説明

体重計収納装置

【課題】体重計を収納した部屋への入室時において、体重計に躓いて転倒する危険性を抑制した体重計収納装置を提供する。
【解決手段】収納キャビネットと、前記収納キャビネットの体重計収納部に収納された体重計を前方に引き出して体重の測定が可能な状態とする移動機構と、を備え、前記収納キャビネットは、前記体重計収納部を覆い横開きする扉を有し、前記収納キャビネットから前記体重計を引き出した状態においては、前記体重計の側方に前記扉が開いた状態に保持され、且つ閉止不能となることを特徴とする体重計収納装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体重計収納装置に関し、具体的には体重、体脂肪率などを測定可能とする体組成計を収納させる体重計収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トイレにおいて、排泄物から生体情報を取得して健康管理を行う試みがある。この試みに伴い、トイレ内において体重、体脂肪率、および血圧などを測定可能とする技術が提供されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載された技術においては、体重計はトイレの床面の下に埋め込まれており、この体重計の上にはカバーパネルが設けられていた。そして、このカバーパネルの上に人が乗ることによって、体重を測定していた(例えば、特許文献2)。
【0003】
ところで、最近の体重計は体重だけではなく、人体のインピーダンスを測定して体脂肪率を算出する、いわゆる体組成計が主流となっている。体組成計において体重および体脂肪率などを測定する場合においては、人は裸足で体組成計に乗らなければならない。しかし、特許文献1および特許文献2に記載された体重計においては、体重計の上にカバーパネルが設けられているため、体重計に直接裸足で乗ることはできなかった。また、カバーパネルを設けなければ、体重計に直接裸足で乗ることは可能となるが、体重計が床面の下に埋め込まれているため、外観を損なう、または清掃しにくくなる、という点では改善の余地があった。
【0004】
そこで、トイレ内に体組成計を出し入れ可能に収納することが求められている。
一般的な家庭用トイレは、一方の側壁に大便器が設置され、大便器に隣接する側壁に手洗い器が設置されている。また、大便器と正対する壁面、または左右いずれかの側壁にトイレのドアが設置されている。このような一般的な家庭用トイレのレイアウトに体組成計を効率よく収納するためには、収納時に体組成計を床面に対して垂直方向に立てれば、トイレにおける体組成計の占有面積を少なくできるため好ましい(例えば、特許文献3、4)。
【0005】
しかし、特許文献3、4に記載された収納構造を採用すると、体重計を床の上に置いたままでトイレから出てしまう可能性がある。また、体重計を床面に対して垂直方向に立て掛けて収納した場合において、地震などによる振動によって、収納していた体重計が勝手に倒れて床の上に置かれた状態となる可能性もある。このような場合において、トイレのドアから入室してきた人にとっては、床の上に置かれた体重計は目に付きにくく、足先で躓いて転倒する可能性がある。
【特許文献1】特開2006−263391号公報
【特許文献2】特開2005−283498号公報
【特許文献3】特開平7−198468号公報
【特許文献4】実開平6−84318号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、係る課題の認識に基づいてなされたものであり、体重計を収納した部屋への入室時において、体重計に躓いて転倒する危険性を抑制した体重計収納装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、収納キャビネットと、前記収納キャビネットの体重計収納部に収納された体重計を前方に引き出して体重の測定が可能な状態とする移動機構と、を備え、前記収納キャビネットは、前記体重計収納部を覆い横開きする扉を有し、前記収納キャビネットから前記体重計を引き出した状態においては、前記体重計の側方に前記扉が開いた状態に保持され、且つ閉止不能となることを特徴とする体重計収納装置が提供される。
【0008】
また、本発明の他の一態様によれば、収納キャビネットと、前記収納キャビネットの体重計収納部に収納された体重計を前方に引き出して体重の測定が可能な状態とする移動機構と、前記体重計収納部の側端部に設けられ、前記体重計を引き出すと前記収納キャビネットから引き出され、前記体重計を収納すると前記収納キャビネット内に引き込まれるように連動する遮蔽部材と、を備えたことを特徴とする体重計収納装置が提供される。
【0009】
また、本発明の他の一態様によれば、収納キャビネットと、前記収納キャビネットに立掛け収納された体重計を前方に引き出して体重の測定が可能な状態とする移動機構と、を備え、前記体重計を前方に引き出した状態において、前記移動機構に対して側方から外力が加わると、前記移動機構と前記収納キャビネットとの連結が外れて、前記移動機構の床面に対して水平方向への移動を許容する着脱部を設けたことを特徴とする体重計収納装置が提供される。
【0010】
また、本発明の他の一態様によれば、収納キャビネットと、前記収納キャビネットに立掛け収納された体重計を前方に引き出して体重の測定が可能な状態とする移動機構と、を備え、前記移動機構は、前記収納キャビネットに連結された第一部材と、前記第一部材に対して回動可能に接続される第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とを固定する接続部と、を有し、前記第二部材に対して側方から外力が加わると、前記接続部における前記固定が解除されて、床面に対して水平方向への前記第二部材の移動を許容することを特徴とする体重計収納装置が提供される。
【0011】
また、本発明の他の一態様によれば、収納キャビネットと、前記収納キャビネットに立掛け収納された体重計を前方に引き出して体重の測定が可能な状態とする移動機構と、を備え、前記移動機構は、モータを有し、前記体重計の測定終了状態を検知すると前記モータを駆動させて自動的に前記体重計を前記収納キャビネット内に収納することを特徴とする体重計収納装置が提供される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、体重計を収納した部屋への入室時において、体重計に躓いて転倒する危険性を抑制した体重計収納装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る体重計収納装置が設置されたトイレ室を例示する模式図である。
図1に表したトイレ室においては、側壁10aの前に大便器8が設置され、大便器8に隣接する側壁10bに体重計収納装置2が設置されている。また、側壁10aに対向する側壁10d(図2参照)においてはトイレのドア11(図2参照)が設置されている。
【0014】
図1に表したトイレ室においては、洗浄機構がいわゆる「ロータンク式」の大便器を例示しているが、この洗浄機構はロータンクを用いない、いわゆる「水道直圧式」であってもよい。また、大便器8は、便座に座った使用者の「おしり」などに向けて水を噴射し、「おしり」の洗浄を可能とした温水洗浄便座装置9を有していてもよい。
【0015】
体重計収納装置2の上部においては、手洗い器6が設置されており、この手洗い器6は、手洗いボウル4と水栓5とを有している。体重計収納装置2の内部においては、体重計1が収納されている。さらに、体重計収納装置2の側面においては、トイレットペーパー19を保持するペーパーホルダ18が付設されている。
【0016】
側壁10bにおいては、側壁10bに沿って延在した棚板16が設置されていてもよい。さらに、側壁10bにおいては、鏡12が設置されていてもよいし、側壁10aの上部においては、窓14が設置されていてもよい。
【0017】
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る体重計収納時のトイレ動線の平面図である。 また、図3は、本発明の第1の実施の形態に係る体重計引出時のトイレ動線の平面図である。なお、各方向の関係は、各図面に表した矢印の通りである。
体重計収納装置2の前方側の面においては、扉3が設けられている。扉3は、床面20に対して水平方向に回動可能な構造を有している。体重計収納装置2の内部においては、体重計1を保持するための体重計保持部31が設けられている。体重計保持部31においては、後述する移動機構が連結され、使用者54は体重計収納装置2から体重計保持部31および体重計1を引き出すことが可能である。
【0018】
体重計1が体重計収納装置2の内部に収納されている場合においては、使用者54が入り口から体重計収納装置2の前方を通過して大便器8へと向かう動線58を阻害するものはない。これに対して、体重計1が体重計収納装置2の外部に引き出されている場合においては、使用者54が入り口から体重計収納装置2の前方を通過して大便器8へと向かう動線58を体重計1および体重計保持部31が阻害する。この時、使用者54は、体重計1が体重計収納装置2から引き出されていることに気付かずに、足先を体重計1または体重計保持部31に衝突させてしまい、躓くおそれがある。
【0019】
そこで、体重計収納装置2に扉3を設けて、体重計1を体重計収納装置2の内部に収納しなければ扉3を閉めることができない構造を設ける。このような構造を設けておけば、体重計収納装置2に体重計1を収納し忘れた場合において、体重計の左側方に扉3が開いたままの状態となる。扉3が開いたままの状態であれば、使用者54の動線58を扉3が遮蔽する形になり、さらに扉3が使用者54の視界に入りやすくなるため、使用者54は足先を体重計1または体重計保持部31に衝突させて躓くことを避けることができる。
【0020】
図4は、本実施形態に係る体重計収納装置を例示した模式図である。
また、図5は、本実施形態に係る体重計収納装置の扉とトイレドアとの関係を例示した模式図である。
体重計収納装置2は、収納キャビネット7を有している。体重計収納装置2の前方側の面においては、扉3が設けられている。扉3の一方の端部側においては、軸3aが設けられている。この軸3aによって、扉3は床面20に対して水平方向に回動することができる。
【0021】
体重計収納装置2の下方部においては、体重計保持部31を体重計収納装置2の前方へ引き出すための移動機構45が設けられている。移動機構45は、回転軸33と、支持部材34と、丁番43と、を有する。この丁番43においては、ばね(図示せず)等が設けられているため、体重計保持部31は回転軸33を中心としてゆっくりと回動することができる。
【0022】
体重計1は、体重計保持部31に保持されている。従って、体重計保持部31が前方へ引き出されると、体重計1は体重計保持部31と共に前方へ引き出されて、床面20に対して水平方向の姿勢となって停止する。この状態において、使用者54は体重等の測定をすることができる。体重等を測定する場合においては、体重計1に設けられた電極板52a、52b、52c、52dの上に使用者54の足を乗せる必要がある。従って、電極板52a、52b、52c、52dが設けられた面、およびその近傍においては、障害物となるものを配置することができない。従って、扉3が全開した状態においては、扉3は収納キャビネット7に対して90度以上の開き角度が必要となる。
【0023】
一方、扉3が全開した状態において、扉3が収納キャビネット7に対して180度の開き角度を有すると、遮蔽板としての機能を果たさず、使用者54は足先を体重計1または体重計保持部31に衝突させて躓くおそれがある。従って、扉3が全開した状態においては、一定の開き角度以下となる必要がある。この一定の開き角度は、扉3が使用者54の動線58上に存在しつつ、扉3とドア11との距離が最短距離となる、例えば約110度程度である。以上より、扉3が全開した状態においては、例えば約90度〜約110度程度の開き角度であることが好ましい。
【0024】
図6は、本実施形態に係る体重計と使用者との位置関係を例示した模式図であり、図6(a)は、扉が設けられていない場合の体重計と使用者との位置関係を例示した模式図であり、図6(b)は、扉が設けられている場合の体重計と使用者との位置関係を例示した模式図である。
【0025】
扉3(遮蔽板)が設けられていない場合においては、体重計1および体重計保持部31だけが床面20に引き出された状態となる。床面20から体重計1の上面までの高さ寸法Aは、例えば約50〜100mm程度であるため、体重計1および体重計保持部31だけが床面20に引き出された状態においては、トイレへの入室時における使用者54の視界に体重計1および体重計保持部31が入りにくい。このことが、使用者54の足先を体重計1または体重計保持部31に衝突させて躓くことの原因と考えられる。
【0026】
これに対して、扉3(遮蔽板)が設けられている場合においては、使用者54の動線58上、かつ体重計1および体重計保持部31よりもドア11側、に扉3(遮蔽板)が存在することになる。この状態においては、トイレへの入室時における使用者54の視界に扉3(遮蔽板)が入りやすい。これによって、使用者54が足先を体重計1または体重計保持部31に衝突させて躓くことを抑制することができる。
【0027】
床面20から扉3の上面までの高さ寸法Bをドア11と同程度の高さに設定すれば、扉3の上面は使用者54の目線の高さよりも高い所に位置することになり、トイレへの入室時における使用者54の視界に扉3が入りやすくなる。しかし、本実施形態における扉3は体重計1の真横に設けられているため、寸法Bをドア11と同程度の高さに設定すれば、体重等の測定時に使用者54が圧迫感を感じるおそれがある。
【0028】
そこで、床面20から扉3の上面までの高さ寸法Bを収納キャビネット7に収まる最大高さ、例えば約505mm程度、に設定することが好ましい。寸法Bを例えば約505mm程度の高さに設定することで、使用者54は扉3から圧迫感を感じることなく体重等の測定を行うことができる。また、寸法Bを例えば約505mm程度に設定すれば、扉3がない場合に比べて、使用者54の動線58を阻害するものが使用者54の視界に入りやすくなるため、使用者54が足先を体重計1または体重計保持部31に衝突させて躓くことを抑制することができる。
【0029】
さらに、使用者54がトイレに入室する時において、もし体重計1が体重計収納装置2から引き出されたままの状態になっていれば、使用者54は扉3を跨いでトイレの中に入ることによって、体重計1を体重計収納装置2に収納することができる。使用者が、トレイ室の中において倒れた場合等の緊急時においても、救出者が扉3を跨いでトイレの中に入り、救出作業を行うことができる。
なお、本実施形態に係る体重計収納装置は、左開きの扉3を例に挙げて説明したが、これに限定されるわけではなく、トイレのレイアウトによって右開きの扉3としてもよい。
【0030】
図7は、本実施形態の変形例に係る体重計収納装置を例示した模式図である。
本実施形態の変形例に係る体重計収納装置2においては、図4に表した体重計収納装置2における扉3に設けられた軸3aが、丁番3bに置き換えられている。丁番3bは、扉3の上方部と下方部とに1箇所ずつ設けられている。この丁番3bは、扉3を収納キャビネット7に対して回動可能とする機能を果たすとともに、扉3と収納キャビネット7とを締結する機能を果たしている。
【0031】
丁番3bは、予め設定された開き角度まで開くと、その開き角度を保持する構造を有している。これによって、扉3は予め設定された開き角度になるまで収納キャビネット7に対して回動し、その開き角度のまま保持される。その他の構成については、図4に表した体重計収納装置と同じであるため、ここではその説明を省略する。
【0032】
以上説明したように、本実施形態によれば、扉3を設けることによって、使用者54の動線58を阻害する扉3が使用者54の視界に入りやすくなるため、使用者54が体重計1または体重計保持部31に躓いて転倒する危険性を抑制することができる。また、使用者54がトイレに入室する時において、もし体重計1が体重計収納装置2から引き出されたままの状態になっていれば、使用者54は扉3を跨いでトイレの中に入ることによって、体重計1を体重計収納装置2に収納することもできる。
【0033】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る体重計収納装置を左側方から眺めた模式図である。
図8に表した体重計収納装置2の外形においては、収納キャビネット7が設けられている。また、体重計収納装置2の前方側の面においては、体重計保持部31が設けられている。この体重計保持部31が閉じられた場合においては、体重計保持部31は、体重計収納装置2の内部を隠すための扉としての機能も果たしている。体重計1は、体重計保持部31に保持されている。
【0034】
体重計収納装置2の下方部においては、図4に表した体重計収納装置2と同様に、移動機構45が設けられている。移動機構45は、回転軸33と、支持部材34と、丁番43と、を有する。この丁番43においては、ばね(図示せず)等が設けられているため、体重計保持部31は回転軸33を中心としてゆっくりと回動することができる。
【0035】
体重計収納装置2の左側方部においては、遮蔽部材103が設けられている。遮蔽部材103の一方の端部は、収納キャビネット7に締結されている。遮蔽部材103の他方の端部は、体重計保持部31に締結されている。従って、体重計1が体重計収納装置2の内部に収納されている状態から、体重計保持部31を前方へ引き出すと、体重計保持部31の回動と連動して遮蔽部材103が前方へ引き出される。また、体重計1が体重計収納装置2の外部に引き出されている状態から、体重計保持部31を後方へ押し込むと、体重計保持部31の回動と連動して遮蔽部材103が後方へ押し込まれる。遮蔽部材103の材質は、例えば布などの柔軟性のあるものからなる。
【0036】
体重計収納装置2の左側方部に遮蔽部材103を設けることによって、使用者54の動線58を阻害する遮蔽部材103が使用者54の視界に入りやすくなるため、使用者54が体重計1または体重計保持部31に躓いて転倒する危険性を抑制することができる。
【0037】
以下、本実施形態の具体例について図面を参照しつつ説明する。
図9は、本実施形態の具体例に係る体重計収納装置を例示した模式図である。
図9に表した体重計収納装置2においては、図8に表した体重計収納装置2と同様に、収納キャビネット7と、体重計保持部31と、が設けられている。体重計保持部31は、体重計収納装置2の下方部に設けられた回転軸33によって、回動できる構造を有する。体重計1は、体重計保持部31に保持されている。
【0038】
体重計収納装置2の左側方部においては、遮蔽部材103が設けられている。遮蔽部材103は、布103aと、骨103bと、回転軸103cと、を有している。遮蔽部材103の一方の端部は、固定部材104によって収納キャビネット7に締結されている。遮蔽部材103の他方の端部は、固定部材105によって体重計保持部31に締結されている。
【0039】
回転軸103cは、体重計保持部31の回動中心である回転軸33と同軸線上に設けられている。従って、体重計1が体重計収納装置2の内部に収納されている状態から、体重計保持部31を前方へ引き出すと、体重計保持部31の回動と連動して、遮蔽部材103は回転軸103cを中心として前方へ回動する。また、体重計1が体重計収納装置2の外部に引き出されている状態から、体重計保持部31を後方へ押し込むと、体重計保持部31の回動と連動して、遮蔽部材103は回転軸103cを中心として後方へ回動する。
【0040】
遮蔽部材103は、回転軸103cを中心として扇形状に布103aと骨103bとが交互に配列された構造を有しているため、体重計1が体重計収納装置2の内部に収納された場合においては、布103aと骨103bとが重畳された状態で収納されている。また、体重計1が体重計収納装置2の外部に引き出された場合においては、回転軸103cを中心として扇形状に布103aと骨103bとが広げられた状態となる。つまり、遮蔽部材103は、いわゆる扇子と同様の基本的原理において開閉することができる。
【0041】
本実施形態の具体例によれば、体重計収納装置2の左側方部に遮蔽部材103を設けることによって、使用者54の動線58を阻害する遮蔽部材103が使用者54の視界に入りやすくなるため、使用者54が体重計1または体重計保持部31に躓いて転倒する危険性を抑制することができる。
【0042】
図10は、本実施形態の他の具体例に係る体重計収納装置を例示した模式図である。
図10に表した体重計収納装置2においては、図8に表した体重計収納装置2と同様に、収納キャビネット7と、体重計保持部31と、が設けられている。体重計保持部31は、体重計収納装置2の下方部に設けられた回転軸33によって、回動できる構造を有する。体重計1は、体重計保持部31に保持されている。
【0043】
体重計収納装置2の左側方部においては、遮蔽部材103が設けられている。遮蔽部材103は、例えば1枚の布などからなり、円弧状の形状を有している。遮蔽部材103の一方の端部は、固定部材106によって収納キャビネット7に締結されている。遮蔽部材103の他方の端部は、巻き取り装置107に連結されている。巻き取り装置107は、巻き取り軸107aを有している。遮蔽部材103の他方の端部は、この巻き取り軸107aに締結されている。巻き取り軸107aは、円弧状の遮蔽部材103を巻き取る機能を果たしているため、巻き取り軸107aの長手方向の断面形状は、例えば円錐状の形状を有している。
【0044】
巻き取り装置107の内部においては、ゼンマイ(図示せず)が設けられている。体重計1が体重計収納装置2の内部に収納されている場合においては、このゼンマイによって、遮蔽部材103は巻き取り軸107aに巻き取られている。従って、体重計1が体重計収納装置2の内部に収納されている状態から、体重計保持部31を前方へ引き出すと、体重計保持部31の回動と連動して、遮蔽部材103は巻き取り装置107から開くことになる。また、体重計1が体重計収納装置2の外部に引き出されている状態から、体重計保持部31を後方へ押し込むと、体重計保持部31の回動と連動して、遮蔽部材103は巻き取り装置107に巻き取られて閉じることになる。つまり、遮蔽部材103は、いわゆるロールスクリーンと同様の基本的原理によって開閉することができる。
【0045】
本実施形態の具体例によれば、体重計収納装置2の左側方部に遮蔽部材103を設けることによって、使用者54の動線58を阻害する遮蔽部材103が使用者54の視界に入りやすくなるため、使用者54が体重計1または体重計保持部31に躓いて転倒する危険性を抑制することができる。
また、本実施形態の具体例においては、左右側方から遮蔽部材103を眺めた形状は、円弧状の形状を有しているが、これに限定されるわけではなく、例えば三角形の形状を有していてもよい。
【0046】
以上説明したように、本実施形態によれば、遮蔽部材103を設けることによって、使用者54の動線58を阻害する遮蔽部材103が使用者54の視界に入りやすくなるため、使用者54が体重計1または体重計保持部31に躓いて転倒する危険性を抑制することができる。また、使用者54がトイレに入室する時において、もし体重計1が体重計収納装置2から引き出されたままの状態になっていれば、使用者54は遮蔽部材103を跨いでトイレの中に入ることによって、体重計1を体重計収納装置2に収納することもできる。
【0047】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図11は、本発明の第3の実施の形態に係る体重計収納装置を左側方から眺めた模式図である。
図11に表した体重計収納装置2の外形においては、収納キャビネット7が設けられている。また、体重計収納装置2の前方側の面においては、体重計保持部31が設けられている。この体重計保持部31が閉じられた場合においては、体重計保持部31は、体重計収納装置2の内部を隠すための扉としての機能も果たしている。体重計1は、体重計保持部31に保持されている。
【0048】
体重計収納装置2の下方部においては、図4に表した体重計収納装置2と同様に、移動機構45が設けられている。移動機構45は、回転軸33と、支持部材34と、丁番43と、を有する。この丁番43においては、ばね(図示せず)等が設けられているため、体重計保持部31は回転軸33を中心としてゆっくりと回動することができる。
【0049】
体重計収納装置2の左側方部においては、遮蔽部材203が設けられている。遮蔽部材203の一方の端部においては、回転軸203aが設けられている。回転軸203aは、収納キャビネット7に締結されている。従って、遮蔽部材203は、回転軸203aを中心として回動できる構造を有する。
【0050】
体重計収納装置2の内部は、体重計1が体重計収納装置2の内部に収納されている状態から、体重計保持部31を前方へ引き出すと、体重計保持部31の回動と連動して遮蔽部材203が前方へ引き出される機構を有する。また、体重計収納装置2の内部は、体重計1が体重計収納装置2の外部に引き出されている状態から、体重計保持部31を後方へ押し込むと、体重計保持部31の回動と連動して遮蔽部材103が後方へ押し込まれる機構を有する。
【0051】
体重計収納装置2の左側方部に遮蔽部材203を設けることによって、使用者54の動線58を阻害する遮蔽部材203が使用者54の視界に入りやすくなるため、使用者54が体重計1または体重計保持部31に躓いて転倒する危険性を抑制することができる。また、遮蔽部材203が体重計保持部31と連動して前方へ引き出された場合において、その引き出された状態を保持するロック機構(図示せず)などを設ければ、使用者は、体重等の測定時において、遮蔽部材203を手すりとして利用することもできる。
【0052】
以下、本実施形態の具体例について図面を参照しつつ説明する。
図12は、本実施形態の具体例に係る体重計収納装置を例示した模式図である。
【0053】
図12に表した体重計収納装置2においては、図11に表した体重計収納装置2と同様に、収納キャビネット7と、体重計保持部31と、が設けられている。体重計保持部31は、体重計収納装置2の下方部に設けられた回転軸33によって、回動できる構造を有する。体重計1は、体重計保持部31に保持されている。
【0054】
体重計収納装置2の左側方部においては、遮蔽部材203が設けられている。遮蔽部材203は、棒状の形状をなしている。回転軸33の一方の端部においては、歯車276aが設けられており、回転軸33は、さらに収納キャビネット7に連結されている。歯車276aの上方部においては、歯車276aの回転駆動を伝達される歯車276bが設けられている。また、遮蔽部材203の一方の端部に設けられた回転軸203aにおいては、歯車276cが設けられており、回転軸203aは、さらに収納キャビネット7に連結されている。歯車276bと歯車276cとの間においては、歯車276bの回転駆動を歯車276cへと伝達するためのベルト277が設けられている。
【0055】
図12に表した体重計収納装置2を右側方から眺めた場合において、体重計1が体重計収納装置2の内部に収納されている状態から、体重計保持部31を前方へ引き出すと、体重計保持部31および回転軸33の回動と連動して、歯車276aは反時計回りの回転駆動を有することになる。歯車276aが反時計回りの回転駆動を有すると、この回転駆動が歯車276bへと伝達され、歯車276bは時計回りの回転駆動を有する。歯車276bが時計回りの回転駆動を有すると、この回転駆動がベルト277へと伝達され、ベルト277は時計回りの駆動を有する。ベルト277が時計回りの駆動を有すると、この駆動が歯車276cへと伝達され、歯車276cは時計回りの回転駆動を有する。回転軸203aは、歯車276cと締結され、さらに遮蔽部材203はこの回転軸203aに締結されているため、歯車276cが時計回りの回転駆動を有すると、この回転駆動と連動して遮蔽部材203も時計回りの回動を有することになる。
【0056】
このようにして、体重計1が体重計収納装置2の内部に収納されている状態から、体重計保持部31を前方へ引き出すと、体重計保持部31の回動と連動して遮蔽部材203が前方へ引き出されることになる。これに対して、体重計1を体重計収納装置2に収納する場合においては、遮蔽部材203を下方へ押し下げることによって、歯車276a、276b、276cと、ベルト277と、が前述とは反対向きの駆動を有することになるので、体重計保持部31が回転軸33を中心として上方へ回動することになる。体重計保持部31が上方へ途中まで回動した後においては、体重計保持部31を直接手で体重計収納装置2へと収納すればよい。
【0057】
体重計収納装置2の左側方部に遮蔽部材203を設けることによって、使用者54の動線58を阻害する遮蔽部材203が使用者54の視界に入りやすくなるため、使用者54が体重計1または体重計保持部31に躓いて転倒する危険性を抑制することができる。また、遮蔽部材203が体重計保持部31と連動して前方へ引き出された場合において、その引き出された状態を保持するロック機構(図示せず)などを設ければ、使用者は、体重等の測定時において、遮蔽部材203を手すりとして利用することもできる。さらに、遮蔽部材203を押し下げることによって、体重計保持部31が上方へ途中まで回動するため、使用者は楽な姿勢で体重計1を体重計収納装置2へと収納することができる。
【0058】
図13は、本実施形態の他の具体例に係る体重計収納装置を例示した模式図である。
図13に表した体重計収納装置2においては、図11に表した体重計収納装置2と同様に、収納キャビネット7と、体重計保持部31と、が設けられている。体重計保持部31は、体重計収納装置2の下方部に設けられた回転軸33によって、回動できる構造を有する。体重計保持部31の左側方部においては、遮蔽部材受け278が設けられている。図13に表した体重計収納装置2を右側方から眺めた場合において、遮蔽部材受け278は、いわゆるアルファベットの「J(ジェイ)」の形状を有している。遮蔽部材受け278の材質は、弾力性を持った例えば樹脂材などからなる。体重計1は、体重計保持部31に保持されている。
【0059】
体重計収納装置2の左側方部においては、遮蔽部材203が設けられている。遮蔽部材203は、棒状の形状をなしている。遮蔽部材203の一方の端部においては、ラウンド部203bが設けられている。収納キャビネット7の上方部においては、ばね軸280が設けられている。また、収納キャビネット7の下方部においては、遮蔽部材受け278が設けられている。ばね軸280の周囲においては、ばね279が設けられている。ばね279の一方の端部は、ばね受け281によって収納キャビネット7に締結され、他方の端部は、ばね受け203cによって遮蔽部材203に締結されている。これによって、体重計保持部31が体重計収納装置2に収納されている場合においては、ばね279は、遮蔽部材203を前方へ引き出す方向への力を蓄積していることになる。
【0060】
図14は、本具体例に係る遮蔽部材受け近傍を前方から眺めた拡大模式図であり、図14(a)は、体重計保持部が収納された状態を例示した模式図であり、図14(b)は、体重計保持部が前方へ引き出された状態を例示した模式図である。
体重計1が体重計収納装置2の内部に収納されている状態においては、遮蔽部材203は、ばね279から前方へ引き出される力を受けているが、遮蔽部材受け278が遮蔽部材203の前方部に位置しているため、遮蔽部材203は前方へ回動することはできない。これに対して、体重計1が体重計収納装置2の内部に収納されている状態から、体重計保持部31を前方へ引き出すと、体重計保持部31と共に遮蔽部材受け278が回動する。体重計保持部31と遮蔽部材受け278とが回動を続け、遮蔽部材受け278の上端部278aが遮蔽部材203よりも下方側に位置するようになると、遮蔽部材203のロックが解除され、ばね279から受けている力によって、遮蔽部材203は前方へと引き出されることになる。
【0061】
このようにして、体重計1が体重計収納装置2の内部に収納されている状態から、体重計保持部31を前方へ引き出すと、体重計保持部31の回動と連動して遮蔽部材203が前方へ引き出されることになる。これに対して、体重計1を体重計収納装置2に収納する場合においては、遮蔽部材203は体重計保持部31の回動と連動する構造を有していない。まず、体重計保持部31を体重計収納装置2の内部に収納した後、遮蔽部材203を収納することになる。
【0062】
この場合において、遮蔽部材受け278は弾力性のある樹脂材などからなるため、遮蔽部材203を遮蔽部材受け278へ押し込むと、遮蔽部材受け278は弾性変形を生じる。さらに、遮蔽部材203の遮蔽部材受け278と接触する部分においては、ラウンド部203bが設けられているため、遮蔽部材203は、遮蔽部材受け278の弾力性で上端部278aを乗り越えることができる。従って、使用者54は遮蔽部材203を遮蔽部材受け278に無理入れすることができる。
【0063】
また、体重計保持部31を体重計収納装置2に収納する前において、遮蔽部材203を体重計収納装置2に収納すると、遮蔽部材受け278の上端部278aが遮蔽部材203の下方に位置していることになるため、遮蔽部材203は、ばね279から力をうけて再び前方へと引き出されることになる。従って、図13に表した体重計収納装置2は、体重計保持部31を体重計収納装置2に収納しないと、遮蔽部材203を必ず収納できない構造を有している。このため、体重計保持部31の収納を忘れた場合においては、使用者54の入室時の体重計1または体重計保持部31への躓きによる転倒を抑制することができる。
【0064】
体重計収納装置2の左側方部に遮蔽部材203を設けることによって、使用者54の動線58を阻害する遮蔽部材203が使用者54の視界に入りやすくなるため、使用者54が体重計1または体重計保持部31に躓いて転倒する危険性を抑制することができる。また、遮蔽部材203が体重計保持部31と連動して前方へ引き出された場合において、その引き出された状態を保持するロック機構(図示せず)などを設ければ、使用者は、体重等の測定時において、遮蔽部材203を手すりとして利用することもできる。
【0065】
以上説明したように、本実施形態によれば、遮蔽部材203を設けることによって、使用者54の動線58を阻害する遮蔽部材203が使用者54の視界に入りやすくなるため、使用者54が体重計1または体重計保持部31に躓いて転倒する危険性を抑制することができる。また、使用者54がトイレに入室する時において、もし体重計1が体重計収納装置2から引き出されたままの状態になっていれば、使用者54は遮蔽部材103を跨いでトイレの中に入ることによって、体重計1を体重計収納装置2に収納することもできる。
【0066】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図15は、本発明の第4の実施の形態に係る体重計収納装置を上方から眺めた模式図である。
また、図16は、本実施形態に係る体重計収納装置を斜め上方から眺めた模式図である。
また、図17は、本実施形態に係る体重計収納装置のヒンジ部を前方から眺めたA−A断面図である。
なお、図15に表した体重計収納装置においては、説明の便宜上、収納キャビネットの上方側の壁面を省略して表している。
【0067】
図15に表した体重計収納装置2は、図4に表した体重計収納装置と同様に、外形に収納キャビネット7を備えている。体重計収納装置2の内部においては、体重計保持部31が設けられている。体重計1は、体重計保持部31に保持されている。収納キャビネット7の前方部の左右端部においては、案内部材360が設けられている。案内部材360は、前方部に斜面360aを有している。
【0068】
体重計保持部31の後方部においては、ヒンジ343が設けられている。ヒンジ343は、体重計保持部31の後方部の2箇所に設けられている。ヒンジ343の上方側の面と、下方側の面と、においては、凹形状のボール受け343aがそれぞれの面に1箇所ずつ設けられている。体重計収納装置2の下方部においては、ヒンジ受け344と、回転軸333と、が設けられている。回転軸333の一方の端部は、ヒンジ受け344に締結されており、他方の端部は、収納キャビネット7の内部に連結されている。これによって、体重計保持部31は、ヒンジ受け344と共に回動できる構造を有している。
【0069】
なお、本実施形態に係る体重計収納装置2は、ヒンジ受け344に回転軸333が設けられ、体重計保持部31は、ヒンジ受け344と共に回動できる構造を有しているが、これに限定されるわけではなく、ヒンジ343が例えば2部品以上を有し、ヒンジ343が回動可能な構造を有していてもよい。
【0070】
ヒンジ受け344の内部においては、ボール385と、ばね387と、が上方部と下方部とにそれぞれ1箇所ずつ設けられている。ボール385はヒンジ343に設けられたボール受け343aに嵌っており、かつ、ばね387によってヒンジ343の方向に押し付けられている。これによって、ヒンジ受け344とヒンジ343との相対位置は、ヒンジ343が回動した場合においても略同じ位置にあることになる。
【0071】
従って、体重計1が床面に対して水平方向の姿勢になった場合においても、ヒンジ受け344と体重計保持部31との相対位置は略同じ位置にあることになる。さらに、体重等の測定時においては、体重計保持部31に加わる力は、略下方に向かう方向である。このため、体重等の測定時に体重計1が移動することなく、使用者54は安全に体重等を測定することができる。
【0072】
これに対して、使用者54の動線58に沿って、使用者54の足先が体重計保持部31または体重計1に接触した場合においては、ばね387によって押し付けられているボール385が、ボール受け343aの凹形状から外れる。ボール385がボール受け343aから外れる始める力は、ボール385の球径と、ボール受け343aの径および深さと、ばね387のばね定数と、を適宜設定することで調整できる。
【0073】
ボール385がボール受け343aから外れると、ヒンジ受け344からヒンジ343が外れて、結果として体重計保持部31と体重計1とがヒンジ受け344から外れることになる。この動作によって、使用者54の足先が体重計保持部31または体重計1に衝突した時の衝撃を低減することができる。従って、使用者54が体重計1または体重計保持部31に躓いて転倒する危険性を抑制することができる。
【0074】
体重計保持部31がヒンジ受け344から外れた後、再び装着させる場合においては、体重計保持部31を手で持ってヒンジ受け344に右側方から左側方に向かって差し込むとよい。この動作によって、ばね387が収縮されてボール385が上下方向に移動し、ボール受け343aに嵌ると、再びばね387の伸張によってボール385がヒンジ343に押さえ付けられて、ヒンジ343とヒンジ受け344との相対位置が略同じ位置に決まる。
【0075】
体重計保持部31を体重計収納装置2に収納する場合においては、案内部材360が収納キャビネットの前方部の左右端部に設けられているため、体重計保持部31の左右側面が案内部材360によって案内される。従って、収納時の体重計保持部31の移動によって、体重計保持部31がヒンジ受け344からの抜けることを防止することができる。また、案内部材360の前方部においては、斜面360aが設けられているため、体重計保持部31が案内部材360に引っ掛かることなく、容易に体重計保持部31を収納することができる。
【0076】
以上説明したように、本実施形態によれば、体重計保持部31または体重計1に左側方からの力が加わると、体重計保持部31が体重計1と共にヒンジ受け344から外れることによって、使用者54の足先が体重計保持部31または体重計1に衝突した時の衝撃を低減することができる。従って、使用者54が体重計1または体重計保持部31に躓いて転倒する危険性を抑制することができる。
【0077】
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
【0078】
図18は、本発明の第5の実施の形態に係る体重計収納装置を上方から眺めた模式図である。
また、図19は、本実施形態に係る体重計収納装置を左側方から眺めた模式図である。
また、図20は、本実施形態に係る体重計収納装置の体重計保持部と支持部材との連結部を左側方から眺めたB−B断面図である。
なお、図18に表した体重計収納装置においては、説明の便宜上、収納キャビネットの上方側の壁面を省略して表している。また、図19に表した体重計収納装置においては、説明の便宜上、収納キャビネットの左側方の壁面を省略して表している。
【0079】
図18に表した体重計収納装置2は、図4に表した体重計収納装置と同様に、外形に収納キャビネット7を備えている。体重計収納装置2の内部においては、体重計保持部31が設けられている。体重計1は、体重計保持部31に保持されている。収納キャビネット7の前方部の左右端部においては、案内部材360が設けられている。案内部材360は、前方部に斜面360aを有している。
【0080】
体重計保持部31の下方側においては、支持部材434が設けられている。また、体重計保持部31の後方側においては、回転軸489が設けられている。体重計保持部31と支持部材434とは、回転軸489を介して連結されており、体重計保持部31は、回転軸489を中心として回動できる構造を有している。支持部材434は、左右側方に回転軸433を有している。回転軸433の一方の端部は、支持部材434に締結されており、他方の端部は、収納キャビネット7の内部に連結されている。これによって、体重計保持部31は、支持部材434と共に回動できる構造を有している。
【0081】
なお、本実施形態に係る体重計収納装置2は、体重計保持部31の下方側に支持部材434が設けられているが、体重計保持部31の上方側に支持部材434が設けられていてもよい。但し、この場合であっても、体重計保持部31と床面20との間においては、隙間があることが好ましい。これは、体重計保持部31を手で回動させて収納する時において、手が床面20に触れないようにすることが好ましいためである。さらに、体重計1の使用時などにおいて、足先が体重計保持部31の下方部に入る方が、実使用上、利便性が高いからである。
【0082】
体重計保持部31の内部においては、ボール485と、ばね487と、が設けられている。ボール485は、支持部材434の上方側の面に設けられたボール受け434aに嵌っており、且つ、ばね487によって支持部材434の方向に押し付けられている。これによって、体重計保持部31と支持部材434との相対位置は、支持部材434が回動した場合においても略同じ位置にあることになる。
【0083】
従って、体重計1が床面20に対して水平方向の姿勢になった場合においても、体重計保持部31と支持部材434との相対位置は略同じ位置にあることになる。さらに、体重等の測定時においては、体重計保持部31に加わる力は、略下方に向かう方向である。このため、体重等の測定時に体重計1が移動することなく、使用者54は安全に体重等を測定することができる。
【0084】
これに対して、使用者54の動線58に沿って、使用者54の足先が体重計保持部31または体重計1に接触した場合においては、ばね487によって押し付けられているボール485が、ボール受け434aの凹形状から外れる。ボール485がボール受け434aから外れる始める力は、ボール485の球径と、ボール受け434aの径および深さと、ばね487のばね定数と、を適宜設定することで調整できる。
【0085】
ボール485がボール受け434aから外れると、体重計保持部31は体重計1と共に、回転軸489を中心として回動することになる。この動作によって、使用者54の足先が体重計保持部31または体重計1に衝突した時の衝撃を低減することができる。従って、使用者54が体重計1または体重計保持部31に躓いて転倒する危険性を抑制することができる。
【0086】
ボール485がボール受け434aから外れて、体重計保持部31が回転軸489を中心として回動した後、再び体重計保持部31を支持部材434に対して略同じ位置に装着させる場合においては、体重計保持部31を手で持って回転軸489を中心に回動させればよい。この動作によって、ばね487が収縮されてボール485が上方へ移動し、ボール受け434aに嵌ると、再びばね487の伸張によってボール485が支持部材434に押さえ付けられて、体重計保持部31と支持部材434との相対位置が略同じ位置に決まる。
【0087】
体重計保持部31を体重計収納装置2に収納する場合においては、案内部材360が収納キャビネットの前方部の左右端部に設けられているため、体重計保持部31の左右側面が案内部材360によって案内される。従って、収納時の体重計保持部31の移動によって、ボール485がボール受け434aからの抜けることを防止することができる。また、案内部材360の前方部においては、斜面360aが設けられているため、体重計保持部31が案内部材360に引っ掛かることなく、容易に体重計保持部31を収納することができる。
【0088】
以上説明したように、本実施形態によれば、体重計保持部31または体重計1に左側方からの力が加わると、体重計保持部31が体重計1と共に回転軸489を中心として回動することによって、使用者54の足先が体重計保持部31または体重計1に衝突した時の衝撃を低減することができる。従って、使用者54が体重計1または体重計保持部31に躓いて転倒する危険性を抑制することができる。
【0089】
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。
図21は、本実施形態に係る体重計収納装置を例示した模式図である。
図21に表した体重計収納装置2は、図4に表した体重計収納装置と同様に、外形に収納キャビネット7を備えている。体重計収納装置2の前方においては、体重計保持部531が設けられている。この体重計保持部531は、体重計1を保持する機能と、体重計収納装置2の扉としての機能と、を兼ねている。従って、体重計1が体重計収納装置2の内部に収納された場合においては、体重計保持部531は、化粧パネル(扉)としての機能を果たす。
【0090】
体重計収納装置2の下方部においては、体重計保持部531を体重計収納装置2の前方へ引き出すための移動機構545が設けられている。移動機構545は、回転軸533と、支持部材534と、丁番543と、を有する。この丁番543の内部においては、モータ(図示せず)が設けられている。
【0091】
体重計1は、体重計保持部531に保持されている。従って、体重計保持部531が前方へ引き出されると、体重計1は体重計保持部531と共に前方へ引き出されて、床面20に対して水平方向の姿勢となって停止する。この状態において、使用者54は体重等の測定をすることができる。
【0092】
体重計収納装置2の上方部においては、開閉操作スイッチ511と、通信基盤512と、が設けられている。開閉操作スイッチ511と通信基盤512とは、電気的に接続されている。また、通信基盤512と丁番543の内部に設けられたモータとは、通信ケーブル513によって電気的に接続されている。但し、本実施形態においては、通信基盤512と丁番543の内部に設けられたモータとは、通信ケーブル513によって電気的に接続されているが、これに限定されるわけではなく、例えば無線通信方式によって接続されていてもよい。
【0093】
本実施形態の体重計収納装置2は、体重計1の測定終了状態を検知すると、丁番543の内部に設けられたモータを駆動させて、自動的に体重計1を体重計収納装置2の内部に収納する構造を有している。体重計1の測定終了状態の検知手段としては、例えば、体重計保持部531の「閉止スイッチ入」による検知手段、体重計1の「スイッチ切」による検知手段、体重計1の「スイッチ入」から所定時間経過後の「オート切」による検知手段、体重計保持部531の「開放スイッチ入」から所定時間経過後の「オート切」による検知手段、体重計1による測定データを例えばパソコンなどに転送するための「転送スイッチ入」による検知手段、大便器8に設けられた「入室検知センサ」による検知手段、大便器8に設けられた「人体検知センサ」による検知手段、または大便器8に設けられた「着座検知センサ」、などが挙げられる。
【0094】
図22は、本実施形態に係る体重計収納動作を例示したフローチャート図である。
使用者54が、体重計保持部531の開閉操作スイッチ511を押すと(ステップS600)、通信基盤512は、開閉操作スイッチ511が単純に押された場合と、開閉操作スイッチ511が5秒以上押し続けられた場合と、の判断を行う。開閉操作スイッチ511が単純に押された場合においては、体重計保持部531の現在の移行状態をチェックする(ステップS602)。
【0095】
体重計保持部531が現在閉じた状態であることを検知すると、体重計保持部531の開放動作を行う(ステップS604)。体重計保持部531の開放動作を行うと、体重計1の「スイッチ入」の状態をチェックする(ステップS606)。体重計1のスイッチが入った状態であることを検知すると、体重計保持部531の開放状態を継続する(ステップS608)。体重計保持部531の開放状態を継続した後、体重計1の「スイッチ切」、または開閉操作スイッチ511の「スイッチ入」の状態をチェックする(ステップS610)。体重計1のスイッチが入った状態、または開閉操作スイッチ511のスイッチが切れた状態、であることを検知すると、体重計1の「オート切」の動作チェックを行う(ステップS612)。
【0096】
体重計1の「オート切」が動作していないことを検知すると、体重計保持部531の開放状態の継続へと戻る(ステップS608)。一方、体重計1の「オート切」が動作したことを検知すると、体重計保持部531の収納動作を行う(ステップS614)。
【0097】
体重計保持部531の収納動作中においては、丁番543の内部に設けられたモータへの過負荷発生の状態をチェックしている(ステップS616)。モータへの過負荷発生が検知されなければ、そのまま体重計保持部531の収納動作の継続を行い(ステップS618)、その後待機状態となる(ステップS620)。一方、モータへの過負荷発生が検知されれば、人体または物などが、体重計保持部531と収納キャビネット7との間に挟まれたおそれがあるため、すぐにモータを停止して(ステップS624)、体重計保持部531の開放動作へと戻る(ステップS604)。
【0098】
ステップS610において、体重計1のスイッチが切れた状態、または開閉操作スイッチ511のスイッチが入った状態、であることを検知すると、体重計保持部531の収納動作を行う(ステップS614)。体重計保持部531の収納動作(ステップS614)を行った後においては、前述した通りである。
【0099】
ステップS606において、体重計1のスイッチが切れた状態であることを検知すると、開閉操作スイッチ511を押してからの時間が3分経過した状態、または開閉操作スイッチが「スイッチ入」の状態、であることを検知した後、体重計保持部531の収納動作を行う(ステップS614)。体重計保持部531の収納動作(ステップS614)を行った後においては、前述した通りである。
【0100】
ステップS602において、体重計保持部531が現在開いた状態であることを検知すると、体重計保持部531の収納動作を行う(ステップS614)。体重計保持部531の収納動作(ステップS614)を行った後においては、前述した通りである。
【0101】
ステップS600において、開閉操作スイッチ511が5秒以上押し続けられたことを検知すると、体重計収納装置2を掃除するための掃除モードになり、体重計保持部531の開放状態を無期限に継続する(ステップS626)。その後、再度開閉操作スイッチ511が押されたことを検知すると、体重計保持部531の収納動作を行う(ステップS614)。体重計保持部531の収納動作(ステップS614)を行った後においては、前述した通りである。
【0102】
図23は、本実施形態に係る体重計収納装置が設置されたトイレ室に設けられた装置を例示したブロック図である。
トイレ室においては、体重計収納装置2と、大便器8と、操作表示装置650と、トイレ用リモコン652と、が設けられている。
【0103】
体重計収納装置2においては、開閉操作スイッチ511と、通信基盤512と、体重計1と、モータ543と、が備えられている。通信基盤512は、受信部512aと、制御部512bと、送信部512cと、を有している。体重計1は、測定ON/OFFスイッチ53と、制御部1aと、送信部(アンテナ)1bと、測定部1cと、を有している。
【0104】
大便器8は、入室検知センサ8aと、人体検知センサ8bと、着座検知センサ8cと、受信部8dと、制御部8eと、送信部(アンテナ)8fと、局部洗浄装置8gと、便器洗浄装置8hと、を有している。
【0105】
操作表示装置650は、受信部(アンテナ)650aと、操作部650bと、受信部650cと、制御部650dと、送信部650eと、表示部650fと、メモリ650gと、を有している。
トイレ用リモコン652は、操作部652aと、制御部652bと、送信部652cと、表示部652dと、を有している。
【0106】
体重計1で測定された体重等のデータは、送信部(アンテナ)1bから、操作表示装置650に設けられた受信部(アンテナ)650aに送信される。または、通信基盤512に設けられた送信部512cから、血圧計654および尿糖測定器656で測定されたデータと同様に、操作表示装置650に設けられた受信部650cに送信される。受信部(アンテナ)650aまたは受信部650cで受信したデータは、操作表示装置650に設けられた制御部650dに送信される。さらに、この制御部650dからLANを経由してパソコン658にデータを送信することができる。
【0107】
制御部650dからLANを経由してパソコン658にデータを送信するのと同時に、制御部650dは、送信部650eへ信号を送信する。この信号を受け取った送信部650eは、体重計収納装置2に設けられた受信部512aに信号を送信する。さらに受信部512aは、この信号を制御部512bへ送信する。制御部512bは、この信号を受け取ると、モータを駆動させて、体重計保持部531を体重計収納装置2の内部に収納する。以上の動作によって、体重計1で測定された体重等のデータが、パソコン658などに転送されると、体重計1が体重計収納装置2の内部に収納される。
【0108】
また、大便器8に設けられた入室検知センサ8a、人体検知センサ8b、または着座検知センサ8cを検知手段として、体重計1を体重計収納装置2の内部に収納してもよい。この場合、入室検知センサ8a、人体検知センサ8b、または着座検知センサ8cが測定終了状態を検知すると、大便器8に設けられた制御部8eに信号が送信される。制御部8eが入室検知センサ8a、人体検知センサ8b、または着座検知センサ8cからの信号を受信すると、送信部(アンテナ)8fへ信号を送信する。送信部(アンテナ)8fが、制御部8eからの信号を受信すると、操作表示装置650に設けられた受信部(アンテナ)650aに信号を送信する。
【0109】
受信部(アンテナ)650aが信号を受信すると、操作表示装置650に設けられた制御部650dに信号を送信する。制御部650dは、制御部650dからの信号を受信すると、送信部650eに信号を送信する。この信号を受け取った送信部650eは、体重計収納装置2に設けられた受信部512aに信号を送信する。さらに受信部512aは、この信号を制御部512bへ送信する。制御部512bは、この信号を受け取ると、モータを駆動させて、体重計保持部531を体重計収納装置2の内部に収納する。以上の動作によって、大便器8に設けられた入室検知センサ8a、人体検知センサ8b、または着座検知センサ8cを検知手段として、体重計1が体重計収納装置2の内部に収納される。
【0110】
以上説明したように、本実施形態によれば、体重計1の測定終了状態を検知すると、体重計収納装置2は丁番543の内部に設けられたモータを駆動させて、自動的に体重計1を体重計収納装置2の内部に収納することができる。従って、体重計1および体重計保持部531が床面20に引き出されたまま放置されることがないため、使用者54が体重計1または体重計保持部31に躓いて転倒する危険性を抑制することができる。なお、各機器の間を無線で通信するのに代えて、各機器間を有線接続して有線で通信するようにしてもよい。
【0111】
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、図15に表した体重計収納装置2においては、右側方に向かって体重計保持部31と体重計1とがヒンジ受け344から外れる構造を例示したが、トイレ室のレイアウトに合わせて左側方に向かって体重計保持部31と体重計1とがヒンジ受け344から外れる構造としてもよい。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明の実施の形態に係る体重計収納装置が設置されたトイレ室を例示する模式図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る体重計収納時のトイレ動線の平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る体重計引出時のトイレ動線の平面図である。
【図4】本実施形態に係る体重計収納装置を例示した模式図である。
【図5】本実施形態に係る体重計収納装置の扉とトイレドアとの関係を例示した模式図である。
【図6】本実施形態に係る体重計と使用者との位置関係を例示した模式図であり、図6(a)は、扉が設けられていない場合の体重計と使用者との位置関係を例示した模式図であり、図6(b)は、扉が設けられている場合の体重計と使用者との位置関係を例示した模式図である。
【図7】本実施形態の変形例に係る体重計収納装置を例示した模式図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る体重計収納装置を左側方から眺めた模式図である。
【図9】本実施形態の具体例に係る体重計収納装置を例示した模式図である。
【図10】本実施形態の他の具体例に係る体重計収納装置を例示した模式図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る体重計収納装置を左側方から眺めた模式図である。
【図12】本実施形態の具体例に係る体重計収納装置を例示した模式図である。
【図13】本実施形態の他の具体例に係る体重計収納装置を例示した模式図である。
【図14】本具体例に係る遮蔽部材受け近傍を前方から眺めた拡大模式図であり、図14(a)は、体重計保持部が収納された状態を例示した模式図であり、図14(b)は、体重計保持部が前方へ引き出された状態を例示した模式図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係る体重計収納装置を上方から眺めた模式図である。
【図16】本実施形態に係る体重計収納装置を斜め上方から眺めた模式図である。
【図17】本実施形態に係る体重計収納装置のヒンジ部を前方から眺めたA−A断面図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態に係る体重計収納装置を上方から眺めた模式図である。
【図19】本実施形態に係る体重計収納装置を左側方から眺めた模式図である。
【図20】本実施形態に係る体重計収納装置の体重計保持部と支持部材との連結部を左側方から眺めたB−B断面図である。
【図21】本実施形態に係る体重計収納装置を例示した模式図である。
【図22】本実施形態に係る体重計収納動作を例示したフローチャート図である。
【図23】本実施形態に係る体重計収納装置が設置されたトイレ室に設けられた装置を例示したブロック図である。
【符号の説明】
【0113】
1 体重計、 1a 制御部、 1b 送信部(アンテナ)、 1c 測定部、 2 体重計収納装置、 3 扉、 3a 軸、 3b 丁番、 4 手洗いボウル、 5 水栓、 6 手洗い器、 7 収納キャビネット、 8 大便器、 8a 入室検知センサ、 8b 人体検知センサ、 8c 着座検知センサ、 8d 受信部、 8e 制御部、 8g 局部洗浄装置、 8h 便器洗浄装置、 9 温水洗浄便座装置、 10a 側壁、 10b 側壁、 10d 側壁、 11 ドア、 12 鏡、 14 窓、 16 棚板、 18 ペーパーホルダ、 19 トイレットペーパー、 20 床面、 31 体重計保持部、 33 回転軸、 34 支持部材、 43 丁番、 45 移動機構、 52a、52b、52c、52d 電極板、 53 測定ON/OFFスイッチ、 54 使用者、 58 動線、 103 遮蔽部材、 103a 布、 103b 骨、 103c 回転軸、 104 固定部材、 105 固定部材、 106 固定部材、 107 巻き取り装置、 107a 巻き取り軸、 203 遮蔽部材、 203a 回転軸、 203b ラウンド部、 203c ばね受け、 276a 歯車、 276b 歯車、 276c 歯車、 277 ベルト、 278 遮蔽部材受け、 278a 上端部、 280 ばね軸、 281 ばね受け、 333 回転軸、 343 ヒンジ、 343a ボール受け、 344 ヒンジ受け、 360 案内部材、 360a 斜面、 385 ボール、 433 回転軸、 434 支持部材、 434a ボール受け、 485 ボール、 489 回転軸、 511 開閉操作スイッチ、 512 通信基盤、 512a 受信部、 512b 制御部、 512c 送信部、 513 通信ケーブル、 531 体重計保持部、 533 回転軸、 534 支持部材、 543 丁番、 545 移動機構、 650 操作表示装置、 650a 受信部(アンテナ)、 650b 操作部、 650c 受信部、 650d 制御部、 650e 送信部、 650f 表示部、 650g メモリ、 652 トイレ用リモコン、 652a 操作部、 652b 制御部、 642c 送信部、 652d 表示部、 654 血圧計、 656 尿糖測定器、 658 パソコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納キャビネットと、
前記収納キャビネットの体重計収納部に収納された体重計を前方に引き出して体重の測定が可能な状態とする移動機構と、
を備え、
前記収納キャビネットは、前記体重計収納部を覆い横開きする扉を有し、前記収納キャビネットから前記体重計を引き出した状態においては、前記体重計の側方に前記扉が開いた状態に保持され、且つ閉止不能となることを特徴とする体重計収納装置。
【請求項2】
収納キャビネットと、
前記収納キャビネットの体重計収納部に収納された体重計を前方に引き出して体重の測定が可能な状態とする移動機構と、
前記体重計収納部の側端部に設けられ、前記体重計を引き出すと前記収納キャビネットから引き出され、前記体重計を収納すると前記収納キャビネット内に引き込まれるように連動する遮蔽部材と、
を備えたことを特徴とする体重計収納装置。
【請求項3】
前記体重計収納部に前記遮蔽部材の一方の端部が接続され、開閉するパネルに前記遮蔽部材の他方の端部が接続されたことを特徴とする請求項2記載の体重計収納装置。
【請求項4】
前記体重計収納部に前記遮蔽部材としての棒部材が収納され、前記棒部材は前記体重計の側方上部に引き出されることを特徴とする請求項2記載の体重計収納装置。
【請求項5】
収納キャビネットと、
前記収納キャビネットに立掛け収納された体重計を前方に引き出して体重の測定が可能な状態とする移動機構と、
を備え、
前記体重計を前方に引き出した状態において、前記移動機構に対して側方から外力が加わると、前記移動機構と前記収納キャビネットとの連結が外れて、前記移動機構の床面に対して水平方向への移動を許容する着脱部を設けたことを特徴とする体重計収納装置。
【請求項6】
収納キャビネットと、
前記収納キャビネットに立掛け収納された体重計を前方に引き出して体重の測定が可能な状態とする移動機構と、
を備え、
前記移動機構は、前記収納キャビネットに連結された第一部材と、前記第一部材に対して回動可能に接続される第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とを固定する接続部と、を有し、
前記第二部材に対して側方から外力が加わると、前記接続部における前記固定が解除されて、床面に対して水平方向への前記第二部材の移動を許容することを特徴とする体重計収納装置。
【請求項7】
収納キャビネットと、
前記収納キャビネットに立掛け収納された体重計を前方に引き出して体重の測定が可能な状態とする移動機構と、
を備え、
前記移動機構は、モータを有し、前記体重計の測定終了状態を検知すると前記モータを駆動させて自動的に前記体重計を前記収納キャビネット内に収納することを特徴とする体重計収納装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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