説明

仮想販売機

商品又はサービスを提供するための販売機システム。この販売機システムは、提供機構を有する販売機と、当該販売機からは遠隔の複数の仮想設備モジュールと、ベンディングブリッジと、を備える。このベンディングブリッジは、複数の仮想設備モジュール及び販売機の提供機構と通信して、当該提供機構に対して商品又はサービスを提供するように命令する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、概して、販売機、冷却器、又はその他の種類の商品ディスペンサに関するものであり、更に具体的には、ベンディングブリッジを介して通信する仮想操作モジュールを有する販売機、冷却器、又はその他の種類の商品ディスペンサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、販売機、冷却器、飲料ディスペンサ等の既知の即時消費設備(immediate consumption equipment)は、自律動作するように設計されている。この点において、全てのハードウェアシステム、電子機器、及び必要なソフトウェアは、装置の筐体に内蔵される。
【0003】
カードリーダ、オンライン監視ハードウェア、及び、無線モデム又はインターネット通信のような通信手段を備える他の装置を介して、販売機又は他の装置は、在庫情報の履歴及び他の種類のシステム情報履歴を通信することができる。しかし、一般的に、そのような装置及び外付通信機器は、中心設備(central facility)からの動作コマンド及び制御型関数(control type functionality)を与えることは無い。
【0004】
近年、販売機及び他の装置は、販売機制御装置(販売機コントローラ)と称される搭載型ローカル制御システムを使用している。販売機制御装置は、消費者による支払いを受け付け、商品を選択し、そして、商品を提供する。一般的に、自動的なローカル操作のみが可能であるため、このような販売機制御装置は、実施可能な処理フロー方法の種類が限られる。例えば、一番目にお金の投入を要求し、二番目に商品の選択を要求し、そして、三番目に販売機から商品を提供するような販売機制御装置が一般的である。このような単一の処理フロー方法における問題は、消費者が購入に際して、どのように操作(interact)しなければならないかということではない。むしろ、一般的に消費者は、先ず商品を選んでから料金を支払うことを好むということにある。
【0005】
提供サイクルの処理フローを制御できないということは、一部の消費者の趣向を実現することができないということである。特に、一般的に、販売機を使用する消費者の種類に応じて処理フローを変更することはできない。消費者は、消費者らが好む商品購入方法を実行することができないことを洞察する。そして、提供される商品又はサービスの種類や、販売機が設置されている環境の種類に、販売機の動作モデル及び処理フローを合わせることができない場合、売り上げは減少する。
【0006】
処理フローが制御不能なことに加えて、自律動作が必須なあらゆる電子機器を有する販売機は、設備コストがかさむ一方で、誤動作する部品が多いため信頼性が低い。エネルギー管理システムが必要な場合には、更に多くの電子機器が追加されうる。同様に、クレジットカードリーダが必要な場合には、更に多くの電子機器が追加されうる。これらのシステムは、コストがかさみ、維持及び修理を必要とする。その結果、更なる電子機器を配置し、コストが増加し、信頼性が低下し、部品の在庫が増加し、修理依頼電話件数が増加し、販売機のルート収益性(route profitability)が低下するおそれがある。
【0007】
販売機産業における他の課題は、使用される販売機への膨大な補給である。この点において、近年、中古の販売機を再生するプログラムが進行中である。再生された販売機は、運用者には明確なほど、新品の装置より安価である。安価ではあるが、再生された販売機設備は、既存の設備と同様に欠点を有する。欠点が克服され、再生された販売機の一部の部品が削減又は除去されて、全体としての信頼性を向上させた場合には、コストは新品の設備よりも安くなる。職場その他の場所のように販売機を設置することが難しい、コスト重視のチャネルの場合には、このチャネルは新規且つ開かれたマーケティング機会となりうる。
【0008】
他の問題としては、販売機に用いられる電子部品は、冷却器、飲料ディスペンサその他の場合とは異なるということである。この点において、スケールメリット、共有ネットワークサービス、又は実現されうるその他の相乗作用は無い。なぜなら、これらの装置は、異なる、互換性の無い技術を利用しているからである。したがって、支払い及び在庫管理情報を提供するために、販売機に追加可能な電子部品に多くの時間が費やされ、販売機、冷却器、その他の装置について、どのように商品の品質を向上し、エネルギーを節約し、新たな消費者満足度(experience)を達成するかということに時間をかけることができない恐れがある。
【0009】
このように、消費者満足度を向上する、設備信頼性の向上、及び設備全体としてのコストの削減といった要望がある。特に、上述したような欠点を克服すると共に、設備のコストを削減し、新規市場を開拓できる、再生型販売機が要望されている。さらに、販売機、冷却器、飲料ディスペンサ等に用いられる電子部品の間の相乗作用を見出して、そのような装置の製造及び運用においてスケールメリットを実現することが要望されている。
【発明の概要】
【0010】
したがって、本発明は、商品又はサービスを提供する販売機システムを提供する。この販売機システムは、提供機構を有する販売機と、当該販売機からは遠隔の複数の仮想設備モジュールと、ベンディングブリッジと、を備えうる。このベンディングブリッジは、複数の仮想設備モジュール及び販売機の提供機構と通信して、当該提供機構に対して商品又はサービスを提供するように命令しうる。
【0011】
仮想設備モジュールは、ベンディングブリッジを介して提供機構と通信する仮想販売機制御装置(仮想販売機コントローラ)を備えてもよい。ベンディングブリッジは、サーバ及び/又はネットワークを備えてもよい。販売機は、1つ又は複数の温度センサを備え、複数の仮想設備モジュールは、ベンディングブリッジを介して、1つ又は複数の温度センサと通信する仮想サーモスタットを有してもよい。仮想設備モジュールは、バーチャルブリッジと通信する仮想エネルギー管理システム、仮想冷蔵制御システム、仮想支払いシステム、仮想消費者インタラクションシステム、及び/又は、仮想ルート操作システムを有してもよい。提供メカニズムは、少なくとも1つのモータ、及び少なくとも1つの商品又はサービス提供センサを有してもよい。販売機は、飲料ディスペンサ又は冷却器を有してもよい。
【0012】
仮想販売機コントローラは、前記バーチャルブリッジと通信して複数の提供サイクルを実行し、バーチャルブリッジと通信して前記販売機に商品又はサービスを提供させ、及び/又は、バーチャルブリッジと通信して前記販売機によって提供すべき商品又はサービスの選択を通知する命令としてマイクロプロセッサ可読媒体に実装されうる。
【0013】
本願は、商品又はサービスを提供するための販売機システムを更に提供する。この販売機システムは、提供機構を有する販売機と、販売機からは遠隔の複数の仮想設備モジュールと、ベンディングブリッジとを備えうる。このベンディングブリッジは販売機制御装置及び販売機の提供機構と通信して、提供機構に対して商品又はサービスを提供するように命令しうる。提供機構は、少なくとも1つのモータ及び少なくとも1つの商品又はサービス提供センサを有してもよい。仮想販売機コントローラは、前記バーチャルブリッジと通信して販売機によって提供すべき商品又はサービスの選択を通知する命令として、マイクロプロセッサ可読媒体に実装されうる。
【0014】
本願は、商品又はサービスを提供するための販売機システムを更に提供する。この販売機システムは、提供機構を有する販売機と、当該販売機からは遠隔の複数の仮想設備モジュールと、ベンディングブリッジと、を備えうる。このベンディングブリッジはサーバ及びネットワークを有し、複数の仮想設備モジュール及び販売機の提供機構と通信して、提供機構に対して商品又はサービスを提供するように命令しうる。
【0015】
上述したような本発明の特徴、及びその他の特徴は、図面及び添付の請求項と併せて以下の詳細な説明を参照することによって当業者に対して明らかにされるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1A】従来技術による販売機の一例を示す図である。
【図1B】ベンディングブリッジを有する販売機の一例を示す図である。
【図1C】販売機、冷却器、及び飲料ディスペンサを、仮想設備モジュールを含むネットワークサービスにネットワーク接続するためにベンディングブリッジが用いられる即時消費設備ネットワークの一例である。
【図1D】即時消費グローバルネットワークの一例を示す図である。
【図2A】ベンディングブリッジシステム500の一例を示す図である。
【図2B】支払いアイコンシステム600の一例を示す図である。
【図2C】冷却器固有の在庫管理及び価格設定特性を有するベンディングブリッジシステム500の一例を示す図である。
【図2D】加熱及び冷蔵制御の一例を示す図である。
【図2E】少なくとも一つのMDBインターフェース及び/又はDEXインターフェースを有する改良装置として構成されたベンディングブリッジの一例を示す図である。
【図3】消費者−販売機トランザクションインタラクションによって、消費者により開始された提供方法の一例を示す図である。
【図4】支払いアイコンを利用した消費者−販売機トランザクションインタラクションによって、消費者によって開始された提供方法の一例を示す図である。
【図5】追加のトランザクション認証及び提供動作サーバアップデートサポートを有する消費者−販売機トランザクション方法の一例を示す図である。
【図6】消費者データ処理装置(サーバ)−販売機トランザクションインタラクションによって、消費者により開始された提供方法の一例を示す図である。
【図7】消費者がデータ処理装置を用いることによる、間接的な提供トランザクション方法の一例を示す図である。この方法において、消費者データ処理装置は、サーバと通信し、当該サーバは販売機と通信して提供サイクルを実行する。
【図8】消費者の会計を管理し、及び/又は提供動作データを収集する方法の一例を示す図である。
【図9】消費者−販売機インタラクションモデルと、消費者−サーバ−販売機インタラクションモデルとの間の遷移を行うように構成された提供システムの一例を示す図である。
【図10】消費者―販売機インタラクションモデルと、消費者−サーバ−販売機インタラクションモデルとの間を遷移する方法の一例を示す図である。
【図11】棚在庫を追跡する方法の一例を示す図である。
【図12】棚在庫を追跡するための在庫管理ファイルの作成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ここで、図面について更に詳細に説明する。図1Aは、既知の販売機212の一例を示す図である。販売機212は、販売機制御装置(VMC)202と、多くの周辺装置とを備える。これらの周辺装置は、コイン機構204、紙幣受け入れ装置206、キャッシュレス端末208、エネルギー管理装置210、及び同様の装置を備える。
【0018】
動作中、販売機制御装置202は、様々なスイッチ、センサ、モータ、及び販売機212の周辺装置とインターフェースする。販売機制御装置202は、関連する周辺装置を操作するために必要なプロトコル及び通信を実行する。これらのプロトコル及び通信は、マルチドロップバス(MDB)、データ交換インターフェース(DEX)、及び同様のデバイスのような工業規格を含みうる。これらのプロトコル及び通信規格は、EVA(European Vending Association)及びNAMA(National Automated Merchandising Association)によってサポートされている。その他の既知の販売機212は、他のタイプ及び種類のプロトコル及び通信も含み、周辺装置をサポートする。
【0019】
販売機制御装置202は、あらゆる必要なロジック及び判定機能を備え、消費者からの料金を受け付け、売り切れ商品を判定し、消費者による商品選択を判定し、商品を提供する。一般的に、既知の販売機212に用いられる販売機制御装置202は、販売機212が自律動作するために必要な全てのものを有していた。販売機212は、提供動作のために、ネットワーク接続又は外部データ通信のような、外部サポートを必要としなかった。
【0020】
既知の販売機212は、消費者からの支払いを受け付けるために必要な周辺装置のホストが必要である点も特徴とする。この点において、COINCO、MARS/MEIその他のタイプ又は種類のコイン機構であるコイン機構204が、コインを受け付けるために必要とされる。また、COINCO、MARS/MEIその他のタイプ又は種類の紙幣受け入れ装置のような、紙幣受け入れ装置206が紙幣による支払いを受け付けるために必要とされる。ISOCHRON、USATECHNOLOGIES、TRANSACTION NETWORK SERVICES(TNS)、MARS/MEI、その他のタイプ又は種類のキャッシュレスリーダーのような、キャッシュレス端末208は、クレジットカードによる支払いを受け付けるために必要とされる。キャッシュレス端末ハードウェアのコストに加えて、月ごとのサービス料及びトランザクション処理料が必要になりうる。
【0021】
既知の販売機212は、内蔵している商品を冷却保管するために冷却システムを有することを特徴とする。この点において、典型的に、販売機212は、所望の温度に商品を保つために、販売機制御装置202が必要に応じて冷却システムをオンオフするように製造されている。多くの販売機制御装置202は、消費者の通行量や、販売機212の購買使用形態をあまり考慮することなく、冷蔵制御機能を実行する。その結果、既知の販売機12のエネルギー効率は良くは無い。これらの欠点を克服するためには、エネルギー制御装置210に追加コストを費やす必要がある。そこで、一旦設置された後に、様々なレベルの性能の、様々なタイプの「高性能な」アルゴリズムが、冷蔵サイクルをより良好に管理し、エネルギーを節約するために採用されることがある。
【0022】
既知の販売機212の他の特徴は、販売機制御装置202及び種々の周辺装置がすべて、それぞれの販売機212の筐体に組み込まれていることである。この点、販売機212は、自律モードで動作し、単機能電子機器を全て搭載している。したがって、既知の販売機212は比較的高価である。さらに、運営者は、一般的に、消費者からのキャッシュレス支払いを処理するためにトランザクション処理料を支払わねばならず、これにより利益が減少する。
【0023】
サービス技師からすると、そのような販売機212は若干信頼性が低い恐れがある。更に、そのような販売機212は、清掃、修理、そして、関連電子機器並びに周辺装置の交換を要する。さらに、アップグレード可能性、電子機器の型式の違い、周辺装置間の互換性の問題は、動作性能を低下させ、販売機のルートの運用コストを上昇させる恐れがある。
【0024】
対照的に、図1Bは、本明細書にて説明するような、販売機102の一例を示す図である。販売機システム102は、ベンディングブリッジ500を備える。既存の販売機制御装置、周辺装置及び他の関連電子機器は、販売機102から取り外される。したがって、コスト節約及び販売機の信頼性の向上が実現可能である。既存の販売機装置及び周辺装置に代えて、販売機102は、販売機102と通信するベンディングブリッジ500を利用する。
【0025】
販売機102は、非限定的に、商品又は飲料販売機、販売機、スナック販売機、消耗食品又は飲料品を販売又は提供可能な装置、非消耗商品を販売または提供可能な装置、すなわち、商品及び/又はサービスの購入を補助することができる装置を含むことができる。販売機102は、販売機102A、冷却器102B、飲料ディスペンサ102C、及び類似の装置を含みうる。販売機102は、即時消費設備、即時消費設備102、仮想販売機102、設備102、冷却設備102、飲料ディスペンサ102、又は販売設備102とも称することがある。反対に、販売設備、冷却設備、飲料ディスペンサについて、販売機102と称することもある。
【0026】
例示的実施形態にて、仮想設備モジュールは、既知の販売機の電子機器を、ネットワーク接続されている、販売機102の外部且つ販売機102の遠隔に備えられた仮想設備モジュールに置き換えるものである。例えば、既知の販売機制御装置202は、仮想販売機制御装置(仮想販売機コントローラ)708Aと置き換えることができる。動作中、ベンディングブリッジ500は、販売機102の外部且つ販売機102の遠隔に備えられた仮想販売機制御装置708Aとデータ通信を行う。仮想販売機制御装置708Aは、データを受信し、売り切れ状態を判定し、販売スペースを管理し、消費者からの支払いを会計し、消費者の選択を商品の配置と一致させ(reconcile)、遠隔でデータ通信を行い、販売機102からの商品又はサービスの提供を実行させる。
【0027】
このような仮想設備モジュール708は、仮想販売機制御装置708A、仮想ホット/コールド販売機制御装置708B、仮想プレミアムブリュービバレッジ(premium brewed beverage)販売機制御装置708C、仮想飲料又はスナック販売機制御装置708D、仮想紙幣又はコイン管理708E、仮想エネルギー管理システム(EMS) 708F、仮想サーモスタット708G、仮想湿度制御708H、仮想支払いセンター708I,仮想レディ・トゥ・ドリンク(RTD)販売機制御装置708J、及び/又は他のタイプ又は種類の仮想設備モジュールを含む。仮想設備モジュール708は、販売機102のいずれか、及び/又は、全ての機能を制御しうる。したがって、販売機102は、必要及び/又は要望に応じて、一つ又は複数の仮想設備モジュール708を利用しうる。販売機102は、ネットワーク104を介して、仮想エネルギー管理システム708Fと通信し、とりわけ、エネルギー利用を改善すると共に、エネルギー利用に関連する装置動作も改善する。
【0028】
販売機102は、仮想装置モジュール708にネットワーク104及びデータ処理装置を介してネットワーク接続される。このようなデータ処理装置は、スイッチタイプサーバ704でありうる。データ通信は、スイッチサーバ704に達し、仮想設備モジュール708に適切に転送される。データ処理装置は、マイクロスイッチサーバ702であっても良い。スイッチサーバ704は、高データ負荷で動作可能で、且つ、多くの異なる販売機102からの通信に対処できるように設計される。他方、マイクロスイッチサーバ702は、販売機102の使用数が比較的少ない、オフィス、学校、病院その他の用途に適している。サーバ704及び702は、仮想販売機サーバとして称されうる。また、データ処理装置108又はパーソナルコンピュータ110も、サーバとして機能するように動作しうる。よって、データ処理装置108及びパーソナルコンピュータ110は、サーバ108,110、又は仮想販売機サーバ108,110とも称されうる。
【0029】
多くの用途にて、マイクロスイッチサーバ702及びスイッチサーバ704によって提供される機能は類似している。また、マイクロスイッチサーバ702は、スイッチサーバ704にネットワーク接続され、マイクロスイッチサーバのネットワークを構成する。同様に、パーソナルコンピュータ(PC)110は、仮想設備モジュール708をサポートし、且つ(又は)、マイクロスイッチサーバ702又はスイッチサーバ704にネットワーク接続する、デスクトップ型ソフトウェアアプリケーションを実行させる。また、PC110は、ウェブブラウザアクセス、デスクトップ型アプリケーション等を介して販売機102と通信する。パーソナルデータ装置108は、例えば、ワイヤレスフォン、パーソナルデータアシスタント(PDA)、ポケットPC、IPHONE(登録商標)等でありうる。ネットワーク104は、例えば、グローバルネットワーク、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、又はバーチャルプライベートネットワーク(VPN)でありうる。さらに、ネットワーク104は、有線及び/又は無線でありうる。特に、ネットワーク104は、イーサネット(登録商標) 、802.11無線、GPRS、GSM、1XRTT、CDMA2000、3G、4G、その他のタイプ及び種類の、有線(無線) データ通信プロトコル及び/又は技術である。
【0030】
仮想ホット/コールド販売機制御装置708Bの場合、その機能は、例えば、販売機102から入手可能な商品又はサービスのオンデマンド加熱及び冷却や、これに類似する機能を含む。様々な商品保管領域が様々な温度に維持されうる。商品は、室温又は室温に近い温度で保管され、そして、消費者の選択後、所定の、すぐに飲むことができる温度に迅速に加熱又は冷却される。さらに、棚寿命のようなパラメータの管理は、仮想ホット/コールド販売機制御装置708Bによって行われる。
【0031】
仮想プレミアムブリュービバレッジ(PBB)販売機制御装置708Cの場合、その機能は、例えば、カスタマイズしたバリスタスタイル飲料の消費者の選択を受け付け、販売機102を遠隔制御してカスタマイズした飲料を調製することを含む。このようなカスタマイズされたバリスタスタイル飲料は、コーヒー、紅茶、エスプレッソ、ホットチョコレート、及びその他のタイプ及び種類のカスタマイズ飲料を含みうる。このような飲料の遠隔調製は、飲料の組成、浸出時間(brewing time)、添加物、振盪又は攪拌、調味料を遠隔制御する機能、及びこれと同等の機能を含む。
【0032】
仮想飲料又はスナックの販売機制御装置708Dの場合、機能は、例えば、範囲外の温度及び電力状態を管理して、商品の完全性を補償することである。尚、同様の機能も含みうる。
【0033】
仮想紙幣又はコイン管理装置708Eの場合、機能は、例えば、支払いを管理し、つり銭の提供を管理し、更に、サービス機能を最大化し、顧客の購買満足度を良好に保証するための警告及び呼び出しを含む関連サービス状態の管理を含む。尚、同様の機能も含みうる。
【0034】
仮想エネルギー管理システム(EMS)708Fの場合、機能は、例えば、エネルギー効率管理、ユーティライゼーション及び部品利用パターンの監視、エネルギー節約アルゴリズムの実行、最適商品提供温度の保証、及び、スマートな使用法アルゴリズム並びに清掃による冷蔵部品サービス寿命の延長を含みうる。尚、同様の機能も含みうる。
【0035】
仮想サーモスタット708Gの場合については、機能は、例えば、周辺環境や商品その他の温度を監視することにより、販売機の性能、冷蔵、及び/又は、加熱を遠隔管理することを含みうる。仮想湿度制御装置708Hの場合には、機能は、例えば、周辺環境や商品その他の湿度レベルを監視することにより、販売機の性能、冷蔵、及び/又は、加熱を遠隔管理することを含みうる。例えば、温度及び湿度は遠隔監視される。販売機102のクーラーガラス扉の表面に結露が形成される可能性が高いか否かについて判定される。必要に応じて、販売機102との通信により、ガラスの加熱、通気パターン、冷蔵サイクルの制御、又は販売機設定の最適化を含むステップを行い、結露の形成を回避若しくは緩和し、又は結露を処理する。
【0036】
仮想支払いセンター708Iの場合、機能は、例えば、コイン、紙幣又はキャッシュレストランザクション、及び中心地(central location)でのプーリングペイメント(pooling payment)などによる支払いを遠隔で受け付け、消費者が多様な販売機102を操作することができるようにし、キャッシュレス会計を再評価し、若しくは購入を認証し、遠隔受け付けしたコイン、紙幣その他による支払いを会計し、販売を管理し、支払いを受け付けるか否かを示す遠隔データ通信に対して応答する機能や、これと同様の機能を含みうる。
【0037】
仮想のレディ・トゥ・ドリンク(RTD)販売機制御装置708Jの場合、例えば、機能は、消費者の選択及び嗜好(preference)を受け付け、販売機の動作を管理し、RTD商品を調製及び提供し、加熱及び冷却の好みを含む消費者の嗜好に応じてサービスする機能や、これと同様の機能を含みうる。
【0038】
図1Cは、即時消費設備ネットワークの一例を示す図である。ここで使用されるベンディングブリッジ500は、販売機、冷却器、及び飲料ディスペンサを、仮想設備モジュール708を含むネットワークサービス700にネットワーク接続している。ベンディングブリッジ500は、販売機102A、冷却器102B、及び/又は、ディスペンサ102Cに内蔵されている。ベンディング設備102A〜Cの外部且つ遠隔のネットワークサービスは、動作制御、判定、最適化その他の機能を提供するように利用される。販売機102A、冷却器102B、及びディスペンサ102Cは、販売機102、ベンディング設備、ベンディング設備102、又は即時消費設備として称されうる。ベンディングブリッジ500は、仮想設備モジュール708及び販売機102の各構成部品の間の全ての機能及び通信を含む。
【0039】
即時消費グローバルネットワーク705は、多数のネットワークサービス700を有することを特徴とする。これらのネットワークサービス700は、例えば、仮想設備モジュールサービス708、支払いサービス712、消費者総合サービス714、ルート操作サービス706、及び決済会計並びにアカウンタビリティー(Accountability)サービス710を含みうる。更に、販売機102(販売機102A、冷却器102B、ディスペンサ102Cを含む)は、ネットワーク104と、マイクロスイッチサーバ702、スイッチサーバ704、パーソナルコンピュータ110、パーソナルデータサービスその他の装置を介して、ネットワークサービス700にネットワーク接続されうる。
【0040】
仮想設備モジュールネットワークサービス708の場合、機能は、例えば、データを受信し、売り切れ状態を決定し、消費者からの支払いを会計し、消費者の選択を商品の配置と一致させ、遠隔でデータ通信を行い、販売機102からの商品又はサービスの提供を完了する機能、及びこれと同様の機能を含みうる。
【0041】
支払いネットワークサービス712の場合については、機能は、例えば、消費者の会計を管理し、トランザクションを認証し、サードパーティのバックエンドサーバ並びにシステムとインターフェースし、消費者の支払い、ホテルのルームキーによる支払い、従業員バッジによる支払い、学校IDによる支払い、特約(Royalty)プログラム、ストアードバリューシステム(stored value systems)、クレジットカードシステム、大学システム、ウェブペイイノベーションペイメントシステム、支払いアイコンシステム、をサポートする機能、及びこれと同等の機能を含みうる。
【0042】
消費者インタラクションネットワークサービス714の場合については、機能は、例えば、消費者が販売機を使用する際の嗜好(vending occasion preferences)を管理し、デジタルなベンディングソリューション並びにインタラクティブなメディアコンテンツを管理し、グローバルデジタルマーケティングプラットフォーム(GDMP)とインターフェースし、対話的なパッケージング及びモバイルデジタルソリューションを行う機能、及びこれと同等の機能を含みうる。
【0043】
ルート操作ネットワークサービス706の場合、機能は、例えば、サプライチェーン管理、定期的なサービス計画、予測設備メンテナンス、予測ストック補充、在庫管理、ルートプランニング、価格管理、SKU管理、スペース対売り上げ管理、レディ・トゥ・ドリンク(RTD)サービスを行う機能、及びこれと同等の機能を含みうる。
【0044】
決済、会計(auditing)、アカウンタビリティネットワークサービス710の場合、機能は、キャッシュレストランザクションの決済、コイン、紙幣、キャッシュレストランザクションの消し込み、サードパーティサーバの監査、データウェアハウスの管理、データアカウンタビリティーサービスを行う機能、及びこれと同等の機能を含みうる。
【0045】
図1Dは、即時消費グローバルネットワーク705の一例を示す図である。例示的実施形態では、バーチャルブリッジ500を有する販売機102は、ネットワーク接続され、多くのネットワークサービス700にアクセスする。販売機102は、ベンディングブリッジ500によって、マイクロスイッチサーバ702、スイッチサーバ704、ネットワーク104、及びアプリケーションソフトウェアによってネットワークリソースにアクセスする。
【0046】
第1実施形態では、アプリケーションソフトウェアはマイクロスイッチサーバ702にて実行される。ネットワークサービス700のうちの全てよりは少ないネットワークサービスが実行され、アプリケーションソフトウェアが仕事場、学校、病院、ホスピタリティ(hospitality)、及び/又はその他の所望のマーケットチャネルに合わせて調整される。このような構成の利点は、ホストされたネットワークサービスモデルにおいて考えられる全ての可能なネットワークサービス用のサポートとは反対に、インフラに対して課される条件が低いことである。更に、この構成は、特定のマーケットチャネル用に調整されるカスタムアプリケーションソフトウェアや、低コストカスタム実装、その他の利点を実現する。
【0047】
第2実施形態にて、ベンディングブリッジ500は、マイクロスイッチサーバ702を介してスイッチサーバ704に直接又は間接にアクセスする。更に、多くのマイクロスイッチサーバ702も、スイッチサーバ704にアクセスして、販売機102への分散型ネットワーキングを実現しうる。
【0048】
操作にて、仮想設備モジュールサービス708、支払いサービス712、消費者インタラクションサービス714、ルート操作サービス706、及び決済会計及びアカウンタビリティーサービス710を含むネットワークサービス700は、一連のゲートウェイを経て多くの販売機からアクセスされうる。このようなゲートウェイは、例えば、ペイメントゲートウェイ、消費者ゲートウェイ、決済ゲートウェイ、仮想設備ゲートウェイ、ルート操作ゲートウェイ、及びその他のゲートウェイを含みうる。
【0049】
図2Aは、ベンディングブリッジシステム500の一例を示す図である。一つの例示的実施形態では、ベンディングブリッジ500は、多くのセンサ、販売提供メカニズム、及びネットワーク接続と相互接続しうる。この際、提供機能は、ベンディングブリッジ500のネットワークインターフェース530によって受信されるデータ通信に応答する。さらに、センサデータは、ネットワークインターフェース530によって、ベンディングブリッジ500を介して遠隔データ処理リソースによって収集され、及び通知される。
【0050】
遠隔データ処理リソースは、仮想ソフトウェアモジュールによって販売機102の状態及びステータスを決定して、冷蔵制御、エネルギー管理の最適化、販売機制御機能、及びその他のタイプ及び種類の仮想設備モジュールを構成しうる。更に、消費者による選択が遠隔データ処理リソースで判定され、支払いを確認し、適切なコマンドを送信して、正確な販売機内の商品を販売(提供) する。
【0051】
マイクロコントローラ520は、モータドライバ522、売り切れインターフェース524、加熱/冷蔵制御528、ネットワークインターフェース530、及び汎用入力/出力(I/O)528と相互接続されうる。マイクロコントローラ520は、USB、12C、UART、SPI、ETHERNET(登録商標)及び/又は他のタイプ及び種類のインターフェースのような、多様なオンチップの特徴に加えて、フラッシュメモリ及びランダムアクセスメモリ(RAM) を含んだマイクロコントローラでありうる。マイクロコントローラ520は、MOTOROLA、INTEL、FREESCALE、MICROCHIP、RABBIT、ZILOG、又は、その他のタイプ又は種類の、特定の実施形態で必要とされ、及び/又は、所望されるようなマイクロコントローラである。望ましい実施形態において、マイクロコントローラ520は、ZILOG F91 EZ80 ACCLAIM PLUSマイクロコントローラ又はZILOG F91 EZ80 ACCLAIM PLUS SINGLE BOARD COMPUTER(SBC)で構成される。マイクロコントローラ520は、マイクロプロセッサとも称される。
【0052】
モータドライバ522は、販売機102に内蔵された既存のディスペンスモータを駆動するように構成される。また、モータドライバ522は、1つ又は複数のステッパーモータ、AC若しくはDCモータ、又は所望の他のタイプ及び種類のモータを駆動するように構成されうる。モータドライバ522は、リレー、トライアック、ゼロ交差光遮断駆動回路(zero crossing opto-isolated drive circuit)、電界効果トランジスタ(FETS)、MOSFETS、TRANSISTORS、及び/又は、他のタイプ及び種類のモータ制御用装置を利用する。
【0053】
ベンディングブリッジ500は、再生済みの販売機102に備えられる。また、モータドライバ522は、再生済みの販売機のディスペンスモータと相互接続されており、ネットワーク制御を介して商品及び/又はサービスを提供しうる。ベンディングブリッジ500を利用したこのような再生済みの販売機は、RoyalVendors社(ウェストヴァージニア州カーナーズヴィル)により販売されているROYAL660を含む。ROYAL660は、一つのステッパーモータを利用して、在庫保管庫シュート又は貯蔵領域から商品を提供する。モータドライバは、ステッパーモータを駆動して種々の保管庫シュート又は貯蔵領域から商品を提供するように構成されうる。
【0054】
売り切れインターフェース524は、機械的、光学的、又は他のタイプ及び/又は売り切れスイッチでありうる。売り切れスイッチ524は、いずれの商品が在庫切れかを示すものである。そのような情報は、遠隔データ処理リソースに通知され、消費者及びルートサービス業者に対して必要に応じて通知されうる。
【0055】
ベンディングブリッジ500を販売機に後から取り付ける場合、ベンディングブリッジ500によって利用されうる領域に売り切れスイッチが設けられている。売り切れインターフェース524は、販売機102に既に設けられている既存の売り切れスイッチに接続されうる。或いは、販売機の中には、「落下センサ」を用いて選択された商品が「落下」して、実際に提供されたか判定するものもある。運転中、選択された商品の提供に失敗した場合に、在庫切れ、即ち売り切れとして判断される。売り切れインターフェース524は、販売機102の既存の売り切れスイッチを利用し、既存の「ドロップセンサ」にインターフェースし、少なくとも一つの売り切れセンサ又はスイッチを追加して、いつ在庫商品が売り切れたかを判定するように構成される。そのような売り切れインターフェース524は、スイッチ、光学センサ、振動センサ、及び/又はその他のタイプ及び/又は種類の所望の売り切れスイッチである。好ましくは、売り切れインターフェース524は、既知の販売機の場合のように消費者の選択した商品が提供できないという事態が生じる前に、商品が売り切れた場合に通知するように構成される。
【0056】
加熱/冷蔵制御528は、販売機冷蔵システムを制御する。遠隔データ処理リソースは、冷蔵システムの動作をモニタし、コンプレッサの「オン」「オフ」サークルを制御し、冷蔵システムのエネルギー節約の点で最適化する。図2Dに示すように、加熱/冷却制御528は、コンプレッサインターフェース528A、蒸発器ファンインターフェース528B、ラインパワーインターフェース528C、リバースリレー528D、高温センサ528E、排気センサ528F,遠隔動き検出器528G,ユーザインターフェース528H、汎用入出力(I/O)528I、蒸発器センサインターフェース528J,独立コンデンサファンインターフェース528K、電子蒸発器弁(EEV)インターフェース528L、汎用入出力ナイトモードボタン528M、可変速蒸発器ファンインターフェース528N、その他の部品をさらに備える。
【0057】
コンプレッサインターフェース528Aは、販売機のコンプレッサの電源を「オン」「オフ」切り替え可能な、大電流高容量リレーでありうる。このようなコンプレッサインターフェース528Aは、POTTER & BRUMFIELD T9AS1D12−12リレー又はその他のインターフェースでありうる。
【0058】
蒸発器ファンインターフェース528Bは、販売機の蒸発器ファンを「オン」「オフ」切り替え可能なリレーでありうる。このような蒸発器ファンインターフェース528Bは、TYCO RTD14012リレー又はその他のリレーでありうる。
【0059】
ラインパワーインターフェース528Cは、システム705全体に電力供給する。このような電源は絶縁変圧器を有し、高圧感知出力によって、ベンディングブリッジ500が、供給ライン電圧、供給ライン状態、ブラウンアウト検知を含むライン電圧異常、その他のタイプ及び種類のライン供給状態を必要に応じて監視できるようにする。さらに、約5〜30DCボルトの範囲内で、少なくとも一回の低圧ステップダウン出力を行い、ベンディングブリッジ500の半導体、論理回路(logic)その他の部分に低圧電力を供給する。このような低圧電力は、ダイオードブリッジ及び/又は適切なスイッチ制御器若しくは線形電圧制御器によって得られるDC電力であり得る。好ましい実施形態において、4つのダイオードブリッジ及び線形電圧制御器7805又は7812、3.3V又は5VDC切り替え電圧制御器が、システムの適切な部分に+VDCを供給するために用いられる。
【0060】
リバースリレー528Dは、販売機コンデンサーファンの回転方向を切り替えることができるリレーでありうる。この点において、コンデンサーファンの通常の回転方向を反対にすれば、塵、埃その他の粒子がコンデンサコイルから吹き落とされる。これによって、コンデンサを清潔にして、冷蔵システムの性能を最適効率に維持することができる。このようなリバースリレー528Dは、TYCO RTD14012リレー又は他のタイプのリレーでありうる。
【0061】
高温センサ528Eは、コンプレッサの温度を監視し、オーバーヒート及び/又はコンプレッサの損傷を防ぐために配置される。このような高温センサ528Eは、サーミスタ又はその他の種類の温度センサである。
【0062】
排気センサ528Fは、冷蔵システムの効率を監視する。排気センサ528Fは、販売機又は冷却器の冷蔵コンパートメントを循環する空気の流れを監視する。
【0063】
遠隔動き検出器528Gは、販売機102の前における消費者106の存在の有無を監視するために用いられる。販売機もしくは冷却器の中及び周囲における歩行者の交通を監視することは、エネルギー節約アルゴリズムを活用して冷却システムの動作を最適化し、消費者106が販売機102の中及び周囲に存在しない場合にエネルギーを節約する。例えば、エネルギー節約は、場所が閉鎖されるか、従業員休憩室に人がいない時間帯に最適化される。さらに、このような占有率のモニタリング結果は、いつどのように販売機102及び冷蔵システムを使用するかを決定するために用いられる。そして、冷蔵システムは、常に、冷たい製品を最適に冷えた温度で確実に提供するように動作しなければならない。
【0064】
ユーザインターフェース528Hは、顧客又は設備オペレータが、表示された情報を見たり、何らかの調節ができるようにしたりするために使用される。そのような調節は、ナイトモードを入力し、冷蔵温度を設定し、警報を解除し、コンプレッサ並びにファンその他の部品、若しくはその他のタイプ及び種類のインターフェース表示装置の状態を表示することを含む。
【0065】
汎用入出力(I/O) 528Iは、他の冷蔵システムの構成要素とインターフェースし、販売機102及び冷却冷蔵システムの監視及び/又は制御を行うために利用される。
【0066】
蒸発器センサインターフェース528Jは、蒸発器及び/又は蒸発器ファンの動作を監視するために利用されうる。このような蒸発器センサインターフェース528Jは、マイクロコントローラ520のバッファされた入力(buffered input)でありうる。
【0067】
独立型コンデンサファンインターフェース528Kは、販売機のコンデンサーファンを「オン」「オフ」切り替えることができるリレーである。そのような独立型コンデンサファンインターフェース528Kは、TYCO RTD14012リレー又はその他のタイプのリレーである。
【0068】
電子蒸発器弁(EEV)インターフェース528Lは、EEVを操作するために用いられる。このようなEEVは、熱交換コイルのサイズ及び長さを調節して、一部の冷蔵システム動作特性を変更するために用いられる。
【0069】
汎用入出力ナイトモードボタン528Mは、入力を受け付けて、システムにバッファリングし、一定の出力負荷でシステムを駆動するために設けられる。ナイトモードボタン528Mは、設置場所が夜には閉鎖されていることを通知する。このオペレータ入力はベンディングブリッジ500が省エネルギーモードか、又は販売が少ないと見込まれる場合に、夜の間、販売機102を準備状態に切り替えることができるということを通知するものである。
【0070】
可変速蒸発器ファンインターフェース528Nは、蒸発器ファンの駆動速度を可変にする。冷却効果を維持するために必要な速度で蒸発器ファンを駆動し、ファンの速度を緩め、そして可能な場合にはパワーを節約することによってエネルギーを節約することができる。
【0071】
ネットワークインターフェース530は、ベンディングブリッジ500へのネットワーク接続を提供する。ネットワークインターフェース530は、イーサネット(登録商標) 、FireWire(登録商標)その他のタイプ又は種類のネットワークインターフェースである。さらに、ネットワークインターフェース530は、ローカルエリアネットワークアクセス(LAN)、ワイドエリアネットワークアクセス(WAN)、有線ネットワークアクセス、無線ネットワークアクセスその他のタイプ又は種類のネットワークアクセスである。
【0072】
汎用入出力(I/O)528は、入力を受け付けて、システムにバッファリングし、システムを所定の出力負荷で駆動するために設けられる。
【0073】
周辺光センサ502、販売機又は冷却器照明制御504、商品温度センサ506、周辺温度センサ508、赤外データ通信インターフェース(IRDA)512、液晶ディスプレイ(LCD)若しくは真空蛍光ディスプレイ(VFD)インターフェース514、発光ダイオード(LED)インターフェース516、商品又はサービスの提供センサ518、及び電源542も、マイクロコントローラ520と相互接続される。他の構成要素も用いられうる。
【0074】
周辺光センサ502は、販売機102の周囲の照明量を監視する。照明パターンを用いて、販売機102が室内又は室外にあるか、及び/又は、昼間か夜間かが判定されうる。このような情報は、例えば、照明アルゴリズム、操作アルゴリズム、エネルギー節約アルゴリズム、その他のタイプ又は種類のアルゴリズム又はアプリケーションを含む多様なアルゴリズムに利用される。
【0075】
販売機照明制御504は、販売機102の内部又は外部を照明するために用いられる。この際、ドア、筐体、棚その他の自動販売機102の構成要素は、発光ダイオード(LED)を含む多様な種類の光源によって照明される。このような照明は、リレー又はスイッチによる「オン」「オフ」方式か、又は様々な照度制御回路によって制御可能である。「オン」「オフ」のリレーはTYCO RTD14012リレー又はその他のタイプのリレーを含む。また、照度制御回路は、選択されうるあらゆる種類のLEDその他の照明装置について調光機能を必要に応じて提供するように実装されうる。さらに、周辺光センサ502は、照明アルゴリズムにて、いつ、どの光源を用いて設備102を照明するかを決定するために用いられる。さらに、周辺光センサ502は、省エネアルゴリズムにて、どの光源によって、可能な時及び可能な場所での省エネモード中に、販売機102を適切に照明するためにどの程度の照度が必要かを決定するために用いられる。
【0076】
商品温度センサ506は、販売機102内部の商品の温度を監視する。このような温度情報は、様々なアルゴリズムにて用いられ、冷蔵システムが適切な商品温度を維持するように制御する。
【0077】
周辺温度センサ508は、販売機102の周囲の温度を監視するように実装される。この際、このような周辺温度情報は、冷蔵システムの制御のような、様々なアルゴリズムにて用いられうる。
【0078】
赤外線データ通信インターフェース(IRDA)512は、ベンディングブリッジ500及び支払いアイコン600の間の通信に用いられうる。そのような通信には、例えば、支払いアイコン600で販売サイクルを実行すること、支払いアイコン600でデータ交換すること、又はその他のタイプ又は種類の通信を含む。その他のタイプ又は種類の通信は、支払いアイコン600、データ処理装置及び/又はその他のタイプ及び種類の装置を用いた通信である。このようなIRDA512は、送信/受信IRDAモジュール又はその他のタイプ及び種類のIRDAデータ通信装置でありうる。
【0079】
液晶ディスプレイ(LCD)又は真空蛍光ディスプレイ(VFD)インターフェース514を用いてディスプレイを実装しうる。このようなディスプレイは、消費者106又はサービス技術者によって確認され、トランザクション、情報、サービス、及び/又はその他のタイプ又は種類の表示情報を提供する。このような液晶ディスプレイ(LCD)又は真空蛍光ディスプレイ(VFD)インターフェース514は、カラー高解像度ビデオディスプレイ、低解像度又はモノクロディスプレイ、ドットマトリックスディスプレイ、2×16、2×20、4×20のキャラクターベースディスプレイ若しくは他のキャラクターベースのディスプレイ、又はその他のタイプ及び種類のディスプレイでありうる。
【0080】
発光ダイオード(LED) インターフェース516は、注意を引くため、すなわち、販売機102若しくは特定の技術面に注意を引き付けるため、又はその他の目的のために実装される。このようなLEDインターフェース516は、カラーLED、カラーチェンジLED、RGBタイプカラーチェンジLEDの配列によって実装されうる。
【0081】
商品又はサービス提供センサ518は、売り切れインターフェース524と同様の方法で実装され、及び動作する。電源542は、ベンディングブリッジ500に電力を供給するように実装されうる。
【0082】
多くの実施形態にて、ベンディングブリッジ500は、上述したような特性よりも多い(少ない) 特性を有しうる。市場の嗜好、費用、消費者の観点、技術的な観点、ビジネスニーズ、及び所望の特性に応じて、特定の実施形態にどの特性を採用するかが決定されうる。また、多くのベンディングブリッジの構成が採用されうる。さらに、異なるベンディングブリッジ構成が、多くのタイプ及び種類の販売機102に実装されうる。特定のブランド又はモデルの販売機102は、特定のベンディングブリッジハードウェア構成を必要とし、冷却器又は飲料ディスペンサは、異なるハードウェア構成を必要とする。冷却器102のような即時消費設備に固有の例を図2Cに詳細に示す。
【0083】
図2Bに、支払いアイコンシステム600の一例を示す。支払いアイコン600は、消費者によって利用され、販売機102からの販売サイクルを完了する。支払いアイコン600は、販売機102への消費者インターフェース、及び/又は、保管−接続−特約(storing-accessing-loyalty)若しくはその他の支払い機能として動作する。そのような機能は、消費者106を識別し、販売機102が提供する商品並びにサービスの会計及び/又は在庫放出の準備を行う。
【0084】
マイクロコントローラ606は、IRDAインターフェース602、LEDディスプレイインターフェース604、及び/又はタッチ入力606と相互接続されうる。マイクロコントローラ606は、MOTOROLA(登録商標)、MICROCHIP、RABBIT(登録商標)、ZILOG、又はその他の事業者又はブランドでありうる。マイクロコントローラ606は、マイクロプロセッサと称されうる。
【0085】
IRDAインターフェース602は、IRDAインターフェース512によってベンディングブリッジ500と通信しうる。そのようなIRDAインターフェース602は、IRDAインターフェース512と同様の方法及び構成要素によって実装されうる。
【0086】
LEDディスプレイインターフェース604は、LED照明及びLEDディスプレイ効果をもたらす。そのようなLED照明及びディスプレイ効果は、単色又は複数色生成LEDを用いて、多様な範囲の色の選択枝を提供することができる。このような効果は、所望に調整可能である。
【0087】
タッチ入力606は、消費者による入力を受け付けるために利用される。消費者による入力によって、商品選択をし、会計情報を管理し、アイコン600の色や機能を変更し、又はその他の消費者による入力を受け付ける。タッチ入力は、容量センサ、感圧表面、ボタン、スイッチ、又は他のタッチ入力技術でありうる。
【0088】
図2Cに、ベンディングブリッジシステム500の一例を示す。このベンディングブリッジシステム500は、冷却器専用の在庫管理及び価格設定機能を有する。ベンディングブリッジ500は、冷却器のような販売機102を操作するように構成されうる。冷却器は、典型的に、1つドア、2つドア、若しくは3つドアの前開き若しくは上開きの冷蔵即時消費設備であり、飲料や、食料その他を保持するための棚を有している。
【0089】
マイクロコントローラ520は、モータドライバ522、売り切れインターフェース524、加熱/冷蔵制御528、棚在庫センサ526、ネットワークインターフェース530、棚価格設定インターフェース532、在庫管理インターフェース534、マルチメディアインターフェース536、及び汎用入出力(I/O)528と相互接続される。マイクロコントローラ520は、周辺光センサ502、販売機若しくは冷却器照明制御504、商品温度センサ506、周辺温度センサ508、カードリーダインターフェース510、赤外線データ通信インターフェース(IRDA)512、液晶ディスプレイ(LCD)若しくは真空蛍光ディスプレイ(VFD)インターフェース514、発光ダイオード(LED)インターフェース 516、商品若しくはサービス提供センサ518、電源542その他の構成要素と相互接続される。
【0090】
棚在庫センサ526は、棚の在庫を監視するために用いられうる。販売機102に商品を出し入れする場合、上述のように在庫の変動を監視して、在庫管理データ通信、在庫・冷蔵アルゴリズム、又はその他のタイプ及び種類の棚のセンサ検出(sensing)の用途に用いられうる。このような、棚在庫のセンサ検出は、接触検出、光学検出、赤外線検出、無線ICタグ(RFID)検出、又はその他のタイプ及び/又は種類のセンサ技術によって実装される。
【0091】
棚価格設定インターフェース532は、商品棚に用いられ、商品の価格を提示する。可変の電子的な表示は、LED,LCD,OLED(有機LED)ディスプレイ技術及び/又はその他のタイプ及び/又は種類のディスプレイ技術によって実装される。表示情報は、ディスプレイ又は棚領域付近の商品の価格、販売促進広告、情報広告、又はその他のタイプ及び/又は種類の所望の表示情報を含む。棚価格設定インターフェース532は、I2C、SPI、シリアル、USB、IRDA、RS232、有線、無線、ダイレクトディスプレイドライビングインターフェース、GPIO、又はその他のタイプ若しくは種類のインターフェースでありうる。
【0092】
在庫可視化インターフェース534は、棚にある在庫の画像を取得するために用いられる。このような画像は、従来の画像と現在の画像を比較して、変化を抽出するために用いられ、在庫量、種類、及び/又は商品の配置を判定する。このような変化は、サービス事業者及び/又は消費者による販売機102からの商品の出し入れを含む。また、このような在庫可視化インターフェース534は、何がどのようにして消費者106に商品選択を行わせ、消費者106がどのように販売機102から商品を取り出すかを観察するために用いられる。このような在庫可視化インターフェース534は、棚の在庫付近に戦略的に配置されたカメラモジュールである。在庫可視化装置534は、カメラ、写真モジュール、又はその他のタイプ又は種類の在庫可視化装置である。
【0093】
マルチメディアインターフェース536は、ベンディングブリッジ500を他のマルチメディアディスプレイ設備に相互接続できるようにするために実装される。このようなマルチメディアディスプレイ装置は、ディスプレイ、プロジェクタ、又はその他のタイプ及び/又は種類のマルチメディアディスプレイ設備である。このようなマルチメディアインターフェース536は、I2C、SPI、シリアル、USB、IRDA、RS232、有線、無線、又はその他のタイプ及び/又は種類のディスプレイである。
【0094】
カードリーダインターフェース510は、消費者106が磁気カード、RFIDカード、スマートカード、又はその他のタイプ及び/又は種類のカードを、ベンディングブリッジ500にて使用可能にするために用いられる。カードリーダインターフェース510は、ビットストローブタイプトラック1、2、及び/又は3タイプリーダ、シリアルポートインターフェース式、GPIOインターフェースタイプリーダ、カードリーダ・カードライタの組み合わされた装置、又はその他のタイプ及び/又は種類のカードリーダである。
【0095】
図2Eに、少なくとも一つのMDBインターフェース及び/又はDEXインターフェースを有する改良装置として構成されるベンディングブリッジ500の一例を示す。ベンディングブリッジ500は、システム500を、マスターとして構成されるマルチドロップバス(MDB)インターフェース550、スレーブとして構成されるマルチドロップバス(MDB)インターフェース546、及び工業標準のDEXポートからマシン情報を取得するように構成されるデータ交換インターフェース(DEX)548に接続することによって、従来の販売装置で動作するように構成される。
【0096】
MDBインターフェース550、548は、光学的に隔離(optically isolated)された双方向シリアルデータ通信を行いうる。DEXインターフェース548は、シリアルタイプインターフェースである。インターフェース550、546、548は、National Automatic Merchandising Association(NAMA)、MDBスペック、EVS標準、European Vending Association(EVA)DEXスペックのような販売機の工業標準、及び/又は、その他の工業標準に準拠する。
【0097】
図3は、消費者−販売機間のトランザクションインタラクションによって消費者が開始した提供の方法の一例を示す図である。消費者106は、パーソナルデータサービス108を利用して、ベンディングブリッジ500によって、販売機102との提供トランザクションを開始しうる。この点において、消費者106は、パーソナルデータ装置108を利用して商品選択を行い、課金を承認し、販売機102から商品又はサービスの提供を受ける。このようなベンディングサイクルは、お金を入れたり、商品選択を行ったりするために、消費者が販売機102に触れることなく、完了及び実行することができる。
【0098】
図中、ブロック1002に、パーソナルデータ装置108及びベンディングブリッジ500の間の通信として、フロー「1」を示す。上述のように、パーソナルデータ装置108は、PDA、PC、又はネットワーク通信可能な無線電話を含みうる。消費者106はパーソナルデータ装置108を利用して、ベンディングブリッジ500に接続することで、購入(ベンディングサイクルとも称する)をトランザクションする。ベンディングブリッジ500は、ウェブサーバとして動作するように構成され、パーソナルデータ装置108にコンテンツを提供する。パーソナルデータ装置108は、e−mailタイプのデータ通信、テキストメッセージ、又はその他の情報を、ベンディングブリッジ500に送信する。パーソナルデータ装置108及びベンディングブリッジ500の間の通信プロトコルは、HTTP、HTTPS、SNMP、又は、その他のタイプ及び/又は種類のプロトコルである。
【0099】
図中、ブロック1004に、パーソナルデータ装置108及びバーチャルブリッジ500の間の通信として、フロー「2」を示す。パーソナルデータ装置108を用いて、消費者106は、認証、支払い、又はその他の所望の情報をウェブサイト/ウェブベースタイプデータ入力、e−mailタイプデータ入力、テキストメッセージタイプデータ入力、又は、その他の方法によって提供する。ベンディングブリッジ500は、商品又はサービスの在庫管理、売り切れ状態、価格設定、及び/又は、その他の情報をパーソナルデータ装置108に提供する。
【0100】
図中、ブロック1006に、パーソナルデータ装置108及びベンディングブリッジ500の間の通信として、フロー「3」を示す。消費者は、パーソナルデータ装置108を用いて、提供する商品又はサービスを選択する。
【0101】
図中、ブロック1008に、パーソナルデータ装置108及びベンディングブリッジ500の間の通信として、フロー「4」を示す。全販売量が決定され、消費者106のパーソナルデータ装置108に表示されうる。
【0102】
図中、ブロック1010に、パーソナルデータ装置108及びベンディングブリッジ500の間の通信として、フロー「5」を示す。ベンディングブリッジ500に位置するか、ベンディングブリッジ500によってアクセス可能な、消費者の課金又はその他の購入承認権限が、選択された商品又はサービスに応じて調節され、さもなければ課金される。
【0103】
図中、ブロック1012に、販売機102からの商品又はサービスの提供プロセスとして、動作「6」を示す。販売機102は、ベンディングブリッジ500によって指定されたように、所定の商品又はサービス保管場所から、所定の数量の商品又はサービスを提供する。
【0104】
図中、ブロック1014に、ベンディングブリッジ500及びパーソナルデータ装置108の間の通信として、データフロー「7」を示す。提供サイクルが成功した場合、すなわち、商品又はサービスの提供に成功した場合、消費者106は、販売機102又は好ましくはパーソナルデータ装置108に表示された、「確認」及び/又は「有難うございました」のようなメッセージを受け取る。提供サイクルが失敗に終わった場合、すなわち、商品又はサービスが提供されなかった場合、消費者106の会計が払い戻しされ、そして、消費者106は、販売機102又は好ましくはパーソナルデータ装置108によって、他の選択を行うように促される。提供に成功すると、ルーチンを脱し、提供に失敗すると、処理はブロック1006に戻る。
【0105】
図4は、消費者―販売機トランザクションインタラクションによって、消費者が開始する提供の方法の一例を示す図である。この場合、支払いアイコン600が利用される。支払いアイコン600は、保存されたアカウント値、クレジットカード情報、支払い情報、又はその他のベンディングブリッジ500による販売機102からの商品又はサービスの選択及び提供に必要な情報を有する。また、支払いアイコン600は、マイクロスイッチサーバ702、スイッチサーバ704、パーソナルコンピュータ110、又はその他のデータ処理装置を含む他のデータ処理装置と通信しうる。消費者106は、支払いアイコン600によって表示された情報を受け取り、支払いアイコン600を利用して商品及びサービスを選択し、そして、多様な支払いオプションを用いて支払いを行う。さらに、支払いアイコン600は、販売機102から商品及びサービスの提供を受けるために適切なコマンドを、ベンディングブリッジ500に送信する。
【0106】
図中、ブロック2002に、支払いアイコン600を介したデータ通信として、データフロー「1A」及び「1B」を示す。消費者106は、支払いアイコン600を利用して、販売機102からの購入を多様な方法でトランザクションする。データフロー「1A」に示す方法は、支払いアイコン600上に位置する記憶された会計値(stored value account)を用いる方法である。データフロー「1B」に示す他の方法は、支払いアイコン600に記憶された消費者情報を用いる方法である。支払いアイコン600は、リモートマイクロスイッチサーバ702、スイッチサーバ704、又はその他のデータ処理装置上の消費者106アカウント情報に、ベンディングブリッジ500を介してアクセスするために用いられる。支払いアイコン600及びベンディングブリッジ500の間のデータ通信は、赤外線IRDA、無線、又はその他のデータ通信方法によって行われうる。
【0107】
ブロック2004は、消費者106による支払いアイコン600の利用を示す。データフロー「2」は、消費者インターフェース上の支払いアイコン600で、消費者106が提供すべき商品を選択することを示す。
【0108】
ブロック2006は、データフロー「3」を示し、販売機102上のベンディングブリッジ500及びサーバ704、702、110の間の通信を示す。このようなサーバは、 マイクロスイッチサーバ702、スイッチサーバ704、パーソナルコンピュータ110、又はその他のタイプ及び/又は種類のサーバでありうる。このようなサーバは、データベース112にアクセスするデータ通信を有しうる。ベンディングブリッジ500は、売り切れ及び在庫状態を考慮した全販売量を決定するベンディングブリッジ500は、サーバと通信して、全販売量を決定可能にするために必須の情報を取得する。このような、ベンディングブリッジ500及びサーバ702、704、110の間のデータ通信は、HTTP、HTTPS、TCP、UDP、又はその他のタイプ及び/又は種類のデータ通信プロトコルである。
【0109】
ブロック2008は、ベンディングブリッジ500及びサーバ702,704,110の間、又はベンディングブリッジ500及び支払いアイコン600の間のデータフロー「4」を示す。支払いアイコン600における消費者の会計、又はサーバ702、704、110上での消費者の会計が、調節されるか、さもなければ選択された商品又はサービスについて課金される。
【0110】
ブロック2010は、サーバ702、704、110及びベンディングブリッジ500の間のデータフロー「5」を示す。ベンディングブリッジ500は、サーバ702、704、110からのデータ通信を受信して、選択された商品又はサービスを販売機102から提供させる。
【0111】
ブロック2012は、ベンディングブリッジ500及び支払いアイコン600の間のデータフロー「6」を示す。提供サイクルが成功した場合、すなわち、商品又はサービスの提供に成功した場合、消費者106は、販売機102又は好ましくはパーソナルデータ装置108に表示された、「確認」メッセージ及び/又は「有難うございました」のようなメッセージを受け取る。提供サイクルが失敗に終わった場合、すなわち、商品又はサービスが提供されなかった場合、消費者106への課金が払い戻しされ、そして、消費者106は、販売機102又は好ましくはパーソナルデータ装置108によって、他の選択を行うように促される。提供に成功すると、ルーチンを脱し、提供に失敗すると、処理はブロック2004に戻る。
【0112】
図5は、消費者―販売機トランザクションを完了する方法の一例を示す図である。この方法は、オプションのトランザクション認証及び提供動作サーバアップデートサポートを含む。図5は、消費者106と、サーバ704、702、110又は108と、販売機102と、ベンディングブリッジ500(販売機)と、提供動作管理サーバ114(Vops サーバ)との間の通信を示す図である。 .
【0113】
消費者106は、サーバ702、704、110、108を必要とせずに提供サイクルを完了しうる。このような構成では、消費者106はベンディングブリッジ500を用いて提供サイクルをトランザクションする。任意のステップとして、提供サイクルのための認証をサーバ702、704、110、又は108から獲得しうる。この方法の利点は、消費者がベンディングサイクルをトランザクションするためにサーバが必須では無いことである。
【0114】
ブロック3002では、消費者106は、ベンディングブリッジ500との通信を介して、パーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600によって提供サイクルをトランザクションする。ブロック3004では、ベンディングブリッジ500は、消費者106を認識し、消費者のパーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600と通信を行う。そして、ブロック3006、ブロック3016、又はブロック3018に移行して、認証を行う。
【0115】
ブロック3006では、ベンディングブリッジ500は、商品又はサービスを選択可能にする。消費者は、ベンディングブリッジ500と通信して、パーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600によって、販売機102から入手可能な商品又はサービスについての情報を受信する。消費者は、バーチャルブリッジ500による処理にしたがって、パーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600を用いて、販売機102から提供される商品又はサービスを選択しうる。ブロック3008では、ベンディングブリッジ500は、販売機102から選択された商品又はサービスを提供する。
【0116】
ブロック3010では、提供動作データは、ベンディングブリッジ500からサーバ702、704、108、110へ通信される。提供動作データ及びマーケティングデータは、ベンディングブリッジ500には保存されていないが、サーバ702、704、108、110には保存されている。よって、提供動作データを販売機102から取得する必要は無い。このような取得は、費用や時間がかかり、信頼性を欠き、データ収集問題を起こす傾向がある。ブロック3012では、消費者は選択された 販売機102から提供された、選択された商品又はサービスを受け取る。
【0117】
ブロック3014では、サーバ702、704、110、108からのデータは、任意には、提供動作サーバ114へのデータでありうる。このような提供動作サーバ114は、提供及びルート動作、又はその他のタイプ又は種類の、サーバに通信されうるデータを集約およびレポートするように設計されたサードパーティのサーバである。ブロック3016では、消費者認識の承認、支払い、又はその他の承認は、サーバ702、704、110、108によって任意に実行されうる。ブロック3018では、消費者認識の承認、支払い、又はその他の承認は、提供動作サーバ114によって任意に実行されうる。
【0118】
図6は、消費者が、消費者−データ処理装置−販売機トランザクションインタラクションによって提供を介しさせる方法の一例を示す図である。消費者106は、サーバを用いて、販売機102を直接操作することなく、提供トランザクションを開始することができる。消費者106は、販売機102の前に立っているが、実際のデータ通信及び提供トランザクションは、サーバ702、704、110、108で行われる。提供サイクルを進めるべきであると決定されると、サーバ702、704、110、108は、販売機102と通信して、商品又はサービスの提供を命令する。
【0119】
ブロック4002は、消費者パーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600、及びサーバ702、704、110の間のデータ通信である、データフロー「1」を示す。消費者106は、PDA、パーソナルコンピュータ、無線電話、又は支払いアイコン600を用いて、サーバ702、704、110によってサポートされるウェブサイトにアクセスし、サーバ702、704、110にe−mailを送信し、又はサーバ702、704、110にテキストメッセージを送信し、支払いアイコン600又はサーバ702、704、110に保存されているアカウント情報にアクセスし、サーバ702、704、110消費者アカウント情報にアクセスするために用いられる販売機102にて受信される消費者情報を受信することによって、又は、その他の所望の方法によって、購入をトランザクトすることができる。
【0120】
ブロック4004は、消費者パーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600、及びサーバ702、704、110の間のデータ通信である、データフロー「2」を示す。消費者106は、消費者パーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600上に表示されたウェブサイト、又は、e−mail、又はテキストメッセージを介して識別情報を提供しうる。
【0121】
ブロック4006は、消費者パーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600、及びサーバ702、704、110の間のデータ通信である、データフロー「3」を示す。消費者は、パーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600によって、提供されるべき商品又はサービスを選択する。
【0122】
ブロック4008は、消費者パーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600、及びサーバ702、704、110の間のデータ通信である、データフロー「4」を示す。選択された提供されるべき商品又はサービスについて全販売量が決定される。
【0123】
ブロック4010は、消費者パーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600、及びサーバ702、704、110の間のデータ通信である、データフロー「5」を示す。消費者の会計は選択された商品又はサービスに応じて調節又は課金される。
【0124】
ブロック4012は、消費者パーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600、及びサーバ702、704、110の間のデータ通信である、データフロー「6」を示す。サーバ704、702、110は、販売機102にコマンドを送信して、販売機102に選択された商品又はサービスを提供させる。
【0125】
ブロック4014は、消費者パーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600、及びサーバ702、704、110の間のデータ通信である、データフロー「7」を示す。販売機102は、販売装置状態メッセージをサーバ704、702、110に送信する。
【0126】
ブロック4016は、消費者パーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600、及びサーバ702、704、110の間のデータ通信である、データフロー「8」を示す。提供が成功した場合、消費者106は、確認メッセージを受信し、及び/又は「有難うございました」というメッセージを受信し、ルーチンを脱する。提供が失敗した場合、消費者の会計は払い戻しされ、そして、消費者106は、他の選択を行うように促され、処理はブロック4006に戻る。
【0127】
図7は、間接的な提供トランザクションを行うための方法の一例を示す図である。消費者106は、データ処理装置を用いてサーバ704、702、110、108、と通信し、サーバ704、702、110、108,は販売機102と通信して販売サイクルを実行する。図7は、消費者106と、サーバ704、702、110、108と、ベンディングブリッジ500(販売機)を伴う販売機102と、及び提供動作管理サーバ114との間の通信を示す図である。 .
【0128】
消費者106は、販売機102と直接通信することに代えて、データ処理装置を用いてサーバ704、702、110、108と通信し、間接的に提供トランザクションを実行する。サーバ704、702、110、108は、販売機102と通信して、適時、販売機102に商品又はサービスを提供させる。消費者データ処理装置は、消費者パーソナルデータ装置108又は支払いアイコン600を含みうる。
【0129】
ブロック5002では、消費者106は、サーバ704、702、110、108との通信を開始する。このような通信は、 販売機102との販売セッションを開始する要求である。ブロック5004では、サーバ704、702、110、108は、消費者を認識する。消費者106が認識され、トランザクションの続行が許可された場合、処理はブロック5006に移行する。ブロック5006では、消費者106は、提供を受ける商品の選択を許可される。さらに、提供購入の数量及び追加の提供動作データを決定する。
【0130】
ブロック5008では、販売機102は、ベンディングブリッジ500を用いてサーバ704、702、110、108からの通信を受信して、選択された商品又はサービスを提供する。提供トランザクションに関連する販売機状態及び動作データ、在庫、販売機の動作、及び提供された商品又はサービスの状態も、サーバ704、702、110、108に通知される。
【0131】
ブロック5010では、サーバ704、702、110、108は、提供動作更新データを販売機102から受信する。提供が成功すると、データ通信メッセージを消費者に送信する。さらに、提供動作データ及び/又はトランザクションデータは、供動作管理サーバ114に送信される。ブロック5012では、消費者106は提供された商品又はサービスを受け取る。
【0132】
ブロック5014では、提供動作管理サーバ114は、提供動作データ及び/又はその他のトランザクションデータを受信し、必要及び/又は要望に応じて更新する。提供動作サーバ114は、多くの販売機102からの提供動作データ及び/又は他のトランザクションデータを蓄積する。サーバ114は、提供動作についてレポートし、在庫管理及びルート計画をし、及び/又は、特定の実施形態で必要な(望ましい)その他の情報を提供させるために用いられる。
【0133】
図8は、消費者の会計を管理し、及び/又は提供動作データを収集する方法の一例を示す図である。消費者の会計は、ベンディングブリッジ500に保存される。消費者の会計は、(勘定)残高、商品提供の規則、及び/又はその他の情報を含む。そのような情報は、パーソナルコンピュータ又はサーバ704、702、110、108との通信によって、アクセス及び/又は保持される。遠隔データアクセスは、ベンディングブリッジ500に保存された消費者会計を管理するために用いられる。
【0134】
ブロック6002は、ベンディングブリッジ500による、 パーソナルコンピュータ/サーバ704、702、110、108、及び販売機102の間のデータ通信であるデータフロー「1」を示す。販売機102のベンディングブリッジ500に保存された消費者の会計は、パーソナルコンピュータ又はサーバ704、702、110、108の遠隔アクセスによって管理される。消費者アカウント管理は、消費者を追加又は削除し、各消費者又は場所に固有の課金価格を設定し、各消費者についての(勘定)残高を管理し、及び/又はその他の活動を含む。
【0135】
ブロック6004は、販売機102のベンディングブリッジ500及びパーソナルコンピュータ又はサーバ704、702、110、108の間の通信である、データフロー「2」である。販売機102の状態は、パーソナルコンピュータ又はサーバ704、702、110、108に通知される。販売機状態は、消費者、提供日、提供時間、及び提供された商品のタイプを追跡することを含む。このような販売機状態は、販売機の売り切れ状態、温度、コンプレッサの駆動状態、及びその他の動作状態を含む。
【0136】
図9は、消費者−販売機インタラクションモデル及び消費者−サーバ−販売機インタラクションモデルの間のトランジションを行うように構成されるベンディングシステムの一例を示す図である。消費者−販売機インタラクションモデルは、消費者106が販売機102のベンディングブリッジ500と直接通信して、提供サイクルを実行する。よって、サーバ情報は不要である。代わりに、消費者−サーバ−販売機インタラクションモデルは、消費者106はサーバ704、702、110と通信するモデルである。そして、サーバ704、702、110は、販売機102のベンディングブリッジ500と通信して、提供サイクルを実行する。
【0137】
消費者−サーバ−販売機インタラクションモデルの構成は、サーバ704、702、110がアクセス不能又はオフラインとなることによって、無効となる。この場合、システムは消費者−販売機インタラクションモデルに移行し、消費者106が販売機102に直接アクセスできるようになる。サーバ704、702、110が再度アクセス可能又はオンラインになった場合、システムは消費者−サーバ−販売機インタラクションモデルに再び戻る。そして、データが通信され、サーバがオフラインであった機関に発生したあらゆる提供動作及び/又はその他のトランザクションデータによって、更新される。したがって、消費者−販売機インタラクションモデル及び消費者−サーバ−販売機インタラクションモデルの間で、システムがトランザクションしても、データの一貫性は維持される。
【0138】
図9は、消費者106パーソナルコンピュータ 110、パーソナルデータ装置108、又は支払いアイコン600のような、種々のデータ処理装置を利用して、販売機102による提供サイクルを開始することを示す図である。「オプション1」では、データ処理装置は、サーバ704、702、110と通信する。そして、サーバは、販売機ベンディングブリッジ500と通信して、提供サイクルを実行する。このオプションを、消費者−サーバ−販売機インタラクションモデルと称する。「オプション2」では、データ処理装置は、販売機102のベンディングブリッジ500と通信して、提供サイクルを実行する。このオプションは、消費者−販売機インタラクションモデルと称する。
【0139】
システムは、消費者−販売機インタラクションモデルと、消費者−サーバ−販売機インタラクションモデルとの間で遷移する。このような遷移は、必要に応じて選択されるか、又はフェイルオーバー構成において利用されうる。このフェイルオーバー構成は、「オプション1」に示したように、 消費者−サーバ−販売機インタラクションモデルは、サーバ704、702、110がアクセス不能又はオフラインの場合に動作不能に変更される。そして、このシステムは、「オプション2」である消費者−販売機インタラクションモデルを自動的に利用する。この点において、販売機102からの販売提供は、サーバ704、702、110がアクセス不能又はオフラインであっても継続可能である。
【0140】
図10は、消費者−販売機インタラクションモデルと、消費者−サーバ−販売機インタラクションモデルとの間の遷移方法の一例を示す図である。図10は、消費者106、サーバ704、702、110、108、及び販売機102(ベンダー)のベンディングブリッジ500、及び提供動作管理サーバ114(Vops Server)の間の通信を示す。
【0141】
システムは、消費者−販売機インタラクションモデルと、消費者−サーバ−販売機インタラクションモデルとの間を遷移する。消費者−サーバ−販売機インタラクションモデル は、サーバ704、702、110がアクセス可能又はオフラインの場合に動作しないように変更され、システムは消費者−販売機インタラクションモデルに移行して、消費者が販売機102に直接アクセスできるようになる。このような遷移により、サーバ704、702、110がアクセス不能又はオフラインの場合に、消費者106によって提供サイクルを完了することが可能になる。
【0142】
ブロック9002では、消費者106は、販売機102のベンディングブリッジ500との通信により、提供サイクルを開始する。ブロック9004では、ベンディングブリッジ500は、サーバ704、702、110、108と通信し、サーバのアクセス可能性を判定する。サーバ704、702、110、108から応答が無い場合、又はサーバ自体が、当該サーバがアクセス可能な状態には無いことを示す応答を送信した場合、処理はブロック900に移行し、サーバのアクセス可能性をテストし、そして、判断ブロック9008に移行する。ブロック9006では、サーバ704、702、110、108がアクセス可能な場合、アクセス可能であることを示す応答が返送される。判断ブロック9008では、いずれのサーバがアクセス可能であるかが判断される。その結果が肯定的であれば、処理はブロック9010に移行する。その結果が否定的であれば、処理はブロック9014に移行する。
【0143】
ブロック9010では、消費者が開始した通信は、ベンディングブリッジ500からサーバ704、702、110、108に転送され、更なるデータ処理が行われる。ブロック9012では、消費者106は、サーバ704、702、110、108によって、提供を受ける商品の選択をすることができる。さらに、提供購入数量及び追加の提供動作データを決定する。ブロック9014では、消費者106はベンディングブリッジ500によって提供を受ける商品の選択をすることができる。さらに、購入数量及び追加の提供動作データが決定される。ブロック9016では、販売機102は、選択された商品又はサービスを提供する。販売機状態、及び提供トランザクション、在庫、販売機動作、および提供された商品又はサービスの状態に関連する、販売機の状態及び動作データが決定され、処理のために与えられる。ブロック9018では、消費者106は、提供された商品又はサービスを受け取る。
【0144】
ブロック9020では、提供トランザクション、在庫、販売機動作、および提供された商品又はサービスの状態に関連する、販売機の状態及び動作データは、サーバがアクセス可能となるか、及び/又は、提供動作管理サーバ114にリダイレクトされた後に行われるデータ処理のために提供される。ブロック9022では、提供トランザクション、在庫、販売機動作、および提供された商品又はサービスの状態に関連する、販売機の状態及び動作データが、サーバ704、702、110、108により更新される。ブロック9024では、提供動作管理サーバ114は、提供動作データ及び/又は他のトランザクションデータを受信して、更新する。提供動作サーバ114は、多くの販売機102からの提供動作データ及び/又は他のトランザクションデータを蓄積する。そのようなサーバ114は、動作のレポート、在庫管理及びルート計画、及び/又はその他の情報を提供するために用いる。
【0145】
図11は、棚在庫を追跡する方法の一例を示す図である。ベンディングブリッジ500は、棚を監視するために活用される。そのような棚は、冷却器102B(図1Cに示す)内の棚又はあらゆるタイプの棚である。棚は、棚モニタによって監視される。そのような棚モニタは、棚在庫センサ526、在庫可視化インターフェース534、GPIO(汎用入出力)538、商品 若しくはサービス提供センサ518、又はその他の方法、センサ、及び/又はインターフェースを含む。
【0146】
ベンディングブリッジ500は、1つ又は複数の棚を監視する。監視情報に応じて、棚在庫レベル調整を決定する。棚在庫レベル調整は、棚の在庫レベルを所定量変更することを含む。例えば、棚在庫レベル調整は、商品が冷却器の棚に追加された場合、在庫の増加を判別し、消費者が商品を取り出した場合に、在庫の減少を判別する。したがって、棚在庫レベル調整は、部分的に棚の在庫レベルを管理するために用いられる。棚在庫レベル調整が決定され、遠隔データ処理リソース又はサーバ108、110、702、704のような装置に通知される。或いは、ベンディングブリッジ500は、遠隔データ処理リソースと通信し、遠隔データ処理リソース又は装置にて、棚在庫レベル調整を決定する。
【0147】
棚在庫レベル管理データに加えて、販売及びマーケティングデータ、及びその他のタイプのデータが任意に保存されうる。これらのデータは、分析され、部分的には、いつ、棚のストックを補充するか、サービス又は他の動作が必要となるかを決定するために部分的に利用される。任意選択で、ルート操作706又はその他のタイプのモジュールに関連する在庫モジュールが、ルート管理、計画、又はその他の種類の動作に用いられうる。
【0148】
冷却器の棚の監視は、在庫管理のために用いられるだけではなく、収集されたデータは、在庫管理ファイル又はDEXファイル(データ交換ファイル)を作成するために用いられ、これにより、販売機と同様の方法で冷却器を管理できるようになる。DEXファイル は、販売機産業における工業標準であり、EVA(European Vending Association)DEX仕様によってサポート及び詳説されている。販売機産業で用いられていた従来の在庫管理ソフトウェア及び、DEXファイル及びその他のタイプの在庫管理ファイルを読み込み可能な他のタイプのソフトウェアは、冷却器及び販売機の管理に用いられる。この管理によって、ルートの計画並びに監視、及び操作が可能となる。
【0149】
ブロック10002では、ベンディングブリッジ500は棚を監視するために用いられる。そのような棚は、冷却器、他のタイプの即時消費設備に取り付けられる棚か、又は他のタイプの棚である。また、一つの棚又は複数の棚を監視することも可能である。そして、処理は、ブロック10004又はブロック10010に移行する。ブロック10004では、棚監視データは、遠隔データ処理装置に送信される。そして、処理は、ブロック10006又はブロック10012に移行する。
【0150】
ブロック10006では、販売及びマーケティングデータ、棚在庫レベル調整データ、又は他のデータが決定され、任意で保存される。販売及びマーケティングデータは、消費者が棚から在庫を取り出した時毎に、又はその他の間隔で生成される。したがって、販売及びマーケティングデータ及びパターンは、在庫監視、昼間の販売量、ストック補充計画、サービス、ルート操作、又は機能性を判定するために用いられる。ブロック10008では、販売及びマーケティングデータ、棚在庫レベル調整データ、又はその他のデータを分析して、いつ、在庫補充、サービス又はその他の動作が必要となるかを、ある程度決定する。ブロック10014では、遠隔データ処理装置に関連する在庫モジュールを用いて、ルート管理、計画、又はその他の動作を実施する。例えば、ルート操作モジュール706が利用される。
【0151】
或いは、ブロック10010では、棚在庫レベル調整データ又は他のデータが、任意に決定される。そして、処理は、ブロック10004に移行する。ブロック10012では、棚在庫レベル調整データ又はその他のデータが任意に決定される。そして、処理は、ブロック10006に移行する。
【0152】
よって、在庫管理は、冷却器及び販売機、及びその他のタイプ及び/又は種類の即時消費設備によって実施される。冷却器及び販売機からのデータは、ルート管理ソフトによって処理され、レポートされる。したがって、冷却器及び販売機は、単一のデータ処理リソース及び/又は、従来から販売機の在庫のみを管理するために開発されてきたソフトウェアによって管理される在庫を保持している。即時消費設備で用いられる棚在庫監視は、一般的に、棚在庫を生じさせ、通信し、又は監視するための内蔵された在庫制御システムは有さない。
【0153】
図12は、棚在庫を追跡するための、在庫管理ファイル又はDEXファイルを作成する方法の一例を示す。販売及びマーケティングデータ、棚在庫レベル調整データ、又は、図11で取得したその他のデータが棚在庫ファイル又はDEXファイルを作成するために用いられる。そのような在庫管理ファイル又はDEXファイルは、提供動作サーバ114に送信されるか、又はルート管理、販売、レポート、設備状態、在庫、及び他の計画ならびに操作が提供される。ベンディングブリッジ500による棚監視に基づいて、DEXファイルを作成及び送信することで、冷却器、及び販売機以外の装置について、販売機と同様の方法で、在庫及びルート計画を行うことが可能になる。よって、棚による設備(棚ベースの設備)及び販売機タイプの設備の両方を、工業標準のDEXファイルによって管理できるようになる。
【0154】
図面に示したフローチャートは一例に過ぎない。本発明の範囲内で、これらのチャート又はステップ(動作)には様々な変形例が考えられる。例えば、各ステップは異なる順序で実行されてもよく、又、ステップを追加、削除、変更することも可能である。全ての変形例は、特許請求の範囲に記載された発明の一部である。
【0155】
本願の好適な実施形態について記載してきたが、当業者には、現在又は将来、本願特許請求の範囲内で、様々な改良及び強化を行うことができることは明白である。請求項は、当初に記載された発明を適切に保護するために作成されたものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品又はサービスを提供するための販売機システムであって、
提供機構を有する販売機と、
前記販売機からは遠隔の複数の仮想設備モジュールと、
ベンディングブリッジと、を備え、
前記ベンディングブリッジは、前記複数の仮想設備モジュール及び前記販売機の前記提供機構と通信して、前記提供機構に対して前記商品又はサービスを提供するように命令することを特徴とする、販売機システム。
【請求項2】
前記複数の仮想設備モジュールは、前記ベンディングブリッジを介して前記提供機構と通信する仮想販売機制御装置を有する、請求項1に記載の販売機システム。
【請求項3】
前記ベンディングブリッジはサーバを有する、請求項1に記載の販売機システム。
【請求項4】
前記ベンディングブリッジは、ネットワークを有する、請求項1に記載の販売機システム。
【請求項5】
前記販売機は、1つ又は複数の温度センサを有し、前記複数の仮想設備モジュールは、前記ベンディングブリッジを介して、1つ又は複数の温度センサと通信する仮想サーモスタットを有する、請求項1に記載の販売機システム。
【請求項6】
前記複数の仮想設備モジュールは、前記バーチャルブリッジと通信する仮想エネルギー管理システムを有する、請求項1に記載の販売機システム。
【請求項7】
前記複数の仮想設備モジュールは、前記バーチャルブリッジと通信する仮想冷蔵制御システムを有する、請求項1に記載の販売機システム。
【請求項8】
前記複数の仮想設備モジュールは、前記バーチャルブリッジと通信する仮想支払いシステムを有する、請求項1に記載の販売機システム。
【請求項9】
前記複数の仮想設備モジュールは、前記バーチャルブリッジと通信する仮想消費者インタラクションシステムを備える、請求項1に記載の販売機システム。
【請求項10】
前記複数の仮想設備モジュールは、前記バーチャルブリッジと通信する仮想ルート操作システムを有する、請求項1に記載の販売機システム。
【請求項11】
前記提供メカニズムは、少なくとも1つのモータ、及び少なくとも1つの商品又はサービス提供センサを有する、請求項1に記載の販売機システム。
【請求項12】
前記販売機は、飲料ディスペンサを有する、請求項1に記載の販売機システム。
【請求項13】
前記販売機は、冷却器を有する、請求項1に記載の販売機システム。
【請求項14】
前記仮想販売機コントローラは、前記バーチャルブリッジと通信して複数の提供サイクルを実行する命令としてマイクロプロセッサ可読媒体に実装される、請求項2に記載の販売機システム。
【請求項15】
前記仮想販売機コントローラは、前記バーチャルブリッジと通信して前記販売機に商品又はサービスを提供させる命令としてマイクロプロセッサ可読媒体に実装される、請求項2に記載の販売機システム。
【請求項16】
前記仮想販売機コントローラは、前記バーチャルブリッジと通信して前記販売機によって提供すべき商品又はサービスの選択を通知する命令としてマイクロプロセッサ可読媒体に実装される、請求項2に記載の販売機システム。
【請求項17】
商品又はサービスを提供するための販売機システムであって、
提供機構を有する販売機と、
前記販売機からは遠隔の複数の仮想設備モジュールと、
ベンディングブリッジと、を備え、
前記ベンディングブリッジは前記販売機制御装置及び前記販売機の前記提供機構と通信して、前記提供機構に対して前記商品又はサービスを提供するように命令することを特徴とする、販売機システム。
【請求項18】
前記提供機構は、少なくとも1つのモータ及び少なくとも1つの商品又はサービス提供センサを有する、請求項17に記載の販売機システム。
【請求項19】
前記仮想販売機コントローラは、前記バーチャルブリッジと通信して前記販売機によって提供すべき商品又はサービスの選択を通知する命令として、マイクロプロセッサ可読媒体に実装される、請求項17に記載の販売機システム。
【請求項20】
商品又はサービスを提供するための販売機システムであって、
提供機構を有する販売機と、
前記販売機からは遠隔の複数の仮想設備モジュールと、
ベンディングブリッジと、を備え、
前記ベンディングブリッジはサーバ及びネットワークを有し、
前記ベンディングブリッジは、前記複数の仮想設備モジュール及び前記販売機の提供機構と通信して、前記提供機構に対して前記商品又はサービスを提供するように命令することを特徴とする、販売機システム。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図1D】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図2D】
image rotate

【図2E】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公表番号】特表2011−525019(P2011−525019A)
【公表日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−513620(P2011−513620)
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/046671
【国際公開番号】WO2009/152115
【国際公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(391026058)ザ・コカ−コーラ・カンパニー (238)
【氏名又は名称原語表記】THE COCA−COLA COMPANY
【Fターム(参考)】