説明

位置情報取得装置、撮像装置及びそれらの制御方法

【課題】ユーザが使用する撮像装置と撮影環境に応じた、ユーザにとって望ましい撮像指示情報が得られるようにする。
【解決手段】カメラユニット101と通信可能なGPSユニット201は、当該GPSユニット201の位置を検出する位置検出手段と、撮影スポットの位置情報とカメラユニット101の撮像パラメータを含む撮像指示情報を格納する撮像指示情報格納手段と、前記位置検出手段で検出した位置情報をカメラユニット101に送信する送信手段と、カメラユニット101で撮影の際に編集した撮像パラメータをカメラユニット101から受信する受信手段と、前記受信手段で受信した編集後の撮像パラメータを保存する保存手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、GPSユニット等の位置情報取得装置、デジタルカメラ等の撮像装置、それらの制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
GPS衛星又は無線基地局から送信される測位情報に基づいて、カメラの位置情報を取得して、この位置情報を撮影時に表示するとともに、撮影した位置を記録するカメラが知られている。
【0003】
また、ユーザが撮影スポットに居ることに気付かず、撮影しないまま通り過ぎてしまうことがないように、撮影スポットや撮影時刻であることをユーザに知らせ、撮影方向を指示するデジタルカメラが提案されている。例えば特許文献1には、撮像装置が、撮像位置と撮像方向を含む撮像指示情報を格納する撮像指示情報格納部と、位置検出部と、撮像指示情報からの撮像位置と位置検出部からの現在位置との距離に応じて撮像を指示する撮像指示部とを備えることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−251383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、撮影スポットや撮影時刻であることをユーザに知らせ、撮影方向を指示するに留まり、撮影する際の撮像パラメータの設定は、ユーザが自ら撮影状況に応じて行わなければならない。また、撮影した際の撮像パラメータを、次回撮影時の撮像指示情報に反映させるように構成されていないため、撮影する際に、ユーザが撮影環境に応じた撮像パラメータの設定をその都度行う必要がある。そこで、撮影スポット、撮影時刻、撮影方向の撮像指示情報だけでなく、ユーザが使用するカメラと撮影環境に応じた、ユーザにとって望ましい撮像パラメータも撮像指示情報に付与することが望まれていた。
【0006】
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、ユーザが使用する撮像装置と撮影環境に応じた、ユーザにとって望ましい撮像指示情報が得られるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の位置情報取得装置は、撮像装置と通信可能な位置情報取得装置であって、当該位置情報取得装置の位置を検出する位置検出手段と、撮影スポットの位置情報と前記撮像装置の撮像パラメータを含む撮像指示情報を格納する撮像指示情報格納手段と、前記位置検出手段で検出した位置情報を前記撮像装置に送信する送信手段と、前記撮像装置で撮影の際に編集した撮像パラメータを前記撮像装置から受信する受信手段と、前記受信手段で受信した編集後の撮像パラメータを保存する保存手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザは、撮影した際の撮像パラメータを、次回撮影時の撮像指示情報に反映させることができる。これにより、次回撮影時は、ユーザが使用する撮像装置と撮影環境に応じた、ユーザにとって望ましい撮像指示情報が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施形態に係る撮影システムを構成するカメラユニット及びGPSユニットの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係るGPSユニットが実行する処理動作を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態に係るGPSユニットが実行する処理動作を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態に係るカメラユニット及びGPSユニットが実行する処理動作を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施形態に係る撮影システムを構成するカメラユニット及びGPSユニットの構成を示すブロック図である。
【図6】第2の実施形態に係るカメラユニット及びGPSユニットが実行する処理動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る撮影システムを構成するカメラユニット101及びGPSユニット201の構成を示すブロック図である。
【0011】
撮像装置であるカメラユニット101は、携帯型のデジタルカメラである。通信モジュール部103は、外部のパーソナルコンピュータ(PC)やGPSユニット201と通信するための通信手段の一例である。ROM107は、カメラユニット101が起動するための起動プログラム等が格納されている不揮発性メモリである。RTC109は、カメラユニット101が時刻情報を取得するためのリアルタイムクロックである。クロック115は、RTC109にクロックを供給するための発振子である。RTC電源113は、RTC109が計時し、動作させるために供給するバックアップ電源である。
【0012】
操作部117は、カメラユニット101を起動したり、撮像パラメータの設定を変更したり、撮影の際に操作したりするための操作手段の一例である。ここで、撮像パラメータとは、カメラが有する撮影モード設定機能、ストロボ設定機能、ズーム設定機能、防振設定機能、露出設定機能、ISO感度設定機能、ホワイトバランス設定機能等の、撮影に係るカメラの機能や設定値のことである。
【0013】
撮像部119は、カメラユニット101が外部から取り込んだ入射光を電気信号に変換し、画像データとして処理するための画像信号処理ブロックである。記録媒体121は、撮像した画像データや、GPSユニット201から受信した測位情報(位置情報)等を記録、保存するためのメモリである。CPU105は、GPSユニット201とのデータ送受信や、カメラユニット101のカメラシステム全体を制御する中央演算処理装置である。メイン電源111は、カメラユニット101の各ブロックに電圧を供給するための電源である。
【0014】
位置情報取得装置であるGPSユニット201は、カメラユニット101と通信可能な携帯型のGPS端末である。通信モジュール部203は、外部のPCやカメラユニット101と通信したり、インターネット等の通信回線に接続し、データ通信したりするための通信手段の一例である。ROM207は、GPSユニット201が起動するための起動プログラム等が格納されている不揮発性メモリである。GPS部209は、時刻情報を取得するためのRTCを含み、GPS衛星又は無線基地局から送信される測位情報を取得して位置を検出するための位置検出手段の一例である。クロック215は、GPS部209のRTCにクロックを供給するための発振子である。RTC電源213は、GPS部209のRTCが計時し、動作させるために供給するバックアップ電源である。
【0015】
撮像指示情報格納部219は、ユーザが任意にGPSユニット201へ入力する撮像指示情報と、カメラユニット101から受信した撮像パラメータを含む撮像情報を記録、保存するメモリである。ここで、本実施形態における撮像指示情報とは、撮影スポットの位置情報、撮影位置からの撮影方向、撮影を行うべきである撮影時刻、ユーザが使用するカメラに応じた、撮影の際の撮像パラメータ等の情報である。また、本実施形態における撮影情報とは、ユーザが撮影の際に編集した撮像パラメータと、撮影位置、撮影時刻が関連付けられている情報である。
【0016】
撮像指示部217は、現在位置と撮影スポットの位置が、設定している距離範囲内にあることをユーザに知らせる場合や、撮像指示情報をユーザに知らせる場合の指示手段の一例である。撮像装置情報格納部221は、ユーザが登録したカメラ情報を記録、保存するメモリである。ここで、本実施形態におけるカメラ情報とは、カメラの撮像パラメータの設定可能範囲のことである。
【0017】
次に、図2〜図4のフローチャートを参照して、第1の実施形態に係る撮影システムの処理動作を説明する。図2及び図3は、GPSユニット201が実行する処理動作を示すフローチャートである。また、図4は、カメラユニット101及びGPSユニット201が実行する処理動作を示すフローチャートである。これらの処理動作は、カメラユニット101のCPU105及びGPSユニット201のCPU205がそれぞれ制御プログラムを実行することにより実現される。
【0018】
まず、第一段階として、図2に示すように、撮影を行う前に、ユーザは所有するカメラユニット101のカメラ情報をGPSユニット201に登録する(ステップS101)。カメラ情報を登録する際は、例えばユーザがGPSユニット201の通信モジュール部203を介して、インターネット上からカメラ情報をダウンロードする。GPSユニット201は、カメラ情報を、撮像装置情報格納部221に記録、保存する。この登録作業により、GPSユニット201はユーザが所有しているカメラユニット101のカメラ情報を取得することができる。
【0019】
次に、ユーザは希望する特定地域における撮像指示情報をGPSユニット201に入力する(ステップS102)。撮像指示情報を入力する際は、例えばユーザがGPSユニット201の通信モジュール部203を介して、インターネット上の撮像指示情報データベースからダウンロードする。GPSユニット201は、撮像指示情報を、撮像指示情報格納部219に記録、保存する。この入力作業により、GPSユニット201はユーザが希望した特定地域における撮像指示情報を取得することができる。
【0020】
次に、第二段階として、図3に示すように、GPSユニット201はGPS衛星又は無線基地局から送信される測位情報及び時刻情報を取得する(ステップS201)。そして、現在位置と撮像指示情報格納部219に保存されている撮影スポットの位置情報とを比較する(ステップS202)。GPSユニット201は、比較した結果から、現在位置と撮影スポットの位置とが所定の設定距離aよりも近ければ(ステップS203)、撮影スポットであることを撮像指示部217を介してユーザに知らせる(ステップS204)。
【0021】
次に、第三段階として、図4に示すように、ユーザがカメラユニット101を起動して撮影可能な状態に入った場合を考える(ステップS301)。この場合、カメラユニット101は、通信モジュール部103を介して、GPSユニット201に登録済みのカメラが撮影可能状態であることを知らせる(ステップS302)。また、カメラユニット101は、Recモード設定を行う(ステップS303)。この設定は自動的に行ってもよいし、ユーザの操作に応じて行われてもよい。
【0022】
GPSユニット201は、カメラユニット101からの通信を受けて(ステップS321)、GPS衛星又は無線基地局から送信される測位情報及び時刻情報を取得する(ステップS322)。そして、現在位置と撮像指示情報格納部219に保存されている撮影スポットの位置情報とを比較する(ステップS323)。GPSユニット201は、比較した結果から、現在位置と撮影スポットの位置とが所定の設定距離aよりも近いかどうかを判定する(ステップS324)。その結果近ければ、撮像装置情報格納部221及び撮像指示情報格納部219にアクセスし、撮影するカメラと撮影スポットに応じた撮像指示情報を取得する(ステップS325)。その後、GPSユニット201は、取得した撮像指示情報を撮像指示部217を介してユーザに知らせる(ステップS326)。
【0023】
次に、第四段階として、GPSユニット201での撮像指示情報を受けて、ユーザはカメラユニット101のカメラ設定を行い(ステップS401)、撮影を行う(ステップS402)。このとき、ユーザは撮像指示情報と同じ撮像パラメータで撮影することも可能であるが、ユーザにとって、より望ましい撮像パラメータに変更することも可能である。この例では、ユーザが撮像パラメータの設定を変更した場合を想定して、以下の説明を行う。撮影後、カメラユニット101は、通信モジュール部103を介して、GPSユニット201に登録済みのカメラが撮影を行ったことを知らせる(ステップS403)。
【0024】
GPSユニット201は、カメラユニット101からの通信を受けて(ステップS421)、撮影した時刻における測位情報を取得し(ステップS422)、通信モジュール部203を介してカメラユニット101に送信する(ステップS423)。カメラユニット101は、GPSユニット201からの通信を受けて(ステップS404)、撮影した画像を記録媒体に記録、保存する(ステップS405)。このとき、GPSユニット201から受信した測位情報及び時刻情報を撮影位置、撮影時刻として画像に付与する(ステップS406)。
【0025】
次に、第五段階として、カメラユニット101は、ユーザが撮影の際に編集した撮像パラメータと、撮影位置、撮影時刻が関連付けられている撮影情報を、通信モジュール部103を介してGPSユニット201に送信する(ステップS501)。この場合に、編集後の撮像パラメータのうち、編集前との差分だけを返信するようにしてもよい。
【0026】
GPSユニット201は、カメラユニット101からの通信を受けて(ステップS521)、撮影情報を撮像指示情報格納部219に保存する(ステップS522)。これにより、GPSユニット201は、初期の撮像指示情報とは別に、ユーザが使用するカメラと撮影環境に応じた、ユーザにとって望ましい撮像パラメータを得ることができる。GPSユニット201は、ここで得られた編集後の撮像パラメータを、従来の撮像指示情報に反映させる(ステップS523)。これにより、ユーザが手動で調節した撮像パラメータなどが撮像指示情報に反映される。したがって、ユーザが同じ環境(撮影スポット、撮影時刻、使用するカメラ等)で撮影する際に、編集後の撮像パラメータを新しい撮像指示情報として提示することができる。
【0027】
<第2の実施形態>
図5は、第2の実施形態に係る撮影システムを構成するカメラユニット101及びGPSユニット201の構成を示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態の図1と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0028】
第2の実施形態では、カメラユニット101が、撮像指示情報格納部123と、撮像指示部125とを備える。撮像指示情報格納部123は、GPSユニット201から受信した撮像指示情報から、ユーザが撮像パラメータを編集して撮影した際に、編集後の撮像パラメータと、撮影位置、撮影時刻を関連付けて記録、保存するメモリである。撮像指示部125は、撮像指示情報をユーザに知らせる場合の指示手段の一例である。
【0029】
次に、図6のフローチャートを参照して、第2の実施形態に係る撮影システムの処理動作を説明する。ここで、第一段階と第二段階は、それぞれ上記第1の実施形態の図2と図3と同様である。第三段階として、図6に示すように、ユーザがカメラユニット101を起動して撮影可能な状態に入った場合を考える(ステップS301)。この場合、カメラユニット101は、通信モジュール部103を介して、GPSユニット201に登録済みのカメラが撮影可能状態であることを知らせる(ステップS302)。また、カメラユニット101は、Recモード設定を行う(ステップS303)。
【0030】
GPSユニット201は、カメラユニット101からの通信を受けて(ステップS321)、GPS衛星又は無線基地局から送信される測位情報及び時刻情報を取得する(ステップS322)。そして、現在位置と撮像指示情報格納部219に保存されている撮影スポットの位置情報とを比較する(ステップS323)。GPSユニット201は、比較した結果から、現在位置と撮影スポットの位置とが所定の設定距離aよりも近いかどうかを判定する(ステップS324)。その結果近ければ、撮像装置情報格納部221及び撮像指示情報格納部219にアクセスし、撮影するカメラと撮影スポットに応じた撮像指示情報を取得する(ステップS325)。その後、GPSユニット201は、取得した撮像パラメータと、現在の位置情報、及び時刻情報を、通信モジュール部203を介してカメラユニット101に送信する(ステップS327)。
【0031】
カメラユニット101は、GPSユニット201からの通信を受けて(ステップS304)、撮影スポットと撮影するカメラに応じた撮像指示情報を撮像指示部125を用いてユーザに知らせる(ステップS305)。
【0032】
次に、第四段階として、カメラユニット101での撮像指示情報を受けて、ユーザはカメラユニット101のカメラ設定を行い(ステップS401)、撮影を行う(ステップS402)。このとき、ユーザは撮像指示情報と同じ撮像パラメータで撮影することも可能であるが、ユーザにとって、より望ましい撮像パラメータに変更することも可能である。この例では、ユーザが撮像パラメータの設定を変更した場合を想定して、以下の説明を行う。撮影後、カメラユニット101は、通信モジュール部103を介して、GPSユニット201に登録済みのカメラで撮影を行ったことを知らせる(ステップS403)。
【0033】
GPSユニット201は、カメラユニット101からの通信を受けて(ステップS421)、撮影した時刻における測位情報を取得し(ステップS422)、通信モジュール部203を介してカメラユニット101に送信する(ステップS423)。カメラユニット101は、GPSユニット201からの通信を受けて(ステップS404)、撮影した画像を記録媒体に保存する(ステップS405)。このとき、GPSユニット201から受信した測位情報及び時刻情報を撮影位置、撮影時刻として画像に付与する(ステップS406)。
【0034】
次に、第五段階として、カメラユニット101は、ユーザが撮影の際に編集した撮像パラメータと、撮影位置、撮影時刻が関連付けられている撮影情報を、撮像指示情報格納部123に記録、保存する(ステップS502)。これにより、カメラユニット101は初期の撮像指示情報とは別に、ユーザが使用するカメラと撮影環境に応じた、ユーザにとって望ましい撮像パラメータを得ることができる。カメラユニット101は、ここで得られた編集後の撮像パラメータを、従来の撮像指示情報に反映させる(ステップS503)。これにより、ユーザが同じ環境(撮影スポット、撮影時刻、使用するカメラ等)で撮影する際に、編集後の撮像パラメータを新しい撮像指示情報として提示することができる。
【0035】
以上第1、2の実施形態で説明したように、ユーザは、撮影した後の撮像パラメータを、次回撮影における撮像指示情報に反映させることができる。これにより、次回撮影の際は、ユーザが使用するカメラと撮影環境に応じた、ユーザにとって望ましい撮像指示情報が得られる。
【0036】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
【0037】
また、上述の第2の実施形態において、撮像指示情報は予め撮像パラメータを含んでいる形態としたが、カメラユニット101の記録媒体に撮像指示情報を格納している形態でも構わない。このとき、GPSユニット201が格納している撮像指示情報は、撮像パラメータを含んでいない情報であっても構わない。また、カメラユニット101に格納する撮像指示情報は、内蔵の記録媒体に格納しても、着脱可能な記録媒体に格納しても構わない。
【0038】
また、上述の第1、2実施形態において、カメラ情報の登録方法に関しては特に制約は無く、ユーザがカメラ情報をカメラユニット101からGPSユニット201に送信してもよい。その他にも、外部PCを介して、ユーザがカメラ情報データベースからカメラ情報をダウンロードしてもよい。ここで、通信する際のインターフェースは無線方式、有線方式を問わない。
【0039】
また、上述の第1、2実施形態において、撮像指示情報の入力方法に関しても特に制約は無く、外部PCを介して、ユーザが撮像指示情報データベースからダウンロードしてもよい。この場合、通信する際のインターフェースは無線方式、有線方式を問わない。また、カメラ情報と撮像指示情報は予めGPSユニット201に内蔵の記録媒体に保存されてあってもよく、着脱可能な記録媒体に保存されている形態でもよい。
【0040】
また、上述の第1、2実施形態において、ユーザに対して撮影スポットであることや撮像指示情報を知らせるために用いる撮像指示手段に関しても特に制約は無い。例えばGPSユニット201もしくはカメラユニット101の音声案内や、発光、振動、或いは画像表示等の手段でもよい。
【0041】
また、上述の第1、2実施形態において、GPSユニット201がユーザに撮影スポットであることを知らせる際は、位置情報だけでなく、時刻情報や気象情報等の情報が追加されてもよい。また、第1の実施形態のGPSユニット201や、第2の実施形態のカメラユニット101がユーザに撮像指示情報を知らせる際も、位置情報だけでなく、時刻情報や気象情報等の情報が追加されてもよい。
【0042】
また、上述の第1、2実施形態において、カメラユニット101とGPSユニット201が通信を行う際のタイミングに関しても特に制約は無い。例えばカメラ起動のタイミングを、カメラの操作部がユーザからの操作を受け付けたタイミングとしてもよい。また、カメラでの撮影のタイミングを、カメラが記録媒体に画像データを書き込んだ後のタイミングとしてもよい。
【0043】
また、第1の実施形態のGPSユニット201や、第2の実施形態のカメラユニット101が保存した、編集後の撮像パラメータを、従来の撮像指示情報に反映させるか否かを、ユーザが選択できるようにしてもよい。或いは、編集前と編集後の両方の情報を知らせるようにしてもよい。
【0044】
また、撮像指示情報データベースの最適化を図るために、第1の実施形態のGPSユニット201や、第2の実施形態のカメラユニット101は、編集後の撮像パラメータを外部装置に送信してもよい。外部装置としては、例えばインターネット上のサーバや、外部PCに保存されている撮像指示情報データベースがあげられる。
【0045】
また、上述の第1、2実施形態において、カメラユニット101は、カメラ付携帯電話、撮像機能を有するPDA等であってもよい。また、GPSユニット201は、位置検出手段を有する携帯電話、位置検出手段を有する携帯型PC、位置検出手段を有するPDA等であってもよい。
【0046】
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置と通信可能な位置情報取得装置であって、
当該位置情報取得装置の位置を検出する位置検出手段と、
撮影スポットの位置情報と前記撮像装置の撮像パラメータを含む撮像指示情報を格納する撮像指示情報格納手段と、
前記位置検出手段で検出した位置情報を前記撮像装置に送信する送信手段と、
前記撮像装置で撮影の際に編集した撮像パラメータを前記撮像装置から受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した編集後の撮像パラメータを保存する保存手段とを備えることを特徴とする位置情報取得装置。
【請求項2】
位置情報取得装置と通信可能な撮像装置であって、
撮影スポットの位置情報と当該撮像装置の撮像パラメータを含む撮像指示情報、及び、前記位置情報取得装置で検出した位置情報を前記位置情報取得装置から受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記撮像指示情報の前記撮像パラメータを撮影の際に編集する編集手段と、
前記受信手段で受信した位置情報と、前記編集手段で撮像の際に編集した撮像パラメータとを関連付けて保存する保存手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
位置情報取得装置と通信可能な撮像装置であって、
前記位置情報取得装置で検出した位置情報を受信する受信手段と、
撮影スポットの位置情報と当該撮像装置の撮像パラメータを含む撮像指示情報を格納する撮像指示情報格納手段と、
前記撮像指示情報格納手段に格納された前記撮像指示情報の前記撮像パラメータを撮影の際に編集する編集手段と、
前記受信手段で受信した位置情報と、前記編集手段で撮影の際に編集した撮像パラメータとを関連付けて保存する保存手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
撮像装置と通信可能な位置情報取得装置であり、当該位置情報取得装置の位置を検出する位置検出手段と、撮影スポットの位置情報と前記撮像装置の撮像パラメータを含む撮像指示情報を格納する撮像指示情報格納手段とを備えた位置情報取得装置の制御方法であって、
前記位置検出手段で検出した位置情報を前記撮像装置に送信するステップと、
前記撮像装置で撮影の際に編集した撮像パラメータを前記撮像装置から受信するステップと、
前記受信した編集後の撮像パラメータを保存するステップとを有することを特徴とする位置情報取得装置の制御方法。
【請求項5】
位置情報取得装置と通信可能な撮像装置の制御方法であって、
撮影スポットの位置情報と当該撮像装置の撮像パラメータを含む撮像指示情報、及び、前記位置情報取得装置で検出した位置情報を前記位置情報取得装置から受信するステップと、
前記受信した前記撮像指示情報の前記撮像パラメータを撮影の際に編集するステップと、
前記受信した位置情報と、前記撮像の際に編集した撮像パラメータとを関連付けて保存するステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項6】
位置情報取得装置と通信可能な撮像装置であり、撮影スポットの位置情報と当該撮像装置の撮像パラメータを含む撮像指示情報を格納する撮像指示情報格納手段を備えた撮像装置の制御方法であって、
前記位置情報取得装置で検出した位置情報を受信するステップと、
前記撮像指示情報格納手段に格納された前記撮像指示情報の前記撮像パラメータを撮影の際に編集するステップと、
前記受信した位置情報と、前記撮像の際に編集した撮像パラメータとを関連付けて保存するステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項7】
撮像装置と通信可能な位置情報取得装置を制御するためのプログラムであって、
当該位置情報取得装置の位置を検出する位置検出手段と、
撮影スポットの位置情報と前記撮像装置の撮像パラメータを含む撮像指示情報を格納する撮像指示情報格納手段と、
前記位置検出手段で検出した位置情報を前記撮像装置に送信する送信手段と、
前記撮像装置で撮影の際に編集した撮像パラメータを前記撮像装置から受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した編集後の撮像パラメータを保存する保存手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項8】
位置情報取得装置と通信可能な撮像装置を制御するためのプログラムであって、
撮影スポットの位置情報と当該撮像装置の撮像パラメータを含む撮像指示情報、及び、前記位置情報取得装置で検出した位置情報を前記位置情報取得装置から受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記撮像指示情報の前記撮像パラメータを撮影の際に編集する編集手段と、
前記受信手段で受信した位置情報と、前記編集手段で撮像の際に編集した撮像パラメータとを関連付けて保存する保存手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項9】
位置情報取得装置と通信可能な撮像装置を制御するためのプログラムであって、
前記位置情報取得装置で検出した位置情報を受信する受信手段と、
撮影スポットの位置情報と当該撮像装置の撮像パラメータを含む撮像指示情報を格納する撮像指示情報格納手段と、
前記撮像指示情報格納手段に格納された前記撮像指示情報の前記撮像パラメータを撮影の際に編集する編集手段と、
前記受信手段で受信した位置情報と、前記編集手段で撮影の際に編集した撮像パラメータとを関連付けて保存する保存手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−58473(P2012−58473A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−201228(P2010−201228)
【出願日】平成22年9月8日(2010.9.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】