説明

伸縮管

【課題】本発明の目的は、加熱と冷却による膨張と収縮を吸収し、また、溶解液が滞留する量が少なく、溶解液の置換が容易である伸縮管を提供することである。
【解決手段】本発明に係る伸縮管は、上流側槽から下流側槽へ溶融ガラスを流すための白金若しくは白金合金で形成され、伸縮部として環状の山部が並列して設けられた蛇腹構造部と、非伸縮部として管部とを有する伸縮管において、前記蛇腹構造部の山部に重畳して、環状の凸部と凹部とを伸縮管の軸方向に並列して設け、かつ、前記山部の1山につき、前記凸部を2以上設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスを溶解するときに溶融、清澄、攪拌などの各槽間を接続し、連続的に流出することを可能にした溶融ガラス用の伸縮管に関する。詳しくは、溶融、清澄、攪拌などの各槽間を接続するときに、蛇腹構造を有することによって伸縮可能な溶融ガラス用伸縮管に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ガラス溶融装置において、溶融、清澄、攪拌などの各槽間を接続した中空の管が設けられており、例えば清澄槽や攪拌槽へ溶融ガラスを移動させる。このような構成とすることで、ガラスの溶解を連続的に行うことが可能となる。
【0003】
ガラス溶融装置は、ガラスの溶解が行われるときは、1000℃以上の熱が加わり、ガラスの溶解が行われていないときは、常温になる。その結果、加熱と冷却が繰り返し行われることになり、各槽間を接続した管も、溶解したガラスの通過の有無によって、加熱と冷却が繰り返し行われることになる。
【0004】
加熱と冷却が繰り返し行われると、管が膨張と収縮を繰り返すため、接続された槽の壁が変形し、若しくは、管自体が変形するという問題が起こる。そこで、伸縮部として管の周方向に360度連続した山部(以下、環状の山部ともいう。)が1つ若しくは並列して2つ以上設けられた蛇腹構造部を有する伸縮管を用いることによって、接続する管の膨張分若しくは収縮分を吸収させ、前記問題を解決しようとする技術がある(例えば、特許文献1〜3を参照。)。伸縮管は蛇腹構造部を有するため、伸縮性及びバネ性を持たせることができる。その結果、伸縮管が管軸方向に膨張若しくは収縮したときに、熱応力を生じることなく、伸縮部の蛇腹構造部が吸収することができるため、膨張と収縮の繰り返しによる金属疲労を抑制することができ、伸縮管の破損を防止することができる。
【0005】
【特許文献1】特開平8‐67518号公報
【特許文献2】特開2006‐315894号公報
【特許文献3】特開2006‐206439号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1、2又は3に示された蛇腹構造部を有する伸縮管は、伸縮機能を確保するため、蛇腹構造部を形成する環状の山部が、非伸縮部である管部の表面から外側方向に高く突き出ている必要がある。この結果、溶解したガラス(以下、溶解液ともいう。)は粘性のある流体であるため、山部に溜まりやすく、またその滞留する量も多い。このような山部での溶解液の滞留物は、別の溶解液を伸縮管にいれて流動させても、容易に置換されにくく、溶解液の置換に時間がかかるとともに、前回の溶解液と次回の溶解液との拡散現象を生じる時間が長くなることとなり、溶解液の歩留まりも低下する。
【0007】
そこで本発明の目的は、加熱と冷却による膨張と収縮を吸収し、また、溶解液の滞留量が少なく、溶解液の置換が容易である伸縮管を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、従来の蛇腹構造を有する伸縮管において、山部の高さを確保して伸縮性を維持するとともに、粘性のある流体が山部に留まることを抑制するために、溶解液が流動する方向に山部の内表面の長さを延長する手段として、山部に重畳して、環状の凸部と凹部とを伸縮管の軸方向に並列して設けることによって、上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明に係る伸縮管は、上流側槽から下流側槽へ溶融ガラスを流すための白金若しくは白金合金で形成され、伸縮部として環状の山部が並列して設けられた蛇腹構造部と、非伸縮部として管部とを有する伸縮管において、前記蛇腹構造部の山部に重畳して、環状の凸部と凹部とを伸縮管の軸方向に並列して設け、かつ、前記山部の1山につき、前記凸部を2以上設けたことを特徴とする。なお、伸縮管の外側に向かう環状の盛り上がり形状を凸部、伸縮管の内側に向かう環状の盛り上がり形状を凹部という。
【0009】
本発明に係る伸縮管では、前記凹部は前記山部の頂部に1又は2以上形成され、前記凹部の両側に前記凸部が形成され、前記各山部の両裾部分に2以上の変曲点を設けて裾凸部のみを形成し、前記管部の表面を基準面として、前記基準面から最も離れている前記変曲点までの距離は、前記凹部の底までの距離と同じ若しくは小さいことが好ましい。裾凸部を形成することによって、溶解液が流動する方向により山部の内表面の長さを伸ばすことができ、また、基準面から凹部の底までの距離が裾凸部までの距離よりも大きいと、凸部に溶解液が滞留することなく流動させやすい。
【0010】
本発明に係る伸縮管では、前記各山部で挟まれた谷部の底は、前記基準面と同じ面上若しくは外側にあることが好ましい。谷部の底が基準面と同じ若しくは外側にあると、管部の内径が谷部によって小さくなることがなく、溶解液の時間当たりの流量が抑制されることがない。
【0011】
本発明に係る伸縮管では、前記蛇腹構造部は連続する曲面によって形成されていることが好ましい。熱による膨張、収縮等によって生じる応力を均一に分散させ、寿命を向上させることができる。
【0012】
本発明に係る伸縮管では、前記両裾部分において、前記2以上の変曲点のうち、前記基準面から距離が最も長い変曲点同士を結ぶ直線の長さは、前記山部の1山の幅の1/2〜2/3であり、前記基準面から前記直線までの距離は、前記基準面から前記凸部の頂点までの距離の1/3〜1/2であることが好ましい。凸部への溶解液の滞留がほとんどなく、かつ、伸縮管の伸縮性を十分に確保することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、従来の蛇腹構造を有する伸縮管と同様に、加熱による膨張及び冷却による収縮を十分に吸収できるだけの伸縮性を維持することができるとともに、ガラス溶解液のような粘性のある溶解液が、蛇腹構造の山部に滞留することを少なくすることができる。このため新しい溶解液が入ってきたときに、溶解液の置換が迅速に、かつ、容易に行える。さらに前回の溶解液による拡散汚染が少なくなるため、溶解液の歩留まりが向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下本発明について実施形態を示して詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。なお、同一部材・同一部位には同一符号を付した。
【0015】
図1に、本実施形態に係る伸縮管の縦断面図を示す。図1において、伸縮管1は、溶融ガラス(溶解液)を流すための白金若しくは白金合金で形成され、伸縮部として環状の山部7が並列して設けられた蛇腹構造部3と、非伸縮部として管部5とを有する。蛇腹構造部3の山部7に重畳して、環状の凸部9と凹部11とを伸縮管の軸方向に並列して設け、かつ、山部7の1山につき、凸部9を2つ設けている。
【0016】
伸縮管1の組成は、白金又は白金合金で形成される。1300℃程度までのガラス溶解時に使用することができる。また、大気雰囲気中の酸素やガラス成分の酸素に対する耐性を有する。白金合金は、ロジウム(Rh)、金(Au)等の各金属をそれぞれ5〜20wt%含み、或いは/さらには、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化サマリウム(Sm)、酸化ユウロピウム(Eu)、酸化イットリウム(Y)、酸化ハフニウム(HfO)又は酸化トリウム(ThO)の各酸化物等をそれぞれ0.05〜2wt%含む。また、これらの元素を複数含むものも適用できる。
【0017】
山部7は、加熱による膨張及び冷却により収縮を十分に吸収できるだけの伸縮性を維持する蛇腹構造3を形成するために、少なくとも1山、好ましくは2山以上設けられる。各山部7によって挟まれる谷部の底6は、管部の表面の位置(以下、基準面20ともいう。)と同じ面上に設けている。谷部の底6が、基準面20と同じであれば、管部5の内径が谷部の底6によって小さくなることがなく、蛇腹構造部3によって溶解液の流動が抑制されないため、時間当たりの流量が確保される。なお、谷部の底6が基準面20の外側にあってもよい。管部5の内径が蛇腹構造部3において拡大したことと同じであるので、溶解液の流量が減少することがない。管部5は、熱による膨張と収縮はするが、蛇腹構造部3のように機械的に変形して伸縮しない非伸縮部である。
【0018】
蛇腹構造部3の山部7に重畳した環状の凸部9と凹部11は、山部7の一山を1つの大波と考えると、凸部9は大波に重畳した小波に相当する。また凸部9は1山につき、2つ設けているため、凸部9同士の間には、小波の谷に相当する凹部11存在する。凹部11を形成するために、凸部9は一山につき2つより多く設ける必要がある。山部7の1山につき、重畳波として2つ以上の凸部9と1つ以上の凹部11が設けられると、山部7の高さを維持しつつ、凹部11によって、山部7の頂部に留まろうとする粘性のある溶解液がかき出される効果が生じ、この結果、伸縮管の伸縮性を維持しながら、山部への溶解液の滞留を抑制することができる。
【0019】
図2に本実施形態に係る伸縮管の伸縮部を形成する山部7の1山の部分拡大縦断面図を示す。図2は、山部7の1山の縦断面図のうち、基準面20から上の部分を示す(以下、基準面20から伸縮部の各位置までの距離を高さともいう。)。図2において、山部7の頂部には底25を有する凹部11が形成され、凹部11の両側には凸部9が形成されている。これら凹部11と凸部9は、山部7に重畳した波形の形状からなる。なお、凹部11は、2つ以上形成してもよい。さらに凸部9の外側にある山部7の両裾部分(左裾部分13a、右裾部分13b)には変曲点(左裾部分には、高さが低い順に15a,16a、右裾部分には、高さが低い順に15b,16b)が設けられている。変曲点15a,16a、及び15b,16bによって挟まれた両裾部分13a,13bには裾凸部17a,17bが形成されている。なお、裾凸部17a,17bの形成にともなって隣接部に裾凹部は形成されていない。
【0020】
裾凸部17a,17bを形成することによって、山部7の1山が長くなるため、山部7の最も高い点(図2において、凸部9の頂点23)を維持したまま溶解液が1山を通過するときの山部の内表面の長さを伸ばすことができる。この結果、溶解液が山部7に設けられた凸部9に滞留することが抑制される。また、裾凸部17a,17bは、両裾部分13a,13bの勾配に対して肩部を形成するが、裾凹部が隣接していないため、裾凸部17a,17bに溶解液が滞留することはない。また、図3に示すように、変曲点の数を増やすことによって裾凸部の数を増やすこともできる。
【0021】
変曲点16a,16bの高さH1a,H1bは、図2においては同じ高さの形状を示したが、異なっていてもよい。また、高さH1a及びH1bは、凹部11の底25の高さH2よりも低い形態を示したが、同じ高さとしてもよい。変曲点16a、16bより高い位置にある山部7は凸部9が重畳された領域であるので、変曲点16aと16bを結ぶ直線L1より上方に2つの凸部9と1つの凹部11が設けられた形状とみなすことができる。このとき、凹部11の底25の高さH2が、変曲点16a,16bより高いと、凸部9を満たす溶解液は、凸部9の高さ方向への突出の程度が緩和されて滞留することなく凹部11の底25を乗り越えて流動しやすい。
【0022】
図1において、蛇腹構造部3は連続する曲面によって形成されている。凹部11と凸部9は連続した曲面によって形成されることによって、伸縮性が損なわれず、また、蛇腹構造部3の各部分を連続した曲面で形成することによって、熱による膨張、収縮等の応力を均一に分散して伸縮管1の寿命を延ばすことができる。さらに、溶解液の流動が妨げられず、蛇腹構造部3に溶解液が滞留しにくくなる。連続した曲面で形成された蛇腹構造部3は、肉厚が一定であることが好ましい。熱による膨張、収縮等の応力を均一に分散する効果が高い。
【0023】
本実施形態に係る伸縮管1では、変曲点16a,16b同士を結ぶ直線の長さL1と、山部7の1山の幅L2の比率L1/L2は1/2〜2/3であることが好ましい。直線の長さL1が1山の幅L2の2/3より大きいと、凸部9に溶解液が滞留しやすく、1/2より小さいと、伸縮性が十分に得られない場合がある。また、変曲点16a,16b同士を結ぶ直線の高さH4と、凸部9の頂点23の高さH5の比率H4/H5は1/3〜1/2であることが好ましい。比率H4/H5が1/3より小さいと、凸部9に溶解液が滞留しやすく、1/2より大きいと伸縮性が十分に得られない場合がある。
【0024】
凸部9の頂点23における曲率半径は、凹部11の底25における曲率半径よりも小さいことが好ましい。凹部11の形状が溶解液の流動を妨げず、凸部9に溶解液が入りやすく、出やすくなるため、溶解液の置換が容易になる。
【実施例】
【0025】
(粘性流体の流動試験)
図4に示す形状の各伸縮管モデル(メタクリル酸メチル樹脂製、長さ220mm、内径40mm、肉厚1mm)を作製し、各伸縮管モデルに、粘性がガラス溶解液に近い模擬流体として、粘性流体1(グリセリン 健栄製薬社製を、青色食用色素 共立食品社製で着色した流体)を、左から右へ流し、粘性流体1を伸縮管モデルの内部に完全に充填させた。次に、大気を流し、伸縮管モデルから粘性流体1を取り除いた。このとき、伸縮管モデルの凸部に残存した粘性流体1は、そのまま保持させた。次に、各伸縮管モデルに粘性流体2(グリセリン 健栄製薬社製)を左から右へ流した。以上の試験において、各伸縮管の蛇腹構造部における粘性流体1の残存量、及び粘性流体2の状態を観察した。なお各伸縮管モデルの伸縮性(軸方向の弾性係数)は同じである。
【0026】
(実施例1)
図4(a)に示す実施例1の伸縮管モデルは、蛇腹構造部が同じ形状の山部2山からなる(1山の幅60mm)。山部に重畳して2つの同じ形状の凸部(凸部の頂点の高さ20mm)と、凸部に挟まれた1つの凹部を設けた。凹部また山部の両裾部に左右対称に裾凸部1組設けた。裾凸部を形成する上側の変曲点の高さは10mm、凹部の底の高さは10mmとした。上側の変曲点同士を結ぶ線の長さと、1山の幅の比率(L1/L2)は2/3、上側の変曲点同士を結ぶ線の高さと、凸部の頂点の高さとの比率(H4/H5)は、1/2とした。
【0027】
(実施例2)
上側の変曲点の高さを6.6mmとし、上側の変曲点同士を結ぶ線の高さと、凸部の頂点の高さとの比率(H4/H5)を1/3とした以外は、実施例1と同様である。
【0028】
(実施例3)
上側の変曲点同士を結ぶ線の長さと、1山の幅の比率(L1/L2)を1/2とした以外は、実施例1と同様である。
【0029】
(実施例4)
図4(b)に示す実施例4の伸縮管モデルは、凹部の底の高さを15mmとした以外は、実施例1と同様である。
【0030】
(比較例1)
図4(c)に示す比較例1の伸縮管モデルは、蛇腹構造部が同じ形状の山部4山からなる(1山の幅30mm、山部の頂点の高さ20mm)。
【0031】
(試験結果)
実施例1〜4は、ともに粘性流体1の残存量は非常に少なかった。粘性流体がわずかに残存した箇所は、凸部と凸部の境界部分(図2における9)であった。また、粘性流体2を流すと残存していた粘性流体1が少なくなり、時間の経過とともに粘性流体2が蛇腹構造部に充填されて完全に置換することができた。実施例1〜3では、粘性流体2への粘性流体1に起因する着色が僅かに認められたが、問題となるレベルではなかった。また実施例4は、実施例1に比べて、粘性流体1から粘性流体2への置換する速度がやや速く、粘性流体2に粘性流体1の着色が拡散することもほとんど認められなかった。
【0032】
一方、比較例1では、粘性流体1が山部に滞留し、その残存量は非常に多かった。また、粘性流体2を流しても、粘性流体1の残存量は減少せず、時間の経過とともに粘性流体2が青色に着色することが確認された。山部に残存する粘性流体1が粘性流体2に拡散して着色が発生していると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本実施形態に係る伸縮管の縦断面図を示す。
【図2】本実施形態に係る伸縮管の部分拡大縦断面図を示す。
【図3】裾凸部が左右の山裾部の3つある実施形態に係る伸縮管の縦断面図である。
【図4】粘性流体の流動試験において使用した伸縮管モデルの縦断面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 伸縮管
3 蛇腹構造部
5 管部
6 谷部の底
7 山部
9 凸部
11 凹部
13a,13b 裾部
15a.15b 下側の変曲点
16a、16b 上側の変曲点
17a、17b 裾凸部
20 基準面
23 凸部の頂点
25 凹部の底
L1 上側の変曲点同士を結ぶ直線の長さ
L2 山部の1山の幅
H1a、H1b,上側の変曲点の高さ
H2 谷部の底の高さ
H4 上側の変曲点同士を結ぶ直線の高さ
H5 凸部の頂点の高さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上流側槽から下流側槽へ溶融ガラスを流すための白金若しくは白金合金で形成され、伸縮部として環状の山部が並列して設けられた蛇腹構造部と、非伸縮部として管部とを有する伸縮管において、
前記蛇腹構造部の山部に重畳して、環状の凸部と凹部とを伸縮管の軸方向に並列して設け、かつ、前記山部の1山につき、前記凸部を2以上設けたことを特徴とする伸縮管。
【請求項2】
前記凹部は前記山部の頂部に1又は2以上形成され、前記凹部の両側に前記凸部が形成され、前記各山部の両裾部分に2以上の変曲点を設けて裾凸部のみを形成し、前記管部の表面を基準面として、前記基準面から最も離れている前記変曲点までの距離は、前記凹部の底までの距離と同じ若しくは小さいことを特徴とする請求項1に記載の伸縮管。
【請求項3】
前記各山部で挟まれた谷部の底は、前記基準面と同じ面上若しくは外側にあることを特徴とする請求項2に記載の伸縮管。
【請求項4】
前記蛇腹構造部は連続する曲面によって形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の伸縮管。
【請求項5】
前記両裾部分において、前記2以上の変曲点のうち、前記基準面から距離が最も長い変曲点同士を結ぶ直線の長さは、前記山部の1山の幅の1/2〜2/3であり、前記基準面から前記直線までの距離は、前記基準面から前記凸部の頂点までの距離の1/3〜1/2であることを特徴とする請求項2、3又は4に記載の伸縮管。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2009−120430(P2009−120430A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−294886(P2007−294886)
【出願日】平成19年11月13日(2007.11.13)
【出願人】(000136561)株式会社フルヤ金属 (48)