仮設足場の施工システム
【課題】不使用時は車両や歩行者等の邪魔にならないようにし得るレールを使用して、足場内の所望の建物形成域内に建物建設部材を運搬し得るようにした施工システムを提供する。
【解決手段】建築しようとする建物周囲に施工した外部足場と、該外部足場に形成した建物建設部材を搬入する搬入口と、先端が搬入口から前記外部足場上部内に突出する第１のレールと、該第１のレールと一緒に連結路となる連結レールを形成し得る移動レールとを具備し、前記建物建設部材を保持した吊り具を、上記第１のレールから前記移動レールに移動させ、建物建設部材を足場内の所望の建物建設域内に運搬し得るように構成した仮設足場の施工システムであって、前記第１のレールを回転し得るように構成し、前記第１のレールの先端若しくは先端に固定した部材に形成された貫通孔に、前記移動レールに固定したバネで付勢されたピンを嵌合することによって、両レールを着脱し得るように連結する。
【解決手段】建築しようとする建物周囲に施工した外部足場と、該外部足場に形成した建物建設部材を搬入する搬入口と、先端が搬入口から前記外部足場上部内に突出する第１のレールと、該第１のレールと一緒に連結路となる連結レールを形成し得る移動レールとを具備し、前記建物建設部材を保持した吊り具を、上記第１のレールから前記移動レールに移動させ、建物建設部材を足場内の所望の建物建設域内に運搬し得るように構成した仮設足場の施工システムであって、前記第１のレールを回転し得るように構成し、前記第１のレールの先端若しくは先端に固定した部材に形成された貫通孔に、前記移動レールに固定したバネで付勢されたピンを嵌合することによって、両レールを着脱し得るように連結する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、足場内の所望の建物形成域内に建物建設部材を運搬し得るように構成した仮設足場の施工システムに係り、詳記すれば建物形成域内に建物建設部材を運搬した後、運搬に使用したレールが車両の通行等の邪魔にならないようにした仮設足場の施工システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
建物建設部材の搬送及び取り付けは、従来、大型クレーンを用いて行っていた。しかしながら、特に都心などの建築現場では、大型クレーンが入り込む場所が確保し難い問題があった。そればかりか、仮設足場に屋根部を形成すると、クレーンを用いて建物外壁を構築できない問題があった。屋根部が邪魔をして、外壁（パネル）を基礎上のアンカーボルトに落として嵌合装着させることができないからである。
【０００３】
このような問題点を解消するため本出願人は、吊り具を足場内周のレール上で移動し得るようにした仮設足場の施工システムを開発し、先に特許出願した（特許文献１参照）。
【特許文献１】特開2003-56177 しかしながら、上記システムは、雨天時でも作業ができるという点で画期的なものであったが、建物建設部材を建設予定の建物外周にしか運搬できなかった。運搬できない部分には、ロープ等の手段を用いて行っていたが、これでは作業能率が悪く到底実施し得なかった。そのため、この方法は現在全く実施されていない。
【０００４】
また、雨天時でも作業ができる屋根部を具備した仮設足場は公知である。しかしながら従来の屋根部は、建築現場全体を覆うことができないとか、屋根部を形成するのが厄介であるとか、屋根部の取り外しが容易でない等の問題があった。
【０００５】
このような問題を解決するため本出願人は、建築しようとする建物周囲に施工した外部足場と、該外部足場に形成した建物建設部材を搬入する搬入口と、先端が搬入口から前記外部足場上部内に位置する第１の固定レールと、該第１の固定レールと一緒に連結路となる連結レールを形成し得る移動レールと、該移動レールを足場上部両側部でスライド移動し得るように保持する対向した第２の固定レールとを具備し、前記建物建設部材を上下動し得るように保持した吊り具を、上記第１の固定レールから前記移動レールに移動させ、建物建設部材を足場内の所望の建物建設域内に運搬し得るように構成した施工システムを開発し、先に特許出願した（特願２００６−７３７８４）。
【０００６】
しかしながら、このものは上記欠点が解消されるという点では、極めて画期的で高い評価を受けているが、施工する場所によっては、前記第１のレールが車両等の通行の邪魔になる問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
この発明は、不使用時は車両や歩行者等の邪魔にならないようにし得るレールを使用して、足場内の所望の建物形成域内に建物建設部材を運搬し得るようにした施工システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記目的に沿う本発明のうち請求項１に記載の発明は、建築しようとする建物周囲に施工した外部足場と、該外部足場に形成した建物建設部材を搬入する搬入口と、先端が搬入口から前記外部足場上部内に突出する第１のレールと、該第１のレールと一緒に連結路となる連結レールを形成し得る移動レールとを具備し、前記建物建設部材を保持した吊り具を、上記第１のレールから前記移動レールに移動させ、建物建設部材を足場内の所望の建物建設域内に運搬し得るように構成した仮設足場の施工システムであって、前記第１のレールを回転し得るように構成し、前記第１のレールの先端若しくは先端に固定した部材に形成された貫通孔に、前記移動レールに固定したバネで付勢されたピンを嵌合することによって、両レールを着脱し得るように連結することを特徴とする。
【０００９】
前記第１のレール先端に板体を固定し、該板体に貫通孔を形成し、該貫通孔に前記ピンを嵌合するのが好ましい（請求項２）。
【００１０】
前記移動レールに固定した固定部材にレバーを軸止して、該レバーの一端を下げれば他端は上昇するように構成し、一端に紐状体を連結し、他端に前記ばねで付勢されたピンを連結するのが好ましい（請求項３）。
【００１１】
前記ピンを筒状体に内装し、該筒状体内のピンの外周に突出した部分の上の室にばねを内装し、前記ピンは、常時はばねの力により、下端に位置し、前記紐状体を引くことによりばねの力に抗して上昇するように構成するのが好ましい（請求項４）。
【００１２】
前記第１のレールは、円弧状に回転して移動レールと直線状となって、連結し得るように構成するのが好ましい（請求項５）。
【００１３】
前記搬入口に対向する立設した部材に四角形の枠体の一辺を固定し、前記第１のレールを該四角形の枠体の搬入口に対向する対向辺の下部に対向辺と交差するように固定し、該第１のレール不使用時には、該四角形の枠体を一方の対角線が近接し、他方の対角線が第１のレールと一緒に直線状（棒状）となるように構成するのが好ましい（請求項６）。尚、直線状というのは、細長い物体程度の意味である。
【００１４】
前記板体対向面の移動レールには、該板体が遊嵌し得る切り欠きが形成され、板体下面には、ストッパーの役割をする突起を形成するのが好ましい（請求項７）。
前記移動レールは、足場上部両側部に固定した対向する第２のレールで、スライド移動し得るように保持するのが好ましい（請求項８）。
【発明の効果】
【００１５】
この発明によれば、仮設足場に屋根部を形成した状態で、足場内の所望の建物形成域内に建物建設部材を運搬することができるので、極めて能率的に建設作業を行うことができるほか、作業中止時は、第１のレールを足場方向に回転移動させ、作業時に逆方向に回転させて連結するので、連結、分離作業を極めて容易に行うことができ、車両や歩行者の通行の邪魔にならずに作業をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１６】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００１７】
図1に示すように、建築物の基礎の外周に間隔づけて、外部足場1が先行施工され、該外部足場1の一端には、搬入口２が形成されている。搬入口２には、先端が搬入口２から前記外部足場上部（最上部）内に突出する第１のレール３が、四角形の枠体５下方に固定されている。第１のレール３は、全ての建物形成域内に部材を運搬し得るように足場内最上部に突出している。
【００１８】
図２に示すように、四角形の枠体５は、搬入口２に対向する水平方向（横方向）のロッド５ａ、５ｂと該ロッド５ａ、５ｂを連結する縦方向のロッド５ｃ，５ｄとで四角形を形成し、その四隅を自在クランプ７で連結して構成されている。
【００１９】
搬入口２には、対向して支柱４，４´が立設し、該支柱４，４´の上方に上記四角形の枠体５の搬入口２への対向辺となるロッド５ｃ，５ｄが、直交クランプ６，６で固定されている。尚、ロッド５ｃ及び５ｄは、ロッド５ａ，５ｂの下部になっている。
【００２０】
ロッド５ａ及び５ｂの中央下部にはロッド５ｆが、ロッド５ｃ及び５ｄの中央上部にはロッド５ｅが、それぞれ自在クランプ７で，両ロッド５ｆ及び５ｅが直交するように連結されている。
【００２１】
レール３は、長尺の金属製厚板８の中央に長尺の金属製厚板９を立設した断面逆Ｔ字状に形成され、金属製厚板９には、間隔付けて凸板１０が形成されている。ロッド５ｆに嵌めた単クランプ１１をこの凸板１０に溶接固定している。
【００２２】
このように構成された四角形の枠体５は、支柱４，４´の下方に自在クランプ７によって固定した、上方に向けて上昇傾斜するロッド３３，３３´の先端で、四角形の枠体が略水平状態となるように、ロッド５ｃ及び５ｄと自在クランプ７，７で固定している。
【００２３】
上記のように構成されているので、ロッド５ａ〜５ｅと連結する９つの自在クランプ７を緩め、支柱４，４´とロッド５ｃ，５ｄと連結する直交クランプ６，６及びロッド３３，３３´の先端と連結する自在クランプ７，７を緩めた後、ロープ等でロッド５ｄを引っ張ると、図３（ａ）から一方の対角線が近接する図３（ｂ）の状態となり、更に引っ張ると図３（ｃ）に示すように、他方の対角線がレールと一緒に略直線状になる。この状態で、足場に止めておけば、第１のレール３不使用時には、車両、通行人等の通行の邪魔とならない。
【００２４】
第１のレール３は、図２に示すように、四角形の枠体５を引き伸ばすと、図４に示すように、レール３は円弧状に回転して直線状となり、移動レール１２と連結し得るように構成されている。移動レール１２も、長尺の金属製厚板８´の中央に長尺の金属製厚板９´を立設した断面逆Ｔ字状に形成され、金属製厚板９´には、間隔付けて凸板１０´が形成されている。補強用ロッド２２に嵌めた単クランプ１１´をこの凸板１０´に溶接固定している。
【００２５】
図４に示すようにレール３の金属製厚板８端部上には、板体１３が固定され、該板体１３には貫通孔１４が穿設されている。この貫通孔１４にピン１５が嵌合して両レール３，１２は連通する。
【００２６】
ピン１５を上下動自在に内装する円筒状体１６は、移動レール１２の連結端上に固定され、内部にはばね（コイルスプリング）３４が、ピン１５に貫通固定された円板３５で仕切られた上方の室に内装され、ピン１５はばね３４の力により円板３５を介して下方に付勢されている。円筒状体１６上端から突出するロッド２９（ピン１５と一体でも別体でも良い）は、固定部材１７にピン３６で軸止されたレバー１８に連結され、該レバー１８の他端には、チェーン（紐状体）１９が連結されている。金属製厚板９´の板体１３対向面には、板体１３が遊嵌し得る切り欠き３７が形成されている。板体１３下端には、突起（ストッパー）３８が形成され、両レールが連通した位置で停止するようになっている。尚、ストッパーは、容易に着脱若しくは上下動するようにしておくのが良い。
【００２７】
チェーン１９を下方に引くと、ピン３６を支点としてレバー１８の先端がロッド２９と共に上昇してピン１５がばね３４の力に抗して上昇するようになっている。チェーン１９を離すと、ばね３４の力によりピン１５は下降する。
上記実施例では、ピン１５に円板３５が固定されているが、ばねの下端を支持し得るピンの外周に突出した部材であれば、特に限定されない。
【００２８】
図１及び図５に示すように、足場１内両側部の固定レール３及び移動レール１２と直交する方向には、前記移動レール１２をスライド自在に保持する対向する第2のレール２０，２０´が固定されている。
【００２９】
対向する第２のレール２０，２０´は、同様に金属製厚板８´´の中央に長尺の金属製厚板９´´を立設した断面逆Ｔ字状に形成され、前記移動レール１２両側端に固定された対向するローラー２１，２１´でレール２０，２０´の金属製厚板９´´両側面をそれぞれ挟持している。
【００３０】
ローラー２１，２１´は、補強用ロッド２２の両端上に固定した溝形部材２３の両側壁に複数のころ２４を、回動自在に固定することにより構成され、ころ２４で前記金属製厚板９´´の両側面をスライド自在に挟持している。
【００３１】
第１の固定レール３及び移動レール１２上には、建物建設部材を運搬する吊り具２５が走行し得るように固定されている。吊り具２５下端には、上下動し得るウインチ２６が固定され、ウインチ２６で建物建設部材を吊り下げ運搬するようになっている。
【００３２】
吊り具２５は、上端の溝形部材２７の両側壁に固定した複数のコロ２８で、金属製厚板９´の両側部をスライドし得るように挟持し、前記固定レール３と移動レール１２上を走行し得るようになっている。
【００３３】
吊り具２５の上端は、移動レール９´を支持する溝形部材２３の下端を通過し得る高さとなっているのは勿論である。即ち、溝形部材２３を直接金属製厚板９´上に固定する場合は、金属製厚板９´の高さ以下に、補強用ロッド２２上に固定する場合は、補強用ロッド２２以下の高さとなっている。
【００３４】
移動レール１２の前記連結路を形成する第１の固定レール３側には、常時はピン１５が下降しているので、このピン１５が吊り具２５の落下を防止するストッパーの役割をしている。このように構成されているので、誤って吊り具２５が落下するのを防止することができる。尚、移動レール１２の他端には、適当なストッパーを設けておけばよい。
【００３５】
図１に示すように、斜面に形成された外部足場の上端に、屋根部材を巻回したロール３１ａ，３１ｂ，３１ｃを固定し、斜面の下端に雨樋３２を設けている。このようにロールを3本設けているのは、1本では、大きくなりすぎて、取り付け、取り外しが極めて困難となるからである。
【００３６】
図1に示すように、両側部のロール３１ａ，３１ｃは、同一軸心上にあるが、中央のロール３１ｂは、両側部のロールの後方に位置している。このように構成することによって、屋根部材を巻き戻して先端を雨樋３２に固定して屋根部を形成するときに、接合部に重合部が形成され、雨漏りの量を少なくすることができる。
【００３７】
雨樋３２は、中央の雨樋が両側部の雨樋より突出しているが、雨樋の溝は連通している。雨樋３２端部の集水孔に集められた雨水は、集水孔に連結された縦樋から地面に落下するようになっている。
【００３８】
工事終了後、屋根部材を取り外す時は、巻心を取り外し、これを屋根部の斜面に転がすだけで、屋根部材は巻心に巻かれて、それぞれ雨樋中に落下するので、屋根部の取り外しが極めて容易となる。
【００３９】
本発明の施工システムを使用して建物の内壁及び外壁を構築するには、まず第１のレール３上の吊り具２５のウインチ２６でパネル等を吊り下げ、電動若しくは手動で第１の固定レール３から移動レール１２に移動させる。この状態で前記と同様にクランプを緩めた後、ロッド５ｄに紐を結んで、図３の矢印の方向に引っ張ると、図３（ａ）から一方の対角線が近接する図３（ｂ）の状態となり、更に引っ張ると図３（ｃ）に示すように、他方の対角線がレールと一緒に直線状になる。この状態で、適当な締結手段で足場に止めておけばよい。
【００４０】
それから、移動レール１２を所定の場所に移動させて、基礎上のアンカーボルトの真上からパネルを落として、パネルをアンカーボルトに嵌合させる。それから、移動レール１２を第１のレール３と同一直線上の連結路が形成される図４に示す位置に移動させる。
【００４１】
それから、図３（ｃ）に示す状態から、ロッド５ｅをロープ等で矢印と反対方向に引いて、図３（ｂ）の状態とし、更に引いて図３（ａ）の状態とする。このようにすると、図４に示すように、レール３は円弧状に回転してレール１２と１直線状になる。この状態で、下に引いていたチェーン１９を離すと、ピン１５が下降して、板体１３の貫通孔に嵌合する。
【００４２】
次いで、ウインチ２６で、次の建設部材を吊り下げ、同様にして何回も繰り返し建設部材を運んで、１階の外壁、柱、間仕切り等を形成した後、床を載せて、順次下から上の階への建物の構築をし、最後に屋根を形成する。
【００４３】
上記のように、本発明によれば、建物建設部材の全てを吊り具で運ぶことができるので、足場に屋根部を設けても支障なく建物の建設をすることができると共に、第１のレールは、不使用時は、容易に折りたたむことができるので、車両や通行人の通行の邪魔にならないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【００４４】
【図１】本発明の施工システムを具備した全体斜視図である。
【図２】本発明の第１のレールと四角形の枠体の連結状態を示す斜視図である。
【図３】本発明の第１のレールと四角形の枠体を折り畳む状態を示す概略図である。
【図４】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図５】本発明の移動レールの一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【００４５】
１・………外部足場
２・………搬入口
３・………第１のレール
４，４´・………支柱
５・………四角形の枠体
５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅ，５ｆ・………四角形の枠体を形成するロッド
６・………直交クランプ
７・………自在クランプ
１１・………単クランプ
１２・………移動レール
１４・………貫通孔
１５・………ピン
１９・………チェーン
２０，２０´・………第２の固定レール
２５・………吊り具
２９，２９´・………ロッド
３１ａ，３１ｂ，３１ｃ・………屋根部材を巻回したロール
３２・………雨樋
【技術分野】
【０００１】
この発明は、足場内の所望の建物形成域内に建物建設部材を運搬し得るように構成した仮設足場の施工システムに係り、詳記すれば建物形成域内に建物建設部材を運搬した後、運搬に使用したレールが車両の通行等の邪魔にならないようにした仮設足場の施工システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
建物建設部材の搬送及び取り付けは、従来、大型クレーンを用いて行っていた。しかしながら、特に都心などの建築現場では、大型クレーンが入り込む場所が確保し難い問題があった。そればかりか、仮設足場に屋根部を形成すると、クレーンを用いて建物外壁を構築できない問題があった。屋根部が邪魔をして、外壁（パネル）を基礎上のアンカーボルトに落として嵌合装着させることができないからである。
【０００３】
このような問題点を解消するため本出願人は、吊り具を足場内周のレール上で移動し得るようにした仮設足場の施工システムを開発し、先に特許出願した（特許文献１参照）。
【特許文献１】特開2003-56177 しかしながら、上記システムは、雨天時でも作業ができるという点で画期的なものであったが、建物建設部材を建設予定の建物外周にしか運搬できなかった。運搬できない部分には、ロープ等の手段を用いて行っていたが、これでは作業能率が悪く到底実施し得なかった。そのため、この方法は現在全く実施されていない。
【０００４】
また、雨天時でも作業ができる屋根部を具備した仮設足場は公知である。しかしながら従来の屋根部は、建築現場全体を覆うことができないとか、屋根部を形成するのが厄介であるとか、屋根部の取り外しが容易でない等の問題があった。
【０００５】
このような問題を解決するため本出願人は、建築しようとする建物周囲に施工した外部足場と、該外部足場に形成した建物建設部材を搬入する搬入口と、先端が搬入口から前記外部足場上部内に位置する第１の固定レールと、該第１の固定レールと一緒に連結路となる連結レールを形成し得る移動レールと、該移動レールを足場上部両側部でスライド移動し得るように保持する対向した第２の固定レールとを具備し、前記建物建設部材を上下動し得るように保持した吊り具を、上記第１の固定レールから前記移動レールに移動させ、建物建設部材を足場内の所望の建物建設域内に運搬し得るように構成した施工システムを開発し、先に特許出願した（特願２００６−７３７８４）。
【０００６】
しかしながら、このものは上記欠点が解消されるという点では、極めて画期的で高い評価を受けているが、施工する場所によっては、前記第１のレールが車両等の通行の邪魔になる問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
この発明は、不使用時は車両や歩行者等の邪魔にならないようにし得るレールを使用して、足場内の所望の建物形成域内に建物建設部材を運搬し得るようにした施工システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記目的に沿う本発明のうち請求項１に記載の発明は、建築しようとする建物周囲に施工した外部足場と、該外部足場に形成した建物建設部材を搬入する搬入口と、先端が搬入口から前記外部足場上部内に突出する第１のレールと、該第１のレールと一緒に連結路となる連結レールを形成し得る移動レールとを具備し、前記建物建設部材を保持した吊り具を、上記第１のレールから前記移動レールに移動させ、建物建設部材を足場内の所望の建物建設域内に運搬し得るように構成した仮設足場の施工システムであって、前記第１のレールを回転し得るように構成し、前記第１のレールの先端若しくは先端に固定した部材に形成された貫通孔に、前記移動レールに固定したバネで付勢されたピンを嵌合することによって、両レールを着脱し得るように連結することを特徴とする。
【０００９】
前記第１のレール先端に板体を固定し、該板体に貫通孔を形成し、該貫通孔に前記ピンを嵌合するのが好ましい（請求項２）。
【００１０】
前記移動レールに固定した固定部材にレバーを軸止して、該レバーの一端を下げれば他端は上昇するように構成し、一端に紐状体を連結し、他端に前記ばねで付勢されたピンを連結するのが好ましい（請求項３）。
【００１１】
前記ピンを筒状体に内装し、該筒状体内のピンの外周に突出した部分の上の室にばねを内装し、前記ピンは、常時はばねの力により、下端に位置し、前記紐状体を引くことによりばねの力に抗して上昇するように構成するのが好ましい（請求項４）。
【００１２】
前記第１のレールは、円弧状に回転して移動レールと直線状となって、連結し得るように構成するのが好ましい（請求項５）。
【００１３】
前記搬入口に対向する立設した部材に四角形の枠体の一辺を固定し、前記第１のレールを該四角形の枠体の搬入口に対向する対向辺の下部に対向辺と交差するように固定し、該第１のレール不使用時には、該四角形の枠体を一方の対角線が近接し、他方の対角線が第１のレールと一緒に直線状（棒状）となるように構成するのが好ましい（請求項６）。尚、直線状というのは、細長い物体程度の意味である。
【００１４】
前記板体対向面の移動レールには、該板体が遊嵌し得る切り欠きが形成され、板体下面には、ストッパーの役割をする突起を形成するのが好ましい（請求項７）。
前記移動レールは、足場上部両側部に固定した対向する第２のレールで、スライド移動し得るように保持するのが好ましい（請求項８）。
【発明の効果】
【００１５】
この発明によれば、仮設足場に屋根部を形成した状態で、足場内の所望の建物形成域内に建物建設部材を運搬することができるので、極めて能率的に建設作業を行うことができるほか、作業中止時は、第１のレールを足場方向に回転移動させ、作業時に逆方向に回転させて連結するので、連結、分離作業を極めて容易に行うことができ、車両や歩行者の通行の邪魔にならずに作業をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１６】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００１７】
図1に示すように、建築物の基礎の外周に間隔づけて、外部足場1が先行施工され、該外部足場1の一端には、搬入口２が形成されている。搬入口２には、先端が搬入口２から前記外部足場上部（最上部）内に突出する第１のレール３が、四角形の枠体５下方に固定されている。第１のレール３は、全ての建物形成域内に部材を運搬し得るように足場内最上部に突出している。
【００１８】
図２に示すように、四角形の枠体５は、搬入口２に対向する水平方向（横方向）のロッド５ａ、５ｂと該ロッド５ａ、５ｂを連結する縦方向のロッド５ｃ，５ｄとで四角形を形成し、その四隅を自在クランプ７で連結して構成されている。
【００１９】
搬入口２には、対向して支柱４，４´が立設し、該支柱４，４´の上方に上記四角形の枠体５の搬入口２への対向辺となるロッド５ｃ，５ｄが、直交クランプ６，６で固定されている。尚、ロッド５ｃ及び５ｄは、ロッド５ａ，５ｂの下部になっている。
【００２０】
ロッド５ａ及び５ｂの中央下部にはロッド５ｆが、ロッド５ｃ及び５ｄの中央上部にはロッド５ｅが、それぞれ自在クランプ７で，両ロッド５ｆ及び５ｅが直交するように連結されている。
【００２１】
レール３は、長尺の金属製厚板８の中央に長尺の金属製厚板９を立設した断面逆Ｔ字状に形成され、金属製厚板９には、間隔付けて凸板１０が形成されている。ロッド５ｆに嵌めた単クランプ１１をこの凸板１０に溶接固定している。
【００２２】
このように構成された四角形の枠体５は、支柱４，４´の下方に自在クランプ７によって固定した、上方に向けて上昇傾斜するロッド３３，３３´の先端で、四角形の枠体が略水平状態となるように、ロッド５ｃ及び５ｄと自在クランプ７，７で固定している。
【００２３】
上記のように構成されているので、ロッド５ａ〜５ｅと連結する９つの自在クランプ７を緩め、支柱４，４´とロッド５ｃ，５ｄと連結する直交クランプ６，６及びロッド３３，３３´の先端と連結する自在クランプ７，７を緩めた後、ロープ等でロッド５ｄを引っ張ると、図３（ａ）から一方の対角線が近接する図３（ｂ）の状態となり、更に引っ張ると図３（ｃ）に示すように、他方の対角線がレールと一緒に略直線状になる。この状態で、足場に止めておけば、第１のレール３不使用時には、車両、通行人等の通行の邪魔とならない。
【００２４】
第１のレール３は、図２に示すように、四角形の枠体５を引き伸ばすと、図４に示すように、レール３は円弧状に回転して直線状となり、移動レール１２と連結し得るように構成されている。移動レール１２も、長尺の金属製厚板８´の中央に長尺の金属製厚板９´を立設した断面逆Ｔ字状に形成され、金属製厚板９´には、間隔付けて凸板１０´が形成されている。補強用ロッド２２に嵌めた単クランプ１１´をこの凸板１０´に溶接固定している。
【００２５】
図４に示すようにレール３の金属製厚板８端部上には、板体１３が固定され、該板体１３には貫通孔１４が穿設されている。この貫通孔１４にピン１５が嵌合して両レール３，１２は連通する。
【００２６】
ピン１５を上下動自在に内装する円筒状体１６は、移動レール１２の連結端上に固定され、内部にはばね（コイルスプリング）３４が、ピン１５に貫通固定された円板３５で仕切られた上方の室に内装され、ピン１５はばね３４の力により円板３５を介して下方に付勢されている。円筒状体１６上端から突出するロッド２９（ピン１５と一体でも別体でも良い）は、固定部材１７にピン３６で軸止されたレバー１８に連結され、該レバー１８の他端には、チェーン（紐状体）１９が連結されている。金属製厚板９´の板体１３対向面には、板体１３が遊嵌し得る切り欠き３７が形成されている。板体１３下端には、突起（ストッパー）３８が形成され、両レールが連通した位置で停止するようになっている。尚、ストッパーは、容易に着脱若しくは上下動するようにしておくのが良い。
【００２７】
チェーン１９を下方に引くと、ピン３６を支点としてレバー１８の先端がロッド２９と共に上昇してピン１５がばね３４の力に抗して上昇するようになっている。チェーン１９を離すと、ばね３４の力によりピン１５は下降する。
上記実施例では、ピン１５に円板３５が固定されているが、ばねの下端を支持し得るピンの外周に突出した部材であれば、特に限定されない。
【００２８】
図１及び図５に示すように、足場１内両側部の固定レール３及び移動レール１２と直交する方向には、前記移動レール１２をスライド自在に保持する対向する第2のレール２０，２０´が固定されている。
【００２９】
対向する第２のレール２０，２０´は、同様に金属製厚板８´´の中央に長尺の金属製厚板９´´を立設した断面逆Ｔ字状に形成され、前記移動レール１２両側端に固定された対向するローラー２１，２１´でレール２０，２０´の金属製厚板９´´両側面をそれぞれ挟持している。
【００３０】
ローラー２１，２１´は、補強用ロッド２２の両端上に固定した溝形部材２３の両側壁に複数のころ２４を、回動自在に固定することにより構成され、ころ２４で前記金属製厚板９´´の両側面をスライド自在に挟持している。
【００３１】
第１の固定レール３及び移動レール１２上には、建物建設部材を運搬する吊り具２５が走行し得るように固定されている。吊り具２５下端には、上下動し得るウインチ２６が固定され、ウインチ２６で建物建設部材を吊り下げ運搬するようになっている。
【００３２】
吊り具２５は、上端の溝形部材２７の両側壁に固定した複数のコロ２８で、金属製厚板９´の両側部をスライドし得るように挟持し、前記固定レール３と移動レール１２上を走行し得るようになっている。
【００３３】
吊り具２５の上端は、移動レール９´を支持する溝形部材２３の下端を通過し得る高さとなっているのは勿論である。即ち、溝形部材２３を直接金属製厚板９´上に固定する場合は、金属製厚板９´の高さ以下に、補強用ロッド２２上に固定する場合は、補強用ロッド２２以下の高さとなっている。
【００３４】
移動レール１２の前記連結路を形成する第１の固定レール３側には、常時はピン１５が下降しているので、このピン１５が吊り具２５の落下を防止するストッパーの役割をしている。このように構成されているので、誤って吊り具２５が落下するのを防止することができる。尚、移動レール１２の他端には、適当なストッパーを設けておけばよい。
【００３５】
図１に示すように、斜面に形成された外部足場の上端に、屋根部材を巻回したロール３１ａ，３１ｂ，３１ｃを固定し、斜面の下端に雨樋３２を設けている。このようにロールを3本設けているのは、1本では、大きくなりすぎて、取り付け、取り外しが極めて困難となるからである。
【００３６】
図1に示すように、両側部のロール３１ａ，３１ｃは、同一軸心上にあるが、中央のロール３１ｂは、両側部のロールの後方に位置している。このように構成することによって、屋根部材を巻き戻して先端を雨樋３２に固定して屋根部を形成するときに、接合部に重合部が形成され、雨漏りの量を少なくすることができる。
【００３７】
雨樋３２は、中央の雨樋が両側部の雨樋より突出しているが、雨樋の溝は連通している。雨樋３２端部の集水孔に集められた雨水は、集水孔に連結された縦樋から地面に落下するようになっている。
【００３８】
工事終了後、屋根部材を取り外す時は、巻心を取り外し、これを屋根部の斜面に転がすだけで、屋根部材は巻心に巻かれて、それぞれ雨樋中に落下するので、屋根部の取り外しが極めて容易となる。
【００３９】
本発明の施工システムを使用して建物の内壁及び外壁を構築するには、まず第１のレール３上の吊り具２５のウインチ２６でパネル等を吊り下げ、電動若しくは手動で第１の固定レール３から移動レール１２に移動させる。この状態で前記と同様にクランプを緩めた後、ロッド５ｄに紐を結んで、図３の矢印の方向に引っ張ると、図３（ａ）から一方の対角線が近接する図３（ｂ）の状態となり、更に引っ張ると図３（ｃ）に示すように、他方の対角線がレールと一緒に直線状になる。この状態で、適当な締結手段で足場に止めておけばよい。
【００４０】
それから、移動レール１２を所定の場所に移動させて、基礎上のアンカーボルトの真上からパネルを落として、パネルをアンカーボルトに嵌合させる。それから、移動レール１２を第１のレール３と同一直線上の連結路が形成される図４に示す位置に移動させる。
【００４１】
それから、図３（ｃ）に示す状態から、ロッド５ｅをロープ等で矢印と反対方向に引いて、図３（ｂ）の状態とし、更に引いて図３（ａ）の状態とする。このようにすると、図４に示すように、レール３は円弧状に回転してレール１２と１直線状になる。この状態で、下に引いていたチェーン１９を離すと、ピン１５が下降して、板体１３の貫通孔に嵌合する。
【００４２】
次いで、ウインチ２６で、次の建設部材を吊り下げ、同様にして何回も繰り返し建設部材を運んで、１階の外壁、柱、間仕切り等を形成した後、床を載せて、順次下から上の階への建物の構築をし、最後に屋根を形成する。
【００４３】
上記のように、本発明によれば、建物建設部材の全てを吊り具で運ぶことができるので、足場に屋根部を設けても支障なく建物の建設をすることができると共に、第１のレールは、不使用時は、容易に折りたたむことができるので、車両や通行人の通行の邪魔にならないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【００４４】
【図１】本発明の施工システムを具備した全体斜視図である。
【図２】本発明の第１のレールと四角形の枠体の連結状態を示す斜視図である。
【図３】本発明の第１のレールと四角形の枠体を折り畳む状態を示す概略図である。
【図４】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図５】本発明の移動レールの一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【００４５】
１・………外部足場
２・………搬入口
３・………第１のレール
４，４´・………支柱
５・………四角形の枠体
５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅ，５ｆ・………四角形の枠体を形成するロッド
６・………直交クランプ
７・………自在クランプ
１１・………単クランプ
１２・………移動レール
１４・………貫通孔
１５・………ピン
１９・………チェーン
２０，２０´・………第２の固定レール
２５・………吊り具
２９，２９´・………ロッド
３１ａ，３１ｂ，３１ｃ・………屋根部材を巻回したロール
３２・………雨樋
【特許請求の範囲】
【請求項１】
建築しようとする建物周囲に施工した外部足場と、該外部足場に形成した建物建設部材を搬入する搬入口と、先端が搬入口から前記外部足場上部内に突出する第１のレールと、該第１のレールと一緒に連結路となる連結レールを形成し得る移動レールとを具備し、前記建物建設部材を保持した吊り具を、上記第１のレールから前記移動レールに移動させ、建物建設部材を足場内の所望の建物建設域内に運搬し得るように構成した仮設足場の施工システムであって、前記第１のレールを回転し得るように構成し、前記第１のレールの先端若しくは先端に固定した部材に形成された貫通孔に、前記移動レールに固定したバネで付勢されたピンを嵌合することによって、両レールを着脱し得るように連結することを特徴とする仮設足場の施工システム。
【請求項２】
前記第１のレール先端に板体を固定し、該板体に貫通孔を形成し、該貫通孔に前記ピンを嵌合する請求項１記載の施工システム。
【請求項３】
前記移動レールに固定した固定部材にレバーを軸止して、該レバーの一端を下げれば他端は上昇するように構成し、一端に紐状体を連結し、他端に前記バネで付勢されたピンを連結する請求項２記載の施工システム。
【請求項４】
前記ピンを筒状体に内装し、該筒状体内のピン外周から突出した部分の上の室にばねを内装し、前記ピンは、常時はばねの力により下端に位置し、前記紐状体を引くことによりばねの力に抗して上昇するように構成されている請求項３記載の施工システム。
【請求項５】
前記第１のレールは、円弧状に回転して移動レールと直線状となって、連結し得るように構成されている請求項４記載の施工システム。
【請求項６】
前記搬入口に対向する立設した部材に四角形の枠体の一辺を固定し、前記第１のレールを該四角形の枠体の搬入口に対向する対向辺の下部に対向辺と交差するように固定し、該第１のレール不使用時には、該四角形の枠体を一方の対角線が近接し、他方の対角線が第１のレールと一緒に直線状となるように構成した請求項５記載の施工システム。
【請求項７】
前記板体対向面の移動レールには、該板体が遊嵌し得る切り欠きが形成され、板体下面には、ストッパーの役割をする突起が形成されている請求項６記載の施工システム。
【請求項８】
前記移動レールは、足場上部両側部に固定した対向する第２のレールで、スライド移動し得るように保持されている請求項１〜７のいずれかに記載の施工システム。
【請求項１】
建築しようとする建物周囲に施工した外部足場と、該外部足場に形成した建物建設部材を搬入する搬入口と、先端が搬入口から前記外部足場上部内に突出する第１のレールと、該第１のレールと一緒に連結路となる連結レールを形成し得る移動レールとを具備し、前記建物建設部材を保持した吊り具を、上記第１のレールから前記移動レールに移動させ、建物建設部材を足場内の所望の建物建設域内に運搬し得るように構成した仮設足場の施工システムであって、前記第１のレールを回転し得るように構成し、前記第１のレールの先端若しくは先端に固定した部材に形成された貫通孔に、前記移動レールに固定したバネで付勢されたピンを嵌合することによって、両レールを着脱し得るように連結することを特徴とする仮設足場の施工システム。
【請求項２】
前記第１のレール先端に板体を固定し、該板体に貫通孔を形成し、該貫通孔に前記ピンを嵌合する請求項１記載の施工システム。
【請求項３】
前記移動レールに固定した固定部材にレバーを軸止して、該レバーの一端を下げれば他端は上昇するように構成し、一端に紐状体を連結し、他端に前記バネで付勢されたピンを連結する請求項２記載の施工システム。
【請求項４】
前記ピンを筒状体に内装し、該筒状体内のピン外周から突出した部分の上の室にばねを内装し、前記ピンは、常時はばねの力により下端に位置し、前記紐状体を引くことによりばねの力に抗して上昇するように構成されている請求項３記載の施工システム。
【請求項５】
前記第１のレールは、円弧状に回転して移動レールと直線状となって、連結し得るように構成されている請求項４記載の施工システム。
【請求項６】
前記搬入口に対向する立設した部材に四角形の枠体の一辺を固定し、前記第１のレールを該四角形の枠体の搬入口に対向する対向辺の下部に対向辺と交差するように固定し、該第１のレール不使用時には、該四角形の枠体を一方の対角線が近接し、他方の対角線が第１のレールと一緒に直線状となるように構成した請求項５記載の施工システム。
【請求項７】
前記板体対向面の移動レールには、該板体が遊嵌し得る切り欠きが形成され、板体下面には、ストッパーの役割をする突起が形成されている請求項６記載の施工システム。
【請求項８】
前記移動レールは、足場上部両側部に固定した対向する第２のレールで、スライド移動し得るように保持されている請求項１〜７のいずれかに記載の施工システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００８−３０３５６５（Ｐ２００８−３０３５６５Ａ）
【公開日】平成２０年１２月１８日（２００８．１２．１８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−１５００８５（Ｐ２００７−１５００８５）
【出願日】平成１９年６月６日（２００７．６．６）
【出願人】（５０１２６５３９７）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年１２月１８日（２００８．１２．１８）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年６月６日（２００７．６．６）
【出願人】（５０１２６５３９７）
【Ｆターム（参考）】
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