説明

体幹回転

体幹回転デバイスは、肩部、臀部、膝部、背部、大腿部、腹部および脚部の筋肉組織等の人の身体の動的な運動をともなう。このデバイスは、回転トルクと関連して、脊柱と、腹腰部領域および胸郭領域の筋肉を含む胴体の筋肉と、に対するエクササイズ方法を提供する。好ましい実施の形態において、デバイスは、ゴルフエクササイズおよび柔軟性用の装置である。ゴルフエクササイズ装置は、ゴルフスイング中のゴルファーに抵抗力をもたらし、機能的な姿勢においてゴルファーの軸骨格の筋肉を強化しコンディショニングを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
本発明は、全体として、人の身体の動的な運動をともなうデバイスに関する。本発明は、肩部、臀部、膝部、背部、大腿部および腹部の筋肉組織等に対して用いられ得る。本発明は、さらに詳細には、機能的姿勢での回転トルクと関連して、脊柱と、腹腰部領域および胸郭領域の筋肉と、を含む胴体の筋肉のエクササイズを行って柔軟性を向上させるためのデバイスおよび方法に関する。
【発明の背景】
【0002】
一般的な実施形態において、本発明は、身体を良好な形状に保持する、エクササイズを行い且つ可動範囲を大きくするための装置に関する。好ましい実施の形態において、本発明は、エクササイズを行い且つ可動範囲を大きくするためのゴルフ用の装置に関し、さらに詳細には、ゴルファーがスイングを行っている最中にゴルファーに対して抵抗を提供し、ゴルファーの軸骨格の筋肉を強化し且つコンディショニングを行う、ゴルフエクササイズ装置に関する。
【0003】
本発明をゴルフのエクササイズに関して説明するけれども、本デバイスは、一般的なコンディショニング(調子の調整)、理学療法およびコンディショニングや柔軟性を増すことが望ましい水泳やテニス等の他のスポーツについて広く使用することができる。一実施の形態において、本発明は、小さな筋肉のうずきや痛みをなくす又は痛みを小さくするのを補助する。
【0004】
現在、ゴルフは、運動能力、筋骨格の強さ、可動範囲および耐久性が様々な全ての年代の人々が楽しむ運動である。極めて強い筋骨格の支持がなくてもゴルフスイングを行うことができるけれども、身体の強さ、柔軟性および耐久性が高いと、ゴルファーは、小さな筋肉と関連したうすきや痛みを少なくしつつ、ゴルフボールをさらに遠くに、且つ、高い精度でいつも同じように飛ばすことができる。
【0005】
現在、最適なゴルフスイング経路に沿うと考えられている所定の経路に沿ってゴルファーの筋肉の運動を行う訓練を補助するための外部デバイスが販売されている。これらのデバイスは、ゴルフスイングに亘ってゴルフクラブを維持する必要があると考えられる所定の平面にゴルファーのスイング経路を制限する。しかしながら、スイング中にゴルファーの肩部、胴体上部、臀部および脚部上側の回転方向に抵抗が全く加えられない。これらのデバイスは、筋肉のコンディショニングおよび柔軟性について利点をもたらすように設計されていない。
【0006】
通常のエクササイズは、身体を良好な形状に保持するが、全てのエクササイズが等しく効果的なわけではない。市販の多くのエクササイズデバイス、特に健康クラブや運動クラブに設置されているデバイスは、特にゴルフやゴルフと同様の運動において必要となる回転運動と関連してもたらされる態様よりも、低い効果を有するようになる。問題点は、健康クラブの訓練で最もよく利用することができる機器が主として直線的、単一の平面内での運動であり、一つの筋肉群に限定されてしまうということである。身体が一つの平面内でしか運動しないということはほとんどなく、多くの場合、多数の筋肉群が互いに協働することが必要とされる。身体の多くの運動は、回転運動パターンおよび斜め運動パターンを含んでいる。
【0007】
三つの平面全てでの運動成分を含む運動を可能にし、運動を行うのが最も望ましい身体の特定の領域を隔離することができる、エクササイズ、コンディショニング、およびリハビリテーションデバイスに対する要望が存在する。このようなデバイスにより、理学療法士、指圧療法師、トレーナーまたは他の指示デバイスが、使用者の運動を使用者の目的に合わせて調整する。
【発明の概要】
【0008】
本発明のデバイスは、ゴルファーがゴルフスイングを行うのに必要となる動きを倣ったエクササイズ中に抵抗をもたらし、エクササイズを行っているゴルファーの軸骨格および下肢の筋肉を強化し、そのコンディショニング(調子の調整)を行う、ゴルフエクササイズ−コンディショニング装置である。本デバイスは、支持ベースと、支持ベースに枢着された部材と、枢着された部材に枢動可能に取り付けられるようにして連結された胴体軸シャフトと、枢着された部材に枢動可能となるようして連結された骨盤軸シャフトと、を含んでいる。肩部ハーネス(肩部装着帯、shoulder harness)が胴体軸シャフトに連結され、臀部ハーネス(臀部装着帯、hip harness)が骨盤軸シャフトに連結されている。独立した胴体トルク抵抗部が胴体軸シャフトに連結されており、少なくとも二つの方向で抵抗を提供するための手段を含んでいる。
【0009】
さらに、独立した骨盤トルク抵抗部が、骨盤軸シャフトに連結されており、少なくとも二つの方向に抵抗を提供するための手段を含んでいる。好ましい実施の形態において、装置は、胴体シャフトを中立位置に独立して係止する手段と、骨盤シャフトを中立位置に独立して係止する手段と、を含んでいる。
【0010】
この新規なデバイスの利点は、直立した機能姿勢で、使用者が決定した可変な抵抗を提供することである。垂直方向からの傾き角度は、ゴルフ、ホッケーまたは野球等の様々なスポーツの姿勢(構え)を再現する上で良好であるように、使用者が変更することができる。体幹(躯体)の筋肉の回転強さを高めるように設計された他のデバイスは、使用者を着座位置に置く。これは、骨盤の運動を制限し、加えられた応力の大部分を脊椎に分配し、これにより受傷の危険が増大する。本発明は、体幹および骨盤の中立回転運動を制限することなく、体幹および骨盤の回転に対して抵抗を提供する。本発明のデバイスは、機能的構えで強度エクササイズを使用者に加えることができない。
【0011】
本発明のエクササイズ装置は、移動方向および移動方向と逆方向で抵抗を提供する。本装置は、運動を提供するための手段と、抵抗を制御するための手段と、運動を管理するための手段と、を含んでいる。移動方向および移動方向と逆方向で抵抗を提供する方法は、エクササイズ装置を提供する工程と、運動を行うように使用者が装置内に位置するようにする工程と、運動に対して抵抗を提供する工程と、運動に対する抵抗を制御する工程と、運動を管理する工程と、を含んでいる。
【0012】
本発明のこの他の目的および利点は、好ましい実施形態の以下の詳細な説明および添付図面を検討することにより、当業者に明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の体幹回転コンディショニングデバイスは、以下のことをもたらす。使用者は、多くのスポーツ(例えば、ゴルフ、野球またはホッケー)のスタンスをシミュレートした(模倣した、装った、まねた)体重支持姿勢をとる。傾き角度(構え)は、人による起立姿勢の違いに応じて枢軸を中心として調節することができる。
【0014】
図1は、体幹回転コンディショニングデバイスの基本的エレメントを、使用者の姿勢および使用者の体格にどのようにして適合させることができるのかとともに示す側面図である。ゴルフエクササイズ装置の好ましい実施の形態において、デバイスは、ゴルファーのゴルフスイングを倣ったエクササイズ中に抵抗をもたらし、エクササイズを行っているゴルファーの軸骨格および下肢の筋肉を強化する。
【0015】
図1は、肩部、臀部、膝部、背部および腹部の筋肉組織に対する動的動きをともなったエクササイズ中に抵抗をもたらし、エクササイズを行っている使用者12の軸骨格および下肢の筋肉を強化する、エクササイズ装置10を示している。装置10は、支持ベース14と、この支持ベースに枢着された部材16と、枢着された部材16に連結されている、可変抵抗の枢着された胴体軸シャフト18と、この胴体軸シャフト18に連結された肩部ハーネス22と、骨盤軸シャフト20に連結された臀部ハーネス24と、胴体軸シャフト18に連結されている独立した胴体トルク抵抗部(胴体トルク抵抗器)26と、骨盤軸シャフト20に連結されている独立した骨盤トルク抵抗部(骨盤トルク抵抗器)28と、を含んでいる。傾き角度(姿勢の角度)は、軸線A−A’に沿って調節することができる。
【0016】
図1は、デバイス内における使用者の起立した中立位置(standing neutral position)を示している。使用者は、枢動点のところで軸線「A」を中心として回転するアームにしっかりと連結された拘束具を用いて、肩部および臀部が固定されている。これらのアームの長さは、使用者の様々な体格/身長に合わせて調節することができる。
【0017】
図1は、さらに、従来の回路(図示せず)によってエクササイズ装置10を作動する制御装置140およびコンピュータ142を示す。制御装置140およびコンピュータ142は、装置10内において、駆動装置、センサおよびアクチュエータのそれぞれに、従来の回路(図示せず)を介して接続されている。
【0018】
図2は、使用者12の臀部および肩部を示している、側方から見た斜視図である。臀部および肩部の回転が、図3にさらに詳細に示されている。装置10は、図1に示されているように、支持ベースと、この支持ベースに枢着された部材と、枢動可能に取り付けられるようにして前記枢着された部材に連結された胴体軸シャフトと、枢動可能に取り付けられるようにして前記枢着された部材に連結された骨盤軸シャフトと、を含んでいる。
【0019】
図3は、肩部および臀部の左方への回転を示す、前方から見た斜視図である。使用者は機械10内で自らをこの姿勢に位置決めし、エクササイズ運動の回転軸線A−A’が使用者12の脊柱と臀部および肩部の所望の回転軸線とを通過するようにする。図3は、上方および左方に回転した状態の肩部ハーネス部分22Lおよび臀部ハーネス部分24Lを示している。さらに、図3は、下方および左方に回転した状態の肩部ハーネス部分22Rおよび臀部ハーネス部分24Rを示している。
【0020】
図2および図3は、使用者の左方に向かう胴体および骨盤の回転を示している。肩部ハーネスは胴体軸シャフトに連結されており、臀部ハーネスは骨盤軸シャフトに連結されている。独立した胴体抵抗力部(胴体力抵抗器)が胴体軸シャフトに連結されており、胴体抵抗力部は少なくとも二つの方向で抵抗を提供する手段を含んでいる。臀部および肩部には、枢軸を中心として、ディスクブレーキ(図4参照)の形態をとった可変抵抗器が設けられている。これらのブレーキは、乾燥摩擦ブレーキ、流体減衰(fluid damping)ブレーキ、渦電流(eddy current)ブレーキ、マグネト−ヘテロダイン(magneto-heterodyne)ブレーキの形態を取るようにしてもよい。制動によって、可能な運動範囲に亘り、両方向で抵抗がもたらされるようになる。
【0021】
図3は、左方に向かう使用者の胴体および骨盤の回転を示す正面図である。さらに、独立した骨盤抵抗力部(骨盤力抵抗器)が骨盤軸シャフトに連結されている。この骨盤抵抗力部は、少なくとも二つの方向で抵抗を提供する手段を含んでいる。好ましい実施の形態では、装置は、胴体軸シャフトを中立位置(neutral position)で独立して係止(固定)するための手段と、骨盤軸シャフトを中立位置(neutral position)で独立して係止(固定)するための手段と、を含んでいる。枢動点には、胴体および骨盤の角度位置を計測するため、リニアポテンショメータが設けられている。使用者が胴体および骨盤のところで及ぼした力を独立して計測するため、ロードセルが枢動点に配置されている。
【0022】
図4は、液圧ディスクブレーキを示す図である。別の実施の形態では、胴体および骨盤の移動抵抗アーム軸のところで回転に対して抵抗をもたらす磁気ブレーキが示されるだろう。機械は、以下の追加の特性を備えている。肩部および臀部の抵抗は独立して調節され得り、デバイス内にいる使用者の手の届くところにある制御パネルを介し、使用者によって決定および制御され得る。他のエレメントに対するエクササイズを独立させるため、胴体および骨盤の枢動アームを中立位置に独立して係止することができる。
【0023】
図4は、抵抗部26,28を詳細に示している。これらの抵抗部26,28は、それぞれ、キャリパ30と、枢動アーム32と、ロータ34と、トルク−角度計測デバイス36と、を含んでいる。これらが、ハウジング38を介し、シャフト18,20を部材16に連結している。胴体および骨盤の位置、並びに、これらによって及ぼされたトルクを取り扱うリアルタイムデジタルディスプレーユニット(実時間デジタルディスプレーユニット)が、使用者に対して提供されるようにしてもよい。胴体と骨盤との間の角度の最大の差が、各エクササイズサイクル毎に、計算されて表示されるようにしてもよい。
【0024】
図5は、本発明による肩部の回転を示している。エクササイズ装置は、動的治療運動(動的健康促進運動、dynamic therapeutic movement)を使用したエクササイズ中に、肩部、臀部、膝部、背部および腹部の筋肉組織に対して抵抗を提供し、エクササイズを行っている使用者の軸骨格および下肢の筋肉を強化する。エクササイズ装置は、全ての方向で調節可能な抵抗と、全ての方向で調節可能な補助されたストレッチと、をもたらすための手段を含んでいる。
【0025】
図6は、本発明による、側方から側方への回転および前方から後方への回転を示している。この方法は、動的治療運動(dynamic therapeutic movement)を使用したエクササイズ中に、肩部、臀部、膝部、背部および腹部の筋肉組織に対して抵抗をもたらして、エクササイズを行っている使用者の軸骨格および下肢の筋肉を強化する、エクササイズ装置を準備する工程と、全ての方向で調節可能な抵抗を提供し、全ての方向でのストレッチを調節可能に補助する工程と、を含む。
【0026】
図7は、背部支持体およびリアルタイムディスプレーユニット(実時間ディスプレーユニット)を含む好ましい実施の形態を示す正面図である。図7は、肩部ハーネス22と、背部上部支持体72と、背部下部支持体74と、リアルタイムディスプレーユニット76と、支持ベース14と、を示している。ディスプレーユニット76は、好ましくは、使用者がディスプレーを見ることができる場所に配置されている。ディスプレーユニット76は、従来の回路(図示せず)によって制御装置140およびコンピュータ142に接続されている。
【0027】
図8は、磁気ブレーキおよび調節可能な胴体角度制御部(胴体角度調整部)の好ましい実施の形態を示す断面図である。図8は、磁気ブレーキ80,82に連結された背部上部アーム18および背部下部アーム20を示している。磁気ブレーキ80,82の代りに、図4に示すディスクブレーキや抵抗ブレーキを使用してもよい。部材16は、磁気ブレーキ80,82を支持するとともに収容している。部材16は、さらに、装置10に調節可能な胴体角度をもたらす制御部(調整部)84を支持するとともに収容している。調節可能な胴体角度制御部84は、胴体角度を制御するためのレバー、スロットおよびロッドを含んでいる。
【0028】
図9は、調節可能な背部下部支持体用の制御部(調整部)の好ましい実施の形態を示す断面図である。図9は、背部下部アーム20と背部下部支持体74との間に連結され且つ配置された調節可能な背部下部制御部(背部下部調整部)90を示している。制御部(調整部)92は、使用者の臀部の大きさに応じて調節を行う。
【0029】
図10は、肩部ハーネス用のラチェットの好ましい実施の形態を示す断面図である。図10は、肩部ハーネス22用のラチェット100および背部上部支持体72を示している。
【0030】
図11は、リアルタイム状態ディスプレーユニット(実時間状態ディスプレーユニット)76の好ましい実施の形態を示す断面図である。ディスプレーユニット76は、走行スクリーン(run screen)110と、現在状態スクリーン(current status screen)112と、使用サイクルスクリーン(cycle in use)114と、ソフトファンクションキー(soft key function)116と、従来のキーパッド118と、を含んでいる。
【0031】
図12は、磁気ブレーキ制御器(磁気ブレーキ制御部)の好ましい実施の形態を示す断面図である。図12は、磁気ブレーキ制御器120,122を含む制御ユニット140を示している。これらの制御器120,122は、制御ユニット140、コンピュータ142および磁気ブレーキ80,82に、従来の回路(図示せず)を介して接続されている。
【0032】
一実施の形態では、性能の全ての特徴を経時的に追跡するコンピュータチップを使用する。この実施の形態では、手段(装置)が、性能(能力、動作)の少なくとも一つの特徴(状況、態様、形勢)または全ての特徴(状況、態様、形勢)を計測し、監視される性能を示す電気信号に変換する。コンピュータチップを含みプログラムが入ったマイクロプロセッサが、監視される性能を示す信号を確認するように、構成される。プログラムが入ったマイクロプロセッサは、さらに、監視されるパラメータ(性能)を確認し記憶するように構成される。この高度な態様により、専門家が生徒を診断することができる。理学療法士および指圧療法師が患者を監視することにも使用される。
【0033】
別の実施の形態において、肩部ハーネス22は、ストラップやベルト等の手段によって使用者の肩部に連結された真のハーネスではない。好ましくは、肩部ハーネス22の先端には、ハンドルが取り付けられる。使用者は、装置10の使用中、ハンドルを掴む。
【0034】
さらに別の実施の形態では、ベース14は、プログラムが入ったマイクロプロセッサに信号を提供するセンサを含んでいる。これらのセンサは、例えば、PGAのプロがゴルフスイング中の生徒の体重移動を監視することを補助するだろう。バックスイングのトップにあるときに右利きのゴルファーの体重が右足の内側にあることがわかることは、価値のある教授道具となるだろう。フォロースルーの完了時に左足の外側に体重が移動することを監視することもまた、同様に価値があるだろう。
【0035】
本発明の以上の詳細な説明は、例示を目的としたものである。本発明の範囲から逸脱することなく、多くの変形および変更を行うことができるということは当業者にとって明らかだろう。したがって、以上の説明の全ては、例示であると解釈されるべきであり、限定を意味するものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲のみによって限定される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、体幹回転コンディショニングデバイスの基本的エレメントを、使用者の位置および使用者の体格に適合する方法とともに、示す側面図である。
【図2】図2は、使用者の臀部および肩部を示す、側方から見た斜視図である。
【図3】図3は、左方に回転した使用者を示す、図2の状態を正面から見た斜視図である。
【図4】図4は、胴体および骨盤の抵抗アーム移動軸線での回転に対して抵抗をもたらす抵抗手段を示す図である。
【図5】図5は、本発明における肩部の回転を示す図である。
【図6】図6は、本発明における側方から側方への回転および前方から後方への回転を示す図である。
【図7】図7は、背部支持体およびリアルタイムディスプレーユニットの好ましい実施形態を示す正面図である。
【図8】図8は、磁気ブレーキおよび調節可能な胴体角度制御部の好ましい実施形態を示す断面図である。
【図9】図9は、調節可能な背部下部支持体用の制御部の好ましい実施形態を示す断面図である。
【図10】図10は、肩部ハーネス用のラチェットの好ましい実施形態を示す断面図である。
【図11】図11は、リアルタイム状態ディスプレーの好ましい実施形態を示す断面図である。
【図12】図12は、磁気ブレーキ用の制御部の好ましい実施形態を示す断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
肩部、臀部、膝部、背部、腹部および脚部の筋肉組織の動的運動をともなったエクササイズ中に抵抗をもたらし、エクササイズを行っている使用者の軸骨格および下肢の筋肉を強化する、エクササイズ装置において、
支持ベースと、
前記支持ベースに枢着された部材と、
前記枢着された部材に連結された、枢着された可変抵抗の胴体軸シャフトと、
前記枢着された部材に連結された、枢着された可変抵抗の骨盤軸シャフトと、
前記胴体軸シャフトに連結された肩部ハーネスと、
前記骨盤軸シャフトに連結された臀部ハーネスと、
前記胴体軸シャフトに連結された、独立した胴体トルク抵抗部と、
前記骨盤軸シャフトに連結された、独立した骨盤トルク抵抗部と、を備える、装置。
【請求項2】
前記胴体シャフトを中立位置に独立して係止する手段を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記骨盤シャフトを中立位置に独立して係止する手段を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記胴体トルク抵抗部は、少なくとも二つの方向で可変な抵抗を提供する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記骨盤トルク抵抗部は、少なくとも二つの方向で可変な抵抗を提供する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記胴体トルク抵抗部はブレーキである、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記骨盤トルク抵抗部はブレーキである、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
エクササイズを行っている使用者の能力のうちの少なくとも一つの特徴または全ての特徴を計測し、計測した能力を、計測した能力の画面表示での表示に変換するように、構成されたリアルタイムディスプレーユニットを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記胴体軸シャフトに連結された背部上部支持体を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記骨盤軸シャフトに連結された背部下部支持体を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記支持ベースに枢着された前記部材に連結された調節可能な胴体角度制御部を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記骨盤軸シャフトおよび前記臀部ハーネスの間に連結されるとともに前記骨盤軸シャフトおよび前記臀部ハーネスの間に配置された調節可能な背部下部支持体用の、制御部を備える、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記胴体軸シャフトおよび前記肩部ハーネスの間に連結された前記背部上部支持体および前記肩部ハーネス用のラチェットを備える、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記胴体トルク抵抗部は磁気ブレーキであり、前記骨盤トルク抵抗部は磁気ブレーキである、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記磁気ブレーキを制御するように構成された磁気ブレーキ制御器を備える、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
ゴルファーのゴルフスイングで必要とされる動きを倣ったエクササイズ中に抵抗をもたらし、エクササイズを行っているゴルファーの軸骨格および下肢の筋肉を強化する、ゴルフエクササイズ用装置において、
支持ベースと、
前記支持ベースに枢着された部材と、
前記枢着された部材に連結された、枢着された可変抵抗の胴体軸シャフトと、
前記枢着された部材に連結された、枢着された骨盤軸シャフトと、
前記胴体軸シャフトに連結された肩部ハーネスと、
前記骨盤軸シャフトに連結された臀部ハーネスと、
前記胴体軸シャフトに連結された、独立した胴体トルク抵抗部と、
前記骨盤軸シャフトに連結された、独立した骨盤トルク抵抗部と、を備える、装置。
【請求項17】
前記胴体シャフトを中立位置に独立して係止する手段と、前記骨盤シャフトを中立位置に独立して係止する手段と、を備える、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記胴体トルク抵抗部は少なくとも二つの方向で可変な抵抗を提供し、前記骨盤トルク抵抗部は少なくとも二つの方向で可変な抵抗を提供する、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記胴体トルク抵抗部はブレーキであり、前記骨盤トルク抵抗部はブレーキである、請求項16に記載の装置。
【請求項20】
前記ブレーキは、ディスクブレーキまたは磁気ブレーキである、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記ディスクブレーキは、乾燥摩擦ブレーキ、流体減衰ブレーキ、渦電流ブレーキまたはマグネト−ヘテロダインブレーキである、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記胴体軸シャフトおよび前記骨盤軸シャフトのぞれぞれは、ゴルファーの角度位置を独立して計測する角度感知デバイスを含む、請求項16に記載の装置。
【請求項23】
前記角度感知デバイスは、ポテンショメーターまたは光学式エンコーダである、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記ポテンショメーターは、リニア型のデバイスまたはロータリー型のデバイスである、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記胴体軸シャフトは、ゴルファーが及ぼした力を独立して計測するトルクトランスジューサーを含む、請求項16に記載の装置。
【請求項26】
ゴルファーのゴルフスイングを倣ったエクササイズ中に抵抗をもたらし、ゴルファーの軸骨格および下肢の筋肉を強化する、ゴルフエクササイズ装置を準備する工程と、
スポーツのスタンスを促進する体重支持位置に使用者が位置するようにする工程と、
使用者の起立した状態における個人差に応じて、前記装置の枢動点を中心とした傾き角度を調節する工程と、
エクササイズ運動の回転軸線が使用者の脊柱を通るように、使用者が前記装置内である姿勢をとるようにする工程と、
使用者に接続され、可変な抵抗を提供する、独立した胴体トルク抵抗部を準備する程と、
使用者に接続され、可変な抵抗を提供する、独立した骨盤トルク抵抗部を準備する工程と、を備える、ゴルフエクササイズ方法。
【請求項27】
前記胴体ねじれ抵抗部を中立位置に独立して係止する工程と、前記骨盤ねじれ抵抗部を中立位置に独立して係止する工程と、を備える、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記胴体トルク抵抗部に少なくとも二つの方向で可変な抵抗を付与する工程と、前記骨盤トルク抵抗部に少なくとも二つの方向で可変な抵抗を付与する工程と、を備える、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
使用者の前記肩部および前記臀部に対する抵抗を独立して調節する工程を備える、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
肩部、臀部、膝部、背部、腹部および脚部の筋肉組織の動的治療運動をともなったエクササイズ中に抵抗をもたらし、エクササイズを行っている使用者の軸骨格および下肢の筋肉を強化し及び調整する、手段と、
胴体軸シャフトに連結された胴体抵抗力部であって、少なくとも二つの方向で抵抗を提供するための手段を含んだ、独立した胴体トルク抵抗部と、
骨盤軸シャフトに連結された骨盤抵抗力部であって、少なくとも二つの方向で抵抗を提供するための手段を含んだ、独立した骨盤トルク抵抗部と、
エクササイズを行っている使用者の能力のうちの少なくとも一つの特徴または全ての特徴を計測し、計測した能力を、計測した能力を表す電気信号に変換するための手段と、
前記能力を表す信号を確認するように構成されたマイクロチップを含んだ、プログラムが入ったマイクロプロセッサと、を備え、
前記プログラムが入ったマイクロプロセッサは、さらに、監視がなされるパラメータ(能力)を確認し記憶するように構成されている、エクササイズ方法を監視するためのシステム。
【請求項31】
エクササイズ中に抵抗をもたらし、エクササイズを行っている使用者の軸骨格および下肢の筋肉を強化し及び調整する、エクササイズ装置を準備する工程と、
使用者が、スポーツのスタンスをシミュレートした姿勢で、前記装置内に位置するようになる工程と、
使用者に接続され、可変な抵抗を提供する、独立した胴体トルク抵抗部を準備する程と、
使用者に接続され、可変な抵抗を提供する、独立した骨盤トルク抵抗部を準備する工程と、
エクササイズを行っている使用者の能力のうちの少なくとも一つの特徴または全ての特徴を計測する工程と、
計測した能力を、計測した能力を表す電気信号に変換する工程と、
前記能力を表す信号を確認するように構成されたマイクロチップを含んだ、プログラムが入ったマイクロプロセッサを準備する工程と、
監視がなされるパラメータ(能力)を確認し記憶するように、前記プログラムが入ったマイクロプロセッサを構成する工程と、を備える、エクササイズ方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2009−504249(P2009−504249A)
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−526060(P2008−526060)
【出願日】平成18年8月1日(2006.8.1)
【国際出願番号】PCT/US2006/029802
【国際公開番号】WO2007/021524
【国際公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(508043648)ザ、ユニバーシティー、オブ、トレド (2)
【氏名又は名称原語表記】THE UNIVERSITY OF TOLEDO
【出願人】(508043659)ザ、ターニング、ポイント、リミテッド、ライアビリティー、カンパニー (1)
【氏名又は名称原語表記】THE TURNING POINT, LLC