説明

主軸の冷却装置

【課題】簡易にかつ安価に構築することができ、効率的に主軸を冷却することが可能な主軸の冷却装置を提供する。
【解決手段】主軸装置Mには、冷却液源14、冷却液供給路11、冷却液供給部2、冷却液流路6、冷却液回収路12、冷却液回収部3からなる冷却装置Cが付設されており、冷却液流路6の往路20a,20bおよび復路21a,21bが、主軸1の外周を螺旋状に捲回した状態になっている。また、往路20a,20bの断面積は、復路21a,21bの断面積より大きくなっている。そして、冷却装置Cは、冷却液源14から供給される冷却液を、冷却液供給路11、冷却液供給部2を介して往路20a,20bへと供給し、主軸1の基端から先端へと流下させ、ポンプ作用の差を利用して復路21a,21bへと導いた後に、主軸1の先端から基端へと流下させ、冷却液回収部3、冷却液回収路12を介して回収する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸受によって回転可能に支持された主軸を有する主軸装置、特にマシニングセンタのように高速回転する主軸を有する主軸装置において主軸を直接的に冷却することが可能な冷却装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、主軸装置、特にマシニングセンタ等においては、ワーク加工時の主軸の回転数を高く設定することができるようになってきている。そのような主軸の回転数の増加は、軸受の発熱量を高め、主軸による加工の精度に悪い影響を与えるのみならず、軸受の内外輪の温度差による面圧増加により、主軸の損傷を誘発してしまう虞れがある。それゆえ、そのような不具合を防止するために、工具の熱安定性を高める方法、軸受を内輪側と外輪側の両側から冷却する方法や、主軸を直接的に冷却する方法が開発されている。
【0003】
従来の主軸の冷却装置としては、特許文献1の如く、ドローバの軸心に、冷却液供給用の往路と復路からなる略U字状の長尺な導管を、復路が往路より主軸の半径方向において外側に位置するように設けて、往路内の冷却液を、主軸の回転時の遠心力を利用して復路へと導き、ロータおよび軸受を冷却させた後に復路から回収するようにしたものが知られている。
【0004】
また、特許文献2の如く、フロント側の軸受の前方から主軸側へ冷却液を供給し、供給された冷却液によってフロント側の軸受を冷却した後、フロント側の軸受の後方から冷却液を回収する冷却装置も知られている。
【0005】
さらに、特許文献3の如く、主軸の外周に冷却液循環用の往路を螺旋状に形成するとともに、その往路の外側に、復路を逆向きの螺旋状に形成し、主軸の回転により、往路と復路の両方にポンプ作用(軸流ポンプ作用)を働かせることにより、冷却液を循環させるようにした冷却装置も知られている。
【0006】
一方、フロント側の軸受の後側から供給した潤滑液を、噴射ノズルによって、フロント側の軸受の内輪に設けた穴から吐出することにより、軸受を冷却させた後に回収する冷却装置も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特公平7−106534号公報
【特許文献2】特開平9−317778号公報
【特許文献3】特開2000−15541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の冷却装置は、ドローバの軸心に冷却液供給用の導管を設ける必要があるため、スルークーラントの使用が制限される。また、冷却液流通用の導管として細い長穴を穿設する必要があるため、構築するために高度な技術、時間、およびコストを要する。さらに、主軸の先端が工具の取付部分となっている主軸装置の場合には、導管を穿設することができないため、構築不可能である。
【0009】
また、特許文献2の冷却装置は、冷却液供給部と冷却液回収部とが別々の位置に存在するため、高精度な部品の点数が多い、という不具合がある。また、冷却液が軸受に侵入しないようにエアシールやラビリンスシール等の非接触シールが不可欠であり、軸受の前側と後側の両方に当該非接触シール設置用のスペースが必要であるため、主軸装置全体を長くせざるを得ない、という不具合もある。
【0010】
さらに、特許文献3の冷却装置は、向きの異なる螺旋状の往路と復路とを別々に設けなければならないため、構築するために多大な手間とコストを要する。また、往路の外側に復路を設ける必要があるため、主軸の径を太くせざるを得ず、DN値が大きくなってしまう、という問題点もある。
【0011】
また、噴射ノズルによって潤滑液を吐出する冷却装置は、動力損失が大きいため、ランニングコストが嵩み易い、という不具合がある。
【0012】
本発明の目的は、上記従来の主軸の冷却装置が有する問題点を解消し、主軸の回転時の動力損失の小さいオイルエア潤滑、オイルミスト潤滑、グリス潤滑等の軸受の潤滑方法を用いた主軸装置において、簡易にかつ安価に構築することができ、効率的に主軸を冷却することが可能な主軸の冷却装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の内、請求項1に記載された発明は、主軸を回転可能にハウジングに軸支してなる主軸装置において、主軸を冷却するための冷却装置であって、外部の冷却液源から冷却液を供給するための冷却液供給手段と、供給された冷却液を主軸の外周で流通させるための冷却液流路と、主軸の外周で流通した冷却液を回収するための冷却液回収手段とを備えているとともに、前記冷却液流路が、多重の螺旋状の往復および流路を有しており、その往路の断面積と復路の断面積とに差が設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記往路および復路が、それぞれ、主軸の中心に対して等間隔の角度毎に複数本設けられていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項3に記載された発明は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、前記冷却液供給手段から前記往路へ冷却液を供給するための冷却液供給部と、前記復路から冷却液回収手段へ冷却液を回収するための冷却液回収部とを、主軸装置の内部の一箇所に設置したことを特徴とするものである。
【0016】
請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれかに記載された発明において、前記冷却液供給部、前記冷却液流路、前記冷却液回収部の順に、主軸の半径方向に対して外側に位置するように設置したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の主軸の冷却装置によれば、主軸の外周に冷却液流通用の往路と復路とを設けその往路の断面積と復路の断面積とを異ならせるだけの簡易かつ安価に構築可能な構成によって、主軸を直接的に冷却することが可能となり、主軸や工具の熱変位を防止し、軸受の内外輪温度差上昇による面圧増加をも防止することが可能となる。加えて、請求項1の主軸の冷却装置によれば、往路の径と復路の径とを同一にして主軸径を小さく保つことが可能となる。
【0018】
請求項2の主軸の冷却装置は、往路および復路が、それぞれ、主軸の中心に対して等間隔の角度毎に複数本設けられているため、往路の断面積と復路の断面積との違いによるアンバランス(すなわち、往路内を流れる冷却液の量と復路内を流れる冷却液の量との違いに基づくアンバランス)を防止することができる。
【0019】
請求項3の主軸の冷却装置は、冷却液供給手段から往路へ冷却液を供給するための冷却液供給部と、復路から冷却液回収手段へ冷却液を回収するための冷却液回収部とが、主軸装置の内部の一箇所に設置されている(すなわち、隣接するように設置されている)ので、従来の主軸装置や主軸に大きな改造、設計変更を必要とすることなく、簡易かつ安価に構築することができる。
【0020】
請求項4の主軸の冷却装置は、冷却液供給部、冷却液流路、冷却液回収部の順に、主軸の半径方向に対して外側に位置するように設置されているので、主軸の回転時に働く遠心力を利用して、冷却液供給部から冷却液流路(往路)へとスムーズに冷却液を導くことができ、冷却液流路(復路)から冷却液回収部へとスムーズに冷却液を導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】主軸装置の断面(軸方向に沿った断面)を示す説明図である。
【図2】冷却液流路の設置部分(主軸の外周)を示す説明図である。
【図3】主軸の断面(軸方向に対する垂直断面)を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る主軸の冷却装置の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】
[主軸装置の構造]
図1は、本発明に係る主軸の冷却装置を採用した主軸装置を示したものである。主軸装置Mは、略円筒状のハウジング16の中心に、主軸1が、フロント側の軸受5a,5b,5c,5d、および、リア側の軸受(図示せず)を介して、回転可能に支持されている。なお、主軸1の先端部分は、各種の工具10を取り付け可能になっている。また、フロント側の軸受5a,5b,5c,5dの後方には、ビルトインモータが設置されており、ステータ8の内部に、円筒状のロータ7が回転可能に保持されている。そして、そのロータ7の先端が、主軸1の軸方向の中央部に嵌着されている。さらに、長尺状のドローバ9が、ロータ7および主軸1の軸心を貫通した状態になっている。加えて、主軸1の外周には、軸受5dの後側から主軸1の先端(軸受5aの前端付近)までを往復するように冷却液流路6が設けられている。
【0024】
図2は、主軸1の冷却液流路6の設置部分を示したものである。主軸1の外周には、主軸1の表層部分を螺旋状に刻設することによって、往路20a,20bおよび復路21a,21bからなる冷却液流路6が設けられており、往路20a(20b)と復路21a(21b)とが、リブ17を隔てて隣り合い、主軸1の外周を螺旋状に捲回した状態になっている。
【0025】
また、図3は、主軸1の断面(軸方向に対する垂直断面)を示したものである。各往路20a,20b、および、各復路21a,21bは、それぞれ、断面積が同一であり、往路20a,20bの断面積は、復路21a,21bの断面積より小さくなっている。さらに、往路20aと往路20bとは、主軸1の軸心に対して向かい合わせに(対称に)配置されており、復路21aと復路21bとは、主軸1の軸心に対して向かい合わせに(対称に)配置されている。加えて、主軸1の先端部分においては、往路20a,20bと復路21a,21bとが連通した状態になっている。
【0026】
一方、ハウジング16の上部の外側には、冷却液源14が付設されており、ハウジング16内に設けられた冷却液供給手段である冷却液供給路(孔)11と接続された状態になっている。さらに、当該冷却液供給路11は、先端に設けられた冷却液供給部2を介して、冷却液流路6の往路20a,20bの基端と接続された状態になっている。さらに、冷却液源14は、ハウジング16内に設けられた冷却液回収手段である冷却液回収路(孔)12と接続されており、当該冷却液回収路12は、先端に設けられた冷却液回収部3を介して、冷却液流路6の復路21a,21bの先端と接続された状態になっている。主軸装置Mにおいては、上記した冷却液源14、冷却液供給路11、冷却液供給部2、冷却液流路6(往路20a,20b、復路21a,21b)、冷却液回収路12、冷却液回収部3によって、主軸1の冷却装置Cが構成された状態になっている。
【0027】
加えて、主軸装置Mにおいては、冷却液供給部2、冷却液流路6(往路20a,20b、復路21a,21b)、冷却液回収部3の順に、主軸1の半径方向に対して外側に位置した状態になっている。また、冷却液供給部2および冷却液回収部3の前後の両端には、それぞれ、シールエア用溝4a,4b,4c,4dが配置されている。
【0028】
一方、ハウジング16の下部の外側には、空気圧源15が付設されており、当該空気圧源15は、ハウジング16内に設けられたシールエア供給路(孔)13を介して、シールエア用溝4a,4b,4c,4dと接続された状態になっている。
【0029】
[主軸装置の作動内容]
上記の如く構成された主軸装置Mにおいては、冷却液源14から供給された冷却液が、冷却液供給路11を通って冷却液供給部2へ流れた後、主軸lの回転の遠心力によって外側に飛ばされ、冷却液流路6の往路20a,20bへと流入する。各往路20a,20bは螺旋状になっており、往路20a,20bへと流入した冷却液には、主軸lの回転に伴って、慣性によるポンプ作用が働くため、冷却液は主軸1の先端側へと流下し、主軸1の先端(往路20a,20bの先端と復路21a,21bの基端とが連通した部分)まで至る。
【0030】
主軸装置Mにおいては、上記の如く、各復路21a,21bの断面積が各往路20a,20bの断面積より小さくなっているため、主軸1が回転している場合には、各復路21a,21b内の冷却液に、各往路20a,20b内の冷却液に対するポンプ作用(軸流ポンプ作用)よりも小さなポンプ作用が働くことになる。それゆえ、往路側のポンプ作用が復路側のポンプ作用に打ち勝ち、主軸1の先端まで至った冷却液は、往路21a,21bへと流入し、ポンプ作用に伴って主軸1の基端側へと流下する。
【0031】
そして、主軸1の基端の冷却液回収部3へと至った冷却液は、主軸1の回転の遠心力によって外側に飛ばされ、冷却液回収路12内へと流下し、冷却液源14へと回収される。回収された冷却液(温度が高くなった冷却液)は、冷却液源14の内部で冷却されて、再度、冷却液供給路11へと供給される。なお、主軸1の回転中には、空気圧源15から冷却液供給部2、冷却液回収部3の前後両端のシールエア用溝4a,4b,4c,4dに高圧エアが供給され、主軸1の回転部と固定部との隙間からの冷却液の漏洩が防止される。
【0032】
[主軸の冷却装置による効果]
主軸1の冷却装置Cは、上記の如く、冷却液供給路(冷却液供給手段)11と、冷却液流路6と、冷却液回収路(冷却液回収手段)12とを備えているとともに、冷却液流路6が、多重の螺旋状の往復20a,20bおよび復路21a,21bを有しており、それらの往路20a,20bの断面積と復路21a,21bの断面積に差が設けられているため(往路20a,20bの断面積の方が、復路21a,21bの断面積よりも大きくなっているため)、主軸1の回転時におけるポンプ作用の働き方の違いを利用して、冷却液を往路20a,20bから復路21a,21bへと循環させることができる。すなわち、冷却装置Cによれば、簡易かつ安価に構築可能な構成によって、主軸1を直接的に冷却することができ、主軸1や工具の熱変位を防止し、軸受5a,5b・・・の内外輪温度差上昇による面圧増加をも防止することができる。加えて、上記の如き冷却装置Cによれば、往路20a,20bの最外までの径と復路21a,21bの最外までの径とを同一にすることにより(揃えることにより)、主軸1の外径を小さく保つことが可能となる。
【0033】
また、冷却装置Cは、往路20a,20bおよび復路21a,21bが、それぞれ、主軸1の中心に対して等間隔の角度毎に2本ずつ設けられているため、往路20a,20bの断面積と復路21a,21bの断面積との違いによるアンバランス(すなわち、往路20a,20b内を流れる冷却液の量と復路21a,21b内を流れる冷却液の量との違いに基づくアンバランス)を防止することができる。
【0034】
さらに、冷却装置Cは、冷却液供給路11から往路20a,20bへ冷却液を供給するための冷却液供給部2と、復路21a,21bから冷却液回収路12へ冷却液を回収するための冷却液回収部3とが、主軸装置Mの内部の一箇所に設置されている(すなわち、隣接するように設置されている)ので、従来の主軸装置や主軸に大きな改造、設計変更を必要とすることなく、簡易かつ安価に構築することができる。
【0035】
加えて、冷却装置Cは、冷却液供給部2、冷却液流路6(往路20a,20bおよび復路21a,21b)、冷却液回収部3の順に、主軸1の半径方向に対して外側に位置するように設置されているので、主軸1の回転時に働く遠心力を利用して、冷却液供給部2から冷却液流路6(往路20a,20b)へとスムーズに冷却液を導くことができ、冷却液流路6(復路21a,21b)から冷却液回収部3へとスムーズに冷却液を導くことができる。
【0036】
[主軸の冷却装置の変更例]
なお、本発明に係る主軸の冷却装置は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、冷却液供給手段(冷却液供給路)、冷却液回収手段(冷却液回収路)、冷却液流路(往路、復路)、冷却液供給部、冷却液回収部等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて適宜変更することができる。また、本発明に係る主軸の冷却装置を設置する主軸装置も、上記実施形態の態様に何ら限定されず、必要に応じて適宜変更することができる。
【0037】
たとえば、本発明に係る主軸の冷却装置は、上記実施形態の如く、主軸の外周に冷却水の往路および復路を2つずつ設けたものに限定されず、往路および復路を1つずつ設けたものや、3つ以上の往路あるいは復路を設けたものに変更することも可能である。また、冷却装置は、上記実施形態の如く、往路と復路の数が同一であるものに限定されず、往路と復路の数を異ならせたものでも良い。さらに、冷却装置は、上記実施形態の如く、冷却液供給部および/または冷却液回収部を高圧エアによってシールドしたものに限定されず、他の方法によって冷却液の漏洩を防止したものに変更することも可能である。
【0038】
また、本発明に係る主軸の冷却装置は、上記実施形態の如く、フロント側の軸受設置部分にのみ冷却液流路を設けたものに限定されず、リア側の軸受設置部分にも冷却液流路を設けたもの等に変更することも可能である。加えて、冷却装置は、上記実施形態の如く、冷却液が往路内を主軸の基端から先端へと流下し、復路内を主軸の先端から基端へと流下するものに限定されず、冷却液が往路内を主軸の先端から基端へと流下し、復路内を主軸の基端から先端へと流下するもの等に変更することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明に係る主軸の冷却装置は、上記の如く優れた効果を奏するものであるから、回転する主軸を有する各種の主軸装置における冷却装置として好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0040】
1・・主軸
2・・冷却液供給部
3・・冷却液回収部
5a,5b,5c,5d・・軸受
6・・冷却液流路
11・・冷却液供給路(孔)
12・・冷却液回収路(孔)
14・・冷却液源
16・・ハウジング
20a,20b・・往路
21a,21b・・復路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主軸を回転可能にハウジングに軸支してなる主軸装置において、主軸を冷却するための冷却装置であって、
外部の冷却液源から冷却液を供給するための冷却液供給手段と、供給された冷却液を主軸の外周で流通させるための冷却液流路と、主軸の外周で流通した冷却液を回収するための冷却液回収手段とを備えているとともに、
前記冷却液流路が、多重の螺旋状の往復および流路を有しており、
その往路の断面積と復路の断面積とに差が設けられていることを特徴とする主軸の冷却装置。
【請求項2】
前記往路および復路が、それぞれ、主軸の中心に対して等間隔の角度毎に複数本設けられていることを特徴とする請求項1に記載の主軸の冷却装置。
【請求項3】
前記冷却液供給手段から前記往路へ冷却液を供給するための冷却液供給部と、前記復路から冷却液回収手段へ冷却液を回収するための冷却液回収部とを、主軸装置の内部の一箇所に設置したことを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の主軸の冷却装置。
【請求項4】
前記冷却液供給部、前記冷却液流路、前記冷却液回収部の順に、主軸の半径方向に対して外側に位置するように設置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の主軸の冷却装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−24878(P2012−24878A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−165202(P2010−165202)
【出願日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【出願人】(000149066)オークマ株式会社 (476)
【Fターム(参考)】