位相検出装置
【目的】 π/4シフトDQPSK変調波のように位相変調された信号の検波が、簡単な構成で出来るようにする。
【構成】 入力信号のクロック周波数のN倍の周波数のクロックで作動するカウンタ47と、入力信号の立ち上がりエッジの検出手段42,43,47,48と、この検出手段42,43,47,48で検出されたタイミングでカウンタ49の値をラッチするラッチ手段50とを設け、このラッチ手段50の出力で位相データを得るようにした。
【構成】 入力信号のクロック周波数のN倍の周波数のクロックで作動するカウンタ47と、入力信号の立ち上がりエッジの検出手段42,43,47,48と、この検出手段42,43,47,48で検出されたタイミングでカウンタ49の値をラッチするラッチ手段50とを設け、このラッチ手段50の出力で位相データを得るようにした。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、QPSK変調信号のように位相変調された信号の位相検出を行う位相検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体用電話システム等の通信システムにおいて、π/4シフトDQPSK変調(π/4シフト・Differencial・QPSK変調)などの位相変調されたデジタルデータの伝送により通信を行うものが提案されている。
【0003】このπ/4シフトDQPSK変調は、微分された2系列のデータを、複素演算により位相情報とし、この位相情報を合成して変調信号とするものである。即ち、例えば図10に示すように、2系列のデータ(Xk ,Yk )を4値位相変換器で位相データθk に変換して伝送するものである。このようなπ/4シフトDQPSK変調を行うことで、効率の良いデジタルデータの伝送ができる。
【0004】このようなπ/4シフトDQPSK変調波を検波する従来の構成の一例を図11に示すと、入力端子1に得られるπ/4シフトDQPSK変調信号cos(ω0t+θ(t) )を、直交検波器を構成する2個の混合器2及び3に供給する。そして、このそれぞれの混合器2及び3で、端子4及び5に得られる復調用信号−sinω0t,−cosω0tを混合して直交検波を行い、Iチャンネル及びQチャンネルの検波信号I(t) =cosθ(t) 及びQ(t) =sinθ(t) を得る。そして、それぞれの検波信号をローパスフィルタ6及び7に供給して、直流オフセットの調整を行い、各ローパスフィルタ6及び7の出力をアナログ/デジタル変換器8及び9に供給して、このそれぞれのアナログ/デジタル変換器8及び9で端子10に得られるサンプリングクロックに同期してデジタルデータ化し、Iチャンネル及びQチャンネルのデータIk 及びQk を得る。そして、両チャンネルのデータIk 及びQk をアギュームメント回路11に供給し、両チャンネルのデータIk 及びQk の値に応じた位相データθk を出力端子12に得る。
【0005】また、位相差のみを検出できれば良い場合には、図12に示す構成とすることもできる。即ち、図1212に示すように、入力端子21に得られるπ/4シフトDQPSK変調信号cos(ω0t+θ(t) )をFM検波器22に供給し、このFM検波器22の検波出力d(θ(t) )/dtを積分回路23に供給する。そして、この積分回路23で積分されたデータをアナログ/デジタル変換器24に供給し、位相の値をデジタルデータ化する。この場合、積分回路23とアナログ/デジタル変換器24には、端子25に得られる同一のクロックを供給して、同一のタイミングで積分制御(放電制御)及びサンプリング制御を行う。そして、アナログ/デジタル変換器24で変換された位相データθk を出力端子26に得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この図11,図12に示す従来の検波回路では、何れの場合でも回路規模が大きいと共に、良好な検波を行うようにするためには各回路の調整が必要で、また消費電力も大きい不都合があった。
【0007】本発明はかかる点に鑑み、π/4シフトDQPSK変調波のように位相変調された信号の検波が、簡単な構成で出来るようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に示すように、入力信号のクロック周波数のN倍の周波数のクロックで作動するカウンタ47と、入力信号の立ち上がりエッジの検出手段42,43,47,48と、この検出手段42,43,47,48で検出されたタイミングでカウンタ49の値をラッチするラッチ手段50とを設け、このラッチ手段50の出力で位相データを得るようにしたものである。
【0009】また、この場合にラッチ出力と、前回のラッチ出力との差分をとることにより、位相差データを得るようにしたものである。
【0010】また本発明は、例えば図6に示すように、入力信号のクロック周波数のN倍の周波数のクロックで作動するカウンタ47と、入力信号の立ち上がりエッジの検出手段42,43,47,48と、この検出手段42,43,47,48で検出されたタイミングでカウンタ49の値をラッチするラッチ手段56とを設け、エッジ検出手段42,43,47,48での検出タイミングと、ラッチ手段56でのラッチタイミングとを、それぞれ1サンプル毎に1/2最小ビットずつシフトさせて、ラッチ手段56の出力で位相データを得るようにしたものである。
【0011】
【作用】本発明によると、デジタル的な演算処理による簡単な構成で、位相データの検出ができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5を参照して説明する。
【0013】本例においては、π/4シフトDQPSK変調されたデータを受信する受信機の位相検出回路に適用したもので、まず図2に本例の位相検出回路の周辺の構成を示すと、入力端子31に得られるπ/4シフトDQPSK変調された変調信号(中間周波信号)を受信フィルタとしてのバンドパスフィルタ32を介してリミッタアンプ33に供給し、このリミッタアンプ33の出力を直接位相量子化回路40に供給する。この直接位相量子化回路40の構成は後述する。
【0014】そして、この直接位相量子化回路40の出力を2段接続されたDフリップフロップ34,35に供給する。この場合、それぞれのDフリップフロップ34,35に端子36に得られる再生シンボルクロックを供給し、同じタイミングで遅延処理を行い、Dフリップフロップ34で1段遅延された出力と、Dフリップフロップ35で2段遅延された出力とを、減算器37に供給する。そして、この減算器37でDフリップフロップ35の出力からDフリップフロップ34の出力を減算する処理を行い、位相を遅延検波する。そして、遅延検波された位相データθk を判定回路38に供給し、所定の判定基準に従って元の2系列のデータ(Xk,Yk )の判定を行う。
【0015】ここで、本例の回路で受信するπ/4シフトDQPSK変調されたデータは、伝送レートが42kbps(即ち21kシンボル/秒)とされ、バンドパスフィルタ32で21kHz帯域の信号を抽出させ、端子36に得られるDフリップフロップ34,35用の再生シンボルクロックとして、21kHzのクロックを供給する。
【0016】次に、直接位相量子化回路40の構成を図1R>1に示すと、リミッタアンプ33側から入力端子41に得られる受信信号を、2段接続されたDフリップフロップ42,43に供給する。そして、入力端子44に得られる位相検出制御信号と入力端子45に得られる基準クロックとをANDゲート46に供給し、このANDゲート46の論理積出力を各Dフリップフロップ42,43にクロックとして供給する。この場合、入力端子44に得られる位相検出制御信号は、位相検出時ハイレベルになる信号で、入力端子45に得られる基準クロックは、受信信号のキャリア周波数のN倍(即ちシンボルクロックのN倍)の信号で、ここではNを16としてある。
【0017】そして、Dフリップフロップ43の出力をインバータゲート47を介してANDゲート48の一方の入力端に供給し、Dフリップフロップ42の出力を直接ANDゲート48の他方の入力端に供給する。そして、このANDゲート48の論理積出力をDフリップフロップ50のクロック入力端に供給する。
【0018】また、入力端子45に得られるシンボルクロックのN倍の周波数の基準クロックをN周期カウンタ49に供給し、この基準クロックでN周期のカウントをさせる。この場合、基準クロックはデューティ50%のクロックパルスである。そして、このカウンタ49が出力するN周期のカウントデータθref をDフリップフロップ50に供給する。そして、このカウントデータθref を、ANDゲート48の論理積出力によりラッチさせ、このDフリップフロップ50のラッチ出力を位相データθk として出力端子51に供給する。そして、この出力端子51に得られる位相データを、直接位相量子化回路40の出力として後段の回路(図2のDフリップフロップ34)に供給する。
【0019】このように構成される直接位相量子化回路40の動作を、図3のタイミングを参照して説明する。まず、図3のAに示す入力端子45に得られる基準クロックに同期して、カウンタ49のカウント出力(図3のB)が変化する。そして、入力端子41に得られる受信信号(図3のC)が、所定のタイミングでハイレベルに変化したとき、この変化タイミングの次に基準クロックが立ち上がるタイミングで、Dフリップフロップ42の出力(図3のD)がハイレベルに立ち上がり、さらに1クロック遅れてDフリップフロップ43の出力(図3のE)がハイレベルに立ち上がる。そして、Dフリップフロップ43の出力はインバータゲート47で反転され(図3のF)、この反転出力とDフリップフロップ42の出力との論理積(図3のG)が1クロック周期だけハイレベルになり、このハイレベルになるタイミングで、Dフリップフロップ50によりカウンタ49のカウント出力がラッチされ、このラッチされたカウントデータが図3のHに示す位相データとして出力端子51に供給される。
【0020】このようにして検出される位相データは、シンボルクロックの16倍の基準クロックで検出される信号であるので、図4に示すように、2π間でS0 〜S15の16値でサンプリングされた位相データになる。そして、この直接位相量子化回路40の次段に接続されたDフリップフロップ34,35と減算器37による遅延検波で、この位相データの差動位相が、図5に示すように、2π間でD0 〜D15の16値で検出される。そして、判定回路38では、この差動位相の値D0 〜D15より、π/4シフトDQPSK変調で規定される4値の位相シフト量π/4,−π/4,3π/4,−3π/4が検出され、この検出した位相シフト量に基づいて元の2系列のデータ(Xk ,Yk )を判定する。
【0021】このように本例の直接位相量子化回路40で位相の量子化が行われることで、簡単な構成の回路で位相データの検出が行われると共に、この回路はフリップフロップやカウンタなどによるデジタル的な処理回路であるので、調整が必要なく、常時精度の高い検出ができる。さらに、回路規模が小さいので消費電力も小さい。
【0022】次に、本発明の他の実施例を図6〜図9を参照して説明する。
【0023】本例においても、π/4シフトDQPSK変調されたデータを受信する受信機の位相検出回路に適用したもので、上述実施例と同様に図2に示す回路の直接位相量子化回路40に適用されるもので、本例においてはこの直接位相量子化回路を図6に示すように構成する。この図6において、図1に対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0024】図6において、52は偶数・奇数判別データ入力端子で、この入力端子52には入力端子41に得られる信号の1シンボル周期毎に、ハイレベルとローレベルとの変化を繰り返すデータで、奇数シンボルのときハイレベル信号“1”になり、偶数シンボルのときローレベル信号“0”になる。そして、この入力端子52に得られる偶数・奇数判別データを、Ex-ORゲート53の一方の入力端に供給する。また、入力端子44に得られる位相検出制御信号と入力端子45に得られる基準クロック(シンボルクロックのN倍の信号)とのANDゲート46による論理積出力を、Ex-ORゲート53の他方の入力端に供給する。そして、このEx-ORゲート53での排他的論理和出力を、Dフリップフロップ42,43にクロックとして供給する。
【0025】そして、入力端子41に得られる中間周波信号を、このDフリップフロップ42,43で遅延させ、インバータゲート47で反転された信号と、Dフリップフロップ42の出力との論理積をANDゲート48でとり、この論理積出力をDフリップフロップ54に供給する。このDフリップフロップ54は、ANDゲート46の論理積出力がクロックとして供給される。そして、このDフリップフロップ54の出力をラッチ回路56にラッチタイミング制御用クロックとして供給する。
【0026】そして、入力端子45に得られる基準クロックを、インバータゲート55により反転してからN周期カウンタ49に供給し、このN周期カウンタ49で基準クロックをN周期でカウントする。そして、このカウンタ49が出力するN周期のカウントデータθref をラッチ回路56に供給する。また、入力端子52に得られる偶数・奇数判別データをラッチ回路56に供給し、カウントデータθref がラッチされるとき、同時に偶数・奇数判別データをラッチし、このラッチされた偶数・奇数判別データをカウントデータθref に付加する。この場合、偶数・奇数判別データは最下位ビットとして付加する。そして、ラッチ回路56でラッチされ偶数・奇数判別データが最下位に付加されたカウントデータθref を、位相検出データθk ′として出力端子51に供給する。そして、この出力端子51に得られる位相データを、直接位相量子化回路の出力として後段の回路(図2のDフリップフロップ34)に供給する。
【0027】このように構成される直接位相量子化回路の動作を、図7のタイミングを参照して説明する。図7のAに示す基準クロックが入力端子45に得られ、インバータゲート55での反転処理やEx-ORゲート53での反転処理(奇数シンボルのとき)により、図7のBに示す反転クロックが得られる。そして、カウンタ49のカウント出力(図3のC)は、この反転クロックに同期して変化する。
【0028】この状態で図7のDに示すように所定のタイミングでハイレベルに変化する受信信号が入力端子41に得られるときの位相検出について説明すると、まず偶数シンボルの受信タイミングでは、Dフリップフロップ42,43に基準クロックがそのまま供給されるので、この基準クロックの立ち上がりタイミングで受信信号の変化がDフリップフロップ42の出力(図7のE)に現れ、Dフリップフロップ43の出力(図7のE)でこの変化がさらに1クロック周期遅れる。そして、両フリップフロップ42,43の出力の論理積をDフリップフロップ54で1クロック分遅延させた信号(図7のG)により、ラッチ回路56でカウントデータθref 及び偶数・奇数判別データのラッチを行い、ラッチされたデータを位相検出データθk ′として図7のHに示すように出力端子51に供給する。この偶数シンボルの受信時には、入力信号の量子化幅が図7のIに示すように基準クロックの立ち上がりタイミングで規定される。
【0029】そして、奇数シンボルの受信タイミングでは、Dフリップフロップ42,43に反転クロックがそのまま供給されるので、この反転クロックの立ち上がりタイミングで受信信号の変化がDフリップフロップ42の出力(図7のJ)に現れ、Dフリップフロップ43の出力(図7のK)でこの変化がさらに1クロック周期遅れる。そして、両フリップフロップ42,43の出力の論理積をDフリップフロップ54で0.5クロック分遅延させた信号(図7のL)により、ラッチ回路56でカウントデータθref 及び偶数・奇数判別データのラッチを行い、ラッチされたデータを位相検出データθk ′として図7のMに示すように出力端子51に供給する。この奇数シンボルの受信時には、入力信号の量子化幅が図7R>7のNに示すように反転クロックの立ち上がりタイミングで規定される。
【0030】このようにして検出される位相データは、シンボルクロックの16倍の基準クロックで検出される信号であるので、2π間で16値でサンプリングされた位相データになるが、偶数シンボルの検出時と奇数シンボルの検出時とでクロックの位相が180°反転しているので、偶数シンボル時のサンプリングデータE0 〜E15(図8に○で示す)と、奇数シンボル時のサンプリングデータO0 〜O15(図8に×で示す)とで、検出位相が反転したものになる。従って、この直接位相量子化回路の次段に接続されたDフリップフロップ34,35と減算器37による遅延検波で、この検出された位相データの差動位相が、図9に示すように、2π間でD0 ′〜D15′の16値で検出される。このとき検出される差動位相は、図5に示す一実施例(図1の例)で検出される差動位相に比較して、π/16だけ位相がずれている。このため、各点での差動位相値より、明確な4値の位相シフト量π/4,−π/4,3π/4,−3π/4を検出することができる。即ち、この図9の例では、各位相シフト量π/4,−π/4,3π/4,−3π/4の境界部に差動位相のサンプリング値が存在することがなく、各サンプリング値D0 ′〜D15′が1対1で何れかの位相シフト量と対応するようになる。例えば、サンプリング値D0 ′,D1 ′,D2 ′,D3 ′は、位相シフト量π/4になる。そして、この検出した位相シフト量に基づいて元の2系列のデータ(Xk ,Yk )を判定する。
【0031】なお、この例での偶数シンボル時及び奇数シンボル時の出力端子51に得られる位相検出データE0 〜E15,O0 〜O15のビットデータ例を示すと、次の表1に示すようになる。ここで、各位相検出データは16値であるのでb1 ,b2 ,b3 ,b4 の4ビットで示されるが、最下位ビットb0 で偶数シンボルか奇数シンボルかの区別が示され、合計5ビットのデータで検出位相が示されることになる。従って、4ビットb1 〜b4 の位相検出データが、ビットb0 のデータにより1/2最小ビットずつ偶数シンボル時と奇数シンボル時とでシフトされることになる。
【0032】
【表1】
【0033】このように位相の量子化が行われることで、上述した一実施例と同様に、簡単な構成の回路で位相データの検出が行われると共に、量子化した位相データから明確な位相シフト量を検出することができるので、検出位相の誤差を減らすことができ、ビットエラーレートを低減させることができる。
【0034】なお、上述各実施例においては、π/4シフトDQPSK変調されたデジタルデータを受信する受信装置に適用したが、他の位相変調されたデジタルデータから位相検出を行う回路にも適用できる。
【0035】
【発明の効果】本発明によると、デジタル的な演算処理による簡単な構成で、位相変調されたデータの位相検出が精度良く良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】一実施例の位相量子化回路が適用される回路を示す構成図である。
【図3】一実施例の説明に供するタイミング図である。
【図4】一実施例の量子化状態を示す説明図である。
【図5】一実施例の差動位相検出状態を示す説明図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す構成である。
【図7】他の実施例の説明に供するタイミング図である。
【図8】他の実施例の量子化状態を示す説明図である。
【図9】他の実施例の差動位相検出状態を示す説明図である。
【図10】π/4シフトDQPSK変調を示す説明図である。
【図11】従来の位相検出回路の一例を示す構成図である。
【図12】従来の位相検出回路の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
40 直接位相量子化回路
41 受信信号入力端子
44 位相検出制御信号入力端子
45 基準クロック入力端子
49 N周期カウンタ
51 位相データ出力端子
52 偶数・奇数判別データ入力端子
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、QPSK変調信号のように位相変調された信号の位相検出を行う位相検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体用電話システム等の通信システムにおいて、π/4シフトDQPSK変調(π/4シフト・Differencial・QPSK変調)などの位相変調されたデジタルデータの伝送により通信を行うものが提案されている。
【0003】このπ/4シフトDQPSK変調は、微分された2系列のデータを、複素演算により位相情報とし、この位相情報を合成して変調信号とするものである。即ち、例えば図10に示すように、2系列のデータ(Xk ,Yk )を4値位相変換器で位相データθk に変換して伝送するものである。このようなπ/4シフトDQPSK変調を行うことで、効率の良いデジタルデータの伝送ができる。
【0004】このようなπ/4シフトDQPSK変調波を検波する従来の構成の一例を図11に示すと、入力端子1に得られるπ/4シフトDQPSK変調信号cos(ω0t+θ(t) )を、直交検波器を構成する2個の混合器2及び3に供給する。そして、このそれぞれの混合器2及び3で、端子4及び5に得られる復調用信号−sinω0t,−cosω0tを混合して直交検波を行い、Iチャンネル及びQチャンネルの検波信号I(t) =cosθ(t) 及びQ(t) =sinθ(t) を得る。そして、それぞれの検波信号をローパスフィルタ6及び7に供給して、直流オフセットの調整を行い、各ローパスフィルタ6及び7の出力をアナログ/デジタル変換器8及び9に供給して、このそれぞれのアナログ/デジタル変換器8及び9で端子10に得られるサンプリングクロックに同期してデジタルデータ化し、Iチャンネル及びQチャンネルのデータIk 及びQk を得る。そして、両チャンネルのデータIk 及びQk をアギュームメント回路11に供給し、両チャンネルのデータIk 及びQk の値に応じた位相データθk を出力端子12に得る。
【0005】また、位相差のみを検出できれば良い場合には、図12に示す構成とすることもできる。即ち、図1212に示すように、入力端子21に得られるπ/4シフトDQPSK変調信号cos(ω0t+θ(t) )をFM検波器22に供給し、このFM検波器22の検波出力d(θ(t) )/dtを積分回路23に供給する。そして、この積分回路23で積分されたデータをアナログ/デジタル変換器24に供給し、位相の値をデジタルデータ化する。この場合、積分回路23とアナログ/デジタル変換器24には、端子25に得られる同一のクロックを供給して、同一のタイミングで積分制御(放電制御)及びサンプリング制御を行う。そして、アナログ/デジタル変換器24で変換された位相データθk を出力端子26に得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この図11,図12に示す従来の検波回路では、何れの場合でも回路規模が大きいと共に、良好な検波を行うようにするためには各回路の調整が必要で、また消費電力も大きい不都合があった。
【0007】本発明はかかる点に鑑み、π/4シフトDQPSK変調波のように位相変調された信号の検波が、簡単な構成で出来るようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に示すように、入力信号のクロック周波数のN倍の周波数のクロックで作動するカウンタ47と、入力信号の立ち上がりエッジの検出手段42,43,47,48と、この検出手段42,43,47,48で検出されたタイミングでカウンタ49の値をラッチするラッチ手段50とを設け、このラッチ手段50の出力で位相データを得るようにしたものである。
【0009】また、この場合にラッチ出力と、前回のラッチ出力との差分をとることにより、位相差データを得るようにしたものである。
【0010】また本発明は、例えば図6に示すように、入力信号のクロック周波数のN倍の周波数のクロックで作動するカウンタ47と、入力信号の立ち上がりエッジの検出手段42,43,47,48と、この検出手段42,43,47,48で検出されたタイミングでカウンタ49の値をラッチするラッチ手段56とを設け、エッジ検出手段42,43,47,48での検出タイミングと、ラッチ手段56でのラッチタイミングとを、それぞれ1サンプル毎に1/2最小ビットずつシフトさせて、ラッチ手段56の出力で位相データを得るようにしたものである。
【0011】
【作用】本発明によると、デジタル的な演算処理による簡単な構成で、位相データの検出ができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5を参照して説明する。
【0013】本例においては、π/4シフトDQPSK変調されたデータを受信する受信機の位相検出回路に適用したもので、まず図2に本例の位相検出回路の周辺の構成を示すと、入力端子31に得られるπ/4シフトDQPSK変調された変調信号(中間周波信号)を受信フィルタとしてのバンドパスフィルタ32を介してリミッタアンプ33に供給し、このリミッタアンプ33の出力を直接位相量子化回路40に供給する。この直接位相量子化回路40の構成は後述する。
【0014】そして、この直接位相量子化回路40の出力を2段接続されたDフリップフロップ34,35に供給する。この場合、それぞれのDフリップフロップ34,35に端子36に得られる再生シンボルクロックを供給し、同じタイミングで遅延処理を行い、Dフリップフロップ34で1段遅延された出力と、Dフリップフロップ35で2段遅延された出力とを、減算器37に供給する。そして、この減算器37でDフリップフロップ35の出力からDフリップフロップ34の出力を減算する処理を行い、位相を遅延検波する。そして、遅延検波された位相データθk を判定回路38に供給し、所定の判定基準に従って元の2系列のデータ(Xk,Yk )の判定を行う。
【0015】ここで、本例の回路で受信するπ/4シフトDQPSK変調されたデータは、伝送レートが42kbps(即ち21kシンボル/秒)とされ、バンドパスフィルタ32で21kHz帯域の信号を抽出させ、端子36に得られるDフリップフロップ34,35用の再生シンボルクロックとして、21kHzのクロックを供給する。
【0016】次に、直接位相量子化回路40の構成を図1R>1に示すと、リミッタアンプ33側から入力端子41に得られる受信信号を、2段接続されたDフリップフロップ42,43に供給する。そして、入力端子44に得られる位相検出制御信号と入力端子45に得られる基準クロックとをANDゲート46に供給し、このANDゲート46の論理積出力を各Dフリップフロップ42,43にクロックとして供給する。この場合、入力端子44に得られる位相検出制御信号は、位相検出時ハイレベルになる信号で、入力端子45に得られる基準クロックは、受信信号のキャリア周波数のN倍(即ちシンボルクロックのN倍)の信号で、ここではNを16としてある。
【0017】そして、Dフリップフロップ43の出力をインバータゲート47を介してANDゲート48の一方の入力端に供給し、Dフリップフロップ42の出力を直接ANDゲート48の他方の入力端に供給する。そして、このANDゲート48の論理積出力をDフリップフロップ50のクロック入力端に供給する。
【0018】また、入力端子45に得られるシンボルクロックのN倍の周波数の基準クロックをN周期カウンタ49に供給し、この基準クロックでN周期のカウントをさせる。この場合、基準クロックはデューティ50%のクロックパルスである。そして、このカウンタ49が出力するN周期のカウントデータθref をDフリップフロップ50に供給する。そして、このカウントデータθref を、ANDゲート48の論理積出力によりラッチさせ、このDフリップフロップ50のラッチ出力を位相データθk として出力端子51に供給する。そして、この出力端子51に得られる位相データを、直接位相量子化回路40の出力として後段の回路(図2のDフリップフロップ34)に供給する。
【0019】このように構成される直接位相量子化回路40の動作を、図3のタイミングを参照して説明する。まず、図3のAに示す入力端子45に得られる基準クロックに同期して、カウンタ49のカウント出力(図3のB)が変化する。そして、入力端子41に得られる受信信号(図3のC)が、所定のタイミングでハイレベルに変化したとき、この変化タイミングの次に基準クロックが立ち上がるタイミングで、Dフリップフロップ42の出力(図3のD)がハイレベルに立ち上がり、さらに1クロック遅れてDフリップフロップ43の出力(図3のE)がハイレベルに立ち上がる。そして、Dフリップフロップ43の出力はインバータゲート47で反転され(図3のF)、この反転出力とDフリップフロップ42の出力との論理積(図3のG)が1クロック周期だけハイレベルになり、このハイレベルになるタイミングで、Dフリップフロップ50によりカウンタ49のカウント出力がラッチされ、このラッチされたカウントデータが図3のHに示す位相データとして出力端子51に供給される。
【0020】このようにして検出される位相データは、シンボルクロックの16倍の基準クロックで検出される信号であるので、図4に示すように、2π間でS0 〜S15の16値でサンプリングされた位相データになる。そして、この直接位相量子化回路40の次段に接続されたDフリップフロップ34,35と減算器37による遅延検波で、この位相データの差動位相が、図5に示すように、2π間でD0 〜D15の16値で検出される。そして、判定回路38では、この差動位相の値D0 〜D15より、π/4シフトDQPSK変調で規定される4値の位相シフト量π/4,−π/4,3π/4,−3π/4が検出され、この検出した位相シフト量に基づいて元の2系列のデータ(Xk ,Yk )を判定する。
【0021】このように本例の直接位相量子化回路40で位相の量子化が行われることで、簡単な構成の回路で位相データの検出が行われると共に、この回路はフリップフロップやカウンタなどによるデジタル的な処理回路であるので、調整が必要なく、常時精度の高い検出ができる。さらに、回路規模が小さいので消費電力も小さい。
【0022】次に、本発明の他の実施例を図6〜図9を参照して説明する。
【0023】本例においても、π/4シフトDQPSK変調されたデータを受信する受信機の位相検出回路に適用したもので、上述実施例と同様に図2に示す回路の直接位相量子化回路40に適用されるもので、本例においてはこの直接位相量子化回路を図6に示すように構成する。この図6において、図1に対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0024】図6において、52は偶数・奇数判別データ入力端子で、この入力端子52には入力端子41に得られる信号の1シンボル周期毎に、ハイレベルとローレベルとの変化を繰り返すデータで、奇数シンボルのときハイレベル信号“1”になり、偶数シンボルのときローレベル信号“0”になる。そして、この入力端子52に得られる偶数・奇数判別データを、Ex-ORゲート53の一方の入力端に供給する。また、入力端子44に得られる位相検出制御信号と入力端子45に得られる基準クロック(シンボルクロックのN倍の信号)とのANDゲート46による論理積出力を、Ex-ORゲート53の他方の入力端に供給する。そして、このEx-ORゲート53での排他的論理和出力を、Dフリップフロップ42,43にクロックとして供給する。
【0025】そして、入力端子41に得られる中間周波信号を、このDフリップフロップ42,43で遅延させ、インバータゲート47で反転された信号と、Dフリップフロップ42の出力との論理積をANDゲート48でとり、この論理積出力をDフリップフロップ54に供給する。このDフリップフロップ54は、ANDゲート46の論理積出力がクロックとして供給される。そして、このDフリップフロップ54の出力をラッチ回路56にラッチタイミング制御用クロックとして供給する。
【0026】そして、入力端子45に得られる基準クロックを、インバータゲート55により反転してからN周期カウンタ49に供給し、このN周期カウンタ49で基準クロックをN周期でカウントする。そして、このカウンタ49が出力するN周期のカウントデータθref をラッチ回路56に供給する。また、入力端子52に得られる偶数・奇数判別データをラッチ回路56に供給し、カウントデータθref がラッチされるとき、同時に偶数・奇数判別データをラッチし、このラッチされた偶数・奇数判別データをカウントデータθref に付加する。この場合、偶数・奇数判別データは最下位ビットとして付加する。そして、ラッチ回路56でラッチされ偶数・奇数判別データが最下位に付加されたカウントデータθref を、位相検出データθk ′として出力端子51に供給する。そして、この出力端子51に得られる位相データを、直接位相量子化回路の出力として後段の回路(図2のDフリップフロップ34)に供給する。
【0027】このように構成される直接位相量子化回路の動作を、図7のタイミングを参照して説明する。図7のAに示す基準クロックが入力端子45に得られ、インバータゲート55での反転処理やEx-ORゲート53での反転処理(奇数シンボルのとき)により、図7のBに示す反転クロックが得られる。そして、カウンタ49のカウント出力(図3のC)は、この反転クロックに同期して変化する。
【0028】この状態で図7のDに示すように所定のタイミングでハイレベルに変化する受信信号が入力端子41に得られるときの位相検出について説明すると、まず偶数シンボルの受信タイミングでは、Dフリップフロップ42,43に基準クロックがそのまま供給されるので、この基準クロックの立ち上がりタイミングで受信信号の変化がDフリップフロップ42の出力(図7のE)に現れ、Dフリップフロップ43の出力(図7のE)でこの変化がさらに1クロック周期遅れる。そして、両フリップフロップ42,43の出力の論理積をDフリップフロップ54で1クロック分遅延させた信号(図7のG)により、ラッチ回路56でカウントデータθref 及び偶数・奇数判別データのラッチを行い、ラッチされたデータを位相検出データθk ′として図7のHに示すように出力端子51に供給する。この偶数シンボルの受信時には、入力信号の量子化幅が図7のIに示すように基準クロックの立ち上がりタイミングで規定される。
【0029】そして、奇数シンボルの受信タイミングでは、Dフリップフロップ42,43に反転クロックがそのまま供給されるので、この反転クロックの立ち上がりタイミングで受信信号の変化がDフリップフロップ42の出力(図7のJ)に現れ、Dフリップフロップ43の出力(図7のK)でこの変化がさらに1クロック周期遅れる。そして、両フリップフロップ42,43の出力の論理積をDフリップフロップ54で0.5クロック分遅延させた信号(図7のL)により、ラッチ回路56でカウントデータθref 及び偶数・奇数判別データのラッチを行い、ラッチされたデータを位相検出データθk ′として図7のMに示すように出力端子51に供給する。この奇数シンボルの受信時には、入力信号の量子化幅が図7R>7のNに示すように反転クロックの立ち上がりタイミングで規定される。
【0030】このようにして検出される位相データは、シンボルクロックの16倍の基準クロックで検出される信号であるので、2π間で16値でサンプリングされた位相データになるが、偶数シンボルの検出時と奇数シンボルの検出時とでクロックの位相が180°反転しているので、偶数シンボル時のサンプリングデータE0 〜E15(図8に○で示す)と、奇数シンボル時のサンプリングデータO0 〜O15(図8に×で示す)とで、検出位相が反転したものになる。従って、この直接位相量子化回路の次段に接続されたDフリップフロップ34,35と減算器37による遅延検波で、この検出された位相データの差動位相が、図9に示すように、2π間でD0 ′〜D15′の16値で検出される。このとき検出される差動位相は、図5に示す一実施例(図1の例)で検出される差動位相に比較して、π/16だけ位相がずれている。このため、各点での差動位相値より、明確な4値の位相シフト量π/4,−π/4,3π/4,−3π/4を検出することができる。即ち、この図9の例では、各位相シフト量π/4,−π/4,3π/4,−3π/4の境界部に差動位相のサンプリング値が存在することがなく、各サンプリング値D0 ′〜D15′が1対1で何れかの位相シフト量と対応するようになる。例えば、サンプリング値D0 ′,D1 ′,D2 ′,D3 ′は、位相シフト量π/4になる。そして、この検出した位相シフト量に基づいて元の2系列のデータ(Xk ,Yk )を判定する。
【0031】なお、この例での偶数シンボル時及び奇数シンボル時の出力端子51に得られる位相検出データE0 〜E15,O0 〜O15のビットデータ例を示すと、次の表1に示すようになる。ここで、各位相検出データは16値であるのでb1 ,b2 ,b3 ,b4 の4ビットで示されるが、最下位ビットb0 で偶数シンボルか奇数シンボルかの区別が示され、合計5ビットのデータで検出位相が示されることになる。従って、4ビットb1 〜b4 の位相検出データが、ビットb0 のデータにより1/2最小ビットずつ偶数シンボル時と奇数シンボル時とでシフトされることになる。
【0032】
【表1】
【0033】このように位相の量子化が行われることで、上述した一実施例と同様に、簡単な構成の回路で位相データの検出が行われると共に、量子化した位相データから明確な位相シフト量を検出することができるので、検出位相の誤差を減らすことができ、ビットエラーレートを低減させることができる。
【0034】なお、上述各実施例においては、π/4シフトDQPSK変調されたデジタルデータを受信する受信装置に適用したが、他の位相変調されたデジタルデータから位相検出を行う回路にも適用できる。
【0035】
【発明の効果】本発明によると、デジタル的な演算処理による簡単な構成で、位相変調されたデータの位相検出が精度良く良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】一実施例の位相量子化回路が適用される回路を示す構成図である。
【図3】一実施例の説明に供するタイミング図である。
【図4】一実施例の量子化状態を示す説明図である。
【図5】一実施例の差動位相検出状態を示す説明図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す構成である。
【図7】他の実施例の説明に供するタイミング図である。
【図8】他の実施例の量子化状態を示す説明図である。
【図9】他の実施例の差動位相検出状態を示す説明図である。
【図10】π/4シフトDQPSK変調を示す説明図である。
【図11】従来の位相検出回路の一例を示す構成図である。
【図12】従来の位相検出回路の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
40 直接位相量子化回路
41 受信信号入力端子
44 位相検出制御信号入力端子
45 基準クロック入力端子
49 N周期カウンタ
51 位相データ出力端子
52 偶数・奇数判別データ入力端子
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入力信号のクロック周波数のN倍の周波数のクロックで作動するカウンタと、上記入力信号の立ち上がりエッジの検出手段と、該検出手段で検出されたタイミングで上記カウンタの値をラッチするラッチ手段とを設け、該ラッチ手段の出力で位相データを得る位相検出装置。
【請求項2】 上記ラッチ出力と、前回のラッチ出力との差分をとることにより、位相差データを得るようにした請求項1記載の位相検出装置。
【請求項3】 入力信号のクロック周波数のN倍の周波数のクロックで作動するカウンタと、上記入力信号の立ち上がりエッジの検出手段と、該検出手段で検出されたタイミングで上記カウンタの値をラッチするラッチ手段とを設け、上記エッジ検出手段での検出タイミングと、上記ラッチ手段でのラッチタイミングとを、それぞれ1サンプル毎に1/2最小ビットずつシフトさせて、上記ラッチ手段の出力で位相データを得るようにした位相検出装置。
【請求項1】 入力信号のクロック周波数のN倍の周波数のクロックで作動するカウンタと、上記入力信号の立ち上がりエッジの検出手段と、該検出手段で検出されたタイミングで上記カウンタの値をラッチするラッチ手段とを設け、該ラッチ手段の出力で位相データを得る位相検出装置。
【請求項2】 上記ラッチ出力と、前回のラッチ出力との差分をとることにより、位相差データを得るようにした請求項1記載の位相検出装置。
【請求項3】 入力信号のクロック周波数のN倍の周波数のクロックで作動するカウンタと、上記入力信号の立ち上がりエッジの検出手段と、該検出手段で検出されたタイミングで上記カウンタの値をラッチするラッチ手段とを設け、上記エッジ検出手段での検出タイミングと、上記ラッチ手段でのラッチタイミングとを、それぞれ1サンプル毎に1/2最小ビットずつシフトさせて、上記ラッチ手段の出力で位相データを得るようにした位相検出装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図8】
【図10】
【図12】
【図6】
【図7】
【図9】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図8】
【図10】
【図12】
【図6】
【図7】
【図9】
【図11】
【公開番号】特開平5−336186
【公開日】平成5年(1993)12月17日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−144469
【出願日】平成4年(1992)6月4日
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【公開日】平成5年(1993)12月17日
【国際特許分類】
【出願日】平成4年(1992)6月4日
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
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