説明

使い捨てオムツ

【課題】一般のパンツのように着用することができ、かつ、着用後に容易にフィット感を調整することができる使い捨てオムツを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の使い捨てオムツは、着用者の胴回りにフィットする胴部1と、着用者の股間を覆う股部2とを備える。前記胴部1は、着用者の後の胴を覆う第1胴部11と、着用者の前の中央の胴を覆う第2胴部12とを備える。前記第1胴部11は、前記第2胴部12よりも胴回り方向Xに長い。前記第1胴部11は、胴回り方向Xの両端部15の内表面に、各々、雄面ファスナMを備える。前記第2胴部12は、雌面ファスナFと、不織布からなる仮接合面3とを外表面に備える。前記仮接合面3は着用者の前の胴の略中央に設けられている。前記仮接合面3に前記雄面ファスナMが仮接合されて、オムツがパンツ型に折り畳まれている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨てオムツに関するものである。
【背景技術】
【0002】
面ファスナを用いてフィット感を調整できるようにした使い捨てオムツとしては、下記特許文献1に開示されているオムツが知られている。このオムツは、図5のように、いわゆるT字型のオムツであり、着用者の縦長部101の先端部分(前の胴部)に略全面にわたって設けられた面ファスナ102に、横長部103の両端に設けられた別の面ファスナ104を面接合して、パンツ形状に形成する。
【特許文献1】特開2003−102777号公報(図1)
【0003】
かかる使い捨てオムツは、製品出荷時には、そのままの状態では使用できないように折り畳まれている。すなわち、一旦、オムツを展開して身体に当てた後、面ファスナ104,102をオムツの適切な位置において接合して、オムツを着用しなければならない。かかる着用方法は、自らオムツを着用することができない乳児、重度の病人、いわゆる要介護度が高い老人等にオムツを着せる場合には適切である。
【0004】
一方、差程の介護を必要としない病人や要介護度の低い老人等は自ら着座ないし中腰の姿勢でパンツを着用することができる。しかし、展開されたオムツでは横長部103を腰に回しつつ、縦長部101を股間に当てがう必要があり、着用することが難しい。むしろ、一般のパンツと同じようにパンツ型のオムツを着用したいという要望がある。したがって、かかる軽度の病人等にとっては、購入時にオムツを展開せずにすぐに着用できるような状態であることが望ましい。
【発明の開示】
【0005】
ここで、前記図5の面ファスナ102,104を予め接合して、オムツを予めパンツ形状に形成した上で折り畳んで出荷すれば、オムツを展開せずにすぐに着用することができる。
【0006】
しかし、図5の前記オムツを着用した後、フィット感の調整のために接合位置を変更する場合がある。かかる場合に面ファスナ102,104同士が予め面接合されたオムツでは、面ファスナ102,104を剥がすのに大きな力を要するので、力の弱い病人や老人にとって、フィット感の調整作業が難しくなる。
【0007】
一方、予めパンツ型に形成されたオムツでは、介護者がオムツを病人等に着用させる度にファスナ102,104を剥がす必要があり面倒である。
【0008】
したがって、本発明は、一般のパンツのように着用することができ、かつ、着用後に容易にフィット感を調整することができると共に、オムツとして用いる場合にも用い易い使い捨てオムツを提供することを目的とする。
【0009】
前記目的を達成するために、本発明のある使い捨てオムツは、着用者の胴回りにフィットする胴部と、着用者の股間を覆う股部と、を備えた使い捨てオムツであって、前記胴部は、着用者の後の胴から胴回りに沿って着用者の前の胴まで延びる第1胴部と、少なくとも着用者の前の中央の胴を覆う第2胴部と、を備え、前記第1胴部は、前記第2胴部よりも胴回り方向に長く、前記第1胴部は、胴回り方向の両端部の内表面に、各々、雄面ファスナ(接合要素の一例)を備え、前記第2胴部は、雌面ファスナ(被接合面を形成する部材の一例)と、不織布からなる仮接合面とを外表面に備え、前記仮接合面は着用者の前の胴の略中央に設けられていると共に、少なくとも前記仮接合面の胴回り方向の両側には前記雌面ファスナが配置されており、前記雄面ファスナは前記雌面ファスナ及び前記仮接合面に接合可能であり、前記仮接合面と前記雄面ファスナとの係合力は、前記雌面ファスナと雄面ファスナとの係合力よりも小さく、前記仮接合面に前記雄面ファスナが仮接合されて、パンツ型に折り畳まれている。
本発明においては、雄面ファスナに代えて、接合要素の一例として粘着テープが用いられることができる。この場合、被接合面や仮接合面としては雌面ファスナに代えて平滑な表面を持つ部材が用いられてもよい。
【0010】
かかる使い捨てオムツは、予めパンツ型に折り畳まれているので、着用者はオムツを展開することなく、一般のパンツのように仮に着用することができる。雄面ファスナは雌面ファスナに接合されているのではなく、係合力の弱い不織布の仮接合面に接合されているから、前記仮の着用後に、着用者は小さな力で雄面ファスナを仮接合面から剥がした後に、雄面ファスナに雌面ファスナを係合させて雄面ファスナの接合位置を容易に変更できる。つまり、フィット感の調整を容易に行うことができる。したがって、足腰の弱い老人でも介護者の介護なしで自身でオムツを着用することができる。
なお、仮接合面とは別に雌面ファスナが設けられており、当該雌面ファスナに雄面ファスナを接合することにより、大きな係合力を得ることもできる。
【0011】
一方、介護者が病人等にオムツを着用させる際には、係合力の弱い不織布から雄面ファスナを小さな力で剥がして、オムツを展開した状態にすることで、通常のオムツとして本オムツを着用させることができる。
本発明において、雌面ファスナは、市販の雌面ファスナを用いることも可能であるが、前記仮接合面を形成する不織布よりも起毛された(毛羽立ちの大きい)不織布を用いることもでき、この場合も本発明の範囲に含まれる。
【0012】
前記雌面ファスナは、胴回り方向に互いに離間した一対の雌面ファスナからなり、前記一対の雌面ファスナの間において前記仮接合面が露出しているのが好ましい。
【0013】
本発明の好ましい態様においては、前記仮接合面を形成する不織布の外表面に前記雌面ファスナが接着されている。一般に、第2胴部は外表面に不織布を持っているので、前記第2胴部の一部を形成する不織布により仮接合面が形成されていることで製造性の低下を招かない。
【0014】
本発明の別の好ましい態様においては、前記仮接合面を形成する不織布は前記第2胴部から胴回り方向の両側に向って延びるフラップを形成すると共に、当該不織布には胴回り方向に伸縮可能な弾性部材が設けられている。
このようにすれば、着用後にフィット感を調整する際にフラップをつまんで第2胴部が胴回り方向に移動しないようにして雄面ファスナの接合位置を調整できるので、フィット感の調整が更に容易になる。また、第2胴部に弾性部材を設けることにより、着用者の前の胴におけるオムツのフィット性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0016】
第1実施例:
まず、本発明の第1実施例を図1〜図3にしたがって説明する。本実施例は本発明の原理的な実施例であり、いわゆるT型の使い捨てオムツの基本的な構造および原理を説明する。
図1(a),図1(b)は、本発明の使い捨てオムツの基本的な構造を示す概略斜視図である。図1(a)は部分的に展開された状態のオムツを示し、図1(b)は折り畳んだ出荷時の状態のオムツを示す。
【0017】
図1(a)に示すように、使い捨てオムツは、着用者の胴回りにフィットする胴部1と、着用者の股間を覆う股部2とを備える。前記胴部1は、少なくとも着用者の後の胴を覆う第1胴部11と、少なくとも着用者の前の胴を覆う第2胴部12とを備える。前記第1胴部11は、前記第2胴部12よりも胴回り方向Xに長く形成されている。
第1胴部11は、着用者の後の胴から胴回り方向Xの両側に延びるように形成されている。。第1胴部11の胴回り方向Xの長さは、使用時に着用者の後の胴から胴回りに沿って着用者の前の胴まで届く程度である。一方、第2胴部12の胴回り方向Xの長さは、この例では前記股部2のそれと概ね同じである。
【0018】
前記第1胴部11は、胴回り方向Xの両端部15,15の内表面(肌に対面する側の面)に、各々、雄面ファスナM,Mを備える。前記第2胴部12は、胴回り方向Xの両端部17,17の外表面(肌に対面しない側の面)に、各々、雌面ファスナF,Fを備える。前記雌面ファスナF,Fは、前記第2胴部12を構成する不織布の表面に接着されている。前記第2胴部12の不織布は、着用者の前の胴の略中央部分(胴回り方向Xの略中央部分)の外表面において露出した仮接合面3を形成する。前記雌面ファスナF,Fは、胴回り方向Xに互いに離間して配置されており、仮接合面3は両雌面ファスナF,Fに挟まれるように配置されている。
【0019】
前記第2胴部12の雄面ファスナM,Mは、前記雌面ファスナF,Fにも不織布からなる前記仮接合面3にも接合可能である。前記雄面ファスナM,Mと仮接合面3とを接合した場合の係合力は、雄面ファスナM,Mと雌面ファスナF,Fとを接合した場合の係合力よりも小さい。
【0020】
図1(b)に示すように、出荷時の状態では、前記第1胴部11が折り畳まれて、第1胴部11の両端部15,15が第2胴部12の外表面に重ねられる。この際、前記雄面ファスナM,Mの少なくとも一部が、前記仮接合面3に接合される。この雄面ファスナM,Mおよび仮接合面3の接合は、係合力の弱い仮接合の状態である。
【0021】
このようにして、パンツ型に折り畳まれた使い捨てオムツが形成される。パンツ型に形成されているので、そのままパンツのように着用することができる。また、前記のように、雄面ファスナM,Mが仮接合面3に仮接合された状態であるから、一旦、着用した後、雄面ファスナM,Mを仮接合面3から小さな力で容易に剥がすことができ、雄面ファスナM,Mを第2胴部12の雌面ファスナF,Fに接合して、着用者に合わせたフィット感が得られる。この際、雄面ファスナM,Mは雌面ファスナF,Fに接合されるので、より強力に接合される。
勿論、T型に展開して、通常のオムツとして横たわっている病人等に着用させることもできる。
【0022】
なお、前記図1(a),図1(b)では、雄面ファスナM,Mは仮接合面3にちょうど嵌り込むような大きさに形成されているが、必ずしもそのように形成する必要はない。例えば、図2(a)のように、より小さな雄面ファスナM,Mを用いて、雄面ファスナM,Mが仮接合面3の一部にのみ接合するようにしてもよい。また、図2(b)のように、より大きな雄面ファスナM,Mを用いて、雄面ファスナM,Mが仮接合面3の少なくとも一部および雌面ファスナF,Fの一部に接合するようにしてもよい。なお、図2(a),図2(b)の平面図では、雄面ファスナMの設けられた部分を明瞭にするために、当該部分に網かけを施している。
【0023】
また、前記図1(a),図1(b)では、第2胴部12の外表面を形成する不織布に一対の雌面ファスナF,Fを互いに離間して配置、接着することで、その間に仮接合面3を形成したが、必ずしもかかる構造を採用する必要はない。例えば、図3(a)のように、中央に孔41を有する1つの雌面ファスナFを前記不織布に接着することで、雌面ファスナFに囲まれた仮接合面3を形成できる。また、図3(b)のように、第2胴部12を形成する不織布43とは別の不織布44を雌面ファスナFの上に接着することで、仮接合面3を形成することもできる。この場合、図3(c)のように、第2胴部12を形成する不織布43の上に、胴回り方向Xに沿って第2胴部12を横断する1つの雌面ファスナFを接着し、さらに該雌面ファスナFの上に別の不織布44を接着する。しかし、かかる図3(a),(b)の構造よりも図1(a)の構造の方が製造が容易である。
【0024】
第2実施例:
次に、本発明の第2実施例を図4(a)〜図4(c)にしたがって説明する。本実施例はいわゆるTH型の使い捨てオムツの具体的な構造の一例を示す。なお、以下の実施例において、第1実施例と同一部分または相当部分に同一符号を付して、その詳しい説明および図示を省略する。なお、図4(a)の平面図では、雄面ファスナMの設けられた部分を明瞭にするために、同部分に網かけを施している。
【0025】
図4(a)に示すように、本実施例のオムツは、着用者の胴回りを覆う第1胴部11および第2胴部12と、着用者の股間を覆う股部2とを備え、複数のシート状部材および弾性部材から形成される。また、本オムツは、吸収材Cを含むコア部80を備えており、該コア部80は前記第1胴部11、股部2および第2胴部12にわたって跨がるように配置されている。
【0026】
図4(b)に示すように、前記コア部80はトップシート81、吸収体Cおよびバックシート83などが積層されて形成される。前記トップシート81は着用者の肌に当接する液透過性のシートであり、着用者の体液を透過することができる。前記吸収体Cは着用者の体液を吸収する機能を有し、例えば、パルプを紛砕したフラッフパルプおよび/または高吸収性ポリマーを含んでいてもよい。前記バックシート83は、液不透過性のシートであり、着用者の体液を透過しない。
【0027】
図4(c)に示すように、前記トップシート81の胴回り方向Xの両端部分にはレッグギャザを構成する弾性部材72が設けられていてもよい。
また、図4(a),図4(c)に示すように、コア部80の胴回り方向Xの両端部には、防漏カフ95が設けられていてもよい。前記防漏カフ95には弾性部材73が設けられていてもよい。
【0028】
図4(a),図4(b)に示すように、前記コア部80を外側から覆うようにインナー材91およびアウター材92が設けられている。インナー材91は前記第1および第2胴部11,12の部分に対応して設けられている。アウター材92は前記コア部80の全部を外側から覆うと共に、本オムツの全体(第1胴部11、第2胴部12および股部2)にわたって広がるように設けられている。アウター材92は、たとえば不織布であってもよく、第1胴部11、第2胴部12および股部2の外表面を形成する。
図4(b)に示すように、インナー材91とアウター材92との間には弾性部材71が挟み込まれていると共に、アウター材92の長手方向Yの両端部93,93にも弾性部材71が設けられている。このように弾性部材71が胴回り方向Xに延びるように設けられて、フィットギャザおよびウェストギャザを構成してもよい。
【0029】
第1胴部11における前記アウター材92の胴回り方向Xの両端部15,15には、雄面ファスナM,Mが内表面に設けられている。なお、図4(a)に示すように、本オムツでは、雄面ファスナM,Mが設けられている両端部15,15に弾性部材71が設けられていないが、同部15,15にも弾性部材71を設けるようにしてもよい。
【0030】
第2胴部12における前記アウター材92の外表面つまり不織布92の外表面には、一対の雌面ファスナF,Fが接着されている。この一対の雌面ファスナF,Fは、胴回り方向Xに互いに離間して設けられていることで、両雌面ファスナF,Fの間に不織布が露出した仮接合面3が形成される。
【0031】
なお、図4(a)に示すように、第2胴部12における前記アウター材92の前記端部93のうち、仮接合面3に対応する部分には弾性部材71が図示されていないが、当該部分にも弾性部材71を設けてもよいし、あるいは、弾性部材71を短く切断して前記仮接合面3に対応する部分に収縮力が発揮されないようにしてもよい。
【0032】
また、第2胴部12における前記アウター材92は、前記雌面ファスナFの胴回り方向Xの両側に向って延びて、フラップ99を形成している。このフラップ99をつまんで第2胴部を固定しながら、面ファスナF,Mの接合位置を調整できるので、容易にフィット感の調整が可能になる。
【0033】
本オムツは、フラップ99を内側に折り畳み、更に、股部2を折り畳んだ後、第1胴部11の両端部15,15を第2胴部12の外表面側に重ねて、雄面ファスナM,Mを仮接合部3に仮接合することで、前記第1実施例と同様にパンツ型に折り畳まれたオムツとなる。
【0034】
ところで、図4のようなオムツでは、雌面ファスナF,F間に仮接合面3を設けずに、雄面ファスナMをフラップ99の外表面に接合することも可能である。しかし、こうすると、出荷時のパンツ形状に畳んだ状態において嵩張る。
【0035】
ところで、オムツの着用時に雄面ファスナM,Mを中央の仮接合面3に接合したままの状態で用いられる場合は極めて少ない。したがって、中央には仮接合面3が設けられており、本来の雌面ファスナF,Fが設けられていないが、何ら支障がない。
【0036】
なお、前記弾性部材71,72,73としては糸ゴム、平ゴム、網目ゴム、弾性フィルムまたは熱可塑性弾性部材を含む材料を採用してもよい。
【0037】
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、不織布のアウター材を第1および第2胴部にのみ設けて、股部には設けないようにしてもよい。
また、第1胴部のうちコア部が配置された部分に弾性部材を設けるようにしてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、使い捨てオムツに適用し得る。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】(a)は本発明の第1実施例にかかる使い捨てオムツの一部展開した状態を示す概略斜視図、(b)は同オムツの折り畳んだ状態を示す概略斜視図である。
【図2】(a),(b)は変形例にかかるオムツの折り畳んだ状態を示す部分平面図である。
【図3】(a),(b)は変形例にかかるオムツの第2胴部を示す概略斜視図、(c)は図3(b)のIIIc-IIIc 線断面図である。
【図4】(a)は本発明の第2実施例にかかる使い捨てオムツの平面図、(b)は図4(a)のIVb-IVb 線断面図、(c)は図4(a)のIVc-IVc 線断面図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0040】
1:胴部
11:第1胴部
12:第2胴部
15:(第1胴部の)両端部
2:股部
3:仮接合面
71,72:弾性部材
99:フラップ
F:雌面ファスナ(被接合面を形成する部材)
M:雄面ファスナ(接合要素)
X:胴回り方向


【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の胴回りにフィットする胴部と、着用者の股間を覆う股部と、を備えた使い捨てオムツであって、
前記胴部は、着用者の後の胴から胴回りに沿って着用者の前の胴まで延びる第1胴部と、少なくとも着用者の前の中央の胴を覆う第2胴部と、を備え、
前記第1胴部は、前記第2胴部よりも胴回り方向に長く、
前記第1胴部は、胴回り方向の両端部の内表面に、各々、接合要素を備え、
前記第2胴部は、被接合面と仮接合面とを外表面に備え、
前記仮接合面は着用者の前の胴の略中央に設けられていると共に、少なくとも前記仮接合面の胴回り方向の両側には前記被接合面が配置されており、
前記接合要素は前記被接合面及び前記仮接合面に接合可能であり、
前記仮接合面と前記接合要素との係合力は、前記接合要素と被接合面との係合力よりも小さく、
前記仮接合面に前記接合要素が仮接合されて、パンツ型に折り畳まれた使い捨てオムツ。
【請求項2】
着用者の胴回りにフィットする胴部と、着用者の股間を覆う股部と、を備えた使い捨てオムツであって、
前記胴部は、着用者の後の胴から胴回りに沿って着用者の前の胴まで延びる第1胴部と、少なくとも着用者の前の中央の胴を覆う第2胴部と、を備え、
前記第1胴部は、前記第2胴部よりも胴回り方向に長く、
前記第1胴部は、胴回り方向の両端部の内表面に、各々、雄面ファスナを備え、
前記第2胴部は、雌面ファスナと、不織布からなる仮接合面とを外表面に備え、
前記仮接合面は着用者の前の胴の略中央に設けられていると共に、少なくとも前記仮接合面の胴回り方向の両側には前記雌面ファスナが配置されており、
前記雄面ファスナは前記雌面ファスナ及び前記仮接合面に接合可能であり、
前記仮接合面と前記雄面ファスナとの係合力は、前記雌面ファスナと雄面ファスナとの係合力よりも小さく、
前記仮接合面に前記雄面ファスナが仮接合されて、パンツ型に折り畳まれた使い捨てオムツ。
【請求項3】
請求項1もしくは2において、前記被接合面または前記雌面ファスナは、胴回り方向に互いに離間した一対の雌面ファスナからなり、
前記一対の雌面ファスナの間において前記仮接合面が露出している使い捨てオムツ。
【請求項4】
請求項1、2もしくは3において、前記仮接合面または前記仮接合面を形成する不織布の外表面に前記被接合面または前記雌面ファスナが接着されている使い捨てオムツ。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項において、前記仮接合面を形成する不織布は前記第2胴部から胴回り方向の両側に向って延びるフラップを形成すると共に、当該不織布には胴回り方向に伸縮可能な弾性部材が設けられている使い捨てオムツ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−175104(P2006−175104A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−372953(P2004−372953)
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(591040708)株式会社瑞光 (78)
【Fターム(参考)】