが示され記載されたが、種々の変更および改造が添付の特許請求の範囲により規定された本発明の範囲から逸脱することなく実施できることが当業者にとって明らかである。例えば、ここで開示されたシャフトは円形断面を有する円筒形であるが、任意の断面が可能である。更に、凹部はシャフトの長さに沿って開いた半円断面を有するシャフトから形成されるような凹状表面が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は本発明を内蔵するモジュラーコンベヤーの斜視図である。
【図2】図2は図1のベルトの一部分を示す断面図である。
【図3】図3は図1に示されるクレードルの斜視図である。
【図4】図4は図3に示されるクレードルの斜視、分解図である。
【図5】図5は本発明を内蔵するモジュラーコンベヤーの変形実施例を示す断面図である。
【図6】図6は図1のベルトでの使用に適するかみ合うクレードルの斜視、分解図である。
【図7】図7は図1のベルトでの使用に適するねじ切りシャフトを有するクレードルを示す斜視、分解図である。
【図8】図8は図1のベルトでの使用に適するかみ合うシャフトを有する他のクレードルを示す斜視、分解図である。
【符号の説明】
【0030】
10 ベルト
12 チェーンモジュール
14 ヒンジピン
16 クレードル
17 ローラー
18 モジュール本体
32、36、44 ヒンジ部材
34、38、50、52 開口部
42 凹表面
48 外部シャフト
53 軸方向溝
55 円周溝
57 内部シャフト
359 突刺部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュラー搬送アセンブリに使用するためのローラークレードルにおいて、
第1ヒンジ部材と、前記第1ヒンジ部材から伸びる第1シャフトを含み、前記第1シャフトが第1シャフト末端部で開口する凹部を有する、第1部分と;
第2ヒンジ部材と、前記第2ヒンジ部材から伸びる第2シャフトを含み、前記第2シャフトが前記第1シャフト末端部を通して前記第1シャフトの前記凹部に受け入れられる第2シャフト末端部を有する、第2部分と;
を具備することを特徴とするローラークレードル。
【請求項2】
ローラーが前記第1シャフトにより回転可能に支持されることを特徴とする請求項1記載のローラークレードル。
【請求項3】
前記第1シャフトと前記第2シャフトの1つが前記第1シャフト末端部から伸びる軸方向溝を含むことを特徴とする請求項1記載のローラークレードル。
【請求項4】
前記第1シャフトと前記第2シャフトの前記1方が前記軸方向溝と交差する少なくとも1つの円周溝を含み、前記第1シャフト及び前記第2シャフトの他方が少なくとも1つの円周溝内に受止められた少なくとも1つの放射状に伸びるキーを含むことを特徴とする請求項3記載のローラークレードル。
【請求項5】
前記第1シャフトと前記第2シャフトの1つが少なくとも1つの係合構造体を含み、前記第1シャフト及び前記第2シャフトの他方が前記第1および第2シャフトを相互に対して軸方向に固定するため前記少なくとも1つの係合構造体を受けるための少なくとも1つの受入構造体を含むことを特徴とする請求項1記載のローラークレードル。
【請求項6】
前記少なくとも1つの係合構造体はリップ部と突刺部から成るグループから選択されることを特徴とする請求項5記載のローラークレードル。
【請求項7】
前記受入構造体は溝部と開口部から成るグループから選択されることを特徴とする請求項5記載のローラークレードル。
【請求項8】
前記第1および第2シャフトは相互に対して前記シャフトを固定するようにねじ込み係合するねじ山を含むことを特徴とする請求項1記載のローラークレードル。
【請求項9】
前記シャフトが互いに結合されることを特徴とする請求項1記載のローラークレードル。
【請求項10】
前記シャフトの少なくとも1つが円筒であることを特徴とする請求項1記載のローラークレードル。
【請求項11】
物体を搬送するためのモジュラー搬送アセンブリにおいて、
連続ベルトを形成するため端部間を突き合わせた状態で組み立てられた複数のチェーンモジュールであり、前記複数のモジュールの少なくとも1つが前縁と後縁により結合された複数の側端部を有し、前記側端部の少なくとも1つが近傍のチェーンモジュールの側端部に面する凹部表面により画成された凹部を含む、複数のチェーンモジュールと;
前記複数のモジュールの前記少なくとも1つと前記近傍のチェーンモジュールを結合する少なくとも1つのヒンジピンと;
前記複数のモジュールの前記少なくとも1つと前記近傍のチェーンモジュール間に介入された少なくとも1つのクレードルと;
前記クレードルにより支持され、前記凹部内に伸びるローラーと;
を具備することを特徴とするモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項12】
前記クレードルが、
第1ヒンジ部材と、前記第1ヒンジ部材から伸びる第1シャフトとを含み、前記第1シャフトが第1シャフト末端部で開口する凹部を有する、第1部分と;
第2ヒンジ部材と、前記第2ヒンジ部材から伸びる第2シャフトとを含み、前記第2シャフトが第1シャフト末端部を通して前記第1シャフトの前記凹部に受止められる第2シャフト末端部を有する、第2部分と;
を具備することを特徴とする請求項11記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項13】
前記ローラーが前記第1シャフトにより回転可能に支持されることを特徴とする請求項12記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項14】
前記第1および第2シャフトの1つが前記第1シャフト末端部から伸びる軸方向溝を含むことを特徴とする請求項12記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項15】
前記第1および第2シャフトの前記1つが前記軸方向溝と交差する少なくとも1つの円周溝を含み、前記第1および前記第2シャフトの他方が前記少なくとも1つの円周溝で受止められる少なくとも1つの放射状に伸びるキーを含むことを特徴とする請求項14記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項16】
前記第1および前記第2シャフトの1方が少なくとも1つの係合構造体を含み、前記第1および前記第2シャフトの他方が互いに対して前記第1および第2シャフトを軸方向に固定するため前記少なくとも1つの係合構造体を受けるための少なくとも1つの受入構造体を含むことを特徴とする請求項12記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項17】
前記少なくとも1つの係合構造体がリップ部および突刺部からなるグループから選択されることを特徴とする請求項16記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項18】
前記受入構造体が溝部および開口部から成るグループから選択されることを特徴とする請求項16記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項19】
前記第1および第2シャフトが複数の前記シャフトを互いに結合するようにねじ切り係合するねじ山を含むことを特徴とする請求項12記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項20】
複数の前記シャフトが互いに結合されることを特徴とする請求項12記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項21】
複数の前記シャフトの少なくとも1つが円筒形であることを特徴とする請求項12記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項22】
複数の前記モジュールの前記少なくとも1つが前記ローラーの一部の上方に伸びる上部表面を含むことを特徴とする請求項11記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項23】
物体を搬送するためのモジュラー搬送アセンブリにおいて、
連続ベルトを形成するため端部間を突き合わせた状態で組み立てられた複数のチェーンモジュールであり、前記複数のモジュールの少なくとも1つが前縁と後縁により結合された側端部を有し、前記側端部の少なくとも1つが近傍のチェーンモジュールの側端部に面する凹部表面により画成された凹部を含む、複数のチェーンモジュールと;
前記モジュールの前記少なくとも1つと前記近傍のチェーンモジュールを結合する少なくとも1つのヒンジピンと;
前記モジュールの前記少なくとも1つと前記近傍のチェーンモジュール間に介入し、前記クレードルが第1部分および第2部分を含み、前記第1部分が第1ヒンジ部材と前記第1ヒンジ部材から伸びる第1シャフトを含み、前記第1シャフトが第1シャフト末端部で開口する凹部を有し、前記第2部分が第2ヒンジ部材と前記第2ヒンジ部材から伸びる第2シャフトを含み、前記第2シャフトが前記第1シャフト末端部を通して前記第1シャフトの前記凹部に受止められる第2シャフト末端部を有する、少なくとも1つのクレードルと;
前記クレードルにより支持され、前記凹部内に伸びるローラーと;
を具備することを特徴とするモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項24】
前記ローラーが前記第1シャフトにより回転可能に支持されることを特徴とする請求項23記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項25】
前記第1シャフトが前記第1シャフト末端部から伸びる軸方向溝を含むことを特徴とする請求項23記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項26】
前記第1シャフトが前記軸方向溝と交差する少なくとも1つの円周溝を含み、前記第2シャフトが前記少なくとも1つの円周溝に受止められる少なくとも1つの放射状に伸びるキーを含むことを特徴とする請求項25記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項27】
前記第1および前記第2シャフトの1方が少なくとも1つの係合構造体を含み、前記第1および前記第2シャフトの他方が前記第1および第2シャフトを相互に軸方向に固定するため前記少なくとも1つの係合構造体を受け入れるための少なくとも1つの受入構造体を含むことを特徴とする請求項23記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項28】
前記少なくとも1つの係合構造体がリップ部と突刺部からなるグループから選択されることを特徴とする請求項27記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項29】
前記受入構造体が溝部と開口部からなるグループから選択されることを特徴とする請求項27記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項30】
前記第1および第2シャフトが前記複数のシャフトを互いに固定するようにねじ切り係合するねじ山を含むことを特徴とする請求項23記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項31】
前記複数のシャフトが共に結合されることを特徴とする請求項23記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項32】
複数の前記シャフトの少なくとも1つが円筒形であることを特徴とする請求項23記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項33】
複数の前記シャフトの少なくとも1つが前記ローラーの一部の上方に伸びる上部表面を含むことを特徴とする請求項23記載のモジュラー搬送アセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2006−519745(P2006−519745A)
【公表日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−508939(P2006−508939)
【出願日】平成16年3月2日(2004.3.2)
【国際出願番号】PCT/US2004/006151
【国際公開番号】WO2004/078621
【国際公開日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【出願人】(598062941)レックスノード コーポレイション (4)