説明

交換可能なろ材のためのろ過装置

交換可能なろ材パックを設置するフィルタ・ハウジング・サンプ(12)と、フィルタ・ヘッド組立て体(22)と、密封すると共に、フィルタ・ハウジング・サンプからろ材パックの交換を容易にする固定組み立て体とを備える、改良されたフィルタ・ハウジング組み立て体(10)。装置はろ材パックを受け入れ、設置するため構成され、寸法決めされる中心孔(16)と、中心孔への経路を与える軸方向開口(14)とを有するフィルタ・ハウジング・サンプと、軸方向開口を覆うようにフィルタ・ハウジング・サンプに合わせて構成され、寸法決めされるフィルタ・ヘッド組立て体と、フィルタ・ヘッドをフィルタ・ハウジング・サンプに密封するための締め付け装置とを備える。締め付け装置は2つの端部を有する、少なくとも2個の曲線状部材(32a、32b)と、少なくとも1個のヒンジ組み立て体(34)と、一対の曲線状部材の第2の端部に位置決めされた少なくとも2個の舌部材(36a、36b)と、フィルタ・ハウジング・サンプ内にろ材パックの設置を容易にするため操作者が密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように、少なくとも2個の舌部材に力を加えるため働く、少なくとも1個の固定装置とを備え、一対の曲線状部材はヒンジ組立て体によって一端で互いに回動可能に取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(関連出願)
本出願は尾上らの“交換可能なろ材のためのろ過装置”の名称で2003年3月10日に出願された米国仮特許出願番号第60/453,415号の一部継続出願であり、明細書の開示は本開示と矛盾しない範囲で参照によってここに取り入れられる。
【0002】
(開示の背景)
本開示は流体ろ過装置に係り、特に、交換可能なろ材パックを設置するフィルタ・ハウジング・サンプ組立て体と、フィルタ・ヘッド組立て体と、ろ材パックを密封し、フィルタ・ハウジング・サンプ組立て体からのろ材パックの交換を容易にする固定組立て体とを備えるろ過装置に関する。
【0003】
消費者および工業用途の双方においては、水のような流体はしばしば意図した用途で使用する前にろ過される。結果として、その工業システムまたは消費者装置内に内部的または外部的のどちらかの方法でろ過装置が装着される。
【0004】
一般に、これらのろ過システムは1個ないしそれ以上のろ過装置を備える。これらのろ過システムの大多数において、ろ過装置は交換可能なろ材パックを設置するフィルタ・ハウジング・サンプと、未処理流体を受け入れる入口管と、処理流体を供給する出口管と、フィルタ・ハウジング・サンプをフィルタ・ヘッド組立て体の固定する固定組立て体とを備える形式のろ過装置である。
【0005】
常置形フィルタ・ハウジング・サンプおよび交換可能なフィルタ・カートリッジを使用するフィルタ・ヘッド組立て体を有するろ過システムはこの技術分野ではよく知られており、汚染流体をろ過するために長年にわたって使用されている。このシステム形式の初期の例はロリマーに付与された米国特許第2,858,026号明細書に開示される。このようなシステムでは、フィルタ・ハウジング・サンプはフィルタ・カートリッジを支持する圧力容器として、処理される汚染流体を受け入れる、サンプまたはボールとして両方に役立つ。それゆえ、フィルタ・カートリッジから取り外されたとき、フィルタ・ハウジング・サンプは汚染されたまま残る。したがって、フィルタ・ハウジング・サンプは新しいフィルタ・カートリッジを設置する前に洗浄する必要がある。これは種類が異なる流体を同じフィルタ・ハウジング・システムを通してろ過する用途、すなわち、処理から次の処理まで一切の汚れを断つことを確実にするためバッチ処理間で洗浄が必要となる、多様な着色ペイントまたは薬品用途の場合、特に正しいといえる。
【0006】
当業者は程なくたとえばクローズに付与された米国特許第3,684,100号明細書に開示されるようにフィルタ・ハウジング・サンプの洗浄を維持する必要性を認識し、この問題への実際的解決策を提供した。このクローズ特許は薄いプラスチック・シェル内にカプセル化されたろ材をからなる使い捨てフィルタ・カートリッジと、フィルタ・カートリッジを支持する圧力容器として単独で役立つ金属ハウジングとを備えるシステムについて記述する。使用中、汚染流体はフィルタ・カートリッジだけを通って流動し、金属ハウジングは乾燥したクリーンな状態のままである。
【0007】
これらの装置の場合、頻繁なろ材パックの交換が固有のろ過性能と流出流の品質とを維持するために必要になる。それゆえ、固定組立て体はろ材パックの交換と装置に対する通常の保守とを簡単に行うためフィルタ・ハウジング・サンプの内部への定期的な接近を可能にしながら、リークを防ぐろ過システムを確保しなければならない。
【0008】
ボルト・ナット締結体のような現在使用している固定組立て体はもっぱら工具を用いて開放され、閉止され、再度装着する場合にはこれらの部品を圧縮する必要がある。さらに、フィルタ・ヘッド組立て体はろ材を交換するためにはラインから切り離さなければならない。これは訓練された作業員といえども、ろ過装置上でろ材パックを交換し、または保守を行うことを困難にし、時間を浪費する。この作業はときどき完了させるのに追加の作業員を必要とする。一般に、こうした装置を使用することは資源を無駄に浪費し、工程全体に高価な非稼動時間をもたらす。
【0009】
(開示の要約)
本開示は従来技術の上述した問題を解決するろ過装置を提供する。本発明に従って構成されるろ過装置は交換可能なろ材パックを設置するためのフィルタ・ハウジング・サンプと、フィルタ・ヘッド組立て体と、ろ材パックの交換のためより簡便な取り外しを促す固定組立て体とを備える。好ましくは、固定組立て体は単独の工具を必要とせず、手で操作することができる。
【0010】
一実施例において、本開示のろ過装置はフィルタ・サンプ組立て体と、フィルタ・ヘッドと、独立した締め付け装置に組み入れる固定組立て体とを備える。この締め付け装置はフィルタ・ヘッド組立て体とフィルタ・ハウジング・サンプとの間の密封域を取り囲むように構成され、寸法決めされる、一対のアームを備える。ろ過装置と係合するとき、このアームは密封域全体に沿って実質的に同一の力を加える。アームは各アームの一端に設けられるヒンジによって互いに回動可能に連結される。各アームの他端は固定装置をそこに取り付けるのを容易にする突出舌片を備える。
【0011】
本開示の別の実施例において、フィルタ・ヘッド組立て体はさらにフィルタ・ハウジング・サンプを分離するとき、フィルタ・ヘッド組立て体がそのままラインに留まるのを可能にするように構成される、流体入口および出口用コネクタを備える。好ましくは、これらのコネクタは、一般に、“Oリング”形コネクタと呼ばれるものを含む。
【0012】
本開示のさらに別の実施例において、フィルタ・ヘッドはフィルタ・ヘッドに備えられる、いずれかのアタッチメントからろ材パックに力を加えるためろ材パックに圧力を作用させるレバーおよびピストン組立て体を備える。レバーはフィルタ・ヘッドに回動可能に装着され、ピストンと効果的に協働するように連結される。ピストンはフィルタ・ハウジング内に設置されるろ材パックと接するためフィルタ・ヘッドの外部からフィルタ・ハウジングの内部に延びるように、滑動可能に装着される。レバーおよびピストン組立て体はレバーの反対側自由端よりも回動装着部により近い位置でレバーによる力がピストンに伝達されるように協働するため構成される。
【0013】
本開示のさらに別の実施例において、フィルタ・ハウジング・システムはろ材パックを受け入れ、設置するように構成され、寸法決めされる中心孔と、この中心孔への経路を与える軸方向開口とを有するフィルタ・ハウジング・サンプと、軸方向開口を覆うようにフィルタ・ハウジング・サンプに合わせて構成され、寸法決めされるフィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体と、フィルタ・ヘッドとフィルタ・ハウジング・サンプとの間にろ材パックを密封するための締め付け装置とを備え、締め付け装置は2つの端部を有する、少なくとも2個の曲線状部材と、少なくとも1個のヒンジ組立て体と、少なくとも2個の曲線状部材の第2の端部に効果的に位置決めされる、少なくとも2個の舌部材と、少なくとも1個の固定装置とを備え、少なくとも2個の曲線状部材は少なくとも1個のヒンジ組立て体によって一端で互いに効果的に回動可能に取り付けられており、少なくとも1個の固定装置がフィルタ・ハウジング・サンプ内部へのろ材パックの設置を容易にするため操作者がフィルタ・ヘッドとフィルタ・ハウジング・サンプとの間に密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように、少なくとも2個の舌部材を共に押す力を加えるため働く。
【0014】
本開示の別の実施例において、フィルタ・ハウジング組立て体はろ材パックを受け入れ、設置するように構成され、寸法決めされる中心孔と、この中心孔への経路を与える軸方向開口とを有するフィルタ・ハウジング・サンプと、軸方向開口を覆うようにフィルタ・ハウジング・サンプに合わせて構成され、寸法決めされるフィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体と、ろ材パックが効果的に位置決めされるとき、フィルタ・ハウジング・サンプに対してフィルタ・ヘッドを効果的に位置決めするための締め付け装置とを備え、締め付け装置は2つの端部を有する、少なくとも2個の曲線状部材と、少なくとも1個のヒンジ組立て体と、少なくとも2個の曲線状部材の第2の端部に効果的に位置決めされる、少なくとも2個の舌部材と、少なくとも1個の固定装置とを備え、少なくとも2個の曲線状部材は少なくとも1個のヒンジ組立て体によって一端で互いに効果的に回動可能に取り付けられており、少なくとも1個の固定装置がフィルタ・ハウジング・サンプ内部へのろ材パックの設置を容易にするため操作者がろ材パック、フィルタ・ハウジング・サンプおよびフィルタ・ヘッド組立て体間に密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように、少なくとも2個の舌部材を共に押す力を加えるため働く。
【0015】
本開示の他の目的および利点は以下の記述と添付図面とから明らかになる。
【0016】
(開示の実施を可能にする説明)
図面を参照すると、図1および図2は参照として以下の説明で使用される、縦軸を形成している、管状形の代表的フィルタ・ハウジング組立て体10を示す。フィルタ・ハウジング組立て体10はハウジング・サンプ中心孔16への経路を与える軸方向開口14を有する細長いフィルタ・ハウジング・サンプ12を有する。中心孔16はろ材パック(図示せず)を受け入れ、設置するように構成され、寸法決めされる。このろ材パックは望ましい処理と流速とに従って決まるサイズまたは形式のものである。半径方向本体フランジ・リム18は開口14に隣接するフィルタ・ハウジング・サンプ12の一部を取り囲み、外周部に沿って形成される実質的に平面部20を有する。
【0017】
フィルタ・ハウジング組立て体10はさらに開口14を覆うようにフィルタ・ハウジング・サンプ12に合わせて構成され、寸法決めされる、円盤状のフィルタ・ヘッド組立て体22を備える。フィルタ・ヘッド組立て体22は、代表的一実施例では、締め付け装置30をフィルタ・ヘッド組立て体22に固定するために使用されるブラケット24と、フィルタ・ヘッド組立て体22がハウジング・サンプ12上の所定の位置に置かれるとき、半径方向本体フランジ・リム18と接するように構成され、寸法決めされる、半径方向フランジ・リム26とを備える。半径方向フランジ・リム26はフィルタ・ヘッド組立て体22がハウジング・サンプ12上に正確に位置を合わせるとき、半径方向本体フランジ・リム18の平面部20と接触する、外周部に沿って形成される実質的に平面部28を有する。
【0018】
図1、図2、図10、図11、図14および図15に示されるように、フィルタ・ヘッド組立て体22をフィルタ・ハウジング・サンプ12に密封するため代表的自己支持独立締め付け装置30が使用される。締め付け装置30は、これに限られないが、ヒンジ組立て体34によって一端で互いに回動可能に取り付けられる、一対の曲線状アーム32a、32bを備える。各アーム32a、32bの他端は共に力を加える固定装置の装着を容易にするための舌片36a、36bを備える。この代表的実施例において、舌片36a、36bは雄形および雌形固定具40、42を受け入れ、締め付け装置30を固定するため協働する孔またはスロット44を有する。アーム32a、32bはろ材パックを装着するとき、半径方向フランジ・リム26および半径方向本体フランジ・リム18の双方を係合させるため構成され、寸法決めされ、締め付け装置30が係合されるとき、フィルタ・ヘッド組立て体22が密封域全体に軸方向および半径方向に均一に圧縮荷重を分布させる方法でフィルタ・ハウジング・サンプ12に位置決めされる。好ましくは、アーム32a、32bはリム26、18で形づくられる輪郭と一致するように形成される。
【0019】
図示される代表的実施例において、代表的雄形固定具40は舌片36aの孔またはスロットよりも小径である、十分な長さのねじロッド部46と、円形平担ヘッド48とを有する実質的にねじアイ・ボルトである。代表的雌形固定具42は雄形固定具40のねじロッド部46と係合するねじ孔50と、ノブ52とを有する。この雌形固定具42は、好ましくは、ろ材パックをフィルタ・ハウジング組立て体10内に効果的に位置決めするとき、固定具40と固定具42とを互いに固定するのに必要な回転運動を容易にするため操作者が密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように形づくられる。
【0020】
正常な使い方では、フィルタ・ヘッド組立て体22はいずれかの流体流をフィルタ・ハウジング組立て体10内に導く前にろ材パックを設置した状態でフィルタ・ハウジング・サンプ12上に正確に位置を合わせ、密封を果たさなければならない。未処理流体は入口管54を通ってフィルタ・ハウジング組立て体10に流入し、処理流体は流体出口管56を通ってフィルタ・ハウジング組立て体10から流出する。入口管54および出口管56はフィルタ・ヘッド組立て体22を貫いてハウジング・サンプ12に延びる、軸方向孔58および孔60内にそれぞれ配置される。
【0021】
図3ないし図7は入口管54と出口管56とをろ過流体供給系と流体流出系とに結ぶ接続要素の可能な一代表的実施例を示す。これらの要素は複数の管状部品、固定具およびゴム製Oリングまたは金属製ワッシャを備える。図示の代表的実施例において、異なるサイズの一対のOリング形部品はコーン状ナットおよびコーン状コネクタならびに波形スプリングと共に、入口ソースおよび出口を入口管54および出口管56と効果的に結ぶために使用される。図3ないし図7にコネクタ55として参照される、これらのコネクタは2重のOリング部55aと効果的に接続されるテーパ状ねじ部55bを備える。一対のコネクタ55はろ材パックと入口管54および出口管56、外部の流体供給系統(図示せず)および流体回収管(図示せず)との間に密封を形成し、また一方、フィルタ・ヘッド組立て体22をラインから外すことなく、ろ材パックの交換または保守を行うためフィルタ・ハウジング・サンプ12を開放することを可能にする。
【0022】
図1および図2に、特に図8および図9に示されるように、ここに描かれた代表的実施例はフィルタ・ハウジング・サンプ12およびそこに位置決めされたろ材パックからフィルタ・ヘッド組立て体22を分離するのを容易にするため構成される、細長いレバー62とピストン64とを備える。レバー62はフィルタ・ヘッド組立て体22の上面に配置されるカップリング66によってフィルタ・ヘッド組立て体22に対して約180度回動するように装着される。ピストン64はフィルタ・ヘッド組立て体22の軸方向孔68内に配置され、ピストン64の第1の端部が1行程中に中心孔16内に届くように軸方向孔68を貫いて移動するため滑動可能に装着される。
【0023】
図8および図9に最もよく示されるように、ピストン64は反対側の第2の端部にレバー63を受け入れるソケット70を備える。それゆえ、レバー62とピストン64とはフィルタ・ヘッド組立て体22に向かって軸方向にレバー62を動かすため加える力がソケット70位置でレバー62との連結を通じてピストン64に伝達できるように互いに効果的に連結される。結果として、ピストン64は軸方向に移動し、ろ材パックがフィルタ・ヘッド組立て体22の下面から離れるように押す。好ましくは、レバー64に対するピストン64の位置決め(すなわち、力がレバー62からピストン64に伝達される点)はてこ比と慣性とのバランスを最適に保つ。この代表的実施例において、連結点、すなわちソケット70はレバー62長さの約1/3の位置である。
【0024】
上述した機構は操作者が他の助けを借りず自身の手で素早く、しかも簡単に、たとえばカートリッジ・クリーン・パックのようなろ材パックを交換する、望ましい改良された操作者に都合のよい構成を達成する。開発された特別の革新的技術は
(1)操作者が片方の手だけで締め付け装置を効果的に連結するためハウジング ・ヘッドに効果的に連結される自己支持締め付け装置。
(2)ろ材パックの交換中、ハウジング・ヘッド要素がラインに留まるように入 口管および出口管にOリング形コネクタを利用する。
(3)ろ材パックの交換を素早くしかも簡単に行うのを助けるOリング形コネク タの使用。
(4)操作者が片方の手だけでハウジング・ヘッド要素に位置決めされたプッシ ュ・ロッドを用いて使用済みのろ材パックをハウジング・ヘッド要素か ら簡単に引き離すことができる。
(5)システム交換完了をなし遂げる総作業時間が約5分から約1分よりも短い 時間に短縮でき、高度な熟練レベルを有すること、または特別の機器操 作訓練を受けることを必要としない、操作者によってなし遂げられる。
を含む。
【0025】
別の代替的実施例が図10および図11に示され、フィルタ・ハウジング・サンプ12およびそこに位置決めされるろ材パックからフィルタ・ヘッド組立て体22を分離するのを容易にする、ブラケット24またはレバー62およびピストン64のような手段を使用しない、本開示の別の可能な代表的実施例を示す。この特有の実施例はろ材パックの交換を達成するために多様な要素の分離を容易にする手段が特に有利と考えられない用途において使用することができる。
【0026】
図12および図13はフィルタ・ヘッド組立て体22の代替的実施例を示す。これらの図は軸方向孔58、60を含む、フィルタ・ヘッド組立て体22要素が単一片またはプレス加工でそこに嵌合、またはそれ以外では従来方法で取り付けられる軸方向孔58、60を備える多数の要素片からなるものである。
【0027】
図14ないし図16はさらに本開示に従う別の可能な実施例を示す。図14および図15はこれらの図がろ材パックの交換を達成するために多様な要素の分離を容易にする手段として、別の可能な代替的実施例を示す点を除いて、図1および図2に類似する。図14は軸方向孔58、60を通してフィルタ・ヘッド組立て体22に組み立てられた図3ないし図7の要素を符号100で示す。図14ないし図16に示される代替的かつ代表的実施例の詳細は詳しく説明されない。これは上記実施例に詳しく述べたように、特別な要素からなる他の多様な可能な組み合わせが望ましい結果をもたらすのに必要とする働きを果たすのに利用できることを理解できるのと同様に当業者がここに示された開示からこれらの詳細について容易に理解できると考えるためである。
【0028】
図16は運転中所定の位置にろ材パックを効果的に密封するのに必要な力を発生するためより効果的であることが見出された代表的ノブを示す。特に、この仕事に満足であることが判明している代表的ノブは、図15および図16に示されるように、ノブ42から延びる突起部102を備える。この特別の形状に作られたノブは操作者がより簡単にノブをつかむことができ、固定具を共に固く締め、これにより、ろ材パックをフィルタ・ヘッド組立て体22とフィルタ・ハウジング・サンプ12との間に密封するのに必要な力を生じることが可能である。
【0029】
上記の記述から理解できるように、出願人は、一実施例において、操作者が追加の工具または交換のための特別な訓練もなく、仕事を容易に行うことができるように、ろ材パックの交換を簡単に行う、交換可能なろ材のための新規で革新的なろ過装置を提供した。さらに、出願人はろ材パックの交換および/または特別な形状に作られたノブを達成するために多様な要素の分離を容易にする手段を提供した。このノブは操作者がより簡単にノブをつかむことができ、固定具を共に固く締め、これにより、ろ材パックをフィルタ・ヘッド組立て体22とフィルタ・ハウジング・サンプ12との間に密封するのに必要な力を生じることが可能である。
【0030】
本開示のフィルタ・ハウジング組み立て体が好ましい実施例について説明されたが、当業者は本開示の精神および範囲から離れることなく、変更および変形なし得ることは容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本開示が関係する当業者が本開示のろ過組み立て体をどのように製作し、使用するかをより容易に理解できるように、好ましい実施例が図面を参照してここに説明される。
【図1】図1は本開示の一代表的実施例に従って構成されたフィルタ・ハウジング組立て体の平面図である。
【図2】図2は図1の2−2線に沿う本開示のフィルタ・ハウジング組立て体の横断面図である。
【図3】図3は本開示に従って構成されたろ過装置で使用される入口および出口コネクタの一代表的実施例の斜視図である。
【図4】図4は図3に示されるコネクタの側面図である。
【図5】図5は図3に示されるコネクタの平面図である。
【図6】図6は図5の6−6線に沿う本開示のコネクタの横断面図である。
【図7】図7は図6の7の詳細を示す本開示のコネクタの拡大図である。
【図8】図8はレバーがピストンをフィルタ・ヘッドに力を加えない位置にある、図1の3−3線に沿う本開示に従って構成されたフィルタ・ヘッドの横断面図である。
【図9】図9はレバーがピストンをフィルタ・ヘッドに力を加えた位置にある、図1の3−3線に沿う本開示に従って構成されたフィルタ・ヘッドの横断面図である。
【図10】図10は本開示の一代表的実施例に従って構成された別の代表的フィルタ・ハウジング組立て体の平面図である。
【図11】図11は図10の2−2線に沿う本開示のフィルタ・ハウジング組立て体の横断面図である。
【図12】図12はフィルタ・ヘッドが2片からなる構成を備える、図10の2−2線に沿う本開示に従って構成されたフィルタ・ヘッド組立て体の横断面図である。
【図13】図13はフィルタ・ヘッドが単一の構成を備える、図10の2−2線に沿う本開示に従って構成されたフィルタ・ヘッド組立て体の横断面図である。
【図14】図14は図10の2−2線に沿う本開示のフィルタ・ハウジング組立て体の代替的実施例の部分横断面図である。
【図15】図15は本開示の別の代表的実施例に従って構成されたフィルタ・ハウジング組立て体の平面図である。
【図16】図16は図15に示されるノブの斜視図である。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(開示の背景)
本開示は流体ろ過装置に係り、特に、交換可能なろ材パックを設置するフィルタ・ハウジング・サンプ組立て体と、フィルタ・ヘッド組立て体と、ろ材パックを密封し、フィルタ・ハウジング・サンプ組立て体からのろ材パックの交換を容易にする固定組立て体とを備えるろ過装置に関する。
【0002】
消費者および工業用途の双方においては、水のような流体はしばしば意図した用途で使用する前にろ過される。結果として、その工業システムまたは消費者装置内に内部的または外部的のどちらかの方法でろ過装置が装着される。
【0003】
一般に、これらのろ過システムは1個ないしそれ以上のろ過装置を備える。これらのろ過システムの大多数において、ろ過装置は交換可能なろ材パックを設置するフィルタ・ハウジング・サンプと、未処理流体を受け入れる入口管と、処理流体を供給する出口管と、フィルタ・ハウジング・サンプをフィルタ・ヘッド組立て体の固定する固定組立て体とを備える形式のろ過装置である。
【0004】
常置形フィルタ・ハウジング・サンプおよび交換可能なフィルタ・カートリッジを使用するフィルタ・ヘッド組立て体を有するろ過システムはこの技術分野ではよく知られており、汚染流体をろ過するために長年にわたって使用されている。このシステム形式の初期の例はロリマーに付与された米国特許第2,858,026号明細書に開示される。このようなシステムでは、フィルタ・ハウジング・サンプはフィルタ・カートリッジを支持する圧力容器として、処理される汚染流体を受け入れる、サンプまたはボールとして両方に役立つ。それゆえ、フィルタ・カートリッジから取り外されたとき、フィルタ・ハウジング・サンプは汚染されたまま残る。したがって、フィルタ・ハウジング・サンプは新しいフィルタ・カートリッジを設置する前に洗浄する必要がある。これは種類が異なる流体を同じフィルタ・ハウジング・システムを通してろ過する用途、すなわち、処理から次の処理まで一切の汚れを断つことを確実にするためバッチ処理間で洗浄が必要となる、多様な着色ペイントまたは薬品用途の場合、特に正しいといえる。
【0005】
当業者は程なくたとえばクローズに付与された米国特許第3,684,100号明細書に開示されるようにフィルタ・ハウジング・サンプの洗浄を維持する必要性を認識し、この問題への実際的解決策を提供した。このクローズ特許は薄いプラスチック・シェル内にカプセル化されたろ材をからなる使い捨てフィルタ・カートリッジと、フィルタ・カートリッジを支持する圧力容器として単独で役立つ金属ハウジングとを備えるシステムについて記述する。使用中、汚染流体はフィルタ・カートリッジだけを通って流動し、金属ハウジングは乾燥したクリーンな状態のままである。
【0006】
これらの装置の場合、頻繁なろ材パックの交換が固有のろ過性能と流出流の品質とを維持するために必要になる。それゆえ、固定組立て体はろ材パックの交換と装置に対する通常の保守とを簡単に行うためフィルタ・ハウジング・サンプの内部への定期的な接近を可能にしながら、リークを防ぐろ過システムを確保しなければならない。
【0007】
ボルト・ナット締結体のような現在使用している固定組立て体はもっぱら工具を用いて開放され、閉止され、再度装着する場合にはこれらの部品を圧縮する必要がある。さらに、フィルタ・ヘッド組立て体はろ材を交換するためにはラインから切り離さなければならない。これは訓練された作業員といえども、ろ過装置上でろ材パックを交換し、または保守を行うことを困難にし、時間を浪費する。この作業はときどき完了させるのに追加の作業員を必要とする。一般に、こうした装置を使用することは資源を無駄に浪費し、工程全体に高価な非稼動時間をもたらす。
【0008】
(開示の要約)
本開示は従来技術の上述した問題を解決するろ過装置を提供する。本発明に従って構成されるろ過装置は交換可能なろ材パックを設置するためのフィルタ・ハウジング・サンプと、フィルタ・ヘッド組立て体と、ろ材パックの交換のためより簡便な取り外しを促す固定組立て体とを備える。好ましくは、固定組立て体は単独の工具を必要とせず、手で操作することができる。
【0009】
一実施例において、本開示のろ過装置はフィルタ・サンプ組立て体と、フィルタ・ヘッドと、独立した締め付け装置に組み入れる固定組立て体とを備える。この締め付け装置はフィルタ・ヘッド組立て体とフィルタ・ハウジング・サンプとの間の密封域を取り囲むように構成され、寸法決めされる、一対のアームを備える。ろ過装置と係合するとき、このアームは密封域全体に沿って実質的に同一の力を加える。アームは各アームの一端に設けられるヒンジによって互いに回動可能に連結される。各アームの他端は固定装置をそこに取り付けるのを容易にする突出舌片を備える。
【0010】
本開示の別の実施例において、フィルタ・ヘッド組立て体はさらにフィルタ・ハウジング・サンプを分離するとき、フィルタ・ヘッド組立て体がそのままラインに留まるのを可能にするように構成される、流体入口および出口用コネクタを備える。好ましくは、これらのコネクタは、一般に、“Oリング”形コネクタと呼ばれるものを含む。
【0011】
本開示のさらに別の実施例において、フィルタ・ヘッドはフィルタ・ヘッドに備えられる、いずれかのアタッチメントからろ材パックに力を加えるためろ材パックに圧力を作用させるレバーおよびピストン組立て体を備える。レバーはフィルタ・ヘッドに回動可能に装着され、ピストンと効果的に協働するように連結される。ピストンはフィルタ・ハウジング内に設置されるろ材パックと接するためフィルタ・ヘッドの外部からフィルタ・ハウジングの内部に延びるように、滑動可能に装着される。レバーおよびピストン組立て体はレバーの反対側自由端よりも回動装着部により近い位置でレバーによる力がピストンに伝達されるように協働するため構成される。
【0012】
本開示のさらに別の実施例において、フィルタ・ハウジング・システムはろ材パックを受け入れ、設置するように構成され、寸法決めされる中心孔と、この中心孔への経路を与える軸方向開口とを有するフィルタ・ハウジング・サンプと、軸方向開口を覆うようにフィルタ・ハウジング・サンプに合わせて構成され、寸法決めされるフィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体と、フィルタ・ヘッドとフィルタ・ハウジング・サンプとの間にろ材パックを密封するための締め付け装置とを備え、締め付け装置は2つの端部を有する、少なくとも2個の曲線状部材と、少なくとも1個のヒンジ組立て体と、少なくとも2個の曲線状部材の第2の端部に効果的に位置決めされる、少なくとも2個の舌部材と、少なくとも1個の固定装置とを備え、少なくとも2個の曲線状部材は少なくとも1個のヒンジ組立て体によって一端で互いに効果的に回動可能に取り付けられており、少なくとも1個の固定装置がフィルタ・ハウジング・サンプ内部へのろ材パックの設置を容易にするため操作者がフィルタ・ヘッドとフィルタ・ハウジング・サンプとの間に密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように、少なくとも2個の舌部材を共に押す力を加えるため働く。
【0013】
本開示の別の実施例において、フィルタ・ハウジング組立て体はろ材パックを受け入れ、設置するように構成され、寸法決めされる中心孔と、この中心孔への経路を与える軸方向開口とを有するフィルタ・ハウジング・サンプと、軸方向開口を覆うようにフィルタ・ハウジング・サンプに合わせて構成され、寸法決めされるフィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体と、ろ材パックが効果的に位置決めされるとき、フィルタ・ハウジング・サンプに対してフィルタ・ヘッドを効果的に位置決めするための締め付け装置とを備え、締め付け装置は2つの端部を有する、少なくとも2個の曲線状部材と、少なくとも1個のヒンジ組立て体と、少なくとも2個の曲線状部材の第2の端部に効果的に位置決めされる、少なくとも2個の舌部材と、少なくとも1個の固定装置とを備え、少なくとも2個の曲線状部材は少なくとも1個のヒンジ組立て体によって一端で互いに効果的に回動可能に取り付けられており、少なくとも1個の固定装置がフィルタ・ハウジング・サンプ内部へのろ材パックの設置を容易にするため操作者がろ材パック、フィルタ・ハウジング・サンプおよびフィルタ・ヘッド組立て体間に密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように、少なくとも2個の舌部材を共に押す力を加えるため働く。
【0014】
本開示の他の目的および利点は以下の記述と添付図面とから明らかになる。
【0015】
(開示の実施を可能にする説明)
図面を参照すると、図1および図2は参照として以下の説明で使用される、縦軸を形成している、管状形の代表的フィルタ・ハウジング組立て体10を示す。フィルタ・ハウジング組立て体10はハウジング・サンプ中心孔16への経路を与える軸方向開口14を有する細長いフィルタ・ハウジング・サンプ12を有する。中心孔16はろ材パック(図示せず)を受け入れ、設置するように構成され、寸法決めされる。このろ材パックは望ましい処理と流速とに従って決まるサイズまたは形式のものである。半径方向本体フランジ・リム18は開口14に隣接するフィルタ・ハウジング・サンプ12の一部を取り囲み、外周部に沿って形成される実質的に平面部20を有する。
【0016】
フィルタ・ハウジング組立て体10はさらに開口14を覆うようにフィルタ・ハウジング・サンプ12に合わせて構成され、寸法決めされる、円盤状のフィルタ・ヘッド組立て体22を備える。フィルタ・ヘッド組立て体22は、代表的一実施例では、締め付け装置30をフィルタ・ヘッド組立て体22に固定するために使用されるブラケット24と、フィルタ・ヘッド組立て体22がハウジング・サンプ12上の所定の位置に置かれるとき、半径方向本体フランジ・リム18と接するように構成され、寸法決めされる、半径方向フランジ・リム26とを備える。半径方向フランジ・リム26はフィルタ・ヘッド組立て体22がハウジング・サンプ12上に正確に位置を合わせるとき、半径方向本体フランジ・リム18の平面部20と接触する、外周部に沿って形成される実質的に平面部28を有する。
【0017】
図1、図2、図10、図11、図14および図15に示されるように、フィルタ・ヘッド組立て体22をフィルタ・ハウジング・サンプ12に密封するため代表的自己支持独立締め付け装置30が使用される。締め付け装置30は、これに限られないが、ヒンジ組立て体34によって一端で互いに回動可能に取り付けられる、一対の曲線状アーム32a、32bを備える。各アーム32a、32bの他端は共に力を加える固定装置の装着を容易にするための舌片36a、36bを備える。この代表的実施例において、舌片36a、36bは雄形および雌形固定具40、42を受け入れ、締め付け装置30を固定するため協働する孔またはスロット44を有する。アーム32a、32bはろ材パックを装着するとき、半径方向フランジ・リム26および半径方向本体フランジ・リム18の双方を係合させるため構成され、寸法決めされ、締め付け装置30が係合されるとき、フィルタ・ヘッド組立て体22が密封域全体に軸方向および半径方向に均一に圧縮荷重を分布させる方法でフィルタ・ハウジング・サンプ12に位置決めされる。好ましくは、アーム32a、32bはリム26、18で形づくられる輪郭と一致するように形成される。
【0018】
図示される代表的実施例において、代表的雄形固定具40は舌片36aの孔またはスロットよりも小径である、十分な長さのねじロッド部46と、円形平担ヘッド48とを有する実質的にねじアイ・ボルトである。代表的雌形固定具42は雄形固定具40のねじロッド部46と係合するねじ孔50と、ノブ52とを有する。この雌形固定具42は、好ましくは、ろ材パックをフィルタ・ハウジング組立て体10内に効果的に位置決めするとき、固定具40と固定具42とを互いに固定するのに必要な回転運動を容易にするため操作者が密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように形づくられる。
【0019】
正常な使い方では、フィルタ・ヘッド組立て体22はいずれかの流体流をフィルタ・ハウジング組立て体10内に導く前にろ材パックを設置した状態でフィルタ・ハウジング・サンプ12上に正確に位置を合わせ、密封を果たさなければならない。未処理流体は入口管54を通ってフィルタ・ハウジング組立て体10に流入し、処理流体は流体出口管56を通ってフィルタ・ハウジング組立て体10から流出する。入口管54および出口管56はフィルタ・ヘッド組立て体22を貫いてハウジング・サンプ12に延びる、軸方向孔58および孔60内にそれぞれ配置される。
【0020】
図3ないし図7は入口管54と出口管56とをろ過流体供給系と流体流出系とに結ぶ接続要素の可能な一代表的実施例を示す。これらの要素は複数の管状部品、固定具およびゴム製Oリングまたは金属製ワッシャを備える。図示の代表的実施例において、異なるサイズの一対のOリング形部品はコーン状ナットおよびコーン状コネクタならびに波形スプリングと共に、入口ソースおよび出口を入口管54および出口管56と効果的に結ぶために使用される。図3ないし図7にコネクタ55として参照される、これらのコネクタは2重のOリング部55aと効果的に接続されるテーパ状ねじ部55bを備える。一対のコネクタ55はろ材パックと入口管54および出口管56、外部の流体供給系統(図示せず)および流体回収管(図示せず)との間に密封を形成し、また一方、フィルタ・ヘッド組立て体22をラインから外すことなく、ろ材パックの交換または保守を行うためフィルタ・ハウジング・サンプ12を開放することを可能にする。
【0021】
図1および図2に、特に図8および図9に示されるように、ここに描かれた代表的実施例はフィルタ・ハウジング・サンプ12およびそこに位置決めされたろ材パックからフィルタ・ヘッド組立て体22を分離するのを容易にするため構成される、細長いレバー62とピストン64とを備える。レバー62はフィルタ・ヘッド組立て体22の上面に配置されるカップリング66によってフィルタ・ヘッド組立て体22に対して約180度回動するように装着される。ピストン64はフィルタ・ヘッド組立て体22の軸方向孔68内に配置され、ピストン64の第1の端部が1行程中に中心孔16内に届くように軸方向孔68を貫いて移動するため滑動可能に装着される。
【0022】
図8および図9に最もよく示されるように、ピストン64は反対側の第2の端部にレバー63を受け入れるソケット70を備える。それゆえ、レバー62とピストン64とはフィルタ・ヘッド組立て体22に向かって軸方向にレバー62を動かすため加える力がソケット70位置でレバー62との連結を通じてピストン64に伝達できるように互いに効果的に連結される。結果として、ピストン64は軸方向に移動し、ろ材パックがフィルタ・ヘッド組立て体22の下面から離れるように押す。好ましくは、レバー64に対するピストン64の位置決め(すなわち、力がレバー62からピストン64に伝達される点)はてこ比と慣性とのバランスを最適に保つ。この代表的実施例において、連結点、すなわちソケット70はレバー62長さの約1/3の位置である。
【0023】
上述した機構は操作者が他の助けを借りず自身の手で素早く、しかも簡単に、たとえばカートリッジ・クリーン・パックのようなろ材パックを交換する、望ましい改良された操作者に都合のよい構成を達成する。開発された特別の革新的技術は
(1)操作者が片方の手だけで締め付け装置を効果的に連結するためハウジング ・ヘッドに効果的に連結される自己支持締め付け装置。
(2)ろ材パックの交換中、ハウジング・ヘッド要素がラインに留まるように入 口管および出口管にOリング形コネクタを利用する。
(3)ろ材パックの交換を素早くしかも簡単に行うのを助けるOリング形コネク タの使用。
(4)操作者が片方の手だけでハウジング・ヘッド要素に位置決めされたプッシ ュ・ロッドを用いて使用済みのろ材パックをハウジング・ヘッド要素か ら簡単に引き離すことができる。
(5)システム交換完了をなし遂げる総作業時間が約5分から約1分よりも短い 時間に短縮でき、高度な熟練レベルを有すること、または特別の機器操 作訓練を受けることを必要としない、操作者によってなし遂げられる。
を含む。
【0024】
別の代替的実施例が図10および図11に示され、フィルタ・ハウジング・サンプ12およびそこに位置決めされるろ材パックからフィルタ・ヘッド組立て体22を分離するのを容易にする、ブラケット24またはレバー62およびピストン64のような手段を使用しない、本開示の別の可能な代表的実施例を示す。この特有の実施例はろ材パックの交換を達成するために多様な要素の分離を容易にする手段が特に有利と考えられない用途において使用することができる。
【0025】
図12および図13はフィルタ・ヘッド組立て体22の代替的実施例を示す。これらの図は軸方向孔58、60を含む、フィルタ・ヘッド組立て体22要素が単一片またはプレス加工でそこに嵌合、またはそれ以外では従来方法で取り付けられる軸方向孔58、60を備える多数の要素片からなるものである。
【0026】
図14ないし図16はさらに本開示に従う別の可能な実施例を示す。図14および図15はこれらの図がろ材パックの交換を達成するために多様な要素の分離を容易にする手段として、別の可能な代替的実施例を示す点を除いて、図1および図2に類似する。図14は軸方向孔58、60を通してフィルタ・ヘッド組立て体22に組み立てられた図3ないし図7の要素を符号100で示す。図14ないし図16に示される代替的かつ代表的実施例の詳細は詳しく説明されない。これは上記実施例に詳しく述べたように、特別な要素からなる他の多様な可能な組み合わせが望ましい結果をもたらすのに必要とする働きを果たすのに利用できることを理解できるのと同様に当業者がここに示された開示からこれらの詳細について容易に理解できると考えるためである。
【0027】
図16は運転中所定の位置にろ材パックを効果的に密封するのに必要な力を発生するためより効果的であることが見出された代表的ノブを示す。特に、この仕事に満足であることが判明している代表的ノブは、図15および図16に示されるように、ノブ42から延びる突起部102を備える。この特別の形状に作られたノブは操作者がより簡単にノブをつかむことができ、固定具を共に固く締め、これにより、ろ材パックをフィルタ・ヘッド組立て体22とフィルタ・ハウジング・サンプ12との間に密封するのに必要な力を生じることが可能である。
【0028】
上記の記述から理解できるように、出願人は、一実施例において、操作者が追加の工具または交換のための特別な訓練もなく、仕事を容易に行うことができるように、ろ材パックの交換を簡単に行う、交換可能なろ材のための新規で革新的なろ過装置を提供した。さらに、出願人はろ材パックの交換および/または特別な形状に作られたノブを達成するために多様な要素の分離を容易にする手段を提供した。このノブは操作者がより簡単にノブをつかむことができ、固定具を共に固く締め、これにより、ろ材パックをフィルタ・ヘッド組立て体22とフィルタ・ハウジング・サンプ12との間に密封するのに必要な力を生じることが可能である。
【0029】
本開示のフィルタ・ハウジング組み立て体が好ましい実施例について説明されたが、当業者は本開示の精神および範囲から離れることなく、変更および変形なし得ることは容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本開示が関係する当業者が本開示のろ過組み立て体をどのように製作し、使用するかをより容易に理解できるように、好ましい実施例が図面を参照してここに説明される。
【図1】図1は本開示の一代表的実施例に従って構成されたフィルタ・ハウジング組立て体の平面図である。
【図2】図2は図1の2−2線に沿う本開示のフィルタ・ハウジング組立て体の横断面図である。
【図3】図3は本開示に従って構成されたろ過装置で使用される入口および出口コネクタの一代表的実施例の斜視図である。
【図4】図4は図3に示されるコネクタの側面図である。
【図5】図5は図3に示されるコネクタの平面図である。
【図6】図6は図5の6−6線に沿う本開示のコネクタの横断面図である。
【図7】図7は図6の7の詳細を示す本開示のコネクタの拡大図である。
【図8】図8はレバーがピストンをフィルタ・ヘッドに力を加えない位置にある、図1の3−3線に沿う本開示に従って構成されたフィルタ・ヘッドの横断面図である。
【図9】図9はレバーがピストンをフィルタ・ヘッドに力を加えた位置にある、図1の3−3線に沿う本開示に従って構成されたフィルタ・ヘッドの横断面図である。
【図10】図10は本開示の一代表的実施例に従って構成された別の代表的フィルタ・ハウジング組立て体の平面図である。
【図11】図11は図10の2−2線に沿う本開示のフィルタ・ハウジング組立て体の横断面図である。
【図12】図12はフィルタ・ヘッドが2片からなる構成を備える、図10の2−2線に沿う本開示に従って構成されたフィルタ・ヘッド組立て体の横断面図である。
【図13】図13はフィルタ・ヘッドが単一の構成を備える、図10の2−2線に沿う本開示に従って構成されたフィルタ・ヘッド組立て体の横断面図である。
【図14】図14は図10の2−2線に沿う本開示のフィルタ・ハウジング組立て体の代替的実施例の部分横断面図である。
【図15】図15は本開示の別の代表的実施例に従って構成されたフィルタ・ハウジング組立て体の平面図である。
【図16】図16は図15に示されるノブの斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ろ材パックを受け入れ、設置するため構成され、寸法決めされる中心孔と、前記中心孔への経路を与える軸方向開口とを有するフィルタ・ハウジング・サンプと、
前記軸方向開口を覆うように前記フィルタ・ハウジング・サンプに合わせて構成され、寸法決めされたフィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体と、
前記フィルタ・ヘッドと前記フィルタ・ハウジング・サンプとの間に前記ろ材パックを密封する締め付け装置とを備え、前記締め付け装置は
2つの端部を有する、少なくとも2個の曲線状部材と、
少なくとも1個のヒンジ組立て体と、
前記2個の曲線状部材の第2の端部に位置決めされた少なくとも2個の舌部材と、
前記フィルタ・ハウジング・サンプ内に前記ろ材パックの設置を容易にするため操作者が密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように、前記少なくとも2個の舌部材に力を加えるため働く、少なくとも1個の固定装置とを備え、
前記少なくとも2個の曲線状部材は前記少なくとも1個のヒンジ組立て体によって一端で互いに回動可能に取り付けられるフィルタ・ハウジング・システム。
【請求項2】
半径方向本体フランジ・リムが前記開口に隣接する前記フィルタ・ハウジング・サンプを取り囲み、前記フィルタ・ハウジング・サンプ外周部に沿って形成される平面部を有する請求項1記載のフィルタ・ハウジング・システム。
【請求項3】
前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体は前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体が前記フィルタ・ハウジング・サンプ上に位置決めされるとき、前記フィルタ・ハウジング・サンプの半径方向本体フランジ・リムに接するように構成され、寸法決めされる半径方向フランジ・リムを備え、前記半径方向フランジ・リムは前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体が前記フィルタ・ハウジング・サンプに連設されるとき、前記半径方向本体フランジ・リムの前記平面部と接するように外周部に沿って形成される平面部を有する請求項2記載のフィルタ・ハウジング・システム。
【請求項4】
前記少なくとも2個の舌部材が雄形および雌形固定具を受け入れると共に、前記締め付け装置を固定するように協働する手段を備える請求項1記載のフィルタ・ハウジング・システム。
【請求項5】
前記少なくとも2個の曲線状部材は前記ろ材パックが装着されるとき、前記半径方向本体フランジ・リムおよび前記半径方向フランジ・リムの双方と係合するように構成され、寸法決めされ、前記締め付け装置が係合されるとき、圧縮荷重が前記半径方向本体フランジ・リムおよび前記半径方向フランジ・リムの外周部全体に均一に分布するように、前記フィルタ・ハウジング・ヘッドが前記フィルタ・ハウジング・サンプ上に位置決めされる請求項1記載のフィルタ・ハウジング・システム。
【請求項6】
前記少なくとも2個の曲線状部材が前記半径方向本体フランジ・リムおよび前記半径方向フランジ・リムで形づくられる輪郭と一致するように形成される請求項1記載のフィルタ・ハウジング・システム。
【請求項7】
前記雄形固定具が十分な長さのねじロッド部と、円形平坦ヘッドとを有するねじアイ・ボルトを備える請求項4記載のフィルタ・ハウジング・システム。
【請求項8】
前記円形平坦ヘッドが前記少なくとも2個の舌部材の孔よりも小さい直径を有する請求項7記載のフィルタ・ハウジング・システム。
【請求項9】
前記雌形固定具がさらに前記雄形固定具の前記ねじロッド部と係合するねじ孔と、前記雄形および雌形固定具を互いに固定するのに必要な回転運動を容易にする、少なくとも2個の突出部を有するノブとを備える請求項7記載のフィルタ・ハウジング・システム。
【請求項10】
前記ノブはさらに操作者が前記ノブをより簡単につかみ、前記少なくとも1個の固定具を共に固く締めるのを容易にし、それにより、操作者が密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように、前記フィルタ・ハウジング・ヘッドと前記フィルタ・ハウジング・サンプとの間に前記ろ材パックを固定するのに必要な密封を達成する、前記ノブから延びる十分な突出部を備える請求項9記載のフィルタ・ハウジング・システム。
【請求項11】
前記フィルタ・ハウジング・ヘッドがさらに前記フィルタ・ハウジング・ヘッドに備えられる、アタッチメントから前記ろ材パックに力を加えるため前記ろ材パックに圧力を作用させるレバーおよびピストン組立て体を備える請求項1記載のフィルタ・ハウジング・システム。
【請求項12】
前記レバーが前記フィルタ・ハウジング・ヘッド上に回動可能に装着され、前記ピストンと連結される請求項11記載のフィルタ・ハウジング・システム。
【請求項13】
前記ピストンがフィルタ・ハウジング内に設置される前記ろ材パックと接するため前記フィルタ・ハウジング・ヘッドの外部から前記フィルタ・ハウジングの内部に延びるように、滑動可能に装着される請求項11記載のフィルタ・ハウジング・システム。
【請求項14】
前記レバーおよびピストン組立て体が反対側自由端よりも前記レバーの回動装着部により近い位置で前記レバーによる力が前記ピストンに伝達されるように協働するため構成される請求項11記載のフィルタ・ハウジング・システム。
【請求項15】
ろ材パックを受け入れ、設置するため構成され、寸法決めされる中心孔と、前記中心孔への経路を与える軸方向開口とを有するフィルタ・ハウジング・サンプと、
前記軸方向開口を覆うように前記フィルタ・ハウジング・サンプに合わせて構成され、寸法決めされたフィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体と、
前記ろ材パックが位置決めされるとき、前記フィルタ・ハウジング・サンプに対して前記フィルタ・ハウジング・ヘッドを位置決めする締め付け装置とを備え、前記締め付け装置は
2つの端部を有する、少なくとも2個の曲線状部材と、
少なくとも1個のヒンジ組み立て体と、
前記2個の曲線状部材の第2の端部に位置決めされた少なくとも2個の舌部材と、
前記フィルタ・ハウジング・サンプ内に前記ろ材パックの設置を容易にするため操作者が前記ろ材パック、前記フィルタ・ハウジング・サンプおよび前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体間に密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように、前記少なくとも2個の舌部材に力を加えるため働く、少なくとも1個の固定装置とを備え、
前記少なくとも2個の曲線状部材は前記少なくとも1個のヒンジ組立て体によって一端で互いに回動可能に取り付けられるフィルタ・ハウジング組立て体。
【請求項16】
半径方向本体フランジ・リムが前記開口に隣接する前記フィルタ・ハウジング・サンプを取り囲み、前記フィルタ・ハウジング・サンプ外周部に沿って形成される平面部を有する請求項15記載のフィルタ・ハウジング組立て体。
【請求項17】
フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体は前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体が前記フィルタ・ハウジング・サンプ上に位置決めされるとき、前記フィルタ・ハウジング・サンプの半径方向本体フランジ・リムと接するように構成され、寸法決めされる半径方向フランジ・リムを備え、前記半径方向フランジ・リムは前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体が前記フィルタ・ハウジング・サンプに連設されるとき、前記半径方向本体フランジ・リムの前記平面部と接するように外周部に沿って形成される平面部を有する請求項16記載のフィルタ・ハウジング組立て体。
【請求項18】
前記少なくとも2個の舌部材が雄形および雌形固定具を受け入れると共に、前記締め付け装置を固定するように協働する手段を備える請求項15記載のフィルタ・ハウジング組立て体。
【請求項19】
前記少なくとも2個の曲線状部材は前記ろ材パックが装着されるとき、前記半径方向本体フランジ・リムおよび前記半径方向フランジ・リムの双方と係合するように構成され、寸法決めされ、前記締め付け装置が係合されるとき、圧縮荷重が前記半径方向本体フランジ・リムおよび前記半径方向フランジ・リムの外周部全体に均一に分布するように、前記フィルタ・ハウジング・ヘッドが前記フィルタ・ハウジング・サンプ上に位置決めされる請求項15記載のフィルタ・ハウジング組立て体。
【請求項20】
前記少なくとも2個の曲線状部材が前記半径方向本体フランジ・リムおよび前記半径方向フランジ・リムで形づくられる輪郭と一致するように形成される請求項15記載のフィルタ・ハウジング組立て体。
【請求項21】
前記雄形固定具が十分な長さのねじロッド部と、円形平坦ヘッドとを有するねじアイ・ボルトを備える請求項18記載のフィルタ・ハウジング組立て体。
【請求項22】
前記円形平坦ヘッドが前記舌部材の孔よりも小さい直径を有する請求項21記載のフィルタ・ハウジング組立て体。
【請求項23】
前記雌形固定具がさらに前記雄形固定具の前記ねじロッド部と係合するねじ孔と、前記雄形および雌形固定具を互いに固定するのに必要な回転運動を容易にする、少なくとも2個の突出部を有するノブとを備える請求項21記載のフィルタ・ハウジング組立て体。
【請求項24】
前記ノブはさらに操作者が前記ノブをより簡単につかみ、前記固定具を共に固く締めるのを容易にし、それにより、ろ材パックを位置決めするとき、操作者が密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように、前記少なくとも2個の曲線状部材間に必要な密封を達成する、前記ノブから延びる十分な突出部を備える請求項22記載のフィルタ・ハウジング組立て体。
【請求項25】
前記フィルタ・ハウジング・ヘッドがさらに前記フィルタ・ハウジング・ヘッドに備えられる、アタッチメントから前記ろ材パックに力を加えるため前記ろ材パックに圧力を作用させるレバーおよびピストン組立て体を備える請求項15記載のフィルタ・ハウジング組立て体。
【請求項26】
前駆レバーが前記フィルタ・ハウジング・ヘッド上に回動可能に装着され、前記ピストンと連結される請求項15記載のフィルタ・ハウジング組立て体。
【請求項27】
前記ピストンがフィルタ・ハウジング内に設置される前記ろ材パックと接するため前記フィルタ・ハウジング・ヘッドの外部から前記フィルタ・ハウジングの内部に延びるように、滑動可能に装着される請求項15記載のフィルタ・ハウジング組立て体。
【請求項28】
前記レバーおよびピストン組立て体が反対側自由端よりも前記レバーの回動装着部により近い位置で前記レバーによる力が前記ピストンに伝達されるように協働するため構成される請求項15記載のフィルタ・ハウジング組立て体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ろ材パックを受け入れ、設置するため構成され、寸法決めされる中心孔(16)と、前記中心孔への経路を与える軸方向開口(14)とを有するフィルタ・ハウジング・サンプ(12)と、
前記軸方向開口(14)を覆うように前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)に合わせて構成され、寸法決めされ、ブラケット(24)を有するフィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体(22)と、
前記フィルタ・ヘッド(22)と前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)との間に前記ろ材パックを密封する締め付け装置(30)とを備え、前記締め付け装置(30)
2つの端部を有する、少なくとも2個の曲線状部材(32a、32b)と、
少なくとも1個のヒンジ組立て体(34)と、
前記2個の曲線状部材の第2の端部に位置決めされた少なくとも2個の舌部材(36a、36b)と、
前記フィルタ・ハウジング・サンプ内に前記ろ材パックの設置を容易にするため操作者が密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように、前記少なくとも2個の舌部材に力を加えるため働く、少なくとも1個の固定装置(40、42)とを備え、
前記少なくとも2個の曲線状部材(32a、32b)は前記少なくとも1個のヒンジ組立て体によって一端で互いに回動可能に取り付けられており、前記ブラケット(24)は前記締め付け装置(30)を前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体(22)に固定し、前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)と前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体(22)とが一方を他方から容易に分離できるように前記フィルタ・ハウジング・ヘッドと滑動可能に係合されるフィルタ・ハウジング・システム(10)
【請求項2】
半径方向本体フランジ・リム(18)が前記開口(14)に隣接する前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)を取り囲み、前記フィルタ・ハウジング・サンプ外周部に沿って形成される平面部(20)を有する請求項1記載のフィルタ・ハウジング・システム(10)
【請求項3】
前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体(22)は前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体(22)が前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)上に位置決めされるとき、前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)の半径方向本体フランジ・リム(18)と接するように構成され、寸法決めされる半径方向フランジ・リム(26)を備え、前記半径方向フランジ・リム(26)は前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体(22)が前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)に連設されるとき、前記半径方向本体フランジ・リム(18)の前記平面部(20)と接するように外周部に沿って形成される平面部(28)を有する請求項2記載のフィルタ・ハウジング・システム(10)
【請求項4】
前記少なくとも2個の舌部材(36a、36b)が雄形および雌形固定具(40、42)を受け入れると共に、前記締め付け装置(30)を固定するように協働する手段を備える請求項1記載のフィルタ・ハウジング・システム(10)
【請求項5】
前記少なくとも2個の曲線状部材(32a、32b)は前記ろ材パックが装着されるとき、前記半径方向本体フランジ・リム(18)および前記半径方向フランジ・リム(26)の双方と係合するように構成され、寸法決めされ、前記締め付け装置(30)が係合されるとき、圧縮荷重が前記半径方向本体フランジ・リム(18)および前記半径方向フランジ・リム(26)の外周部全体に均一に分布するように、前記フィルタ・ハウジング・ヘッド(22)が前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)上に位置決めされる請求項1記載のフィルタ・ハウジング・システム(10)
【請求項6】
前記少なくとも2個の曲線状部材(32a、32b)が前記半径方向本体フランジ・リム(18)および前記半径方向フランジ・リム(26)で形づくられる輪郭と一致するように形成される請求項1記載のフィルタ・ハウジング・システム(10)
【請求項7】
前記雄形固定具(40)が十分な長さのねじロッド部(46)と、円形平坦ヘッド(48)とを有するねじアイ・ボルトを備える請求項4記載のフィルタ・ハウジング・システム(10)
【請求項8】
前記円形平坦ヘッド(48)が前記少なくとも2個の舌部材(36a、36b)の孔(44)よりも小さい直径を有する請求項7記載のフィルタ・ハウジング・システム(10)
【請求項9】
前記雌形固定具(42)がさらに前記雄形固定具(40)の前記ねじロッド部(46)と係合するねじ孔(50)と、前記雄形および雌形固定具(40、42)を互いに固定するのに必要な回転運動を容易にする、少なくとも2個の突出部(102)を有するノブ(52)とを備える請求項7記載のフィルタ・ハウジング・システム(10)
【請求項10】
前記ノブ(52)はさらに操作者が前記ノブをより簡単につかみ、前記少なくとも1個の固定具を共に固く締めるのを容易にし、それにより、操作者が密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように、前記フィルタ・ハウジング・ヘッド(22)と前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)との間に前記ろ材パックを固定するのに必要な密封を達成する、前記ノブ(52)から延びる十分な突出部(102)を備える請求項9記載のフィルタ・ハウジング・システム(10)
【請求項11】
前記フィルタ・ハウジング・ヘッド(22)がさらに前記フィルタ・ハウジング・ヘッドに備えられる、アタッチメントから前記ろ材パックに力を加えるため前記ろ材パックに圧力を作用させるレバー(62)およびピストン(64)組立て体を備える請求項1記載のフィルタ・ハウジング・システム(10)
【請求項12】
前記レバー(62)が前記フィルタ・ハウジング・ヘッド(22)上に回動可能に装着され、前記ピストン(64)と連結される請求項11記載のフィルタ・ハウジング・システム(10)
【請求項13】
前記ピストン(64)がフィルタ・ハウジング内に設置される前記ろ材パックに接するため前記フィルタ・ハウジング・ヘッド(22)の外部から前記フィルタ・ハウジング内部に延びるように、滑動可能に装着される請求項11または12記載のフィルタ・ハウジング・システム(10)
【請求項14】
前記レバー(62)およびピストン(64)組立て体が反対側自由端よりも前記レバーの回動装着部により近い位置で前記レバーによる力が前記ピストンに伝達されるように協働するため構成される請求項11または12記載のフィルタ・ハウジング・システム(10)
【請求項15】
ろ材パックを受け入れ、設置するため構成され、寸法決めされる中心孔(16)と、前記中心孔への経路を与える軸方向開口(14)とを有するフィルタ・ハウジング・サンプ(12)と、
前記軸方向開口(14)を覆うように前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)に合わせて構成され、寸法決めされ、ブラケット(24)と、フィルタ・ヘッド(22)に備えられる、アタッチメントからろ材パックに力を加えるためろ材パックに圧力を作用させるレバー(62)およびピストン(64)組立て体とを有し、前記レバー(62)が前記フィルタ・ヘッド(22)上に回動可能に装着され、前記ピストン(64)と連結されるフィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体(22)と、
前記ろ材パックが位置決めされるとき、前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)に対して前記フィルタ・ハウジング・ヘッド(22)を位置決めする締め付け装置(30)とを備え、前記締め付け装置(30)
2つの端部を有する、少なくとも2個の曲線状部材(32a、32b)と、
少なくとも1個のヒンジ組み立て体(34)と、
前記2個の曲線状部材の第2の端部に位置決めされた少なくとも2個の舌部材(36a、36b)と、
前記フィルタ・ハウジング・サンプ内に前記ろ材パックの設置を容易にするため操作者が前記ろ材パック、前記フィルタ・ハウジング・サンプおよび前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体間に密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように、前記少なくとも2個の舌部材に力を加えるため働く、少なくとも1個の固定装置(40、42)とを備え、
前記少なくとも2個の曲線状部材(32a、32b)は前記少なくとも1個のヒンジ組立て体によって一端で互いに回動可能に取り付けられており、前記ブラケット(24)は前記締め付け装置(30)を前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体(22)に固定し、前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)と前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体(22)とが一方を他方から容易に分離できるように前記フィルタ・ハウジング・ヘッドと滑動可能に係合されるフィルタ・ハウジング組立て体(10)
【請求項16】
半径方向本体フランジ・リム(18)が前記開口(14)に隣接する前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)を取り囲み、前記フィルタ・ハウジング・サンプ外周部に沿って形成される平面部(20)を有する請求項15記載のフィルタ・ハウジング組立て体(10)
【請求項17】
フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体(22)は前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体(22)が前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)上に位置決めされるとき、前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)の半径方向本体フランジ・リム(18)と接するように構成され、寸法決めされる半径方向フランジ・リム(26)を備え、前記半径方向フランジ・リム(26)は前記フィルタ・ハウジング・ヘッド組立て体(22)が前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)に連設されるとき、前記半径方向本体フランジ・リム(18)の前記平面部(20)と接するように外周部に沿って形成される平面部(28)を有する請求項16記載のフィルタ・ハウジング組立て体(10)
【請求項18】
前記少なくとも2個の舌部材(36a、36b)が雄形および雌形固定具(40、42)を受け入れると共に、前記締め付け装置(30)を固定するように協働する手段を備える請求項15記載のフィルタ・ハウジング組立て体(10)
【請求項19】
前記少なくとも2個の曲線状部材(32a、32b)は前記ろ材パックが装着されるとき、前記半径方向本体フランジ・リム(18)および前記半径方向フランジ・リム(26)の双方と係合するように構成され、寸法決めされ、前記締め付け装置(30)が係合されるとき、圧縮荷重が前記半径方向本体フランジ・リム(18)および前記半径方向フランジ・リム(26)の外周部全体に均一に分布するように、前記フィルタ・ハウジング・ヘッド(22)が前記フィルタ・ハウジング・サンプ(12)上に位置決めされる請求項15記載のフィルタ・ハウジング組立て体(10)
【請求項20】
前記少なくとも2個の曲線状部材(32a、32b)が前記半径方向本体フランジ・リム(18)および前記半径方向フランジ・リム(26)で形づくられる輪郭と一致するように形成される請求項15記載のフィルタ・ハウジング組立て体(10)
【請求項21】
前記雄形固定具(40)が十分な長さのねじロッド部(46)と、円形平坦ヘッド(48)とを有するねじアイ・ボルトを備える請求項18記載のフィルタ・ハウジング組立て体(10)
【請求項22】
前記円形平坦ヘッド(48)が前記舌部材(36a、36b)の孔(44)よりも小さい直径を有する請求項21記載のフィルタ・ハウジング組立て体(10)
【請求項23】
前記雌形固定具(42)がさらに前記雄形固定具(40)の前記ねじロッド部(46)と係合するねじ孔(50)と、前記雄形および雌形固定具(40、42)を互いに固定するのに必要な回転運動を容易にする、少なくとも2個の突出部(102)を有するノブ(52)とを備える請求項21記載のフィルタ・ハウジング組立て体(10)
【請求項24】
前記ノブ(52)はさらに操作者が前記ノブをより簡単につかみ、前記固定具を共に固く締めるのを容易にし、それにより、ろ材パックを位置決めするとき、操作者が密封を達成するのに十分なトルクを発生できるように、前記少なくとも2個の曲線状部材(32a、32b)間に必要な密封を達成する、前記ノブ(52)から延びる十分な突出部(102)を備える請求項22記載のフィルタ・ハウジング組立て体(10)
【請求項25】
前記ピストン(64)がフィルタ・ハウジング内に設置される前記ろ材パックと接するため前記フィルタ・ハウジング・ヘッド(22)の外部から前記フィルタ・ハウジングの内部に延びるように、滑動可能に装着される請求項15記載のフィルタ・ハウジング組立て体(10)
【請求項26】
前記レバー(62)およびピストン(64)組立て体が反対側自由端よりも前記レバーの回動装着部により近い位置で前記レバー(62)による力が前記ピストン(64)に伝達されるように協働するため構成される請求項15記載のフィルタ・ハウジング組立て体(10)

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図12】
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【図13】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2006−519698(P2006−519698A)
【公表日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507038(P2006−507038)
【出願日】平成16年3月10日(2004.3.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/007312
【国際公開番号】WO2004/080571
【国際公開日】平成16年9月23日(2004.9.23)
【出願人】(399044506)キュノ、インコーポレーテッド (14)
【氏名又は名称原語表記】CUNO INCORPORATED
【Fターム(参考)】