説明

下向きすみ肉サブマージアーク溶接用ボンドフラックス

【課題】 大入熱のサブマージアーク溶接においても良好な溶接作業性および溶接金属の機械的性能を得ることができる下向きすみ肉サブマージアーク溶接用ボンドフラックスを提供する。
【解決手段】 質量%で、SiO2:12〜30%、MgO:10〜25%、Al23:8〜21%、CaF2:1〜7%、CaO:2〜13%、TiO2:10〜30%、B23:0.1〜1%、FeO:1〜8%、Na2O:1〜5%、Li2O:0.1〜1%、金属炭酸塩のCO分:2〜8、Mn:0.1〜1%、Si:0.1〜5%を含有し、その他は不可避不純物であることを特徴とする下向きすみ肉サブマージアーク溶接用ボンドフラックス。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下向きサブマージアーク溶接用ボンドフラックスに係り、特に建築および橋梁等に多く使用されるビルドH材(3枚の鋼板を断面形状がH型となるように組み合わせてすみ肉溶接により接合した骨材)からなる柱、梁の下向きすみ肉溶接に使用した場合に優れた溶接作業性、ビード形状、溶込み深さおよび機械的性能の溶接金属を得ることができる下向きすみ肉サブマージアーク溶接用ボンドフラックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、建築や橋梁等の鋼構造物に用いられる鋼板は厚肉化の傾向にあり、能率良く溶接するため、大入熱のサブマージアーク溶接が用いられている。また地震等の破壊事例等を教訓として鋼構造物全般の安全性に対する関心が高まっており、大入熱で溶接しても安定した溶接金属特性を得ることが求められている。
【0003】
下向きすみ肉サブマージアーク溶接によって形成される溶接継手は、溶込み深さ、必要脚長の確保、並びにビード形状の平滑性および溶接金属と母材とのなじみ性が良好であることが要求されている。また、近年では構造物の大型化により耐震性等を考慮し、溶接金属の良好な機械的性能が要求される傾向にある。
【0004】
従来、下向きすみ肉サブマージアーク溶接用フラックスは、ボンドフラックスよりも高速溶接が可能な溶融型フラックスが多く使用されている。しかし溶融型フラックスでは合金類の添加はワイヤからのみになってしまうので溶接金属の所定の機械的性能を得にくく、またフラックス自体の融点が低いために大入熱による溶接ができないので能率を上げることができない。
【0005】
そこで、これらの点を考慮し溶接作業性および溶接金属の機械的性能が良好なボンドフラックスが検討されている。例えば、特許文献1、特許文献2では、下向きすみ肉サブマージ溶接の溶接作業性および良好な溶接金属性能を得られるボンドフラックスが開示されているが、SiO2含有量が多いので溶接金属の酸素量が高くなり靭性が低下するという問題がある。
【0006】
また、特許文献3には、大入熱の単層および多層の下向きすみ肉サブマージアーク溶接における溶接作業能率の向上および優れた溶接金属が得られる技術の開示があるが、Mn含有量が多く溶接金属の強度が高くなりすぎて低温割れが発生する場合がある。
【0007】
さらに、溶接作業性が良好で優れたビード形状およびビード外観を得ることができ、高靭性の溶接金属を得ることができるボンドフラックスが特許文献4に開示されているが、TiO2含有量が少ないのでビードの揃いが不連続になると共に、靭性向上の効果が得られないという問題があった。
【0008】
【特許文献1】特開2002−331390号公報
【特許文献2】特開平8−99191号公報
【特許文献3】特開2003−230983号公報
【特許文献4】特開2008−161902号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、大入熱のサブマージアーク溶接においても良好な溶接作業性、ビード形状および溶接金属の機械的性能を得ることができる下向きすみ肉サブマージアーク溶接用ボンドフラックスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の要旨は、質量%で、SiO2:12〜30%、MgO:10〜25%、Al23:8〜21%、CaF2:1〜7%、CaO:2〜13%、TiO2:10〜30%、B23:0.1〜1%、酸化鉄:1〜8%、Na2O:1〜5%、Li2O:0.1〜1%、CO2:2〜8%、Mn:0.1〜1%、Si:0.1〜5%を含有し、その他は不可避不純物であることを特徴とする下向きすみ肉サブマージアーク溶接用ボンドフラックスにある。
【発明の効果】
【0011】
本発明の下向きすみ肉サブマージアーク溶接用ボンドフラックスによれば、特にビルトH材などの開先加工有りおよび開先加工無しの大入熱の下向きすみ肉溶接においても深溶込みが得られ、良好な溶接作業性、ビード形状および優れた溶接金属の機械的性能を得ることができ、溶接能率の向上および高品質の溶接部を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明者らは、まず下向きすみ肉サブマージアーク溶接に使用される従来の種々のフラックスについて検討したが、優れた溶接作業性、ビード形状および溶接金属の機械的性能のいずれをも満足できるフラックスを得ることはできなかった。例えば、溶融型フラックスを用いた場合、溶接金属に添加される合金元素の量が少なく、所定の機械的性能を得ることができなかった。また、ボンドフラックスを使用した場合においても、酸素量が高くなり、所定の靭性を得ることができなかったり、スラグの粘度が高く、ビード形状が凸ビードとなり、アンダカットが発生するなど溶接作業性、ビード形状および溶接金属の機械的性能の全てを満足することはできなかった。
【0013】
そこでボンドフラックスの成分組成について種々検討を行った結果、ボンドフラックスにFeOを添加することによって、溶融スラグの粘性および融点を調整し、ビード止端部のなじみを良好にし、ビード形状を平滑で良好な状態を得ることを見出した。また同時にスラグ剥離性も良好にするのに有効であることを見出した。
【0014】
また、ボンドフラックスにLi2Oを添加することによって、ボンドフラックスの吸湿性を抑制し、溶接金属中の水素量を低減することで、耐割れ性向上に有効であることを確認した。
【0015】
以下、本発明における下向きすみ肉サブマージアーク溶接用ボンドフラックスの成分組成の限定理由について説明する。
【0016】
SiO2は溶融スラグが高粘性の性質を有し、溶接作業性、ビード形状および溶接金属の機械的性能に影響を与える。SiO2が12質量%(以下、%という。)未満であると溶融スラグの粘性が不足してビード形状が不良となりビードの蛇行やアンダカットが発生する。一方、30%を超えると溶融スラグの粘性が高くなりすぎてビード趾端部がオーバラップとなりスラグ剥離性も劣化する。さらに、溶接金属の酸素量が高くなり靭性が劣化する。
【0017】
MgOは、溶接金属の酸素量を低減するのに有効な成分で、溶融スラグの融点および粘性を高くする性質も有している。MgOが10%未満であると溶接金属の酸素量が高くなり靭性が低下する。また、溶融スラグの粘性が不足してビードの蛇行やアンダカットが発生する。一方、MgOが25%を超えるとフラックスの融点が高くなり十分なビード幅が得られず、また溶融スラグの粘性も高くなるのでビード趾端部がオーバラップとなる。
【0018】
Al23は、溶融スラグの粘性を調整するのに有効な成分である。Al23が8%未満であると溶融スラグの粘性が不足するのでアンダカットが発生しやすくなる。一方、21%を超えると溶融スラグの粘性が過剰となりビード形状が凸型となる。
【0019】
CaF2は、溶融スラグの融点および粘性を低くする性質を有しており、大入熱の溶接条件でビードを平滑に保つのに有効な成分である。また、溶接時に弗素ガスが発生して溶接金属のシールド効果で酸素を低減して靭性を向上させる。CaF2が1%未満ではビード形状および靭性の向上に効果がなく、7%を超えると溶融スラグの流動性が過剰となりアンダカットが発生しやすく、スラグ剥離性も劣化する。
【0020】
CaOは、溶融スラグの融点および流動性を調整するために重要な成分である。CaOが2%未満ではビード止端部のなじみが悪くアンダカットが生じる。一方、13%を超えるとビード高さが不均一でスラグ剥離性が劣化する。
【0021】
TiO2は、ビード表面の平滑性を得るのに効果がある。また、溶接金属中にTiを含む酸化物として歩留まりアシキュラーフェライトの核となって靭性の向上に非常に有効な成分である。TiO2が10%未満であるとビードの揃いが不連続となり、溶接金属の靭性の向上にも効果がない。一方、30%を超えるとスラグが焼付いてスラグ剥離性が劣化する。
【0022】
23は、還元されてBとして溶接金属中に歩留まり、粗大な粒界フェライトの生成を抑制して溶接金属の靭性の向上に非常に有効な成分である。B23が0.1%未満では溶接金属の靭性向上の効果が得られず、1%を超えると高温割れが発生しやすくなる。
【0023】
酸化鉄は、溶融スラグの粘性および融点を調整するに最も有効な成分で、主としてFeOが挙げられる。また、スラグ剥離性を良好にする。酸化鉄が1%未満ではビード止端部のなじみが悪く、ビード形状が凹凸となる。一方、8%を超えると溶融スラグの流動性が過剰になりアンダカットが発生しやすくなる。また、ビード形状が不揃で、スラグが焼き付いてスラグの剥離性を劣化させ、ビード表面が鱗状になる。
【0024】
Na2Oは、アークの安定性を良好にしビードの波目を細かくしてビード外観を良好にするのに有効な成分である。Na2Oが1%未満ではアークが不安定でアーク切れが発生し、ビードが蛇行して溶込みが不均一となる、一方、5%を超えると耐吸湿性が劣化してピットおよびポックマークが発生する。
【0025】
Li2Oは、ボンドフラックスの吸湿を防ぎ、溶接金属中の拡散性水素量を低くすることができる有効な成分である。また、溶融スラグの溶融温度と粘性を低くして溶融ビードの湯流れを安定させるので溶接ビード幅を均一にして溶接ビード形状を良好にする。Li2Oが0.1%未満では十分な効果は得られず、1%を超えて添加しても効果の増進は無くコスト高となる。
【0026】
CO2は、溶接金属のシールド効果があり、拡散性水素量の低減に有効である。金属炭酸塩のCO2分が、2%未満であるとシールドが不足して拡散性水素量が高くなるので低温割れが生じる場合がある。一方、8%を超えるとガス量が過剰となりポックマークが発生する。なお、CO2源は金属炭酸塩であるCaCO3、MgCO3、Na2CO3およびLi2CO3の1種以上を使用する。
【0027】
Mnは、溶接金属の焼入れ性を向上させて強度および靭性を高めるのに有効な成分である。Mnが0.1%未満であると溶接金属の焼入れ性が不足して靭性が低下する。一方、1%を超えると溶接金属の焼入れ性が過剰となり強度が高くなり低温割れが発生する場合がある。なお、Mn源としては金属Mn、Fe−Mn、Si−Mnの1種以上を使用することができる。
【0028】
Siは、溶接金属の焼入れ性を向上させると共に脱酸成分として有効な成分であり、溶接金属の強度および靭性を高める。Siが0.1%未満であると溶接金属の脱酸効果が得られず靭性が低下する。一方、5%を超えると溶接金属の硬さが過剰となり靭性が劣化する。なお、Si源としては、金属Si、Fe−Si、Si−Mnの1種以上を使用することができる。
【実施例】
【0029】
以下、実施例により本発明の効果を詳細に説明する。
表1に示す化学成分の板厚32mmおよび25mmのウェブ鋼板S1と板厚32mmのフランジ鋼板S2とを、開先ありの場合は板厚32mmのウェブ鋼板S1を図1に示す開先角度45°、ルートフェイス8mmの両面対称開先(開先あり)とし、また、図2に開先加工を行わなかった(開先なし)の場合は板厚25mmのウェブ鋼板S1を用いた。フランジ鋼板S2を水平に対して55°傾斜させて、フランジ鋼板S2の表面中央部に対して垂直となるように、ウェブ鋼板S1の端面を当接させて組み立てた開先とした。試験板長さは1000mmとした。なお、この溶接試験では、図1に示す開先ありの場合の先行電極の狙い位置をL1、後行電極の狙い位置をT1とし、図2に示す開先なしの場合の先行電極の狙い位置をL2、後行電極の狙い位置をT2として示している。
表2に示すワイヤと表3に示す種々の成分組成のボンドフラックスを組み合わせて、表4に示す溶接条件で2電極による1パス盛りの下向きすみ肉サブマージアーク溶接を実施した。なお、先行電極のみフランジ鋼板側に9°電極を傾斜した。
【0030】
【表1】

【0031】
【表2】

【0032】
【表3】

【0033】
【表4】

【0034】
開先あり、なし共に溶接後、スラグ剥離性、ビード形状、ビード趾端部のなじみ、溶接欠陥、溶込み深さ、溶接金属の靭性および拡散性水素量を調査した。
【0035】
スラグ剥離の評価は、ハンマーまたはタガネを用いてスラグを軽打して簡単にスラグが剥離すれば良好とし○、軽打でスラグが剥離しなければ劣るとし×とした。ビード形状は、ビード幅および高さが均一で美しいビード形状であれば良好とし○、1つでも劣るものについては×とした。
【0036】
ビード趾端部のなじみは、母材と溶接金属の端部の形状が平滑でなじみが良ければ良好とし○、そうでなければ劣るとし×とした。溶接欠陥の有無は、外観検査および超音波探傷試験によりアンダカット、ブローホール、ピット、スラグ巻き込み、融合不良、割れの有無を調査した。溶込み深さは図3に示すように最初に溶接した溶接金属M1と後から溶接した溶接金属M2の溶接金属溶込み部が接触する完全溶込みの場合は良好とし○、溶込み部が接触しない場合は劣るとし×とした。
【0037】
溶接金属の靭性は、図3に示す後から溶接した溶接金属M2のビード表面下7mmを中心としてシャルピー衝撃試験片a(JIS Z 2202 4号)を採取し、靭性の評価は0℃におけるシャルピー衝撃試験により評価した。なお、シャルピー衝撃試験の吸収エネルギーは、繰り返し3本の平均値が100J以上であれば良好とした。
溶接金属の拡散性水素量は、JIS Z 3118に準拠して測定し、6ml/100g以下を良好とした。それらの結果を表5にまとめて示す。
【0038】
【表5】

【0039】
表5中溶接記号1〜10が本発明例、溶接記号11〜21は比較例である。本発明例である溶接記号1〜10は、組み合せたフラックス記号A1〜A10の各成分の量が適量であるので、スラグ剥離性が良く、ビード形状は平滑で滑らかであり、ビード止端部のなじみもよく、アンダカット、オーバラップ等の溶接欠陥もなく、溶込み深さは両側の溶接金属が接触する良好な完全溶込みが得られ良好な溶接作業性とビード外観が得られた。また、溶接金属の吸収エネルギーが100J以上の良好な値が得られた。さらに、拡散性水素量も低く極めて満足な結果であった。
【0040】
比較例中溶接記号11は、フラックス記号B1のSiO2が低いので溶融スラグの粘性が不足してビードが蛇行してビード趾端部にアンダカットも発生した。また、Mnが低いので溶接金属の焼入れ性が不足して吸収エネルギーが低値となった。
【0041】
溶接記号12は、フラックス記号B2のSiO2が高いので溶融スラグの粘性が高くビード趾端部にオーバラップが発生してスラグ剥離性も劣化し、溶接金属の酸素量が高くなり吸収エネルギーが低値であった。また、Al23が低いので溶融スラグの粘性が不足してアンダカットが発生した。さらに、CO2が高いのでガス量が過剰となりポックマークが発生した。
【0042】
溶接記号13は、フラックス記号B3のMgOが低いので溶融スラグの粘性が低下しビードが蛇行してビード趾端部にアンダカットも発生した。また、溶接金属の酸素量が高くなり吸収エネルギーが低値であった。さらに、TiO2が高いのでスラグの焼付きが発生してスラグ剥離性が劣化した。
【0043】
溶接記号14は、フラックス記号B4のMgOが高いので溶融スラグの粘性が高くなりビード趾端部にオーバラップが発生した。また、Na2Oが高いので耐吸湿性が劣化してピットおよびポックマークが発生し、拡散性水素量も多かった。さらに、Siが低いので溶接金属の十分な脱酸効果が得られず吸収エネルギーが低値であった。
【0044】
溶接記号15は、フラックス記号B5のCaOが低いので溶融スラグの流動性が不足してビード外観が不良となり、アンダカットも発生した。また、Al23が高いので溶融スラグの粘性が過剰となりビード形状が凸型となった。さらに、Mnが高いので溶接金属の焼入れ性が過剰になり吸収エネルギーが低値であった。
【0045】
溶接記号16は、フラックス記号B6のCaOが高いので溶融スラグの粘性が過剰になりビード高さが不均一で、スラグ剥離性も劣化した。また、Siが高いので溶接金属の吸収エネルギーが低値であった。さらに、CO2が低いので拡散性水素量が多かった。
【0046】
溶接記号17は、フラックス記号B7のCaF2が低いので溶融スラグの融点および粘性が高くなりビード形状が乱れ、溶接金属の吸収エネルギーも低値であった。また、FeOが高いので溶融スラグの流動性が過剰になりアンダカットが発生し、スラグが焼付いてスラグ剥離性も劣化した。
【0047】
溶接記号18は、フラックス記号B8のCaF2が高いので溶融スラグの流動性が過剰となりアンダカットが発生しスラグ剥離も劣化した。
【0048】
溶接記号19は、フラックス記号B9のTiO2が低いのでビード形状が劣化し、溶接金属中のTiを含んだ酸化物が不足して吸収エネルギーが低値であった。また、B23が高いので高温割れが発生した。
【0049】
溶接記号20は、フラックス記号B10のFeOが低いのでビード止端部のなじみが悪くなりビード形状が凹凸となった。また、Li2Oが低いので拡散性水素量が多かった。
【0050】
溶接記号21は、フラックス記号B11のB23が低いので溶接金属の吸収エネルギーが低値であった。また、Na2Oが低いのでアークが不安定でビードが蛇行して溶込みが不均一であった。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施例に用いた開先加工有りの溶接試験板の開先形状を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例に用いた開先加工無しの溶接試験板の開先形状を示す断面図である。
【図3】溶接金属の溶込み状態およびシャルピー衝撃試験片の採取位置を示す断面図である。
【符号の説明】
【0052】
S1 ウェブ鋼板
S2 フランジ鋼板
M1 最初に溶接した溶接金属
M2 後から溶接した溶接金属
a シャルピー衝撃試験片
L1 先行電極狙い位置
T1 後行電極狙い位置
L2 先行電極狙い位置
T2 後行電極狙い位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
質量%で、SiO2:12〜30%、MgO:10〜25%、Al23:8〜21%、CaF2:1〜7%、CaO:2〜13%、TiO2:10〜30%、B23:0.1〜1%、酸化鉄:1〜8%、Na2O:1〜5%、Li2O:0.1〜1%、金属炭酸塩のCO2分:2〜8%、Mn:0.1〜1%、Si:0.1〜5%を含有し、その他は不可避不純物であることを特徴とする下向きすみ肉サブマージアーク溶接用ボンドフラックス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−125508(P2010−125508A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−305267(P2008−305267)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(302040135)日鐵住金溶接工業株式会社 (172)
【Fターム(参考)】