説明

位置コンテンツの品質を評価するための方法及びシステム

【課題】位置ベースシステムから入手可能な位置コンテンツの品質の評価を提供すること。
【解決手段】位置コンテンツの品質を評価するための方法及びシステムが開示される。この方法は、誰がコンテンツを提供したか、コンテンツと関連付けられた位置データの正確さ、コンテンツの完全性、及びいつコンテンツが提供されたに基づいて、位置コンテンツの品質を評価することを含む。評価の結果として、品質スコアが生成される。品質スコアは、位置コンテンツの信頼性の指標を提供する。品質スコアは、コンテンツに変更がなされた際に更新することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、位置ベースのサービスに関し、より具体的には、位置ベースシステムから入手可能な位置コンテンツの品質の評価に関する。
【0002】
〔関連出願の参照〕
本特許出願は、同じ日に出願された同時係属特許出願、すなわち「METHOD AND SYSTEM FOR MANAGING RELATIONSHIPS BETWEEN LOCATION IDENTIFIERS」という名称の特許出願番号第12/362,751号、「METHOD AND SYSTEM FOR REFRESHING LOCATION CODE DATA」という名称の特許出願番号第12/362,767号、「METHOD FOR REPRESENTING LINEAR FEATURES IN A LOCATION CONTENT MANAGEMENT SYSTEM」という名称の特許出願番号第12/362,786号、及び「METHOD AND SYSTEM FOR EXCHANGING LOCATION CONTENT DATA IN DIFFERENT DATA FORMATS」という名称の特許出願番号第12/362,807号に関連する。
【背景技術】
【0003】
ナビゲーション関連サービス及び地図関連サービスを提供する各種の技術が開発されている。例えば、車両ナビゲーションシステムは、車両が位置する場所を特定し、所望の目的地に移動するための方向を与えることができる。また、地図、指定されたスタート地点から所望の目的地に移動するための方向、及び他の地図関連サービスを提供するインターネットサイトも入手可能である。さらに、自分の位置を確認し、その周囲の地図を提供する手持ち式装置も利用可能である。
【0004】
これらの及びその他の地図関連機能及び特徴を提供するために、ナビゲーションシステムは、地理データを使用する。地理データは、地理的地域における物理的特徴を表すデータを含む、1つ又はそれ以上の地理データベースの形態とすることができる。地理データベースは、一方通行路のような表された地理的特徴、道路の位置、道路区間に沿った速度規制、道路区間に沿った住所範囲、道路の交差点における転回規制、一方通行路のような通行方向規制についての情報を含む。さらに、地理データは、レストラン、ホテル、空港、ガソリンスタンド、スタジアム、警察署などの、関心ある地点(point of interest)を含むことができる。
【0005】
この地理データは、イリノイ州シカゴ所在のNAVTEQ North America,LLC社が発行した地理データベースのような地理データベース内に格納することができる。地図提供業者(map vendor)が取得したデータに加えて、コンテンツ供給源は、地理的区域における位置に関するデータを保有する。コンテンツ供給源は、地理データベース内に含ませるために、それらのデータを地図提供業者に与えることができる。例えば、レストランチェーンの所有者は、それらの全ての位置の最新リストを地図提供者に与えることができ、その位置ごとに、このリストは、住所、電話番号、営業時間、メニュー、ウェブページアドレス、位置に関する他の情報を含むことができる。
【0006】
地理データベースに格納される情報の量が増加するにつれて、地図提供業者が第三者のデータを地理データベースに付加することがより困難になる。結果として、位置コンテンツ管理システムが開発され、複数の関係者(paarty)が、時として「位置コンテンツ」又は単に「コンテンツ」と呼ばれる位置に関連したデータを提供できるようになった。しかしながら、グランドトルース(ground−truth)で表される現実に関するコンテンツの正確さの信頼度を表す、品質評価のための標準的な方法がなければ、位置コンテンツ管理システムから位置コンテンツを取得するユーザは、コンテンツの信頼性が分からない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、位置コンテンツ管理システムが、広範囲のデータ取得及び検証技術によりコンテンツについての品質の指標を提供することは有利である。品質の指標は、コンテンツ供給源及び販売業者が、それらのデータを頻繁に改良し、容易に理解される品質方法を通じてサポートするよう促すことができる。品質の指標はまた、コンテンツ販売業者が、それらのニーズを満たすコンテンツパッケージをより動的にカスタマイズすることを可能にしながら、コンテンツ供給源がそれらの位置コンテンツの方向性をより良好に制御することも可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
位置コンテンツの品質を評価するための方法及びシステムが開示される。位置コンテンツ管理システムは、コンテンツ供給源からプロファイルの形で位置コンテンツを受け取る。位置コンテンツ管理システムは、位置コンテンツの品質を評価するコンテンツ品質システムを含む。この評価は、誰がコンテンツを提供したか、コンテンツと関連した位置の正確さ、コンテンツの完全性又は完成度、並びに、いつコンテンツ及び位置が位置コンテンツ管理システムに提供されたかを評価することを含む。評価の結果として、コンテンツ品質システムは、1つ又はそれ以上の品質スコアを生成する。品質スコアは、位置コンテンツの信頼性の指標を提供する。コンテンツに変更が加えられる際に、位置コンテンツの品質を評価する方法が繰り返されることが好ましい。
【0009】
当業者には、必要に応じて添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むことにより、これらの及び他の態様及び利点が明らかになるであろう。さらに、この概要は、一例にすぎず、本発明の範囲を特許請求されたように限定することを意図するものではない。
【0010】
現在のところ好ましい実施形態が、種々の図において同様の参照番号が同様の要素を指す、添付図面と併せて以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】一例による、位置ベースシステムのブロック図である。
【図2】一例による、プロファイルデータシステムのブロック図である。
【図3】一例による、コンテンツの品質スコアを提供する方法の流れ図である。
【図4】一例による、コンテンツの品質を分析するためのマトリクスである。
【図5】一例による、コンテンツの品質スコアの更新する方法の流れ図である。
【図6】一例による、図1に示されるコンテンツ位置管理システムからの例示的な出力である。
【図7】一例による、位置識別子の品質を分析するために用いることができる表である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、位置ベースシステム100を示すブロック図である。位置ベースシステム100は、コンテンツ供給源102、位置コンテンツ管理システム104、及びコンテンツ受信者106を含む。コンテンツ位置管理システム104は、コンテンツ供給源102からコンテンツを取得する。位置コンテンツ管理システム104は、コンテンツをコンテンツ受信者106に提供する。さらに、位置コンテンツ管理システム104は、コンテンツと関連付けられた1又はそれ以上の品質スコアをコンテンツ受信者106及び/又はコンテンツ供給源102に提供することができる。
【0013】
コンテンツは、位置の属性を記述する、位置と関連付けられたいずれかの情報である。情報は、所在地住所、電話番号、ファックス番号、及び営業時間のように徐々に変化する(すなわち、頻繁には変化しない)コンテンツであってもよい。情報は、ガソリン価格、天気予報、航空機旅行状況、及び交通情報のような動的コンテンツ(すなわち、頻繁に変わる)であってもよい。情報は、テキスト、二次元画像、三次元画像、映像、マルチメディアなど任意のフォーマットのものにすることができる。
【0014】
コンテンツ供給源102は、コンテンツを位置コンテンツ管理システム104に提供する任意のエンティティである。例えば、コンテンツ供給源102は、地図提供業者、位置の所有者/運営者、政府機関、商工会議所、事業主、フランチャイズ加盟店、個人、又は他のいずれかの関係者とすることができる。図1には1つのコンテンツ供給源102を示したが、位置コンテンツ管理システム104は、多くのコンテンツ供給源からコンテンツを取得することが理解される。
【0015】
コンテンツ供給源102は、プロファイルの形態でコンテンツを位置コンテンツ管理システム104に提供する。プロファイルは、コンテンツデータのためのデータ構造である。各プロファイルには固有の識別子(すなわち、プロファイルID)が割り当てられる。プロファイルの一例を図2に示す。
【0016】
コンテンツ受信者106は、位置コンテンツ管理システム104のコンテンツにアクセスする任意のエンティティである。コンテンツ受信者106は、パーソナルコンピュータ、携帯電話、及び携帯型手持ち式装置などのエンドユーザ装置とすることができる。さらに、コンテンツ受信者106は、位置ベースのコンテンツをエンドユーザ装置に分配する中間アプリケーション又はサービスとすることができる。図1には1つのコンテンツ受信者106が示されているが、位置コンテンツ管理システム104は、コンテンツを多くの受信者に提供することが理解される。さらに、特定の状況において、コンテンツ供給源102は、コンテンツ受信者106と同一であり得る。例えば、コンテンツ供給源102は、コンテンツの位置を参照するために、コンテンツを位置コンテンツ管理システムに提供し、次いで分配のために位置コンテンツにアクセスすることができる。
【0017】
位置コンテンツ管理システム104は、位置コンテンツを収集し、処理し、配信する、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアの組み合わせである。位置コンテンツ管理システム104は、コンテンツアップロードサーバ108と、コンテンツ記憶装置110と、位置参照システム112と、コンテンツ品質システム114と、コンテンツ配信サーバ116とを含む。位置コンテンツ管理システム104は、他のエンティティを含むこともできる。
【0018】
コンテンツアップロードサーバ108は、位置コンテンツを位置コンテンツ管理システム104に提供するためのユーザインターフェースを表示することができる。ユーザインターフェースは、コンテンツ供給源102が、セルフサービス式環境においてそのコンテンツを入力し、管理し、位置決めすることを可能にする。ユーザインターフェースは、プロファイルに格納されたデータに対応するフィールドを含む位置情報を入力するためのツールを含むことができる。ユーザインターフェースは、コンテンツ供給源102が、テキストを入力し、文書、画像ファイル、映像ファイル、音声ファイルなどのファイルを添付することを可能にする。
【0019】
付加的に又は代替的に、コンテンツアップロードサーバ108は、ネットワーク上でのマシンとマシンの対話をサポートするために、ウェブサービスを提供することができる。ウェブサービスは、任意のプロトコルをサポートすることができる。コンテンツ供給源102は、ウェブサービスを使用し、バルクロード(bulk load)を介して位置コンテンツを付加又は修正することができる。
【0020】
コンテンツアップロードサーバ108はまた、コンテンツ供給源102も検証する。コンテンツアップロードサーバ108は、これらに限られるものではないが、ダブルオプトイン(double opt−in)ルーチン、コミュニティ検証、手動検証、及びパートナー検証を含む、いずれかの適切な方法又は方法の組み合わせにより、個人、企業、及び/又は組織を検証することができる。検証については、図4を参照してさらに説明する。
【0021】
コンテンツアップロードサーバ108は、コンテンツをコンテンツ記憶装置110内に格納する。コンテンツ記憶装置110は、読み取り/書き込みアクセスを可能にするいずれのタイプのメモリであってもよい。コンテンツアップロードサーバ108はまた、コンテンツ供給源102を検証するために、どの検証方法又は方法の組み合わせが用いられたかの指標を、コンテンツ記憶装置110又は別個のメモリ装置内に格納することもできる。例えば、指標は、バイナリ・フラグ、倍率、又は検証方法を特定する語とすることができる。
【0022】
ユーザインターフェース及び/又はウェブサービスはまた、コンテンツ供給源102が、位置コンテンツ管理システム104から、コンテンツと関連付けられた品質スコアを受け取ることも可能にする。コンテンツ供給源102は、1つより多いスコアを受け取ることもできる。コンテンツ記憶装置110に品質スコアを格納することもできるが、品質スコアは、関連付けられたコンテンツへの参照と共に、別個のメモリ装置に格納することもできる。品質スコアを受け取った後、コンテンツ供給源102は、スコアに影響を与えるコンテンツプロファイルに変更を加えることができる。
【0023】
位置参照システム112は、位置コンテンツとコンテンツに関連付けられた地理的位置との間のリンクを提供する。リンクは、位置コンテンツが地理データベースから分離された(すなわち、地理データベース内に含まれていない)時に必要である。コンテンツを地理データから分離するために、位置参照システム112は、1つ又はそれ以上の位置に位置識別子を割り当てる。位置識別子は、住所、地理座標(例えば、緯度、経度、高度)、地図データベースオブジェクトへの参照、及び/又は、市、公園、地域など管理区域を表すことができる。
【0024】
位置参照システム112は、ある位置に位置識別子をランダムに割り当てる。代替的に、位置参照システム112は、番号順又は他のいずれかの系統的な方法で位置識別子を割り当てることもできる。位置識別子は数値とすることができる。例えば、位置識別子は、16ビット数、32ビット数、64ビット数などにすることができる。代替的に、位置識別子は、数字、文字、及び/又は記号の組み合わせを含むことができる。
【0025】
コンテンツ品質システム114は、各プロファイルの品質を評価する。評価は、コンテンツ所有者は信頼できるか、位置データは正確か、プロファイルは十分に完全かつ正確であるか、及び/又はプロファイル中のデータは比較的最新のものであるかに基づくことができる。コンテンツ品質システムは、プロファイルについての品質スコアをコンテンツ記憶装置110又は他のメモリ装置に格納する。コンテンツ品質システム114は、プロファイルの側面が変更されるたびに、一定の間隔で、コンテンツ供給源102及び/又はコンテンツ受信者106の要求時に、又は他の任意の時に、プロファイルの品質を再評価することができる。コンテンツ品質システム114は、コンテンツについての品質スコアの履歴を格納し、コンテンツ供給源102及び/又はコンテンツ受信者106が、スコア傾向報告を取り出し、かつ、スコアの実績を点検することができるようにすることができる。
【0026】
コンテンツ配信サーバ116は、位置コンテンツ管理システム104から位置コンテンツを取り出すためのユーザインターフェースを表示することができる。ユーザインターフェースは、コンテンツ供給源102が使用するのと同じユーザインターフェースとしても、又は別個のユーザインターフェースとしてもよい。付加的に又は代替的に、コンテンツ配信サーバ106は、コンテンツアップロードサーバ108と同様の方法でウェブサービスを提供することができる。ユーザインターフェース/ウェブサービスは、コンテンツ受信者106が、セルフサービス式環境において位置コンテンツを取得するのを可能にする。また、ユーザインターフェース/ウェブサービスは、コンテンツ受信者106が、位置コンテンツ管理システム104から取得したコンテンツと関連した1又はそれ以上の品質スコアを受け取ることも可能にする。品質スコアを受信した後、コンテンツ受信者106は、コンテンツ受信者のニーズに対してコンテンツの品質が十分なものであるかどうかを判断することができる。
【0027】
図2は、プロファイル記録200のデータ構造である。図2に示されるデータ属性は、プロファイル識別201、位置識別202、電話番号204、ウェブサイトアドレス206、テキスト記述208、プロファイルカテゴリー210、プロファイルタイプ212、関係214、代替名称216、営業時間218、支払方法220、話される言語222、アメニティ224、宿泊施設の階級226、食事のタイプ228、ガソリン価格/燃料230、サービスされる区域232を含む。これは、プロファイル記録200についての全データ属性の網羅的リストではないので、図2は他の属性234も示している。例えば、プロファイル200は、位置の画像、特別なイベント、近くの駐車場などを含むこともできる。
【0028】
プロファイル記録200は、コンテンツ記憶装置110内のデータ記録を特定することができる固有のプロファイルID201を含む。プロファイル記録200はまた、位置参照システム112によって割り当てられた位置ID202も含む。位置ID202は、位置コンテンツと、該コンテンツと関連付けられた地理的位置との間のリンクを提供する。
【0029】
電話番号属性204は、特定の位置にある場所の電話番号を含む。電話番号属性204はまた、電話番号が無料通話番号か、携帯電話の番号か、営業時間後の番号か等を識別するための、電話のタイプなどの下位属性を含むこともできる。プロファイル記録200はまた、ファックス番号に関する類似した情報を含むこともできる。
【0030】
ウェブアドレス属性206は、場所と関連付けられたウェブページの名称及び/又はURLを含む。テキスト記述属性208は、場所の一般的な記述を含むことができる。例えば、テキスト記述属性208は、その位置が50年以上営業を行なっている家族経営のレストランであることを記述することができる。
【0031】
プロファイル記録200は、その場所が、小売店、ガソリンスタンド、レストラン、ホテル、コーヒーショップ、映画館、住居、事務所、又は他の何らかのカテゴリータイプであるかどうかを識別する、1つ又はそれ以上のプロファイルカテゴリー属性210を含むことができる。プロファイルカテゴリー210において、プロファイルタイプ属性212は、レストラン、店舗、ホテルなどのタイプを識別する。例えば、レストランのプロファイルカテゴリーを有する場所は、ファストフード店、アメリカ料理店、ピザ店、イタリア料理店、中華料理店、ステーキハウスなどとして識別するためのプロファイルタイプ属性212を有する。
【0032】
関係属性214は、様々な場所の間の関係に関する情報を提供する。関係属性214は、プロファイルID及び関係のタイプを含むことができる。例えば、全てのシェル石油のガソリンスタンドを関連付けることができる。別の例として、企業の本社を企業の地方事務所と関連付けることができる。
【0033】
代替命名属性216は、場所に適用される別の言い方を識別する。例えば、イリノイ州シカゴのボーイングビルディングは、該ビル内の他のテナントにより425ビルディングと呼ばれることがある。
【0034】
営業時間属性218は、位置と関連付けられた場所についての営業時間を識別する。支払い方法属性220は、現金、クレジット(VISA、マスターカード、ディスカバー、アメリカンエキスプレス、ダイナースカードなど、どのタイプのものも含む)、及び個人小切手などの一般に認められた支払方法を識別する。使用言語属性222は、その場所で話される言語を識別する。
【0035】
アメニティ属性224は、プロファイルカテゴリー属性210に基づいてその場所で利用可能なアメニティのタイプを識別する。例えば、ホテルのプロファイルカテゴリーを有する場所は、プール、体育室、スパ、レストラン、係員付き駐車場、及びホテルが提供できる他のアメニティを識別するアメニティ属性224を有することができる。
【0036】
宿泊施設分類属性226は、ホテルのプロファイルカテゴリー属性210を有する場所の分類を識別する。例えば、宿泊施設分類属性226は、五つ星ホテルが最高の格付けである「星」付けシステムに基づくことができる。宿泊施設分類属性226は、その国でどの分類システムが最も一般的に使用されているかに基づき国により異なり得る。
【0037】
食事タイプ属性228は、レストランのプロファイルカテゴリー属性210を有する場所で提供される食事のタイプを識別する。ガソリン価格/燃料属性230は、ガソリンスタンドのプロファイルカテゴリー属性210を有する場所で販売されている燃料のタイプ及び関連した価格を識別する。
【0038】
サービス区域属性232は、その場所が営業する地理的範囲を示す。地理的範囲は、地理座標、郵便番号、市と市の境目、道路で定められる境界、及び他の地理的特徴、又は他のいずれかの手段により定めることができる。
【0039】
図3は、コンテンツの品質スコアを提供する方法300の流れ図である。この方法300は、現在知られている又は将来開発される、及び任意の供給源から若しくは任意の取得方法で取得されたコンテンツの任意のタイプのために用いることができる。
【0040】
ブロック302において、位置コンテンツ管理システム104が、コンテンツ供給源102からコンテンツを受け取る。コンテンツ供給源102は、コンテンツアップロードサーバ108により提供されるユーザインターフェース/ウェブサービスを介して新たなプロファイルを付加するか又は既存のプロファイルを修正する。例えば、コンテンツ供給源102は、コンテンツアップロードサーバ108により提供されるバルクロードを介してコンテンツを付加する又は修正することができる。
【0041】
ブロック304において、コンテンツ品質システム114は、コンテンツ及びコンテンツの供給源を分析する。場合によっては、コンテンツ品質システム114は、マトリクスを用いてスコアを計算することができる。数学では、マトリクス(行列)は、要素からなる矩形の表であり、加算及び乗算を行なうことができる。本明細書で用いられるように、マトリクスは、いずれかの表、又はスコアの計算に用いることができる変数の他の組織を含む。1つの例示的なマトリクスを図4に示す。変数のマトリクスは、継続的な自動重み付け評価を可能にする。マトリクス変数は、位置ベースシステム100に影響を与えることなく、いつでも修正できることが好ましい。
【0042】
ブロック306において、コンテンツ配信サーバ116は、コンテンツをコンテンツ受信者106に提供する。さらに、コンテンツ配信サーバ116は、コンテンツ受信者106に提供されたコンテンツの正確さ又は信頼性の指標を提供することができる。一例において、コンテンツ配信サーバ116は、ブロック304において実施された分析に基づいて品質スコアをコンテンツ受信者106に提供する。別の例では、コンテンツ配信サーバ116は、コンテンツと共に属性を提供する。この例において、属性は、コンテンツ品質システム114により計算された品質スコアを反映する。さらに、コンテンツ配信サーバ116は、品質スコア及び/又は属性をコンテンツ供給源102に提供することができる。
【0043】
図4は、コンテンツ品質システム114を用いて、ブロック304における位置コンテンツの品質を分析することができるマトリクス400である。このマトリクス400は、コンテンツ分析のためのキー因子402を含む。キー因子402のそれぞれについて、マトリクス400は、付加的な影響因子404を含むことができる。本例においては、マトリクス400は、who(誰)406、where(どこ)408、what(何)410、及びwhen(いつ)412の4つのキー因子402と、who(誰)414、where(どこ)416、what(何)418、及びwhen(いつ)420の4つの影響因子とを含む。
【0044】
マトリクス400は、他の因子を含むこともできる。例えば、マトリクス400は、how(どのように)因子を含むことができる。how因子は、データの正確さを検証するために用いられる方法の信頼性の指標を提供することができる。さらに、キー因子402及び影響因子404の全てをコンテンツの分析に用いないこともある。コンテンツ品質システム114は、数値的な重み及び値を、キー因子402及び関連した影響因子404のそれぞれに割り当てる。
【0045】
who因子406は、コンテンツ供給源102の権限に関する。コンテンツ供給源102の権限又は信頼性は、コンテンツ供給源102が位置コンテンツ管理システム104によってどのように検証されたかに基づいて評価される。コンテンツ供給源102は、1つ又はそれ以上の方法によって検証することができる。位置コンテンツ管理システム104は、信頼性のレベルごとに異なる値を与え、かつ、任意の影響因子404に基づいてこの値を変更することができる。
【0046】
スパム発信者による大量の偽ユーザアカウントの生成を防止し、かつ、コンテンツ供給源がスパムボットではなく人間であることを確認するために、ダブルオプトインルーチンを用いて、コンテンツ供給源102を検証することができる。ダブルオプトインルーチンは、コンテンツ供給源102が、例えば名称、電子メールアドレス、電話番号、及び/又はパスワードを入力することにより、位置コンテンツ管理システム104に登録することから始まる。登録に対応して、位置コンテンツ管理システム104は、電子メールをコンテンツ供給源102に自動的に発信する。電子メールは、コンテンツ供給源102が登録を完了するために起動するリンクを含む。
【0047】
ダブルオプトインルーチンに割り当てられた値は、when影響因子420に影響されることがある。例えば、コンテンツ供給源102がリンクを起動するために必要な時間量に基づいて、ダブルオプトインルーチンに割り当てられた値を調整することができる。
【0048】
コミュニティ検証を用いて、コンテンツ供給源102を検証することができる。コミュニティ検証は、コンテンツ供給源102が位置コンテンツ管理システム104に登録することから始まる。登録に対応して、位置コンテンツ管理システム104は、コンテンツ供給源102付近の区域にある他のコンテンツ供給源を識別する(例えば、同じ街区、閾値距離、市と市の境目、郵便番号地域内などに、他のコンテンツ供給源を配置することができ、本明細書では隣接するコンテンツ供給源と呼ぶことができる)。位置コンテンツ管理システム104は、コンテンツ供給源の存在及び要求の検証に関して隣接するコンテンツ供給源に通知するよう、コンテンツ供給源102に促す。位置コンテンツ管理システム104は、通知された隣接するコンテンツ供給源の数を追跡する。
【0049】
コミュニティ検証に割り当てられた値は、who影響因子414に影響されることがある。例えば、コンテンツ供給源102を検証する隣接するコンテンツ供給源の数及び検証スコアに基づいて、コミュニティ検証に割り当てられた値を調整することができる。また、コミュニティ検証に割り当てられた値は、what影響因子418に影響されることがある。例えば、コンテンツ供給源102により与えられるコンテンツのタイプに基づいて、コミュニティ検証に割り当てられた値を調整することができる。また、コミュニティ検証に割り当てられた値は、when影響因子に影響されることもある。例えば、最終検証日に基づいて、コミュニティ検証に割り当てられた値を調整することができる。
【0050】
パートナー検証を用いて、コンテンツ供給源102を検証することができる。パートナー検証は、検証サービスを提供する第三者によって提供される。第三者は、デジタル証明書又は他の検証方法を使用する。第三者は、これらに限られるものではないが、名称、住所、電話番号、及び政府識別番号を含む、個人、企業、又は組織に関連した公的情報若しくは私的情報を検証することができる。パートナー検証に割り当てられた値は、who影響因子414(例えば、パートナーのスコア)、what影響因子418(例えば、コンテンツのタイプ)、及び/又はwhen影響因子420(例えば、最終検証日)に影響され得る。
【0051】
位置コンテンツ管理システム104によって、コンテンツ供給源102を直接検証することができる。位置コンテンツ管理システム104は、手動データ検証、データ照合、第三者データベースからの検証、又は他の検証方法を使用することができる。直接検証に割り当てられた値は、who影響因子414(例えば、位置コンテンツ管理システム104におけるスコア)、what影響因子418(例えば、コンテンツのタイプ)、及び/又はwhen影響因子420(例えば、最終検証日)に影響され得る。
【0052】
where因子408は、位置の地理空間的正確さに関する。位置基準システム112は、位置の正確さを評価する。位置コンテンツ管理システム104は、グランドトルースに対する位置の正確さについての信頼性のレベルを表す、0から100までの間の数としてwhere因子408の値を提供することができ、この値は、位置を定めるのに使用された方法(例えば、住所、緯度/経度、及び管理区域の1つ又はそれ以上)によって求められる。また、位置の正確さを検証するために用いられる方法を用いて、図7を参照して説明した位置スコアを計算することができる。
【0053】
図4は、where因子408についての影響因子404がないことを示す。しかしながら、影響因子404を含ませるようにマトリクス400を修正してもよい。例えば、マトリクス400は、where因子408についての影響因子404として、who影響因子414を識別することができる。
【0054】
what因子410は、コンテンツ供給源102により提供されるコンテンツの完全性に関する。コンテンツは、ゆっくり変化する動的コンテンツを含むことができる。さらに、コンテンツは、テキスト、画像、マルチメディア、文書、及び他のいずれかの形態のコンテンツを含むことができる。コンテンツ品質システム114は、コンテンツのプロファイル内にどれだけのデータが存在するかを判断することにより、コンテンツの完全性を評価することができる。例えば、プロファイルは、該プロファイルのデータ領域の75%にデータを有することができる。さらに、コンテンツ品質システム114は、プロファイル内に提供されるコンテンツフォーマットのタイプ及び/又は数によって、完全性を評価することができる。例えば、テキスト、画像、及び添付文書を含むプロファイルは、テキストのみを有するプロファイルより完全である。
【0055】
コンテンツ品質システム114は、不適切な情報を含むコンテンツに対してより低いスコアを与えるなど、他の方法を用いて完全性を評価することができる。例えば、位置コンテンツ管理システム104は、コンテンツ供給源102により提供される媒体(例えば、画像、映像、音声)の知的財産権の潜在的侵害を識別する能力を有し得る。
【0056】
what因子410に割り当てられた値は、who影響因子414(すなわち、コンテンツ供給源102の重み付け)に影響されることがある。who因子410に割り当てられた値は、what影響因子418に影響されることもある。例えば、プロファイルタイプ属性212は、what因子410に影響されることがある。
【0057】
when因子412は、コンテンツ供給源102によって提供されるコンテンツの新しさ(freshness)に関する。when因子412は、プロファイルの所有者とプロファイルにデータを提供する他のユーザの両方を含む、コンテンツ供給源102又は位置コンテンツ管理システム104によって、プロファイルがどれくらいの頻度で再検証されたかを反映するものである。when因子412は、プロファイルを開発し更新するよう、ユーザに促す。ある期間訪問されなかった及び/又は更新されなかったプロファイルには、より頻繁に更新されているプロファイルより低いスコアが与えられる。また、when因子は、コンテンツと関連付けられた地理的位置データがいつ更新されるかを反映することもできる。
【0058】
when因子412は、who影響因子414に影響されることがある。例えば、プロファイル所有者、影響力をもつ同僚、又はコンテンツをプロファイルに付加した第三者の重み付けは、when因子412に割り当てられた値に影響を及ぼす。when因子412に割り当てられた値は、where影響因子416に影響されることもある。例えば、位置参照システム112により位置に与えられた位置スコアが、when因子412に割り当てられた値に影響を及ぼすことがある。when因子412に割り当てられた値は、what影響因子418に影響されることがある。例えば、プロファイルタイプ属性212は、when因子412に影響を及ぼすことがある。
【0059】
品質スコア又はスコアの組み合わせの計算は、関連した因子又は因子の組み合わせの各々に変数重み付け基準を割り当てるアルゴリズムを使用することができる。各々の因子は、他の因子と関連又は影響することがあり、その結果、時間及びユーザ及び/又はシステムの対話を通してコンテンツ品質システム114により動的スコアが再計算される。アルゴリズムは、基準の変化に応じて動的に計算することができるが、コンテンツアップロードサーバ108及び/又はコンテンツ配信サーバ116のユーザインターフェースは、最新の対話の時点でのスコアを示し、コンテンツの品質の最新の状態をコンテンツ供給源102及び又はコンテンツ受信者106に提供することができる。アルゴリズムは、時間とともに生ずる因子の変更を反映する又は新しいプロセスに対応するように適合されるものとすることができる。
【0060】
一例において、総品質スコアは、以下の:
Q=α*A+β*B+γ*C+δ*
のように計算することができ、ここで、Aはコンテンツ供給源の権限に関するwho因子406であり、Bは位置の地理空間的正確さに関するwhere因子408であり、Cはコンテンツ供給源102により提供されるコンテンツの完全性に関するwhat因子410であり、Dはコンテンツ供給源102により提供されるコンテンツの新しさに関するwhen因子412であり、α、β、γ、及びδは、割り当てられた重みを表す係数である。
Aは、以下の:
A=θ*E+λ*F+σ*
のように計算され、ここで、Eはダブルオプトイン検証により得られた値であり、Fはコミュニティ検証により得られた値であり、Gはパートナー検証により得られた値であり、θ、λ、及びσは、割り当てられた重みを表す係数である。Bは、位置参照システム112により提供される正確さの値に基づいて計算され、Cは、コンテンツプロファイル内にどれだけのデータが存在するかに基づいて計算され、Dは、コンテンツ供給源102がコミュニティ及び/又はパートナーにより検証された最後の日付に基づいて計算される。
【0061】
別の例において、以下の:
X=α*A+β*
Y=α*A+γ*
ように、ある位置及び場所の信頼性レベルについて計算することができ、ここで、X及びYは、それぞれ位置及び場所の信頼性レベルである。A、B、及びCは、上記の例に類似した因子であり、α、β、及びγは、割り当てられた重みを表す係数である。
【0062】
図5は、コンテンツ品質スコアを更新する方法を示す流れ図である。コンテンツ品質システム114は、プロファイルが変更されるたびにコンテンツ品質を再評価する。例えば、プロファイルの変更は、コンテンツ供給源102によるプロファイル内のデータの修正、位置参照システム112による位置識別子に関する情報の変更、及び/又はコンテンツ品質システム114による、コミュニティ検証のような検証に関する付加的な情報の取得を含むことができる。
【0063】
いずれかの方法でプロファイル記録が変更された後、コンテンツ品質システム114は、図3及び図4を参照して説明したように、変更を分析する。結果として得られる品質スコアは、プロファイルと共にコンテンツ記憶装置110内に格納される。以前のスコアに新しい品質スコアを上書きしてもよく、又は、履歴記録を提供するために、品質スコアの全て又は一部の現行の記録を維持してもよい。
【0064】
図6は、位置コンテンツ管理システム104からの1つの例示的な出力600である。この例において、位置コンテンツ管理システム104からの出力は、コンテンツ602と、品質スコア604とを含む。品質スコア604は、メダルシステム(例えば、金、銀、銅)、星システム(例えば、ゼロから五つ星まで、五つ星が最高品質を表す)、文字による評点(例えば、A、B、C、及びF)、百分率(例えば、コンテンツが正確である確率70%)、又は他のランク付けシステムに基づく。この例において、品質スコア604は文字による評点に基づくものにしてもよい。図6はコンテンツについての総品質スコアを示すが、位置コンテンツ管理システム104は、who因子406、where因子408、what因子410及びwhen因子412の各々についての品質スコアを示すこともできる。位置コンテンツ管理システム104は、位置の信頼性レベル及び/又は場所の信頼性レベルについての品質スコアを提供することもできる。
【0065】
品質スコアにより、コンテンツ供給源102及びコンテンツ受信者106の両方が、位置コンテンツの正確さの相対的信頼性を理解することが可能になる。品質スコアは、コンテンツ所有者が信頼できるかどうか、位置データが正確であるかどうか、プロファイルデータが検証されたかどうか及びその方法、プロファイルのコンテンツは価値があるかどうか、並びにコンテンツが新しいかどうかの指標である。スコアを受け取った結果、コンテンツ供給源102は、行動を起こし、プロファイルの更新によって改善されたスコアを取得することができる。コンテンツ受信者106は、スコアを用いて、コンテンツパッケージにおける更なる柔軟性を有すること、及び/又は、意図された目的のためにコンテンツが十分信頼できるかどうかを評価することができる。
【0066】
コンテンツ品質スコア及び又はマトリクス400を提供する方法を、他の目的に用いることもできる。例えば、関心ある地点などの地理データベース内に格納されたデータについて、品質スコアを計算することができる。プロファイルのように、関心ある地点と関連付けられたデータは、データ構造内の属性として格納される。従って、同じように、誰がデータを提供したのか、関心ある地点に関して位置データがどれくらい正確か、関心ある地点に関してデータがどれくらい完全か、及び関心ある地点のデータがいつ最後に入力及び/又は検証されたかに基づいて、関心ある地点のコンテンツの品質を評価することができる。
【0067】
データの正確さを検証するため使用される方法(つまり、方法因子)がどれくらい信頼できるかに基づいて、関心ある地点のコンテンツを評価することもできる。この方法は、位置を訪問すること、位置に電話すること、インターネットを用いて、位置、位置を検証するためのソフトウェアベースの事業規則を検証すること、又はコンテンツ供給源の検証技術を信頼することによる検証を含むことができる。方法因子に割り当てられた値は、who影響因子414(例えば、位置コンテンツ管理システム104におけるスコア)、what影響因子418(例えば、コンテンツのタイプ)、及び/又はwhen影響因子420(例えば、最終検証日)に影響され得る。
【0068】
別の例として、位置参照システム112により生成された位置識別子について、スコアを計算することができる。位置スコアは、位置識別子と関連付けられた位置データの信頼性の指標である。例えば、位置スコアは、100が信頼性の最高レベルを表すものとして、0から100までの間の数字とすることができる。
【0069】
図7は、位置識別子の信頼性レベルを分析するために用い得る表700である。表700は、位置識別子の信頼性レベルを分析するための種々の因子を含む。本例では、表は、位置検証の方法に関する方法因子702(例えば、手動で検証される、電話での会話を通して検証される、複数の供給源からの確認済み入力を介して検証される等)、コンテンツ提供者に関するwho因子704、ジオコーダ(geocoder)の信頼性レベルに関するwhere因子706、コンテンツのタイプに関するwhat因子708、及び位置が最後に更新された日に関するwhen因子710、の5つの因子を含む。
【0070】
本例では、各因子の定義は、マトリクス400の因子と必ずしも同じとは限らない。さらに、位置スコアを計算するのに、因子の全てを使用できない場合がある。例えば、位置スコアを生成するために、how因子702及びwhere因子706を使用する場合がある。
【0071】
図7は、影響因子を示していないが、位置識別子を評価するために、影響因子を使用することができる。この例では、表700は、因子702−710と関連付けられた値及び重みを提供する。強調表示された行は、この場合68.5である、特定の実例となる位置スコア計算についての選択を特定する。コンテンツ品質スコアのように、位置スコアは、インジケータが変化するに伴って変化し得る。
【0072】
さらに別の例として、地図報告者システム(map reporter system)を通して提出された地図の修正について、スコアを計算することができる。地図報告者システムにより、地理データベース内の潜在的な誤り又は漏れを発見したユーザが、問題を地図提供業者に報告することが可能になる。例えば、地理データベースに、新たな区画、道路、又は関心ある地点に関する欠損データとすることができる。別の例として、地理データベースは、ある位置に関する誤った又は不正確な情報を有することがある。さらに、ユーザは、潜在的な誤り又は漏れに対する解決を与えることができる。
【0073】
地図報告者スコアは、誰が報告を提出したのか、どこで問題が見つかったのか、どんなタイプの問題に直面したのか、及びいつ報告が提出されたのかの指標である。例えば、who因子は、ユーザの過去の報告提出、他のユーザのフィードバック、及び/又は、ユーザについての地図提供業者のランク付けに基づくことができる。問題をさらに調査するかどうか、報告に優先順位を付けるかどうか、及び/又は他の目的について判断するために、地図提供業者によりスコアを用いることができる。さらに、地図提供業者はスコアを地図のユーザに提供できるので、地図のユーザが、検証されていない変更を信頼するかどうかを判断することが可能である。
【0074】
上記の詳細な説明は、限定ではなく例証とみなされることが意図され、全ての同等物を含む以下の特許請求の範囲は、本発明の範囲を定義するよう意図されることが理解される。特許請求の範囲は、その旨の記述がない限り、説明された順序又は要素に限定されるものとして読むべきではない。従って、以下の特許請求の範囲及び精神内に含まれる全ての実施形態、並びにその同等物を、本発明として特許請求する。
【符号の説明】
【0075】
100:位置ベースシステム
102:コンテンツ供給源
104:位置コンテンツ管理システム
106:コンテンツ受信者
108:コンテンツアップロードサーバ
110:コンテンツ記憶装置
112:位置参照システム
114:コンテンツ品質システム
116:コンテンツ配信サーバ
200:プロファイル記録
400:マトリクス
402:キー因子
404:影響因子
700:表

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置コンテンツの品質を評価する方法であって、
コンテンツ供給源から地理的位置と関連付けられた位置コンテンツを受信し、
誰が前記位置コンテンツ供給源か、該位置コンテンツと関連付けられた地理的位置データの正確さ、どのコンテンツデータが該位置コンテンツと関連付けられたプロファイル内に提供されたか、並びに、いつ前記地理的位置データ及び前記コンテンツデータが提供されたかを分析し、
前記分析に基づいて前記位置コンテンツの品質の指標を提供する、
ステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記位置コンテンツを分析するステップは、少なくとも1つのマトリクスを用いて、前記who変数、where変数、what変数、及びwhen変数を計算するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記位置コンテンツを分析するステップは、1組のアルゴリズムを用いて、前記who変数、where変数、what変数、及びwhen変数を計算するステップを含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記コンテンツ供給源をさらに検証するステップをさらに含み、前記位置コンテンツを分析するステップは、どのように前記コンテンツ供給源が検証されたかを評価するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記位置コンテンツを分析するステップは、ある位置の地理空間的正確さを評価するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記位置コンテンツを分析するステップは、どれだけのデータが該位置コンテンツと関連付けられたプロファイル内に存在するかを評価するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記位置コンテンツを分析するステップは、どんなタイプのデータが該位置コンテンツと関連付けられたプロファイル内に存在するかを評価するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記位置コンテンツを分析するステップは、該位置コンテンツと関連付けられたプロファイル内に存在するデータの正確さを評価するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記位置コンテンツを分析するステップは、該位置コンテンツが変更された際に前記分析を更新するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記位置コンテンツを分析するステップは、1つの変数の別の変数に対する影響を評価するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記位置コンテンツの品質の指標を提供するステップは、前記指標を該位置コンテンツの要求者に提供するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記位置コンテンツの品質の指標を提供するステップは、前記指標を前記コンテンツ供給源に提供するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
システムに与えられた情報の信頼性に関する指標を提供するためのシステムであって、
ユーザが位置に関する情報を提供するのを可能にするユーザインターフェースと、
前記位置に関する前記情報を格納するデータ記憶装置と、
少なくとも4つの因子に基づいて前記格納された位置情報を評価し、かつ、前記位置情報と関連付けられた少なくとも1つの品質スコアを生成するコンテンツ品質システムと、
を含み、第1の因子は、誰が前記ユーザであるかに関連付けられ、第2の因子は、前記位置が地理空間的にどこに位置しているかに関するデータと関連付けられ、第3の因子は、前記ユーザがどの情報を提供するかに関連付けられ、第4の因子は、いつ該ユーザが前記情報を提供したかに関連付けられることを特徴とするシステム。
【請求項14】
前記位置情報と共に前記データ記憶装置内に格納された前記位置に識別子を割り当てる位置参照システムをさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記位置情報及び前記品質スコアを該位置情報の要求者に提供するように作動可能なコンテンツ配信サーバをさらに含むことを特徴とする、請求項13のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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