説明

交換型フィルタエレメント

【課題】 シート状濾材をプリーツ形成することによって濾過面積が著しく大きくなっており、フィルタ枠に交換可能に収納して用いる交換型フィルタエレメントにおいて、フィルタ枠に収納する際に、両側端部のプリーツが圧縮されてフィルタ枠に対してシール機能を有すると共に特定のフィルタ枠を用いる必要のない汎用性に優れた新規な交換型フィルタエレメントを提供する。
【解決手段】 フィルタ枠に交換可能に収納して用いるフィルタエレメントであって、多数のプリーツが形成された濾材と、当該プリーツのジグザグ形状の端部を固定する板状部材とからなり、前記プリーツの中間部のみが前記板状部材に固定されていることを特徴とする交換型フィルタエレメント。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビル空調、工場空調、病院空調などにおける空調機器に装着して使用される、プリーツが形成された交換型フィルタエレメントに関する。
【背景技術】
【0002】
ビル空調、工場空調、病院空調などにおける空調機器には、塵埃を除去するため、シート状濾材を折り曲げてその表面積を大きくしたフィルタエレメントが使用されているが、塵埃によって目詰まりが生じたときに新品のフィルタエレメントと容易に交換できる形式のフィルタエレメントとして、フィルタ枠に交換可能に収納して用いる交換型フィルタエレメントが知られている。
【0003】
このようなフィルタエレメントとしては、例えば特許文献1に、濾材の両面に複数本の樹脂ビードを一定の厚さに塗布して樹脂層を形成した後、この濾材をジグザグ状に折り畳んで樹脂層を固化してなるエアフィルタにおいて、濾材の上端及び下端にそれぞれ所定幅の端部を残して樹脂ビードを施し、前記それぞれの端部にシール機能を持たせ、フィルタ枠に簡単に取り替え自在になした空調用フィルタ濾材が開示されている。このフィルタエレメントによれば、樹脂ビードが施されていない端部が折れ曲がり、その反発力(弾性)を生じるため、当該端部はフィルタ枠に対してエアシール用パッキン材としての機能を担うことが示されている。しかし、このフィルタエレメントにあっては、両側端部のシール機能が不十分であり、塵埃のリークが生じるという問題があった。
【0004】
また、特許文献2には、フィルタエレメントの正面側又は背面側において、隣り合う各ひだ山の頂部の間を連結しつつ多数のひだ山に跨って複数の線状ビード(間隔保持部材)が両側端部を除いて設けられており、両側端部の弾性力によって、両側端部の端面とフィルタ枠の内面とのシール性が確保されるフィルタエレメントが開示されている。また、このフィルタエレメントを収納するフィルタ枠は、特許文献2の図5に示される形態となっており、当該フィルタ枠の両側枠部の上部を外側に広げるように揺動した状態で、フィルタエレメントを挿入し、その後両側枠部の上部を内側に狭めるようにして揺動し、次いで、天枠部を両側枠部の上部に取り付けることにより、フィルタエレメントの取り付けが完了することが示されている。このように、特許文献2フィルタエレメントにあっては濾材の中間部が剛性のある樹脂ビードで固定されるので、濾材をフィルタ枠に挿入する際に濾材が剛直なためその形態のまま挿入し難いという問題があり、フィルタ枠の上部を一時的に広げる特殊な構造のフィルタ枠が必要とされていた。このように特許文献2のフィルタエレメントは特定のフィルタ枠以外には収納できないという問題があり、汎用性に乏しいという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−43669号公報
【特許文献2】特開2009−195842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記問題を解決して、シート状濾材をプリーツ形成することによって濾過面積が著しく大きくなっており、フィルタ枠に交換可能に収納して用いる交換型フィルタエレメントにおいて、フィルタ枠に収納する際に、両側端部のプリーツが圧縮されてフィルタ枠に対してシール機能を有すると共に特定のフィルタ枠を用いる必要のない汎用性に優れた新規な交換型フィルタエレメントを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明では、フィルタ枠に交換可能に収納して用いるフィルタエレメントであって、多数のプリーツが形成された濾材と、当該プリーツのジグザグ形状の端部を固定する板状部材とからなり、前記プリーツの中間部のみが前記板状部材に固定されていることを特徴とする交換型フィルタエレメントをその解決手段とした。
【0008】
請求項2に係る発明では、前記プリーツの中間部のみが前記板状部材の中間部のみに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の交換型フィルタエレメントであり、前記プリーツの中間部のみが前記板状部材の中間部のみに固定されているため、前記フィルタエレメントをフィルタ枠に収納する際に、前記両側端部のプリーツが圧縮されて前記板状部材の両端部の下部または上部に入り込み、プリーツのジグザグ形状の端部とフィルタ枠との間のシールがより確実になるという利点がある。
【発明の効果】
【0009】
本発明によって、シート状濾材をプリーツ形成することによって濾過面積が著しく大きくなっており、フィルタ枠に交換可能に収納して用いる交換型フィルタエレメントにおいて、フィルタ枠に収納する際に、両側端部のプリーツが圧縮されてフィルタ枠に対してシール機能を有すると共に特定のフィルタ枠を用いる必要のない汎用性に優れた新規な交換型フィルタエレメントを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の交換型フィルタエレメントの一例を示す図である。
【図2】本発明の交換型フィルタエレメントの一例の製作工程を示す図である。
【図3】本発明の交換型フィルタエレメントの一例を説明する図である。
【図4】本発明の交換型フィルタエレメントを収納するフィルタ枠の一例を示す図である。
【図5】本発明の交換型フィルタエレメントをフィルタ枠に収納した状態を示す図である。
【図6】本発明の交換型フィルタエレメントの別の例の製作工程を示す図である。
【図7】本発明の交換型フィルタエレメントの別の例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る交換型フィルタエレメントの実施の形態について詳細に説明する。
【0012】
本発明の交換型フィルタエレメント10は、図1〜図5に例示するように、フィルタ枠50に交換可能に収納して用いるフィルタエレメント10であって、多数のプリーツが形成された濾材20と、当該プリーツのジグザグ形状の端部(図1では上端部又は下端部)を固定する板状部材30とからなり、前記プリーツの中間部25aのみが前記板状部材30に固定されていることを特徴とする。
【0013】
前記濾材20は図1に例示するように、通気性のシート状基材に多数のプリーツが形成されており、これらのプリーツは中間部25aと側端部25bとからなっている。また、当該プリーツのジグザグ形状の端部は板状部材30によって固定されており、しかも板状部材30はプリーツの中間部25aのみに固定されている。そのためフィルタエレメント10をフィルタ枠50に収納する際に、前記両側端部のプリーツ25bが圧縮されてフィルタ枠50の側板50sに対してシール機能を有する。また、板状部材30によってプリーツのジグザグ形状の端部が固定されているので、フィルタエレメント全体の保形性を有しており、しかもフィルタエレメントを一時的に変形させることが可能であるので、フィルタエレメントの収納時において、一時的に変形可能なフィルタ枠のような特定のフィルタ枠を用いる必要がなく、本発明の交換型フィルタエレメントは汎用性に優れている。
【0014】
図1の例では、板状部材30の形状は、プリーツの中間部25aのジグザグ形状の端部全体を囲む平面25aAの形状と同じになっている。すなわち、板状部材30の幅方向の長さと中間部25aのジグザグ形状の端部の平面25aAの幅方向の長さが同じ長さになっており、板状部材30の奥行き方向の長さとジグザグ形状の端部の平面25aAの奥行き方向の長さDの長さが同じになっている。なお図1では、プリーツの中間部25aのジグザグ形状の端部の平面25aAの幅方向の長さは、交換型フィルタエレメントの中間部25aの幅方向の長さと等しく、以下の説明において単に「中間部25aの幅方向長さ」と呼ぶことがある。同様に、プリーツの側端部25b(又は25c)のジグザグ形状の端部の平面25bA(又は25cA)の幅方向の長さは、交換型フィルタエレメントの側端部25b(又は25c)の幅方向の長さと等しく、以下の説明において単に「側端部25b(又は25c)の幅方向長さ」と呼ぶことがある。
【0015】
図2は、図1の交換型フィルタエレメントの製作工程の一例を示す図であり、多数のプリーツが形成された濾材20に対して、板状部材30が前記プリーツの中間部25aのみに固定される前の状態を示している。板状部材30にはホットメルト樹脂35が板状部材30の全面に塗布されており、板状部材30をプリーツの中間部25aの上に、塗布面を中間部25a側に向けて配置した後、板状部材30のホットメルト樹脂が塗布されていない面側に加熱板や熱風をあてることによって、板状部材30をプリーツの中間部25aに固定することができる。
【0016】
図3は、図1の交換型フィルタエレメントを図4に例示するフィルタ枠50に収納する前の状態を示している。あるいは図1の交換型フィルタエレメントを図4に例示するフィルタ枠50に収納して図5に示すフィルタユニット60とした際のフィルタ枠の中の交換型フィルタエレメントの状態を示している。プリーツの中間部25aのジグザグ形状の端部は板状部材30によって固定されているが、プリーツの側端部25bのジグザグ形状の端部は板状部材30によって固定されていないため、プリーツの側端部25bが圧縮されて25cの状態となっている。このように交換型フィルタエレメントがフィルタ枠50に圧縮状態で収納されるので、両側端部のプリーツ25bは圧縮に対する反発力が生じ、その反発力によって、フィルタ枠50の側板50sに対してシール機能を有することになる。このようなシール機能を高めるには、プリーツの側端部25bにおいてプリーツの山数が1〜7であることが好ましく、2〜5であることがより好ましく、2〜3であることが更に好ましい。プリーツの山数が1未満の場合はシール機能が十分に得られず、7を超える場合はフィルタエレメント全体として濾過作用に寄与する面積が少なくなり濾過寿命が低下する場合がある。また圧縮度(25cの幅方向長さ÷25bの幅方向長さ)は0.2〜0.8であることが好ましく、0.3〜0.6であることがより好ましい。圧縮度が0.2未満であると塑性変形して反発力が低下する場合があり、圧縮度が0.8を超えると反発力が劣る場合がある。なお、濾材のプリーツを折って行く方向の最先端は半山(山数0.5)と数えるものとする。
【0017】
図1の交換型フィルタエレメントは、フィルタ枠50に収納された後では図3に示すようにプリーツの側端部25bのジグザグ形状の端部が圧縮されて25cの状態となっており、この部分には板状部材30が固定されていない。そのため板状部材30の厚さが大きくなるに伴い、この25cの部分においてフィルタ枠50の天板50u又は底板50dとの間のシールが不完全になる場合がある。そこで、その改良を目的として、この25cの部分においてもシール機能を高めた交換型フィルタエレメントを図6及び図7に例示する。
【0018】
図6はこの改良タイプの交換型フィルタエレメントの製作工程を示す図であり、図7は改良タイプの交換型フィルタエレメントを図4に例示するフィルタ枠50に収納する前の状態を示している。あるいは改良タイプの交換型フィルタエレメントを図4に例示するフィルタ枠50に収納して図5に示すフィルタユニット60とした際のフィルタ枠の中の交換型フィルタエレメントの状態を示している。
【0019】
図6(a)は側端部のプリーツ25bが圧縮されていない状態の交換型フィルタエレメントを示しており、図6(b)は側端部のプリーツ25bが圧縮された25cの状態の交換型フィルタエレメントを示している。プリーツの中間部25aのみが板状部材30に固定されている点では、図6の交換型フィルタエレメントと図1の交換型フィルタエレメントとは同じであるが、図6ではプリーツの中間部25aのみが板状部材の中間部30aのみに固定されており、プリーツの中間部25aは板状部材の端部30bに固着していない。そのため、図6(b)のように側端部のプリーツ25bが圧縮されて25cの状態になった際に、プリーツの25cの部分が図6(a)のように板状部材30の端部30bの下部に入り込み、またはプリーツの25cの部分が図6(b)のように板状部材30の端部30bの上部に入り込む。このように、プリーツの25cの部分が図6(a)に示す端部30bと図6(b)に示す端部30bの間に挟まれるようにして入り込むことによって、プリーツのジグザグ形状の端部とフィルタ枠の天板50u又は底板50dとの間のシールがより確実になるという効果を奏する。なお図6の例では、板状部材の中間部30aのみにプリーツの中間部25aを固定する方法として、板状部材の端部30bにはホットメルト樹脂35を塗布せずに、中間部30aのみにホットメルト樹脂35を塗布する方法を採用している。
【0020】
なお、圧縮状態の側端部のプリーツ25cにおけるジグザグ状の端部の平面25cAの大きさと、板状部材30の端部30bの大きさとは必ずしも同じである必要はないが、シール機能をより確実にするには、図6に示すように、同じであることが望ましい。また板状部材30の端部30bの大きさを圧縮状態の平面25cAの大きさよりも大きく製作しておき、交換型フィルタエレメントに収納する際に、現場のフィルタ枠50の大きさに合うように、板状部材30の端部30bの先端部分をカットして使用することも可能である。
【0021】
以下に、本発明の交換型フィルタエレメントを構成する各部材につき、詳細を説明する。
【0022】
前記濾材20は、シート状基材に多数のプリーツが形成されているが、シート状基材としては、例えば織物、編物、ネット、不織布または紙(又は濾紙)などの繊維基材を適用することができる。この中でも、不織布であれば、繊維表面の総面積を広く効率良く利用でき、且つ繊維同士によって形成される小さな空隙を多数有しており、またプリーツの側端部25bにおいて圧縮に対する反発力すなわち弾力性に優れるので好ましい。
【0023】
前記繊維基材としての不織布(以下、不織布基材と称する)も特に限定されず、不織布基材の構造としては、例えば繊維長15〜100mmの、捲縮数5〜30個/インチを有する通常ステープル繊維と呼ばれる繊維をカード機やエアレイ装置などを使用して、繊維ウエブに形成した後、接着性繊維または接着剤を用いて構成繊維を接着によって結合する方法による、一般的に乾式法と呼ばれる製法によって得られる不織布がある。なお、複合繊維等の接着性繊維を用いて構成繊維を結合することにより得られる不織布は、環境にも優しいクリーンな素材であり、また熱成形性にも優れるため好適な形態である。また、乾式法以外にも、スパンボンド法、メルトブロー法、湿式法などと呼ばれる製法によって得られる不織布がある。また、これらの製法で得られる繊維ウエブに、ニードルや水流などを作用させて、構成繊維を絡合した不織布も適用可能である。
【0024】
また、中高性能用のフィルタエレメントとするためには、低い圧力損失を維持した状態で高い塵埃捕集効率を得ることができることが望ましい。すなわち、高い塵埃捕集効率を有しながら濾過寿命を長くすることが可能な不織布を用いることが好ましい。このような不織布としては、例えばメルトブロー法によって形成された平均繊維径0.1〜10μmの極細繊維と、平均繊維径10〜50μmの短繊維からなる熱融着性繊維とが混合されており、且つ前記熱融着性繊維によって構成繊維が結合している不織布を挙げることができる。このような不織布であれば、極細繊維による高い塵埃捕集効率を有すると共に短繊維からなる熱融着性繊維によって嵩高な構造を有することが可能であり、その結果、低い圧力損失を維持した状態で高い塵埃捕集効率を得ることが可能である。またプリーツの側端部25bにおいて弾力性に優れるので、特に好ましい。なお、フィルタエレメントの濾過性能は、JIS B 9908形式2に規定される試験方法において、比色法により評価すると、空気の流入面の寸法を610mm角の場合、試験条件が風量56m/minの時に、平均粒子捕集率を80〜98%とすることが可能であり、中性能用としては65〜98%とすることが可能である。また、前記不織布にエレクトレット加工が施されている場合は、80%以上とすることが可能である。
【0025】
前記不織布や紙を構成する繊維としては、例えば、熱可塑性を有する繊維であるポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、モダアクリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリウレタン繊維などの合成繊維を使用することができる。また、これらの繊維以外にも、ポリクラール繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリビニルアルコール繊維などの合成繊維や、レーヨン、ビスコースなどの再生繊維や、アセテートなどの半合成繊維や、炭素繊維、ガラス繊維などの無機繊維などを単独に、または熱可塑性を有する繊維と混合して使用することができる。
【0026】
また、構成繊維が複合繊維であることも好ましく、複合繊維を構成する樹脂成分の組み合わせとして、例えば、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリエステル/低融点ポリエステル、ポリプロピレン/低融点ポリプロピレン、ナイロン66/ナイロン6、ナイロン6/低融点ナイロン、ポリエステル/ナイロン6、ナイロン6/ポリエチレン、ポリエステル/ポリプロピレンなどがある。
【0027】
なお、前記複合繊維の低融点樹脂成分が熱接着性を有する場合には、エンボス加工時にこの樹脂成分によりウエブ構成繊維を熱接着できる。このように、複合繊維の低融点樹脂成分が熱接着性を有すると、高融点樹脂成分により繊維形態を維持できるため、強度的に優れるという利点がある。また、そのためプリーツの側端部25bにおいて弾力性に優れるという利点がある。
【0028】
前記濾材の面密度は30〜300g/m2であるのが好ましい。面密度が30g/m2未満であると、繊維の密度が低くなり過ぎて、プリーツの側端部25bにおいて弾力性に劣る恐れがあり、他方、300g/m2を超えると、繊維の密度が高くなり過ぎて、すぐに目詰まりを生じ、長期間使用できなくなる恐れがある。濾材の面密度は、50〜200g/m2であることがより好ましく、70〜150g/m2であることが更に好ましい。
【0029】
また、前記濾材の厚さは0.3〜3mmであるのが好ましい。厚さが0.3mm未満であるとプリーツの側端部25bにおいて弾力性に劣る恐れがある。他方、3mmを超えると、プリーツの山部分の面積が大きくなり、その結果フィルタエレメントの間口面積が少なくなるという問題や、プリーツ加工により濾材同士が接触する面積が大きくなりデッドスペースが生じるという問題が生じ、結果として圧力損失が大きくなり、長期間使用できなくなる恐れがある。濾材の厚さは、0.5〜2mmであるのがより好ましく、0.7〜1.5mmであるのが更に好ましい。なお、この厚さは単位面積1cm2あたり20g荷重時の値をいう。
【0030】
前記プリーツの形成は、ジグザグ形状の端部を有する限り特に限定されることはないが、プリーツの山同士の間隔としては4〜15mmであることが好ましく、5〜12mmであることがより好ましく、6〜10mmであることが更に好ましい。4mm未満であると濾過に寄与しないデッドスペースが多く生じて濾過性能が低下する場合があり、15mmを超えるとプリーツの側端部25bにおいて弾力性に劣り、シール機能が低下する場合がある。また、プリーツが形成された濾材の空気の入口から出口までの距離である濾材の奥行き長さDは、プリーツの山の頂点から谷の底までの距離として示されるプリーツの山高さにほぼ等しい値となるが、この濾材の奥行き長さDとしては、30〜250mmであることが好ましく、50〜200mmであることがより好ましく、90〜150mmであることが更に好ましい。30mm未満であると濾過面積が少なくなり、濾過寿命が短くなる場合があり、250mmを超えるとプリーツの側端部25bにおいて弾力性に劣り、シール機能が低下する場合がある。
【0031】
前記濾材にはプリーツ間隔を一定に保つためのセパレータ21を設けることも可能である。セパレータを設ける形態としては、例えば図1に示すように線状の樹脂固形物21を使用して線状の樹脂固形物同士が接触する形態や、シート状基材表面に凹凸を設けて凸部同士が接触する形態がある。線状の樹脂固形物としては、例えば発泡または無発泡のホットメルト樹脂やウレタン樹脂などを使用することができる。この樹脂固形物からなるセパレータは、濾材全体を補強する効果も備えており、図1に示すように樹脂を基材シートのプリーツの峰線方向と交叉する方向に、間隔をおいて平行に連続的にまたは不連続的に塗布することで、空気の流入側または流出側の少なくとも一方に設けることができる。
【0032】
ホットメルト樹脂からなるセパレータを基材シートに付着させる場合、使用するホットメルト樹脂としては、軟化点が100〜200℃のものが好ましく、120〜160℃のものがより好ましい。またホットメルト樹脂を窒素ガスで発泡させるなどして得られる発泡タイプのセパレータを用いることもできる。この場合、プリーツの弾力性のほかに、セパレータの持つ弾力性を利用することができる。
【0033】
線状の樹脂固形物の間隔としては、シート状基材の剛軟性の程度にもよるが空気の流入側で、10〜150mmであることが好ましく、15〜100mmであることがより好ましく、20〜75mmであることが更に好ましい。また空気の流出側では、8〜100mmであることが好ましく、10〜80mmであることがより好ましく、15〜40mmであることが更に好ましい。
【0034】
本発明では、プリーツの側端部25bにおいては、セパレータを設けずに濾材の圧縮可能な幅を大きくすることで弾力性を向上させることが可能であるが、プリーツによる弾力性を疎外しない限りセパレータを設けることも可能である。例えば基材シートの表裏の同位置に線状の樹脂固形物を設けることを避けることが望ましい。具体的には、線状の樹脂固形物は不連続的であることが好ましく、プリーツの山高さの1倍未満の長さであることが望ましい。またプリーツの中間部25aにおいては線状の樹脂固形物の長さをプリーツの山高さの1倍以上の長さとしてプリーツ間隔を確実に保持し、その一方プリーツの側端部25bにおいては線状の樹脂固形物の長さをプリーツの山高さの1倍未満の長さとしてシート状基材のプリーツによる弾力性のみならず線状の樹脂固形物の弾力性をも利用する形態も好ましい。
【0035】
前記板状部材30としては、プリーツのジグザグ形状の端部を固定できる限り材質は特に限定されることはなく、例えば不織布、織編物、フィルム、発泡樹脂板、樹脂薄板、金属薄板、板紙などのシート材料を平面状に成形した材料を適用することが可能である。これらの材料のなかでもフィルタ枠50の天板50u又は底板50dとプリーツのジグザグ形状の端部の間のエアリークを防止するのに好適な材料としては、不織布や発泡樹脂板などを挙げることができる。このようなシート材料を用いて板状部材30を作製した場合、この板状部材30は、ある程度の強度を保ちながら、しかも厚さも嵩高でクッション性を有しているので、プリーツのジグザグ形状の端部とフィルタ枠50との気密性に優れるものとなる。さらに、プリーツのジグザグ形状の端部に固定する際も、弾力性があるため、接着がし易いというメリットがある。
【0036】
特に強固なプリーツが形成された濾材を得る必要がある場合、硬質の不織布を板状部材30として用いることが好ましい。硬質の不織布(好ましくは面密度150〜350g/m、厚さ1.5〜4.0mm)は、例えば熱接着性合成繊維(低融点ポリエステル繊維の鞘部と高融点ポリエステル繊維の芯部を有する芯鞘型複合繊維など)と高融点合成繊維(ポリエチレンテレフタレート繊維など)とを混合し、カード機などにより繊維ウェブ(好ましくは100〜300g/m)を形成し、次いで、この繊維ウェブに絡合(好ましくはニードルパンチによる絡合)を施し、次いで、この絡合ウェブを加熱加圧した一対のロール(好ましくは凹凸を有するロールと平滑なロール)の間に通して、前記熱接着性合成繊維が部分的に接着または融着した絡合繊維シートを形成しておき、次いで、この絡合繊維シートにエマルジョン化されたアクリル系バインダーを含浸させ、乾燥、架橋させる、といった方法により形成することができる。
【0037】
前記板状部材30をプリーツのジグザグ形状の端部に固定する方法としては、特に限定されず、板状部材の固定面に例えばエチレン酢酸ビニル系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、スチレン系ブロックポリマーなどの熱可塑性ゴムからなるホットメルト樹脂をホットメルトガンで点状に塗布しておき、プリーツのジグザグ形状の端部に仮接着し、その後、加熱加圧することで前記板状部材をプリーツのジグザグ形状の端部に固定することができる。
【0038】
また、板状部材の固定面に接着剤または接着性のシートを付着した複合材を用いることもできる。接着性のシートとしては、例えばエチレン酢酸ビニル系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、スチレン系ブロックポリマーなどの熱可塑性ゴムからなるホットメルト樹脂を用いたホットメルト樹脂シートを積層して、板状部材に加熱接着した複合材を用いることができる。また、図2または図6に例示するように、板状部材の固定面に、例えばエチレン酢酸ビニル系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、スチレン系ブロックポリマーなどの熱可塑性ゴムからなるホットメルト樹脂35を塗布した複合材を用いることもできる。
【0039】
ホットメルト樹脂の塗布量については、例えば硬質の不織布(好ましくは面密度150〜350g/m、厚さ1.5〜4.0mm)に対して、300〜1200g/mが好ましく、150〜900g/mがより好ましい。不織布等の基材シートに対して2〜3倍の面密度を有する大きい塗布量とすることで、板状部材30の固定をより確実にすると共にフィルタエレメント全体の保形性を確実にするという利点がある。
【0040】
本発明の交換型フィルタエレメントの大きさは、既存のフィルタ枠または一般的に用いられている規格のフィルタ枠に収納可能なように、図2に示す符号を用いると、幅Wの寸法(150〜800mm)、縦Hの寸法(150〜800mm)、奥行きDの寸法(45〜280mm)を組み合わせた大きさの交換型フィルタエレメントであることが好ましい。汎用的には、例えば幅Wの寸法300、605mm、縦Hの寸法300、605mm、奥行きDの寸法60、125mmを組み合わせて適用することができる。
【0041】
本発明の交換型フィルタエレメントを収納するフィルタ枠は、図4に例示するようにそれぞれ断面コ字状の天板50u、底板50d、および2個の側板50sに囲まれた矩形のフィルタ枠50を用いることができる。図4では天板50u、底板50d、および側板50sの各端部が折り曲げられた形状をしており、それぞれ濾材止着部50ut、50dt、50stが形成されている。図4のフィルタ枠50に交換型フィルタエレメント10を収納するには、交換型フィルタエレメント10の両側面をやや押しつぶすようにして、フィルタ枠50の上流側からやや傾けて挿入する。なお、よりシンプルなフィルタ枠として図4において上流側の濾材止着部50ut、50dt、50stが形成されていない断面L字状の天板50u、底板50d、および2個の側板50sに囲まれた矩形のフィルタ枠を用いることも可能である。このように、本発明の交換型フィルタエレメントをフィルタ枠に収納する場合、一時的に変形可能なフィルタ枠のような特定のフィルタ枠を用いる必要がなく、図4に例示するようにシンプルな構造のフィルタ枠50の使用が可能であり、本発明の交換型フィルタエレメントは汎用性に優れているといえる。
【0042】
以下、本発明の実施例につき説明するが、これは発明の理解を容易とするための好適例に過ぎず、本発明はこれら実施例の内容に限定されるものではない。
【実施例】
【0043】
(実施例1)
メルトブロー用のノズルダイを温度350℃に加熱し、ポリプロピレン樹脂を溶融させた状態で、ポリプロピレン繊維を吐出した。この吐出したポリプロピレン繊維に対して、温度360℃の加熱気流を作用させて、重力の働く方向と同じ方向に繊維径0.3〜5μm(平均繊維径1.0μm)の極細繊維の流れを形成した。次いで熱融着性繊維として芯鞘型の複合繊維(繊度:17μm、繊維長:38mm、芯の樹脂成分はポリプロピレン樹脂、鞘の樹脂成分はポリエチレン繊維)を開繊機により開繊して、当該極細繊維の流れに供給して両者を混合し、移動する金網コンベア上に捕集して、面密度が105g/mの繊維ウェブ(極細繊維の面密度7g/m)を形成した。
次いで、この繊維ウェブを136℃のドライヤーに中に移動し、熱融着性繊維によって構成繊維を結合して、面密度が105g/mで、厚さが1.1mmの不織布基材を得た。
次いで、図1に示すように、この不織布基材の表面(空気流入側)と裏面(空気流出側)にポリオレフィン系樹脂からなるホットメルト樹脂(軟化点145℃)を線状に間隔をおいて平行に塗布してセパレータ21とした。なお空気流入側は50mm間隔で塗布し、空気流出側は25mm間隔で塗布した。また塗布長さは210mmとし、プリーツの側端部25bの空気流入側4山と空気流出側5山に相当する部分では塗布は行わず、その部分を飛ばしてプリーツの中間部25aに相当する部分に塗布を行った。(但し、図1とはプリーツの側端部25bの空気流入側と空気流出側にセパレータ21が設けられていない点で異なる。)
次いで、この不織布基材にプリーツ加工を施し、プリーツの山高さDを125mm、山間隔を8mmとし、プリーツの側端部25bの空気流入側4山と空気流出側5山に相当する部分の中央で不織布基材をカットして、プリーツの山数79とした。
【0044】
次いで、熱接着性合成繊維(低融点ポリエステル繊維の鞘部と高融点ポリエステル繊維の芯部を有する芯鞘型複合繊維)と、高融点合成繊維(ポリエチレンテレフタレート繊維)と、レーヨン繊維とを混合し、カード機により繊維ウェブを形成し、次いで、この繊維ウェブにニードルパンチによる絡合を施し、次いで、この絡合ウェブを加熱加圧した一対のロールの間に通して、前記熱接着性合成繊維が部分的に接着または融着した絡合繊維シート(面密度155g/m)を形成しておき、次いで、この絡合繊維シートにエマルジョン化されたアクリル系バインダーを含浸させ、乾燥、架橋させることにより、硬質の不織布基材(面密度200g/m)を得た。次いで、この硬質の不織布基材の片面全体にエチレン酢酸ビニル共重合樹脂からなるホットメルト樹脂(面密度600g/m)を塗布して板状部材30(面密度800g/m、押圧20g/cm下での厚さ1.9mm)を得た。次いで、この板状部材30をプリーツの中間部25aの上に、塗布面を中間部25a側に向けて配置した後、板状部材30のホットメルト樹脂が塗布されていない面側に熱風をあてることによって、板状部材30をプリーツの中間部25aに固定した。
このようにして、プリーツ加工を施した不織布基材のプリーツの中間部25aの両端部を当該板状部材30に固定して交換型フィルタエレメントを得た。この板状部材30は奥行き方向の長さがプリーツの山高さDと同じ125mmであり、幅方向の長さがプリーツの中間部25aの幅方向長さと同じ長さ592mmになっており、プリーツの側端部25bの幅方向長さは両側端部ともに16mmであり、その結果交換型フィルタエレメントの幅方向Wの寸法は624mmであり、縦Hの寸法は605mmであった。
【0045】
次いで、図4において上流側の濾材止着部50ut、50dt、50stが形成されていない断面L字状の天板50u、底板50d、および2個の側板50sに囲まれた矩形のフィルタ枠を準備した。そして、得られた交換型フィルタエレメント10をこのフィルタ枠に収納し、図5に示すフィルタユニット60を得た。なお、フィルタ枠50の内寸法は、幅が605mm、高さが605mm、奥行きが150mmであった。またこの収納に際しては、交換型フィルタエレメント10の両側面をやや押しつぶすようにして、フィルタ枠の上流側からやや傾けて挿入した。
得られたフィルタユニット60においては、両側端部のプリーツ25b(幅方向長さ16mm)が圧縮されて25c(幅方向長さ6.5mm)の状態(圧縮度0.41)になっており、フィルタ枠の側板50sに対してシール機能を有すると共に、板状部材30はフィルタ枠の天板50u及び底板50dに対してもシール機能を有していた。その結果、フィルタユニット60をJIS B 9908形式2に規定される試験方法において、比色法により評価すると、試験条件が風量56m/minの時に、平均粒子捕集率が92%であり、中性能用として好適な交換型フィルタエレメントであることが証明された。またこの試験において、シール漏れが生じないことが確かめられた。
【0046】
(実施例2)
(1)セパレータ21の取り付けに関して、プリーツの側端部25bの空気流入側4山に相当する部分ではホットメルト樹脂の塗布は行わず、その部分を飛ばしてプリーツの中間部25aに相当する部分に塗布を行ったこと、
及び(2)図6に示すように硬質の不織布基材の幅方向の長さを605mmとし、中間部の30aの幅方向の長さをプリーツの中間部25aの幅方向長さと同じ592mmとして、中間部の30aにエチレン酢酸ビニル共重合樹脂からなるホットメルト樹脂(面密度600g/m)を塗布して板状部材30(中間部30aの面密度800g/m、押圧20g/cm下での厚さ1.9mm)を得た後、板状部材30をプリーツの中間部25aに固定したこと以外は、実施例1と同様にして図6及び図7に示す交換型フィルタエレメントを得た。(但し、図6及び図7とはプリーツの側端部25bの空気流入側に相当する部分にセパレータ21が設けられていない点で異なる。)
得られた交換型フィルタエレメント10を、実施例1と同様のフィルタ枠に、実施例1と同様にして収納し、図5に示すフィルタユニット60を得た。
得られたフィルタユニット60においては、両側端部のプリーツ25b(幅方向長さ16mm)が圧縮されて25c(幅方向長さ6.5mm)の状態(圧縮度0.41)になっており、フィルタ枠の側板50sに対してシール機能を有すると共に、板状部材30はフィルタ枠の天板50u及び底板50dに対してもシール機能を有していた。また、図6(b)のように側端部のプリーツ25bが圧縮されて25cの状態になっており、プリーツの25cの部分が、図6(a)に示す端部30bと図6(b)に示す端部30bの間に挟まれるように入り込んでおり、このためプリーツのジグザグ形状の端部とフィルタ枠の天板50u又は底板50dとの間のシールが実施例1と比較してより確実になっていた。また、プリーツの側端部25bの空気流入側に相当する部分ではホットメルト樹脂の線状塗布が行われておらず、プリーツの側端部25bの空気流出側に相当する部分では線状塗布が行われているので、プリーツの側端部25bの圧縮による反発力に優れ、実施例1と比較してフィルタ枠の側板50sに対するシール機能がより優れていた。
【0047】
(実施例3)
(1)セパレータ21の取り付けに関して、図6に示すように、プリーツの側端部25bの空気流入側4山と空気流出側5山に相当する部分では、ホットメルト樹脂の塗布長さを100mmとして、セパレータとしての機能を低下させたこと、
及び(2)図6に示すように硬質の不織布基材の幅方向の長さを605mmとし、中間部の30aの幅方向の長さをプリーツの中間部25aの幅方向長さと同じ592mmとして、中間部の30aにエチレン酢酸ビニル共重合樹脂からなるホットメルト樹脂(面密度600g/m)を塗布して板状部材30(中間部30aの面密度800g/m、押圧20g/cm下での厚さ1.9mm)を得た後、板状部材30をプリーツの中間部25aに固定したこと以外は、実施例1と同様にして図6及び図7に示す交換型フィルタエレメントを得た。
得られた交換型フィルタエレメント10を実施例1と同様のフィルタ枠に、実施例1と同様にして収納し、図5に示すフィルタユニット60を得た。
得られたフィルタユニット60においては、両側端部のプリーツ25b(幅方向長さ16mm)が圧縮されて25c(幅方向長さ6.5mm)の状態(圧縮度0.41)になっており、フィルタ枠の側板50sに対してシール機能を有すると共に、板状部材30はフィルタ枠の天板50u及び底板50dに対してもシール機能を有していた。また、図6(b)のように側端部のプリーツ25bが圧縮されて25cの状態になっており、プリーツの25cの部分が、図6(a)に示す端部30bと図6(b)に示す端部30bの間に挟まれるように入り込んでおり、このためプリーツのジグザグ形状の端部とフィルタ枠の天板50u又は底板50dとの間のシールが実施例1と比較してより確実になっていた。また、プリーツの側端部25bの空気流入側に相当する部分、及び空気流出側に相当する部分ではホットメルト樹脂の線状塗布が、セパレータの機能を低下した状態で行われているので、プリーツの側端部25bの圧縮による反発力に優れ、実施例1と比較してフィルタ枠の側板50sに対するシール機能がより優れていた。
【符号の説明】
【0048】
10 交換型フィルタエレメント
20 濾材
21 セパレータ、線状の樹脂固形物
25a プリーツの中間部
25b プリーツの側端部
25c 圧縮された状態のプリーツの側端部
30 板状部材
30a 板状部材の中間部
30b 板状部材の端部
35 ホットメルト樹脂
50 フィルタ枠
50s フィルタ枠の側板
50st 濾材止着部
50u フィルタ枠の天板
50ut 濾材止着部
50d フィルタ枠の底板
50dt 濾材止着部
60 フィルタユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタ枠に交換可能に収納して用いるフィルタエレメントであって、多数のプリーツが形成された濾材と、当該プリーツのジグザグ形状の端部を固定する板状部材とからなり、前記プリーツの中間部のみが前記板状部材に固定されていることを特徴とする交換型フィルタエレメント。
【請求項2】
前記プリーツの中間部のみが前記板状部材の中間部のみに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の交換型フィルタエレメント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−6136(P2013−6136A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139193(P2011−139193)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000229542)日本バイリーン株式会社 (378)
【Fターム(参考)】