説明

併用便器

【課題】使用者は勿論、設備の維持者(主婦等)にも清潔、快適な併用便器を提供する。
【解決手段】基礎便器1上の基台I3に既販便器4と凹面上の飛散防止枠5が背向、前傾し便室扉と並行して待機する。扉の選択ノブで右側は小便器用、左側は大便器用として作動させ、駆動系で基台I3上の既販便器4又は飛散防止枠5を90度回転と、前傾状態から下降し、駆動系が連動して後退し、選択した便器が便室扉面と正対後に基礎便器1の縁枠内に定置又は挿入して停止する。小用時は踏板8上に載ると飛散防止枠4から洗浄水が流下し離れると停止する機構で、11は誤作用時の切替弁である。退室後は逆の作動で待機状態に戻る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は便器の清潔保持と住環境との調和で快適、簡便さを保全する。
【背景技術】
清潔、快適便座等の供給。 (株)東陶、INAX。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
排泄設備は原則として性別毎に設ける事が望ましいが、個人住宅では共用式が普及しており使用方法等で清潔維持面で問題がある。
【課題を解決する為の手段】
要因は使用者の意識にあるが、既設便座の形状にも起因すると考え共用式の普及理由と使用実態を解明し、併用方式の採用で清潔で快適な設備の提供を計った。
【発明を実施する為の最良の形態】
本発明の実施例に就いて説明する。
図1において、1は基礎便器、2の基台Uと3の基台Iで既販の便座4と洗浄用飛散防止板5及び回傾駆動系R6と摺動駆動系S7を備える。8は踏板、9は便室扉で10は選択ノブ、11は切替弁である。 図2は、駆動系R6,S7の作動例を示した。
これを使用例について述べる。併用便器はU型の基台U2上に載架したI型の基台I3に、既販便座4と凹状の防止板5が左右に背向、互いに前傾して基礎便器1の縁枠内上に設置され待機している。これは現状の便室幅対応と、便器選択時の移動時間の短縮等で併用を計る為である。便室扉9の選択ノブ10は原則として大便器用は左、小便器用は右に振分けて開扉する方式で、男性の場合はノブを左側に回すと、駆動系R6で防止板5が正面側に90度回動と傾動下降する。同時に駆動系S7も連動して後退し、防止板5の下端が基礎便器1の縁枠内に挿入して停止する。入室後は踏板8上に載ると防止板5の上部から洗浄水が流下し、離れると停止し退室後は逆作動で待機状態に戻る。11の切替弁は選択ノブ10の誤操作による訂正用である。女性の場合は上述した機能の逆作動となる。
図2は駆動系6と7の作動方式を簡単に例示したものである。
【発明の効果】
一般家庭で共用方式による便器の清潔と快適さを阻害する要員は男性側にあると考えられる為に、飛散防止枠4と洗浄方式を採用し既販便座と共に便器の選択方式で利用者と維持者(主婦等)が共に清潔で快適な併用便器を開発した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 正面図、
【図2】 駆動系略図
【符号の説明】
1基礎便器、 2基台U、 3基台I、 4便座、 5防止板、 6駆動系R、 7駆動系S、 8踏板、 9便室扉、 10選択ノブ、 11切替弁、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基礎便器1上のU状基台U2に載架したI状基台I3に既販便座4と凹型の飛散防止板5が背立し、互いに前傾状態で保持される事を特徴とする併用便器の機構。
【請求項2】
既販便座4又は飛散防止板5を正面側え90度の回転、前傾状態からの下降及び後退作動が連動し、基礎便器1の縁枠内上に定置又は挿入後に停止する為の、駆動系R6およびS7を有する事を特徴とする併用便器の機構。
【請求項3】
選択ノブ10の操作(左、右)により既販便座4又は飛散防止板5の作動を制御する事を特徴とする併用便器の機構。
【請求項4】
請求項1,2,3に記載した機能を特徴とする併用便器の機構。

【図1】
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【図2】
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