説明

一体型ガードカラムをもつ分離装置

分離装置2は、第1直径を備えるチャンバ16を囲む円筒壁11をもつ第1管10から形成され、装置は流体放出用の第1端部18をもつ。少なくとも2つの固定相の担体が、分離フリット24を担体の間にもつチャンバ11に充填される。第1管の10の内面に固定された少なくとも1つの端部フリット要素22が、チャンバ11のセクションに担体を含み、担体から形成されたベッド30、32を形成し充填することを可能にする。そのように組み立てられた分離装置2がガードベッドをもつナノカラムを形成するとき、ナノカラムの耐用寿命を延ばすために、ガードベッドを分離装置2から切断することができる。そのように組み立てられた分離装置2が2つの分析セクションと複数のガードベッドとを含むとき、複雑な分析を、耐用寿命が延ばされたカラムで行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2003年7月14日出願の米国特許出願第60/487123号(整理番号WAA−332)および2003年2月10日出願の米国特許出願第60/446457号(整理番号WAA−309)に加えた開示に関し、またそれを含む。上述の出願の内容は、その全体が参照により本明細書に明白に組み込まれている。
【0002】
本発明は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に使用されるカラムに関する。本発明は毛細管サイズのHPLCカラムの耐用寿命を延ばすのに特別な利点がある。
【背景技術】
【0003】
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、化学混合物から1つまたは複数の化合物を分離するために使用されるプロセスである。HPLCプロセスは、高圧力の輸送液体の影響下で、固定相充填材料を通して混合物を通過させるステップと、選択的親和力、ふるい分け、吸着または分配によって化合物を分離するステップから構成される。一般に充填剤は、円筒カラムに形成されたチャンバ内部に収納され、一般に所定位置にフリットによってチャンバのいずれかの端部で保持される。物理的または化学的汚染からHPLCカラムを保護するために、明確な機構として、またはHPLCカラムに押し付けられたカラムとしてガードカラムを使用することができる。
【0004】
ガードカラムは、不純物または微粒子がHPLCカラムに達する前にサンプル混合物または輸送流体内の不純物または微粒子を捕捉し、それによってHPLCカラムの動作可能寿命を延ばす。ガードカラムを取り除くことができるのが望ましい。交換可能なガードカラムの利点は、ガードカラムより相当に高価であるHPLCカラムを、それほどしばしば交換する必要がないことである。HPLC装置内のガードカラムの1つの心配は、ガードカラムとHPLCカラムの間の連結が密封可能で取り外し可能であることを保証することである。使用される高圧力では、簡単な連結および密封機構は十分でなかった。したがって、付属機構がカラムの全体コストを増加させる。
【0005】
HPLCはより微少の量のサンプルで行われるので、カラムのサイズは縮小される。内径75μmのナノカラムが一般に小さいサンプル用に使用される。内径75μmのナノカラムの使用は、複雑なまたは「汚れた」サンプルを分析することが必要なユーザにはしばしば難しい仕事である。そのようなサンプルを詰めたナノカラムは、1回または2回の注入の後、頻繁に詰まり、さらなる分析のために役にたたなくなる。ナノカラムの小さいサイズのため、ナノカラムと共に使用される任意のガードカラムを、バンド拡張を避けるために、実質的にデッドスペースなしで取り付けなければならないであろう。そのようなガードカラムは入手できなかった。さらに、ナノカラムにガードカラムを取り付けるための任意の結合機構は、たとえ結合機構が非常に小さいことが必要だとしても、高圧力に耐えなければならない。
【0006】
HPLCの他の態様では、2つの別個の分析領域をもつカラムを作るのが利点がある場合がある。これらの領域を、構成および長さに関して正確に形成しなければならならず、また特定の分離を達成するために、中性の材料、一般にはフリットによってそれを分離しなければならない。カラムを形成する円筒の内径が縮小されるので、分離した分析領域を形成する能力が損なわれる。ナノカラム内では、領域を分離することはできなかった。したがって、そのようなマルチユースのナノカラムは、市販されていない。研究の環境では、組み立てられた唯一のマルチユースのカラムは、分析領域の間に確定した境界をもたない。これらのマルチユースのカラムを再現ができないようにする接合点において、2つの担体の混合物である区域がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
複雑なサンプルを分析するのにナノカラムが使用されるときでさえも、現在、ナノカラムの寿命を延ばす必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、第1直径をもつチャンバを画定する内面と、第2直径を画定する外面とを備える円筒壁をもつ第1管を含む分離装置が対象とされる。管の1つの端部は流体を受け、管の他の端部は流体を放出する。チャンバは第1セクションと少なくとも1つの第2セクションをもち、第1セクションは第1担体を含むように構成され、1つまたは複数の第2セクションは第2担体を含むように構成される。第1および第2担体がそれぞれのセクションに含まれるとき、分離フリット要素がセクションの間で担体を分離するために第1管の内部に配置される。少なくとも1つの端部フリット要素が、第1管内に担体の1つを含むために第1管の内面に固定される。
【0009】
1つの実施形態では、少なくとも1つのフリット要素は、第3直径をもつキャビティを画定する第2内面と、第4直径を画定する第2外面と、第3端部と、第4端部とを備える第2の円筒壁をもつ第2管である。第4直径は第1直径より若干小さく、したがって第2管を第1管に挿入することができる。第2管が第1管に取り付けられたとき、第2管の外面は内面と協働して、面の間を担体が通過するのを防止する。1つの例では、第4直径と第1直径の間の差は約10μmである。1つの例では、分離フリットとして使用される第2管は、約1cmの長さをもつ。1つの例では、第3直径は第1直径の約20%であり、キーストーン効果(keystone effect)により、担体がキャビティを通過するのを防止する。1つの実施形態では、第2管の端部は第2管の長さに垂直に向けられ、端部フリット要素を第1管の端部と整列することを可能にし、したがってデッドスペースがなくなり、それによってバンド拡張を限定する。
【0010】
1つの実施形態では、流体を放出するために端部に配置された端部フリット要素は、分離装置から流体を輸送するための移送管として形成される。1つの実施形態では、分離装置は一般に溶融シリカから形成される毛細管として第1管で作られる。分離装置の内径は25μmと180μmの間であり、好ましい範囲は70μmと110μmの間である。
【0011】
別の実施形態では、端部フリット要素は固定された固定相として形成され、固定相材料は、高分子網内で懸濁される。高分子網が、架橋ポリ(ジオルガノシロキサン)(PDMS)であるとき、PDMSフリットが本来の場所に形成される。1つの実施形態では、少なくとも1つの分離フリットがガラスの微小球の層から構成される。
【0012】
1つの実施形態では、分離装置は、第1分析ベッドとして形成される第1セクションと、ガードベッドとして形成される第2セクションとから形成される。別の実施形態では、分離装置は、第1分析ベッドとして形成される第1セクションと、第2分析ベッドとして形成される第2セクションとから形成される。この実施形態は、いくつかの例では、チャンバ内に少なくとも追加のセクションをさらに含み、追加のセクションは第3担体を含むように構成される。実施形態は少なくとも第2分離フリット要素を使用し、第2セクション内の担体の間に追加の分離フリット要素が配置される。追加の第2セクションは分離装置の様々な構成を可能にし、第1担体が第1分析ベッドとして形成され、第2担体が第2分析ベッドまたはガードベッドとして形成され、第3担体がガードベッドとして形成される。2つの分析ベッドまで、10のガードベッドまで分離装置の内部で実現することができる。
【0013】
これらの分離装置では、分析担体およびガード担体の固定相は、イオン交換相、逆相、サイズ排除相および親和相の組からなる群から選択される。ガードベッドをもつナノカラムの寸法の分離装置は、分離フリットと第1管の受け端部に向けて配置された担体の間の境界で切断されるように構成される。分離装置のいくつかは、そのような切断を容易にするためにその境界の位置を示す第1管の外面上に少なくとも1つのマーキングをもつ。
【0014】
第1直径をもつチャンバを画定する内面と、第2直径を画定する外面と、流体を放出するための第1端部と、流体を受けるための第2端部とを備える円筒壁をもつ第1管内に2つの分析ベッドをもつ分離装置を作るプロセスは、チャンバ内に第1セクションを形成することによって始まる。このプロセスは、第1管の端部内に第1端部フリットを固定するステップと、充填分析ベッドを形成する第1端部フリットの後方に分析担体を詰め(load)、かつ充填する(pack)ステップと、充填分析ベッドの後方に分離フリットを配置するステップと、第2充填分析ベッドを形成する分離フリットの後方に第2分析担体を詰め、かつ充填するステップとを含む。分離装置を、第2充填分析ベッド後方に第2端部フリットを固定することによって、さらに処理することができる。他の分離装置は、分離フリットを配置し、分析担体を詰め、かつ充填する動作を追加で9回まで繰り返すことによって作られる。分離装置を作る1つの方法では、第1端部フリットは、第2管および分離装置の長さであり、分離フリットは第2管の長さである。分離装置を作る別の方法では、第1端部フリットは固定された固定相として本来の場所に形成され、固定相材料は、第1管の端部内の高分子網(PDMSフリット)内で懸濁される。分離装置を作る1つの方法では、分離フリットはガラスの微小球の深さとして形成される。
【0015】
ガードバンドをもつ分離装置を使用するとき、各サンプルの成分を測定するために、カラムおよび分析装置を通して一連のサンプルが実行される。結果は、知られている時間で成分を示すピークをもつであろう。カラムが破片で詰まるので、業界で知られているように全体のクロマトグラフィーの性能が劣化する。特にピークが広くなり、結果を解釈するのをより困難にする。ガードバンドがカラムから切断されるとき、クロマトグラフィーの性能が回復される。
【0016】
本発明の特徴および利点は、同じ形体が同じ参照番号で識別される添付の図面に関連して考慮されるとき、以下のより詳細な説明から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明は図1に示される分離装置が対象とされる。分離装置2は、第1直径13をもつチャンバ16を画定する内面14と、第2直径15を画定する外面12と、第1端部18と、第2端部20とを備える円筒壁11をもつ第1管10を含む。第2端部20はサンプルを含む流体を受け、第1端部18は分離された流体を放出する。1つの実施形態では、チャンバ16は、図1に示されるように第1セクション26と第2セクション28とをもつ。第2セクションの数が10以下であることは本発明の範囲内である。第1セクション26は、一般に第1分析ベッド30を形成する第1担体を含むように構成される。第2セクション28は、第2ベッド32を形成する第2担体を含むように構成され、第2ベッド32は第2分析ベッドまたはガードベッドである。第1担体が第1セクション26内部に含まれ、第2担体が第2セクション28内部に含まれるとき、分離フリット要素24が、担体を分離するために、第1セクション26と第2セクション28の間で第1管内に配置される。少なくとも1つの端部フリット要素22が、第1管10内の担体を含むために第1管10の内面14に固定される。
【0018】
分離装置2が図1に示されるようにガードカラムとして形成されるとき、分析ベッド30は、端部フリット22をもつ装置2の第1端部18の近くに形成され、分析ベッド30を、正確な長さで形成し充填することを可能にする。分離フリット24は2つのセクション26、28の担体が混合することを防止し、分析ベッドの長さが指定されたようなものであることを保証する。第2セクション28内の分離フリット24の後方に形成されたガードベッド32は、第1管10の端部まで延び、または材料をチャンバ16内に固定するために、第2端部フリット22で上を覆われる。
【0019】
分離装置2が図2に示されるようにマルチユースカラムとして形成されるとき、第2分析ベッド38がガードベッド32に置き換わる。この第2分析ベッド38は、意図する応用例によって、同じまたは異なる担体から形成される。例えば、応用例がペプチド分析の場合、第1と第2の両方の担体が、マサチューセッツ州、MilfordのWaters Co.社からのC18などの活性炭であってもよい。一方、応用例がタンパク質分析の場合、第1担体はイオン交換担体から選び、第2担体は逆相担体から選ばれるであろう。図示されたベッドの長さは、説明目的のためだけである。当分野の技術者は、意図する分離のために必要な固定相の体積を定めることができる。
【0020】
図2で示される1つの実施形態では、分離装置2の第1管10は、毛細管から作られる。分離装置2が液体クロマトグラフィーに使用される場合、毛細管34は好ましくは溶融シリカから作られる。溶融シリカは壊れやすいので、外面は保護のため一般にポリイミド36の層で覆われる。分離装置2に使用される毛細管の第1直径は、25μmと180μmの間であり、好ましい範囲は70μmと110μmの間である。毛細管尺度の実施形態では、フリットの端面40が第1管10の端部と整列するように、端部フリット要素22が管10に嵌合することが望ましい。この整列が、分離装置2が移送管(図示せず)に連結されるとき、デッドスペースを限定し、したがってバンド拡張を最小限に抑える。
【0021】
図3に示される別の実施形態では、分離装置2がチャンバ16内に追加のセクション41をさらに含み、前の第2セクション28の長さを、新しい第2セクション43と追加のセクション41に分割したと考えることができる。追加のセクション41は第3担体を含むように構成される。この実施形態は、新しい第2セクション43内の第2担体と追加のセクション41内の第3担体との間に配置された第2分離フリット要素24’を使用する。追加のセクション41は、分離装置2の様々な構成を可能にし、第1担体が第1分析ベッドとして形成され、第2担体が第2分析ベッドまたはガードベッドとして形成されならびに第3担体がガードベッドとして形成される。2個までの分析ベッドおよび10個までのガードベッド(全部で11個のベッド)をもつ分離装置2は実用的である。
【0022】
図3に示されるような複数のガードベッドをもつ毛細管サイズの分離装置は、一般に分離装置を詰まらせる大きな分子を含むサンプルの使用に特に適している。ピークの低減した分離能によって示されるように分離装置2が詰まったとき、分離装置2を分離フリット24’の流入端25で切断することによって、最も外側のガードベッド41が取り除かれる。それから、短くされた分離装置2’は、第2ガードベッド43が詰まるまで、さらなる分析のために利用できる。短くされた分離装置2’を、第1分離フリット24の流入端27で切断することによって、第2ガードベッド43が取り除かれる。それから、さらに短くされた分離装置2’’は、分析カラムが詰まるまで、さらなる分析のために利用できる。詰まった分析カラムをもつ分離装置は、ガードベッドを含まない分離装置より多くの分析を行った後で捨てられる。
【0023】
図4に示される毛細管分離装置の1つの実施形態では、少なくとも1つのフリット要素が、第3直径54を画定する第2内面49と、第4直径56を画定する第2外面28と、第3端部55と、第4端部53とを備えるキャビティ45の周りに第2円筒壁47をもつ第2管46として取り付けられる。取り付けられたとき、第4直径56が少なくとも1つの担体を留めておくように第1直径50と関連しあう。特に、第4直径56は、少しだけ第1直径50より小さく、したがって第2管46が第1管10内に摩擦で向けられる。1つの例では、第4直径56と第1直径50の差は約10μmである。1つの例では、分離フリットとして使用される第2管46は、約1cmの長さ58をもつ。第2管46の端部は、第2管46の長さ58の方向に垂直に向けられて、第1管10の端部と整列する平らな表面をもたらす。第3直径54は、第2管46中に形成されたキャビティ45を通る担体のいかなる移動も限定するために第1直径50より相当に小さい。1つの例では、第3直径54は第1直径50の約20%である。第2管46が端部フリット22を形成するとき、第2管46は、接着剤で所定位置に固定される。1つの実施形態では、第2管46中に形成された端部フリット要素22の1つは、バンド拡張に関連するデッドスペースを残さず第1管10の対応する端部と整列する端部をもつ。
【0024】
1つの実施形態では、端部フリット要素22として作用するより長い第2管46が放出流体用に第1端部18中に配置される。第2管46の長さが、約6cmまたはそれより大きく、約1cmだけが第1端部18に固定されるとき、この端部フリット要素は流体を分離装置2から輸送するための移送管(図示せず)の働きをする。このタイプの分離装置2は、別の移送管が取り付けられるとき導入されるバンド拡張を最小限に抑える。さらに、移送管を、分離装置2に関連する検出器に直接連結することもできる。
【0025】
図5に示された分離装置の別の実施形態では、少なくとも1つの端部フリット要素22’が、固定相材料と架橋ポリ(ジオルガノシロキサン)高分子網とを含む高分子網中に懸濁させた粒子の均質混合物として形成される。具体的な実施では、ポリ(ジオルガノシロキサン)は、ポリ(ジメチルシロキサン)であり、得られるフリットはPDMSフリットと呼ばれる。
【0026】
1つの実施形態では、少なくとも1つの分離フリット24’は、ガラスの微小球60の層から構成される。ガラスの微小球60の層は200μmと500μmの間の厚さである。好ましい厚さは約250μmである。ガラスの微小球60は、約3.5μmと5μmの間の直径をもつ。好ましい直径は約5μmである。分離フリット24’は、担体を分離し、分析およびガードベッドを特定の厚さに充填することを可能にする。ガラスのビーズは好ましく、高分子を含むビーズは適切でないが、他の非吸着のビーズを使用できる。
【0027】
図5は2つのPDMS端部フリット22’と、3つのベッド59と、ガラスの微小球60で形成された2つの分離フリット24’とで形成された分離装置2を説明する。説明された分離装置は、分析ベッドとして形成された放出端部18の最も近くにベッド59’と、ガードベッドとして形成された他のベッド59とをもつ。第1切断点25は、流入端部20に向かう分離フリット24’のすぐ上にあり、第2切断点27は、流入端部20に向かう第2分離フリット24’のすぐ上にある。
【0028】
これらの様々な分離装置2では、分析担体の固定相は、業界で使用される固定相の任意のものから選択される。特に、固定相は、イオン交換相、逆相、固相抽出相からなる群から選ばれる。ガードベッド32をもつ分離装置2は、分離フリット24と、第1管10の第1端部18に向かって配置された担体との間の境界27、44で切断可能であるように構成される。分離装置2のいくつかは、そのような切断を容易にするために、分離フリット24と、第1管10の第2端部20に向かって配置された担体との間の境界27の位置を示す第1管10の外面12上に少なくとも1つのマーキングをもつ。
【0029】
図6は、第2管から形成されたフリットを使用して作られた毛細管サイズの分離装置の図である。第1管10は、装置の外壁61を形成しさらにその外壁61の内部にチャンバ63を形成する。入口管64がソース(図示せず)に連結され、入口端部フリット62に押し付けられる。ガード領域66が入口端部フリット62と分離フリット68の間に固定相から作られる。分析領域70が分離フリット68と出口端部フリット72の間に固定相から作られる。参照のためだけだが、説明された分離装置の寸法は約14cmの長さで、10cmの分析ベッド、2cmのガード領域、出口およびフリットの長さが約1cmである。
【0030】
2つの分析ベッドと2つのガードベッドをもつ分離装置を作る方法がプロセスを説明するために以下に詳述される。装置は適切な直径および長さの第1管を選択することによって作られ、円筒壁は、装置内径を画定する円筒壁の内面をもち材料を受けるためのチャンバを囲む。目的とする応用例に特定の固定相の組が、装置に充填するために組み立てられて一連のベッドを形成する。第1管は、下向き端部が出口端部に指定されて、垂直に保持される。第1端部フリットを、フリットが第1管の端部と同一平面になるように、出口端部に固定する。第1固定相分析担体が、第1分析ベッドを形成する端部フリットの後部でチャンバ内に詰められかつ充填される。分離フリットが、続いて装置に詰め込まれる材料からベッドを分離するために、第1分析ベッドの上に配置される。第2分析ベッドを形成するための第2固定相が、分離フリットの後部でチャンバ内に詰められかつ充填される。第2分離フリットが、続いて装置に詰め込まれる材料からベッドを分離するために、第2分析ベッドの上に配置される。第1ガードベッドを形成するための第3固定相が、第2分離フリットの後部でチャンバ内に詰められかつ充填される。第3分離フリットが、続いて装置に詰め込まれる材料からベッドを分離するために、第1ガードベッドの上に配置される。第2ガードベッドを形成するための第4固定相が、第3分離フリットの後部でチャンバ内に詰められかつ充填される。第2端部フリットを、フリットが第1管の端部と同一平面になるように出口端部に固定し、あるいは、それを流体を供給するために入口管を挿入できるように特定の深さだけ、へこませる。
【0031】
上述の方法は特定の分離装置を作るが、1つだけ分析ベッドをもつ装置、10個までのガードベッドをもつ装置、様々なベッド内で使用される同じ固定相材料をもつ装置、ならびに第2端部フリットをもたない装置は、すべて本明細書の教示に包含されることを理解することができる。
【0032】
分離装置2を作る方法のための1つのオプションでは、第1端部フリット22が第2管46の長さであり、第2管46の外径56が第1管10の内径50より若干小さい。第2管46が、第1管10の端部18内に接着剤によって固定される。別のオプションでは、分離フリット24が第2管46の長さであり、第2管46の外径56が、第1管10の内径50より少しだけ小さい。分離フリット24の管46が第1管に固定されずに、チャンバ内に形成された2つのベッドの間に置かれている。分離装置2を作る別の方法では、第1端部フリット22が第1管10の端部18内にPDMSフリットとして本来の位置に(in situ)形成される。分離装置2を作る別のオプションでは、分離フリット24がガラスの微小球の層として形成される。
【0033】
ガードバンドをもつ分離装置を使用するとき、各サンプルの成分を測定するために、カラムおよび分析装置を通して一連のサンプルが実行される。クロマトグラフィーの結果は、知られている個数の成分を示すピークをもつ。カラムが破片で詰まるので、業界で知られているように全体のクロマトグラフィーの性能が劣化する。特にピークが広くなり、結果を解釈するのがより困難になる。当分野の技術者は、この劣化を認識するであろう。カラムのピーク幅が元の値の約20%増加するとき、カラムは本質的に使用できなくなった。それからガードバンドはカラムから切断され、クロマトグラフィーの性能が回復される。
【0034】
当分野の技術者は、単にルーチンの実験を使用するだけで、特定の方法、実施形態、特許請求の範囲および実施例に等価のものを数多く認識し、確認することができるであろう。そのような等価のものは、本発明の範囲内にあり、本明細書に添付された特許請求の範囲によって包含されると考えられた。この出願全体を通して引用されたすべての参照文献、発行された特許および公開された特許出願は、本明細書に参照により組み込まれている。本発明は以下の実施例によってさらに説明される。
【0035】
(実施例I)
I.装置の組立―第2管フリットを使用
第2管フリットを使用するナノカラムは以下のように準備された。保持フリットとして作用することを意図した(20μm×90μm)(内径×外径)の5cmの長さの2cmのセクションの溶融シリカ毛細管が、カラムのハウジングとしての役割をする(100μm×360μm)の溶融シリカ毛細管の中に挿入された。より小さい毛細管は、外面の1.5cmをポリ(ジメチルシロキサン)(PDMS)でコーティングしかつ100μm ID 毛細管の中に再挿入することによって所定位置に固定された。アセンブリ全体が、PDMSを硬化させるために110℃のオーブン内に2時間置かれた。硬化の後、(20μm×90μm)の毛細管の余分の3cmがセラミックスコアリング装置を使用して切り取られた。3.5μm Symmetry(登録商標)C18(Waters Corp.,Milford MA)などの分析ベッドが、10cmの長さにまで1000psiで、続いて4000psiの圧縮ステップで保持フリットに押し付けて充填された。分析ベッドを充填した後で、(20μm×90μm)の毛細管の1cmのセクションが挿入され、(20μm×90μm)の毛細管の10cmのセクションと共にカラムベッドの上部にまで押された。毛細管の分離フリットが所定の位置につくと、トラッピング/ガードのフェーズの2cmのベッドが2000psiで充填された。(20μm×90μm)の毛細管の第2の1cmのセクションが以前に示されたようにこの短いベッドの頭部に配置される。望ましい数のトラッピング/ガードのベッドが作られると、PDMSが周囲で一晩硬化されることを除いて、最終入口フリットが出口保持フリット作成用の前述の手法を用いて取り付けられる。充填ベッド内で任意の残留溶媒が急激な膨張を引き起こし、カラムの破損をもたらすので、最終カラムはPDMSを硬化するためにオーブン中に配置されなかった。
【0036】
II.装置の予備評価―第2管フリットを使用
プロトタイプのナノカラム装置は以下のベッドのサイズで組み立てられた。
(1)分析ベッド:100mm 3.5μm Symmetry(登録商標)C18
(2)ガード#1:1.5cm 5.0μm Symmetry(登録商標)C18
(3)ガード#2:1.5cm 5.0μm Symmetry(登録商標)C18
プロトタイプの性能を評価するために、繰り返しカラムに過負荷をかけることが試みられた。この目的のために、5.0pmolμLのエノラーゼダイジェストの1.0μLの注入が50回反復されて、3−40%B(A:水中に0.1%TFA;B:ACN中に0.1%TFA)を含む直線勾配を用いて流量毎分400nLで30分行われた。図7は、プロトタイプのナノカラム装置の第1回注入後のクロマトグラフ出力である。区域80、82、84および86は、比較の目的で強調されている。図8は、プロトタイプのカラムの第43回注入後のクロマトグラフ出力である。図8は、ペプチドが固定相に吸着し始めカラムがブロックし始めたとき、カラムの性能の劣化を示す。これは、ピーク80と80’、82と82’、84と84’ならびに86と86’の間の分離能の減少によって明示された。
【0037】
第1ガードが取り除かれて、図9A及び9Bに示される結果がもたらされる。ここで、カラムの性能が改善されいくつかの分離が取り戻された。ガードカラムが切り離されることによるカラムの長さの変化により、図7と9Bの間で保持時間に差があった。しかし、領域80と80’’、82と82’’、84と84’’ならびに86と86’’の比較は、詰まったガードカラムを取り除くことによっていかに分離能が回復されるかを示す。
【0038】
当分野の技術者は、上述の実施形態に基づく本発明のさらなる特徴および利点を理解するであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲によって示されたことを除いては、具体的に示され記載されたことによって限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明によるガードカラムを示す図である。
【図2】本発明によるマルチユースのカラムを示す図である。
【図3】本発明によるマルチガードのカラムを示す図である。
【図4】毛細管フリットで作られた本発明によるマルチガードのカラムを示す図である。
【図5】PDMSおよびガラスの微小球フリットで作られた本発明によるマルチガードのカラムを示す図である。
【図6】本発明によって作られたガードカラムの図である。
【図7】本発明によるガードカラムを使用したHPLCシステムの第1回目のランの出力の図である。
【図8】図7のガードカラムをもつHPLCシステムの第43回目のランの出力の図である。
【図9A】図7のガードカラムから第1ガードを取り除いた後のHPLCシステムの出力の図である。
【図9B】図7のガードカラムから第1ガードを取り除いた後のHPLCシステムの出力の図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1直径をもつチャンバを画定する内面と、第2直径を画定する外面と、流体を放出するための第1端部と流体を受けるための第2端部とを備える円筒壁をもつ第1管であって、前記チャンバが第1セクションと少なくとも1つの第2セクションとを含む第1管と、
前記第1セクション内部に含まれる第1担体と、
前記少なくとも1つの第2セクション内部に含まれる第2担体と、
前記チャンバの前記セクションの間で前記担体を分離するために前記第1管の内部に配置される少なくとも1つの分離フリット要素と、
前記第1管の前記内面に固定され、かつ前記第1セクション内の前記第1担体および最終の第2セクション内の前記第2担体からなる群から選択される少なくとも1つの担体を含む少なくとも1つの端部フリット要素とを含む分離装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの端部フリット要素が、前記第1管の1つの端部と整列する端部をもち、前記1つの端部が、バンド拡張に関連するデッドスペースを最小にするように、前記第1端部および前記第2端部からなる群から選ばれる請求項1に記載の分離装置。
【請求項3】
前記分離フリット要素および前記端部フリット要素から選択される少なくとも1つのフリット要素が、第3直径をもつキャビティを画定する第2内面と、第4直径を画定する第2外面と、第3端部と、第4端部とを備える第2円筒壁をもつ第2管であって、少なくとも1つの担体を留めておくように前記第4直径が前記第1直径と関連しあう請求項1に記載の分離装置。
【請求項4】
前記第4直径が前記第1直径より若干小さい請求項3に記載の分離装置。
【請求項5】
前記第4直径と前記第1直径の間の差が約5μmと20μmの間である請求項4に記載の分離装置。
【請求項6】
前記第4直径と前記第1直径の間の差が約10μmである請求項4に記載の分離装置。
【請求項7】
分離フリットとして使用される前記第2管が約0.5cmと3cmの間の長さをもつ請求項3に記載の分離装置。
【請求項8】
分離フリットとして使用される前記第2管が約1cmの長さをもつ請求項3に記載の分離装置。
【請求項9】
前記第3および第4端部から選択される1つの端部が前記第2管の長さに垂直に向けられる請求項3に記載の分離装置。
【請求項10】
前記第3直径が前記第1直径の約10%と30%の間である請求項3に記載の分離装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのフリット要素が、流体放出用の前記第1端部内に配置された端部フリット要素であり、前記端部フリット要素が前記分離装置から前記流体を輸送するための移送管を形成する請求項3に記載の分離装置。
【請求項12】
前記第1直径が約25μmと180μmの間である請求項1に記載の分離装置。
【請求項13】
前記第1管が溶融シリカから形成される請求項12に記載の分離装置。
【請求項14】
前記第1直径が70μmと110μmの間である請求項12に記載の分離装置。
【請求項15】
前記端部フリット要素が、固定相材料と高分子網とを備える粒子の均質混合物を含む固定された固定相として形成される請求項12に記載の分離装置。
【請求項16】
前記高分子網が架橋ポリ(ジオルガノシロキサン)であり、かつ前記製品が前記ポリ(ジオルガノシロキサン)内で懸濁される請求項15に記載の分離装置。
【請求項17】
前記ポリ(ジオルガノシロキサン)がポリジメチルシロキサン(PDMS)である請求項15に記載の分離装置。
【請求項18】
前記装置を前記分離フリットと、前記第1管の前記第2端部に向けて配置される前記担体との間の境界で切断することができる請求項12に記載の分離装置。
【請求項19】
前記分離フリットと、前記第1管の前記第2端部に向けて配置される前記担体との間の前記境界の位置を示す前記第1管の前記外面に少なくとも1つのマーキングをさらに含む請求項18に記載の分離装置。
【請求項20】
前記第1担体が第1分析ベッドとして形成され、前記第2担体が第2分析ベッドとして形成される請求項1に記載の分離装置。
【請求項21】
第3担体を含むための、前記チャンバ内の少なくとも1つの追加の第2セクションと、
前記第2セクション内の前記第2担体と前記追加の第2セクション内の前記第3担体の間に配置される少なくとも1つの追加の分離フリット要素とをさらに含む請求項1に記載の分離装置。
【請求項22】
前記第1担体が第1分析ベッドとして形成され、前記第2担体が第2分析ベッドとして形成され、前記第3担体がガードベッドとして形成される請求項21に記載の分離装置。
【請求項23】
前記第1担体が第1分析ベッドとして形成され、前記第2担体がガードベッドとして形成され、前記第3担体がガードベッドとして形成される請求項21に記載の分離装置。
【請求項24】
ガードベッドとして形成される前記第2担体およびガードベッドとして形成される前記第3担体からなる群から選択される前記担体が、イオン交換相、逆相、サイズ排除相および親和相の組から選択される固定相から構成される請求項23に記載の分離装置。
【請求項25】
前記第3担体を含む前記少なくとも1つの追加の第2セクションがガードベッドとして形成され、追加の第2セクションの数が1と9の間である請求項21に記載の分離装置。
【請求項26】
分析ベッドとして形成される前記第1担体および分析ベッドとして形成される前記第2担体からなる群から選択される前記担体が、イオン交換相、逆相、サイズ排除相および親和相の組から選択される固定相から構成される請求項21に記載の分離装置。
【請求項27】
前記少なくとも1つの分離フリットは、ガラスの微小球の層から構成される請求項1に記載の分離装置。
【請求項28】
前記ガラスの微小球の層の厚さが、約250μmと500μmの間である請求項27に記載の分離カラム。
【請求項29】
前記ガラスの微小球の層の厚さが、約250μmである請求項27に記載の分離カラム。
【請求項30】
前記ガラスの微小球の直径が、約3.5μmと5.0μmの間である請求項27に記載の分離カラム。
【請求項31】
前記ガラスの微小球の直径が、約5.0μmである請求項27に記載の分離カラム。
【請求項32】
前記第1担体が分析ベッドとして形成され、前記第2担体がガードベッドとして形成される請求項1に記載の分離装置。
【請求項33】
チャンバの第1直径を画定する内面と、第2直径を画定する外面と、流体を放出するための第1端部と、流体を受けるための第2端部とを備える円筒壁をもつ第1管内に分離装置を作る方法において、前記チャンバが第1セクションと少なくとも1つの第2セクションとを含む分離装置を作る方法であって、
a.前記第1管の端部内に第1端部フリットを固定するステップと、
b.充填分析ベッドを形成する前記第1セクション内の前記第1端部フリットの後部に分析担体を詰め、かつ充填するステップと、
c.前記第1管内の前記充填分析ベッドの後部に分離フリットを配置するステップと、
d.第2充填分析ベッドを形成する前記第2セクション内の前記分離フリットの後部に第2分析担体を詰め、かつ充填するステップとを含む方法。
【請求項34】
前記第2充填分析ベッドの後部で前記第1管の第2端部フリットを固定するステップをさらに含む請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記第1端部フリットが、第3直径をもつキャビティを画定する第2内面と、第4直径を画定する第2外面とを備える第2円筒壁をもつ第2管の長さである請求項33に記載の分離装置を作る方法。
【請求項36】
前記第1端部フリットおよび/または前記第2端部フリットが、接着することによって前記第1管に固定される請求項35に記載の分離装置を作る方法。
【請求項37】
前記分離フリットが、第3直径をもつキャビティを画定する第2内面と、第4直径を画定する第2外面とを備える第2円筒壁をもつ第2管の長さである請求項33に記載の分離装置を作る方法。
【請求項38】
追加4回まで繰り返しステップc.およびd.を繰り返すことをさらに含む請求項33に記載の分離装置を作る方法。
【請求項39】
前記第1端部フリットが、前記第1管の1つの端部に固定相材料と高分子網とを含む粒子の混合物を含む固定された固定相として形成される請求項33に記載の分離装置を作る方法。
【請求項40】
前記分離フリットが、ガラスの微小球の層として形成される請求項33に記載の分離装置を作る方法。
【請求項41】
サンプルを分析するために分離装置を使用する方法において、前記サンプルが別の成分から分離することができる少なくとも1つの成分を含む方法であって、
a.分離装置を提供するステップにおいて、
第1直径をもつチャンバを画定する内面と、第2直径を画定する外面と、流体を放出するための第1端部と流体を受けるための第2端部とを備える円筒壁をもつ第1管であって、前記チャンバが第1セクションと少なくとも1つの第2セクションとを含む第1管と、
前記第1セクション内部に含まれる第1担体と、
ガードカラムと呼ばれる、前記少なくとも1つの第2セクション内部に含まれる第2担体と、
前記チャンバの前記セクションの間で前記担体を分離するために前記第1管の内部に配置される少なくとも1つの分離フリット要素と、
前記第1管の前記内面に固定され、かつ前記第1セクション内の前記第1担体および最終の第2セクション内の前記第2担体からなる群から選択される少なくとも1つの担体を含む少なくとも1つの端部フリット要素とを含む分離装置を提供するステップと、
b.ピークの分離能が劣化するまで各サンプル内の1組の成分を測定するように、前記分離装置を通して一連のサンプルを流すステップと、
c.前記分離フリットの1つの境界で前記第1管を切断することによって、ガードカラムを取り除くステップであって、前記境界が前記第1管の前記第2端部に向けて配置され、短くされた分離装置を作るガードカラムを取り除くステップと、
d.ピークの分離能が劣化するまで各サンプル内の1組の成分を測定するように、前記短くされた分離装置を通して一連のサンプルを流すステップとを含む方法。
【請求項42】
分離能の劣化はカラムのピーク幅が元の値から20%増加されたときである請求項41に記載の分離装置を使用する方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate


【公表番号】特表2007−531866(P2007−531866A)
【公表日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−520259(P2006−520259)
【出願日】平成16年7月12日(2004.7.12)
【国際出願番号】PCT/US2004/022374
【国際公開番号】WO2005/007264
【国際公開日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(504438255)ウオーターズ・インベストメンツ・リミテツド (80)