説明

一体型の付勢されたフラップクロージャを備えた保護被覆部材

この発明は、長手のアイテムを受けるための保護被覆部材を提供する。当該保護被覆部材は、少なくとも1つのリビングヒンジを中心として互いに接続された第1および第2の長手の基板を含む。第1および第2の長手の基板は、当該第1および第2の基板が互いに隣接して実質的に並んで位置決めされた開いた構成と、当該第1および第2の基板が少なくとも部分的に互いに重なっている閉じた構成との間で相対的に動き得る。当該保護被覆部材はまた、端縁に沿って第1の基板に取付けられた第1のフラップを含む。当該第1のフラップは、第1および第2の基板が閉じた構成である場合、第1の基板に重なる位置へと付勢され、第2の基板を係合するよう動作可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連する出願の相互参照
本願は、2005年3月14日に出願され、「一体型の付勢されたフラップクロージャを備えた保護被覆部材(″PROTECTIVE SHEATH WITH INTEGRAL BIASED FLAP CLOSURE″)」と題され、全体が引用によりこの明細書中に援用されている米国仮特許出願連続番号第60/661,580号の利点を主張する。
【0002】
発明の背景
1.発明の分野
この発明は、長手の部材を受けるための保護被覆材料に関し、特に、被覆材料と一体的に形成されたクロージャを有するような被覆材料に関する。
【背景技術】
【0003】
2.関連する先行技術の説明
電気配線は自動車の分野で広範囲にわたって適用されており、乗員用区画、トランクなどの車のさまざまな区画を通じて、または屋根の内側に沿って経路設定されて、自動車内の照明、ラジオ、スピーカまたは他の電気部品もしくは電子部品に電力を供給する。配線などの長手の部材を被覆部材の中に入れて、まとめかつ保護することが有利であり得る。配線は、1つ以上の被覆部材内のさまざまなワイヤを捕捉しかつ分類することによってまとめられる。これにより、ワイヤが自動車内で見苦しく絡まって、偶然ひっかかったり、場合によっては端子から切断され得るかまたは離れ得るのを防ぐ。配線をまとめることにより、ワイヤの迅速な識別も可能となり、これにより、故障の点検および修理が効率的になる。これらは所望の特徴となる。というのも、自動車の電気システムの問題は診断が難しく、修理に時間がかかる傾向があるからである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
配線の保護はまた、摩耗および圧迫による配線およびその絶縁体への物理的な損傷を防ぐために所望され得る。配線の摩耗は、荒いエンジン動作や道路の起伏による車構造の振動によってもたらされる可能性がある。配線は振動に反応し、シャーシまたは本体構造の近傍の部分と擦り合わされる。磨耗および圧迫は、車を乗り降りする際の乗員またはトランクに配置される際の積荷と配線とが物理的に接触することによってもたらされる可能性がある。ワイヤは、たとえばシャーシ上の鋭い端縁と乗員の足との間に挟まれると切断されるおそれがある。また、シャーシと擦り合わされる動きを繰返すことによってワイヤが摩耗すると、絶縁体が摩耗し、典型的には負電位であるシャーシの金属部分に露出したワイヤが接触することによって短絡が引起されるおそれがある。自動車の電気システムにおける短絡は、通常、機器の故障を招き、バッテリの消耗を引起こし、結果として重大火災を引起こすおそれがある。
【0005】
自動車のさまざまな区画内に配線を通すことを可能にするために、保護被覆材料が、乗員用区画もしくはトランク内の敷物類と床もしくはサイドパネルとの間または屋根と屋根の裏張りとの間に目立たないように収まるように薄型であること、すなわち実質的に平坦であることが所望され得る。当該被覆材料はまた、配線を実質的に平坦な構成で適所に有効に捕捉および保持できるようにするために、その幅に対して横方向に実質的に堅固でなければならない。同時に、当該被覆材料は、容易に撓んで自動車のシャーシの外形に追従するように、その長さに対して横方向に比較的柔軟でなければならない。
【0006】
長手の部材のための保護被覆材料はまた、経済的に製造でき、既存のレイアウトまたは設計に容易に組込め、さらに、配線を容易に受け取り、確実に捕捉および保護できるように当該被覆材料を手動で封止および開封するための信頼性のあるクロージャを備えなければならない。現在使用されている保護被覆部材は、たとえば、フックおよびループ材料、ジッパ、ボタンまたはレーシングなどの締結具を特徴とするクロージャ要素を有する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明の概要
この発明は、長手の部材を受けるための保護被覆部材を提供する。当該保護被覆部材は、少なくとも1つのリビングヒンジを中心として互いに接続された第1および第2の長手の基板を含む。当該第1および第2の長手の基板は、当該第1および第2の基板が互いに隣接して実質的に並んで位置決めされている開いた構成と、当該第1および第2の基板が少なくとも部分的に互いに重なっている閉じた構成との間で相対的に動き得る。当該保護被覆部材はまた、端縁に沿って第1の基板に取付けられた第1のフラップを含む。当該第1のフラップは、第1の基板に重なる位置へと弾力的に付勢され、第1および第2の基板が閉じた構成であるとき第2の基板を係合するよう動作可能である。
【0008】
この発明の利点は、以下の詳細な説明および添付の図面に関連して考慮されるとより容易に認識されるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
好ましい実施例の詳細な説明
この発明は、長手の部材を受けるための保護被覆部材に関する。第1の例示的な被覆部材10は第1の長手の基板12を含み、当該第1の長手の基板12は、それに沿って長手方向に延在する第1の端縁16を有する。第2の長手の基板14は、同様にそれに沿って長手方向に延在する第2の端縁18を有する。第1のヒンジ20は、第1の端縁16および第2の端縁18に取付けられ、基板12、14を互いに接合する。基板12、14は、当該基板12、14が互いに隣接して実質的に並んで位置決めされる開いた構成と当該基板12、14が重なった関係にある閉じた構成との間で、ヒンジ20上で回動可能に動き得る。フラップ22は、好ましくは第2のヒンジ26によって第1の基板12に取付けられる。基板12、14が閉じた構成であるとき、フラップ22は第1の基板12に重なる位置へと弾力的に付勢され、第2の基板14の一部はフラップ22と第1の基板12との間に位置決め可能である。フラップ22は、閉じた位置で第2の基板14を係合および保持し、当該フラップ22は、閉じた構成から第2の基板14を解放するよう手動で変形可能であるかまたは第2のヒンジ26を中心として回動可能に動き得る。
【0010】
好ましくは、第1の基板12および第2の基板14ならびにフラップ22は波形である。第1の基板12および第2の基板14は実質的に同じ幅を有し得るが、異なる幅であってもよい。好ましい実施例においては、フラップ22は、実質的に第1の基板12の長さに沿って延在する。好ましくは、第1のヒンジ20および第2のヒンジ26はリビングヒンジである。
【0011】
この発明の第2の実施例においては、保護被覆部材30は長手のベース基板32を含み、当該ベース基板32は、それに沿って長手方向に延在する対向する第1の端縁76および第2の端縁78を有する。長手の第1の基板34は、第1の端縁76に沿ってヒンジでベース基板32に取付けられている。長手の第2の基板36は、第2の端縁78に沿ってヒンジでベース基板32に取付けられている。第2の基板36は、ベース基板32と重なった関係になるよう折畳可能であり、第1の基板34は、第2の基板36と重なった関係になるよう折畳可能である。第1のフラップ42は第1の基板34に取付けられ、第1の基板34に重なる位置へと弾力的に付勢される。第1の基板34への第1のフラップ42
の取付けは好ましくはヒンジ46によって行なわれる。第2のフラップ48は第2の基板36に取付けられる。また、フラップ48をヒンジ52で基板36に取付けることが好ましい。第2のフラップ48は、第2の基板36に重なる位置へと弾力的に付勢される。第1のフラップ42は、第2の基板36が第1の基板34とベース基板32との間に位置決めされる場合、第2のフラップ48と第2の基板36との間に位置決め可能である。フラップ42、48の係合により、第1の基板34および第2の基板36がベース基板32に重なる位置に保持される。
【0012】
この発明の第3の実施例においては、保護被覆部材54は、長手の第1の基板56と、長手の第2の基板62と、当該第1の基板56と第2の基板62との間に位置決めされた複数の長手の中間基板58、60とを含む。基板56〜62は、互いに隣接して並んで位置決めされ、基板56〜62の各々は、隣接する基板56〜62にヒンジで取付けられる。基板56〜62は相対的に回動可能に動くことができ、中央の空間70を囲みかつ規定するよう位置決め可能である。第1のフラップ72はヒンジ80で第1の基板56に取付けられる。当該第1のフラップ72は第1の基板56に重なる位置へと弾力的に付勢される。第2のフラップ74はヒンジ82で第2の基板62に取付けられる。当該第2のフラップ74は第2の基板62に重なる位置へと弾力的に付勢される。第1のフラップ72は、基板56〜62が中央の空間70を囲んで位置決めされる場合、第2のフラップ74と第2の基板62との間に位置決め可能である。フラップ72、74の係合により、基板56〜62が中央の空間70を囲む位置に保持される。
【0013】
図1は、長手の部材を受けるための長手の保護被覆部材10の斜視図を示す。被覆部材10は、ヒンジ20によって互いに接合された長手方向に隣接する端縁16および18を有する第1の基板12および第2の基板14を含む。基板12、14は、基板12、14が互いに隣接して実質的に並んで位置決めされている図1に示される開いた構成と、基板12、14が互いに重なった関係にある図2に示される閉じた構成との間で、ヒンジ20を中心として相対的に回動可能に動き得る。好ましくは、ヒンジ20は、基板12、14と一体的に形成されたリビングヒンジであり、基板12、14の回動を可能にする柔軟性を与える小さな部分(a reduced section)を有している。ピアノヒンジなどの他の種類のヒンジも適している。
【0014】
フラップ22は、ヒンジ20と反対側の端縁24に沿って基板12に取付けられる。当該フラップ22はヒンジ26によって基板12に取付けられて柔軟性をもたらす。ヒンジ26は、好ましくは、基板12およびフラップ22と一体的に形成されたリビングヒンジである。フラップ22は基板12に重なる位置へと付勢される。基板14がヒンジ20を中心として、図2に示される閉じた構成へと回動されると、基板14の一部がフラップ22と基板12との間に位置決めされる。付勢されたフラップ22は、基板14を閉じた構成で係合および保持する。基板12、14を閉じた構成から開いた構成に回動させることが所望される場合、フラップ22はヒンジ26を中心として回動可能であり、これにより当該フラップ22が基板14との接触から離れ、当該基板が開いた構成へと開放される。この発明の代替的な実施例においては、フラップは、ヒンジが存在しない場合には手動で容易に変形可能であり得る。長手の部材28、たとえばワイヤリングハーネスまたは光ファイバは、基板12と14との間で捕捉および保護される。
【0015】
基板12および14ならびにフラップ22は図示のとおり波形をつけられて、被覆部材10の剛性を高め得る。基板12および14は、図1および図2に図示のとおり実質的に同じ幅であってもよく、または、基板12、14は異なる幅であってもよい。基板14の幅は、基板12、14が折畳まれた場合にフラップ22と基板12との間に基板14を位置決めすることのできる実用的寸法に制限される。しかしながら、これにより、基板14の幅が基板12の幅よりも大きくなるかまたは小さくなる可能性がある。好ましくは、フ
ラップ22は、図示のとおり、基板12の全長に沿って実質的に連続的に延在する。
【0016】
図3は、この発明の第2の代替的な実施例に従った被覆部材30を示す。被覆部材30は、ベース基板32と、ベース基板32に隣接し、対向する端縁76、78に沿って長手方向に配置された第1の基板34および第2の基板36とを含む。第1の基板34および第2の基板36は、それぞれのヒンジ38および40によってベース基板32の対向する端縁76、78に取付けられる。第2の基板36は、図4に図示のとおり、ベース基板32と重なった関係になるようヒンジ40を中心として折畳可能である。さらに、第1の基板34は、第2の基板36と重なった関係になるようそのヒンジ38を中心として折畳可能である。長手の部材28は、ベース基板32ならびに第1の基板34および第2の基板36が図4に示される折畳まれた位置または閉じられた位置にある場合、ベース基板32と第1の基板34および第2の基板36との間に捕捉される。
【0017】
第1のフラップ42は、ヒンジ38と反対側に位置決めされた端縁44に沿って第1の基板34に取付けられる。第1のフラップ42は、第1の基板34に重なる位置へと付勢される。第1のフラップ42は好ましくは第1の基板34と一体的に形成され、ヒンジ46は好ましくはフラップ42と基板34との間に位置決めされて、フラップ42が基板34と相対的に柔軟に回動することを可能にする。ヒンジ46がない場合、フラップ42は柔軟で変形可能であり得る。同様に、第2のフラップ48は、ヒンジ40と反対側に位置決めされた端縁50に沿って第2の基板36に取付けられる。第2のフラップ48は第2の基板36に重なる位置へと付勢されるが、第1のフラップ42の側から見て基板36の反対の側に位置決めされる。第2のフラップ48は好ましくは第2の基板36と一体的に形成される。ヒンジ52はフラップ48と基板36との間にあって、第2のフラップ48が基板36と相対的に柔軟に回動することを可能にする。
【0018】
第1のフラップ42および第2のフラップ48をそれぞれの基板34および36の反対側へと付勢することにより、図4に図示のとおり、第2の基板36がベース基板32と重なった関係になるよう折畳まれ、第1の基板34が第2の基板36と重なった関係になるよう折畳まれたとき、第1のフラップ42を第2のフラップ48と第2の基板36との間に挿入することができる。第1のフラップ42および第2のフラップ48のこのような係合により、被覆部材30の基板34、36と一体的に形成された有効なクロージャがもたらされる。
【0019】
図5は、この発明の第3の実施例に従った保護被覆部材54を示す。被覆部材54は、隣接する端縁に沿って互いにヒンジで取付けられた複数の基板56、58、60および62から形成される。ヒンジ64、66および68は基板52〜60を互いに接合しており、好ましくは、基板52〜60と一体的に形成されたリビングヒンジである。ヒンジ64〜68は、長手の部材を受けるために、基板52〜60が相対的に回動し、中央の空間70を囲むことを可能にする。
【0020】
最も外側の基板56および62は各々、フラップ72および74の一方側に取付けられる。フラップ72、74は、それぞれ、隣接する基板56、62に重なる位置へと付勢される。フラップ72および74は、それぞれの基板56、62の反対側に重なるよう付勢される。この付勢構成は、基板56〜62が中央の空間70を囲みかつ規定するよう回動されたとき、第1のフラップ72が第2のフラップ74と基板62との間に挿入されることを可能にする。例示的なフラップ74はフラップ72と基板56との間に位置決めされる。フラップ72および74は、被覆部材54を開いて中央の空間70にアクセスすることが所望されるまで基板56〜62を回動された構成に維持する有効なクロージャを規定する。好ましくは、フラップ72および74は、被覆部材54の開閉を行なうのに当該フラップ72および74を手動で容易に回動させ得るように、それぞれの基板56および6
2にヒンジで接続される。ヒンジがない場合、フラップ72、74は、当該フラップ72、74の容易な係合および分離を可能にするよう柔軟で弾力的に変形可能であり得る。概ね三角形の断面形状を有する被覆部材54が示されているが、実質的には、適切な数の基板とこれらを接続するヒンジの位置とを選択することにより、如何なる幾何学的な断面形状をも得ることができる。
【0021】
この発明の実施例に従った保護被覆部材は、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロンおよび他の材料などの柔軟で弾力的なポリマーシート材料から形成可能であり、これらの材料は、加熱されたダイを通じた押出しと、さらに、被覆部材を形成し得る単体の半加工品に波形、ヒンジなどを型押しするよう構成された面を有する加熱されたローラ間の通過とによって、特徴的なリビングヒンジおよび波形を容易に形成することを可能にし得る。この発明の実施例を形成するために選択された材料はまた、形成された被覆部材が安価に製造し易くなるように、弾力的に柔軟であり得、さまざまな形状に容易に付勢され得る。
【0022】
この発明の実施例は、被覆部材を閉じた構成へと付勢するために熱設定可能な織混ぜられたポリマーモノフィラメントから形成されてもよい。このような被覆部材は、好ましくは、ポリエステルまたはナイロンのフィラメントから織られてもよい。
【0023】
上述のとおり一体的に形成されたクロージャを有する保護被覆部材により、クロージャシステムを設けるのにフックおよびループ、締結具、ジッパ、レーシング、ボタンなどの別個のクロージャ手段を取付ける必要がなくなる。この発明に従った付勢されたフラップクロージャは、被覆部材を閉じた位置で確実に保持しつつ、中央の空間にアクセスするために被覆部材を手動で開いて長手の部材を受けることを可能にする。
【0024】
明らかに、上述の教示を考慮するとこの発明の多くの変更例および変形例が実現可能となる。したがって、この発明が、添付の特許請求の範囲内で、特に規定のない限り実施可能であることが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】開いた構成で示された、この発明の第1の具体的な実施例に従った保護被覆部材を示す斜視図である。
【図2】閉じた構成で示された、図1の保護被覆部材を示す斜視図である。
【図3】開いた構成で示された、この発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図4】閉じた構成で示された、図3の保護被覆部材を示す断面図である。
【図5】閉じた構成で示された、この発明の第3の実施例を示す断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手の部材を受けるための保護被覆部材であって、
第1および第2の長手の基板を含み、前記第1および第2の長手の基板は、前記第1および第2の基板が互いに隣接して実質的に並んで位置決めされている開いた構成と、前記第1および第2の基板が少なくとも部分的に互いに重なっている閉じた構成との間における相対的な動きのために少なくとも1つのリビングヒンジを中心として互いに接続され、前記保護被覆部材はさらに、
端縁に沿って前記第1の基板に取付けられた第1のフラップを含み、前記第1のフラップは、前記第1の基板に重なる位置へと弾力的に付勢され、前記第1および第2の基板が前記閉じた構成であるとき前記第2の基板を係合するよう動作可能である、保護被覆部材。
【請求項2】
前記第1および第2の長手の基板はさらに、互いに直接隣接するものとして規定される、請求項1に記載の保護被覆部材。
【請求項3】
前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置された少なくとも1つの中間基板をさらに含む、請求項1に記載の保護被覆部材。
【請求項4】
前記少なくとも1つのリビングヒンジはさらに、
前記少なくとも1つの中間基板と前記第1の基板との間に配置された第1のリビングヒンジと、
前記少なくとも1つの中間基板と前記第2の基板との間に配置された第2のリビングヒンジとを含む、請求項3に記載の保護被覆部材。
【請求項5】
前記少なくとも1つの中間基板はさらに、前記第1および第2の基板のうちの少なくとも1つよりも狭いものとして規定される、請求項3に記載の保護被覆部材。
【請求項6】
前記少なくとも1つの中間基板はさらに、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置された第1の中間基板と、
前記第1の基板と前記第1の中間基板との間に配置された第2の中間基板とを含む、請求項3に記載の保護被覆部材。
【請求項7】
前記少なくとも1つのリビングヒンジはさらに、
前記第1の中間基板と前記第1の基板との間に配置された第1のリビングヒンジと、
前記第1の中間基板と前記第2の中間基板との間に配置された第2のリビングヒンジと、
前記第2の中間基板と前記第2の基板との間に配置された第3のリビングヒンジとを含む、請求項6に記載の保護被覆部材。
【請求項8】
前記フラップはさらに、前記第1および第2の基板が前記閉じた構成であるとき前記第2の基板を直接係合するものとして規定される、請求項1に記載の保護被覆部材。
【請求項9】
前記第2の基板の少なくとも一部は、前記第1および第2の基板が前記閉じた構成であるとき前記第1のフラップと前記第1の基板との間に位置決め可能である、請求項8に記載の保護被覆部材。
【請求項10】
前記フラップはさらに、前記第1および第2の基板が前記閉じた構成であるとき前記第2の基板を間接的に係合するものとして規定される、請求項1に記載の保護被覆部材。
【請求項11】
前記第2の基板に重なる位置へと弾力的に付勢される第2のフラップをさらに含み、前記第2のフラップの少なくとも一部は、前記第1および第2の基板が前記閉じた構成であるとき前記第1のフラップと前記第1の基板との間に位置決め可能である、請求項1に記載の保護被覆部材。
【請求項12】
前記第1のフラップはさらに、前記閉じた構成からの前記第2の基板の動きを制限するものとして規定される、請求項1に記載の保護被覆部材。
【請求項13】
前記第1のフラップはさらに、前記閉じた構成から前記第2の基板を解放するよう弾力的に変形可能なものとして規定される、請求項12に記載の保護被覆部材。
【請求項14】
前記第1のフラップおよび前記第1の基板を互いに接続する第2のリビングヒンジをさらに含む、請求項13に記載の保護被覆部材。
【請求項15】
前記第1の基板および前記第2の基板ならびに前記第1のフラップはさらに、波形であるものとして規定される、請求項1に記載の保護被覆部材。
【請求項16】
前記第1および第2の基板はさらに、実質的に同じ幅を有するものとして規定される、請求項1に記載の保護被覆部材。
【請求項17】
前記フラップはさらに、実質的に前記第1の基板の全長に沿って延在するものとして規定される、請求項1に記載の保護被覆部材。
【請求項18】
前記第1の基板および前記第2の基板ならびに前記第1のフラップはさらに、ポリプロピレン、ポリエステルおよびナイロンからなる群から選択される、柔軟で弾力的なポリマーシート材料から形成されるものとして規定される、請求項1に記載の保護被覆部材。
【請求項19】
前記第1の基板および前記第2の基板ならびに前記第1のフラップはさらに、織り交ぜられたポリマーモノフィラメントから形成されるものとして規定される、請求項1に記載の保護被覆部材。
【請求項20】
前記第1の基板および前記第2の基板ならびに前記第1のフラップはさらに、ポリエステルおよびナイロンのフィラメントのうちの1つから織られるものとして規定される、請求項19に記載の保護被覆部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−533683(P2008−533683A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−501932(P2008−501932)
【出願日】平成18年3月14日(2006.3.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/008853
【国際公開番号】WO2006/099265
【国際公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(599058372)フェデラル−モーグル コーポレイション (234)
【Fターム(参考)】