説明

ワイヤーのためのガイドローラー

本発明はワイヤーのためのガイドローラーに関するものであり、長軸方向に平行に押されることが可能な、中空の円筒の形状である被覆剤支持体(1)を備え、強い粘着性の被覆剤が被覆剤支持体に適用され、被覆剤はワイヤーのためのガイド溝を有し、被覆剤支持体は炭素繊維合成物または金属から成る安定支持体によってハブ部状で支えられている。被覆剤支持体(1)は炭素繊維合成物から成り、ねじ結合ではなく、円筒または円錐のプレスばめによってのみ安定支持体(2)上に固定されている。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、長軸方向にスライド可能な被覆剤支持体であって、炭素繊維補強プラスチック(CFP:carbon fibre-reinforced plastic)または金属から作られた円筒の安定支持体によってハブ部上で支えられている中空円筒形の被覆剤支持体を備える、ワイヤーのためのガイドローラーに関するものである。
【0002】
〔背景技術〕
ワイヤーのためのガイドローラーと同種のものは、DE19717379A1によって公知である。この場合、被覆剤支持体は不変鋼から作られており、本質的に共同作用の線状伸展性を有する物質から作られた安定支持体上に収縮取付具によって固定されている。被覆剤支持体をスライドさせて安定支持体を着脱するために、少なくとも安定支持体は、対応する実質的な程度まで冷やすために、重要な技術的努力を必要とする。さらに、上記文献には、被覆剤支持体および安定支持体が互いにねじで取り付けられている構造が記載されている。ここでは、被覆剤支持体の着脱は、相対的に強力な作用力を要する。さらに、この装置において、良好な放射状のランアウト(good radial run-out)を得ることは難しい。
【0003】
〔発明の詳細な説明〕
本発明の目的は、製造を簡易にするワイヤーのためのガイドローラーを提案することである。当該ガイドローラーは、被覆剤支持体の着脱が容易であり、良好な放射状のランアウトを有する。さらに、形状および位置に関して良好な耐性を維持すると同時に、着脱も容易にしなければならない。
【0004】
この目的は、本発明に係る請求項1に記載の特徴的な構成によって解決される。従属請求項は、有利な実施形態に関連する。
【0005】
本発明に係るワイヤーのためのガイドローラーでは、被覆剤支持体がCFPから作られており、ねじ状の結合を使用することなく、プレスばめ(a press fitting)を介して安定支持体に取り付けられている。安定支持体が機能的に被覆剤支持体から分離されているため、安定支持体を被覆剤側に近づける必要性無しに、被覆を実行してもよい。モジュール形式で直接使用可能な状態で被覆剤支持体は安定支持体上に取り付けられる。そして、被服支持体は、即座に動作状態に置かれる。
【0006】
安定支持体は、非常に堅い構造でもよく、CFPまたは金属のどちらからでも作ってよい。安定支持体は、ハブ部と共に、優秀な耐久力および寸法の安定性を有する。
【0007】
被覆剤支持体は、安定支持体上で軸方向に取り付けてもよい。また、被覆剤支持体は、常温時に押すことによって、非常に簡単に安定支持体から取り外される。接続されている部分間で温度差を発生させる必要がない。たとえ必要な回転モーメントが安定支持体から被覆剤支持体に困難なく移動するとしても、全ての動作状態において、優秀な放射状のランアウトは、初めから保証されている。
【0008】
被覆剤支持体はCFPから作られているため、2つの部分の円筒形の共通の接触面の領域で、予め定義可能に極度に正確に適合するように作ることが可能である。これは収納を容易にするだけではなく、被覆前であり組み立て前である、使い捨ての部品としての被覆剤支持体を生み出し、被覆剤支持体が使用されるべき場所に移動されるという追加の能力を与える。
【0009】
被覆剤支持体および安定支持体は、円筒形の表面を介して互いに接触していてもよい。このような構造では、被覆剤支持体は、2方向のどちらかで、安定支持体上に取り付けられ、安定支持体から取り外される。
【0010】
被覆剤支持体および安定支持体は、円錐形の表面を介して互いに接触していてもよい。この種の構造の場合、着脱は、予め定められた一方向のみで行うことができる。しかしながら、この配置の利点は、被覆剤支持体の内表面が着脱時に磨耗しにくいということである。円錐の表面は、長軸に対して0.001〜5度の角度であるべきであり、好ましくは、0.002〜0.05度の角度であるべきである。
【0011】
被覆剤は、ポリマーまたはセラミック物質から成るものであってよい。好んで使用される物質はエラストマーポリウレタンである。エラストマーポリウレタンは、鋳造工程において被覆剤支持体に適用されるものであり、目的の応用に応じてワイヤーをガイドする必要なチャネルに供給されるものである。使用される物質は、目的の使用期間中、必要とする化学的、熱的、機械的な耐性、特に、グリコールの効果に対する良好な耐性を常に実地説明しなければならない。
【0012】
請求項2に係る実施形態では、被覆剤支持体は、合成樹脂によって接着された繊維ストランド(fibre strands)から作られる。繊維ストランドは、多重層になるように他のものの先端上に配置され、中空の円筒の長軸に対して+/−30〜60度の角度で整列される。連続的な層における繊維ストランドは互いに反対方向に放射方向に横切っている。このように、着脱に必要な剛性および安定性は、円周方向および長軸方向の両方で保証されている。被覆された被覆剤支持体は、取付方向にかかわらず、平等に良好に使用されてもよい。これに起因する位置比率は、被覆剤支持体の取り付けを容易にもする。
【0013】
被覆剤支持体は、好ましくは、合成樹脂によって接着されたものであって、多重層になるように他のものの先端上に配置され、中空円筒の長軸に対して+/−40〜50度の角度で整列された繊維ストランドから作られる。連続的な層における上記繊維ストランドは互いに反対方向に放射方向に横切っている。
【0014】
さらに、被覆剤支持体は、繊維ストランドが中空の円筒の長軸方向に対して80〜90度の角度である層を少なくとも1つ含んでいてもよい。それによって、形成された周縁の層は、円周方向において特に良好な剛性および安定性を被覆剤支持体に与える。この剛性および安定性は、安定支持体から被覆剤支持体に高回転モーメントを移動可能にするために有益である。さらに、寸法の安定性が維持されており、実質的に溝の配置の良好な位置正確性を保証することに寄与する。
【0015】
安定支持体および被覆剤支持体は、CFPから作られている場合、それぞれの異なる技術的な機能を反映して、互いに異なる構造を有する。このような関係においては、安定支持体の全体にわたる半径の厚さは、被覆剤支持体のそれより少なくとも3倍以上の大きさである。安定支持体の全体にわたる厚さは、被覆剤支持体のそれより少なくとも5倍以上の大きさであることが好ましい。全体にわたる厚さが異なることは、安定支持体が主に抵抗しなければならない曲げ負荷の観点から必要な大きさにされる事実、および、被覆剤支持体が主にプレスばめ台座(the press-fit seating)の要求を満足するために必要な大きさにされる事実を反映する。安定支持体および被覆剤支持体は、上記特性を通じて両者に与えられるこれらの構造を取り付けた後、特に良好に互いに捕捉することができる。
【0016】
安定支持体が金属、特に鋼鉄から作られている場合、壁の厚さも、被覆剤支持体のそれよりかなり大きくなる。
【0017】
被覆剤がない場合、被覆剤支持体は、外側の直径の0.5〜8%の間の壁の厚さ、好ましくは、外側の直径の1〜3%の間の壁の厚さを有し、有利である。上記に示した範囲内では、標準重量以下の被覆剤支持体は、容易にかつ低生産コストで、生産され、被覆され、扱われることができる。それゆえ、本発明の目的のために、現存する従来のガイドローラーの構造を変更すること、および、1回のみの使用が意図されている被覆剤支持体であって、そのため明細書に記載された、付着によって添付されるワイヤーのための溝加工前の被覆剤を備える被覆剤支持体をガイドローラーに取り付けることも可能である。この場合、使用する被覆剤支持体は、もはや使い古されたものではなく、被覆および溝加工の再適用のために元に戻される必要がある。
【0018】
正面の表面上のフランジは、安定支持体の放射状の内部側だけと同一平面で接触する、または、上記フランジが、安定支持体の正面の表面を覆う円周環(a circumferential collar)を与えるものでもどちらであってもよい。上記環は、安定支持体と同様に、同じ外側の直径を有するべきである。これは、安定支持体の正面の端部に機械的な損傷を引き起こさずに、管状の被覆剤支持体を安定支持体上に繰り返し取り付けることを容易にする。特に、これは繊維またはプラスチックの構成要素がCFP物質から分離された状態になること、および、被覆剤支持体と安定支持体との間に形成される間隙に運び込まれることを防ぐ。
【0019】
安定支持体は、少なくとも1つのさらなるフランジによって、正面の表面上でフランジの間で放射方向にぴんと張られていてもよい。これは、卵形の変形が片側荷重下において発生することを防ぐ。フランジおよび安定支持体は、合成樹脂を用いて付着によって添付されてもよいため、有利である。このように、フランジおよび安定支持体は互いにしっかり固定されて接着される。安定支持体が金属から作られている場合、その部分を一緒に同じに溶接することは実用的である。
【0020】
安定支持体は、研磨工程において、外面上の回転対称になるように口径を測定され、わずかに円錐または円筒の形状を有する表面によって範囲を定められるため、有利である。これは、十分に固定されているが依然として引き離し可能であるプレスばめ(a press fitting)を成し遂げることを助ける。
【0021】
被覆剤支持体の内部の円筒表面は、製造工程のため、とにかく極度に正確に口径を測定される。製品は巻工程においてもたらされる。当該巻工程では、合成樹脂が浸漬された繊維ストランドは円錐または円筒の型芯(mould core)に巻かれ、その後の凝固および合成樹脂の硬化によって永久に固定される。
【0022】
被覆剤支持体は、巻工程において「剥離層(peel ply)」を用いて有利に口径を測定され、同工程で粗くされた円筒表面によって外面上で範囲を定められてもよい。まだ硬直していない樹脂浸漬されたCFPの最終巻き層上に合成樹脂または同様の物質を用いることなく、ポリアミド組織を巻き、プリストレスによって最終巻き層にそれを押しつけることによって、そのような円筒表面は最終工程のステップにおいて作られる。これは、織物の網目を通して、過剰な合成樹脂を放射方向に外向きに押しつける。そのため、CFPのマントル硬化(the CFP mantle cures)として残存する、被覆剤支持体の外側上に織物のような表面構造が得られる。ピーリングによって取り除かれた織物は、その後に適用される被覆剤のための良好な付着基部を残す。
【0023】
被覆剤支持体の最外層は、硬化後の研磨工程において、それと同様にまたは追加的に、口径を測定され、粗くされてもよい。これは、極度に正確に必要な大きさにされた、エラストマーポリウレタンの被覆剤の被覆剤支持体への適用を可能にし、粗くされた被覆剤支持体の表面に被覆剤を特に堅固に埋め込むことを可能にする。被覆剤は鋳造工程において適用されてもよい。
【0024】
〔発明の良好な実施形態の説明〕
以下では、本発明を図面を参照し、具体的な実施形態に基づいてより詳細に説明する。図1は、ワイヤーのためのガイドローラーの長軸方向の断面を示す。図2は、図1に示すワイヤーのためのガイドローラーの隅領域の長軸方向の断面を示す。
【0025】
図1に示す長軸方向の断面視であるワイヤーのためのガイドローラーは、ワイヤーの援助と共に、堅い物質(例えば、シリコン結晶)の薄いスライスに分離することを意図されている。このような関係において、ダイアモンド塵で被覆されている、または、カッティングエマルジョンでぬれている可能性のあるワイヤーは、2以上の平行心棒ローラーの周囲を数回巻いて輪で結ばれている。堅い物質は、数個の近接した平行の点で、ワイヤーによって同時に切断され、薄いスライスに分割される。この目的のために、ローラーは、外面にポリウレタン被覆剤4が永久的に付着している被覆剤支持体を備える。被覆剤4は、ワイヤーを導くために円周に延伸する溝が与えられている。
【0026】
被覆剤支持体1は、中空の円筒形であり、CFPまたは鋼鉄から作られる安定支持体2のハブ部上で支えられている。安定支持体2も中空の円筒形である。被覆剤支持体1はCFPから作られ、ねじまたは焼ばめ(shrink fittting)を使用することなく、プレスばめによってのみ安定支持体2上に固定される。ハブ部は、少なくとも正面の表面の領域において、放射状のフランジを介して、安定支持体の内部側で接触している。被覆剤支持体1は繊維ストランドから成る。繊維ストランドは、合成樹脂によって接着されたものであり、多重層になるように他のものの先端上に配置して、それぞれの中空円筒の長軸に対して+/−30〜60度の角度で整列されたものである。繊維ストランドは、放射方向に連続的な層で配置され、その反対方向で互いに交差する。好ましい角度は、+/−40〜50度である。さらに、本質的に円周に延伸する繊維の1つの層は、特に円周方向において剛性および安定性を増加するために、被覆剤支持体1に含まれる。よって、長く使用した場合であっても、被覆剤支持体が相対的に移動する可能性はない。
【0027】
被覆剤支持体は、その回転方向に関係なく使用されてもよく、取り付けをかなり簡易にする。被覆前のすぐに使える被覆剤支持体を安定支持体に取り付け、押されることにより取り外されることによって、取付および取外しは通常の温度で実行されてもよい。被覆剤支持体を固定するために、被覆剤支持体をねじで取り付ける必要はなく、被覆剤支持体および安定支持体について使用される特別な物質で組み合わせる必要もない。熱膨張の異なる共同作用によりその部分が分離される可能性のある温度範囲は、通常使用において避けなければならない。即時使用可能なワイヤーのためのガイドローラーの使用と同様に、管状の被覆剤支持体の生産、取付および取外しをかなり簡易にする。同時に、ローラーは、優秀な放射状ランアウトを表明する。
【0028】
それらの異なる機能のため、安定支持体2および被覆剤支持体1は異なるように構成される。安定支持体2の放射層の厚さが被覆剤支持体のそれより少なくとも3倍、好ましくは5倍以上となるようにする。安定支持体の放射層の厚さは、ワイヤーのためのガイドローラーの長さに依存して、20〜60mmであってもよい。
【0029】
被覆剤が無い場合で、被覆剤支持体は、その外周の直径の1〜3%に相当する厚さの壁を有する。結果として、困難なく、被覆して取り付けて製造することができる。
【0030】
ハブ部3の正面の表面上のフランジは、付着または溶接によって、安定支持体2の内側の円周と同一平面で接合される。それゆえ、安定支持体は、CFPまたは鋼鉄から作られてもよい。
【0031】
フランジおよび安定支持体2が合成樹脂を用いてくっつけられている場合、被覆剤支持体の繊維ストランドと安定支持体とをくっつけるために使用される樹脂と化学的に矛盾しない樹脂を使用することは実用的である。
【0032】
安定支持体は、長い片側荷重の圧力下の発生による卵形の変形を防ぐために、少なくとも1つの他の金属フランジによって、正面の表面上の金属フランジの間でぴんと張られていてもよい。追加のフランジの個数は、必要に応じて変更すればよい。
【0033】
安定支持体2は、研磨工程によって口径が測定され、円筒形の表面2.1によって外周上で範囲を定められる。このような関係において、当業者が、安全なプレスばめが得られ、被覆剤支持体が通常の使用中に安定支持体上で望まないねじれまたは移動が起きないように確保して、研磨工程において定めた直径に固定することは困難ではない。それにもかかわらず、依然として、必要なときに押すことによって、被覆剤支持体が安定支持体に対して長軸方向にスライドすることが可能である。
【0034】
現存するワイヤーのためのガイドローラーが、本発明によって認識される方法で変更されると、その上に既にある被覆剤は何れも取り除かれ、外側の直径は、上述の説明に基づいて口径が測定される。
【0035】
被覆剤支持体1は円筒表面1.1によって外周上で範囲が定められる。被覆剤支持体1は、ポリウレタン被覆剤が特に確実に埋め込まれることを保証するため、および、極度に正確に形成される被覆剤の外形を与えるために、予め取り除かれた剥離層によって織物構造が与えられる、および/または、研磨工程において口径を測定され、粗くされる。
【0036】
上記の説明、請求項および図面において開示されている本発明の各特徴は、個々に適切であってもよいし、種々の実施形態における本発明の理解に基づく何れの組み合わせにおいても適切であってよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】ワイヤーのためのガイドローラーの長軸方向の断面を示す図である。
【図2】図1に示すワイヤーのためのガイドローラーの隅領域の長軸方向の断面を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長軸方向に平行にスライド可能な、中空の円筒の形状である被覆剤支持体(1)を備え、
上記被覆剤支持体上に、ワイヤーのためのガイド溝を有する被覆剤(4)が付着によって永久的に固定されており、
上記被覆剤支持体は、CFPまたは金属から作られる安定支持体(2)によってハブ部上で支えられており、
上記被覆剤支持体(1)は、CFPから作られており、ねじ結合を使用せずに、円筒または円錐のプレスばめのみによって、上記安定支持体(2)上で固定されていることを特徴とするワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項2】
上記被覆剤支持体(1)および上記安定支持体(2)は、合成樹脂によって接着された繊維ストランドから成り、
上記繊維ストランドは、多重層になるように他のものの先端上に配置され、上記中空の円筒の上記長軸方向に対して、+/−30〜60度の角度で整列されるものであり、
放射方向における上記連続繊維ストランドは、その反対方向で互いに交差することを特徴とする請求項1に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項3】
上記被覆剤支持体(1)および上記安定支持体(2)は、合成樹脂によって接着された繊維ストランドから成り、
上記繊維ストランドは、多重層になるように他のものの先端上に配置され、上記中空の円筒の上記長軸方向に対して、+/−40〜50度の角度で整列されるものであり、
放射方向における上記連続繊維ストランドは、その反対方向で互いに交差することを特徴とする請求項1に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項4】
上記被覆剤支持体(1)および/または上記安定支持体(2)は、合成樹脂がくっつけられ、本質的に円周方向に伸張する上記繊維ストランドから成る層を少なくとも1つ備えることを特徴とする請求項2または3に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項5】
上記安定支持体(2)および上記被覆剤支持体(1)は、上記安定支持体(2)の放射層の厚さが、上記被覆剤支持体(1)のそれより少なくとも3倍以上となるように、互いに異なる構造を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項6】
上記安定支持体(2)および上記被覆剤支持体(1)は、上記安定支持体(2)の放射層の厚さが、上記被覆剤支持体(1)のそれより少なくとも5倍以上となるように、互いに同じ構造を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項7】
上記被覆剤支持体(1)は、その外側の直径の0.5〜8%に相当する厚さの壁を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項8】
上記被覆剤支持体(1)は、その外側の直径の1〜3%に相当する厚さの壁を有することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項9】
上記ハブ部(3)は、放射状のフランジを介して、少なくとも上記安定支持体の正面の表面の端部の領域において、少なくとも内側から放射方向に上記安定支持体(2)と接触していることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項10】
上記ハブ部(3)の上記正面の表面のフランジのそれぞれは、放射状に外側にはみ出している環(3.2)を備え、
上記環(3.2)は、上記安定支持体(2)の上記正面の表面を覆うことを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項11】
上記環(3.2)は、抽象的に伸張することにより上記安定支持体(2)の円周の表面を前進的にかつ連続的に完全にした円周の表面によって外周上で範囲が定められることを特徴とする請求項10に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項12】
上記安定支持体(2)は、上記ハブ部(3)の少なくとも1つの追加のフランジによって、上記正面の表面のフランジの間で支えられることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項13】
上記ハブ部(3)の上記フランジおよび上記安定支持体(2)は、合成樹脂でくっつけられる、もしくは、互いに溶接されることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項14】
上記安定支持体(2)は、研磨工程によって口径が測定される円筒の表面(2.1)によって、外周上で範囲が定められることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項15】
上記被覆剤支持体(1)は、研磨工程によって口径が測定される円筒の表面(1.1)によって、外周上で範囲が定められることを特徴とする請求項1〜14の何れか1項に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項16】
上記円筒の表面(1.1)は、研磨工程によっておよび/または剥離層によって、レリーフ型の外形(a relief-type profile)を与えられていることを特徴とする請求項15に記載のワイヤーのためのガイドローラー。
【請求項17】
上記被覆剤支持体(1)に対して確実に添付された上記固定された被覆剤、および、上記被覆剤支持体(1)に組み込まれたワイヤーのためのガイド溝を有する上記被覆剤支持体(1)は、1回きりの使用のみを意図したものであることを特徴とする請求項1〜16の何れか1項に記載のワイヤーのためのガイドローラー。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−522705(P2012−522705A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−503861(P2012−503861)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【国際出願番号】PCT/DE2010/000382
【国際公開番号】WO2010/115406
【国際公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(509075251)イクスペリオン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (2)
【氏名又は名称原語表記】XPERION GmbH
【住所又は居所原語表記】Planckstrasse 15, D−32052 Herford, Germany
【Fターム(参考)】