説明

使い捨てカイロ

【課題】多色の細かい絵柄や模様を鮮明に印刷することができ、かつ、デザイン性や宣伝性が損なわれることなく、鮮明な印刷状態を保つことのできる使い捨てカイロを提供する。さらには、穿孔性に優れ、小さく均一な穿孔を設けた使い捨てカイロを提供する。
【解決手段】偏平状袋内に空気の存在下で酸化発熱する発熱組成物が封入されており、前記偏平状袋が気密性袋内に収納されてなるカイロ。前記偏平状袋の片面または両面が厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含む合成樹脂積層フィルムからなり、前記フィルムの表面に印刷が施されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は使い捨てカイロに関する。さらに詳しくは、多色の細かい絵柄や模様を鮮明に印刷することができ、かつ、デザイン性や宣伝性が損なわれることなく、鮮明な印刷状態を保つことができ、さらには、穿孔を小さく均一にすることができる使い捨てカイロに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、空気の存在下で発熱する発熱組成物を通気性の収納袋(内袋)に収容し、この内袋を非通気性の袋(外袋)で包装した使い捨てカイロが知られている。かかるカイロとしては、手足や腰部を温めるもの以外に、足の裏、肩、臀部など身体の種々の部位を対象にしたものが提案されており、また所定の部位に貼りつけて当該部位を効果的に温めるために内袋の表面に粘着剤層を設けたものも提案されている。
【0003】
このような使い捨てカイロは、外袋を開封して、内袋内の発熱組成物を空気と接触させることにより発熱が開始し、所定の時間温かい状態が維持されるが、一般的な使い捨てカイロでは、使用感ないしは触感を考慮して、内袋の材質として、柔らかく、かつ所定の強度を有する不織布が使われている(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、不織布は、使用感ないしは触感には優れているものの、表面が粗く、また多少毛羽立っているため、単一色の粗い絵柄や模様しか印刷することができず、デザイン性や宣伝性において不充分なものであった。また、前記模様や絵柄は、手などが触れることにより、比較的簡単に一部が剥がれてしまうこともあった。
【0005】
一方、不織布の代わりに合成樹脂フィルムを用いると、多色の細かい絵柄や模様を鮮明に印刷することができ、さらに鮮明な印刷状態を保つことができる。しかし、合成樹脂フィルムを用いた場合には、通常、黒色を有している発熱組成物の色が透けるため、デザイン性および宣伝性が損なわれていた。
【0006】
さらに、通気性を付与するために、合成樹脂フィルムには穿孔が設けられるが、穿孔性が悪く、フィルムの表裏で穿孔の大きさが異なってしまい、安定した通気性を得ることができない。また、穿孔の大きさも大きくなるため、内容物がこぼれ易いという問題がある。
【0007】
【特許文献1】特開平9−75387号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、叙上の事情に鑑み、多色の細かい絵柄や模様を鮮明に印刷することができ、かつ、デザイン性や宣伝性が損なわれることなく、鮮明な印刷状態を保つことのできる使い捨てカイロを提供することを目的とする。
【0009】
さらには、穿孔性に優れ、小さく均一な穿孔を設けた使い捨てカイロを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、本発明は、偏平状袋内に空気の存在下で酸化発熱する発熱組成物が封入されており、前記偏平状袋が気密性袋内に収納されてなるカイロであって、前記偏平状袋の片面または両面が厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含む合成樹脂積層フィルムからなり、前記フィルムの表面に印刷が施されてなる使い捨てカイロに関する。
【0011】
前記偏平状袋の両面が、厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含む合成樹脂積層フィルムからなることが好ましい。
【0012】
前記偏平状袋の片面が、厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含む合成樹脂積層フィルムからなり、他方が多孔質合成樹脂フィルム、粘着剤層および剥離紙からなることが好ましい。
【0013】
前記合成樹脂積層フィルムに微細な孔を穿設したことが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の使い捨てカイロによれば、内袋の片面または両面を合成樹脂積層フィルムで作製しているので、多色の細かい絵柄や模様を鮮明に印刷することができ、デザイン性や宣伝性を高めるとともに、鮮明な印刷状態を保つことができる。
【0015】
また、合成樹脂積層フィルムが厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含んでいるため、穿孔が小さく均一になり、通気性が安定化し、温度パフォーマンスを安定にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、偏平状袋内に空気の存在下で酸化発熱する発熱組成物が封入されており、前記偏平状袋が気密性袋内に収納されてなるカイロであって、前記偏平状袋の片面または両面が厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含む合成樹脂積層フィルムからなり、前記フィルムの表面に印刷が施されてなる使い捨てカイロに関する。
【0017】
以下、図面を参照しつつ、本発明の使い捨てカイロを詳細に説明する。
【0018】
本発明の使い捨てカイロは、図1に示すように、偏平状袋(以下、内袋と称す)1内に空気の存在下で酸化発熱する発熱組成物2が封入されており、前記偏平状袋1が気密性袋(以下、外袋と称す)3内に収納されている。
【0019】
前記外袋3は、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリカ蒸着フィルムおよび塩化ビニリデンコートフィルムなどの無孔フィルムからなることが好ましい。なかでも、酸素や水蒸気の非透過性、および、水素の適切な透過性の点で、塩化ビニリデンコートフィルムが好ましい。
【0020】
前記無孔フィルムの厚さは、30〜300μmが好ましい。30μmより薄いと、製品を保護する上で、強度が不足する傾向にあり、300μmをこえると、フィルムの加工適正が低下し、経済的に不利益となる傾向にある。
【0021】
前記扁平状袋1の内部に封入され、空気の存在下で酸化発熱する発熱組成物2としては、たとえば鉄粉などの金属粉、活性炭、水、保水剤(木粉、バーミキュライト、けい藻土、パーライト、シリカゲル、アルミナ、吸水性樹脂など)、食塩などからなるものを用いることができるが、これらに限定されるものではない。
【0022】
前記内袋1について、その片面または両面が厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含む合成樹脂積層フィルム(以下、積層フィルムと称す)6からなり、前記フィルムの表面に印刷が施されている。図1においては、下側の面に印刷が施されている。
【0023】
また、前記内袋1は、少なくともその一部が通気性面であり、通気小孔または微細孔群を有している。すなわち、その一方の面(図3において下側の面)が通気性面で、他方の面が非通気性面であってもよいし、また両面とも通気性面であってもよい。さらに、片面のうち、一部が通気性面で残りが非通気性面であってもよい。本発明においては、通気性を穿孔により得るため、通気性面は製品強度を弱めることとなる。そのため、通気性面は少ない方が好ましく、その点で、一部が通気性面で残りが非通気性面であることが好ましい。
【0024】
内袋1の大きさは、本発明において、とくに限定されるものではなく、各種用途に応じて適宜選定すればよい。また、形状としては、矩形に限らず、円形、楕円形、舌片形状、ハート型など、他の形状を採用することもできる。
【0025】
前記積層フィルム6は、異種の合成樹脂を積層することによって作製される。異種の合成樹脂を積層するのは、カイロ製造時における加工適正を向上させるためである。
【0026】
使用される合成樹脂としては、たとえば、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどがあげられる。
【0027】
積層フィルム6全体の厚さは、30〜200μmが好ましく、50〜100μmがより好ましい。30μmより薄いとフィルム強度が低下し、破袋して中身がこぼれる傾向にあり、200μmをこえるとフィルムの柔軟性が低下し、カイロとしたときに使用感が損なわれる傾向にある。
【0028】
積層フィルム6の断面の一例を、図2に示す。図2は、ナイロン層7、アルミニウム層8、およびポリエチレン層9からなる積層フィルム6を表す。ナイロン層7側が内袋表面、ポリエチレン層9側が内袋内部を示している。
【0029】
内袋1は、両面とも厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含む積層フィルムで作製することもできるが、片面だけ厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含む積層フィルムで作製し、片方の面を従来から用いられている不織布、多孔質合成樹脂フィルムなどで作製することもできる。さらに、片面を厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含む積層フィルムで作製し、もう片面は合成樹脂積層フィルムのみとすることもできる。なかでも、両面において発熱組成物が透けることがなく、両面に印刷が可能になる点で、両面が厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含む積層フィルムであることが好ましい。
【0030】
前記ナイロン層7、すなわち、内袋表面側にあるフィルムの厚さは、10〜25μmが好ましい。10μmより薄いと、層としての強度が低下する傾向にあり、25μmをこえると、ナイロンの柔軟性により、加工適正が問題となる傾向にある。
【0031】
また、ナイロン以外にもポリエステルなどが使用できるが、吸湿性および柔軟な感触を有する点で、ナイロンが好ましい。
【0032】
前記ナイロン層7上には、オフセット印刷、グラビア印刷およびホログラム印刷などの従来公知の方法により、図3に示すように、印刷が施される。
【0033】
前記印刷の内容としては、各種動物やキャラクターを含む絵柄、模様、商品名、会社名、ハウスマーク、使用説明などあらゆるものが含まれ、本発明においてとくに限定されるものではない。本発明では合成樹脂フィルムに印刷が施されるので、通常の紙への印刷とほぼ同様に細かい絵柄や模様を実現することができ、また単色に限らず多色の印刷も容易に実現できる。このため、デザイン性や宣伝性に優れたカイロを得ることができる。
【0034】
前記アルミニウム層8は、厚さが5〜10μmである。5μmより薄いと、穿孔性に劣り、また、層としての強度が低下する。10μmをこえると、層が硬くなり、触感を損ねる。アルミニウム層としては、アルミニウム箔を、押出しラミネート法またはドライラミネート法などの方法により、前記印刷面に接着して形成してもよい。
【0035】
このアルミニウム層8により、通常、黒色を有している発熱組成物2の色が透けることがないため、デザイン性および宣伝性を損ねることがない。
【0036】
前記ポリエチレン層9、すなわち、内袋内部側にあるフィルムは、熱融着などによりアルミニウム層8に接着される。このポリエチレン層9の厚さは、10〜200μmが好ましく、15〜100μmがより好ましい。10μmより薄いと、層としての強度が低下するとともに、十分なヒートシール性が得られない傾向にあり、200μmをこえると、フィルムの加工適正が低下し、経済的に不利益となる傾向にある。
【0037】
前記積層フィルム自体は気密性を有しているが、積層フィルムに微小な孔を穿設することにより、通気性を付与することができる。
【0038】
本発明では、穿孔の際、積層フィルムに含まれる可塑性のアルミニウム層が5〜10μmの厚さを有しているため、穿孔をそのままの形状で保持する。つまり、積層フィルムに十分な柔軟性を持たせながら、穿孔性を向上させることができ、積層フィルムの表裏で均一な大きさの穿孔とすることができる。そのため、通気性が安定化し、結果として、カイロの温度パフォーマンスが安定となる。さらに、製造時におけるバラツキの幅が小さくなることから、製品個々の品質のバラツキが減少し、品質の安定した製品を製造することができる。また、穿孔性が向上することで、より均一で微細な穿孔を設けることが可能となる。その結果、穿孔の大きさを小さくすることができ、発熱組成物などの内容物がこぼれにくくなる。
【0039】
前記内袋1の通気性については、とくに限定はないが、発熱組成物が発熱し得る範囲であればよく、JIS P 8117に規定する透気抵抗度(ガーレー)として、2〜30秒/100ccが好ましく、5〜10秒/100ccがより好ましい。透気抵抗度(ガーレー)が2秒/100ccより小さいと、発熱組成物が過剰に発熱する傾向にあり、30秒/100ccをこえると、発熱組成物が十分に発熱できない傾向にある。
【0040】
また、穿孔の大きさは、0.1〜0.3mmが好ましい。0.1mmより小さいと、通気が不十分となり、発熱できなくなる傾向にあり、0.3mmをこえると、内容物がこぼれ易くなる傾向にある。
【0041】
また、内袋1の外周部には、内袋1同士を固着するためのシーラント層(図示せず)が設けられている。前記シーラント層は、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)や、メタロセン触媒などのシングルサイト触媒によって重合または共重合されたポリエチレンなどからなっている。
【0042】
また、本実施の形態では、カイロの人体への装着を容易かつ簡便ならしめるために、内袋1の多孔質合成樹脂フィルムからなる一方の面(図1において上側の面)に通常の粘着性物質からなる粘着剤層4が形成されており、この粘着剤層4上には剥離紙5が設けられている。
【0043】
前記粘着剤層4は、内袋1の片面全体に設けるようにしてもよいし、縞模様、格子模様、水玉模様などの適宜の模様を形成するように部分的に設けるようにしてもよい。また、その厚さは、1〜100μmが好ましく、10〜50μmであることがより好ましい。1μmより薄いと、十分な粘着力が得られない傾向にあり、100μmをこえると、フィルムの加工適正が低下し、経済的に不利益となる傾向にある。
【0044】
なお、本発明の使い捨てカイロは、粘着剤層を有する、いわゆる貼るタイプのカイロであってもよいし、手に持って使用できるような、粘着剤層を有しないタイプのカイロであってもよい。
【実施例】
【0045】
実施例1
(厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含む合成樹脂積層フィルムの作成)
まず、ナイロン樹脂(厚さ15μm)に、押出しラミネート法により、アルミニウム箔(厚さ6.5μm)をポリエチレン樹脂で溶着した。前記アルミニウム箔上に、ポリエチレン樹脂を厚さ15μmになるように積層し、最後に、前記ポリエチレン樹脂層上に、メタロセン触媒により重合したポリエチレン樹脂フィルム(厚さ20μm)を積層して、本発明に使用される合成樹脂積層フィルムを作製した。
【0046】
得られた合成樹脂積層フィルムに、幅0.1mmの刃を用いて、縦方向に3.0mm、横方向に3.5mmの間隔で均一に穿孔を設けた。
【0047】
穿孔を設けたフィルムの表裏面を電子顕微鏡(35倍)で観察したところ(図4)、フィルム表面(図4(a))と裏面(図4(b))とで、ほぼ同じ大きさの穿孔が設けられていた。
【0048】
(カイロの作成)
得られた合成樹脂積層フィルムを内袋片面とし、他方を、厚さ30μmのポリエチレン製の多孔質フィルム、厚さ0.1mmのゴム系の粘着性物質からなる粘着剤層および剥離紙からなる層として、内袋を作成した。この内袋に、発熱組成物として、鉄粉、活性炭、塩化ナトリウム、高分子吸収剤および水を封入し、厚さ約50μmの非通気性フィルムからなる外袋内に収納し、本発明の使い捨てカイロを作成した。
【0049】
得られた使い捨てカイロから、内袋を取りだしたところ、発熱し、数時間にわたり安定した温度を示した。これは、均一な穿孔が設けられたことにより、安定した通気が得られたためであると考えられる。
【0050】
比較例1
ナイロン層にグラビア印刷を行なったこと、および、アルミニウム箔の代わりに、アルミニウムを0.05μmの厚さに蒸着したポリエステルフィルム(厚さ12μm)を使用したこと以外は、実施例1同様にして、合成樹脂積層フィルムを作製した。
【0051】
得られた合成樹脂積層フィルムに、実施例1と同様にして穿孔を設けた。
【0052】
穿孔を設けたフィルムの表裏面を電子顕微鏡(35倍)で観察したところ(図5)、フィルム表面(図5(a))では、0.1mm幅の均一な穿孔が設けられているように見えるが、フィルム裏面(図5(b))から見ると、穿孔10が貫通していないことがわかる。これは、アルミニウム層の厚さが0.05μmと非常に薄く、前記ポリエステルフィルム(厚さ12μm)の約99.6%を弾力のあるポリエステルが占めることになるため、0.1mm幅という小さな穿孔を保持することができなかったものと考える。
【0053】
比較例2
比較例1において、通気を得るためには、幅0.2mmの刃を用いた穿孔が必要であった。そこで、比較例1同様の合成樹脂積層フィルムに0.2mm幅の刃を用いて穿孔を設け、該フィルムの表裏面を電子顕微鏡(35倍)で観察した(図6)。フィルム表面(図6(a))では、0.2mm幅の均一な穿孔が設けられているように見えるが、フィルム裏面(図6(b))での穿孔11のサイズは不均一であった。なお、図6(a)における12は、印刷の模様である。これは、比較例1同様に、アルミニウム層の厚さが0.05μmと非常に薄いため、0.2mm幅であっても、穿孔をそのままの形状で保持することができなかったものと考える。
【0054】
得られたフィルムを内袋片面に用いて、実施例1同様にカイロを作成した。得られた使い捨てカイロから、内袋を取りだしたところ、発熱したが、温度が安定していなかった。これは、穿孔のサイズが不均一であったため、通気のバラツキが発生し、安定した通気が得られなかったためであると考えられる。
【0055】
また、それぞれのフィルムの透気抵抗度(ガーレー)を、JIS P 8117にしたがって測定した(図7)。内袋フィルムの長さとは、フィルムの巻き表側からの長さを示している。実施例1(A)の場合は、どの位置においても、透気抵抗度(ガーレー)のバラツキが抑えられている。比較例1のフィルムは、穿孔が貫通しなかったため、透気抵抗度は測定できなかった。また、比較例2(B)のフィルムはバラツキが大きく、製品とした場合に、個々の品質にバラツキが発生することが予想される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の使い捨てカイロの一実施の形態の断面説明図である。
【図2】合成樹脂積層フィルムの断面説明図である。
【図3】本発明の使い捨てカイロの内袋の平面説明図である。
【図4】実施例1における合成樹脂積層フィルム表裏面の電子顕微鏡写真である。
【図5】比較例1における合成樹脂積層フィルム表裏面の電子顕微鏡写真である。
【図6】比較例2における合成樹脂積層フィルム表裏面の電子顕微鏡写真である。
【図7】合成樹脂積層フィルムの透気抵抗度(ガーレー)を示すグラフである。
【符号の説明】
【0057】
1 内袋
2 発熱組成物
3 外袋
4 粘着剤層
5 剥離紙
6 合成樹脂積層フィルム
7 ナイロン層
8 アルミニウム層
9 ポリエチレン層
10 貫通していない穿孔
11 大きさが不均一な穿孔
12 印刷の模様

【特許請求の範囲】
【請求項1】
偏平状袋内に空気の存在下で酸化発熱する発熱組成物が封入されており、前記偏平状袋が気密性袋内に収納されてなるカイロであって、前記偏平状袋の片面または両面が厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含む合成樹脂積層フィルムからなり、前記フィルムの表面に印刷が施されてなる使い捨てカイロ。
【請求項2】
前記偏平状袋の両面が、厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含む合成樹脂積層フィルムからなる請求項1記載の使い捨てカイロ。
【請求項3】
前記偏平状袋の片面が、厚さ5〜10μmのアルミニウム層を含む合成樹脂積層フィルムからなり、他方が多孔質合成樹脂フィルム、粘着剤層および剥離紙からなる請求項1記載の使い捨てカイロ。
【請求項4】
前記合成樹脂積層フィルムに微細な孔を穿設した請求項1、2または3記載の使い捨てカイロ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−115994(P2006−115994A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−305748(P2004−305748)
【出願日】平成16年10月20日(2004.10.20)
【出願人】(593029949)桐灰化学株式会社 (11)
【Fターム(参考)】