説明

使い捨てホーストイレ

【課題】介助者の手を必要としない尿瓶代用として病人、身体障害者等が、寝床又はベッド上で容易に排尿ができる新しい、使い捨てホーストイレを提供する。
【解決手段】使い捨て尿瓶(しびん)の素材として、新しくポリ袋ホーストイレを採用した。幅約7cm長さ約、50cmのホース状ポリ袋の排尿回収量は、尿瓶の回収量より勝るものである。更にホーストイレは、患者がベッドで寝たまま排尿行う場合に於いても、尿瓶より遙かに使い易く優れていることが実験の結果確認された。凝固剤8入ホーストイレ7は使用後紙おむつと同様に一般ごみに廃棄できることが、介助者不要に貢献できるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来より男女病人又は身体障害者等が使用してきた、簡易トイレ尿瓶(しびん)に代わる、寝床又はベッド上で、安全に、しかも夜間は患者独自で、朝まで連続して排尿ができる、新しい使い捨て、ホーストイレを提供するものである
【背景技術】
【0002】
現在、病院、養護施設、家庭介護等に於ける男女病人用の簡易トイレとして尿瓶が多く使われている、病院では男女患者の排尿に「カテーテル」を使用する場合もあるが「カテーテル」は全て医師による医療装着が行われているものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許公開2005−185793発明の名称「尿瓶の中に挿入する尿取パット」文献の内容は尿瓶の中に尿吸着パットを挿入して、排尿後、挿入してある尿吸着パットを取り出す方法で尿液を回収するもので、確かに使用中の尿漏れ防止は可能であるが、本体は尿瓶と同様で、使い捨てが出来ない簡易トイレである
【特許文献2】特許公開2001−74730発明の名称「採尿器具」文献の内容から、男性コンドーム式カテーテル、女性パット式カテーテルと同等品のようである、確かに尿瓶(しびん)取り付用のホースが採用されているが器具全体、洗浄消毒使用が必要とされ、使い捨てのできる、男女両用簡易トイレではないものである
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】現在、携帯用トイレとして、使い捨て男女排尿処理バッグ等が市販されている、ポリ袋に男性用、女性用の排尿受け口が取り付けてあるもので、緊急時便利に使用できるものであるが一回きりの使用で廃棄される完全な携帯用トイレである
【非特許文献2】水洗トイレ又はポータブルトイレ本体に装着して使用する使い捨てポリ袋、トイレである、断水時でも大小排便が水洗無しで衛生的に処理することができる。又、使用後のポリ袋は可燃ごみとして一般ごみに廃棄できるが、この商品は主に地震災害対策用として緊急時に災害現地で使用される簡易ポリ袋トイレである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
トイレ行為が困難な男女病人、身体障害者等が一番多く使用しているのが、尿瓶(しびん)であるが、尿瓶の場合必ず介助者の手で溜まった排尿液の廃棄作業と尿瓶の洗浄消毒作業等が必要となるものである。本発明が解決しようとする課題は、介助者の手を必要としない尿瓶代用として病人、身体障害者等が、寝床又はベッド上で容易に排尿ができる新しい、使い捨てホーストイレを新規開発行うことである
【課題を解決するための手段】
【0006】
尿瓶は患者がベッド上で横体のまま容易に排尿できることが特徴となっている、そのために幅約、7cm長さ約、50cm、のホース状ポリ袋を、尿瓶の代わりに採用したものである、ホースの排尿口は、尿瓶の排尿口より下方の位置に自由設定できることが大変有利である。横体患者の性器位置と、トイレ排尿口の上下位置差がベッドで横体のまま、排尿行う患者にとっては、大変重要な課題となるものである
【0007】
ホーストイレの場合、尿瓶と比較して排尿貯蔵量が膨大である。しかもホーストイレの中には粉末凝固剤(ポリマー)が貯蔵されているため、排尿液は即凝固化し尿液逆流の心配はないものである。更に連続排尿する場合もホース先端の紙筒を二つ折りして別途紙リングで仮止めしておく方法で、再度排尿口開放も容易にできる。
【0008】
高齢になると男性器も小さく縮む現象が起きることから、尿瓶の上部固定口に漏れなく排尿行うことは大変困難である。ホーストイレの場合は、ホース先端に、長さ10cmの紙筒が装着されているため、紙筒を手で持って筒内に性器を挿入して、体に押し当て排尿すれば、全く尿漏れの心配がなく、安心して排尿ができるものである
【0009】
尿瓶(しびん)も「カテーテル」も消毒使用が必要で、使い捨てができない商品である、ホーストイレには凝固剤が入っているため、尿液はゼリー状に固形化して使用済みホーストイレは、紙おむつ同様、一般家庭ごみに廃棄することができる。又ホーストイレ使用で、紙おむつ使用の削減又は廃止等が可能となることも考えられる
【0010】
ホーストイレ使用の経済的効果を考えた場合、患者の夜間トイレについては介助者の介助がほとんど不要となるものである。長さ50cmのポリ袋を使用すれば、朝まで排尿は全てポリ袋で回収することができる。又患者が独自で排尿行う場合も、男性は横体のまま性器を紙筒内に挿入すれば漏れなく排尿できることから重病患者でない限りホーストイレの使用は患者自立支援に大きく貢献できるものである。
【発明の効果】
【0011】
男女入院患者 身体障害者等は勿論であるが、高齢化社会になると、一般の高齢者にとっても夜間トイレに一人行くのは大変困難である、特に下肢不自由者が夜間単独でトイレに行くことには大変危険性があると医療専門家も指摘している。ベッドで寝たまま朝まで安全に排尿できることは、高齢者にとって大変望ましいことである、この夜間のトイレ問題解消こそが、本発明、最大の効果であると思われる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】 男性用ホーストイレ全体斜視図
【図2】 女性用ホーストイレ全体斜視図
【図3】 尿回収廃棄前ホーストイレ斜視図
【発明を実施するための形態】
【0013】
男女患者がベッドで寝たまま排尿行うことは病気治療上必要なことである。従来の尿瓶排尿に比較して、新しい使い捨てホーストイレは介助者無しに患者独自で排尿できることが優れている。重病患者でない限り多くの患者、身体障害者、更には高齢者等が夜間トイレに行かずベッドで安全にトイレができるものである
【実施例】
【0014】
軽い脳梗塞で手術を受けた友人男性患者が手術後、ベッドで寝たまま横体の状態で、尿瓶を使って排尿行ったが、高齢のため性器が小さく縮んで尿が勢いよく出ないため尿液が、尿瓶口に届かず漏れてシーツを何回も汚し、看護婦に迷惑をかけたそうである。その話を聞いて、早速友人に試作品のホーストイレを提供し、病院で試用してもらった結果、寝たままの状態で夜間独自でも排尿が容易にできたと喜びの報告を受けたものである。その時ホーストイレの試用を見た看護婦及び同病室の患者達も、みんな感心していたそうである。彼は退院後も、自宅で夜間、男性用ホーストイレを使用して安全に養生行っていると言う。
【産業上の利用可能性】
【0015】
トイレに行くのが困難な男女病人、身体障害者、高齢者等が安全に使用できる大変便利な尿瓶代用、使い捨てホーストイレが開発されると、当然のことながら病院、養護施設、介護施設、在宅介護等に使い捨てホーストイレは便利に使える新しい介護用品である。高齢化社会が進む我が国に於いてホーストイレが普及すれば、次は世界各国に於いても、尿瓶代用、便利な、使い捨てホーストイレは普及することが考えられる。何としても患者が夜間、朝まで介助者なしにでもベッドで寝たまま安全に使用できる、新しい、ホーストイレは重宝である、産業上利用できる可能性は誠に大であることが考えられる。
【符号の説明】
【0016】
【受託番号】
【0017】
1 男性器挿入口
2 折り曲げ紙筒ストッパー
3 ホーストイレ本体
4 粉末凝固剤
5 女性排尿受パット
6 紙筒ストッパー接続口
7 ホーストイレ本体
8 粉末凝固剤
9 ホーストイレ結束部
10 排尿回収ポリ袋体
11 取り外し紙筒
12 女性尿受パット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
男女病人又は身体障害者等がベッド上で寝たまま横体の状態で連続排尿が可能な、使い捨てホーストイレを提供する、幅約7cm、長さ約50cm、のホース状、薄型ポリ袋を尿漏強度保持のため二重に重ね合せた袋内に高分子凝固剤(ポリマー)を適量投入して、更にその二重ポリ袋ホース先端に男性使用時は、男性器挿入口径約5cm、長さ約10cm、の紙筒を装着し、又女性使用の場合は、更に紙筒に女性器被いパットを接続装着して、排尿後は、紙筒を二つ折りして紙リング挿入で仮止行う方法で、尿逆流防止行うと同時に、再度排尿を行う場合は挿入紙リングを除去し紙筒を開放させて排尿行い、最後に使用済ホーストイレの処理は、紙おむつ同様、一般家庭ごみとして廃棄できることを、特徴とした、使い捨てホーストイレ

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−264212(P2010−264212A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136687(P2009−136687)
【出願日】平成21年5月15日(2009.5.15)
【出願人】(391027734)
【Fターム(参考)】