説明

使い捨て吸収用品の表面シート又は裏面シートを製造する方法

本願発明は、使い捨て吸収用品の製造において使用するための表面シート材料(6)又は裏面シート材料を製造する方法であって、a)略直線状の側縁(2a、2b)を有するシート材料の第1の連続的なウェブ(1)を、前記第1の連続的なウェブ(1)に沿って長手方向に切断される交互の凹凸状切断ライン(3)によって、第2の連続的なウェブ及び第3の連続的なウェブ(4及び5、それぞれ)に分割し、前記切断ラインが、前記連続的な第1のウェブ(1)の前記両側縁(2a、2b)から離隔されるステップと、b)前記第3の連続的なウェブ(5)に対して横方向に前記第2の連続的なウェブ(4)をシフトさせ、それによって、前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブの略直線状の側縁(2a、2b)が、互いに対して平行であり、且つ互いに隣接しており、前記第2の連続的なウェブ(4)を長手方向にシフトし、それによって、前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブ(4、5)の一連の凹状縁部及び一連の凸状縁部が、互いに長手方向に位置合わせされるステップと、c)前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブを互いに直接的に、又は間接的に接合し、それによって第4の複合ウェブ(6)を形成するステップと、を備える方法に関する。本願発明によれば、切断ライン(3)は、第1の連続的なウェブにおいて形成されており、それによって、該切断ライン(3)の全ての部分は、前記第1の連続的なウェブの長手方向中心線(A)から離隔されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、使い捨て吸収用品の製造において使用するための表面シート材料又は裏面シート材料を製造する方法であって、
a)略直線状の側縁を有するシート材料の連続的な第1のウェブを、前記連続的な第1のウェブに沿って長手方向に切断される交互の凹凸状切断ラインによって、第2の連続的なウェブ及び第3の連続的なウェブに分割し、前記切断ラインが、前記連続的な第1のウェブの両側縁から離隔されるステップと、
b)前記第3の連続的なウェブに対して横方向に前記第2の連続的なウェブをシフトさせ、それによって前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブの略直線状の側縁が、互いに対して平行であり、且つ互いに隣接しており、前記第2の連続的なウェブを長手方向にシフトさせ、それによって前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブの一連の凹状縁部及び一連の凸状縁部が、互いに長手方向に位置合わせされるステップと、
c)前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブを互いに直接的に、又は間接的に接合し、それによって第4の複合ウェブを形成するステップと、
を備える方法に関する。
【背景技術】
【0002】
上述したような方法は、米国特許第5,034,007号明細書から周知であり、脚部開口部を有する表面シートが、表面シート材料を浪費することなく、基本的に製造されることを可能にする。しかしながら、そのような方法によって、表面シート材料の長手方向中心線に沿ったシームが生じるであろう。そのようなシームは、使用者に可視であり、それ故に美観的に良い外観を有するように注意して製造されなければならない。さらに、幼児用使い捨ておむつ又は大人用使い捨ておむつなどの最終製品において、吸収体によって占有されている表面シートの領域においてシームを有しないことは、所望される。表面シートの中間領域、すなわち排泄された尿が当たる可能性が最も高い領域におけるシームの存在は、この領域における表面シートの補足性能を減少させる場合があり、漏れの増加したリスクに導く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願発明の目的は、上述した方法を改善し、そのようなシームが、前記方法によって製造された表面シートを使用する最終製品における吸収体によって占有された領域の外側に配置されることができ、該方法の変更が追加の製造ステップにおいて生じないことである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
それらの目的は、使い捨て吸収用品の製造において使用するための表面シート材料又は裏面シート材料を製造する方法であって、a)略直線状の側縁を有するシート材料の第1の連続的なウェブを、前記連続的な第1のウェブに沿って長手方向に切断される交互の凹凸状切断ラインによって、第2の連続的なウェブ及び第3の連続的なウェブに分割し、前記切断ラインが、前記連続的な第1のウェブの両側縁から離隔されるステップと、
b)第3の連続的なウェブに対して横方向に第2の連続的なウェブをシフトさせ、それによって前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブの略直線状の側縁が、互いに対して平行であり、且つ互いに隣接しており、前記第2の連続的なウェブを長手方向にシフトさせ、それによって、前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブの一連の凹状縁部及び一連の凸状縁部が、互いに長手方向に位置合わせされるステップと、
c)前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブを互いに直接的に、又は間接的に接合し、それによって第4の複合ウェブを形成するステップと、
を備える方法において、前記切断ラインは、前記第1の連続的なウェブにおいて形成され、それによって、前記切断ラインの全ての部分は、前記第1の連続的なウェブの長手方向中心線から離隔されていることを特徴とする方法によって達成される。第1の連続的なウェブの長手方向中心線から切断ラインを離隔することによって、第2のウェブ及び第3のウェブにおける横方向の寸法は選択されることができ、それによって、接合ラインは、最終製品における吸収体の領域の横方向外側に配置されるであろう。さらに、寸法は、使い捨て吸収用品のための表面シートの他の構成要素、例えばそのような表面シート上に多くの場合配置される直立ギャザーのための固定ラインに対応するように選択されることができる。
【0005】
本願発明の好ましい第1の態様において、切断ラインは、一連の直線状ライン−外側に傾斜したライン−直線状ライン−内側に傾斜したラインによって形成される。前記第1の連続的なウェブは好ましくは、表面シート材料から製造される。さらに、前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブの略直線状の側縁は、前記第2の連続的なウェブのシフト後に、互いを重複している。
【0006】
本願発明の第2の態様において、第2の連続的なウェブ及び第3の連続的なウェブの略直線状の側縁は、第2の連続的なウェブのシフト後に、縁部と縁部を合わせて載置する。
【0007】
本願発明の第3の好ましい態様において、前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブの略直線状の側縁は、第2のウェブのシフト後に、互いから離隔されており、接合ストリップによって互いに間接的に接合される。有利には、接合ストリップは、直立ギャザーの一部を形成する。
【0008】
直立ギャザーは、本願発明の第1の態様及び第2の態様において、前記第2の連続的なウェブと前記第3の連続的なウェブとの間の接合ラインに沿って前記第4の複合ウェブに取り付けられることもできる。
【0009】
前記交互の凹凸状切断ラインの前記長手方向中心線は好ましくは、大人用おむつのための表面シート材料が製造される場合40mm−120mmだけ、好ましくは60mm−100mmだけ、より好ましくは70mm−90mmだけ前記第1の連続的なウェブの長手方向中心線から離隔されおり、幼児用おむつのための表面シート材料が製造される場合40mm−80mmだけ、好ましくは50mm−70mmだけ、最も好ましくは60mmだけ前記第1の連続的なウェブの長手方向中心線から離隔されている。
【0010】
本願発明は次いで、添付した図面を参照して記載されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1a】本願発明の第1の実施形態による表面シートウェブの連続的な製造のための製造ラインを概略的に図示する図である。
【図1b】本願発明の第1の実施形態による表面シートウェブの連続的な製造のための製造ラインを概略的に図示する図である。
【図2】本願発明による方法の第2の実施形態における最終的なステップを概略的に図示する図である。
【図3】図2におけるラインIII−IIIに沿った断面図である。
【図4a】本願発明の第3の実施形態による表面シートウェブの連続的な製造のための製造ラインを図示する図である。
【図4b】本願発明の第3の実施形態による表面シートウェブの連続的な製造のための製造ラインを図示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1aには、対向する直線状の側縁2a、2bを有する表面シート材料のウェブ1が、平面図において示される。該ウェブ1は、適切なコンベヤ(図示せず)上に配置され、図1a及び図1bにおける左側から右側に流れている流れ方向においてその上で輸送される。該流れ方向は、それらの図面において矢印によって示される。
【0013】
ウェブ1は、図1aにおけるハサミによって象徴された切断ステーションIに供給されており、該切断ステーションIにおいて、切断ライン3がウェブ1において製造される。横方向に、すなわち流れ方向に対する横断方向に、切断装置を移動させることによって、一連の凹凸部は切断ライン3によって画定される。図示された実施形態において、切断工具は、一連の直線状ライン3a−内側に傾斜したライン3b−直線状ライン3c−外側に傾斜したライン3dからなる切断ラインが達成されるように移動される。該ウェブ1はそれ故に、切断ライン3によって第2のウェブ4及び第3のウェブ5に分割される。
【0014】
分割された第2のウェブ4及び第3のウェブ5は次いで、シフトステーションIIに入る。このシフトステーションにおいて、第2のウェブ4は、ウェブ1及び第3のウェブ5がその上で輸送されるコンベヤの上方又は下方に配置されたシフトコンベヤ(shifting conveyer)(図示せず)又は同様のもの上で通過される。このシフトコンベヤ上の第2のウェブ4は、その直線状の側縁2aが第3のウェブ5の直線状の側縁2bを僅かに覆うように移動するまで、横方向に徐々にシフトされる。図示の目的のために、第2のウェブ4の横方向のシフトは、図1aにおいて誇張されている。シフトコンベヤは、第2のウェブ4が完全にシフトされる場合に、第2のウェブ4が、第3のウェブ5が輸送されるのと同じコンベヤ上に、ステップIIIにおいて再び載置される場合に、直線状ライン3a及び内側に傾斜したライン3bの長手方向の伸長の合計に対応する第3のウェブ5より長い距離に沿って移動するように寸法決めされる。それによって、切断ライン3によって形成された第2のウェブ4及び第3のウェブ5の一連の凹凸部における複数の凹部及び複数の凸部は、図1bに図示されるように一致するであろう。
【0015】
第2のウェブ4のシフトは、必要に応じて、シフトコンベヤの適切な寸法決めによって、第2のウェブ4と第3のウェブ5との間の移動距離の差が、n×波形の長さの半分に等しいとの式に従う長い距離に亘って起こる。該式において、nは、1,3,5,7・・・であり、波形の長さは、3a+3b+3c+3dの伸長の和である。
【0016】
シフトステーションIIにおける第2のウェブ4が第3のウェブ5から遠ざかった後、その直線状の側縁2aが第3のウェブ5の直線状の側縁2bと重なった状態で第2のウェブ4が第3のウェブと同じコンベヤ上に載置される前に、接着ラインは、接着剤ノズルなどの任意の適切な手段(図示せず)によって、第3のウェブ5上に側縁2bに沿って塗布される。第2のウェブ4及び第3のウェブ5の直線状の側縁部は次いで、例えば2つのローラー間のニップにウェブを通過させることによって、一緒に押圧され、それによって、接着ライン9でそれらのウェブを互いに接着させ、第2のウェブ4及び第3のウェブ5からなる第4の複合ウェブ6を形成する。
【0017】
第2のウェブ5及び第3のウェブ3は当然ながら、例えば熱溶着装置または超音波溶着装置を用いて、当業者に周知である接着剤以外の他の適切な手段によって接合されることができる。
【0018】
製造方法の変形実施形態において、表面シート材料のそのように形成されたウェブは、幼児用おむつ、又は大人用おむつ、又は大人用失禁ガードなどの使い捨て吸収用品のための製造ラインにおける更なる使用のために貯蔵ロール上に巻き取られる。
【0019】
好ましい実施形態において、表面シート材料を製造する方法は、使い捨て吸収用品のための製造ラインにおける第1のステップとして含まれる。そのような吸収用品において、いわゆる直立ギャザーは多くの場合、表面シート上に放出された液体の横方向の漏れを防止するために、表面シート上に存在する。直立ギャザーは、伸張状態で表面シートに適用された弾性材料又は弾性化された材料のバンドであり、最終製品における吸収体の両側で長手方向に延在している。図1bにおいて、伸張状態の弾性バンド7、8の適用は、概略的に図示される。ステーションIVにおいて、最終製品において直立ギャザーになるであろう弾性バンド7、8は、貯蔵ローラー(図示せず)から展開され、各内側縁部に沿って接着剤ストリングが設けられ、その後、一対のローラー(図示せず)によって第4の複合ウェブ6に押圧される。図1bから明らかであるように、弾性バンド8は、上述したように第2のウェブ4及び第3のウェブ5を一緒に接着している接着ライン9を覆っている。
【0020】
接着ラインが熱又は圧力によって、又は超音波装置を用いて達成される場合、側縁2a及び側縁2b及び直立ギャザーの接合は、一段階で行われることができる。すなわち、側縁2a、2b及び直立ギャザー8は、単一の接合動作において同時に一緒に接合される。
【0021】
表面シート材料のそのように形成されたウェブは次いで、その上に一列の吸収体10が載置された裏面シート材料(図示せず)の他のウェブ上に載置されることができる。前記裏面シート材料のウェブは、その側縁が、第4の複合ウェブ6の長手方向中心線Aに最も近接して配置された直線状部分3c及び3aと一致するそのような幅を有する。裏面シートの材料のウェブは次いで、一列の吸収体における吸収体10の外側に位置した領域において、表面シート材料の第4の複合ウェブ6に接合される。脚部弾性部はまた、それらのウェブが互いに接合される前に、裏面シート材料のウェブと表面シート材料のウェブとの間で、伸張状態で適用される。
【0022】
使い捨て吸収用品のための製造ラインにおける最後の段階において、該ウェブは、バンド7及び8が表面シートウェブ6に適用された状態で、且つ脚部弾性部が表面シートウェブ6と裏面シート材料のウェブとの間に適用された状態で、表面シートウェブ6、吸収体10、及び裏面シート材料のウェブからなり、該ウェブは切断され、それによって個々のおむつが製造される。そのような切断装置の位置は、図示の目的のみの鎖線Cによって図1bにおいて示される。
【0023】
その上に一列の複数の吸収体を備えるウェブ上に表面シートウェブ6を載置する代わりに、一列の吸収体は、表面シート6上に載置されることができ、裏面シート材料のウェブは次いで、表面シートウェブ6上に載置されることができ、それらに接合されることができる。直立ギャザーが表面シートに適用される場合に、これは次いで、複数の吸収体が存在する、又は載置されるべきである側部と対向する表面シートの側部で行われるべきである。
【0024】
図2及び図3において、本願発明の第2の実施形態は概略的に図示される。該方法の第1のステップI及びIIは、図1aを参照して記載された第1のステップと同じである。その差異は、ステップIII’におけるウェブ4’がウェブ5’と同じコンベヤ上に戻るように載置される場合に、ウェブ4’が、間隙11が側縁2a’と側縁2b’との間で存在するそのような範囲に、横方向においてシフトされることのみである。図1a及び図1bにおける類似の構成要素に対応する第2の実施形態における構成要素は、プラムサイン(prime sign)を追加した状態で、同一の参照符号を付与されている。第2の実施形態において、ウェブ5’及びウェブ4’は、直立ギャザー8’の下側側部に両方固定されることによって一緒に間接的に接合され、そのような接着は、図3における参照符号12及び13によって指し示される。複合シートが、直立ギャザーが提供されるように意図されていない場合に、接合ストリップはその代わりに使用されることができる。ウェブ4’及びウェブ5’の縁部を一緒に間接的に接合するための、直立ギャザーの形態とされることができる接合ストリップの使用によって、ウェブ4’の横方向のシフトの要求される精度は、減少される。
【0025】
さらに、ウェブ4’及びウェブ5’の側縁2a’及び2b’は、好ましくは直線状である必要がないが、完全な直線性からのばらつきは、許容されることができる。
【0026】
ウェブ4’及びウェブ5’の側縁2a’及び2b’の間接的な接合のための接合ストリップは好ましくは、ウェブ4’及びウェブ5’と同じ種類の材料から製造される。
【0027】
図4a及び図4bにおいて、第3の実施形態は、図1a及び図1bに類似の平面図に概略的に示される。図1a及び1bにおける構成要素に対応する類似の構成要素は、ビスサイン(bis sign)を追加した状態で、同一の参照符号を付与されている。同様に、この実施形態において、図1aにおける切断部3と同一であるウェブ1’’の切断部3’’は、ウェブ1’’をウェブ4’’及びウェブ5’’に分割して形成される。シフトステップII’’は、ウェブ4’’の180°の折り曲げを含み、それによって、切断ライン3’’は、ウェブ5’’の側縁2’’から離れるように裏返されるであろう、すなわち、図4aの上方に指し示されるように裏返されるであろう。ウェブ4’’は次いで長手方向にシフトされ、それによって、切断ライン3’’によって形成されたウェブ4’’及びウェブ5’’の複数の凸部及び複数の凹部が、図4bに図示されるように一致するであろう。図4bにおけるステップIII’’において、側縁2a’’及び側縁2b’’は、接着剤、又は熱溶着によって、又は超音波装置を用いて、一緒に接合される。接合ステップ後、ウェブ4’’は、180°折り曲げられ、それによって、ウェブ4’’の凸部及び凹部は、ウェブ5’’の凸部及び凹部と反対方向に向けられるであろう。この実施形態で生成されたシーム9’’は、図5における断面図に示される。
【0028】
本願発明による方法が表面シート材料の製造のために記載されるけれども、それは、脚部開口部を有する裏面シート材料の製造のために使用されることもできる。それ故に、第1の連続ウェブにおける開始材料は、表面シート材料又は裏面シート材料として使用されるように周知な任意の材料とされることができる。
【0029】
本願発明によって製造された材料は、使い捨て吸収用品のための製造ラインに導入される前に、貯蔵ロール上に巻き取られるべきである場合に、第1の連続的なウェブ1は、シフトされる前に、その全体的な長さに沿って、第2のウェブ4及び第3のウェブ5に分割されることができる。これは、しかしながら、非常に長いコンベヤが必要とされるので、好ましくはない。
【0030】
記載された実施形態は、本願発明の技術的範囲を逸脱することなく変更されることができ、例えばシフトコンベヤ以外の他のシフト装置が使用されることができる。表面シート材料のウェブが溶着可能な材料である場合に、第2のウェブ及び第3のウェブは、接着シームの代わりに、溶着シームによって互いに接合されることができる。切断ラインの波形状の形態を付与するラインは、直線とされる必要がないが、例えば正弦波(sinus wave)を形成することができる。さらに、第2のウェブ4をシフトする代わりに、第3のウェブ5がシフトされることができる。ウェブ5に対するウェブ4の横方向の変位及び長手方向の変位のための分離装置を有することも可能である。第2のウェブ及び第3のウェブの直線状の側縁を一緒に間接的に接合する接合ストリップはまた、間隙が前記側縁の間に存在しない場合に、すなわち、前記側縁が縁部と縁部を合わせて載置する、又は互いに重複する場合に、使用されることができる。本願発明はそれ故に、添付した特許請求の範囲の内容によってのみ制限されるべきである。
【符号の説明】
【0031】
1 表面シート材料のウェブ
2a 側縁
2b 側縁
3 切断ライン
3a 直線状ライン
3b 内側に傾斜したライン
3c 直線状ライン
3d 外側に傾斜したライン
4 第2のウェブ
5 第3のウェブ
6 第4の複合ウェブ
7、8 弾性バンド
9 接着ライン
11 間隙
I 切断ステーション
II シフトステーション

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使い捨て吸収用品の製造において使用するための表面シート材料又は裏面シート材料を製造する方法であって、
a)略直線状の側縁(2a、2b、2a’、2b’、2a’’、2b’’)を有するシート材料の第1の連続的なウェブ(1,1’’)を、前記第1の連続的なウェブ(1,1’’)に沿って長手方向に切断される交互の凹凸状切断ライン(3、3’、3’’)によって、第2の連続的なウェブ及び第3の連続的なウェブ(4及び5、4’及び5’、4’’及び5’’)に分割し、前記切断ラインが、前記連続的な第1のウェブ(1,1’’)の前記両側縁(2a、2b、2a’、2b’、2a’’、2b’’)から離隔されるステップと、
b)前記第3の連続的なウェブ(5、5’、5’’)に対して横方向に前記第2の連続的なウェブ(4、4’、4’’)をシフトさせ、それによって、前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブの略直線状の側縁(2a、2b、2a’、2b’、2a’’、2b’’)が、互いに対して平行であり、且つ互いに隣接しており、前記第2の連続的なウェブ(4、4’、4’’)を長手方向にシフトし、それによって前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブ(4及び5、4’及び5’、4’’及び5’’)の一連の凹状縁部及び一連の凸状縁部が、互いに長手方向に位置合わせされるステップと、
c)前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブを互いに直接的に、又は間接的に接合し、それによって第4の複合ウェブを形成するステップと、
を備える方法において、
前記切断ライン(3、3’、3’’)は、前記第1の連続的なウェブ(1,1’’)において形成され、それによって、前記切断ライン(3、3’、3’’)の全ての部分(3a−3d、3a’−3d’、3a’’−3d’’)は、前記第1の連続的なウェブの長手方向中心線から離隔されていることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記切断ライン(3、3’、3’’)は、一連の直線状ライン(3c、3c’、3c’’)−外側に傾斜したライン(3d、3d’、3d’’)−直線状ライン(3a、3a’、3a’’)−内側に傾斜したライン(3b、3b’、3b’’)によって形成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の連続的なウェブ(1,1’’)は、表面シート材料から製造されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の連続的なウェブ及び前記第3の連続的なウェブの直線状の側縁(2a、2b)は、前記第2の連続的なウェブのシフト後に、互いに重複していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の連続的なウェブ(4’’)及び前記第3の連続的なウェブ(5’’)の直線状の側縁(2a’’、2b’’)は、前記第2の連続的なウェブのシフト後に、縁部と縁部を合わせて載置することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の連続的なウェブ(4’)及び前記第3の連続的なウェブ(5’)の直線状の側縁(2a’、2b’)は、記第2の連続的なウェブのシフト後に、互いから離隔され、又は縁部と縁部を合わせて載置し、接合ストリップ(8’)によって互いに間接的に接合されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記接合ストリップ(8’)は、直立ギャザーの一部を形成することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
直立ギャザー(8)は、前記第2の連続的なウェブ(4)と前記第3の連続的なウェブ(5)との間の接合ラインに沿って前記第4の複合ウェブに取り付けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記交互の凹凸状切断ラインの前記長手方向中心線(B)は、大人用おむつのための表面シート材料が製造される場合40mm−120mmだけ、好ましくは60mm−100mmだけ、より好ましくは70mm−90mmだけ、幼児用おむつのための表面シート材料が製造される場合40mm−80mmだけ、好ましくは50mm−70mmだけ、最も好ましくは60mmだけ前記第1の連続的なウェブ(1)の長手方向中心線(A)から離隔されていることを特徴とする請求項3〜8のいずれか一項に記載の方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−528668(P2012−528668A)
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−513902(P2012−513902)
【出願日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際出願番号】PCT/SE2009/050672
【国際公開番号】WO2010/140942
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(506215320)エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー (157)
【Fターム(参考)】