説明

人体洗浄装置

【課題】ノズルの作動不良となるシリンダの先端部及びノズルとの摺動部の汚れを防ぐ人体洗浄装置を提供する。
【解決手段】人体洗浄装置1は、便器3上に設けられた本体10と、本体10に内蔵され、洗浄水を吐出するノズル21及びノズル21を摺動可能に収容するシリンダ22とを有する洗浄手段20と、本体10に形成され、洗浄手段20が出没する開口部13と、洗浄手段の出没を行う駆動手段40と、本体10に対して回動し、開口部13を塞ぐシャッター31と、洗浄手段20のシリンダ22が開口部13へ向けて移動することでシャッター31を開閉する開閉機構とを備え、洗浄時にシャッター31とノズル21が当接しない構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体の局部洗浄の洗浄手段と便器内部とを遮断するシャッターを有する人体洗浄装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、人体洗浄装置について、特許文献1に示される構成が開示されている。
【0003】
この人体洗浄装置は、便器に配設されたハウジング内には、洗浄手段であるシリンダ及びノズルが収容されている。この洗浄手段は、駆動手段によって便器側へとノズルを移動する。さらに、ハウジングはノズルが出没する開口部を有しており、その開口部を覆うようにシャッターが設けられている。この人体洗浄装置は、シリンダの先端部が便器側へと移動することによりシャッターを後方から押し開く構造となり、シリンダによってシャッターを開けた後にノズルが摺動して洗浄を行うため、ノズルをシャッターに接触させることなくシャッターの開閉を行うことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3555358号(図3〜図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この人体洗浄装置は、シリンダの先端部がシャッターよりも前方に位置して洗浄を行うため、人体の局部を洗浄した跳ね水等がシリンダに掛かり、シリンダが汚れる。また、シリンダの先端部は、ノズルと摺動する摺動部が設けられており、シリンダの先端部の汚れにより摺動部も汚れるため、ノズルの作動不良の原因となる。
【0006】
従って、本発明はノズルの作動不良となるシリンダとノズルとの間の汚れを防ぐ人体洗浄装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために講じた手段は、便器上に設けられた本体と、本体に内蔵され、洗浄水を吐出するノズル及びノズルを摺動可能に収容するシリンダとを有する洗浄手段と、本体に形成され、洗浄手段が出没する開口部と、洗浄手段の出没を行う駆動手段と、本体に対して回動し、開口部を塞ぐシャッターと、洗浄手段のシリンダが開口部へ向けて移動することでシャッターを開閉する開閉機構とを備え、洗浄時に開閉機構によりシャッターを回動させることでシャッターとノズルが当接しない構成の人体洗浄装置である。
【0008】
さらに、開閉機構は、シリンダの先端部に設けられ、先端部より前方に伸びる突部を有し、シリンダの前方移動時に突部にてシャッターを開方向へと回動させる構成としてもよい。
【0009】
また、開閉機構は、シャッターの後方に取り付けられ、洗浄手段の移動により回動する屈曲部を有し、シリンダの前方移動時にシリンダが屈曲部によりシャッターを開方向へと回動させる構成としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、この人体洗浄装置は、シリンダが本体に設けられた開口部へと移動することによって、シャッターを押し開くための開閉機構を作動させてシャッターを開ける。この開閉機構は、洗浄するために摺動したノズルと当接しないようにシャッターを支持しているため、ノズルとシャッターとの間には空間が設けられる。これにより、開閉機構はノズルとシャッターとが互いに干渉しないために長時間使用による摩耗等での寿命を縮めることを抑制できる。さらに、シャッターは、人体の局部洗浄時の跳ね水や汚物がシリンダに掛かるのを抑制し、シリンダを清潔に保つことを可能とする。このように、シリンダを清潔に保つことは、シリンダ及びノズルの摺動部分の清潔にも繋がるため、人体洗浄装置の汚れによるノズルとシリンダの作動不良を抑制できる。
【0011】
この人体洗浄装置の開閉機構は、シリンダの先端部に設けられた突部がシリンダの移動とともに一体で移動することで、シャッターを押し開く構造となっている。これにより、開閉機構は、人体の局部洗浄時の跳ね水や汚物がシリンダに掛かるのを抑制し、シリンダを清潔に保つことを可能とする。さらに、開閉機構は形状及び機構が簡素であるため製造コストを軽減することができる。
【0012】
また、この人体洗浄装置の開閉機構は、シャッターの後方に設けられ、洗浄手段の移動方向に回動自在な屈曲部がシリンダと当接し、シリンダの移動とともにシャッターを押上げる構造となっている。これにより、人体洗浄装置は、人体の局部洗浄時に跳ね水や汚物がシリンダに掛かるのを抑制し、シリンダを清潔に保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例1における人体洗浄装置の断面図。
【図2】図1に示す本発明の実施例1におけるシャッターアダプタの形状を示す図。
【図3】シャッターアダプタと本体との組み付けを示す図。
【図4】シャッターアダプタの装着前の側面図。
【図5】シャッターアダプタ装着後の側面図。
【図6】本発明の実施例1における開閉機構の動作説明図(シリンダの作動前)。
【図7】本発明の実施例1における開閉機構の動作説明図(シャッターの作動時)。
【図8】本発明の実施例2における人体洗浄装置の断面図。
【図9】図8に示す本発明の実施例2におけるシャッターアダプタの形状を示す図。
【図10】本発明の実施例2における開閉機構の動作説明図(シリンダの作動前)。
【図11】本発明の実施例2における開閉機構の動作説明図(シャッターの作動時)。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態について以下に説明する。
【0015】
(実施例1)
本発明の実施例1に係わる人体洗浄装置1の構成について、図1を用いて説明する。図1は便器3に取り付けられた人体洗浄装置1の断面図を示している。
【0016】
図1に示すように、人体洗浄装置1は、便器3に取り付けられた本体10と人体の局部を洗浄する洗浄手段20等によって構成されている。本体10は、便器3に取り付けるベースプレート11とベースプレート11を覆うようにベースカバー12で構成されており、人体の局部を洗浄する洗浄手段20が内蔵され、洗浄手段20が便器3内側へと移動する前方には開口部13が形成されている。この開口部13には、シャッターアダプタ30がベースプレート11に着脱可能に取り付けられている。このシャッターアダプタ30には、便器3内側に回動自在なシャッター31が設けられている。また、洗浄手段20は、人体の局部へ洗浄水を吐出するノズル21とシリンダ22とによって構成され、シリンダ22内をノズル21が洗浄手段の移動方向に摺動可能となっている。さらに、この洗浄手段は、シリンダ22を便器3内側へと移動させ、ノズル21から吐出される洗浄水の範囲を広くするためにシリンダ22を揺動させる駆動手段40と、シリンダ22に供給する洗浄水の量を調節する調節弁50を備えており、調節弁50を通してシリンダ22に洗浄水が供給されることでノズル21がシリンダ22と摺動する構造となっている。さらに、人体洗浄装置1には、シャッター31を開けるための開閉機構60が設けられている。この開閉機構60は、シリンダ22の先端部22aから前方(便器3内)に向かって延在する突部61がシリンダ22の先端部22aに設けられ、駆動手段40によって移動するシリンダ22とともに移動し、突部61がシャッター31と当接することでシャッター31を図1に示す時計方向(開方向)に押し開く構造となっている。また、洗浄手段20のノズル21は、シリンダ22の動作とともに開閉機構60がシャッター31を押し開いた後、シリンダ22内を摺動することが可能となる。これは、ノズル21がシャッター31と当接するのを抑制し、ノズル21の摩耗等を防ぐことができる。
【0017】
次に、本発明の実施例1に係わるシャッターアダプタ30の構成について、図2から図5を用いて説明する。図2は本発明のシャッターアダプタ30の形状を示す図であり、図3はシャッターアダプタ30及び本体10との組み付けを説明する説明図を示している。さらに、図4はシャッターアダプタ30の装着前の側面図を示し、図5はシャッターアダプタ30の装着後の側面図を示している。
【0018】
図2に示すように、シャッターアダプタ30は、上部32及び下部33とこれらを互いに結合する側部34によって、シリンダ22及びノズル21が挿通し、出没するように中空形状を成している。上部32には、シャッター31が回転自在に取り付けられており、下部33の両端には、ベースプレート11に差し込む挿入部35が形成されている。さらに、下部33の略中央には、ベースプレート11とから離脱を防ぐための係止部71が形成されている。そして、側部34には、シャッター31を取り付ける軸受け36が成形され、シャッター31の回動軌道上に設けられたシャッター31の一部を収容する収容溝37によって、回動できる範囲を確保することでシャッター31を開閉機構60で押し開くことが可能となる。
【0019】
図3に示すように、ベースプレート11には、シャッターアダプタ30の挿入部35をベースプレート11の装着完了位置まで導くガイド部14が設けられている。このガイド部14は、本体10内から開口部13まで設けられており、使用者が上方から目視した際に、使用者は開口部13のガイド部14を確認することが可能である。さらに、図4、図5に示すように、シャッターアダプタ30とベースプレート11を装着する際のストッパ構造70は、シャッターアダプタ30の略中央にベースプレート11側へ形成された突形状の係止部71と、ベースプレート11のシャッターアダプタ30を取り付ける部分の略中央に、シャッターアダプタ30の係止部71を係止する係止穴72とで構成されている。取り付ける際は、シャッターアダプタ30の挿入部35をシャッター31によって塞がれた反対側からベースプレート11のガイド部14へ進入させ、係止部71が係止穴72に係止される位置まで進むことで装着が完了する。取り外す際のストッパ構造70は、シャッターアダプタ30の下部33のシャッター31側に設けられたつまみ部73をベースプレート11側へ押し下げることで、シャッターアダプタ30の下部33の一部が支点となり、係止部71が持ち上げられてベースプレート11の係止穴72と係止を解除することでシャッターアダプタ30のベースプレート11からの取り外しが可能となる。
【0020】
次に本発明の実施例1に係わる開閉機構60の動作について図1及び図6、図7を用いて説明する。図6は開閉機構60の動作説明図(シリンダ22の作動時)を示し、図7は開閉機構60の動作説明図(シャッター31の開作動時)を示している。
【0021】
図6に示すように、人体洗浄装置1は、シリンダ22の先端部22aに取り付けられ、シリンダ22の移動方向の前方に延在する開閉機構60の突部61が設けられている。この突部61は、シリンダ22及びノズル21とともに開口部13に取り付けられたシャッターアダプタ30に挿通されており、シリンダ22の移動とともにシャッターアダプタ30内を移動可能である。図7に示すように、人体洗浄装置1は、シリンダ22が駆動手段40によって前方へ移動する。その際、開閉機構60の突部61が、シリンダ22とともに移動し、シャッター31と当接し、シャッター31を押し開く方向に力を加える。この時、ノズル21は、シリンダ22内に洗浄水が供給されていないためシリンダ22内を摺動しない。さらに、図1に示すように、シリンダ22の移動によって突部61がシャッター31を押し開けていくと、シャッター31及び摺動したノズル21は、互いが当接することなく所定空間を形成する。これにより、シャッター31が押し開いた後に洗浄位置へ移動するノズル21は、シャッター31と干渉しないために長時間使用による摩耗等での寿命を縮めるのを抑制できる。
【0022】
(実施例2)
本発明の実施例2に係わる人体洗浄装置2の構成について、図8を用いて説明する。図8は便器3に取り付けられた人体洗浄装置2の断面図を示している。
【0023】
図8に示すように、人体洗浄装置2は、便器3に取り付けられた本体10と人体の局部を洗浄する洗浄手段20等によって構成されている。本体10は、便器3に取り付けるベースプレート11とベースプレート11を覆うようにベースカバー12で構成されており、人体の局部を洗浄する洗浄手段20が内蔵され、洗浄手段20が便器3内側へと移動する前方には開口部13が形成されている。この開口部13には、シャッターアダプタ30がベースプレート11に着脱可能に取り付けられている。このシャッターアダプタ30には、便器3内側に回動自在なシャッター31が設けられている。また、洗浄手段20は、シリンダ22と人体の局部へ洗浄水を吐出するノズル21によって構成され、シリンダ22内をノズル21が洗浄手段20の移動方向に摺動可能となっている。さらに、この洗浄手段は、シリンダ22を便器3内側へと移動させ、ノズル21から吐出される洗浄水の範囲を広くするためにシリンダ22を揺動させる駆動手段40と、シリンダ22に供給する洗浄水の量を調節する調節弁50を備えており、調節弁50を通してシリンダ22に洗浄水が供給されることでノズル21がシリンダと摺動する構造となっている。さらに、人体洗浄装置2には、シャッター31を開けるための開閉機構80が設けられている。この開閉機構80は、シャッターダプタ30の後方に回動軸81を有し、回動軸81から延在する第1リンク82とシャッター31を押し開く第2リンク83との間に介する屈曲部84によって構成されている。さらに、第1リンク82または屈曲部84が、シリンダ22の先端部22aの前方端面22bまたは側部端面22cと当接する。この開閉機構80は、シリンダ22が駆動手段40によって移動することで、回動軸81を中心に回動して第2リンク83がシャッター31と当接し、シャッター31を図8に示す時計方向(開方向)に押し開く機構となっている。
【0024】
次に、本発明の実施例2に係わるシャッターダプタ30の構成について、図9及び図3、図4を用いて説明する。図9はシャッターダプタ30の形状を示す図を示している。
【0025】
図9に示すように、シャッターアダプタ30は、上部32及び下部33とこれらを互いに結合する側部34によって、シリンダ22及びノズル21が挿通し、出没するように中空形状を成している。上部32には、シャッター31が回転自在に取り付けられており、下部33には、ベースプレート11に差し込む挿入部35が形成されている。さらに、下部33の略中央には、ベースプレート11とから離脱を防ぐための係止部71が形成されている。そして、側部34には、シャッター31を取り付ける軸受け36が成形され、シャッター31の回動軌道上に設けられたシャッター31の一部を収容する収容溝に37よって、回動できる範囲を確保することでシャッター31を開閉機構80で押し開くことが可能となる。さらに、シャッター31の後方には、開閉機構80の回動軸81を支持する軸受け85が設けられている。この軸受け85は、開閉機構80の第1リンク82を回動自在に支持することで、シリンダ22の動きに合わせて開閉機構80を回動してシャッターを開閉することが可能となる。
【0026】
図3に示すように、ベースプレート11には、シャッターアダプタ30の挿入部をベースプレート11の装着完了位置まで導くガイド部14が設けられている。このガイド部14は、本体10内から開口部13まで設けられており、使用者が上方から目視した際に、使用者は開口部13のガイド部14を確認することが可能である。さらに、図4に示すように、シャッターアダプタ30とベースプレート11を装着する際のストッパ構造70は、シャッターアダプタ30の略中央にベースプレート11側へ形成された突形状の係止部71と、ベースプレート11のシャッターアダプタ30を取り付ける部分の略中央に、シャッターアダプタ30の係止部71を係止する係止穴72とで構成されている。取り付ける際は、シャッターアダプタ30の挿入部35をシャッター31によって塞がれた反対側からベースプレート11のガイド部14へ進入させ、係止部71が係止穴72に係止される位置まで進むことで装着が完了する。取り外す際のストッパ構造70は、シャッターアダプタ30の下部33のシャッター31側に設けられたつまみ部73をベースプレート11側へ押し下げることで、シャッターアダプタ30の下部33の一部が支点となり、係止部71が持ち上げられてベースプレート11の係止穴72と係止を解除することでシャッターアダプタ30のベースプレート11からの取り外しが可能となる。
【0027】
次に本発明の実施例2に係わる開閉機構80の動作について、図8及び図10、図11を用いて説明する。図10は開閉機構80の動作説明図(シリンダ22の作動時)を示し、図11は開閉機構80の動作説明図シャッターの開作動時)である。
【0028】
図10に示すように、人体洗浄装置2が動作前では、開閉機構80の第2リンク83とシャッター31が離れた状態で保持されている。さらに、図11に示すように、シリンダ22が駆動手段40によって便器3側へ移動する際には、開閉機構80の第1リンク82とシリンダ22の先端部22aとの当接する場所が、開閉機構80の屈曲部84へと近づき、また、第2リンク83の先端部がシャッター31に当接してシャッター31を押し開いていく。図8に示すように、この人体洗浄装置2は、シリンダ22の移動が進むと開閉機構80の屈曲部84とシリンダ22の側部端面22cが当接する。この屈曲部84は、シリンダ22の移動にあわせて側部端面22cを摺動することが可能であり、シリンダ22が揺動手段50によって揺動させられても側部端面22cを摺動自在である。このため、開閉機構80は、シリンダ22の揺動時に屈曲部84から第2リンク83を通してシリンダ22の揺動をシャッター31へ伝えるのを抑制することができ、シャッター31を回動することなく、シャッター31を一定の状態(開状態)で支持することが可能となる。さらに、シャッター31及びノズル21には、互いが当接することなく所定空間を形成している。これにより、シャッター31が押し開いた後に洗浄位置へ移動するノズル21は、シャッター31と干渉しないために長時間使用による摩耗等での寿命を縮めるのを抑制できる。
【0029】
以上、実施例の構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に示す態様に変更してもよい。
【0030】
・本発明の実施例に記載された開閉機構60、70は実施例のノズル及びシリンダからなる洗浄手段20のほかに、電動モータを駆動手段とするノズル(図示せず)を用いた人体洗浄装置に用いても良い。
【0031】
・本発明の実施例に記載された開閉機構60の突部61は、シャッター31に取り付けられており、シリンダ22の移動時に突部31と当接することで、シャッター31を開方向に回動させ、押し開ける構造としても良い。
【0032】
・本発明の実施例に記載された挿入部35は、ベースプレート11にシャッターアダプタ31の着脱を容易にするために、シャッターアダプタ31をベースプレート11のガイド部14に対して導くように挿入するため部材である。この挿入部35は、ベースプレート11にガイド部14が形成されていることを前提として、下部33に形成されることに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0033】
1、2 人体洗浄装置
3 便器
10 本体
11 ベースプレート
12 ベースカバー
13 開口部
20 洗浄手段
21 ノズル
22 シリンダ
30 シャッターアダプタ
31 シャッター
40 駆動手段
60 実施例1の開閉機構
61 突部
80 実施例2の開閉機構
81 回動軸
82 第1リンク
83 第2リンク
84 屈曲部
85 開閉機構の軸受け

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器上に設けられた本体と、
前記本体に内蔵され、洗浄水を吐出するノズル及び前記ノズルを摺動可能に収容するシリンダとを有する洗浄手段と、
前記本体に形成され、前記洗浄手段が出没する開口部と、
前記洗浄手段の出没を行う駆動手段と、
前記本体に対して回動し、前記開口部を塞ぐシャッターと、
前記洗浄手段の前記シリンダが前記開口部へ向けて移動することで前記シャッターを開閉する開閉機構とを備え、
洗浄時に前記開閉機構により前記シャッターを回動させることで前記シャッターと前記ノズルが当接しないことを特徴とした人体洗浄装置。
【請求項2】
前記開閉機構は、前記シリンダの先端部に設けられ、前記先端部より前方に伸びる突部を有し、前記シリンダの前方移動時に前記突部が当接して前記シャッターを開方向へと回動させることを特徴とした請求項1の人体洗浄装置。
【請求項3】
前記開閉機構は、前記シャッターの後方に取り付けられ、前記洗浄手段の移動により回動する屈曲部を有し、前記シリンダの前方移動時に前記シリンダが前記屈曲部により前記シャッターを開方向へと回動させることを特徴とした請求項1の人体洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−202416(P2011−202416A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−70956(P2010−70956)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】