説明

作業機械

【課題】作業性を損なうことなく、フロアパネルの強度、剛性の低下が抑制できる作業機械を提供する。
【解決手段】下部走行体2の上に機械本体3を備えた作業機械である。機械本体3の運転室7のフロアパネル7aには、アタッチメント5cを操作するペダル装置21が設置されている。ペダル装置21は、フロアパネル7aを貫通して取り付けられるリモートコントロールバルブ30やペダル40、複数の継手50を介して接続された油圧ホース60とを有している。フロアパネル7aに、リモートコントロールバルブ30が嵌め込まれる取付開口81と、フロアパネル7aにペダル装置21を設置する際に、ペダル装置21を傾けながら挿入することによって挿入を可能にする組付開口82とが一体に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リサイクル機械や建設機械等の作業機械に関し、その中でも特に、アタッチメントの操作に用いられるペダル装置の組み付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
アタッチメント操作用のペダル装置(単に、ペダル装置ともいう)は、通常、リモートコントロールバルブと、その上端側に取り付けられたペダルと、その下端側から張り出した継手を介して接続された油圧ホース群とで構成されている。ペダル装置は、これらが一体に組み付けられた状態で一部品として取り扱われ、運転室の床面を構成しているフロアパネルに設置されている。
【0003】
作業機械の組み立て時には、ペダルは床面上に、そして、油圧ホース群は床面下にそれぞれ位置するように、リモートコントロールバルブが、フロアパネルに形成された開口を貫通してフロアパネルに取り付けられる。
【0004】
ペダル装置に関しては、その取付位置を調整できるようにした建設機械が開示されている(特許文献1)。
【0005】
その建設機械では、フロアパネルに、リモートコントロールバルブの横幅よりも横に長い大きな方形のコントロールバルブ取付け穴が形成されている。そうすることで、ペダル装置の取付位置を、コントロールバルブ取付け穴の右端か左端のいずれかに変更できるようにしている。
【0006】
リモートコントロールバルブとともに、コントロールバルブ取付け穴を遮蔽するカバープレートも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−264538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
リモートコントロールバルブの下端側には継手や油圧ホース群が張り出しているため、ペダル装置をフロアパネルに組み付ける際には、これらごと、リモートコントロールバルブを入れ込めるよう、フロアパネルには、コントロールバルブの取り付けに必要な大きさよりも更に大きな開口が形成されている。
【0009】
特許文献1の建設機械では、取付位置が調整できるように、更に大きな開口が形成されている。
【0010】
しかし、フロアパネルに大きな開口を形成すると、それだけフロアパネルの強度、剛性の低下を招く。
【0011】
そこで、本発明の目的は、作業性を損なうことなく、フロアパネルの強度、剛性の低下が抑制できる作業機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る作業機械は、下部走行体の上に機械本体を備えた作業機械である。前記機械本体は、油圧制御によって作動するアタッチメントと、前記アタッチメントを操作するペダル装置と、前記ペダル装置が設置されるフロアパネルを有する運転室とを備えている。
【0013】
前記ペダル装置は、前記フロアパネルを貫通して取り付けられるリモートコントロールバルブと、前記リモートコントロールバルブの上端側に操作可能に設けられたペダルと、前記リモートコントロールバルブの下端側から張り出す複数の継手を介して接続された油圧ホース群とを有している。前記フロアパネルに、前記リモートコントロールバルブが嵌め込まれる取付開口が形成され、この取付開口の周辺に、バルブ本体から張り出すフランジ部が載置される取付部が設けられ、例えば、フランジ部にボルト開口を設け、取付部にねじ穴を設け、ボルトをボルト開口に挿通した状態でねじ穴に締め込むことでペダル装置をフロアパネルに固定できる。
【0014】
そして、前記フロアパネルに前記ペダル装置を設置する際に、前記ペダル装置の前記油圧ホース群を挿入して通過させ、次に前記継手を通過させて、前記バルブ本体部のフランジ部の下方部分を挿通状態とすることが可能な組付開口が、前記取付開口と一体に形成されている。
【0015】
この作業機械によれば、強度の高いフロアパネルにペダル装置を固定することができるため、ペダル装置を安定的に支持することができる。また、フロアパネルに、リモートコントロールバルブのバルブ本体が嵌め込まれる取付開口、すなわち、リモートコントロールバルブよりも僅かに大きな取付開口が形成されている。そして、この取付開口と一体に、組付開口が形成され、この組付開口は、例えば、ペダル装置を単にそのまま入れ込むだけでは挿入できず、ペダル装置を傾けながら挿入することで油圧ホース群、継手と順に挿入が可能になる比較的小さな開口として形成すれば、フロアプレートの開口の大きさを小さく抑えることができる。
【0016】
従って、ペダル装置を強度の高いフロアパネルで支持し、かつ、フロアパネルに形成される開口の大きさを相対的に小さくしてフロアパネルの強度、剛性の低下を抑制することができる。しかも、フロアパネルにペダル装置を設置する際には、バルブ本体に継手を介して予め油圧ホース群を接続してペダル装置としてサブアッセン化した状態で、組付開口に油圧ホース群、継手、バルブ本体部と順に挿入するだけでよいため、高い作業性を確保して、簡単にペダル装置をフロアパネルに組み付けることができる。
【0017】
例えば、前記組付開口を塞ぐカバーを有し、前記カバー及び前記リモートコントロールバルブのそれぞれは、複数の締結部材によって前記フロアパネルに取り付けられている場合には、前記複数の締結部材の少なくとも一部が、前記カバー及び前記リモートコントロールバルブで共用されているようにするのが好ましい。
【0018】
そうすれば、カバーとリモートコントロールバルブとをまとめて組み付けることができるので、作業性を向上させることができる。また、締結部材数を減らすことができるので、部材コストも削減できる。
【0019】
また、前記ペダル装置が、更に、前記フロアパネルに取り付けられて前記ペダルを操作不能に支持するストッパを有している場合には、前記カバーは、前記ストッパの取付部位に張り出す張出部を有し、前記ストッパが、前記張出部を介して前記フロアパネルに締結されているようにするとよい。
【0020】
そうすれば、同じカバーを介してリモートコントロールバルブ及びストッパをフロアパネルに取り付けることができるので、ストッパとペダルとの安定した係合が確保できるし、更に作業工数や締結部材数を減らすことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明を適用した作業機械によれば、作業性を損なうことなく、フロアパネルの強度、剛性の低下が抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本実施形態の作業機械を示す概略図である。
【図2】運転室内部の概略平面図である。
【図3】図2の矢印Iで示す部分を拡大した概略図である。
【図4】ペダル装置を示す概略図である。
【図5】フロアパネルの要部を示す概略平面図である。
【図6】(a)〜(c)は、ペダル装置の組み付け過程を示す概略図である。
【図7】ペダル装置をフットレストに代替した例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
【0024】
図1に、本実施形態の作業機械1を示す。この作業機械1は、金属スクラップの解体等に用いられるリサイクル機械の一種である。作業機械1は、クローラ式の下部走行体2と、その上に旋回自在に備えられた機械本体3とで構成されている。なお、便宜上、前後左右等の方向は、各図に示す矢印に従って説明する。
【0025】
機械本体3には、作業装置5や、機械室6、運転室7などが備えられている。
【0026】
作業装置5は、ブーム5aやアーム5b、圧砕機5c(アタッチメントの一例)、油圧シリンダ5dなどで構成されている。ブーム5aは機械本体3の前部に軸支され、アーム5bはブーム5aの先端に軸支されている。圧砕機5cは、アーム5bの先端に取り付けられている。油圧シリンダ5dの伸縮動作に伴って、ブーム5aやアーム5bは、その支持軸回りに回動動作し、また、圧砕機5cは開閉動作する。
【0027】
機械室6は、主に機械本体3の後部に設けられていて、その内部に、エンジンや油圧機器等が設置されている。運転室7は、その周囲がパネルで覆われた矩形箱状の外観を有し、ブーム5aに隣接して機械本体3の前部に設けられている。
【0028】
図2に、運転室7の内部を上方から見た図を示す。運転室7の内部後方には、オペレータが着座するシート11が設置されている。シート11の左右には、一対の第1操作レバー12,12が設置されている。図示しないが、第1操作レバー12の周囲には、スイッチやボタンなどの各種操作機器が設置されている。
【0029】
そして、運転室7の内部前方には、一対の第2操作レバー13,13や一対の走行ペダル14,14、フットレスト15、及び操作ペダル部20が設置されている。詳しくは、左右一対で構成された第2操作レバー13及び走行ペダル14が、運転室7の床面を構成しているフロアパネル7aの前部中央に設置されている。そして、これらの左側方にフットレスト15が設置され、これらの右側方に操作ペダル部20が設けられている。
【0030】
図3に、その操作ペダル部20の部分を拡大して示す。操作ペダル部20は、圧砕機5cを操作するために設けられている。操作ペダル部20は、フロアパネル7aに組み付けられる、ペダル装置21及びカバー22などで構成されている。
【0031】
(ペダル装置)
図4に、ペダル装置21を示す。ペダル装置21は、リモートコントロールバルブ30やペダル40、継手50、油圧ホース60、及びストッパ70などで構成されている。ペダル装置21における、ストッパ70を除く部分は、予め所定の状態に組み付けられており、フロアパネル7aへの組み付け時には、1つの部品として取り扱われる。なお、ストッパ70については別途後述する。
【0032】
リモートコントロールバルブ30は、概ね、前後方向に長い矩形断面を有する縦長な部材である。リモートコントロールバルブ30は、ペダル支持部31と、ペダル支持部31の下側に連なるバルブ本体部32と、バルブ本体部32の上端から前後水平方向に張り出す一対のフランジ部33とを有している。各フランジ部33には、第1締結孔33aが形成されている。
【0033】
ペダル40は、ペダル支持部31の上端部分に回動可能に軸支されている。詳しくは、ペダル40は、その上面に前後方向に拡がる踏付面を有する横長な部材である。ペダル40の前後方向における中間部分は、ペダル支持部31の上端部分に軸支されている。それにより、ペダル40は、左右方向に延びる軸回りに回動し、ペダル40の前後端を交互に上下動させる踏み込み操作が可能になっている。
【0034】
リモートコントロールバルブ30の内部には、ペダル40の踏み込み操作に連動して作動する油圧制御機構が設けられている(図示せず)。そして、その油圧制御機構によって制御される作動油を送油するために、バルブ本体部32には、複数(本実施形態では3つ)の継手50を介して油圧ホース60が接続されている。
【0035】
各継手50は、バルブ本体部32からそれぞれ後方の異なる方向に向かって張り出している。具体的には、バルブ本体部32の後端面に、上下に並んで2つの継手50a,50bが取り付けられている。上側の継手50aはその先端部分が斜め下後方に向かって延び、下側の継手50bはその先端部分が斜め左後方に向かって延びている。そして、バルブ本体部32の下端面に、先端部分が斜め左後方に向かって延びるように、L字状の継手50cが取り付けられている。
【0036】
これら継手50のそれぞれに、機械室6に設置された図外の油圧機器と接続できるように、長い油圧ホース60が接続されている(これらを油圧ホース群ともいう)。
【0037】
(フロアパネル)
図5に示すように、フロアパネル7aには、略前後方向に長い長方形状の取付開口81と、取付開口81と一体に形成された組付開口82とが開口している。取付開口81は、バルブ本体部32の横断面積よりも僅かに大きな内法を有し、取付開口81にバルブ本体部32が嵌め込まれている。
【0038】
組付開口82は、取付開口81よりも大きく、また、ペダル40の外法よりも小さな略長方形状に形成されている。組付開口82の右側の長辺と取付開口81の左側の長辺とが結合することにより、組付開口82及び取付開口81は一体化している。組付開口82の前側の短辺は、取付開口81の前側の短辺と直線状に連なり、組付開口82の後側の短辺は、円弧状に形成されていて、取付開口81の後側の短辺よりも大きく突出している。
【0039】
フロアパネル7aにおける組付開口82の周辺には、フランジ部33が載置されて固定可能な取付部84が設けられている。取付部84には、複数の第2締結孔83が形成されている。
【0040】
(カバー)
カバー22は、平面視で略コ字状の板材からなり、組付開口82を塞ぐようにフロアパネル7aに取り付けられている(図6の(c)参照)。カバー22は、組付開口82を塞ぐように前後方向に長く形成された被覆部22aと、被覆部22aの後端から右側に小さく張り出す第1張出部22bと、被覆部22aの前端から右側に大きく張り出す第2張出部22cとを有している。第1張出部22b及び第2張出部22cには、複数の第3締結孔22dが形成されている。
【0041】
(ペダル装置の組み付け)
ペダル装置21は、組付開口82を利用してフロアパネル7aに設置される。すなわち、リモートコントロールバルブ30の下端側には、バルブ本体部32から張り出す継手50やこれらに接続された油圧ホース群が存在するため、リモートコントロールバルブ30を上方からフロアパネル7aに取り付けるためには、これらが挿入できる大きな開口が必要になる。
【0042】
ところが、フロアパネル7aに大きな開口を開けると、それだけフロアパネル7aの強度、剛性の低下を招くおそれがある。そこで、この作業機械1では、ペダル装置21の構造を利用して、小さな開口でも簡単にペダル装置21を設置できるように工夫されている。
【0043】
具体的には、フロアパネル7aにペダル装置21を設置する際に、ペダル装置21を傾けながら取付開口81及び組付開口82(取付開口81等ともいう)に挿入することにより、リモートコントロールバルブ30及び油圧ホース群が挿入できるようになっている。そして、第2締結孔83にボルトBを締め込んでペダル装置21をフロアパネル7aに固定できる。
【0044】
図6に、その一連の過程を示す。まず、同図の(a)に示すように、油圧ホース群を取付開口81等に挿入する。油圧ホース60は撓めることができるので、容易に取付開口81等に挿入することができる。そうして、下側の継手部分から順次、取付開口81等と継手部分との向きが合うようにペダル装置21を前後左右に傾けながら、リモートコントロールバルブ30を挿入していく。
【0045】
継手部分をその下側から1つずつ取付開口81等をくぐらせることで、容易に挿入することができる。具体的には、ペダル装置21の油圧ホース群を挿入して通過させる。次に継手部分を通過させる。そうすれば、バルブ本体部32におけるフランジ部33の下方部分が挿通状態になる。
【0046】
そうして、同図の(b)に示すように、ほぼ全ての油圧ホース群及び継手部分が取付開口81等に挿入できれば、組付開口82に挿通状態のバルブ本体部32は、フロアプレート7aと略平行に移動させることができる。後は、ペダル装置21を移動させるだけで、バルブ本体部32を取付開口81に嵌め込むことができる。
【0047】
その際、同図の(c)に示すように、フランジ部33とフロアパネル7aとの間に、カバー22が差し込まれる。カバー22をフロアパネル7aの所定位置に取り付けたとき、カバー22の第3締結孔22dは、フロアパネル7aの第2締結孔83と重なるように設定されている。そして、リモートコントロールバルブ30の各フランジ部33の第1締結孔33aも、対応する第2締結孔83及び第3締結孔22dと重なるように設定されている。
【0048】
従って、上下に重なった第1〜第3の締結孔33a,83,22dに2つのボルトB(締結部材)をねじ込むだけで、ペダル装置21と、カバー22とをフロアパネル7aに取り付けることができる。
【0049】
(ストッパ)
ストッパ70は、ペダル装置21をフットレストとして用いる場合など、ペダルを操作不能に支持するために設けられている。ストッパ70は、図3や図4に示したように、フロアパネル7aに取り付けられる支持片71と、支持片71の上端部分に回動自在に支持される回動片72とで構成されている。回動片72には、ペダルに形成された凹部41と係合する係合軸73が設けられていて、回動片72が回動し、凹部に係合軸73が嵌り込むことでペダルは操作不能に支持される。支持片71には、第4締結孔71aが形成されていて、ボルトBでフロアパネル7aに固定されるようになっている。
【0050】
ストッパ70は、ペダル装置21の一部を構成しているため、ストッパ70及びリモートコントロールバルブ30は、同一平面に取り付けることを前提に設計されている。従って、ストッパ70を直接フロアパネル7aに取り付けると、カバー22の厚みの分だけ高さがずれて凹部41と係合軸73とが適切に係合しないおそれがある。
【0051】
そこで、カバー22の第2張出部22cをストッパ70の取付部位まで延ばし、ストッパ70も第2張出部22cを介してフロアパネル7aに締結できるようにしている。更に、ストッパ70の第4締結孔71aも、第2張出部22cに形成された第3締結孔22dと重なるように設定し、ボルトBが共用できるようにしている。
【0052】
(その他)
図7に示すように、ペダル装置21に代えて、フットレスト90を取り付けることもできる。カバー22を取り付けた状態で、取付開口81を覆うようにフットレスト90を取り付ける。その場合にも、フットレスト90が、互いに重なり合ったカバー22の第3締結孔22d及びフロアパネル7aの第2締結孔83を利用して締結できるように設定するのが好ましい。
【0053】
なお、本発明にかかる作業機械は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
【0054】
例えば、上述した実施形態では、リサイクル機械を例に説明したが、それに限らず、本発明は、油圧ショベル等の建設機械にも適用できる。例えば、アタッチメントが左右方向に揺動自在に支持されている、いわゆるスイングタイプの油圧ショベルであれば、そのアタッチメントの揺動を操作するペダルに適用できる。
【符号の説明】
【0055】
1 作業機械
2 下部走行体
3 機械本体
5c 圧砕機(アタッチメント)
7 運転室
7a フロアパネル
20 操作ペダル部
21 ペダル装置
22 カバー
30 リモートコントロールバルブ
31 ペダル支持部
32 バルブ本体部
33 フランジ部
40 ペダル
50 継手
60 油圧ホース
70 ストッパ
81 取付開口
82 組付開口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部走行体の上に機械本体を備えた作業機械であって、
前記機械本体は、
油圧制御によって作動するアタッチメントと、
前記アタッチメントを操作するペダル装置と、
前記ペダル装置が設置されるフロアパネルを有する運転室と、
を備え、
前記ペダル装置は、
前記フロアパネルを貫通して取り付けられるリモートコントロールバルブと、
前記リモートコントロールバルブの上端側に操作可能に設けられたペダルと、
前記リモートコントロールバルブの下方側から張り出す複数の継手を介して接続された油圧ホース群と、
を有し、
前記リモートコントロールバルブは、
前記継手が下方側に接続され、上端側にペダルが連結されるバルブ本体部と、
前記ペダルの下方かつ前記複数の継手の上方に、前記バルブ本体部から水平方向に張り出して前記バルブ本体と一体的に設けられたフランジ部と、
を有し、
前記フロアパネルには、組付開口と、取付開口が形成され、
前記組付開口は、前記ペダル装置の前記油圧ホース群を挿入して通過させ、次に前記継手を通過させて、前記バルブ本体部のフランジ部の下方部分を挿通状態とすることが可能であり、
前記フロアプレートの前記組付開口の周辺には、前記フランジ部が載置されて固定可能な取付部が設けられ、
前記組付開口に挿通状態のバルブ本体部を前記取付開口にフロアプレートと略平行に移動可能なように、前記組付開口と前記取付開口を連続する開口として形成したことを特徴とする作業機械。
【請求項2】
請求項1に記載の作業機械において、
前記組付開口を塞ぐカバーを有し、
前記カバー及び前記リモートコントロールバルブのそれぞれは、複数の締結部材によって前記フロアパネルに取り付けられており、
前記複数の締結部材の少なくとも一部が、前記カバー及び前記リモートコントロールバルブで共用されている作業機械。
【請求項3】
請求項2に記載の作業機械において、
前記ペダル装置は、更に、前記フロアパネルに取り付けられて前記ペダルを操作不能に支持するストッパを有し、
前記カバーは、前記ストッパの取付部位に張り出す張出部を有し、
前記ストッパが、前記張出部を介して前記フロアパネルに締結されている作業機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−87461(P2013−87461A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−227609(P2011−227609)
【出願日】平成23年10月17日(2011.10.17)
【出願人】(000246273)コベルコ建機株式会社 (644)
【Fターム(参考)】