説明

ワイヤハーネスの取付構造

【課題】断面円形のリーンフォースにハーネスプロテクタを安定性良く省スペースで取り付ける。
【解決手段】ワイヤハーネス2を挿通させたプロテクタ3を車体側の断面円形の水平なリーンフォース1の上部においてリーンフォース長手方向に沿わせて配置し、プロテクタの底部に形成した湾曲凹部7をリーンフォースの湾曲上面に係合させ、底部に突設した係止クランプ4をリーンフォースの孔部5に係合させた。湾曲凹部7に連通する切欠部31と、切欠部の上側に位置するブラケット23とをプロテクタの側壁21に設け、切欠部にリーンフォースの受けブラケット14を係合させ、受けブラケットにブラケットをねじ締め固定した。ブラケット23の底面にワイヤハーネスのアース端子27の底面を露出させ、ねじ締め固定と同時にアース端子の底面を導電性の受けブラケット14に接触させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車のインストルメントパネルのリーンフォースにワイヤハーネスをプロテクタを介して取り付けるワイヤハーネスの取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車のインストルメントパネル(インパネ)等の水平なリーンフォース(補強金属パイプ)に沿ってワイヤハーネスを配索して取り付けるために、種々のワイヤハーネスの取付構造が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、断面円形のリーンフォースの上に合成樹脂製の矩形筒状のハーネスプロテクタを載置し、プロテクタの底部の係止クランプをリーンフォースの孔部に挿入係合させることで、プロテクタを固定させることが記載されている。プロテクタ内には予めワイヤハーネス(複数本の電線)が挿通されている。係止クランプは支柱の先端に一対の爪部を有するものである。
【0004】
また、特許文献2には、扁平な上面を有するクロスカービーム(リーンフォース)の上面に、ワイヤハーネスをフラット状に挿通配索した扁平なハーネスプロテクタを係止クランプやボルト締めで取付固定することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−320096号公報(図4,図5)
【特許文献2】特開2010−116097号公報(図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来のワイヤハーネスの取付構造にあっては、断面円形のリーンフォースを用いた場合に、リーンフォース上でのハーネスプロテクタの安定性が悪く、プロテクタの取付作業性が低下し兼ねないという懸念や、リーンフォース上部周りのスペースが無駄になりやすいという懸念があった。また、扁平な上面を有するリーンフォースを用いた場合は、リーンフォースがコスト高になり、使用する箇所も限られてしまうという懸念があった。また、車体へのアースが必要な場合は、ワイヤハーネスのアース端子をボルト締めでリーンフォースに接続させるために、その工数もかかるという懸念があった。
【0007】
本発明は、上記した点に鑑み、断面円形のリーンフォースにハーネスプロテクタを安定性良くしかも省スペースで取付固定させることができ、それに加えて、アース端子の接続も含めてハーネスプロテクタを作業性良くリーンフォースに取り付けることのできるワイヤハーネスの取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るワイヤハーネスの取付構造は、ワイヤハーネスを挿通させたプロテクタを車体側の断面円形の水平なリーンフォースの上部においてリーンフォース長手方向に沿わせて配置し、該プロテクタの底部に形成した湾曲凹部を該リーンフォースの湾曲上面に係合させると共に、該底部に突設した係止クランプを該リーンフォースの孔部に係合させたことを特徴とする。
【0009】
上記構成により、ワイヤハーネスを挿通させたプロテクタが断面円形のリーンフォースの上部に湾曲凹部と湾曲上面との当接係合によって安定に支持される。湾曲凹部でプロテクタがリーンフォースの径方向(水平方向)の位置決めされる。プロテクタは係止クランプでリーンフォースにワンタッチ(ワンアタッチ)で係止固定される。リーンフォースの湾曲上部(上面)がプロテクタの湾曲凹部で覆われて、リーンフォースの上部のスペースが有効活用され、湾曲凹部においてプロテクタとリーンフォースとが高さ(上下)方向にラップして、プロテクタの突出高さが低く抑えられて、取付構造が省スペース化される。
【0010】
請求項2に係るワイヤハーネスの取付構造は、請求項1記載のワイヤハーネスの取付構造において、前記湾曲凹部に連通する切欠部と、該切欠部の上側に位置するブラケットとを前記プロテクタの側壁に設け、該切欠部に前記リーンフォースの受けブラケットを係合させ、該受けブラケットに該ブラケットをねじ締め固定したことを特徴とする。
【0011】
上記構成により、リーンフォースの受けブラケットがプロテクタの切欠部に進入係合することで、受けブラケットないしプロテクタのブラケットを厚み方向に肥大化させる必要がなくなる。また、受けブラケットの両側端が切欠部の両側端に当接することで、プロテクタがリーンフォース長手(軸)方向に位置決めされる。その状態でプロテクタのブラケットが受けブラケットにボルトとナットで強固にねじ締め固定される。
【0012】
請求項3に係るワイヤハーネスの取付構造は、請求項2記載のワイヤハーネスの取付構造において、前記ブラケットの底面に前記ワイヤハーネスのアース端子の底面を露出させ、前記ねじ締め固定と同時に該アース端子の底面を導電性の前記受けブラケットに接触させたことを特徴とする。
【0013】
上記構成により、プロテクタのブラケットがリーンフォースの受けブラケットにねじ締め固定されると同時に、ワイヤハーネスのアース端子が受けブラケットに電気的に接続される。ブラケットは固定とアース端子の接続とを同時に行わせる共通ブラケットとして作用する。ねじ締めはアース端子の孔部とブラケットの孔部とに共通のボルトを同軸に挿通して受けブラケットのナットに螺合させることが好ましい。アース端子はブラケットの孔部に端子先端部を挿通させて端子先端部の底面をブラケット底面に露出させることが好ましい。
【0014】
請求項4に係るワイヤハーネスの取付構造は、請求項1〜3の何れかに記載のワイヤハーネスの取付構造において、前記プロテクタの一部を屈曲させて前記リーンフォースから平行に突出させ、この突出部分に設けた突出反対方向の第二のブラケットの湾曲底面を該リーンフォースの湾曲上面に係合させたことを特徴とする。
【0015】
上記構成により、プロテクタの突出部分がリーンフォースの径方向外側(前側又は後側)のスペースを有効活用して配置される。突出部分の高さはプロテクタの他の部分よりも低く設定可能であり、リーンフォースの上部が省スペース化される。突出部分は第二のブラケットの湾曲底面で断面円形のリーンフォースに安定性良く支持される。第二のブラケットは係止クランプ等でリーンフォースに固定される。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の発明によれば、リーンフォースの湾曲上面にプロテクタの湾曲凹部を係合させて、断面円形のリーンフォースにプロテクタを車両の振動等に対して安定性良く且つ強固に固定させることができる。また、湾曲凹部でプロテクタをリーンフォースの径(水平)方向に位置決めして作業性良く係止クランプで簡単に固定させることができる。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、リーンフォースの受けブラケットをプロテクタの切欠部内に進入係合させて、ブラケット構造を省スペース化することができると共に、プロテクタをリーンフォースの長手方向に位置決めして作業性良くブラケットをねじ締めすることができる。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、一回のねじ締め作業で、ブラケットを受けブラケットにねじ締め固定すると同時に、ワイヤハーネスのアース端子を受けブラケットに接続させることができ、リーンフォースへのワイヤハーネスの取付作業性を高めることができると共に、ワイヤハーネスの取付構造を簡素化・低コスト化することができる。
【0019】
請求項4記載の発明によれば、リーンフォースの径方向外側(前側又は後側)のスペースを有効活用してプロテクタの突出部分を配置し、第二のブラケットの湾曲底面で断面円形のリーンフォースに安定性良く支持固定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係るワイヤハーネスの取付構造の一実施形態を示す正面図である。
【図2】同じくワイヤハーネスの取付構造を示す平面図である。
【図3】(a)は図1のA−A断面図、(b)は同じくB−B断面図、(c)はC−C断面図、(d)はD−D断面図である。
【図4】ワイヤハーネスの取付構造で使用するプロテクタの一形態を示す分解斜視図である。
【図5】同じくプロテクタを示す底面図である。
【図6】同じくプロテクタを示す底面視斜視図である。
【図7】(a)は、取付側のリーンフォースにプロテクタ付きワイヤハーネスを取り付ける状態を示す要部分解斜視図、(b)は、取付後の状態を示す要部斜視図である。
【図8】(a)は、ワイヤハーネスのアース端子をプロテクタに取り付ける状態を示す概略分解斜視図、(b)は、アース端子付きのプロテクタをリーンフォースに取り付ける状態を示す概略分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1〜図8は、本発明に係るワイヤハーネスの取付構造の一実施形態を示すものである。
【0022】
図1(正面図),図2(平面図)の如く、自動車のインストルメントパネル内に配置される断面円形の金属パイプであるリーンフォース1における長手方向の左右両端部を除く中央側の部分の上に、ワイヤハーネス2を予め挿通したハーネスプロテクタ(以下プロテクタと言う)3を配置し、例えば図3(a)(図1のA−A断面図),図5の如く、プロテクタ3の長手方向の少なくとも左右両端部を係止クランプ4(図5)でリーンフォース1の孔部5に係止固定させると共に、図3(b)(c)(図1のB−B,C−C断面図)の如く、プロテクタ3の中央側において底壁6に幅方向の湾曲凹部7を設けておき、湾曲凹部7をリーンフォース1の湾曲上部1aに係合させてリーンフォース1を抱え込ませ、図2,図3(d)(図1のD−D断面図)の如く、プロテクタ3の図1で向かって右端側の部分を前方に略コの字状に屈曲突出させてリーンフォース1から前方に離間させ、この突出部分8を図2の如くプロテクタ3から後方に突出したブラケット9の湾曲底面9a(図4)でリーンフォース1に支持させている。
【0023】
図1,図2の如く、リーンフォース1には左右両側にサイドブラケット11、中央側に左右一対のセンタブラケット12、向かって左側にステアリングブラケット13がそれぞれ設けられ、左右のセンタブラケット12の内側(間)には、プロテクタ3を固定し且つワイヤハーネス2をアース接続するための左右一対の受けブラケット14が略水平に前向きに突出して設けられている。図1は車両背面側から見た図であり、図1で向かって左側は車両の左側(ドライバ席側)であり、向かって右側は車両の右側(パッセンジャ席側)である(明細書では「向かって」の方向で説明する)。
【0024】
図4の如く、プロテクタ3は、合成樹脂を材料として、断面矩形樋状の横長なプロテクタ本体3’と、プロテクタ本体3’の上部開口15を覆う複数(本例で三つ)の分割されたカバー16〜18とで構成されている。プロテクタ本体3’と各カバー16〜18とは係止手段(係止枠部19と係止爪20)で相互に係止される。
【0025】
図4,図5(底面図)の如く、プロテクタ本体3’は、底壁6と前後の側壁21,22と、側壁21,22から前後方向に突出した各ブラケット23,9とを備えている。プロテクタ本体3’の左側部分3aと中央部分3bと右側部分3cとの境には、それぞれ水平方向のハーネス分岐部(導出部)24,25が設けられている。左側のカバー16はプロテクタ本体3’の左側部分3aから中央部分3bにかけて対応し、中間の小さなカバー17は中央部分3bに対応し、左側のカバー18は中央部分3bから右側部分3cにかけて対応する。
【0026】
図5(底面図)の如く、左側部分3aの底壁6に左右二つの係止クランプ4が並列に突設され、中央部分3bの右端の底壁6に一つの係止クランプ4が突設され、左側部3cの後向きに突出したブラケット(第二のブラケット)9の湾曲底面9aに一つの係止クランプ4が突設されている。図3(a)の如く係止クランプ4は、プロテクタ本体3’の底壁6から突出した支柱部4aと、支柱部4aの先端に設けられた一対の爪部4bとで成る。
【0027】
図4,図5の如く、プロテクタ本体3’の中央部分3bの前側の側壁21の左右両側に、水平方向に略くの字状に屈曲した一対のブラケット23が突設され、各ブラケット23は、図8(a)の如くワイヤハーネス3の電線26に続くアース端子27の下向きにクランク状ないし略L字状に屈曲した前端部27aを挿通させ、前端部27aの底面(下面)27a’をブラケット23の下面に露出させる矩形状の孔部23aを先端側に有し、図8(b)の如く孔部23aの後側にアース端子27の中央の孔部27bを連通させる孔部23bを有している。ブラケット23は受けブラケット14の孔部14cに対する下向きの位置決めピン23cを有している。
【0028】
図8(b)の如く両孔部27b,23bにボルトを挿通させてリーンフォース1の受けブラケット14の孔部14aと孔部14aに連通するナット14bに係合させて、アース端子27の前端下部27aの底面27a’を導電金属製の受けブラケット14に電気的に接触させた状態で、アース端子27とブラケット23とを受けブラケット14にボルトで共締め固定させる。図1,図2で、符号27はアース端子、26は、アース端子27に接続された電線をそれぞれ示す。電線26はプロテクタ本体3’の側壁21の開口28から導出されている。
【0029】
図4の如く、プロテクタ本体3’の中央部分3bの前後の側壁21,22は底壁6の上面よりも下方に長く延設され(延長壁部を符号21a,22aで示す)、底壁6は下側に図3(b)(c)の如く断面円弧状の湾曲凹部である湾曲底面(符号7で代用)を有し、湾曲底面7の前後端は前後の側壁21,22の下端に続いている。湾曲底面7の内径はリーンフォース1の外径と同等ないしそれよりも少し大きい。
【0030】
プロテクタ3は湾曲底面7で断面円形のリーンフォース1の湾曲上面1aに安定に支持される。リーンフォース1の上部ないし上半部がプロテクタ3の高さ方向に入り込む(ラップする)ことで、リーンフォース1の上部周りのスペースの無駄が解消されて省スペース化される。また、湾曲底面7の前後の部分7a(図3(b))がリーンフォース1の前後の外面に当接することで、リーンフォース1に対するプロテクタ3の前後方向の位置決めが行われる。
【0031】
図3(c)で符号23は、プロテクタ3の前側のブラケット、14はブラケット23を支持するリーンフォース1の前側の受けブラケット、符号2は、プロテクタ3内に収容されたワイヤハーネス(複数本の電線)、図3(d)で符号29は、ワイヤハーネス2の分岐線をそれぞれ示している。
【0032】
図6の如く、プロテクタ本体3’の湾曲底面7は前後左右方向の複数枚のリブ30の湾曲先端面で構成されている。湾曲底面7の右端とプロテクタ本体3’の左側部分3aの底壁6とに係止クランプ4が設けられている。プロテクタ本体3’の中央部分3bにおける左右一対の前向きの水平なブラケット23の付根部23dは前側の側壁21の延長壁部21aの下端よりも上側に位置し、付根部23dと側壁下端との間において略台形状ないし矩形状の各切欠部31が側壁21に設けられている。
【0033】
図7(a)(b)の如く、プロテクタ本体3’の各切欠部31にリーンフォース1の水平な各受けブラケット14の付根部14dが上向きに進入係合し、受けブラケット14の付根部14dの左右の側端面と切欠部31の左右の側端面とが左右方向に当接することで、リーンフォース1に対するプロテクタ3の左右方向の位置決めが行われる。プロテクタ23の下面が受けブラケット14の上面に当接することで、プロテクタ3が湾曲底面7と共にリーンフォース1に前後方向のぐらつきなく安定に支持される。図7で符号14bは、受けブラケット14の下面に固定されたウェルドナットを示す。受けブラケット14の下向きのクランク状の先端部14eは後側のブラケット32(図2)やサイドブラケット11(図2)と共にインストルメントパネル側にボルトで固定される。
【0034】
図1,図7の如く、プロテクタ3の一対のブラケット23の左右外側の分岐部24,25からワイヤハーネス2の太い分岐線2aが前向きに導出されて、センタブラケット12にバンド付き係止クランプ34で固定され、図1,図2の如く、プロテクタ3の左右端の開口33からワイヤハーネス3の太い幹線部2bが後向きに導出され、プロテクタ3の右側部分からはコネクタ付きの細い分岐線29が前向きに導出される。図3(d)で符号29は分岐線、35は分岐線導出部を示す。プロテクタ3から前側に導出されたワイヤハーネス部分は自動車のエンジンルーム等に配索され、後側に配索されたワイヤハーネス部分はインパネ内等に配索される。
【0035】
図1の如く、プロテクタ3の右側部分3cは扁平に形成され、図2の如く、右側部分3cは、リーンフォース1よりも前方に平行に突出した部分8と、突出部分8を中央部分3bに連結する短い傾斜部分8aと、右端側で後方に屈曲した部分8bとを有し、図1の如く、突出部分8は中央部分3bよりも低く位置し、且つリーンフォース1の上部1aにラップして(高さ方向に重なって)位置する。プロテクタ3の左側部分3aは中央部分3bよりもさらに高く位置し、左側部分3aの底面6はリーンフォース1の上端と略同一面に位置する。
【0036】
図1の如く、水平なリーンフォース1に対してプロテクタ3は左側部分3aが高く、中央部分3bがやや高く、右側部分3cが低くなるように段差状に位置している。図2の如く、左右方向に真直なリーンフォース1に対してプロテクタ3は左側部分3aと中央部分3bとがリーンフォース上で左右方向の同一線上に位置し、右側部分3cが前方に少し突出して位置している。
【0037】
図1,図2で符号36〜38は、プロテクタ3から前後に導出された分岐線を示す。図6で、符号39は、プロテクタ3に沿う他のワイヤハーネス等の線条体(図示せず)を保持する保持枠、40は、リーンフォース1の上面に当接させる支持底壁をそれぞれ示す。
【0038】
なお、上記実施形態で説明した構成は、ワイヤハーネスの取付構造として以外に、ワイヤハーネスの取付方法やハーネスプロテクタ構造等としても有効なものである。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明に係るワイヤハーネスの取付構造は、例えば自動車のインストルメントパネルのリーンフォースにワイヤハーネスをプロテクタで作業性良くしかも省スペースに取り付けるために利用することができる。
【符号の説明】
【0040】
1 リーンフォース
2 ワイヤハーネス
3 プロテクタ
4 係止クランプ
5 孔部
7 湾曲凹部(底面)
8 突出部分
9 第二のブラケット
9a 湾曲底面
14 受けブラケット
21 側壁
23 ブラケット
27 アース端子
27a’ 底面
31 切欠部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤハーネスを挿通させたプロテクタを車体側の断面円形の水平なリーンフォースの上部においてリーンフォース長手方向に沿わせて配置し、該プロテクタの底部に形成した湾曲凹部を該リーンフォースの湾曲上面に係合させると共に、該底部に突設した係止クランプを該リーンフォースの孔部に係合させたことを特徴とするワイヤハーネスの取付構造。
【請求項2】
前記湾曲凹部に連通する切欠部と、該切欠部の上側に位置するブラケットとを前記プロテクタの側壁に設け、該切欠部に前記リーンフォースの受けブラケットを係合させ、該受けブラケットに該ブラケットをねじ締め固定したことを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネスの取付構造。
【請求項3】
前記ブラケットの底面に前記ワイヤハーネスのアース端子の底面を露出させ、前記ねじ締め固定と同時に該アース端子の底面を導電性の前記受けブラケットに接触させたことを特徴とする請求項2記載のワイヤハーネスの取付構造。
【請求項4】
前記プロテクタの一部を屈曲させて前記リーンフォースから平行に突出させ、この突出部分に設けた突出反対方向の第二のブラケットの湾曲底面を該リーンフォースの湾曲上面に係合させたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のワイヤハーネスの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−55105(P2012−55105A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−196508(P2010−196508)
【出願日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】