説明

ローラ洗浄装置

【課題】洗浄能力の低下を抑制する。
【解決手段】ローラ洗浄装置10は、シート状の被搬送物1に接触して回転可能な送りローラ12と、該送りローラ12の回転軸12aに平行な回転軸14aを有し、送りローラ12に接触して回転可能な洗浄ローラ14と、送りローラ12と洗浄ローラ14とを相対移動させるアーム駆動アクチュエータ18と、洗浄ローラ14と送りローラ12との接触時間に係るパラメータの値を取得し、送りローラ12と洗浄ローラ14との接触圧をパラメータの値に応じて制御する制御装置20と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ローラ洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばトナーの加熱定着により画像が形成されるフィルムに接触して回転駆動時の摩擦力によりフィルムを搬送する搬送ローラに対し、この搬送ローラに所定圧力で圧接されて回転するクリーニングローラを備え、フィルムに対する画像形成枚数が所定枚数に到達する毎に加熱状態で搬送ローラおよびクリーニングローラを回転させることによって搬送ローラを洗浄する装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−149966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来技術に係る装置において、洗浄時に搬送ローラの表面が損傷することを防ぐためにクリーニングローラの表面を繊維や軟質材により形成した場合には、搬送ローラの洗浄回数が増えることに伴い、クリーニングローラの表面の磨耗などによって洗浄能力が低下するという問題が生じる。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、洗浄能力の低下を抑制することが可能なローラ洗浄装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明のローラ洗浄装置は、シート状の被搬送物に接触して回転可能な送りローラと、該送りローラの回転軸に平行な回転軸を有し、前記送りローラに接触して回転可能な洗浄ローラと、前記送りローラと前記洗浄ローラとを相対移動させる駆動装置と、前記洗浄ローラと前記送りローラとの接触回転時間に係るパラメータの値を取得するパラメータ値取得手段と、前記駆動装置により相対移動する前記送りローラと前記洗浄ローラとの接触圧を前記パラメータの値に応じて制御する制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明のローラ洗浄装置によれば、洗浄ローラによる送りローラの洗浄に伴い、洗浄能力が低下する可能性がある場合であっても、洗浄ローラと送りローラとの接触回転時間に係るパラメータの値に応じて送りローラと洗浄ローラとの接触圧を制御することにより、所望の洗浄能力を確保することができる。
しかも、洗浄ローラによる過剰な洗浄を防止することができ、洗浄ローラの劣化および洗浄能力の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態に係るローラ洗浄装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るローラ洗浄装置の構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るローラ洗浄装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係るローラ洗浄装置について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態によるローラ洗浄装置10は、シート状の被搬送物1、例えば生産、物流ラインなどにおいて用いられ、内蔵のタグ情報および表面の印刷情報の書き換えが可能な電子シート化された作業指示書または伝票などの電子かんばんや、例えばプリンタなどにおいて印刷に用いられる印刷用シートなどを搬送するためのローラを洗浄するものである。
【0010】
この実施の形態のローラ洗浄装置10は、例えば図1に示すように、ホッパー11と、送りローラ12と、送りローラ駆動モータ13と、洗浄ローラ14と、洗浄液供給器15と、洗浄ローラ支持アーム16と、アーム用弾性部材17と、アーム駆動アクチュエータ18と、送りローラ用アイドルギヤユニット19と、制御装置20と、表示器21と、シート枚数センサ22と、ホームポジションセンサ23と、を備えて構成されている。
【0011】
ホッパー11は、シート状の被搬送物1を収容し、例えば送りローラ12よりも鉛直方向下方側に配置され、制御装置20の制御により上下動可能であって、上昇することによってシート状の被搬送物1を送りローラ12に接触させ、下降することによってシート状の被搬送物1と送りローラ12との接触を解消する。
【0012】
送りローラ12は、例えばゴムローラーなどであって、制御装置20により駆動制御される送りローラ駆動モータ13に連結された回転軸12aを備え、この回転軸12aの軸周りに回転可能である。
送りローラ12は、ホッパー11から供給されたシート状の被搬送物1に接触した状態で回転することで摩擦力によって、表面の所定接線方向(つまり、所定の搬送方向であって、例えば、水平方向など)に被搬送物1を送る。
【0013】
洗浄ローラ14は、例えば硬質フェルトローラなどであって、送りローラ12の回転軸12aに平行な回転軸14aの軸周りに回転可能である。
洗浄液供給器15は、例えば洗浄ローラ14よりも鉛直方向上方側に配置されて、洗浄液を貯留しており、制御装置20の制御により洗浄液をノズル15aから洗浄ローラ14に噴射し、洗浄ローラ14の表面全体を洗浄液によって濡らす。
【0014】
洗浄ローラ支持アーム16は、例えば、洗浄ローラ14の回転軸14aを回転可能に支持する一方の端部と、制御装置20により駆動制御されるアーム駆動アクチュエータ18に接続された他方の端部と、両端部の間に設けられた各ローラ12,14の回転軸12a,14aに平行な回転軸16aとを備えている。
洗浄ローラ支持アーム16は、回転軸16aの軸周りに回転可能に固定され、他方の端部がアーム駆動アクチュエータ18によって回転軸16aの軸周りの所定回転方向に変位させられることで洗浄ローラ14を回転軸16aの軸周りの所定回転方向(例えば、送りローラ12に近接する方向)に変位させる。
【0015】
アーム用弾性部材17は、例えば洗浄ローラ支持アーム16の一方の端部に接続された一端と、シート洗浄機本体に固定された他端とを備えている。
アーム用弾性部材17は、例えば、洗浄ローラ支持アーム16の一方の端部に支持された洗浄ローラ14を回転軸16aの軸周りの所定回転方向(例えば、送りローラ12に近接する方向)の逆方向(例えば、送りローラ12から離間する方向)に変位させるような弾性力を洗浄ローラ支持アーム16に作用させる。
【0016】
アーム駆動アクチュエータ18は、例えばソレノイドアクチュエータであって、制御装置20の駆動制御に応じて洗浄ローラ支持アーム16の他方の端部に対する吸引実行および吸引停止を切替えることによって、洗浄ローラ支持アーム16の他方の端部を回転軸16aの軸周りの所定回転方向(例えば、送りローラ12に近接する方向)に変位させる。
【0017】
送りローラ用アイドルギヤユニット19は、送りローラ駆動モータ13により回転駆動される送りローラ12から洗浄ローラ14へ動力を伝達するものであって、例えば送りローラ12に設けられたギヤ12bに常時噛合するアイドルギヤ19aと、このアイドルギヤ19aに常時噛合すると共に洗浄ローラ14に設けられたギヤ14bに噛合可能なアイドルギヤ19bと、弾性力によってアイドルギヤ19aを送りローラ12のギヤ12bに向かい付勢してアイドルギヤ19aとギヤ12bとを常時噛合させる弾性部材19cとを備えている。
【0018】
送りローラ用アイドルギヤユニット19は、洗浄ローラ14を送りローラ12とは異なる周速度で回転駆動し、例えば洗浄ローラ14の周速度を送りローラ12の周速度よりも遅くする。
これにより、洗浄ローラ14と送りローラ12とが接触して回転するローラ洗浄時において、洗浄ローラ14と送りローラ12との間に摩擦が生じ、この摩擦によって送りローラ12が洗浄される。
なお、送りローラ12および洗浄ローラ14は、送りローラ用アイドルギヤユニット19のアイドルギヤ19bが洗浄ローラ14のギヤ14bに噛合した状態で互いに接触状態になる。
【0019】
制御装置20は、例えば、シート枚数センサ22から出力される検出結果の信号と、ホームポジションセンサ23から出力される検出結果の信号となどに基づき、ホッパー11と、送りローラ駆動モータ13と、アーム駆動アクチュエータ18とを駆動制御する。
また、制御装置20は、表示器21での各種の表示を制御する。
【0020】
なお、シート枚数センサ22は、送りローラ12によってホッパー11から吸入された被搬送物1の枚数(つまり、シート吸入枚数)を検出し、検出結果の信号を出力する。
【0021】
また、ホームポジションセンサ23は、洗浄ローラ支持アーム16が所定のホームポジション(例えば、送りローラ用アイドルギヤユニット19のアイドルギヤ19bと洗浄ローラ14のギヤ14bとが離間した状態になる位置)に位置しているか否かを検出し、検出結果の信号を出力する。
【0022】
制御装置20は、例えばシート状の被搬送物1の洗浄や印刷などの通常動作時においては、送りローラ駆動モータ13を回転駆動かつアーム駆動アクチュエータ18を吸引停止に制御する。
また、例えば図2に示すような洗浄ローラ14によって送りローラ12を洗浄するローラ洗浄時においては、送りローラ駆動モータ13を回転駆動かつアーム駆動アクチュエータ18を吸引実行に制御する。
【0023】
本実施の形態によるローラ洗浄装置10は上記構成を備えており、次に、このローラ洗浄装置10の動作、例えば制御装置20の制御に応じた動作について説明する。
【0024】
先ず、例えば図3に示すステップS01においては、ホッパー11を上昇させてシート状の被搬送物1を送りローラ12に接触させ、送りローラ駆動モータ13を回転駆動させることによってシート吸入を開始する。
そして、シート枚数センサ22によるシート吸入枚数の検出を開始し、検出結果を取得する。
なお、このとき、アーム駆動アクチュエータ18を吸引停止に制御することによって、アーム用弾性部材17の弾性力によって、洗浄ローラ14を送りローラ12から離間させる。
【0025】
次に、ステップS02においては、送りローラ12による被搬送物1の搬送時間に係る搬送パラメータであるシート吸入枚数は所定枚数よりも多いか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS02の判定処理を繰り返し実行する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS03に進む。
【0026】
そして、ステップS03においては、送りローラ駆動モータ13の回転駆動を停止し、送りローラ12によるホッパー11からの被搬送物1の吸入を停止し、シート枚数センサ22によるシート洗浄枚数の検出を停止する。
次に、ステップS04においては、ホッパー11を下降させて被搬送物1と送りローラ12との接触を解消する。
【0027】
次に、ステップS05においては、ローラ洗浄時の洗浄ローラ14と送りローラ12との接触回転時間に係るパラメータであるローラ洗浄回数は所定の第1閾回数以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS09に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS06に進む。
そして、ステップS06においては、ローラ洗浄回数は第1閾回数よりも大きい所定の第2閾回数以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS08に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS07に進む。
そして、ステップS07においては、洗浄ローラ14の交換を促す報知を表示器21から出力させ、ローラ洗浄回数をゼロに初期化して、エンドに進む。
【0028】
また、ステップS08においては、ローラ洗浄回数に応じてアーム駆動アクチュエータ18に対する電流指令を変更する。
例えば、ローラ洗浄回数の増大に伴い、アーム駆動アクチュエータ18の動力が増大傾向に変化するように、つまり送りローラ12と洗浄ローラ14との接触圧が増大傾向に変化するように設定する。
【0029】
そして、ステップS09においては、アーム駆動アクチュエータ18を吸引実行に制御することによって、アーム用弾性部材17の弾性力に抗う動力により洗浄ローラ14を送りローラ12に近接させ、洗浄ローラ14および送りローラ12を互いに接触させると共に送りローラ用アイドルギヤユニット19のアイドルギヤ19bと洗浄ローラ14のギヤ14bとを噛合させる。
【0030】
次に、ステップS10においては、送りローラ駆動モータ13の回転駆動を開始し、送りローラ12から洗浄ローラ14へ異なる周速度で動力を伝達すると共に、洗浄液供給器15から洗浄ローラ14に洗浄液を供給し、洗浄ローラ14の表面全体を洗浄液によって濡らすことによってローラ洗浄を開始する。
【0031】
次に、ステップS11においては、送りローラ12の回転時間が所定時間よりも長くなったか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS11の判定処理を繰り返し実行する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS12に進む。
【0032】
そして、ステップS12においては、送りローラ駆動モータ13の回転駆動を停止し、ローラ洗浄を停止すると共に、洗浄液供給器15から洗浄ローラ14への洗浄液の供給を停止する。
次に、ステップS13においては、アーム駆動アクチュエータ18を吸引停止に制御することによって、アーム用弾性部材17の弾性力によって、洗浄ローラ14を送りローラ12から離間させ、送りローラ用アイドルギヤユニット19のアイドルギヤ19bと洗浄ローラ14のギヤ14bとの噛合を解消する。
【0033】
次に、ステップS14においては、ホームポジションセンサ23から出力される検出結果の信号に基づき、洗浄ローラ支持アーム16が所定のホームポジションに復帰したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS14の判定処理を繰り返し実行する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS15に進む。
【0034】
そして、ステップS15においては、この時点でのシート吸入枚数をゼロに初期化し、ローラ洗浄回数をカウントアップする。
次に、ステップS16においては、ホッパー11を上昇させてシート状の被搬送物1を送りローラ12に接触させる。
次に、ステップS17においては、送りローラ駆動モータ13を回転駆動させることによって、送りローラ12によるホッパー11からの被搬送物1の吸入を開始し、シート枚数センサ22によるシート吸入枚数の検出を開始し、検出結果を取得し、上述したステップS02に戻る。
【0035】
上述したように、本実施の形態によるローラ洗浄装置10によれば、送りローラ12による被搬送物1の搬送時間に係る搬送パラメータの値に応じた適切なタイミングで自動的に送りローラ12の洗浄を行なうことができ、被搬送物1の安定的な搬送を容易に確保することができる。
【0036】
さらに、洗浄ローラ14による送りローラ12の洗浄に伴い、洗浄ローラ14の磨耗などによって洗浄能力が低下する可能性がある場合であっても、洗浄ローラ14と送りローラ12との接触回転時間に係るパラメータの値に応じて送りローラ12と洗浄ローラ14との接触圧を制御することにより、所望の洗浄能力を確保することができる。
しかも、洗浄ローラ14による過剰な洗浄を防止することができ、洗浄ローラ14の劣化および洗浄能力の低下を抑制することができる。
【0037】
なお、上述した実施の形態においては、洗浄ローラ14と送りローラ12との接触回転時間に係るパラメータの値としてローラ洗浄回数を採用して、送りローラ12と洗浄ローラ14との接触圧をローラ洗浄回数に応じて変更するとしたが、これに限定されず、例えばローラ洗浄時の継続時間や洗浄ローラ14の回転回数や接触回転時間などの他のパラメータの値を採用してもよい。
【0038】
なお、上述した実施の形態においては、送りローラ12による被搬送物1の搬送時間に係る搬送パラメータの値としてシート吸入枚数を採用したが、これに限定されず、例えば送りローラ12による被搬送物1の搬送時間や、洗浄ローラ14に接触せずかつ被搬送物1に接触した状態での送りローラ12の回転時間などを採用してもよい。
【0039】
なお、上述した実施の形態においては、通常動作時とローラ洗浄時とにおいて洗浄ローラ14を送りローラ12に対して移動させるとしたが、これに限定されず、例えば送りローラ12を洗浄ローラ14に対して移動させる構成としてもよい。
【0040】
なお、上述した実施の形態においては、ローラ洗浄時に送りローラ12から洗浄ローラ14へ動力を伝達するとしたが、これに限定されず、例えばローラ洗浄時に洗浄ローラ14を回転駆動するモータなどを備えて、ローラ洗浄時に洗浄ローラ14から送りローラ12へ動力を伝達する構成としてもよい。
【0041】
なお、上述した実施の形態においては、ローラ洗浄時に送りローラ12と洗浄ローラ14とを接触させるとしたが、これに限定されず、通常動作時を含む常時においてローラ12と洗浄ローラ14とを接触させる構成としてもよい。
【0042】
なお、上述した実施の形態においては、洗浄ローラ14の交換を促す報知を表示器21から出力させるとしたが、これに限定されず、例えばスピーカーを備え、洗浄ローラ14の交換を促す報知をスピーカーから出力させてもよい。
【0043】
なお、上述した実施の形態において、例えばローラ洗浄装置10をプリンタに搭載した場合などにおいては、洗浄液供給器15を省略してもよい。
【符号の説明】
【0044】
10 ローラ洗浄装置
11 ホッパー
12 送りローラ
13 送りローラ駆動モータ
14 洗浄ローラ
15 洗浄液供給器
16 洗浄ローラ支持アーム
17 アーム用弾性部材
18 アーム駆動アクチュエータ
19 送りローラ用アイドルギヤユニット
20 制御装置
21 表示器
22 シート枚数センサ
23 ホームポジションセンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状の被搬送物に接触して回転可能な送りローラと、
該送りローラの回転軸に平行な回転軸を有し、前記送りローラに接触して回転可能な洗浄ローラと、
前記送りローラと前記洗浄ローラとを相対移動させる駆動装置と、
前記洗浄ローラと前記送りローラとの接触回転時間に係るパラメータの値を取得するパラメータ値取得手段と、
前記駆動装置により相対移動する前記送りローラと前記洗浄ローラとの接触圧を前記パラメータの値に応じて制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするローラ洗浄装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記接触回転時間の増大に伴い、前記接触圧を増大傾向に変化させることを特徴とする請求項1に記載のローラ洗浄装置。
【請求項3】
前記送りローラによる前記被搬送物の搬送時間に係る搬送パラメータの値を取得する搬送パラメータ取得手段を備え、
前記制御手段は、前記駆動装置により相対移動する前記送りローラと前記洗浄ローラとの接触有無を前記搬送パラメータの値に応じて制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のローラ洗浄装置。
【請求項4】
前記駆動装置は、
前記送りローラと前記洗浄ローラとを離間方向に弾性力により相対移動させる弾性部材と、
前記送りローラと前記洗浄ローラとを前記弾性力に抗う動力により近接方向に相対移動させるアクチュエータと、を備え、
前記制御手段は、前記送りローラと前記洗浄ローラとを前記アクチュエータの動力により接触させ、前記アクチュエータの停止時には前記送りローラと前記洗浄ローラとを前記弾性部材の弾性力により離間させることを特徴とする請求項3に記載のローラ洗浄装置。
【請求項5】
前記送りローラおよび前記洗浄ローラの一方を回転駆動する回転駆動装置と、
前記送りローラおよび前記洗浄ローラの一方から他方へ異なる周速度で動力を伝達する動力伝達機構と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1つに記載のローラ洗浄装置。
【請求項6】
前記動力伝達機構は、前記洗浄ローラの周速度を前記送りローラの周速度よりも遅くすることを特徴とする請求項5に記載のローラ洗浄装置。
【請求項7】
報知を行なう報知手段を備え、
前記制御手段は、前記パラメータの値が所定閾値に到達した場合に、前記洗浄ローラの交換を促す報知を前記報知手段に実行させることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1つに記載のローラ洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−59752(P2013−59752A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−201577(P2011−201577)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(302069930)NECエンベデッドプロダクツ株式会社 (738)
【Fターム(参考)】