説明

二・多段式駐車装置の改造方法と、この方法で改造された二・多段式駐車装置

【課題】既存の二・多段式駐車装置を、他の形式の二・多段式駐車装置に替えた場合に生じる空きスペースの無駄を無くす。
【解決手段】それぞれ、昇降駆動され、所定の入・出庫高さに位置する時に、車両3が車路1から縦方向に乗り込み可能または車路1へ縦方向に乗り出し可能である上下複数段のパレット5、7を有し、入・出庫高さより低い位置に車両収容用のピット13が設けられ、複数段のパレット5.7を基本構成として、基本構成がピット13に横方向に所定数配置されてなる二・多段式駐車装置の改造方法であって、ピット13をそのままにして、二・多段式駐車装置を他の形式のものに変更することで、ピット13に生じる横方向の空きスペースを、軽自動車、自動二輪車、自転車の少なくともいずれかの駐車・駐輪スペース、または、倉庫とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数段のパレットを有する既設の二・多段式駐車装置の改造方法と、この方法で改造された二・多段式駐車装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本願において、二・多段式駐車装置は、車両積載用のパレットを2段または3段以上に配置している機械式駐車装置をいう。図9は、下記の特許文献1に記載された二・多段式駐車装置の構成例を示す。図9(A)は正面図であり、図9(B)は側面図である。図9に示すように、二・多段式駐車装置には、複数段のパレット41、昇降駆動装置43、ピット45などが設けられている。
各パレット41は、昇降可能であり、所定の入・出庫高さに位置する時に、当該パレット41に車両3が自走して車路1から縦方向(図9(B)の左右方向)に乗り込み可能または車路1へ縦方向に乗り出し可能となっている。これにより、車両3がパレット41に積載される。複数段のパレット41は、支柱47に組み付けられて支柱47に支持される。
昇降駆動装置43は、パレット41を昇降駆動する。即ち、昇降駆動装置43は、主支柱49に設けられ、支柱47を昇降させることで、パレット41を昇降する。
ピット45は、入・出庫高さより低い位置に設けられる。ピット45内へ、車両3が積載されたパレット41が下降することで、該車両3をピット45に収容できるようになっている。
また、人が操作装置51を操作することで、所望のパレット41を入・出庫高さへ昇降させることができる。
【0003】
なお、図9では、車両が積載されるパレットを上下に複数段配置してなる基本構成として、この基本構成が横方向に3つ設けられている。
【0004】
下記の特許文献2、3には、本発明が適用可能な二・多段式駐車装置が記載されている。
【特許文献1】特開2001−279632号公報
【特許文献2】特開2001−115674号公報
【特許文献3】特開平6−307110号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ピットを有する二・多段式駐車装置(例えば、図9の駐車装置)において、ピットの横方向(図9(A)の左右方向)の長さは、二・多段式駐車装置の形式(例えば、前記縦方向と交差する横方向に配置する前記基本構成の数と前記基本構成の横方向寸法)に応じて設定される。
上述のような駐車装置を、ピットをそのままにして他の形式の駐車装置(例えば、より車幅の大きい車両を収容できるが、前記基本構成の数が減るもの)に入れ替えると、前記ピットには前記横方向の空きスペースが生じる場合が多い。例えば、図9の二・多段式駐車装置を、図10に示すように、より車幅の大きい車両を収容できるが、前記基本構成の数を2つに減らした二・多段式駐車装置に替えた場合に、空きスペースが生じる。このような空きスペースは、これを塞いだ状態にして放置されたままになっている。
【0006】
そこで、本発明の目的は、既存の二・多段式駐車装置を、他の形式の二・多段式駐車装置(例えば、より車幅の大きい車両を収容できる駐車装置)に替えた場合に生じる空きスペースの無駄を無くすことができる二・多段式駐車装置の改造方法と、この方法により改造された二・多段式駐車装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明によると、それぞれ、昇降駆動され、所定の入・出庫高さに位置する時に、車両が車路から縦方向に乗り込み可能または車路へ縦方向に乗り出し可能である上下複数段のパレットを有し、
前記入・出庫高さより低い位置に車両収容用のピットが設けられ、前記複数段のパレットのうち少なくとも最下段のパレットは、車両を積載して前記ピット内へ下降することで、該車両を前記ピットに収容できるようになっており、
前記複数段のパレットを基本構成として、該基本構成が前記ピットに横方向に所定数配置されてなる二・多段式駐車装置の改造方法であって、
前記ピットをそのままにして、前記二・多段式駐車装置を他の形式のものに変更することで、前記ピットに生じる前記横方向の空きスペースを、軽自動車、自動二輪車、自転車の少なくともいずれかの駐車・駐輪スペース、または、倉庫とする、ことを特徴とする二・多段式駐車装置の改造方法が提供される。
【0008】
上記本発明では、既存の二・多段式駐車装置を他の形式の二・多段式駐車装置に変更することで、前記ピットに生じる前記横方向の空きスペースを、軽自動車、自動二輪車、自転車の少なくともいずれかの駐車・駐輪スペース、または、倉庫とするので、空きスペースを有効に活用することができる。
【0009】
本発明の好ましい実施形態によると、前記二・多段式駐車装置の形式の変更は、前記横方向に配置する前記基本構成の数と、前記基本構成の横方向寸法のうち少なくともいずれかを変更することにより行われる。
【0010】
本発明の好ましい実施形態によると、前記空きスペースを、軽自動車、自動二輪車、自転車の少なくともいずれを積載するパレットを上下に複数段配置する。
【0011】
このように、前記空きスペースを、軽自動車、自動二輪車、自転車の少なくともいずれを積載するパレットを上下に複数段配置するので、空きスペースの活用度を高めることができる。
【0012】
好ましくは、前記空きスペースが、前記ピットの横方向の一端側と他端側のうち一端側に集中して生じるようにする。
【0013】
このように、前記空きスペースが、前記ピットの横方向の一端側と他端側のうち一端側に集中して生じるようにするので、空きスペースをまとめてできるだけ大きく取ることができる。
【0014】
また、上記目的を達成するため、本発明によると、上述の二・多段式駐車装置の改造方法により改造された二・多段式駐車装置が提供される。
【発明の効果】
【0015】
上述した本発明によると、既存の二・多段式駐車装置を他の形式の二・多段式駐車装置に替えた場合に生じる前記ピットの横方向空きスペースを、軽自動車、自動二輪車、自転車の少なくともいずれかの駐車・駐輪スペース、または、倉庫とするので、空きスペースを有効に活用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明を実施するための最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0017】
図1は、本発明が適用可能な既設の二・多段式駐車装置10の概略構成図である。図1(A)は図1(B)のA−A線矢視図(正面図)であり、図1(B)は図1(A)のB−B線矢視図(側面図)である。
二・多段式駐車装置10は、それぞれ、昇降駆動され、所定の入・出庫高さ(図1では、車路1の上面の高さ)に位置する時に、車両3が車路1から縦方向に乗り込み可能または車路1へ縦方向に乗り出し可能である上下複数段のパレット5、7を有する。図1の例では、上下複数段のパレット5、7は,上段パレット5と下段パレット7である。また、前記入・出庫高さより低い位置に車両収容用のピット13が設けられる。前記複数段のパレット5、7のうち少なくとも最下段のパレット(図1の例では、下段パレット7)は、車両3を積載してピット13内へ下降することで、該車両3をピット13に収容できるようになっている。なお、ピット13は、コンクリート等のピット形成部15により形成された車両収納用の空間または窪みであり、入・出庫高さより低い位置に設けられる。
【0018】
本実施形態による二・多段式駐車装置10は、前記上下複数段のパレット5、7を基本構成とし該基本構成がピット13に横方向(図1(A)の左右方向)に所定数(図1の例では5つ)配置されてなる。
【0019】
図1の例では、各基本構成において、上段パレット5と下段パレット7は、支柱17に挟まれるように支柱17に組み付けられることで、支柱17に支持される。また、上段パレット5と下段パレット7は、主支柱19に設けられた昇降駆動装置21(図1では省略しているが図2に示す)により昇降させられる。図2のように、昇降駆動装置21は、例えば、主支柱19に固定されワイヤー21aを巻き出しまたは巻き戻すドラム21bと、このドラム21bを回転駆動するモータ21cとを有する。なお、符号23は、上段パレット5および下段パレット7を水平に保つバランスチェーンを示す。
【0020】
本実施形態による二・多段式駐車装置の改造方法では、ピット13をそのままにして、二・多段式駐車装置の形式を変更することで、ピット13に生じる前記横方向の空きスペースを、軽自動車、自動二輪車、自転車の少なくともいずれかの駐車・駐輪スペース、または、倉庫とする。
図3は、図1の二・多段式駐車装置10を本実施形態による改造方法により改造した二・多段式駐車装置20を示している。図4は図3のIV−IV線矢視図である。
本実施形態による二・多段式駐車装置の改造方法では、前記縦方向と交差する横方向に配置する前記基本構成の数と、前記基本構成の横方向寸法のうち少なくともいずれかを変更する。図3、図4の例では、前記基本構成の数を図1の5つから4つに減らすとともに、前記基本構成の横方向寸法を増加させている。従って、図3、図4の二・多段式駐車装置20では、図1のものと比べて、車幅がより大きい車両3を収容できるようになっている。
【0021】
なお、図3、図4に示す形式の二・多段式駐車装置20では、各基本構成において、上段パレット2と中段パレット4と下段パレット6とが、上下に3段配置できるようになっている。上段パレット2と下段パレット6は、それぞれ別個の昇降駆動装置25、29により昇降可能である。なお、符号38は、主支柱27に固定された支持部材である。
上段パレット2の昇降駆動装置25は、例えば図5に示すように、支持部材38に固定されワイヤー25aを巻き出しまたは巻き戻すドラム25bと、このドラム25bを回転駆動するモータ25cとを有する。下段パレット6の昇降駆動装置29は、例えば図5に示すように、主支柱27に固定されワイヤー29aを巻き出しまたは巻き戻すドラム29bと、このドラム29bを回転駆動するモータ29cとを有する。なお、符号31は、下段パレット6を水平に保つバランスチェーンを示す。中段パレット4の数は、基本構成の数より少なく、図3では、3つである。また、中段パレット4は、回転駆動される車輪33を有し、この車輪33が横方向に延びるレール35上を回転移動することで、横方向に移動可能となっている。
図3において、(a)の車両3を出庫させる場合には、(b)、(c)の車両3をそれぞれ右に横行させ、(a)の下方に中段パレット4が存在しない状態にする。その後、(a)を積載した上段パレット2が入・出庫高さに下降し、この上段パレット2から(a)の車両3が車路1へ乗り出して出庫が完了する。次いで、入・出庫高さにある空になった当該上段パレット2に新たな車両3が乗り込み、この上段パレット2が上昇して入庫が完了する。
【0022】
好ましくは、前記空きスペースが、ピット13の横方向の一端側と他端側のうち一端側に集中して生じるようにする。例えば、図3のように、一端側にのみ空きスペースが生じるようにする。
【0023】
図6は、図3のVI−VI線矢視図である。図3、図6の例では、空きスペースには、入・出庫高さに配置され、ピット13を塞ぐ固定パレット9と、固定パレット9の上面の高さとこれよりも上方の車両格納高さとの間を昇降駆動される昇降パレット11とが設けられる。昇降パレット11を昇降駆動される装置は、例えば図5に示す昇降駆動装置25と同じであってよい。昇降パレット11が前記車両格納高さに位置する時には、軽自動車37が、車路1から縦方向に固定パレット9へ乗り込み可能、または、固定パレット9から縦方向に車路1へ乗り出し可能になっている。一方、昇降パレット11が、固定パレット9の上面の高さにある時には、軽自動車37が、車路1から縦方向に昇降パレット11へ乗り込み可能、または、昇降パレット11から縦方向に車路1へ乗り出し可能になっている。このように、固定パレット9と昇降パレット11を、パレット2、4、6に収容可能な車両3(普通自動車など)よりも車幅が狭い軽自動車37の駐車スペースとすることができる。代わりに、固定パレット9を自転車または自動二輪車の駐輪スペースとし、昇降パレット11を軽自動車37の駐車スペースとしてもよい。例えば、図7または図8のようにしてもよい。図7は、図6に対応するが、固定パレット9を自転車26の駐輪スペースとし、昇降パレット11を軽自動車37の駐車スペースとした場合を示す。図8は、図6に対応するが、固定パレット9を自動二輪車28の駐輪スペースとし、昇降パレット11を軽自動車37の駐車スペースとした場合を示す。また、昇降パレット11を設けずに固定パレット9のみを設けてもよい。なお、図3において、符号39は、パレット2、4、6が配置される領域と、パレット9、11が配置される領域とを仕切る隔壁を示す。
また、上記の代わりに、空きスペースに、それぞれ、昇降駆動され、入・出庫高さに位置する時に、軽自動車37が車路1から縦方向に乗り込み可能または車路1へ縦方向に乗り出し可能である上下複数段のパレットを設けてもよい。この場合、これら複数段のパレットのうち少なくとも最下段のパレットは、軽自動車37を積載してピット13内へ下降することで、該軽自動車37をピット13に収容できるようになっていてよい。
また、上記の代わりに、前記空きスペースを倉庫としてもよい。
【0024】
上述した本発明の実施形態による二・多段式駐車装置の改造方法では、既存の二・多段式駐車装置10を他の形式の二・多段式駐車装置20に変更することで、ピット13に生じる前記横方向の空きスペースを、軽自動車、自動二輪車、自転車の少なくともいずれかの駐車・駐輪スペース、または、倉庫とするので、空きスペースを有効に活用することができる。
【0025】
また、前記空きスペースを、軽自動車、自動二輪車、自転車の少なくともいずれを積載するパレット9、11を上下に複数段配置するので、空きスペースの活用度を高めることができる。
【0026】
好ましくは、前記空きスペースが、ピット13の横方向の一端側と他端側のうち一端側に集中して生じるようにするので、空きスペースをまとめてできるだけ大きく取ることができる。
【0027】
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
【0028】
例えば、上述の実施形態では、中断パレット4を用いない二・多段駐車装置10から中断パレット4を用いた二・多段駐車装置20への変更する場合を説明したが、中断パレット4を用いない二・多段駐車装置から中断パレット4を用いない二・多段駐車装置へ変更する場合にも、中断パレット4が用いる二・多段駐車装置から中断パレット4を用いるまたは用いない二・多段駐車装置へ変更する場合にも、本発明を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明が適用可能な二・多段式駐車装置の構成例を示す図であり、(A)は正面図であり(B)は側面図である。
【図2】昇降駆動装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態による二・多段式駐車装置の改造方法により改造された二・多段式駐車装置の構成を示す図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視図である。
【図5】昇降駆動装置の構成を示す図である。
【図6】図3のVI−VI線矢視図である。
【図7】図6に対応するが、1階部分を自転車の駐輪スペースとした場合を示す。
【図8】図6に対応するが、1階部分を自動二輪車の駐輪スペースとした場合を示す。
【図9】特許文献1に記載の二・多段式駐車装置の概略構成図であり、(A)は正面図であり(B)は側面図である。
【図10】図9の二・多段式駐車装置を改造した場合の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0030】
1・・・車路、3・・・車両、2、4、5、6、7、9、11・・・パレット、10、20・・・二・多段式駐車装置、13・・・ピット、15・・・ピット形成部、17・・・支柱、19・・・主支柱、21、25、29・・・昇降駆動装置、21a、25a、29a・・・ワイヤー、21b,25b、29b・・・ドラム、21c、25c、29c・・・モータ、23、31・・・バランスチェーン、26・・・自転車、27・・・主支柱,28・・・自動二輪車、33・・・車輪、35・・・レール,37・・・軽自動車、38・・・支持部材、39・・・隔壁、41、41’・・・パレット、43、43’・・・昇降駆動装置、45・・・ピット、47・・・支柱、49、49’・・・主支柱、51、51’・・・操作装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ、昇降駆動され、所定の入・出庫高さに位置する時に、車両が車路から縦方向に乗り込み可能または車路へ縦方向に乗り出し可能である上下複数段のパレットを有し、
前記入・出庫高さより低い位置に車両収容用のピットが設けられ、前記複数段のパレットのうち少なくとも最下段のパレットは、車両を積載して前記ピット内へ下降することで、該車両を前記ピットに収容できるようになっており、
前記複数段のパレットを基本構成として、該基本構成が前記ピットに横方向に所定数配置されてなる二・多段式駐車装置の改造方法であって、
前記ピットをそのままにして、前記二・多段式駐車装置を他の形式のものに変更することで、前記ピットに生じる前記横方向の空きスペースを、軽自動車、自動二輪車、自転車の少なくともいずれかの駐車・駐輪スペース、または、倉庫とする、ことを特徴とする二・多段式駐車装置の改造方法。
【請求項2】
前記二・多段式駐車装置の形式の変更は、前記横方向に配置する前記基本構成の数と、前記基本構成の横方向寸法のうち少なくともいずれかを変更することにより行われる、ことを特徴とする請求項1に記載の二・多段式駐車装置の改造方法。
【請求項3】
前記空きスペースを、軽自動車、自動二輪車、自転車の少なくともいずれを積載するパレットを上下に複数段配置する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の二・多段式駐車装置の改造方法。
【請求項4】
請求項1、2または3に記載の二・多段式駐車装置の改造方法により改造された二・多段式駐車装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−256978(P2009−256978A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−107889(P2008−107889)
【出願日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願人】(000198363)石川島運搬機械株式会社 (292)