説明

ワイヤレス通信システムにおける信号取得

【課題】タイムドメインシーケンスに基づくワイヤレス通信システムにおける信号取得のためのパイロットを生成する。
【解決手段】パイロットは、アクセス端末のおのおのにおける信号取得を支援するために、基地局によって生成され、パイロットフィールドにおいて1つまたは複数のアクセス端末に対して送信される。パイロットのうちの1つは、ワイヤレス通信システムにおけるすべてのアクセスポイントに対して共通とし、それによってアクセス端末は、システムについてのタイミング推定値を取得する。さらに、1つまたは複数の生成されたパイロットは、それぞれの各アクセスポイントが、その生成されたパイロットによって識別されることを可能にするために、各アクセスポイントに固有にする。

【発明の詳細な説明】
【相互参照】
【0001】
本願は、その全体が参照によりここにおいて組み込まれている、「ワイヤレス通信システムにおける信号取得(SIGNAL ACQUISITION IN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM)」と題された、2006年5月22日に出願された米国仮出願第60/802,628号の利益を主張するものである。
【技術分野】
【0002】
本開示は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細にはワイヤレス通信システムにおける信号取得(signal acquisition)のための技法に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、様々な通信サービスを提供するために広く展開され、例えば、音声サービス、ビデオサービス、パケットデータサービス、ブロードキャストサービス、およびメッセージングサービスは、そのようなワイヤレス通信システムを経由して提供されることができる。これらのシステムは、使用可能なシステムリソースを共用することにより複数の(multiple)端末のための通信をサポートすることができる多元接続システム(multiple-access system)とすることができる。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access)(CDMA)システムと、時分割多元接続(Time Division Multiple Access)(TDMA)システムと、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access)(FDMA)システムと、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)(OFDMA)システムと、を含む。
【0004】
ワイヤレス通信システムにおいては、基地局は、一般的に変調シンボルを取得するように、データを処理し(例えば、符号化し、そしてシンボルマッピングし(symbol map))、次いで被変調信号を生成するようにその変調シンボルをさらに処理する。次いで基地局は、一般的に通信チャネルを経由して被変調信号を送信する。さらに、そのようなシステムは、多くの場合に、データが、各フレームが特定の存続時間を有する複数のフレームの形で送信される送信スキームを使用する。
【0005】
システムの中のワイヤレス端末は、たとえあるとしてもその付近に近くのどの基地局が送信しているかを知らない可能性がある。さらに、端末は、与えられた基地局についての各フレームの開始、各フレームが基地局によって送信される時刻、あるいは通信チャネルによって導入される伝搬遅延、について知らない可能性がある。したがって、端末は、システムの中の基地局からの送信について検出するために、そして対象となる検出された各基地局のタイミングおよび周波数に同期化するために信号取得を実行することができる。信号取得プロセス(signal acquisition process)を使用することにより、端末は、検出された基地局のタイミングを確認し、そして基地局についての相補的復調(complementary demodulation)を適切に実行することができる。
【0006】
一般的に基地局と端末との両方が、信号取得をサポートするためにシステムリソースを消費する。信号取得オーバーヘッドは、データ送信のために必要であるので、基地局と端末との両方によって取得のために使用されるリソースの量を最小限にすることが望ましい。したがって、ワイヤレス通信システムにおける信号取得を効率的に実行する技法についての必要性が当技術分野において存在する。
【発明の概要】
【0007】
以下は、そのような実施形態の基本的な理解を提供するために、開示される実施形態の簡略化された概要(summary)を提示している。この概要は、必ずしもすべての考えられる実施形態についての広範な概説ではなく、また、主要なあるいは不可欠な要素を識別するようにも、そのような実施形態の範囲を示すようにも意図されてはいない。その唯一の目的は、後で提供されるより詳細な説明に対する前置きとして、開示される実施形態のいくつかの概念を簡略化された形式で提供することである。
【0008】
説明される実施形態は、タイムドメインパイロットシーケンスに基づいて信号取得プロセスについての取得パイロット(acquisition pilot)を生成することにより、上記の問題を緩和する。取得パイロットは、基地局によって生成され、そして信号取得において支援するために1つまたは複数のアクセス端末に対してパイロットフィールド(pilot field)において送信されることができる。生成されたパイロットは、ワイヤレス通信システムの中のすべての基地局に共通の1つまたは複数のパイロットシーケンスに基づいたものとすることができ、それによってシステムの中の端末は、基地局の間の干渉変化の影響を最小限にしながらシステムについてのタイミング推定値を取得することができるようになる。さらに、1つまたは複数の生成されたパイロットは、各基地局に対して固有のものとすることができ、それによって端末は、通信についての特定の基地局を識別することができるようになる。
【0009】
一態様によれば、ワイヤレス通信システムにおいて取得パイロットを生成し送信するための方法が、ここにおいて説明される。本方法は、第1のタイムドメインパイロットシーケンスに少なくとも部分的に基づいて第1の取得パイロットを生成することを備えることができ、その第1のタイムドメインパイロットシーケンスは、ワイヤレス通信システムに共通している。さらに、本方法は、第2のタイムドメインパイロットシーケンスに少なくとも部分的に基づいて第2の取得パイロットを生成することを含むこともでき、その第2のタイムドメインパイロットシーケンスは、ワイヤレス通信システムのすべてよりも少ないものを含むワイヤレス通信システムのサブセットに、共通している。本方法は、第3のタイムドメインパイロットシーケンスに少なくとも部分的に基づいて第3の取得パイロットを生成することを含むこともでき、その第3のタイムドメインパイロットシーケンスは、ワイヤレス通信システムのすべてよりも少ないものを含むワイヤレス通信システムのサブセットに、共通している。さらに、本方法は、パイロットフィールドにおいて第1、第2、および第3のタイムドメインパイロットシーケンスを1つまたは複数のアクセス端末に対して送信することを含むことができる。
【0010】
別の態様は、第1のタイムドメインパイロットシーケンスと、第2のタイムドメインパイロットシーケンスと、第3のタイムドメインパイロットシーケンスと、に関連したデータを記憶するメモリを含むことができるワイヤレス通信装置に関し、ここで、第1のタイムドメインパイロットシーケンスは、ワイヤレス通信装置が動作するシステムに共通しており、第2のタイムドメインパイロットシーケンスと、第3のタイムドメインパイロットシーケンスとは、システムのすべてよりも少ないものを含むシステムのサブセットに、共通している。ワイヤレス通信装置は、第1のタイムドメインパイロットシーケンスから第1の取得パイロットを生成するように、第2のタイムドメインパイロットシーケンスから第2の取得パイロットを生成するように、第3のタイムドメインパイロットシーケンスから第3の取得パイロットを生成するように、そしてそれらの3つの生成された取得パイロットを端末に対して送信するように、構成されたプロセッサ、をさらに含むことができる。
【0011】
さらに別の態様は、ワイヤレス通信ネットワークにおけるパイロットシーケンスの生成および送信を容易にする装置に関する。本装置は、ワイヤレス通信ネットワークに共通している第1のタイムドメインパイロットシーケンスを生成するための手段を備えることができる。本装置は、ワイヤレス通信ネットワークのすべてよりも少ないものに共通している第2のタイムドメインパイロットシーケンスを生成するための手段を含むこともできる。さらに、本装置は、ワイヤレス通信ネットワークのすべてよりも少ないものに共通している第3のドメインパイロットシーケンスを生成するための手段を含むこともできる。さらに、本装置は、生成されたタイムドメインパイロットシーケンスを1つまたは複数のユーザに対して送信するための手段を含むこともできる。
【0012】
さらに別の態様は、ワイヤレス通信環境において信号取得のための情報を生成することと送信することのためのコンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ可読媒体、に関する。本命令は、タイムドメインにおける1つまたは複数のシーケンスに基づいて第1の取得パイロットと、第2の取得パイロットと、第3の取得パイロットと、を生成することを含むことができ、ここで、第1の取得パイロットが基づいている少なくとも1つのシーケンスは、ワイヤレス通信環境に共通している。さらに、本命令は、生成された取得パイロットを端末に対して送信することを備えることができる。
【0013】
別の態様によれば、ワイヤレス通信ネットワークにおいて取得情報を供給するためのコンピュータ実行可能命令を実行することができるプロセッサが、ここにおいて説明される。本命令は、第1のタイムドメインシーケンスに少なくとも部分的に基づいて第1の取得パイロットを生成することを含むことができる。さらに、本命令は、取得パイロットを生成するエンティティについての第2のタイムドメインシーケンスと識別子とに少なくとも部分的に基づいて第2の取得パイロットを生成することを備えることができる。さらに、本命令は、取得パイロットを生成するエンティティについての第3のタイムドメインシーケンスと識別子とに少なくとも部分的に基づいて第3の取得パイロットを生成することを含むことができる。
【0014】
さらに別の態様によれば、ワイヤレス通信システムにおける信号取得のための方法が、ここにおいて説明される。本方法は、第1のタイムドメイン取得パイロットと、第2のタイムドメイン取得パイロットと、第3のタイムドメイン取得パイロットと、を検出することを備えることができる。さらに、本方法は、検出されたタイムドメイン取得パイロットに少なくとも部分的に基づいて通信のためのアクセスポイントを識別することを含むことができる。さらに、本方法は、検出されたタイムドメイン取得パイロットに少なくとも部分的に基づいて通信のための識別されたアクセスポイントと同期化することを含むことができる。
【0015】
別の態様は、ワイヤレス通信装置に関連しており、このワイヤレス通信装置は、メモリを含むことができ、そしてまた、3つのタイムドメイン取得パイロットを備えるパイロットフィールドを検出するように、そしてそのパイロットフィールドに少なくとも部分的に基づいて通信のための基地局を識別し基地局と同期化するように、構成された、メモリに結合されプロセッサも、含むこともできる。
【0016】
さらに別の態様は、ワイヤレス通信ネットワークにおける信号取得を容易にする装置に関連する。本装置は、第1のタイムドメインパイロットシーケンスに少なくとも部分的に基づいて第1の取得パイロットを検出するための手段を備えることができる。さらに、本装置は、第2のタイムドメインパイロットシーケンスに少なくとも部分的に基づいて第2の取得パイロットを検出するための手段を含むこともできる。本装置は、第3のタイムドメインパイロットシーケンスに少なくとも部分的に基づいて第3の取得パイロットを検出するための手段を含むこともできる。さらに、本装置は、検出された取得パイロットに対応するエンティティを識別するための手段を含むこともできる。本装置は、検出された取得パイロットに対応するエンティティと同期化するための手段をさらに含むこともできる。
【0017】
さらに別の態様は、ワイヤレス通信環境における通信のための情報を取得するためのコンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ可読媒体に関連する。本命令は、第1の取得パイロット、第2の取得パイロット、および第3の取得パイロットを検出すること、を含むことができ、各取得パイロットは、タイムドメインにおける1つまたは複数のシーケンスに基づいている。本命令は、検出された取得パイロットに基づいて通信のためのアクセスポイントを識別すること、を含むこともできる。さらに、本命令は、検出された取得パイロットに基づいて識別されたアクセスポイントに対応するタイミング情報を取得すること、を含むこともできる。
【0018】
別の態様によれば、ワイヤレス通信システムにおいて通信のための信号を取得するためのコンピュータ実行可能命令を実行することができるプロセッサが、ここにおいて説明される。本命令は、第1のタイムドメインパイロットシーケンスと、第2のタイムドメインパイロットシーケンスと、第3のタイムドメインパイロットシーケンスと、を備えるパイロットフィールドを検出すること、を備えることができ、ここで第1のタイムドメインパイロットシーケンスは、ワイヤレス通信システムに共通している。さらに本命令は、検出されたパイロットフィールドに少なくとも部分的に基づいて基地局と通信するための接続を確立することを含むこともできる。
【0019】
上記および関連する目的の達成のために、1つまたは複数の実施形態は、このあと十分に説明され、そして特に特許請求の範囲において指摘される、特徴を備える。以下の説明および添付図面は、開示される実施形態のある種の説明のための態様を詳細に述べる。これらの態様は、様々な実施形態の原理が使用されることができる様々な方法を、しかしながら、それらの少しを示している。さらに、開示された実施形態は、すべてのそのような態様と、それらの同等物(equivalents)とを含むように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】ここにおいて述べられる様々な態様に従うワイヤレス多元接続通信システムを示す図である。
【図2】様々な態様に従ってワイヤレス通信システムにおける信号取得を容易にするシステムのブロック図である。
【図3】様々な態様に従う一例のTDMパイロットフィールドを示す図である。
【図4A】様々な態様に従う多元接続ワイヤレス通信システムのための一例のスーパーフレーム構造を示す図である。
【図4B】様々な態様に従う多元接続ワイヤレス通信システムのための一例のスーパーフレーム構造を示す図である。
【図5A】様々な態様に従う一例の同期式順方向リンクパイロット送信スキームを示す図である。
【図5B】様々な態様に従う一例のスタッガード順方向リンクパイロット送信スキームを示す図である。
【図5C】様々な態様に従う一例の同期式順方向リンクパイロット送信スキームを示す図である。
【図5D】様々な態様に従う一例の時間変化順方向リンクパイロット送信スキームを示す図である。
【図6】ワイヤレス通信システムにおいて取得パイロットを生成し送信するための方法の流れ図である。
【図7】ワイヤレス通信システムにおける信号取得のための方法の流れ図である。
【図8】ここにおいて説明される1つまたは複数の実施形態が機能することができる一例のワイヤレス通信システムを示すブロック図である。
【図9】様々な態様に従ってワイヤレス通信システムにおいて、パイロットシーケンスを生成することと送信することとを調整するシステムのブロック図である。
【図10】様々な態様に従ってワイヤレス通信システムにおいて信号取得を調整するシステムのブロック図である。
【図11】様々な態様に従ってワイヤレス通信システムにおいて、取得パイロットを生成することと送信することとを容易にする装置のブロック図である。
【図12】様々な態様に従ってワイヤレス通信システムにおいて信号取得を容易にする装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に様々な実施形態が、図面を参照して説明され、図面中において同様な参照番号は、全体にわたって同様な要素を意味するように使用される。以下の説明においては、説明の目的のために、多くの具体的な詳細が、1つまたは複数の態様の完全な理解を提供するために述べられる。しかしながら、そのような実施形態(単数または複数)がこれらの具体的な詳細なしに実施されることができることは、明らかでありえる。他の例では、よく知られている構造およびデバイスが、1つまたは複数の実施形態を説明することを容易にするためにブロック図形式で示される。
【0022】
本願において使用されるように、「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」などの用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組合せ、ソフトウェア、あるいは実行中のソフトウェアのいずれかの、コンピュータに関連したエンティティを意味するように意図される。例えば、コンポーネントは、それだけには限定されないが、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式(executable)、実行スレッド(thread of execution)、プログラム、および/またはコンピュータとすることができる。例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションも、そのコンピューティングデバイスもコンポーネントとすることができる。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセスおよび/または実行スレッドの内部に存在することができ、コンポーネントは、1台のコンピュータ上に局所化され、かつ/または2台以上のコンピュータの間で分散されることができる。さらに、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造が記憶されている様々なコンピュータ可読媒体から実行することもできる。コンポーネントは、1つまたは複数のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムにおける別のコンポーネントと、かつ/またはインターネットなどのネットワークを通して信号を経由して他のシステムと相互作用する1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号などに従って、ローカルおよび/またはリモートのプロセスを経由して通信することができる。
【0023】
さらに、様々な実施形態が、ワイヤレス端末および/または基地局に関連してここにおいて説明される。ワイヤレス端末は、ユーザに対して音声および/またはデータの接続性を提供するデバイスを意味することができる。ワイヤレス端末は、ラップトップコンピュータやデスクトップコンピュータなどのコンピューティングデバイスに接続されることができ、あるいはそれは、携帯型個人情報端末(personal digital assistant)(PDA)など自立型デバイス(self contained device)とすることができる。ワイヤレス端末は、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、リモート局、アクセスポイント、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ装置と呼ばれることもできる。ワイヤレス端末は、加入者局、ワイヤレスデバイス、セルラ電話、PCS電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol)(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop)(WLL)局、携帯型個人情報端末(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイスとすることができる。基地局(例えば、アクセスポイント)は、エアインターフェース(air-interface)上で1つまたは複数のセクタを介してワイヤレス端末と通信するアクセスネットワークの中のデバイスを意味することができる。基地局は、受信されたエアインターフェースフレームをIPパケットへと変換することにより、ワイヤレス端末と、インターネットプロトコル (Internet Protocol)(IP)ネットワークを含むことができるアクセスネットワークの残りと、の間のルータとしての機能を果たすことができる。基地局はまた、エアインターフェースについてのアトリビュートの管理を調整する。
【0024】
さらに、ここにおいて説明される様々な態様または特徴は、標準のプログラミング技法および/またはエンジニアリング技法を使用した製造の方法、装置、または物品としてインプリメントされることができる。ここにおいて使用されるような用語「製造の物品(article of manufacture)」は、コンピュータ可読な任意のデバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するように意図される。例えば、コンピュータ可読媒体は、それだけには限定されないが、磁気ストレージデバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ...)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disk)(CD)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disk)(DVD)...)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ...)を含むことができる。
【0025】
様々な実施形態は、複数のデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含むことができるシステムの観点から提示されることになる。様々なシステムは、追加のデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含むことができ、かつ/または図面に関連して論じられるデバイス、コンポーネント、モジュールなどのすべてを必ずしも含まない可能性があることを、理解し認識すべきである。これらのアプローチの組合せもまた使用されることができる。
【0026】
次に図面を参照すると、図1は、様々な態様に従うワイヤレス多元接続通信システム100の説明図である。一例においては、ワイヤレス多元接続通信システム100は、複数の基地局110と、複数の端末120とを含む。さらに1つまたは複数の基地局110は、1つまたは複数の端末120と通信することができる。非限定的な例として、基地局110は、アクセスポイント、ノードB(Node B)、および/または別な適切なネットワークエンティティとすることができる。各基地局110は、特定の地理的区域102についての通信カバレージを提供する。ここにおいて、そして一般に当技術分野において使用されるように、用語「セル」は、その用語が使用される文脈に応じて基地局110および/またはそのカバレージ区域102を意味することができる。システム容量を改善するために、基地局110に対応するカバレージ区域102は、複数のより小さな区域(例えば、区域104a、104b、および104c)へと区分されることができる。より小さな区域104a、104b、および104cのおのおのは、それぞれのベーストランシーバサブシステム(base transceiver subsystem)(BTS、図示されず)によってサーブされることができる。ここにおいて、そして一般に当技術分野において使用されるように、用語「セクタ」は、その用語が使用される文脈に応じてBTSおよび/またはそのカバレージ区域を意味することができる。複数のセクタ104を有するセル102においては、セル102のすべてのセクタ104についてのBTSは、セル102についての基地局110内において同じ場所に配置されることができる。
【0027】
別の例においては、端末120は、システム100全体を通して分散させられることができる。各端末120は、据え置き型、またはモバイルとすることができる。非限定的な例として、端末120は、アクセス端末(access terminal)(AT)、移動局、ユーザ装置、加入者局、および/または別の適切なネットワークエンティティとすることができる。端末は、ワイヤレスデバイス、セルラ電話、携帯型個人情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ハンドヘルドデバイス、あるいは別の適切なデバイスとすることができる。
【0028】
一態様に従って、例えば、端末120が、電力投入され、あるいはシステム100における新しいセル102またはセクタ104へと移動するときに、通信のための新しい接続が、基地局110と端末120との間に確立されることができる。端末120が、この接続を使用して基地局110と通信することができる前に、端末120は一般に、取得として知られているプロセスを介して基地局110についてのタイミングおよび識別の情報を決定する必要がある。取得において支援するために、基地局110は、1つまたは複数の取得パイロットを送信することができる。伝統的に、基地局110は、ビーコン、周波数ドメイン擬似雑音(PN)シーケンス、または汎用チャープ状(generalized chirp like)(GCL)シーケンスの形態で取得パイロットを送信することができる。しかしながら、これらの伝統的なパイロットフォーマットのおのおのは、いくつかのシナリオにおいて異なる利点を提供するが、それらは、すべてかなりの欠点を有する。例えば、ビーコンは、大きな干渉変化を有するシステムにおいては非常に貧弱に実行する可能性があり、周波数ドメインPNシーケンスは、貧弱なピーク対平均(peak-to-average)(PAR)特性を有する可能性があり、GCLシーケンスは、数が制限され、それ故にネットワークプランニング(network planning)を必要とする。したがって、伝統的なパイロットフォーマットに関連する欠陥を克服するために、基地局110は、ここにおいて説明される様々な態様に従って信号取得を容易にするために1つまたは複数のタイムドメインパイロット(例えば、時分割多重化(TDM)パイロット)を利用することができる。
【0029】
一例においては、システム100は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、単一キャリアFDMA(Single-Carrier FDMA)(SC−FDMA)、および/または他の適切な多元接続スキームなど、1つまたは複数の多元接続スキームを利用することができる。OFDMAは、直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)(OFDM)を利用しており、SC−FDMAは、単一キャリア周波数分割多重化(Single-Carrier Frequency Division Multiplexing)(SC−FDM)を利用する。OFDMとSC−FDMとは、システム帯域幅を複数の直交サブキャリア(例えば、トーン、ビン、...)へと区分することができ、それらのおのおのは、データを用いて変調されることができる。一般的に、変調シンボルは、OFDMでは周波数ドメインにおいて、そしてSC−FDMではタイムドメインにおいて送信される。追加して、かつ/または代わりに、システム帯域幅は、1つまたは複数の周波数キャリアへと分割されることができ、これらの周波数キャリアのおのおのは、1つまたは複数のサブキャリアを含むことができる。システム100は、OFDMAやCDMAなどの多元接続スキームの組合せを利用することもできる。さらに、システム100は、データおよびシグナリングが順方向リンクおよび逆方向リンクの上で送信される方法を指し示すために、様々なフレーミング構造を利用することができる。明確にするために、システム100が利用することができるフレーミング構造の非限定的な例は、ここにおいてさらに詳細に説明される。
【0030】
図2は、ここにおいて説明される様々な態様に従って信号取得を容易にするシステム200のブロック図である。一態様に従って、システム200は、順方向リンクおよび逆方向リンクの上で互いに通信することができる、1つまたは複数のアクセスポイント210と、1つまたは複数のアクセス端末220と、を含むことができる。一例においては、アクセスポイント210は、システム200のカバレージ区域(例えば、セル102)においてアクセス端末220と直接に通信することができる。代わりに、1つまたは複数のアクセスポイント210は、1つまたは複数のアンテナグループ212を含むことができ、これらのアンテナグループのおのおのは、それぞれのアクセスポイント210に対応するカバレージ区域のセクタ(例えば、セクタ104)においてアクセス端末220と通信することができる。さらに、各アクセスポイント210および/またはアンテナグループ212は、1つまたは複数のアンテナ214〜216を含むことができ、そして各アクセス端末220は、1つまたは複数のアンテナ222を含むことができる。ただ1つのアンテナ214〜216だけが、各アクセスポイント210とアンテナグループ212とにおいて示され、そしてただ1つのアンテナ222だけが、簡略にするために各アクセス端末220において示されるが、任意の数のアンテナが使用されることができることを理解すべきである。
【0031】
新しい接続が、様々な手段によりシステム200において、アクセス端末220と、アクセスポイント210またはアンテナグループ212と、の間の通信のために確立されることができる。例えば、接続は、アクセス端末220が最初に電源投入されるときに、アクセス端末220が不連続送信(discontinuous transmission)(DTX)のために「ウェイクアップ(wake up)」するときに、アクセス端末220がアクセスポイント210またはアンテナグループ212のカバレージ区域に入るときに、あるいは他の適切な手段により、確立されることができる。一態様に従って、アクセス端末220は、そのような接続が確立されることができる前に、取得プロセスを経由してアクセスポイント210またはアンテナグループ212との通信のために必要な情報を取得する必要がある。一例として、取得プロセスを経由して取得される情報は、システム200についてのタイミングおよび同期化の情報、アクセスポイント210またはアンテナグループ212についてのタイミングおよび同期化の情報、アクセスポイント210またはアンテナグループ212の識別情報、および/または他の適切な情報に関連したものとすることができる。
【0032】
一例においては、アクセスポイント210またはアンテナグループ212は、1つまたは複数の取得パイロットにおいて、通信のためのアクセス端末220によって必要とされる情報を供給することができる。次いで、これらの取得パイロットは、パイロットフィールド230を経由してアクセス端末220に対して通信されることができる。非限定的な例として、パイロットフィールド230は、1つまたは複数のOFDMシンボルとして送信されることができ、そしてスーパーフレームプリアンブルに、あるいはスーパーフレームの1つまたは複数の物理レイヤフレームに含められることができる。アクセスポイント210またはアンテナグループ212からのパイロットフィールド230を受信するとすぐに、アクセス端末220は、アクセスポイント210またはアンテナグループ212と通信するために必要とされる情報を取得するためにパイロットフィールド230における1つまたは複数の取得パイロットに関して相互に関係づけることができる。アクセス端末220によって実行される相関は、例えば、直接(すなわち、リアルタイム)相関、あるいは遅延相関(delayed correlation)とすることができる。
【0033】
一態様に従って、パイロットフィールド230は、3つの取得パイロット(すなわち、TDM1、TDM2、およびTDM3)を含むことができる。一例においては、第1の取得パイロット(TDM1)は、複数の期間に対応するあらかじめ決定された長さを有する周期的シーケンスとすることができる。別の例においては、TDM1は、システム200についての一般的なタイミング情報を供給するために、システム200におけるすべてのアクセスポイント210とアンテナグループ212とに共通したものにすることができる。そのような一例においては、アクセス端末220は、同じ信号のマルチパスとして複数のアクセスポイント210および/またはアンテナグループ212から送信される共通のTDM1シーケンスを解釈することができる。したがって、共通のTDM1信号は、さらにシステム200内の干渉の影響を低減させるために利用されることができる。追加して、かつ/または代わりに、TDM1は、汎用チャープ状(GCL)シーケンスやチュー(Chu)シーケンスなど、特に低いピーク対平均(PAR)比を有するタイムドメインシーケンスとして、あるいは周波数ドメインシーケンスとして生成されることができ、それによってTDM1は、パワーが効率的にブーストされることができるようになる。
【0034】
別の態様に従って、第2の取得パイロット(TDM2)と、第3の取得パイロット(TDM3)とは、等しい長さにすることができる。さらに、TDM2とTDM3との長さは、TDM1の1周期の長さに対応することもできる。一例においては、TDM2とTDM3とは、生成するエンティティについての識別子に少なくとも部分的に基づいてアクセスポイント210および/またはアンテナグループ212によって生成されることができる。したがって、TDM2とTDM3とは、シーケンスを生成したエンティティについての識別情報を供給するために利用されることができる。さらに、TDM2とTDM3とは、シーケンスを生成したエンティティに特有のタイミング情報を供給するために利用されることもできる。別の例においては、TDM2とTDM3とは、TDM2とTDM3とを受信するアクセス端末220が、信号を生成したアクセスポイント210および/またはアンテナグループ212についての階層的検索を実行することを可能にするために、生成するエンティティについての識別子の異なる部分を使用して生成されることもできる。特定の非限定的な例として、TDM2は、生成するエンティティについての識別子のいくつかのビットだけを使用して生成されることができ、TDM3は、その識別子のすべてのビットを使用して生成されることができる。さらなる一例においては、ウォルシュシーケンスはまた、アクセス端末220が、ウォルシュ−アダマール変換(Walsh-Hadamard transform)を使用することにより、多数のアクセスポイント210および/またはアンテナグループ212から受信されるパイロットフィールド230に関して効率的に相互に関係づけることを可能にするために、TDM2とTDM3とについて使用されることもできる。共通のスクランブリングコード(scrambling code)が、パイロットフィールド230の間の相互相関の影響を低減させるために、TDM2とTDM3とに対して適用されることもできる。
【0035】
図3は、様々な態様に従う一例のTDMパイロットフィールド310の説明図である。一例においては、TDMパイロットフィールド310は、ワイヤレス通信システム(例えば、システム100)における順方向リンクについてのパイロットおよびデータの送信スキームに関連して利用されることができる。そのような送信スキームにおいては、システムにおける各基地局(例えば、各基地局110)は、フレーム、スーパーフレーム、スーパーフレームプリアンブルの形で、かつ/または順方向リンクにおける他の適切な任意の手段により、パイロットを送信することができる。一態様に従って、パイロットフィールド310は、TDMパイロット312、314、および316を含むことができ、これらのパイロットフィールドのおのおのは、取得のために(例えば、アクセス端末120により)使用されることができる。
【0036】
一例においては、TDMパイロット1(312)は、NFFT個のチップの全長を有するシーケンスとすることができる。別の例においては、システムにおける各セクタ(例えば、各基地局120および/またはセクタ104)は、TDMパイロット1について同じシーケンスを利用することができる。そのような一例においては、異なるセクタから送信されるパイロットシーケンスは、そのパイロットシーケンスを受信するアクセス端末と同じシーケンスのマルチパスとして見える可能性がある。さらに、そのような一例におけるアクセス端末は、システムのタイミングを決定するために、1つのパイロットシーケンスのタイミングを検出するために必要とされるだけの可能性がある。したがって、TDMパイロット1についての共通シーケンスを利用することは、システムタイミングが、TDMパイロット1についての共通シーケンスが使用されない場合に必要とされる可能性があるように、複数のシーケンスのタイミングを検出するために必要とされることになるよりも低い複雑度で決定されることを可能にすることができる。システムにおける各セクタがTDMパイロット1についての共通のシーケンスを利用する場合の、さらなる態様に従って、各セクタにおけるTDMパイロット1の送信は、同期式または非同期式にすることができる。
【0037】
別の例においては、TDMパイロット1は、時間において周期的であり、あるいは代わりに周波数における「コーム(comb)」を占有することもできる。例えば、TDMパイロット1は、スーパーフレームプリアンブルにおいて、スーパーフレーム全体を通して、フレームにおいて、あるいはフレームプリアンブルにおいて周期的とすることができる。TDMパイロット1は、NPERIODS個の周期に対応するあらかじめ決定された長さのものとすることもでき、ここで、NPERIODSは、あらかじめ決定された整数値である。一態様に従って、TDMパイロット1は、アクセス端末により、遅延相関および/またはより短いサイズのフーリエ変換(FFT)などの技法の使用を容易にすることによりアクセス端末において周波数エラー訂正において支援するために複数の周期を用いて生成されることができる。さらなる一例においては、長さNFFT/NPERIODSの擬似雑音(PN)シーケンスが、TDMパイロット1の各周期について選択されることができる。代わりに、GCLシーケンスまたはチューシーケンスは、PNシーケンスの代わりに使用されることもできる。さらに、ハイブリッド位相シフトキー(Hybrid Phase Shift Key)(HPSK)スクランブリングが、TDMパイロット1のピーク対平均比(PAR)を低減させるためにTDMパイロット1について使用されることができ、それにより、より効率的なパワーブースティング(power boosting)を可能にしている。
【0038】
さらなる一態様に従って、TDMパイロット2(314)と、TDMパイロット3(316)とは、セクタ依存のPNシーケンスとすることができる。一例においては、TDMパイロット2と、TDMパイロット3とは、階層的検索を可能にする方法で選択されることができる。例えば、TDMパイロット2は、セクタIDのビットの一部分に基づいて生成されることができるが、TDMパイロット3は、セクタIDのすべてのビットに基づいて生成されることができる。したがって、TDMパイロット2は、システムにおけるセクタの一部分に共通する可能性があるが、TDMパイロット3は、各個別セクタに固有である。別の例においては、HPSKスクランブリングは、パイロットのPARを低減させるために、そしてその上のパワーブースティングの効率を高めるために、TDMパイロット2と、TDMパイロット3とについて使用されることもできる。別の例においては、ウォルシュシーケンスは、TDMパイロット2と、TDMパイロット3とについて使用されることもでき、それによってアクセス端末は、例えば、ウォルシュ−アダマール変換を使用することにより、多数のセクタからのパイロットシーケンスと効率的に相互に関係づけることができるようになる。さらに、ウォルシュシーケンスの相互相関特性に対抗するために、スクランブリングコードは、システムにおけるセクタとは独立であるTDMパイロット2と、TDMパイロット3とについてのウォルシュコードに対して適用されることができる。
【0039】
TDMパイロット312〜316のサイズは、システムにおいて利用されるデータシンボルのサイズと同じ、あるいは異なるものとすることができることを、理解すべきである。さらに、巡回プレフィックスまたはゼロ−パッディングが、TDMパイロット312〜316について使用されてもよく、または使用されなくてもよいことを理解すべきである。さらに、ここにおいて使用されるように、PNシーケンスは、任意の方法で生成されることができるチップの任意のシーケンスとすることができる。非限定的な例として、PNシーケンスは、ジェネレータ多項式を用いて生成されることができる。追加の一例として、各基地局(例えば、各セクタ)についてのPNシーケンスは、データをランダム化するために使用されるスクランブリングコードとすることもできる。この例においては、TDMパイロット312〜316は、スクランブリングコードをオール1(all ones)またはオールゼロ(all zeros)のシーケンスに対して適用することにより、生成されることができる。
【0040】
一態様に従って、端末は、信号の存在について検出し、粗いタイミングを取得し、かつ/または周波数エラーを推定するためにTDMパイロット1を使用することができる。次いで、端末は、TDMパイロットを送信する特定の基地局を識別するために、そしてより正確なタイミングまたはタイミング同期化を取得するためにTDMパイロット2および3を使用することができる。より一般的には、検出は、TDMパイロット1を検出することと、TDMパイロット1が検出される場合に、TDMパイロット2を検出することと、次いでTDMパイロット2が検出される場合に、最終的にTDMパイロット3を検出することと、を備えることができる。一例においては、TDMパイロット1は、タイムドメインにおいて周期的とすることができ、それによって端末は、TDMパイロット1の周期性(例えば、周期の数)に対して相互に関係づけることができるようになる。
【0041】
特定の非限定的な例として、端末は、以下のようにTDMパイロット1に関して相互に関係づけることができる。第1に、端末は、関数X(k)を定義することができ、ここで、
(k mod NPERIODS)=0でない場合に、X(k)=0 (1)
である。したがって、NPERIODS=2の場合の一例においては、偶数番号付けされたサブキャリアだけが、非ゼロ値を有することになる。これは、次のように表現されることができる。
【0042】
X(2k)=STDM1(k)およびX(2k+1)=0 (2)
式中で、TDM1は、各周期がSTDM1(t)によって示される2つの周期を有する。次いでレシーバは、TDM1の各周期に対して相互に関係づけるためにサイズNFFT/2のFFTを使用することにより、上記を利用することができる。次いで、関数y(t)は、長さNFFT/2のタイムウィンドウにおける受信シーケンスとして定義されることができ、関数Y(f)は、サイズNFFT/2の対応するFFTとして定義されることができる。これらの関数を使用することによって、端末は、次式を使用することによりFFTウィンドウにおけるSTDM1(t)との正規化された相関を見出すことができる。
【数1】

【0043】
次いで、端末は、次のFFTウィンドウ、すなわちCorr(t+NFFT/2)から取得される相関と、式(3)において取得される相関を非コヒーレントに組み合わせることができる。次いで、組み合わされた相関は、総受信パワーによって正規化されることもできる。組み合わされた相関が、あらかじめ決定されたしきい値よりも大きい場合、端末は、TDM1の1つのパスが検出されていることを主張することができる。次いで、端末は、TDMパイロット2とTDMパイロット3とを逐次的に相互に関係づけるために、このタイミング仮説を使用することができる。TDMパイロット2および/またはTDMパイロット3についての類似した組み合わされた相関があらかじめ決定されたしきい値よりも小さい場合には、端末は、対応するパイロット(単数または複数)が、検出されておらず、そして次のタイミング仮説(例えば、t=t+1の場合)へと進み、ここで以上のプロシージャが反復されることができることを主張することができる。
【0044】
別の非限定的な例においては、端末は、効率的にFFTベースのアプローチを使用してTDMパイロット1についての上記相関を計算することができる。例えば、相関Corr(t)からCorr(t+NFFT/2−1)のおのおのは、IFFT[STDM1(f)Y(f)]を計算することにより単一パスで近似されることができる。次いで、端末は、値、または代わりに選択された数の強いパス、のおのおのをあらかじめ決定されたしきい値と比較することができる。サンプルについて正規化された相関がしきい値を超過するときはいつでも、そのときにはサンプルは、TDMパイロット2とTDMパイロット3との検出のために使用されることができる。さらに、TDMパイロット2とTDMパイロット3とがウォルシュシーケンスを使用して設計される場合の特定の非限定的な例においては、低い複雑度のウォルシュ−アダマール変換が、同時に多数のセクタから受信されるシーケンスを相互に関係づけるために使用されることができる。
【0045】
別の例においては、TDMパイロット1、ならびに可能な各セクタ仮説によって提供される各タイミング推定値では、対応するTDMパイロット2シーケンスは、受信シーケンスと相互に関係づけられることができる。相関が、あらかじめ決定されたしきい値よりも大きい場合、検出プロセスは、TDMパイロット3についての相関へと進むことができ、これは、TDMパイロット2についての相関と同一である可能性がある。TDMパイロット3の相関が、ある種のタイミング仮説におけるあらかじめ決定されたしきい値もパスする場合には、端末は、セクタが、タイミング仮説に等しい、セクタの微細タイミングで取得されていることを宣言することができる。
【0046】
一態様に従って、TDMパイロット312〜316は、周波数エラー訂正のために使用されることもできる。例えば、周波数のエラーおよび雑音が存在しない場合には、Corr(t)は、Corr(t+NFFT/2)と同じになる。しかしながら、例えば位相ランプ(phase ramp)が端末における受信信号に対して適用されるようにする、アクセスポイントと端末との間のクロックミスマッチ(clock mismatch)に起因して、周波数エラーが、端末に存在する可能性がある。したがって、端末は、Corr(t)とCorr(t+NFFT/2)との位相を比較し、それから周波数エラーを推定することができる。さらに、端末は、次いでカウンターバランシング位相ランプ(counter-balancing phase ramp)を適用することにより、周波数エラーについて訂正することもできる。
【0047】
図4Aは、周波数分割二重化(frequency division duplexing)(FDD)を利用して多元接続ワイヤレス通信システム(例えば、システム100)についての一例のスーパーフレーム構造402を示している。一例においては、スーパーフレームプリアンブル412は、各スーパーフレーム410の始めに送信される。代わりに、スーパーフレームプリアンブル412は、プリアンブルとミッドアンブルとしてスーパーフレーム410内に散在させられることができる。スーパーフレーム410は、順方向リンク(forward link)(FL)スーパーフレームとして示されているが、スーパーフレーム410は、代わりに逆方向リンクスーパーフレームとすることもできることを理解すべきである。
【0048】
一例においては、各スーパーフレーム410は、一連のフレーム414によって追随されるスーパーフレームプリアンブル412から構成されることができる。FDD構造402においては、逆方向リンク送信および順方向リンク送信は、順方向リンクおよび逆方向リンク上の送信が、与えられた任意の周波数サブキャリア上で実質的にオーバーラップするように異なる周波数を占有することができる。一態様に従って、スーパーフレームプリアンブル412は、全体的システム帯域幅内の1つのキャリアに及ぶことができ、各スーパーフレーム410、複数のスーパーフレーム410、固定された存続時間、または別の適切な存続時間についてホップすることができる。さらに、スーパーフレームプリアンブル412は、ホップのシーケンスまたはパターンに応じてホップすることができる。ホップのシーケンスまたはパターンは、アクセス端末(例えば、端末120)により、例えば、(PN)シーケンスなどのアクセスポイント(例えば、基地局110)についての識別子から決定されることができる。代わりに、スーパーフレームプリアンブル412は、システム帯域幅、またはたった1つのキャリアの内部のすべてのキャリアをホップしなくてもよく、そしてすべてのキャリアに及ぶこともできる。
【0049】
別の例においては、スーパーフレームプリアンブル412は、アクセス端末によりチャネル推定のために使用されることができるパイロットを含むことができるパイロットチャネルを含むことができる。さらに、スーパーフレームプリアンブル412は、アクセス端末(例えば、端末120)が、順方向リンクフレーム414に含まれる情報を復調するために利用することができるコンフィギュレーション情報を含むブロードキャストチャネルを含むことができる。追加して、かつ/または代わりに、スーパーフレームプリアンブル412は、アクセス端末が、通信するのに十分なタイミング情報および他の情報、パワー制御情報、および/またはオフセット情報などの取得情報を含むこともできる。したがって、スーパーフレームプリアンブル412は、1つまたは複数の共通のパイロットチャネルと、システム情報およびコンフィギュレーション情報を含むブロードキャストチャネルと、タイミング情報および他の情報を取得するために使用される取得パイロットチャネルと、他のセクタに関してその測定された干渉のセクタからのインジケータを含むセクタ干渉チャネルと、を含むことができる。一例においては、パイロットチャネルは、TDMパイロット1、2、および3(例えば、TDMパイロット312〜316)を含むことができる。代わりに、TDMパイロットは、非チャネル化様式におけるスーパーフレームプリアンブル412の中に、あるいはスーパーフレーム410の別の部分の中にあってもよい。
【0050】
一態様に従って、スーパーフレームプリアンブル412は、フレーム414のシーケンスによって追随されることができる。各フレーム414は、送信のために同時に利用されることができる、一様な、または非一様な数のOFDMシンボルと、一様な、または非一様な数のサブキャリアと、から構成されることができる。一例においては、各フレーム414は、シンボルレートホッピングモード(symbol rate hopping mode)422に応じて動作することができ、ここで、1つまたは複数の非連続OFDMシンボルが、順方向リンクまたは逆方向リンクの上で端末に割り当てられる。代わりに、各フレーム414は、ブロックホッピングモード420に応じて動作することもでき、ここで端末は、OFDMシンボルのブロック内でホップすることができる。ブロックホッピングモード420と、シンボルレートホッピングモード422との両方においては、ブロックまたはOFDMシンボルは、フレーム414の間でホップしてもよく、あるいはホップしなくてもよい。
【0051】
別の態様に従って、スーパーフレーム410は、スーパーフレームプリアンブル412を利用しない可能性がある。一代替案においては、プリアンブルは、スーパーフレームプリアンブル412と同等な情報を含む1つまたは複数のフレーム414について提供されることができる。別の代替案においては、ブロードキャスト制御チャネルは、スーパーフレームプリアンブル412の情報の一部または全部を含むように利用されることができる。他の情報が、さらにフレーム414のプリアンブルまたは制御チャネルに含まれることもできる。
【0052】
図4Bは、時分割二重化(TDD)を利用した多元接続ワイヤレス通信システムについての一例のスーパーフレーム構造404を示している。一例においては、スーパーフレームプリアンブル412は、FDD構造402におけるスーパーフレームプリアンブル412に構造および性能が実質的に類似している各スーパーフレーム410の始めに送信されることができる。一態様に従って、TDD構造404における各スーパーフレームプリアンブル412は、順方向リンクフレーム414と、逆方向リンクフレーム416とのシーケンスによって追随されることができる。順方向リンクフレーム414と、逆方向リンクフレーム416とは、あらかじめ決定された数の順方向リンクフレーム414が、あらかじめ決定された数の逆方向リンクフレーム416の送信を可能にすることに先立って連続的に送信されるように、時間が分割されることができる。スーパーフレーム構造404において示されるように、順方向リンクスーパーフレーム410は、1つまたは複数の逆方向リンクフレーム416の送信中にミュート時間(mute time)を経験することになる。同様に、逆方向リンクスーパーフレームは、順方向リンクフレーム414の送信中にミュート時間を経験することになることを理解すべきである。さらに、任意の数の順方向リンクフレーム414と、任意の数の逆方向リンクフレーム416とは、スーパーフレーム構造404において連続して送信されることができることと、フレームの前記の数は、与えられたスーパーフレーム内において、あるいはスーパーフレーム間で変化することができることと、を理解すべきである。
【0053】
さらに、各順方向リンクフレーム414は、FDD構造402におけるフレーム414に類似した方法で送信するために同時に利用されることができる、一様な、または非一様な数のOFDMシンボルと、一様な、または非一様な数のサブキャリアと、から構成されることができる。一例においては、各順方向リンクフレーム414は、シンボルレートホッピングモード422に応じて動作することができ、ここで1つまたは複数の非連続的なOFDMシンボルは、順方向リンクまたは逆方向リンクの上の端末に割り当てられる。代わりに、各順方向リンクフレーム414は、ブロックホッピングモード420に応じて動作することができ、ここで端末は、OFDMシンボルのブロック内でホップすることができる。ブロックホッピングモード420と、シンボルレートホッピングモード422との両方において、ブロックまたはOFDMシンボルは、順方向リンクフレーム414の間でホップしてもよく、あるいはホップしなくてもよい。
【0054】
一態様に従って、スーパーフレーム410は、スーパーフレームプリアンブル412を利用しない可能性がある。一代替案においては、プリアンブルは、スーパーフレームプリアンブル412と同等な情報を含む1つまたは複数のフレーム414について提供されることができる。この情報は、例えば、TDMパイロット1、2、および3を含むことができる。別の代替案においては、ブロードキャスト制御チャネルは、スーパーフレームプリアンブル412の情報の一部または全部を含むように利用されることができる。他の情報が、さらにフレーム414のプリアンブルまたは制御チャネルに含まれることもできる。
【0055】
図5Aは、様々な態様に従う、一例の同期式順方向リンクパイロット送信スキーム510を示している。一態様に従って、システムにおける各基地局(例えば、各基地局110)が、同期しており、同時にそのTDMパイロット(例えば、TDMパイロット312〜316)を送信するときに、ワイヤレス通信システム(例えば、システム100)は、送信スキーム510を使用することができる。送信スキーム510によって示されるように、システムにおける各基地局は、それぞれの各基地局に対応する送信時系列512において1つまたは複数のフレーム514上でPNシーケンス516の形式でTDMパイロットを送信することができる。したがって、端末(例えば、端末120)は、ほぼ同時刻にシステムにおけるすべての基地局からTDMパイロットを受信することができる。基地局の間の任意のタイミングスキューは、伝搬遅延における差、および/または他のファクタに起因している可能性がある。一態様に従って、異なる基地局からのTDMパイロットを同期化することにより、他の基地局によるデータ送信に対する1つの基地局からのTDMパイロットによる干渉は、回避されることができるようになる。そのような干渉を回避することにより、システムにおけるデータ検出性能は、改善されることができる。さらに、TDMパイロットに対するデータ送信からの干渉は、同様に回避されることができ、これにより取得性能を改善している。
【0056】
図5Bは、様々な態様に従う、一例のスタッガード順方向リンクパイロット送信スキーム520を示している。送信スキーム520は、例えば、システムにおける基地局が、同期しているが、それらのそれぞれの送信時系列522の、フレーム524内の異なる時刻にそれらのTDMパイロットを送信し、その結果、TDMパイロットが、時間においてスタッガされる(staggered in time)ときに、利用されることができる。一例においては、基地局は、その結果として、それらが、それらのTDMパイロットを送信する時刻により識別されることができる。一態様に従って、同じPNシーケンス526は、すべての基地局のために使用されることができる。各基地局は同じPNシーケンス526を利用することができるので、各端末における信号取得について必要とされる処理は、かなり減らされることができる。しかしながら、各基地局からのパイロット送信は、隣接する基地局からのデータ送信からの干渉を観察することができる。
【0057】
図5Cは、様々な態様に従う、一例の非同期式順方向リンクパイロット送信スキーム530を示している。送信スキーム530は、例えば、システムにおける複数の基地局が、同期しておらず、各基地局が、その独立のタイミングに基づいてその対応する送信時系列522上でそのTDMパイロット536を送信するときに、利用されることができる。したがって、異なる基地局からのTDMパイロットは、異なる時刻に端末に到着することができる。
【0058】
図5Dは、様々な態様に従う、一例の時間変化する順方向リンクパイロット送信スキーム540を示している。送信スキーム540は、例えば、TDMパイロット1についてシステムにおける各基地局に1組のM個のPN1シーケンス546を割り当てることにより、利用されることができ、ここで、M>1である。次いで、各基地局は、そのそれぞれの送信時系列542において各フレーム544について1つのPN1シーケンス546を使用し、そしてM個のフレーム544におけるM個のPN1シーケンスを介して巡回させることができる。一例においては、時間変化する送信スキーム540は、同期式送信スキーム510に対する代替案として使用されることができる。同期式送信スキーム510に関して上記に指摘されるように、各基地局からのTDMパイロット送信は、各フレーム514における、隣接する基地局からのTDMパイロット送信から同じ干渉を観察することができる。したがって、複数のフレーム514にわたってTDMパイロットを平均することは、同じ干渉が各フレームにおいて存在するので、利得を平均することを提供することができない。利得を平均することを提供するために、干渉は、時間変化する送信スキーム540によって示されるようにフレーム544を通してTDMパイロットを変化させることにより変化させられることができる。
【0059】
一例においては、異なる基地局には、異なる組のM個のPN1シーケンス546が割り当てられることができる。各基地局に割り当てられるM個のPN1シーケンス546の組は、さらに複数のフレーム544を通して広がる「ロングコード(long code)」として見なされることもできる。したがって、各組におけるM個のPN1シーケンス546のおのおのは、ロングコードのセグメントとして考えられることができ、ロングコードについての異なるシード(seed)を用いて生成されることができる。端末における処理の複雑度を低減させるために、同じロングコードが、すべての基地局について使用されることができ、各基地局には、ロングコードの異なるオフセットが割り当てられることができる。例えば、基地局iには、kiのロングコードオフセットが割り当てられることができ、ここでkiは、0からM−1の範囲内にある。したがって、指定されたフレーム544から開始される基地局iについてのPN1シーケンス546は、次いでPN1ki、PN1ki+1、PN1ki+2などとして与えられることができる。ひとたび、PN1シーケンス546またはロングコードオフセットが検出された後に、次いで、検出されたPN1シーケンス546またはロングコードオフセットは、検出されたPN1シーケンス546が属するPN1シーケンス546の組を識別するために指定されたフレームに相対的にPN1シーケンス546が検出されたフレームと一緒に使用されることができる。
【0060】
図6〜7を参照すると、ワイヤレス通信システムにおける信号取得のための方法が、示されている。説明の簡単化の目的のために、本方法は、一連の動作として示され、説明されるが、いくつかの動作は、1つまたは複数の実施形態に従って、ここにおいて示され説明される順序とは異なる順序で、かつ/または他の動作と同時に行われる可能性があるので、本方法は、動作の順序によって限定されることはないことを理解し、認識すべきである。例えば、当業者は、方法が、代わりに状態図などの形の一連の相互に関連した状態またはイベントとして表されることができることを理解し認識するであろう。さらに、必ずしもすべての例示された動作は、1つまたは複数の実施形態に従って方法をインプリメントするために必要とされる可能性があるものとは限らない。
【0061】
図6を参照すると、ワイヤレス通信システム(例えば、システム200)において取得パイロット(例えば、TDMパイロット312〜316)を生成し、送信するための方法600が、示されている。方法600は、例えば、本システムにおける基地局(例えば、基地局210)および/またはアンテナグループ(例えば、アンテナグループ212)によって実行されることができる。方法600は、ブロック602から開始され、ここで第1のパイロットシーケンス(例えば、TDMパイロット1(312))は、第1のタイムドメインパイロットシーケンスに基づいて生成される。一例においては、方法600を実行するシステムにおける各エンティティは、ブロック602において、共通の第1のパイロットシーケンスに基づいて第1の取得パイロットを生成することができる。これは、例えば、本システムにおける1つまたは複数の端末(例えば、アクセス端末220)における干渉の影響を最小限にするように、かつ/または第1のパイロットシーケンスが本システムについての一般的なタイミング情報を供給することを可能にするように、行われることができる。さらに、第1の取得パイロットは、タイムドメインにおいて生成されることができ、あるいは代わりに、それは、それがシーケンスの効率的なパワーブースティングを可能にするあらかじめ決定されたしきい値より低いピーク対平均比を有するように、周波数ドメインにおいて生成されることもできる。
【0062】
第1の取得パイロットが、ブロック602において生成された後に、方法600は、ブロック604へと進み、ここで第2の取得パイロット(例えば、TDMパイロット2(314))が、第2のタイムドメインパイロットシーケンスに基づいて生成される。次いで、方法600は、さらにブロック606へと進み、ここで第3の取得パイロット(例えば、TDMパイロット3(316))が、第3のタイムドメインパイロットシーケンスに基づいて生成される。一例においては、第2および第3の取得パイロットは、セクタID(例えば、方法600を実行する基地局210またはアクセス端末212についての識別子)に基づいてさらにブロック604および606においてそれぞれ生成されることができる。セクタIDを使用して第2および第3の取得パイロットを生成することにより、第2および第3の取得パイロットは、パイロットを生成したエンティティについての識別情報を供給することができる。さらに、第2および第3のパイロットは、それらのパイロットを受信する端末が、それらのパイロットを生成したエンティティについての階層的検索を実行することができるように生成されることもできる。例えば、第2のパイロットは、セクタIDにおける一部分のビットに基づいたものとすることができ、第3のパイロットは、セクタIDのすべてのビットに基づいたものとすることができる。別の例においては、第2および第3のパイロットは、タイムドメインにおいて生成されることができ、あるいは代わりにそれらは、ブロック602において生成された第1のパイロットと同様な方法で周波数ドメインにおいて生成されることができる。第1、第2、および第3のパイロットが、それぞれブロック602、604、および606において生成された後に、それらは、ブロック608においてパイロットフィールド(例えば、パイロットフィールド230)において端末へと送信されることができる。
【0063】
図7は、ワイヤレス通信システム(例えば、システム200)における信号取得のための方法700を示している。方法700は、例えば、システムにおける端末(例えば、アクセス端末220)によって実行されることができる。方法700は、ブロック702から開始され、ここで第1の取得パイロットを検出する試みが行われる。次に、第1のパイロットが検出されているかどうかについての決定が、ブロック704において行われる。この決定は、例えば、図3に関して上記に説明される信号検出およびタイミング仮説表現 (timing hypothesis formulation)についてのアルゴリズムを使用することにより、行われることができる。第1のパイロットが検出されていないことがブロック704において決定される場合、方法700は、第1のパイロットについて検索することを継続するためにブロック702へと戻る。
【0064】
しかしながら、第1のパイロットが検出される場合、方法は、ブロック706へと進み、ここで、第2の取得パイロットを検出する試みが行われる。一例においては、ブロック706において実行される検出の試みは、検出される第1のパイロットに対応する推定されたパイロットフィールドを検索することを必要とする可能性がある。次いで、ブロック708において、第2のパイロットが検出されているかどうかについての決定が行われる。第2のパイロットが検出されていない場合、方法700は、新しいパイロットフィールドについて検索するためにブロック702へと戻る。第2のパイロットが検出される場合、次いで、ブロック710において第3の取得パイロットを検出する試みが、行われることができる。一例においては、ブロック710において実行される検出の試みは、ブロック706において利用される同じ推定されたパイロットフィールドを検索することを必要とする可能性がある。次いで、方法700は、ブロック712へと進み、ここで第3のパイロットが検出されているかどうかについての決定が行われる。第3のパイロットが検出されていない場合には、方法700は、新しいパイロットについて検索するためにブロック702へと戻ることができる。
【0065】
一態様に従って、第3のパイロットが検出されていることが、ブロック712において決定される場合、方法700を実行するエンティティは、次いで3つの検出された取得パイロットに含まれる取得情報に基づいてアクセスポイントとの通信を開始することができる。より詳細には、方法700は、ブロック712における肯定的な決定の後に、ブロック714へと進むことができ、ここでアクセスポイントは、検出されたパイロットを使用して通信のために識別される。ブロック714において識別されるアクセスポイントは、例えば、ブロック702〜712において受信されるパイロットを送信したアクセスポイントとすることができる。一例においては、パイロットは、アクセスポイントについての識別子に関連した情報を含むことができ、アクセスポイントは、この情報に基づいて識別されることができる。次いで、方法700は、ブロック716において結論づけることができ、ここで方法700を実行するエンティティは、ブロック714において検出されたパイロットに基づいて識別されたアクセスポイントと同期化することができる。一例においては、ブロック702〜712において受信されるパイロットは、システムのタイミング、および/または識別されたアクセスポイントのタイミングに関する情報を含むことができ、識別されたアクセスポイントとの同期化は、この情報に基づいて達成されることができる。
【0066】
次に図8を参照すると、ここにおいて説明される1つまたは複数の実施形態が機能することができる一例のワイヤレス通信システム800を示すブロック図が提供されている。一例においては、システム800は、基地局110xと端末120xとを含むことができ、これらは、システム100における基地局110と端末110とに対応することができる。一態様に従って、基地局110xは、TXデータプロセッサ810を含むことができる。TXデータプロセッサ810は、1つまたは複数のタイプのデータ(例えば、トラフィックデータ、パケットデータ、オーバーヘッドデータ、および/または制御データ)を受信することができ、データシンボルを生成するために受信データを処理する(例えば、符号化し、インタリーブし、かつ/またはシンボルマッピングする)ことができる。ここにおいて使用されるように、「データシンボル」は、データについての変調シンボルを意味し、「パイロットシンボル」は、パイロットについての変調シンボルを意味する(これは、例えば、基地局110xと端末120xとの両方によって先験的に知られているデータとすることができる)。さらに、ここにおいて、そして一般的に当技術分野において使用されるように、変調シンボルは、変調スキーム(例えば、M−PSK、M−QAM、...)についての信号コンステレーション(signal constellation)におけるポイントについての複素値である。次いで、OFDM変調器820は、1つまたは複数の適切なサブバンド上へとデータシンボルを多重化し、そしてOFDMシンボルを生成するために多重化されたシンボル上でOFDM変調を実行することができる。
【0067】
一例においては、基地局110xにおけるTXパイロットプロセッサ830は、タイムドメインにおいて、あるいは周波数ドメインにおいてTDMパイロット(例えば、TDMパイロット312〜316)を生成することができる。次いで、マルチプレクサ(Mux)832は、サンプルのストリームをトランスミッタユニット(TMTR)834へと供給するためにTXパイロットプロセッサ830からのTDMパイロットを受信し、それをOFDM変調器820からのOFDMシンボルと多重化することができる。トランスミッタユニット834は、サンプルストリームをアナログ信号へと変換し、そして被変調信号を生成するためにアナログ信号をさらに条件づけする(例えば、増幅し、フィルタをかけ、かつ/または周波数コンバートする)ことができる。次いで、基地局110xは、システム800においてアンテナ836から1つまたは複数の端末120xへと被変調信号を送信することができる。
【0068】
別の態様に従って、端末120xは、アンテナ852を経由して基地局110xならびに1つまたは複数の他の基地局からの送信された信号を受信することができる。次いで、1つまたは複数の受信信号が、レシーバユニット(RCVR)854に対して供給されることができ、このレシーバユニットは、受信サンプルのストリームを生成するために各受信信号を条件づける(例えば、フィルタをかけ、増幅し、周波数ダウンコンバートし、かつ/またはデジタル化する)ことができる。同期化(sync)ユニット880は、1つまたは複数の基地局からの信号について検出し、さらに検出された各基地局のタイミングを決定するために、レシーバユニット854から受信サンプルを取得し、そして取得を実行することができる。Syncユニット880はまた、OFDM復調器860および/またはコントローラ890に対してタイミング情報を供給することもできる。
【0069】
端末120xにおけるOFDM復調器860は、受信データとパイロットシンボルとを取得するためにsyncユニット880からのタイミング情報に基づいて受信サンプルに対してOFDM復調を実行することができる。さらに、OFDM復調器860は、基地局110xによって送信されるデータシンボルの推定値である検出されたデータシンボルを取得するために、チャネル推定値(例えば、周波数応答推定値)を有する受信データシンボルに対して検出および/またはマッチドフィルタリング(matched filtering)を実行することもできる。次いで、OFDM復調器860は、受信(RX)データプロセッサ870に対して検出されたデータシンボルを供給することができ、この受信データプロセッサは、検出されたデータシンボルを処理し(例えば、シンボルデマッピングし、デインタリーブし、かつ/または復号し)、復号されたデータを供給することができる。RXデータプロセッサ870および/またはコントローラ890は、基地局110xによって送信される異なるタイプのデータを回復するために、さらにsyncユニット880により供給されるタイミング情報を使用することもできる。
【0070】
一例においては、端末120xに配置されるOFDM復調器860およびRXデータプロセッサ870による処理は、基地局110xに配置されるOFDM変調器820およびTXデータプロセッサ810による処理に対して一般的に相補的とすることができる。さらに、コントローラ840および890は、それぞれ基地局110xおよび端末120xにおいてオペレーションを指示することができる。メモリユニット842および892は、コントローラ840および890によってそれぞれ使用されるプログラムコードおよびデータについてのストレージを提供するためにそれぞれ基地局110xおよび端末120xについて設けられることもできる。
【0071】
図9は、ここにおいて説明される様々な態様に従って、ワイヤレス通信システム(例えば、システム100)においてパイロットシーケンス(例えば、TDMパイロット312〜316)を生成することと、送信することとを調整するシステム900のブロック図である。一例においては、システム900は、基地局またはアクセスポイント902を含んでいる。例示されるように、アクセスポイント902は、受信(Rx)アンテナ906を経由して1つまたは複数のアクセス端末904から信号(単数または複数)を受信し、送信(Tx)アンテナ908を経由して1つまたは複数のアクセス端末904に対して送信することができる。さらに、アクセスポイント902は、受信アンテナ906からの情報を受信するレシーバ910を備えることができる。一例においては、レシーバ910は、受信情報を復調する復調器(Demod)912に動作的に関連づけられることができる。次いで、復調されたシンボルは、プロセッサ914によって解析されることができる。プロセッサ914は、メモリ916に結合されることができ、このメモリは、アクセスポイント902、および/またはアクセスポイント902によってサーブされる1つまたは複数のセクタ(例えば、セクタ104)の識別情報に関連した情報、パイロットシーケンス、コードクラスタ、アクセス端末割当て、それに関連したルックアップテーブル、固有のスクランブリングシーケンス、および/または他の適切なタイプの情報を記憶することができる。一例においては、アクセスポイント902は、方法600および/または他の適切な方法を実行するためにプロセッサ914を使用することができる。アクセスポイント902は、1つまたは複数のアクセス端末904に対する、送信アンテナ908を介したトランスミッタ920による送信のために信号を多重化することができる変調器918を含むこともできる。
【0072】
図10は、ここにおいて説明される様々な態様に従ってワイヤレス通信システムにおける信号取得を調整するシステム1000のブロック図である。一例においては、システム1000は、アクセス端末1002を含んでいる。例示されるように、アクセス端末1002は、1つまたは複数のアクセスポイント1004からの信号(単数または複数)を受信し、アンテナ1008を経由して1つまたは複数のアクセスポイント1004に対して送信することができる。さらに、アクセス端末1002は、アンテナ1008からの情報を受信するレシーバ1010を備えることができる。一例においては、レシーバ1010は、受信情報を復調する復調器(Demod)1012に動作的に関連づけられることができる。次いで、復調されたシンボルは、プロセッサ1010によって解析されることができる。プロセッサ1010は、メモリ1016に結合されることができ、このメモリは、アクセス端末1002に関連したデータおよび/またはプログラムコードを記憶することができる。例えば、メモリ1016は、1つまたは複数のパイロットシーケンスの検出と、検出されたパイロットシーケンスに基づいたアクセスポイント1004の識別および/またはそれとの同期化と、に関連したデータおよび/またはプログラムコードを記憶することができる。さらに、アクセス端末1002は、方法700および/または他の適切な方法を実行するために、プロセッサ1010を使用することができる。アクセス端末1002は、1つまたは複数のアクセスポイント1004に対する、アンテナ1008を経由したトランスミッタ1020による送信のために信号を多重化することができる変調器1018を含むこともできる。
【0073】
図11は、ワイヤレス通信システム(例えば、システム200)において取得パイロットを生成することと、送信することとを容易にする装置1100を示している。装置1100は、機能ブロックを含むものとして表され、これらの機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(例えば、ファームウェア)を表す機能ブロックとすることができることを理解すべきである。装置1100は、アクセスポイント(例えば、アクセスポイント210)および/またはアンテナグループ(例えば、アンテナグループ212)と一緒にインプリメントされることができ、第1のタイムドメインパイロットシーケンス1102から第1の取得パイロットを生成するためのモジュールを含むことができる。装置1100は、第2のタイムドメインパイロットシーケンスおよび/またはセクタID1104から第2の取得パイロットを生成するためモジュールと、第3のタイムドメインパイロットシーケンスおよび/またはセクタID1106から第3の取得パイロットを生成するためモジュールと、を含むこともできる。さらに装置1100は、パイロットフィールド(例えば、パイロットフィールド230)においてアクセス端末(例えば、アクセス端末220)に対して生成されたパイロットを送信するためのモジュールを含むこともできる。
【0074】
図12は、ワイヤレス通信システム(例えば、システム200)における信号取得を容易にする装置1200を示している。装置1200は、機能ブロックを含むものとして表され、これらの機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(例えば、ファームウェア)によってインプリメントされる機能を表す機能ブロックとすることができることを理解すべきである。装置1200は、アクセス端末(例えば、アクセス端末220)と一緒にインプリメントされることができ、第1、第2、および第3の取得パイロットをそれぞれ検出するためのモジュール1202、1204、および1206を含むことができる。装置1200は、第1の検出された取得パイロット1208からシステムタイミングを推定するためのモジュールと、検出された取得パイロット1210を使用して通信のためのアクセスポイント(例えば、アクセスポイント210および/またはアンテナグループ212)を識別するためのモジュールと、検出された取得パイロット1212を使用して識別されたアクセスポイントと同期化するためのモジュールと、を含むこともできる。
【0075】
ここにおいて説明される実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、あるいはそれらの任意の組合せによってインプリメントされることができることを理解すべきである。本システムおよび/または本方法が、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコード、あるいはコードセグメントの形でインプリメントされるときに、それらは、ストレージコンポーネントなどの機械可読媒体に記憶されることができる。コードセグメントは、プロシージャ、ファンクション、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または命令の任意の組合せ、データ構造、あるいはプログラム文を表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引き数、パラメータ、またはメモリ内容を渡すこと、および/または受信することにより別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合されることができる。情報、引き数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含めて適切な任意の手段を使用して、渡され、転送され、または送信されることができる。
【0076】
ソフトウェアインプリメンテーションでは、ここにおいて説明される技法は、ここにおいて説明される機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、ファンクションなど)を用いてインプリメントされることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサによって実行されることができる。メモリユニットは、プロセッサの内部に、あるいはプロセッサの外部でインプリメントされることができ、この場合には、メモリユニットは、当技術分野において知られているような様々な手段を経由してプロセッサに通信的に結合されることができる。
【0077】
上記に説明されたものは、1つまたは複数の実施形態の例を含んでいる。上記の実施形態を説明する目的のためにコンポーネントまたは方法の、あらゆる考えられる組合せについて説明することは、もちろん可能ではないが、当業者は、様々な実施形態のさらなる多数の組合せおよび置換が可能であることを、認識することができる。したがって、説明される実施形態は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲の中に入るそのようなすべての変更、修正および変形を包含するように意図されている。さらに、用語「含む(includes)」が、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用される範囲においては、そのような用語は、用語「備えている(comprising)」が、請求項におけるトランジショナルワード(transitional word)として使用されるときに解釈されるように、用語「備えている(comprising)」と同様な方法で包含的であるように意図される。さらに、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用されるような用語「または(or)」は、「非排他的なまたは(non-exclusive or)」であるように意味される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信システムにおいて取得パイロットを生成し、送信するための方法であって、
第1のタイムドメインパイロットシーケンスに少なくとも部分的に基づいて第1の取得パイロットを生成することと、なお前記第1のタイムドメインパイロットシーケンスは、前記ワイヤレス通信システムに共通している;
第2のタイムドメインパイロットシーケンスに少なくとも部分的に基づいて第2の取得パイロットを生成することと、なお前記第2のタイムドメインパイロットシーケンスは、前記ワイヤレス通信システムのすべてよりも少ないものを含む前記ワイヤレス通信システムのサブセットに共通している;
第3のタイムドメインパイロットシーケンスに少なくとも部分的に基づいて第3の取得パイロットを生成することと、なお前記第3のタイムドメインパイロットシーケンスは、前記ワイヤレス通信システムのすべてよりも少ないものを含む前記ワイヤレス通信システムのサブセットに共通している;
パイロットフィールドにおいて1つまたは複数のアクセス端末に対して前記の第1、第2、および第3のタイムドメインパイロットシーケンスを送信することと;
を備える方法。
【請求項2】
前記第1の取得パイロットは、時間において周期的である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の取得パイロットの各周期は、擬似雑音(PN)シーケンスと、汎用チャープ状(GCL)シーケンスと、チューシーケンスと、のうちの1つまたは複数を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記の第1および第2の取得パイロットは、等しいあらかじめ決定された長さを有し、前記第3の取得パイロットは、時間において前記第1の取得パイロットの1周期に実質的に等しいあらかじめ決定された長さを有する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記の前記第2の取得パイロットを生成することは、前記取得パイロットを生成するエンティティについての識別子に少なくとも部分的に基づいて前記第2の取得パイロットを生成することを含み、前記の前記第3の取得パイロットを生成することは、前記取得パイロットを生成する前記エンティティについての前記識別子に少なくとも部分的に基づいて前記第3の取得パイロットを生成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記取得パイロットを生成する前記エンティティについての前記識別子は、複数のビットを備え、前記第2の取得パイロットは、前記識別子の前記複数のビットのうちの一部分に基づいて生成され、前記第3の取得パイロットは、前記識別子の前記複数のビットのうちの全部に基づいて生成される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の取得パイロットと前記第3の取得パイロットとは、ウォルシュシーケンスである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
スクランブリングコードが、前記第2の取得パイロットと前記第3の取得パイロットとに適用され、前記スクランブリングコードは、前記取得パイロットを生成するエンティティから独立している、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記パイロットフィールドは、スーパーフレームプリアンブルにおいて送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
第1のタイムドメインパイロットシーケンスと、第2のタイムドメインパイロットシーケンスと、第3のタイムドメインパイロットシーケンスと、に関連したデータを記憶するメモリと、なお前記第1のタイムドメインパイロットシーケンスは、ワイヤレス通信装置が動作するシステムに共通しており、前記第2のタイムドメインパイロットシーケンスと、前記第3のタイムドメインパイロットシーケンスとは、前記システムのすべてよりも少ないものを含む、前記システムのサブセットに共通している;
前記第1のタイムドメインパイロットシーケンスから第1の取得パイロットを生成するように、前記第2のタイムドメインパイロットシーケンスから第2の取得パイロットを生成するように、前記第3のタイムドメインパイロットシーケンスから第3の取得パイロットを生成するように、そして前記3つの生成された取得パイロットを端末に対して送信するように、構成されたプロセッサと;
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、さらに、前記ワイヤレス通信装置が動作するネットワークについてのタイミング情報を供給するために前記第1の取得パイロットを生成するように、構成されている、請求項10に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項12】
前記第1の取得パイロットは、時間において周期的であり、あらかじめ決定された数の周期に等しい長さを有する、請求項10に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項13】
前記第1の取得パイロットの各周期は、GCLシーケンスである、請求項10に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項14】
前記メモリは、さらに、前記ワイヤレス通信装置についての識別子に関連したデータを記憶し、前記プロセッサは、さらに、前記ワイヤレス通信装置についての1つまたは複数の識別情報とタイミング情報とを供給するために前記識別子に基づいて前記第2の取得パイロットと前記第3の取得パイロットとを生成するように、構成されている、請求項10に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、さらに、前記ワイヤレス通信装置の識別を容易にする階層的検索情報を供給するために前記第2の取得パイロットと前記第3の取得パイロットとを生成するように、構成されている、請求項14に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項16】
前記第2の取得パイロットと前記第3の取得パイロットとは、ウォルシュシーケンスである、請求項14に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項17】
前記メモリは、さらに、前記ワイヤレス通信装置についての前記識別子とは独立しているスクランブリングコードに関連したデータを記憶し、前記プロセッサは、さらに、前記スクランブリングコードに基づいて前記第2の取得パイロットと前記第3の取得パイロットとを生成するように、構成されている、請求項16に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項18】
ワイヤレス通信ネットワークにおいてパイロットシーケンスの生成および送信を容易にする装置であって、
前記ワイヤレス通信ネットワークに共通している第1のタイムドメインパイロットシーケンスを生成するための手段と、
前記ワイヤレス通信ネットワークのすべてよりも少ないものに共通している第2のタイムドメインパイロットシーケンスを生成するための手段と、
前記ワイヤレス通信ネットワークのすべてよりも少ないものに共通している第3のドメインパイロットシーケンスを生成するための手段と、
前記生成されたタイムドメインパイロットシーケンスを1つまたは複数のユーザに対して送信するための手段と、
を備える装置。
【請求項19】
前記第1のタイムドメインパイロットシーケンスは、時間において周期的である、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
1つまたは複数の前記第2のタイムドメインパイロットシーケンスと前記第3のタイムドメインパイロットシーケンスとは、前記装置を識別する、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
ワイヤレス通信環境において信号取得のための情報を生成し送信するためのコンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、
タイムドメインにおける1つまたは複数のシーケンスに基づいて第1の取得パイロット、第2の取得パイロット、および第3の取得パイロットを生成することと、なお前記第1の取得パイロットが基づいている少なくとも1つのシーケンスは、前記ワイヤレス通信環境に共通している;
前記生成された取得パイロットを端末に対して送信することと;
を備える、
コンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記第1の取得パイロットは、周期的シーケンスを備える、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項23】
前記第2の取得パイロットと前記第3の取得パイロットとは、前記取得パイロットを生成するエンティティについての識別情報を備える、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項24】
ワイヤレス通信ネットワークにおいて取得情報を供給するためのコンピュータ実行可能命令を実行するプロセッサであって、前記命令は、
第1のタイムドメインシーケンスに少なくとも部分的に基づいて第1の取得パイロットを生成することと、
第2のタイムドメインシーケンスと、前記取得パイロットを生成するエンティティについての識別子と、に少なくとも部分的に基づいて第2の取得パイロットを生成することと、
第3のタイムドメインシーケンスと、前記取得パイロットを生成する前記エンティティについての前記識別子と、に少なくとも部分的に基づいて第3の取得パイロットを生成することと、
を備える、
プロセッサ。
【請求項25】
前記命令は、前記の第1、第2、および第3の取得パイロットをパイロットフィールドにおいて1つまたは複数のアクセス端末に対して送信すること、をさらに備える、請求項24に記載のプロセッサ。
【請求項26】
ワイヤレス通信システムにおける信号取得のための方法であって、
第1のタイムドメイン取得パイロット、第2のタイムドメイン取得パイロット、および第3のタイムドメイン取得パイロットを検出することと、
前記検出されたタイムドメイン取得パイロットに少なくとも部分的に基づいて通信のためのアクセスポイントを識別することと、
前記検出されたタイムドメイン取得パイロットに少なくとも部分的に基づいて通信のための前記識別されたアクセスポイントと同期化することと、
を備える方法。
【請求項27】
前記の検出することは、
1つまたは複数の信号を受信することと、
前記1つまたは複数の信号に関して相互に関係づけることと、
前記相関に基づいて、前記1つまたは複数の信号が、1つまたは複数のタイムドメイン取得パイロットを備えるかどうかを決定することと、
を含む、
請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記の前記1つまたは複数の信号に関して相互に関係づけることは、遅延相関アルゴリズムに基づいて前記1つまたは複数の信号に関して相互に関係づけることを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第2のタイムドメイン取得パイロットと前記第3のタイムドメイン取得パイロットとは、ウォルシュシーケンスであり、前記の前記1つまたは複数の信号に関して相互に関係づけることは、ウォルシュ−アダマール変換に少なくとも部分的に基づいて同時に前記1つまたは複数の信号に関して相互に関係づけることを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記第2のタイムドメイン取得パイロットと前記第3のタイムドメイン取得パイロットとは、通信のための前記アクセスポイントについての識別子に少なくとも部分的に基づいており、通信のためのアクセスポイントを識別することは、前記識別子に基づいて通信のための前記アクセスポイントを識別することを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記第2のタイムドメイン取得パイロットは、前記識別子の一部分に基づいており、前記第3のタイムドメイン取得パイロットは、前記識別子のすべて、または実質的にすべてに基づいており、前記の通信のためのアクセスポイントを識別することは、通信のための前記アクセスポイントについての階層的検索を行うことを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記の前記識別されたアクセスポイントと同期化することは、
前記第1のタイムドメイン取得パイロットに基づいて前記ワイヤレス通信システムのタイミングを決定することと、
前記第2のタイムドメイン取得パイロットと、前記第3のタイムドメイン取得パイロットと、に基づいて前記識別されたアクセスポイントのタイミングを決定することと、
を含む、
請求項26に記載の方法。
【請求項33】
メモリと、
前記メモリに結合され、3つのタイムドメイン取得パイロットを備えるパイロットフィールドを検出するように、そして前記パイロットフィールドに少なくとも部分的に基づいて通信のための基地局を識別し、それと同期化するように、構成されたプロセッサと、 を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項34】
前記パイロットフィールドにおける前記タイムドメイン取得パイロットは、階層的検索情報を供給し、前記プロセッサは、さらに、前記階層的検索情報を使用して通信のための前記基地局について検索することにより、少なくとも部分的に通信のための前記基地局を識別するように、構成されている、請求項33に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項35】
前記パイロットフィールドにおける1つまたは複数の前記タイムドメイン取得パイロットは、ウォルシュシーケンスであり、前記プロセッサはさらに、少なくとも部分的にウォルシュ−アダマール変換を使用することにより前記パイロットフィールドを検出するように、構成されている、請求項33に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項36】
ワイヤレス通信ネットワークにおいて信号取得を容易にする装置であって、
第1のタイムドメインパイロットシーケンスに少なくとも部分的に基づいて第1の取得パイロットを検出するための手段と、
第2のタイムドメインパイロットシーケンスに少なくとも部分的に基づいて第2の取得パイロットを検出するための手段と、
第3のタイムドメインパイロットシーケンスに少なくとも部分的に基づいて第3の取得パイロットを検出するための手段と、
前記検出された取得パイロットに対応するエンティティを識別するための手段と、
前記検出された取得パイロットに対応する前記エンティティと同期化するための手段と、
を備える装置。
【請求項37】
ワイヤレス通信環境において通信のための情報を取得するためのコンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、
各取得パイロットがタイムドメインにおける1つまたは複数のシーケンスに基づいている、第1の取得パイロット、第2の取得パイロット、および第3の取得パイロットを検出することと、
前記検出された取得パイロットに基づいて通信のためのアクセスポイントを識別することと、
前記検出された取得パイロットに基づいて前記識別されたアクセスポイントに対応するタイミング情報を取得することと、
を備える、
コンピュータ可読媒体。
【請求項38】
前記の検出することは、
第1の取得パイロットを検出しようと試みることと、
前記第1の取得パイロットが検出される場合に、第2の取得パイロットを検出しようと試みることと、
前記第2の取得パイロットが検出される場合に、第3の取得パイロットを検出しようと試みることと、
を含む、
請求項37に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項39】
前記のタイミング情報を取得することは、
前記ワイヤレス通信環境についてのグローバルタイミング情報を取得することと、
前記識別されたアクセスポイントについての微細タイミング情報を取得することと、 を含む、
請求項37に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項40】
ワイヤレス通信システムにおいて通信のための信号を取得するためのコンピュータ実行可能命令を実行するプロセッサであって、前記命令は、
第1のタイムドメインパイロットシーケンスと、第2のタイムドメインパイロットシーケンスと、第3のタイムドメインパイロットシーケンスとを備えるパイロットフィールドを検出することと、なお前記第1のタイムドメインパイロットシーケンスは、前記ワイヤレス通信システムに共通している;
前記検出されたパイロットフィールドに少なくとも部分的に基づいて基地局との通信のための接続を確立することと;
を備える、
プロセッサ。
【請求項41】
前記の通信のための接続を確立することは、前記基地局を識別することと、前記基地局と同期化することと、を含む、請求項40に記載のプロセッサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−199955(P2012−199955A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−111719(P2012−111719)
【出願日】平成24年5月15日(2012.5.15)
【分割の表示】特願2009−512272(P2009−512272)の分割
【原出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】