説明

人体通信システムにおける送信機、受信機およびその方法

【課題】効率的かつ安定した送受信を行うことができる人体通信システムにおける受信機を提供する。
【解決手段】制御フレームとデータフレームを含む伝送フレームを受信する受信電極部200と、受信電極部200に接続される第1、第2スイッチ211、212と、制御フレームが入力する度に、予め設定された規則に従い、制御フレームに対応して、受信電極部200が第1、第2スイッチ211、212に選択的に接続されるように、スイッチング制御するスイッチング制御部250と、第1、第2スイッチ211、212から出力される伝送フレームを信号処理する信号処理部214と、伝送フレーム中の制御フレームから第1プリアンブルを検出し、プリアンブル相関値を生成するプリアンブル検出部230と、プリアンブル相関値に基づいて受信電極部200中の最終受信電極対を選択するように、スイッチング制御部250を制御する相関値処理部240とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体通信システムにおける送信機、受信機およびその方法に関し、より具体的には、カプセル内視鏡などで適用される人体通信システムにおいて、2つの送信電極と複数の受信電極を用いる場合、最適な受信電極の組合せを選択することにより、データ送受信の面でより効率的かつ安定した送受信を行うことができる、人体通信システムにおける送信機、受信機およびその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の背景技術は、大韓民国登録特許公報第0522132号(2005年10月10日公開)に開示されている。
【0003】
人体内から医学的情報を収集するための様々な検知装置が開発されて用いられているが、この情報収集技術のみならず、収集された情報を人体の外部に伝送する技術も非常に重要である。
【0004】
一般的なデータ伝送方法としては、胃腸内の状態を観察するための目的で開発された内視鏡に適用される通信ケーブル方式がある。通信ケーブル方式では、導線または光ファイバからなるケーブルを主に患者の喉を通して人体内に挿入する。このような通信ケーブル方式は、信頼性が高く、人体内から収集したデータの品質が優れているという利点があるが、内視鏡手術を受ける患者にとって大きな苦痛を与えるという深刻な問題があった。
【0005】
このような問題を解決するために、最近、イスラエルのGiven Imaging社ではM2Aという商品名のカプセル型内視鏡を開発した。このカプセル内視鏡は、既存の胃内視鏡や大腸内視鏡とは異なり、錠剤の形態であって、使用者がカプセル内視鏡を口を通して飲み込めば、食道、胃、小腸、大腸内のイメージをカプセル内視鏡内のイメージセンサを介して撮影する。そして、カプセル内視鏡は、この撮影されたイメージデータを無線通信を介して人体の外部にある受信機に伝達して記憶できるようにする。
【0006】
しかし、前記カプセル型内視鏡は、信号伝送方式として無線電波方式を採用しており、電力消耗が大きく、これにより、動作時間が短くなり、人体外の各種電磁波の干渉を受けて受信感度が劣化し、映像信号を高周波信号に変換する変調回路、信号伝送のためのアンテナなどの無線送信機を備えなければならないことから、体積が大きくなり、生産費用が上昇し、高周波の使用により人体に有害な影響を及ぼし得るという問題があった。そこで、人体を導体にし、低周波の電流で人体内のデータを人体の外部に伝送することができる人体通信システムが開発された。
【0007】
しかしながら、従来の人体通信システムでは、人体内に投入されたカプセル型内視鏡の表面に形成された送信電極間の電位差によって電流が発生し、人体を通して電流が流れると、人体表面に設けられた2つの受信電極の間に電圧が誘起されることにより、受信装置が人体内のデータを受信できるようになっていた。しかし、前記のように2つの受信電極のみを用いる場合、電流の方向が受信電極の配置方向と垂直のとき、受信電極で電圧が誘起されないかまたは小さくなり、人体内のカプセル型内視鏡が送信した信号を人体外の受信装置が正確に受信できないという問題があった。
【0008】
さらに、カプセル型内視鏡の送信電極間の電位差によって発生した電流が人体を通して受信電極に達すると、送信電極と受信電極との距離に応じて電圧が誘起されるが、実際に人体内で伝送する送信信号が人体を通過して受信電極に達すると、その電圧値が数千倍から数万倍に減殺され、人体に誘起される電磁波ノイズによって信号干渉が発生するため、送信信号を正確に受信できないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】韓国特許出願公開1020040068424 A
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、カプセル内視鏡などで適用される人体通信システムにおいて、2つの送信電極と複数の受信電極を用いる場合、最適な受信電極の組合せを選択することにより、データ送受信の面でより効率的かつ安定した送受信を行うことができる、人体通信システムにおける送信機、受信機およびその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様によれば、本発明は、取得されたイメージに関するイメージデータを含むイメージフレームを生成するイメージデータ生成部と、前記イメージフレームを受信して伝送フレームを生成する伝送フレーム生成部と、前記伝送フレームを伝送するための送信電極とを含むが、前記伝送フレームは、受信機における受信電極対選択のために用いられる複数の制御フレームと、前記イメージフレームを備えた複数のデータフレームとを含むことを特徴とする、人体通信システムにおける送信機を提供する。
【0012】
本発明において、前記複数の制御フレームの各々は、フレームの同期と前記受信電極選択のために用いられる第1プリアンブルと、フレームの類型を区分するための第1ヘッダと、前記イメージフレームに関する情報を含むフレーム情報と、前記受信機における電極のスイッチングに必要な時間を提供するためのスイッチングタイム部とを含み、前記複数のデータフレームの各々は、フレームの同期のための第2プリアンブルと、フレームの類型を区分するための第2ヘッダと、前記イメージフレームの少なくとも一部とを含むことが好ましい。本発明において、前記複数の制御フレームの個数は、受信機における受信電極の個数によって決定されることが好ましい。
【0013】
本発明において、前記伝送フレーム生成部は、前記イメージフレームを予め設定された変調方式によって変調するデータ変調部と、前記第1および第2プリアンブルを生成するプリアンブル生成部と、前記第1および第2ヘッダを生成するヘッダ生成部と、前記フレーム情報を生成するフレーム情報生成部と、前記変調されたイメージフレーム、第1および第2プリアンブル、第1および第2ヘッダ、前記フレーム情報および前記スイッチングタイム部を多重化して前記伝送フレームを生成する多重化器とを含むことが好ましい。
【0014】
本発明の他の態様によれば、本発明は、複数の制御フレームと複数のデータフレームとを含む伝送フレームを受信する複数の受信電極と、前記複数の受信電極に接続される第1および第2スイッチと、前記複数の制御フレームの各々が入力される度に、予め設定された規則に従って、各制御フレームに対応して前記複数の受信電極が前記第1および第2スイッチに選択的に接続されるように、前記第1および第2スイッチをスイッチング制御するスイッチング制御部と、前記第1および第2スイッチから出力される伝送フレームの信号を増幅し、ノイズ除去のためのフィルタリングを遂行して信号処理する信号処理部と、前記信号処理された伝送フレームに含まれた前記複数の制御フレームの各々から第1プリアンブルを検出し、各第1プリアンブルに対するプリアンブル相関値を生成するプリアンブル検出部と、前記プリアンブル相関値に基づいて前記複数の受信電極の中から最終受信電極対を選択するように、前記スイッチング制御部を制御する相関値処理部とを含むことを特徴とする、人体通信システムにおける受信機を提供する。
【0015】
本発明において、前記プリアンブル相関値は、検出された前記各々の第1プリアンブルを予め決定された基準プリアンブルとビットごとに比較して得たデータの相関度を示すことが好ましい。
【0016】
本発明において、前記相関値処理部は、予め決定された基準相関値と前記プリアンブル相関値との間の絶対値が最も大きい第1プリアンブルに対応する2つの受信電極を前記最終受信電極対として選択することが好ましい。
【0017】
本発明において、前記複数の制御フレームの各々は、フレームの同期と前記最終受信電極対選択のために用いられる前記第1プリアンブルと、フレームの類型を区分するための第1ヘッダと、イメージフレームに関する情報を含むフレーム情報と、前記スイッチング制御部におけるスイッチング制御に必要な時間を提供するためのスイッチングタイム部とを含み、前記複数のデータフレームの各々は、フレームの同期のための第2プリアンブルと、フレームの類型を区分するための第2ヘッダと、前記イメージフレームの少なくとも一部とを含むことが好ましい。
【0018】
本発明において、前記複数の制御フレームの個数は、前記複数の受信電極の個数によって決定されることが好ましい。
【0019】
本発明において、前記信号処理された伝送フレームに対して逆多重化を行う逆多重化器と、前記逆多重化器の出力からヘッダ部分を復調するヘッダ処理部と、前記ヘッダ処理部で復調されたヘッダの判別結果、フレームの類型がデータフレームの場合、前記逆多重化器の出力から前記イメージフレームを復調するデータ復調部と、前記復調されたイメージフレームを処理するイメージデータ処理部とをさらに含むことが好ましい。
【0020】
また、本発明のさらに他の態様によれば、本発明は、人体通信システムに適用されるデータ送信方法であって、取得されたイメージに関するイメージデータを含むイメージフレームを生成するステップと、前記イメージフレームを含む伝送フレームを生成するステップと、送信電極を介して前記伝送フレームを伝送するステップとを含むが、前記伝送フレームは、受信機における受信電極対選択のために用いられる複数の制御フレームと、前記イメージフレームを備えた複数のデータフレームとを含むことを特徴とする、人体通信システムに適用されるデータ送信方法を提供する。
【0021】
また、本発明のさらに他の態様によれば、本発明は、人体通信システムに適用されるデータ受信方法であって、複数の受信電極を介して複数の制御フレームと複数のデータフレームとを含む伝送フレームを受信するステップと、前記複数の制御フレームの各々が入力される度に、予め設定された規則に従って、各制御フレームに対応して前記複数の受信電極が第1および第2スイッチに選択的に接続されるように、スイッチング制御部が第1および第2スイッチをスイッチング制御するステップと、信号処理部が前記第1および第2スイッチから出力される伝送フレームを信号処理するステップと、プリアンブル検出部が、前記信号処理された伝送フレームに含まれた前記複数の制御フレームの各々から第1プリアンブルを検出し、各第1プリアンブルに対するプリアンブル相関値を生成するステップと、相関値処理部が、前記プリアンブル相関値に基づいて前記複数の受信電極の中から最終受信電極対を選択するように、前記スイッチング制御部を制御するステップとを含むことを特徴とする、人体通信システムに適用されるデータ受信方法を提供する。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、カプセル内視鏡などで適用される人体通信システムにおいて、2つの送信電極と複数の受信電極を用いる場合、最適な受信電極の組合せを選択することにより、データ送受信の面でより効率的かつ安定した送受信を行うことができる、人体通信システムにおける送信機、受信機およびその方法を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態にかかる送信機の構成を示したものである。
【図2】本発明の一実施形態にかかる送信機に適用されるデータ変調部の構成を示したものである。
【図3】図2のデータ変調部に適用されるサブ周波数選択的拡散器の構成を示したものである。
【図4】本発明の一実施形態にかかる受信機の構成を示したものである。
【図5】本実施形態で用いられる伝送フレームの構成を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下では、添付した図面を参考にして、本発明の実施形態について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は、種々の異なる形態で実現可能であり、ここで説明する実施形態に限定されない。そして、図面において、本発明を明確に説明するために説明上不必要な部分は省略し、明細書の全体にわたって類似の部分については、類似の図面符号を付した。
【0025】
明細書の全体において、ある部分がある構成要素を「含む」という場合、これは、特に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0026】
図1は本発明の一実施形態にかかる送信機の構成を、図2は本発明の一実施形態にかかる送信機に適用されるデータ変調部の構成を、図3は図2のデータ変調部に適用されるサブ周波数選択的拡散器の構成を、図4は本発明の一実施形態にかかる受信機の構成を、図5は本実施形態で用いられる伝送フレームの構成を示したものである。以下、これを参照して本発明を説明する。
【0027】
まず、図5に示すように、本実施形態の送信機および受信機で適用される伝送フレームは、受信機における受信電極対選択のために用いられる複数の制御フレーム300と、イメージフレーム500を備えた複数のデータフレーム400とを含むことができる。
【0028】
前記複数の制御フレーム300の各々は、フレームの同期と受信電極選択のために用いられる第1プリアンブルP1と、フレームの類型を区分するための第1ヘッダH1と、イメージフレーム500に関する情報を有するフレーム情報と、受信機における電極のスイッチングに必要な時間を提供するためのスイッチングタイム部とを含むことができる。そして、複数のデータフレーム400の各々は、フレームの同期のための第2プリアンブルP2と、フレームの類型を区分するための第2ヘッダH2と、前記イメージフレーム500の少なくとも一部とを含むことができ、これに関するより具体的な内容は、以下に説明される。
【0029】
図1に示すように、本実施形態にかかる人体通信システムにおける送信機は、イメージセンサ部100で取得されたイメージに関するイメージデータを含むイメージフレーム500を生成するイメージデータ生成部110と、前記イメージフレーム500を受信して伝送フレームを生成する伝送フレーム生成部1000と、前記伝送フレームを伝送するための送信電極160とを含むことができる。そして、伝送フレーム生成部1000は、前記イメージフレーム500を予め設定された変調方式によって変調するデータ変調部140と、第1および第2プリアンブルP1、P2を生成するプリアンブル生成部120と、第1および第2ヘッダH1、H2を生成するヘッダ生成部130と、フレーム情報を生成するフレーム情報生成部180と、前記変調されたイメージフレーム500、第1および第2プリアンブルP1、P2、第1および第2ヘッダH1、H2、フレーム情報およびスイッチングタイム部を多重化して前記伝送フレームを生成する多重化器150とを含むことができる。
【0030】
また、図4に示すように、本実施形態にかかる人体通信システムにおける受信機は、複数の制御フレーム300と複数のデータフレーム400とを含む伝送フレームを受信する複数の受信電極1〜nを含む受信電極部200と、前記複数の受信電極1〜nに接続される第1および第2スイッチ211、212と、前記複数の制御フレーム300の各々が入力される度に、予め設定された規則に従って、各制御フレーム300に対応して前記複数の受信電極1〜nが前記第1および第2スイッチ211、212に選択的に接続されるように、前記第1および第2スイッチ211、212をスイッチング制御するスイッチング制御部250と、前記第1および第2スイッチ211、212から出力される伝送フレームの信号を増幅し、ノイズ除去のためのフィルタリングを遂行して信号処理する信号処理部214と、前記信号処理された伝送フレームに含まれた前記複数の制御フレーム300の各々から第1プリアンブルP1を検出し、各第1プリアンブルP1に対するプリアンブル相関値を生成するプリアンブル検出部230と、前記プリアンブル相関値に基づいて前記複数の受信電極1〜nの中から最終受信電極対を選択するように、前記スイッチング制御部250を制御する相関値処理部240とを含むことができる。
【0031】
また、本実施形態にかかる人体通信システムにおける受信機は、信号処理された伝送フレームに対して逆多重化を行う逆多重化器220と、前記逆多重化器220の出力からヘッダ部分を復調するヘッダ処理部260と、前記ヘッダ処理部260で復調されたヘッダの判別結果、フレームの類型がデータフレームの場合、前記逆多重化器220の出力から前記イメージフレーム500を復調するデータ復調部270と、前記復調されたイメージフレーム500を処理するイメージデータ処理部280とを追加でさらに含むことができる。
【0032】
このように構成された本実施形態の動作および作用を、図1〜図5を参照して具体的に説明する。
【0033】
本実施形態の人体通信システムにおける送信機、受信機およびその方法は、例えば、カプセル内視鏡用の送受信方法および装置などに用いることができる。本実施形態で用いられる伝送フレーム構造は、受信機の複数の受信電極1〜nのうちの受信電極対選択のための短い長さで繰り返される複数(C個)の制御フレーム300と、選択された受信電極対を用いてイメージデータを伝送するための複数(D個)のデータフレーム400とを備える。制御フレーム300の各々は、第1プリアンブルP1と、第1ヘッダH1と、フレーム情報と、スイッチングタイムとを含んで構成され、データフレーム400の各々は、第2プリアンブルP2と、第2ヘッダH2と、データと、CRC(Cyclic Redundancy Check)とを含んで構成される。
【0034】
図1は、本実施形態にかかる人体通信システムにおける送信機の構成を示す。図1において、イメージデータ生成部110は、イメージセンサ部100によってセンシングされたイメージを受信してイメージデータを生成するが、このイメージデータにイメージラインナンバーなどのようなイメージ情報を付加して、図5に示すようなAバイトBラインのイメージフレーム500を生成する。
【0035】
上述したように、伝送フレーム生成部1000は、データ変調部140と、プリアンブル生成部120と、ヘッダ生成部130と、フレーム情報生成部180と、多重化器150とを含むことができる。
【0036】
プリアンブル生成部120は、短く繰り返される複数の制御フレーム300の開始およびデータフレーム400の開始部分にフレームの同期のための一定長さのプリアンブルP1、P2を生成するが、制御フレーム300に用いられるプリアンブルP1とデータフレーム400に用いられるプリアンブルP2を区分するために、それぞれ第1プリアンブルP1と第2プリアンブルP2として示す。制御フレーム300の各々に用いられる第1プリアンブルP1は、受信機における受信電極対選択のために用いられる。
【0037】
ヘッダ生成部130は、制御フレーム300とデータフレーム400を区分するための区分子とフレーム制御ビットを有するヘッダH1、H2を生成する。制御フレーム300に用いられるヘッダH1とデータフレーム400に用いられるヘッダH2を区分するために、それぞれ第1ヘッダH1と第2ヘッダH2として示す。
【0038】
そして、フレーム情報生成部180は、フレーム情報を生成する。このフレーム情報は、イメージフレームナンバーとイメージ露出時間などのイメージフレームに関連する情報を含むことができる。
【0039】
データ変調部140は、イメージデータ生成部110で生成された前記イメージフレームを予め設定された変調方式によって変調して多重化器150に提供するが、ここで用いられる変調方式としては、通信方式やイメージデータのフォーマットなどに応じて多様な方式の変調方式が適用可能である。
【0040】
多重化器150は、生成された第1プリアンブルP1、第1ヘッダH1、およびフレーム情報にスイッチングタイムを付加して複数(C個)の制御フレーム300を生成し、第2プリアンブルP2、第2ヘッダH2、およびイメージフレームであるデータにCRCを付加して複数(D個)のデータフレーム400を生成する。ここで、スイッチングタイムは、受信機の2つのスイッチに接続される複数の受信電極をスイッチングするのに用いられる時間を確保するために追加される。CRCは、複数のデータフレーム400の各々の最後に追加される周期的冗長検査(Cyclic Redundancy Check)を示す。
【0041】
このように生成された制御フレーム300とデータフレーム400とを含む伝送フレームは送信電極160を介して伝送され、制御フレーム300とデータフレーム400については、以下でより詳細に説明される。
【0042】
一方、前記データ変調部140で適用される変調方式の一例として、データ変調部140は、図2の実施形態のような周波数選択的拡散符号を用いた周波数選択的デジタル伝送(FSDT:Frequency Selective Digital Transmission)方式によって拡散したデータを生成することができる。
【0043】
図2は、本実施形態にかかる送信機内のデータ変調部140の構成例である。データ変調部140は、CRC生成器10と、直列−並列変換器20と、周波数選択的拡散器30と、多重化器40とを含んで構成される。
【0044】
イメージデータ生成部110から入力されるイメージフレームデータは、データ変調部140内のCRC生成器10に入力されるとともに、直列−並列変換器20に入力される。そして、直列−並列変換器20における直列−並列変換過程を経て生成された12ビットの並列シンボルは、周波数選択的拡散器30に入力される。入力された12ビットの並列シンボルは、上位から4ビットずつ分けられ、サブ周波数選択的拡散器31、41、51にそれぞれ入力される。周波数選択のためのサブ周波数選択的拡散器31、41、51内のSGN1、SGN2、SGN3の値をそれぞれ「101」、「110」、「111」と仮定すると、サブ周波数選択的拡散器1(31)は、入力ビットb11、b10、b9、b8とSGN1の値である「101」により、サブグループ5のウォルシュ符号8個(W40〜W47)のうちの1つをb11、b10、b9の3ビットに選択し、この値をb8とXORし、1ビット列の形態で64ビットをAとして出力する。サブ周波数選択的拡散器2(41)は、入力ビットb7、b6、b5、b4とSGN2の値である「110」により、サブグループ6のウォルシュ符号8個(W48〜W55)のうちの1つをb7、b6、b5の3ビットに選択し、この値をb4とXORし、1ビット列の形態で64ビットをbとして出力する。サブ周波数選択的拡散器3(51)は、入力ビットb3、b2、b1、b0とSGN3の値である「111」により、サブグループ7のウォルシュ符号8個(W56〜W63)のうちの1つをb3、b2、b1の3ビットに選択し、この値をb0とXORし、1ビット列の形態で64ビットをCとして出力する。
【0045】
次いで、複数値選択部54は、前記各サブ周波数選択的拡散器31、41、51から出力されるA、BおよびCの3ビット列を受信し、下記数式1による値Dを複数値として出力する。
【0046】
[数1]
D=(A and B)or(B and C)or(C and A)
上記数式1において、「or」はORゲートを、「and」はANDゲートを示す。
【0047】
多重化器40は、データフレーム400の構成により、周波数選択的拡散器30の出力とCRC生成器10で生成されたCRC値を選択して出力する。
【0048】
図3は、本実施形態にかかるサブ周波数選択的拡散器1(31)の構成を示したものである。サブ周波数選択的拡散器1(31)は、6ビットカウンタ80を有し、3ビットの周波数選択制御ビットs2、s1、s0と、4ビットのデータ入力ビットb11、b10、b9、b8とを有する。6ビットカウンタは、0から63をカウントするために、シンボル週期ごとに初期値「0」にリセットされる。3ビットの周波数選択制御ビットs2、s1、s0と3ビットのデータ入力ビットb11、b10、b9は、8個のウォルシュ符号のうちの1つを選択して生成し、入力ビットのうち、b8は生成されたウォルシュ符号とXOR演算されることにより、1ビット列形態のAが出力される。また、Grayインデキシングのために、5個のXOR論理回路81、82、83、84、85が提供される。そして、6ビットカウンタの出力であるC〜Cと、周波数選択制御ビットの最上位ビットs2と、5個のXOR論理回路の出力ビットをそれぞれ入力とする6個のAND論理回路86、87、88、89、90、91と、6個のAND論理回路の出力とb8をXORするためのXOR論理回路92とが提供される。サブ周波数選択的拡散器2(41)とサブ周波数選択的拡散器3(51)は、同様の方法によって構成できる。
【0049】
図4は、本発明の実施形態にかかる人体通信システムにおける受信機、例えば、カプセル内視鏡用の受信装置の構成例を示す。図4において、n個の受信電極1〜nを含む受信電極部200は、人体の各部位に付着して人体内の送信装置で伝送する信号を受信し、受信電極1〜nの出力は、アナログ受信部210の第1スイッチ211および第2スイッチ212にそれぞれ接続されている。
【0050】
第1スイッチ211と第2スイッチ212は、スイッチング制御部250の制御信号を受信し、n個の受信電極1〜nのうちの受信電極対とそれぞれ選択的に接続される。第1スイッチ211の出力は、差動増幅器213の+端子に接続され、第2スイッチ212の出力は、差動増幅器213の−端子に接続され、差動増幅器213は、2つの電極間の電圧値の差を増幅して出力する。
【0051】
次いで、信号処理部214は、差動増幅器213の出力である受信電極対の電圧差を受信し、その入力信号に対してノイズ除去のためのフィルタリング、信号増幅および周波数とタイミング同期のためのCDR(Clock and Data Recovery)などを行う。信号処理部214の出力は、プリアンブル検出部230および逆多重化器220に提供される。
【0052】
プリアンブル検出部230は、信号処理部214の出力を受信し、複数の制御フレーム300とデータフレーム400に含まれている一定長さの第1および第2プリアンブルP1、P2を検出してフレームの同期が行われるようにし、複数の制御フレーム300の各々に含まれている第1プリアンブルP1に対してプリアンブル相関値を生成する。ここで、プリアンブル相関値とは、前記検出された各々の第1プリアンブルを、予め決定された基準プリアンブルとビットごとに比較して得たデータの相関度を示す。
【0053】
仮に、10ビット長さのプリアンブルを例にすると、予め決定された基準プリアンブルが「1111100000」のとき、ある第1プリアンブルが「1111100111」であるとすれば、値が同じビットの数が7で、相違するビットの数が3であるので、データの相関度であるプリアンブル相関値は7となり得る。また、値が同じビットの数が2で、相違するビットの数が8であるとすれば、プリアンブル相関値は2となり得る。すなわち、複数の制御フレーム300の各第1プリアンブルP1に対してプリアンブル相関値を計算すると、その値が大きければ大きいほど、基準プリアンブル対比のデータの正確度がそれだけ高いことが分かる。また、第1スイッチ211が差動増幅器213の+端子に接続され、第2スイッチ212が差動増幅器213の−端子に接続されているので、第1スイッチ211と第2スイッチ212に各受信電極対が接続される順序または位置によっては、差動増幅器213の出力と信号処理部の出力が反転した反転信号として出力され得る。この場合、たとえプリアンブル相関値が相対的に低い場合であっても、その値が低ければ低いほど、同じく基準プリアンブル対比のデータの正確度が高いと考えられる。したがって、中間程度水準の予め決定された基準相関値と前記各プリアンブル相関値との間の差の絶対値を算出し、その絶対値が比較的大きい第1プリアンブルP1が含まれている当該制御フレーム300を受信した受信電極対の組合せにより、受信されるデータはそれだけデータの正確度が高いことが分かり、これは、後のステップで受信電極1〜nにおける最終受信電極対を決定する基準となり得る。
【0054】
実施形態によっては、前記プリアンブル相関値の計算の際、同じビットの数と相違するビットの数に対して、前記とは異なる演算を行うことで相関値を求めることもできるはずであり、基準プリアンブルと当該プリアンブルとの間のデータの正確度を示すことができる相関値であるとすれば、どの算出方法によっても、設計者の意図に応じて多様に決定可能である。
【0055】
一方、逆多重化器220は、前記信号処理された伝送フレームに対して逆多重化を行い、ヘッダ処理部260は、逆多重化によって得られた出力信号から第1ヘッダH1と第2ヘッダH2を抽出し、フレーム区分子とフレーム制御ビットを復調する。このとき、受信されたフレーム区分子が制御フレームの場合、プリアンブル検出部230で生成されたプリアンブル相関値とフレーム制御ビットは相関値処理部240に提供される。
【0056】
相関値処理部240は、プリアンブル相関値とフレーム制御ビットの入力の度に、基本受信電極対の組合せから開始し、受信電極の個数に応じて、定められた順序に基づいて受信電極対の組合せをアップデートし続け、得られるプリアンブル相関値をプリアンブル検出部230から受信して記憶し、前記基準相関値とプリアンブル相関値との間の絶対値が最大値であるプリアンブルに対応する受信電極対を最終的に選択する。
【0057】
もちろん、このためには、スイッチング制御部250のスイッチング制御が必要であるが、スイッチング制御部250は、複数の制御フレーム300の各々が受信電極1〜nを介して受信される度に、基本受信電極対の組合せから開始し、受信電極1〜nの個数に応じて、定められた順序に基づいて受信電極対の組合せをアップデートさせ続けるように、第1スイッチ211と第2スイッチ212とをスイッチング制御する。このために、スイッチング制御部250は、相関値処理部240から現在の受信電極の組合せに関する情報を受信することができ、各制御フレームに含まれている「スイッチングタイム」の間にアナログ受信部210内の第1スイッチ211と第2スイッチ212とをスイッチングするための制御信号を生成する。ここで、基本受信電極対の組合せと定められた順序は、複数の臨床実験によって最適な受信状態を示す受信電極の順序で決定する。すなわち、各々の制御フレーム1個ごとに、これに対応して受信電極対の組合せが選択されるため、C個の制御フレームに対してC個の受信電極対が選択され、第1および第2スイッチ211、212に接続可能である。
【0058】
前記過程により、最も受信感度または正確度の優れた受信電極対が決定され、ヘッダ処理部260で復調されたフレーム区分子がデータフレームの場合、データ復調部270は、逆多重化器220の出力を受信して復調を行った後、復調されたデータをイメージデータ処理部280に伝送する。そして、イメージデータ処理部280は、復調されたイメージフレームを信号処理して出力する。
【0059】
この過程により、人体通信システム内から伝送されたイメージデータは、最適な受信電極対を介して最適な正確度を有するイメージの形態で使用者に提供できるようになる。
【0060】
一方、図5に本発明の実施形態にかかる伝送フレーム構成図を示す。
【0061】
イメージデータ生成部110は、イメージセンサ部100から読み出したイメージデータとイメージ情報を付加してAバイトBラインのイメージフレーム500を生成する。生成された1つのイメージフレーム500を伝送するために、伝送フレームは、C個の短い長さを有する制御フレーム300とD個のデータフレーム400とを含んで構成される。
【0062】
制御フレーム300は、最適な受信電極対を選択するための第1プリアンブルP1と、第1ヘッダH1と、フレーム情報と、スイッチングタイムとを含んで構成されるが、第1プリアンブルP1は、制御フレームの同期と前記プリアンブル相関値の計算などに用いられる。そして、第1ヘッダH1は、フレーム区分子とその他フレーム制御ビットなどを含み、受信されたフレームが制御フレームなのか、データフレームなのかを知らせる。フレーム情報は、イメージフレームナンバーとイメージ露出時間などのイメージフレームに関連する情報を含むことができ、一定長さのスイッチングタイムは、上述したように、受信機における第1スイッチ211と第2スイッチ212で複数の受信電極1〜nのうちの2つの受信電極対を選択的にスイッチングするのに用いられる。
【0063】
制御フレーム300の個数C個は、複数の受信電極1〜nの個数nによって決定され、n個の中から互いに異なる2つの受信電極を選択する場合の数を意味すると同じ値に設定可能である。こうすることで、受信機は、複数の受信電極1〜nの中から選択できる可能な受信電極対の組合せの各々を介してC個の制御フレーム300の各々を受信することができ、この受信したC個の制御フレーム300の各々に対するフレーム相関値を比較することにより、信号の受信正確度または受信感度が最も優れた最終受信電極対の組合せを最適な受信電極対として決定することができる。このような最終受信電極対の組合せを選択する作業は、上述したように相関値処理部240で行われ、これの制御を受けるスイッチング制御部250は、この最終受信電極対を介してデータフレーム400を受信するように、第1スイッチ211と第2スイッチ212とをスイッチング制御する。
【0064】
そして、データフレーム400は、前記制御フレーム300によって決定された最終受信電極対を用いてイメージフレーム500を伝送するためのフレームであって、第2プリアンブルP2と、第2ヘッダH2と、データと、CRCとを含んで構成される。第2プリアンブルP2は、制御フレーム300におけるようなプリアンブルを用いることができ、第2ヘッダH2は、データフレームを示すフレーム区分子とデータラインナンバーのようなデータフレーム情報を含むことができる。Eバイトのデータはイメージフレーム500から入力され、入力されるデータにはCRC値が生成され、Eバイトのデータ伝送後に付加されて伝送される。データフレーム400の個数Dとデータの長さEバイトは、イメージフレームのAバイト、Bラインに対して、下記数式2のような関係式を有する。
【0065】
[数2]
Aバイト×Bライン=Eバイト×D個(データフレームの個数)
以上説明したように、本実施形態によれば、カプセル内視鏡などで適用される人体通信システムにおいて、2つの送信電極と複数の受信電極を用いる場合、最適な受信電極の組合せを選択することにより、データ送受信の面でより効率的かつ安定した送受信を行うことができる。
【0066】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、下記の請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形および改良形態も、本発明の権利範囲に属する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取得されたイメージに関するイメージデータを含むイメージフレームを生成するイメージデータ生成部と、
前記イメージフレームを受信して伝送フレームを生成する伝送フレーム生成部と、
前記伝送フレームを伝送するための送信電極とを含み、
前記伝送フレームは、受信機における受信電極対選択のために用いられる複数の制御フレームと、前記イメージフレームを備えた複数のデータフレームとを含むことを特徴とする、人体通信システムにおける送信機。
【請求項2】
前記複数の制御フレームの各々は、
フレームの同期と前記受信電極選択のために用いられる第1プリアンブルと、
フレームの類型を区分するための第1ヘッダと、
前記イメージフレームに関する情報を含むフレーム情報と、
前記受信機における電極のスイッチングに必要な時間を提供するためのスイッチングタイム部とを含み、
前記複数のデータフレームの各々は、
フレームの同期のための第2プリアンブルと、
フレームの類型を区分するための第2ヘッダと、
前記イメージフレームの少なくとも一部とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の人体通信システムにおける送信機。
【請求項3】
前記複数の制御フレームの個数は、受信機における受信電極の個数によって決定されることを特徴とする、請求項2に記載の人体通信システムにおける送信機。
【請求項4】
前記伝送フレーム生成部は、
前記イメージフレームを予め設定された変調方式によって変調するデータ変調部と、
前記第1および第2プリアンブルを生成するプリアンブル生成部と、
前記第1および第2ヘッダを生成するヘッダ生成部と、
前記フレーム情報を生成するフレーム情報生成部と、
前記変調されたイメージフレーム、第1および第2プリアンブル、第1および第2ヘッダ、前記フレーム情報および前記スイッチングタイム部を多重化して前記伝送フレームを生成する多重化器とを含むことを特徴とする、請求項2に記載の人体通信システムにおける送信機。
【請求項5】
複数の制御フレームと複数のデータフレームとを含む伝送フレームを受信する複数の受信電極と、
前記複数の受信電極に接続される第1および第2スイッチと、
前記複数の制御フレームの各々が入力される度に、予め設定された規則に従って、各制御フレームに対応して前記複数の受信電極が前記第1および第2スイッチに選択的に接続されるように、前記第1および第2スイッチをスイッチング制御するスイッチング制御部と、
前記第1および第2スイッチから出力される伝送フレームを信号処理する信号処理部と、
前記信号処理された伝送フレームに含まれた前記複数の制御フレームの各々から第1プリアンブルを検出し、各第1プリアンブルに対するプリアンブル相関値を生成するプリアンブル検出部と、
前記プリアンブル相関値に基づいて前記複数の受信電極の中から最終受信電極対を選択するように、前記スイッチング制御部を制御する相関値処理部とを含むことを特徴とする、人体通信システムにおける受信機。
【請求項6】
前記プリアンブル相関値は、検出された前記各々の第1プリアンブルを予め決定された基準プリアンブルとビットごとに比較して得たデータの相関度を示すことを特徴とする、請求項5に記載の人体通信システムにおける受信機。
【請求項7】
前記相関値処理部は、予め決定された基準相関値と前記プリアンブル相関値との間の絶対値が最も大きい第1プリアンブルに対応する2つの受信電極を前記最終受信電極対として選択することを特徴とする、請求項6に記載の人体通信システムにおける受信機。
【請求項8】
前記複数の制御フレームの各々は、
フレームの同期と前記最終受信電極対選択のために用いられる前記第1プリアンブルと、
フレームの類型を区分するための第1ヘッダと、
イメージフレームに関する情報を含むフレーム情報と、
前記スイッチング制御部におけるスイッチング制御に必要な時間を提供するためのスイッチングタイム部とを含み、
前記複数のデータフレームの各々は、
フレームの同期のための第2プリアンブルと、
フレームの類型を区分するための第2ヘッダと、
前記イメージフレームの少なくとも一部とを含むことを特徴とする、請求項5に記載の人体通信システムにおける受信機。
【請求項9】
前記複数の制御フレームの個数は、前記複数の受信電極の個数によって決定されることを特徴とする、請求項8に記載の人体通信システムにおける受信機。
【請求項10】
前記信号処理された伝送フレームに対して逆多重化を行う逆多重化器と、
前記逆多重化器の出力からヘッダ部分を復調するヘッダ処理部と、
前記ヘッダ処理部で復調されたヘッダの判別結果、フレームの類型がデータフレームの場合、前記逆多重化器の出力から前記イメージフレームを復調するデータ復調部と、
前記復調されたイメージフレームを処理するイメージデータ処理部とをさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の人体通信システムにおける受信機。
【請求項11】
人体通信システムに適用されるデータ送信方法であって、
取得されたイメージに関するイメージデータを含むイメージフレームを生成するステップと、
前記イメージフレームを含む伝送フレームを生成するステップと、
送信電極を介して前記伝送フレームを伝送するステップとを含み、
前記伝送フレームは、受信機における受信電極対選択のために用いられる複数の制御フレームと、前記イメージフレームを備えた複数のデータフレームとを含むことを特徴とする、人体通信システムに適用されるデータ送信方法。
【請求項12】
前記複数の制御フレームの各々は、
フレームの同期と前記受信電極選択のために用いられる第1プリアンブルと、
フレームの類型を区分するための第1ヘッダと、
前記イメージフレームに関する情報を含むフレーム情報と、
前記受信機における電極のスイッチングに必要な時間を提供するためのスイッチングタイム部とを含み、
前記複数のデータフレームの各々は、
フレームの同期のための第2プリアンブルと、
フレームの類型を区分するための第2ヘッダと、
前記イメージフレームの少なくとも一部とを含むことを特徴とする、請求項11に記載の人体通信システムに適用されるデータ送信方法。
【請求項13】
前記複数の制御フレームの個数は、受信機における受信電極の個数によって決定されることを特徴とする、請求項12に記載の人体通信システムに適用されるデータ送信方法。
【請求項14】
前記伝送フレームを生成するステップは、
前記イメージフレームを予め設定された変調方式によって変調するステップと、
前記第1および第2プリアンブルを生成するステップと、
前記第1および第2ヘッダを生成するステップと、
前記フレーム情報を生成するステップと、
前記変調されたイメージフレーム、第1および第2プリアンブル、第1および第2ヘッダ、前記フレーム情報および前記スイッチングタイム部を多重化して前記伝送フレームを生成するステップとを含むことを特徴とする、請求項12に記載の人体通信システムに適用されるデータ送信方法。
【請求項15】
人体通信システムに適用されるデータ受信方法であって、
複数の受信電極を介して複数の制御フレームと複数のデータフレームとを含む伝送フレームを受信するステップと、
前記複数の制御フレームの各々が入力される度に、予め設定された規則に従って、各制御フレームに対応して前記複数の受信電極が第1および第2スイッチに選択的に接続されるように、スイッチング制御部が第1および第2スイッチをスイッチング制御するステップと、
信号処理部が前記第1および第2スイッチから出力される伝送フレームを信号処理するステップと、
プリアンブル検出部が、前記信号処理された伝送フレームに含まれた前記複数の制御フレームの各々から第1プリアンブルを検出し、各第1プリアンブルに対するプリアンブル相関値を生成するステップと、
相関値処理部が、前記プリアンブル相関値に基づいて前記複数の受信電極の中から最終受信電極対を選択するように、前記スイッチング制御部を制御するステップとを含むことを特徴とする、人体通信システムに適用されるデータ受信方法。
【請求項16】
前記プリアンブル相関値は、検出された前記各々の第1プリアンブルを予め決定された基準プリアンブルとビットごとに比較して得たデータの相関度を示すことを特徴とする、請求項15に記載の人体通信システムに適用されるデータ受信方法。
【請求項17】
予め決定された基準相関値と前記プリアンブル相関値との間の絶対値が最も大きい第1プリアンブルに対応する2つの受信電極が前記最終受信電極対として選択されることを特徴とする、請求項16に記載の人体通信システムに適用されるデータ受信方法。
【請求項18】
前記複数の制御フレームの各々は、
フレームの同期と前記最終受信電極対選択のために用いられる前記第1プリアンブルと、
フレームの類型を区分するための第1ヘッダと、
イメージフレームに関する情報を含むフレーム情報と、
前記スイッチング制御部におけるスイッチング制御に必要な時間を提供するためのスイッチングタイム部とを含み、
前記複数のデータフレームの各々は、
フレームの同期のための第2プリアンブルと、
フレームの類型を区分するための第2ヘッダと、
前記イメージフレームの少なくとも一部とを含むことを特徴とする、請求項15に記載の人体通信システムに適用されるデータ受信方法。
【請求項19】
前記複数の制御フレームの個数は、前記複数の受信電極の個数によって決定されることを特徴とする、請求項18に記載の人体通信システムに適用されるデータ受信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−165384(P2012−165384A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−24456(P2012−24456)
【出願日】平成24年2月7日(2012.2.7)
【出願人】(596180076)韓國電子通信研究院 (733)
【氏名又は名称原語表記】Electronics and Telecommunications Research Institute
【住所又は居所原語表記】161 Kajong−dong, Yusong−gu, Taejon korea
【Fターム(参考)】