説明

乗用自動車の室内と室外を隔てる壁の貫通穴。

【課題】通勤、買い物、レジャー、通学等々乗用自動車での移動は、日常生活において便利で欠かせないものである。従って居住時間も長期化すれば、車室内で多くのチリくずも発生し、又乗車の度に、履物に付着した汚泥等を車室内に持ち込めばそれと交じり合った塵になり、床の隅々に蓄積しても、その都度小まめに掃除することは上述の様に困難なのが現状である。また舞い上がるほこり等で不衛生かつ、不愉快、精神的にもイライラして安全運転の支障になりかねない等課題がある。
【解決手段】走行や乗車の妨げにならない位置に清掃機能を搭載、走行中でも車室内に発生した塵を、必要に応じて除去掃除作業が出来るように、該搭載場所から集塵機に接続されている、ホース部分のみを車室内と車室外を隔てる壁から通過穴を介して出し入れが自在な構造の貫通・通過穴を設ける手段を講じた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は乗用自動車室内の清掃に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、乗用自動車(以下車と言う)の車室内(床面)等の掃除清掃には、主に多目的使用の掃除機を車室内に持ち込むか、個々の車専用に、車室内の足元やトランクルームのスペース等に仮置きしたものを、持ち出して掃除作業をしている。
【0003】
乗員10人以下程度の床面積の車を利用する多くの人は、床に蓄積した塵を不快に思っていながら、走行時には、ほとんど掃除はなされず、主に車庫等での停車時に掃除作業をしているが、下車の都度清掃の出来るタイミングにも、つい面倒くさく、そのまま車を離れてしまい、再度塵の積もった不快なままの車に乗車走行しがちである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−104205
【特許文献2】米国公開特許和文抄記録 公開番号:2004/0134013
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら文献1−車両設置式掃除機では、5−ホースを別途専用に収納しているので他の物の収納の妨げになり、また掃除作業時に4−ホースをその都度取り付口に接続する、着脱のひと手間に課題が残る。
【0006】
文献2−自動車用到達容易真空システムでは、掃除作業時には号61−取り付け口にホースを接続及び、コンソールボックスの26−ふたを開け閉めして、32−ホースを出し入れしている、従って26−ふたを開けたまま掃除の作業をする等中途半端な課題が残る。
【0007】
ドライブ中車室内に塵が蓄積し散らばっているのが気になっても、上述の様にほとんどの車には即座に清掃するには、敵した掃除機能もなく不便である。
【0008】
閉め切って密室状態になる事の多い車室内の床には目に見える塵、居住空間には粉塵(ホコリ)等が舞い上がるなどの状況は、不快かつ不衛生等いやなものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、個々の車に搭載した掃除機の機能で、走行中でも容易に掃除が可能になるための構造に、車室内と車室外を隔てるA―壁の一部に通過穴を開ける手段で構成した。
【0010】
上述の運転走行及び乗車に支障の無い車体内の空間に搭載した吸引集塵機と、それに接続した吸引延長ホース(以下、集塵機、ホースと言う)該、車体空間よりホースのみを車室内に引き込むための手段として車室内と車体空間を隔てる、トランクルームやコンソールボックス、座席の下等の壁に貫通通過穴を設け該、通過を介し必要に応じ即座に自在に曲がり伸び縮みするホースを引き出し掃除が可能な様にスタンバイしている構造にした。
【0011】
なお、車室床スペースの広さに応じて複数箇所に通過穴を設けて対応してもよい。
【0012】
清掃が必要で有れば運転者以外の人が、走行中でも壁に貫通した通過穴を介してホースの先端を摘まんで車室内に引き出して掃除、清潔作業が済めば再び通過穴を介して、車室外の集塵機搭載箇所に引き込まれて収納、の繰り返し操作が容易にできるという、ホースが通過するための貫通穴設構造を手段とした。
【発明の効果】
【0013】
上述の様に、乗車の際、靴等履物に付いて車室内に持ち込まれた汚泥等と、車室内で発生、蓄積、散乱する塵を、走行時でも運転手以外の者が何時でも容易にホースを引き出して、小まめに集塵清掃できる機能を備えているので至って便利である。
【0014】
従って、走行中も車室内は常に清潔な環境で快適ドライブができ、安全運転にも絶大なる寄与をするものである。
【0015】
新しい車はもとより、従来から使用中の何れの車にも容易に搭載対応出来て、車室内の衛生、清潔、壮快、尚安全面にも何の支障もない機能を安価に提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】車室外と車室内を隔てる壁の貫通穴を示す断面拡大図である。
【図2】車室外と車室内を隔てる壁の貫通穴を示す平面拡大図である。
【図3】車室内の吸引掃除作動時を示す側断面図である。
【図4】乗用車内部の配置を示す平面図(座席、トランクルーム、床、等)である。
【図5】吸引集塵の搭載と延長ホース収納を示す平面である。
【図6】吸引集塵延長ホース収納を示す平面の一部分の拡大図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の一実施例を図面の符号に基づき詳説する、A−車体の外部ボディーとB−車室内壁との空間や7−床下、1−座席の下、3−トランクルーム、2−コンソールボックス内等に5−集塵機を搭載該、5−集塵機から4−集塵ホースを接続されているB−トランクルーム等の壁を通過するために穴説したaー通過穴を介して4−集塵ホース部分のみを、C―車室内に引き出し掃除後、再び収納を容易に出来るよう壁に貫通した通過穴設構造で構成した。
【0018】
目的の掃除を終えた5−気体は6−排出口から、排出するように構成するものである。
【産業上の利用可能性】
【0019】
小型乗用車から大型乗用車まで、幅広い車種で車室内は常にスッキリきれいで清潔な快適走行が容易に出来て、安全運転の観点からも、大いに産業上の利用可能性が大である。
【符号の説明】
【0020】
A 外装ボディ一
B 車室内壁
C 車室内空間
a 貫通穴(通過穴)
1 座席の下部空間
2 コンソールボックス
3 トランクルーム
4 吸引集塵延長ホース
5 吸引集塵機
6 排気口
7 車室内床面
8 ハンドル
9 座席
10 ペタル(アクセル・ブレーキ)
11 手元駆動スイッチ
12 半自動ホース引き込み装置
13 吸引集塵ホース口つば

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗用自動車等のA−外装ボディーとB−車室内壁の二重に構成された、B−車室内とA−車室外を隔てるB−車室内壁及び7−床面の何れかの、箇所に、a ―通過穴を設けた構造で構成したことを特徴とする集塵清掃機能のための壁貫通穴。
【請求項2】
B−車室内壁外部の、運転者や同乗者の妨げにならない場所に、吸引集塵ホースが接続された集塵機を搭載該、吸引集塵ホース部分のみをC−車室内に引き出し、車室内7―床の塵を吸引掃除の後に、吸引集塵ホース部分のみを再びB−車室外部に押し出しての収納を、その繰り返しが容易なa - 通過穴を設けた構造を特徴とする請求項1に記載の自動車室内の清掃機能のための壁貫通穴。
【請求項3】
集塵機に接続されている、自在に曲がる吸引延長ホース部分は、請求項―1―2に記載の壁貫通穴を介して出入り、車室内を掃除作業の後は該、集塵機の搭載しているトランクルーム、コンソールボックス、座席の下等の車室外に引き込まれ、運転手や同乗者の妨げにならないスペースに半自動で完全に収納する構造機能を特徴とする。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−20636(P2011−20636A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−169205(P2009−169205)
【出願日】平成21年7月17日(2009.7.17)
【出願人】(500153747)有限会社 ピーディーシステム (11)
【Fターム(参考)】