説明

一方向循環式ワイパー装置

【課題】 ワイパー装置は扇状運動の為にウインドシールド面に拭き残しができ、往復運動の往動作で拭取った水滴をウインドシールド面に復動作で引戻して視界を妨げ、太いワイパーアームが視界を垂直方向に横切り往復するので目障りになり、かつその往復運動の反転時にワイパーアームが運転者の視界で一瞬停止し残像が残り視覚を阻害し、非使用時でもワイパーブレードが露出して見栄えが悪く、さらに紫外線による劣化やガラス面に押し付けられワイパーブレードが変形する等の問題を解消するワイパー装置を提供する。
【解決手段】 ウインドシールド周囲を一方向に循環する無端伝達ベルトに取り付けられたフレキシブルなワイパーブレードがウインドシールドを一方向に拭取り循環し、非使用時は隠蔽部に位置し、相対する2辺の長さが異なる形状のウインドシールドにも対応できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はワイパー装置に関し、フレキシブルなワイパーブレードが拭き取り面を循環し繰り返し一方向に移動して拭き取る事が可能な、かつ視界を妨げ難い動作で非使用時に見栄えが良いワイパー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に車両のワイパー装置はウインドシールド面の雨,水滴,雪などを排除して視界を確保するためにモーターの回転をリンク構造によりワイパーブレードが取り付けてあるワイパーアームを回転軸を中心に扇状に往復運動させる事でウインドシールド面を拭き取っている。また広い範囲を拭取る為に複数個のワイパーブレードを設置している。
【0003】
車両のウインドシールド面の広い範囲を拭き取るために上下あるいは左右方向に架けられたワイパーブレードを左右あるいは上下に往復運動させて長方形のウインドシールド面を拭き取る特開平11−310112の「パーフェクトワイパー」の仕組みや、ワイヤー状のワイパーブレードを利用した特開平07−112655の「アームレスワイパー」やワイパーブレードにスプリングを付けて往復運動させる特開2006−8093の「全面ワイパー装置」の仕組みがある。
【0004】
ワイパー非使用時の運転者の視界確保の為にワイパーアームの格納位置をウインドシールド下方のボンネットフードに隠れたの位置に設定する方法や、ワイパーアームがウインドシールドの視界に入らないようにワイパーアームの支点をウインドシールドの下方のボンネットフードに隠れた位置へ移動する仕組みがある。
【0005】
車両のワイパー装置で非使用時に見栄えを良くする為にボンネットフードをワイパーアームが隠れる位置まで延長してワイパーアームを隠す方法や、特開平9−123877のようにワイパーアームの回転軸の位置とワイパーアームの形状を調整して見栄えを良くする方法がある。
【0006】
車両のワイパー装置でウインドシールド面の拭き残しを少なくする為に左右のワイパーアームの長さを変える方法や、ワイパーアームが扇状に揺動往復する支点を左右に移動させる特開2002−240686の「ワイパー装置」や、大小のワイパーを組み合わせて拭き残し面を少なくする工夫がされていた。
【0007】
車両のワイパー装置で強い雨の場合にワイパーアームがウインドシールドを素早く往復運動する時の反転に伴う異音発生を防止するために、往復運動反転時の一瞬にワイパーアームを浮き上がらせてワイパーブレードをウインドシールド面から一瞬離す技術は公知であり、アクリル製のウインドシールド上にワイパーブレードを浮き上がらせるための突起を設けた特開2000−289575の「自動車のワイパー構造」がある。
【0008】
車両のワイパー装置でワイパーブレードゴムがウインドシールド面に押し付けられて変形劣化する事を防ぐためにワイパーの非使用時はワイパーブレードをウインドシールド面から浮かせる手動式のワイパースタンドは公知であり、他に公開平9−267719の「ワイパー自動収納機構の保護スタンド」がある。
【0009】
車両のワイパー装置で左右のフロントサイドピラー部に渡したワイパーブレードを往復させて拭取るワイパー構造で拭き取り面の上下の長さが異なる台形状のウインドシールドを拭き取る場合に、ワイパー構造は略四角形に設置されながらサイドピラーを逆台形状にして、見かけのウインドシールド面を拭き取り面の上下の長さが異なる台形状にみなす方法は公知である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来のワイパー構造は拭き取り面でワイパーブレードを扇状往復運動させたり、拭き取り面の左右の辺に渡されたワイパーブレードを上下方向に往復運動させたり、拭き取り面の上下の辺に渡されたワイパーブレードを左右方向に往復運動をさせる事により、雨や雪や汚れなどを拭き取る。しかし一度往運動で拭き取った水滴の一部を自らその復運動で再び拭き取り面に拭き戻してしまうので充分な視界確保が難しかった。
【0011】
従来のワイパー構造は略四角形の拭き取り面を扇状に拭き取るために拭き残し部分が出来て視界が悪くなった。
【0012】
従来のワイパー構造はワイパーブレードが取り付けられたワイパーアームを回転軸を支点として扇状往復運動するのでモーメントを負担する太いワイパーアームが必要になり、作動中に目障りになった。
【0013】
往復運動する従来のワイパー構造は、その動作中にワイパーアームが往運動から復運動に変わる反転時に、運転者の視界内で一瞬停止するのでワイパーが運転者の視覚に残像として残ってしまった。
【0014】
従来のワイパー構造はその扇状往復過程で運転者の視界をワイパーブレードが略鉛直線状で横切るために、人間の両眼の構造上、垂直線物体が視界を横方向に往復する場合、水平線状物体が視界を上下に一方向に移動する場合に比べて目障りに感じる。という感覚に照らして目障りになった。
【0015】
従来のワイパー構造は強い雨の場合に拭き取り面をワイパーブレードを素早く往復運動させるが、その反転に伴うワイパーブレードゴムの異音が発生して耳障りになった。
【0016】
従来のワイパー構造は拭き取り面でワイパーブレードを扇状往復運動させるために、ワイパーブレードゴムが常に同じ箇所を往復するので、ワイパーブレードゴムに不具合箇所がある場合には、拭き取り跡に残ってしまった。
【0017】
従来のワイパー構造は非使用時にワイパーブレードゴムが拭き取り面に常に押し付けられているのでワイパーブレードゴムが変形したり、熱により拭き取り面にへばり付いたり、紫外線によって劣化してしまった。
【0018】
従来のワイパー構造は非使用時には太いワイパーアームが拭き取り面下部に露出しているために見栄えが悪く、空気抵抗になった。
【0019】
拭き取り面の拭き残し部分を少なくする為に拭き取り面の上下或いは左右の対の2辺に渡されたワイパーブレードを往復させてウインドシールドを広範囲に拭き取るワイパー構造があるが、拭き取り面の上下の長さが異なり拭き取り幅が一定でない形状の拭き取り面において、長辺の幅にワイパーブレード長さを設定すると拭き取り面の長辺から短辺にワイパーブレードが移動するにつれてワイパーブレードの長さが余ってしまい、拭き取り面の短辺の幅にワイパーブレードの長さを設定すると短辺の長さを超える拭き取り面部分を拭き取ることが出来なかった。
【0020】
本発明は上記に鑑みなされたものであり、拭き取り面の2辺に渡されたフレキシブルなワイパーブレードは、一方向運動で拭き取る作用をするので、従来のワイパーブレードのように復運動で水滴などを引き戻す事が無く、拭き取り面の拭き残し部分が少なく、従来の回転軸式ワイパーよりも細い形状で、拭き取り面上で一瞬も停止する事が無く、かつフレキシブルなワイパーブレードが水平方向に運転者の視界を移動するために目障りになりにくく、往復運動による反転時の異音が無く、非使用時にフレキシブルなワイパーブレードは隠蔽されて拭き取り面上に無いのでワイパーブレードの劣化や変形が少なく、さらに非使用時の見栄えがよいワイパー装置を提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
相対する辺が同じ四角形の拭き取り面の任意なコーナーをAとし、Aと隣り合うコーナーをBとし、Bと隣り合いかつAと異なるコーナーをCとし、Aの隣でBと異なるコーナーをDとして、Aの外側に位置するベルト車3と、Bの外側に位置するベルト車6と、Cの外側に位置するベルト車5と、Dの外側に位置するベルト車4と、Cの外側でありかつベルト車5の内側に位置するベルト車7と、Dの外側でありかつベルト車4の内側に位置するベルト車8の各ベルト車からなるベルト車群と、ベルト車3、ベルト車4、ベルト車5、ベルト車6、ベルト車7、ベルト車8の順に各ベルト車の外側を回りベルト車3に至り、ベルト車群を一巡する無端伝達ベルト9からなる上部セットがあり、Aの外側に位置するベルト車10と、Bの外側に位置するベルト車15と、Cの外側に位置するベルト車14と、Dの外側に位置するベルト車11と、Aの外側でありかつベルト車10の内側に位置するベルト車12と、Bの外側でありかつベルト車15の内側に位置するベルト車13の各ベルト車からなるベルト車群と、ベルト車10、ベルト車11、ベルト車12、ベルト車13、ベルト車14、ベルト車15の順に各ベルト車の外側を回りベルト車10に至り、ベルト車群を一巡する無端伝達ベルトからなる下部セットがあり、上部セットは下部セットに隙間を持って重なり位置し、上部セットの無端伝達ベルトの下側小口に一方の接点を持ち、下部セットの無端伝達ベルトの上側小口に他方の接点を有する拭き取り面を拭き取る為の幅と高さに対応したフレキシブルなワイパーブレードの1方の接点が上部セットのベルト車3からベルト車4の間、若しくはベルト車3からベルト車8の間の無端伝達ベルト9上にあるときに、フレキシブルなワイパーブレードの他方の接点がフレキシブルなワイパーブレードが拭き取り面を跨ぐ状態で、下部セットのベルト車13からベルト車14の間、若しくはベルト車14からベルト車15の間の無端伝達ベルト16上にあり、無端伝達ベルトが循環し、無端伝達ベルト上の接点と共にフレキシブルなワイパーブレードが循環する仕組みを特徴とする一方向循環式ワイパー装置。
【0022】
前記の記載の一方向循環式ワイパー装置において、拭き取った水を排水する溝を拭き取り面の上部に設けた一方向循環式ワイパー装置。
【0023】
前記の記載の一方向循環式ワイパー装置において拭き取り面周囲に当該ワイパー装置を覆うカバーを有する一方向循環式ワイパー装置。
【0024】
前記の記載の−方向循環式ワイパー装置において、フレキシブルなワイパーブレードの1方の接点が上部セットのベルト車4からベルト車5の間、若しくはベルト車7からベルト車8の間の無端伝達ベルト9上に位置し、他方の接点が下部セットのベルト車13からベルト車14の間若しくはベルト車14からベルト車15の間の無端伝達ベルト16上に位置するときに、拭き取り面のコーナーCの外側でワイパーブレードの通過高さに位置するワイパーブレードガイド用ベルト車27と、フレキシブルなワイパーブレードの一方の接点が上部セットのベルト車5からベルト車4の間、若しくはベルト車8からベルト車7の間の無端伝達ベルト9上に位置し他の接点が下部セットのベルト車12からベルト車11の間、若しくはベルト車11からベルト車10の間の無端伝達ベルト16上に位置するときに、拭き取り面のコーナーBの外側でワイパーブレードの通過高さに位置するワイパーブレードガイド用ベルト車28と、フレキシブルなワイパーブレードの1方の接点が上部セットのベルト車4からベルト車3の間、若しくはベルト車3からベルト車8の間の無端伝達ベルト9上に位置し、他の接点が下部セットのベルト車10からベルト車15の間若しくはベルト車12からベルト車13の間の無端伝達ベルト16上に位置するときに、拭き取り面のコーナーCの外側でワイパーブレードの通過高さに位置するワイパーブレードガイド用ベルト車29と、フレキシブルなワイパーブレードの1方の接点が上部セットのベルト車5からベルト車6の間若しくはベルト車7からベルト車6の間の無端伝達ベルト9上に位置し他方の接点が下部セットのベルト車12からベルト車13の間若しくはベルト車10からベルト車15の間の無端ベルト16上に位置するときに、拭き取り面のコーナーDの外側でワイパーブレードの通過高さに位置するワイパーブレードガイド用ベルト車26とを有する仕組みを特徴とする一方向循環式ワイパー装置。
【0025】
前記記載の一方向循環式ワイパー装置において、拭き取り面コーナーAとコーナーDを結ぶ辺の外側とコーナーBとコーナーCを結ぶ辺の外側に固定された、拭き取り面を拭き取るフレキシブルなワイパーブレードの移動長さに応じた長さの2組のバーと、フレキシブルなワイパーブレードに付属し、かつ両方のバーの外側辺間の距離以下の内法間隔で位置し、双方のバーの外側辺に接して滑る突起からなり、フレキシブルなワイパーブレードが拭き取り面を移動し、バーを通過するときに突起がバーの外側辺を滑り移動する仕組みを特徴とする一方向循環式ワイパー装置。
【0026】
前記記載の一方向循環式ワイパー装置で、相対する一組の辺の長さが異なり拭き取り幅が一定で無い形状の拭き取り面において、相対する異なる辺のうち拭き取り面のAとBを結ぶ辺を長辺とし、拭き取り面のCとDを結ぶ辺を短辺をとし、ベルト車14は請求項1のベルト車14位置よりもベルト車15側に寄った位置にあり、ベルト車11は請求項1のベルト車11位置よりもベルト車10側に寄った位置にあり、ベルト車14からベルト車15に至る無端伝達ベルトの拭き取り面側をフレキシブルなワイパーブレードと同じ高さで、フレキシブルなワイパーブレードの接点の移動速度よりも早い速度で移動するベルト車38と、ベルト車3からベルト車4に至る無端伝達ベルトの拭き取り面側をフレキシブルなワイパーブレードと同じ高さで、ベルト車38と同じ速度で移動しするベルト車39からなる仕組みを特徴とする一方向循環式ワイパー装置。
【0027】
前記記載の一方向循環式ワイパー装置で、相対する一組の辺の長さが異なり拭き取り幅が変化する形状の拭き取り面において、相対する異なる辺のうち拭き取り面のAとBを結ぶ辺を長辺とし、拭き取り面のCとDを結ぶ辺を短辺とし、前記請求項6と同様な上部セットと下部セットとベルト車38とベルト車39と、下部セットの接点がコーナーBとコーナーCを結ぶ辺の外側を移動しフレキシブルなワイパーブレードが拭き取り面にある時、ベルト車38の拭き取り面側をフレキシブルなワイパーブレードと同じ高さでフレキシブルなワイパーブレードの接点と同じ速度で移動するベルト車40と、下部セットのワイパーホルダーがコーナーAとコーナーDを結ぶ辺の外側を移動しフレキシブルなワイパーブレードが拭き取り面にある時、ベルト車39の拭き取り面側をフレキシブルなワイパーブレードと同じ高さでフレキシブルなワイパーブレードの接点と同じ速度で移動するベルト車41からなる一方向循環式ワイパー装置。
【発明の効果】
【0028】
請求項1の仕組みによりフレキシブルなワイパーブレードは拭き取り面を往復運動せずに、一方向のみに拭き取り移動するために拭き戻しが無く拭き取り面の視界悪化防止に貢献できる。
【0029】
拭き取り面の左右或いは上下の辺に渡り架けられたフレキシブルなワイパーブレードが、請求項1の仕組みで拭き取り面全面を拭き取る場合は、拭き取り面で扇状往復運動する従来のワイパー構造に比べて拭き残し部分が少ない。
【0030】
回転軸を中心に太いワイパーアームを扇状往復運動させる従来のワイパー構造に比べて、請求項1の仕組みにより拭き取り面の周辺の対の辺を移動する2点で支持されて拭き取り面を移動するフレキシブルなワイパーブレードにはモーメントが生じないために、細い形状にすることができ、フレキシブルなワイパーブレードは作動中も目障りになり難い。
【0031】
請求項1の仕組みにより拭き取り面の周囲を一定の速度で循環移動する無端伝達ベルトと同じ速度でフレキシブルなワイパーブレードが移動し、拭取り面を拭き取るフレキシブルなワイパーブレードは、拭き取り面の視界内で停止しないので、往復運動中の切り替り時に瞬間停止する従来のワイパー構造に比べて運転者の視界に残像を残すことが少ない。
【0032】
さらにワイパーアームを持たないフレキシブルなワイパーブレードが請求項1の仕組みにより拭き取り面を一方向に水平に移動するので人間の両眼の構造上、視界を縦に横切る従来のワイパー運動に比べ目障りになりなりにくく、交通安全に貢献できる。
【0033】
請求項1の仕組みによりフレキシブルなワイパーブレードが拭取り面周囲を一方向に循環移動する運動のために大雨時にワイパーの運動速度が速くなっても一般的なワイパーが往復運動の切り替わり時に発生するような耳障りな音がない。
【0034】
拭き取り面を下から上へフレキシブルなワイパーブレードが拭取った場合に、請求項2の仕組みの上部ピラー部分に設けられた溝を介して拭取った水はフロントサイドピラーへ排水されるので拭取った水が拭き取り面へ流れ落ちることが無い。
【0035】
ワイパー装置非使用時のフレキシブルなワイパーブレードは請求項3の仕組みによりカバーに隠蔽された部分に位置するために気候や環境や紫外線によるワイパーブレードゴムの劣化を防ぎ、またワイパーブレードゴムが拭き取り面に押し付けられないのでワイパーブレードゴムの変形を防ぐことが出来る。
【0036】
ワイパー装置非使用時はフレキシブルなワイパーブレードは請求項3の仕組みによりのカバーに隠蔽されているために見栄えがよく、空気抵抗が少ない。
【0037】
請求項1の仕組みによりワイパーブレードが拭き取り面の周囲を循環するときに、拭き取り面を拭き取る工程毎に拭き取り面に対するフレキシブルなワイパーブレードの左右の向きが入れ替わるので、常にワイパーブレードの同じ部分が拭き取り面を往復する従来のワイパーに比べて拭き取り跡ができにくい。
【0038】
請求項6若しくは請求項7の仕組みにより拭き取り面の相対する1対の辺の長さが異なる拭き取り幅が一定でない形状の拭き取り面において、フレキシブルなワイパーブレードが拭き取り幅が徐々に変化する拭き取り面を跨いで移動して拭き取る際にもフレキシブルなワイパーブレードは弛むことなく拭き取り面の幅に合わせてフレキシブルなワイパーブレードの長さを調整して拭取りが出来る。
【発明を実施するため最良の形態】
【0039】
請求項1と請求項2と請求項3と請求項4と請求項5の仕組みでフレキシブルなワイパーブレードが拭き取り面周囲を無端伝達ベルトの循環に伴い循環し、車両のウインドシールドを繰り返し一方向に拭き取る実施例1を以下に説明する。
【0040】
図1に示すように、上部セットはベルト車3がウインドシールド1左下角に位置し、ベルト車4がウインドシールド1左上角に位置し、ベルト車5がウインドシールド1右上角に位置し、ベルト車6がウインドシールド1右下角に位置し、ベルト車7がベルト車5のウインドシールド1側に位置し、ベルト車8はベルト車4のウインドシールド1側に位置し、無端伝達ベルト9がベルト車3の外側を時計回りに通り、ベルト車4の外側を時計回りに通り、ベルト車5の外側を時計回りに通り、ベルト車6の外側を時計回りに通り、ベルト車7の外側を反時計回りに通り、ベルト車8の外側を反時計回りに通り、ベルト車3に至りベルト車群を一巡している。
【0041】
下部セットは図2に示すようにベルト車10がウインドシールド1左下角に位置し、ベルト車11がウインドシールド1左上角に位置し、ベルト車14がウインドシールド1右上角に位置し、ベルト車15がウインドシールド1右下角に位置し、ベルト車13がベルト車15のウインドシールド1側に位置し、ベルト車12がベルト車10のウインドシールド1側に位置し、無端伝達ベルト16がベルト車10の外側を時計回りに通り、ベルト車11の外側を時計回りに通り、ベルト車12の外側を反時計回りに通り、ベルト車13の外側を反時計回りに通り、ベルト車14の外側を時計回りに通り、ベルト車15の外側を時計回りに通り、ベルト車10に至りベルト車群を一巡している。
【0042】
図3に示すように下部セットの各ベルト車はフロントサイドピラー23に設置され、上部セットの各ベルト車は各フロントサイドピラーから突き出たアームブラケット25により、フレキシブルなワイパーブレード2と、ワイパーホルダー17とワイパーホルダー18とテンションスライダー19とテンションスライダー20が通過するに十分な間隔を保持して、上部セットのベルト車3と下部セットのベルト車10が、上部セットのベルト車6と下部セットのベルト車15がそれぞれ重なる位置にあり、図4に示すように上部セットのベルト車5と下部セットのベルト車14が重なる位置にあり、さらに上部セットのベルト車4と下部セットのベルト車11が重なり位置している。
【0043】
図3に示すようにウインドシールド1面に接し拭き取る高さにあるフレキシブルなワイパーブレード2の一端は,回転軸機能を持つワイパーホルダー17を介して上部セットの無端伝達ベルト9の下側小口に接続されて、フレキシブルなワイパーブレード2の他端は,回転軸機能を持つワイパーホルダー18を介して下部セットの無端伝達ベルト16の上側小口に接続されている。
【0044】
解り易いように上部セット、下部セットの仕組みをずらして表現している図5に示すように、上部セットのワイパーホルダー17がベルト車3からベルト車4の間の無端伝達ベルト9上に位置するとき、下部セットのワイパーホルダー18はフレキシブルなワイパーブレード2がウインドシールド1面を水平に跨ぐように、ベルト車13からベルト車14の間の無端伝達ベルト16上に位置する。
【0045】
駆動モーター35の回転が駆動ベルト車36uを介して伝達された無端伝達ベルト9が矢印33u方向に循環し、駆動ベルト36sを介して伝達された無端伝達ベルト16が矢印33s方向に循環するとき、ワイパーホルダー17とワイパーホルダー18は各無端伝達ベルトの循環に伴いウインドシールド1周囲を循環移動する。
【0046】
図6に示すようにウインドシールド1の左右両辺は車両の左右のフロントサイドピラー23に接続され、ウインドシールド1上辺は上部ピラー31に接続され、下辺はボンネットフードのウインドシールド1側に接続されて、請求項1のワイパー装置がウインドシールド周辺に設置されている。上部セットのワイパーホルダー17がベルト車3からベルト車4の間の無端伝達ベルト9上のベルト車3近くに位置するとき、下部セットのワイパーホルダー18はベルト車13からベルト車14の無端伝達ベルト16上のベルト車13近くに位置する準備第1工程となる
【0047】
図7に示すように準備第1工程から上部セットの無端伝達ベルト9が矢印33u方向に循環し、下部セットの無端ベルト16が矢印33s方向に循環するとき、ワイパーホルダー17がベルト車4方向に移動し,ワイパーホルダー18がベルト車14方向に移動するとフレキシブルなワイパーブレード2はウインドシールド1面を矢印34方向に移動して拭き取る拭き取り第1工程となる。
【0048】
拭き取り第1工程においてフレキシブルなワイパーブレード2にウインドシールド1面を移動し拭取る摩擦抵抗に対応する張力を与える請求項5の仕組みは、図3に示すようにウインドシールド1左右の外側に固定された2本のバー、以降テンションバーと称すテンションバー21とテンションバー22があり、フレキシブルなワイパーブレード2のワイパーホルダー17のウインドシールド1側に付属しテンションバー21の外側辺に接して滑る摩擦抵抗が少ない突起、以降テンションスライダーと称すテンションスライダー19と、フレキシブルなワイパーブレード2のワイパーホルダー18のウインドシールド1側に付属しテンションバー22の外側辺に接して滑る摩擦抵抗が少ないテンションスライダー20からなり、両端テンションバーの外側辺の間の距離以下の内法間隔で位置するテンションスライダー19とテンションスライダー20を有するフレキシブルなワイパーブレード2がウインドシールド両側のテンションバーを通過すると、図3に示すように各テンションスライダーが両テンションバーの外側辺を滑り移動して、両テンションバーの間のフレキシブルなワイパーブレードにウインドシールドを拭き取るに必要な張力を与える。
【0049】
テンションバーは図3に示すような2本の平行な棒状でもよく、図3−1と図3−2に示すようにテンションバーとテンションスライダーはフレキシブルなワイパーブレードの上、下のどちら側にあってもよい。さらにテンションスライダーは図3−3に示すようにテンションバーの一部分を囲むようなテンションスライダー19cとテンションスライダー20cの形状でもよく、またはテンションスライダーは図3−4に示すようなテンションバーからテンションスライダーが外れないようにテンションバーにかかる金物を滑り端に備えたテンションスライダー19dとテンションスライダー20dの形状でもよく、またテンションバー21dとテンションバー22dのような平らな棒状でもよく、テンションバーの外辺を摩擦抵抗が少なくスライド出来る形状のテンションスライダーと組み合わせて両テンションバーの間のフレキシブルなワイパーブレードにウインドシールドを拭き取るに必要な張力を与える。
【0050】
ウインドシールド1面をフレキシブルなワイパーブレード2が下から上へ−方向に拭き取る場合に、拭き取られた水は図4に示す上部ピラー31部分に設けられた、請求項2の排水溝32を介して左右のフロントサイドピラー23へ導かれ排水されるので一度拭き取った水はウインドシールド1面を流れ落ち無い。
【0051】
図8に示すように拭き取り第1工程から上部セットの無端伝達ベルト9の矢印33u方向の循環に伴いワイパーホルダー17がベルト車4を回りベルト車5方向に移動し、下部セットの無端伝達ベルト16の矢印33s方向の循環に伴いワイパーホルダー18はベルト車14を回りベルト車15方向に移動する。ワイパーホルダー18がベルト車14を廻る時に、ベルト車5のウインドシールド1側に位置する回転軸機能を持ち、かつ上下に動く請求項4仕組みのワイパーブレードガイド用ベルト車、以降ワイパーブレードガイドと称すワイパーブレードガイド27aがフレキシブルなワイパーブレード2の通過高さに上がるワイパーブレードガイド27bの状態になり、フレキシブルなワイパーブレード2をウインドシールド1を迂回して循環移動させる循環第1工程となる。
【0052】
ワイパーブレードガイド27bは無端伝達ベルト9の矢印33u方向の循環に伴い追随するワイパーホルダー17がベルト車5を回るとフレキシブルなワイパーブレード2の通過高さよりも下がり、ワイパーブレードガイド27aの状態に戻る。
【0053】
図9に示すように循環第1工程から上部セットの無端伝達ベルト9の矢印33u方向の循環に伴いワイパーホルダー17がベルト車5を回りベルト車6方向に移動するとき、下部セットの無端伝達ベルト16の矢印33s方向の循環に伴いワイパーホルダー18はベルト車15を回りベルト車10方向に移動し、先行するワイパーホルダー18がベルト車15を廻る時に、ベルト車15のウインドシールド1側に位置する、循環第1工程のワイパーブレードガイド27aと同様なワイパーブレードガイド26aがフレキシブルなワイパーブレード2の通過高さに上がる26bの状態になり、フレキシブルなワイパーブレード2をウインドシールド1を迂回して循環移動させる循環第2工程となる。
【0054】
ワイパーブレードガイド26bは無端伝達ベルト9の矢印33u方向の循環に伴い追随するワイパーホルダー17がベルト車6を回るとフレキシブルなワイパーブレード2の通過高さよりも下がりワイパーブレードガイド26aの状態に戻る。
【0055】
図10に示すように循環第2工程から上部セットの無端伝達ベルト9の矢印33u方向の循環に伴いワイパーホルダー17がベルト車6を回り、下部セットの無端伝達ベルト16の矢印33s方向の循環に伴いワイパーホルダー18がベルト車10を回ると、フレキシブルなワイパーブレード2が再びウインドシールド1を水平に跨ぐ準備第2工程となる。
【0056】
図11に示すように準備第2工程から上部セットの無端伝達ベルト9の矢印33u方向の循環に伴いワイパーホルダー17がベルト車6からベルト車7方向に移動し、下部セットの無端伝達ベルト16の矢印33s方向の循環に伴いワイパーホルダー18はベルト車10からベルト車11方向に移動するときに、ウインドシールド1を跨いで掛けられたフレキシブルなワイパーブレード2は、ウインドシールド1面を再び矢印34方向に移動して拭き取る拭き取り第2工程となる。
【0057】
拭き取り第2工程においてフレキシブルなワイパーブレード2がウインドシールド1の下辺側から上辺側へ移動するとき、テンションスライダー20がテンションバー21の外側辺に接して滑り移動し、テンションスライダー19がテンションバー22の外側辺に接して移動し、拭き取り第1工程と同様に両テンションバーの間のフレキシブルなワイパーブレード2にウインドシールド1を拭き取るに必要な張力を与える。
【0058】
図12に示すように拭き取り第2工程から上部セットの無端伝達ベルト9の矢印33u方向の循環に伴いワイパーホルダー17がベルト車7を回りベルト車8方向に移動するとき、下部セットの無端伝達ベルト16の矢印33s方向の循環に伴いワイパーホルダー18はベルト車11を回りベルト車12方向に移動し、先行するワイパーホルダー18がベルト車11を廻る時に、ベルト車8のウインドシールド1側に位置する循環第1工程のワイパーブレードガイド27aと同様なワイパーブレードガイド28aがフレキシブルなワイパーブレード2の通過高さに上がりワイパーブレードガイド28bの状態になり、フレキシブルなワイパーブレード2をウインドシールド1を迂回して循環移動させる循環第3工程となる。
【0059】
ワイパーブレードガイド28bは無端伝達ベルト9の矢印33u方向の循環に伴い追随するワイパーホルダー17がベルト車8を回るとフレキシブルなワイパーブレード2の通過高さよりも下がりワイパーブレードガイド28aの状態に戻る。
【0060】
図13に示すように循環第3工程から上部セットの無端伝達ベルト9の矢印33uの方向の循環に伴いワイパーホルダー17がベルト車8を回りベルト車3方向に移動するとき、下部セットの無端伝達ベルト16の矢印33sの方向の循環に伴いワイパーホルダー18はベルト車12を回りベルト車13方向に移動し、先行するワイパーホルダー18がベルト車12を廻る時に、ベルト車10のウインドシールド1側に位置する循環第1工程のワイパーブレードガイド27aと同様なワイパーブレードガイド29aがフレキシブルなワイパーブレード2の通過高さに上がりワイパーブレードガイド29bの状態になり、フレキシブルなワイパーブレード2をウインドシールド1を迂回して循環移動させる循環第4工程となる。
【0061】
ワイパーブレードガイド29bは無端伝達ベルト9の矢印33u方向の循環に伴い追随するワイパーホルダー17がベルト車3を回るとフレキシブルなワイパーブレード2の通過高さよりも下がりワイパーブレードガイド29aの状態に戻る。
【0062】
循環第4工程から上部セットの無端伝達ベルト9の矢印33uの方向の循環に伴いワイパーホルダー17がベルト車3を回り、下部セットの無端伝達ベルト16の矢印33sの方向の循環に伴いワイパーホルダー18はベルト車13を回ると、フレキシブルなワイパーブレード2はウインドシールド1周囲を一巡し、再びウインドシールド1面を水平に跨ぐ準備第1工程の状態に戻る。
【0063】
以上のように準備第1工程から各工程を経て再び準備第1工程に戻る一連のサイクルが繰り返される事により、駆動モーター35の回転方向が変わらずに無端伝達ベルト9と無端伝達ベルト16が一方向に循環するとき、フレキシブルなワイパーブレード2は循環し繰り返し一方向にウインドシールド1面を拭取る。
【0064】
ウインドシールド1上に位置するフレキシブルなワイパーブレード2以外のワイパー装置は図4の上部ピラーカバー30とボンネットフードカバー30−2と図3のフロントサイドピラーカバー24により常時隠蔽されている。ワイパー非使用時にはフレキシブルなワイパーブレード2は循環第1工程もしくは循環第3工程で停止状態にあり、図4の上部ピラーカバー30と図3のフロントサイドピラーカバー24により隠蔽されている。
【0065】
請求項1の仕組みにおいて上部セットと下部セットの無端伝達ベルト上のワイパーホルダーの位置と各無端伝達ベルトの循環方向の組み合わせを変えてフレキシブルなワイパーブレードが各無端伝達ベルトの循環に伴いウインドシールド面を繰り返し一方向に拭き取る実施例2を以下に示す。図14に示すように上部セットと下部セットの各ベルト車と各無端伝達ベルトと各ワイパーブレードガイドの配置は実施例1と同様で、上部セットのワイパーホルダー17−2がベルト車3−2からベルト車4−2の間の無端伝達ベルト9−2上に位置し、下部セットのワイパーホルダー18−2がベルト車15−2からベルト車14−2間の無端伝達ベルト16−2上のフレキシブルなワイパーブレード2−2がウインドシールド1−2を水平に跨ぐ位置にあり、無端伝達ベル9−2が矢印33u−2方向に循環し、無端伝達ベルト16−2が矢印33s−2方向に循環する。
【0066】
図14に示すように、上部セットのワイパーホルダー17−2がベルト車3−2からベルト車4−2の間の無端伝達ベルト9−2上のベルト車3−2近くに位置するとき、下部セットのワイパーホルダー18−2はフレキシブルなワイパーブレード2−2がウインドシールド1−2面を跨いで水平になるように、ベルト車15−2からベルト車14−2の間の無端伝達ベルト16−2上のベルト車15−2近くに位置する準備第1−2工程となる。
【0067】
図15に示すように準備第1−2工程から上部セットの無端伝達ベルト9−2が矢印33u−2方向に循環し、下部セットの無端伝達ベルト16−2が矢印33s−2方向に循環するとき、ワイパーホルダー17−2がベルト車3−2からベルト車4−2へ、ワイパーホルダー18−2がベルト車15−2からベルト車14−2へそれぞれ移動すると、ウインドシールド1−2を跨いで掛けられたフレキシブルなワイパーブレード2−2はウインドシールド1−2面を矢印34−2方向へ移動し拭き取る拭き取り第1−2工程となる。
【0068】
拭き取り第1−2工程において実施例1と同様なテンションバーとテンションスライダーがフレキシブルなワイパーブレードにウインドシールドを拭き取るに必要な張力を与える。
【0069】
以降 実施例1の拭き取り第1工程から各工程を経て準備第1工程に戻るサイクルと同様な循環サイクルを行い、拭き取り第1−2工程から準備第1−2工程に戻る。この一連の循環サイクルが繰り返される事により駆動モーター35−2の回転方向が変わらずに無端伝達ベルト9−2と無端伝達ベルト16−2が循環すると、フレキシブルなワイパーブレード2−2は循環しウインドシールド1−2面を繰り返し一方向に拭き取る。
【0070】
請求項1の仕組みにおいて上部セットと下部セットの各無端伝達ベルト上のワイパーホルダーの位置と各無端伝達ベルトの循環方向の組み合わせを変えてフレキシブルなワイパーブレードが各無端伝達ベルトの循環に伴いウインドシールド面を繰り返し一方向に拭き取る実施例3を以下に示す。図16に示すように上部セットと下部セットの各ベルト車と各無端伝達ベルトと各ワイパーブレードガイドの配置は実施例1と同様で、上部セットのワイパーホルダー17−3がベルト車3−3からベルト車8−3の間の無端伝達ベルト9−3上に位置し、下部セットのワイパーホルダー18−3がベルト車13−3からベルト車14−3間の無端伝達ベルト16−3上のフレキシブルなワイパーブレード2−3がウインドシールド1−3を水平に跨ぐ位置にあり、無端伝達ベルト9−3が矢印33u−3方向に循環し、無端伝達ベルト16−3が矢印33s−3方向に循環する。
【0071】
図16に示すように、上部セットのワイパーホルダー17−3がベルト車3−3からベルト車8−3の間の無端伝達ベルト9−3上のベルト車3−3近くに位置するとき、下部セットのワイパーホルダー18−3がフレキシブルなワイパーブレード2−3がウインドシールド1−3面を跨いで水平になるように、ベルト車13−3からベルト車14−3の間の無端伝達ベルト16−3上のベルト車13−3近くに位置する準備第1−3工程となる。
【0072】
図17に示すように準備第1−3工程から上部セットの無端伝達ベルト9−3が矢印33u−3方向に循環し、下部セットの無端伝達ベルト16−3が矢印33s−3方向に循環するとき、ワイパーホルダー17−3がベルト車3−3からベルト車8−3へ、とワイパーホルダー18−3がベルト車13−3からベルト車14−3へそれぞれ移動すると、ウインドシールド1−3を跨いで掛けられたフレキシブルなワイパーブレード2−3はウインドシールド1−3面を矢印34−3方向へ移動し拭き取る拭き取り第1−3工程となる。
【0073】
拭き取り第1−3工程において実施例1と同様なテンションバーとテンションスライダーがフレキシブルなワイパーブレードにウインドシールドを拭き取るに必要な張力を与える。
【0074】
以降 実施例1の拭き取り第1工程から各工程を経て準備第1工程に戻るサイクルと同様な循環サイクルを行い拭き取り第1−3工程から準備第1−3工程に戻る。この一連の循環サイクルが繰り返される事により駆動モーター35−3の回転方向が変わらずに無端伝達ベルト9−3と無端伝達ベルト16−3が循環すると、フレキシブルなワイパーブレ−ド2−3は循環しウインドシールド1−3面を繰り返し一方向に拭き取る
【0075】
請求項1の仕組みにおいて上部セットと下部セットの各無端伝達ベルト上のワイパーホルダーの位置と各無端伝達ベルトの循環方向の組み合わせを変えてフレキシブルなワイパーブレードが各無端伝達ベルトの循環に伴いウインドシールド面を繰り返し水平に一方向に拭き取る実施例4を以下に示す。図18に示すように上部セットと下部セットの各ベルト車と各無端伝達ベルトと各ワイパーブレードガイドの配置は実施例1と同様で、上部セットのワイパーホルダー17−4がベルト車3−4からベルト車8−4の間の無端伝達ベルト9−4上に位置し、下部セットのワイパーホルダ−18−4がベルト車15−4からベルト車14−4間の無端伝達ベルト16−4上のフレキシブルなワイパーブレ−ド2−4がウインドシールド1−4を水平に跨ぐ位置にあり、無端伝達ベルト9−4が矢印33u−4方向に循環し、無端伝達ベルト16−4が矢印33s−4方向に循環する。
【0076】
図18に示すように、上部セットのワイパーホルダー17−4がベルト車3−4からベルト車8−4の間の無端伝達ベルト9−4上のベルト車3−4近くに位置するとき、下部セットのワイパーホルダー18−4はフレキシブルなワイパーブレード2−4がウインドシールド1−4面を跨ぎ、ベルト車15−4からベルト車14−4の間の無端伝達ベルト16−4上のベルト車15−4近くに位置する準備第1−4工程となる。
【0077】
図19に示すように準備第1−4工程から上部セットの無端伝達ベルト9−4が矢印33u−4方向に循環し、下部セットの無端伝達ベルト16−4が矢印33s−4方向に循環するとき、ワイパーホルダー17−4がベルト車3−4からベルト車8−4へ、ワイパーホルダー18−4がベルト車15−4からベルト車14−4へ移動すると、ウインドシールド1−4を跨いで掛けられたフレキシブルなワイパーブレード2−4はウインドシールド1−4面を矢印34−4方向へ移動し拭き取る拭き取り第1−4工程となる。
【0078】
拭き取り第1−4工程において実施例1と同様なテンションバーとテンションスライダーがフレキシブルなワイパーブレードにウインドシールドを拭き取るに必要な張力を与える。
【0079】
以降 実施例1の拭き取り第1工程から各工程を経て準備第1工程に戻るサイクルと同様な循環サイクルを行い拭き取り第1−4工程から準備第1−4工程に戻る。この一連の循環サイクルが繰り返される事により駆動モーター35−4の回転方向が変わらずに無端伝達ベルト9−4と無端伝達ベルト16−4が循環するとフレキシブルなワイパーブレード2−4は循環しウインドシールド1−4面を繰り返し一方向に拭き取る
【0080】
拭き取る対象物や仕様環境によってウインドシールドを上下に拭き取るよりも横方向 に拭き取った方が効率的な場合は実施例1の仕組みをウインドシールド面に対して90度回転させて設置し、ウインドシールドを縦に跨ぐフレキシブルなワイパーブレードがウインドシールドを横方向に移動して拭き取る実施例5を以下に示す。
【0081】
図20は実施例1の各ベルト車群と各無端伝達ベルトの仕組みをウインドシールドに対して反時計回りに90度回転させて設置した図で上部セットのワイパーホルダー17−5がベルト車3−5からベルト車4−5の間の無端伝達ベルト9−5上に位置し、下部セットのワイパーホルダー18−5がベルト車13−5からベルト車14−5の間の無端伝達ベルト16−5上のフレキシブルなワイパーブレード2−5がウインドシールド1−5を鉛直方向に跨ぐ位置にあり、上部セットの無端伝達ベルト9−5が矢印33u−5方向に循環し下部セットの無端伝達ベルト16−5が矢印33s−5の方向に循環する。
【0082】
図20で上部セットのワイパーホルダー17−5がベルト車3−5からベルト車4−5間の無端伝達ベルト9−5上のベルト車3−5近くに位置し、下部セットのワイパーホルダー18−5はフレキシブルなワイパーブレード2−5がウインドシールド1−5を鉛直方向に跨ぎベルト車13−5からベルト車14−5の間の無端伝達ベルト16−5上のベルト車13−5近くに位置する準備第1−5工程となる。
【0083】
図21に示すように準備第1−5工程から上部セットの無端伝達ベルト9−5が矢印33u−5方向に循環し、下部セットの無端伝達ベルト16−5が矢印33s−5方向に循環するとき、ワイパーホルダー17−5がベルト車3−5からベルト車4−5へ、ワイパーホルダー18−5がベルト車13−5からベルト車14−5へ移動すると、ウインドシールド1−5を鉛直方向に跨いで掛けられたフレキシブルなワイパーブレード2−5はウインドシールド1−5面を矢印34−5方向へ移動し拭き取る拭き取り第1−5工程となる。
【0084】
以降 実施例1の拭き取り第1工程から各工程を経て準備第1工程に戻るサイクルと同様な循環サイクルを行い拭き取り第1−5工程から準備第1−5工程に戻る。この一連の循環サイクルが繰り返される事により駆動モーター35−5の回転方向が変わらずに無端伝達ベルト9−5と無端伝達ベルト16−5が循環すると、フレキシブルなワイパーブレード2−5は循環しウインドシールド1−5面を繰り返し一方向に拭き取る
【0085】
一般的な乗用車に多く採用されている上辺が下辺に比べて短い左右のフロントサイドピラーが平行でない形状のウインドシールドを、請求項1のワイパー装置の仕組みでフレキシブルなワイパーブレードが水平に移動して繰り返し一方向に拭取るには、ウインドシールドの拭き取り面の幅が下辺から上辺に移るにつれて徐々に狭くなるので、フレキシブルなワイパーブレードの長さを徐々に短く調整する必要がある。上辺が下辺に比べて短いウインドシールドを請求項6の仕組みでフレキシブルなワイパーブレードが繰り返し一方向に拭き取る実施例6を説明する。
【0086】
図22は実施例6のワイパー装置を上辺が下辺に比べて短い左右のフロントサイドピラーが平行でない形状のウインドシールドに設置した図で、ウインドシールドとの位置関係が実施例1と同様な配置の上部セットと、ベルト車11とベルト車14を除くベルト車の配置が実施例1と同様な下部セットがある。下部セットのベルト車14−6は実施例1のベルト車14の位置に比べてベルト車15方向に略((ウインドシールド1−6の長辺−短辺)×1/2)寄ったフロントサイドピラー23−6に位置し、下部セットのベルト車11−6は実施例1のベルト車11の位置に比べてベルト車10方向に略((ウインドシールド1−6の長辺−短辺)×1/2)寄ったフロントサイドピラー23−6に位置している。
【0087】
ベルト車6−6からベルト車7−6に至る無端伝達ベルト9−6とベルト車13−6からベルト車14−6に至る無端伝達ベルト16−6のウインドシールド1−6側を、ウインドシールド1−6下辺よりも下側から上辺よりも上側位置に至るまでをワイパーホルダー18−6とワイパーホルダー17−6の移動速度よりも早く、フレキシブルなワイパーブレード2−6の高さでスライド移動するベルト車38−6、以降変速ベルト車と称す変速ベルト車38−6は、フレキシブルなワイパーブレード2−6がウインドシールド1−6の長辺側から短辺側へ移動する際に、拭き取り幅が徐々に狭くなるに伴うフレキシブルなワイパーブレード2−6の余り部分を進行方向へ押し上げる。ベルト車3−6からベルト車4−6に至る無端伝達ベルト9−6とベルト車10−6からベルト車11−6に至る無端伝達ベルト16−6のウインドシールド1−6側を、ウインドシールド1−6下辺よりも下側位置から上辺よりも上側位置に至るまでをフレキシブルなワイパーブレード1−6の高さで変速ベルト38−6と同じ速度でスライド移動するベルト車39−6、以降変速ベルト車と称す変速ベルト車39−6は、フレキシブルなワイパーブレード2−6がウインドシールド1−6の長辺から短辺へ移動する際の、拭き取り幅が徐々に狭くなるに伴うフレキシブルなワイパーブレード2−6の余り部分を変速ベルト車38−6とともにフレキシブルなワイパーブレード2−6の両端のワイパーホルダー付近で進行方向に押し上げ吸収する。
【0088】
変速ベルト車38−6の移動速度は無端伝達ベルトの循環速度Bとウインドシールドの長辺と短辺の差Lと上下方向の長さHから求められる略B×(1+L×1/(2H−L))の速度となる。
【0089】
図22に示すように、上部セットのワイパーホルダー17−6がベルト車3−6からベルト車4−6の間の無端伝達ベルト9−6上のベルト車3−6近くに位置し、フレキシブルなワイパーブレード2−6がウインドシールド1−6面を水平に跨ぐように下部セットのワイパーホルダー18−6は、ベルト車13−6からベルト車14−6の間の無端伝達ベルト16−6上のベルト車13−6近くに位置するとき、変速ベルト車38−6と変速ベルト車39−6がフレキシブルなワイパーブレード2−6の下側の辺に接して位置する準備第1−6工程となる。
【0090】
図23に示すように準備第1−6工程から上部セットの無端伝達ベルト9−6が矢印33u−6方向に循環し、下部セットの無端伝達ベルト16−6が矢印33s−6方向に循環すると、上部セットのワイパーホルダー17−6はベルト車3−6からベルト車4−6方向へ移動し、下部セットのワイパーホルダー18−6はベルト車13−6からベルト車14−6方向へ移動し、変速ベルト車38−6と変速ベルト車39−6が、フレキシブルなワイパーブレード2−6の両端のワイパーホルダー側を徐々に押し上げ、拭き取り幅が徐々に狭くなる事によるフレキシブルなワイパーブレード2−6の余り部分が徐々に吸収されて弛みがなくなる調整第1−6工程を伴い、フレキシブルなワイパーブレード2−6がウインドシールド1−6面を矢印34−6方向に移動し拭き取る拭き取り第1−6工程になる。
【0091】
図24に示すように拭き取り第1−6工程から上部セットの無端伝達ベルト9−6の矢印33u−6方向の循環に伴いワイパーホルダー17−6がベルト車4−6を回りベルト車5−6に方向に移動し、下部セットの無端伝達ベルト16−6の矢印33s−6方向の循環に伴いワイパーホルダー18−6はベルト車14−6を回りベルト車15−6方向に移動する。ウインドシールド1−6の上辺よりも上側に到達した変速ベルト車38−6は留まり、実施例1のワイパーブレードガイド27bと同じ働きをなし、フレキシブルなワイパーブレード2−6をウインドシールド1−6を迂回して循環移動させる循環第1−6工程になる。
【0092】
ウインドシールド上辺よりも上側に達した変速ベルト車39−6は留まり、ワイパーホルダー17−6がベルト車4−6を廻ると、変速ベルト車39−6は準備第1−6工程の位置へスライドして戻り、フレキシブルなワイパーベルト2−6の通過高さよりも下がる。
【0093】
追随して循環するワイパーホルダー17−6がベルト車5−6を廻ると、変速ベルト車38−6は準備第1−6工程の位置へスライドして戻り、フレキシブルなワイパーベルト2−6の通過高さよりも下がる。
【0094】
図25に示すように循環第1−6工程から上部セットの無端伝達ベルト9−6の矢印33u−6方向の循環に伴いワイパーホルダー17−6がベルト車5−6を回りベルト車6−6方向に移動するとき、下部セットの無端伝達ベルト16−6の矢印33s−6方向の循環に伴いワイパーホルダー18−6はベルト車15−6を回りベルト車10−6方向に移動する。先行するワイパーホルダー18−6がベルト車15−6を廻る時に、ベルト車6−6のウインドシールド1−6側に位置する請求項4の仕組みのワイパーブレードガイド26a−6がフレキシブルなワイパーブレード2−6の通過高さよりも上がりワイパーブレードガイド26b−6の状態になり、フレキシブルなワイパーブレード2−6をウインドシールド1−6を迂回して循環移動させる循環第2−6工程になる。
【0095】
ワイパーブレードガイド26b−6は無端伝達ベルト9−6の矢印33u−6の循環に伴い追随するワイパーホルダー17−6がベルト車6−6を回るとフレキシブルなワイパーブレード2−6の通過高さよりも下がりワイパーブレードガイド26a−6の状態に戻る。
【0096】
図26に示すように循環第2−6工程から上部セットの無端伝達ベルト9−6の矢印33u−6方向の循環に伴いワイパーホルダー17−6がベルト車6−6を回り、下部セットの無端伝達ベルト16−6の矢印33s−6方向の循環に伴いワイパーホルダー18−6がベルト車10−6を回ると、フレキシブルなワイパーブレード2−6がウインドシールド1−6面を水平に跨ぎ、フレキシブルなワイパーブレード2−6が変速ベルト車39−6と変速ベルト車38−6を通過すると変速ベルト車39−6と変速ベルト車38−6はフレキシブルなワイパーブレード2−6の通過高さに上がり準備第1−6工程と同じ状態になる準備第2−6工程になる。
【0097】
図27に示すように準備第2−6工程から上部セットの無端伝達ベルト9−6の矢印33u−6方向の循環に伴いワイパーホルダー17−6がベルト車6−6からベルト車7−6方向に移動し、下部セットの無端ベルト16−6の矢印33s−6方向の循環に伴いワイパーホルダー18−6はベルト車10−6からベルト車11−6方向に移動し、フレキシブルなワイパーブレード2−6がウインドシールド1−6面を移動するとき、変速ベルト車38−6と変速ベルト車39−6が調整第1−6工程と同様な調整第2−6工程を伴いフレキシブルなワイパーブレード2−6はウインドシールド1−6面を矢印34−6方向に移動し拭き取る拭き取り第2−6工程になる。
【0098】
図28に示すように拭き取り第2−6工程から上部セットの無端ベルト9−6の矢印33u−6方向の循環に伴いワイパーホルダー17−6がベルト車7−6を回りベルト車8−6方向に移動するとき、下部セットの無端ベルト16−6の矢印33s−6方向の循環に伴いワイパーホルダー18−6はベルト車11−6を回りベルト車12−6方向に移動し、ウインドシールド1−6の上辺より上側に到達した変速ベルト車39−6は留まり、実施例1のワイパーブレードガイド28bと同じ働きをなし、フレキシブルなワイパーブレード2−6をウインドシールド1−6を迂回して循環移動させる循環第3−6工程になる。
【0099】
ウインドシールド1−6の上辺より上側に達した変速ベルト車38−6は留まり、ワイパーホルダー17−6がベルト車7−6を廻ると、変速ベルト車38−6は、準備第1−6工程の位置へスライドして戻り、フレキシブルなワイパーベルト2−6の通過高さよりも下がる。
【0100】
追随して循環するワイパーホルダー17−6がベルト車8−6を廻ると、変速ベルト車39−6は準備第1−6工程の位置へスライドして戻り、フレキシブルなワイパーベルト2−6の通過高さよりも下がる。
【0101】
図29に示すように循環第3−6工程から上部セットの無端伝達ベルト9−6の矢印33u−6の方向の循環に伴いワイパーホルダー17−6がベルト車8−6を回りベルト車3−6方向に移動するとき、下部セットの無端伝達ベルト16−6の矢印33s−6の方向の循環に伴いワイパーホルダー18−6はベルト車12−6を回りベルト車13−6方向に移動し、先行するワイパーホルダー18−6がベルト車12−6を廻る時に、請求項4の仕組みのベルト車3−6のウインドシールド1−6側に位置するワイパーブレードガイド29a−6がフレキシブルなワイパーブレード2−6の通過高さよりも上がりワイパーブレード29b−6の状態になり、フレキシブルなワイパーブレード2−6をウインドシールド1−6を迂回して循環移動させる循環第4−6工程となる。
【0102】
ワイパーブレードガイド29b−6は無端伝達ベルト9−6の矢印33u−6の方向の循環に伴い追随するワイパーホルダー17−6がベルト車3−6を回ると、フレキシブルなワイパーブレード2−6の通過高さよりも下がりワイパーブレードガイド29a−6の状態に戻る。
【0103】
循環第4−6工程から上部セットの無端伝達ベルト9−6の矢印33u−6の方向の循環に伴いワイパーホルダー17−6がベルト車3−6を回り、下部セットの無端伝達ベルト16−6の矢印33s−6の方向の循環に伴いワイパーホルダー18−6はベルト車13−6を回り、フレキシブルなワイパーブレード2−6は無端伝達ベルト9−6と無端伝達ベルト16−6の循環とともにウインドシールド1−6周囲を一巡し再びウインドシールド1−6面を水平に跨ぎ、フレキシブルなワイパーブレード2−6が変速ベルト車39−6と変速ベルト車38−6を通過すると変速ベルト車39−6と変速ベルト車38−6はフレキシブルなワイパーブレード2−6の通過高さに上がり準備第1−6工程の状態に戻る。
【0104】
この準備第1−6工程から各工程を経て再び準備第1−6工程に戻る一連のサイクルが繰り返される事により、駆動モーター35−6の回転方向が変わらずに無端伝達ベルト9−6と無端伝達ベルト16−6は一方向に循環すると、フレキシブルなワイパーブレード2−6は循環しウインドシールド1−6面を繰り返し一方向に拭取る。
【0105】
ウインドシールド1−6上に位置するフレキシブルなワイパーブレード2−6以外のワイパー装置は上部ピラーカバーとボンネットフードカバーとフロントサイドピラーカバーにより常時隠蔽されている。ワイパー非使用時にはフレキシブルなワイパーブレード2−6は循環第1−6工程もしくは循環第3−6工程で停止状態にあり、上部ピラーカバーとフロントサイドピラーカバーにより隠蔽されている。
【0106】
ウインドシールド1−6面をフレキシブルなワイパーブレード2−6が下から上へ一方向に拭き取る場合に、拭き取られた水は上部ピラー部分に設けられた、請求項2の仕組みの排水溝32−6を介して左右のフロントサイドピラー23−6へ導かれ排水されるので一度拭き取った水はウインドシールド1−6面を流れ落ち無い。
【0107】
実施例6の仕組みの上部セットと下部セットのベルト車群の上下関係を逆に設置して実施例6と同様に上辺が下辺に比べて短く左右のフロントサイドピラーが平行でない形状のウインドシールド面をフレキシブルなワイパーブレードが繰り返し一方向に拭き取る事実施例7を示す。
【0108】
図30に示すように実施例6の上部セットと同様なベルト車群のベルト車3−7はウインドシールド1−7左下角に位置し、ベルト車4−7はウインドシールド1−7左上角に位置し、ベルト車5−7はウインドシールド1−7右上角に位置し、ベルト車6−7はウインドシールド1−7右下角に位置し、ベルト車7−7がベルト車5−7のウインドシールド側に位置し、ベルト車8−7がベルト車4−7のウインドシールド側に位置している。無端伝達ベルト9−7がベルト車3−7の外側を時計回りに通り、ベルト車4−7の外側を時計回りに通り、ベルト車5−7の外側を時計回りに通り、ベルト車6−7の外側を時計回りに通り、ベルト車7−7の外側を反時計回りに通り、ベルト車8−7の外側を反時計回りに通り、ベルト車3−7に至りベルト車群を一巡している。各ベルト車群はウインドシールド周囲のフロントサイドピラー23−7に取りつけられて無端伝達ベルト9−7と共に下部セットを構成している。
【0109】
上部セットのベルト車群は図31に示すように各フロントサイドピラーから突き出たアームブラケット25−7により、下部セットのベルト車群に対してフレキシブルなワイパーブレード2−7並びに、ワイパーホルダー17−7とワイパーホルダー18−7とテンションスライダー19−7とテンションスライダー20−7が通過するに十分な間隔を保持して重なり位置している。
【0110】
実施例6の下部セットと同様なレイアウトの実施例7の上部セットのベルト車群は図30に示すようにベルト車10−7がウインドシールド1−7左下角で下部セットのベルト車3−7に重なり位置し、ベルト車11−7は下部セットのベルト車4−7位置よりもベルト車10−7方向にウインドシールド1−7の長辺と短辺の差の略1/2寄った位置にあり、ベルト車12−7はベルト車10−7のウインドシールド1−7側に位置してベルト車15はウインドシールド1−7右下角で下部セットのベルト車6−7に重なり位置し、ベルト車13−7がベルト車15−7のウインドシールド1−7側に位置し、ベルト車14−7は下部セット7のベルト車5−7位置よりもベルト車15−7方向にウインドシールド1−7の長辺と短辺の差の略1/2寄った位置にある。
【0111】
上部セットの無端伝達ベルト16−7がベルト車10−7の外側を時計回りに通り、ベルト車11−7の外側を時計回りに通り、ベルト車12−7の外側を反時計回りに通り、ベルト車13−7の外側を反時計回りに通り、ベルト車14−7の外側を時計回りに通り、ベルト車15−7の外側を時計回りに通り、ベルト車10−7に至りベルト車群を一巡して、各ベルト車とともに上部セットを構成している。
【0112】
フレキシブルなワイパーブレード2−7の一端は,図31に示すようにワイパーホルダー17−7を介してを介して下部セットの無端伝達ベルト9−7の上側の小口に接続され、フレキシブルなワイパーブレード2−7の他端はワイパーホルダー18−7を介してを介して上部セットの無端伝達ベルト16−7の下側小口と接続されている。
【0113】
実施例6の変速ベルト車38−6と変速ベルト車39−6と同様な働きの変速ベルト車38−7と変速ベルト車39−7は、フレキシブルなワイパーブレード2−7の両端のワイパーホルダーのウインドシールド1−7側を進行方向に押し上げて、ウインドシールド1−7の拭き取り幅が狭くなるに伴うフレキシブルなワイパーブレード2−7の余り部分を吸収する。
【0114】
図30に示すように、下部セットのワイパーホルダー17−7がベルト車3−7からベルト車4−7間の無端伝達ベルト9−7上のベルト車3−7近くに位置し、上部セットのワイパーホルダー18−7はフレキシブルなワイパーブレード2−7がウインドシールド1−7面を水平に跨ぐように、ベルト車13−7からベルト車14−7間の無端伝達ベルト16−7上のベルト車13−7近くに位置している。変速ベルト車38−7がフレキシブルなワイパーブレード2−7の下側の辺に接して位置する準備第1−7工程となる。
【0115】
図32に示すように準備第1−7工程から下部セットの無端伝達ベルト9−7が矢印33s−7方向に循環し、上部セットの無端伝達ベルト16−6が矢印33u−7方向に循環すると、下部セットのワイパーホルダー17−7はベルト車3−7からベルト車4−7方向へ移動し、上部セットのワイパーホルダー18−7はベルト車13−7からベルト車14−7方向へ移動し、フレキシブルなワイパーブレード2−6がウインドシールド1−6を拭き取り始めると、変速ベルト車38−7と変速ベルト車39−7が、フレキシブルなワイパーブレード2−7の両端のワイパーホルダーのウインドシールド1−7側を徐々に押し上げ、拭き取り幅が徐々に狭くなる事によるフレキシブルなワイパーブレード2−6の余り部分が徐々に押上げ吸収されて弛みがなくなる調整第1−7工程を伴い、フレキシブルなワイパーブレード2−7はウインドシールド1−7面を矢印34−7方向に移動し拭き取る拭き取り第1−7工程になる。
【0116】
以降 実施例6の拭き取り第1−6工程から各工程を経て準備第1−6工程に戻る工程と同様な工程を行い、拭き取り第1−7工程から準備第1−7工程に戻る。この一連の循環サイクルが繰り返される事により無端伝達ベルト9−7と無端伝達ベルト16−7の循環に伴い、フレキシブルなワイパーブレード2−7は循環しウインドシールド1−7面を繰り返し一方向に拭き取る
【0117】
上辺が下辺に比べて短い左右のフロントサイドピラーが平行でない形状のウインドシールドを請求項7の仕組みでフレキシブルなワイパーブレードが循環して繰り返し一方向に拭き取る実施例8を説明する。
【0118】
図33に示すように実施例8では実施例6の上部セットと下部セットと同様な上部セットと下部セットを備えている。ベルト車13−8とベルト車14−8に至る無端伝達ベルト16−6のウインドシールド1−6側に実施例6の変速ベルト車38−6と同様な変速ベルト車38−8があり、ワイパーホルダー18−8がベルト車13−8からベルト車14−8方向へ移動し、フレキシブルなワイパーブレード2−8がウインドシールド1−8面を拭き取り始めると変速ベルト車38−8はフレキシブルなワイパーブレード2−8のワイパーホルダー側を押し上げる。変速ベルト車38−8のスライド方向と同方向に変速ベルト車38−8のウインドシールド1−8側を、ウインドシールド1−8下辺よりも下側位置から上辺よりも上側位置までをワイパーホルダー18−8と同じ速度でスライド移動する調整ベルト車40−8が、フレキシブルなワイパーブレード2−8が水平にウインドシールド1−8を拭き取るように、変速ベルト車38−8が押し上げた部分のフレキシブルなワイパーブレード2−8のウインドシールド1−8側を引き下げて、徐々に狭くなる拭き取り幅に合わせてフレキシブルなワイパーブレード2−8を徐々に短く調整する。
【0119】
ベルト車10−8とベルト車11−8に至る無端伝達ベルト16−6のウインドシールド1−6側に実施例6の変速ベルト車39−6と同様な変速ベルト車39−8があり、ワイパーホルダー18−8がベルト車10−8からベルト車11−8方向へ移動し、フレキシブルなワイパーブレード2−6がウインドシールド1−8を拭き取り始めると、変速ベルト車39−8はフレキシブルなワイパーブレード2−8のワイパーホルダー側を押し上げる。変速ベルト車39−8のスライド方向と同方向に変速ベルト車39−8のウインドシールド1−8側を、ウインドシールド1−8下辺よちも下側位置から上辺よりも上側位置までをワイパーホルダー18−8と同じ速度でスライド移動する調整ベルト車41−8が、フレキシブルなワイパーブレード2−8が水平にウインドシールド1−8を拭き取るように変速ベルト車39−8が押し上げたフレキシブルなワイパーブレード2−8のウインドシールド1−8側を引き下げて、徐々に狭くなる拭き取り幅に合わせてフレキシブルなワイパーブレード2−8を徐々に短く調整する。
【0120】
各工程を追って説明する。図33に示すように上部セットのワイパーホルダー17−8がベルト車3−8からベルト車4−8の間の無端伝達ベルト9−8上のベルト車3−8近くに位置し、下部セットのワイパーホルダー18−8はフレキシブルなワイパーブレード2−8がウインドシールド1−8面を水平に跨ぐように、ベルト車13−8からベルト車14−8の間の無端伝達ベルト16−8上のベルト車13−8近くに位置している。変速ベルト車38−8がフレキシブルなワイパーブレード2−6の下側の辺に接し、調整ベルト車40−8がフレキシブルなワイパーブレード2−8の上側の辺に接して位置する準備第1−8工程となる。
【0121】
図34に示すように準備第1−8工程から上部セットの無端伝達ベルト9−8が矢印33u−8方向に循環し、下部セットの無端伝達ベルト16−8が矢印33s−8方向に循環すると、上部セットのワイパーホルダー17−8はベルト車3−8からベルト車4−8方向へ移動し、下部セットのワイパーホルダー18−8はベルト車13−8からベルト車14−8方向へ移動しフレキシブルなワイパーブレード2−8がウインドシールド1−8を拭き取り始めると、変速ベルト車38−8がフレキシブルなワイパーブレード2−8のワイパーホルダー18−8側を徐々に押し上げ、ワイパーホルダー18−8と同じ速度で移動する調整ベルト車40−8は変速ベルト車38−8が押し上げたフレキシブルなワイパーブレード2−8のウインドシールド1−8側端を下げながらウインドシールド1−8面のフレキシブルなワイパーブレード2−8を水平に移動させる。変速ベルト車38−8と調整ベルト車40−8が拭き取り幅が狭くなるに伴うフレキシブルなワイパーブレード2−8の余り部分を吸収する調整第1−8工程を伴って、ウインドシールド1−8面をフレキシブルなワイパーブレード2−8が矢印34−8方向に移動し拭き取る拭取り第1−8工程となる。
【0122】
無端伝達ベルト9−8の矢印33u−8方向の循環に伴いワイパーホルダー18−8がベルト車14−8を回ると変速ベルト車38−8はウインドシールド1−8の上辺より上側に到達し、調整ベルト車40−8は引き続きウインドシールド上辺より上側方向へスライドし、ワイパーホルダー17−8と共にウインドシールド1−8面をフレキシブルなワイパーブレード2−8を水平に移動させる。
【0123】
拭き取り第1−8工程においてベルト車3−8からベルト車4−8の間の無端伝達ベルト9−8のウインドシールド1−8側には請求項5の仕組みのテンションバー21−8があり、フレキシブルなワイパーブレード2−8のワイパーホルダー17−8側にあるテンションスライダー19−8がテンションバー21−8の外側の辺を滑り移動する。
【0124】
調整ベルト車40−8と変速ベルト車38−8はフレキシブルなワイパーブレード2−8の張力を無端伝達ベルト9−8の進行方向の力で負担させる働きをなし、テンションバー21−8とテンションスライダー19−8と共にフレキシブルなワイパーブレードに2−8に張力を与える。
【0125】
図35に示すように拭取り第1−8工程から上部セットの無端伝達ベルト9−8の矢印33u−8方向の循環に伴いワイパーホルダー17−8がベルト車4−8を回りベルト車5−8に方向に移動し、下部セットの無端伝達ベルト16−8の矢印33s−8方向の循環に伴いワイパーホルダー18−8はベルト車14−8を回りベルト車15−8方向に移動する。ウインドシールド1−8の上辺より上側に到達した変速ベルト車38−8は留まり、実施例1のワイパーブレードガイド27bと同様な働きで、フレキシブルなワイパーブレード2−8をウインドシールド1−8を迂回して循環させる循環第1−8工程になる。
【0126】
調整ベルト車40−8はウインドシールド1−8上辺より上側に達するとフレキシブルなワイパーブレード2−8を開放し、準備第1−8工程の位置へスライドして戻る。
【0127】
追随して循環するワイパーホルダー17−6がベルト車5−8を廻ると、変速ベルト車38−8は準備第1−8工程の位置へスライドして戻り、フレキシブルなワイパーベルト2−8の通過高さよりも下がり、フレキシブルなワイパーブレード2−8のワイパーホルダー18−8側が変速ベルト車38−8を通過すると変速ベルト車38−8はフレキシブルなワイパーブレード2−8の通過高さに上がる。
【0128】
図36に示すように循環第1−8工程から上部セットの無端伝達ベルト9−8の矢印33u−8方向の循環に伴いワイパーホルダー17−8がベルト車5−8を回りベルト車6−8方向に移動するとき、下部セットの無端伝達ベルト16−8の矢印33s−8方向の循環に伴いワイパーホルダー18−8はベルト車15−8を回りベルト車10−8方向に移動する。先行するワイパーホルダー18−8がベルト車15−8を廻る時に、調整ベルト車40−8は実施例1のワイパーブレードガイド26b−8と同様な働きでフレキシブルなワイパーブレード2−8をウインドシールド1−8を迂回して循環移動させる循環第2−8工程になる。
【0129】
調整ベルト40−8は追随して循環するワイパーホルダー17−8がベルト車6−8を廻るとフレキシブルなワイパーブレード2−8の通過高さより下がる。
【0130】
図37に示すように上部セットの無端伝達ベルト9−8の矢印33u−8方向の循環に伴いワイパーホルダー17−8がベルト車6−8を回り、下部セットの無端伝達ベルト16−8の矢印33s−8方向の循環に伴いワイパーホルダー18−8がベルト車10−8を回ると、フレキシブルなワイパーブレード2−8がウインドシールド1−8面を水平に跨ぐ。変速ベルト車39−8と調整ベルト車40−8がフレキシブルなワイパーブレード2−8の通過高さに上がり、変速ベルト車39−6がフレキシブルなワイパーブレードの下側の辺に接し、調整ベルト車40−8がフレキシブルなワイパーブレード2−8の上側の辺に接して位置する準備第2−8工程となる
【0131】
図38に示すように準備第2−8工程から上部セットの無端伝達ベルト9−8の矢印33u−8方向の循環に伴いワイパーホルダー17−8がベルト車6−8からベルト車7−8方向に移動し、下部セットの無端ベルト16−8の矢印33s−8方向の循環に伴いワイパーホルダー18−8はベルト車10−8からベルト車11−8方向に移動し、フレキシブルなワイパーブレード2−8がウインドシールド1−8面を拭き取り始めると、変速ベルト車39−8と調整ベルト車41−8が調整第1−8工程の変速ベルト車38−8と調整ベルト車40−8と同様な動きで、拭き取り幅が狭くなる事によるフレキシブルなワイパーブレード2−8の余り部分を押し上げ吸収する調整第2−8工程を伴いフレキシブルなワイパーブレード2−8はウインドシールド1−8面を矢印34−8方向に移動し拭き取る拭き取り第2−8工程になる。
【0132】
拭き取り第2−8工程においてベルト車6−8からベルト7−8の間の無端伝達ベルト9−8のウインドシールド1−8側にはテンションバー20−8があり、フレキシブルなワイパーブレード2−8のワイパーホルダー17−8側にあるテンションスライダー19−8がテンションバー20−8の外側辺を滑り移動する。
【0133】
拭き取り第2−8工程において調整ベルト車41−8と変速ベルト車38−8はフレキシブルなワイパーブレード2−8の張力を無端伝達ベルト9−8の進行方向の力で負担させる働きをなし、テンションバー20−8とテンションスライダー19−8と共にフレキシブルなワイパーブレードに2−8に張力を与える。
【0134】
図39に示すように拭き取り第2−8工程から上部セットの無端伝達ベルト9−8の矢印33u−8方向の循環に伴いワイパーホルダー17−8がベルト車7−8を回りベルト車8−8方向に移動するとき、下部セットの無端ベルト16−8の矢印33s−8方向の循環に伴いワイパーホルダー18−8はベルト車11−8を回りベルト車12−8方向に移動する。ウインドシールド1−8の上辺よりも上側に到達した変速ベルト車39−6は留まり、実施例1のワイパーブレードガイド28bと同様な働きで、フレキシブルなワイパーブレード2−8をウインドシールド1−8を迂回して循環させる循環第3−8工程になる。
【0135】
調整ベルト車41−8はウインドシールド1−8上辺より上側に達するとフレキシブルなワイパーブレード2−8を開放し、準備第2−8工程の位置へスライドして戻る。
【0136】
追随して循環するワイパーホルダー17−6ベルト車8−8を廻ると、変速ベルト車39−8は準備第2−8工程の位置へスライドして戻り、フレキシブルなワイパーベルト2−8の通過高さよりも下がり、フレキシブルなワイパーブレード2−8のワイパーホルダー17−8側が変速ベルト車39−8を通過すると変速ベルト車39−8はフレキシブルなワイパーブレード2−8の通過高さに上がる。
【0137】
図40に示すように循環第3−8工程から上部セットの無端伝達ベルト9−8の矢印33u−8の方向の循環に伴いワイパーホルダー17−8がベルト車8−8を回りベルト車3−8方向に移動するとき、下部セットの無端伝達ベルト16−8の矢印33s−8方向の循環に伴いワイパーホルダー18−8はベルト車12−8を回りベルト車13−8方向に移動する。先行するワイパーホルダー18−8がベルト車12−8を廻る時に、調整ベルト車41−8は実施例1のワイパーブレードガイド29bと同様な働きでフレキシブルなワイパーブレード2−8をウインドシールド1−8を迂回して循環移動させる循環第4−8工程になる。
【0138】
調整ベルト41−8は追随して循環するワイパーホルダー17−8がベルト車3−8を廻るとフレキシブルなワイパーブレード2−8の通過高さより下がる。
【0139】
循環第4−8工程から上部セットの無端伝達ベルト9−8の矢印33u−8の方向の循環に伴いワイパーホルダー17−8がベルト車3−8を回り、下部セットの無端伝達ベルト16−8の矢印33s−8の方向の循環に伴いワイパーホルダー18−8はベルト車13−8を回ると、フレキシブルなワイパーブレード2−8は無端伝達ベルト9−8と無端伝達ベルト16−8の循環とともにウインドシールド1−8周囲を一巡し、フレキシブルなワイパーブレード2−8は再びウインドシールド1−8面を水平に跨ぐ準備第1−8工程の状態に戻る。
【0140】
ウインドシールド1−8上に位置するフレキシブルなワイパーブレード2−8以外のワイパー装置は上部ピラーカバーとボンネットフードカバーとフロントサイドピラーカバーにより常時隠蔽されている。ワイパー非使用時にはフレキシブルなワイパーブレード2−8は循環第1−8工程もしくは循環第3−8工程で停止状態にあり、上部ピラーカバーとフロントサイドピラーカバーにより隠蔽されている。
【0141】
ウインドシールド1−8面をフレキシブルなワイパーブレード2−8が下から上へ一方向に拭き取る場合に、拭き取られた水は上部ピラー部分に設けられた、請求項2の仕組みの排水溝32−6を介して左右のフロントサイドピラー23−8へ導かれ排水されるので一度拭き取った水はウインドシールド1−8面を流れ落ち無い。
【0142】
以上の一連のサイクルが繰り返される事により、フレキシブルなワイパーブレード2−8は循環しウインドシールド1−8面を繰り返し一方向に拭取る。
【0143】
実施例9として図41に示すように本発明において各ベルト車の間を巡る無端伝達ベルト9−9はベルトテンションアジャスター37u−9により,無端伝達ベルト16−9はベルトテンションアジャスター37s−9により,ベルト車間の最短距離線よりも内側ないしは外側へ押し出す力が加えられ適切な張り具合を与えられているが、各ベルト車間の無端伝達ベルトの循環に伴うバタつきを抑える誘導ベルト車42−9を無端伝達ベルト9−9、無端伝達ベルト16−9を挟むように配置し、スムーズにベルトを循環させることができる。
【0144】
無端伝達ベルトの保護や潤滑剤の飛散防止の目的から実施例10として図42に示すように、各ベルト車及び無端ベルトを全体の仕組みの形に応じた、ワイパーホルダーの高さまで達しない深さの窪みを持つケース43−10に下部セットを収め、さらに同様なケースで上部セットをカバーすることができる。
【0145】
実施例1の下部セットのベルト車14取り付け高さをウインドシールド1コーナーCのレベルよりもワイパーブレード2の厚みよりも低くし、ウインドシールド1のコーナーCの立ち上がり部にフレキシブルなワイパーブレード2がスムーズに通過できる摩擦抵抗の少ない機能を設けることで、フレキシブルなワイパーブレード2がウインドシールド1を拭取り終わるとワイパーブレード2の右側部分がベルト車14レベルまで下がり、ウインドシールド1のコーナーC部分がワイパーブレードガイド27bの代わりをなし、ワイパーブレード2がウインドシールド1面を迂回し移動するように作用しワイパーブレードガイド27aを省略出来る。
【0146】
さらに実施例1の下部セットのベルト車11取り付け高さをウインドシールド1コーナーDのレベルよりもワイパーブレード2の厚みよりも低くし、ウインドシールド1のコーナーDの立ち上がり部にフレキシブルなワイパーブレード2がスムーズに通過できる摩擦抵抗の少ない機能を設けることで、同様にワイパーブレードガイド28bの代わりをなし、ワイパーブレード2がウインドシールド1面を迂回し移動するように作用しワイパーブレードガイド28aを省略出来る。
【0147】
実施例1の上部セットの無端伝達ベルト9と下部セットの無端伝達ベルト16は駆動ベルト車36uと駆動ベルト車36sにより駆動モーター35の回転を伝えられているが上部セットのベルト車3からベルト車8の各ベルト車ならびに下部セットのベルト車10からベルト車15のうちそれぞれ任意なベルト車を駆動モーター35に接続して駆動ベルト車と兼用しても同様な効果が得られる。
【0148】
無端ベルト9の張り具合を調節するためのベルトテンションアジャスター37sとベルトテンションアジャスター37uは図1に示すようにベルト車間の各無端ベルトに接する位置に個別に設けてもよく、またはベルト車3からベルト車8のベルト車の何れか、ベルト車10からベルト車15のいずれかの取り付け位置をスライド微調節ができるようにしてベルトテンションアジャスターと兼用してもよい。
【0149】
大雨時に多量の雨水がフレキシブルなワイパーブレードを乗り越えてしまう場合などの天候条件や走行条件に応じて本発明の一方向循環式ワイパー装置の無端ベルトの循環方向を適宜切り替えてフレキシブルなワイパーブレードをウインドシールドの上から下へ移動させもしくは上下に移動させて拭き取り、状況に応じて効果的にウインドシールドを拭き取ることができる。
【0150】
各実施例で引用しているウインドシールドとは自動車、バス、トラック、電車、航空機、船舶のフロントウインドウ、リアウインドウ、ならびに雨や雪や汚れを排除して視界を確保する事が必要な面を示し、良好な視界を確保するためにそれらの周囲発明の一方向循環式ワイパー装置を設置する。
【図面の簡単な説明】
【0151】
【図1】 実施例1の上部セットを表す図である。
【図2】 実施例1の下部セットを表す図である。
【図3】 実施例1のウインドシールド1周辺のA−A方向の断面図で、図の上側が外部で図の下側が内部である。
【図3−1】 ウインドシールド1周辺のA−A方向の断面図でテンションバーが上側1本の図で、上側が外部で図の下側が内部ある。
【図3−2】 ウインドシールド1周辺のA−A方向の断面図でテンションバーが下側1本の図で、上側が外部で図の下側が内部ある。
【図3−3】 テンションバーとテンションバーの一部を囲む形状のテンションスライダー周辺の図である。
【図3−4】 テンションバーと滑り端に金物を備えた形状のテンションスライダー周辺の図である。
【図4】 実施例1のウインドシールド1周辺のB−B方向の断面図で、図の右側が外部で図の左側が内部ある。
【図5】 解り易いように上部セットと下部セットをずらして表現し、下部セットを点線で表したフロントサイドピラーとピラーカバーを省略した実施例1のレイアウトを表す図である。
【図6】 車両のウインドシールドに実施例1のワイパー装置を設置し、下部セットを点線で表したピラーカバーを省略した車両の外から見た、準備第1工程を示す図である。
【図7】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例1の拭取り第1工程を表す図である。
【図8】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例1の循環第1工程を表す図である。
【図9】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例1の循環第2工程を表す図である。
【図10】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例1の準備第2工程を表す図である。
【図11】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例1の拭取り第2工程を表す図である
【図12】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例1の循環第3工程を表す図である。
【図13】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例1の循環第4工程を表す図である。
【図14】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例2の準備第1−2工程を表す図である。
【図15】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例2の拭取り第1−2工程を表す図である
【図16】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例3の準備第1−3工程を表す図である。
【図17】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例3の拭取り第1−3工程を表す図である
【図18】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例4の準備第1−4工程を表す図である。
【図19】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例4の拭取り第1−4工程を表す図である
【図20】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例5の準備第1−5工程を表す図である。
【図21】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例5の拭取り第1−5工程を表す図である
【図22】 車両のウインドシールドに実施例6のワイパー装置を設置し、下部セットを点線で表したピラーカバーを省略した車両の外から見た準備第1−6工程を表す図である。
【図23】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例6の拭取り第1−6工程を表す図である。
【図24】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例6の循環第1−6工程を表す図である。
【図25】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例6の循環第2−6工程を表す図である
【図26】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例6の準備第2−6工程を表す図である。
【図27】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例6の拭取り第2−6工程を表す図である。
【図28】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例6の循環第3−6工程を表す図である。
【図29】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例6の循環第4−6工程を表す図である。
【図30】 車両のウインドシールドに実施例7のワイパー装置を設置し、下部セットを点線で表現したピラーカバーとベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略した車両の外から見た、準備第1−7工程を示す図である。
【図31】 実施例7のウインドシールド1−7のAA方向の断面図で、図の上側が外部で図の下側が内部である。
【図32】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例7の拭取り第1−7工程を表す図である
【図33】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例8の準備第1−8工程を表す図である。
【図34】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例8の拭取り第1−8工程を表す図である。
【図35】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例8の循環第1−8工程を表す図である。
【図36】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例8の循環第2−8工程を表す図である
【図37】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例8の準備第2−8工程を表す図である。
【図38】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例8の拭取り第2−8工程を表す図である。
【図39】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例8の循環第3−8工程を表す図である。
【図40】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した実施例8の循環第4−8工程を表す図である。
【図41】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した請求項1の仕組みで、各ベルト車間の無端ベルトのバタつきを抑える誘導ベルトクルマ42−9を設置した図である。
【図42】 フロントサイドピラー、ピラーカバー、ベルトテンションアジャスター、駆動ベルト車、駆動モーター、排水溝を省略し、下部セットを点線で表現した請求項1の仕組みを、各ベルト車と無端ベルトを保護する窪み43−10に設置した図である。
【符号の説明】
【0152】
1 相対する2辺の長さが等しいウインドシールド
2 フレキシブルなワイパーブレード
3 ベルト車
4 ベルト車
5 ベルト車
6 ベルト車
7 ベルト車
8 ベルト車
9 無端伝達ベルト
10 ベルト車
11 ベルト車
12 ベルト車
13 ベルト車
14 ベルト車
15 ベルト車
16 無端伝達ベルト
17 ワイパーホルダー
18 ワイパーホルダー
19 テンションスライダー
20 テンションスライダー
21 テンションバー
22 テンションバー
23 フロントサイドピラー
24 フロントサイドピラーカバー
25 アームブラケット
26 ワイパーブレードガイド
27 ワイパーブレードガイド
28 ワイパーブレードガイド
29 ワイパーブレードガイド
30 上部ピラーカバー
30a ボンネットフードカバー
31 上部ピラー
32 排水溝
33u 上部セットの無端伝達ベルトの循環方向
33s 下部セットの無端伝達ベルトの循環方向
34 フレキシブルなワイパーブレードの拭き取り方向
35 駆動モーター
36u 上部セットの駆動ベルト車
37a 下部セットの駆動ベルト車
38 変速ベルト車
39 変速ベルト車
40 調整ベルト車
41 調整ベルト車
42 誘導ベルト車
43 ワイパーホルダー位置に達しない深さの窪みを持つケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対する辺が同じ四角形の拭き取り面の任意なコーナーをAとし、Aと隣り合うコーナーをBとし、Bと隣り合いかつAと異なるコーナーをCとし、Aの隣でBと異なるコーナーをDとして、Aの外側に位置するベルト車3と、Bの外側に位置するベルト車6と、Cの外側に位置するベルト車5と、Dの外側に位置するベルト車4と、Cの外側でありかつベルト車5の内側に位置するベルト車7と、Dの外側でありかつベルト車4の内側に位置するベルト車8の各ベルト車からなるベルト車群と、ベルト車3、ベルト車4、ベルト車5、ベルト車6、ベルト車7、ベルト車8の順に各ベルト車の外側を回りベルト車3に至り、ベルト車群を一巡する無端伝達ベルト9からなる上部セットがあり、Aの外側に位置するベルト車10と、Bの外側に位置するベルト車15と、Cの外側に位置するベルト車14と、Dの外側に位置するベルト車11と、Aの外側でありかつベルト車10の内側に位置するベルト車12と、Bの外側でありかつベルト車15の内側に位置するベルト車13の各ベルト車からなるベルト車群と、ベルト車10、ベルト車11、ベルト車12、ベルト車13、ベルト車14、ベルト車15の順に各ベルト車の外側を回りベルト車10に至り、ベルト車群を一巡する無端伝達ベルトからなる下部セットがあり、上部セットは下部セットに隙間を持って重なり位置し、上部セットの無端伝達ベルトの下側小口に一方の接点を持ち、下部セットの無端伝達ベルトの上側小口に他方の接点を有する拭き取り面を拭き取る為の幅と高さに対応したフレキシブルなワイパーブレードの1方の接点が上部セットのベルト車3からベルト車4の間、若しくはベルト車3からベルト車8の間の無端伝達ベルト9上にあるときに、フレキシブルなワイパーブレードの他方の接点がフレキシブルなワイパーブレードが拭き取り面を跨ぐ状態で、下部セットのベルト車13からベルト車14の間、若しくはベルト車14からベルト車15の間の無端伝達ベルト16上にあり、無端伝達ベルトが循環し、無端伝達ベルト上の接点と共にフレキシブルなワイパーブレードが循環する仕組みを特徴とする一方向循環式ワイパー装置。
【請求項2】
前記の請求項1記載の一方向循環式ワイパー装置において、拭き取った水を排水する溝を拭き取り面の上部に設けた一方向循環式ワイパー装置。
【請求項3】
前記の請求項1記載の一方向循環式ワイパー装置において拭き取り面周囲に当該ワイパー装置を覆うカバーを有する一方向循環式ワイパー装置。
【請求項4】
前記の請求項1記載の一方向循環式ワイパー装置において、フレキシブルなワイパーブレードの1方の接点が上部セットのベルト車4からベルト車5の間、若しくはベルト車7からベルト車8の間の無端伝達ベルト9上に位置し、他方の接点が下部セットのベルト車13からベルト車14の間若しくはベルト車14からベルト車15の間の無端伝達ベルト16上に位置するときに、拭き取り面のコーナーCの外側でワイパーブレードの通過高さに位置するワイパーブレードガイド用ベルト車27と、フレキシブルなワイパーブレードの一方の接点が上部セットのベルト車5からベルト車4の間、若しくはベルト車8からベルト車7の間の無端伝達ベルト9上に位置し他の接点が下部セットのベルト車12からベルト車11の間、若しくはベルト車11からベルト車10の間の無端伝達ベルト16上に位置するときに、拭き取り面のコーナーBの外側でワイパーブレードの通過高さに位置するワイパーブレードガイド用ベルト車28と、フレキシブルなワイパーブレードの1方の接点が上部セットのベルト車4からベルト車3の間、若しくはベルト車3からベルト車8の間の無端伝達ベルト9上に位置し、他の接点が下部セットのベルト車10からベルト車15の間若しくはベルト車12からベルト車13の間の無端伝達ベルト16上に位置するときに、拭き取り面のコーナーCの外側でワイパーブレードの通過高さに位置するワイパーブレードガイド用ベルト車29と、フレキシブルなワイパーブレードの1方の接点が上部セットのベルト車5からベルト車6の間若しくはベルト車7からベルト車6の間の無端伝達ベルト9上に位置し他方の接点が下部セットのベルト車12からベルト車13の間若しくはベルト車10からベルト車15の間の無端ベルト16上に位置するときに、拭き取り面のコーナーDの外側でワイパーブレードの通過高さに位置するワイパーブレードガイド用ベルト車26とを有する仕組みを特徴とする一方向循環式ワイパー装置。
【請求項5】
前記請求項1記載の一方向循環式ワイパー装置において、拭き取り面コーナーAとコーナーDを結ぶ辺の外側とコーナーBとコーナーCを結ぶ辺の外側に固定された、拭き取り面を拭き取るフレキシブルなワイパーブレードの移動長さに応じた長さの2組のバーと、フレキシブルなワイパーブレードに付属し、かつ両方のバーの外側辺間の距離以下の内法間隔で位置し、双方のバーの外側辺に接して滑る突起からなり、フレキシブルなワイパーブレードがバーを通過するときに突起がバーの外側辺を滑り移動する仕組みを特徴とする一方向循環式ワイパー装置。
【請求項6】
前記請求項1記載の一方向循環式ワイパー装置で、相対する一組の辺の長さが異なり拭き取り幅が一定で無い形状の拭き取り面において、相対する異なる辺のうち拭き取り面のAとBを結ぶ辺を長辺とし、拭き取り面のCとDを結ぶ辺を短辺をとし、ベルト車14は請求項1のベルト車14位置よりもベルト車15側に寄った位置にあり、ベルト車11は請求項1のベルト車11位置よりもベルト車10側に寄った位置にあり、ベルト車14からベルト車15に至る無端伝達ベルトの拭き取り面側をフレキシブルなワイパーブレードと同じ高さで、フレキシブルなワイパーブレードの接点の移動速度よりも早い速度で移動するベルト車38と、ベルト車3からベルト車4に至る無端伝達ベルトの拭き取り面側をフレキシブルなワイパーブレードと同じ高さで、ベルト車38と同じ速度で移動するベルト車39からなる仕組みを特徴とする一方向循環式ワイパー装置。
【請求項7】
前記請求項1記載の一方向循環式ワイパー装置で、相対する一組の辺の長さが異なり拭き取り幅が変化する形状の拭き取り面において、相対する異なる辺のうち拭き取り面のAとBを結ぶ辺を長辺とし、拭き取り面のCとDを結ぶ辺を短辺とし、前記請求項6と同様な上部セットと下部セットとベルト車38とベルト車39と、下部セットの接点がコーナーBとコーナーCを結ぶ辺の外側を移動しフレキシブルなワイパーブレードが拭き取り面にある時、ベルト車38の拭き取り面側をフレキシブルなワイパーブレードと同じ高さでフレキシブルなワイパーブレードの接点と同じ速度で移動するベルト車40と、下部セットのワイパーホルダーがコーナーAとコーナーDを結ぶ辺の外側を移動しフレキシブルなワイパーブレードが拭き取り面にある時、ベルト車39の拭き取り面側をフレキシブルなワイパーブレードと同じ高さでフレキシブルなワイパーブレードの接点と同じ速度で移動するベルト車41からなる一方向循環式ワイパー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図3−3】
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【図3−4】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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