中間転写リボン交換方法、中間転写リボン送出装置、中間転写リボン巻取装置及び印刷装置
【課題】 中間転写リボンの交換がより正確かつ簡単に出来る中間転写リボン交換方法、中間転写リボン送出装置、中間転写リボン巻取装置及び印刷装置を提供する。
【解決手段】 中間転写リボン交換方法は、中間転写リボンの送出部と中間転写リボン巻取部との間で中間転写リボンを切断する切断工程と、新たな中間転写リボン送出装置から導出した中間転写リボンの先端と新たな中間転写リボン巻取装置のリードとを前記印刷部と前記転写部との間に残存している中間転写リボンを用いて接続する接続工程からなる。
【解決手段】 中間転写リボン交換方法は、中間転写リボンの送出部と中間転写リボン巻取部との間で中間転写リボンを切断する切断工程と、新たな中間転写リボン送出装置から導出した中間転写リボンの先端と新たな中間転写リボン巻取装置のリードとを前記印刷部と前記転写部との間に残存している中間転写リボンを用いて接続する接続工程からなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は中間転写リボンを用いて画像を印刷する印刷装置の中間転写リボン交換方法、中間転写リボン送出装置、中間転写リボン巻取装置及び印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷装置には、印刷機構のサーマルヘッドによりインクリボンを加熱して中間転写リボンの受像層に画像を印刷し、この画像を受像層とともに転写機構のヒートローラにより最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置がある。
【0003】
従来、その中間転写リボンの交換のときは印刷装置の印刷機構を大きく開放して一端が送出側のカセットに接続され、他端が巻取側ロールに接続された、使用済みの中間転写リボンのカセットを取り除き、新たな中間転写リボンのカセットを装着する交換方法をとっていたため、交換作業は煩雑で高度な技術を要していた。また、正確に装着を行わないと中間転写リボンがスキューを起こしてしまうことがあり、その結果中間転写リボンのジャム等を起こす要因となっていた。(例えば、特許文献1参照)
【特許文献1】特開2006−175751号公報 (第10頁、図15)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の中間転写リボンの交換のときに印刷装置の印刷機構を大きく開放して使用済み中間転写リボンのカセットを取り除き、新たな中間転写リボンのカセットを装着する交換方法では、中間転写リボンの装着時における掛け間違いや、装着時に中間転写リボンが大きなスキューを起こすことがあった。また中間転写リボンのスキューは媒体の搬送詰まりや画像の転写不良、中間転写リボンの破断を生じ、印刷装置の故障原因となっていた。
【0005】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、中間転写リボンの交換がより正確かつ簡単に出来る中間転写リボン交換方法、中間転写リボン送出装置、中間転写リボン巻取装置及び印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明による中間転写リボン交換方法は、中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置の中間転写リボンの交換方法であって、中間転写リボンの送出部と中間転写リボン巻取部との間で中間転写リボンを切断する切断工程と、新たな中間転写リボン送出装置から導出した中間転写リボンの先端と新たな中間転写リボン巻取装置のリードとを前記印刷部と前記転写部との間に残存している中間転写リボンを用いて接続する接続工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、中間転写リボンの交換をより正確かつ簡単に出来る、中間転写リボン交換方法、中間転写リボン送出装置、中間転写リボン巻取装置及び印刷装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0009】
図1は本発明の一実施の形態である印刷装置1を組み込んだ冊子印刷システム10(以下、単にシステム10と称する)を示す全体構成図である。
【0010】
システム10は、閉じた状態の複数通の冊子類Tを積層状態で収容し、システム10内に一通ずつ取込む冊子取り込み部12、およびこの冊子取り込み部12から図1中右方に延びた搬送路11を有している。搬送路11上には冊子取り込み部12から取込まれた冊子類Tを正逆両方向に搬送するための複数の媒体搬送ローラ対13a、13b、13c、13d、13e(搬送機構)が配設されている。以下の説明では、冊子取り込み部12から後述する印刷装置20に向う図1中右方向を正方向とし、反対方向を逆方向とする。
【0011】
システム10は、搬送路11に沿って、冊子類Tの開かれたページを検出するためのページ検出センサ14およびページめくり機構15を有するページめくり部16、このページめくり部16にて所定のページが開かれた冊子類Tに対して所定の情報を印刷する印刷装置20を備えた画像形成部、および所望するページに情報を印刷した冊子類Tを排出する冊子排出部を有する。
【0012】
ページ検出センサ14は、冊子類Tの開かれたページの画像を検出し、その画像データを後述する制御部へ送る。後述する制御部では、この画像データに基づいて、当該ページの所定位置に付与された図示しないバーコードから冊子類Tの開かれたページを認識する。
【0013】
ページめくり機構15は、搬送路11の下方に配設されたバックアッププレート17、搬送路11の上方に配設されためくりローラ18、およびバックアッププレート17の揺動の中心に設けられた支点19aを中心に揺動自在であるとともに、その揺動の先端にめくりローラ18を回動自在に取付けた揺動軸19を有している。揺動軸19が図示しないモータによって図1中破線で示す位置に揺動されると、めくりローラ18が揺動されるとともにバックアッププレート17がそれに連動して揺動される。
【0014】
このページめくり機構15によって冊子類Tのページをめくる場合、まず、冊子類Tをページめくり機構15内の所定位置まで搬送して停止させ、例えば図1中破線で示すように揺動軸19を図中左方向へ揺動してめくりローラ18を冊子類Tの上に押し当てる。このとき、揺動軸19の揺動にともない、バックアッププレート17も揺動され、傾いたバックアッププレート17によって冊子類Tの背面が上方へ押し上げられる。
【0015】
この状態で、冊子類Tの搬送方向上流側のページに押し当てられためくりローラ18を反時計周りで回転し、冊子類Tの最上端のページのめくり動作を開始する。このめくり動作によって当該ページがせり上がるように膨らみ、ある程度めくられたところでめくりローラ18を停止する。さらに、この状態から揺動軸19を図中実線で示す位置に戻した後、めくりローラ18を再度回転し、当該ページをめくりローラ18上に完全にめくり上げる。
【0016】
そして、冊子類Tを逆方向に搬送し、めくりローラ18上にめくり上げたページを完全に開くとともに、開いたページの画像データをページ検出センサ14を介して検出し、バーコードを読取って開いたページを確認する。これにより、冊子類Tの所望するページを自動的に開くことができるとともに開いたページを認識できる。このようにして所望するページが開かれた冊子類Tは、後述する印刷装置20へ搬送されて所定の情報が所望するページに印刷される。
【0017】
なお、ページめくり機構15を上述した動作と逆に動作させることにより、冊子類Tのページを逆方向にもめくることもできる。
【0018】
図2は印刷装置20を示す構成図である。
【0019】
中間転写リボン送出部にあたる中間転写リボン28の一端側は印刷部3近くに設けられた送出軸30に巻き付けられ、中間転写リボン巻取部にあたる他端側は剥離部4B近くに設けられた巻取軸31に巻き付けられている。
【0020】
中間転写リボン28の中途部は、プラテンローラ6、ガイドシャフト32a、32b、32c、剥離シャフト33(剥離部材)、およびリボンテンショナ34に掛け渡されている。つまり、中間転写リボン28は、図2中矢印方向に常時付勢されるリボンテンショナ34によって所定の張力が与えられており、印刷部3において、プラテンローラ6の外周とインクリボン7との間に介在されている。
【0021】
この印刷装置20は、印刷部3と、この印刷部3の下方に設けられた転写部4Aと剥離部4Bとを有する。
【0022】
印刷部3は、サーマルヘッド5を有し、このサーマルヘッド5にはプラテンローラ6が対向配置されている。サーマルヘッド5とプラテンローラ6との間には例えばY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),Bk(クロ)各色の溶融インクを塗工したインクリボン7が介在されている。インクリボン7はその一端部が送出軸8に巻き付けられ、他端部が巻取軸9に巻き付けられている。
【0023】
なお、インクリボン7としては、単色インクのみのリボンでも良く、また、紫外線によって発光する蛍光顔料インク、さらに、光沢面を持つ印刷用の金属薄膜(アルミ蒸着)層、或いは、印刷用のホログラム層等の機能を有するリボン材料であっても良い。
【0024】
中間転写リボン28は、後述する受像層を持ち、この受像層に上述した印刷部3を介して画像が印刷される。
【0025】
一方、転写部4Aはヒートローラ26を備え、このヒートローラ26の下方にバックアップローラ27が位置している。ヒートローラ26は、内部にヒータ26Cを有し、その外周の一部が切り取られた形状のカット面26Aが形成されている。ヒートローラ26の残りの湾曲した外周部分26Bの長さは、冊子類Tの搬送方向に沿った転写位置の長さと略同じ長さになっている。転写位置とは、冊子類Tのページ内で画像を形成可能な位置を指す。
【0026】
ヒートローラ26は印刷待機時においては、カット面26Aを中間転写リボン28を介して搬送路11に対し並行に対向させている(図2に示す姿勢)。これにより、ヒートローラ26とバックアップローラ27との間には隙間が形成されている。このとき、中間転写リボン28はヒートローラ26とバックアップローラ27に接触しないとともに、印刷開始時に進入してくる冊子類Tの表面にも接触しない位置に配置されている。
【0027】
このヒートローラ26とバックアップローラ27との間には中間転写リボン28が介在されている。つまり中間転写リボン28は、2組の媒体搬送ローラ対13d、13e間では、搬送路11の上方に平行に延びている。中間転写リボン28の後述する受像層は、印刷された画像を冊子類Tの所定の頁に転写するため、剥離部4Bにおいて基材フィルムから剥離されて画像とともに冊子類Tに転写されるようになっている。
【0028】
中間転写リボン28には、ホログラム層や紫外線によって発光する蛍光発色層などの機能層が設けられ、これらの機能層も冊子類Tへの画像転写に基づき転写される。
【0029】
図3は上記した冊子取り込み部12にセットされる冊子類Tを開いた状態で示すものである。
【0030】
この冊子類Tの開かれた表紙Taの内面には冊子類固有情報としての固有番号42が記録されているとともに、無線IC43が内蔵されている。
【0031】
図4には、前記のように構成された印刷装置20を含むシステム10の動作を制御する制御系のブロック図を示してある。
【0032】
システム10の制御部50には、上述した冊子取り込み部12、およびページめくり部16の各構成要素が接続されている。また、制御部50には、搬送路11を介して冊子類Tを搬送させるための複数の媒体搬送ローラ対13を正逆両方向に回転させるためのパルスモータ51が接続されている。
【0033】
また、制御部50には、印刷部3のインクリボン7を巻き取る巻取軸9を回転させるためのパルスモータ52、中間転写リボン28を送り出す送出軸30を送り出し方向と逆の巻き取り方向に回転させるためのパルスモータ53、および中間転写リボン28を巻き取る巻取軸31を回転させるためのパルスモータ57が接続されている。
【0034】
さらに、制御部50には、印刷部3のサーマルヘッド5、ヒートローラ26を回転させるためのパルスモータ55、中間転写リボン28の巻取軸31に取り付けられたロータリーエンコーダ45、剥離させるための剥離機構56が接続されている。
【0035】
なお、中間転写リボン28の巻取軸31を回転させるためのパルスモータ57は、巻取軸31とともに走行機構として機能する。また、このパルスモータ57は、上述した剥離シャフト33、巻取軸31、複数の媒体搬送ローラ対13およびパルスモータ51とともに、剥離機構として機能する。
【0036】
図5は中間転写リボンを示す構成図である。
【0037】
中間転写リボン28は基材としてのPETフィルム28aの表面に、剥離層としてのフェノキシ系樹脂28b、保護層28c、透明樹脂によるホログラム形成層と金属化合物の蒸着層による透明ホログラム層28d、受像層兼接着層としてのポリエステル系樹脂28eを積層したものである。
【0038】
次に、前記印刷装置20の動作について、図2、図3、図4および図5を参照して説明する。
【0039】
動作前の待機状態において、ヒートローラ26のカット面26Aが搬送路11に対向する位置にヒートローラ26が設定されている。また、ヒートローラ26は、ヒータ26Cに通電することにより、所定温度(本実施の形態では150℃)まで昇温されている。
【0040】
この状態で、インクリボン7と中間転写リボン28とがサーマルヘッド5によってプラテンローラ6に押し当てられ、プラテンローラ6が所定の速度で回転されて中間転写リボン28およびインクリボン7が走行され、サーマルヘッド5によって中間転写リボン28の受像層28e上に画像が印刷される。これと同時にインクリボン7の巻取軸9と中間転写リボン28の巻取軸31が回転され、プラテンローラ6によって搬送されたインクリボン7と中間転写リボン28とをそれぞれ巻き取る。印刷された画像は、中間転写リボン28の走行によって、ヒートローラ26とバックアップローラ27との間の転写領域へ搬送される。
【0041】
このとき、中間転写リボン28の巻取軸31はプラテンローラ6による走行速度よりわずかに速い走行速度になるような回転速度で回転されている。このとき制御部50にて、この中間転写リボン28の巻取軸31の実際の回転速度がロータリーエンコーダ45を介して検出され、巻取軸31に巻き取られている中間転写リボン28の巻径が検出される。
【0042】
一方、所定のページが開かれた冊子類Tが搬送路11を介して搬送され、画像を形成するページの先端がヒートローラ26の真下に配置された状態で停止される。その後ヒートローラ26と媒体搬送ローラ13dを回転させて中間転写リボン28と冊子類Tとを搬送する。このとき、冊子類Tの搬送速度に合わせて中間転写リボン28が走行できるよう巻取軸31は予め検出した巻径に基づく回転速度で回転する。
【0043】
これにより、中間転写リボン28が加熱されながら冊子類Tに押圧され、画像が印刷された受像層28eの部分が画像とともに冊子類Tに転写される。なお、転写後にヒートローラ26は、次回の処理に備えてカット面26Aが搬送路11に対面する姿勢に回転されて停止される。
【0044】
中間転写リボン28は、剥離シャフト33の位置で冊子類Tの搬送方向とは異なる角度方向に指向される。これにより、中間転写リボン28と冊子類Tとが分離され、冊子類Tに転写された画像を含む転写部位と中間転写リボン28のPETフィルム28aとが剥離される。
【0045】
剥離後、必要に応じて、中間転写リボン28の送出軸30が中間転写リボン28を巻き取る方向(逆方向)に回転され、中間転写リボン28が所定距離だけ巻き取られる。つまり、剥離シャフト33で冊子類Tから分離された中間転写リボン28は、剥離によってPETフィルム28aから受像層28eが無くなった部分より上流側の部分は使用可能なため、この部分がサーマルヘッド5に対向する位置まで中間転写リボン28が巻き取られる。
【0046】
次にこの発明の要部である中間転写リボンと中間転写リボンの装着及び交換方法について詳しく説明する。
【0047】
図6は中間転写リボン送出機構に用いられる中間転写リボン送出装置100aの一実施例であり中間転写リボン28を伸ばした時の正面図であり、図7は中間転写リボン28が一定量巻かれた状態での中間転写リボン送出装置100aの斜視図である。
【0048】
101aは未使用の中間転写リボンを巻く為の巻芯で、その巻芯101aに中間転写リボン28は巻かれている。
【0049】
巻芯101aには第一のリード104aが設けられており、その長さは約1.2mである。第一のリード104aの材料は中間転写リボン28のベースフィルムと同じ材料である。
【0050】
第一のリード104aの先端には中間転写リボン28が設けられており、この部分を使用して転写を行う。中間転写リボン28の長さは約40mである。
【0051】
中間転写リボン28の先には第2のリード104bが設けられており、第2のリード104bは中間転写リボン送出部から中間転写リボン巻取部までの間の中間転写リボン28の搬送経路より長く、その長さは約1mである。中間転写リボン28には位置検出用の108が設けられている。
【0052】
その第2のリード104bの先端部の表面には接着部103aが設けられ、その上は接着部保護フィルム105aで覆い、接着部103aを保護している。
【0053】
図8は中間転写リボン巻取機構の一実施例である中間転写リボン巻取装置100bの正面図である。
【0054】
101bは中間転写リボン巻取装置用の巻芯であり、巻芯には短いリード104cが巻かれており、そのリードの長さは15cmである。リード104cの先端部の表面には接着部103bが設けられている。接着部103bの上は接着部保護フィルム105bで覆われており、接着部103bを保護している。
【0055】
中間転写リボン送出装置100aと中間転写リボン巻取装置100bとが一対として図9に示すようにアルミ製の袋108に真空収容して供給される。
【0056】
図10は中間転写リボン充填口の構成を示す断面図である。
【0057】
図10に示すように印刷装置には、中間転写リボン送出装置がセットされる中間転写リボン送出装置装填部200と中間転写リボン巻取装置がセットされる中間転写リボン巻取装置装填部300とがそれぞれ設けられている。中間転写リボン送出装置装填部200は印刷部3より、中間転写リボン28の進行方向の上流側に設けられている。また、中間転写リボン巻取装置装填部300は転写部4Aより中間転写リボン28の進行方向下流側に設けられている。中間転写リボン送出装置装填部200には中間転写リボン送出装置100aを、中間転写リボン巻取装置装填部300には中間転写リボン巻取装置100bをそれぞれ装填することにより中間転写リボンを交換する。
【0058】
図11は印刷装置の中間転写リボン送出装置装填部200の斜視図であり、図12は中間転写リボン送出装置100aを取り付けた中間転写リボン送出装置装填部200の断面図である。
【0059】
一対のフレーム251の間には中間転写リボン付巻芯100aの一方の端部をその位置に固定するための固定のハブ211aと,このハブ211aに対向して中間転写リボン付巻芯の他方の端部をその位置に固定するための可動のハブ211bとが設けられている。中間転写リボン送出装置装填部200と印刷部3との間には中間転写リボン28を切断するための中間転写リボンカッタ221が設けられている。また中間転写リボンカッタ221の設置位置よりも印刷部3側には切断後の中間転写リボンを押さえておく為の一対のクランプローラ231が設けられている。クランプローラ231はクリーンローラとしての役割を持ち、中間転写リボン28についたゴミ等を除去する。
【0060】
図13は印刷装置の中間転写リボン巻取装置装填部300の斜視図であり、図14は中間転写リボン巻取装置100bを取り付けた中間転写リボン巻取装置装填部300の断面図である。
【0061】
一対のフレーム351の間には中間転写リボン巻取装置100bの一方の端部をその位置に固定するための固定のハブ311aと、このハブ311aに対向して中間転写リボン送出装置の他方の端部をその位置に固定するための可動のハブ311bとが設けられている。中間転写リボン巻取装置装填部300と転写部4Aとの間には中間転写リボン28を切断するための中間転写リボンカッタ321が設けられている。また中間転写リボンカッタ321の設置位置よりも転写部4A側には切断後の中間転写リボンを押さえて置く為の一対のクランプローラ331が設けられている。クランプローラ331は中間転写リボン28を押さえ、絡まることなく中間転写リボン巻取装置100bに使用後の中間転写リボンを巻くための役割を持つ。
【0062】
最初に機械を使用する時の中間転写リボン装着方法に関するフローを図15で説明する。
【0063】
印刷装置1の出荷時には印刷部3と転写部4Aとの間に初期リード1000が装填された状態になっている。最初に印刷装置1の中間転写リボン送着部の扉を開く(S11)。次に未使用の中間転写リボン巻取装置100bを中間転写リボン巻取装置装填部300に取り付ける。中間転写リボン巻取装置装填部300の可動ハブ311bを外側に滑らせ、中間転写リボン巻取装置100bの一方を固定ハブ311aに差し込む。その後外側に滑らせておいた可動ハブ311bを内側に動かし未使用中間転写リボン巻取装置100bの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン巻取装置100bの設置が完了する(S12)。
【0064】
次に未使用の中間転写リボン巻取装置100bの接着部保護フィルム105bを剥がし、出荷時から装填してある初期リード1000の一端を中間転写リボン巻取装置100bの接着部103bに貼り付ける(S13)。
【0065】
次に未使用の中間転写リボン送出装置100aを中間転写リボン送出装置装填部200に取り付ける。中間転写リボン送出装置装填部200の可動ハブ211bを外側に滑らせ、中間転写リボン送出装置100aの一方を固定ハブ211aに差し込む。その後外側に滑らせておいた可動ハブ211bを内側に動かし、中間転写リボン送出装置100aの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン送出装置100aの設置が完了する(S14)。
【0066】
次に未使用の中間転写リボン送出装置100aの接着部保護フィルム105aを剥がし、出荷時から装填してある初期リード1000の他端を中間転写リボン送出装置100aの接着部103aに貼り付ける(S15)。
【0067】
次に印刷装置の中間転写リボン装着部の扉を閉める(S16)。すると扉を閉める事により、図示しないスイッチが押下され、中間転写リボン巻取装置装填部300のハブが回転し、中間転写リボンに設けられた印刷部位確認マーク106を転写部4Aの側にある図示しない確認センサが確認するまで初期リード1000及び第2のリード104bを巻き取る(S17)。そして使用が開始出来る状態となる。
【0068】
次に中間転写リボンを使用した後の中間転写リボン交換時の中間転写リボン交換方法に関するフローを図16で説明する。
【0069】
最初に印刷装置の中間転写リボン送着部の扉を開く(S21)。次に中間転写リボン巻取装置装填部300に設けられたカッタ321で中間転写リボン28を切断する(S22)。そして中間転写リボン巻取装置装填部300の可動ハブ311bを外側に滑らせ、使用済みの中間転写リボン巻取装置100bを中間転写リボン巻取装置装填部300より外す。
【0070】
次に準備しておいた未使用の中間転写リボン巻取装置100bの一方を固定ハブ311aに差込み、その後外側に滑らせておいた可動ハブ311bを内側に動かし、未使用の中間転写リボン巻取装置100bの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン巻取装置100bの設置が完了する(S23)。
【0071】
そして未使用の中間転写リボン巻取装置100bの接着部保護フィルム105bを剥がし、先に中間転写リボン巻取装置装填部300で切り取り印刷装置内に残しておいた中間転写リボン28の端を中間転写リボン巻取装置100bのリード104c上の接着部103bに貼り付ける(S24)。
【0072】
次に中間転写リボン送出装置装填部200に設けられたカッタ221で中間転写リボン28を切断する(S25)。そして中間転写リボン送出装置装填部200の可動ハブ211bを外側に滑らせ、使用済みの中間転写リボン送出装置100aを中間転写リボン送出装置装填部200より外す。
【0073】
次に準備しておいた未使用の中間転写リボン送出装置100aの一方を固定ハブ211aに差込み、その後外側に滑らせておいた可動ハブ211bを内側に動かし、未使用の中間転写リボン送出装置100aの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン送出装置100aの設置が完了する(S26)。
【0074】
次に未使用の中間転写リボン送出装置100aの接着部保護フィルム105aを剥がし、先に中間転写リボン送出装置装填部200で切り取り印刷装置内に残しておいた中間転写リボン28の端を中間転写リボン送出装置100aの接着部103aに貼り付ける(S27)。次に印刷装置の中間転写リボン送着部の扉を閉める(S28)。扉を閉める事により、図示されていないスイッチが押下され、中間転写リボン巻取装置装填部300のハブが回転し、印刷部3と転写部4A間に残存していた中間転写リボン28を巻き取り、新しく装填した中間転写リボン28の印刷部位確認マーク106を図示しない印刷部位確認マーク検知センサが検出するまで回収する(S29)。
【実施例2】
【0075】
次に第2の実施例について説明する。
【0076】
この実施例2が実施例1と異なる点は、中間転写リボン巻取装置装填部400に中間転写リボン28を切断するためのカッタを有していない点である。
【0077】
図17は本発明の実施例2に係る印刷装置での中間転写リボン送出装置装填部200と中間転写リボン巻取装置装填部400の設置位置を示す断面図である。
【0078】
図18は印刷装置の中間転写リボン巻取装置装填部400の斜視図であり、図19は中間転写リボン巻取装置100bを取り付けた中間転写リボン巻取装置装填部400の断面図である。
【0079】
一対のフレーム451の間には中間転写リボン巻取装置100bの一方の端部をその位置に固定するための固定のハブ411aとが,このハブ411に対向して中間転写リボン送出装置100bの他方の端部をその位置に固定するための可動のハブ411bとが設けられている。巻芯の設置位置と転写部4Aとの間には中間転写リボンを押さえて置く為の一対のクランプローラ431が設けられている。クランプローラ431は中間転写リボン28を押さえ、絡まることなく中間転写リボン巻取装置100bに使用後の中間転写リボンが巻けるための役割を持つ。
【0080】
最初に機械を使用する時の中間転写リボン装着方法に関するフローを図20で説明する。最初に印刷装置の中間転写リボン送着部の扉を開く(S31)。次に未使用の中間転写リボン巻取装置100bを中間転写リボン巻取装置装填部400に取り付ける。中間転写リボン巻取装置装填部400の可動ハブ411bを外側に滑らせ、中間転写リボン巻取装置100bの一方を固定ハブ411aに差し込む。その後外側に滑らせておいた可動ハブ411bを内側に動かし未使用の中間転写リボン巻取装置100bの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン巻取装置100bの設置が完了する(S32)。
【0081】
次に未使用の中間転写リボン巻取装置100bの接着部保護フィルム105bを剥がし、出荷時から装填してある初期リード1000の一端を中間転写リボン巻取装置100bの接着部103bに貼り付ける(S33)。
【0082】
次に未使用の中間転写リボン送出装置100aを中間転写リボン送出装置装填部200に取り付ける。中間転写リボン送出装置装填部200の可動ハブ211bを外側に滑らせ、中間転写リボン送出装置100aの一方を固定ハブ211aに差し込む。その後外側に滑らせておいた可動ハブ211bを内側に動かし、中間転写リボン送出装置100aの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン送出装置100aの設置が完了する(S34)。
【0083】
次に未使用の中間転写リボン送出装置100aの接着部保護フィルム105aを剥がし、出荷時から装填してある初期リード1000の他端を中間転写リボン送出装置100aの接着部103aに貼り付ける(S35)。
【0084】
次に印刷装置の中間転写リボン装着部の扉を閉める(S36)。すると扉を閉める事により、図示しないスイッチが押下され、中間転写リボン巻取装置装填部400のハブが回転し、中間転写リボンに設けられた印刷部位確認マーク106を転写部4Aの側にある図示しない確認センサが確認するまで初期リード1000を巻き取る(S37)。そして使用が開始出来る状態となる。
【0085】
次に中間転写リボン交換時の中間転写リボン交換方法に関するフローを図21で説明する。
【0086】
最初に印刷装置の中間転写リボン送着部の扉を開く(S41)。
【0087】
次に使用済みの中間転写リボン送出装置100aをカッタ221で中間転写リボン送出装置100aと転写部との間で中間転写リボン28を切る(S42)。次に中間転写リボン送出装置装填部200の可動ハブ211bを外側に滑らせ、使用済みの中間転写リボン送出装置100aを中間転写リボン送出装置装填部200より外す。
【0088】
次に準備しておいた未使用の中間転写リボン送出装置100aの一方を固定ハブ211aに差込み、その後外側に滑らせておいた可動ハブ211bを内側に動かし、未使用の中間転写リボン送出装置100aの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン送出装置100aの設置がされる(S43)。
【0089】
次に未使用の中間転写リボン送出装置100aの接着部保護フィルム105aを剥がし、先に中間転写リボン送出装置装填部200で切り取り印刷装置内に残しておいた中間転写リボン28の端を中間転写リボン送出装置100aの接着部103aに貼り付ける(S44)。
【0090】
次に図示しない中間転写リボン送りボタンを押して、印刷部3と転写部4Aとの間に残存している使用済みの中間転写リボンと新しい中間転写リボンの接着部を中間転写リボン巻取装置装填部400まで送る(S45)。
【0091】
その後、中間転写リボン巻取装置装填部400まで送られてきた使用済みの中間転写リボンと新しい中間転写リボンの接着部を手ではがす(S46)。
【0092】
そして中間転写リボン巻取装置装填部400の可動ハブ411bを外側に滑らせ、使用済みの中間転写リボン巻取装置100bを中間転写リボン巻取装置装填部400より外す。
【0093】
次に準備しておいた未使用の中間転写リボン巻取装置100bの一方を固定ハブ411aに差込み、その後外側に滑らせておいた可動ハブ411bを内側に動かし、未使用の中間転写リボン巻取装置100bの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン巻取装置100bの設置が完了する(S47)。
【0094】
そして未使用の中間転写リボン巻取装置100bの接着部保護フィルム105bを剥がし、先に中間転写リボン巻取装置装填部400ではがして印刷装置内に残しておいた中間転写リボン28の端を中間転写リボン巻取装置100bのリード104c上の接着部103bに貼り付ける(S48)。
【0095】
次に印刷装置の中間転写リボン装着部の扉を閉める(S49)。すると扉を閉める事により、図示されていないスイッチが押下され、中間転写リボン巻取装置装填部400のハブが回転し、残存部をすべて回収し、新しく装填した中間転写リボン28の印刷部位確認マーク106を図示しない確認センサが確認するまで中間転写リボン28を回収する(S50)。
【0096】
上述した実施例2においては、中間転写リボン巻取装置装填部400においてカッタが不要であり、その分安価で印刷装置を製造することが出来る。
【0097】
なお、前記実施例1及び実施例2では中間転写リボン28の切断にカッタを使用したが、中間転写リボンの切断方法は、中間転写リボン28に予め細かい切り込み線を入れて切り取りやすくする方法や中間転写リボン自体に容易に切る事が出来る素材を該当部位に使用する等の応用も可能である。また接着部としては両面テープ以外にも、マジックテープ(R)やヒートシールなどの他の接着手段や図22のように中間転写リボン同士を組んで接続するようリボンの形を成型する等、中間転写リボンを接続方法は応用が出来る。また中間転写リボンがはみ出す事を防止するためのフランジを持つ巻芯でも、フランジを持たない巻芯でもこの方法は使用可能である。
【0098】
巻芯は従来のプラスチック製の物だけでなく、クラフト紙のような再利用が可能な素材構成とすることも可能である。
【0099】
この交換方法を利用することにより、だれでも中間転写リボンの交換による中間転写リボンの弛みの発生や、中間転写リボンのかけ間違いすることなく行えるようになり、それによる印刷機の誤作動や故障、印刷のゆがみ、中間転写リボン破損、ジャムを防ぐ事が出来る。また、印刷機構を大きく開かないため途中でほこりやゴミなどが入りにくく、ドット抜け、画像色不良、転写不良を起こす事を防止でき、直接はめ込むタイプとなるため産業廃棄物となっていたカセットが不要である。
【0100】
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明の一実施の形態である印刷装置を概略的に示す構成図。
【図2】同印刷装置に備えられる転写印刷機構を示す構成図。
【図3】同印刷装置で用いられる冊子を開いた状態で示す平面図。
【図4】同印刷装置の制御機構を示す制御ブロック図。
【図5】同印刷装置で用いられる中間転写リボンを示す構成図。
【図6】同印刷装置で用いられる中間転写リボン送出装置を示す正面図。
【図7】一定量リボンを巻いた時の中間転写リボン送出装置の斜視図。
【図8】同印刷装置で用いられる中間転写リボン巻取装置を示す正面図。
【図9】中間転写リボン送出装置と中間転写リボン巻取装置の供給時の形状を示す斜視図。
【図10】同印刷装置での中間転写リボン送出装置装填部と中間転写リボン巻取装置装填部の設置位置を示す印刷装置の断面図。
【図11】中間転写リボン送出装置装填部を示す斜視図。
【図12】中間転写リボン送出装置装填部を示す断面図。
【図13】実施例1の中間転写リボン巻取装置装填部を示す斜視図。
【図14】実施例1の中間転写リボン巻取装置装填部を示す断面図。
【図15】実施例1の機械使用開始時の中間転写リボン送出装置と中間転写リボン巻取装置の装着方法に関するフロー。
【図16】実施例1の中間転写リボン交換時の中間転写リボン送出装置と中間転写リボン巻取装置の装着方法に関するフロー。
【図17】同印刷装置での中間転写リボン送出装置装填部と中間転写リボン巻取装置装填部の設置位置を示す印刷装置の構成図。
【図18】実施例2の中間転写リボン巻取装置装填部を示す斜視図。
【図19】実施例2の中間転写リボン巻取装置装填部を示す断面図。
【図20】実施例2の機械使用開始時の中間転写リボン送出装置と中間転写リボン巻取装置の装着方法に関するフロー。
【図21】実施例2の中間転写リボン交換時の中間転写リボン送出装置と中間転写リボン巻取装置の装着方法に関するフロー。
【図22】中間転写リボンの接続手段の一例を示す正面図。
【符号の説明】
【0102】
21 中間転写リボン、16 印刷機構(印刷手段)、T 冊子類、17 転写機構、
100a 中間転写リボン送出装置、100b 中間転写リボン巻取装置、200 中間転写リボン送出装置装填部、300 中間転写リボン巻取装置装填部、400 中間転写リボン巻取装置装填部
【技術分野】
【0001】
本発明は中間転写リボンを用いて画像を印刷する印刷装置の中間転写リボン交換方法、中間転写リボン送出装置、中間転写リボン巻取装置及び印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷装置には、印刷機構のサーマルヘッドによりインクリボンを加熱して中間転写リボンの受像層に画像を印刷し、この画像を受像層とともに転写機構のヒートローラにより最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置がある。
【0003】
従来、その中間転写リボンの交換のときは印刷装置の印刷機構を大きく開放して一端が送出側のカセットに接続され、他端が巻取側ロールに接続された、使用済みの中間転写リボンのカセットを取り除き、新たな中間転写リボンのカセットを装着する交換方法をとっていたため、交換作業は煩雑で高度な技術を要していた。また、正確に装着を行わないと中間転写リボンがスキューを起こしてしまうことがあり、その結果中間転写リボンのジャム等を起こす要因となっていた。(例えば、特許文献1参照)
【特許文献1】特開2006−175751号公報 (第10頁、図15)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の中間転写リボンの交換のときに印刷装置の印刷機構を大きく開放して使用済み中間転写リボンのカセットを取り除き、新たな中間転写リボンのカセットを装着する交換方法では、中間転写リボンの装着時における掛け間違いや、装着時に中間転写リボンが大きなスキューを起こすことがあった。また中間転写リボンのスキューは媒体の搬送詰まりや画像の転写不良、中間転写リボンの破断を生じ、印刷装置の故障原因となっていた。
【0005】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、中間転写リボンの交換がより正確かつ簡単に出来る中間転写リボン交換方法、中間転写リボン送出装置、中間転写リボン巻取装置及び印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明による中間転写リボン交換方法は、中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置の中間転写リボンの交換方法であって、中間転写リボンの送出部と中間転写リボン巻取部との間で中間転写リボンを切断する切断工程と、新たな中間転写リボン送出装置から導出した中間転写リボンの先端と新たな中間転写リボン巻取装置のリードとを前記印刷部と前記転写部との間に残存している中間転写リボンを用いて接続する接続工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、中間転写リボンの交換をより正確かつ簡単に出来る、中間転写リボン交換方法、中間転写リボン送出装置、中間転写リボン巻取装置及び印刷装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0009】
図1は本発明の一実施の形態である印刷装置1を組み込んだ冊子印刷システム10(以下、単にシステム10と称する)を示す全体構成図である。
【0010】
システム10は、閉じた状態の複数通の冊子類Tを積層状態で収容し、システム10内に一通ずつ取込む冊子取り込み部12、およびこの冊子取り込み部12から図1中右方に延びた搬送路11を有している。搬送路11上には冊子取り込み部12から取込まれた冊子類Tを正逆両方向に搬送するための複数の媒体搬送ローラ対13a、13b、13c、13d、13e(搬送機構)が配設されている。以下の説明では、冊子取り込み部12から後述する印刷装置20に向う図1中右方向を正方向とし、反対方向を逆方向とする。
【0011】
システム10は、搬送路11に沿って、冊子類Tの開かれたページを検出するためのページ検出センサ14およびページめくり機構15を有するページめくり部16、このページめくり部16にて所定のページが開かれた冊子類Tに対して所定の情報を印刷する印刷装置20を備えた画像形成部、および所望するページに情報を印刷した冊子類Tを排出する冊子排出部を有する。
【0012】
ページ検出センサ14は、冊子類Tの開かれたページの画像を検出し、その画像データを後述する制御部へ送る。後述する制御部では、この画像データに基づいて、当該ページの所定位置に付与された図示しないバーコードから冊子類Tの開かれたページを認識する。
【0013】
ページめくり機構15は、搬送路11の下方に配設されたバックアッププレート17、搬送路11の上方に配設されためくりローラ18、およびバックアッププレート17の揺動の中心に設けられた支点19aを中心に揺動自在であるとともに、その揺動の先端にめくりローラ18を回動自在に取付けた揺動軸19を有している。揺動軸19が図示しないモータによって図1中破線で示す位置に揺動されると、めくりローラ18が揺動されるとともにバックアッププレート17がそれに連動して揺動される。
【0014】
このページめくり機構15によって冊子類Tのページをめくる場合、まず、冊子類Tをページめくり機構15内の所定位置まで搬送して停止させ、例えば図1中破線で示すように揺動軸19を図中左方向へ揺動してめくりローラ18を冊子類Tの上に押し当てる。このとき、揺動軸19の揺動にともない、バックアッププレート17も揺動され、傾いたバックアッププレート17によって冊子類Tの背面が上方へ押し上げられる。
【0015】
この状態で、冊子類Tの搬送方向上流側のページに押し当てられためくりローラ18を反時計周りで回転し、冊子類Tの最上端のページのめくり動作を開始する。このめくり動作によって当該ページがせり上がるように膨らみ、ある程度めくられたところでめくりローラ18を停止する。さらに、この状態から揺動軸19を図中実線で示す位置に戻した後、めくりローラ18を再度回転し、当該ページをめくりローラ18上に完全にめくり上げる。
【0016】
そして、冊子類Tを逆方向に搬送し、めくりローラ18上にめくり上げたページを完全に開くとともに、開いたページの画像データをページ検出センサ14を介して検出し、バーコードを読取って開いたページを確認する。これにより、冊子類Tの所望するページを自動的に開くことができるとともに開いたページを認識できる。このようにして所望するページが開かれた冊子類Tは、後述する印刷装置20へ搬送されて所定の情報が所望するページに印刷される。
【0017】
なお、ページめくり機構15を上述した動作と逆に動作させることにより、冊子類Tのページを逆方向にもめくることもできる。
【0018】
図2は印刷装置20を示す構成図である。
【0019】
中間転写リボン送出部にあたる中間転写リボン28の一端側は印刷部3近くに設けられた送出軸30に巻き付けられ、中間転写リボン巻取部にあたる他端側は剥離部4B近くに設けられた巻取軸31に巻き付けられている。
【0020】
中間転写リボン28の中途部は、プラテンローラ6、ガイドシャフト32a、32b、32c、剥離シャフト33(剥離部材)、およびリボンテンショナ34に掛け渡されている。つまり、中間転写リボン28は、図2中矢印方向に常時付勢されるリボンテンショナ34によって所定の張力が与えられており、印刷部3において、プラテンローラ6の外周とインクリボン7との間に介在されている。
【0021】
この印刷装置20は、印刷部3と、この印刷部3の下方に設けられた転写部4Aと剥離部4Bとを有する。
【0022】
印刷部3は、サーマルヘッド5を有し、このサーマルヘッド5にはプラテンローラ6が対向配置されている。サーマルヘッド5とプラテンローラ6との間には例えばY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),Bk(クロ)各色の溶融インクを塗工したインクリボン7が介在されている。インクリボン7はその一端部が送出軸8に巻き付けられ、他端部が巻取軸9に巻き付けられている。
【0023】
なお、インクリボン7としては、単色インクのみのリボンでも良く、また、紫外線によって発光する蛍光顔料インク、さらに、光沢面を持つ印刷用の金属薄膜(アルミ蒸着)層、或いは、印刷用のホログラム層等の機能を有するリボン材料であっても良い。
【0024】
中間転写リボン28は、後述する受像層を持ち、この受像層に上述した印刷部3を介して画像が印刷される。
【0025】
一方、転写部4Aはヒートローラ26を備え、このヒートローラ26の下方にバックアップローラ27が位置している。ヒートローラ26は、内部にヒータ26Cを有し、その外周の一部が切り取られた形状のカット面26Aが形成されている。ヒートローラ26の残りの湾曲した外周部分26Bの長さは、冊子類Tの搬送方向に沿った転写位置の長さと略同じ長さになっている。転写位置とは、冊子類Tのページ内で画像を形成可能な位置を指す。
【0026】
ヒートローラ26は印刷待機時においては、カット面26Aを中間転写リボン28を介して搬送路11に対し並行に対向させている(図2に示す姿勢)。これにより、ヒートローラ26とバックアップローラ27との間には隙間が形成されている。このとき、中間転写リボン28はヒートローラ26とバックアップローラ27に接触しないとともに、印刷開始時に進入してくる冊子類Tの表面にも接触しない位置に配置されている。
【0027】
このヒートローラ26とバックアップローラ27との間には中間転写リボン28が介在されている。つまり中間転写リボン28は、2組の媒体搬送ローラ対13d、13e間では、搬送路11の上方に平行に延びている。中間転写リボン28の後述する受像層は、印刷された画像を冊子類Tの所定の頁に転写するため、剥離部4Bにおいて基材フィルムから剥離されて画像とともに冊子類Tに転写されるようになっている。
【0028】
中間転写リボン28には、ホログラム層や紫外線によって発光する蛍光発色層などの機能層が設けられ、これらの機能層も冊子類Tへの画像転写に基づき転写される。
【0029】
図3は上記した冊子取り込み部12にセットされる冊子類Tを開いた状態で示すものである。
【0030】
この冊子類Tの開かれた表紙Taの内面には冊子類固有情報としての固有番号42が記録されているとともに、無線IC43が内蔵されている。
【0031】
図4には、前記のように構成された印刷装置20を含むシステム10の動作を制御する制御系のブロック図を示してある。
【0032】
システム10の制御部50には、上述した冊子取り込み部12、およびページめくり部16の各構成要素が接続されている。また、制御部50には、搬送路11を介して冊子類Tを搬送させるための複数の媒体搬送ローラ対13を正逆両方向に回転させるためのパルスモータ51が接続されている。
【0033】
また、制御部50には、印刷部3のインクリボン7を巻き取る巻取軸9を回転させるためのパルスモータ52、中間転写リボン28を送り出す送出軸30を送り出し方向と逆の巻き取り方向に回転させるためのパルスモータ53、および中間転写リボン28を巻き取る巻取軸31を回転させるためのパルスモータ57が接続されている。
【0034】
さらに、制御部50には、印刷部3のサーマルヘッド5、ヒートローラ26を回転させるためのパルスモータ55、中間転写リボン28の巻取軸31に取り付けられたロータリーエンコーダ45、剥離させるための剥離機構56が接続されている。
【0035】
なお、中間転写リボン28の巻取軸31を回転させるためのパルスモータ57は、巻取軸31とともに走行機構として機能する。また、このパルスモータ57は、上述した剥離シャフト33、巻取軸31、複数の媒体搬送ローラ対13およびパルスモータ51とともに、剥離機構として機能する。
【0036】
図5は中間転写リボンを示す構成図である。
【0037】
中間転写リボン28は基材としてのPETフィルム28aの表面に、剥離層としてのフェノキシ系樹脂28b、保護層28c、透明樹脂によるホログラム形成層と金属化合物の蒸着層による透明ホログラム層28d、受像層兼接着層としてのポリエステル系樹脂28eを積層したものである。
【0038】
次に、前記印刷装置20の動作について、図2、図3、図4および図5を参照して説明する。
【0039】
動作前の待機状態において、ヒートローラ26のカット面26Aが搬送路11に対向する位置にヒートローラ26が設定されている。また、ヒートローラ26は、ヒータ26Cに通電することにより、所定温度(本実施の形態では150℃)まで昇温されている。
【0040】
この状態で、インクリボン7と中間転写リボン28とがサーマルヘッド5によってプラテンローラ6に押し当てられ、プラテンローラ6が所定の速度で回転されて中間転写リボン28およびインクリボン7が走行され、サーマルヘッド5によって中間転写リボン28の受像層28e上に画像が印刷される。これと同時にインクリボン7の巻取軸9と中間転写リボン28の巻取軸31が回転され、プラテンローラ6によって搬送されたインクリボン7と中間転写リボン28とをそれぞれ巻き取る。印刷された画像は、中間転写リボン28の走行によって、ヒートローラ26とバックアップローラ27との間の転写領域へ搬送される。
【0041】
このとき、中間転写リボン28の巻取軸31はプラテンローラ6による走行速度よりわずかに速い走行速度になるような回転速度で回転されている。このとき制御部50にて、この中間転写リボン28の巻取軸31の実際の回転速度がロータリーエンコーダ45を介して検出され、巻取軸31に巻き取られている中間転写リボン28の巻径が検出される。
【0042】
一方、所定のページが開かれた冊子類Tが搬送路11を介して搬送され、画像を形成するページの先端がヒートローラ26の真下に配置された状態で停止される。その後ヒートローラ26と媒体搬送ローラ13dを回転させて中間転写リボン28と冊子類Tとを搬送する。このとき、冊子類Tの搬送速度に合わせて中間転写リボン28が走行できるよう巻取軸31は予め検出した巻径に基づく回転速度で回転する。
【0043】
これにより、中間転写リボン28が加熱されながら冊子類Tに押圧され、画像が印刷された受像層28eの部分が画像とともに冊子類Tに転写される。なお、転写後にヒートローラ26は、次回の処理に備えてカット面26Aが搬送路11に対面する姿勢に回転されて停止される。
【0044】
中間転写リボン28は、剥離シャフト33の位置で冊子類Tの搬送方向とは異なる角度方向に指向される。これにより、中間転写リボン28と冊子類Tとが分離され、冊子類Tに転写された画像を含む転写部位と中間転写リボン28のPETフィルム28aとが剥離される。
【0045】
剥離後、必要に応じて、中間転写リボン28の送出軸30が中間転写リボン28を巻き取る方向(逆方向)に回転され、中間転写リボン28が所定距離だけ巻き取られる。つまり、剥離シャフト33で冊子類Tから分離された中間転写リボン28は、剥離によってPETフィルム28aから受像層28eが無くなった部分より上流側の部分は使用可能なため、この部分がサーマルヘッド5に対向する位置まで中間転写リボン28が巻き取られる。
【0046】
次にこの発明の要部である中間転写リボンと中間転写リボンの装着及び交換方法について詳しく説明する。
【0047】
図6は中間転写リボン送出機構に用いられる中間転写リボン送出装置100aの一実施例であり中間転写リボン28を伸ばした時の正面図であり、図7は中間転写リボン28が一定量巻かれた状態での中間転写リボン送出装置100aの斜視図である。
【0048】
101aは未使用の中間転写リボンを巻く為の巻芯で、その巻芯101aに中間転写リボン28は巻かれている。
【0049】
巻芯101aには第一のリード104aが設けられており、その長さは約1.2mである。第一のリード104aの材料は中間転写リボン28のベースフィルムと同じ材料である。
【0050】
第一のリード104aの先端には中間転写リボン28が設けられており、この部分を使用して転写を行う。中間転写リボン28の長さは約40mである。
【0051】
中間転写リボン28の先には第2のリード104bが設けられており、第2のリード104bは中間転写リボン送出部から中間転写リボン巻取部までの間の中間転写リボン28の搬送経路より長く、その長さは約1mである。中間転写リボン28には位置検出用の108が設けられている。
【0052】
その第2のリード104bの先端部の表面には接着部103aが設けられ、その上は接着部保護フィルム105aで覆い、接着部103aを保護している。
【0053】
図8は中間転写リボン巻取機構の一実施例である中間転写リボン巻取装置100bの正面図である。
【0054】
101bは中間転写リボン巻取装置用の巻芯であり、巻芯には短いリード104cが巻かれており、そのリードの長さは15cmである。リード104cの先端部の表面には接着部103bが設けられている。接着部103bの上は接着部保護フィルム105bで覆われており、接着部103bを保護している。
【0055】
中間転写リボン送出装置100aと中間転写リボン巻取装置100bとが一対として図9に示すようにアルミ製の袋108に真空収容して供給される。
【0056】
図10は中間転写リボン充填口の構成を示す断面図である。
【0057】
図10に示すように印刷装置には、中間転写リボン送出装置がセットされる中間転写リボン送出装置装填部200と中間転写リボン巻取装置がセットされる中間転写リボン巻取装置装填部300とがそれぞれ設けられている。中間転写リボン送出装置装填部200は印刷部3より、中間転写リボン28の進行方向の上流側に設けられている。また、中間転写リボン巻取装置装填部300は転写部4Aより中間転写リボン28の進行方向下流側に設けられている。中間転写リボン送出装置装填部200には中間転写リボン送出装置100aを、中間転写リボン巻取装置装填部300には中間転写リボン巻取装置100bをそれぞれ装填することにより中間転写リボンを交換する。
【0058】
図11は印刷装置の中間転写リボン送出装置装填部200の斜視図であり、図12は中間転写リボン送出装置100aを取り付けた中間転写リボン送出装置装填部200の断面図である。
【0059】
一対のフレーム251の間には中間転写リボン付巻芯100aの一方の端部をその位置に固定するための固定のハブ211aと,このハブ211aに対向して中間転写リボン付巻芯の他方の端部をその位置に固定するための可動のハブ211bとが設けられている。中間転写リボン送出装置装填部200と印刷部3との間には中間転写リボン28を切断するための中間転写リボンカッタ221が設けられている。また中間転写リボンカッタ221の設置位置よりも印刷部3側には切断後の中間転写リボンを押さえておく為の一対のクランプローラ231が設けられている。クランプローラ231はクリーンローラとしての役割を持ち、中間転写リボン28についたゴミ等を除去する。
【0060】
図13は印刷装置の中間転写リボン巻取装置装填部300の斜視図であり、図14は中間転写リボン巻取装置100bを取り付けた中間転写リボン巻取装置装填部300の断面図である。
【0061】
一対のフレーム351の間には中間転写リボン巻取装置100bの一方の端部をその位置に固定するための固定のハブ311aと、このハブ311aに対向して中間転写リボン送出装置の他方の端部をその位置に固定するための可動のハブ311bとが設けられている。中間転写リボン巻取装置装填部300と転写部4Aとの間には中間転写リボン28を切断するための中間転写リボンカッタ321が設けられている。また中間転写リボンカッタ321の設置位置よりも転写部4A側には切断後の中間転写リボンを押さえて置く為の一対のクランプローラ331が設けられている。クランプローラ331は中間転写リボン28を押さえ、絡まることなく中間転写リボン巻取装置100bに使用後の中間転写リボンを巻くための役割を持つ。
【0062】
最初に機械を使用する時の中間転写リボン装着方法に関するフローを図15で説明する。
【0063】
印刷装置1の出荷時には印刷部3と転写部4Aとの間に初期リード1000が装填された状態になっている。最初に印刷装置1の中間転写リボン送着部の扉を開く(S11)。次に未使用の中間転写リボン巻取装置100bを中間転写リボン巻取装置装填部300に取り付ける。中間転写リボン巻取装置装填部300の可動ハブ311bを外側に滑らせ、中間転写リボン巻取装置100bの一方を固定ハブ311aに差し込む。その後外側に滑らせておいた可動ハブ311bを内側に動かし未使用中間転写リボン巻取装置100bの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン巻取装置100bの設置が完了する(S12)。
【0064】
次に未使用の中間転写リボン巻取装置100bの接着部保護フィルム105bを剥がし、出荷時から装填してある初期リード1000の一端を中間転写リボン巻取装置100bの接着部103bに貼り付ける(S13)。
【0065】
次に未使用の中間転写リボン送出装置100aを中間転写リボン送出装置装填部200に取り付ける。中間転写リボン送出装置装填部200の可動ハブ211bを外側に滑らせ、中間転写リボン送出装置100aの一方を固定ハブ211aに差し込む。その後外側に滑らせておいた可動ハブ211bを内側に動かし、中間転写リボン送出装置100aの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン送出装置100aの設置が完了する(S14)。
【0066】
次に未使用の中間転写リボン送出装置100aの接着部保護フィルム105aを剥がし、出荷時から装填してある初期リード1000の他端を中間転写リボン送出装置100aの接着部103aに貼り付ける(S15)。
【0067】
次に印刷装置の中間転写リボン装着部の扉を閉める(S16)。すると扉を閉める事により、図示しないスイッチが押下され、中間転写リボン巻取装置装填部300のハブが回転し、中間転写リボンに設けられた印刷部位確認マーク106を転写部4Aの側にある図示しない確認センサが確認するまで初期リード1000及び第2のリード104bを巻き取る(S17)。そして使用が開始出来る状態となる。
【0068】
次に中間転写リボンを使用した後の中間転写リボン交換時の中間転写リボン交換方法に関するフローを図16で説明する。
【0069】
最初に印刷装置の中間転写リボン送着部の扉を開く(S21)。次に中間転写リボン巻取装置装填部300に設けられたカッタ321で中間転写リボン28を切断する(S22)。そして中間転写リボン巻取装置装填部300の可動ハブ311bを外側に滑らせ、使用済みの中間転写リボン巻取装置100bを中間転写リボン巻取装置装填部300より外す。
【0070】
次に準備しておいた未使用の中間転写リボン巻取装置100bの一方を固定ハブ311aに差込み、その後外側に滑らせておいた可動ハブ311bを内側に動かし、未使用の中間転写リボン巻取装置100bの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン巻取装置100bの設置が完了する(S23)。
【0071】
そして未使用の中間転写リボン巻取装置100bの接着部保護フィルム105bを剥がし、先に中間転写リボン巻取装置装填部300で切り取り印刷装置内に残しておいた中間転写リボン28の端を中間転写リボン巻取装置100bのリード104c上の接着部103bに貼り付ける(S24)。
【0072】
次に中間転写リボン送出装置装填部200に設けられたカッタ221で中間転写リボン28を切断する(S25)。そして中間転写リボン送出装置装填部200の可動ハブ211bを外側に滑らせ、使用済みの中間転写リボン送出装置100aを中間転写リボン送出装置装填部200より外す。
【0073】
次に準備しておいた未使用の中間転写リボン送出装置100aの一方を固定ハブ211aに差込み、その後外側に滑らせておいた可動ハブ211bを内側に動かし、未使用の中間転写リボン送出装置100aの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン送出装置100aの設置が完了する(S26)。
【0074】
次に未使用の中間転写リボン送出装置100aの接着部保護フィルム105aを剥がし、先に中間転写リボン送出装置装填部200で切り取り印刷装置内に残しておいた中間転写リボン28の端を中間転写リボン送出装置100aの接着部103aに貼り付ける(S27)。次に印刷装置の中間転写リボン送着部の扉を閉める(S28)。扉を閉める事により、図示されていないスイッチが押下され、中間転写リボン巻取装置装填部300のハブが回転し、印刷部3と転写部4A間に残存していた中間転写リボン28を巻き取り、新しく装填した中間転写リボン28の印刷部位確認マーク106を図示しない印刷部位確認マーク検知センサが検出するまで回収する(S29)。
【実施例2】
【0075】
次に第2の実施例について説明する。
【0076】
この実施例2が実施例1と異なる点は、中間転写リボン巻取装置装填部400に中間転写リボン28を切断するためのカッタを有していない点である。
【0077】
図17は本発明の実施例2に係る印刷装置での中間転写リボン送出装置装填部200と中間転写リボン巻取装置装填部400の設置位置を示す断面図である。
【0078】
図18は印刷装置の中間転写リボン巻取装置装填部400の斜視図であり、図19は中間転写リボン巻取装置100bを取り付けた中間転写リボン巻取装置装填部400の断面図である。
【0079】
一対のフレーム451の間には中間転写リボン巻取装置100bの一方の端部をその位置に固定するための固定のハブ411aとが,このハブ411に対向して中間転写リボン送出装置100bの他方の端部をその位置に固定するための可動のハブ411bとが設けられている。巻芯の設置位置と転写部4Aとの間には中間転写リボンを押さえて置く為の一対のクランプローラ431が設けられている。クランプローラ431は中間転写リボン28を押さえ、絡まることなく中間転写リボン巻取装置100bに使用後の中間転写リボンが巻けるための役割を持つ。
【0080】
最初に機械を使用する時の中間転写リボン装着方法に関するフローを図20で説明する。最初に印刷装置の中間転写リボン送着部の扉を開く(S31)。次に未使用の中間転写リボン巻取装置100bを中間転写リボン巻取装置装填部400に取り付ける。中間転写リボン巻取装置装填部400の可動ハブ411bを外側に滑らせ、中間転写リボン巻取装置100bの一方を固定ハブ411aに差し込む。その後外側に滑らせておいた可動ハブ411bを内側に動かし未使用の中間転写リボン巻取装置100bの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン巻取装置100bの設置が完了する(S32)。
【0081】
次に未使用の中間転写リボン巻取装置100bの接着部保護フィルム105bを剥がし、出荷時から装填してある初期リード1000の一端を中間転写リボン巻取装置100bの接着部103bに貼り付ける(S33)。
【0082】
次に未使用の中間転写リボン送出装置100aを中間転写リボン送出装置装填部200に取り付ける。中間転写リボン送出装置装填部200の可動ハブ211bを外側に滑らせ、中間転写リボン送出装置100aの一方を固定ハブ211aに差し込む。その後外側に滑らせておいた可動ハブ211bを内側に動かし、中間転写リボン送出装置100aの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン送出装置100aの設置が完了する(S34)。
【0083】
次に未使用の中間転写リボン送出装置100aの接着部保護フィルム105aを剥がし、出荷時から装填してある初期リード1000の他端を中間転写リボン送出装置100aの接着部103aに貼り付ける(S35)。
【0084】
次に印刷装置の中間転写リボン装着部の扉を閉める(S36)。すると扉を閉める事により、図示しないスイッチが押下され、中間転写リボン巻取装置装填部400のハブが回転し、中間転写リボンに設けられた印刷部位確認マーク106を転写部4Aの側にある図示しない確認センサが確認するまで初期リード1000を巻き取る(S37)。そして使用が開始出来る状態となる。
【0085】
次に中間転写リボン交換時の中間転写リボン交換方法に関するフローを図21で説明する。
【0086】
最初に印刷装置の中間転写リボン送着部の扉を開く(S41)。
【0087】
次に使用済みの中間転写リボン送出装置100aをカッタ221で中間転写リボン送出装置100aと転写部との間で中間転写リボン28を切る(S42)。次に中間転写リボン送出装置装填部200の可動ハブ211bを外側に滑らせ、使用済みの中間転写リボン送出装置100aを中間転写リボン送出装置装填部200より外す。
【0088】
次に準備しておいた未使用の中間転写リボン送出装置100aの一方を固定ハブ211aに差込み、その後外側に滑らせておいた可動ハブ211bを内側に動かし、未使用の中間転写リボン送出装置100aの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン送出装置100aの設置がされる(S43)。
【0089】
次に未使用の中間転写リボン送出装置100aの接着部保護フィルム105aを剥がし、先に中間転写リボン送出装置装填部200で切り取り印刷装置内に残しておいた中間転写リボン28の端を中間転写リボン送出装置100aの接着部103aに貼り付ける(S44)。
【0090】
次に図示しない中間転写リボン送りボタンを押して、印刷部3と転写部4Aとの間に残存している使用済みの中間転写リボンと新しい中間転写リボンの接着部を中間転写リボン巻取装置装填部400まで送る(S45)。
【0091】
その後、中間転写リボン巻取装置装填部400まで送られてきた使用済みの中間転写リボンと新しい中間転写リボンの接着部を手ではがす(S46)。
【0092】
そして中間転写リボン巻取装置装填部400の可動ハブ411bを外側に滑らせ、使用済みの中間転写リボン巻取装置100bを中間転写リボン巻取装置装填部400より外す。
【0093】
次に準備しておいた未使用の中間転写リボン巻取装置100bの一方を固定ハブ411aに差込み、その後外側に滑らせておいた可動ハブ411bを内側に動かし、未使用の中間転写リボン巻取装置100bの他方に差し込む。ここまでで新しい中間転写リボン巻取装置100bの設置が完了する(S47)。
【0094】
そして未使用の中間転写リボン巻取装置100bの接着部保護フィルム105bを剥がし、先に中間転写リボン巻取装置装填部400ではがして印刷装置内に残しておいた中間転写リボン28の端を中間転写リボン巻取装置100bのリード104c上の接着部103bに貼り付ける(S48)。
【0095】
次に印刷装置の中間転写リボン装着部の扉を閉める(S49)。すると扉を閉める事により、図示されていないスイッチが押下され、中間転写リボン巻取装置装填部400のハブが回転し、残存部をすべて回収し、新しく装填した中間転写リボン28の印刷部位確認マーク106を図示しない確認センサが確認するまで中間転写リボン28を回収する(S50)。
【0096】
上述した実施例2においては、中間転写リボン巻取装置装填部400においてカッタが不要であり、その分安価で印刷装置を製造することが出来る。
【0097】
なお、前記実施例1及び実施例2では中間転写リボン28の切断にカッタを使用したが、中間転写リボンの切断方法は、中間転写リボン28に予め細かい切り込み線を入れて切り取りやすくする方法や中間転写リボン自体に容易に切る事が出来る素材を該当部位に使用する等の応用も可能である。また接着部としては両面テープ以外にも、マジックテープ(R)やヒートシールなどの他の接着手段や図22のように中間転写リボン同士を組んで接続するようリボンの形を成型する等、中間転写リボンを接続方法は応用が出来る。また中間転写リボンがはみ出す事を防止するためのフランジを持つ巻芯でも、フランジを持たない巻芯でもこの方法は使用可能である。
【0098】
巻芯は従来のプラスチック製の物だけでなく、クラフト紙のような再利用が可能な素材構成とすることも可能である。
【0099】
この交換方法を利用することにより、だれでも中間転写リボンの交換による中間転写リボンの弛みの発生や、中間転写リボンのかけ間違いすることなく行えるようになり、それによる印刷機の誤作動や故障、印刷のゆがみ、中間転写リボン破損、ジャムを防ぐ事が出来る。また、印刷機構を大きく開かないため途中でほこりやゴミなどが入りにくく、ドット抜け、画像色不良、転写不良を起こす事を防止でき、直接はめ込むタイプとなるため産業廃棄物となっていたカセットが不要である。
【0100】
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明の一実施の形態である印刷装置を概略的に示す構成図。
【図2】同印刷装置に備えられる転写印刷機構を示す構成図。
【図3】同印刷装置で用いられる冊子を開いた状態で示す平面図。
【図4】同印刷装置の制御機構を示す制御ブロック図。
【図5】同印刷装置で用いられる中間転写リボンを示す構成図。
【図6】同印刷装置で用いられる中間転写リボン送出装置を示す正面図。
【図7】一定量リボンを巻いた時の中間転写リボン送出装置の斜視図。
【図8】同印刷装置で用いられる中間転写リボン巻取装置を示す正面図。
【図9】中間転写リボン送出装置と中間転写リボン巻取装置の供給時の形状を示す斜視図。
【図10】同印刷装置での中間転写リボン送出装置装填部と中間転写リボン巻取装置装填部の設置位置を示す印刷装置の断面図。
【図11】中間転写リボン送出装置装填部を示す斜視図。
【図12】中間転写リボン送出装置装填部を示す断面図。
【図13】実施例1の中間転写リボン巻取装置装填部を示す斜視図。
【図14】実施例1の中間転写リボン巻取装置装填部を示す断面図。
【図15】実施例1の機械使用開始時の中間転写リボン送出装置と中間転写リボン巻取装置の装着方法に関するフロー。
【図16】実施例1の中間転写リボン交換時の中間転写リボン送出装置と中間転写リボン巻取装置の装着方法に関するフロー。
【図17】同印刷装置での中間転写リボン送出装置装填部と中間転写リボン巻取装置装填部の設置位置を示す印刷装置の構成図。
【図18】実施例2の中間転写リボン巻取装置装填部を示す斜視図。
【図19】実施例2の中間転写リボン巻取装置装填部を示す断面図。
【図20】実施例2の機械使用開始時の中間転写リボン送出装置と中間転写リボン巻取装置の装着方法に関するフロー。
【図21】実施例2の中間転写リボン交換時の中間転写リボン送出装置と中間転写リボン巻取装置の装着方法に関するフロー。
【図22】中間転写リボンの接続手段の一例を示す正面図。
【符号の説明】
【0102】
21 中間転写リボン、16 印刷機構(印刷手段)、T 冊子類、17 転写機構、
100a 中間転写リボン送出装置、100b 中間転写リボン巻取装置、200 中間転写リボン送出装置装填部、300 中間転写リボン巻取装置装填部、400 中間転写リボン巻取装置装填部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置の中間転写リボンの交換方法であって、
中間転写リボンの送出部と中間転写リボン巻取部との間で中間転写リボンを切断する切断工程と、
新たな中間転写リボン送出装置から導出した中間転写リボンの先端と新たな中間転写リボン巻取装置のリードとを前記印刷部と前記転写部との間に残存している中間転写リボンを用いて接続する接続工程と、
を有することを特徴とする中間転写リボン交換方法。
【請求項2】
中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置の中間転写リボンの交換方法であって、
中間転写リボン送出部と前記印刷部との間及び前記転写部と中間転写リボン巻取部との間で中間転写リボンをそれぞれ切断する第一の工程と、
新たな中間転写リボン送出装置から導出した中間転写リボンの先端を前記印刷部と転写部との間に残存している中間転写リボンの一端に接着する第二の工程と、
新たな中間転写リボン巻取装置のリードを前記印刷部と転写部との間に残存している中間転写リボンの一端に接続する第3の工程と、
を有することを特徴とする中間転写リボン交換方法。
【請求項3】
中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置の中間転写リボンの交換方法であって、
中間転写リボン送出部と前記印刷部との間で中間転写リボンを切断する第一の工程と、
新たな中間転写リボン送出装置から導出した中間転写リボンの先端を前記印刷部に残存している中間転写リボンの一端に接続する第二の工程と、
この第2の工程で接続した中間転写リボンを前記転写部側に送出する第3の工程と、
この第3の工程で送出した中間転写リボンの前記接続部を切り離すとともに新たな中間転写リボン巻取装置のリードを前記新たな中間転写リボンの先端に接続する第4の工程と、
を有することを特徴とする中間転写リボン交換方法。
【請求項4】
中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置に使用されるものであって、
ロール状の巻芯と、
この巻芯に巻回された未使用の中間転写リボンと、
この中間転写リボンの先端に設けられ、前記印刷部との間に残存している中間転写リボンの端部に接続するための接続部と、
を有することを特徴とする中間転写リボン送出装置。
【請求項5】
中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置に使用されるものであって、
ロール状の巻芯と、
一端が前記巻芯に固定され、他端に前記転写部に残存している中間転写リボンの端部に接続するための接続部を有するリードと、
を有することを特徴とする中間転写リボン巻取装置。
【請求項6】
中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置であって、
前記中間転写リボン送出部と前記印刷部との間に設けられ、前記中間転写リボンの交換時に前記中間転写リボンを切断するための切断装置を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
前記転写部と中間転写リボン巻取部との間に設けられ、前記中間転写リボンの交換時に前記中間転写リボンを切断するための切断装置をさらに有することを特徴とする請求項5記載の印刷装置。
【請求項8】
中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置であって、
前記印刷部と転写部との間に設けられ、一端に新たな中間転写リボン送出装置から導出される新たな中間転写リボンの先端が、他端に新たな中間転写リボン巻取装置のリードがそれぞれ接続されるリード部材を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項1】
中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置の中間転写リボンの交換方法であって、
中間転写リボンの送出部と中間転写リボン巻取部との間で中間転写リボンを切断する切断工程と、
新たな中間転写リボン送出装置から導出した中間転写リボンの先端と新たな中間転写リボン巻取装置のリードとを前記印刷部と前記転写部との間に残存している中間転写リボンを用いて接続する接続工程と、
を有することを特徴とする中間転写リボン交換方法。
【請求項2】
中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置の中間転写リボンの交換方法であって、
中間転写リボン送出部と前記印刷部との間及び前記転写部と中間転写リボン巻取部との間で中間転写リボンをそれぞれ切断する第一の工程と、
新たな中間転写リボン送出装置から導出した中間転写リボンの先端を前記印刷部と転写部との間に残存している中間転写リボンの一端に接着する第二の工程と、
新たな中間転写リボン巻取装置のリードを前記印刷部と転写部との間に残存している中間転写リボンの一端に接続する第3の工程と、
を有することを特徴とする中間転写リボン交換方法。
【請求項3】
中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置の中間転写リボンの交換方法であって、
中間転写リボン送出部と前記印刷部との間で中間転写リボンを切断する第一の工程と、
新たな中間転写リボン送出装置から導出した中間転写リボンの先端を前記印刷部に残存している中間転写リボンの一端に接続する第二の工程と、
この第2の工程で接続した中間転写リボンを前記転写部側に送出する第3の工程と、
この第3の工程で送出した中間転写リボンの前記接続部を切り離すとともに新たな中間転写リボン巻取装置のリードを前記新たな中間転写リボンの先端に接続する第4の工程と、
を有することを特徴とする中間転写リボン交換方法。
【請求項4】
中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置に使用されるものであって、
ロール状の巻芯と、
この巻芯に巻回された未使用の中間転写リボンと、
この中間転写リボンの先端に設けられ、前記印刷部との間に残存している中間転写リボンの端部に接続するための接続部と、
を有することを特徴とする中間転写リボン送出装置。
【請求項5】
中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置に使用されるものであって、
ロール状の巻芯と、
一端が前記巻芯に固定され、他端に前記転写部に残存している中間転写リボンの端部に接続するための接続部を有するリードと、
を有することを特徴とする中間転写リボン巻取装置。
【請求項6】
中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置であって、
前記中間転写リボン送出部と前記印刷部との間に設けられ、前記中間転写リボンの交換時に前記中間転写リボンを切断するための切断装置を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
前記転写部と中間転写リボン巻取部との間に設けられ、前記中間転写リボンの交換時に前記中間転写リボンを切断するための切断装置をさらに有することを特徴とする請求項5記載の印刷装置。
【請求項8】
中間転写リボンに対して印刷部にて所定の画像を印刷した後、この画像を転写部にて最終印刷媒体に転写する中間転写印刷装置であって、
前記印刷部と転写部との間に設けられ、一端に新たな中間転写リボン送出装置から導出される新たな中間転写リボンの先端が、他端に新たな中間転写リボン巻取装置のリードがそれぞれ接続されるリード部材を有することを特徴とする印刷装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2008−247002(P2008−247002A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−94917(P2007−94917)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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