二重容器におけるマンホールカバーの開閉装置
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部胴内に内部容器を内蔵した二重容器において、狭小スペースに配置された内部容器のマンホールカバーを容易に開閉させる開閉装置に係り、特に、原子力発電プラントに用いられる湿分分離加熱器に好適な開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントの効率向上並びに建屋内配置のコンパクト化を目的として、組合わ形湿文分離加熱器が採用されてきている。
【0003】図7及び図8に従来技術の代表的なBWRプラント向き湿分分離加熱器の一構成例を示す。即ち、この湿分分離加熱器は、湿分分離エレメント1,第1段加熱器2,第2段加熱器3により構成されている。加熱器2,3は内部容器である加熱器ヘッダ4,5及び管束6,7からなっており、それらは全て外部容器としての外部胴8の中に収納されている。外部胴8は、建屋のコンパクト化を図るため、極力小径化されている。加熱器ヘッダ4,5には、定期点検時、該加熱器ヘッダ内や管束6,7の取付部の点検を行うことができるよう、両側にマンホール9,10が設けられ、外部胴マンホール11,12からマンホールカバー13,14を開閉することによって出入りできるように配慮されている。
【0004】マンホールカバー13,14は加熱器ヘッダ4,5内が高圧蒸気であることから、約200〜400kgの重量物となっている。この重量物のマンホールカバー13,14を開閉するものとしては、従来、チェーンブロックによりマンホールカバー自重を受けて取付ボルトを外した後、下方に降ろす方法等のものがある。また、三菱重工技報 Vol.19 No.6(1982年11月発行)に示されるように、加熱器ヘッダを外部胴開口部より突出する構造としたものである。
【0005】尚、従来技術に関連するものとして、特開昭59−84786 号公報、同63−14929号公報に示されるものが挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、チェーンブロックを用いる従来技術は、加熱器ヘッダ4,5のマンホールと外部胴8のマンホール11,12間に、チェーンブロックを取付けるためのスペースを確保する必要があり、そのようにした場合、外部胴8が大型化せざるを得ないので、外部胴8のコンパクト化が図れず、しかもチェーンブロックで吊るための作業に手間がかかる。また、加熱器ヘッダの一部を外部胴開口部より突出する従来技術も、外部胴がそれだけ大型化するので、コンパクト化し難い。従って、上記従来技術は、内部容器のマンホールカバーの開閉の容易さ及び外部胴径の大型化回避の点についての配慮に乏しい問題がある。
【0007】本発明の目的は、狭小スペース内であっても、マンホールカバーを容易に開閉することができ、以て開閉作業の省力化及び外部容器の大型化回避を図り得る二重容器におけるマンホールカバーの開閉装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のマンホールカバー開閉装置においては、マンホールカバーの下部にころがり軸受を装着した受台を取付けると共に、マンホールカバーの上部にガイド板を取付けている。また、内部容器の下部に受台のころがり軸受を転動しガイドするレールを取付けると共に、内部容器の上部にガイド板をガイドするガイドレールを前記レールと平行に取付けている。さらに、前記受台にマンホールカバーとレールとの間におけるマンホールカバーの高さ方向の位置を調整する調整手段、及びマンホールカバー用の取付けボルトが取外し状態にあるときに、マンホールに対しほぼ軸方向に沿ってマンホールカバーをずらし、マンホールカバーとマンホールとの間に間隙をつくるマンホールカバーのずらし手段を設けている。そして、マンホールカバーのガイド板をガイドレールに沿ってかつころがり軸受をレールに沿って移動させることにより、マンホールカバーをマンホールに対し開閉するようにしている。
【0009】さらに、前記ころがり軸受を装着した受台は、マンホールカバーの下部に対し着脱可能に取付けられている。
【0010】
【作用】本発明においては、上述の如く、マンホールカバーにころがり軸受を装着した受台とガイド板とを取付け、内部容器にレールとガイドレールとを取付け、マンホールカバーのガイド板をガイドレールに沿ってかつ受台のころがり軸受をレールに沿って移動させることにより、マンホールカバーを開閉するように構成したので、マンホールカバーが重量物であっても、また狭小スペースに配置されてあっても、持ち上げたりするような力作業を要せず、容易に開閉させることができる。
【0011】特に、受台がころがり軸受を有していると、マンホールの自重はころがり軸受を介してレール上に伝達されるため、マンホールカバーを移動させようとする力Fは、マンホールカバー重量をW、ころがり軸受の摩擦係数をμとすると、F=W×μとなる。ここで、ころがり軸受の摩擦係数は、約0.1 程度であるので、マンホールカバー重量が200〜400kgの場合、Fは約20〜40kgとなり、これがマンホールカバーの開閉力となるので、作業者一人で十分開閉が可能である。従って、マンホールカバーを容易に開閉できるので、外部容器の大型化回避を実現できる。
【0012】また、受台がマンホールカバーに着脱可能に取付けてあるので、この受台を定期点検時以外に取り外しておくと、ころがら軸受の潤滑性能が内部蒸気の影響によって劣化するのを防ぐことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図6により説明する。
【0014】実施例の二重容器は、原子力発電プラントに用いられる湿分分離加熱器に適用したものであって、外部胴8の内部に内部容器としての第1段加熱器ヘッダ4と第2段加熱器ヘッダ5とが内蔵され(図7及び図8参照)、また図1に示すように夫々の加熱器ヘッダ4,5のマンホール9,10にマンホールカバー13,14が取付けボルト26によって取付けられている。この点は従来技術と同様である。なお、マンホールカバー13,14には取っ手27が取付けられている。
【0015】そして、この二重容器は、夫々のマンホールカバー13,14を開閉させるために開閉装置を有している。この開閉装置は、第1段加熱器ヘッダ4及び第2段加熱器ヘッダ5の夫々のマンホールカバー13,14を開閉させるために用いるものであるが、以下は便宜上、第2段加熱器ヘッダ5についてのみ説明する。
【0016】即ち、前記開閉装置は図2乃至図4に示すように、マンホールカバー14の下部両側に支持台15がボルトによって夫々取付けられ、該夫々の支持台15に取付けボルト20を介し受台19が取付けられる。受台19は図3及び図4に示すように、後述するレール17上を転動させるため、下部にころがり軸受18を装着している。また受台19には先端部が支持台15に植設された調整ボルト21を有し、該調整ボルト21を回すことによって支持台15における受台19の上下方向の位置を調整できるようにしている。
【0017】一方、第2段加熱器ヘッダ5の下部にレール支持板16を介しレール17が取付けられ、また第2段加熱器ヘッダ5の上部にガイドレール22が取付けられている。レール17はその上を支持台15のころがり軸受18が転動することによって支持台15をガイドするものであり、両端部に受台19が外れないようにするためのストッパー25が突設されている。ガイドレール22は先端側に凹溝22aを有し、該凹溝22aにマンホールカバー14の上部に保持されたガイド板23が係合するようにしている。ガイド板23は図2,図5,図6R>6に示すように、マンホールカバー14の上部両側にねじ止めされた保持部材28によってマンホールカバー14の上部に保持され、その上部先端に前記凹溝22aに係合し得る突条部23aを有している。
【0018】また、前記マンホールカバー14の上下位置には第一,第二の浮かしボルト24A,24Bが装着されている。即ち、第一の浮かしボルト24Aは図5及び図6に示すように、先端部がマンホールカバー14の支持ブラケット29を通り、かつガイド板23上に設けられたナット30に螺合し、第二の浮かしボルト24Aは図3及び図4に示すように、受台19の下部のレール17と対応する位置に装着されている。そして、マンホールカバー14の取付けボルト26を取り外した状態にあるとき、第一の浮かしボルト24Aを締め付けてガイド板23を図6に示す矢印方向にずらすと共に、第二の浮かしボルト24Bも締め付けて該浮かしボルト24Bの先端がレール17の側部を押し付け、受台19がマンホールカバー14と共に図4に示す矢印方向にずれることにより、マンホールカバー14がマンホール10から適宜の距離だけ距離をとるようにしている。
【0019】前記開閉装置は、マンホールカバー14の下部にレール17に載るように受台19を取付けると共に、その上部にガイド板23を配置した状態にあるとき、マンホールカバー14の取付けボルト26をマンホール10から取り外した後、該マンホールカバー14をレール17及びガイドレール22に沿って移動することにより、マンホールカバー14を開閉させるようにしている。
【0020】次に、開閉装置を用いてマンホールカバー14を開閉する手順を説明する。
【0021】まず、マンホールカバー14がマンホール10に取付けボルト26によって取付けられた状態(閉状態)にあるとき、受台19をマンホールカバー14の支持台15とレール17との間に差し込む。その際、受台19の差し込みは、レール17の端部側から行うと容易に差し込める。そして、受台19をマンホールカバー14とレール17との間に差し込んだ後、マンホールカバー14の取付けボルト26を緩めたときにマンホールカバー14が下方へ落下することがないようにするため、受台19の調整ボルト21を回して支持台15とレール17間における受台19の高さ方向の位置を調整し、その後、取付けボルト20を締付けて受台19を支持台15に固定する。
【0022】次いで、マンホールカバー14の取付けボルト26を取外し、その後、マンホールカバー上下部の第一の浮かしボルト24Aと第二の浮かしボルト24Bとを回すことにより、マンホールカバー14全体を受台19と共に図4,図5に示す如き矢印方向にずらし、マンホールカバー14とマンホール10との間に隙間をつくることにより、マンホールのフランジ面或いはガスケットの傷などを付けるおそれがないようにする。しかる後、マンホールカバー14の取っ手27を掴んでレール17及びガイドレール22に沿って移動すると、マンホールカバー14がマンホール10の位置から移動し、開くこととなる。この場合、マンホール17は下部において受台19のころがり軸受18がレール17によってガイドされると共に、上部においてガイド板23がガイドレール22によってガイドされるので、倒れるおそれが全くなく、スムースに移動することができる。これにより、加熱器ヘッダ4,5の点検等を行うことができる。
【0023】また、開けたままのマンホールカバー14を上記と逆の手順で行うことにより、マンホールカバー14をマンホールに取付けることができる。その際、マンホールカバー14の閉止後は、受台19をマンホールカバー14から取り外しておく。
【0024】従って、受台19のころがり軸受18をレール17によりガイドしかつガイド板23をガイドレール22によりガイドさせて直線移動すると、マンホールカバー14を開閉させることができるので、マンホールカバー14が重量物であっても、また狭小スペースに配置されてあっても、持ち上げたりするような力作業を要せず、容易に開閉させることができる。
【0025】また、マンホールカバー14の閉止後、受台19をマンホールカバー14から取外しておくと、受台19に装着されているころがり軸受18の潤滑性能が内部蒸気の影響で劣化するのを防ぐことができ、転がり軸受18の性能を維持できる。さらに、受台19が調整ボルト21を有し、該調整ボルト21により支持台15とレール17間における受台19の高さ方向の位置を正確に位置決めできるので、取付けボルト26をマンホールカバー14から取外しても、該マンホールカバー14が落下することがなく、従って、受台19の取付けを的確に行える。しかも、浮かしボルト24も有し、該浮かしボルト24の回し作業でマンホールカバー14をマンホール10から引き離すと、その後にマンホールカバー14を移動したときに、フランジ面或いはガスケットに傷をつけるおそれがないばかりでなく、マンホールカバー14のずらし作業を容易に行うことができる。
【0026】そして、受台19の取付け及びマンホールカバー14の開閉作業は、外部胴8のマンホール側である一方向から行えるので、作業者がいちいち動き回ることがなく、作業性がきわめて良い。
【0027】なお図示実施例では、開閉装置が湿分分離加熱器に適用した例を示したが、本発明においてはそれに限定されるものではなく、マンホールカバーを一方向から開閉させるものに適用することができる。
【0028】本発明の他の実施例を図9および図10を参照して説明する。尚、図10は図9におけるG−G部分の断面図を示すものである。
【0029】本実施例はマンホールカバー14の上部に取付けられた凸形状のガイド板23を案内するガイドレール22の溝の幅をマンホールカバー14の締付部で広く、開放させるスライド部で狭くしている。
【0030】マンホールカバー14を開けるときは、前述の実施例と同様、マンホールカバー14の下側に受台19を取付け固定し、浮かしボルト24にて、マンホールカバー14とマンホール10との間に隙間を保ち、フランジ面を保護するようにマンホールカバー14を横方向にスライドさせる。
【0031】マンホールカバー14の上側については、前述の実施例では、下側と同様浮かしボルト24にて、横方向にスライドする場合のフランジ面の保護を行っていたのに対し、本実施例では、スライドする部分のガイドレール23の溝をフランジ面から離すことによってフランジ面を保護するものである。
【0032】即ち、マンホールカバー14の上部に取付けられた凸形状のガイド板を案内するガイドレール23の溝をマンホールカバー14の締付部では、広く、一方スライド部では、フランジ面から離して、ガイド板23の幅に合うように狭くしたから、スライドする際、マンホールカバー14はフランジ面から確実に離れる。
【0033】このように本実施例においては、ガイド板23は、マンホールカバー14上部に固定されるから浮かしボルト24の操作は、下側の受台19だけでよいことになり、作業性が改善される。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1によれば、マンホールカバーに取付けたガイド板及び受台のころがり軸受がガイドレール及びレールに沿って移動することにより、マンホールカバーを開閉するように構成したので、狭小スペース内でも、マンホールカバーの開閉を作業者が持ち上げたりすることなく容易に行うことができる結果、開閉作業の省力化及び外部容器の大型化回避を図ることができる。さらに、調整手段により受台の高さ方向の位置を正確に位置決めできるので、マンホールカバーの取付けボルトを取外しても、マンホールカバーが落下することがなくなる。また、ずらし手段によりマンホールカバーをマンホールから適宜の距離だけ引き離すことができるので、フランジ面或いはガスケットに傷をつけるおそれがなくなる。また、請求項2によれば、受台を外しておくと、受台のころがり軸受の潤滑性能が劣化するのを防げるので、湿分分離加熱器に適用しても、ころがり軸受の機能を維持することができる。さらに、調整手段により受台の高さ方向の位置を正確に位置決めできるので、マンホールカバーの取付けボルトを取外しても、マンホールカバーが落下することがなくなる。また、ずらし手段によりマンホールカバーをマンホールから適宜の距離だけ引き離すことができるので、フランジ面或いはガスケットに傷をつけるおそれがなくなる。また、請求項3によれば、マンホールカバーを開閉させる時には、ガイド板の上部に取付けられた突条部のガイド板をガイドレールの凹溝に係合させてガイドするので、マンホールカバーが倒れることなくスムースに移動することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマンホールカバー開閉装置の一実施例を示す要部の断面図である。
【図2】マンホールカバー開閉装置全体を示す図1のA矢視図である。
【図3】受台とその周辺を示す図2のB部詳細図である。
【図4】同じく受台とその周辺を示す図3のD−D断面図である。
【図5】図2のC部詳細図である。
【図6】図5のE矢視に相当する説明図である。
【図7】従来の二重容器を適用した湿分分離加熱器を示す断面図である。
【図8】図7のF−F断面図である。
【図9】本発明の他の実施例によるマンホールカバー開閉装置を示す図である。
【図10】図9のG−G断面図である。
【符号の説明】
1…外部胴、4,5…内部容器としての加熱器ヘッダ、10,11…マンホール、13,14…マンホールカバー、17…レール、18…ころがり軸受、19…受台、22…ガイドレール、23…ガイド板。
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部胴内に内部容器を内蔵した二重容器において、狭小スペースに配置された内部容器のマンホールカバーを容易に開閉させる開閉装置に係り、特に、原子力発電プラントに用いられる湿分分離加熱器に好適な開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントの効率向上並びに建屋内配置のコンパクト化を目的として、組合わ形湿文分離加熱器が採用されてきている。
【0003】図7及び図8に従来技術の代表的なBWRプラント向き湿分分離加熱器の一構成例を示す。即ち、この湿分分離加熱器は、湿分分離エレメント1,第1段加熱器2,第2段加熱器3により構成されている。加熱器2,3は内部容器である加熱器ヘッダ4,5及び管束6,7からなっており、それらは全て外部容器としての外部胴8の中に収納されている。外部胴8は、建屋のコンパクト化を図るため、極力小径化されている。加熱器ヘッダ4,5には、定期点検時、該加熱器ヘッダ内や管束6,7の取付部の点検を行うことができるよう、両側にマンホール9,10が設けられ、外部胴マンホール11,12からマンホールカバー13,14を開閉することによって出入りできるように配慮されている。
【0004】マンホールカバー13,14は加熱器ヘッダ4,5内が高圧蒸気であることから、約200〜400kgの重量物となっている。この重量物のマンホールカバー13,14を開閉するものとしては、従来、チェーンブロックによりマンホールカバー自重を受けて取付ボルトを外した後、下方に降ろす方法等のものがある。また、三菱重工技報 Vol.19 No.6(1982年11月発行)に示されるように、加熱器ヘッダを外部胴開口部より突出する構造としたものである。
【0005】尚、従来技術に関連するものとして、特開昭59−84786 号公報、同63−14929号公報に示されるものが挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、チェーンブロックを用いる従来技術は、加熱器ヘッダ4,5のマンホールと外部胴8のマンホール11,12間に、チェーンブロックを取付けるためのスペースを確保する必要があり、そのようにした場合、外部胴8が大型化せざるを得ないので、外部胴8のコンパクト化が図れず、しかもチェーンブロックで吊るための作業に手間がかかる。また、加熱器ヘッダの一部を外部胴開口部より突出する従来技術も、外部胴がそれだけ大型化するので、コンパクト化し難い。従って、上記従来技術は、内部容器のマンホールカバーの開閉の容易さ及び外部胴径の大型化回避の点についての配慮に乏しい問題がある。
【0007】本発明の目的は、狭小スペース内であっても、マンホールカバーを容易に開閉することができ、以て開閉作業の省力化及び外部容器の大型化回避を図り得る二重容器におけるマンホールカバーの開閉装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のマンホールカバー開閉装置においては、マンホールカバーの下部にころがり軸受を装着した受台を取付けると共に、マンホールカバーの上部にガイド板を取付けている。また、内部容器の下部に受台のころがり軸受を転動しガイドするレールを取付けると共に、内部容器の上部にガイド板をガイドするガイドレールを前記レールと平行に取付けている。さらに、前記受台にマンホールカバーとレールとの間におけるマンホールカバーの高さ方向の位置を調整する調整手段、及びマンホールカバー用の取付けボルトが取外し状態にあるときに、マンホールに対しほぼ軸方向に沿ってマンホールカバーをずらし、マンホールカバーとマンホールとの間に間隙をつくるマンホールカバーのずらし手段を設けている。そして、マンホールカバーのガイド板をガイドレールに沿ってかつころがり軸受をレールに沿って移動させることにより、マンホールカバーをマンホールに対し開閉するようにしている。
【0009】さらに、前記ころがり軸受を装着した受台は、マンホールカバーの下部に対し着脱可能に取付けられている。
【0010】
【作用】本発明においては、上述の如く、マンホールカバーにころがり軸受を装着した受台とガイド板とを取付け、内部容器にレールとガイドレールとを取付け、マンホールカバーのガイド板をガイドレールに沿ってかつ受台のころがり軸受をレールに沿って移動させることにより、マンホールカバーを開閉するように構成したので、マンホールカバーが重量物であっても、また狭小スペースに配置されてあっても、持ち上げたりするような力作業を要せず、容易に開閉させることができる。
【0011】特に、受台がころがり軸受を有していると、マンホールの自重はころがり軸受を介してレール上に伝達されるため、マンホールカバーを移動させようとする力Fは、マンホールカバー重量をW、ころがり軸受の摩擦係数をμとすると、F=W×μとなる。ここで、ころがり軸受の摩擦係数は、約0.1 程度であるので、マンホールカバー重量が200〜400kgの場合、Fは約20〜40kgとなり、これがマンホールカバーの開閉力となるので、作業者一人で十分開閉が可能である。従って、マンホールカバーを容易に開閉できるので、外部容器の大型化回避を実現できる。
【0012】また、受台がマンホールカバーに着脱可能に取付けてあるので、この受台を定期点検時以外に取り外しておくと、ころがら軸受の潤滑性能が内部蒸気の影響によって劣化するのを防ぐことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図6により説明する。
【0014】実施例の二重容器は、原子力発電プラントに用いられる湿分分離加熱器に適用したものであって、外部胴8の内部に内部容器としての第1段加熱器ヘッダ4と第2段加熱器ヘッダ5とが内蔵され(図7及び図8参照)、また図1に示すように夫々の加熱器ヘッダ4,5のマンホール9,10にマンホールカバー13,14が取付けボルト26によって取付けられている。この点は従来技術と同様である。なお、マンホールカバー13,14には取っ手27が取付けられている。
【0015】そして、この二重容器は、夫々のマンホールカバー13,14を開閉させるために開閉装置を有している。この開閉装置は、第1段加熱器ヘッダ4及び第2段加熱器ヘッダ5の夫々のマンホールカバー13,14を開閉させるために用いるものであるが、以下は便宜上、第2段加熱器ヘッダ5についてのみ説明する。
【0016】即ち、前記開閉装置は図2乃至図4に示すように、マンホールカバー14の下部両側に支持台15がボルトによって夫々取付けられ、該夫々の支持台15に取付けボルト20を介し受台19が取付けられる。受台19は図3及び図4に示すように、後述するレール17上を転動させるため、下部にころがり軸受18を装着している。また受台19には先端部が支持台15に植設された調整ボルト21を有し、該調整ボルト21を回すことによって支持台15における受台19の上下方向の位置を調整できるようにしている。
【0017】一方、第2段加熱器ヘッダ5の下部にレール支持板16を介しレール17が取付けられ、また第2段加熱器ヘッダ5の上部にガイドレール22が取付けられている。レール17はその上を支持台15のころがり軸受18が転動することによって支持台15をガイドするものであり、両端部に受台19が外れないようにするためのストッパー25が突設されている。ガイドレール22は先端側に凹溝22aを有し、該凹溝22aにマンホールカバー14の上部に保持されたガイド板23が係合するようにしている。ガイド板23は図2,図5,図6R>6に示すように、マンホールカバー14の上部両側にねじ止めされた保持部材28によってマンホールカバー14の上部に保持され、その上部先端に前記凹溝22aに係合し得る突条部23aを有している。
【0018】また、前記マンホールカバー14の上下位置には第一,第二の浮かしボルト24A,24Bが装着されている。即ち、第一の浮かしボルト24Aは図5及び図6に示すように、先端部がマンホールカバー14の支持ブラケット29を通り、かつガイド板23上に設けられたナット30に螺合し、第二の浮かしボルト24Aは図3及び図4に示すように、受台19の下部のレール17と対応する位置に装着されている。そして、マンホールカバー14の取付けボルト26を取り外した状態にあるとき、第一の浮かしボルト24Aを締め付けてガイド板23を図6に示す矢印方向にずらすと共に、第二の浮かしボルト24Bも締め付けて該浮かしボルト24Bの先端がレール17の側部を押し付け、受台19がマンホールカバー14と共に図4に示す矢印方向にずれることにより、マンホールカバー14がマンホール10から適宜の距離だけ距離をとるようにしている。
【0019】前記開閉装置は、マンホールカバー14の下部にレール17に載るように受台19を取付けると共に、その上部にガイド板23を配置した状態にあるとき、マンホールカバー14の取付けボルト26をマンホール10から取り外した後、該マンホールカバー14をレール17及びガイドレール22に沿って移動することにより、マンホールカバー14を開閉させるようにしている。
【0020】次に、開閉装置を用いてマンホールカバー14を開閉する手順を説明する。
【0021】まず、マンホールカバー14がマンホール10に取付けボルト26によって取付けられた状態(閉状態)にあるとき、受台19をマンホールカバー14の支持台15とレール17との間に差し込む。その際、受台19の差し込みは、レール17の端部側から行うと容易に差し込める。そして、受台19をマンホールカバー14とレール17との間に差し込んだ後、マンホールカバー14の取付けボルト26を緩めたときにマンホールカバー14が下方へ落下することがないようにするため、受台19の調整ボルト21を回して支持台15とレール17間における受台19の高さ方向の位置を調整し、その後、取付けボルト20を締付けて受台19を支持台15に固定する。
【0022】次いで、マンホールカバー14の取付けボルト26を取外し、その後、マンホールカバー上下部の第一の浮かしボルト24Aと第二の浮かしボルト24Bとを回すことにより、マンホールカバー14全体を受台19と共に図4,図5に示す如き矢印方向にずらし、マンホールカバー14とマンホール10との間に隙間をつくることにより、マンホールのフランジ面或いはガスケットの傷などを付けるおそれがないようにする。しかる後、マンホールカバー14の取っ手27を掴んでレール17及びガイドレール22に沿って移動すると、マンホールカバー14がマンホール10の位置から移動し、開くこととなる。この場合、マンホール17は下部において受台19のころがり軸受18がレール17によってガイドされると共に、上部においてガイド板23がガイドレール22によってガイドされるので、倒れるおそれが全くなく、スムースに移動することができる。これにより、加熱器ヘッダ4,5の点検等を行うことができる。
【0023】また、開けたままのマンホールカバー14を上記と逆の手順で行うことにより、マンホールカバー14をマンホールに取付けることができる。その際、マンホールカバー14の閉止後は、受台19をマンホールカバー14から取り外しておく。
【0024】従って、受台19のころがり軸受18をレール17によりガイドしかつガイド板23をガイドレール22によりガイドさせて直線移動すると、マンホールカバー14を開閉させることができるので、マンホールカバー14が重量物であっても、また狭小スペースに配置されてあっても、持ち上げたりするような力作業を要せず、容易に開閉させることができる。
【0025】また、マンホールカバー14の閉止後、受台19をマンホールカバー14から取外しておくと、受台19に装着されているころがり軸受18の潤滑性能が内部蒸気の影響で劣化するのを防ぐことができ、転がり軸受18の性能を維持できる。さらに、受台19が調整ボルト21を有し、該調整ボルト21により支持台15とレール17間における受台19の高さ方向の位置を正確に位置決めできるので、取付けボルト26をマンホールカバー14から取外しても、該マンホールカバー14が落下することがなく、従って、受台19の取付けを的確に行える。しかも、浮かしボルト24も有し、該浮かしボルト24の回し作業でマンホールカバー14をマンホール10から引き離すと、その後にマンホールカバー14を移動したときに、フランジ面或いはガスケットに傷をつけるおそれがないばかりでなく、マンホールカバー14のずらし作業を容易に行うことができる。
【0026】そして、受台19の取付け及びマンホールカバー14の開閉作業は、外部胴8のマンホール側である一方向から行えるので、作業者がいちいち動き回ることがなく、作業性がきわめて良い。
【0027】なお図示実施例では、開閉装置が湿分分離加熱器に適用した例を示したが、本発明においてはそれに限定されるものではなく、マンホールカバーを一方向から開閉させるものに適用することができる。
【0028】本発明の他の実施例を図9および図10を参照して説明する。尚、図10は図9におけるG−G部分の断面図を示すものである。
【0029】本実施例はマンホールカバー14の上部に取付けられた凸形状のガイド板23を案内するガイドレール22の溝の幅をマンホールカバー14の締付部で広く、開放させるスライド部で狭くしている。
【0030】マンホールカバー14を開けるときは、前述の実施例と同様、マンホールカバー14の下側に受台19を取付け固定し、浮かしボルト24にて、マンホールカバー14とマンホール10との間に隙間を保ち、フランジ面を保護するようにマンホールカバー14を横方向にスライドさせる。
【0031】マンホールカバー14の上側については、前述の実施例では、下側と同様浮かしボルト24にて、横方向にスライドする場合のフランジ面の保護を行っていたのに対し、本実施例では、スライドする部分のガイドレール23の溝をフランジ面から離すことによってフランジ面を保護するものである。
【0032】即ち、マンホールカバー14の上部に取付けられた凸形状のガイド板を案内するガイドレール23の溝をマンホールカバー14の締付部では、広く、一方スライド部では、フランジ面から離して、ガイド板23の幅に合うように狭くしたから、スライドする際、マンホールカバー14はフランジ面から確実に離れる。
【0033】このように本実施例においては、ガイド板23は、マンホールカバー14上部に固定されるから浮かしボルト24の操作は、下側の受台19だけでよいことになり、作業性が改善される。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1によれば、マンホールカバーに取付けたガイド板及び受台のころがり軸受がガイドレール及びレールに沿って移動することにより、マンホールカバーを開閉するように構成したので、狭小スペース内でも、マンホールカバーの開閉を作業者が持ち上げたりすることなく容易に行うことができる結果、開閉作業の省力化及び外部容器の大型化回避を図ることができる。さらに、調整手段により受台の高さ方向の位置を正確に位置決めできるので、マンホールカバーの取付けボルトを取外しても、マンホールカバーが落下することがなくなる。また、ずらし手段によりマンホールカバーをマンホールから適宜の距離だけ引き離すことができるので、フランジ面或いはガスケットに傷をつけるおそれがなくなる。また、請求項2によれば、受台を外しておくと、受台のころがり軸受の潤滑性能が劣化するのを防げるので、湿分分離加熱器に適用しても、ころがり軸受の機能を維持することができる。さらに、調整手段により受台の高さ方向の位置を正確に位置決めできるので、マンホールカバーの取付けボルトを取外しても、マンホールカバーが落下することがなくなる。また、ずらし手段によりマンホールカバーをマンホールから適宜の距離だけ引き離すことができるので、フランジ面或いはガスケットに傷をつけるおそれがなくなる。また、請求項3によれば、マンホールカバーを開閉させる時には、ガイド板の上部に取付けられた突条部のガイド板をガイドレールの凹溝に係合させてガイドするので、マンホールカバーが倒れることなくスムースに移動することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマンホールカバー開閉装置の一実施例を示す要部の断面図である。
【図2】マンホールカバー開閉装置全体を示す図1のA矢視図である。
【図3】受台とその周辺を示す図2のB部詳細図である。
【図4】同じく受台とその周辺を示す図3のD−D断面図である。
【図5】図2のC部詳細図である。
【図6】図5のE矢視に相当する説明図である。
【図7】従来の二重容器を適用した湿分分離加熱器を示す断面図である。
【図8】図7のF−F断面図である。
【図9】本発明の他の実施例によるマンホールカバー開閉装置を示す図である。
【図10】図9のG−G断面図である。
【符号の説明】
1…外部胴、4,5…内部容器としての加熱器ヘッダ、10,11…マンホール、13,14…マンホールカバー、17…レール、18…ころがり軸受、19…受台、22…ガイドレール、23…ガイド板。
【特許請求の範囲】
【請求項1】外部容器の内部の垂直な面にマンホールカバーを有する内部容器を内蔵した二重容器において、マンホールカバーの下部にころがり軸受を装着した受台を取付けると共に、マンホールカバーの上部にガイド板を取付け、内部容器の下部に受台のころがり軸受を転動しガイドするレールを取付けると共に、内部容器の上部にガイド板と係合するガイドレールを前記レールと平行に取付け、前記受台にマンホールカバーとレールとの間におけるマンホールカバーの高さ方向の位置を調整する調整手段、及びマンホールカバー用の取付けボルトが取外し状態にあるときに、マンホールに対しほぼ軸方向に沿ってマンホールカバーをずらし、マンホールカバーとマンホールとの間に間隙をつくるマンホールカバーのずらし手段を設け、マンホールカバーのガイド板をガイドレールに沿ってかつころがり軸受をレールに沿って移動させ、マンホールカバーをマンホールに対し開閉することを特徴とする二重容器におけるマンホールカバーの開閉装置。
【請求項2】外部容器の内部の垂直な面にマンホールカバーを有する内部容器を内蔵した二重容器において、マンホールカバーの下部にころがり軸受を装着した受台を着脱可能に取付けると共に、マンホールカバーの上部にガイド板を取付け、内部容器の下部に受台のころがり軸受を転動しガイドするレールを取付けると共に、内部容器の上部にガイド板と係合するガイドレールを前記レールと平行に取付け、前記受台にマンホールカバーとレールとの間におけるマンホールカバーの高さ方向の位置を調整する調整手段、及びマンホールカバー用の取付けボルトが取外し状態にあるときに、マンホールに対しほぼ軸方向に沿ってマンホールカバーをずらし、マンホールカバーとマンホールとの間に間隙をつくるマンホールカバーのずらし手段を設け、マンホールカバーのガイド板をガイドレールに沿ってかつころがり軸受をレールに沿って移動させ、マンホールカバーをマンホールに対し開閉することを特徴とする二重容器におけるマンホールカバーの開閉装置。
【請求項3】前記ガイドレールの先端側に凹溝を設け、ガイド板の上部に前記凹溝に係合する突条部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の二重容器におけるマンホールカバーの開閉装置。
【請求項1】外部容器の内部の垂直な面にマンホールカバーを有する内部容器を内蔵した二重容器において、マンホールカバーの下部にころがり軸受を装着した受台を取付けると共に、マンホールカバーの上部にガイド板を取付け、内部容器の下部に受台のころがり軸受を転動しガイドするレールを取付けると共に、内部容器の上部にガイド板と係合するガイドレールを前記レールと平行に取付け、前記受台にマンホールカバーとレールとの間におけるマンホールカバーの高さ方向の位置を調整する調整手段、及びマンホールカバー用の取付けボルトが取外し状態にあるときに、マンホールに対しほぼ軸方向に沿ってマンホールカバーをずらし、マンホールカバーとマンホールとの間に間隙をつくるマンホールカバーのずらし手段を設け、マンホールカバーのガイド板をガイドレールに沿ってかつころがり軸受をレールに沿って移動させ、マンホールカバーをマンホールに対し開閉することを特徴とする二重容器におけるマンホールカバーの開閉装置。
【請求項2】外部容器の内部の垂直な面にマンホールカバーを有する内部容器を内蔵した二重容器において、マンホールカバーの下部にころがり軸受を装着した受台を着脱可能に取付けると共に、マンホールカバーの上部にガイド板を取付け、内部容器の下部に受台のころがり軸受を転動しガイドするレールを取付けると共に、内部容器の上部にガイド板と係合するガイドレールを前記レールと平行に取付け、前記受台にマンホールカバーとレールとの間におけるマンホールカバーの高さ方向の位置を調整する調整手段、及びマンホールカバー用の取付けボルトが取外し状態にあるときに、マンホールに対しほぼ軸方向に沿ってマンホールカバーをずらし、マンホールカバーとマンホールとの間に間隙をつくるマンホールカバーのずらし手段を設け、マンホールカバーのガイド板をガイドレールに沿ってかつころがり軸受をレールに沿って移動させ、マンホールカバーをマンホールに対し開閉することを特徴とする二重容器におけるマンホールカバーの開閉装置。
【請求項3】前記ガイドレールの先端側に凹溝を設け、ガイド板の上部に前記凹溝に係合する突条部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の二重容器におけるマンホールカバーの開閉装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図7】
【図8】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図7】
【図8】
【図10】
【特許番号】特許第3381959号(P3381959)
【登録日】平成14年12月20日(2002.12.20)
【発行日】平成15年3月4日(2003.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平5−66414
【出願日】平成5年3月25日(1993.3.25)
【公開番号】特開平6−24490
【公開日】平成6年2月1日(1994.2.1)
【審査請求日】平成10年11月12日(1998.11.12)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【参考文献】
【文献】特開 平2−191186(JP,A)
【文献】特開 昭59−194169(JP,A)
【文献】特開 昭63−67290(JP,A)
【文献】実開 平2−120395(JP,U)
【文献】実開 昭61−163097(JP,U)
【登録日】平成14年12月20日(2002.12.20)
【発行日】平成15年3月4日(2003.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成5年3月25日(1993.3.25)
【公開番号】特開平6−24490
【公開日】平成6年2月1日(1994.2.1)
【審査請求日】平成10年11月12日(1998.11.12)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【参考文献】
【文献】特開 平2−191186(JP,A)
【文献】特開 昭59−194169(JP,A)
【文献】特開 昭63−67290(JP,A)
【文献】実開 平2−120395(JP,U)
【文献】実開 昭61−163097(JP,U)
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