両面印字ラベルプリンタ
【課題】 第1及び第2のラベルにそれぞれ印字を行うとともに、第2のラベルの印字面が被着体との間に位置して隠蔽できるように積層して排出することのできる両面印字ラベルプリンタを提供すること。
【解決手段】 第1のラベルL1に印字を行う第1の印字装置12と、第2のラベルL2に印字を行う第2の印字装置18と、これらを積層して排出する積層部20と、第1及び第2のラベルL1,L2を被着体Wに貼付する貼付装置21とを備えている。第2のラベルL2は、非印字面が第1のラベルL1の粘着剤層Aに接着し、第2のラベルL2の印字面は、被着体Wとの間に位置して隠蔽される。
【解決手段】 第1のラベルL1に印字を行う第1の印字装置12と、第2のラベルL2に印字を行う第2の印字装置18と、これらを積層して排出する積層部20と、第1及び第2のラベルL1,L2を被着体Wに貼付する貼付装置21とを備えている。第2のラベルL2は、非印字面が第1のラベルL1の粘着剤層Aに接着し、第2のラベルL2の印字面は、被着体Wとの間に位置して隠蔽される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は両面印字ラベルプリンタに係り、更に詳しくは、二枚のラベルのそれぞれに印字を行うとともに、これらのラベルを積層して一方のラベル印字面を隠蔽した状態で被着体に貼付することに適した両面印字ラベルプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
通信販売が普及している現在においては、配送業者が販売者に代わって商品を消費者に届けるものとなり、商品を梱包する箱等の容器には、配送伝票が貼付されることとなる。このような配送伝票には、商品の受取人の住所、氏名の他に、商品名や、領収金額等が表示されることが通常である。
商品名は、受取人のプライバシーに関わるものであるため、配送業者に対しても秘匿したいという要請がある。また、領収金額は、商品の価値を示すものであり、盗難等のリスクを未然に防止するという観点から、秘匿性を帯びた情報ということができる。
そこで、複数枚の帳票を束ねた配送伝票を用いることで、商品名や領収金額等の秘匿情報を隠蔽することができるが、この場合には、使用できるプリンタがインパクトプリンタに限られてしまう、という不都合がある。
【0003】
特許文献1には、ラベルの裏面側に粘着剤層を有しない領域を設けておき、当該粘着剤層を有しない領域にも印字を行うことのできる両面印字ラベルプリンタが開示されている。同プリンタは、剥離シートに仮着されたラベルを繰り出す途中で、当該ラベルの表裏各面にそれぞれ印字を行う第1及び第2の印字装置を備えて構成されている。
【0004】
【特許文献1】米国特許第6786263号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1の両面印字ラベルプリンタによれば、ラベルを被着体に貼付したときに、裏面側に印字された表示内容を隠蔽することが可能となる。
しかしながら、特許文献1記載の両面印字ラベルプリンタにあっては、ラベルの粘着剤層側に印字を行うために、印字を予定している領域に粘着剤層を設けない加工が必要となる。しかも、剥離シートには、印字を予定している領域に対応した抜き穴を予め設けなければならないものとなっている。
従って、ラベルの粘着剤層側、すなわち裏面側の印字領域を変更するごとに、粘着剤層のレイアウト、剥離シートの抜き穴形状を変更しなければならず、印字領域の選択自由度が狭められてしまう、という不都合を招来する。
【0006】
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、ラベルを表裏二枚厚に積層する構成を基本とし、表面側に位置するラベルの粘着剤層を一部の領域に限定する必要性を排除し、また、裏面側に位置するラベルの印字領域の広狭や、位置に制限を付すことなく各ラベルに印字を可能とし、裏面側に位置するラベルの印字内容を隠蔽した状態で被着体に貼付することに適合する両面印字ラベルプリンタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明の両面印字ラベルプリンタは、一方の面に粘着剤層を有する第1のラベルを繰り出す途中で当該第1のラベルに印字を行う第1の印字装置と、
第2のラベルを繰り出す途中で当該第2のラベルに印字を行う第2の印字装置と、
前記第1のラベルの粘着剤層側に第2のラベルの非印字面を重ね合わせるとともに、当該第2のラベルの外側に第1のラベルの粘着剤層が部分的に表出する状態で当該第1及び第2のラベルを排出する積層部とを備える、という構成を採っている。
【0008】
本発明の両面印字ラベルプリンタにおいて、前記第2のラベルは帯状シートから形成され、前記第2の印字装置よりも繰出方向下流側に、前記帯状シートを所定長さ毎に切断して前記第2のラベルを形成する切断装置を備える、という構成を採ることができる。
【0009】
また、本発明の両面印字ラベルプリンタは、帯状の剥離シートの一方の面に粘着剤層を介して第1のラベルが仮着された原反を繰り出す途中で前記第1のラベルに印字を行う第1の印字装置と、
帯状の剥離シートの一方の面に第2のラベルが仮着された原反を繰り出す途中で前記第2のラベルに印字を行う第2の印字装置と、
前記第1及び第2のラベルをそれぞれ剥離して第1のラベルの粘着剤層側に第2のラベルの非印字面を重ね合わせるとともに、当該第2のラベルの外側に前記第1のラベルの粘着剤層が部分的に表出する状態で当該第1及び第2のラベルを排出する積層部とを備える、という構成を採っている。
【0010】
前記両面印字ラベルプリンタの積層部は、第1のラベルと第2のラベルとを合流させるように各ラベルを案内することによって構成されている。
【0011】
また、前記積層部から排出された第1及び第2のラベルを保持して所定の被着体に貼付する貼付装置を更に含む構成としてもよい。
【0012】
更に、前記第1及び第2のラベルを所定の被着体に貼付する貼付装置を更に含み、当該貼付装置は、第1のラベルを保持して前記被着体側に移動する途中で前記第2のラベルの非印字面を第1のラベルの粘着剤層に貼付することで前記積層部を構成する、という構成を採ることもできる。
【0013】
また、前記第2のラベルは、一部が前記第1のラベルの外縁から外側に突出する状態で積層することができる。
【0014】
更に、前記第2のラベルは、第1のラベルよりも小さい面積に設けられて当該第1のラベルの外縁から突出しない状態で積層することでもよい。
【0015】
また、前記第1のラベルの一部には、前記第2のラベルと共に切り取り可能な切取線が形成される、という構成を採ることが好ましい。
【0016】
更に、前記第1のラベルの一部には、前記第2のラベルと共に切り取り可能な切取線と切欠部が形成される、という構成を採ることもできる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の両面印字ラベルプリンタによれば、第1のラベルの粘着剤層側に第2のラベルの非印字面を重ね合わせる積層構造となるため、第1のラベルに粘着剤層を部分的に有しない領域を設ける必要がなく、第1及び第2のラベルを積層する領域や、位置についての制約も全くない状態で両面印字を行うことが可能となる。
【0018】
また、前記第2のラベルの非印字面が粘着性を持っていないシートから形成される構成である場合には、当該第2のラベルの一部が第1のラベルの外縁から突出する状態で積層することができる。そのため、第1及び第2のラベルが被着体に貼付された後に、第2のラベルを捲り取る際の摘み代を形成することができる。
【0019】
更に、第1及び第2のラベルが個片化されて、それぞれ帯状の剥離シートに仮着されたタイプの原反を用いた場合には、前述した切断装置を設けることなく両面ラベル印字プリンタを提供することが可能となる。
【0020】
また、貼付装置を備えた両面印字ラベルプリンタとする構成では、ラベル発行とラベル貼付とを連続的に行うことができるようになり、例えば、被着体を順次搬送するラインに沿って両面印字ラベルプリンタを配置することにより、配送センター等のシステムに導入し易くなる、という利点を得る。
【0021】
更に、第1のラベルの一部に切取線や切欠部を設けた構成では、被着体に貼付された状態において、第2のラベルを第1のラベルの一部と共に捲り取る作業を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0023】
[第1実施形態]
図1には、第1実施形態に係る両面印字ラベルプリンタの概略正面図が示され、図2及び3には、前記両面印字ラベルプリンタの一部をそれぞれ上方及び下方から見た概略斜視図が示されている。これらの図において、両面印字ラベルプリンタ10は、帯状の剥離シートSの一方の面に第1のラベルL1が所定間隔毎に仮着されたロール状の第1のラベル原反M1を支持する第1の支持ロール11と、この第1の支持ロール11から第1のラベル原反M1を繰り出す途中で第1のラベルL1に印字を行う第1の印字装置12と、第1のラベル原反M1に繰出力を付与する第1の駆動装置13と、剥離シートSを巻き取る巻取ロール14と、粘着剤層を有しない第2のラベル原反M2を支持する第2の支持ロール16と、第2のラベル原反M2に繰出力を付与する第2の駆動装置17と、第2のラベル原反M2を繰り出す途中で当該第2のラベル原反M2に印字を行う第2の印字装置18と、印字済みの第2のラベル原反M2を所定長さ毎に切断して第2のラベルL2を形成する切断装置19と、前記第1のラベルL1の粘着剤層A側(裏面側)に第2のラベルL2の非印字面を重ね合わせるとともに、当該第2のラベルL2の外側に第1のラベルL1の粘着剤層Aが部分的に表出する状態で第1及び第2のラベルL1,L2を排出する積層部20と、この積層部20から排出される第1及び第2のラベルL1,L2を保持して被着体Wに貼付する貼付装置21とを備えて構成されている。
【0024】
前記第1のラベルL1は、図2及び図4〜図7に示されるように、平面視略方形をなし、裏面全領域に粘着剤層Aが設けられているとともに、その面内に略コ字状の切取線を構成するミシン目PLが形成されている。このミシン目PLにおけるコ字状の開放側は、第1のラベル原反M1の繰出方向下流側に向けられるように形成されている。
【0025】
前記第1の印字装置12は、ロール状に巻回された第1のインキリボンR1を保持する第1のリボン保持ロール25と、当該第1のリボン保持ロール25から繰り出された第1のインキリボンR1が巻き掛けられて所定の印字情報を印字する第1の印字ヘッド26と、当該第1の印字ヘッド26に対向する第1のプラテンロール27と、第1のリボン巻取ロール28と、当該第1のリボン巻取ロール28を回転駆動させる図示しない駆動装置とを備えて構成されている。本実施形態における第1の印字ヘッド26はサーマルヘッドにより構成され、第1のインキリボンR1を使用して印字しているが、感熱紙によって第1のラベルL1を構成すれば第1のインキリボンR1は不要である。また、サーマルヘッドに替えて、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等も採用することができる。
【0026】
前記第1の駆動装置13は、前記巻取ロール14の直前に配置されている。この第1の駆動装置13は、モータ30の出力軸30Aに連結された駆動ロール31と、この駆動ロール31との間に剥離シートSを挟み込むピンチロール32とにより構成されている。モータ30の出力軸30Aと、巻取ロール14の回転軸14Aには図示しないプーリと、これらプーリ間に巻装された滑りベルトが設けられ、これにより、モータ30が駆動したときに、第1のラベル原反M1の繰出力と、剥離シートSの巻取力が同時に付与されるようになっている。
【0027】
前記第2のラベル原反M2は帯状に連なる普通紙等が採用されている。この第2のラベル原反M2は、図4に示されるように、第1のラベルL1に形成されたミシン目PLの幅W1よりも小さい幅W2とされている。
【0028】
前記第2の駆動装置17は、モータ35と、当該モータ35の出力軸に連結された駆動ロール36と、この駆動ロール36との間に第2のラベル原反M2を挟み込むピンチロール37とにより構成されている。
【0029】
前記第2の印字装置18は、第2の駆動装置17の直前に配置されている。この第2の印字装置18は、ロール状に巻回された第2のインキリボンR2を保持する第2のリボン保持ロール40と、当該第2のリボン保持ロール40から繰り出された第2のインキリボンR2が巻き掛けられて所定の印字情報を印字する第2の印字ヘッド42と、当該第2の印字ヘッド42に対向する第2のプラテンロール43と、第2のリボン巻取ロール44と、当該第2のリボン巻取ロール44と第2の印字ヘッド42との間に配置されたガイドロール45と、第2のリボン巻取ロール44を回転駆動させる図示しない駆動装置とを備えて構成されている。第2の印字装置18は、実質的に第1の印字装置12を反転させた構造に略対応するものであり、従って、第1の印字装置12に関する前述の変形例を採用することもできる。
【0030】
前記切断装置19は、前記第2の駆動装置17の直近下流側に配置されている。この切断装置19は、第2のラベル原反M2の幅W2に対応した長さを備えたカッター刃47と、カッターダイ48とからなる。カッター刃47は、予め設定されたタイミングで第2のラベル原反M2を幅方向に切断し、これにより、所定長さとなる第2のラベルL2が形成されるようになっている。本実施形態において、第2のラベルL2の長さは、図5に示されるように、第1及び第2のラベルL1,L2を積層したときに、繰出方向下流側となる後端部が第1のラベルL1の後端部外縁から突出する長さに設定されている。
【0031】
前記積層部20は、第1のラベル原反M1の繰出方向を急激に反転して剥離シートSから第1のラベルL1を剥離するピールプレート50と、このピールプレート50の下方に位置するとともに、第2のラベル原反M2に印字を行った後に切断して形成される第2のラベルL2を第1のラベルL1の粘着剤層A側にガイドするガイドプレート51とにより構成されている。ガイドプレート51は、図1中左端側がピールプレート50の先端側に位置するとともに、右端側がカッターダイ48側に位置するように配置され、これにより、第2のラベルL2が第1のラベルL1に合流するように案内され、ピールプレート50の先端から順次突き出る第1のラベルL1の粘着剤層に第2のラベルL2の非印字面が貼付されるようになっている。
【0032】
前記貼付装置21は、吸着プレート55と、この吸着プレート55を被着体Wに向かって進退可能に支持するシリンダ56とを備えて構成されている。吸着プレート55は、下面側に図示しない多数の吸着孔を備えており、第1及び第2のラベルL1,L2が重なり合うように積層された状態で、当該第1及び第2のラベルL1,L3を吸着保持するように構成されている。なお、図1中符号58,59はピンチロールを示す。
【0033】
次に、前記第1実施形態の全体的な動作について説明する。ここで、説明の便宜上、被着体Wは、宅配商品であるとし、第1のラベルL1には、当該商品の配達先情報等が印字されるものとし、第2のラベル原反M2(第2のラベルL2)には、例えば、領収金額、商品名等の秘匿情報及び日付等が印字されるものとする。
【0034】
予め、図示しない入力装置及び制御装置を介して前述した印字情報が入力され、第1の駆動装置13と第2の駆動装置17がそれぞれ駆動することにより、剥離シートSの巻取動作が開始され、第1のラベル原反M1が繰り出される一方、第2のラベル原反M2は、所定のタイミングで第1のラベルL1に当接するように繰り出しが開始される。
【0035】
第1のラベルL1は、図1中上面側に被着体W(商品)の配達先情報等の印字情報が印字された後にピールプレート50の先端側から順次剥離される、また、第2のラベル原反M2は、図1中下面側に領収金額又は請求金額、商品名、日付等の印字情報が印字された後に切断装置19にて切断される。この切断は、第1のラベルL1の粘着剤層Aに、第2のラベルL2の非印字面側(図1中上面側)の先端部が接着した後に行われる。従って、第2のラベル原反M2の切断を行った後の第2のラベルL2の支持が失われることはない。この際、第2のラベルL2は、繰出方向前端が第1のラベルL1における幅方向に沿うミシン目PLの直近内側に位置するとともに、後部側が第1のラベルL1の後端外縁から突出する状態で繰り出される長さとなっている。
【0036】
ピールプレート50の先端から順次剥離される第1のラベルL1の粘着剤層Aに第2のラベルL2が粘着することで、これら第1及び第2のラベルL1,L2は次第に積層され、それらが重なり合った状態で吸着プレート55に吸着される。この際、積層をより確実に行うために、ピールプレート50の下流で図示しないエアブローによって第2のラベルL2は、第1のラベルL1の粘着剤層A側へ付勢されている。この後、吸着プレート55がシリンダ56の作動によって被着体Wに向かって前進(下降)することで、図6に示されるように、第2のラベルL2の印字面が被着体Wとの間に隠蔽された状態で、当該第2のラベルL2の外側に表出する第1のラベルL1の粘着剤層Aが被着体Wに貼付することとなる。
【0037】
従って、このような第1実施形態によれば、第1のラベルL1の粘着剤層Aに、第2のラベルL2の非印字面が貼着し、当該第2のラベルL2の裏面側に印字が行われる構成であるため、第1のラベルL1における粘着剤層Aを一部の領域に限定する必要性を排除することが可能となる。また、第1のラベルL1の裏面側に位置する第2のラベルL2の印字領域の制限を付すことなく当該第2のラベルL2の印字内容を隠蔽した状態で被着体に貼付することに適合させることが可能となり、図7に示されるように、第1のラベルL1の面内に形成されたミシン目PL位置にて当該第1のラベルL1の一部と共に切り取り可能となる。
【0038】
次に、本発明の前記以外の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態において、前記第1実施形態と同一若しくは同等の構成部分については、同一符号を用いるものとし、説明を省略若しくは簡略にする。
【0039】
[第2実施形態]
図8ないし図12には本発明の第2実施形態が示されている。この第2実施形態は、帯状の剥離シートS2の一方の面に第2のラベルL2を仮着した第2のラベル原反M2を用い、当該第2のラベル原反M2を繰り出す途中で第2のラベルL2を剥離して非印字面側を第1のラベルL1の粘着剤層Aに重ね合わせる構成となっている。また、第1のラベルL1のミシン目PLは、第1のラベルL1の平面形状よりも小さな略相似形状をなす方形の軌跡に沿って閉ループ状に形成され、一つのコーナー部に平面視略三角形状の切欠部Cが前工程のダイカット装置等によって形成され、前記ミシン目PLの内側領域に第2のラベルL2が積層された状態で、当該第2のラベルL2の一つのコーナー部が外部から見えるように設けられている(図11参照)。
【0040】
そのため、第2実施形態では、剥離シートS2を巻き取る巻取ロール60が設けられるとともに、当該巻取ロール60の直前に第2の駆動装置61が設けられている。また、第2のラベルL2に印字が行われた後に、当該第2のラベルL2を剥離する下部ピールプレート62が設けられている。ここで、下部ピールプレート62と、第1のラベルL1を剥離するピールプレート50とにより積層部20が構成されている。
【0041】
第2の駆動装置61は、モータ64の出力軸64Aに連結された駆動ロール65と、この駆動ロール65との間に剥離シートS2を挟み込むピンチロール67とにより構成されている。モータ64の出力軸64Aと、巻取ロール60の回転軸60Aには図示しないプーリと、これらプーリ間に巻装された滑りベルトが設けられ、これにより、モータ64が駆動したときに、第2のラベル原反M2の繰出力と、剥離シートS2の巻取力が同時に付与されるようになっている。
【0042】
第2実施形態では、第1のラベルL1のミシン目PLの内側に第2のラベルL2が位置するように、各ラベルL1,L2が積層部20にて積層される。この場合も積層をより確実に行うために、ピールプレート50、下部ピールプレート62の下流で図示しないエアブローによって第2のラベルL2は、第1のラベルL1の粘着剤層A側へ付勢されている。従って、第2のラベルL2は、第1のラベルL1の面内に収まる状態で積層されて被着体Wに貼付される。また、第2のラベルL2を捲り取るときは、前記切欠部C内に表れている第2のラベルL2のコーナー部分を摘んで上方に引き上げることで、第1のラベルL1の面内に形成されたミシン目PL位置にて当該第1のラベルL1の一部と共に切り取り可能となる(図12参照)。
【0043】
このような第2実施形態では、第2のラベル原反M2が剥離シートS2に第2のラベルL2を仮着した第2のラベル原反M2を用い、下部ピールプレート62によって順次剥離する構成としているため、第1実施形態で用いた切断装置19を省略することができる。
【0044】
[第3実施形態]
図13には本発明の第3実施形態が示されている。この第3実施形態は、第2のラベル原反M2の繰出方向を第1のラベル原反M1の繰出方向と略平行に設け、前記貼付装置21の吸着プレート55が第1のラベルL1を吸着して被着体Wに向かって移動する途中において、当該第1のラベルL1の粘着剤層Aの面に第2のラベルL2の非印字面を貼付して重ね合わせるものとし、これによって積層部20が構成される点に特徴を有する。
【0045】
そのため、第3実施形態では、第2の駆動装置17の下流側にガイド板70が配置されているとともに、当該ガイド板70の上面側にカッター47が配置されている。なお、ガイド板70の上面側には、図示しない多数の吸着孔を備えており、第2のラベルL2を吸着保持するように構成されている。ガイド板70は、図13中実線で示されるように、第2のラベルL2の繰出方向に略沿う位置と、同図中二点鎖線で示されるように、前記繰出方向に対して略直交する位置との間で回転可能に設けられている。なお、ガイド板70の上面部分はカッターダイとしての機能するようになっている。
【0046】
第3実施形態では、ピールプレート50で剥離された第1のラベルL1を吸着プレート55が吸着し、当該吸着プレート55が被着体Wに向かって下降する。この下降の間において、ガイド板70上に繰り出されてカッター47で切断された第2のラベルL2の非印字面に前記粘着剤層Aが重なる位置で前記下降が一時停止し、これによって第1及び第2のラベルL1、L2の積層が行われる。その後、ガイド板70が図13中二点鎖線で示される位置に回転して吸着プレート55の下降軌跡から退避した位置に変位する。この状態で、吸着プレート55が更に下降することで、第2のラベルL2の印字面を秘匿した状態で、被着体Wに第1及び第2のラベルL1,L2を貼付することができる。
【0047】
このような第3実施形態によれば、第1のラベルL1と第2のラベルL2との積層を一層確実に行うことができる他、装置全体の上下方向における寸法を小さく設定することが可能となる。
【0048】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
【0049】
例えば、前記第2実施形態では、第2のラベルL2が第1のラベルL1の外周から突出しない状態で積層される構成としたが、第2のラベルL2が仮着される剥離シートS2に対して、プレス圧力による疑似接着構造である場合には、第1実施形態と同じように、一部が第1のラベルL1の外縁から突出する状態で積層することも可能である。この場合には、前記切欠部Cを第1のラベル原反M1に形成することを要しない。
【0050】
また、第3の実施形態において、ガイド板70にサクションベルト等によって、ラベルL2を搬送できる構成とすれば、第2の実施形態と同様に、図11に示すような第1のラベルL1のミシン目PLが、第1のラベルL1の平面形状よりも小さな閉ループ形状であっても、前記ミシン目PLの内側領域に第2のラベルL2を積層することができる。
【0051】
また、本発明に係る装置各部の構造は図示構成例に限定されるものではなく、第1のラベルL1と第2のラベルL2にそれぞれ印字を行い、各ラベルL1,L2の非印字面が合わさるように積層して排出する構成であれば種々の設計変更を行うことができる。
【0052】
更に、本発明は、第1及び第2実施形態における貼付装置21は、必ずしも設けることを要しない。この場合には、順次積層排出される第1及び第2のラベルL1,L2を作業者によって手作業で被着体に貼付することができる他、別工程において、被着体Wに貼付することもできる。但し、前記実施形態のように、貼付装置21を設けた場合には、流通システムにおける被着体Wの搬送路に沿って両面印字ラベルプリンタ10を併設した利用形態を採用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】第1実施形態に係る両面印字ラベルプリンタの概略正面図。
【図2】前記両面印字ラベルプリンタの貼付装置を除外して上方から見た概略斜視図。
【図3】前記両面印字ラベルプリンタの貼付装置を除外して下方から見た概略斜視図。
【図4】第1及び第2のラベル及び被着体の分解斜視図。
【図5】被着体に第1及び第2のラベルが貼付された状態を示す概略斜視図。
【図6】被着体に第1及び第2のラベルが貼付される直前の状態を示す概略正面図。
【図7】第2のラベルを第1のラベルの一部と共に捲り取った状態を示す概略斜視図。
【図8】第2実施形態に係る両面印字ラベルプリンタの概略正面図。
【図9】第2実施形態に係る図2と同様の概略斜視図。
【図10】第2実施形態に係る図3と同様の概略斜視図。
【図11】第2実施形態における第1及び第2のラベルが被着体に貼付された状態を示す概略斜視図。
【図12】図11の状態から第2のラベルを第1のラベルの一部と共に捲り取った状態を示す概略斜視図。
【図13】第3実施形態に係る両面印字ラベルプリンタの概略正面図。
【符号の説明】
【0054】
10 両面印字ラベルプリンタ
12 第1の印字装置
18 第2の印字装置
19 切断装置
20 積層部
21 貼付装置
M1 第1のラベル原反
M2 第2のラベル原反
S、S2 剥離シート
L1 第1のラベル
L2 第2のラベル
C 切欠部
PL ミシン目
W 被着体
【技術分野】
【0001】
本発明は両面印字ラベルプリンタに係り、更に詳しくは、二枚のラベルのそれぞれに印字を行うとともに、これらのラベルを積層して一方のラベル印字面を隠蔽した状態で被着体に貼付することに適した両面印字ラベルプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
通信販売が普及している現在においては、配送業者が販売者に代わって商品を消費者に届けるものとなり、商品を梱包する箱等の容器には、配送伝票が貼付されることとなる。このような配送伝票には、商品の受取人の住所、氏名の他に、商品名や、領収金額等が表示されることが通常である。
商品名は、受取人のプライバシーに関わるものであるため、配送業者に対しても秘匿したいという要請がある。また、領収金額は、商品の価値を示すものであり、盗難等のリスクを未然に防止するという観点から、秘匿性を帯びた情報ということができる。
そこで、複数枚の帳票を束ねた配送伝票を用いることで、商品名や領収金額等の秘匿情報を隠蔽することができるが、この場合には、使用できるプリンタがインパクトプリンタに限られてしまう、という不都合がある。
【0003】
特許文献1には、ラベルの裏面側に粘着剤層を有しない領域を設けておき、当該粘着剤層を有しない領域にも印字を行うことのできる両面印字ラベルプリンタが開示されている。同プリンタは、剥離シートに仮着されたラベルを繰り出す途中で、当該ラベルの表裏各面にそれぞれ印字を行う第1及び第2の印字装置を備えて構成されている。
【0004】
【特許文献1】米国特許第6786263号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1の両面印字ラベルプリンタによれば、ラベルを被着体に貼付したときに、裏面側に印字された表示内容を隠蔽することが可能となる。
しかしながら、特許文献1記載の両面印字ラベルプリンタにあっては、ラベルの粘着剤層側に印字を行うために、印字を予定している領域に粘着剤層を設けない加工が必要となる。しかも、剥離シートには、印字を予定している領域に対応した抜き穴を予め設けなければならないものとなっている。
従って、ラベルの粘着剤層側、すなわち裏面側の印字領域を変更するごとに、粘着剤層のレイアウト、剥離シートの抜き穴形状を変更しなければならず、印字領域の選択自由度が狭められてしまう、という不都合を招来する。
【0006】
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、ラベルを表裏二枚厚に積層する構成を基本とし、表面側に位置するラベルの粘着剤層を一部の領域に限定する必要性を排除し、また、裏面側に位置するラベルの印字領域の広狭や、位置に制限を付すことなく各ラベルに印字を可能とし、裏面側に位置するラベルの印字内容を隠蔽した状態で被着体に貼付することに適合する両面印字ラベルプリンタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明の両面印字ラベルプリンタは、一方の面に粘着剤層を有する第1のラベルを繰り出す途中で当該第1のラベルに印字を行う第1の印字装置と、
第2のラベルを繰り出す途中で当該第2のラベルに印字を行う第2の印字装置と、
前記第1のラベルの粘着剤層側に第2のラベルの非印字面を重ね合わせるとともに、当該第2のラベルの外側に第1のラベルの粘着剤層が部分的に表出する状態で当該第1及び第2のラベルを排出する積層部とを備える、という構成を採っている。
【0008】
本発明の両面印字ラベルプリンタにおいて、前記第2のラベルは帯状シートから形成され、前記第2の印字装置よりも繰出方向下流側に、前記帯状シートを所定長さ毎に切断して前記第2のラベルを形成する切断装置を備える、という構成を採ることができる。
【0009】
また、本発明の両面印字ラベルプリンタは、帯状の剥離シートの一方の面に粘着剤層を介して第1のラベルが仮着された原反を繰り出す途中で前記第1のラベルに印字を行う第1の印字装置と、
帯状の剥離シートの一方の面に第2のラベルが仮着された原反を繰り出す途中で前記第2のラベルに印字を行う第2の印字装置と、
前記第1及び第2のラベルをそれぞれ剥離して第1のラベルの粘着剤層側に第2のラベルの非印字面を重ね合わせるとともに、当該第2のラベルの外側に前記第1のラベルの粘着剤層が部分的に表出する状態で当該第1及び第2のラベルを排出する積層部とを備える、という構成を採っている。
【0010】
前記両面印字ラベルプリンタの積層部は、第1のラベルと第2のラベルとを合流させるように各ラベルを案内することによって構成されている。
【0011】
また、前記積層部から排出された第1及び第2のラベルを保持して所定の被着体に貼付する貼付装置を更に含む構成としてもよい。
【0012】
更に、前記第1及び第2のラベルを所定の被着体に貼付する貼付装置を更に含み、当該貼付装置は、第1のラベルを保持して前記被着体側に移動する途中で前記第2のラベルの非印字面を第1のラベルの粘着剤層に貼付することで前記積層部を構成する、という構成を採ることもできる。
【0013】
また、前記第2のラベルは、一部が前記第1のラベルの外縁から外側に突出する状態で積層することができる。
【0014】
更に、前記第2のラベルは、第1のラベルよりも小さい面積に設けられて当該第1のラベルの外縁から突出しない状態で積層することでもよい。
【0015】
また、前記第1のラベルの一部には、前記第2のラベルと共に切り取り可能な切取線が形成される、という構成を採ることが好ましい。
【0016】
更に、前記第1のラベルの一部には、前記第2のラベルと共に切り取り可能な切取線と切欠部が形成される、という構成を採ることもできる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の両面印字ラベルプリンタによれば、第1のラベルの粘着剤層側に第2のラベルの非印字面を重ね合わせる積層構造となるため、第1のラベルに粘着剤層を部分的に有しない領域を設ける必要がなく、第1及び第2のラベルを積層する領域や、位置についての制約も全くない状態で両面印字を行うことが可能となる。
【0018】
また、前記第2のラベルの非印字面が粘着性を持っていないシートから形成される構成である場合には、当該第2のラベルの一部が第1のラベルの外縁から突出する状態で積層することができる。そのため、第1及び第2のラベルが被着体に貼付された後に、第2のラベルを捲り取る際の摘み代を形成することができる。
【0019】
更に、第1及び第2のラベルが個片化されて、それぞれ帯状の剥離シートに仮着されたタイプの原反を用いた場合には、前述した切断装置を設けることなく両面ラベル印字プリンタを提供することが可能となる。
【0020】
また、貼付装置を備えた両面印字ラベルプリンタとする構成では、ラベル発行とラベル貼付とを連続的に行うことができるようになり、例えば、被着体を順次搬送するラインに沿って両面印字ラベルプリンタを配置することにより、配送センター等のシステムに導入し易くなる、という利点を得る。
【0021】
更に、第1のラベルの一部に切取線や切欠部を設けた構成では、被着体に貼付された状態において、第2のラベルを第1のラベルの一部と共に捲り取る作業を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0023】
[第1実施形態]
図1には、第1実施形態に係る両面印字ラベルプリンタの概略正面図が示され、図2及び3には、前記両面印字ラベルプリンタの一部をそれぞれ上方及び下方から見た概略斜視図が示されている。これらの図において、両面印字ラベルプリンタ10は、帯状の剥離シートSの一方の面に第1のラベルL1が所定間隔毎に仮着されたロール状の第1のラベル原反M1を支持する第1の支持ロール11と、この第1の支持ロール11から第1のラベル原反M1を繰り出す途中で第1のラベルL1に印字を行う第1の印字装置12と、第1のラベル原反M1に繰出力を付与する第1の駆動装置13と、剥離シートSを巻き取る巻取ロール14と、粘着剤層を有しない第2のラベル原反M2を支持する第2の支持ロール16と、第2のラベル原反M2に繰出力を付与する第2の駆動装置17と、第2のラベル原反M2を繰り出す途中で当該第2のラベル原反M2に印字を行う第2の印字装置18と、印字済みの第2のラベル原反M2を所定長さ毎に切断して第2のラベルL2を形成する切断装置19と、前記第1のラベルL1の粘着剤層A側(裏面側)に第2のラベルL2の非印字面を重ね合わせるとともに、当該第2のラベルL2の外側に第1のラベルL1の粘着剤層Aが部分的に表出する状態で第1及び第2のラベルL1,L2を排出する積層部20と、この積層部20から排出される第1及び第2のラベルL1,L2を保持して被着体Wに貼付する貼付装置21とを備えて構成されている。
【0024】
前記第1のラベルL1は、図2及び図4〜図7に示されるように、平面視略方形をなし、裏面全領域に粘着剤層Aが設けられているとともに、その面内に略コ字状の切取線を構成するミシン目PLが形成されている。このミシン目PLにおけるコ字状の開放側は、第1のラベル原反M1の繰出方向下流側に向けられるように形成されている。
【0025】
前記第1の印字装置12は、ロール状に巻回された第1のインキリボンR1を保持する第1のリボン保持ロール25と、当該第1のリボン保持ロール25から繰り出された第1のインキリボンR1が巻き掛けられて所定の印字情報を印字する第1の印字ヘッド26と、当該第1の印字ヘッド26に対向する第1のプラテンロール27と、第1のリボン巻取ロール28と、当該第1のリボン巻取ロール28を回転駆動させる図示しない駆動装置とを備えて構成されている。本実施形態における第1の印字ヘッド26はサーマルヘッドにより構成され、第1のインキリボンR1を使用して印字しているが、感熱紙によって第1のラベルL1を構成すれば第1のインキリボンR1は不要である。また、サーマルヘッドに替えて、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等も採用することができる。
【0026】
前記第1の駆動装置13は、前記巻取ロール14の直前に配置されている。この第1の駆動装置13は、モータ30の出力軸30Aに連結された駆動ロール31と、この駆動ロール31との間に剥離シートSを挟み込むピンチロール32とにより構成されている。モータ30の出力軸30Aと、巻取ロール14の回転軸14Aには図示しないプーリと、これらプーリ間に巻装された滑りベルトが設けられ、これにより、モータ30が駆動したときに、第1のラベル原反M1の繰出力と、剥離シートSの巻取力が同時に付与されるようになっている。
【0027】
前記第2のラベル原反M2は帯状に連なる普通紙等が採用されている。この第2のラベル原反M2は、図4に示されるように、第1のラベルL1に形成されたミシン目PLの幅W1よりも小さい幅W2とされている。
【0028】
前記第2の駆動装置17は、モータ35と、当該モータ35の出力軸に連結された駆動ロール36と、この駆動ロール36との間に第2のラベル原反M2を挟み込むピンチロール37とにより構成されている。
【0029】
前記第2の印字装置18は、第2の駆動装置17の直前に配置されている。この第2の印字装置18は、ロール状に巻回された第2のインキリボンR2を保持する第2のリボン保持ロール40と、当該第2のリボン保持ロール40から繰り出された第2のインキリボンR2が巻き掛けられて所定の印字情報を印字する第2の印字ヘッド42と、当該第2の印字ヘッド42に対向する第2のプラテンロール43と、第2のリボン巻取ロール44と、当該第2のリボン巻取ロール44と第2の印字ヘッド42との間に配置されたガイドロール45と、第2のリボン巻取ロール44を回転駆動させる図示しない駆動装置とを備えて構成されている。第2の印字装置18は、実質的に第1の印字装置12を反転させた構造に略対応するものであり、従って、第1の印字装置12に関する前述の変形例を採用することもできる。
【0030】
前記切断装置19は、前記第2の駆動装置17の直近下流側に配置されている。この切断装置19は、第2のラベル原反M2の幅W2に対応した長さを備えたカッター刃47と、カッターダイ48とからなる。カッター刃47は、予め設定されたタイミングで第2のラベル原反M2を幅方向に切断し、これにより、所定長さとなる第2のラベルL2が形成されるようになっている。本実施形態において、第2のラベルL2の長さは、図5に示されるように、第1及び第2のラベルL1,L2を積層したときに、繰出方向下流側となる後端部が第1のラベルL1の後端部外縁から突出する長さに設定されている。
【0031】
前記積層部20は、第1のラベル原反M1の繰出方向を急激に反転して剥離シートSから第1のラベルL1を剥離するピールプレート50と、このピールプレート50の下方に位置するとともに、第2のラベル原反M2に印字を行った後に切断して形成される第2のラベルL2を第1のラベルL1の粘着剤層A側にガイドするガイドプレート51とにより構成されている。ガイドプレート51は、図1中左端側がピールプレート50の先端側に位置するとともに、右端側がカッターダイ48側に位置するように配置され、これにより、第2のラベルL2が第1のラベルL1に合流するように案内され、ピールプレート50の先端から順次突き出る第1のラベルL1の粘着剤層に第2のラベルL2の非印字面が貼付されるようになっている。
【0032】
前記貼付装置21は、吸着プレート55と、この吸着プレート55を被着体Wに向かって進退可能に支持するシリンダ56とを備えて構成されている。吸着プレート55は、下面側に図示しない多数の吸着孔を備えており、第1及び第2のラベルL1,L2が重なり合うように積層された状態で、当該第1及び第2のラベルL1,L3を吸着保持するように構成されている。なお、図1中符号58,59はピンチロールを示す。
【0033】
次に、前記第1実施形態の全体的な動作について説明する。ここで、説明の便宜上、被着体Wは、宅配商品であるとし、第1のラベルL1には、当該商品の配達先情報等が印字されるものとし、第2のラベル原反M2(第2のラベルL2)には、例えば、領収金額、商品名等の秘匿情報及び日付等が印字されるものとする。
【0034】
予め、図示しない入力装置及び制御装置を介して前述した印字情報が入力され、第1の駆動装置13と第2の駆動装置17がそれぞれ駆動することにより、剥離シートSの巻取動作が開始され、第1のラベル原反M1が繰り出される一方、第2のラベル原反M2は、所定のタイミングで第1のラベルL1に当接するように繰り出しが開始される。
【0035】
第1のラベルL1は、図1中上面側に被着体W(商品)の配達先情報等の印字情報が印字された後にピールプレート50の先端側から順次剥離される、また、第2のラベル原反M2は、図1中下面側に領収金額又は請求金額、商品名、日付等の印字情報が印字された後に切断装置19にて切断される。この切断は、第1のラベルL1の粘着剤層Aに、第2のラベルL2の非印字面側(図1中上面側)の先端部が接着した後に行われる。従って、第2のラベル原反M2の切断を行った後の第2のラベルL2の支持が失われることはない。この際、第2のラベルL2は、繰出方向前端が第1のラベルL1における幅方向に沿うミシン目PLの直近内側に位置するとともに、後部側が第1のラベルL1の後端外縁から突出する状態で繰り出される長さとなっている。
【0036】
ピールプレート50の先端から順次剥離される第1のラベルL1の粘着剤層Aに第2のラベルL2が粘着することで、これら第1及び第2のラベルL1,L2は次第に積層され、それらが重なり合った状態で吸着プレート55に吸着される。この際、積層をより確実に行うために、ピールプレート50の下流で図示しないエアブローによって第2のラベルL2は、第1のラベルL1の粘着剤層A側へ付勢されている。この後、吸着プレート55がシリンダ56の作動によって被着体Wに向かって前進(下降)することで、図6に示されるように、第2のラベルL2の印字面が被着体Wとの間に隠蔽された状態で、当該第2のラベルL2の外側に表出する第1のラベルL1の粘着剤層Aが被着体Wに貼付することとなる。
【0037】
従って、このような第1実施形態によれば、第1のラベルL1の粘着剤層Aに、第2のラベルL2の非印字面が貼着し、当該第2のラベルL2の裏面側に印字が行われる構成であるため、第1のラベルL1における粘着剤層Aを一部の領域に限定する必要性を排除することが可能となる。また、第1のラベルL1の裏面側に位置する第2のラベルL2の印字領域の制限を付すことなく当該第2のラベルL2の印字内容を隠蔽した状態で被着体に貼付することに適合させることが可能となり、図7に示されるように、第1のラベルL1の面内に形成されたミシン目PL位置にて当該第1のラベルL1の一部と共に切り取り可能となる。
【0038】
次に、本発明の前記以外の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態において、前記第1実施形態と同一若しくは同等の構成部分については、同一符号を用いるものとし、説明を省略若しくは簡略にする。
【0039】
[第2実施形態]
図8ないし図12には本発明の第2実施形態が示されている。この第2実施形態は、帯状の剥離シートS2の一方の面に第2のラベルL2を仮着した第2のラベル原反M2を用い、当該第2のラベル原反M2を繰り出す途中で第2のラベルL2を剥離して非印字面側を第1のラベルL1の粘着剤層Aに重ね合わせる構成となっている。また、第1のラベルL1のミシン目PLは、第1のラベルL1の平面形状よりも小さな略相似形状をなす方形の軌跡に沿って閉ループ状に形成され、一つのコーナー部に平面視略三角形状の切欠部Cが前工程のダイカット装置等によって形成され、前記ミシン目PLの内側領域に第2のラベルL2が積層された状態で、当該第2のラベルL2の一つのコーナー部が外部から見えるように設けられている(図11参照)。
【0040】
そのため、第2実施形態では、剥離シートS2を巻き取る巻取ロール60が設けられるとともに、当該巻取ロール60の直前に第2の駆動装置61が設けられている。また、第2のラベルL2に印字が行われた後に、当該第2のラベルL2を剥離する下部ピールプレート62が設けられている。ここで、下部ピールプレート62と、第1のラベルL1を剥離するピールプレート50とにより積層部20が構成されている。
【0041】
第2の駆動装置61は、モータ64の出力軸64Aに連結された駆動ロール65と、この駆動ロール65との間に剥離シートS2を挟み込むピンチロール67とにより構成されている。モータ64の出力軸64Aと、巻取ロール60の回転軸60Aには図示しないプーリと、これらプーリ間に巻装された滑りベルトが設けられ、これにより、モータ64が駆動したときに、第2のラベル原反M2の繰出力と、剥離シートS2の巻取力が同時に付与されるようになっている。
【0042】
第2実施形態では、第1のラベルL1のミシン目PLの内側に第2のラベルL2が位置するように、各ラベルL1,L2が積層部20にて積層される。この場合も積層をより確実に行うために、ピールプレート50、下部ピールプレート62の下流で図示しないエアブローによって第2のラベルL2は、第1のラベルL1の粘着剤層A側へ付勢されている。従って、第2のラベルL2は、第1のラベルL1の面内に収まる状態で積層されて被着体Wに貼付される。また、第2のラベルL2を捲り取るときは、前記切欠部C内に表れている第2のラベルL2のコーナー部分を摘んで上方に引き上げることで、第1のラベルL1の面内に形成されたミシン目PL位置にて当該第1のラベルL1の一部と共に切り取り可能となる(図12参照)。
【0043】
このような第2実施形態では、第2のラベル原反M2が剥離シートS2に第2のラベルL2を仮着した第2のラベル原反M2を用い、下部ピールプレート62によって順次剥離する構成としているため、第1実施形態で用いた切断装置19を省略することができる。
【0044】
[第3実施形態]
図13には本発明の第3実施形態が示されている。この第3実施形態は、第2のラベル原反M2の繰出方向を第1のラベル原反M1の繰出方向と略平行に設け、前記貼付装置21の吸着プレート55が第1のラベルL1を吸着して被着体Wに向かって移動する途中において、当該第1のラベルL1の粘着剤層Aの面に第2のラベルL2の非印字面を貼付して重ね合わせるものとし、これによって積層部20が構成される点に特徴を有する。
【0045】
そのため、第3実施形態では、第2の駆動装置17の下流側にガイド板70が配置されているとともに、当該ガイド板70の上面側にカッター47が配置されている。なお、ガイド板70の上面側には、図示しない多数の吸着孔を備えており、第2のラベルL2を吸着保持するように構成されている。ガイド板70は、図13中実線で示されるように、第2のラベルL2の繰出方向に略沿う位置と、同図中二点鎖線で示されるように、前記繰出方向に対して略直交する位置との間で回転可能に設けられている。なお、ガイド板70の上面部分はカッターダイとしての機能するようになっている。
【0046】
第3実施形態では、ピールプレート50で剥離された第1のラベルL1を吸着プレート55が吸着し、当該吸着プレート55が被着体Wに向かって下降する。この下降の間において、ガイド板70上に繰り出されてカッター47で切断された第2のラベルL2の非印字面に前記粘着剤層Aが重なる位置で前記下降が一時停止し、これによって第1及び第2のラベルL1、L2の積層が行われる。その後、ガイド板70が図13中二点鎖線で示される位置に回転して吸着プレート55の下降軌跡から退避した位置に変位する。この状態で、吸着プレート55が更に下降することで、第2のラベルL2の印字面を秘匿した状態で、被着体Wに第1及び第2のラベルL1,L2を貼付することができる。
【0047】
このような第3実施形態によれば、第1のラベルL1と第2のラベルL2との積層を一層確実に行うことができる他、装置全体の上下方向における寸法を小さく設定することが可能となる。
【0048】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
【0049】
例えば、前記第2実施形態では、第2のラベルL2が第1のラベルL1の外周から突出しない状態で積層される構成としたが、第2のラベルL2が仮着される剥離シートS2に対して、プレス圧力による疑似接着構造である場合には、第1実施形態と同じように、一部が第1のラベルL1の外縁から突出する状態で積層することも可能である。この場合には、前記切欠部Cを第1のラベル原反M1に形成することを要しない。
【0050】
また、第3の実施形態において、ガイド板70にサクションベルト等によって、ラベルL2を搬送できる構成とすれば、第2の実施形態と同様に、図11に示すような第1のラベルL1のミシン目PLが、第1のラベルL1の平面形状よりも小さな閉ループ形状であっても、前記ミシン目PLの内側領域に第2のラベルL2を積層することができる。
【0051】
また、本発明に係る装置各部の構造は図示構成例に限定されるものではなく、第1のラベルL1と第2のラベルL2にそれぞれ印字を行い、各ラベルL1,L2の非印字面が合わさるように積層して排出する構成であれば種々の設計変更を行うことができる。
【0052】
更に、本発明は、第1及び第2実施形態における貼付装置21は、必ずしも設けることを要しない。この場合には、順次積層排出される第1及び第2のラベルL1,L2を作業者によって手作業で被着体に貼付することができる他、別工程において、被着体Wに貼付することもできる。但し、前記実施形態のように、貼付装置21を設けた場合には、流通システムにおける被着体Wの搬送路に沿って両面印字ラベルプリンタ10を併設した利用形態を採用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】第1実施形態に係る両面印字ラベルプリンタの概略正面図。
【図2】前記両面印字ラベルプリンタの貼付装置を除外して上方から見た概略斜視図。
【図3】前記両面印字ラベルプリンタの貼付装置を除外して下方から見た概略斜視図。
【図4】第1及び第2のラベル及び被着体の分解斜視図。
【図5】被着体に第1及び第2のラベルが貼付された状態を示す概略斜視図。
【図6】被着体に第1及び第2のラベルが貼付される直前の状態を示す概略正面図。
【図7】第2のラベルを第1のラベルの一部と共に捲り取った状態を示す概略斜視図。
【図8】第2実施形態に係る両面印字ラベルプリンタの概略正面図。
【図9】第2実施形態に係る図2と同様の概略斜視図。
【図10】第2実施形態に係る図3と同様の概略斜視図。
【図11】第2実施形態における第1及び第2のラベルが被着体に貼付された状態を示す概略斜視図。
【図12】図11の状態から第2のラベルを第1のラベルの一部と共に捲り取った状態を示す概略斜視図。
【図13】第3実施形態に係る両面印字ラベルプリンタの概略正面図。
【符号の説明】
【0054】
10 両面印字ラベルプリンタ
12 第1の印字装置
18 第2の印字装置
19 切断装置
20 積層部
21 貼付装置
M1 第1のラベル原反
M2 第2のラベル原反
S、S2 剥離シート
L1 第1のラベル
L2 第2のラベル
C 切欠部
PL ミシン目
W 被着体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の面に粘着剤層を有する第1のラベルを繰り出す途中で当該第1のラベルに印字を行う第1の印字装置と、
第2のラベルを繰り出す途中で当該第2のラベルに印字を行う第2の印字装置と、
前記第1のラベルの粘着剤層側に第2のラベルの非印字面を重ね合わせるとともに、当該第2のラベルの外側に第1のラベルの粘着剤層が部分的に表出する状態で当該第1及び第2のラベルを排出する積層部とを備えたことを特徴とする両面印字ラベルプリンタ。
【請求項2】
前記第2のラベルは帯状シートから形成され、前記第2の印字装置よりも繰出方向下流側に、前記帯状シートを所定長さ毎に切断して前記第2のラベルを形成する切断装置を備えていることを特徴とする請求項1記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項3】
帯状の剥離シートの一方の面に粘着剤層を介して第1のラベルが仮着された原反を繰り出す途中で前記第1のラベルに印字を行う第1の印字装置と、
帯状の剥離シートの一方の面に第2のラベルが仮着された原反を繰り出す途中で前記第2のラベルに印字を行う第2の印字装置と、
前記第1及び第2のラベルをそれぞれ剥離して第1のラベルの粘着剤層側に第2のラベルの非印字面を重ね合わせるとともに、当該第2のラベルの外側に前記第1のラベルの粘着剤層が部分的に表出する状態で当該第1及び第2のラベルを排出する積層部とを備えたことを特徴とする両面印字ラベルプリンタ。
【請求項4】
前記積層部は、第1のラベルと第2のラベルとを合流させるように各ラベルを案内することを特徴とする請求項1、2又は3記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項5】
前記積層された第1及び第2のラベルを保持して所定の被着体に貼付する貼付装置を更に含むことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項6】
前記第1及び第2のラベルを所定の被着体に貼付する貼付装置を更に含み、当該貼付装置は、第1のラベルを保持して前記被着体側に移動する途中で前記第2のラベルの非印字面を第1のラベルの粘着剤層に貼付することで前記積層部を構成することを特徴とする請求項1,2又は3記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項7】
前記第2のラベルは、一部が前記第1のラベルの外縁から外側に突出する状態で積層されることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項8】
前記第2のラベルは、第1のラベルよりも小さい面積に設けられて当該第1のラベルの外縁から突出しない状態で積層されることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項9】
前記第1のラベルの一部には、前記第2のラベルと共に切り取り可能な切取線が形成されていることを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項10】
前記第1のラベルの一部には、前記第2のラベルと共に切り取り可能な切取線と切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項1】
一方の面に粘着剤層を有する第1のラベルを繰り出す途中で当該第1のラベルに印字を行う第1の印字装置と、
第2のラベルを繰り出す途中で当該第2のラベルに印字を行う第2の印字装置と、
前記第1のラベルの粘着剤層側に第2のラベルの非印字面を重ね合わせるとともに、当該第2のラベルの外側に第1のラベルの粘着剤層が部分的に表出する状態で当該第1及び第2のラベルを排出する積層部とを備えたことを特徴とする両面印字ラベルプリンタ。
【請求項2】
前記第2のラベルは帯状シートから形成され、前記第2の印字装置よりも繰出方向下流側に、前記帯状シートを所定長さ毎に切断して前記第2のラベルを形成する切断装置を備えていることを特徴とする請求項1記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項3】
帯状の剥離シートの一方の面に粘着剤層を介して第1のラベルが仮着された原反を繰り出す途中で前記第1のラベルに印字を行う第1の印字装置と、
帯状の剥離シートの一方の面に第2のラベルが仮着された原反を繰り出す途中で前記第2のラベルに印字を行う第2の印字装置と、
前記第1及び第2のラベルをそれぞれ剥離して第1のラベルの粘着剤層側に第2のラベルの非印字面を重ね合わせるとともに、当該第2のラベルの外側に前記第1のラベルの粘着剤層が部分的に表出する状態で当該第1及び第2のラベルを排出する積層部とを備えたことを特徴とする両面印字ラベルプリンタ。
【請求項4】
前記積層部は、第1のラベルと第2のラベルとを合流させるように各ラベルを案内することを特徴とする請求項1、2又は3記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項5】
前記積層された第1及び第2のラベルを保持して所定の被着体に貼付する貼付装置を更に含むことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項6】
前記第1及び第2のラベルを所定の被着体に貼付する貼付装置を更に含み、当該貼付装置は、第1のラベルを保持して前記被着体側に移動する途中で前記第2のラベルの非印字面を第1のラベルの粘着剤層に貼付することで前記積層部を構成することを特徴とする請求項1,2又は3記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項7】
前記第2のラベルは、一部が前記第1のラベルの外縁から外側に突出する状態で積層されることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項8】
前記第2のラベルは、第1のラベルよりも小さい面積に設けられて当該第1のラベルの外縁から突出しない状態で積層されることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項9】
前記第1のラベルの一部には、前記第2のラベルと共に切り取り可能な切取線が形成されていることを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の両面印字ラベルプリンタ。
【請求項10】
前記第1のラベルの一部には、前記第2のラベルと共に切り取り可能な切取線と切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の両面印字ラベルプリンタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−181991(P2006−181991A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−381339(P2004−381339)
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(000102980)リンテック株式会社 (1,750)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(000102980)リンテック株式会社 (1,750)
【Fターム(参考)】
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