説明

使い捨て着用物品

【課題】比較的に薄く着用感に優れ、かつ、体液を吸収した吸液域の形態が外部から視認され難い吸液構造体を備えた使い捨て着用物品。
【解決手段】吸収性コア60を含む吸液構造体15が、非肌対向面に形成された吸液構造体接合域70を介してシャーシ14に固定されている。吸液構造体接合域70は、吸液構造体15の第1及び第2端部15a,15bを固定するための両端接合部71,72と、吸液構造体15の両側縁部15c,15dを固定するためのサイド接合部73とを有し、両端接合部71,72とサイド接合部73とに囲まれた領域には中央非接合域75が画定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨て着用物品に関し、より詳しくは、比較的に薄い吸液構造体を有し、かつ、体液を吸収した吸液域の形態が外部から視認され難い使い捨ておむつ、使い捨てのトイレット・トレーニングパンツ、使い捨て失禁パンツ、使い捨ての生理用パンツ等の使い捨て着用物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、比較的に薄い吸液構造体を備える使い捨て着用物品は公知である。例えば、特許文献1には、肌対向面側に位置する透液性のトップシートと、非肌対向面側に位置する不透液性のバックシートと、吸水性ポリマー粒子のみからなる吸液構造体とを含む使い捨ての着用物品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−158676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示の着用物品によれば、体液を吸収、保持する吸液域が吸水性ポリマー粒子のみから形成されているので、比較的に薄く着用感が良好であって、かつ、体液の吸収速度に優れたものといえる。
【0005】
しかし、このように、吸液域が吸水性ポリマー粒子のみから形成されている場合やわずかな比率でフラッフパルプが含有されている場合には、吸水性ポリマー粒子とフラッフパルプとの含有量がほぼ同等である場合に比べて、保形性が低く、体液の吸収前後において、吸収体の形状や厚さなどが大きく変化する。また、フラッフパルプは白色であって、体液が吸収された場合であっても他のシート部材を介して体液が外部から視認され難いが、吸水性ポリマー粒子は薄白色又は透明であって、体液を吸収したときにその色が外部に視認され易いといえる。したがって、かかる構成を有する吸液域の全体をその外面に位置するバックシートに接着剤を介して固定した場合には、体液吸収の前後における吸液域の形状、厚さ、色合いなどの形態の変化が外部から容易に視認されることになり、外観を損ねるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明の課題は、従来の技術の改良であって、比較的に薄く着用感に優れ、かつ、体液を吸収した吸液域の形態が外部から視認され難い吸液構造体を備えた使い捨て着用物品に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明に係る使い捨て着用物品は、縦軸及びそれに直交する横軸を有し、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域とを有するシャーシと、シャーシの前記肌対向面に取り付けられ、少なくとも前記クロッチ域に配置された吸液構造体とを含む。
【0008】
本発明は、前記吸液構造体において、前記横軸の方向へ延びる前後端部と、前記前後端部間において前記縦軸の方向へ延びる両側縁部とを有し、前記吸液構造体は、その前記非肌対向面に形成された吸液構造体接合域を介して前記シャーシに固定されており、前記吸液構造体接合域は、前記吸液構造体の前記前後端部を固定するための両端接合部と、前記吸液構造体の前記両側縁部を固定するためのサイド接合部とを有し、前記両端接合部と前記サイド接合部とに囲まれた領域には中央非接合域が画定されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の実施態様の一つは、前記吸液構造体接合域において、前記両端接合部の幅寸法は、前記サイド接合部の幅寸法よりも大きく、前記両端接合部において前記吸液構造体が面状かつ連続的に前記シャーシに固定されている。
【0010】
本発明の他の実施態様の一つは、前記吸液構造体接合域は、前記両端接合部の一部に形成された前記縦軸の方向へ延びる非接合部位をさらに有し、前記非接合部位が前記中央非接合域に連通している。
【0011】
本発明の他の実施態様の一つは、前記吸液構造体接合域は、前記横軸の方向へ延びる横断接合部位をさらに有する。
【0012】
本発明の他の実施態様の一つは、前記吸液構造体接合域の前記両端接合部のうちの一方が、前記吸液構造体の前記縦軸の方向における中央部位近傍まで延在している。
【0013】
本発明の他の実施態様の一つは、前記吸液構造体は、吸水性ポリマー粒子を透液性シートで被包したシート状を有し、前記吸水性ポリマー粒子を包んだ略袋状の吸液域と、前記吸液域を取り囲む非吸液域とを含む。
【0014】
本発明の他の実施態様の一つは、前記吸液構造体接合域のうちの前記吸液域と重なる領域の面積が、前記吸液域の全面積の約0〜50%の大きさである。
【0015】
本発明の他の実施態様の一つは、前記吸液域が複数形成されており、前記両端接合部は前記縦軸の方向において隣り合う前記吸液域間に位置する非吸液域と重なっていない。
【0016】
本発明の他の実施態様の一つは、前記吸液構造体接合域は、接着剤を塗布して形成されている。
【0017】
本発明の他の実施態様の一つは、前記吸液構造体を含むクロッチ域の中央部の厚さ寸法が約5.0mm以下である。
【0018】
本発明の他の実施態様の一つは、前記シャーシの前記クロッチ域を形成するシート部材の全光線透過率が約40%以下である。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る使い捨て着用物品によれば、吸液構造体をシャーシに固定するための吸液構造体接合域が両端接合部とサイド接合部とを有し、両端接合部とサイド接合部とに囲まれた領域には中央非接合域が画定されているので、おむつの着用状態において吸液構造体の該中央非接合域と対向する部分がシャーシから離間する。それにより、体液の排泄後において、吸液構造体内における吸液域の形態が外部から明瞭に視認され難く、使い捨て着用物品の外観を損なうおそれはない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施形態における使い捨て着用物品の一例として示す、使い捨ておむつの斜視図。
【図2】おむつのサイドシーム部を剥離して前後方向に伸展した状態をその内面から見た一部破断展開平面図。
【図3】おむつの分解斜視図。
【図4】図1のIV−IV線断面図。
【図5】吸液構造体の一部破断平面図。
【図6】クロッチ積層シートの展開平面図。
【図7】クロッチ積層シートの組立平面図。
【図8】第2実施形態における図7と同様の平面図。
【図9】第3実施形態における図7と同様の平面図。
【図10】第4実施形態における図7と同様の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<第1実施形態>
図1〜3に示すとおり、本発明の着用物品の一例として示す使い捨ておむつ10は、縦軸P及びQ軸を有し、縦軸Pに関して対称に形成されている。おむつ10は、前ウエスト域11と、後ウエスト域12と、前後ウエスト域11,12間を縦軸の方向へ延びるクロッチ域13とを有するシャーシ14と、少なくともクロッチ域13の肌対向面に取り付けられた吸液構造体15とを含む。
【0022】
シャーシ14は、肌対向面及びそれに対向する非肌対向面と、ウエスト回り方向に延びる環状の弾性ウエストパネル16と、弾性ウエストパネル16の非肌対向面に取り付けられたクロッチ本体17とを有する。弾性ウエストパネル16は、前ウエスト域11を形成する前ウエストパネル18と、後ウエスト域12を形成する後ウエストパネル19とから構成される。
【0023】
前ウエストパネル18は、クロッチ本体17と交差し、横軸Qの方向へ延びる内端縁18aと、縦軸Pの方向において内端縁18aと離間対向して横軸Qの方向へ延びる外端縁18bと、内外端縁18a,18b間において縦軸Pの方向へ延びる両側縁18c,18dとによって横長矩形状に形成される。
【0024】
後ウエストパネル19は、前ウエストパネル16とほぼ同形同大であって、クロッチ本体17と交差し、横軸Pの方向へ延びる内端縁19aと、縦軸Pの方向において内端縁19aと離間対向して横軸Qの方向へ延びる外端縁19bと、内外端縁19a,19b間において縦軸Pの方向へ延びる両側縁19c,19dとによって横長矩形状に形成される。
【0025】
前ウエストパネル18の両側縁18c,18dと後ウエストパネル19の両側縁19c,19dとは、互いに重ね合わされて、縦軸Pの方向に間欠的に並ぶサイドシーム部20によって連結され、ウエスト開口21及び一対のレッグ開口22とが画定されている(図1参照)。サイドシーム部20は、公知の接合手段、例えば、熱エンボス加工、ソニック加工等の各種の熱溶着手段によってなされる。
【0026】
前ウエストパネル18は、肌対向面側に位置する第1内面シート23と、非肌対向面側に位置する第1外面シート24を有する。第1内外面シート23,24は、質量約15〜30g/mの不透液性のSMS(スパンボンド・メルトブローン・スアパンボンド)繊維不織布若しくはスパンボンド不織布、または、プラスチックシートやそれらのラミネートシートとから形成される。両シート23,24は、少なくともいずれか一方の内面に間欠的に塗布されたホットメルト接着剤又は前記熱溶着手段によって接合される。
【0027】
両シート23,24間には、横軸Qの方向へ延びる複数条のストランド状又はストリング状の前ウエスト弾性体25が配設されている。前ウエストパネル18は、前ウエス弾性体25が配設されていることによって少なくとも横軸Qの方向へ伸長可能である。なお、両シート23,24は、前ウエスト弾性体25のほぼ全周縁に塗布したホットメルト接着剤を介してのみ互いに接合されていてもよい。
【0028】
前ウエスト弾性体25は、前ウエストパネル18の外端縁18bに沿って横軸Qの方向へ延びる前上方ウエスト弾性体25Aと、内端縁18aに沿って横軸Qの方向へ延びる前下方ウエスト弾性体25Bとから構成される。前下方ウエスト弾性体25Bは、前上方ウエスト弾性体25Aに比して密の状態で配設され、前上方ウエスト弾性体25A間には、弾性体が配設されていない非弾性域26が画定されている。
【0029】
後ウエストパネル19は、肌対向面側に位置する第2内面シート28と、非肌対向面側に位置する第2外面シート29を有する。第2内外面シート28,29は、質量約15〜30g/mの不透液性のSMS(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド)繊維不織布若しくはスパンボンド不織布、または、プラスチックシートやそれらのラミネートシートとから形成される。両シート28,29は、少なくともいずれか一方の内面に塗布されたホットメルト接着剤又は前記熱溶着手段よって接合されている。
【0030】
両シート28,29間には、横軸Qの方向へ延びる複数条のストランド状又はストリング状の弾性体からなる後ウエスト弾性体30が配設されている。後ウエストパネル19は、後ウエス弾性体30が配設されていることによって少なくとも横軸Qへ伸長可能である。なお、両シート28,29は、後ウエスト弾性体30を構成する各弾性体のほぼ全周縁に塗布したホットメルト接着剤を介してのみ互いに接合されていてもよい。
【0031】
後ウエスト弾性体30は、後ウエストパネル19の外端縁19bに沿って横軸Pの方向へ延びる後上方ウエスト弾性体30Aと、内端縁19aに沿って横軸Qの方向へ延びる後下方ウエスト弾性体30Bとから構成されている。後下方ウエスト弾性体30Bは、後上方ウエスト弾性体30Aよりも密に配設されており、後上方ウエスト弾性体30A間には、弾性体が配設されていない非弾性域31が画定されている。
【0032】
クロッチ本体17は、縦長の略矩形状であって、前ウエストパネル18の非肌対向面(外面)に取り付けられた前端部17Aと、後ウエストパネル19の非肌対向面に取り付けられた後端部17Bと、前後端部17A,17B間において縦軸Pの方向へ延びる中間部17Cとを有する。また、クロッチ本体17は、クロッチ積層シート34と、クロッチ積層シート34の肌対向面(内面)に配置された吸液構造体15と、吸液構造体15を被包する透液性シートから形成された身体側ライナ36とを有する。
【0033】
なお、後記の本発明の効果を奏する限りにおいて、本発明のおむつ10は、前後ウエスト域11,12とクロッチ域13とが別体ではなく、それらが一体に形成されたシャーシ14から構成されているものであってもよい。その場合には、シャーシ14を構成する、肌対向面に位置する透液性のトップシートと非肌対抗面に位置する不透液性のバックシートとの間に吸液構造体15を介在してもよい。
【0034】
クロッチ積層シート34は、少なくとも一方が不透液性の繊維不織布シート又はプラスチックフィルムから形成された内外面クロッチシート38,39によって形成される。また、内外面クロッチシート38,39は、両シート38,39のうちのいずれか一方のシートの内面に塗布されたホットメルト接着剤(図示せず)を介して互いに接合され、それらの両側部は、内方へ折り曲げられて、縦方向へ延びる一対のサイド弾性部40が形成される。
【0035】
各サイド弾性部40には、縦軸Pへ延びる複数条のストランド状又はストリング状の第1及び第2レッグ弾性体41,42とが配設されており、少なくとも縦軸Pの方向において弾性化されている。第1レッグ弾性体41はサイド弾性部40の内側縁40aに沿って縦軸Pの方向へ直状に延びており、第2レッグ弾性体42は、クロッチ域13の中央部において内方へ凹曲し、クロッチ域13から前後ウエスト域11,12に向かって湾曲して延びている。第1及び第2レッグ弾性体41,42は、前記の内外面クロッチシート38,39のうちのいずれか一方の内面に塗布されたホットメルト接着剤(図示せず)を介して両シート38,39間に縦軸Pの方向に伸長された状態で固定される。
【0036】
第2レッグ弾性体42は、その中央部42aが縦軸Pに向かって凸曲しているので、局所的にそれら弾性部材による伸長応力が高められる。それにより、着用者の脚繰りに対向するサイド弾性部40の中央部近傍が着用者の身体に密着し、レッグ開口縁部からの排泄物の横漏れを効果的に防止することができる。
【0037】
クロッチ本体17は、前端部17A及び後端部17Bの肌対向面にホットメルト接着剤を塗布して形成された前接合域45と後接合域46とにおいて前後ウエストパネル18,19の外面に取り付けられる。図4に示すとおり、このように、クロッチ本体17の前後端部17A,17Bを前後ウエストパネル18,19の外面に取り付けることによって、それらを前後ウエストパネル18,19の内面に取り付ける場合に比して、排泄物収容スペースS1を大きく形成することができる。なお、排泄物収容スペースS1が所要の大きさを有する限りにおいて、前後ウエスト域11,12のうちのいずれか一方のみが前後ウエストパネル18,19の外面に取り付けられていてもよい。
【0038】
前後接合域45,46は、クロッチ域13に向かって開口した凹状を有し、それぞれ、サイド弾性部40の肌対向面にホットメルト接着剤を塗布して形成された両側部48と、両側部48間において、横軸Qの方向へ延びる中央部49とを有する。中央部49は、吸液構造体15の存在域よりも縦軸Pの方向の外方に位置しており、両側部48と中央部49との間には、ホットメルト接着剤が塗布されていない非接合域50が画定される。なお、本実施形態において、前接合域45の両側部48は段差状、後接合域46の両側部48は矩形状を有しているが、それらの形状に制限されるものではなく、前後接合域45,46の両側部48は、段差状、矩形状、曲状などの各種の形状を有していてもよい。
【0039】
図4に示すとおり、前後接合域45,46間に非接合域50が画定されることによって、非接合域50には前後ウエストパネル18,19とクロッチ本体15との間において前後ポケット(空間部)51,52が形成される。前後ポケット51,52が形成されることによって排泄物収容スペースS1をより大きくすることができるとともに、クロッチ本体17が排泄物の質量によって弾性ウエストパネル16に吊持されるような形態を呈することができる。
【0040】
クロッチ本体17の前後端部17A,17Bには、それを被覆するカバーシート55,56が取り付けられる。具体的には、カバーシート55,56は、質量約10〜30g/mの繊維不織布やプラスチックシートなどから形成されており、クロッチ本体17の前後端部17A,17Bと交差した状態で前後ウエストパネル18,19の非肌対向面にホットメルト接着剤(図示せず)を介して固定されている。このように、クロッチ本体17の前後端部17A,17Bがカバーシート55,56に被覆されていることによって、おむつ10の着用時において、着用者又は着用補助者が前後ウエストパネル18,19を指で掴んで引き上げるときに指が前後端部17A、17Bに引っ掛かるおそれはない。また、カバーシート55,56が取り付けられていることによって剛性が高くなるので、シート部材の一部が破れたりすることなく、該領域を指で掴んで安定的に引き上げることができる。
【0041】
図5に示すとおり、吸液構造体15は、前ウエスト域11側において横軸Qの方向へ延びる前端部15aと、後ウエスト域12側において横軸Qの方向へ延びる後端部15bと、前後端部15a,15b間において縦軸Pの方向へ延びる両側縁部15c,15dとを有する。
【0042】
また、吸液構造体15は、水溶性かつ自己質量の10倍以上の吸水力を有するいわゆる吸水性ポリマー粒子のみから形成された吸収性コア60と、肌対向面側に位置する質量約8.0〜15.0g/m、好ましくは、質量約10.0〜12.0g/mの透水性の繊維不織布から形成された上面シート61と、非肌対向面側に位置する質量約8.0〜15.0g/m、好ましくは、10.0〜12.0g/mの透水性または難透水性のSMS繊維不織布から形成された下面シート62とを含む。
【0043】
吸液構造体15は、さらに、吸収性コア60が配置された、縦軸Pの方向へ所与寸法離間する略矩形状に画定された吸液域63と、吸収性コア60が実質的に配置されていない、吸液域63を取り囲むように形成された非吸液域64とを有する。なお、本実施形態において、吸液域63は、8つの区域に区分されているが、吸液構造体15の要する吸収性能に応じてその面積、区域数を適宜変更することができ、例えば、8つ以上の区域に区分されていてもよいし、吸液構造体15の全体に延びる1つの区域のみから形成されていてもよい。また、後記の本発明の効果を奏する限りにおいて、吸収性コア60は、高吸水性ポリマー粒子のみならずフラッフパルプや熱可塑性繊維などの公知の材料を比較的に低い混合率でその一部に含むものであってもよい。
【0044】
吸液域63では、下面シート62の内面に塗布されたホットメルト接着剤66を介して質量約30〜300g/m、好ましくは、質量約40〜280g/mの吸水性ポリマー粒子がほぼ一様に固定されている。吸液域63では、上面シート61と下面シート62とが部分的に固定されているか又はそれらが互いに固定されていないことが好ましい。
【0045】
非吸液域64では、すなわち、吸液域63間の離間部位及び吸液構造体15の外周縁沿い全域においては、ホットメルト接着剤66を介して上下面シート61,62が互いに接合されている。
【0046】
このように、吸液構造体15の吸収性コア60は吸水性ポリマー粒子のみから形成されているので、それが吸水性ポリマー粒子とフラッフパルプとの混合物から形成されている場合に比して薄く、クロッチ本体17の動きに対する順応性に優れている。また、上下面シート61,62が非吸液域64において安定的に固定されていることによって所要の剥離強度を有するとともに、上下面シート61,62の内面全体が固定されている場合に比して高い可撓性を有するものといえる。さらに、吸液域63において吸水性ポリマー粒子が一様に固定されていることから、着用者の動作及び姿勢のいかんにかかわらず、その分布に偏りを生じることはない。
【0047】
また、吸液域63において、吸水性ポリマー粒子が許容量の限度まで配置されてその一部がホットメルト接着剤66を介して固定されておらず、吸液域63内において移動可能に包まれていてもよい。その場合には、吸液域63が袋状をなし、その内部に収容可能な吸水性ポリマー粒子の総量の上限は、質量約400g/mである。かかる場合には、非吸液域64は、吸液域63から移動可能な吸水性ポリマー粒子がこぼれ出るのを防止するために吸液域63の周縁を封止するシール部としての機能を果たしうるが、製造工程において、吸水性ポリマー粒子の一部が、吸液域63における吸水性ポリマー粒子の所要の単位面積当たりの質量よりも少ない範囲において、非吸液域64に配置されることがある。
【0048】
吸液構造体15を含むクロッチ本体17の中央部の厚さ寸法(シャーシ14のクロッチ域13の中央部の厚さ寸法)は、具体的には、約5.0mm以下である。また、そのカンチレバー剛軟度は、15〜140mmである。
【0049】
<厚さ測定方法>
クロッチ本体17の中央部の厚さは、厚さ測定器(尾崎製作所製のピーコック精密測定機器)を用いて(測定子の直径10〜20mm)測定することができる。
【0050】
<カンチレバー剛軟度の測定方法>
JIS L1096のカンチレバー法に準拠し、おむつ10のクロッチ本体17の中央部からサンプル(横軸Qの方向における長さ寸法50mm,縦軸Pの方向における長さ寸法150mm)を切り取り、各サンプルの肌対向面と非肌対向面とを測定する。測定回数(n)は、3とする。
【0051】
なお、吸液構造体15は、所要の吸液性能と、上記の厚さ寸法による柔軟性を有する限りにおいて、吸液域63と非吸液域64に区画されたものではなく、吸液域63が全域に形成されたシート状のものであってもよい。
【0052】
図4に示すとおり、吸液構造体15は比較的に薄く、かつ、剛性が低いシート形状を有するものであるから、着用者の身体の動きに追従し易く、その着用状態において、クロッチ本体17内において吊持された状態となる。また、吸液構造体15は、比較的に可撓性が高いことから、クロッチ積層シート34の動きに追従し、すなわち、サイド弾性部40が伸長されることによって形成された防漏壁部67に沿って湾曲した形状を有し、排泄前においてよりクロッチ本体17が全体的に膨らんだ袋状の形態を呈することができる。
【0053】
図6は、クロッチ積層シート34の展開平面図、図7は、クロッチ積層シート34の組立平面図である。なお、説明の便宜上、図7において、吸液構造体15を仮想線で示している。
【0054】
図6に示すとおり、クロッチ積層シート34は、中央区域34Aと、中央部34Aの両側に位置する両側区域34Bとを有する。両側部34Bは、縦軸Pの方向へ延びる折曲ライン68に沿って内方へ折曲されて、その両端部及び折曲ライン68の中央部近傍に塗布されたホットメルト接着剤から形成されたサイド弾性体接合域69a,69bを介して固定されることによって、サイド弾性部40が形成される。
【0055】
クロッチ積層シート34の中央区域34Aの内面には、吸液構造体15をクロッチ積層シート34に固定するための吸液構造体接合域70が形成されている。吸液構造体接合域70は、連続する角枠状であって、縦軸Pの方向において互いに対向して横軸Qの方向へ延びる両端接合部71,72と、両端接合部71,72間において縦軸Pの方向へ延びる一対のサイド接合部73とを有する。両端接合部71,72とサイド接合部73とによって囲まれた領域には、中央非接合域75が画定される。なお、おむつ10の製造工程において、サイド弾性体接合域69a,69bを形成するホットメルト接着剤と吸液構造体接合域70を形成するホットメルト接着剤とをクロッチ積層シート34の同一平面上にほぼ同時に塗布することができるので、それらを別々の工程で塗布する場合に比して製造工程が簡易である。また、図示されているとおり、吸液構造体接合域70は吸液構造体15の外周縁から内方へ僅かに離間しているが、吸液構造体15をより確実に固定するために、その外形がほぼ吸液構造体15の外周縁と接する大きさを有していてもよい。
【0056】
吸液構造体15の吸収性コア60は、吸水性ポリマー粒子のみ、若しくは僅かな含有量でフラッフパルプを含むものであって、体液が吸液域63の吸水性ポリマー粒子に吸収された場合には、吸水性ポリマー粒子は体液の色に着色される。また、吸液域63の吸収性コア60に体液が吸収されることによって吸液域63全体の厚さ、形状が変化し、非吸液域64との間に僅かな段差が形成される。したがって、吸液構造体15のほぼ全域がクロッチ積層シート34に固定されている場合には、特に、吸液構造体15がクロッチ域13の中央部において固定されている場合には、体液を含んだ吸液域63と体液を含んでいない非吸液域64との色のコントラストが明瞭となり、より一層に吸収された体液の存在が顕在しておむつ10の外観を大きく損ねるおそれがある。
【0057】
しかし、本実施形態の構成においては、吸液構造体接合域70の両端接合部71,72とサイド接合部72との間に中央非接合域75が画定されており、吸液構造体15の中央部はクロッチ積層シート34に固定されていないので、おむつ10の着用中に、吸液構造体15の中央部はクロッチ積層シート34から離間する。すなわち、図4に示すとおり、吸液構造体15とクロッチ積層シート34との間には離間スペースS2が形成されるので、クロッチ積層シート34の外面から体液を吸収した吸水性ポリマー粒子を含む吸液域63の形態が明確に視認されるおそれはない。なお、吸液域63の「形態」とは、体液吸収後における吸液域63の形状、厚さ、体液の色が着色された色合いを意味し、外部から視認され得るものをいう。
【0058】
吸液構造体15の中央部が非接合であるのに対し、その外周縁部は吸液構造体接合域70を介してクロッチ積層シート34に固定されているので、着用中にクロッチ積層シート34から吸液構造体15が外れるおそれはない。また、両端接合部71,72の幅寸法W1は、約40〜60mm、サイド接合部73の幅寸法W2は約10〜12mmであって、両端接合部71,72はサイド接合部73よりも幅広である。したがって、両端接合部71,72ではサイド接合部73よりも吸液構造体15が安定的に固定されており、体液の吸収によって吸液構造体15の重量が増加しても、その自重によってクロッチ積層シート34の内面から第1及び第2端部15a,15bが外れたり、吸液構造体15がおむつ10内で位置ずれを生じるおそれはない。また、サイド接合域73は、縦軸Pの方向に連続して延びているので、各吸液域63の側縁の位置する部位がクロッチ本体15に安定的に固定され、該側縁からの体液の漏れなどを誘発するおそれもない。
【0059】
吸液構造体接合域70は、各種公知の熱溶着手段や接着剤によって形成することができるが、接着剤によって形成される場合には、例えば、質量が約3.0〜20g/mのホットメルト接着剤を用いることができる。本実施形態においては、ホットメルト接着剤をコーター状に塗布しているが、Q状、スパイラル状、ドット状、波状、格子状などの各種公知のパターンで塗布されていてもよい。吸液構造体接合域70による接合範囲としては、具体的には、吸液構造体接合域70のうちの吸液域63と重なる領域の面積が、吸液域63全域の面積に対して約0〜50%の大きさであることが好ましい。かかる範囲内であれば、吸液域63全体の外形がおむつ10の外面から視認され難く、大きく外観を損ねるおそれはないからである。なお、吸液構造体接合域79のうちの吸液域63と重なる領域の面積が、吸液域63全域の面積に対して約0%になる場合とは、例えば、吸液域63を角枠状の吸液構造体接合域79の中央部にのみそれと重ならないように位置するように形成する場合や、吸液域63と重ならないように吸液構造体接合域79を角枠状以外の所要の形状に形成する場合などがある。
【0060】
中央非接合域75の縦軸P及び横軸Qの方向における長さ寸法L2,W4は、それぞれ、吸液構造体15の縦軸P及び横軸Qにおける長さ寸法L1,W3に対して約50%以上、具体的には、約50〜99%の大きさであることが好ましい。かかる割合が50%以下の場合には、中央非接合域75の形成される領域が比較的に小さくなり、吸液域63の形態がより明確に外部から視認されるおそれがあり、一方、99%以上の場合(中央非接合域75の外形寸法がほぼ吸液構造体15の外形寸法とほぼ同等の場合)には、吸液構造体15が安定的に固定されず、おむつ10の着用中に位置ずれを生じるおそれがあるからである。
【0061】
また、吸液構造体接合域70は、吸液域63の一部を被覆しているが、1つ以上の吸液域63全体を完全に被覆して隣り合う吸液域63の間に位置する非吸液域64と重ならないことが好ましい。各吸液域63の全体が吸液構造体接合域70を介してクロッチ積層シート34に固定される場合には、その区画された矩形状の外形状がより明瞭に外面から視認され、おむつ10の外観を大きく損ねるおそれがあるからである。
【0062】
体液を吸収した吸液域63の形態が外部から視認され難くするために、クロッチ積層シート34(若しくはシャーシ14のクロッチ域13を形成するシート部材)の全光線透過率は約40%以下であることが好ましい。全光線透過率が約40%以下の場合には、中央非接合域75において吸液域63の形態が外部から視認され難くなり、外観を大きく損ねるおそれがないからである。また、吸液域63の視認性を低下させるために、クロッチ積層シート34を構成する内外面クロッチシート38,39として、例えば、プラスチックシートにフレキソ印刷、インクジェット印刷やグラビア印刷等の各種印刷手段によってその表面に色彩や模様、文字、キャラクター等を印刷したり、プラスチックシートの原材料に塗料を混ぜ込んで着色したり、さらに、シリカ、炭酸カルシウム等の無機充填剤の含有割合を増加させてシート材料がより白色となるようにしてもよい。
【0063】
<全光線透過率の測定方法>
全光線透過率の測定は、日本電色工業株式会社製の透過色測定器(A300/ZE−2000)を用いて、JIS K7105の一般光学特性光線透過試験測定法Aに準拠して行った。測定の方法としては、まず、クロッチ積層シート34を50×50mmの大きさにカットして試験片として、試験片を測定器の試料バサミ部に挟んで、蓋を閉じる。測定器のスタートキーを押して測定を開始し、表示されたTT値を求め、3回同様の測定をした後に、TT値の平均の値をそのシート材料の全光線透過率(%)とした。
【0064】
<第2実施形態>
図8は、本発明の第2実施形態における図7と同様のクロッチ積層シート34の組立平面図である。なお、第2〜4実施形態におけるおむつ10の基本的態様は第1実施形態のそれとほぼ同様であるので、相違する点についてのみ以下に述べる。
【0065】
本実施形態では、両端接合部71,72の一部にホットメルト接着剤が塗布されていない1対の非接合部位80が形成されている。非接合部位80は、縦軸Pの方向へ延びる細長状であって、中央非接合域75と連通している。
【0066】
両端接合部71,72では、吸液構造体15が面状かつ連続的にクロッチ積層シート34の内面に固定されているので、該領域の剛性が比較的に高くなり、着用者の身体に対する追従性が損なわれるおそれがあるところ、本実施形態の場合には、両端接合部71,72の一部に非接合部位80が形成されていることから、該領域の剛性が高くなり過ぎることはなく、その追従性が大きく低下するおそれはない。また、非接合部位80が中央非接合域75と連通していることによって、着用中において、非接合部位80が外部から中央非接合域75に空気を取り入れる通路のような役割を果たし、中央非接合域75に空気が入り込むことによってクロッチ積層シート34と吸液構造体15との離間スペースS2をより大きくすることができる。それにより、クロッチ積層シート34から吸液構造体15をさらに離間させることができ、吸液域63の外部からの視認性をさらに低下させることができる。なお、かかる効果を有する限りにおいて、非接合部位80は、吸液構造体接合域70の両端接合部71,72のうちの少なくとも一方に形成されていればよく、また、1対ではなく、1つの非接合部位80のみが両端接合部71,72に形成されていてもよい。
【0067】
<第3実施形態>
図9は、本発明の第3実施形態における図7と同様の平面図を示す図である。
【0068】
本実施形態では、吸液構造体接合域70は、さらに、横軸Qの方向へ延びる横断接合部位81を有しており、中央非接合域75は、横断接合部位81の前ウエスト域11側に位置する前方非接合域75Aと、中央部位81の後ウエスト域12側に位置する後方非接合域75Bとに区分されている。このように、横断接合部位81が形成されている場合には、クロッチ域13の中央部において吸液構造体15がより安定的にクロッチ積層シート34に固定されるので、着用中に吸液構造体15がクロッチ積層シート34から外れるおそれはない。また、図示されているように、横断接合部位81を非吸液域64と重なるように形成することによって、吸液域63の形態が外部から視認されるおそれはない。なお、横断接合部位81は、吸液構造体15の縦軸Pの方向における中央部位近傍ではなく、前後ウエスト域11,12のいずれかの側に偏倚した位置に形成されていてもよい。
【0069】
<第4実施形態>
図10は、本発明の第3実施形態における図7と同様の平面図を示す図である。
【0070】
本実施形態では、吸液構造体接合域70の一方端接合部71が、中央非接合域75のうちの前非接合域75Aに相当する領域、すなわち、他方端接合部71が吸液構造体15の縦軸Pの方向における中央部の近傍まで延在しており、クロッチ積層シート34の中央区域34Aには後非接合域75Bのみが形成されている。中央非接合域75は、体液を吸収した吸液域の形態が外面から明瞭に視認されるのを防ぐためのものであるところ、通常、体液は前ウエスト域11よりも後ウエスト域12において多量に排泄されることから、前ウエスト域11側よりもウエスト域12側の方がより明瞭に吸液域の形態が視認されるおそれがある。したがって、少なくとも後方非接合域75Bが形成されていることによって、おむつの外観の低下を抑制することができる。ただし、おむつ10の使用目的等によって、他方端接合部72が後方非接合域75Bまで延在し、前方非接合域75Aのみが形成されていてもよい。
【0071】
おむつ10を構成する各構成部材には、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の物品において通常用いられている各種の公知の材料を制限なく用いることができる、また、本発明の明細書及び特許請求の範囲において、「第1」および「第2」の用語は、同様の要素、位置などを単に区別するために用いられている。
【符号の説明】
【0072】
10 使い捨て着用物品(使い捨ておむつ)
11 前ウエスト域
12 後ウエスト域
13 クロッチ域
14 シャーシ
15 吸液構造体
15a 吸液構造体の前端部
15b 吸液構造体の後端部
15c,15d 吸液構造体の両側縁部
61 吸液構造体の上面シート
62 吸液構造体の下面シート
63 吸液構造体の吸液域
64 吸液構造体の非吸液域
70 吸液構造体接合域
71,72 両端接合部
73 サイド接合部
75 中央非接合域
80 両端接合部の非接合部位
81 横断接合部
P 縦軸
Q 横軸
W1 両端接合部の幅寸法
W2 サイド接合部の幅寸法

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦軸及びそれに直交する横軸を有し、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域とを有するシャーシと、シャーシの前記肌対向面に取り付けられ、少なくとも前記クロッチ域に配置された吸液構造体とを含む使い捨て着用物品において、
前記吸液構造体は、前記横軸の方向へ延びる前後端部と、前記前後端部間において前記縦軸の方向へ延びる両側縁部とを有し、
前記吸液構造体は、その前記非肌対向面に形成された吸液構造体接合域を介して前記シャーシに固定されており、
前記吸液構造体接合域は、前記吸液構造体の前記前後端部を固定するための両端接合部と、前記吸液構造体の前記両側縁部を固定するためのサイド接合部とを有し、前記両端接合部と前記サイド接合部とに囲まれた領域には中央非接合域が画定されている前記着用物品。
【請求項2】
前記吸液構造体接合域において、前記両端接合部の幅寸法は、前記サイド接合部の幅寸法よりも大きく、前記両端接合部において前記吸液構造体が面状かつ連続的に前記シャーシに固定されている請求項1に記載の着用物品。
【請求項3】
前記吸液構造体接合域は、前記両端接合部の一部に形成された前記縦軸の方向へ延びる非接合部位をさらに有し、前記非接合部位が前記中央非接合域に連通している請求項1に記載の着用物品。
【請求項4】
前記吸液構造体接合域は、前記横軸の方向へ延びる横断接合部位をさらに有する請求項1に記載の着用物品。
【請求項5】
前記吸液構造体接合域の前記両端接合部のうちの一方が、前記吸液構造体の前記縦軸の方向における中央部位近傍まで延在している請求項1に記載の着用物品。
【請求項6】
前記吸液構造体は、吸水性ポリマー粒子を透液性シートで被包したシート状を有し、前記吸水性ポリマー粒子を包んだ略袋状の吸液域と、前記吸液域を取り囲む非吸液域とを含む請求項1に記載の着用物品。
【請求項7】
前記吸液構造体接合域のうちの前記吸液域と重なる領域の面積が、前記吸液域の全面積の約0〜50%の大きさである請求項6に記載の着用物品。
【請求項8】
前記吸液域が複数形成されており、前記両端接合部は前記縦軸の方向において隣り合う前記吸液域間に位置する非吸液域と重なっていない請求項6又は7に記載の着用物品。
【請求項9】
前記吸液構造体接合域は、接着剤を塗布して形成されている請求項1に記載の着用物品。
【請求項10】
前記吸液構造体を含むクロッチ域の中央部の厚さ寸法が約5.0mm以下である請求項1に記載の着用物品。
【請求項11】
前記シャーシの前記クロッチ域を形成するシート部材の全光線透過率が約40%以下である請求項1に記載の着用物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−5997(P2013−5997A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−142354(P2011−142354)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(000115108)ユニ・チャーム株式会社 (1,219)
【Fターム(参考)】