説明

使い捨ておむつ

【課題】装着時の強制的な作用によってもインジケーターがズレ難く、装着者の体液吸収後にも外れ難い使い捨ておむつを提供すること。
【解決手段】本発明の一実施形態であるおむつ1Aは、表面シート2、裏面シート3及び吸収体4を備え、裏面シート3及び吸収体4の間にインジケーター5が配されている。吸収体4は、吸収性コア40及びコアラップシート45を有している。裏面シート3とコアラップシート45の間にインジケーター固定用ホットメルト8を有している。吸収性コア40は、X方向中央部に、中央非積繊部43を有し、中央非積繊部43は、Y方向に延びている。インジケーター5は、X方向において中央非積繊部43と重なっており、中央非積繊部43に沿って形成されている。インジケーター固定用ホットメルト8は、股下部Cにおいて、中央非積繊部43及びインジケーター5それぞれと交差する方向に延びている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンツ型使い捨ておむつ等の使い捨ておむつに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、装着者が排泄したか否かを色により判断するインジケーターを備えた使い捨ておむつが知られている。例えば、特許文献1には、吸収性コアと裏面シートとの間に、水分と接触すると視覚的に変化する親水性の組成物、所謂インジケーターが配されている使い捨ておむつが記載されている。
【0003】
また、特許文献2には、吸収体とバックシートとの間に、尿と接することによって暖色以外の色に変色するインジケーターが塗工されており、インジケーターと重なるように、構成部材を相互に接着する接着剤が塗工された使い捨ておむつが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−21390号公報
【特許文献2】特開2010−194124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の使い捨ておむつのインジケーターの組成物は、水分と接触すると視覚的に変化する変色物質と粘着性物質とを混合して形成されたものであり、特許文献1に記載の使い捨ておむつのインジケーターは、このように形成された組成物を、吸収性コア又は裏面シートの表面に塗布することにより、吸収性コア又は裏面シートの表面に固定されている。
【0006】
しかし、特許文献1に記載の使い捨ておむつのインジケーターは、それ自体の粘着性によって吸収性コア又は裏面シートの表面に固定されているため、装着時の強制的な作用によりズレを生じたり、装着者の体液吸収後に粘着性の低下により固定が外れたりしてしまう場合があった。このようなズレや外れが発生すると、インジケーターの視認性の低下や、見栄えが悪くなってしまうという不具合を生じてしまう。
【0007】
また、特許文献2に記載の使い捨ておむつは、インジケーター以外に、構成部材を相互に接着する接着剤が、インジケーターと重なるように塗工されているが、該接着剤は、おむつの長手方向に沿って延在する複数本からなり、複数本の接着剤が相互に並行するように配されているだけなので、やはりインジケーターのズレや外れを発生してしまう。
【0008】
したがって、本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る使い捨ておむつを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、液透過性の表面シート、液難透過性の裏面シート、及びこれらシート間に配された縦長の吸収体を備え、該裏面シートと該吸収体との間に、色の変化により排尿を知らせるホットメルト組成物からなるインジケーターが配され、腹側部と背側部と股下部とに区分された使い捨ておむつであって、前記吸収体は、吸水性ポリマーを含む吸収性コア及び該吸収性コアを被覆するコアラップシートを有し、前記裏面シートと前記コアラップシートの間に前記インジケーターを固定するインジケーター固定用ホットメルトを有しており、前記吸収性コアは、前記股下部の幅方向中央部に、中央非積繊部を有し、該中央非積繊部は、縦方向に延びて形成されており、前記インジケーターは、幅方向において前記中央非積繊部と重なっており、該中央非積繊部に沿って形成されており、前記インジケーター固定用ホットメルトは、少なくとも前記股下部において、前記中央非積繊部及び前記インジケーターそれぞれと交差する方向に延びて形成されている使い捨ておむつを提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の使い捨ておむつによれば、装着時の強制的な作用によってもインジケーターがズレ難く、装着者の体液吸収後にも外れ難い。従って、インジケーターの視認性が向上し、外観不良も生じ難い。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態を肌当接面側から見た一部破断平面図である。パンツ型使い捨ておむつについての展開且つ伸長状態とは、サイドシール部を引き剥がして、パンツ型使い捨ておむつを展開状態とし、その展開状態のおむつを、各部の弾性部材を伸長させて、設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
【図3】図3は、図2のX1−X1線断面図である。
【図4】図4は、本発明の第2実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態を肌当接面側から見た一部破断平面図である(図2相当図)。
【図5】図5は、図4のX2−X2線断面図である(図3相当図)。
【図6】図6は、本発明の他の実施形態である使い捨ておむつの有する吸収性本体を肌当接面側から見た一部破断平面図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施形態である使い捨ておむつの有する吸収性本体を肌当接面側から見た一部破断平面図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施形態である使い捨ておむつの有する吸収性本体を肌当接面側から見た一部破断平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の使い捨ておむつを、その好ましい第1実施形態に基づき、図1〜図3を参照しながら説明する。
【0013】
第1実施形態の使い捨ておむつ1A(以下、「おむつ1A」ともいう。)は、図1〜図3に示すように、液透過性の表面シート2、液難透過性、即ち、液不透過性又は撥水性の裏面シート3、及びこれらシート2,3間に配された縦長の吸収体4を備え、裏面シート3と吸収体4との間に、色の変化により排尿を知らせるホットメルト組成物からなるインジケーター5が配され、腹側部Aと背側部Bと股下部Cとに区分されている。
おむつ1Aは、図1〜図3に示すように、中心線CLに対して左右対称に形成されている。
尚、各図中に示す「Y」方向は、おむつ1の縦方向であり、中心線CLに平行な方向であり、各図中に示す「X」方向は、おむつ1の幅方向であり、中心線CLに垂直な方向である。以下、具体的に、おむつ1Aについて説明する。
【0014】
おむつ1Aは、いわゆるパンツ型の使い捨ておむつであり、図1〜図3に示すように、表面シート2、裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に配された吸収体4を具備する吸収性本体6と、吸収性本体6の非肌当接面側に位置して吸収性本体6を固定している外包材7とを備えている。
おむつ1Aは、図2に示すように、その縦方向(Y方向)に、腹側部A、股下部C及び背側部Bに区分されている。おむつ1Aの腹側部Aは、装着時に、装着者の腹側に配される部位であり、背側部Bは、装着者の背側に配される部位であり、股下部Cは、装着者の股間部に配される部位である。
尚、本明細書において、「上面」と「肌対向面」とは同じ面を意味し、「下面」と「非肌対向面」とは同じ面を意味する。尚、「肌対向面」とは、おむつ1Aを構成する各部材の表裏両面のうち、装着時に装着者の肌側に配される面であり、「非肌対向面」とは、おむつ1Aを構成する各部材の表裏両面のうち、装着時に装着者の肌側とは反対側に向けられる面である。
おむつ1Aには、図1に示すように、外包材7の腹側部A側の両側縁部と背側部B側の両側縁部とが合掌状に接合されることによって、一対のサイドシール部S,S、ウエスト開口部WO及び一対のレッグ開口部LO,LOが形成されている。
【0015】
吸収体4は、図3に示すように、吸水性ポリマーを含む吸収性コア40及び吸収性コア40の上下面(肌対向面,非肌対向面)を被覆するコアラップシート45を有している。詳述すると、おむつ1Aにおける吸収性コア40は、図2,図3に示すように、股下部Cにおける幅方向(X方向)中央部に高坪量部41を有し、高坪量部41の両側に高坪量部41より低坪量の低坪量部42を有している。高坪量部41は、おむつ1Aの中心線CLに沿って延びている。おむつ1Aの吸収性コア40は、図2に示すように、腹側部A側の方が背側部Bより幅の広い平面視して略T字状の上部吸収層411と、上部吸収層411より縦方向(Y方向)及び幅方向(X方向)の寸法が大きい矩形状の下部吸収層412とを有しており、下部吸収層412上に上部吸収層411が積層されている部分が高坪量部41、下部吸収層412上に上部吸収層411が積層されていない部分が低坪量部42となる。
上部吸収層411は、おむつ1Aの股下部Cから腹側部Aに亘って配されており、上部吸収層411及び高坪量部41は、何れも股下部Cの幅方向(X方向)中央部付近から腹側部Aに向かって幅が拡大(漸増)している。下部吸収層412は、股下部Cを縦断して腹側部A及び背側部Bに亘っている。
【0016】
吸収性コア40は、図2に示すように、股下部Cの幅方向(X方向)中央部に、中央非積繊部43を有し、中央非積繊部43は、縦方向(Y方向)に延びて形成されている。詳述すると、吸収性コア40の中央非積繊部43は、おむつ1Aにおいては、高坪量部41及び低坪量部42よりも低坪量に形成されている。おむつ1Aにおける吸収性コア40は、図2に示すように、高坪量部41の幅方向(X方向)中央部に、縦方向(Y方向)に延びる中央非積繊部43を有し、また、低坪量部42,42それぞれに、側部非積繊部44,44を有している。側部非積繊部44は、上部吸収層411(高坪量部41)の縦方向(Y方向)に延びる側縁と下部吸収層412(低坪量部42)の縦方向(Y方向)に沿って延びる側縁との間における上部吸収層411(高坪量部41)寄りの部位に形成されている。また、側部非積繊部44は、上部吸収層411(高坪量部41)の側縁に沿って延びている。
【0017】
尚、おむつ1Aにおける吸収性コア40は、上述したように、上部吸収層411及び下部吸収層412の多層から形成されているが、高坪量部41と、高坪量部41の両側に高坪量部41より低坪量の低坪量部42との単層で形成されていてもよく、単坪量の吸収層で形成されていてもよい(図示しない)。単坪量で形成する場合、単坪量の吸収層の幅方向(X方向)中央部に、縦方向(Y方向)に延びる中央非積繊部43を有し、また、中央非積繊部43の左右それぞれに、側部非積繊部44,44を有している。中央非積繊部43は、単坪量の吸収層よりも低坪量である。例えば、吸収性コア40は、単坪量の吸収層が上記下部吸収層412のみから形成され、中央非積繊部43が上記下部吸収層412よりも低坪量である。
【0018】
おむつ1Aにおける吸収性コア40の中央非積繊部43は、吸収性コアを形成する材料(コア形成材料)が全く存在しない貫通口であるが、低坪量部42より少ない量のコア形成材料が20g/m2程度に若干存在している場合も、同様な効果を奏しうるから非積繊部に含める。但し、非積繊部に存するコア形成材料の坪量は50g/m2以下であることが好ましい。おむつ1Aにおける吸収性コア40の一対の側部非積繊部44,44についても同様である。
【0019】
おむつ1Aにおける中央非積繊部43は、図2及び図3に示すように、上部吸収層411及び下部吸収層412に、両者を貫通する縦方向(Y方向)に長い矩形状の貫通口を形成してなる。
上部吸収層411及び下部吸収層412の両者を貫通する貫通口は、例えば、上部吸収層411及び下部吸収層412を、それぞれ貫通口を有するものとして製造した後、両吸収層を、両者の貫通口どうしが重なるように積層して形成される。これに代えて、上部吸収層411及び下部吸収層412を、それぞれ貫通口を有しないものとして製造した後、そのそれぞれに貫通口を形成し、次いで両吸収層を、両者の貫通口どうしが重なるように積層してなるものであっても良い。更に、上部吸収層411及び下部吸収層412を、それぞれ貫通口を有しないものとして製造した後、両吸収層を重ね、次いで、両者を貫通する貫通口を一体的に形成したものであっても良い。
【0020】
おむつ1Aにおける中央非積繊部43及び一対の側部非積繊部44,44は、図2に示すように、吸収性コア40の縦方向(Y方向)における腹側部A側においては、中央非積繊部43の端部43aの位置が、側部非積繊部44それぞれの端部44a,44aの位置より腹側部A側に延出しており、吸収性コア40の縦方向(Y方向)における背側部B側においては、側部非積繊部44それぞれの端部44b,44bの位置が、それぞれ、中央非積繊部43の端部43bの位置より背側部B側に延出している。尚、中央非積繊部43の端部43aは、おむつ1Aにおいては、図2に示すように、腹側部Aに達するまで延在していない。
【0021】
インジケーター5は、図2に示すように、幅方向(X方向)において中央非積繊部43と重なっており、中央非積繊部43に沿って形成されている。おむつ1Aにおけるインジケーター5は、図3に示すように、吸収体4のコアラップシート45と裏面シート3との間に配されており、裏面シート3の肌対向面上に配されている。インジケーター5の色の変化は、裏面シート3及び外包材7越しに外部から視認可能になっている。おむつ1Aのインジケーター5は、幅方向(X方向)において、おむつ1Aを断面視して、幅方向(X方向)中央に配されており、中央非積繊部43の幅の範囲内に配されている。また、おむつ1Aのインジケーター5は、縦方向(Y方向)において、中央非積繊部43に沿って形成されており、中央非積繊部43の腹側部A側の端部43a及び背側部B側の端部43bそれぞれを越えて延在している。
【0022】
更に詳述すると、おむつ1Aのインジケーター5は、中心線CLに対称に並列して配された2本の細長い線状のものであり、これら2本の細長い線状のインジケーター5それぞれが、縦方向(Y方向)において、股下部Cを越えて背側部A及び股下部Bに至るまで直線状に配されている。尚、おむつ1Aのインジケーター5は、縦方向(Y方向)においては、股下部Cを越えて背側部A及び股下部Bに至るまで直線状に配されているが、中央非積繊部43の縦方向(Y方向)の全長に亘ってのみ配されていてもよく、吸収性コア40の縦方向(Y方向)の全長に亘って配されていてもよい。
【0023】
図2に示すように、吸収性コア40(吸収体4の長さと略同じ)の長さ(L)は、300〜450mmであることが好ましい。
図2に示すように、吸収性コア40の中央非積繊部43の長さ(L1)は、50〜250mmであることが好ましく、中央非積繊部43の縦方向(Y方向)に、尿を液拡散させ少量時でもインジケーター5の変色性を良好にする観点、中央非積繊部43により吸収体4が屈曲しやすくなることによる着用時の着用良好性の観点、及び男女共用の吸収体4として排尿位置を網羅する観点から、100〜250mmであることが更に好ましい。
図2に示すように、インジケーター5の長さ(L2)(おむつ1Aにおいては2本のインジケーターの長さ)は、100〜350mmであることが好ましく、着用時の前後(腹側部A及び背側部B)からインジケーター5の視認のしやすさの観点から、150〜300mmであることが更に好ましい。
吸収性コア40の長さ(L)に対する中央非積繊部43の長さ(L1)の比(L1/L)は、0.1〜0.7であることが好ましく、0.3〜0.5であることが更に好ましい。
吸収性コア40の長さ(L)に対するインジケーター5の長さ(L2)の比(L2/L)は、0.3〜0.8であることが好ましく、0.4〜0.6であることが更に好ましい。
中央非積繊部43の長さ(L1)に対するインジケーター5の長さ(L2)の比(L2/L1)は、0.8〜2.2であることが好ましく、1.1〜1.7であることが更に好ましい。
【0024】
上述したように、インジケーター5は、幅方向(X方向)においては、中央非積繊部43と重なっており、おむつ1Aにおいては、おむつ1Aを断面視して、幅方向(X方向)中央に配されており、2本の細長い線状のインジケーター5が、中央非積繊部43の幅の範囲内に配されている。
【0025】
図3に示すように、股下部Cにおける吸収性コア40(吸収体4の幅と略同じ)の幅(W)は、50〜180mmであることが好ましい。
図3に示すように、吸収性コア40の中央非積繊部43の幅(W1)は、1〜30mmであることが好ましく、中央非積繊部43の縦方向(Y方向)に、尿を液拡散させ少量時でもインジケーター5の変色性を良好にする観点、中央非積繊部43により吸収体4が屈曲しやすくなることによる着用時の着用良好性の観点から、2〜20mmであることが更に好ましい。
図3に示すように、インジケーター5の幅(W2)(おむつ1Aにおいては2本のインジケーターの合計幅)は、1〜20mmであることが好ましく、中央非積繊部43により拡散された尿へ接触することによるインジケーター5の変色のしやすさの観点から、1.5〜15mmであることが更に好ましい。
吸収性コア40の幅(W)に対する中央非積繊部43の幅(W1)の比(W1/W)は0.01〜0.6であることが好ましく、0.02〜0.3であることが更に好ましい。
吸収性コア40の幅(W)に対するインジケーター5の幅(W2)の比(W2/W)は、0.005〜0.4であることが好ましく、0.01〜0.2であることが更に好ましい。
中央非積繊部43の幅(W1)とインジケーター5の幅(W2)との関係は、中央非積繊部43により拡散された尿へ接触することにより尿が少量時でもインジケーター5の変色性がよく、視認性が向上する観点から、W2<W1の場合の方が好ましい。
中央非積繊部43の幅(W1)に対するインジケーター5の幅(W2)の比(W2/W1)は、インジケーター5の視認性との観点から、0.1〜1.0であることが好ましく、0.2〜0.8であることが更に好ましい。
【0026】
本発明の使い捨ておむつは、図2,図3に示すように、裏面シート3とコアラップシート45の間にインジケーター5を固定するインジケーター固定用ホットメルト8を有しており、インジケーター固定用ホットメルト8は、少なくとも股下部Cにおいて、中央非積繊部43及びインジケーター5それぞれと交差する方向に延びて形成されている。詳述すると、インジケーター固定用ホットメルト8は、図3に示すように、コアラップシート45と裏面シート3との間に配されたインジケーター5を覆うように、裏面シート3の肌対向面上に配されて、裏面シート3とコアラップシート45の間にインジケーター5を固定している。インジケーター固定用ホットメルト8は、おむつ1Aにおいては、図2に示すように、股下部Cに配され、中央非積繊部43及びインジケーター5それぞれと直交する方向に延びる1本の股下インジケーター固定用ホットメルト81を有している。尚、中央非積繊部43及びインジケーター5それぞれと直交する方向は、おむつ1Aにおいては、幅方向(X方向)と同じ方向である。また、インジケーター固定用ホットメルト8は、おむつ1Aにおいては、図2に示すように、インジケーター5の腹側部A側の端部5aよりも腹側部A寄りに幅方向(X方向)に延びる腹側インジケーター固定用ホットメルト82と、インジケーター5の背側部B側の端部5bよりも背側部B寄りに幅方向(X方向)に延びる背側インジケーター固定用ホットメルト83とを更に有している。
【0027】
おむつ1Aにおける股下インジケーター固定用ホットメルト81は、縦方向(Y方向)においては、おむつ1Aを2つに折り畳まれた際に生じる幅方向(X方向)に延びる折り線F(図2参照)の近傍に配されていることが好ましく、おむつ1Aにおいては、吸収性コア40の高坪量部41が腹側部A側に配され腹側部A側の方が厚く、装着時に外力の影響を受け易いと考えられるため、インジケーター5を積極的に固定したい観点から、折り線F(図2参照)を跨いで腹側部A寄りに配されていることが更に好ましい。
【0028】
おむつ1Aにおける腹側インジケーター固定用ホットメルト82は、図2に示すように、縦方向(Y方向)においては、中央非積繊部43と交差しない位置に配され、インジケーター5の腹側部A側の端部5aの側縁近傍に配されていることが好ましい。同様に、おむつ1Aにおける背側インジケーター固定用ホットメルト83は、図2に示すように、縦方向(Y方向)においては、中央非積繊部43と交差しない位置に配され、インジケーター5の背側部B側の端部5bの側縁近傍に配されていることが好ましい。
【0029】
図2に示すように、おむつ1Aにおける股下インジケーター固定用ホットメルト81は、縦方向(Y方向)の長さ(L3)が、10〜100mmであることが好ましく、20〜70mmであることが更に好ましい。腹側インジケーター固定用ホットメルト82及び背側インジケーター固定用ホットメルト83の縦方向(Y方向)の長さも同様である。
中央非積繊部43の長さ(L1)に対する股下インジケーター固定用ホットメルト81の長さ(L3)の比(L3/L1)は、0.05〜0.6であることが好ましく、0.15〜0.4であることが更に好ましい。
インジケーター5の長さ(L2)に対する股下インジケーター固定用ホットメルト81の長さ(L3)の比(L3/L2)は、0.02〜0.5であることが好ましく、0.08〜0.3であることが更に好ましい。
【0030】
おむつ1Aにおける股下インジケーター固定用ホットメルト81は、幅方向(X方向)においては、インジケーター5を積極的に固定したい観点から、少なくともインジケーター5の幅よりも長く延在していることが好ましく、中央非積繊部43の幅よりも長く延在していることが更に好ましく、上部吸収層411及び高坪量部41の両側縁間に亘って延在していることが特に好ましい。股下インジケーター固定用ホットメルト81は、おむつ1Aにおいては、図3に示すように、一対の側部非積繊部44,44を越え、バックシート3の両側縁間に亘って、幅方向(X方向)に延在している。尚、腹側インジケーター固定用ホットメルト82及び背側インジケーター固定用ホットメルト83の幅方向(X方向)に関しては、股下インジケーター固定用ホットメルト81と同様である。
【0031】
図3に示すように、おむつ1Aにおける股下インジケーター固定用ホットメルト81は、幅方向(X方向)の長さ(W3)が、30〜150mmであることが好ましく、インジケーター5を積極的に固定し位置ずれを防ぐと共に、ホットメルト8によるおむつの風合い低下を防止する観点から、50〜100mmであることが更に好ましい。腹側インジケーター固定用ホットメルト82及び背側インジケーター固定用ホットメルト83の幅方向(X方向)の長さも同様である。
吸収性コア40の幅(W)に対する股下インジケーター固定用ホットメルト81の幅(W3)の比(W3/W)は、0.3〜1.0であることが好ましい。腹側インジケーター固定用ホットメルト82及び背側インジケーター固定用ホットメルト83も同様である。
中央非積繊部43の幅(W1)に対する股下インジケーター固定用ホットメルト81の幅(W3)の比(W3/W1)は、1.5〜30であることが好ましく、3〜20であることが更に好ましい。腹側インジケーター固定用ホットメルト82及び背側インジケーター固定用ホットメルト83も同様である。
【0032】
おむつ1Aは、図2及び図3に示すように、吸収体4の縦方向(Y方向)に延びる両側縁部に沿って、吸収性コア40の側部部分を立ち上げるための弾性部材10が配されている。おむつ1Aの弾性部材10は、吸収性コア40を被覆するコアラップシート45の内面及び/又は外面に沿って伸長状態で配されており、腹側部A及び背側部Bに両端部が固定されている。
【0033】
おむつ1Aは、図2,図3に示すように、吸収性本体6の両側に、防漏カフ12,12が形成されている。おむつ1Aの防漏カフ12は、吸収性本体6に接合された防漏カフ形成用シート120、防漏カフ形成用シート120の自由端近傍に伸長状態で固定された防漏カフ形成用の弾性部材121、及び防漏カフ12の固定端と自由端との間に伸長状態で固定された防漏カフ中間弾性部材122を備えている。
おむつ1Aにおいては、図3に示すように、防漏カフ形成用シート120として、所定幅の帯状の撥水性シートの1枚を、その縦方向(Y方向)に沿って二つ折りして、相対向する層間をホットメルト型接着剤又は部分的な熱シール若しくは超音波シール等で接合した2層構造のシートを用いており、前述した弾性部材121,122は、この2層構造シートの層間に伸長状態で固定されている。
【0034】
おむつ1Aにおいては、図3に示すように、表面シート2は、吸収体4の肌当接面側を被覆するとともに、その両側端部21,21が、吸収体4の非肌当接面側において、裏面シート3及び防漏カフ形成用シート120にヒートシール等の接着剤等の公知の接合手段により接合固定されている。
【0035】
おむつ1Aにおいては、図2,図3に示すように、外包材7は、2枚の外包材形成用シート71,72と、これら2枚のシート71,72間に伸長状態で固定された各部の弾性部材とからなる。即ち、2枚の外包材形成用シート71,72間には、ウエスト開口部WOの周縁部にウエストギャザーを形成するウエスト部弾性部材73,レッグ開口部LOの周縁部にレッグギャザーを形成するレッグ部弾性部材74,及び胴回り部D(ウエスト開口部WOの周縁端から下方に20mm離間した位置からレッグ開口部LOの上端までの領域)に左右に分割された状態の胴回りギャザーを形成する胴回り弾性部材75が、それぞれ伸長状態で、ホットメルト型接着剤等の任意の接合手段により接合固定されている。
外包材形成用シート71,72は、その縦方向(Y方向)に関し、これら2枚のシートのうちの一方又は双方が、ウエスト開口部WOの周縁部において折り返され、その折り返された部分が、吸収性本体6の前後端における吸収性本体6の肌当接面側に固定されている。
【0036】
おむつ1Aの各部の形成材料について説明する。
インジケーター5を構成するホットメルト組成物としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができるが、pHの値が4を超えないように維持することが可能な酸性化合物であることが好ましい。酸性化合物であるホットメルト組成物としては、例えば、特開平11−004852号公報に記載の親水性組成物を用いることができる。
【0037】
インジケーター固定用ホットメルト8としては、ベースポリマー、常温で固体の粘着付与成分、軟化剤成分及び酸化防止剤を構成成分して具備してなるホットメルト型接着剤等が挙げられる。
ベースポリマーとしては、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(SEPS)等が挙げられる。
また、湿潤状態での接着性や低温時での接着性を向上させるために、ベースポリマーに極性基を導入した変性ベースポリマーも用いられてもよく、ベースポリマーと変性ベースポリマーを適宜混合して用いられることもできる。
ベースポリマーに極性基(例えばカルボキシル基)を導入するには、共重合体に不飽和カルボン酸もしくは不飽和カルボン酸無水物をグラフト変性することにより導入することができる。例えば、不飽和カルボン酸としては、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、、ソルビン酸、ケイ皮酸、ビニル酢酸等が挙げられ、不飽和カルボン酸無水物としては、無水マレイン酸、無水イタコン酸等が挙げられる。不飽和カルボン酸もしくは不飽和カルボン酸無水物は、単独や2種類以上を混合して用いることができる。
ベースポリマー、またはベースポリマー/変性ベースポリマーの混合物は、5〜75重量部の範囲で用いられる。
粘着付与成分としては、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、5〜85重量部の範囲で用いられる。
軟化剤成分としては、軟化点が10℃以下で平均分子量が200〜700のプロセスオイル、鉱油、各種可塑剤、ポリブテン及び液状粘着付与樹脂などが挙げられ、0〜75重量部の範囲で用いられる。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、ベンズイミダゾール系酸化防止剤等が用いられ、0.5〜10重量部の範囲で用いられる。また、これらの成分の他、通常粘着剤に用いられる成分を適宜添加することもできる。
インジケーター5を構成するホットメルト組成物が酸性の化合物である場合には、インジケーター5の変色防止の観点から、インジケーター固定用ホットメルト8を酸性に保つことが好ましく、インジケーター固定用ホットメルト8に酸性成分を適宜添加することが好ましい。酸性成分としては、有機酸および/または酸性塩などを用いることができる。有機酸としてはシュウ酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、りんご酸、コハク酸、マレイン酸があげられる。
【0038】
インジケーター固定用ホットメルト8は、装着者の体液とインジケーター5との接触を妨げない観点から、裏面シート3の肌対向面上に全面塗布ではなく、ホットメルト組成物が塗布された部分と塗布されていない部分が混在するように塗布されていることが好ましい。噴霧の具体的な方法としては、例えば、スロットスプレー法、カーテンスプレー法、スパイラルスプレー法、コータースプレー法、オメガスプレー法、サミットスプレー法等が挙げられる。隙間を積極的に形成するように、蜘蛛の巣状に低坪量で塗布する観点から、特に、スロットスプレー法、カーテンスプレー法の塗布方法が好ましい。
【0039】
インジケーター固定用ホットメルト8の塗布坪量は、装着者の体液とインジケーター5との接触を妨げ難く、ホットメルト8によるおむつの風合い低下を防止する観点から、インジケーター5の塗布坪量と同量かそれよりも少ないことが好ましく、インジケーター5の塗布坪量よりも少ないことが更に好ましい。具体的には、インジケーター固定用ホットメルト8の塗布坪量は、1〜25g/m2であることが好ましく、2〜15g/m2であることが更に好ましい。また、インジケーター5の塗布坪量は、10〜60g/m2であることが好ましく、15〜40g/m2であることが更に好ましい。
【0040】
インジケーター固定用ホットメルト8の塗布坪量は、上述したように、インジケーター5の塗布坪量よりも少ないにも拘わらず、インジケーター固定用ホットメルト8の接着強度は、インジケーター5の接着強度よりも強いことが好ましい。具体的には、インジケーター固定用ホットメルト8の塗布坪量が5g/m2である際の乾燥時の接着強度が、1N/50mm以上であることが好ましく、3N/50mm以上(もしくは材料破断)であることが更に好ましい。また、インジケーター5の塗布坪量が、20g/m2である際の乾燥時の接着強度が、0.05〜2N/50mmであることが好ましく、0.05〜1N/50mmであることが更に好ましい。
また、インジケーター固定用ホットメルト8の塗布坪量が5g/m2である際の湿潤時の接着強度が、0.5N/50mm以上であることが好ましく、1N/50mm以上(もしくは材料破断)であることが更に好ましい。また、インジケーター5の塗布坪量が、20g/m2である際の湿潤時の接着強度が、0.03〜2N/50mmであることが好ましく、0.03〜1N/50mmであることが更に好ましい。
なお、コアラップシート45は親水性不織布であると湿潤時のインジケーター固定用ホットメルト8の接着強度の低下が少ないため、排泄後においても着用時のインジケータの位置ずれを抑制することができ、視認性をより継続することができる。
インジケーター固定用ホットメルト8の接着強度、及びインジケーター5の接着強度は、以下の方法により測定する。
【0041】
<接着強度の測定方法>
おむつ1Aを構成する吸収体4のコアラップシート45(100mm幅)に、インジケーター固定用ホットメルト8またはインジケーター5を構成するホットメルトを所定の塗布量となるようにコータースプレー(15mm幅)で塗布し、おむつ1Aを構成する裏面シート3と同じ形成材料のシート(100mm幅)で貼り合わせて複合シートを作製する。(作製条件としては、速度30m/min、オープンタイム0.2s、プレスロール荷重0.2kgfであり、塗布時にホットメルトが染み出す場合は剥離シートを補助シートとして使用する。)
この作製された複合シートについて、24時間放置後、引張試験機を用いて複合シートの幅方向に、180°剥離試験(引張速度300mm/min、測定温度22℃)を行い、接着強度を測定する(DRY条件での測定)。
湿潤時の測定は、測定片を測定温度22℃のイオン交換水に浸漬した後、余分な水をティッシュで拭取った後、測定する(WET条件での測定)。
【0042】
吸収性本体6を構成する表面シート2及び裏面シート3としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、親水性且つ液透過性の不織布等を用いることができ、裏面シート3としては、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。
外包材7を構成する外包材形成用シート71,72としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、外包材形成用シート71,72としては、撥水性の不織布を用いることができる。
【0043】
吸収性本体6の吸収体4の吸収性コア40を構成する繊維集合体の繊維としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース等の親水性繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル、ポリアミド等の縮合系繊維等を用いることできる。繊維集合体は、空気流に載せて供給した繊維材料を、所定形状の凹部内に吸引して堆積させる積繊工程を経て得られるものが好ましい。繊維材料とともに機能性材料を混合積繊したものであっても良い。機能性材料の保持形態は、2枚の繊維集合体間に挟んで保持する形態や、混合積繊して繊維間に保持させた状態等が挙げられる。繊維及び吸水性ポリマー等の機能性材料は、それぞれ、一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。吸収性コア40を構成する吸水性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、(でんぷん−アクリル酸)グラフト共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸等からなる粒子等が挙げられる。吸収性本体6の吸収体4を構成するコアラップシート45としては、ティッシュペーパー等の薄紙や透水性の不織布等が挙げられる。
【0044】
防漏カフ形成用シート120としては、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド等からなる多層構造の複合不織布、スパンボンド不織布、ヒートボンド不織布、エアスルー不織布等を用いることができる。
各部に配される弾性部材10,73,74,75,121,122の形態は、糸状のもの(糸ゴム等)、所定幅の帯状のもの(平ゴム等)等が好ましく、特に糸状のものが好ましい。各部に配される弾性部材10,73,74,75,121,122の素材としては、天然ゴム、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ウレタン等を挙げることができる。
【0045】
上述した本発明の第1施形態の使い捨ておむつ1Aを使用した際の作用効果について説明する。
おむつ1Aは、図2,図3に示すように、裏面シート3と吸収体4のコアラップシート45の間にインジケーター固定用ホットメルト8(股下インジケーター固定用ホットメルト81)を有しており、吸収体4の吸収性コア40の幅方向(X方向)中央部に、縦方向(Y方向)に延びる中央非積繊部43を有しており、インジケーター5が幅方向(X方向)において中央非積繊部43と重なり中央非積繊部43に沿って形成されており、インジケーター固定用ホットメルト8(股下インジケーター固定用ホットメルト81)が、股下部Cにおいて、中央非積繊部43及びインジケーター5それぞれと交差する方向に延びて形成されている。その為、インジケーター5自体の粘着性のみならずインジケーター固定用ホットメルト8(股下インジケーター固定用ホットメルト81)によっても、裏面シート3とコアラップシート45の間に固定されているため、装着時の強制的な作用によりズレが生じ難く、装着者の体液吸収後にもインジケーター5の固定が外れ難い。このようにインジケーター5のズレや外れが生じ難いので、インジケーター5の視認性が低下し難く、見栄えが悪くなり難い。
【0046】
また、おむつ1Aは、図2,図3に示すように、インジケーター固定用ホットメルト8が、股下部Cに配された股下インジケーター固定用ホットメルト81以外に、インジケーター5の腹側部A側の端部5aよりも外方に幅方向(X方向)に延びる腹側インジケーター固定用ホットメルト82と、インジケーター5の背側部B側の端部5bよりも外方に幅方向(X方向)に延びる背側インジケーター固定用ホットメルト83とを更に有している。その為、インジケーター5の縦方向(Y方向)の両端部5a,5bが裏面シート3とコアラップシート45の間に挟持され固定されているため、装着時の強制的な作用によりズレが更に生じ難く、装着者の体液吸収後にインジケーター5の固定が更に外れ難い。
【0047】
また、おむつ1Aは、図2,図3に示すように、インジケーター5が、幅方向(X方向)において、おむつ1Aを断面視して、中央非積繊部43の幅の範囲内に配されており、縦方向(Y方向)において、中央非積繊部43に沿って形成されている。その為、装着者の体液が中央非積繊部43に沿って縦方向に拡散し易く、体液の拡散に伴ってインジケーター5の変色も起き易い。
【0048】
次に、本発明の第2実施形態の使い捨ておむつについて、図4,図5に基づいて説明する。
第2実施形態の使い捨ておむつ1B(以下、「おむつ1B」ともいう)については、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、おむつ1Aと同様であり、おむつ1Aの説明が適宜適用される。
【0049】
おむつ1Bの備えるインジケーター固定用ホットメルト8は、図4に示すように、おむつ1Aと同様に、股下インジケーター固定用ホットメルト81と、腹側インジケーター固定用ホットメルト82と、背側インジケーター固定用ホットメルト83とを有している。
おむつ1Bにおける腹側インジケーター固定用ホットメルト82は、図4に示すように、縦方向(Y方向)においては、中央非積繊部43のみならず、インジケーター5の腹側部A側の端部5aとも交差しない位置に配されており、インジケーター5の端部から20〜120mmの間隔を空けて外方に配されていることが好ましい。
同様に、おむつ1Bにおける背側インジケーター固定用ホットメルト83は、図4に示すように、縦方向(Y方向)においては、中央非積繊部43のみならず、インジケーター5の背側部B側の端部5bとも交差しない位置に配されており、インジケーター5の端部5bから20〜120mmの間隔を空けて外方に配されていることが好ましい。
【0050】
おむつ1Bは、図4,図5に示すように、吸収体4の吸収性コア40の下面(非肌対向面)と吸収体4のコアラップシート45との間に吸収性コア40及びコアラップシート45を固定するコア固定用ホットメルト9を更に有している。コア固定用ホットメルト9は、縦方向(Y方向)又は幅方向(X方向)において、インジケーター固定用ホットメルト8と少なくとも一部重なっている。詳述すると、おむつ1Bにおけるコア固定用ホットメルト9は、図5に示すように、吸収性コア40を構成する下部吸収層412の下面(非肌対向面)と吸収体4のコアラップシート45との間に配されており、縦方向(Y方向)においては、図4に示すように、下部吸収層412の縦方向(Y方向)の全域に亘って配され、幅方向(X方向)においては、図4,図5に示すように、下部吸収層412の幅方向(X方向)の全域に亘って配されている。従って、コア固定用ホットメルト9は、おむつ1Bにおいては、縦方向(Y方向)及び幅方向(X方向)それぞれにおいて、インジケーター固定用ホットメルト8を構成する股下インジケーター固定用ホットメルト81の全域に重なるように配されている。
【0051】
また、コア固定用ホットメルト9は、おむつ1Bにおいては、縦方向(Y方向)及び幅方向(X方向)それぞれにおいて、腹側インジケーター固定用ホットメルト82の全域と重なっており、更に、背側インジケーター固定用ホットメルト83の全域とも重なっている。
【0052】
尚、上述したように、コア固定用ホットメルト9は、おむつ1Bにおいては、図4に示すように、吸収性コア40を構成する下部吸収層412の下面(非肌対向面)全域に亘って配されているが、縦方向(Y方向)又は幅方向(X方向)において、インジケーター固定用ホットメルト8と少なくとも一部重なっていればよい。例えば、コア固定用ホットメルト9は、吸収性コア40の中央非積繊部43を囲むように、吸収性コア40の中央非積繊部43の外周縁に沿って、ロの字状に配されていてもよい。このように、コア固定用ホットメルト9がロの字状に配されると、バックシート3の両側縁間に亘って幅方向(X方向)に延在する股下インジケーター固定用ホットメルト81の一部と重なるようになる。股下インジケーター固定用ホットメルト81の全面積に対する、おむつ1Bを平面視した際の股下インジケーター固定用ホットメルト81とコア固定用ホットメルト9との重なる部分の面積の比は、中央非積繊部43とインジケーター5の位置ずれを防ぐ観点から、0.4〜1.0であることが好ましく、0.6〜0.9であることが更に好ましい。
【0053】
第2実施形態の使い捨ておむつ1Bの形成材料について説明する。第2実施形態の使い捨ておむつ1Bについては、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aの形成材料と異なる点について説明する。特に説明しない点は、おむつ1Aと同様であり、おむつ1Aの説明が適宜適用される。
【0054】
おむつ1Bのコア固定用ホットメルト9としては、インジケーター5を構成するホットメルト組成物が酸性の化合物である場合には、インジケーター5の変色防止の観点から、インジケーター固定用ホットメルト8と同様に、酸性の化合物を用いることが好ましい。コア固定用ホットメルト9を構成する酸性化合物としては、インジケーター固定用ホットメルト8を構成する酸性化合物と同様な化合物が挙げられる。コア固定用ホットメルト9は、インジケーター固定用ホットメルト8と同様に、装着者の体液とインジケーター5との接触を妨げない観点から、ホットメルト組成物が塗布された部分と塗布されていない部分が混在するように塗布されていることが好ましい。コア固定用ホットメルト9の塗布方法は、インジケーター固定用ホットメルト8と同じ塗布方法を用いることができる。
【0055】
コア固定用ホットメルト9の塗布坪量は、装着者の体液とインジケーター5との接触を妨げ難く、ホットメルトによるおむつの風合い低下を防止する観点から、インジケーター5の塗布坪量よりも少なく、インジケーター固定用ホットメルト8の塗布坪量と同量か少ないことが好ましい。具体的には、コア固定用ホットメルト9の塗布坪量は、1〜20g/m2であることが好ましく、2〜10g/m2であることが更に好ましい。
【0056】
上述した本発明の第2実施形態の使い捨ておむつ1Bを使用した際の作用効果について説明する。
第2実施形態の使い捨ておむつ1Bの効果については、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aの効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aの効果と同様であり、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aの効果の説明が適宜適用される。
【0057】
おむつ1Bは、図4,図5に示すように、吸収体4の吸収性コア40の下面(非肌対向面)と吸収体4のコアラップシート45との間に吸収性コア40及びコアラップシート45を固定するコア固定用ホットメルト9を更に有しており、コア固定用ホットメルト9は、裏面シート3と吸収体4のコアラップシート45の間に配されたインジケーター固定用ホットメルト8(股下インジケーター固定用ホットメルト81)と少なくとも一部重なっている。その為、吸収性コア40、コアラップシート45、インジケーター5及び裏面シート3が一体的に固定されている部分を有しており、装着者の体液吸収後にもインジケーター5の固定が外れ難い。
【0058】
特に、おむつ1Bのコア固定用ホットメルト9は、図4示すように、吸収性コア40を構成する下部吸収層412の下面(非肌対向面)全域に亘って形成されているので、装着時の強制的な作用が働いても、装着者の体液を吸収した後であっても、中央非積繊部43の形状を含む下部吸収層412の形状が変わり難く、吸収性コア40、コアラップシート45、インジケーター5及び裏面シート3の一体性が保持され易い。従って、装着者の体液がインジケーター5に移行し易く、インジケーター5の変色も起き易い。
【0059】
本発明の使い捨ておむつは、上述の第1,第2実施形態の使い捨ておむつ1A,1Bに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の第1,第2実施形態の使い捨ておむつ1A,1Bにおける各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
【0060】
例えば、上述の第1,第2実施形態の使い捨ておむつ1A,1Bにおいては、図2,図4に示すように、インジケーター固定用ホットメルト8が、股下部Cに股下インジケーター固定用ホットメルト81を有し、更に、インジケーター5の端部5aよりも外方に腹側インジケーター固定用ホットメルト82及びインジケーター5の端部5bよりも外方に背側インジケーター固定用ホットメルト83を有しているが、股下部Cにのみ股下インジケーター固定用ホットメルト81を有していればよい。
【0061】
上述の第1,第2実施形態の使い捨ておむつ1A,1Bにおいては、図2,図4に示すように、インジケーター5が、幅方向(X方向)においては、中央非積繊部43の幅以内に配されており、中央非積繊部43の幅(W1)とインジケーター5の幅(W2)との関係が、W1>W2であるが、W2>W1となってもよい。
また、上述の第1,第2実施形態の使い捨ておむつ1A,1Bにおいては、図2,図4に示すように、インジケーター5が、2本の線状のインジケーターで形成されているが、幅広の1本のインジケーターで形成されていてもよい。
【0062】
また、上述の第1,第2実施形態の使い捨ておむつ1A,1Bにおいては、図2,図4に示すように、インジケーター固定用ホットメルト8が、股下部Cに、幅方向(X方向)に延びる股下インジケーター固定用ホットメルト81を1本のみ有しているが、複数本であってもよい。例えば、インジケーター5が、縦方向(Y方向)において、股下部Cを越えて背側部A及び股下部Bに至るまで延在せずに、吸収体4の中央非積繊部43の縦方向(Y方向)の全長に亘ってのみ配されている場合には、図6,図7,図8に示すように、股下インジケーター固定用ホットメルト81を配してもよい。以下、図6,図7,図8に示す股下インジケーター固定用ホットメルト81の形態について詳述する。
【0063】
図6に示す使い捨ておむつの吸収性本体6は、幅方向(X方向)に延在する3本の股下インジケーター固定用ホットメルト81を有している。3本の股下インジケーター固定用ホットメルト811,812,813の縦方向(Y方向)の配置位置について詳述すると、最も腹側部A寄りに配されている股下インジケーター固定用ホットメルト811は、インジケーター5の腹側部A側の端部5a近傍に配されており、インジケーター5の端部5aと腹側インジケーター固定用ホットメルト82との間に配されている。また、最も背側部B寄りに配されている股下インジケーター固定用ホットメルト812は、インジケーター5の背側部B側の端部5b近傍に配されており、インジケーター5の端部5bと背側インジケーター固定用ホットメルト83との間に配されている。そして、残りの股下インジケーター固定用ホットメルト813は、おむつを2つに折り畳まれた際に生じる幅方向(X方向)に延びる折り線Fを跨いで折り線Fに沿って配されている。3本の股下インジケーター固定用ホットメルト811,812,813は、幅方向(X方向)においては、中央非積繊部43の幅よりも長く延在している。このような3本の股下インジケーター固定用ホットメルト811,812,813を有することにより、インジケーター5の縦方向(Y方向)の両端部5a,5b及び中央を固定し、ズレの発生を抑えることができる。
【0064】
図7に示す使い捨ておむつの吸収性本体6は、幅方向(X方向)に延在する複数の股下インジケーター固定用ホットメルト81を有している。各股下インジケーター固定用ホットメルト81は、それぞれ、吸収体4の中央非積繊部43及びインジケーター5それぞれと直交するように配されており、縦方向(Y方向)に略等間隔を空けて配されている。このように、複数本の股下インジケーター固定用ホットメルト81を有することにより、通気性を損なうことなくインジケーター5を固定し、ズレの発生を抑えることができる。
【0065】
図8に示す使い捨ておむつの吸収性本体6は、幅方向(X方向)に延びる1本の股下インジケーター固定用ホットメルト81を有し、更に、吸収体4の中央非積繊部43の両側縁外方に側縁に沿って縦方向(Y方向)に延在する一対の縦長ホットメルト814,814を有している。一対の縦長ホットメルト814,814は、それぞれ、中央非積繊部43の縦方向(Y方向)の全長に亘ってのみ配されている。このように、一対の縦長ホットメルト814,814を更に有することにより、着用時の中央非積繊部43とインジケーター5の位置ずれを防止できる。尚、このような一対の縦長ホットメルト814,814は、図6,図7に示す吸収性本体6に配されていてもよい。
【0066】
本発明の使い捨ておむつは、パンツ型使い捨ておむつ以外にも、例えば、展開型の使い捨ておむつ等に好適に用いることができる。
また、使い捨ておむつは、幼児又は成人用の使い捨ておむつであってもよい。
【実施例】
【0067】
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は斯かる実施例に限定されるものではない。
【0068】
〔実施例1〕
実施例1では、上述した図2,図3に示す第1実施形態に示す構造の使い捨ておむつを想定して、上述の<接着強度の測定方法>で述べた複合シートを作製し、DRI条件及びWET条件での接着強度を測定した。
裏面シート3としては、ポリオレフィン系樹脂と炭酸カルシウム、軟質効果及び分散効果とを有する添加剤を2種類混練し、延伸加工して得た厚み20g/m2の透湿性フィルムを用い、コアラップシート45としては、目付16g/m2のティッシュペーパーを用いた。
また、インジケーター5としては、ボスティック・ニッタ株式会社製のウエットネスインジケーター(品番H9490)を用い、インジケーター固定用ホットメルト8としては、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体及び変性スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体を混合したベースポリマーと、C5系石油樹脂及びC9系石油樹脂を混合した粘着付与成分と、プロセスオイルからなる軟化剤成分と、更に酸化防止剤とを所定量配合してなるホットメルト型接着剤を用いた。
上述の<接着強度の測定方法>で述べた通りに、前記構成のコアラップシート45に、前記成分からなるインジケーター5を表1に示す塗布量となるように塗布し、次いで、前記成分からなるインジケーター固定用ホットメルト8を表1に示す塗布量となるように塗布し、前記構成の裏面シート3を貼り合わせて複合シートを作製した。
【0069】
〔実施例2〕
実施例2では、実施例1と同様に、上述した図2,図3に示す第1実施形態に示す構造の使い捨ておむつを想定して、複合シートを作製した。
実施例2の複合シートにおいては、実施例1に用いたティッシュペーパーからなるコアラップシート45を、目付10g/m2の親水性の不織布に変更する以外は、実施例1と同様にして複合シートを作製した。具体的には、前記構成のコアラップシート45に、前記成分からなるインジケーター5を表2に示す塗布量となるように塗布し、次いで、前記成分からなるインジケーター固定用ホットメルト8を表2に示す塗布量となるように塗布し、前記構成の裏面シート3を貼り合わせて複合シートを作製した。
【0070】
〔評価〕
実施例1〜2の各複合シートについて、上述の<接着強度の測定方法>で述べた通りに、DRY条件及びWET条件での接着強度を測定した。これらの結果を下記表1,表2に示す。
【0071】
【表1】

【0072】
【表2】

【0073】
表1,表2の結果から明らかなように、実施例1〜2の各複合シートは、何れも、DRY条件のみならずWET条件においても、前記成分からなるインジケーター固定用ホットメルト8の接着強度の方が、前記成分からなるインジケーター5の接着強度よりも、それらの塗布量が同じ場合、常に高いことが判った。従って、実施例1,実施例2に用いた、裏面シート3、コアラップシート45、インジケーター5及びインジケーター固定用ホットメルト8を採用して、例えば、図2,図3に示す第1実施形態に示す構造の使い捨ておむつを作製すれば、装着時の強制的な作用によってもインジケーターがズレ難く(DRY条件を想定)、装着者の体液吸収後にも外れ難い(WET条件を想定)おむつとなると考えられる。このように、実施例1,実施例2に用いた、裏面シート3、コアラップシート45、インジケーター5及びインジケーター固定用ホットメルト8を採用して作製された使い捨ておむつは、インジケーターの視認性が向上し、外観不良も生じ難いと考えられる。
【符号の説明】
【0074】
1A,1B 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
40 吸収性コア
41 高坪量部
411 上部吸収層
42 低坪量部
412 下部吸収層
43 中央非積繊部
44 側部非積繊部
45 コアラップシート
5 インジケーター
6 吸収性本体
7 外包材
71,72 外包材形成用シート
8 インジケーター固定用ホットメルト
81,811,812,813 股下インジケーター固定用ホットメルト
814 縦長ホットメルト
82 腹側インジケーター固定用ホットメルト
83 背側インジケーター固定用ホットメルト
9 コア固定用ホットメルト
10,73,74,75,121,122 弾性部材
12 防漏カフ
120 防漏カフ形成用シート
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
S サイドシール部
CL おむつの縦方向に延びる中心線
F 折り線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液透過性の表面シート、液難透過性の裏面シート、及びこれらシート間に配された縦長の吸収体を備え、該裏面シートと該吸収体との間に、色の変化により排尿を知らせるホットメルト組成物からなるインジケーターが配され、腹側部と背側部と股下部とに区分された使い捨ておむつであって、
前記吸収体は、吸水性ポリマーを含む吸収性コア及び該吸収性コアを被覆するコアラップシートを有し、
前記裏面シートと前記コアラップシートの間に前記インジケーターを固定するインジケーター固定用ホットメルトを有しており、
前記吸収性コアは、前記股下部の幅方向中央部に、中央非積繊部を有し、該中央非積繊部は、縦方向に延びて形成されており、
前記インジケーターは、幅方向において前記中央非積繊部と重なっており、該中央非積繊部に沿って形成されており、
前記インジケーター固定用ホットメルトは、少なくとも前記股下部において、前記中央非積繊部及び前記インジケーターそれぞれと交差する方向に延びて形成されている使い捨ておむつ。
【請求項2】
前記インジケーター固定用ホットメルトの塗布坪量は、前記インジケーターの塗布坪量と同量かそれよりも少なく、前記インジケーター固定用ホットメルトの接着強度は、前記インジケーターの接着強度よりも強い請求項1に記載の使い捨ておむつ。
【請求項3】
前記インジケーターは、縦方向において、前記中央非積繊部の前記腹側部側の端部及び前記背側部側の端部それぞれを越えて延在しており、
前記インジケーター固定用ホットメルトは、前記股下部において、前記中央非積繊部及び前記インジケーターそれぞれと交差する方向に延びる股下インジケーター固定用ホットメルトと、前記インジケーターの前記腹側部側の端部よりも腹側部寄りに幅方向に延びる腹側インジケーター固定用ホットメルトと、前記インジケーターの前記背側部側の端部よりも背側部寄りに幅方向に延びる背側インジケーター固定用ホットメルトとを有する請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ。
【請求項4】
前記吸収性コアの下面と前記コアラップシートとの間に該吸収性コア及び該コアラップシートを固定するコア固定用ホットメルトを有しており、
前記コア固定用ホットメルトは、縦方向又は幅方向において、前記インジケーター固定用ホットメルトと少なくとも一部重なっている請求項1〜3の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
【請求項5】
前記インジケーター固定用ホットメルト及び前記コア固定用ホットメルトは、ホットメルト組成物が塗布された部分と塗布されていない部分が混在するように塗布されている請求項4に記載の使い捨ておむつ。
【請求項6】
前記吸収性コアは、前記股下部における幅方向中央部に高坪量部を有し、該高坪量部の両側に該高坪量部より低坪量の低坪量部を有している請求項1〜5の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−223230(P2012−223230A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−90896(P2011−90896)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】