説明

作業車のエンジン冷却装置

【課題】単純なベルト伝動式のクラッチ機構を用いて冷却風の吸引と除塵風の吹出の切替えをスムーズに行えるようにすることで、作動不良の虞の少ない作業車のエンジン冷却装置を提供する。
【解決手段】同一軸心上に備えた吸引ファン(1)と吹出ファン(2)に伝動する吸引駆動ベルト(3)と吹出駆動ベルト(4)の緊張および弛緩を背反的に行う構成とするに、吸引駆動ベルト(3)の吸引クラッチプーリ(5)を枢支した吸引クラッチアーム(6)と、吹出駆動ベルト(4)の吹出クラッチプーリ(7)を枢支した吹出クラッチアーム(8)とを、吸引作動杆(9)と吹出作動杆(10)に連結し、該吸引作動杆(9)と吹出作動杆(10)をクラッチ軸(11)の回転で移動させる構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車のエンジン冷却装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンバイン等の作業車において、ラジエータ及びエンジン冷却用のファンを逆転させ、防塵フィルタに付着した塵埃を吹き飛ばすことで、エンジンのオーバーヒートを防止しようとする技術がある。
【0003】
このような技術として、例えば、特許文献1には、ラジエータ用の冷却ファンを正転状態と逆転状態とに切換自在なベルト伝動装置として、駆動プーリで常時駆動される駆動ベルトの内周面と外周面に対して正転用プーリと逆転用プーリとを択一的に押圧させる構成とし、冷却ファンを正転させて吸気冷却状態にしたり、逆転させて吹出除塵状態にしたりするように切り換える構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−263063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来のラジエータ用の冷却ファンの正転状態と逆転状態との切換は、正逆転切換時に回転方向を逆転させるために大きな駆動力が必要であり、正転用プーリと逆転用プーリを共に移動してベルトの内周面と外周面とに択一的に押圧させる特殊な構成となり、正転用プーリと逆転用プーリを大きく動かさなければならないので、作動不良を来たし易い。
【0006】
本発明は、正転用ファンと逆転用ファンを設け、単純なベルト伝動式のクラッチ機構を用いて吸引と吹出の切替えをスムーズに行えるようにすることで、作動不良の虞の少ない作業車のエンジン冷却装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、ラジエータ(12)に臨む位置において同一軸心上に吸引ファン(1)と吹出ファン(2)を備え、該吸引ファン(1)と吹出ファン(2)との夫々に回転を伝達する吸引駆動ベルト(3)と吹出駆動ベルト(4)を有し、該吸引駆動ベルト(3)と吹出駆動ベルト(4)を背反的に緊張および弛緩させてラジエータ(12)の冷却と除塵を行う作業車のエンジン冷却装置であって、前記吸引駆動ベルト(3)を緊張させる吸引クラッチプーリ(5)を枢支した吸引クラッチアーム(6)と、吹出駆動ベルト(4)を緊張させる吹出クラッチプーリ(7)を枢支した吹出クラッチアーム(8)とに、吸引作動杆(9)と吹出作動杆(10)を夫々連結し、該吸引作動杆(9)と吹出作動杆(10)をクラッチ軸(11)の回転で移動させることで前記吸引クラッチアーム(6)と吹出クラッチアーム(8)を回動させて、前記吸引駆動ベルト(3)と吹出駆動ベルト(4)のうちのいずれか一方を弛緩し他方を緊張させる構成としたことを特徴とする作業車のエンジン冷却装置とした。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記吸引駆動ベルト(3)を弛緩させる方向へ吸引クラッチアーム(6)を弾発する圧縮バネ(9a)を介して該吸引クラッチアーム(6)と吸引作動杆(9)とを連結し、前記吹出駆動ベルト(4)を弛緩させる方向へ吹出クラッチアーム(8)を弾発する圧縮バネ(10a)を介して該吹出クラッチアーム(8)と吹出作動杆(10)とを連結したことを特徴とする請求項1に記載の作業車のエンジン冷却装置とした。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記吸引ファン(1)を備える吸引ファン駆動軸(17)の端部に吸引ファン従動プーリ(19)を設け、該吸引ファン従動プーリ(19)に巻き掛けた吸引駆動ベルト(3)の外れを防止する第1ベルトストッパ(38a)を吸引クラッチアーム(6)に設け、前記吹出ファン(2)を備える吹出ファン駆動軸(18)の端部には吹出ファン従動プーリ(20)を設け、該吹出ファン従動プーリ(20)に巻き掛けた吹出駆動ベルト(4)の外れを防止する第2ベルトストッパ(38b)を吹出クラッチアーム(8)に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業車のエンジン冷却装置とした。
【0010】
請求項4に記載の発明は、前記吹出ファン駆動軸(18)を筒状に形成し、該吹出ファン駆動軸(18)の内部に吸引ファン駆動軸(17)を挿通したことを特徴とする請求項3に記載の作業車のエンジン冷却装置とした。
【0011】
請求項5に記載の発明は、前記吸引ファン(1)の直径を吹出ファン(2)の直径よりも大きく形成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の作業車のエンジン冷却装置とした。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、吹出ファン(2)を停止させ吸引ファン(1)を駆動してラジエータ(12)を冷却する状態と、吸引ファン(1)を停止させ吹出ファン(2)を駆動してラジエータ(12)に付着した塵埃を除去する状態との切換えを、クラッチ軸(11)の回転に連動した簡素な機構で行なえるため、作動不良による不具合の発生が少なくなり、エンジンのオーバーヒートを防止することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、上記請求項1に記載の発明の効果を奏するうえで、圧縮バネ(9a,10a)によって、弛緩状態における吸引駆動ベルト(3)や吹出駆動ベルト(4)に、吸引クラッチプーリ(5)や吹出クラッチプーリ(7)が接触しにくくなり、エンジン冷却装置の耐久性を高めることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、上記請求項1または請求項2に記載の発明の効果を奏するうえに、吸引駆動ベルト(3)と吹出駆動ベルト(4)の各従動プーリからの外れや付き回りを防ぐことができ、エンジン冷却装置の耐久性をより高めることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、上記請求項3に記載の発明の効果を奏するうえに、吹出ファン駆動軸(18)の内部に吸引ファン駆動軸(17)を挿通することで、吸引ファン(1)と吹出ファン(2)を同一軸心上に備えることができ、エンジン冷却装置の構成をより簡素化することができる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、上記請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明の効果を奏するうえに、吸引ファン(1)によって吸入される冷却風が、吹出ファン(2)によって邪魔されにくくなり、エンジンの冷却効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】吸引ファンと吹出ファンの動力伝動部の部分破断側面図である。
【図2】吸引ファンと吹出ファンの正面図である。
【図3】吸引ファンと吹出ファンの拡大背面図である。
【図4】コンバイン全体の動力伝動線図である。
【図5】エンジン冷却装置の動力伝動線図である。
【図6】吸引ファンと吹出ファンの別実施例の部分破断側面図である。
【図7】汎用コンバインの全体側面図である。
【図8】汎用コンバインの一部の平面図である。
【図9】汎用コンバインの一部の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に示す実施例を参照しながら説明する。
図1に示す如く、目抜き鉄板などのカバー13で覆われたラジエータ12と内部のエンジン23(図4、図5)との間において、外支持枠14と内支持枠15に固着した軸支持筒16に、吸引ファン駆動軸17を内側に、筒状の吹出ファン駆動軸18を外側に二重軸として同一軸心で軸支し、ラジエータ12側の軸端にそれぞれ吸引ファン1と吹出ファン2を固着し、エンジン23側軸端に吸引ファン従動プーリ19と吹出ファン従動プーリ20を固着している。
【0019】
吸引ファン1は吹出ファン2よりも大径で、吸引ファン1を筒状に囲う吸引ファンシュラウド21と吹出ファンを筒状に囲う吹出ファンシュラウド22を外支持枠14に設けて、吸引ファン1が回転すると外気がカバー13とラジエータ12を通して吸引ファンシュラウド21をから内部のエンジン24に吹き込んできて、ラジエータ12やエンジン23が冷却される。また、吸引ファン1の回転を止めて吹出ファン2を駆動すると、エンジン23側の内部空気が吹出ファンシュラウド22を通ってラジエータ12に吹き付け、カバー13から外へ出ていくので、ラジエータ12やカバー13に付着した塵埃が吹き飛ばされて目詰まりを除去される。
【0020】
吸引ファン従動プーリ19と吹出ファン従動プーリ20への駆動力の伝動は、図4、図5に示す如く、エンジン23の出力軸24に固着のエンジンプーリ25から中継軸26に固着の第一中継プーリ27にベルト伝動し、この中継軸26に固着の吸引駆動プーリ33から吸引ファン従動プーリ19へ吸引駆動ベルト3で伝動され、吸引クラッチプーリ5で動力伝動の断続が行われる。また、中継軸26に固着の第二中継プーリ28からコンプレッサ32の入力プーリと逆転ギヤケース30のギヤ入力プーリ29へベルト伝動され、逆転ギヤ30の出力軸に固着の吹出駆動プーリ31から吹出ファン従動プーリ20へ吹出駆動ベルト4で伝動され、吹出クラッチプーリ7で動力伝動のオン・オフが行われる。
【0021】
次に、吸引ファン1と吹出ファン2のオン・オフ切換機構について説明する。
図3に、吸引ファン従動プーリ19と吹出ファン従動プーリ20の駆動部を詳細に示す如く、吸引駆動プーリ33と吸引ファン従動プーリ19に吸引駆動ベルト3を巻き掛け、内支持枠15にプーリアーム軸6bで枢支した吸引クラッチアーム6の先端に枢支した吸引クラッチプーリ5を前記吸引駆動ベルト3に圧接したり離したりすることで吸引ファン従動プーリ19の駆動・停止を行う。また、吹出駆動プーリ31と吹出ファン従動プーリ20に吹出駆動ベルト4を巻き掛け、内支持枠15にプーリアーム軸8bで枢支した吹出クラッチアーム8の先端に枢支した吹出クラッチプーリ7を前記吹出駆動ベルト4に圧接したり離したりすることで吹出ファン従動プーリ20の駆動・停止を行う。
【0022】
そして、吸引クラッチアーム6の係合プレート6aを貫通して吸引作動杆9を設け、この吸引作動杆9に係合プレート6aを挟んで圧縮バネ9a,9aで押圧するように設け、吸引作動杆9のスライドで吸引クラッチアーム6を動かし、吹出クラッチアーム8の係合プレート8aを貫通して吹出作動杆10を設け、この吹出作動杆10に係合プレート8aを挟んで圧縮バネ10a,10aで押圧するように設け、吹出作動杆10のスライドで吸引クラッチアーム6を動かすようにしている。
【0023】
圧縮バネ9a,9aは、吸引クラッチプーリ5のクラッチ切り移動を付勢し、圧縮バネ10a,10aは吹出クラッチプーリ7のクラッチ切り移動を付勢することで、それぞれのクラッチ切り移動を確実にし、クラッチ軸11の回転を補助してクラッチモータ34の回転を助力するようになる。
【0024】
吸引クラッチアーム6には、吸引クラッチプーリ5を吸引駆動ベルト3から離して張りを緩めた際に、該吸引駆動ベルト3が吸引ファン従動プーリ19から外れないように押えるベルトストッパ(第1ベルトストッパ)38aを取付位置調整可能に設けている。また、吹出クラッチアーム8にも吹出駆動ベルト4が吹出ファン従動プーリ20から外れるのを防ぐベルトストッパ(第2ベルトストッパ)38bを設ける。
【0025】
吸引作動杆9は直接連動具36に連結し、吹出作動杆10はリンク37を介して連動具36の連結し、連動具36は、クランクアーム35でクラッチ軸11に連結し、クラッチ軸11が一回転すると連動具36が左右に往復運動をする。
【0026】
この実施例では、クラッチ軸11がクラッチモータ34の出力軸で構成しているが、手動レバーの操作で回転する軸であっても良い。
この構成で、クラッチ軸11を回転して、連動具36を図3に示す如く右方向へ動かすと、吹出クラッチプーリ7が吹出駆動ベルト4を押圧して吹出ファン2を駆動し、吸引クラッチプーリ5が吸引駆動ベルト3から離れて吸引ファン1の駆動を停止する。逆に、連動具36を図3の左方向へ動かすと、吸引ファン1が停止し、吹出ファン2が駆動される。
【0027】
図6には、吸引ファン駆動軸17の回転を検出する吸引回転センサ40と吹出ファン駆動軸18の回転を検出する吹出回転センサ39を設けた実施例を示し、エンジン23の正規回転数に対する一定回転数を吸引ファン駆動軸17と吹出ファン駆動軸18が維持しているかを監視し、低下していれば吸引ファン1と吹出ファン2の回転に異常が生じていることをモニタに表示するようにする。
【0028】
吸引ファン1と吹出ファン2の駆動タイミングは、コンバインの収穫作業中は、吸引ファン1を5分駆動し吹出ファン2を3秒駆動するタイミングで行うが、グレンタンクに穀粒が無くなったことを検出するか機体の走行が低速になって停止を検出するか穀粒排出オーガの駆動停止を検出するか或いはグレンタンクの満杯センサが穀粒を検出すると、吹出ファン2を5秒間駆動して、再収穫開始時にラジエータ12等への塵埃付着を少なくして連続収穫作業時間を長くできるようにする。
【0029】
図7に、汎用コンバインを示し、作業者が搭乗するキャビン45の前方に刈取前処理装置46を設けている。
刈取前処理装置46は、機体の左右幅と略同一幅の植立穀稈を刈り取る刈取装置47と刈り取った穀稈を横送りする掻込みオーガ48を内装する刈取ケース49と機体の左側で刈り取った穀稈を機体左側上部の脱穀装置に送り揚げるフィーダーケース51で構成し、前記刈取ケース49の上部を左右に支持する上部横杆50a,50bから刈取装置47上に向けて支持アーム53で延ばして掻込みリール54を設けている。
【0030】
上部横杆50a,50bは、右横杆50aが左横杆50bより低く、キャビン45内の作業者が刈取装置47で刈り取る穀稈の根元を見易くしている。また、右横杆50aには、作業者が手刈りした穀稈を置く枕扱ぎ穀稈台52を設けて、機体の走行を停止して刈り取った穀稈をこの枕扱ぎ穀稈台52に一旦置いて、オーガ48上に投入するようにすることで、安全に枕扱ぎ作業を行える。
【0031】
なお、枕扱ぎ穀稈台52を右横杆50aに対してヒンジで取り付け、上方作用位置と下方収納位置へ回動出来るようにすると良い。
図8、図9は、汎用コンバインのグレンタンク55を示し、脱穀装置側に設ける脱穀ギヤボックス56に動力を入力する脱穀プーリ58の上部に後方へ向けて下り傾斜させてプーリカバー57を設けて、脱穀ギヤボックス56や脱穀プーリ58に雨水がかかるのを防ぎ、雨水がプーリカバー57上を後方へ流れるようにする。
【符号の説明】
【0032】
1 吸引ファン
2 吹出ファン
3 吸引駆動ベルト
4 吹出駆動ベルト
5 吸引クラッチプーリ
6 吸引クラッチアーム
7 吹出クラッチプーリ
8 吹出クラッチアーム
9 吸引作動杆
9a 圧縮バネ
9a 圧縮バネ
10 吹出作動杆10
10a 圧縮バネ
10a 圧縮バネ
11 クラッチ軸
17 吸引ファン駆動軸
18 吹出ファン駆動軸
19 吸引ファン従動プーリ
20 吹出ファン従動プーリ
38a ベルトストッパ(第1ベルトストッパ)
38b ベルトストッパ(第2ベルトストッパ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラジエータ(12)に臨む位置において同一軸心上に吸引ファン(1)と吹出ファン(2)を備え、該吸引ファン(1)と吹出ファン(2)との夫々に回転を伝達する吸引駆動ベルト(3)と吹出駆動ベルト(4)を有し、該吸引駆動ベルト(3)と吹出駆動ベルト(4)を背反的に緊張および弛緩させてラジエータ(12)の冷却と除塵を行う作業車のエンジン冷却装置であって、前記吸引駆動ベルト(3)を緊張させる吸引クラッチプーリ(5)を枢支した吸引クラッチアーム(6)と、吹出駆動ベルト(4)を緊張させる吹出クラッチプーリ(7)を枢支した吹出クラッチアーム(8)とに、吸引作動杆(9)と吹出作動杆(10)を夫々連結し、該吸引作動杆(9)と吹出作動杆(10)をクラッチ軸(11)の回転で移動させることで前記吸引クラッチアーム(6)と吹出クラッチアーム(8)を回動させて、前記吸引駆動ベルト(3)と吹出駆動ベルト(4)のうちのいずれか一方を弛緩し他方を緊張させる構成としたことを特徴とする作業車のエンジン冷却装置。
【請求項2】
前記吸引駆動ベルト(3)を弛緩させる方向へ吸引クラッチアーム(6)を弾発する圧縮バネ(9a)を介して該吸引クラッチアーム(6)と吸引作動杆(9)とを連結し、前記吹出駆動ベルト(4)を弛緩させる方向へ吹出クラッチアーム(8)を弾発する圧縮バネ(10a)を介して該吹出クラッチアーム(8)と吹出作動杆(10)とを連結したことを特徴とする請求項1に記載の作業車のエンジン冷却装置。
【請求項3】
前記吸引ファン(1)を備える吸引ファン駆動軸(17)の端部に吸引ファン従動プーリ(19)を設け、該吸引ファン従動プーリ(19)に巻き掛けた吸引駆動ベルト(3)の外れを防止する第1ベルトストッパ(38a)を吸引クラッチアーム(6)に設け、前記吹出ファン(2)を備える吹出ファン駆動軸(18)の端部には吹出ファン従動プーリ(20)を設け、該吹出ファン従動プーリ(20)に巻き掛けた吹出駆動ベルト(4)の外れを防止する第2ベルトストッパ(38b)を吹出クラッチアーム(8)に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業車のエンジン冷却装置。
【請求項4】
前記吹出ファン駆動軸(18)を筒状に形成し、該吹出ファン駆動軸(18)の内部に吸引ファン駆動軸(17)を挿通したことを特徴とする請求項3に記載の作業車のエンジン冷却装置。
【請求項5】
前記吸引ファン(1)の直径を吹出ファン(2)の直径よりも大きく形成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の作業車のエンジン冷却装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−177351(P2012−177351A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−41467(P2011−41467)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】