説明

人工療養泉製造装置および人工療養泉製造方法

【課題】微細な炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを浴槽水に含有させることができる人工療養泉製造装置を提供する。
【解決手段】浴槽3と、磁気活水マイクロナノバブル発生機19と、炭酸ガス貯留調整容器10とを有する。磁気活水マイクロナノバブル発生機19は、浴槽3内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生する。したがって、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルにより、血流量の増加や体の細胞を刺激する性能を向上できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、人工療養泉製造装置および人工療養泉製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、マイクロナノバブル発生機を利用した浴槽は存在していたが、発生したマイクロナノバブルの量が少なく、また、マイクロナノバブルのサイズの範囲が狭く、人間の身体に対する影響、特に、血液の流れに対する影響度は少ない内容であった。
【0003】
特に、日本では糖尿病患者が多く、糖尿病患者においては、足の末端付近の血流悪化を原因とする壊疽による足の切断の事例もある。人の足の血流が悪化した場合の、改善方法として、マイクロナノバブルを発生させた浴槽のシステムが考えられるが、効果を発揮させるためには、多数の旋回流方式のマイクロナノバブル発生機を設置する必要があった。 具体的には、旋回流方式のマイクロナノバブル発生機を10台設置した事例がある。この事は、10台のマイクロナノバブル発生機を運転する為の電気代や、10台のマイクロナノバブル発生機のイニシャルコスト等の浴槽全体を構成するシステムのコストアップにもつながり、現実的ではないシステムである。
【0004】
すなわち、マイクロナノバブルの活用分野で、マイクロナノバブルのサイズにおいて、幅広く各種のマイクロナノバブルを発生させることができ、またそのマイクロナノバブル量も、多い方が、人間の体に対する影響が大であることを見出したことより、マイクロナノバブルの幅広い種類と、その幅広い種類のマイクロナノバブルを多量に、より経済的に、製造することが、必要であるが、その製造装置が存在していなかった。
【0005】
ところで、従来技術のナノバブルの利用方法及び装置として、特開2004−121962号公報(特許文献1)がある。
【0006】
この技術は、ナノバブルが有する浮力の減少、表面積の増加、表面活性の増大、局所高圧場の生成、静電分極の実現による界面活性作用と殺菌作用などの特性を活用したものである。より具体的には、それらが相互に関連することによって、汚れ成分の吸着機能、物体表面の高速洗浄機能、殺菌機能によって各種物体を高機能、低環境負荷で洗浄することができ、汚濁水の浄化を行うことができることを開示している。
【0007】
また、従来技術の人工炭酸泉の製造方法として、特開2008−63236号公報(特許文献2)がある。
【0008】
この技術は、微細空気を水に巻き込み、ナノからマイクロオーダーの気泡径を発生させるナノまたはマイクロバブル発生装置で、二酸化炭素ガスを水または温水に溶解させて、溶存二酸化炭素ガスの濃度を温泉法の炭酸泉の基準250ppm以上、好ましくは療養泉の基準1000ppm以上とすることを開示している。
【0009】
また、従来技術の機能性マイクロバブル及び機能性マイクロバブル水として、特開2008−43906号公報(特許文献3)がある。
【0010】
この技術は、気体と液体との混合液よりなる気液二相流体を、内側形状が円筒形又は円錐形の容器内で毎分20000〜40000回転させて、同容器の中心部に液体及び気体の二相旋回流を形成させ、その二相旋回流の回転軸に沿って気体の負圧空洞部を形成させて、旋回気体空洞部を形成させ、その旋回によって気体を千切り、かつ粉砕して、発生時に直径が10〜40μmで、電位が−40〜−100mVの微細気泡を含む機能性マイクロバブル又は機能性マイクロバブル水を、生物へ供与(例えばマイクロバブル水に生物を浸漬)することを開示している。
【特許文献1】特開2004−121962号公報
【特許文献2】特開2008−63236号公報
【特許文献3】特開2008−43906号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、従来の療養泉や浴槽において、マイクロバブルや炭酸ガスマイクロバブルを利用した浴槽等の技術は存在したものの、炭酸ガスマイクロナノバブルのサイズが多種で、しかも炭酸ガスマイクロナノバブル量が多量にあり、またそれらの内容をより経済的に発生製造できる人工療養泉製造方法や人工療養泉製造装置は存在していない課題があった。
【0012】
また、マイクロナノバブルの人体への顕著な効果は、炭酸ガスやラドンを含有し、かつサイズがより小さいことが有効であることが判明してきた。
【0013】
また、炭酸ガスやラドンを含有し、かつサイズが小さければ、皮膚より浸透して血流量を増加させることより、よりサイズを小さくして、多量に存在させることが、人体への血流量の増加等の効果を期待できる。
【0014】
しかし、その様な条件に当てはまる経済的な装置や方法が存在していない課題があった。
【0015】
また、マイクロナノバブルのサイズが、10μmから数百μm前後の直径を有しており、かつ、その範囲のサイズにおいて、幅広い種類と、その幅広い種類の炭酸ガスマイクロナノバブルを多量に製造することができなかった。
【0016】
このサイズの炭酸ガスマイクロナノバブルが多量に存在すると、血流量が増加して、人体に対して作用が顕著となるので、浴槽として有効であるが、従来、作用が顕著となるすなわち、種類が多く、また多量の炭酸ガスマイクロナノバブルを経済的に、すなわち1台のマイクロナノバブル発生機で構築された人工療養泉製造装置は、存在していなかった。
【0017】
そこで、この発明の課題は、微細な炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを浴槽水に含有させることができる人工療養泉製造装置および人工療養泉製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記課題を解決するため、この発明の人工療養泉製造装置は、
浴槽と、
磁気活水マイクロナノバブル発生機と、
炭酸ガス貯留調整容器と
を備え、
上記磁気活水マイクロナノバブル発生機は、
上記浴槽内に吸込流路および吐出流路を介して接続されるポンプと、
上記浴槽内に配置されると共に、上記ポンプに上記吐出流路を介して接続されるマイクロナノバブル発生ノズルと、
上記吐出流路における上記ポンプと上記マイクロナノバブル発生ノズルとの間に設けられる磁気活水器と
を有し、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、気体流路を介して、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機の吐出側に接続され、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、少なくとも炭酸ガスを作成し、上記気体流路を介して上記炭酸ガスを上記磁気活水マイクロナノバブル発生機に送り、
上記磁気活水マイクロナノバブル発生機は、上記浴槽内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生することを特徴としている。
【0019】
この発明の人工療養泉製造装置によれば、上記浴槽と、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機と、上記炭酸ガス貯留調整容器とを有し、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機は、上記浴槽内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生するので、微細な炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを浴槽水に含有させることができる。したがって、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルにより、血流量の増加や体の細胞を刺激する性能を向上できる。
【0020】
また、一実施形態の人工療養泉製造装置では、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、ラドンガスと炭酸ガスとの混合ガスを作成し、上記気体流路を介して上記混合ガスを上記磁気活水マイクロナノバブル発生機に送り、
上記磁気活水マイクロナノバブル発生機は、上記浴槽内に、ラドン炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生する。
【0021】
この実施形態の人工療養泉製造装置によれば、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機は、上記浴槽内に、ラドン炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生するので、血流量の増加や体の細胞を刺激する性能を一層向上できる。
【0022】
また、一実施形態の人工療養泉製造装置では、上記炭酸ガス貯留調整容器は、ラジウム鉱石を、収容している。
【0023】
この実施形態の人工療養泉製造装置によれば、上記炭酸ガス貯留調整容器は、ラジウム鉱石を、収容しているので、ラジウム鉱石から発生する放射性ラドンの効果作用を期待できる。
【0024】
また、一実施形態の人工療養泉製造装置では、上記ラジウム鉱石は、時間当たり0.1〜2.0マイクロシーベルト(μSV)の範囲のラジウムを放射する。
【0025】
この実施形態の人工療養泉製造装置によれば、上記ラジウム鉱石は、時間当たり0.1〜2.0マイクロシーベルト(μSV)の範囲のラジウムを放射するので、0.1マイクロシーベルト(μSV)以上のラジウムの効果作用を期待できる。
【0026】
また、一実施形態の人工療養泉製造装置では、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、液体流路を介して、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機の吐出側に接続され、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、ラジウム鉱石に加えて、トルマリン鉱石を、収容し、
上記トルマリン鉱石の量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、50〜100gである。
【0027】
この実施形態の人工療養泉製造装置によれば、上記炭酸ガス貯留調整容器は、ラジウム鉱石に加えて、トルマリン鉱石を、収容し、上記トルマリン鉱石の量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、50〜100gであるので、ラジウム鉱石とトルマリン鉱石の効果作用を期待できる。具体的には、体の細胞を少しずつ刺激する作用であるホルミシス効果を高めることができる。
【0028】
また、一実施形態の人工療養泉製造装置では、上記炭酸ガス貯留調整容器は、炭酸ガスを発生する固形入浴剤を、収容している。
【0029】
この実施形態の人工療養泉製造装置によれば、上記炭酸ガス貯留調整容器は、炭酸ガスを発生する固形入浴剤を、収容しているので、炭酸ガスを容易に発生できる。
【0030】
また、一実施形態の人工療養泉製造装置では、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、液体流路を介して、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機の吐出側に接続され、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、固形入浴剤に加えて、硫酸マグネシウムを、収容し、
上記硫酸マグネシウムの量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、300〜400gである。
【0031】
この実施形態の人工療養泉製造装置によれば、上記炭酸ガス貯留調整容器は、固形入浴剤に加えて、硫酸マグネシウムを、収容し、上記硫酸マグネシウムの量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、300〜400gであるので、炭酸ガスと硫酸マグネシウムの効果作用を期待できる。すなわち、炭酸ガスにより血流量を増加し、硫酸マグネシウムにより皮膚表面に保湿ベールをつくる。
【0032】
また、一実施形態の人工療養泉製造装置では、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、液体流路を介して、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機の吐出側に接続され、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、固形入浴剤に加えて、炭酸カルシウムを、収容し、
上記炭酸カルシウムの量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、300〜400gである。
【0033】
この実施形態の人工療養泉製造装置によれば、上記炭酸ガス貯留調整容器は、固形入浴剤に加えて、炭酸カルシウムを、収容し、上記炭酸カルシウムの量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、300〜400gであるので、炭酸ガスと炭酸カルシウムの効果作用を期待できる。すなわち、炭酸ガスにより血流量を増加し、炭酸カルシウムにより血行を促進する。
【0034】
また、一実施形態の人工療養泉製造装置では、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、液体流路を介して、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機の吐出側に接続され、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、固形入浴剤に加えて、塩化ナトリウムを、収容し、
上記塩化ナトリウムの量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、300〜400gである。
【0035】
この実施形態の人工療養泉製造装置によれば、上記炭酸ガス貯留調整容器は、固形入浴剤に加えて、塩化ナトリウムを、収容し、上記塩化ナトリウムの量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、300〜400gであるので、炭酸ガスと塩化ナトリウムの効果作用を期待できる。すなわち、炭酸ガスにより血流量を増加し、塩化ナトリウムにより温熱にできる。
【0036】
また、一実施形態の人工療養泉製造装置では、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、液体流路を介して、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機の吐出側に接続され、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、固形入浴剤に加えて、炭酸水素ナトリウムを、収容し、
上記炭酸水素ナトリウムの量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、300〜400gである。
【0037】
この実施形態の人工療養泉製造装置によれば、上記炭酸ガス貯留調整容器は、固形入浴剤に加えて、炭酸水素ナトリウムを、収容し、上記炭酸水素ナトリウムの量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、300〜400gであるので、炭酸ガスと炭酸水素ナトリウムの効果作用を期待できる。すなわち、炭酸ガスにより血流量を増加し、炭酸水素ナトリウムにより入浴効果を高めて毛穴を開き、余分な脂肪汚れを除去する。
【0038】
また、この発明の人工療養泉製造方法は、
炭酸ガス貯留調整容器により、少なくとも炭酸ガスを作成し、気体流路を介して炭酸ガスを磁気活水マイクロナノバブル発生機に送る工程と、
マイクロナノバブル発生ノズルおよび磁気活水器を有する磁気活水マイクロナノバブル発生機により、浴槽内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させる工程と
を備えることを特徴としている。
【0039】
この発明の人工療養泉製造方法によれば、炭酸ガス貯留調整容器により、少なくとも炭酸ガスを作成し、気体流路を介して炭酸ガスを磁気活水マイクロナノバブル発生機に送る工程と、マイクロナノバブル発生ノズルおよび磁気活水器を有する磁気活水マイクロナノバブル発生機により、浴槽内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させる工程とを備えるので、微細な炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを浴槽水に含有させることができる。したがって、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルにより、血流量の増加や体の細胞を刺激する性能を向上できる。
【0040】
また、一実施形態の人工療養泉製造方法では、
上記炭酸ガス貯留調整容器により、ラドンガスと炭酸ガスとの混合ガスを作成し、上記気体流路を介して上記混合ガスを上記磁気活水マイクロナノバブル発生機に送り、
上記磁気活水マイクロナノバブル発生機により、上記浴槽内に、ラドン炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させる。
【0041】
この実施形態の人工療養泉製造方法によれば、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機により、上記浴槽内に、ラドン炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させるので、血流量の増加や体の細胞を刺激する性能を一層向上できる。
【0042】
また、一実施形態の人工療養泉製造方法では、上記炭酸ガス貯留調整容器に、炭酸ガスを発生する固形入浴剤を投入して、炭酸ガスを作成する。
【0043】
この実施形態の人工療養泉製造方法によれば、上記炭酸ガス貯留調整容器に、炭酸ガスを発生する固形入浴剤を投入して、炭酸ガスを作成するので、容易に炭酸ガスを発生させることができる。
【0044】
また、一実施形態の人工療養泉製造方法では、上記固形入浴剤は、薬用植物の成分を含有している。
【0045】
この実施形態の人工療養泉製造方法によれば、上記固形入浴剤は、薬用植物の成分を含有しているので、薬用植物の成分をも含有した炭酸ガスマイクロナノバブルを製造でき、薬用植物の成分がもつ、薬理効果を浴槽に入浴することで期待することができる。
【0046】
また、一実施形態の人工療養泉製造方法では、上記固形入浴剤は、人体の疾患に治療効果のある成分を含有している。
【0047】
この実施形態の人工療養泉製造方法によれば、上記固形入浴剤は、人体の疾患に治療効果のある成分を含有しているので、入浴により人体の疾患に対する治療効果を期待することができる。
【0048】
また、一実施形態の人工療養泉製造方法では、上記薬用植物の成分は、朝鮮人参、ショウブ、トウキ、カミツレ、アロエおよびハマゴボウの何れか一つまたは少なくとも何れか二つの混合物である。
【0049】
この実施形態の人工療養泉製造方法によれば、上記薬用植物の成分は、朝鮮人参、ショウブ、トウキ、カミツレ、アロエおよびハマゴボウの何れか一つまたは少なくとも何れか二つの混合物であるので、入浴により朝鮮人参、ショウブ、トウキ、カミツレ、アロエ、またはハマゴボウの作用を期待できる。
【0050】
また、一実施形態の人工療養泉製造方法では、上記炭酸ガス貯留調整容器から上記磁気活水マイクロナノバブル発生機に送る炭酸ガス量を、自動的に、減少する。
【0051】
この実施形態の人工療養泉製造方法によれば、上記炭酸ガス貯留調整容器から上記磁気活水マイクロナノバブル発生機に送る炭酸ガス量を減少するので、マイクロナノバブルのサイズを自動的に小さくして、小さなマイクロナノバブルによる新たな効果作用を期待できる。
【0052】
また、一実施形態の人工療養泉製造方法では、
上記炭酸ガス貯留調整容器により、液体流路を介して、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機に、有効成分を含む液体を送り、
上記磁気活水マイクロナノバブル発生機により、上記浴槽内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させるとともに、上記浴槽内に、上記有効成分を含む液体を送る。
【0053】
この実施形態の人工療養泉製造方法によれば、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機により、上記浴槽内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させるとともに、上記浴槽内に、上記有効成分を含む液体を送るので、炭酸ガスと有効成分の効果作用を期待できる。すなわち、炭酸ガスおよび磁気により血流量を増加し、有効成分の効果作用を期待できる。
【0054】
また、一実施形態の人工療養泉製造方法では、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機により、上記浴槽内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させた後に、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機により、上記浴槽内に、上記有効成分を含む液体を送る。
【0055】
この実施形態の人工療養泉製造方法によれば、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機により、上記浴槽内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させた後に、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機により、上記浴槽内に、上記有効成分を含む液体を送るので、上記浴槽内に、最初に気体、その次に液体を送ることができて、炭酸ガスおよび磁気活水の効果作用を最初に期待でき、その後に有効成分の効果作用を期待できる。
【発明の効果】
【0056】
この発明の人工療養泉製造装置によれば、上記浴槽と、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機と、上記炭酸ガス貯留調整容器とを有し、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機は、上記浴槽内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生するので、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルにより、血流量の増加や体の細胞を刺激する性能を向上できる。
【0057】
この発明の人工療養泉製造方法によれば、炭酸ガス貯留調整容器により、少なくとも炭酸ガスを作成し、気体流路を介して炭酸ガスを磁気活水マイクロナノバブル発生機に送る工程と、マイクロナノバブル発生ノズルおよび磁気活水器を有する磁気活水マイクロナノバブル発生機により、浴槽内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させる工程とを備えるので、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルにより、血流量の増加や体の細胞を刺激する性能を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0059】
(第1の実施形態)
図1は、この発明の人工療養泉製造装置の第1実施形態である模式図を示している。この人工療養泉製造装置1は、浴槽3と、磁気活水マイクロナノバブル発生機19と、炭酸ガス貯留調整容器10とを備える。
【0060】
磁気活水マイクロナノバブル発生機19は、高揚程ポンプ7と、マイクロナノバブル発生ノズル2と、磁気活水器34とを有する。
【0061】
高揚程ポンプ7は、浴槽3内に、吸込流路としての吸込側ホース6と吐出流路としての吐出側ホース5とを介して、接続される。マイクロナノバブル発生ノズル2は、浴槽3内に配置されると共に、高揚程ポンプ7に吐出側ホース5を介して、接続される。磁気活水器34は、吐出側ホース5における高揚程ポンプ7とマイクロナノバブル発生ノズル2との間に設けられる。
【0062】
炭酸ガス貯留調整容器10は、気体流路としての気体配管15と液体流路としての液体配管31とを介して、磁気活水マイクロナノバブル発生機19の吐出側に接続される。
【0063】
炭酸ガス貯留調整容器10は、固形入浴剤12およびラジウム鉱石11を、収容している。固形入浴剤12は、炭酸ガスを発生する。ラジウム鉱石11は、ラドンガスを発生する。
【0064】
炭酸ガス貯留調整容器10は、ラドンガスと炭酸ガスとの混合ガスを作成し、気体配管15を介して混合ガスを磁気活水マイクロナノバブル発生機19に送る。磁気活水マイクロナノバブル発生機19は、浴槽3内に、ラドン炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生する。
【0065】
なお、固形入浴剤12が有効成分を含有し、その有効成分が、炭酸ガス貯留調整容器10内の液体13に存在する場合、液体配管31を介して、液体13を浴槽3内に送るようにしてもよい。
【0066】
人工療養泉製造装置1は、浴槽で使用する為、特に磁気活水マイクロナノバブル発生機19は、漏電に対する安全対策が重要である。図示していないが、高感度漏電ブレーカーを設置することは当然である。
【0067】
また、万が一のことを考慮して、感電防止対策として、収容容器9の底部が、絶縁ラバー8から構成されている。
【0068】
収容容器9には、上部に炭酸ガス貯留調整容器10、下部に高揚程ポンプ7が収容されている。
【0069】
炭酸ガス貯留調整容器10は、上部蓋がネジ構造になっており、ネジ式蓋14を締めると、炭酸ガス貯留調整容器10内で発生した気体は、外部に漏洩しない様構成されている。なお、炭酸ガス貯留調整容器10の蓋を、ネジ構造としたが、内部で発生した気体が外部に漏洩しなければ、特に限定しない。例えば、ネジ方式の他、パッキンと蓋固定方式などいくつかの方式がある。目的や操作性から判断して蓋の構造は、最適な方式を選定すればよい。
【0070】
収容容器9の材質は、例えば、プラスチックであり、炭酸ガス貯留調整容器10に投入する炭酸ガス25を発生する固形入浴剤12が、液体13中で溶解する際、液体13のpHや発生する炭酸ガス25によって、腐蝕しない材料であればよい。なお、金属のアルミニウム、ステンレス、または、硬質木材でも特に問題はない。
【0071】
炭酸ガス貯留調整容器10の内部の下部には、ラジウム鉱石11が充填されている。ライジウム鉱石11は、自然界の特定場所の地下で天然の放射線を出している鉱石である。自然界で、ラジウム鉱石11が存在し、地下水が放射性鉱石の近くを通って、水にラジウムを多く含み湧き出したのが、ラドン温泉であり、国内では秋田県の玉川温泉、鳥取県の三朝温泉が有名である。
【0072】
また、ラジウム鉱石11は、アルファ・ベータ・ガンマー線を放射している。ラジウム鉱石11に、液体を注入すると、その放射性を持つ気体としてのラドンを発生する。そして放射性ラドンが空気に触れると空気がイオン化する。
【0073】
ラドンの作用効果としては、ラドンの適当量が温浴中に人体の呼吸により肺より直接血液中に、また皮膚を通じて組織内に吸収されると、その強力なイオン化作用が人体の血液及び組織に働いて血液が浄化される作用がある。
【0074】
炭酸ガス貯留調整容器10内のラジウム鉱石11は、毎回取り替える必要はなく、使用回数が多く、汚れが発生した時点、例えば1年程度を目安に交換すればよい。
【0075】
次に、具体的な取り扱い例について説明する。炭酸ガス貯留調整容器10のネジ式蓋14を開けて、ラジウム鉱石11を炭酸ガス貯留調整容器10内に収容した後、液体13としてのお湯を注入する。そして、お湯を注入すると、気体としてのラドンガス26が発生する。なお、ラジウム鉱石11としては、具体的には、黄麦堂の商品名『ラジウムボール』を採用した。
【0076】
黄麦堂の商品名『ラジウムボール』は、ラジウムボール10個当り、0.601マイクロシーベルト/時のラジウム量を出すことができる。
【0077】
よって、第1実施の形態では、28個収容したので、1.683マイクロシーベルト/時のラジウム量を有する液体を製造できる。
【0078】
次に、ラジウム量について説明する。ラジウム鉱石11は、時間当たり0.1〜2.0マイクロシーベルト(μSV)の範囲のラジウムを放射するのが好ましい。ラジウム量が、0.1マイクロシーベルト/時以下の場合は、体の細胞を少しずつ刺激して体の恒常性(一般に業界ではホルミシス効果と言われています。)を増加する作用がなくなる。
【0079】
一方、ラジウム量が、2.0マイクロシーベルト/時以上の場合は、肺がん発生の確率が高くなると言われている。特に、喫煙者におけるラジウムによる被爆では、肺がん発生の確率が高くなるとの報告もある。
【0080】
なお、最終的には、炭酸ガス貯留調整容器10内の液体13としてのお湯は、排水バルブ28を開として、毎回抜くこととしている。ラジウム鉱石11が液体13中に存在するとラドンガスが発生するからであり、使用しない時は、空気中で保管することが望ましいからである。
【0081】
次に、炭酸ガス25を発生する固形入浴剤12をラジウム鉱石11に上部に投入する。炭酸ガス25を発生する固形入浴剤12としては、花王株式会社の商品名『バブ濃厚炭酸湯』を採用した。
【0082】
すると、ラジウム鉱石11からラドンガス26が発生し、また、固形入浴剤12から炭酸ガス25が発生して、ラドンガス26と炭酸ガス25の混合物が、形成されることになる。
【0083】
そして、高揚程ポンプ7を運転すると、高揚程ポンプ7は、浴槽水をあらかじめ注入してあった浴槽3の浴槽水をストレーナー4および吸込側ホース6を経由して、高揚程ポンプ7に取り込み、さらに高揚程ポンプ7のインペラが高速回転して、吐出側ホース5を介してマイクロナノバブル発生ノズル2に気体としてのラドン炭酸ガスの混合物を吸い込みながら旋回して、さらにせん断されてラドン炭酸ガスマイクロナノバブルが発生することになる。
【0084】
ラドン炭酸ガスの混合物は、気体用バルブ23を開とし、液体用バルブ24を閉とした状態で、気体配管15を経由して、かつ、気体流量計17で正確な量を確認し、さらに、バルブ16で微調整されてマイクロナノバブル発生ノズル2に、自動的に、供給(自給)される。
【0085】
なお、固形入浴剤12が有効成分を含有し、その有効成分が、液体13中に存在する場合、気体用バルブ23を閉とし、液体用バルブ24を開とした状態で、液体配管31を経由して、かつ、液体流量計30で正確な量を確認し、さらに、バルブ29で微調整されてマイクロナノバブル発生ノズル2に、自動的に、供給(自給)するようにしてもよい。
【0086】
気体流量計17や液体流量計30は、東京計装株式会社の製品を選定した。また、浴槽3に投入する液体入浴剤20としては、日本リーバ株式会社の商品名『LUXスーパーモイスト』を選定した。
【0087】
液体入浴剤20の役目は、多量のラドン炭酸ガスマイクロナノバブルを製造することであり、固形入浴剤12の役目は、炭酸ガス貯留調整容器10内で炭酸ガス25を発生させて、マイクロナノバブル発生ノズル2において、浴槽水にラドンと混合したラドン炭酸ガスマイクロナノバブルを含有させることである。
【0088】
そして、『バブ濃厚炭酸湯』の効能としては、炭酸ガス25が溶け込みやすい油性成分を配合してあり、炭酸ガス25が湯に高濃度に溶け込み、温浴効果を高めて血行を促進し、冷え症、疲れ、肩こりなどに効果があると記載されている。
【0089】
そして、マイクロナノバブル発生ノズル2からは、マイクロナノバブル流18が形成される。
【0090】
ここで、磁気活水マイクロナノバブル発生機19において、固形入浴剤12のみの場合と固形入浴剤12および液体入浴剤20の両方が存在する場合のマイクロナノバブル発生量を比較した。測定は、BECKMAN COULTER 社のMultisizer にて、測定し、以下の表の結果となった。

【0091】
上記表の結果から、固形入浴剤12および液体入浴剤20の両方が存在する場合が、固形入浴剤12のみの場合に比べて、マイクロナノバブル発生量が多いことがわかる。
【0092】
磁気活水マイクロナノバブル発生機19では、吐出側ホース5と吸込側ホース6が用いられており、既存のどんな浴槽3にも、容易に人工療養泉装置1が設置できる。配管の場合、寸法が決まっており、その都度配管の交換工事が発生して、面倒でもあり、費用も発生することになる。その点、ホースはどんな形状の浴槽にも適合する。
【0093】
磁気活水器34は、上流側フランジ32と下流側フランジ37との間に設置され、磁気活水器34の内部に、厚み30mm以下の液体通過部33が、平板により形成されている。
【0094】
平板を挟んでS極磁石38とN極磁石35とが、3つずつ設置され、S極磁石38とN極磁石35の間に磁力線36が、発生している。この磁力線36の中を液体が流れると、微弱な電流が発生する。
【0095】
この微弱電流を含む水などの液体を浴槽水に導入して、人体の血液に微弱な電流を発生させて、血流量を増加させる内容である。磁気活水器34の一例として、簡単な例として、永久磁石としての磁気ネックレス、磁気ブレスレット、商品名としての『ピップエレキバン』があり、過去から使用されてきた。炭酸ガスマイクロナノバブルおよび磁気活水器34は、ともに、血流量を増加する。なお、磁気活水器34として、株式会社ビー・シー・オーの商品名BK型を採用した。
【0096】
療養泉は、環境庁鉱泉分析法指針によって特に治療の目的に供しうるものとして規定された基準値を満たす温泉と説明されている。基準値は、炭酸ガス(CO2)1000ppm以上と規定されている。そして、さらに、ラドンを含有していれば、炭酸ガスと放射性を有し、イオン化しているラドンにより、好ましい人工療養泉とすることができる。
【0097】
療養泉の定義は、その湯に、下記のいずれかの条件を有しておれば、療養泉と表現することができる。(環境庁鉱泉分析法指針)
1)温度(源泉から採取されるときの温度) 摂氏25度以上
2)物質 下記の表に掲げるもののうち、いずれかひとつを含有していれば、『療養泉』という。

【0098】
炭酸ガスの濃度が1000ppm以上となる様に、炭酸ガス貯留調整容器10に、炭酸ガス25を発生する固形入浴剤12を投入し、浴槽3には、多量にマイクロナノバブルが発生する様に液体入浴剤20を投入した。
【0099】
通常の浴槽においては、固形入浴剤12を複数投入しても、炭酸ガス濃度を1000ppmとすることができないが、磁気活水マイクロナノバブル発生機19と固形入浴剤12および液体入浴剤20との組み合わせで、炭酸ガス濃度を1000ppm以上とすることができた。この時の実験結果を、以下の表に示す。

【0100】
なお、炭酸ガス濃度は、東亜ディーケーケー株式会社の炭酸ガス濃度計CGP1にて測定した。上記表より、本発明では、炭酸ガス濃度が、1000ppm以上となった。
【0101】
なお、マイクロナノバブル発生機は、市販されているものならば、メーカーを限定するものではなく、具体的には、株式会社ナノプラネット研究所のものを採用した。
【0102】
他の商品としては、野村電子工業株式会社等、他メーカーの商品も数多く販売されているが、目的に従って選定すれば良い。
【0103】
次に、磁気活水マイクロナノバブル発生機19としてのメカニズムを詳細に説明する。マイクロナノバブル発生ノズル2において、流体力学的に圧力を制御し、負圧形成部分から気体を吸入し、高速流体運動させて、負圧部を形成し、マイクロナノバブルを発生させる。より解かりやすく簡単に説明すると、水と空気を効果的に自給混合溶解し、圧送することにより、マイクロナノバブル白濁水を製造することができる。
【0104】
さらに、詳細に説明すると、マイクロナノバブル発生ノズル2において、マイクロナノバブルを発生させるために、液体および気体の混相旋回流を発生させ、マイクロナノバブル発生ノズル2の中心部に高速旋回させる気体空洞部を形成させる。
【0105】
次に、この空洞部を圧力で竜巻状に細くして、より高速で旋回する回転せん断流を発生させる。この空洞部に気体としての炭酸ガスとラドンガスを、マイナス圧(負圧)を利用して、自動的に供給させる。さらに、切断粉砕しながら混相流を回転する。この切断・粉砕は、装置出口付近における内外の気液二相流体の旋回速度差により起きる。その時の回転速度は、500〜600回転/秒である。
【0106】
すなわち、マイクロナノバブル発生ノズル2において、流体力学的に圧力を制御することで、負圧形成部分から気体を吸入し、高揚程ポンプ7で高速流体運動させて、負圧部を形成し、ラドン炭酸ガスマイクロナノバブルを発生させる。より解かりやすく簡単に説明すると、高揚程ポンプ7で水と空気を効果的に自給混合溶解し、圧送することにより、ラドン炭酸ガスマイクロナノバブル白濁水を製造することができるのである。
【0107】
ここで、3種類のバブルについて説明する。
【0108】
通常のバブル(気泡)は、水の中を上昇して、ついには表面でパンとはじけて消滅する。
【0109】
マイクロバブルは、直径が50ミクロン(μm)以下の微細気泡で、水中で縮小していき、ついには消滅(完全溶解)してしまう。つまり、マイクロバブルは、その発生時において、10〜数十umの気泡径を有する気泡であり、発生後に収縮運動により『マイクロナノバブル』に変化する。
【0110】
ナノバブルは、マイクロバブルよりさらに小さいバブル(直径が1ミクロン以下の100〜200nm)でいつまでも水の中に存在する。つまり、ナノバブルは、数百nm以下の直径を有する気泡である。
【0111】
マイクロナノバブルとは、マイクロバブルとナノバブルとが混合したバブルと説明できる。つまり、マイクロナノバブルは、10umから数百nm前後の直径を有する気泡である。
【0112】
次に、実験データを示す。
【0113】
血流量と各種浴槽との比較を以下の表に示す。血流量(Q0)は、通常の浴槽(バブル無し)使用後の体内血流量である。血流量(Q1)は、マイクロバブルを発生させた浴槽使用後の体内血流量である。血流量(Q2)は、ラドン炭酸ガスマイクロナノバブルを発生させた浴槽使用後の体内血流量である。血流量は、オメガフロー社製FLO型の測定器により、測定した。

【0114】
上記表より、マイクロバブルを発生させた浴槽使用後の体内血流量(Q1)、および、ラドン炭酸ガスマイクロナノバブルを発生させた浴槽使用後の体内血流量(Q2)は、通常の浴槽使用後の体内血流量(Q0)と比べて、多くなっている。
【0115】
体温と各種浴槽との比較を以下の表に示す。体温(T0)は、通常の足湯槽(バブル無し)の体温である。体温(T1)は、マイクロバブルを発生させた足湯槽使用後の体温である。体温(T2)は、ラドン炭酸ガスマイクロナノバブルを発生させた足湯槽使用後の体温である。

【0116】
上記表より、マイクロバブルを発生させた足湯槽使用後の体温(T1)、および、ラドン炭酸ガスマイクロナノバブルを発生させた足湯槽使用後の体温(T2)は、通常の足湯槽使用後の体温(T0)と比べて、高くなっている。
【0117】
次に、人工療養泉製造方法を説明すると、炭酸ガス貯留調整容器10により、ラドンガスと炭酸ガスとの混合ガスを作成し、気体配管15を介して混合ガスを磁気活水マイクロナノバブル発生機19に送る。その後、マイクロナノバブル発生ノズル2および磁気活水器34を有する磁気活水マイクロナノバブル発生機19により、浴槽3内に、ラドン炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させる。
【0118】
炭酸ガス貯留調整容器10に、炭酸ガスを発生する固形入浴剤12を投入して、炭酸ガスを作成する。
【0119】
固形入浴剤12は、薬用植物の成分を含有していてもよく、薬用植物の成分をも含有した炭酸ガスマイクロナノバブルを製造でき、薬用植物の成分がもつ、薬理効果を浴槽3に入浴することで期待することができる。
【0120】
また、固形入浴剤12は、人体の疾患に治療効果のある成分を含有していてもよく、入浴により人体の疾患に対する治療効果を期待することができる。
【0121】
また、薬用植物の成分は、朝鮮人参、ショウブ、トウキ、カミツレ、アロエおよびハマゴボウの何れか一つまたは少なくとも何れか二つの混合物であってもよく、入浴により朝鮮人参、ショウブ、トウキ、カミツレ、アロエ、またはハマゴボウの作用を期待できる。
【0122】
また、炭酸ガス貯留調整容器10から磁気活水マイクロナノバブル発生機19に送る炭酸ガス量を、自動的に、減少するようにしてもよく、マイクロナノバブルのサイズを自動的に小さくして、小さなマイクロナノバブルによる新たな効果作用を期待できる。
【0123】
また、炭酸ガス貯留調整容器10により、液体配管31を介して、磁気活水マイクロナノバブル発生機19に、有効成分を含む液体を送り、磁気活水マイクロナノバブル発生機19により、浴槽3内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させるとともに、浴槽3内に、有効成分を含む液体を送るようにしてもよく、炭酸ガスと有効成分の効果作用を期待できる。すなわち、炭酸ガスおよび磁気により血流量を増加し、有効成分の効果作用を期待できる。
【0124】
また、磁気活水マイクロナノバブル発生機19により、浴槽3内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させた後に、磁気活水マイクロナノバブル発生機19により、浴槽3内に、有効成分を含む液体を送るようにしてもよく、浴槽3内に、最初に気体、その次に液体を送ることができて、炭酸ガスおよび磁気活水の効果作用を最初に期待でき、その後に有効成分の効果作用を期待できる。
【0125】
上記構成の人工療養泉製造装置および上記人工療養泉製造方法によれば、微細なラドン炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを浴槽水に含有させることができる。したがって、ラドン炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルにより、血流量の増加や体の細胞を刺激する性能を向上できる。
【0126】
(第2の実施形態)
図2は、この発明の人工療養泉製造装置の第2の実施形態を示している。第1の実施形態では、炭酸ガス貯留調整容器10に、第1の実施形態ではラジウム鉱石11が充填されていたが、第2の実施形態では、ラジウム鉱石11が充填されていない。充填されていない点のみが、第1の実施形態と異なっている。なお、第1の実施形態と同じ部分については、同じ符号を付けて、詳細説明を省略する。
【0127】
第2の実施形態では、炭酸ガス貯留調整容器10に、ラジウム鉱石11が充填されていない。
【0128】
したがって、ラジウム鉱石11から発生する気体である放射性ラドンの効果を期待できない。すなわち、ラドンの作用効果としては、ラドンの適当量が温浴中に人体の呼吸により肺より直接血液中に、また皮膚を通じて組織内に吸収されると、その強力なイオン化作用が人体の血液及び組織に働いて血液が浄化される作用があるが、期待できない。
【0129】
固形入浴剤12のみの作用であるから、固形入浴剤12としての花王株式会社『バブ濃厚炭酸湯』の効能としては、炭酸ガス25が溶け込みやすい油性成分を配合してあり、炭酸ガス25が湯に高濃度に溶け込み、温浴効果を高めて血行を促進し、血流量を増加させて、冷え症、疲れ、肩こりなどに効果が期待できる。
【0130】
(第3の実施形態)
図3は、この発明の人工療養泉製造装置の第3の実施形態を示している。第3の実施形態では、炭酸ガス貯留調整容器10に、硫酸マグネシウムが新たに添加されている点のみが、第1の実施形態と異なっている。なお、第1の実施形態と同じ部分については、同じ符号を付けて、詳細説明を省略する。
【0131】
炭酸ガス貯留調整容器10に添加される硫酸マグネシウムの量は、浴槽3の体積0.2m3に対して300〜400g(重量換算で0.15〜0.2%)である。
【0132】
300〜400g(重量換算で0.15〜0.2%)添加する理由は、その程度の重量の商品が存在することと、その商品の作用効果が判明しているからである。
【0133】
したがって、硫酸マグネシウムを含んだマイクロナノバブルがマイクロナノバブル発生ノズル2から吐出し、さらに入浴効果を高めて、人体の皮膚表面に保湿ベールをつくり、保湿効果を持続する。
【0134】
具体的には、炭酸ガス貯留調整容器10の液体13中に硫酸マグネシウムを溶解させて、液体用バルブ24を開とし、気体用バルブ23を閉とした条件で、バルブ29と液体流量計30で流量を調整して、マイクロナノバブル発生ノズル2に自動的に供給(自給)させる。
【0135】
硫酸マグネシウムを添加すると、液体13中のイオン量が増加して、電気伝導度が上昇して多量のマイクロナノバブルが発生する。このことは、淡水中よりも、イオン量の多い海水中でマイクロバブルが多量に発生する現象と同様である。
【0136】
(第4の実施形態)
図4は、この発明の人工療養泉製造装置の第4の実施形態を示している。第4の実施形態では、炭酸ガス貯留調整容器10に、炭酸カルシウムが新たに添加されている点のみが、第1の実施形態と異なっている。なお、第1の実施形態と同じ部分については、同じ符号を付けて、詳細説明を省略する。
【0137】
炭酸ガス貯留調整容器10に添加される炭酸カルシウムの量は、浴槽3の体積0.2m3に対して300〜400g(重量換算で0.15〜0.2%)である。
【0138】
300〜400g(重量換算で0.15〜0.2%)添加する理由は、その程度の重量の商品が存在することと、その商品の作用効果が判明しているからである。
【0139】
したがって、炭酸カルシウムを含んだマイクロナノバブルがマイクロナノバブル発生ノズル2から吐出し、さらに入浴効果を高めて、血行障害で生じる肩こりなどの症状に作用する。
【0140】
具体的には、炭酸ガス貯留調整容器10の液体13中に炭酸カルシウムを溶解させて、液体用バルブ24を開とし、気体用バルブ23を閉とした条件で、バルブ29と液体流量計30で流量を調整して、マイクロナノバブル発生ノズル2に自動的に供給(自給)させる。
【0141】
炭酸カルシウムを添加すると、液体13中のイオン量が増加して、電気伝導度が上昇して多量のマイクロナノバブルが発生する。このことは、淡水中よりも、イオン量の多い海水中でマイクロバブルが多量に発生する現象と同様である。
【0142】
(第5の実施形態)
図5は、この発明の人工療養泉製造装置の第5の実施形態を示している。第5の実施形態では、炭酸ガス貯留調整容器10に、塩化ナトリウムが新たに添加されている点のみが、第1の実施形態と異なっている。なお、第1の実施形態と同じ部分については、同じ符号を付けて、詳細説明を省略する。
【0143】
炭酸ガス貯留調整容器10に添加される塩化ナトリウムの量は、浴槽3の体積0.2m3に対して300〜400g(重量換算で0.15〜0.2%)である。
【0144】
300〜400g(重量換算で0.15〜0.2%)添加する理由は、その程度の重量の商品が存在することと、その商品の作用効果が判明しているからである。
【0145】
したがって、塩化ナトリウムを含んだマイクロナノバブルがマイクロナノバブル発生ノズル2から吐出し、さらに入浴効果を高めて、温熱効果が人体の末端まで行き渡る。
【0146】
具体的には、炭酸ガス貯留調整容器10の液体13中に塩化ナトリウムを溶解させて、液体用バルブ24を開とし、気体用バルブ23を閉とした条件で、バルブ29と液体流量計30で流量を調整して、マイクロナノバブル発生ノズル2に自動的に供給(自給)させる。
【0147】
塩化ナトリウムを添加すると、液体13中のイオン量が増加して、電気伝導度が上昇して多量のマイクロナノバブルが発生する。このことは、淡水中よりも、イオン量の多い海水中でマイクロバブルが多量に発生する現象と同様である。
【0148】
(第6の実施形態)
図6は、この発明の人工療養泉製造装置の第6の実施形態を示している。第6の実施形態では、炭酸ガス貯留調整容器10に、炭酸水素ナトリウムが新たに添加されている点のみが、第1の実施形態と異なっている。なお、第1の実施形態と同じ部分については、同じ符号を付けて、詳細説明を省略する。
【0149】
炭酸ガス貯留調整容器10に添加される炭酸水素ナトリウムの量は、浴槽3の体積0.2m3に対して300〜400g(重量換算で0.15〜0.2%)である。
【0150】
300〜400g(重量換算で0.15〜0.2%)添加する理由は、その程度の重量の商品が存在することと、その商品の作用効果が判明しているからである。
【0151】
したがって、炭酸水素ナトリウムを含んだマイクロナノバブルがマイクロナノバブル発生ノズル2から吐出し、さらに入浴効果を高めて、人体の皮膚表面の毛穴を開き余分の皮脂汚れを除去しやすくする。また、新陳代謝を促進して肌表面を整える。
【0152】
具体的には、炭酸ガス貯留調整容器10の液体13中に炭酸水素ナトリウムを溶解させて、液体用バルブ24を開とし、気体用バルブ23を閉とした条件で、バルブ29と液体流量計30で流量を調整して、マイクロナノバブル発生ノズル2に自動的に供給(自給)させる。
【0153】
炭酸水素ナトリウムを添加すると、液体13中のイオン量が増加して、電気伝導度が上昇して多量のマイクロナノバブルが発生する。このことは、淡水中よりも、イオン量の多い海水中でマイクロバブルが多量に発生する現象と同様である。
【0154】
(第7の実施形態)
図7は、この発明の人工療養泉製造装置の第7の実施形態を示している。第1の実施形態では、炭酸ガス貯留調整容器10に、第1の実施形態ではラジウム鉱石11のみが充填されていたが、第7の実施形態では、ラジウム鉱石11に加えて、トルマリン鉱石21が収容されている。この点のみが、第1の実施形態と異なっている。なお、第1の実施形態と同じ部分については、同じ符号を付けて、詳細説明を省略する。
【0155】
第7実施形態では、炭酸ガス貯留調整容器10に、ラジウム鉱石11の下にトルマリン鉱石21が充填されている。トルマリン鉱石21(電気石)の充填量は、浴槽体積0.2m3に対して、50〜100g(重量換算で0.025〜0.05%)である。
【0156】
50〜100gのトルマリン鉱石21を充填する理由は、その程度の商品が存在することと、作用としてのマイナスイオン量が公表されていることによる。
【0157】
したがって、ラジウム鉱石11から発生する気体である放射性ラドンの効果とトルマリン鉱石21の効果を期待できる。
【0158】
すなわち、第1にラドンの作用効果としては、ラドンの適当量が温浴中に人体の呼吸により肺より直接血液中に、また皮膚を通じて組織内に吸収されると、その強力なイオン化作用が人体の血液及び組織に働いて血液が浄化される作用がある。
【0159】
第2にトルマリン鉱石21の具体例として、商品名『トルマリンボールZ』を採用した。ここで、トルマリン鉱石21について、説明する。トルマリンは、別名を電気石といい、外部から熱や圧力が加わることにより、微弱な電気を流す。結晶体のトルマリンは、極性結晶体といわれ、一方にマイナスの電極、もう一方にプラスの電極を備えている。電極を備えた結晶体であるから効率的に電気作用を示す。
【0160】
トルマリン鉱石21の効果として、遠赤外線効果、水の電気分解及びイオン化、マイナスイオン効果等がある。特に注目すべき作用として、マイナスイオン効果がある。
【0161】
トルマリンは、マイナスイオンを多量に放出するので、水のクラスターがイオン化され、体内に吸収されやすくなる。具体的には、皮膚から吸収される。
【0162】
マイナスイオンは、人体に対して、精神的、肉体的にリラックス、リフレッシュ効果があると言われている。
【0163】
以下にマイナスイオン生成量のデータを記載する。マイナスイオンは、マイナスイオンテスターの測定器を用いて、測定した。

【0164】
(実験例)
次に、図1に基づき、収容容器9の容量を約0.1m3、浴槽3の容量を0.2m3として、人工療養泉製造装置1を構成した。
【0165】
また、固形入浴剤12を花王株式会社の『バブ濃厚炭酸湯』、浴槽3に添加する液体入浴剤20を日本リーバ株式会社の商品名『LUXスーパーモイスト』を選定し、また、マイクロナノバブル発生機19を株式会社ナノプラネット研究所、高揚程ポンプ7をイワキのマグネットポンプMD型0.2kwから構成し、かつ、ラジウム鉱石11を黄麦堂の商品名『ラジウムボール』を採用し、約30リットル充填した。磁気活水器34として、株式会社ビー・シー・オーの商品名BK型を採用した。
【0166】
そして、人工療養泉製造装置1を運転して、真っ白なラドン炭酸ガスマイクロナノバブルを発生させて、入浴し、入浴後風呂から出て、全身を観察したところ、全身が赤くなると同時に発汗が通常の入浴後より、かなり増加していた。
【0167】
花王株式会社の『バブ濃厚炭酸湯』には、効能として、温浴効果を高めて血行を促進、冷え症、疲労回復、肩のこり、腰痛、神経痛、リウマチ、痔、あせも、しもやけ、荒れ症、ひび、あかぎれ、しっしん、にきびが記載されている。
【0168】
また、花王株式会社の『バブEX』には、効能として、温浴効果を高めて血行を促進、冷え症、疲労回復、肩のこり、腰痛、神経痛、リウマチ、痔、あせも、しもやけ、荒れ症、ひび、あかぎれ、しっしん、にきびが記載されている。
【0169】
なお、発明者自身が糖尿病患者であるが、長い期間人工療養泉製造装置1を使用すると、足のしびれ感が一時的に解消した状況であった。また、空腹時及び食後の血糖値を、対策前と比較すると、日によって異なるものの、10%から30%まで、低下した。
【図面の簡単な説明】
【0170】
【図1】本発明の人工療養泉製造装置の第1実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明の人工療養泉製造装置の第2実施形態を示す模式図である。
【図3】本発明の人工療養泉製造装置の第3実施形態を示す模式図である。
【図4】本発明の人工療養泉製造装置の第4実施形態を示す模式図である。
【図5】本発明の人工療養泉製造装置の第5実施形態を示す模式図である。
【図6】本発明の人工療養泉製造装置の第6実施形態を示す模式図である。
【図7】本発明の人工療養泉製造装置の第7実施形態を示す模式図である。
【符号の説明】
【0171】
1 人工療養泉装置
2 マイクロナノバブル発生ノズル
3 浴槽
4 ストレーナー
5 吐出側ホース(吐出流路)
6 吸込側ホース(吸込流路)
7 高揚程ポンプ
8 絶縁ラバー
9 収容容器
10 炭酸ガス貯留調整容器
11 ラジウム鉱石
12 固形入浴剤
13 液体
14 ネジ式蓋
15 気体配管(気体流路)
16 バルブ
17 気体流量計
18 マイクロナノバブル流
19 磁気活水マイクロナノバブル発生機
20 液体入浴剤
21 トルマリン鉱石
23 気体用バルブ
24 液体用バルブ
25 炭酸ガス
26 ラドンガス
28 排水バルブ
29 バルブ
30 液体流量計
31 液体配管
32 上流側フランジ
33 液体通過部
34 磁気活水器
35 N極磁石
36 磁力線
37 下流側フランジ
38 S極磁石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽と、
磁気活水マイクロナノバブル発生機と、
炭酸ガス貯留調整容器と
を備え、
上記磁気活水マイクロナノバブル発生機は、
上記浴槽内に吸込流路および吐出流路を介して接続されるポンプと、
上記浴槽内に配置されると共に、上記ポンプに上記吐出流路を介して接続されるマイクロナノバブル発生ノズルと、
上記吐出流路における上記ポンプと上記マイクロナノバブル発生ノズルとの間に設けられる磁気活水器と
を有し、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、気体流路を介して、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機の吐出側に接続され、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、少なくとも炭酸ガスを作成し、上記気体流路を介して上記炭酸ガスを上記磁気活水マイクロナノバブル発生機に送り、
上記磁気活水マイクロナノバブル発生機は、上記浴槽内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生することを特徴とする人工療養泉製造装置。
【請求項2】
請求項1に記載の人工療養泉製造装置において、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、ラドンガスと炭酸ガスとの混合ガスを作成し、上記気体流路を介して上記混合ガスを上記磁気活水マイクロナノバブル発生機に送り、
上記磁気活水マイクロナノバブル発生機は、上記浴槽内に、ラドン炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生することを特徴とする人工療養泉製造装置。
【請求項3】
請求項2に記載の人工療養泉製造装置において、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、ラジウム鉱石を、収容していることを特徴とする人工療養泉製造装置。
【請求項4】
請求項3に記載の人工療養泉製造装置において、
上記ラジウム鉱石は、時間当たり0.1〜2.0マイクロシーベルト(μSV)の範囲のラジウムを放射することを特徴とする人工療養泉製造装置。
【請求項5】
請求項3または4に記載の人工療養泉製造装置において、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、液体流路を介して、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機の吐出側に接続され、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、ラジウム鉱石に加えて、トルマリン鉱石を、収容し、
上記トルマリン鉱石の量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、50〜100gであることを特徴とする人工療養泉製造装置。
【請求項6】
請求項2に記載の人工療養泉製造装置において、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、炭酸ガスを発生する固形入浴剤を、収容していることを特徴とする人工療養泉製造装置。
【請求項7】
請求項6に記載の人工療養泉製造装置において、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、液体流路を介して、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機の吐出側に接続され、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、固形入浴剤に加えて、硫酸マグネシウムを、収容し、
上記硫酸マグネシウムの量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、300〜400gであることを特徴とする人工療養泉製造装置。
【請求項8】
請求項6に記載の人工療養泉製造装置において、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、液体流路を介して、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機の吐出側に接続され、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、固形入浴剤に加えて、炭酸カルシウムを、収容し、
上記炭酸カルシウムの量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、300〜400gであることを特徴とする人工療養泉製造装置。
【請求項9】
請求項6に記載の人工療養泉製造装置において、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、液体流路を介して、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機の吐出側に接続され、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、固形入浴剤に加えて、塩化ナトリウムを、収容し、
上記塩化ナトリウムの量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、300〜400gであることを特徴とする人工療養泉製造装置。
【請求項10】
請求項6に記載の人工療養泉製造装置において、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、液体流路を介して、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機の吐出側に接続され、
上記炭酸ガス貯留調整容器は、固形入浴剤に加えて、炭酸水素ナトリウムを、収容し、
上記炭酸水素ナトリウムの量は、上記浴槽の体積0.2m3に対して、300〜400gであることを特徴とする人工療養泉製造装置。
【請求項11】
炭酸ガス貯留調整容器により、少なくとも炭酸ガスを作成し、気体流路を介して炭酸ガスを磁気活水マイクロナノバブル発生機に送る工程と、
マイクロナノバブル発生ノズルおよび磁気活水器を有する磁気活水マイクロナノバブル発生機により、浴槽内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させる工程と
を備えることを特徴とする人工療養泉製造方法。
【請求項12】
請求項11に記載の人工療養泉製造方法において、
上記炭酸ガス貯留調整容器により、ラドンガスと炭酸ガスとの混合ガスを作成し、上記気体流路を介して上記混合ガスを上記磁気活水マイクロナノバブル発生機に送り、
上記磁気活水マイクロナノバブル発生機により、上記浴槽内に、ラドン炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させることを特徴とする人工療養泉製造方法。
【請求項13】
請求項11または12に記載の人工療養泉製造方法において、
上記炭酸ガス貯留調整容器に、炭酸ガスを発生する固形入浴剤を投入して、炭酸ガスを作成することを特徴とする人工療養泉製造方法。
【請求項14】
請求項13に記載の人工療養泉製造方法において、
上記固形入浴剤は、薬用植物の成分を含有していることを特徴とする人工療養泉製造方法。
【請求項15】
請求項13に記載の人工療養泉製造方法において、
上記固形入浴剤は、人体の疾患に治療効果のある成分を含有していることを特徴とする人工療養泉製造方法。
【請求項16】
請求項14に記載の人工療養泉製造方法において、
上記薬用植物の成分は、朝鮮人参、ショウブ、トウキ、カミツレ、アロエおよびハマゴボウの何れか一つまたは少なくとも何れか二つの混合物であることを特徴とする人工療養泉製造方法。
【請求項17】
請求項11に記載の人工療養泉製造方法において、
上記炭酸ガス貯留調整容器から上記磁気活水マイクロナノバブル発生機に送る炭酸ガス量を、自動的に、減少することを特徴とする人工療養泉製造方法。
【請求項18】
請求項11に記載の人工療養泉製造方法において、
上記炭酸ガス貯留調整容器により、液体流路を介して、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機に、有効成分を含む液体を送り、
上記磁気活水マイクロナノバブル発生機により、上記浴槽内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させるとともに、上記浴槽内に、上記有効成分を含む液体を送ることを特徴とする人工療養泉製造方法。
【請求項19】
請求項18に記載の人工療養泉製造方法において、
上記磁気活水マイクロナノバブル発生機により、上記浴槽内に、炭酸ガスおよび磁気活水マイクロナノバブルを、発生させた後に、上記磁気活水マイクロナノバブル発生機により、上記浴槽内に、上記有効成分を含む液体を送ることを特徴とする人工療養泉製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−22454(P2010−22454A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−184583(P2008−184583)
【出願日】平成20年7月16日(2008.7.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】