体用保温シート

【課題】冬季の睡眠中に於いて、体の冷えが起こりそうな部位に貼り付けて、体の局部的な冷えを解消することを目的とした体用保温シートを提供する。
【解決手段】アルミの特性である保温効果を有するアルミ箔と薄手の補強シートを貼り合わせたものを生地とし、アルミ箔と剥離紙の間に低粘性の剥がしやすい粘着剤を裏糊として介在させてシール状にしたことを特徴とする体用保温シート。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、冬季の睡眠中に於いて、体の冷えが起こりそうな部位に貼り付けて、体の局部的な冷えを解消することを目的とした体用保温シートに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、冬時分、睡眠中の肩の冷えが原因で、風邪をひくことがしばしばある。この肩の冷えを防ぐために、厚着をして寝たり、発熱材を使用した使い捨てカイロや温熱シート等を使用したり、電気毛布等の暖房具を使用していた。
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
そのため、次のような問題点があった。
（イ）厚着をして寝ると、締め付けられてリラックスできない。
（ロ）使い捨てカイロ，温熱シートを肩に貼って寝ると、ゴロゴロして違和感がある。
（ハ）使い捨てカイロ，温熱シート等は低温火傷の恐れがある。
（ニ）厚着や電気毛布等の暖房具を使うと、暖かくなり過ぎて寝汗をかき、逆に冷えの要因となる恐れがある。
（ホ）これらの不快感，不安感が原因で、安眠，快眠が損なわれて、眠りが浅くなり、就寝中に目が覚めることがある。
（ヘ）これらの不快感，不安感が原因で、起床後疲労感が残ることがある。
本発明は、以上の問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上記問題を解決するために本発明は、アルミの特性である保温効果を有するアルミ箔と薄手の補強シートを貼り合わせたものを生地とし、アルミ箔と剥離紙の間に低粘性の剥がしやすい粘着剤を裏糊として介在させてシール状にしたことを特徴とする体用保温シートである。
【発明の効果】
【０００５】
本発明は、常に体温に即した一定温度を維持する「保温性」と、体温以上に温度が上昇することがなく、低温火傷の心配のない「安全性」を併せ持ち、また薄いシート状で、体の凹凸に馴染みやすいので、異物感，違和感を持つことなく快適性を保ちつつ、冬季の睡眠中の局部的な冷えの解消を可能とする。さらに、冬季の睡眠中の冷えのみならず、夏季の冷房の利いた室内での体の部分的な冷えの解消をも可能とする。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
【図１】本発明の構成を示した一部断面図
【図２】本発明の裁断図（ａ）は本発明を肩用に裁断した図。（ｂ）は本発明を腹用に裁断した図。（ｃ）は本発明を背中用に裁断した図。（ｄ）は本発明を腰用に裁断した図。
【図３】本発明の使用状態を示した斜視図（ａ）は体の前面に於ける使用状態を示す。（ｂ）は体の背面に於ける使用状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
（イ）アルミ箔（３）に、補強及びアルミ箔（３）の擦れる音を防ぐことを意図して、薄手の不織布等を補強シート（２）として貼り合わせたものを生地とする。
（ロ）アルミ箔（３）と紙の表面に剥離加工を施した剥離紙（５）との間に、低粘性の剥がしやすい粘着剤を裏糊（４）として介在させてシール状にし、それを本体（１）とする。
（ハ）本体（１）を、肩，背中，腹，腰等、体の各部位に適した形状に裁断する。
（ニ）或いは、本体（１）を好みの大きさ，形状に調整可能とするため、一定幅の長尺物をロール状にする。
（ホ）汗や不感蒸泄等による蒸れや結露を防ぐため、適宜通気孔を設ける。
本発明は、以上の構成よりなっている。
本発明を使用する場合、冬季の睡眠中の局部的な冷えの解消や、夏季の冷房の利いた室内での体の部分的な冷えの解消をしたいとき、シール状を有する本体（１）の一端部の剥離紙（５）を剥がし、その一端部を対象部位の下着等の上、若しくは上衣等の内側に貼って位置決めし、残りの剥離紙（５）をゆっくり剥がしつつ軽く押さえて貼付後、軽く揉んで体の対象部位に馴染ませる。
【符号の説明】
【０００８】
１本体
２補強シート
３アルミ箔
４裏糊
５剥離紙

【特許請求の範囲】
【請求項１】
アルミの特性である保温効果を有するアルミ箔と薄手の補強シートを貼り合わせたものを生地とし、アルミ箔と剥離紙の間に低粘性の剥がしやすい粘着剤を裏糊として介在させてシール状にしたことを特徴とする体用保温シート。
【請求項２】
適宜通気孔を設けてなる請求項１の体用保温シート。
【請求項３】
生地を柔軟性のある断熱シートにしてなる請求項１の体用保温シート。

【図１】