説明

不均一な光放出部を持つ照明器具用発光拡散器

本発明は照明器具の光拡散器に関するもので、その全表面に均一に分散された穴または開口部(16)を持つ前面板(14)と前面板の内表面に組み合わされた内面シ−ト(15)で構成され、幅方向には異なった直径(17、17‘、17“)の穴を持ちそれぞれの穴は前面板の開口部に合わせて配置される。前面板と内面シ−トは二つの組み合わされた本体部または単一の統合された本体部を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般の照明器具に関するもので、特にそのような設備のための光拡散器に関する。
【背景技術】
【0002】
照明器具は、特に大きければ、通常は筐体の中には数個の光源を含み、光源に対向して光拡散器が配置される。しかし、しばしば照明器具は内部の光源が並んだ部分がより明るく、光源から遠い部分はより暗い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の一つの目的は、正面拡散器を使用する照明器具において発光を均等にするためにこの欠点を克服することである。
【0004】
本発明の別の目的は、その本体部の内部に局部的な離れた光源があっても、その全範囲にわたり均一な発光を可能にする光拡散器を提供することである。
【0005】
更に本発明のさらなる目的は、その一部分で配線部品を隠すような配置の光拡散器を提供することで、こうしなければ本体部の外から部品が見えるため美学的にも受け入れがたいものになる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
これらの目的とこれらによる絶対的な利点は、いくつかの光源を有する照明器具により達成され、そこで光拡散器はその全表面に均一に配置された穴を持つ前面板と、前面板の内表面に組み合わされた内面シ−トにより構成され、内面シ−トの穴は幅方向に場所により異なる半径を持ち、前面板自身の開口部に合わせて配置される。
【0007】
しかし本発明の更なる詳細は、添付の図面を参照してなされた、続く記述により一層明らかとなる。これらは一例であり限定的なものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
既に示したように、照明器具は、適切に支持され配線された多くの光源12を保持し前面が光拡散器13にて閉じられる本体部または筐体11を含む。
【0009】
光源はいかなる種類の光からなってもよく、その寸法は照明器具の寸法に適合できればよい。
【0010】
拡散器13は前面板外面14と前面板と直接付随する内面シ−ト13よりなる。
【0011】
前面板14は全長に沿って同じ幅の多数の穴または開口部16が横断している。穴または開口部16は均一に分散されており、たとえば必ずしも蜂の巣状をしているとは限らない。(図1および図2)
【0012】
内面シ−ト15は図3の例に示されたように、前面板14の内表面に適用される別のシ−トまたはフィルム状の独立した要素でできている。しかし好ましくは内面シ−トはこの場合いわゆる前面板と一体な部分を形成するために前面板14とともに得られるのが好ましい。
【0013】
いかなる場合でも内面シ−ト15は図3で見られるごとく各部で異なる直径の穴17を持っている。内面シ−ト15の各穴17はどんな寸法でも前面板14の穴または開口部16に合わせて配置される。
【0014】
より正確には内面シ−トは、光源と一致した部分には所定の直径の穴17、光源から離れた部分と光源の間の部分にはより大きい直径の穴17’、そして拡散器の端に沿った部分にはより小さな穴17”を持つ。
【0015】
穴17と17’違いが、前面板14の穴または開口部16が同一寸法であっても、光源から離れた部分でも拡散器13を通して発光を強化することができ、一方より小さな穴17”は光源内部の支持部および配線を隠すことに役立ち、これによりもはや前面板を通してこれらをみることができなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明による光拡散器を内蔵する照明器具の実施形態を示す。
【図2】光拡散器の前面板および内面シ−トの外観を示す。
【図3】光拡散器の前面板および内面シ−トの外観を示す。
【図4】照明器具の縦方向の断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前記本体部または筐体の前で、適切に支持され配線され光拡散器に面した多数の光源を囲む本体部または筐体(11)からなる照明器具用光拡散器であって、その全表面に均一に分散された穴または開口部(16)を有する前面板(14)と、前面板の内表面に組み合わされ、その表面の異なる部分に異なる直径(17、17’、17”)の穴を有する内面シート(15)とからなり、各穴は前面板の開口部と一致して配置されることを特徴とする照明器具用光拡散器。
【請求項2】
前面板(14)と内面シ−ト(15)は互いに重なり固定される二つの要素より構成されることを特徴とする請求項1に記載の照明器具用光拡散器。
【請求項3】
前面板(14)と内面シ−ト(15)が単一の統合されたユニットを形成することを特徴とする請求項1に記載の照明器具の光拡散器。
【請求項4】
前面板(14)は全長にわたり同一寸法の多数の穴または開口部(16)により穴が開けられ、光源と一致した部分には規定の直径の穴(17)、光源から離れた部分およびそれらの間はより大き大きさのな穴(17’)、拡散器の端に沿ったより小さな穴(17”)を有することを特徴とする請求項1および2または3に記載の照明器具の光拡散器。
【請求項5】
適切に支持され配線され光拡散器により前面が閉じられた多数の光源(12)を囲む本体部または筐体(11)からなる照明器具であり、前記拡散器がその全表面に均一に配置された穴または開口部(16)を有する前面板(14)と、前面板の内表面と組み合わされその表面の異なる場所では異なる直径(17、17’、17”)の穴を有する内面シート(15)とからなり、各穴は前面板の開口部と一致して配置されることを特徴とする照明器具。
【請求項6】
拡散器の前面板(14)と内面シ−ト(15)が互いに重なり固定されたそれぞれ適切な要素よりなることを特徴とする請求項5に記載の照明器具。
【請求項7】
拡散器の前面板(14)と内面シ−ト(15)が単一の統合された本体部を形成することを特徴とする請求項5に記載の照明器具。
【請求項8】
拡散器の前面板(14)はその全長にわたり全て同一寸法の多数の穴または開口部(16)により穴が開けられており、拡散器の内面シ−ト(15)は、光源に一致する部分には規定の直径の穴(17)、光源から遠く離れた部分とこれらの間には別のより大きな穴(17’)、さらに拡散器の端に沿ったより小さな穴(17”)を有することを特徴とする請求項5、6または7に記載の照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2006−522447(P2006−522447A)
【公表日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507644(P2006−507644)
【出願日】平成16年3月29日(2004.3.29)
【国際出願番号】PCT/IT2004/000157
【国際公開番号】WO2004/090586
【国際公開日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【出願人】(504375204)
【Fターム(参考)】