説明

仮想デスクトップ−メタ組織および制御システム

仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムには、少なくとも1つの実質的に動的循環電子データ構造を有するリアルタイムアクセス可能なメモリが、(環境で実行している複数の処理の各処理をそれぞれ通常形成する進行中のアルゴリズム的動作により)関連付けられたグラフィック描画に関連付けられ、描画をデータ構造の一位置に論理的に割り当てる。このようなデータ構造では、グラフィックユーザーインターフェイスが、複数のデータ構造のうちの少なくとも1つのデータ構造に割り当てられた表現の表示を促進し、少なくとも1つのデータ構造の組織化を促進する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、VIRTUAL DESKTOP(「DeskLoops」)(米国仮特許出願第60/483,304号(2003年6月27日出願))の利益を主張し、それは、本明細書に援用される。
【0002】
本特許文書の開示の一部は、著作権保護の対象となる資料を含む。著作権の所有者は、特許および商標局の特許ファイルあるいは記録に表示されているように、特許文献の複写複製あるいは特許の公開に意義はないが、それ以外は、いかなる著作権をもすべて所有する。
【0003】
本発明は、一般的に、通常のパーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、パーソナルデータアシスタント、計算アプリケーションを組み込んだ高度なワイヤレス通信機器、「シン」クライアントフロントエンドシステム(サーバーベースのCPUエンジン依存型)、分散コンピュータシステム、並列処理システム、同期および非同期アモルファス計算システム(例えばSETI(地球外知的生命体の探査))などのコンピュータシステムのグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)に関連する。
【0004】
より具体的には、本発明は、アプリケーションの中では「仮想デスクトップ」と呼ばれることもある、非依存処理と依存処理を含む処理において複数のアプリケーションへのユーザーのアクセスのための視覚的構成と認識の促進に関連する。
【0005】
処理におけるコンピュータ化されたアプリケーションという観点からは、本来、本発明は、リアルタイムの金融データの連続処理の対話、プロジェクト管理や調整、生理学的監視と医療情報システムの統合、ゲノム計算戦略、芸術的な製作配置プロトコル(例えば、編成、映画製作管理、マルチメディアパフォーマンスのイベントなど)など、インタラクティブなコマンド制御設備および/または観測監視(例えば、ステータスの受動的表示、警報の作動、警告の作動など)に関連する。
【背景技術】
【0006】
現在、一般的なコンピュータユーザーの立場から、複数の機能を実質的に同時に使用することは、日常的な通常の操作である。例えば、典型的なユーザーは、電子メール、ワープロ、ストリーミングメディア(ネットラジオ)、ウェブブラウザ、チャットルーム(電子メッセージング)、グラフィックアプリケーションプログラム(例えば、PowerPoint、Architecture、CAD/CAM)、経理パッケージ(例えば表計算)のアプリケーションを開いている場合がある。これらのアプリケーションをいろいろ「実行する」ことにより、関心を分散させ、増え続けるさまざまなタスクを遂行する。
【0007】
現在、通常のユーザーがあるアプリケーションから別のアプリケーションへ動作を移すことを可能にするGUIにより、一般的に、ユーザーは順次タスクの操作者に変換されるが、その一方で、ユーザーは能力を拡大して、複数の動作を事実上同時に実践する人間工学的方法を好み得る。この不明瞭な例をより明確な事例に言い換えると、多くの管理職は、部下のすべての動作や取引を積極的かつインタラクティブに監視を続けたいと思っていることがわかる。しかしながら、通常のユーザーを順次モードに戻す同じ「ゆっくりした」GUIシステムは、同じように、管理者の表示フィールドや順次モードと類似した範囲の動作を抑制する。この拡大表示や双方向性に対する長年の必要性が求められ、そして、考えられる限り最大のコストでインスタンス化の特別な軍事用途用に開発された一方で、通常のユーザーや一般の管理職は、それぞれの関心に対して同じレベルの責任のコマンド制御を取ることができる汎用インターフェイスを待ち続けてきた。
【0008】
これは、特に、(ユーザーの立場からは)同時に搭載されたプログラム処理を実行する複雑性は、コンピュータ通信の相互接続されたチームの別のメンバーとのグループウェアのインタラクションを含めるようにそれらの処理を拡張することに類似すると明らかに考えられるため、不当な期待ではない。つまり、経営、管理、取引設備をいずれかの処理の収集に含めることに明らかに類似すると考えられる。さらに、ますます、ユーザーは、私的および職業上の生活に平行して、あるいは、明らかに反社会的活動、半倫理的好奇心、「試験的」関心、一時的な「調査」により、皮肉にもそれらを補完する可能性のある個人的生活、雇用、インターネットの社会情報環境に関連して、複数の半自動化された動作に関与している。これらの正常な公的および私的追求それぞれにおいて、ユーザーは、旅行の予約、医療の意識、デイトレーディング、電子商取引、デート、市場調査など、専門の人間のアシスタントエージェントにより従来どおり促進されたタスクや取引を実施するために、まずます新しいスキルを開発し、自己教育を追及する。
【0009】
このように、双方向性の手軽なマルチプログラムの組織や制御に対する長年の必要性を考慮して、特に、一般的に評価される質素な消費者の期待により促されて、直感的に管理可能な汎用ソフトウェアシステムが公共使用のために成功していないことは歴史的な驚きとなる。それにもかかわらず、いくつかの複雑な試みは十分に文書化されており、PCT/US96/11765、PCT/US99/08669、PCT/IL00/00504(本発明者の1人による)、PCT/FI03/00315、US−6,308,199、US−6、687,878、PCT/US00/28319等があり、本明細書によってこれらは援用される。これらの先行技術それぞれは、コンピュータの有効な処理などにいくつかの汎用目的のメタ組織的なシステムを構築しようとするが、わかりにくいマンマシンの対話形式(GUIを含む)を狭義に構成したことにより、さまざまな背景の一般ユーザーが利点を理解できるに十分に直感的なインターフェイス形式を実現できない。さらに、(当技術分野の)当業者がこれらの参考文献を組み合わせて容易な解決策を実現することができるような明らかな認識手順がなく、これらの参考文献を組み合わせることは、極めて複雑なユーザーインターフェイスを生むことになり得る。それにもかかわらず、知る限りにおいて、これらは通常アクセスできる文献に最も近い参考文献である。本発明は、これらのそれぞれのうち、共にあるいは個別に、やや適切と思われる以上の進展を示すために示される。
【0010】
Shared Virtual Desktop Collaborative Application System PCT/US96/11765(WO97/04383)の要約:「プロセッサ、入力装置、出力装置を含み、実行をサポートするオペレーティングシステムを実行し、第1および第2の一連のアプリケーションプログラムを実行するために使用されるコンピュータシステム。そのオペレーティングシステムは、出力ドライバを介して出力装置に連結可能なグラフィカルインターフェイスと、入力ドライバから入力装置に連結可能な入力キューを含む入力インターフェイスを含む。また、そのプロセッサは、環境マネージャプログラムも実行する。このプログラムは、第2の一連のアプリケーションプログラムの第3のリストと、アプリケーションプログラムの第2のリストに対応するアプリケーションプログラムウィンドウの第4のリストとを含む。環境マネージャプログラムの実行は、第1および第2のセットでの環境マネージャプログラムの包括を提供し、選択的に、第1および第2の一連のアプリケーションプログラムの実行を切り替えるために、オペレーティングシステムにより第1と第3のリストと、第2および第4のリストを交換する。」分析:本実施形態は、手軽であるためには、特別なユーザートレーニングと特別なユーザー意識を要求すると思われる。従って、当該技術の長年の必要性を満足するレベルには到達しないと思われる。
【0011】
Method And Apparatus For Providing A Virtual Desktop System Architecture PCT/US99/08669 (WO99/54804)の要約:「本発明は、計算のための中央オフィスメタファーを提供し、特性や機能は1つあるいは複数のサーバーにより提供され、ネットワークを介して装置端末に通信する。データプロバイダは、「サービス」として定義され、1つあるいは複数の処理リソースによって提供される。そのサービスは、イーサネット(登録商標)のような、ネットワークを介して表示端末に通信する。その端末は、データを表示するように構成され、ネットワークを介して処理サーバーにキーボード、カーソル、音声、ビデオデータを送信するように構成される。機能は分割されて、データベース、サーバー、グラフィカルユーザーインターフェイスの機能は、サービスにより提供され、その端末は、人間のインターフェイス機能を提供する。さまざまなサービスからの端末との通信は、異種の出力を共通のプロトコルに変換することにより実現される。プロトコルの変換を可能にする適切なドライバが各サービスに提供される。複数の端末がネットワークに結合される。ユーザーは、「スマートカード」をカード読取り機に挿入することにより、任意の端末で固有のセッションを有効にできる。カードを取り除くことにより、このセッションを無効にする。カードを同じあるいは任意のその他の端末に再挿入することにより、このセッションを再び有効にできる。」分析:本実施形態は、パンチ式の紙テープを再発明しないけれども、現在のユーザーが実際に調整する複雑な期待に応えるために、長い旧式の電話通信のインターフェイスアーキテクチャが通信するという「時代遅れの」期待と思われる。同様に、当該技術の長年の必要性を満足するレベルには到達できない。
【0012】
Method And Apparatus For Improving The Virtual Desktop PCT/IL00/00504 (WO01/14956)の要約:「改善された仮想デスクトップは、人とコンピュータの間の作業インターフェイスの品質を向上させるための方法と装置、および、簡単なコマンド制御システムに関係し、以下を含む。(A)少なくとも1つの表示形式を持ち、関連グラフィック表示装置上には表示のための複数のアイコンオブジェクトが格納され、ワークステーションの動的アイコンオブジェクト管理ソフトウェアが、表示形式のアイコンオブジェクトをアイコンオブジェクトの仮想デスクトップに構成するコンピュータワークステーション。(B)制御コマンドをワークステーションに送信するために、ワークステーションに相互接続されたコマンド制御装置であって、動的アイコンオブジェクト管理ソフトウェアにより、少なくとも一つの制御コマンドが動作を導く、コマンド制御装置。」分析:ここでは、その他の先行技術の引用と同じく、本発明の発明者であっても、将来を見通すことができず、継続するコンピュータ処理の複雑なメタ組織や管理の促進に必要なユーザーインターフェイスの簡易性の重大点を理解できなかった。したがって、当該技術の長年の必要性を満足するレベルに到達することができなかった。
【0013】
Graphical User Interface And Method And Electronic Device For Navigating In The Graphical User Interface PCT/FI03/00315 (WO03/091867)の要約:「本発明は、少なくとも表示とナビゲーション手段を備える電子装置のグラフィカルユーザーインターフェイスにおいて、ガイドラインを形成するための、方法とグラフィカルユーザーインターフェイスと電子装置を記述し、そのグラフィカルユーザーインターフェイスの仮想デスクトップエリアの一部は同時に画面に表示される。本方法では、デジタル構成要素が仮想デスクトップエリアに配置される。本方法はさらに、デジタル構成要素内の起点を決定するステップと、ガイドラインが描画される少なくとも2つの点を定義する手段とを含み、そのガイドラインは、起点への距離および/あるいは方向を示す。その後、ガイドラインは、画面のデジタル構成要素とともに表示される。」分析:本実施形態は、メタ組織処理監視と制御のための論理的にシンプルなGUIに対する普遍的な必要性をいくらか理解しているようであるが、具体的なインスタンス化は当該技術における長年の必要性に答えていない。
【0014】
Cooperative Work Support System For Managing A Window Display US−6,308,199の要約:「複数のアプリケーションウィンドウに拡張するいくつかの情報間の関係を使用し、複数のユーザーが討議できるアプリケーション共有システムにおいて、各ユーザーに表示されるウィンドウや非表示になるウィンドウを選択する機能が提供される。本システムでは、1台のコンピュータに含まれるアプリケーションが、ネットワークを介して接続された複数のコンピュータにより共有され、アプリケーションにより生成される表示画面が共有される。共有アプリケーションを有するコンピュータでは、その他のコンピュータが共有する画面表示に表示されるウィンドウを、各ユーザーに表示するか非表示するかどうかが、表示制御ユニットにより制御される。各ユーザーには、各ウィンドウを表示するか非表示にするかを示すユーザー情報を管理するユーザー情報管理ユニットが提供される。その表示制御ユニットは、そのユーザー管理ユニットのユーザー情報を使用して、各ユーザーに表示するか非表示にするかを決定する。」分析:本実施形態は、直感的なメタ組織GUIが利用可能であるという事実を無視しているようであり、従って、既存の欠陥管理インターフェイスを巨大なグループウェア(取引とサーバーをリンクした)アーキテクチャに拡大しているようである。
【0015】
Synchronizing/Updating Local Client Notes With Annotations Previously Made By Other Clients In A Notes Database(グループウェアバージョンの制御プロトコル) US−6,687,878の要約:「イメージあるいはテキスト文書のような文書により、文書は、中央ノートサーバー上のノートデータベースに格納される。その文書および関連注釈は、お互いに独立して処理され、従って、その文書とその関連注釈には、別個のデータ構造が作成される。サーバー側のウェブサーバーアプリケーションは、そのノートサーバー上に格納された特定文書に関連する注釈の作成、格納、編集、検索のために、1つあるいは複数のノートクライアントアプリケーションからの要求を取り込むように機能する。クライアント側では、ノートクライアントは、ユーザーが注釈を望む文書を表示するように機能して、ユーザーがノートを作成、編集、削除、検索、格納できるために必要なツールを提供する。同期化処理は、ユーザーにより生成された注釈をクライアントからノートサーバーに送信する。それに応答して、ノートサーバーは、最後の同期が実施されたからクライアントが提供し得た他の新しいノートとともに確認を返信するので、複数のノートクライアントがお互いに文書に非同期に注釈をつけることができる。ノートクライアントによりノートサーバーに注釈が提供されると、注釈データベースの状態は、その他すべてのノートクライアントが、文書に関連付けられた現在の更新された注釈を検索できるように同期される。」分析:本実施形態は、バージョン管理プロトコルが、グループウェア環境を支配する混乱の解決に役立つように思われるが、基本的なGUIメタ組織問題の解決はできない。
【0016】
A Knowledge−Engineering Protocol−Suite PCT/US00/28319 (WO01/33501)の要約:「知識エンジニアリングプロトコルスイートは、一般的に、検索スペース組織的検証のための方法、システム、装置、それとともに使用する装備を含むことが示される。プロトコルスイートは、低解像度が期待あるいは経験ベースのモデルのようなテンプレートを高解像度の実験データ取り込み密度定量検索スペースに実際あるいは模擬の統合をすることによるなど、異種の解像度のデータセットの知識ベースを相乗的に組み合わせるための検索スペース組織的検証を含む。さらに、別の技術的利益から、スイートは、制御システム、コマンド制御システム、コマンド制御通信システム、それらに関連付けられる計算装置など、この相乗的な組み合わせが優位に実現される状況に関係し、それとともに使用される定量モデリングや測定ツールに関係する。また、そのプロトコルスイートは、モデリングコンピュータの分散非同期システムで使用するための方法や処理モデリングコンピュータにより使用される簡単なアルゴリズムのツールも含む。」分析:本実施形態は、メタ組織、処理調整、知的制御メカニズムの必要性があることを理解しているようであるが、上記文献すべてと同じく、通常のユーザーがますます非常に複雑となる処理環境とインターフェイスをとらせる優れた直感的なGUIを発見できなかった。
【0017】
従来技術を要約すると、高度で非常に高価なコンピュータシステムのユーザーは、メタ組織や適切な制御機能を促進する単純化されたGUIインターフェイスシステムの必要性が満たされていないことがわかる。このように、通常のそこそこな予算のユーザーは、仕様の多様なインスタンスが簡単な解決策を見出すまで、長く待つことが予想される。簡単に述べると、ユーザーは、プロセッサが自分のマシンあるいはデータ通信トポロジーを介してどこか他の場所で実行されているかどうかは気にしない。ユーザーは、何が実行されているかを同時に見ることができ、ユーザーが適切だと思う方法で双方向に対話でき、お互いに対話する処理も得られる汎用の直感的な方法を望んでいる。そして、これは、処理やトポロジーが高度になるにつれて、ますます満たされていない長年の必要性である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記の長年の必要性は、本発明の実施形態によりかなり解決されており、本発明は、具体的には、仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムに関連する。本システムは、特に、ユーザーが、マルチ処理環境において何が実行されているかを理解し、そして、適切度に応じてこれらの処理により、最も幅広い範囲での対話が同時に可能になり、さらに、好ましくは相互にも対話する処理を得ることが可能になる汎用の直感的な方法に対する必要性が存在する人間−コンピュータ対話で有用である。
【0019】
本発明の主要な実施形態を参照すると、それぞれのオペレーティングシステムを持つ処理ユニットを少なくとも1つ内部に有するコンピュータ処理環境で使用するための仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムに関連する。その仮想デスクトップシステムは、A.リアルタイムでアクセス可能なメモリメディアに、少なくとも1つの動的で実質的に循環型の電子データ構造(図1−210、220、230を参照)と、B.(I.)それぞれのオペレーティングシステムのデータアクセスに基づいて、環境あるいはその定義済み部分で実行中の複数の処理の各処理を関連付けられたグラフィック表現に変換すること(図2−310、312、314、316、318)と、(II.)その表現をそのデータ構造内の一位置へ論理的に割り当てることと、をそれぞれ定期的に行う、各データ構造に関連付けられた進行中のアルゴリズムことと、C.(I.)表示装置(図3−310を参照)上に、複数のデータ構造のうち少なくとも1つのデータ構造へ、またはその一部分へ割り当てられた表現を表示することと、(II.)その少なくとも1つのデータ構造を組織化すること(図4−410を参照)と、を促進する、各データ構造に関連付けられたグラフィックユーザーインターフェイスと、を備える。
【0020】
より詳しくは、本発明の主要な実施形態は、コンピュータ処理環境で使用するために、少なくとも1つの処理ユニットを内部に有する仮想デスクトップ−組織および制御システムに関係する。そのシステムは、以下に詳細を説明するA、BおよびCの3つの要素を備える。
【0021】
A.リアルタイムでアクセス可能なメモリメディアにおける、少なくとも1つの動的で実質的に循環型の電子データ構造−その構造は、アプリケーション内で、エンドツーエンドの連結を通常形成する非常に長いデータシリーズ(例えば、金融データシリーズ、ゲノム順列シリーズなど)へ「実質的に」循環する。処理の組織化やそのグラフィック表現のために本実施形態を使用する間、循環機能は、直感的なメタ組織要素(Flexible Volume Rolodexオーガナイザの例により「アナログ界」で周知、また、John McCarthyのリスト処理言語より「発展した」LISP GUIの例により「デジタル界」で周知)をただちに提供する。このデータ構造のインプリメンテーションは、シンプルに連結したリストのような場合もあり、あるいは、スパース行列(換言すると、順次部分の表現ができるように、実行長のコード化になどにより効果的に圧縮されている)の場合さえあり、終点でポインタが開始点(および双方向など)に戻るように設定することにより、人工的に循環(必要であれば)する場合もある。
【0022】
B.(I.)それぞれのオペレーティングシステムのデータアクセスに基づいて、環境あるいはその定義済み部分で実行中の複数の処理の各処理を関連付けられたグラフィック表現に変換することと、(II.)その表現をそのデータ構造内の一位置へ論理的に割り当てることと、をそれぞれ定期的に行う、各データ構造に関連付けられた進行中のアルゴリズム動作。その変換は、処理からの現在のGUI表示のスナップショットのように簡単な場合もあり、その変換は、処理の集合のメタ表現の場合もあり、また変換は、本発明の別の循環構造(マルチ層の実施形態)に適用可能な1つあるいは複数の処理により、本発明の一循環構造に適用可能な1つあるいは複数の処理間の関係の再帰的スナップショットの場合もある。それぞれのオペレーティングシステムのアクセスは、一部のプロトコル順守の相互データ通信トポロジーを介した複数のコンピュータに及ぶ本発明の実施形態の場合である。一方で、主要技術実施形態では、本来、基底のコンピュータのオペレーティングシステムだけが存在する。
【0023】
C.(I.)表示装置上に、複数のデータ構造の少なくとも1つのデータ構造あるいはその一部分へ割り当てられた表現を表示することと、(II.)その少なくとも1つのデータ構造を組織化することと、を促進する、各データ構造に関連付けられたグラフィックユーザーインターフェイス。その表現は、静的な現実のグラフィック画像、静的な記号的グラフィック画像、動的な現実のグラフィック画像、状態が作動するグラフィック画像の場合がある。基本的には、オーディオが有効になったコンピュータ処理環境では、「画像」の一部は、オーディオ用サウンドバイト、オーディオ用データストリームなどの場合がある。それにもかかわらず、組織化の目的は、各データ構造で、現在優先されている表現のシーケンシャルな順序付けを許可することである。
【0024】
ここで、簡単に述べると、本発明(以下の「発明を実施するための最良の形態」の項で詳細に説明)の主要な技術的実施形態のユーザーの立場から、知的視覚化の提示のために割り当てられたユーザーの画面には少なくとも1つの水平方向のクロスセクションがある。これらの視覚化は、ユーザーのマシンで実行しているユーザーアプリケーション処理、相互接続されたサーバーアーキテクチャのユーザーが割り当てた仮想アドレススペースのユーザーが関与する処理、公共あるいは個人の情報の超空間にあるユーザーに関係する処理、ユーザー無しのマシンに相互接続されたサーバー上で実行するユーザーに関係するアプリケーション処理、上記のいずれかにあるデジタルシステム処理、または、そこに相互接続されたデータ通信処理の場合がある。
【0025】
ユーザーが、クロスセクションを支持している実質的に循環型のデータ構造を組織するマスターである場合、数々の簡単で直感的な操作により、ユーザーは、表現(構造が循環するのでエンドレスに)を介して実質的に双方向に検討し、クロスセクションの表現とそれぞれ監視する処理とを交換し、クロスセクションの表現の順序を再組織するなどができる。これらのすべては、タスクバー、静的メニュー、制御コード、管理ソフトウェアの視覚ツールに特有なカスタムアプリケーションセットに対する通知である。本発明の簡単な側面の本質は、循環データ構造の表現の相関位置を再組織し、表現のどのサブセットが画面で目に見えるかを決定し、表現に関連付けられた処理などにより、インタラクションを入力(呼び出す)迅速なインターフェイスとして目に見えるような表現を使用できることである。
【0026】
本発明の最も簡単なわかりやすいアプリケーションは、典型的なパーソナルコンピュータユーザーが、電子メール、ワープロ、ストリーミングメディア(ネットラジオ)、ウェブブラウザ、チャットルーム(電子メッセージング)、グラフィックアプリケーションパッケージ(PowerPoint、Architecture、CAD/DAMなど)や経理パッケージなど多くの処理をマシン上で同時に実行している場合である。事実、テキスト文書で作業中、ユーザーは複数のテキスト文書を持つ場合があり、文書作成タスクを遂行するために複数のウェブブラウザを開いている場合さえある。従って、本発明の主要技術実施形態を使用することにより、ユーザーには、現在の静的に重なったタスクバーに代わる視覚的に知的な代替方法が提供される。
【0027】
本発明による大量のアプリケーション特有の実施形態に関して、2つの基本的な場合の処理がある。1つは、別個のオペレーティングプログラム(以下の「発明を実施するための最良の形態」の項で詳細を説明する主要技術実施形態)で動作し、もう一つは、基底の非常に長い静的データシリーズあるいは実質的に進行中の動的データシリーズで動作する。
【0028】
(別個のオペレーティングプログラムベースの場合)
この変形形態では、本発明の実施形態は、実質的に循環型の電子データ構造のグラフィック表現に表示された静的あるいは動的スナップショットを持つ処理としてユーザーアプリケーションを考えることが好ましい。このような静的表現の例には、acrobat reader、Microsoft Word、Norton Anti−Virus、Microsoft Internet Explorer、Excel for Windows(登録商標)などがあるが、動的表現の例には、ビデオストリーム、RealOne Player、QuickTime Playerなどがある。従って、「少なくとも1つの動的で実質的に循環型の電子データ構造」のための基本的な場合には、実際には単独構造が好ましい。
【0029】
この場合のこの優先事項の興味深い例外は、ユーザーが、複数の処理を同時に再び有効にして、中断した作業を継続できるように、構造構成を保存する場合である。例えば、ユーザーは、パーソナルゲームやエンターテインメント、あるいは個人的通信あるいは業務、あるいは、(インターネット、LAN、WANなどのデータ通信トポロジーを介した)グループウェアプロジェクトツールやデータ共有のための処理を有する定義済み構造を持つ場合がある。
【0030】
別の優先事項の興味深い例外は、プロジェクト開発、教育またはリクリエーションのグループ作業に参加している複数のユーザーのための共通C3参照として、循環データ構造を使用することである。そして、視覚的表現は、実質的に多数の個々の処理(例えばウェブページ)のインデックスを再構成しやすく、複数のその他の実質的に循環型のデータ構造(処理あるいは循環データ構造などの)のためのメタ組織として再帰的に再構成しやすいので、共通参照は、サーバーアーキテクチャのグループウェア(インターネットなど)あるいは、ウェブサイトのホームページのURLを介して提供される。
【0031】
(データシリーズの基本的事例)
この変形形態では、本発明の実施形態は、定義済みの長さの順次データのセット、あるいは、実質的に循環型の電子データ構造のグラフィック表現に表示されるデータのライブストリームを有する処理として、ユーザーアプリケーションプログラムを考えることが好ましい。静的表現の例には、計量経済学の歴史や統計データ、決定済みゲノムの基本ペア、楽曲の音符、工業過程の工程、管理計画済みプロジェクトの段階などがあり、ライブストリームデータの例には、株価、為替市場価格、生理学的監視、地震監視、天候監視装置の測定などがある。図14(1400)を見ると、実質的に循環データ構造が並列に6つある(この例では、同期の共通時間を有するように描かれている)。一番下から、その上に示された数学的相関関数から作成されたデータを有するデータシリーズが2つある。その上には、相関が定義済み閾値(あるいは条件)を超える結果を作成した場合の一連のアラートがある。複数の隣接したアラートは、アラームイベントを起動して、その結果、意思決定者の仲介を許可する。この例の1つのアプリケーションは、一番下の一連の株式処理に関連して、結果として、マネージャが部下のブローカーに特定のタイプの金融取引により「仲介」するように指示を出す。この例の別のアプリケーションは、2つの生理学的監視により開始して、結果的に医療的仲介活動をさせる。医療情報システムの場合には、判定は、それぞれ実質的に循環データ構造上にある4つの並列「イベント」などのように、SOAPレコード保存書式に再帰的に要約され得る。
【0032】
ここで、データシリーズの基本事例のこれらのタイプに関して、本発明の実施形態が、上に記載した先行技術やそれに記載された文献を考慮しても、革新的な進歩を提供する長年必要とされた3つのクラスがある。第1のクラスは、データ視覚化の向上、増分グラフィック視覚化、地形タイプデータの「環境」視覚化のための必要性である。第2のクラスは、データ密度のメタ組織化の向上、詳細密度、データインデックス層の表現の必要性である。第3のクラスは、サーバー側のグループウェア(単独共通ループあるいは複数の相互関係ループに連結されている)の向上に必要性と、コンテンツアクセスのインターネットポータル組織化(「ホームページ」URLをフォーマットするために本発明の実施形態を使用するなど)に関連する。
【0033】
さらに、本発明の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムの別の実施形態によれば、少なくとも1つの動的で実質的に循環型の電子データ構造は、循環電子データ構造内の複数の位置へのポインタを有する低減された解像度メタデータ構造を含む。
【0034】
同様に、本発明の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムのさらに別の実施形態によれば、進行中のアルゴリズム動作は、実質的に、後述して図解されるように、UIManager(UI)、MapManager(MAP)、AnimatorManager(ANIM)、SystemHookManager(SYSHOOK)、ScrollManager(SCROLLER)、Executable Code Core Algorithm Group(ECCAG)のリストから選択される少なくとも1つのプログラムを含む。
【0035】
さらに、本発明の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムのさらに別の実施形態によれば、上記関連グラフィック表示は、処理のGUIの高解像度スナップショット、処理のGUIの低解像度スナップショット、処理の記号的グラフィック表示、処理のGUIの高解像度データストリーム、処理のGUIの低解像度データストリーム、処理の状態の記号的グラフィック表示のリストから選択される。
【0036】
ここで、本発明の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムの非常に興味深い実施形態によれば、複数の処理は、以下のリスト:
A.電子メール、ワープロ、ストリーミングメディア、ネットラジオ、ネットテレビ、ネットビデオ、ウェブブラウザ、チャットルーム、電子メッセージング、グラフィックアプリケーションプログラム、PowerPoint、アーキテクチャサポートプログラム、インテリアデザインサポートプログラム、CAD/CAM、経理サポートプログラム、表計算プログラムの群から選択される少なくとも2つのプログラム;
B.リアルタイム金融データストリーム表現プログラム、取引イベント検証プログラム、取引イベント総合分析プログラム、収集取引管理サポートプログラム、金融分析アラートプログラム、金融分析アラームプログラム、デイトレーダー対話プログラム、ブローカー管理指示プログラムの群から選択される少なくとも2つのプログラム;
C.グループプロジェクト管理プログラム、サプライチェーンプログラム、スケジュール決定プログラム、経理プログラム、プロジェクト調整プログラム、リソース割り当てプログラムの群から選択される少なくとも2つのプログラム;
D.ECG監視プログラム、EEG監視プログラム、生理学的監視プログラム、医療履歴報告プログラム、薬品対話式プログラム、医療専門システムプログラム、生理学的監視の相関プログラム、医療状態アラートプログラム、医療状態アラームプログラム、医療情報システムプログラムの群から選択される少なくとも2つのプログラム;
E.ゲノムデータベースシリーズ表示プログラム、ローカル検索ゲノムフラグメント識別計算プログラム、既知有機物質の相関識別プログラム、ゲノム計算戦略比較プログラムの群から選択される少なくとも2つのプログラム;
F.芸術製作配置プロトコル、編成プログラム、映画制作管理プログラム、アニメーションプログラム、音声特別効果プログラム、視覚特別効果プログラム、マルチメディアパフォーマンスイベントプログラム、フィルム編集プログラム、音声編集プログラム、視覚シリーズ編集および順序決めプログラムの群から選択される少なくとも2つのプログラム;
G.対話式コマンド制御設備プログラム、観察監視プログラム、ステータスの受動表示プログラム、アラート有効化プログラム、アラーム有効化プログラムの群から選択される少なくとも2つのプログラム;
H.上記の群のいずれかから選択される第1のプログラム、上記グループのいずれかから選択される第2のプログラム、および第1のプログラムからのデータコンテンツを第2のプログラムからのデータコンテンツに相互関係を持たせる第3のプログラム;
から選択される。
【0037】
このように、処理のコンピュータ化されたアプリケーションから考えると、同様に、本発明のデータストリームおよび/あるいはデータシリーズの実施形態は、リアルタイムの金融データストリーム取引インタラクション、プロジェクト管理および調整、生理学的監視と医療情報システムの統合、ゲノム計算戦略、芸術的製作配置プロトコル(例えば、編成、映画制作管理、マルチメディアパフォーマンスイベントなど)などを含む、対話式のコマンド制御設備および/または観察監視(例えば、ステータスの受身表示、アラート有効化、アラーム有効化など)に関係する。
【0038】
しかしながら、最も簡単に述べると、本発明は、実質的に、本明細書に説明され図解されているように、仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムの実施形態に関係し、少なくとも1つの循環データ構造を有することにより特徴づけられ、それとともに、ミニマップモジュールとオペレーティングシステムオインターフェイスに関連付けられる。
【0039】
本システムの主要技術実施形態により、ユーザーは現在のリング(ウィンドウとリング上の位置)を保存できるようになり、これによって、別のときに全く同じ作業環境で正確に継続できる。ユーザーは、コンピュータでの作業中のある時点に保存されたさまざまな「テンプレートリング」(例えば、大学の申し込み書類によるリング、仕事のアプリケーション、ニュースリング、趣味のリングなど)や「スナップショットリング」を持つことができる。手と目の調整方法に関しては、これは、非常に簡単に直感的な方法で有効にされ、リングを回転させる。さらに、「ミニマップ」は、リング上のウィンドウの実際の表示を含むが、小さく構成可能なサイズである。ユーザーは、ミニマップの底を上下(上:表示ウィンドウの数を増加するが、サイズは小さくなる)にドラッグすることにより、表示されるウィンドウのサイズや数を定義できる。ミニマップによるナビゲーションは、実際のリングのナビゲーションに類似している。最後に、システムは、パーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話、セットボックス、テレビなどにより使用できる。
【0040】
本実施形態は、任意のアイコンオブジェクトセットの動的に変更する「仮想表示」を表現、ナビゲーション、操作することにより、最も一般的なメタ組織および制御パターンを促進する。
【0041】
アイコンオブジェクトは、一般的にアプリケーション(オペレーティングシステムアプリケーション、HTMLページ、ウェブアプリケーションなど)の表現のように定義される。技術の実施形態の特定の現在の考えは以下に示される。しかしながら、本明細書での定義は、特定の現在の考えのすべてのアプリケーションと変更形態、およびそのすべての構成要素を含むことが意図される。
【0042】
ソフトウェアに具体化された本システムは、新しい表示マネージャと、補完する「ミニマップ」デスクトップナビゲーションツールという2つの主要部分から構成される。目的は、直感的で管理可能な仮想デスクトップを提供することである。この目的は、アプリケーションウィンドウをお互いに重ねるのではなく、隣り合わせて配置する一方で、「ループ」の新しい仮想概念を作成することにより達成される。
【0043】
本システムの実施形態は、デスクトップを仮想ループに合わせて拡大するので、ユーザーがデスクトップをスムーズかつ継続的に回転することができ、ユーザーが定義し得る大きさの実効的なデスクトップサイズを実現する。ループは循環するので、ユーザーが右にスクロールすると、表示は最終的に最初の開始点に戻る。このように、ユーザーはループ環境では決して「迷う」ことがなくあり得る。新しいウィンドウアプリケーションが開くと(例えば、Microsoft Explorer)、自動的、あるいは、トレイアイコンをダブルクリックすることにより(可能であればキーボード/マウスの組み合わせ)、統合される。そのウィンドウは、画面でユーザーが見ている現在のアプリケーションウィンドウの間のループに、あるいは、ループの「右端」に統合され得る。第1の場合には、デスクトップは端まで広がり、画面に表示されている現在のアプリケーションのウィンドウの間に「空いたスペース」、つまり、新しいウィンドウを配置する場所を作る。配置操作は、アニメーションにより、あるいは直接実行できる。ユーザーがアプリケーションを閉じると、ループは空いているスペースを閉じて、デスクトップの整理を保つ。表示マネージャは、オペレーティングシステムに組み込まれたアプリケーション操作方法と完全に互換性がある。
【0044】
ユーザーがウィンドウの位置を移動して、「ループ」にもう一度置くことを望む場合は、トレイアイコンをダブルクリック、あるいはマウス/キーボードの組み合わせを使用することにより、それはいつでも実行され得る。
【0045】
(ナビゲーションツール)
システムのAutomatic Window Position Predictor (AWPP)機能は、ユーザーの手と目の調整を向上するように設計されている。AWPPは、ユーザーがループ動作を開始すると作動する。現在の動作の最も可能性の高い終点の位置を計算し、従って、ユーザーのわずかな不正確さを補うことができる。例えば、ユーザーがループをウィンドウ幅いっぱいに移動させて、そのウィンドウが画面枠に正確に揃わないでその動作を終えると、AWPPは、ユーザーが実際にはウィンドウを表示枠に揃えるようにしたかったことを想定して、終わりに到達するようにユーザーの入力をシームレスに修正する。
【0046】
ユーザーが、alt−tabを押したり、タスクバーを使用してアプリケーションを切り替えたりすると、選択したアプリケーションが表示されるように、ループが自動的に回転する。さらに、このプラットフォームにより、ユーザーは、非常に簡単な方法でアプリケーション間をドラッグアンドドロップ(Microsoft Windows(登録商標)のOS機能)できる。ユーザーは、目的のアプリケーションが表示されるまで、画面の端までオブジェクトをドラッグして、そのアプリケーションにオブジェクトをドロップするだけである。
【0047】
「前後」:ユーザーがアクティブなウィンドウを変更すると、システムはアクティブなウィンドウの履歴を保存して、ユーザーに、アクティブなウィンドウの履歴を参照する2つの矢印(前後)のインターフェイスを提供する。ユーザーがウィンドウの履歴を前後に移動すると、ループ全体が回転して、所望のウィンドウが画面の中心に表示される。
【0048】
「ループカラー付け」:ユーザーの位置把握を向上させるため、ループは区分され、それぞれの区分の背景は別の色が付けられている。
【0049】
「ループアイコン」:
1.ループの平たいアイコンの表現は、4つの区分に分けられ、それぞれは、先に定義された「ルーカラー付け」に応じて色が付けられる。区分の1つをクリックすると、その区分の最初へループを回転させる。
2.ループの3D画像は、適切に色が付けられて、現在の区分全体の縮小した画像を示す。第1のアイコンのように、ユーザーは3Dループアイコンのどの部分でもクリックでき、ループはそれに応じて回転する。
【0050】
「履歴」:ミニマップアイコンは、ユーザーが閲覧したHTMLページの履歴を開く。各ページには、HTMLページの縮小された画像が添付されている。
【0051】
「最近のファイル」:ループで最近使用されたが、現在開いていないファイルのリスト。このリストは、「アクティブなループ」のミニマップと同様な方法で示される(つまり、最近の各ファイルは縮小化された画像が添付される)。
【0052】
(表示機能)
「ウィンドウグルーピング」:この機能は、ウィンドウをそのコンテンツ(およびアプリケーションの種類)に応じて特定のループ位置に置く。例えば、1つの方針ではすべてのワードウィンドウをまとめて1つのグループにするので、新しいワードウィンドウが開くと、ループ上のその他の開いているワードウィンドウに隣接して配置されるようになる。
【0053】
「3Dサポート」:最近、3Dモニタが市場に導入された。これらのモニタは3D錯覚(iMax映画に類似)をサポートする。このようなハードウェアでは、システムは、標準のハードウェアで可能な1つの画面サイズ以上の、ループのより大きい部分の表示を促進する。これは、画面の3D領域の前面ウィンドウに隣接するループの一部を表現することにより実現されるので、ループは、画面に沿って曲がっているように見える。ユーザーは、ループの中心にいるような感覚を得る。
【0054】
「スティッキーウィンドウ」機能により、ユーザーは、デスクトップがスクロールされている間も、画面でその位置を維持するようにアプリケーションウィンドウを定義できる。この機能は、ミュージックプレーヤなどのアプリケーション、あるいは、ウィンドウサイズは比較的小さいままで、ユーザーが迅速にアクセスしたいアプリケーションのために用いられ得る。
【0055】
「複数モニタのサポート」:ソフトウェアは、複数のモニタ表示をサポートする。画面サイズは、すべてのモニタの画面サイズ合計として計算される。
【0056】
「ループのコンパクト化」:通常、ウェブページは、「スタンドアロン」モードでユーザーにより表示されるように設計されている。つまり、単一のフルサイズのウィンドウである。従って、それらの多くは、共有表示環境では無駄だと思われる広い余白を含む。ループ指向の画面では、これらの余白はもはや必要がないので、可能であれば、この機能は、自動的にリサイズし、あるいは、ウェブブラウザを変更して無駄な余白を除いて、ユーザーがコンパクトに効果的な方法でより多くの情報を表示できるようにする。
【0057】
「複数のループサポート」:ソフトウェアの基本的操作は、1つの仮想ループによる。さらに、ソフトウェアは、複数のループが同時に存在することをサポートする。ユーザーは、各ループの属性を別々に追加、削除、名前付け、構成し得、1つのループから別のループへウィンドウを再配置し得る。
【0058】
そのソフトウェアは、ユーザーがループ間を迅速に移動し得るインターフェイスを提供する。
【0059】
「最大ウィンドウサイズの増加」:オペレーティングシステムの通常操作では、ウィンドウが画面のサイズより大きくできることはほとんどない。しかし、ループ指向の画面は、このオプションを利用可能なものにする。従って、このソフトウェアは、画面より大きいサイズのウィンドウの存在をサポートする。例えば、統合開発環境(Microsoft .NET IDEなど)は、このようなオプションかラ恩恵を受け得る。
【0060】
(インターフェイス)
インターフェイスは、簡単で直感的であり、マウスまたはその他のポインティング装置あるいはスクロール装置、および/またはキーボードをベースとする。
【0061】
ユーザーがマウスのポインタを画面の右端へ移動させると、デスクトップは右側へ自動的にスクロールし、ループの「非表示」部分を見せる。スクロールは連続的で、スクロールの速度は画面上のマウスポインタの相対的高さにより制御され得る。
【0062】
スクロールは、デスクトップがスクロールすべき方向へ、マウスの真中のボタンを押したままでマウスを移動することにより実施される。例えば、ユーザーが真中のボタンを押して、マウスを右側へ動かすと、デスクトップは右側へスクロールする。デスクトップのスクロールの速度は、ユーザーが真中のボタンを押した位置から、マウスの現在の位置までのマウスが移動した距離に依存する。距離が長くなると、デスクトップは速く移動する。
【0063】
別個のスクロールa):キーボードの組み合わせにより、ユーザーが、一度に1つの画面でループを回転することができる。移動はアニメーションされ、ループ上の次のウィンドウが画面中心に来ると終わる。
【0064】
別個のスクロールb):キーボード/マウスの組み合わせにより、アニメーションあり、あるいはなしでループは定義済み距離だけ回転する。例えば、「Shift」+マウスのホイールは、ホイールをクリックするごとに1つのウィンドウを回転させる。
【0065】
(ループの保存とロード)
ソフトウェアにより、ユーザーは、ループ全体の形成を保存できる。ユーザーは、後から、ループ全体をデスクトップに数秒でロードし得て、それによって定義済み作業環境を作成する。ループを保存する場合、ソフトウェアは、現在ユーザーが作業しているループのコンテンツ全体をファイルに保存する。ユーザーが既存ファイルからループをロードする必要があれば、ソフトウェアは、関連のアプリケーションと文書を実行して、保存されていたのと全く同じようにそれらを配置する。ロードするファイルを選択する場合、ユーザーには、「ミニマップ」(下記参照)で表示されているのと非常に類似するように、ロードされる利用可能なループの縮小化画像が表示される。
【0066】
(ミニマップモジュール)
図5と6を参照すると、ソフトウェアは、リサイズ可能な、デスクトップ(530、630)のミニマップ(510、610)表示(520、620)を含む。ミニマップは、全仮想デスクトップの小型化表現であり、すなわち、本質的には、デスクトップの正確かつ完全な小型化バージョンである。ユーザーは、小型化バージョンで画面に表示されるように、各ウィンドウやアプリケーションのコンテンツを見ることが可能である。
【0067】
画面に現在表示されていないループの「非表示部分」でのデスクトップへの変更は、ミニマップ画面でも反映される。その一方で、ミニマップへの変更は、デスクトップに反映される。例えば、ユーザーは、マウスを使用して、ミニマップの縮小化されたウィンドウを新しい場所へ移動し得て、デスクトップの実際のウィンドウはそれに応じて移動する。ループを容易に移動するために、ミニマップが使用され得る。ユーザーがマップのウィンドウをクリックすると、ループは、画面のそのウィンドウの中心になるように正しい位置へ自動的に回転される。ミニマップは、自動的に非表示になるように構成され得る上に、その画面は半透過であり得るので、その下の画面のコンテンツはまだ見ることができる。ミニマップ上のユーザーの順応を簡単にするために、「ループカラー付け」スキームに応じて、色が付けられる。
【0068】
本発明を理解し、実際にどのように実施することができるかを理解するために、例に限定されることなく、添付の図面を参照して、好ましい実施形態を含む実施形態を説明する。さらに、本発明ならびにその利点は、添付の図面を考慮しながら、以下の説明を参照することによりさらに完全に理解される。図中において、類似の参照番号は類似の機能を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0069】
図7を参照すると、本発明の基本的な好ましい実施形態は、それぞれのオペレーティングシステムを持つ処理ユニットを少なくとも1つ有する、コンピュータ処理環境で使用するための仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムに関し、仮想デスクトップの「ソフトウェア」システム(120)は、A.リアルタイムでアクセス可能なメモリメディアに、少なくとも1つの動的で実質的に循環型の電子データ構造(130)と;B.(I.)それぞれのオペレーティングシステム(100)のデータアクセスを基に、環境あるいはその定義済み部分で実行中の複数の処理の各処理を関連付けられたグラフィック表現に変換すること(142)と、(II.)その表現をそのデータ構造内の一位置へ論理的に割り当てること(144)と、をそれぞれ定期的に行う、各データ構造に関連付けられた進行中のアルゴリズム動作(140)と;C.(I.)表示装置(190)上に、複数のデータ構造のうちの少なくとも1つのデータ構造あるいはその一部分へ割り当てられた表現を表示すること(152)と、(II.)その少なくとも1つのデータ構造を組織化すること(154)と、を促進する、各データ構造に関連付けられたグラフィックユーザーインターフェイス(150)と、を備える。
【0070】
OS(上記の要素B.1)への比較的困難なインターフェイスを含むこのソフトウェアの現在最適に有効化されたモードには2つの部分があり、どちらもアプリケーションウィンドウの縮小表現を表示するソフトウェアのミニマップモジュール(上記の要素C.I)を許可することが必要である。共通のリング指向のデスクトップのアプリケーションウィンドウは(ほとんどの場合)画面に直接表示されないため、困難である。画面上のウィンドウのグラフィックコンテンツを取り込むことは、簡単で一般的な作業であるが(それを縮小することは簡単な事項であり)、画面外のウィンドウのグラフィックコンテンツを取り込む簡単な方法はない。2つのバージョンの問題があり、従って、2つの解決策が存在する。
【0071】
アプリケーションの中には、例えばMicrosoft Internet Explorerのように、グラフィックコンテンツを取り込むことを容易にしているものがある。IEアプリケーションは、実際、標準インターフェイスにより、IEブラウザ「コンポーネント」のラッパーである。インターフェイスの方法の一つは、特に、ブラウザのグラフィックコンテンツの取り込みを可能にするように設計されている。しかしながら、このインターフェイスは同じアプリケーション内でだけ使用可能であるが、異なったアプリケーションのコンテンツを取り込む必要がある。これを実行するためには、特別な注入技法(幾分「ハッカーのような」技法であるが、定評がある)を使用して、エージェントをIE処理に挿入する。エージェントは、グラフィックコンテンツを取り込むことができ、その後、標準IPC(処理間通信)を介し、メインアプリケーションに引き渡し、メインアプリケーションにより縮小されて、ミニマップに表示される。
【0072】
IEにあるような定義済みインターフェイスを持たない「無力な」アプリケーションの場合には、問題がさらに困難になる。このような場合、更に高度な技法を使用しなければならない。ここでも、ホストアプリケーションにエージェントを注入する。しかし、ここでは、標準OSペイントのインターフェイスすべてをフックするために前述の「APIフッキング」トリックを使用して、その後、中間で介入して、アプリケーションをメモリの「画面オブジェクト」を描画するように(実際の画面に描画すると思わせながら)、だます。その後、エージェントは、このメモリ画面オブジェクトを、以前と同じように標準IPCを介してメインアプリケーションに送信することができる。
【0073】
(主要技術実施形態)
基本ループ(循環データ構造)ナビゲーションは、マウスにより実行できるが、2つのデフォルトインターフェイスがある。これらのインターフェイスは、設定パネルから構成できる。
【0074】
A.相対的なマウスの動きによるスクロール−これは、<CTRL>キーとマウスの右ボタンを押し続けることにより、あるいは、マウスの真中のボタンを押し続けることにより有効になる。マウスを左右に動かすと、スクロールの速度は、マウスの水平方向の動きに直接比例する。
【0075】
B.画面端におけるマウスによるスクロール−表示は、マウスを画面の端に置くことによりスクロールされる。スクロール速度は、マウスの縦方向の位置に比例する。上にいくほど速くなり下にいくほど遅くなる。
【0076】
C.オプションメニュー−タスクバーの右隅にある定義済み「DeskLoops」アイコンをマウスの右ボタンでクリックすることにより、トレイアイコンあるいはマップから有効化される。「DeskLoops」アイコンをダブルクリックすることにより、「アレンジ」オプションが有効になり、ループで開いているウィンドウすべてに広がる。
【0077】
D.ナビゲーションマップ−マウスを画面の上に置くと表示され、ループ全体あるいはループの一部を表示し、クリックすることによりウィンドウを移動し、右マウスボタンをクリックすることによりウィンドウを閉じ、右マウスボタンをクリックすることにより、ウィンドウをスティッキー(常に表示)に設定するために使用され、また、マップウィンドウの下端をドラッグすることによりマップがリサイズされ得る。
【0078】
(主要技術実施形態−実行可能コード構造)
(ソフトウェアのメインモジュールと機能のリスト)
1.UIManager(UI)。このモジュールは、システム全体のユーザー入力の収集を担当する。ユーザーがマウスをクリックしたり移動したりするときに、マップを表示あるいは非表示にする必要があるかどうか、ユーザーのスクロールが開始されたか終了したかなどが分かる。
2.MapManager(MAP)。このモジュールは、ミニマップの表示やミニマップのユーザー入力処理を担当する。
3.AnimatorManager(ANIM)。このモジュールは、異なった同期時間にシステムで発生するすべての可能なスクロールや移動コマンドの、1つの途切れない(30ms)の同期化された動きへの組み合わせを担当する。それは、システム内の全ての別のモジュールから移動コマンドを受け取り、ScrollManagerにフィードする30msの部分へと「カット」する。
4.SystemHookManager(SYSHOOK)。このモジュールは、トラップしているOSイベントを介したOSとの通信を担当する。ウィンドウの開閉、移動、リサイズ、グラフィック更新を検出する。また、フォーカスの変更を検出し、その他のウィンドウからグラフィックコンテンツを受け取る。SystemHookManagerモジュールは、以下:
a.イベントのトラップは、システム全体のフックにより実行されて、メインの実行可能ファイルとは別のDLLに配置する必要がある。この方法は、DLLをシステムのその他の各処理のアドレススペースにロードするので、メインアプリケーション処理に戻す情報の通信に問題がある。標準の処理間通信(イベント、共有メモリなど)を使用して実行され得る;
b.その他のアプリケーションのグラフィックコンテンツのトラップも、技術的にある程度複雑である。アプリケーションの中にはCOMインターフェイスをサポートしてグラフィックコンテンツを受け取るものがあるが(Internet Explorerのように)、多くはサポートしない。これらのアプリケーションのコンテンツの取り込みは、オペレーティングシステムの描画機能にフックすることにより実行できる。Windows(登録商標) OSでは、これは、巧妙であるが、定評のあるAPIフッキングの技術によって実行される;
というような実装の複雑な技術面に関与する。
5.ScrollManager(SCROLLER):単独の動作コマンドを実施するスクロールエンジン。単独のスクロール動作を速くするには、画面全体を更新せず、表示可能な関係する部分だけを更新する。この方法により、個々のアプリケーションはもう一度描画する必要がない。これを実行するアルゴリズム(添付)は、各表示可能なウィンドウのz順序の識別や、ある時点でどの部分が表示可能になるかの決定に基づく。
【0079】
以下のイベントは、06:00:00.00と06:00:00.03の間に発生する(そして、その後30ミリ秒毎):
1.システムが、「入力モジュール」すべてをループして、次のサイクルのコマンドを受け取る;
2.PhysicalToLogical():論理的表現に対する画面コンテンツの物理的場所を読み込む;
3.システムは、到着順にコマンドを発行する。主なコマンドとそれぞれのアクションは次のとおりである。
1)「ループを回転」(UI):AnimatorManagerモジュールに個別の移動コマンドを送る。
2)「マップの表示」(UI):MapManagerモジュールに有効化コマンドを送る。
3)「マップの非表示」(UI):MapManagerモジュールに無効化コマンドを送る。
4)「エンドユーザー移動」(UI):AWPPを有効にする。
5)「MoveToWindow」(MAP):AnimatorManagerに所望のウィンドウを中央に表示するようにアニメーションコマンドを送る。
6)「ReorderLoop」(MAP/SYSTRAY):オーバーラップしないようにウィンドウを再配置する。
7)「SaveLoop」(MAP/SYSTRAY):システムは、仮想ループのウィンドウアプリケーション全体にわたり、ファイルにそれぞれの情報を保存する。
8)「LoadLoop」(MAP/SYSTRAY):システムは、指定したファイルから情報を読込み、アプリケーションを実行して、保存ファイルの情報に従って、ループ上に配置する。
9)「新しいウィンドウ作成」(SYSHOOK):新しいウィンドウを開く場所を計算して、適切なアニメーションコマンドをAnimatorManagerに送る。
10)「ウィンドウを閉じる」(SYSSH00K):空いているスペースを「閉じる」アニメーションコマンドをAnimatorManagerに送る。
11)「ウィンドウの切り替え」(SYSHOOK):このコマンドは、alt−tabを押したり、それぞれのOSを呼び出すように、ウィンドウのフォーカスを切り替えた外部(ユーザーあるいはOS)操作が識別されたりすると、SystemHookManagerモジュールから受け取られる。システムは、適切なウィンドウの「MoveToWindow」コマンドを送る。
12)「スクロールコマンド」(ANIM):このコマンドは、各ウィンドウ別(および/あるいはループ全体)に必要な一つに集計されたスクロールを実施するScrollManagerモジュールにより処理される。
13)LogicalToPhysical():内部の論理的表現から物理的表示を更新する。
【0080】
(主要技術実施形態−実行可能コード主要アルゴリズムグループ(ECCP.G):

【0081】
【数1】

【0082】
【数2】

【0083】
【数3】

【0084】
【数4】

【0085】
【数5】

【0086】
【数6】

このように、本発明の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムの実施形態(図8を参照)は、コンピュータシステムの有効なアプリケーション間を移動するための方法におけるステップを実行するソフトウェアを含む。この方法は、ユーザー画面上で、表示画面にそれぞれ対応する複数の領域を持つ実施的にループ形状の「仮想表面」を表示する(800)ステップ;表面の部分により複数のアプリケーションウィンドウ枠(ユーザーのコンピュータ処理環境で実行する処理)を関連付ける(810)ステップであって、それにより少なくとも1組のそれぞれのアプリケーションウィンドウ枠は表面の隣接する部分により関連付けられた少なくとも1つの枠を持つ、ステップ;および、ポインタ装置を前記少なくとも1つの枠上に移動させることにより、それぞれのアプリケーションウィンドウから移動させる(820)ステップ、を含む。
【0087】
このように、本発明の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムの別の実施形態(図9を参照)は、コンピュータシステムで有効なアプリケーション間を移動する方法のステップを実行するソフトウェアを含む。この方法は、実質的にループ形状の仮想表面を提供する(900)ステップ;ウィンドウを表面の場所に関連付ける(910)ステップ;ウィンドウの枠を移動することによりウィンドウ間を移動する(920)ステップであって、それによって、得られたウィンドウが表面の枠の場所により関連付けられるウィンドウである、ステップ、を含む。
【0088】
さらに、本発明の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムのまた別の実施形態(図10を参照)は、仮想デスクトップのソフトウェアを含む。仮想デスクトップは、画面に対応する部分に分かれた実質的にループ形状の仮想表面(1010);表面の部分に関連付けられたアプリケーションウィンドウ(1020);表面の表示可能画面(1030);表示可能な画面に表示されたアプリケーションウィンドウ(1040);表面を回転するユーザー機能(1050)、を備え、それによりその表示可能画面部分を交換する。
【0089】
同様に、本発明の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムのさらなる実施形態(図11を参照)は、仮想デスクトップを提供する方法のステップを実行するソフトウェアを含む。この方法は、仮想マップ表面を提供する(1110)ステップであって、マップ表面は循環する平らなループである、ステップ;複数の表示領域に仮想マップ表面上の領域を第1に関連付ける(1020)ステップであって、それぞれは物理的表示画面に対応する、ステップ;少なくとも1つの表示領域にアプリケーションウィンドウを第2に関連付ける(1130)ステップ;物理的表示画面上に関連付けられたアプリケーションを表示するために表面の表示領域間の移動を許可する(1140)ステップ;アプリケーションウィンドウを提供するために表面に領域を追加する(1150)ステップ;重ねずに、表面画面に合わせて連続的にアプリケーションウィンドウを配置する(1160)ステップと、を含む。
【0090】
図12を参照すると、本発明のすべての実施形態に加えて、本明細書に実質的に説明され、図解されているように、それぞれのオペレーティングシステムを持つ少なくとも1つの処理ユニットを内部に有するコンピュータ処理環境で使用するために、仮想デスクトップ‐メタ組織および制御システムのためにそこに実現されたコンピュータ読込み可能なプログラムコードを持つ、コンピュータ使用可能なメディア(1210)を含む、製造者の商品および/あるいは、コンピュータプログラム製品に関連する本発明のそれぞれの実施形態の並列セットがあり、その製造者の商品にあるコンピュータ読込み可能プログラムコードは、以下:
コンピュータが、リアルタイムにアクセス可能なメモリメディアの少なくとも1つの実質的に動的な循環電子データ構想を形成し維持させる第1のコンピュータ読込み可能なプログラムコード(1220);
コンピュータが、各データ構造に関連付けられた進行中のアルゴリズム動作で実行するための、第1のコンピュータ読込み可能なソフトウェアに関連付けられた、第2のコンピュータ読込み可能なプログラムコード(1230)であって、そのアルゴリズム動作は、(I)それぞれのオペレーティングシステムデータアクセスを基に、環境あるいはその定義済み一部で実行している複数の処理の各処理を、関連付けられたグラフィック表現に変換することと、(II)表現をデータ構造の一位置に論理的に割り当てることとをそれぞれ定期的に行うことである、第2のコンピュータ読込み可能なプログラムコード;および、
コンピュータが、各データ構造に関連付けられた、グラフィックユーザーインターフェイスに、(I)表示装置上で、複数のデータ構造のうちの少なくとも1つのデータ構造あるいはその一部に割り当てられた表現を表示することと、(II)その少なくとも1つのデータ構造の組織化をすることとを促進させるための、第1のコンピュータ読込み可能なソフトウェアに関連付けられた、第3のコンピュータ読込み可能プログラムコード(1240)、を含む。
【0091】
同様に(図13を参照すると)、本発明の実施形態すべてに加えて、本明細書で実質的に説明され、図解されたように、マシンにより読込み可能なプログラム格納装置(1310)に関連する本発明のそれぞれの実施形態の並列セットがあり、それぞれのオペレーティングシステムを備えた少なくとも1つの処理ユニットを内部に有するコンピュータ処理環境で使用するための、仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムの方法工程を実施する、そのマシンにより実行可能な命令プログラムの明確な実施形態である。その仮想デスクトップの方法工程は以下:(A)(1320)リアルタイムアクセス可能なメモリメディアで、少なくとも1つの実質的に動的循環電子データ構造を形成して維持すること;(B)(1330)各データ構造に関連付けられて、(I)それぞれのオペレーティングシステムのデータアクセスを基に、環境あるいはその定義済み部分で実行している複数処理の各処理を、関連付けられたグラフィック表現に変換することと、(II)表現をデータ構造の一位置に論理的に割り当てることと、をそれぞれ定期的に実行する進行中のアルゴリズム動作を実行すること;および、(C)(1340)各データ構造に関連付けられて、グラフィックユーザーインターフェイスが、(I)表示装置上で、複数のデータ構造のうちの少なくとも1つのデータ構造あるいはその一部に割り当てられた表現を表示することと、(II)その少なくとも1つのデータ構造の組織化をすることと、を促進すること、を含む。
【0092】
(標準ユーザーの主要技術実施形態のユーザーの「ウォークスルー」)
本発明の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムの標準ユーザーの主要技術実施形態は、「DeskLoops」と呼ばれる。これは、新しい表示マネージャと、補完する「ミニマップ」デスクトップナビゲーションツールの、2つの主要部分から構成されるソフトウェアである。「DeskLoops」ソフトウェアは、直感的で管理可能な仮想デスクトップを提供する。本質的に、「DeskLoops」は、新しい仮想概念の「ループ」(実質的な循環電子データ構造とその視覚化)を作成するが、アプリケーションウィンドウはその視覚化においてお互いに隣り合わせに置かれる(お互いに重なり合うのではなく)。
【0093】
基本的に、DeskLoopsは、デスクトップメタ組織と(処理)制御の新しい「ループ」概念を導入する。この概念の中心は、仮想ループに合わせてデスクトップの項目(対応する処理の視覚変換)を拡張して、ユーザーがデスクトップのループの視覚化を完全にスムーズかつ継続的に回転できるようにして、ユーザーが定義したい大きさに効果的なデスクトップのサイズを実現することにより、デスクトップの管理を直感的かつ管理可能にすることである。
【0094】
ループは「循環」(実質的に動的循環な電子データ構造)である。従って、ユーザーが右側にスクロールすると、画面は最終的には元の開始点に戻る。このように、ユーザーは、ループ環境において、決して「迷う」ことがなくあり得る。
【0095】
新しいウィンドウアプリケーションが開くと(例えばMicrosoft Explorer)、それは、自動的に、あるいは、タスクバーマネージャに置かれた小さいアイコンをダブルクリックすることにより、「ループ」に統合される。そのウィンドウは、ユーザーが画面で見ている小さいアプリケーションのウィンドウの間のループに、あるいは、ループの「右端」に統合され得る。最初の場合には、デスクトップは、端まで拡張されて、画面に表示されている現在のアプリケーションのウィンドウの間に「空いたスペース」を作り、新しいウィンドウを置くスペースを作る。配置操作は、アニメーションを用いて、あるいは直後に実行され得る。ユーザーがアプリケーションを閉じると、ループは空いているスペースを閉じて、デスクトップの整理を維持する。
【0096】
表示マネージャは、アプリケーション操作のためのオペレーティングシステムに組み込まれた方法と完全に互換性がある。
【0097】
(好ましい機能)
ユーザーに能率的で直感的なプラットフォームを提供するために、Automatic Window Aligner機能が、DeskLoopsデスクトッププラットフォームに統合される。Automatic Window Alignerは、ウィンドウの右あるいは左側を画面の端に揃える担当をする。ユーザーがアプリケーションウィンドウを開いて、最大表示にするとき、この機能は非常に重要である。この場合、Automatic Window Alignerは、ウィンドウの右あるいは左側が画面に揃う正確な位置までデスクトップをスクロールすることから、ユーザーを解放する。
【0098】
ユーザーが、ウィンドウの位置を移動して、もう一度「ループ」に入れたい場合は、タスクバーマネージャに置かれたアイコンをダブルクリックすることにより、これは非常に容易に実行され得る。
【0099】
ユーザーが、alt−tabを押して、あるいは、タスクバーを使用して、アプリケーションを切り替えると、ループは、自動的に回転して、選択したアプリケーションを表示する。さらに、このプラットフォームにより、ユーザーは、非常に簡単な方法でアプリケーション間をドラッグアンドドロップ(Microsoft Windows(登録商標)のOS機能)できる。ユーザーは、目的のアプリケーションが表示されるまで、オブジェクトを画面の端へドラッグして、そのアプリケーションにオブジェクトをドロップするだけである。「スティッキーウィンドウ」機能により、ユーザーは、デスクトップがスクロールされる間、画面の位置を維持するようにアプリケーションウィンドウを定義できる。この機能は、音楽のプレーヤーなど、ウィンドウサイズは比較的小さくしたままで、ユーザーが非常に迅速にアクセスする必要のあるアプリケーションにたいして使用され得る。
【0100】
DeskLoopsソフトウェアにより、ユーザーは、ループ全体の形成を保存できる。ユーザーは、後から、ループ全体をデスクトップに数秒でロードすることができるので、定義済み作業環境が作成される。
【0101】
(インターフェイス)
インターフェイスは、マウス、あるいは、その他任意のポインティング装置あるいはスクロール装置に基づき、簡単で直感的である。ユーザーが、マウスポインタを画面の右端へ移動させると、デスクトップは右側へ自動的にスクロールして、ループの「非表示」部分を表示する。スクロールは連続的で、スクロールの速度は、画面上のマウスポインタの相対的高さにより制御され得る。
【0102】
デスクトップをスクロールする別の方法は、マウスの真中のボタンを押したまま、マウスのその方向へ移動させることにより、その方向はデスクトップがスクロールされるべき方向である。例えば、ユーザーが真中のボタンを押して、マウスを右側へ移動させると、デスクトップは右へスクロールする。デスクトップのスクロール速度は、ユーザーが真中のボタンを押した地点からマウスの現在の地点までマウスが移動した距離に依存する。距離が長くなると、デスクトップが速く移動する。
【0103】
(ミニマップナビゲーションツール)
さらに、DeskLoopsは、デスクトップのリサイズ可能なミニマップ画面を含む。ミニマップは、仮想デスクトップ全体の縮小表現である。つまり、デスクトップの正確かつ完全に縮小したバージョンである。ユーザーは、画面に表示されると、各ウィンドウやアプリケーションのコンテンツを縮小したバージョンで見ることができる。画面に現在表示されていないループの「非表示」部分におけるデスクトップへの変更は、ミニマップ画面でも反映される。ユーザーは、ミニマップの「底」を上下に伸ばすだけで、ミニマップに一度に表示されるアプリケーションウィンドウの数を変更できる。ミニマップに表示できる数より多くのアプリケーションがある場合、ユーザーはミニマップもスクロールできる。
【0104】
ミニマップは、ループを簡単に移動させるために使用される場合がある。ユーザーがマップのウィンドウをクリックすると、ループは、画面のウィンドウが中心になるように適切な位置へ自動的に回転される。さらに、ミニマップは、指定されたウィンドウ、アプリケーション、または、デスクトップのウィンドウの定義グループを具体的に操作するために使用される場合がある。ミニマップは、自動非表示に構成でき、その表示は透過であり得る。
【0105】
検討:本発明の工業的応用性−技術問題:本発明の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムの実施形態のインスタンス化は、周知の「ハッカー」技法とツールにより補完されるが、標準ソフトウェア機能により構成可能である。
【0106】
検討:本発明の工業的応用性−人間工学的問題:本発明の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムの実施形態のインスタンス化は、概念組織化の利点と通常のインターフェイス対話(キーボードコマンド、ポイントアンドクリック操作、ドラッグアンドドロップ操作など)の利点どちらからも、直感的である。
【0107】
検討:本発明の工業的応用性−経済的問題:本発明の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムの実施形態のインスタンス化は、従来のリソースを費やしたカスタムデザインの仮想デスクトップ−メタ組織および制御システム作業調整のために開発された(例えば、プロジェクト管理、航空管制、C3、デイトレーディンググループのためのブローカーキャッシュフロー管理、為替予想、裁定取引投機など)とは異なり、一般ユーザーと高度なユーザーにとってコスト効率がよい。
【0108】
(特別な機能)
「DeskLoopsソフトウェアにより、ユーザーは、全ループの構成を保存できる。ユーザーは、後から、ループ全体をデスクトップに数秒間でロードし得て、定義済み環境を作成できる。」定義済みループは、作業環境の現在の状態を「スナップショット」する機能さえ提供する。この技術は、デスクトップを仮想ループに合わせて拡張するので、ユーザーは、デスクトップをスムーズかつ連続的に回転できるので、ユーザーが定義し得るサイズと同じ大きさの実行デスクトップサイズを実現する。(技術説明文書より)。ユーザーには、ユーザーの必要性(複数あるいは2、3のウィンドウを管理する必要性)に自動的に反応する非常にパワフルなデスクトップが約束される。
【0109】
手と目の調整や複数アプリケーション間のナビゲーションに関しては、システムのAutomatic Window Position Predictor(AWPP)機能が、ユーザーの手と目の調整を向上するように設計される。AWPPは、ユーザーがループの移動を開始すると、有効になる。現在の動作において最も可能性のある終点の位置を計算するので、ユーザーのわずかな不正確さを補完することができる。例えば、そのウィンドウが画面枠に正確には揃っていない間においてユーザーがループをフルサイズのウィンドウへ移動させる場合では、AWPPは、ユーザーが実際に遂行したかったことがそのウィンドウを画面枠に揃えることであると想定して、この目的を達成するように、ユーザーの入力をシームレスに修正する。
【0110】
(表示機能−グラフィックユーザーインターフェイス「特別」プログラム機能)
「ウィンドウグループ分け」:この機能は、コンテンツ(およびアプリケーションの種類)に合わせて、ウィンドウを特定のループ位置に帰する。例えば、ある方針では、新しいWordウィンドウが開かれているときは常に、ループ上の開いている別のWordウィンドウの隣に配置されるように、すべてのWordウィンドウを1つのグループにすることができる。
【0111】
「3Dサポート」:近年、3Dモニタが市場に導入された。これらのモニタは3D錯覚(iMax映画に類似)をサポートする。このようなハードウェアでは、システムは、標準のハードウェア上で可能な1つの画面サイズを超えて、ループの大部分の表示を容易にする。これは、画面の3D領域にある前面のウィンドウに隣接しているループの一部を提示することにより実現されるので、ループは画面に沿って湾曲しているように見える。ユーザーは、ループの中央にあるかのような感覚を得る。
【0112】
「スティッキーウィンドウ」:この機能により、ユーザーは、デスクトップがスクロールされている間、画面上の位置を維持するようにアプリケーションウィンドウを定義できる。この機能は、音楽プレーヤー、あるいは、ウィンドウのサイズは比較的小さくしたままで、非常に迅速にアクセスしたいとユーザーが望むアプリケーションなどに使用され得る。
【0113】
「複数モニタのサポート」:ソフトウェアは、複数のモニタ画面をサポートする。画面サイズは、すべてのモニタの画面サイズ合計として計算される。
【0114】
「ループのコンパクト化」:通常、ウェブページは、「スタンドアロン」モードでユーザーが表示するように設計されている。つまり、単独のフルサイズウィンドウである。従って、それらの多くは、共有表示環境では無駄だと思われる大きな余白を含むことになる。ループ指向の画面では、これらの余白は必要ないので、可能であれば、この機能は、自動的にウェブブラウザをリサイズまたは変更して、無駄な余白を取り除くので、ユーザーは、コンパクトで効果的な方法でより多くの情報を見ることができる。
【0115】
「複数のループサポート」:ソフトウェアの基本的な操作は、1つの仮想ループによる。さらに、ソフトウェアは、複数のループの存在を同時にサポートする。ユーザーは、各ループの属性を別々に追加、削除、名前付け、構成し得て、1つのループから別のループへとウィンドウを再配置し得る。
【0116】
ソフトウェアは、ユーザーがループ間を迅速に移動できるインターフェイスを提供する。
【0117】
「ウィンドウの最高サイズの増加」:オペレーティングシステムの通常操作では、ウィンドウを画面のサイズより大きくする意味はほとんどない。しかしながら、ループ指向の画面は、このオプションを実行可能なものにする。従って、ソフトウェアは、画面より大きいサイズのウィンドウの存在をサポートする。例えば、統合開発環境(Microsoftの.NET IDEなど)は、このようなオプションから利益を得ることができる。
【0118】
注:本発明の記述において、説明は、現在認められている技術的理論(ソフトウェア)あるいは商業モデル(管理、制御、組織など)を鑑みて示される。このような理論やモデルは、突然かつ急速に変更される場合がある。しばしば、基礎コンポーネント要素の表現が革新されたため、これらの要素間の新しい変換が考え出されたため、また、これらの要素あるいは変換の新しい解釈が出てきたために、これらの変更が発生する。従って、本発明は、実施形態の特定の技術具体化に関係することに注意することが重要である。そのため、これらの実施形態に関係するここに示された理論やモデルは、当業者に、実地でこれらの実施形態をどのように実質的に具体化できるかを教示する目的で示されている。これらの実施形態の代わりのあるいは同等の説明は、その具体化を否定するものでも、変更するものでもなくあり得る。
【0119】
本明細書で使用される数字、英文字、ローマ字記号は、説明の便宜のみを目的とするものであり、いかなる方法工程での特定の順序を強制するものとしては一切考えられるべきではない。同様に、本発明の実施形態は、本明細書、ある一定の具体度で説明される。具体的には、発明の実施形態は、発明を実行する現在好ましいモードを含む特定の例を参照して説明されているが、当業者は、添付の特許請求の範囲に示された本発明の精神と範囲内にとどまる上記のシステムや技術の数々の変形や置換があることを理解し得る。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】図1は、それぞれ並列循環データ構造3つの概略図を示す。
【図2】図2は、循環データ構造の位置に順次関連付けられた処理に対応するグラフィック項目の概略図を示す。
【図3】図3は、循環データ構造に関連付けられたグラフィック項目1つが表示されている画面の概略図を示す。
【図4】図4は、循環データ構造に関連付けられたグラフィック項目の2つが部分的に表示された画面の概略図を示す。
【図5】図5は、本発明が現在最適に実装されたモードを持つコンピュータに関連付けられた画面の実際のスクリーンショットを示す。
【図6】図6は、本発明が現在最適に実装されたモードを持つコンピュータに関連付けられた画面の実際のスクリーンショットを示す。
【図7】図7は、本発明の主要技術実施形態の基本的機能構成の概略図を示す。
【図8】図8は、本発明の好ましい実施形態の概略図を示す。
【図9】図9は、本発明の好ましい実施形態の概略図を示す。
【図10】図10は、本発明の好ましい実施形態の概略図を示す。
【図11】図11は、本発明の好ましい実施形態の概略図を示す。
【図12】図12は、本発明の好ましい実施形態の概略図を示す。
【図13】図13は、本発明の好ましい実施形態の概略図を示す。
【図14】図14は、複数のデータシリーズ、イベントなどのためのミニマップ表現で見られるような実質的に並列の循環データ構造の概略図を示す。






【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々がオペレーティングシステムを備えた少なくとも1つの処理ユニットをその内部に有するコンピュータ処理環境で使用するための仮想デスクトップ−メタ組織および制御システムであって、
A.リアルタイムでアクセス可能なメモリメディア内の少なくとも1つの動的で実質的に循環型の電子データ構造と、
B.
I.各々のオペレーティングシステムのデータアクセスに基づいて、該環境あるいはその所定部分において実行中の複数の処理の各処理を、関連付けられたグラフィック表現に変換することと、
II.該表現を該データ構造内の一位置に論理的に割り当てることと
をそれぞれ定期的に行う、各データ構造に関連付けられた進行中のアルゴリズム動作と、
C.
I.表示装置上において、該データ構造の少なくとも1つのデータ構造に、またはその一部に割り当てられた表現を見ることと、
II.該少なくとも1つのデータ構造を組織化することと
を促進する、各データ構造に関連付けられたグラフィックユーザーインターフェイスと
を備える、仮想デスクトップ−メタ組織および制御システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの動的で実質的に循環型の電子データ構造が、該循環型の電子データ構造内の複数の位置に対するポインタを有する低減された解像度のメタデータ構造を含む、請求項1に記載の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システム。
【請求項3】
前記進行中のアルゴリズム動作が、実質的に明細書中に説明され、図解されたように、UIManager(UI)、MapManager(MAP)、AnimatorManager(ANIM)、SystemHookManager(SYSHOOK)、ScrollManager(SCROLLER)、Executable Code Core Algorithm Group(ECCAG)のリストから選択される少なくとも1つのプログラムを含む、請求項1に記載の仮想データデスクトップ−メタ組織および制御システム。
【請求項4】
前記グラフィックユーザーインターフェイスが、実質的に明細書中に説明され、図解されたように、ウィンドウグルーピング、3Dサポート、スティッキーウィンドウ、複数モニタのサポート、ループのコンパクト化、複数のループサポート、最大ウィンドウサイズの増加のリストから選択される少なくとも1つのプログラム機能を含む、請求項1に記載の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システム。
【請求項5】
前記関連付けられたグラフィック表現が、処理のGUIの高解像度スナップショット、処理のGUIの低解像度スナップショット、処理の記号的グラフィック表現、処理のGUIの高解像度データストリーム、処理のGUIの低解像度データストリーム、処理のステータスに対する記号的グラフィック表現のデータストリームのリストから選択される、請求項1に記載の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システム。
【請求項6】
前記複数の処理が、
A.電子メール、ワープロ、ストリーミングメディア、ネットラジオ、ネットテレビ、ネットビデオ、ウェブブラウザ、チャットルーム、電子メッセージング、グラフィックアプリケーションパッケージ、PowerPoint、アーキテクチャサポートプログラム、インテリアデザインサポートプログラム、CAD/CAM、経理サポートプログラム、表計算プログラムの群から選択される少なくとも2つのプログラムと、
B.リアルタイム金融データストリーム表現プログラム、取引イベント検証プログラム、取引イベントの総合分析プログラム、収集取引管理サポートプログラム、金融分析アラートプログラム、金融分析アラームプログラム、デイトレーダー対話式プログラム、ブローカー管理指示プログラムの群から選択される少なくとも2つのプログラムと、
C.プロジェクト管理プログラム、サプライチェーンプログラム、スケジュール決定プログラム、経理プログラム、プロジェクト調整プログラム、リソース割り当てプログラムの群から選択される少なくとも2つのプログラムと、
D.ECG監視プログラム、EEG監視プログラム、生理学的監視プログラム、医療履歴報告プログラム、薬品対話式プログラム、医療専門システムプログラム、生理相関監視プログラム、医療状態アラートプログラム、医療状態アラームプログラム、医療情報システムプログラムの群から選択される少なくとも2つのプログラムと、
E.ゲノムデータベースシリーズ表示プログラム、ローカル検索ゲノムフラグメント識別計算プログラム、既知の有機物質相関識別プログラム、ゲノム計算戦略比較プログラムの群から選択される少なくとも2つのプログラムと、
F.芸術製作配置プロトコル、編成プログラム、映画作成管理プログラム、アニメーションプログラム、音声特別効果プログラム、視覚特別効果プログラム、マルチメディアパフォーマンスイベントプログラム、フィルム編集プログラム、音声編集プログラム、音声調整プログラム、視覚シリーズ調整および順序決めプログラムの群から選択される少なくとも2つのプログラムと、
G.対話式コマンド制御機能プログラム、観察監視プログラム、ステータスの受動表示プログラム、アラート有効化プログラム、アラーム有効化プログラムの群から選択される少なくとも2つのプログラムと、
H.該複数の群のいずれかから選択される第1のプログラム、該複数の群のいずれかから選択される第2のプログラム、および該第1のプログラムからのデータコンテンツを該第2のプログラムからのデータコンテンツに相互関係を持たせる第3のプログラムと
のリストから選択される、請求項1に記載の仮想デスクトップ−メタ組織および制御システム。
【請求項7】
実質的に明細書中に説明され、図解されており、少なくとも1つの循環型データ構造と、それに関連付けられたミニマップモジュールおよびオペレーティングシステムインターフェイスとを有することを特徴とする、仮想デスクトップ−メタ組織および制御システム。

【図14】
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【公表番号】特表2007−526548(P2007−526548A)
【公表日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517675(P2006−517675)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【国際出願番号】PCT/US2004/020460
【国際公開番号】WO2005/001658
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(505473558)ソフトスコープ エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】