二輪車用荷物収納装置
二輪車に固定されている上部が開口している容器を備える二輪車用荷物収納装置。上部が開口している容器は、ヒンジ式の蓋を有する。蓋は、上部が開口している容器を密閉することができる。また、荷物収納装置は、閉位置で容器を固定することができる解放可能なラッチを有する。荷物収納装置は、荷物収納装置の異常を報知するための警報システムおよび警報システムを着装および着装解除するための遠隔制御機構を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二輪車用荷物収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
二輪車用荷物収納装置は周知のものである。周知の荷物収納装置は、キーにより手動で施錠および解錠される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、改良形二輪車用荷物収納装置を提供することであり、少なくとも一般のユーザまたは産業に有用な選択を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って、本発明の第1の実施形態は、
二輪車に固定されている上部が開口している容器と、
上記上部が開口している容器を密閉することができるヒンジ式の蓋と、
上記容器に上記蓋を閉位置に固定することができる解放可能なラッチと、
上記荷物収納装置の異常を報知するための警報システムと、
上記警報システムを着装および着装解除するための遠隔制御機構と、
を備える二輪車用荷物収納装置である。
【0005】
好適には、上記荷物収納装置は、上記ラッチが外れるのを防止するための上記遠隔制御機構により作動することができる蓋のロックを含むことが好ましい。
【0006】
好適には、上記蓋のロックおよび上記ラッチは、一体機構であることが好ましい。
【0007】
好適には、上記荷物収納装置は、上記二輪車に固定されているフレームを含むことが好ましく、上記容器は上記フレームに装着されていることが好ましい。
【0008】
好適には、上記容器は、上記フレームに着脱可能に装着することが好ましい。
【0009】
好適には、上記着脱可能に装着されている容器は、ロックにより上記フレームに固定することが好ましい。
【0010】
好適には、上記フレーム・ロックは、上記遠隔制御機構により作動することができるものであることが好ましい。
【0011】
好適には、上記フレーム・ロックは、上記蓋のロックと一体となっていることが好ましい。
【0012】
好適には、上記フレーム・ロックは、上記ラッチと一体となっていることが好ましい。
【0013】
好適には、上記荷物収納装置は、上記蓋に装着されているブレーキランプおよび上記ブレーキランプを作動するための電力供給機構を含むことが好ましい。
【0014】
添付の図面を参照しながら本発明による荷物収納装置について説明するが、これは単に例示としてのものに過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】ロック・アセンブリの分解図である。
【図2】フレーム固定アセンブリの分解図である。
【図3】図1のロック・アセンブリの等角図である。
【図4】ロック・アセンブリの正面図である。
【図5】図3のロック・アセンブリの断面図である。
【図6】施錠位置に位置するロック・サブアセンブリの正面等角図である。
【図7】施錠位置に位置するロック・サブアセンブリの背面等角図である。
【図8】解錠位置に位置する図1のロック・アセンブリの等角図である。
【図9】図8の施錠されているロック・アセンブリの正面図である。
【図10】解錠位置に位置するロック・サブアセンブリの正面等角図である。
【図11】解錠位置に位置するロック・サブアセンブリの背面等角図である。
【図12】蓋のラッチが外れているロック・アセンブリの等角図である。
【図13】中立位置、施錠位置、および解錠位置のロックを示す、ロック機構の正面図である。
【図14】中立位置、施錠位置、および解錠位置のロックを示す、ロック機構の正面図である。
【図15】中立位置、施錠位置、および解錠位置のロックを示す、ロック機構の正面図である。
【図16】施錠位置に位置するロックを含む図2のフレームの断面図である。
【図17】解錠位置に位置するロックを含む図2のフレームの断面図である。
【図18】組み立てたロック・アセンブリの等角図である。
【図19】図1のロック・アセンブリの背面から見た分解図である。
【図20】ロック・アセンブリのカムの正面図および背面図である。
【図21】自動二輪車に装着されている本発明の荷物収納装置の図である。
【図22】本発明の遠隔制御機構の図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図21に、自動二輪車のような二輪車211に取り付けられる荷物収納装置210を備える本発明の実施例を示す。荷物収納装置210は、通常、自動二輪車用シート230の背後に位置するフレーム212により二輪車211に取り付けられる。
【0017】
荷物収納装置210は、ユーザが荷物またはヘルメットを収容することができる容器213を備える。荷物収納装置210は、蓋214が容器213から上に開口し、容器の方向に下降することができるようにする容器213の1つの側面に位置する少なくとも1つのヒンジ228を含む蓋214を有する。好適には、この少なくとも1つのヒンジ228は、蓋のロック機構220に対向する容器213の背面に位置することが好ましい。蓋214は、もう1つの側面上のロックまたはロック機構220により容器213に固定することができる。蓋214は、好適には蓋214上に位置し、蓋と一体となっていることが好ましいランプ215を含むことができる。
【0018】
図面を参照すると、これらの図面は、容器213に蓋214を固定するためのロック機構220を示す。ロック機構220(蓋のロック)は、蓋214を解放するためのボタン1、2つの部分からなる蓋のロック・バー2、およびスプリング3を含む。動作中、スプリング3は、蓋のロック・バー2の2つの部分を強制的に分離するように付勢される。ロック・バー2を解放するには、ユーザはボタン1を押下し、このボタンがアクチュエータ19を押す。アクチュエータ19の側面は斜めになっていて、押すとアクチュエータ19が蓋のロック・バー2のスロット2bに押し込まれ、そのため、2つの蓋のロック・バー2が一体になり、スプリング3が押しつけられて蓋が解放される。
【0019】
ロック機構220は、ハウジング7内に収容されている。ロック機構220も、カム4およびピニオン・ギア5を含む。ピニオン・ギア5は、ロック機構ハウジング7内に収容されているモータ6に直結している。カムは、約1/4回転だけできる。何故なら、図20に示すカムの歯41は、カム4の円周の約1/4にだけ形成されているからである。モータ制御装置8は、モータ6の動作を制御する。
【0020】
ロック機構220は、容器213に蓋214を固定する他に、フレーム212に容器213を固定する。図2、図16および図17についてより詳細に説明すると、プレート12は、プレート内の孔部12bを介してフレーム212にボルトで固定されているか、または他の方法で固定されている。ラッチ10は、ロック機構本体7のチャネル内をスライドすることができる。スライドすることができるラッチ機構10は、プレート12に容器213を固定するために使用される。より詳細に説明すると、ラッチ10内の孔部10bは、プレート12から突き出ている突起10a内のスロットに容器を固定する。ラッチ10は、圧縮スプリング11によりプレート12に容器213を固定するためにある、位置に付勢される。スプリング装填機構の端部上のボタン9により、ユーザは、プレート12から容器213を解放することができる。ボタン9を押下すると、ボタン9はラッチ10を押し、そのためラッチが突起10aから解放され、容器213をフレーム212から取り外すことができる。容器213上のリップ(図示せず)は、プレートのチャネル12aに固定されていて、そのため、容器213は、使用中、少なくとも2つの位置に、すなわちリップおよびラッチ10により、プレート12に固定される。
【0021】
モータ制御装置8は、遠隔地から操作することができる図22に示す遠隔制御装置60により制御することができる。遠隔制御装置60を使用することにより、容器213を施錠し、また容器213が二輪車211のフレーム212から外れるのを防止することができる。
【0022】
図3〜図7は、施錠位置に位置するロック機構220を示す。蓋214は、主ロック機構ハウジング7に固定されているロック・プレート13を有する。カム4の位置により、ボタン1〜9が作動するのが防止される。カム4の対向縁部上のカム突起43、44が、ボタン1、9が作動するのを防止する。何故なら、突起によりボタンが押されるのが防止されるからである。
【0023】
ボタン9は、すでに説明したように、蓋のロック・プレート13からロック・バー2の解放機構を解放するために動作する。スプリング14は、ロック・バーが解放された場合に、主ハウジング7から蓋のロック・プレート13を分離するのを容易にするためのものである。蓋のロック・プレート13は、蓋214に取り付けられ、主ロック機構本体7と整合している。
【0024】
図8〜図11は、解錠位置に位置するロック機構220を示す。カム突起は、その元の位置から1/4回転した位置に位置し、ボタン1、9が作動するのを防止することはできない状態にある。ボタン1、9は、容器213から蓋214を解放し、プレート12から容器213を解放するため動作することができる。
【0025】
図12は、電気的接続機構15、16を示す。雄コネクタ部分16は、ハウジング7の上部のところに位置し、対応する雌コネクタ部分15は蓋のロック・プレート13内に位置する。蓋214が容器213に固定されると、雄コネクタ部分16および雌コネクタ部分15が連結し、電気的接続が形成される。
【0026】
電気的接続機構15、16は、通常、蓋214上のブレーキランプ215用に使用される。他の実施形態の場合には、電気的接続機構15、16は、可聴警報接続を行うためにも使用することができる。
【0027】
図13〜図15を参照すると、キー操作式ロック17を制御装置8に優先して設けることができる。キー操作式ロック17は、カム4の動作を制御するレバー18を含む。カム4は、その中でロック・レバーを回転することができる1/4回転セグメント50を含む。
【0028】
図13の中立位置に位置する場合、カム4を制御装置8により操作することができる。何故なら、カムを図15の解錠位置に移動するために制御装置8およびモータ6が必要とする1/4回転を行うことができるからである。この位置にある場合、キー64をロック17に挿入したり、抜き出したりすることができる。
【0029】
図14の施錠位置にある場合には、レバー18は、制御装置8がカム4を回転するのを防止し、カム4はボタン1、9が作動するのを防止する。制御装置8およびモータ6がカム4を移動させようとすると、ロック・レバー18がカム4の回転を防止する。
【0030】
図15の解錠位置にある場合、ロック・レバー18は、カム4をボタン1および9を操作することができる位置に移動し、それにより荷物収納装置を手動で解錠することができる。この位置に位置している場合、蓋214を開口し、プレート12から荷物収納装置210を取り外すことができる。
【0031】
図16を参照すると、カム4は施錠位置に位置する。これにより、プレート12から容器を解放するためにボタン9がラッチ10を作動するのを防止する。図17の場合には、カム4は、ラッチ10を移動するためにユーザがボタン9を押すことができる位置にあり、それによりプレート12から容器213を解放する。
【0032】
特に図18および図19を参照すると、荷物収納装置210も、モータ制御装置8と一体になっている警報システムを含む。「モータ制御装置」および「警報システム」は、モータ6を制御し、警報を発する電子回路用に同じように使用される。
【0033】
好適には、警報システム8は、自動二輪車のバッテリーから電力の供給を受けることが好ましいが、また充電可能なバッテリーも含む。警報システム8は、該警報システム8が作動した場合に、可聴警報出力を発するスピーカ35を有する。警報システム8は、プリント回路板37に装着されている多数の電子構成要素を含む。警報システム8は、振動、ノックまたは他の運動を検出するためのセンサを含む。センサを微調整するためには、可変抵抗31が使用される。警報システム8は、図22の遠隔制御装置60により作動する。プリント回路板37も、遠隔リセット・ボタン32を含んでいるので、警報システム8および遠隔制御装置60内蔵セキュリティ・コードの順序が乱れた場合には、警報システム8および遠隔制御装置60をリセットすることができる。
【0034】
遠隔制御装置60および警報システム8は、30メートルまで届く無線周波送信により通信する。
【0035】
遠隔制御装置60は、該遠隔制御装置60の1つの面上に2つのボタンを有する。ボタンの一方62は、警報システム8をオフにするために使用され、もう1つのボタン63は、警報システム8をオンにするために使用される。ボタン62により警報システム8をオフにした場合には、カム4は解錠位置に駆動される。警報8がボタン63によりオンになった場合には、カム4は施錠位置に駆動される。好ましい実施形態の場合には、遠隔制御装置60は、また、LEDインジケータ65および荷物収納装置を解錠するために使用することができる格納式キー(retractable key)64を含む。
【0036】
電気モータ6を使用する警報制御装置8は、容器213を施錠および解錠することができる。泥棒が警報システム8への電力の供給を遮断しようとすると、警報システム8は、該警報システム8の充電可能なバッテリーにより警報を発する。
【0037】
警報システム8の好ましい実施形態の場合には、荷物収納装置210が解錠されるとすぐに荷物収納装置210を自動的に施錠する。特に好ましい時間の長さは3分である。
【0038】
今まで好適な形を含む本発明について説明してきたが、当業者であればすぐに思い付く変更および修正は、添付の特許請求の範囲に記載する範囲内に含まれる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、二輪車用荷物収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
二輪車用荷物収納装置は周知のものである。周知の荷物収納装置は、キーにより手動で施錠および解錠される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、改良形二輪車用荷物収納装置を提供することであり、少なくとも一般のユーザまたは産業に有用な選択を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って、本発明の第1の実施形態は、
二輪車に固定されている上部が開口している容器と、
上記上部が開口している容器を密閉することができるヒンジ式の蓋と、
上記容器に上記蓋を閉位置に固定することができる解放可能なラッチと、
上記荷物収納装置の異常を報知するための警報システムと、
上記警報システムを着装および着装解除するための遠隔制御機構と、
を備える二輪車用荷物収納装置である。
【0005】
好適には、上記荷物収納装置は、上記ラッチが外れるのを防止するための上記遠隔制御機構により作動することができる蓋のロックを含むことが好ましい。
【0006】
好適には、上記蓋のロックおよび上記ラッチは、一体機構であることが好ましい。
【0007】
好適には、上記荷物収納装置は、上記二輪車に固定されているフレームを含むことが好ましく、上記容器は上記フレームに装着されていることが好ましい。
【0008】
好適には、上記容器は、上記フレームに着脱可能に装着することが好ましい。
【0009】
好適には、上記着脱可能に装着されている容器は、ロックにより上記フレームに固定することが好ましい。
【0010】
好適には、上記フレーム・ロックは、上記遠隔制御機構により作動することができるものであることが好ましい。
【0011】
好適には、上記フレーム・ロックは、上記蓋のロックと一体となっていることが好ましい。
【0012】
好適には、上記フレーム・ロックは、上記ラッチと一体となっていることが好ましい。
【0013】
好適には、上記荷物収納装置は、上記蓋に装着されているブレーキランプおよび上記ブレーキランプを作動するための電力供給機構を含むことが好ましい。
【0014】
添付の図面を参照しながら本発明による荷物収納装置について説明するが、これは単に例示としてのものに過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】ロック・アセンブリの分解図である。
【図2】フレーム固定アセンブリの分解図である。
【図3】図1のロック・アセンブリの等角図である。
【図4】ロック・アセンブリの正面図である。
【図5】図3のロック・アセンブリの断面図である。
【図6】施錠位置に位置するロック・サブアセンブリの正面等角図である。
【図7】施錠位置に位置するロック・サブアセンブリの背面等角図である。
【図8】解錠位置に位置する図1のロック・アセンブリの等角図である。
【図9】図8の施錠されているロック・アセンブリの正面図である。
【図10】解錠位置に位置するロック・サブアセンブリの正面等角図である。
【図11】解錠位置に位置するロック・サブアセンブリの背面等角図である。
【図12】蓋のラッチが外れているロック・アセンブリの等角図である。
【図13】中立位置、施錠位置、および解錠位置のロックを示す、ロック機構の正面図である。
【図14】中立位置、施錠位置、および解錠位置のロックを示す、ロック機構の正面図である。
【図15】中立位置、施錠位置、および解錠位置のロックを示す、ロック機構の正面図である。
【図16】施錠位置に位置するロックを含む図2のフレームの断面図である。
【図17】解錠位置に位置するロックを含む図2のフレームの断面図である。
【図18】組み立てたロック・アセンブリの等角図である。
【図19】図1のロック・アセンブリの背面から見た分解図である。
【図20】ロック・アセンブリのカムの正面図および背面図である。
【図21】自動二輪車に装着されている本発明の荷物収納装置の図である。
【図22】本発明の遠隔制御機構の図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図21に、自動二輪車のような二輪車211に取り付けられる荷物収納装置210を備える本発明の実施例を示す。荷物収納装置210は、通常、自動二輪車用シート230の背後に位置するフレーム212により二輪車211に取り付けられる。
【0017】
荷物収納装置210は、ユーザが荷物またはヘルメットを収容することができる容器213を備える。荷物収納装置210は、蓋214が容器213から上に開口し、容器の方向に下降することができるようにする容器213の1つの側面に位置する少なくとも1つのヒンジ228を含む蓋214を有する。好適には、この少なくとも1つのヒンジ228は、蓋のロック機構220に対向する容器213の背面に位置することが好ましい。蓋214は、もう1つの側面上のロックまたはロック機構220により容器213に固定することができる。蓋214は、好適には蓋214上に位置し、蓋と一体となっていることが好ましいランプ215を含むことができる。
【0018】
図面を参照すると、これらの図面は、容器213に蓋214を固定するためのロック機構220を示す。ロック機構220(蓋のロック)は、蓋214を解放するためのボタン1、2つの部分からなる蓋のロック・バー2、およびスプリング3を含む。動作中、スプリング3は、蓋のロック・バー2の2つの部分を強制的に分離するように付勢される。ロック・バー2を解放するには、ユーザはボタン1を押下し、このボタンがアクチュエータ19を押す。アクチュエータ19の側面は斜めになっていて、押すとアクチュエータ19が蓋のロック・バー2のスロット2bに押し込まれ、そのため、2つの蓋のロック・バー2が一体になり、スプリング3が押しつけられて蓋が解放される。
【0019】
ロック機構220は、ハウジング7内に収容されている。ロック機構220も、カム4およびピニオン・ギア5を含む。ピニオン・ギア5は、ロック機構ハウジング7内に収容されているモータ6に直結している。カムは、約1/4回転だけできる。何故なら、図20に示すカムの歯41は、カム4の円周の約1/4にだけ形成されているからである。モータ制御装置8は、モータ6の動作を制御する。
【0020】
ロック機構220は、容器213に蓋214を固定する他に、フレーム212に容器213を固定する。図2、図16および図17についてより詳細に説明すると、プレート12は、プレート内の孔部12bを介してフレーム212にボルトで固定されているか、または他の方法で固定されている。ラッチ10は、ロック機構本体7のチャネル内をスライドすることができる。スライドすることができるラッチ機構10は、プレート12に容器213を固定するために使用される。より詳細に説明すると、ラッチ10内の孔部10bは、プレート12から突き出ている突起10a内のスロットに容器を固定する。ラッチ10は、圧縮スプリング11によりプレート12に容器213を固定するためにある、位置に付勢される。スプリング装填機構の端部上のボタン9により、ユーザは、プレート12から容器213を解放することができる。ボタン9を押下すると、ボタン9はラッチ10を押し、そのためラッチが突起10aから解放され、容器213をフレーム212から取り外すことができる。容器213上のリップ(図示せず)は、プレートのチャネル12aに固定されていて、そのため、容器213は、使用中、少なくとも2つの位置に、すなわちリップおよびラッチ10により、プレート12に固定される。
【0021】
モータ制御装置8は、遠隔地から操作することができる図22に示す遠隔制御装置60により制御することができる。遠隔制御装置60を使用することにより、容器213を施錠し、また容器213が二輪車211のフレーム212から外れるのを防止することができる。
【0022】
図3〜図7は、施錠位置に位置するロック機構220を示す。蓋214は、主ロック機構ハウジング7に固定されているロック・プレート13を有する。カム4の位置により、ボタン1〜9が作動するのが防止される。カム4の対向縁部上のカム突起43、44が、ボタン1、9が作動するのを防止する。何故なら、突起によりボタンが押されるのが防止されるからである。
【0023】
ボタン9は、すでに説明したように、蓋のロック・プレート13からロック・バー2の解放機構を解放するために動作する。スプリング14は、ロック・バーが解放された場合に、主ハウジング7から蓋のロック・プレート13を分離するのを容易にするためのものである。蓋のロック・プレート13は、蓋214に取り付けられ、主ロック機構本体7と整合している。
【0024】
図8〜図11は、解錠位置に位置するロック機構220を示す。カム突起は、その元の位置から1/4回転した位置に位置し、ボタン1、9が作動するのを防止することはできない状態にある。ボタン1、9は、容器213から蓋214を解放し、プレート12から容器213を解放するため動作することができる。
【0025】
図12は、電気的接続機構15、16を示す。雄コネクタ部分16は、ハウジング7の上部のところに位置し、対応する雌コネクタ部分15は蓋のロック・プレート13内に位置する。蓋214が容器213に固定されると、雄コネクタ部分16および雌コネクタ部分15が連結し、電気的接続が形成される。
【0026】
電気的接続機構15、16は、通常、蓋214上のブレーキランプ215用に使用される。他の実施形態の場合には、電気的接続機構15、16は、可聴警報接続を行うためにも使用することができる。
【0027】
図13〜図15を参照すると、キー操作式ロック17を制御装置8に優先して設けることができる。キー操作式ロック17は、カム4の動作を制御するレバー18を含む。カム4は、その中でロック・レバーを回転することができる1/4回転セグメント50を含む。
【0028】
図13の中立位置に位置する場合、カム4を制御装置8により操作することができる。何故なら、カムを図15の解錠位置に移動するために制御装置8およびモータ6が必要とする1/4回転を行うことができるからである。この位置にある場合、キー64をロック17に挿入したり、抜き出したりすることができる。
【0029】
図14の施錠位置にある場合には、レバー18は、制御装置8がカム4を回転するのを防止し、カム4はボタン1、9が作動するのを防止する。制御装置8およびモータ6がカム4を移動させようとすると、ロック・レバー18がカム4の回転を防止する。
【0030】
図15の解錠位置にある場合、ロック・レバー18は、カム4をボタン1および9を操作することができる位置に移動し、それにより荷物収納装置を手動で解錠することができる。この位置に位置している場合、蓋214を開口し、プレート12から荷物収納装置210を取り外すことができる。
【0031】
図16を参照すると、カム4は施錠位置に位置する。これにより、プレート12から容器を解放するためにボタン9がラッチ10を作動するのを防止する。図17の場合には、カム4は、ラッチ10を移動するためにユーザがボタン9を押すことができる位置にあり、それによりプレート12から容器213を解放する。
【0032】
特に図18および図19を参照すると、荷物収納装置210も、モータ制御装置8と一体になっている警報システムを含む。「モータ制御装置」および「警報システム」は、モータ6を制御し、警報を発する電子回路用に同じように使用される。
【0033】
好適には、警報システム8は、自動二輪車のバッテリーから電力の供給を受けることが好ましいが、また充電可能なバッテリーも含む。警報システム8は、該警報システム8が作動した場合に、可聴警報出力を発するスピーカ35を有する。警報システム8は、プリント回路板37に装着されている多数の電子構成要素を含む。警報システム8は、振動、ノックまたは他の運動を検出するためのセンサを含む。センサを微調整するためには、可変抵抗31が使用される。警報システム8は、図22の遠隔制御装置60により作動する。プリント回路板37も、遠隔リセット・ボタン32を含んでいるので、警報システム8および遠隔制御装置60内蔵セキュリティ・コードの順序が乱れた場合には、警報システム8および遠隔制御装置60をリセットすることができる。
【0034】
遠隔制御装置60および警報システム8は、30メートルまで届く無線周波送信により通信する。
【0035】
遠隔制御装置60は、該遠隔制御装置60の1つの面上に2つのボタンを有する。ボタンの一方62は、警報システム8をオフにするために使用され、もう1つのボタン63は、警報システム8をオンにするために使用される。ボタン62により警報システム8をオフにした場合には、カム4は解錠位置に駆動される。警報8がボタン63によりオンになった場合には、カム4は施錠位置に駆動される。好ましい実施形態の場合には、遠隔制御装置60は、また、LEDインジケータ65および荷物収納装置を解錠するために使用することができる格納式キー(retractable key)64を含む。
【0036】
電気モータ6を使用する警報制御装置8は、容器213を施錠および解錠することができる。泥棒が警報システム8への電力の供給を遮断しようとすると、警報システム8は、該警報システム8の充電可能なバッテリーにより警報を発する。
【0037】
警報システム8の好ましい実施形態の場合には、荷物収納装置210が解錠されるとすぐに荷物収納装置210を自動的に施錠する。特に好ましい時間の長さは3分である。
【0038】
今まで好適な形を含む本発明について説明してきたが、当業者であればすぐに思い付く変更および修正は、添付の特許請求の範囲に記載する範囲内に含まれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二輪車用荷物収納装置であって、
前記二輪車に固定されている上部が開口している容器と、
前記上部が開口している容器を密閉することができるヒンジ式の蓋と、
前記容器を閉位置に固定することができる解放可能なラッチと、
前記荷物収納装置の異常を報知するための警報システムと、
前記警報システムを着装するための遠隔制御機構と、
を備える荷物収納装置。
【請求項2】
前記荷物収納装置が、前記ラッチが解放されるのを防止するための蓋のロックを含み、前記ロックが、前記遠隔制御機構により操作することができる、請求項1に記載の荷物収納装置。
【請求項3】
前記蓋のロックおよび前記ラッチが、一体機構になっている、請求項2に記載の荷物収納装置。
【請求項4】
前記二輪車に固定されているフレームを含み、前記容器が前記フレームに装着される、請求項1〜3の何れか1項に記載の荷物収納装置。
【請求項5】
前記容器が、前記フレームに着脱可能に装着される、請求項4に記載の荷物収納装置。
【請求項6】
前記着脱可能に装着されている容器が、フレーム・ロックにより前記フレームに固定される、請求項5に記載の荷物収納装置。
【請求項7】
前記フレーム・ロックを、前記遠隔制御機構により操作することができる、請求項6に記載の荷物収納装置。
【請求項8】
前記フレーム・ロックが、前記蓋のロックと一体になっている、請求項6または7に記載の荷物収納装置。
【請求項9】
前記フレーム・ロックが、前記ラッチと一体になっている、請求項6〜8の何れか1項に記載の荷物収納装置。
【請求項10】
前記蓋に装着されているブレーキランプと、
前記ブレーキランプを点灯するための電力供給機構と、
を含む、請求項1〜9の何れか1項に記載の荷物収納装置。
【請求項1】
二輪車用荷物収納装置であって、
前記二輪車に固定されている上部が開口している容器と、
前記上部が開口している容器を密閉することができるヒンジ式の蓋と、
前記容器を閉位置に固定することができる解放可能なラッチと、
前記荷物収納装置の異常を報知するための警報システムと、
前記警報システムを着装するための遠隔制御機構と、
を備える荷物収納装置。
【請求項2】
前記荷物収納装置が、前記ラッチが解放されるのを防止するための蓋のロックを含み、前記ロックが、前記遠隔制御機構により操作することができる、請求項1に記載の荷物収納装置。
【請求項3】
前記蓋のロックおよび前記ラッチが、一体機構になっている、請求項2に記載の荷物収納装置。
【請求項4】
前記二輪車に固定されているフレームを含み、前記容器が前記フレームに装着される、請求項1〜3の何れか1項に記載の荷物収納装置。
【請求項5】
前記容器が、前記フレームに着脱可能に装着される、請求項4に記載の荷物収納装置。
【請求項6】
前記着脱可能に装着されている容器が、フレーム・ロックにより前記フレームに固定される、請求項5に記載の荷物収納装置。
【請求項7】
前記フレーム・ロックを、前記遠隔制御機構により操作することができる、請求項6に記載の荷物収納装置。
【請求項8】
前記フレーム・ロックが、前記蓋のロックと一体になっている、請求項6または7に記載の荷物収納装置。
【請求項9】
前記フレーム・ロックが、前記ラッチと一体になっている、請求項6〜8の何れか1項に記載の荷物収納装置。
【請求項10】
前記蓋に装着されているブレーキランプと、
前記ブレーキランプを点灯するための電力供給機構と、
を含む、請求項1〜9の何れか1項に記載の荷物収納装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公表番号】特表2010−509123(P2010−509123A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−536203(P2009−536203)
【出願日】平成19年11月5日(2007.11.5)
【国際出願番号】PCT/SG2007/000374
【国際公開番号】WO2008/060245
【国際公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(509132439)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月5日(2007.11.5)
【国際出願番号】PCT/SG2007/000374
【国際公開番号】WO2008/060245
【国際公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(509132439)
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