下着
【課題】ウエストサイズを計測(把握)することが可能な下着を提供する。
【解決手段】下着本体1の伸縮可能なウエスト部2の周りに、可撓性長尺部材によって構成されたウエストサイズを計測するためのテープ状計測部材6を配設した下着である。また、テープ状計測部材6の一端部6aにそれと反対側の他端部6bをその長さ方向の任意の位置で保持するための保持具7を取り付けた。さらに、テープ状計測部材6の他端部6b側に所定のウエストサイズを示す印Mを配設すると共に、ウエスト部2にウエストサイズを示す印Mに対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示すための指標Sを配設した。
【解決手段】下着本体1の伸縮可能なウエスト部2の周りに、可撓性長尺部材によって構成されたウエストサイズを計測するためのテープ状計測部材6を配設した下着である。また、テープ状計測部材6の一端部6aにそれと反対側の他端部6bをその長さ方向の任意の位置で保持するための保持具7を取り付けた。さらに、テープ状計測部材6の他端部6b側に所定のウエストサイズを示す印Mを配設すると共に、ウエスト部2にウエストサイズを示す印Mに対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示すための指標Sを配設した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、男性又は女性の下半身に着用する下着に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、内臓に脂肪が蓄積したことによる肥満が原因でさまざまな病気が引き起こされやすくなった状態をメタボリックシンドロームと称し、治療の対象として考えられるようになってきた。
【0003】
現在、内臓脂肪の蓄積程度を示すウエストサイズ(ウエスト周囲)が、メタボリックシンドロームの診断基準の1つとされている。具体的には、男性ではウエストサイズが85cm以上、女性ではウエストサイズが90cm以上である場合、メタボリックシンドロームに該当する可能性が高いと診断される。
【0004】
そのため、男女を問わずウエストサイズの測定に関心が高まっており、日常的にウエストサイズを測定できるものとして、メジャー付き下着サポータ(特許文献1参照)や目盛り付きベルト(特許文献2又は3参照)などが提案されている。
【特許文献1】実用新案登録第3140892号公報
【特許文献2】実用新案登録第3139024号公報
【特許文献3】実用新案登録第3139592号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、人によっては下着サポータを身につける習慣がないため、メジャー付き下着サポータの着用には、抵抗や煩わしさを感じることがある。また、目盛り付きベルトは、目立ちやすいなどの理由によって使用が拒まれることが考えられる。
【0006】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑みて、ウエストサイズを計測(把握)することが可能な下着を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、下着本体の伸縮可能なウエスト部の周りに、可撓性長尺部材によって構成されたウエストサイズを計測するためのテープ状計測部材を配設した下着である。
【0008】
下着着用者は、下着本体を着用したときにテープ状計測部材を使用することによって、自分のウエストサイズを計測(把握)することができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の下着において、前記テープ状計測部材の一端部にそれと反対側の他端部をその長さ方向の任意の位置で保持可能な保持具を取り付け、前記テープ状計測部材の前記他端部側に所定のウエストサイズを示す印を配設すると共に、前記テープ状計測部材の前記一端部側、前記保持具又は前記ウエスト部に前記ウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を配設したものである。
【0010】
下着着用者は、下着本体を着用した後、テープ状計測部材の一端部に取り付けた保持具にそれと反対側の他端部を保持させて、テープ状計測部材でウエスト部を軽く締める。この状態で、下着着用者はウエストサイズを示す印に対して指標が指し示す位置を見ることにより、自分のウエストサイズを把握することができる。また、請求項2の発明の構造は簡単であるため、製造が容易である。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1に記載の下着において、前記テープ状計測部材の両端部をそれぞれの長さ方向の任意の位置で合わせるようにして保持可能な保持具を設け、前記テープ状計測部材の両端部側に所定のウエストサイズを示す印を対になるように配設すると共に、前記保持具又は前記ウエスト部に前記ウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を配設したものである。
【0012】
下着着用者は、下着本体を着用した後、テープ状計測部材の両端部側に付されたウエストサイズを示す印同士を一致させるように、テープ状計測部材の両端部を保持具にて保持させ、テープ状計測部材でウエスト部を軽く締める。この状態で、下着着用者は、ウエストサイズを示す印に対して指標が指し示す位置を見ることにより、自分のウエストサイズを把握することができる。また、請求項3の発明の構造は簡単であるため、製造が容易である。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1に記載の下着において、前記テープ状計測部材を前記ウエスト部の周りに2本並設し、一方の前記テープ状計測部材に所定のウエストサイズを示す印を付してサイズ表示テープを構成すると共に、他方の前記テープ状計測部材に前記ウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を付して指標テープを構成し、前記サイズ表示テープの一端部を前記ウエスト部に固定すると共に、それと反対側の前記サイズ表示テープの他端部を前記ウエスト部に弾性伸縮部材を介して取り付け、前記サイズ表示テープの固定した一端部に対応する前記指標テープの一端部を前記ウエスト部に弾性伸縮部材を介して取り付けると共に、それと反対側の前記指標テープの他端部を前記ウエスト部に固定したものである。
【0014】
下着着用者が下着本体を着用した際、ウエスト部の伸長に伴って、サイズ表示テープと指標テープの互いに反対側の端部に配設した弾性伸縮部材が伸長するため、サイズ表示テープと指標テープはウエスト部の周方向に互いに反対方向に移動する。そして、指標テープ及びサイズ表示テープの移動が停止したとき、下着着用者はウエストサイズを示す印に対して指標の指し示す位置を見ることにより、自分のウエストサイズを把握することができる。また、請求項4の発明は、下着本体を着脱する際のウエスト部の伸縮に対応してサイズ表示テープ及び指標テープが移動するようになっているので、下着着用者はウエストサイズを測定するためにサイズ表示テープ及び指標テープを操作する必要がなく、取り扱いが容易である。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1に記載の下着において、前記テープ状計測部材の一端部を前記ウエスト部に固定すると共に、それと反対側の前記テープ状計測部材の他端部を前記ウエスト部に弾性伸縮部材を介して取り付け、前記テープ状計測部材及び前記ウエスト部の一方に所定のウエストサイズを示す印を付すと共に、他方に前記所定のウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を付したものである。
【0016】
下着着用者が下着本体を着用した際、ウエスト部の伸長に伴って、テープ状計測部材の端部に配設した弾性伸縮部材が伸長するため、テープ状計測部材はウエスト部の周方向に移動する。そして、テープ状計測部材の移動が停止したとき、下着着用者はウエストサイズを示す印に対して指標の指し示す位置を見ることにより、自分のウエストサイズを把握することができる。また、請求項5の発明は、下着本体を着脱する際のウエスト部の伸縮に対応してテープ状計測部材が移動するようになっているので、下着着用者はウエストサイズを測定するためにテープ状計測部材を操作する必要がなく、取り扱いが容易である。
【0017】
請求項6の発明は、請求項2から5のいずれか1項に記載の下着において、前記ウエストサイズを示す印は、少なくともメタボリックシンドロームの診断基準とされるウエストサイズを含むようにしたものである。
【0018】
これにより、下着着用者は、下着本体を着用したときに、ウエストサイズを示す印に対して指標の指し示す位置を見ることにより、メタボリックシンドロームに該当する可能性が高いか否かを把握することができる。
【0019】
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の下着において、前記テープ状計測部材を、可撓性長尺部材の表面に疎水性樹脂層を被覆して構成したものである。
【0020】
テープ状計測部材を、可撓性長尺部材の表面に疎水性樹脂層を被覆して構成することによって、テープ状計測部材を下着本体と一緒に洗濯しても、可撓性長尺部材に水が浸透するのを防止することができる。これにより、可撓性長尺部材に水が浸透して伸縮することがないため、ウエストサイズを示す印や指標の位置がずれるのを防止することが可能である。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る下着を着用することによって、着用者は自分のウエストサイズを把握(計測)することができる。また、下着にウエストサイズを計測する機能を持たせたことによって、日常的に手軽にウエストサイズのチェックを行うことができるため、健康に対する意識が高まり、メタボリックシンドローム等の生活習慣病の改善や予防が期待できる。また、下着に配設されたテープ状計測部材は衣服の上からは見えないため、人目を気にせずに着用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。図1〜図3に本発明に係る下着の第1実施形態を示す。図1は第1実施形態に係るトランクス型の男性用下着の正面図、図2は前記下着の背面図、図3は前記下着の要部拡大図である。
【0023】
図1に示すように、トランクス型の下着本体1には、伸縮性のあるウエスト部2と、下半身を覆う被覆部3と、脚を挿通する一対の挿通部4によって構成されている。被覆部4の前面には、開閉可能な窓部5が形成されている。
【0024】
ウエスト部2の周りには、ウエストサイズを計測するためのテープ状計測部材6が配設してある。テープ状計測部材6は、可撓性長尺部材によって構成されている。ここでいう可撓性長尺部材には、テープ状又は紐状の部材、あるいはその他の可撓性を有する長尺部材も含まれる。
【0025】
図1及び図2に示すように、ウエスト部2には、その周方向に袋状部20が形成され、袋状部20内にテープ状計測部材6が周方向に移動可能に収容されている。このように、テープ状計測部材6を袋状部20に収容することにより、テープ状計測部材6を外部から目立ちにくくすると共に、テープ状計測部材6をウエスト部2の周りに安定して取り付けている。また、袋状部20は、ウエスト部2の正面側において開口部20aが2つ形成され、各開口部20aからテープ状計測部材6の両端部6a,6bが露出している。
【0026】
テープ状計測部材6の一端部6aには、それと反対側の他端部6bをその長さ方向に任意の位置で保持するための保持具7が取り付けてある。一方、テープ状計測部材6の前記他端部6b側には、所定のウエストサイズを示す印として、数値付き目盛りMが付されている。この実施形態は、目盛りMを目立ちにくくするため、テープ状計測部材6の(ウエスト部2に対向する)裏面に目盛りMを付しているが、目盛りMをテープ状計測部材6の表側の面に付すことも可能である。
【0027】
ウエスト部2には、目盛りMに対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す逆三角形印の指標Sが付されている。この指標Sの形状は逆三角形の形状に限定されることはない。また、保持具7や、テープ状計測部材6の前記一端部6aに指標Sを付してもよい(図示省略)。
【0028】
図3はウエスト部2の正面を拡大した図である。図3に示すように、保持具7は、テープ状計測部材6の前記他端部6bを挿通させるための2つの挿通孔70、71を有する。また、保持具7の2つの挿通孔70,71の間に配設された中央の柱部73に、ループ状に形成したテープ状計測部材6の前記一端部6aが取り付けてある。
【0029】
図3に示すように、テープ状計測部材6に付された目盛りMは、少なくともメタボリックシンドロームの診断基準とされるウエストサイズを表示している。現在、メタボリックシンドロームの診断基準とされるウエストサイズは、男性ではウエストサイズが85cmであるため、この実施形態では、ウエストサイズとして70cm〜90cmの範囲を表示している。
【0030】
ただし、前記目盛りMが示すウエストサイズは、一例である。例えば、70cm〜90cmの範囲を越えてウエストサイズを表示してもよいし、メタボリックシンドロームの診断基準のウエストサイズ(85cm)のみ表示してもよい。また、ウエストサイズの表示の仕方は、目盛りと数値によって表示する場合に限らない。例えば、テープ状計測部材6を色分けし、その色分けの境界線によってメタボリックシンドロームの診断基準のウエストサイズを表してもよい。また、メタボリックシンドロームの診断基準とされるウエストサイズを含まないウエストサイズによって、目盛りMを構成することも可能である。
【0031】
図4及び図5に本発明に係る下着の第2実施形態を示す。図4は第2実施形態に係る下着の正面図、図5は前記下着の要部拡大図である。
【0032】
図4に示すように、ウエスト部2には、上記第1実施形態と同様に、その周方向に袋状部20が形成されており、袋状部20内にテープ状計測部材6が周方向に移動可能に収容されている。袋状部20の正面側に2つの開口部20aが形成され、各開口部20aからテープ状計測部材6の両端部が露出している。
【0033】
テープ状計測部材6の両端部6a,6bは、保持具7によって、それぞれの長さ方向に任意の位置で合わせて保持されるように構成されている。また、テープ状計測部材6の両端部6a,6b側の裏面には、それぞれ所定のウエストサイズを示す印としての数値付き目盛りMが付されている。
【0034】
図5はウエスト部2の正面を拡大した図である。図5に示すように、テープ状計測部材6の両端部6a,6b側に付された目盛りMは、互いに対になっている。つまり、テープ状計測部材6の両端部6a,6b側に、同じ目盛りMが対称に付してある。保持具7は、テープ状計測部材6の両端部6a,6bを挿通するための3つの挿通孔74,75,76を有する。この実施形態では、保持具7の中央の挿通孔75が、目盛りMに対してウエストサイズを計測するための位置を示す指標Sとしての役割を果たす。すなわち、テープ状計測部材6の中央の挿通孔75に挿通させた位置が、目盛りMに対するウエストサイズを計測する位置となる。なお、中央の挿通孔75の上部正面などに、指標Sを示すマークを付してもよい。あるいは、保持具7に指標Sを付す代わりに、ウエスト部2に指標Sを付してもよい。
【0035】
なお、図4及び図5において、上記説明した以外の符号の箇所は、図1及び図2に示す同一の符号の箇所と同様の構成となっているので説明を省略する。
【0036】
図6〜図9に本発明に係る下着の第3実施形態を示す。図6は第3実施形態に係る下着の正面図、図7は前記下着の背面図、図8は前記下着の斜視図、図9は前記下着の要部拡大図である。
【0037】
図6及び図8に示すように、ウエスト部2には、その周方向に袋状部20が形成されており、袋状部20内に2本のテープ状計測部材6,6が収容されている。各テープ状計測部材6,6は、袋状部20内の上側と下側に並設してある。袋状部20の正面側において形成された開口部20aからは、各テープ状計測部材6,6の一部が露出している。また、ウエスト部2の正面側には、2つのテープ通し10,10が取り付けられている。これらテープ通し10,10とウエスト部2の間の隙間を、各テープ状計測部材6,6が通っている。
【0038】
図6及び図9に示すように、2本のテープ状計測部材6,6のうち、下側に配設したテープ状計測部材6の露出した表側の面に、所定のウエストサイズを示す印としての数値付き目盛りMが付されている。一方、上側に配設したテープ状計測部材6の露出した表側の面には、目盛りMに対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す逆三角形印の指標Sが付されている。以下、目盛りMを付したテープ状計測部材6をサイズ表示テープ61と呼び、指標Sを付したテープ状計測部材6を指標テープ62と呼ぶことにする。なお、サイズ表示テープ61と指標テープ62は、上下方向に入れ替えて配設されていてもよい。
【0039】
図7及び図8に示すように、サイズ表示テープ61の両端部61a,61bと、指標テープ62の両端部62a,62bは、ウエスト部2の背面側に取り付けられている。詳しくは、サイズ表示テープ61の(図8の右側の)一端部61aは、ウエスト部2の背面の中央付近に固定されている。一方、それと反対側のサイズ表示テープ61の(図8の左側の)他端部61bは、ゴム等の弾性伸縮部材8を介してウエスト部2の背面の中央付近に取り付けられている。従って、サイズ表示テープ61の他端部61bは、弾性伸縮部材8の伸縮によって、ウエスト部2の周方向に移動可能となっている。
【0040】
また、サイズ表示テープ61の固定した一端部61aに対応する指標テープ62の一端部62aは、弾性伸縮部材9を介してウエスト部2の背面の中央付近に取り付けられている。従って、指標テープ62の一端部62aも、弾性伸縮部材9の伸縮によって、ウエスト部2の周方向に移動可能となっている。一方、それと反対側の指標テープ62の他端部62bは、ウエスト部2の背面の中央付近に固定されている。
【0041】
なお、図6〜図9において、上記説明した以外の符号の箇所は、図1及び図2に示す同一の符号の箇所と同様の構成となっているので説明を省略する。
【0042】
図10及び図11に本発明に係る下着の第4実施形態を示す。図10は第4実施形態に係る下着の斜視図、図11は前記下着の要部拡大図である。
【0043】
図10に示すように、ウエスト部2には、その周方向に袋状部20が形成されており、袋状部20内に1本のテープ状計測部材6が収容されている。袋状部20の正面側において形成された開口部20aからは、テープ状計測部材6の一部が露出している。また、ウエスト部2の正面側には、2つのテープ通し10,10が取り付けられている。これらテープ通し10,10とウエスト部2の間の隙間を、テープ状計測部材6が通っている。
【0044】
テープ状計測部材6の両端部6a,6bは、ウエスト部2の背面側に取り付けられている。詳しくは、テープ状計測部材6の(図10の右側の)一端部6aは、ウエスト部2の背面の中央付近に固定されている。一方、それと反対側のテープ状計測部材6の(図10の左側の)他端部6bは、ゴム等の弾性伸縮部材11を介してウエスト部2の背面の中央付近に取り付けられている。従って、テープ状計測部材6の他端部6bは、弾性伸縮部材11の伸縮によって、ウエスト部2の周方向に移動可能となっている。
【0045】
図11はウエスト部2の正面を拡大した図である。図11に示すように、テープ状計測部材6の露出した表側の面に、所定のウエストサイズを示す印としての数値付き目盛りMが付されている。一方、ウエスト部2の正面側に、目盛りMに対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す逆三角形印の指標Sが付されている。また、図12に示すように、テープ状計測部材6に指標Sを付し、ウエスト部2に目盛りMを付してもよい。
【0046】
なお、図10、図11及び図12において、上記説明した以外の符号の箇所は、図1及び図2に示す同一の符号の箇所と同様の構成となっているので説明を省略する。
【0047】
また、図13にテープ状計測部材6の拡大断面図を示す。図13に示すように、テープ状計測部材6は、ポリエステルなどを材料としたテープ状の基材12と、基材12を被覆する疎水性の樹脂層13によって構成されている。図示しない目盛りMや指標Sは基材12の表面に付されており、その上に樹脂層13をコーティングしている。基材12の全面を樹脂層13でコーティングすることによって、基材12に水が浸透することによる伸縮を防止するようにしている。
【0048】
以下、本発明に係る下着の使用方法について説明する。
まず、図1〜図3で説明した第1実施形態に係る下着の使用方法について説明する。
下着着用者が本発明に係る下着(下着本体)を着用した後、図14(A)に示すように、テープ状計測部材6の端部6bを保持具7の2つの通気孔70,71に挿通する。そして、テープ状計測部材6の端部6bを引っ張って軽く締め、図14(B)に示すように、その端部6bを折り返して、再び保持具7の挿通孔70に挿通する。このようにして、テープ状計測部材6がウエスト部2の周りに緩まない状態で保持具7に保持させる。テープ状計測部材6の端部6bを折り返したことにより、端部6bの裏面に付された目盛りMが表側に現れる。下着着用者は、この目盛りMに対して指標Sが指し示す箇所を読み取ることによって、自分のウエストサイズを把握することができる。例えば、指標Sが目盛りMの85cmを越えた位置を指し示している場合は、メタボリックシンドロームに該当する可能性が高いということがわかる。
【0049】
次に、図4及び図5で説明した第2実施形態に係る下着の使用方法について説明する。
下着着用者が本発明に係る下着(下着本体)を着用した後、図15(A)に示すように、テープ状計測部材6の両端部6a,6bを、保持具7の中央の挿通孔75に挿通する。なお、テープ状計測部材6の両端部6a,6bは、予め保持具7の中央の挿通孔75に挿通されていてもよい。次いで、保持具7又はテープ状計測部材6の位置を適宜動かして、テープ状計測部材6の両端部6a,6bに付された同じ目盛りM同士を一致させる。そして、テープ状計測部材6の両端部6a,6bを引っ張って軽く締め、図15(B)に示すように、テープ状計測部材6の両端部6a,6bをそれぞれ折り返して保持具7の図の左側及び右側の挿通孔74,76に挿通する。このようにして、テープ状計測部材6がウエスト部2の周りに緩まない状態で保持具7に保持させる。下着着用者は、指標Sとして機能する中央の挿通孔75の位置において、一致させた目盛りMを読み取ることによって、自分のウエストサイズを把握することができる。
【0050】
以下、図6〜図9で説明した第3実施形態に係る下着の使用方法について説明する。
下着着用者が本発明に係る下着(下着本体)を着用した際、下着のウエスト部2が伸長すると、サイズ表示テープ61と指標テープ62は、ウエスト部2の周方向に互いに反対方向に移動する。
【0051】
詳しくは、図8において、ウエスト部2の伸長に伴って、サイズ表示テープ61の図の左端部61bに付設した弾性伸縮部材8が伸長するため、サイズ表示テープ61は、ウエスト部2の正面の中央に対して図の右側に移動する。一方、ウエスト部2の伸長に伴って、指標テープ62の図の右端部62aに付設した弾性伸縮部材9が伸長するため、指標テープ62は、ウエスト部2の正面の中央に対して図の左側に移動する。
【0052】
図16に示すように、サイズ表示テープ61と指標テープ62が互いに反対方向に移動することにより、指標Sと目盛りMが互いに反対方向に移動する。そして、指標テープ62及びサイズ表示テープ61の移動が停止したとき、下着着用者は指標Sが指し示す目盛りMを読み取ることにより、自分のウエストサイズを把握することができる。その後、下着を脱いだ場合は、弾性伸縮部材8,9が収縮することによって、サイズ表示テープ61と指標テープ62は元の位置に戻される。
【0053】
以下、図10及び図11で説明した第4実施形態に係る下着の使用方法について説明する。
下着着用者が本発明に係る下着(下着本体)を着用した際、下着のウエスト部2が伸長すると、図10に示すテープ状計測部材6の左端部6bに付設した弾性伸縮部材11が伸長するため、テープ状計測部材6は、ウエスト部2の正面の中央に対して図の右側に移動する。
【0054】
図17に示すように、テープ状計測部材6が図の右側に移動することにより、テープ状計測部材6に付した目盛りMが、ウエスト部2に付した指標Sに対して相対的に移動する。そして、テープ状計測部材6の移動が停止したとき、下着着用者は指標Sが指し示す目盛りMを読み取ることにより、自分のウエストサイズを把握することができる。その後、下着を脱いだ場合は、弾性伸縮部材11が収縮することによって、テープ状計測部材6は元の位置に戻される。
【0055】
また、図12に示すように、テープ状計測部材6に指標Sを付し、ウエスト部2に目盛りMを付している場合は、下着(下着本体)を着用した際、上記と同様にテープ状計測部材6が移動することによって、図18に示す如く指標Sが目盛りMに対して相対的に移動する。そして、テープ状計測部材6の移動が停止したとき、下着着用者は指標Sが指し示す目盛りMを読み取ることにより、自分のウエストサイズを把握することができる。
【0056】
また、図1に示す第1実施形態に係る下着や、図4に示す第2実施形態に係る下着は、構造が簡単であるため、製造が容易である。一方、図6に示す第3実施形態に係る下着や、図10に示す第4実施形態に係る下着は、テープ状計測部材6(サイズ表示テープ61及び指標テープ62)の各端部に弾性伸縮部材を付設したことにより、下着本体を着脱する動作に対応してテープ状計測部材6が移動するので、下着着用者がウエストサイズを測定するためにテープ状計測部材6を操作する必要がなく取り扱いが容易となる。
【0057】
以上のように、本発明に係る下着を着用することによって、着用者は自分のウエストサイズを把握(計測)することができる。下着にウエストサイズを計測する機能を持たせたことによって、日常的に手軽にウエストサイズのチェックを行うことができるため、健康に対する意識が高まり、メタボリックシンドローム等の生活習慣病の改善や予防が期待できる。また、下着に配設されたテープ状計測部材6は衣服の上からは見えないため、人目を気にせずに着用することができる。
【0058】
また、図13で説明したように、テープ状計測部材6を、テープ状の基材12と、基材12を被覆する疎水性の樹脂層13によって構成することによって、テープ状計測部材6を下着本体と一緒に洗濯しても、基材12に水が浸透するのを防止することができる。これにより、基材12に水が浸透して伸縮することがないため、目盛りMや指標Sの位置がずれるのを防止することが可能である。
【0059】
なお、上述の本発明の各実施形態に係る下着は、トランクス型ものを適用しているが、本発明はこれに限定されず、本発明をブリーフ型の下着又はその他の男性用下着、あるいは女性用の下着等に適用してもよいのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1実施形態に係る下着の正面図である。
【図2】前記下着の背面図である。
【図3】前記下着のウエスト部を拡大した要部拡大図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る下着の正面図である。
【図5】前記下着のウエスト部を拡大した要部拡大図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る下着の正面図である。
【図7】前記下着の背面図である。
【図8】前記下着の斜視図である。
【図9】前記下着のウエスト部を拡大した要部拡大図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る下着の斜視図である。
【図11】前記下着のウエスト部を拡大した要部拡大図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る下着の変形例の要部拡大図である。
【図13】本発明に係る下着に配設したテープ状計測部材の構成を示す拡大断面図である。
【図14】本発明の第1実施形態に係る下着の使用方法を説明するための図である。
【図15】本発明の第2実施形態に係る下着の使用方法を説明するための図である。
【図16】本発明の第3実施形態に係る下着の使用方法を説明するための図である。
【図17】本発明の第4実施形態に係る下着の使用方法を説明するための図である。
【図18】本発明の第4実施形態に係る下着の変形例の使用方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0061】
1 下着本体
2 ウエスト部
6 テープ状計測部材
6a 端部
6b 端部
7 保持具
8 弾性伸縮部材
9 弾性伸縮部材
11 弾性伸縮部材
12 基材
13 疎水性樹脂層
61 サイズ表示テープ
61a 端部
61b 端部
62 指標テープ
62a 端部
62b 端部
M 目盛り
S 指標
【技術分野】
【0001】
本発明は、男性又は女性の下半身に着用する下着に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、内臓に脂肪が蓄積したことによる肥満が原因でさまざまな病気が引き起こされやすくなった状態をメタボリックシンドロームと称し、治療の対象として考えられるようになってきた。
【0003】
現在、内臓脂肪の蓄積程度を示すウエストサイズ(ウエスト周囲)が、メタボリックシンドロームの診断基準の1つとされている。具体的には、男性ではウエストサイズが85cm以上、女性ではウエストサイズが90cm以上である場合、メタボリックシンドロームに該当する可能性が高いと診断される。
【0004】
そのため、男女を問わずウエストサイズの測定に関心が高まっており、日常的にウエストサイズを測定できるものとして、メジャー付き下着サポータ(特許文献1参照)や目盛り付きベルト(特許文献2又は3参照)などが提案されている。
【特許文献1】実用新案登録第3140892号公報
【特許文献2】実用新案登録第3139024号公報
【特許文献3】実用新案登録第3139592号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、人によっては下着サポータを身につける習慣がないため、メジャー付き下着サポータの着用には、抵抗や煩わしさを感じることがある。また、目盛り付きベルトは、目立ちやすいなどの理由によって使用が拒まれることが考えられる。
【0006】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑みて、ウエストサイズを計測(把握)することが可能な下着を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、下着本体の伸縮可能なウエスト部の周りに、可撓性長尺部材によって構成されたウエストサイズを計測するためのテープ状計測部材を配設した下着である。
【0008】
下着着用者は、下着本体を着用したときにテープ状計測部材を使用することによって、自分のウエストサイズを計測(把握)することができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の下着において、前記テープ状計測部材の一端部にそれと反対側の他端部をその長さ方向の任意の位置で保持可能な保持具を取り付け、前記テープ状計測部材の前記他端部側に所定のウエストサイズを示す印を配設すると共に、前記テープ状計測部材の前記一端部側、前記保持具又は前記ウエスト部に前記ウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を配設したものである。
【0010】
下着着用者は、下着本体を着用した後、テープ状計測部材の一端部に取り付けた保持具にそれと反対側の他端部を保持させて、テープ状計測部材でウエスト部を軽く締める。この状態で、下着着用者はウエストサイズを示す印に対して指標が指し示す位置を見ることにより、自分のウエストサイズを把握することができる。また、請求項2の発明の構造は簡単であるため、製造が容易である。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1に記載の下着において、前記テープ状計測部材の両端部をそれぞれの長さ方向の任意の位置で合わせるようにして保持可能な保持具を設け、前記テープ状計測部材の両端部側に所定のウエストサイズを示す印を対になるように配設すると共に、前記保持具又は前記ウエスト部に前記ウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を配設したものである。
【0012】
下着着用者は、下着本体を着用した後、テープ状計測部材の両端部側に付されたウエストサイズを示す印同士を一致させるように、テープ状計測部材の両端部を保持具にて保持させ、テープ状計測部材でウエスト部を軽く締める。この状態で、下着着用者は、ウエストサイズを示す印に対して指標が指し示す位置を見ることにより、自分のウエストサイズを把握することができる。また、請求項3の発明の構造は簡単であるため、製造が容易である。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1に記載の下着において、前記テープ状計測部材を前記ウエスト部の周りに2本並設し、一方の前記テープ状計測部材に所定のウエストサイズを示す印を付してサイズ表示テープを構成すると共に、他方の前記テープ状計測部材に前記ウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を付して指標テープを構成し、前記サイズ表示テープの一端部を前記ウエスト部に固定すると共に、それと反対側の前記サイズ表示テープの他端部を前記ウエスト部に弾性伸縮部材を介して取り付け、前記サイズ表示テープの固定した一端部に対応する前記指標テープの一端部を前記ウエスト部に弾性伸縮部材を介して取り付けると共に、それと反対側の前記指標テープの他端部を前記ウエスト部に固定したものである。
【0014】
下着着用者が下着本体を着用した際、ウエスト部の伸長に伴って、サイズ表示テープと指標テープの互いに反対側の端部に配設した弾性伸縮部材が伸長するため、サイズ表示テープと指標テープはウエスト部の周方向に互いに反対方向に移動する。そして、指標テープ及びサイズ表示テープの移動が停止したとき、下着着用者はウエストサイズを示す印に対して指標の指し示す位置を見ることにより、自分のウエストサイズを把握することができる。また、請求項4の発明は、下着本体を着脱する際のウエスト部の伸縮に対応してサイズ表示テープ及び指標テープが移動するようになっているので、下着着用者はウエストサイズを測定するためにサイズ表示テープ及び指標テープを操作する必要がなく、取り扱いが容易である。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1に記載の下着において、前記テープ状計測部材の一端部を前記ウエスト部に固定すると共に、それと反対側の前記テープ状計測部材の他端部を前記ウエスト部に弾性伸縮部材を介して取り付け、前記テープ状計測部材及び前記ウエスト部の一方に所定のウエストサイズを示す印を付すと共に、他方に前記所定のウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を付したものである。
【0016】
下着着用者が下着本体を着用した際、ウエスト部の伸長に伴って、テープ状計測部材の端部に配設した弾性伸縮部材が伸長するため、テープ状計測部材はウエスト部の周方向に移動する。そして、テープ状計測部材の移動が停止したとき、下着着用者はウエストサイズを示す印に対して指標の指し示す位置を見ることにより、自分のウエストサイズを把握することができる。また、請求項5の発明は、下着本体を着脱する際のウエスト部の伸縮に対応してテープ状計測部材が移動するようになっているので、下着着用者はウエストサイズを測定するためにテープ状計測部材を操作する必要がなく、取り扱いが容易である。
【0017】
請求項6の発明は、請求項2から5のいずれか1項に記載の下着において、前記ウエストサイズを示す印は、少なくともメタボリックシンドロームの診断基準とされるウエストサイズを含むようにしたものである。
【0018】
これにより、下着着用者は、下着本体を着用したときに、ウエストサイズを示す印に対して指標の指し示す位置を見ることにより、メタボリックシンドロームに該当する可能性が高いか否かを把握することができる。
【0019】
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の下着において、前記テープ状計測部材を、可撓性長尺部材の表面に疎水性樹脂層を被覆して構成したものである。
【0020】
テープ状計測部材を、可撓性長尺部材の表面に疎水性樹脂層を被覆して構成することによって、テープ状計測部材を下着本体と一緒に洗濯しても、可撓性長尺部材に水が浸透するのを防止することができる。これにより、可撓性長尺部材に水が浸透して伸縮することがないため、ウエストサイズを示す印や指標の位置がずれるのを防止することが可能である。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る下着を着用することによって、着用者は自分のウエストサイズを把握(計測)することができる。また、下着にウエストサイズを計測する機能を持たせたことによって、日常的に手軽にウエストサイズのチェックを行うことができるため、健康に対する意識が高まり、メタボリックシンドローム等の生活習慣病の改善や予防が期待できる。また、下着に配設されたテープ状計測部材は衣服の上からは見えないため、人目を気にせずに着用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。図1〜図3に本発明に係る下着の第1実施形態を示す。図1は第1実施形態に係るトランクス型の男性用下着の正面図、図2は前記下着の背面図、図3は前記下着の要部拡大図である。
【0023】
図1に示すように、トランクス型の下着本体1には、伸縮性のあるウエスト部2と、下半身を覆う被覆部3と、脚を挿通する一対の挿通部4によって構成されている。被覆部4の前面には、開閉可能な窓部5が形成されている。
【0024】
ウエスト部2の周りには、ウエストサイズを計測するためのテープ状計測部材6が配設してある。テープ状計測部材6は、可撓性長尺部材によって構成されている。ここでいう可撓性長尺部材には、テープ状又は紐状の部材、あるいはその他の可撓性を有する長尺部材も含まれる。
【0025】
図1及び図2に示すように、ウエスト部2には、その周方向に袋状部20が形成され、袋状部20内にテープ状計測部材6が周方向に移動可能に収容されている。このように、テープ状計測部材6を袋状部20に収容することにより、テープ状計測部材6を外部から目立ちにくくすると共に、テープ状計測部材6をウエスト部2の周りに安定して取り付けている。また、袋状部20は、ウエスト部2の正面側において開口部20aが2つ形成され、各開口部20aからテープ状計測部材6の両端部6a,6bが露出している。
【0026】
テープ状計測部材6の一端部6aには、それと反対側の他端部6bをその長さ方向に任意の位置で保持するための保持具7が取り付けてある。一方、テープ状計測部材6の前記他端部6b側には、所定のウエストサイズを示す印として、数値付き目盛りMが付されている。この実施形態は、目盛りMを目立ちにくくするため、テープ状計測部材6の(ウエスト部2に対向する)裏面に目盛りMを付しているが、目盛りMをテープ状計測部材6の表側の面に付すことも可能である。
【0027】
ウエスト部2には、目盛りMに対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す逆三角形印の指標Sが付されている。この指標Sの形状は逆三角形の形状に限定されることはない。また、保持具7や、テープ状計測部材6の前記一端部6aに指標Sを付してもよい(図示省略)。
【0028】
図3はウエスト部2の正面を拡大した図である。図3に示すように、保持具7は、テープ状計測部材6の前記他端部6bを挿通させるための2つの挿通孔70、71を有する。また、保持具7の2つの挿通孔70,71の間に配設された中央の柱部73に、ループ状に形成したテープ状計測部材6の前記一端部6aが取り付けてある。
【0029】
図3に示すように、テープ状計測部材6に付された目盛りMは、少なくともメタボリックシンドロームの診断基準とされるウエストサイズを表示している。現在、メタボリックシンドロームの診断基準とされるウエストサイズは、男性ではウエストサイズが85cmであるため、この実施形態では、ウエストサイズとして70cm〜90cmの範囲を表示している。
【0030】
ただし、前記目盛りMが示すウエストサイズは、一例である。例えば、70cm〜90cmの範囲を越えてウエストサイズを表示してもよいし、メタボリックシンドロームの診断基準のウエストサイズ(85cm)のみ表示してもよい。また、ウエストサイズの表示の仕方は、目盛りと数値によって表示する場合に限らない。例えば、テープ状計測部材6を色分けし、その色分けの境界線によってメタボリックシンドロームの診断基準のウエストサイズを表してもよい。また、メタボリックシンドロームの診断基準とされるウエストサイズを含まないウエストサイズによって、目盛りMを構成することも可能である。
【0031】
図4及び図5に本発明に係る下着の第2実施形態を示す。図4は第2実施形態に係る下着の正面図、図5は前記下着の要部拡大図である。
【0032】
図4に示すように、ウエスト部2には、上記第1実施形態と同様に、その周方向に袋状部20が形成されており、袋状部20内にテープ状計測部材6が周方向に移動可能に収容されている。袋状部20の正面側に2つの開口部20aが形成され、各開口部20aからテープ状計測部材6の両端部が露出している。
【0033】
テープ状計測部材6の両端部6a,6bは、保持具7によって、それぞれの長さ方向に任意の位置で合わせて保持されるように構成されている。また、テープ状計測部材6の両端部6a,6b側の裏面には、それぞれ所定のウエストサイズを示す印としての数値付き目盛りMが付されている。
【0034】
図5はウエスト部2の正面を拡大した図である。図5に示すように、テープ状計測部材6の両端部6a,6b側に付された目盛りMは、互いに対になっている。つまり、テープ状計測部材6の両端部6a,6b側に、同じ目盛りMが対称に付してある。保持具7は、テープ状計測部材6の両端部6a,6bを挿通するための3つの挿通孔74,75,76を有する。この実施形態では、保持具7の中央の挿通孔75が、目盛りMに対してウエストサイズを計測するための位置を示す指標Sとしての役割を果たす。すなわち、テープ状計測部材6の中央の挿通孔75に挿通させた位置が、目盛りMに対するウエストサイズを計測する位置となる。なお、中央の挿通孔75の上部正面などに、指標Sを示すマークを付してもよい。あるいは、保持具7に指標Sを付す代わりに、ウエスト部2に指標Sを付してもよい。
【0035】
なお、図4及び図5において、上記説明した以外の符号の箇所は、図1及び図2に示す同一の符号の箇所と同様の構成となっているので説明を省略する。
【0036】
図6〜図9に本発明に係る下着の第3実施形態を示す。図6は第3実施形態に係る下着の正面図、図7は前記下着の背面図、図8は前記下着の斜視図、図9は前記下着の要部拡大図である。
【0037】
図6及び図8に示すように、ウエスト部2には、その周方向に袋状部20が形成されており、袋状部20内に2本のテープ状計測部材6,6が収容されている。各テープ状計測部材6,6は、袋状部20内の上側と下側に並設してある。袋状部20の正面側において形成された開口部20aからは、各テープ状計測部材6,6の一部が露出している。また、ウエスト部2の正面側には、2つのテープ通し10,10が取り付けられている。これらテープ通し10,10とウエスト部2の間の隙間を、各テープ状計測部材6,6が通っている。
【0038】
図6及び図9に示すように、2本のテープ状計測部材6,6のうち、下側に配設したテープ状計測部材6の露出した表側の面に、所定のウエストサイズを示す印としての数値付き目盛りMが付されている。一方、上側に配設したテープ状計測部材6の露出した表側の面には、目盛りMに対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す逆三角形印の指標Sが付されている。以下、目盛りMを付したテープ状計測部材6をサイズ表示テープ61と呼び、指標Sを付したテープ状計測部材6を指標テープ62と呼ぶことにする。なお、サイズ表示テープ61と指標テープ62は、上下方向に入れ替えて配設されていてもよい。
【0039】
図7及び図8に示すように、サイズ表示テープ61の両端部61a,61bと、指標テープ62の両端部62a,62bは、ウエスト部2の背面側に取り付けられている。詳しくは、サイズ表示テープ61の(図8の右側の)一端部61aは、ウエスト部2の背面の中央付近に固定されている。一方、それと反対側のサイズ表示テープ61の(図8の左側の)他端部61bは、ゴム等の弾性伸縮部材8を介してウエスト部2の背面の中央付近に取り付けられている。従って、サイズ表示テープ61の他端部61bは、弾性伸縮部材8の伸縮によって、ウエスト部2の周方向に移動可能となっている。
【0040】
また、サイズ表示テープ61の固定した一端部61aに対応する指標テープ62の一端部62aは、弾性伸縮部材9を介してウエスト部2の背面の中央付近に取り付けられている。従って、指標テープ62の一端部62aも、弾性伸縮部材9の伸縮によって、ウエスト部2の周方向に移動可能となっている。一方、それと反対側の指標テープ62の他端部62bは、ウエスト部2の背面の中央付近に固定されている。
【0041】
なお、図6〜図9において、上記説明した以外の符号の箇所は、図1及び図2に示す同一の符号の箇所と同様の構成となっているので説明を省略する。
【0042】
図10及び図11に本発明に係る下着の第4実施形態を示す。図10は第4実施形態に係る下着の斜視図、図11は前記下着の要部拡大図である。
【0043】
図10に示すように、ウエスト部2には、その周方向に袋状部20が形成されており、袋状部20内に1本のテープ状計測部材6が収容されている。袋状部20の正面側において形成された開口部20aからは、テープ状計測部材6の一部が露出している。また、ウエスト部2の正面側には、2つのテープ通し10,10が取り付けられている。これらテープ通し10,10とウエスト部2の間の隙間を、テープ状計測部材6が通っている。
【0044】
テープ状計測部材6の両端部6a,6bは、ウエスト部2の背面側に取り付けられている。詳しくは、テープ状計測部材6の(図10の右側の)一端部6aは、ウエスト部2の背面の中央付近に固定されている。一方、それと反対側のテープ状計測部材6の(図10の左側の)他端部6bは、ゴム等の弾性伸縮部材11を介してウエスト部2の背面の中央付近に取り付けられている。従って、テープ状計測部材6の他端部6bは、弾性伸縮部材11の伸縮によって、ウエスト部2の周方向に移動可能となっている。
【0045】
図11はウエスト部2の正面を拡大した図である。図11に示すように、テープ状計測部材6の露出した表側の面に、所定のウエストサイズを示す印としての数値付き目盛りMが付されている。一方、ウエスト部2の正面側に、目盛りMに対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す逆三角形印の指標Sが付されている。また、図12に示すように、テープ状計測部材6に指標Sを付し、ウエスト部2に目盛りMを付してもよい。
【0046】
なお、図10、図11及び図12において、上記説明した以外の符号の箇所は、図1及び図2に示す同一の符号の箇所と同様の構成となっているので説明を省略する。
【0047】
また、図13にテープ状計測部材6の拡大断面図を示す。図13に示すように、テープ状計測部材6は、ポリエステルなどを材料としたテープ状の基材12と、基材12を被覆する疎水性の樹脂層13によって構成されている。図示しない目盛りMや指標Sは基材12の表面に付されており、その上に樹脂層13をコーティングしている。基材12の全面を樹脂層13でコーティングすることによって、基材12に水が浸透することによる伸縮を防止するようにしている。
【0048】
以下、本発明に係る下着の使用方法について説明する。
まず、図1〜図3で説明した第1実施形態に係る下着の使用方法について説明する。
下着着用者が本発明に係る下着(下着本体)を着用した後、図14(A)に示すように、テープ状計測部材6の端部6bを保持具7の2つの通気孔70,71に挿通する。そして、テープ状計測部材6の端部6bを引っ張って軽く締め、図14(B)に示すように、その端部6bを折り返して、再び保持具7の挿通孔70に挿通する。このようにして、テープ状計測部材6がウエスト部2の周りに緩まない状態で保持具7に保持させる。テープ状計測部材6の端部6bを折り返したことにより、端部6bの裏面に付された目盛りMが表側に現れる。下着着用者は、この目盛りMに対して指標Sが指し示す箇所を読み取ることによって、自分のウエストサイズを把握することができる。例えば、指標Sが目盛りMの85cmを越えた位置を指し示している場合は、メタボリックシンドロームに該当する可能性が高いということがわかる。
【0049】
次に、図4及び図5で説明した第2実施形態に係る下着の使用方法について説明する。
下着着用者が本発明に係る下着(下着本体)を着用した後、図15(A)に示すように、テープ状計測部材6の両端部6a,6bを、保持具7の中央の挿通孔75に挿通する。なお、テープ状計測部材6の両端部6a,6bは、予め保持具7の中央の挿通孔75に挿通されていてもよい。次いで、保持具7又はテープ状計測部材6の位置を適宜動かして、テープ状計測部材6の両端部6a,6bに付された同じ目盛りM同士を一致させる。そして、テープ状計測部材6の両端部6a,6bを引っ張って軽く締め、図15(B)に示すように、テープ状計測部材6の両端部6a,6bをそれぞれ折り返して保持具7の図の左側及び右側の挿通孔74,76に挿通する。このようにして、テープ状計測部材6がウエスト部2の周りに緩まない状態で保持具7に保持させる。下着着用者は、指標Sとして機能する中央の挿通孔75の位置において、一致させた目盛りMを読み取ることによって、自分のウエストサイズを把握することができる。
【0050】
以下、図6〜図9で説明した第3実施形態に係る下着の使用方法について説明する。
下着着用者が本発明に係る下着(下着本体)を着用した際、下着のウエスト部2が伸長すると、サイズ表示テープ61と指標テープ62は、ウエスト部2の周方向に互いに反対方向に移動する。
【0051】
詳しくは、図8において、ウエスト部2の伸長に伴って、サイズ表示テープ61の図の左端部61bに付設した弾性伸縮部材8が伸長するため、サイズ表示テープ61は、ウエスト部2の正面の中央に対して図の右側に移動する。一方、ウエスト部2の伸長に伴って、指標テープ62の図の右端部62aに付設した弾性伸縮部材9が伸長するため、指標テープ62は、ウエスト部2の正面の中央に対して図の左側に移動する。
【0052】
図16に示すように、サイズ表示テープ61と指標テープ62が互いに反対方向に移動することにより、指標Sと目盛りMが互いに反対方向に移動する。そして、指標テープ62及びサイズ表示テープ61の移動が停止したとき、下着着用者は指標Sが指し示す目盛りMを読み取ることにより、自分のウエストサイズを把握することができる。その後、下着を脱いだ場合は、弾性伸縮部材8,9が収縮することによって、サイズ表示テープ61と指標テープ62は元の位置に戻される。
【0053】
以下、図10及び図11で説明した第4実施形態に係る下着の使用方法について説明する。
下着着用者が本発明に係る下着(下着本体)を着用した際、下着のウエスト部2が伸長すると、図10に示すテープ状計測部材6の左端部6bに付設した弾性伸縮部材11が伸長するため、テープ状計測部材6は、ウエスト部2の正面の中央に対して図の右側に移動する。
【0054】
図17に示すように、テープ状計測部材6が図の右側に移動することにより、テープ状計測部材6に付した目盛りMが、ウエスト部2に付した指標Sに対して相対的に移動する。そして、テープ状計測部材6の移動が停止したとき、下着着用者は指標Sが指し示す目盛りMを読み取ることにより、自分のウエストサイズを把握することができる。その後、下着を脱いだ場合は、弾性伸縮部材11が収縮することによって、テープ状計測部材6は元の位置に戻される。
【0055】
また、図12に示すように、テープ状計測部材6に指標Sを付し、ウエスト部2に目盛りMを付している場合は、下着(下着本体)を着用した際、上記と同様にテープ状計測部材6が移動することによって、図18に示す如く指標Sが目盛りMに対して相対的に移動する。そして、テープ状計測部材6の移動が停止したとき、下着着用者は指標Sが指し示す目盛りMを読み取ることにより、自分のウエストサイズを把握することができる。
【0056】
また、図1に示す第1実施形態に係る下着や、図4に示す第2実施形態に係る下着は、構造が簡単であるため、製造が容易である。一方、図6に示す第3実施形態に係る下着や、図10に示す第4実施形態に係る下着は、テープ状計測部材6(サイズ表示テープ61及び指標テープ62)の各端部に弾性伸縮部材を付設したことにより、下着本体を着脱する動作に対応してテープ状計測部材6が移動するので、下着着用者がウエストサイズを測定するためにテープ状計測部材6を操作する必要がなく取り扱いが容易となる。
【0057】
以上のように、本発明に係る下着を着用することによって、着用者は自分のウエストサイズを把握(計測)することができる。下着にウエストサイズを計測する機能を持たせたことによって、日常的に手軽にウエストサイズのチェックを行うことができるため、健康に対する意識が高まり、メタボリックシンドローム等の生活習慣病の改善や予防が期待できる。また、下着に配設されたテープ状計測部材6は衣服の上からは見えないため、人目を気にせずに着用することができる。
【0058】
また、図13で説明したように、テープ状計測部材6を、テープ状の基材12と、基材12を被覆する疎水性の樹脂層13によって構成することによって、テープ状計測部材6を下着本体と一緒に洗濯しても、基材12に水が浸透するのを防止することができる。これにより、基材12に水が浸透して伸縮することがないため、目盛りMや指標Sの位置がずれるのを防止することが可能である。
【0059】
なお、上述の本発明の各実施形態に係る下着は、トランクス型ものを適用しているが、本発明はこれに限定されず、本発明をブリーフ型の下着又はその他の男性用下着、あるいは女性用の下着等に適用してもよいのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1実施形態に係る下着の正面図である。
【図2】前記下着の背面図である。
【図3】前記下着のウエスト部を拡大した要部拡大図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る下着の正面図である。
【図5】前記下着のウエスト部を拡大した要部拡大図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る下着の正面図である。
【図7】前記下着の背面図である。
【図8】前記下着の斜視図である。
【図9】前記下着のウエスト部を拡大した要部拡大図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る下着の斜視図である。
【図11】前記下着のウエスト部を拡大した要部拡大図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る下着の変形例の要部拡大図である。
【図13】本発明に係る下着に配設したテープ状計測部材の構成を示す拡大断面図である。
【図14】本発明の第1実施形態に係る下着の使用方法を説明するための図である。
【図15】本発明の第2実施形態に係る下着の使用方法を説明するための図である。
【図16】本発明の第3実施形態に係る下着の使用方法を説明するための図である。
【図17】本発明の第4実施形態に係る下着の使用方法を説明するための図である。
【図18】本発明の第4実施形態に係る下着の変形例の使用方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0061】
1 下着本体
2 ウエスト部
6 テープ状計測部材
6a 端部
6b 端部
7 保持具
8 弾性伸縮部材
9 弾性伸縮部材
11 弾性伸縮部材
12 基材
13 疎水性樹脂層
61 サイズ表示テープ
61a 端部
61b 端部
62 指標テープ
62a 端部
62b 端部
M 目盛り
S 指標
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下着本体の伸縮可能なウエスト部の周りに、可撓性長尺部材によって構成されたウエストサイズを計測するためのテープ状計測部材を配設したことを特徴とする下着。
【請求項2】
前記テープ状計測部材の一端部にそれと反対側の他端部をその長さ方向の任意の位置で保持可能な保持具を取り付け、前記テープ状計測部材の前記他端部側に所定のウエストサイズを示す印を配設すると共に、前記テープ状計測部材の前記一端部側、前記保持具又は前記ウエスト部に前記ウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を配設した請求項1に記載の下着。
【請求項3】
前記テープ状計測部材の両端部をそれぞれの長さ方向の任意の位置で合わせて保持可能な保持具を設け、前記テープ状計測部材の両端部側に所定のウエストサイズを示す印を対になるように配設すると共に、前記保持具又は前記ウエスト部に前記ウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を配設した請求項1に記載の下着。
【請求項4】
前記テープ状計測部材を前記ウエスト部の周りに2本並設し、一方の前記テープ状計測部材に所定のウエストサイズを示す印を付してサイズ表示テープを構成すると共に、他方の前記テープ状計測部材に前記ウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を付して指標テープを構成し、
前記サイズ表示テープの一端部を前記ウエスト部に固定すると共に、それと反対側の前記サイズ表示テープの他端部を前記ウエスト部に弾性伸縮部材を介して取り付け、前記サイズ表示テープの固定した一端部に対応する前記指標テープの一端部を前記ウエスト部に弾性伸縮部材を介して取り付けると共に、それと反対側の前記指標テープの他端部を前記ウエスト部に固定した請求項1に記載の下着。
【請求項5】
前記テープ状計測部材の一端部を前記ウエスト部に固定すると共に、それと反対側の前記テープ状計測部材の他端部を前記ウエスト部に弾性伸縮部材を介して取り付け、前記テープ状計測部材及び前記ウエスト部の一方に所定のウエストサイズを示す印を付すと共に、他方に前記所定のウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を付した請求項1に記載の下着。
【請求項6】
前記ウエストサイズを示す印は、少なくともメタボリックシンドロームの診断基準とされるウエストサイズを含むようにした請求項2から5のいずれか1項に記載の下着。
【請求項7】
前記テープ状計測部材を、可撓性長尺部材の表面に疎水性樹脂層を被覆して構成した請求項1から6のいずれか1項に記載の下着。
【請求項1】
下着本体の伸縮可能なウエスト部の周りに、可撓性長尺部材によって構成されたウエストサイズを計測するためのテープ状計測部材を配設したことを特徴とする下着。
【請求項2】
前記テープ状計測部材の一端部にそれと反対側の他端部をその長さ方向の任意の位置で保持可能な保持具を取り付け、前記テープ状計測部材の前記他端部側に所定のウエストサイズを示す印を配設すると共に、前記テープ状計測部材の前記一端部側、前記保持具又は前記ウエスト部に前記ウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を配設した請求項1に記載の下着。
【請求項3】
前記テープ状計測部材の両端部をそれぞれの長さ方向の任意の位置で合わせて保持可能な保持具を設け、前記テープ状計測部材の両端部側に所定のウエストサイズを示す印を対になるように配設すると共に、前記保持具又は前記ウエスト部に前記ウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を配設した請求項1に記載の下着。
【請求項4】
前記テープ状計測部材を前記ウエスト部の周りに2本並設し、一方の前記テープ状計測部材に所定のウエストサイズを示す印を付してサイズ表示テープを構成すると共に、他方の前記テープ状計測部材に前記ウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を付して指標テープを構成し、
前記サイズ表示テープの一端部を前記ウエスト部に固定すると共に、それと反対側の前記サイズ表示テープの他端部を前記ウエスト部に弾性伸縮部材を介して取り付け、前記サイズ表示テープの固定した一端部に対応する前記指標テープの一端部を前記ウエスト部に弾性伸縮部材を介して取り付けると共に、それと反対側の前記指標テープの他端部を前記ウエスト部に固定した請求項1に記載の下着。
【請求項5】
前記テープ状計測部材の一端部を前記ウエスト部に固定すると共に、それと反対側の前記テープ状計測部材の他端部を前記ウエスト部に弾性伸縮部材を介して取り付け、前記テープ状計測部材及び前記ウエスト部の一方に所定のウエストサイズを示す印を付すと共に、他方に前記所定のウエストサイズを示す印に対してウエストサイズを計測するための相対的位置を指し示す指標を付した請求項1に記載の下着。
【請求項6】
前記ウエストサイズを示す印は、少なくともメタボリックシンドロームの診断基準とされるウエストサイズを含むようにした請求項2から5のいずれか1項に記載の下着。
【請求項7】
前記テープ状計測部材を、可撓性長尺部材の表面に疎水性樹脂層を被覆して構成した請求項1から6のいずれか1項に記載の下着。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2010−47852(P2010−47852A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−210661(P2008−210661)
【出願日】平成20年8月19日(2008.8.19)
【出願人】(593029075)株式会社アズ (8)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年8月19日(2008.8.19)
【出願人】(593029075)株式会社アズ (8)
【Fターム(参考)】
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