作業機
【課題】疲労のない作業と多面的な使用とを可能にする作業機を提供する。
【解決手段】本発明は、第1のグリップ(20)を固定した作業機であって、第1のグリップ(20)に操作要素、特に作業機の駆動原動機(4)を操作するためのスロットルレバー(19)が配置され、第2のグリップ(21)が設けられている前記作業機に関わる。第1のグリップ(20)は、作業機を両グリップ(20,21)を用いて操縦することのできる両手操作用の第1の操作位置と、作業機を第1のグリップ(20)で操縦することのできる片手操作用の第2の操作位置との間で位置調整可能である。
【解決手段】本発明は、第1のグリップ(20)を固定した作業機であって、第1のグリップ(20)に操作要素、特に作業機の駆動原動機(4)を操作するためのスロットルレバー(19)が配置され、第2のグリップ(21)が設けられている前記作業機に関わる。第1のグリップ(20)は、作業機を両グリップ(20,21)を用いて操縦することのできる両手操作用の第1の操作位置と、作業機を第1のグリップ(20)で操縦することのできる片手操作用の第2の操作位置との間で位置調整可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1のグリップを固定した作業機であって、第1のグリップに操作要素、特に作業機の駆動原動機を操作するためのスロットルレバーが配置され、第2のグリップが設けられている前記作業機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1からは、送風管を誘導操作するためのグリップを有する作業機、すなわち送風機が知られている。グリップは送風管の上方に配置され、操作者の片手だけで人間工学的に把持されるので好ましい。その結果この送風機は片手操作に対してのみ適している。片手だけで送風管を誘導操作すると、操作者に疲労が現れることがある。
【0003】
【特許文献1】独国特許出願公開第10359749A1号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、冒頭で述べた種類の作業機において、疲労のない作業と多面的な使用とを可能にする作業機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は、請求項1に記載の構成を備えた作業機、および、請求項18の構成を備えた作業機により解決される。
【0006】
作業機が第2のグリップ有していることにより、作業機を両手で両手操作でも操縦することができる。これにより操作者の疲労は減少する。第2のグリップを非作動位置へ位置調整することができるので、片手操作が有利である場合には片手操作も可能である。したがって、第2のグリップは従来の片手操作に加えて両手操作をも可能にし、その結果作業機を多種多様に使用でき、疲労のない操作を可能にする。
【0007】
有利には、第1のグリップも両手操作用の第1の作動位置と片手操作用の第2の作動位置との間で位置調整可能である。これにより、片手操作に対しても両手操作に対しても人間工学的なグリップ構成が可能になり、疲労のない作業を可能にする。本発明によれば、両グリップはグリップフレームで保持され、且つ共通の回転軸線を中心にして前記両位置の間で回動可能である。好ましくは、グリップフレームが前記両位置の間で回転軸線を中心にしてほぼ90゜回動しているのがよい。ほぼ90゜の回転軸線は、第2のグリップが非作動位置において作業範囲外に完全に回動していて操作者の邪魔にならないことを可能にする。グリップフレームが湾曲管部分から形成されていれば、構成が簡潔になる。
【0008】
有利には、両グリップは、両手操作用の操作位置で、グリップフレームとは逆の側の端部が互いに傾斜しているのがよい。これにより両手操作における人間工学的な操作が得られる。本発明によれば、第1のグリップはグリップフレームの長手方向のまわりに相対回転しないように該グリップフレームに固定されている。これにより第1のグリップは両操作位置において作業機に対しほぼ同じ方向に指向するので、たとえば第1のグリップにおける操作要素等の配置は両操作位置において同等である。第1のグリップは第1の操作位置と第2の操作位置との間でグリップフレームに対し好ましくはほぼ90゜回動している。第1のグリップのこの回動角が両位置の間でのグリップフレームの回動角に対応し、その際第1のグリップがグリップフレームとは逆の方向に回転するのが合目的であり、その結果第1のグリップの絶対的な指向性がほぼ維持される。第1のグリップが、第1の操作位置と第2の操作位置とで異なる位置を占めるようにグリップフレームに固定されている固定手段、特に固定ねじを用いてグリップフレームに固定されていれば、構成が簡潔になる。操作者は固定ねじを容易に且つ迅速に緩めて移し変えることができる。これにより両操作位置間での迅速且つ容易な交換を達成できる。グリップを異なる位置に固定するために、いずれにしろ固定に必要である固定ねじ以外の補助的な部材を必要としない。本発明によれば、第1のグリップには操作要素、特に作業機の駆動原動機を操作するためのスロットルレバーが配置されている。
【0009】
本発明によれば、両グリップは作業機の管状部分に固定されている。したがって両グリップは、作業機の管状部分を地面または床に対し相対的に誘導操作するために用いる。両グリップが、両手操作用の操作位置で、管状部分の長手方向に対し横方向にある面、特にほぼ垂直な面内に配置されていれば、両グリップの人間工学的な配置が達成される、片手操作用の操作位置では、両グリップは管状部分の長手方向に対しほぼ平行な面内に配置されているのが好ましい。これにより、両グリップを管状部分の領域に配置することができる。これにより、第1のグリップによって管状部分への力の好適な導入が得られるので、作業機は操作性に優れたものになる。第2のグリップも同様に管状部分の領域に配置されているのが好ましく、その結果第2のグリップが操作者の邪魔になることがない。
【0010】
好ましくは、両グリップが両操作位置において管状部分の長手方向に関しほぼ同じ高さに配置されているのがよい。これにより両操作位置での操作者の人間工学的なハンドリングが得られる。同時に、両操作位置間での位置調整の際に、第1のグリップに設けられる操作レバーを介して操作されるスロットルコントロールケーブルをの長さがほとんど変化せず、その結果構造的に簡潔な構成が得られる。合目的には、第2のグリップが、非作動位置において、管状部分の長手方向に関し第1のグリップの操作者から離れた側に配置されているのがよい。好ましくは、第1のグリップと第2のグリップとが片手操作用の操作位置において作業機の管状部分の縦軸線に対し傾斜しているのがよい。これにより第1のグリップの人間工学的なハンドリングが得られる。
【0011】
グリップフレームの一部分が管状部分の両グリップとは逆の側の長手側に延在していれば、グリップフレームの簡潔な構成が達成される。好ましくは、グリップフレームが取り外し可能な止め輪により作業機の管状部分に固定されされているのがよい。止め輪が取り外し可能に管状部分に配置されていることにより、2つのグリップを備えたグリップフレーム用の止め輪の代わりに、個々のグリップを配置するための止め輪を管状部分に固定させることができる。これにより作業機は従来のように片手だけでも操作可能である。合目的には、止め輪がホールダを有し、該ホールダにグリップフレームが回転軸線のまわりに回転可能に配置されているのがよい。これにより簡潔な構成でグリップフレームの回転性を実現させることができる。
【0012】
作業機は特に背負い型の作業機であり、好ましくは送風機、吸引機、または噴射機である。管状部分は特に作業機の送風管の一部分である。
【0013】
第1のグリップを固定した作業機の多様な使用を可能にするため、第1のグリップは止め輪により作業機の管状部分に固定され、第1のグリップは取り外し可能に止め輪に固定され、止め輪は取り外し可能に管状部分に固定されている。これにより、止め輪をグリップフレームと交換してグリップフレームに第2のグリップを固定することが可能になるので、作業機を1つのグリップを用いても第2のグリップを用いても操縦することができる。これにより作業機の順応性のある使用が可能である。第1のグリップを止め輪に取り外し可能に固定することにより、グリップをグリップフレーム上に嵌合させることができ、その結果第1のグリップに配置されている操作者用の操作要素を使用できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明の実施形態を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図1と図2に図示した送風機1はケーシング2を有し、ケーシング2内には駆動原動機4が配置されている。駆動原動機4は2サイクルエンジンまたは4サイクルエンジンのような内燃エンジンであるのが好ましい。駆動原動機4はファンホイール5を駆動し、ファンホイール5は空気をファンスパイラル3へ搬送する。ファンスパイラル3には送風管7が配置されている。ケーシング2は背負い部6に固定されており、その結果操作者は送風機1を背中に背負うことができる。送風管7は操作者の体を取り巻くように案内されており、操作者によって担持され、地面または床を介して案内されるので、地面または床から塵埃等を除去することができる。
【0015】
送風機1は、送風管7を誘導操作するため、図3に図示したグリップフレーム10を有している。グリップフレーム10には第1のグリップ20と第2のグリップ21とが固定されている。グリップフレーム10は湾曲した管から形成され、その端部にグリップ20,21が嵌合し、固定されている。グリップフレーム10は止め輪9を用いて送風管7の一部分8に固定されている。送風管7の一部分8により、ファンホイール5から搬送されてくる空気を流動方向30へ流動させる。
【0016】
止め輪9には、グリップフレーム10を保持するホールダ11が固定されている。図4に図示したように、ホールダ11は止め輪9に固定されている第1の半シェル13を有している。第1の半シェル13には第2の半シェル14が支持されている。第2の半シェル14は図5に図示した枢着部37にて回動可能であるように第1の半シェル13に配置されている。第2の半シェル14には、第1の半シェル13にねじ込み可能な蝶ねじ12が固定されている。グリップフレーム10は回動軸線29のまわりに回転可能であるようにホールダ11に配置されている。図5に図示したように、蝶ねじ12は回転軸線29に関し枢着部37とは逆の側に配置されており、その結果グリップパイプ17をホールダ11に締め付け固定することができる。
【0017】
第1のグリップ20はグリップフレーム10の一部分16に固定されている。第1のグリップ20はスロットルレバー19と、図5に図示したスロットルレバーロック部材25と、図3および図4に図示した、たとえばチョーク装置の調整に用いることのできる操作レバー26とを有している。第2のグリップ21はグリップフレーム10の一部分17に固定されている。グリップフレーム10の一部分16と17はグリップフレーム10の一部分18を介して結合されている。グリップフレーム10の一部分18は送風管7の両グリップ20,21とは逆の側の長手側39に配置されている。
【0018】
送風管7の一部分8の長手方向15に見た図4のグリップフレーム10の図示では、グリップフレーム10の一部分16,17,18は互いに平行に且つ回転軸線29に対し垂直に延在している。一部分16を一部分18と結合させているグリップフレーム10の一部分27と、送風管7の一部分8に関し該一部分27とは逆の側に配置されているグリップフレーム10の一部分28とは、回転軸線29に対し平行に延在している。一部分27,18,28はU字状の受容部を形成し、この受容部内に送風管7の一部分8が配置されている。送風管7の一部分8は筒状に形成されている。前記長手方向15は一部分8の縦中心軸線と一致している。
【0019】
第1のグリップ20の長手方向22はグリップフレーム10の一部分16に対し角度αだけ傾斜している。この角度αは90゜以下である。第2のグリップ21の長手方向23はグリップフレーム10の一部分17に対し90゜以下の角度βだけ傾斜している。この場合、グリップ20,21のグリップフレーム10とは逆の側の端部40,41は互いに傾斜させる。前記角度αとβとは同一であるのが好ましく、たとえばほぼ70゜である.
【0020】
図5に図示したグリップフレーム10の側面図によれば、両グリップ20と21は互いにほぼ合同に配置されている。両グリップ20,21は、送風管7の一部分8の長手方向15に対し垂直に延びている面38内にある。
【0021】
図6はグリップフレーム10の平面図である。グリップフレーム10の一部分17は、長手方向15に対し角度εだけ傾斜している一部分24を介して一部分28(図4)と結合されている。一部分16は長手方向15に対し角度δだけ傾斜しているのが有利である。角度δは好ましくはほぼεに相当している。一部分18は一部分16と24に対しほぼ垂直に延在しており、長手方向15に対し角度γだけ傾斜している。角度γ、δ、εは好ましくはほぼ45゜である。図6に示唆した操作者48は、通常は、送風管7の一部分8の、第2のグリップ21をも配置した側にいる。この場合、操作者48は流動方向30に関しグリップフレーム10の上流側にいる。
【0022】
図3ないし図6はグリップフレーム10を両手操作の位置で図示したものである。グリップ20もグリップ21も操作位置に配置されている。操作者48は両グリップ20,21を快適に把持することができる。送風管7を片手だけで操縦するため、グリップフレーム10は図7ないし図10に図示した位置へ回動させることができる。この場合、グリップフレーム10は好ましくはほぼ90゜だけ回転軸線29のまわりに回動させることができる。さらに、第1のグリップ20はグリップフレーム10に対し90゜だけ逆方向へ回動させることができる。その際第2のグリップ21は非作動位置に達し、該非作動位置において第2のグリップ21は操作者の操作可能範囲外にある。
【0023】
グリップフレーム10を回動させるには、ホールダ11の蝶ねじ12を緩め、グリップフレーム10を回動させる。図3ないし図6に図示した位置では、グリップフレーム10の一部分28は止め輪9の上流側において送風管7の一部分8にほぼ当接している。グリップフレーム10は、位置調整の際、一部分28が止め輪9の下流側で送風管7にほぼ当接するまで回動させる。グリップフレーム10のこの位置は図7ないし図10に図示されている。
【0024】
第1のグリップ20の位置調整は図11ないし図13に図示されている。第1のグリップ20はグリップフレーム10の管部分31上に嵌合されており、管部分31はグリップフレーム10の一部分16に接続している。図11には、第1のグリップ20を一部分31から部分的に引き離した状態で図示してある。図12の拡大図が示すように、管部分31は横穴32と33を有している。図13が示すように、横穴32と33は貫通穴として実施されており、その結果それぞれ2つの対向する開口部が中空の管部分31に配置されている。第1のグリップ20には固定ねじ34が配置されている。横穴32と33は管部分31の縦軸線のまわりに90゜だけ互いにずらして設けられている。第1のグリップ20をグリップフレーム10にて位置調整するには、固定ねじ34を緩めて第1のグリップ20を90゜回転させ、次に固定ねじ34を再びねじ込む。この場合、固定ねじ34は両手操作のために横穴32にねじ込まれ、片手操作のためには横穴33にねじ込まれる。
【0025】
固定ねじ34の代わりに、たとえば割りピン等の他の固定手段を設けてもよい。また、横穴の代わりに凹部を管部分31に設けてもよい。固定手段として、たとえば穴または凹部と協働する弾性的なボールのような弾性的な位置固定手段を設けてもよい。
【0026】
図7ないし図10に図示したようにグリップフレーム10が片手操作位置にあるとき、第1のグリップ20は止め輪9の上流側にあり、第2のグリップ21は止め輪9の下流側にある。図8が示すように、両グリップ20と21は送風管7の一部分8の長手方向15をも含んでいる共通の面35内に配置されている。一部分28は送風管7の一部分8の周囲部にほぼ当接している。グリップフレーム10を長手方向15に見た図8の側面図では、グリップフレーム10は送風管7の一部分8を取り囲んでいる。
【0027】
図9の側面図が示すように、第1のグリップ20の長手方向22は前記長手方向15に対し角度αだけ傾斜している。第2のグリップ21の長手方向23は前記長手方向15に対し角度βだけ傾斜している。グリップフレーム10の一部分17は、一部分8の前記長手側39とは逆の側の長手側42において長手方向15に平行に延在している。長手側39にはグリップフレーム10の一部分18が配置されている。作動時において長手側42は上向きになり、長手側39は下向きになる。この場合、送風管7の一部分8の長手方向15は地面または床に対し傾斜してもよい。
【0028】
図10には、操作者48の位置が示唆的に図示されている。操作者48は第1のグリップ20の上流側にして送風管7の横にいる。第2のグリップ21は第1のグリップ20の操作者48とは逆の側にある。この位置で操作者48は第2のグリップ21を把持することができない。第2のグリップ21が送風管7の一部分8の領域において第1のグリップ20の下流側にあるため、操作者48は第2のグリップ21により阻害されない。第2のグリップ20がこの非作動位置にあるとき、送風管7は第1のグリップ20だけで案内される。両手操作の位置では、両グリップ20と21は送風管7の一部分8の両側にある。片手操作の位置では、両グリップ20と21は送風管7の一部分8の上方にある。これにより、グリップフレーム10および送風管7への力の好ましい導入が得られる。
【0029】
止め輪9は送風管7の一部分8に取り外し可能に固定されている。これにより止め輪9をグリップフレーム10とともに送風管7の一部分8から取り外すことができる。止め輪9およびグリップパイプ10の代わりに、図14に図示した止め輪49をパイプコネクション50を用いて一部分8に固定してもよい。パイプコネクション50には固定ねじ34を用いて第1のグリップ20を固定させることができる。これにより、両手操作が望ましくない場合には、従来慣用されている片手操作用グリップを備えた送風管7も使用することができる。この場合、グリップ20は止め輪49に取り外し可能に固定され、止め輪49は送風管7に取り外し可能に固定される。
【0030】
グリップフレーム10は吸引機または噴射機の管状部分にも使用できる。また、他の作業機での使用も有利であり、特にグリップフレーム10を固定させることのできる管状部分を備えた作業機での使用も有利である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】送風機の側面図である。
【図2】図1の線II−IIによる断面図である。
【図3】両手操作用位置で示した送風機のグリップフレームの斜視図である。
【図4】図3の矢印IV方向に見たグリップフレームの側面図である。
【図5】図4の矢印V方向に見たグリップフレームの側面図である。
【図6】図5の矢印VI方向に見たグリップフレームの平面図である。
【図7】片手操作用位置で示したグリップフレームの斜視図である。
【図8】図7の矢印VIII方向に見たグリップフレームの側面図である。
【図9】図8の矢印IX方向に見たグリップフレームの側面図である。
【図10】図9の矢印X方向に見たグリップフレームの平面図である。
【図11】第1のグリップの一部を取り外したグリップフレームの斜視図である。
【図12】図11の部分XIIの拡大図である。
【図13】グリップパイプの管部分の拡大斜視図である。
【図14】片手操作用グリップを備えた図1および図2の送風機の送風管を示す図である。
【符号の説明】
【0032】
1 送風機
4 駆動原動機
7 送風管
9 止め輪
10 グリップフレーム
11 ホールダ
17 グリップパイプ
20 第1のグリップ
21 第2のグリップ
34 固定ねじ
49 止め輪
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1のグリップを固定した作業機であって、第1のグリップに操作要素、特に作業機の駆動原動機を操作するためのスロットルレバーが配置され、第2のグリップが設けられている前記作業機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1からは、送風管を誘導操作するためのグリップを有する作業機、すなわち送風機が知られている。グリップは送風管の上方に配置され、操作者の片手だけで人間工学的に把持されるので好ましい。その結果この送風機は片手操作に対してのみ適している。片手だけで送風管を誘導操作すると、操作者に疲労が現れることがある。
【0003】
【特許文献1】独国特許出願公開第10359749A1号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、冒頭で述べた種類の作業機において、疲労のない作業と多面的な使用とを可能にする作業機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は、請求項1に記載の構成を備えた作業機、および、請求項18の構成を備えた作業機により解決される。
【0006】
作業機が第2のグリップ有していることにより、作業機を両手で両手操作でも操縦することができる。これにより操作者の疲労は減少する。第2のグリップを非作動位置へ位置調整することができるので、片手操作が有利である場合には片手操作も可能である。したがって、第2のグリップは従来の片手操作に加えて両手操作をも可能にし、その結果作業機を多種多様に使用でき、疲労のない操作を可能にする。
【0007】
有利には、第1のグリップも両手操作用の第1の作動位置と片手操作用の第2の作動位置との間で位置調整可能である。これにより、片手操作に対しても両手操作に対しても人間工学的なグリップ構成が可能になり、疲労のない作業を可能にする。本発明によれば、両グリップはグリップフレームで保持され、且つ共通の回転軸線を中心にして前記両位置の間で回動可能である。好ましくは、グリップフレームが前記両位置の間で回転軸線を中心にしてほぼ90゜回動しているのがよい。ほぼ90゜の回転軸線は、第2のグリップが非作動位置において作業範囲外に完全に回動していて操作者の邪魔にならないことを可能にする。グリップフレームが湾曲管部分から形成されていれば、構成が簡潔になる。
【0008】
有利には、両グリップは、両手操作用の操作位置で、グリップフレームとは逆の側の端部が互いに傾斜しているのがよい。これにより両手操作における人間工学的な操作が得られる。本発明によれば、第1のグリップはグリップフレームの長手方向のまわりに相対回転しないように該グリップフレームに固定されている。これにより第1のグリップは両操作位置において作業機に対しほぼ同じ方向に指向するので、たとえば第1のグリップにおける操作要素等の配置は両操作位置において同等である。第1のグリップは第1の操作位置と第2の操作位置との間でグリップフレームに対し好ましくはほぼ90゜回動している。第1のグリップのこの回動角が両位置の間でのグリップフレームの回動角に対応し、その際第1のグリップがグリップフレームとは逆の方向に回転するのが合目的であり、その結果第1のグリップの絶対的な指向性がほぼ維持される。第1のグリップが、第1の操作位置と第2の操作位置とで異なる位置を占めるようにグリップフレームに固定されている固定手段、特に固定ねじを用いてグリップフレームに固定されていれば、構成が簡潔になる。操作者は固定ねじを容易に且つ迅速に緩めて移し変えることができる。これにより両操作位置間での迅速且つ容易な交換を達成できる。グリップを異なる位置に固定するために、いずれにしろ固定に必要である固定ねじ以外の補助的な部材を必要としない。本発明によれば、第1のグリップには操作要素、特に作業機の駆動原動機を操作するためのスロットルレバーが配置されている。
【0009】
本発明によれば、両グリップは作業機の管状部分に固定されている。したがって両グリップは、作業機の管状部分を地面または床に対し相対的に誘導操作するために用いる。両グリップが、両手操作用の操作位置で、管状部分の長手方向に対し横方向にある面、特にほぼ垂直な面内に配置されていれば、両グリップの人間工学的な配置が達成される、片手操作用の操作位置では、両グリップは管状部分の長手方向に対しほぼ平行な面内に配置されているのが好ましい。これにより、両グリップを管状部分の領域に配置することができる。これにより、第1のグリップによって管状部分への力の好適な導入が得られるので、作業機は操作性に優れたものになる。第2のグリップも同様に管状部分の領域に配置されているのが好ましく、その結果第2のグリップが操作者の邪魔になることがない。
【0010】
好ましくは、両グリップが両操作位置において管状部分の長手方向に関しほぼ同じ高さに配置されているのがよい。これにより両操作位置での操作者の人間工学的なハンドリングが得られる。同時に、両操作位置間での位置調整の際に、第1のグリップに設けられる操作レバーを介して操作されるスロットルコントロールケーブルをの長さがほとんど変化せず、その結果構造的に簡潔な構成が得られる。合目的には、第2のグリップが、非作動位置において、管状部分の長手方向に関し第1のグリップの操作者から離れた側に配置されているのがよい。好ましくは、第1のグリップと第2のグリップとが片手操作用の操作位置において作業機の管状部分の縦軸線に対し傾斜しているのがよい。これにより第1のグリップの人間工学的なハンドリングが得られる。
【0011】
グリップフレームの一部分が管状部分の両グリップとは逆の側の長手側に延在していれば、グリップフレームの簡潔な構成が達成される。好ましくは、グリップフレームが取り外し可能な止め輪により作業機の管状部分に固定されされているのがよい。止め輪が取り外し可能に管状部分に配置されていることにより、2つのグリップを備えたグリップフレーム用の止め輪の代わりに、個々のグリップを配置するための止め輪を管状部分に固定させることができる。これにより作業機は従来のように片手だけでも操作可能である。合目的には、止め輪がホールダを有し、該ホールダにグリップフレームが回転軸線のまわりに回転可能に配置されているのがよい。これにより簡潔な構成でグリップフレームの回転性を実現させることができる。
【0012】
作業機は特に背負い型の作業機であり、好ましくは送風機、吸引機、または噴射機である。管状部分は特に作業機の送風管の一部分である。
【0013】
第1のグリップを固定した作業機の多様な使用を可能にするため、第1のグリップは止め輪により作業機の管状部分に固定され、第1のグリップは取り外し可能に止め輪に固定され、止め輪は取り外し可能に管状部分に固定されている。これにより、止め輪をグリップフレームと交換してグリップフレームに第2のグリップを固定することが可能になるので、作業機を1つのグリップを用いても第2のグリップを用いても操縦することができる。これにより作業機の順応性のある使用が可能である。第1のグリップを止め輪に取り外し可能に固定することにより、グリップをグリップフレーム上に嵌合させることができ、その結果第1のグリップに配置されている操作者用の操作要素を使用できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明の実施形態を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図1と図2に図示した送風機1はケーシング2を有し、ケーシング2内には駆動原動機4が配置されている。駆動原動機4は2サイクルエンジンまたは4サイクルエンジンのような内燃エンジンであるのが好ましい。駆動原動機4はファンホイール5を駆動し、ファンホイール5は空気をファンスパイラル3へ搬送する。ファンスパイラル3には送風管7が配置されている。ケーシング2は背負い部6に固定されており、その結果操作者は送風機1を背中に背負うことができる。送風管7は操作者の体を取り巻くように案内されており、操作者によって担持され、地面または床を介して案内されるので、地面または床から塵埃等を除去することができる。
【0015】
送風機1は、送風管7を誘導操作するため、図3に図示したグリップフレーム10を有している。グリップフレーム10には第1のグリップ20と第2のグリップ21とが固定されている。グリップフレーム10は湾曲した管から形成され、その端部にグリップ20,21が嵌合し、固定されている。グリップフレーム10は止め輪9を用いて送風管7の一部分8に固定されている。送風管7の一部分8により、ファンホイール5から搬送されてくる空気を流動方向30へ流動させる。
【0016】
止め輪9には、グリップフレーム10を保持するホールダ11が固定されている。図4に図示したように、ホールダ11は止め輪9に固定されている第1の半シェル13を有している。第1の半シェル13には第2の半シェル14が支持されている。第2の半シェル14は図5に図示した枢着部37にて回動可能であるように第1の半シェル13に配置されている。第2の半シェル14には、第1の半シェル13にねじ込み可能な蝶ねじ12が固定されている。グリップフレーム10は回動軸線29のまわりに回転可能であるようにホールダ11に配置されている。図5に図示したように、蝶ねじ12は回転軸線29に関し枢着部37とは逆の側に配置されており、その結果グリップパイプ17をホールダ11に締め付け固定することができる。
【0017】
第1のグリップ20はグリップフレーム10の一部分16に固定されている。第1のグリップ20はスロットルレバー19と、図5に図示したスロットルレバーロック部材25と、図3および図4に図示した、たとえばチョーク装置の調整に用いることのできる操作レバー26とを有している。第2のグリップ21はグリップフレーム10の一部分17に固定されている。グリップフレーム10の一部分16と17はグリップフレーム10の一部分18を介して結合されている。グリップフレーム10の一部分18は送風管7の両グリップ20,21とは逆の側の長手側39に配置されている。
【0018】
送風管7の一部分8の長手方向15に見た図4のグリップフレーム10の図示では、グリップフレーム10の一部分16,17,18は互いに平行に且つ回転軸線29に対し垂直に延在している。一部分16を一部分18と結合させているグリップフレーム10の一部分27と、送風管7の一部分8に関し該一部分27とは逆の側に配置されているグリップフレーム10の一部分28とは、回転軸線29に対し平行に延在している。一部分27,18,28はU字状の受容部を形成し、この受容部内に送風管7の一部分8が配置されている。送風管7の一部分8は筒状に形成されている。前記長手方向15は一部分8の縦中心軸線と一致している。
【0019】
第1のグリップ20の長手方向22はグリップフレーム10の一部分16に対し角度αだけ傾斜している。この角度αは90゜以下である。第2のグリップ21の長手方向23はグリップフレーム10の一部分17に対し90゜以下の角度βだけ傾斜している。この場合、グリップ20,21のグリップフレーム10とは逆の側の端部40,41は互いに傾斜させる。前記角度αとβとは同一であるのが好ましく、たとえばほぼ70゜である.
【0020】
図5に図示したグリップフレーム10の側面図によれば、両グリップ20と21は互いにほぼ合同に配置されている。両グリップ20,21は、送風管7の一部分8の長手方向15に対し垂直に延びている面38内にある。
【0021】
図6はグリップフレーム10の平面図である。グリップフレーム10の一部分17は、長手方向15に対し角度εだけ傾斜している一部分24を介して一部分28(図4)と結合されている。一部分16は長手方向15に対し角度δだけ傾斜しているのが有利である。角度δは好ましくはほぼεに相当している。一部分18は一部分16と24に対しほぼ垂直に延在しており、長手方向15に対し角度γだけ傾斜している。角度γ、δ、εは好ましくはほぼ45゜である。図6に示唆した操作者48は、通常は、送風管7の一部分8の、第2のグリップ21をも配置した側にいる。この場合、操作者48は流動方向30に関しグリップフレーム10の上流側にいる。
【0022】
図3ないし図6はグリップフレーム10を両手操作の位置で図示したものである。グリップ20もグリップ21も操作位置に配置されている。操作者48は両グリップ20,21を快適に把持することができる。送風管7を片手だけで操縦するため、グリップフレーム10は図7ないし図10に図示した位置へ回動させることができる。この場合、グリップフレーム10は好ましくはほぼ90゜だけ回転軸線29のまわりに回動させることができる。さらに、第1のグリップ20はグリップフレーム10に対し90゜だけ逆方向へ回動させることができる。その際第2のグリップ21は非作動位置に達し、該非作動位置において第2のグリップ21は操作者の操作可能範囲外にある。
【0023】
グリップフレーム10を回動させるには、ホールダ11の蝶ねじ12を緩め、グリップフレーム10を回動させる。図3ないし図6に図示した位置では、グリップフレーム10の一部分28は止め輪9の上流側において送風管7の一部分8にほぼ当接している。グリップフレーム10は、位置調整の際、一部分28が止め輪9の下流側で送風管7にほぼ当接するまで回動させる。グリップフレーム10のこの位置は図7ないし図10に図示されている。
【0024】
第1のグリップ20の位置調整は図11ないし図13に図示されている。第1のグリップ20はグリップフレーム10の管部分31上に嵌合されており、管部分31はグリップフレーム10の一部分16に接続している。図11には、第1のグリップ20を一部分31から部分的に引き離した状態で図示してある。図12の拡大図が示すように、管部分31は横穴32と33を有している。図13が示すように、横穴32と33は貫通穴として実施されており、その結果それぞれ2つの対向する開口部が中空の管部分31に配置されている。第1のグリップ20には固定ねじ34が配置されている。横穴32と33は管部分31の縦軸線のまわりに90゜だけ互いにずらして設けられている。第1のグリップ20をグリップフレーム10にて位置調整するには、固定ねじ34を緩めて第1のグリップ20を90゜回転させ、次に固定ねじ34を再びねじ込む。この場合、固定ねじ34は両手操作のために横穴32にねじ込まれ、片手操作のためには横穴33にねじ込まれる。
【0025】
固定ねじ34の代わりに、たとえば割りピン等の他の固定手段を設けてもよい。また、横穴の代わりに凹部を管部分31に設けてもよい。固定手段として、たとえば穴または凹部と協働する弾性的なボールのような弾性的な位置固定手段を設けてもよい。
【0026】
図7ないし図10に図示したようにグリップフレーム10が片手操作位置にあるとき、第1のグリップ20は止め輪9の上流側にあり、第2のグリップ21は止め輪9の下流側にある。図8が示すように、両グリップ20と21は送風管7の一部分8の長手方向15をも含んでいる共通の面35内に配置されている。一部分28は送風管7の一部分8の周囲部にほぼ当接している。グリップフレーム10を長手方向15に見た図8の側面図では、グリップフレーム10は送風管7の一部分8を取り囲んでいる。
【0027】
図9の側面図が示すように、第1のグリップ20の長手方向22は前記長手方向15に対し角度αだけ傾斜している。第2のグリップ21の長手方向23は前記長手方向15に対し角度βだけ傾斜している。グリップフレーム10の一部分17は、一部分8の前記長手側39とは逆の側の長手側42において長手方向15に平行に延在している。長手側39にはグリップフレーム10の一部分18が配置されている。作動時において長手側42は上向きになり、長手側39は下向きになる。この場合、送風管7の一部分8の長手方向15は地面または床に対し傾斜してもよい。
【0028】
図10には、操作者48の位置が示唆的に図示されている。操作者48は第1のグリップ20の上流側にして送風管7の横にいる。第2のグリップ21は第1のグリップ20の操作者48とは逆の側にある。この位置で操作者48は第2のグリップ21を把持することができない。第2のグリップ21が送風管7の一部分8の領域において第1のグリップ20の下流側にあるため、操作者48は第2のグリップ21により阻害されない。第2のグリップ20がこの非作動位置にあるとき、送風管7は第1のグリップ20だけで案内される。両手操作の位置では、両グリップ20と21は送風管7の一部分8の両側にある。片手操作の位置では、両グリップ20と21は送風管7の一部分8の上方にある。これにより、グリップフレーム10および送風管7への力の好ましい導入が得られる。
【0029】
止め輪9は送風管7の一部分8に取り外し可能に固定されている。これにより止め輪9をグリップフレーム10とともに送風管7の一部分8から取り外すことができる。止め輪9およびグリップパイプ10の代わりに、図14に図示した止め輪49をパイプコネクション50を用いて一部分8に固定してもよい。パイプコネクション50には固定ねじ34を用いて第1のグリップ20を固定させることができる。これにより、両手操作が望ましくない場合には、従来慣用されている片手操作用グリップを備えた送風管7も使用することができる。この場合、グリップ20は止め輪49に取り外し可能に固定され、止め輪49は送風管7に取り外し可能に固定される。
【0030】
グリップフレーム10は吸引機または噴射機の管状部分にも使用できる。また、他の作業機での使用も有利であり、特にグリップフレーム10を固定させることのできる管状部分を備えた作業機での使用も有利である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】送風機の側面図である。
【図2】図1の線II−IIによる断面図である。
【図3】両手操作用位置で示した送風機のグリップフレームの斜視図である。
【図4】図3の矢印IV方向に見たグリップフレームの側面図である。
【図5】図4の矢印V方向に見たグリップフレームの側面図である。
【図6】図5の矢印VI方向に見たグリップフレームの平面図である。
【図7】片手操作用位置で示したグリップフレームの斜視図である。
【図8】図7の矢印VIII方向に見たグリップフレームの側面図である。
【図9】図8の矢印IX方向に見たグリップフレームの側面図である。
【図10】図9の矢印X方向に見たグリップフレームの平面図である。
【図11】第1のグリップの一部を取り外したグリップフレームの斜視図である。
【図12】図11の部分XIIの拡大図である。
【図13】グリップパイプの管部分の拡大斜視図である。
【図14】片手操作用グリップを備えた図1および図2の送風機の送風管を示す図である。
【符号の説明】
【0032】
1 送風機
4 駆動原動機
7 送風管
9 止め輪
10 グリップフレーム
11 ホールダ
17 グリップパイプ
20 第1のグリップ
21 第2のグリップ
34 固定ねじ
49 止め輪
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のグリップ(20)を固定した作業機であって、第1のグリップ(20)に操作要素、特に作業機の駆動原動機(4)を操作するためのスロットルレバー(19)が配置され、第2のグリップ(21)が設けられている前記作業機において、
第1のグリップ(20)が、作業機を両グリップ(20,21)を用いて操縦することのできる両手操作用の第1の操作位置と、作業機を第1のグリップ(20)で操縦することのできる片手操作用の第2の操作位置との間で位置調整可能であることを特徴とする作業機。
【請求項2】
第2のグリップ(21)が両手操作用の作動位置と片手操作用の非作動位置との間で位置調整可能であることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項3】
両グリップ(20,21)がグリップフレーム(10)で保持され、且つ共通の回転軸線(29)を中心にして前記両位置の間で回動可能であることを特徴とする、請求項1または2に記載の作業機。
【請求項4】
グリップフレーム(10)が前記両位置の間で回転軸線(29)を中心にしてほぼ90゜回動していることを特徴とする、請求項3に記載の作業機。
【請求項5】
グリップフレーム(10)が湾曲管部分から形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の作業機。
【請求項6】
両グリップ(20,21)は、両手操作用の操作位置で、グリップフレーム(10)とは逆の側の端部(40,41)が互いに傾斜していることを特徴とする、請求項3に記載の作業機。
【請求項7】
第1のグリップ(20)がグリップフレーム(10)の長手方向(22)のまわりに相対回転しないように該グリップフレーム(10)に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項8】
第1のグリップ(20)が第1の操作位置と第2の操作位置との間でグリップフレーム(10)に対しほぼ90゜回動していることを特徴とする、請求項7に記載の作業機。
【請求項9】
第1のグリップ(20)が、第1の操作位置と第2の操作位置とで異なる位置を占めるようにグリップフレーム(10)に固定されている固定手段を用いてグリップフレーム(10)に固定されていることを特徴とする、請求項7に記載の作業機。
【請求項10】
両グリップ(20,21)が作業機の管状部分(8)に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項11】
両グリップ(20,21)が、両手操作用の操作位置で、管状部分(8)の長手方向(15)に対し横方向にある面(38)内に配置され、片手操作用の操作位置で、管状部分(8)の長手方向(15)に対しほぼ平行な面(35)内に配置されていることを特徴とする、請求項10に記載の作業機。
【請求項12】
両グリップ(20,21)が両操作位置において管状部分(8)の長手方向(15)に関しほぼ同じ高さに配置されていることを特徴とする、請求項10に記載の作業機。
【請求項13】
第2のグリップ(21)が、非作動位置において、管状部分(8)の長手方向(15)に関し第1のグリップ(20)の操作者(48)から離れた側に配置されていることを特徴とする、請求項10に記載の作業機。
【請求項14】
第1のグリップ(20)と第2のグリップ(21)とが片手操作用の操作位置において作業機の管状部分(8)の縦軸線(15)に対し傾斜していることを特徴とする、請求項10に記載の作業機。
【請求項15】
グリップフレーム(10)の一部分(18)が管状部分(8)の両グリップ(20,21)とは逆の側の長手側(39)に延在していることを特徴とする、請求項10に記載の作業機。
【請求項16】
グリップフレーム(10)が取り外し可能な止め輪(9)により作業機の管状部分(8)に固定され、止め輪(9)がホールダ(11)を有し、該ホールダ(11)にグリップフレーム(10)が回転軸線(29)のまわりに回転可能に配置されていることを特徴とする、請求項10に記載の作業機。
【請求項17】
作業機が背負い型の作業機であり、特に送風管(7)を有する送風機、吸引機、または噴射機であり、管状部分(8)が送風管(7)の一部分であることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項18】
第1のグリップ(20)を固定した作業機であって、第1のグリップ(20)に操作要素、特に作業機の駆動原動機(4)を操作するためのスロットルレバー(19)が配置され、第2のグリップ(21)が設けられている前記作業機において、
第1のグリップ(20)が止め輪(49)により作業機の管状部分(8)に固定され、第1のグリップ(20)が取り外し可能に止め輪(49)に固定され、止め輪(49)が取り外し可能に管状部分(8)に固定されていることを特徴とする作業機。
【請求項1】
第1のグリップ(20)を固定した作業機であって、第1のグリップ(20)に操作要素、特に作業機の駆動原動機(4)を操作するためのスロットルレバー(19)が配置され、第2のグリップ(21)が設けられている前記作業機において、
第1のグリップ(20)が、作業機を両グリップ(20,21)を用いて操縦することのできる両手操作用の第1の操作位置と、作業機を第1のグリップ(20)で操縦することのできる片手操作用の第2の操作位置との間で位置調整可能であることを特徴とする作業機。
【請求項2】
第2のグリップ(21)が両手操作用の作動位置と片手操作用の非作動位置との間で位置調整可能であることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項3】
両グリップ(20,21)がグリップフレーム(10)で保持され、且つ共通の回転軸線(29)を中心にして前記両位置の間で回動可能であることを特徴とする、請求項1または2に記載の作業機。
【請求項4】
グリップフレーム(10)が前記両位置の間で回転軸線(29)を中心にしてほぼ90゜回動していることを特徴とする、請求項3に記載の作業機。
【請求項5】
グリップフレーム(10)が湾曲管部分から形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の作業機。
【請求項6】
両グリップ(20,21)は、両手操作用の操作位置で、グリップフレーム(10)とは逆の側の端部(40,41)が互いに傾斜していることを特徴とする、請求項3に記載の作業機。
【請求項7】
第1のグリップ(20)がグリップフレーム(10)の長手方向(22)のまわりに相対回転しないように該グリップフレーム(10)に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項8】
第1のグリップ(20)が第1の操作位置と第2の操作位置との間でグリップフレーム(10)に対しほぼ90゜回動していることを特徴とする、請求項7に記載の作業機。
【請求項9】
第1のグリップ(20)が、第1の操作位置と第2の操作位置とで異なる位置を占めるようにグリップフレーム(10)に固定されている固定手段を用いてグリップフレーム(10)に固定されていることを特徴とする、請求項7に記載の作業機。
【請求項10】
両グリップ(20,21)が作業機の管状部分(8)に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項11】
両グリップ(20,21)が、両手操作用の操作位置で、管状部分(8)の長手方向(15)に対し横方向にある面(38)内に配置され、片手操作用の操作位置で、管状部分(8)の長手方向(15)に対しほぼ平行な面(35)内に配置されていることを特徴とする、請求項10に記載の作業機。
【請求項12】
両グリップ(20,21)が両操作位置において管状部分(8)の長手方向(15)に関しほぼ同じ高さに配置されていることを特徴とする、請求項10に記載の作業機。
【請求項13】
第2のグリップ(21)が、非作動位置において、管状部分(8)の長手方向(15)に関し第1のグリップ(20)の操作者(48)から離れた側に配置されていることを特徴とする、請求項10に記載の作業機。
【請求項14】
第1のグリップ(20)と第2のグリップ(21)とが片手操作用の操作位置において作業機の管状部分(8)の縦軸線(15)に対し傾斜していることを特徴とする、請求項10に記載の作業機。
【請求項15】
グリップフレーム(10)の一部分(18)が管状部分(8)の両グリップ(20,21)とは逆の側の長手側(39)に延在していることを特徴とする、請求項10に記載の作業機。
【請求項16】
グリップフレーム(10)が取り外し可能な止め輪(9)により作業機の管状部分(8)に固定され、止め輪(9)がホールダ(11)を有し、該ホールダ(11)にグリップフレーム(10)が回転軸線(29)のまわりに回転可能に配置されていることを特徴とする、請求項10に記載の作業機。
【請求項17】
作業機が背負い型の作業機であり、特に送風管(7)を有する送風機、吸引機、または噴射機であり、管状部分(8)が送風管(7)の一部分であることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項18】
第1のグリップ(20)を固定した作業機であって、第1のグリップ(20)に操作要素、特に作業機の駆動原動機(4)を操作するためのスロットルレバー(19)が配置され、第2のグリップ(21)が設けられている前記作業機において、
第1のグリップ(20)が止め輪(49)により作業機の管状部分(8)に固定され、第1のグリップ(20)が取り外し可能に止め輪(49)に固定され、止め輪(49)が取り外し可能に管状部分(8)に固定されていることを特徴とする作業機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−89582(P2007−89582A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−259035(P2006−259035)
【出願日】平成18年9月25日(2006.9.25)
【出願人】(598052609)アンドレアス シュティール アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (95)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月25日(2006.9.25)
【出願人】(598052609)アンドレアス シュティール アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (95)
【Fターム(参考)】
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